特許第6025462号(P6025462)IP Force 特許公報掲載プロジェクト 2022.1.31 β版

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特許6025462電子チラシ送信装置、ユーザ端末、電子チラシ送信方法、およびプログラム
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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】6025462
(24)【登録日】2016年10月21日
(45)【発行日】2016年11月16日
(54)【発明の名称】電子チラシ送信装置、ユーザ端末、電子チラシ送信方法、およびプログラム
(51)【国際特許分類】
   G06Q 30/02 20120101AFI20161107BHJP
   G06Q 50/00 20120101ALI20161107BHJP
【FI】
   G06Q30/02 380
   G06Q50/00 300
【請求項の数】8
【全頁数】23
(21)【出願番号】特願2012-196432(P2012-196432)
(22)【出願日】2012年9月6日
(65)【公開番号】特開2014-52812(P2014-52812A)
(43)【公開日】2014年3月20日
【審査請求日】2015年4月17日
(73)【特許権者】
【識別番号】504050275
【氏名又は名称】株式会社 ミックウェア
(74)【代理人】
【識別番号】100115749
【弁理士】
【氏名又は名称】谷川 英和
(72)【発明者】
【氏名】津田 香菜恵
(72)【発明者】
【氏名】宮崎 彩
(72)【発明者】
【氏名】▲桑▼田 美智子
【審査官】 貝塚 涼
(56)【参考文献】
【文献】 特開2012−141747(JP,A)
【文献】 特開2003−262529(JP,A)
【文献】 特開2003−131979(JP,A)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
G06Q 10/00 − 99/00
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
電子化されたチラシである電子チラシと、当該電子チラシに関する商店の位置の情報である商店位置情報とを対応付けた情報である商店情報が1以上格納される商店情報格納部と、
投稿された内容に関する位置の情報である投稿位置情報を少なくとも含む情報をユーザ端末から受信する投稿位置情報受付部と、
前記商店情報格納部に格納されている商店情報の商店位置情報が示す位置のうち、前記投稿位置情報受付部が受信した投稿位置情報の示す位置と一致する商店位置情報を特定する商店位置情報特定部と、
前記商店位置情報特定部が特定した商店位置情報に対応する電子チラシを送信する電子チラシ送信部とを具備し、
前記投稿位置情報受付部が受信するユーザ端末からの前記投稿位置情報は、ネットワーク上のサーバからユーザ端末が取得し、ユーザ端末においてユーザによって選択された投稿情報に含まれる情報である電子チラシ送信装置。
【請求項2】
ユーザの現在位置の情報であるユーザ位置情報を受信するユーザ位置情報受信部と、
前記ユーザ位置情報受信部が受信したユーザ位置情報が示す位置から、当該ユーザによって選択された投稿情報の投稿位置情報を用いて前記商店位置情報特定部が特定した商店位置情報が示す位置までの経路を特定する経路特定部と、
前記経路特定部が特定した経路を送信する経路送信部とをさらに具備する、請求項1記載の電子チラシ送信装置。
【請求項3】
前記商店情報格納部に格納されている電子チラシは、
送信可能な期間の情報であり、当該電子チラシ上の特定の領域を指定する2以上の送信期間情報を有し、
前記電子チラシ送信部は、
現時点が電子チラシの有する送信期間情報が示す期間内である当該電子チラシの一部のみを送信する、または送信期間情報が示す期間が期間外である領域を編集して送信する請求項1または請求項2記載の電子チラシ送信装置。
【請求項4】
前記電子チラシ送信部は、
前記商店位置情報特定部が特定した商店位置情報も送信する、請求項1から請求項いずれか一項に記載の電子チラシ送信装置。
【請求項5】
請求項1から請求項4いずれか一項に記載の電子チラシ送信装置に投稿位置情報を送信するユーザ端末であって、
投稿した内容に関する位置の情報である投稿位置情報を含む1以上の投稿情報をサーバから受信し、当該受信した1以上の投稿情報を出力し、当該出力した1以上の投稿情報のうちの一の投稿情報の選択操作をユーザから受け付け、当該一の投稿情報に含まれる投稿位置情報を前記電子チラシ送信装置に送信し、当該投稿位置情報の送信に応じて、前記電子チラシ送信装置から電子チラシを受信し、出力するユーザ端末。
【請求項6】
電子化されたチラシである電子チラシと、当該電子チラシに関する商店の位置の情報である商店位置情報とを対応付けた情報である商店情報が1以上格納される商店情報格納部と、投稿位置情報受付部と、商店位置情報特定部と、電子チラシ送信部とを用いて処理される電子チラシ送信方法であって、
前記投稿位置情報受付部が、投稿された内容に関する位置の情報である投稿位置情報を少なくとも含む情報をユーザ端末から受信する投稿位置情報受付ステップと、
前記商店位置情報特定部が、前記商店情報格納部に格納されている商店情報の商店位置情報が示す位置のうち、前記投稿位置情報受付ステップで受信された投稿位置情報の示す位置と一致する商店位置情報を特定する商店位置情報特定ステップと、
前記電子チラシ送信部が、前記商店位置情報特定ステップで特定した商店位置情報に対応する電子チラシを送信する電子チラシ送信ステップとを具備し、
前記投稿位置情報受付ステップで受信されるユーザ端末からの前記投稿位置情報は、ネットワーク上のサーバからユーザ端末が取得し、ユーザ端末においてユーザによって選択された投稿情報に含まれる情報である電子チラシ送信方法。
【請求項7】
電子化されたチラシである電子チラシと、当該電子チラシに関する商店の位置の情報である商店位置情報とを対応付けた情報である商店情報が1以上格納される商店情報格納部にアクセス可能なコンピュータを、
投稿された内容に関する位置の情報である投稿位置情報を少なくとも含む情報をユーザ端末から受信する投稿位置情報受付部と、
前記商店情報格納部に格納されている商店情報の商店位置情報が示す位置のうち、前記投稿位置情報受付部が受信した投稿位置情報の示す位置と一致する商店位置情報を特定する商店位置情報特定部と、
前記商店位置情報特定部が特定した商店位置情報に対応する電子チラシを送信する電子チラシ送信部として機能させるためのプログラムであって、
前記投稿位置情報受付部が受信するユーザ端末からの前記投稿位置情報は、ネットワーク上のサーバからユーザ端末が取得し、ユーザ端末においてユーザによって選択された投稿情報に含まれる情報であるものとして、コンピュータを機能させるためのプログラム
【請求項8】
請求項1から請求項4いずれか一項に記載の電子チラシ送信装置に投稿位置情報を送信するユーザ端末を機能させるためのプログラムであって、
投稿した内容に関する位置の情報である投稿位置情報を含む1以上の投稿情報をサーバから受信し、
当該受信した1以上の投稿情報を出力し、
当該出力した1以上の投稿情報のうちの一の投稿情報の選択操作をユーザから受け付け、
当該一の投稿情報に含まれる投稿位置情報を送信し、
当該投稿位置情報の送信に応じて、前記電子チラシ送信装置から電子チラシを受信し、出力するものとして、ユーザ端末を機能させるためのプログラム。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、電子チラシを送信する電子チラシ送信装置等に関するものである。
【背景技術】
【0002】
従来の広告表示方法において、ユーザが入力したキーワードに合う広告を表示する方法等が開発されている(特許文献1参照)。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
【特許文献1】特開2011−210263(第1頁、第1図等)
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
しかしながら、従来の広告表示方法においては、ユーザが入力したキーワードに合う広告を予想して表示することしかできないという課題があった。
【課題を解決するための手段】
【0005】
本第一の発明の電子チラシ送信装置は、電子化されたチラシである電子チラシと、電子チラシに関する商店の位置の情報である商店位置情報とを対応付けた情報である商店情報が1以上格納される商店情報格納部と、ネットワーク上のサーバに投稿された、投稿した内容に関する位置の情報である投稿位置情報を含む情報である投稿情報のうち、ユーザによって選択された投稿情報の少なくとも投稿位置情報を受け付ける投稿位置情報受付部と、商店情報格納部に格納されている商店情報の商店位置情報が示す位置のうち、投稿位置情報受付部が受け付けた投稿位置情報の示す位置と一致する商店位置情報を特定する商店位置情報特定部と、商店位置情報特定部が特定した商店位置情報に対応する電子チラシを送信する電子チラシ送信部とを具備する電子チラシ送信装置である。
かかる構成により、ユーザによって選択された投稿情報に関連する商店の電子チラシを提示できる。これにより、例えば、商店関係者にとってユーザを商店に誘導する機会を増やすことができる。
【0006】
また、本第二の発明の電子チラシ送信装置は、第一の発明に対して、ユーザの現在位置の情報であるユーザ位置情報を受信するユーザ位置情報受信部と、ユーザ位置情報受信部が受信したユーザ位置情報が示す位置から、ユーザによって選択された投稿情報の投稿位置情報を用いて商店位置情報特定部が特定した商店位置情報が示す位置までの経路を特定する経路特定部と、経路特定部が特定した経路を送信する経路送信部とをさらに具備する、電子チラシ送信装置である。
かかる構成により、電子チラシに対応する商店までの経路探索を行う。これにより、例えば、ユーザが興味を持った投稿情報に関連する商店まで容易に誘導することができる。
【0007】
また、本第三の発明の電子チラシ送信装置は、第一の発明に対して、投稿情報を取得する投稿情報取得部と、投稿情報取得部が取得した投稿情報を送信する投稿情報送信部と、投稿情報送信部が送信した投稿情報のうち、ユーザによって選択された投稿情報を識別する情報である投稿情報識別子を受信する識別子受信部とをさらに具備し、投稿位置情報受付部は、識別子受信部が受信した投稿情報識別子によって識別される投稿情報に含まれる投稿位置情報を受け付ける、電子チラシ送信装置である。
かかる構成により、投稿情報を収集して提示できる。これにより、例えば、電子チラシに関係する投稿情報のみをユーザに提供できる。
【0008】
また、本第四の発明の電子チラシ送信装置は、第三の発明に対して、ユーザ位置情報受信部が受信したユーザ位置情報が示す位置と、投稿情報取得部が取得した投稿情報に含まれている投稿位置情報が示す位置との距離を算出する距離算出部をさらに具備し、投稿情報送信部は、距離算出部が算出した距離に応じて投稿情報を送信する、電子チラシ送信装置である。
かかる構成により、ユーザの位置に応じた投稿情報を提示できる。これにより、例えば、ユーザの行動圏内にある投稿情報のみをユーザに提供できる。
【0009】
また、本第五の発明の電子チラシ送信装置は、第一から第四いずれか一項の発明に対して、商店情報格納部に格納されている電子チラシは、送信可能な期間の情報である送信期間情報を有し、電子チラシ送信部は、現時点が電子チラシの有する送信期間情報が示す期間内である電子チラシのみを送信する、電子チラシ送信装置である。
かかる構成により、例えば、不要な電子チラシを表示せず、必要な電子チラシだけをユーザに提示できる。
【0010】
また、本第六の発明の電子チラシ送信装置は、第一から第五いずれか一項の発明に対して、電子チラシ送信部は、商店位置情報特定部が特定した商店位置情報も送信する、電子チラシ送信装置である。
かかる構成により、例えば、商店位置情報を取得したユーザ端末で、電子チラシに関係する商店までナビゲーションできる。
【発明の効果】
【0011】
本発明による電子チラシ送信装置等によれば、ユーザが能動的に選択した興味ある投稿情報が有する投稿位置情報に関連する電子チラシをユーザに提示できる。
【図面の簡単な説明】
【0012】
図1】実施の形態1における電子チラシ送信装置を含むシステムの概念図
図2】同実施の形態における電子チラシ送信装置のブロック図
図3】同実施の形態における電子チラシ送信装置の動作を示すフローチャート
図4】同実施の形態における商店情報格納部に格納されている商店情報の一例を示す図
図5】同実施の形態における投稿情報格納部に格納されている投稿情報の一例を示す図
図6】同実施の形態におけるユーザ位置情報格納部に格納されているユーザ位置情報の一例を示す図
図7】同実施の形態における投稿情報送信部が送信した投稿情報をユーザ端末が受信した際の表示の一例を示す図
図8】同実施の形態における電子チラシ送信部と経路送信部とが送信した電子チラシと経路とをユーザ端末が受信した際の表示の一例を示す図
図9】同実施の形態におけるコンピュータシステムの外観の一例を示す図
図10】同実施の形態におけるコンピュータシステムの構成の一例を示す図
【発明を実施するための形態】
【0013】
以下、電子チラシ送信装置等の実施形態について図面を参照して説明する。なお、実施の形態において同じ符号を付した構成要素は同様の動作を行うので、再度の説明を省略する場合がある。
【0014】
(実施の形態1)
本実施の形態において、ユーザが選択した投稿情報に対応する電子チラシを送信する電子チラシ送信装置1について説明する。
【0015】
図1は、本実施の形態における電子チラシ送信装置1を含むシステムの概念図である。図1において、電子チラシ送信装置1と、1または2以上のユーザ端末2と、1または2以上のサーバ3とは、ネットワーク100を介して接続されている。ネットワーク100は、有線、または無線の通信回線であり、例えば、インターネットやイントラネット、LAN(Local Area Network)、公衆電話回線等である。また、ユーザ端末2は、ネットワーク100に接続可能な端末であれば何でも良い。例えば、ユーザ端末2は、デスクトップパソコン、ノートパソコン、スマートフォン、またはPDA等であっても良い。サーバ3は、利用者が情報を投稿できるサービスを提供しているサーバである。そのサーバ3が提供するサービスの内容は問わない。例えば、サーバ3は、SNS(ソーシャルネットワーキングサービス)を提供していても良く、ブログサービスを提供していても良く、掲示板等を提供していても良い。
【0016】
図2は、本実施の形態における電子チラシ送信装置1のブロック図である。電子チラシ送信装置1は、投稿情報取得部101、投稿情報格納部102、ユーザ位置情報受信部103、ユーザ位置情報格納部104、距離算出部105、投稿情報送信部106、識別子受信部107、投稿位置情報受付部108、商店情報格納部109、商店位置情報特定部110、電子チラシ送信部111、経路特定部112、および経路送信部113を備える。
【0017】
投稿情報取得部101は、ネットワーク100上のサーバ3に投稿された投稿情報を取得する。投稿情報取得部101は、一定の間隔ごとに投稿情報を取得しても良い。投稿情報は、サーバ3に投稿された、投稿した内容に関する位置の情報である投稿位置情報を含む情報である。なお、投稿情報は、投稿位置情報以外に投稿者が記述した文章である投稿文や投稿時刻、投稿者の名前等を含んでいても良い。なお、投稿文は、電子チラシに関係する投稿文であることが好適であるが、投稿者が記載した文章であればどのような内容であっても良い。投稿位置情報は、投稿内容の商店の位置に関する情報であれば表現方法は問わない。例えば、投稿位置情報は、商店の位置の座標値であっても良く、商店の名称であっても良く、商店の住所であっても良い。なお、座標値は、緯度経度であっても良く、その他の座標系の座標値であっても良い。また、投稿位置情報と、後述するユーザ位置情報、および商店位置情報とを総称して、以下、位置情報と記載することもある。また、投稿位置情報は、投稿文に含まれていても良く、投稿文に含まれていなくても良い。前者の場合は、例えば、投稿文には、「34.681429,135.538062」等の座標値である投稿位置情報が含まれていても良く、「××駅前のスーパー」等のキーワードである投稿位置情報が含まれていても良く、住所である投稿位置情報が含まれていても良い。
【0018】
投稿情報取得部101は、投稿情報を取得する際に取得する情報を絞っても良い。たとえば、投稿情報取得部101は、商店に関係するキーワードが記載された投稿文を有する投稿情報のみを取得しても良く、予め設定した特定の投稿者の投稿情報のみを取得しても良く、商店情報格納部109に格納されている商店に関係する投稿情報のみを取得しても良く、特定の期間内に投稿された投稿情報のみを取得しても良い。商店に関係するキーワードは、例えば、「安い」、または「半額」等の料金に関係するキーワードであっても良く、「○○商店」、または「××駅前のスーパー」等の投稿位置情報であっても良く、「セール」、または「オープン」等の商店でよく用いられるキーワード等であっても良い。
【0019】
また、投稿情報取得部101は、取得した投稿情報を投稿情報格納部102に蓄積する。投稿情報取得部101は、通常、MPUやメモリ等から実現され得る。投稿情報取得部101の処理手順は、通常、ソフトウェアで実現され、そのソフトウェアはROM等の記録媒体に記録されている。但し、ハードウェア(専用回路)で実現しても良い。
【0020】
投稿情報格納部102には、投稿情報取得部101が取得した1以上の投稿情報が格納される。投稿情報格納部102は、不揮発性の記録媒体が好適であるが、揮発性の記録媒体でも実現可能である。
【0021】
ユーザ位置情報受信部103は、ユーザの現在位置の情報であるユーザ位置情報をユーザ端末2からネットワーク100を介して受信する。ユーザ位置情報は、ユーザの現在位置を示す情報であれば表現方法は問わない。例えば、ユーザ位置情報は、ユーザの現在位置の座標値であっても良く、ユーザが現在訪れている商店や施設等の場所の名称であっても良く、ユーザの現在位置の住所であっても良い。なお、座標値は、緯度経度であっても良く、その他の座標系の座標値であっても良い。ユーザ位置情報受信部103は、受信したユーザ位置情報をユーザ位置情報格納部104に蓄積する。
【0022】
また、ユーザ位置情報受信部103は、ユーザを一意に識別する情報であるユーザIDをユーザ位置情報と一緒に受信しても良い。ユーザIDは、ユーザを識別できる情報であれば表現方法は問わない。例えば、ユーザIDは、予め図示しない格納部に格納されたユーザに対応付けられたユニークな情報であっても良く、ユーザ端末2の製造番号等のシリアルナンバーであっても良く、ユーザ端末2のIPアドレスやホスト情報等のネットワーク上のアドレスであっても良い。ユーザ位置情報と一緒にユーザIDを受信した場合は、ユーザ位置情報受信部103は、ユーザ位置情報をユーザIDと対応付けてユーザ位置情報格納部104に蓄積しても良い。ユーザ位置情報受信部103は、通常、無線または有線の通信手段で実現される。
【0023】
ユーザ位置情報格納部104には、ユーザ位置情報受信部103が受信した1または2以上のユーザ位置情報が格納される。ユーザ位置情報受信部103が、ユーザ位置情報と一緒にユーザIDを受信した場合には、ユーザ位置情報とユーザIDとが対応付けてユーザ位置情報格納部104に格納されても良い。ユーザ位置情報格納部104は、不揮発性の記録媒体が好適であるが、揮発性の記録媒体でも実現可能である。
【0024】
距離算出部105は、ユーザ位置情報受信部103が受信したユーザ位置情報が示す位置と、投稿情報取得部101が取得した、投稿情報格納部102に格納されている投稿情報に含まれている投稿位置情報が示す位置との距離を算出する。距離算出部105が算出する距離は、地理的な距離であっても良く、時間的な距離であっても良い。地理的な距離は、地図上で算出できる距離である。例えば、地理的な距離は、直線距離であっても良く、道路等を利用した場合の経路の距離であっても良い。距離算出部105は、距離を算出するためにユーザ位置情報が示す位置から投稿位置情報が示す位置までの経路を特定しても良い。経路を特定する方法は、交差点または駅等であるノードと、道路または線路等であるエッジとからなるネットワークを構築し、遺伝的アルゴリズム等で経路探索をする方法や、第三者の移動履歴の統計を用いる方法等、様々な提案がなされている公知技術であるため、説明を省略する。なお、距離算出部105は、図示しない格納部、またはネットワーク100を介する外部のサーバ装置に格納されている地図に関する情報である地図情報にアクセスして経路を特定しても良く、ネットワーク100を介する外部の経路特定装置に経路を特定させても良い。時間的な距離は、ユーザ位置情報が示す位置から投稿位置情報が示す位置に到着するまでに要する時間である。例えば、時間的な距離は、電車や車、徒歩等の移動手段を考慮して、ユーザ位置情報が示す位置から投稿位置情報が示す位置に到着するまでにかかる時間であっても良く、道路の渋滞状況、または交通機関の障害状況、交通機関の待ち時間等を考慮して、ユーザ位置情報が示す位置から投稿位置情報が示す位置に到着するまでにかかる時間であっても良く、これらを組み合わせてユーザ位置情報が示す位置から投稿位置情報が示す位置に到着するまでにかかる時間であっても良い。時間的な距離を算出する場合は、地理的な距離を各移動手段の平均速度で割って算出しても良く、駅または停留所間等のノード間の所要時間を用いて算出しても良く、これら算出方法を2以上組み合わせて算出しても良い。なお、距離算出部105は、駅または停留所間の所要時間から時間的な距離を算出する場合は、予め図示しない格納部、またはネットワーク100を介した外部のサーバに格納部に格納されている駅または停留所間等の所要時間や時刻表等にアクセスして算出しても良い。
【0025】
距離算出部105は、ユーザ位置情報、または投稿位置情報の表現が距離を算出するのに不適切な場合は、算出するのに適切な表現に変換しても良い。例えば、距離算出部105は、地理的な距離を算出する際に、位置情報が商店や施設等の場所の名称、または住所で表現されていた場合に、位置情報を座標値に変換しても良く、時間的な距離を算出する際に、各位置情報が座標値であった場合に、座標値に一致する駅、または停留所、商店等の施設の名称に変換しても良い。なお、この場合の一致とは、座標値が施設の領域内に含まれている場合であっても良く、座標値が施設内の特定の座標値から予め決められた閾値以下の距離にある場合であっても良い。予め決められた閾値は、適切に測位したGPSによる許容誤差の値(例えば10m等)に設定しても良く、適切に測位したGPSによる許容誤差の値に1よりも大きな実数(1.1や1.2等)を掛けた値に設定しても良く、ユーザ、または管理者が経験的に距離を設定しても良い。座標値と住所と位置を示すキーワードの相互変換方法は、例えば、Google(登録商標)が運営する地図検索サービス等で利用されている公知技術であるため、説明を省略する。Google(登録商標)が運営する地図検索サービスの詳細については、次のサイトを参照されたい。
URL:http://maps.google.co.jp/
【0026】
また、距離算出部105は、投稿情報格納部102に格納されている全ての投稿情報が有する投稿位置情報が示す位置との距離を算出しても良く、一部の投稿情報が有する投稿位置情報が示す位置との距離を算出しても良い。一部の投稿情報が有する投稿位置情報が示す位置との距離を算出する場合は、投稿情報の投稿時刻に応じて距離を算出する一部の投稿情報を選出しても良い。一部の投稿情報を選出する方法は、最新の投稿情報から予め設定された閾値より少ない件数になるように選出する方法であっても良く、現時点から予め設定された閾値時間前までに投稿された投稿情報を選出する方法であっても良く、ユーザが以前に投稿情報を取得している場合は、投稿情報送信部106が以前に送信した投稿情報のうち、最も現時点に近い投稿時刻を有する投稿情報より後に投稿された投稿情報を選出する方法であっても良い。なお、閾値より少ない件数の投稿情報を選出する場合の閾値、および閾値時間前までに投稿された投稿情報を選出する場合の閾値は、管理者が電子チラシ送信装置1の処理能力を考慮して設定しても良く、ユーザが任意の値を設定しても良く、管理者が経験から任意の値を設定しても良い。距離算出部105は、通常、MPUやメモリ等から実現され得る。距離算出部105の処理手順は、通常、ソフトウェアで実現され、当該ソフトウェアはROM等の記録媒体に記録されている。但し、ハードウェア(専用回路)で実現しても良い。
【0027】
投稿情報送信部106は、投稿情報取得部101によって取得され、投稿情報格納部102に格納された投稿情報を、ユーザ端末2にネットワーク100を介して送信する。そのユーザ端末2は、ユーザ位置情報受信部103によって受信され、ユーザ位置情報格納部104に格納されたユーザ位置情報を送信したユーザ端末2である。なお、投稿情報送信部106は、距離算出部105が算出した距離に応じて投稿情報を送信しても良い。以下、投稿情報送信部106が、(1)距離が近い投稿情報を送信する方法、(2)距離が近い順に投稿情報を送信する方法、(3)一定の距離ごとにグループ分けして投稿情報を送信する方法、の3つに分けて説明する。
【0028】
(1)距離が近い投稿情報を送信する方法
投稿情報送信部106は、距離算出部105で算出した、ユーザ位置情報が示す位置からの距離が予め設定された閾値よりも近い投稿情報のみを送信しても良い。閾値は、ユーザが設定しても良く、ユーザ以外が設定しても良い。また、閾値の値は、ユーザが徒歩で行動可能な距離を設定しても良く、何らかの移動手段で行動可能な距離を設定しても良い。
(2)距離が近い順に投稿情報を送信する方法
投稿情報送信部106は、距離算出部105で算出した、ユーザ位置情報が示す位置からの距離が近い順に投稿情報を並べ替えて送信しても良い。なお、投稿情報送信部106は、並べ替えた後に一定の閾値以下の件数になるようにユーザ位置情報が示す位置からの距離が近い順に情報を絞って送信しても良い。
(3)一定の距離ごとにグループ分けして投稿情報を送信する方法
投稿情報送信部106は、距離算出部105で算出した、ユーザ位置情報が示す位置からの距離を基準にしてグループ分けして送信しても良い。距離を基準にグループ分けするとは、一定の距離ごとに投稿情報をグループ分けすることであっても良く、遠くになるほど距離に幅を持たせてグループ分けすることであっても良い。一定の距離ごとにグループ分けする場合は、具体的には、5km圏内、5kmから10km圏内、10kmから15km圏内とグループ分けしても良く、5分圏内、10分圏内、15分圏内とグループ分けしても良い。また、近くになるほど距離の幅を縮めてグループ分けする場合は、具体的には、3km圏内、3kmから5km圏内、5kmから15km圏内、15kmから50km圏内と遠くであるほど幅を持たせてグループ分けしても良い。
【0029】
なお、投稿情報送信部106は、上記(1)〜(3)の方法を2以上組み合わせて、投稿情報を送信しても良い。具体的には、投稿情報送信部106は、距離算出部105で算出した、ユーザ位置情報からの距離が近い順に投稿情報を並べ替えた投稿情報のうち、予め設定された閾値よりも近い投稿情報を送信しても良い。なお、投稿情報送信部106は、距離算出部105で距離を算出する基準となったユーザ位置情報を送信したユーザ端末2に投稿情報を送信する。
【0030】
投稿情報送信部106は、投稿情報を送信する際に投稿情報を識別する情報である投稿情報識別子を投稿情報と一緒に送信しても良く、送信しなくても良い。投稿情報識別子は、投稿情報を識別できる情報であれば表現方法は問わない。例えば、投稿情報識別子は、投稿情報に対応付けられたユニークなID等であっても良い。投稿情報送信部106は、通常、無線または有線の通信手段で実現される。
【0031】
識別子受信部107は、ユーザ端末2が送信した、投稿情報識別子をネットワーク100を介して受信する。その投稿情報識別子は、投稿情報送信部106が送信した投稿情報のうち、ユーザによって選択された投稿情報を識別する情報である。そのユーザによって選択された投稿情報は、投稿情報送信部106が送信した投稿情報を受信したユーザ端末2において、ユーザが能動的に選択した投稿情報である。識別子受信部107が受信する投稿情報識別子は、投稿情報送信部106が送信した投稿情報識別子であっても良く、ユーザ端末2で生成された投稿情報識別子であっても良い。また、識別子受信部107は、ユーザ位置情報格納部104に格納されているユーザ位置情報を特定できるユーザID等を投稿情報識別子と一緒に受信しても良い。そのユーザIDは、経路特定部112で経路を特定するため用いても良い。識別子受信部107は、通常、無線または有線の通信手段で実現される。
【0032】
投稿位置情報受付部108は、サーバ3に投稿された、投稿した内容に関する位置の情報である投稿位置情報を含む情報である投稿情報のうち、ユーザによって選択された投稿情報の少なくとも投稿位置情報を受け付ける。なお、投稿位置情報受付部108は、投稿位置情報を含む投稿情報を受け付けても良い。投稿位置情報受付部108は、その受け付けた投稿情報が有する投稿位置情報を取得しても良い。また、投稿位置情報受付部108は、識別子受信部107が受信した投稿情報識別子によって識別される投稿情報に含まれる投稿位置情報を受け付けても良い。例えば、識別子受信部107が投稿情報識別子である投稿情報を受信した場合は、投稿位置情報受付部108は、投稿情報が有する投稿位置情報を受け付けても良い。例えば、識別子受信部107が投稿情報識別子である投稿位置情報を受信した場合は、投稿位置情報受付部108は、投稿位置情報をそのまま受け付けても良い。例えば、識別子受信部107が投稿情報識別子である投稿情報のハッシュ値を受信した場合は、投稿位置情報受付部108は、投稿情報格納部102に格納されている投稿情報のうち、ハッシュ化した際に受信したハッシュ値と同じハッシュ値となる投稿情報が有する投稿位置情報を受け付けても良い。例えば、識別子受信部107が投稿情報識別子である投稿情報格納部102内で投稿情報に対応付けられたユニークなIDを受信した場合は、投稿位置情報受付部108は、投稿情報識別子が投稿情報格納部102に格納されている投稿情報のうち、受信したユニークなIDに対応付けられた投稿情報が有する投稿位置情報を受け付けても良い。例えば、識別子受信部107が投稿情報識別子であるサーバ3で投稿情報に対応付けられたユニークなIDを受信した場合は、投稿位置情報受付部108は、サーバ3に格納されている投稿情報のうち、受信したユニークなIDに対応付けられた投稿情報が有する投稿位置情報を受信しても良い。受け付けとは、キーボードやマウス、タッチパネル等の入力デバイスから入力された情報の受け付け、有線もしくは無線の通信回線を介して送信された情報の受信、光ディスクや磁気ディスク、半導体メモリ等の記録媒体から読み出された情報の受け付け等を含む概念である。投稿位置情報受付部108は、通常、識別子受信部107が受信した投稿情報識別子によって識別される投稿情報が有する投稿位置情報を受け付けるが、ネットワーク100を介してユーザ端末2から送信された、投稿位置情報を少なくとも含む情報を受信しても良い。
【0033】
商店情報格納部109には、1または2以上の商店情報が格納される。商店情報とは、電子化されたチラシである電子チラシと、その電子チラシに関する商店の位置の情報である商店位置情報とを対応付けた情報である。チラシとは、新聞等の折り込み広告に代表される主に紙に印刷されて提供される情報媒体である。チラシには、商品、またはサービスの価格に関する情報が記載されている。以下、商品は、サービス含んだ概念として記載する。電子チラシは、チラシを電子化したものである。また、電子チラシは、チラシをスキャナ等の画像入力装置を用いて電子化したものであっても良く、チラシに記載された内容を加工したものであっても良い。チラシに記載された内容を加工する場合は、商品を商品の名称、価格、またはカテゴリで並び替えられるようにしても良く、商品を参照しやすくするためにインデックスを追加するようにしても良い。また、電子チラシは、送信期間情報を有していても良い。送信期間情報とは、電子チラシをユーザに提供できる期間を設定した情報である。送信期間情報は、ある期間を示すものである。その期間はどのように表現しても良い。なお、送信期間情報は、年単位で指定しても良く、月単位で設定しても良く、日単位で設定しても良く、時間単位で設定しても良い。送信期間情報を日単位で設定する場合は、例えば、送信期間情報は、特定の年月日であっても良く、特定の曜日であっても良く、毎年、および毎月訪れる特定の日付であっても良く、上記特定の日を含む特定の期間であっても良く、上記期間を2以上組み合わせたものであっても良い。また、送信期間情報は、人手で設定しても良く、OCR等を用いて電子チラシに記載されている文字列から取得して設定しても良い。なお、送信期間情報は、ユーザ端末2で表示されるような情報であっても良く、表示されない情報であっても良い。また、電子チラシには、必ずしも電子化前の紙媒体のチラシが存在する必要はなく、電子チラシのみ存在する場合があっても良い。また、電子チラシに関する商店は、その電子チラシに関係する商店であれば何でもよい。例えば、電子チラシに関する商店は、電子チラシを発行している商店であっても良く、電子チラシに紹介されている商店であっても良い。また、商店位置情報は、商店の位置に関する情報であれば表現方法は問わない。例えば、商店位置情報は、商店の位置の座標値であっても良く、商店の名称であっても良く、商店の住所であっても良い。なお、座標値は、緯度経度であっても良く、その他の座標系の座標値であっても良い。なお、商店位置情報は、一つの表現方法に統一してあることが好適であるが、統一されていなくても良い。一つの表現方法に統一するとは、例えば、商店位置情報を座標値に統一することであっても良く、住所に統一することであっても良く、商店の位置を示すキーワードに統一することであっても良い。また、商店情報は、複数の種類の表現方法の商店位置情報を有していても良い。例えば、商店位置情報は、座標値、住所、または商店の位置を示すキーワードのうち、2以上の組み合わせで表現されていても良い。
【0034】
商店情報格納部109は、不揮発性の記録媒体が好適であるが、揮発性の記録媒体でも実現可能である。商店情報格納部109に商店情報が格納される過程は問わない。例えば、記録媒体を介して商店情報が商店情報格納部109で格納されるようになっても良く、通信回線等を介して送信された商店情報が商店情報格納部109で格納されるようになっても良く、あるいは、入力デバイスを介して入力された商店情報が商店情報格納部109で格納されるようになっても良い。
【0035】
商店位置情報特定部110は、商店情報格納部109に格納されている商店情報の商店位置情報が示す位置のうち、投稿位置情報受付部108が受け付けた投稿位置情報の示す位置と一致する商店位置情報を特定する。商店位置情報特定部110は、商店情報が有する商店位置情報と投稿位置情報との表現方法を統一して、一致する商店位置情報を特定する。商店情報格納部109に格納されている商店位置情報の表現方法が統一されている場合は、商店位置情報特定部110は、投稿位置情報を必要に応じて商店位置情報の表現方法に変換し、一致する商店位置情報を特定しても良い。また、商店情報格納部109に格納されている商店位置情報の表現方法が統一されていない場合は、予め指定した特定の表現方法に変換して一致する商店情報を特定しても良い。なお、表現方法の変換方法は、距離算出部105の説明で述べたように公知技術であるため説明を省略する。
【0036】
位置情報の表現を住所に統一した場合は、商店位置情報特定部110は、投稿位置情報と商店位置情報との住所が一致した商店位置情報を特定しても良く、住所の番地までが一致した商店位置情報を特定しても良い。また、位置情報の表現を施設の名称に統一した場合は、投稿位置情報と商店位置情報との施設の名称が一致した商店位置情報を特定しても良く、各位置情報から抽出したキーワードが一致した商店位置情報を特定しても良い。キーワードを抽出する方法は、例えば、「××スーパー ○○店」、または「○○にある××スーパー」等の位置情報である場合に、商店位置情報に特徴的な「スーパー」や「店」および助詞や動詞を除いて、「××」と「○○」とを抽出しても良い。また、位置情報の表現を座標値に統一した場合は、商店位置情報が示す位置と投稿位置情報が示す位置との距離を算出し、予め決められた閾値以下の距離にある商店位置情報を特定しても良い。予め決められた閾値は、適切に測位したGPSによる許容誤差の値(例えば10m等)に設定しても良く、適切に測位したGPSによる許容誤差の値に1よりも大きな実数(1.1や1.2等)を掛けた値に設定しても良く、ユーザ、または管理者が経験的に距離を設定しても良い。なお、商店位置情報が示す位置と投稿位置情報が示す位置との距離は、座標値の直線距離であっても良い。商店位置情報特定部110は、通常、MPUやメモリ等から実現され得る。商店位置情報特定部110の処理手順は、通常、ソフトウェアで実現され、当該ソフトウェアはROM等の記録媒体に記録されている。但し、ハードウェア(専用回路)で実現しても良い。
【0037】
電子チラシ送信部111は、商店位置情報特定部110が特定した商店位置情報に対応する電子チラシをネットワーク100を介してユーザ端末2に送信する。なお、電子チラシ送信部111は、識別子受信部107に投稿情報識別子を送信したユーザ端末2に電子チラシを送信する。また、電子チラシ送信部111は、現時点が電子チラシの有する送信期間情報が示す期間内である電子チラシのみを送信しても良い。
【0038】
経路特定部112は、ユーザ位置情報受信部103が受信したユーザ位置情報が示す位置から、投稿位置情報を用いて商店位置情報特定部110が特定した商店位置情報が示す位置までの経路を特定する。そのユーザ位置情報は、投稿情報を選択したユーザのユーザ位置情報である。経路特定部112が経路を特定する方法は、距離算出部105の説明で述べたように公知技術であるため説明を省略する。なお、経路特定部112は、図示しない格納部、またはネットワーク100を介する外部のサーバ装置に格納されている地図に関する情報である地図情報にアクセスして経路を特定しても良く、ネットワーク100を介する外部の経路特定装置に経路を特定させても良い。経路特定部112は、通常、MPUやメモリ等から実現され得る。経路特定部112の処理手順は、通常、ソフトウェアで実現され、当該ソフトウェアはROM等の記録媒体に記録されている。但し、ハードウェア(専用回路)で実現しても良い。
【0039】
経路送信部113は、経路特定部112が特定した経路をネットワーク100を介してユーザ端末2に送信する。そのユーザ端末2は、識別子受信部107に投稿情報識別子を送信したユーザ端末2である。また、経路送信部113は、ナビゲーションに必要な経路以外の情報を送信しても良い。経路以外の情報とは、例えば、ユーザ位置情報が示す位置から商店位置情報が示す位置までの予測される移動時間であっても良く、ユーザ位置情報が示す位置から商店位置情報が示す位置までの地図に関する情報であっても良い。地図に関する情報とは、例えば、地図情報そのものであっても良く、地図の画像であっても良く、道路上の写真であっても良く、周辺の施設に関する情報であっても良い。経路送信部113は、通常、無線または有線の通信手段で実現される。また、経路送信部113は、通常、無線または有線の通信手段で実現される。
【0040】
次に、ユーザ端末2について説明する。そのユーザ端末2は、ネットワーク100を介してユーザ位置情報を送信する。ユーザ位置情報は、ユーザ端末2が有するGPS受信機を用いて算出した現在位置であっても良く、ユーザ端末2が通信している近くの電波塔から推測した現在位置であっても良く、その他の方法で取得した現在位置であっても良い。
【0041】
また、ユーザ端末2は、投稿情報送信部106が送信した投稿情報をネットワーク100を介して受信する。ユーザ端末2は、受信した投稿情報の少なくとも一部を含む投稿情報を表示し、表示したいずれかの投稿情報の選択を受け付けるインタフェースを有する。ユーザ端末2は、ユーザが選択した投稿情報の投稿情報識別子をネットワーク100を介して電子チラシ送信装置1に送信する。投稿情報送信部106が、投稿情報識別子を送信していない場合は、ユーザ端末2は、投稿情報識別子を生成して送信しても良い。ユーザ端末2で生成する投稿情報識別子は、投稿情報のハッシュであっても良い。ユーザ端末2における入力手段は、問わない。ユーザ端末2における入力手段は、テンキーやキーボード、マウス、タッチパネルを等で実現され得る。
【0042】
また、ユーザ端末2は、電子チラシ送信部111が送信した電子チラシ、および経路送信部113が送信した経路をネットワーク100を介して受信する。ユーザ端末2は、受信した電子チラシの少なくとも一部を表示するインタフェースと、受信した経路を用いて現在位置から商店位置情報が示す位置までのナビゲーションを実行するインタフェースとを有しても良い。
【0043】
図3は、本実施の形態における電子チラシ送信装置1の動作の一例を示すフローチャートである。以下、図3を用いて動作について説明する。なお、投稿情報格納部102には、ステップS201以前の段階で現時点から一定時間前までに投稿された投稿情報が格納されているものとする。また、各位置情報は、座標値で表現されているものとする。また、商店情報格納部109には、ステップS201以前の段階で2以上の商店情報が格納されているものとする。
【0044】
(ステップS201)ユーザ位置情報受信部103は、ユーザ端末2からユーザ位置情報を受信したかどうかを判断する。そして、ユーザ位置情報を受信した場合は、ユーザ位置情報格納部104にユーザ位置情報を格納しステップS202へ進む。受信しなかった場合は、ステップS208へ進む。
【0045】
(ステップS202)距離算出部105は、カウンタmに1を代入する。
【0046】
(ステップS203)距離算出部105は、投稿情報格納部102にm番目の投稿情報が存在するかどうかを判断する。m番目の投稿情報が存在した場合は、ステップS204へ進み、m番目の投稿情報が存在しなかった場合は、ステップS206へ進む。
【0047】
(ステップS204)距離算出部105は、m番目の投稿情報が有する投稿位置情報が示す位置と、ユーザ位置情報が示す位置との距離を算出する。
【0048】
(ステップS205)距離算出部105は、カウンタmを1だけインクリメントし、ステップS203に戻る。
【0049】
(ステップS206)投稿情報送信部106は、距離算出部105が算出した距離の近い順に投稿情報を並べ替える。
【0050】
(ステップS207)投稿情報送信部106は、ステップS206で並べ替えた投稿情報をネットワーク100を介して、ステップS201で受信したユーザ位置情報を送信したユーザ端末2に送信する。そして、ステップS201へ戻る。
【0051】
(ステップS208)識別子受信部107は、ユーザ端末2から投稿情報識別子を受信したかどうかを判断する。そして、投稿情報識別子を受信した場合は、ステップS209へ進み、投稿情報識別子を受信しなかった場合は、ステップS219へ進む。
【0052】
(ステップS209)投稿位置情報受付部108は、ステップS208で受信した投稿位置情報である投稿情報識別子を受け付ける。
【0053】
(ステップS210)商店位置情報特定部110は、カウンタnに1を代入する。
【0054】
(ステップS211)商店位置情報特定部110は、商店情報格納部109にn番目の商店情報が存在するかどうかを判断する。n番目の商店情報が存在した場合は、ステップS212へ進み、n番目の商店情報が存在しなかった場合は、ステップS201へ戻る。
【0055】
(ステップS212)商店位置情報特定部110は、ユーザ位置情報が示す位置と、n番目の商店情報の有する商店位置情報が示す位置との距離を算出する。
【0056】
(ステップS213)商店位置情報特定部110は、ステップS212で算出した距離が閾値以上であるかどうかを判断する。閾値以上であった場合は、ステップS214へ進み、閾値未満であった場合は、ステップS215へ進む。
【0057】
(ステップS214)商店位置情報特定部110は、カウンタnを1だけインクリメントし、ステップS211へ戻る。
【0058】
(ステップS215)電子チラシ送信部111は、現時点がn番目の商店情報が有する電子チラシの送信期間情報に含まれているかどうかを判断する。n番目の商店情報が有する電子チラシの送信期間情報に含まれていた場合は、ステップS215へ進み、n番目の商店情報が有する電子チラシの送信期間情報に含まれていなかった場合は、ステップS201に戻る。
【0059】
(ステップS216)経路特定部112は、ステップS208で受信した投稿情報識別子を送信したユーザ端末2が送信したユーザ位置情報をユーザ位置情報格納部104から取得し、そのユーザ位置情報が示す位置から、n番目の商店情報が有する商店位置情報が示す位置までの経路を特定する。
【0060】
(ステップS217)経路送信部113は、ステップS216が特定した経路をネットワーク100を介して、ステップS208で識別子受信部107で受信された投稿情報識別子を送信したユーザ端末2に送信する。
【0061】
(ステップS218)電子チラシ送信部111は、n番目の商店情報が有する電子チラシをネットワーク100を介して、ステップS208で識別子受信部107で受信された投稿情報識別子を送信したユーザ端末2に送信する。そして、ステップS201へ戻る。
【0062】
(ステップS219)投稿情報取得部101は、投稿情報を取得するタイミングであるかどうかを判断する。初めてステップS219を実行する場合、または前回ステップS219を実行してから一定時間経過している場合は、ステップS220へ進み、そうでない場合はステップS201へ戻る。
【0063】
(ステップS220)投稿情報取得部101は、サーバ3から投稿情報を取得し、取得した投稿情報を投稿情報格納部102に蓄積する。そして、ステップS201に戻る。
【0064】
なお、図3のフローチャートにおいて、電源オフや処理終了の割り込みにより処理は終了する。なお、ステップS206において、投稿情報送信部106は、距離の近い投稿情報のみを送信しても良く、投稿情報を距離に応じてグループ分けして送信しても良く、距離の近い投稿情報から予め設定された閾値の件数に絞って送信しても良い。また、ステップS220において、投稿情報取得部101は、投稿情報格納部102から一定時間以上前に投稿された投稿情報を削除しても良い。
【0065】
以下、本実施の形態における電子チラシ送信装置1の具体的な動作について説明する。なお、本具体例において示した各図面の情報は、説明のために便宜上用意されたものであって、実際のデータを示すものではない。また、本具体例の現時点は、2012年8月1日17時5分であるものとする。また、本具体例において、投稿情報取得部101は、投稿位置情報を有し、かつ商店に関係するキーワードを投稿文に含む投稿情報のうち、直前の5分以内に投稿された投稿情報を5分ごとに取得する。なお、本具体例において、投稿情報の投稿文には、サーバ3が提供するサービスで使用されているユーザアイコンを含めるものとする。また、投稿情報送信部106は、直前の5分以内に投稿された投稿情報のみを送信する。また、ユーザ位置情報受信部103、および識別子受信部107は、ユーザを一意に特定するユーザIDも受信し、ユーザ位置情報とユーザに選択された投稿情報に対応する投稿情報識別子とを送信したユーザを一意に特定できるものとする。また、本具体例における各位置情報は、すべて座標値で表現されているものとする。また、本具体例における投稿情報識別子は、投稿位置情報であるものとする。また、本具体例における電子チラシ送信部111と経路送信部113は、同時に情報を送信するものとする。なお、ユーザ端末2は、経路送信部113が送信した経路を用いてナビゲーションできる機能を備えているものとする。
【0066】
本具体例において、商店情報格納部109に格納されている商店情報は、図4で示されているものであるとする。図4のテーブルは、商店情報IDと商店情報とを有し、商店情報は、電子チラシと商店位置情報を有し、電子チラシは、その電子チラシのファイルと送信期間情報を有している。例えば、「商店情報ID:300」のレコードには、電子チラシファイル「20120801_300.trs」を「2012.08.01−2012.08.07」の期間送信できるように設定した、「34.681129,135.510156」の位置にある商店の情報が登録されているである。
【0067】
電子チラシ送信装置1の管理者が、電子チラシ送信装置1をスタートさせたとする。すると、投稿情報取得部101は、サーバ3から、投稿位置情報を有し、かつ商店に関係するキーワードを投稿文に含む投稿情報のうち、直前の5分以内に投稿された投稿情報のみを取得する。そして、投稿情報取得部101は、取得した投稿情報を投稿情報格納部102に蓄積する(ステップS219、S220)。投稿情報格納部102で投稿情報が格納されると、図5のようになる。図5のテーブルは、投稿情報IDと投稿情報とを有し、投稿情報は、投稿文、投稿位置情報、および投稿時刻を有している。例えば、「投稿情報ID:100」のレコードには、投稿文「半額ジャガイモ買いだめしたなう」が「34.68741,135.525863」の位置から「2012.08.01 17:00:00」の時刻に投稿された投稿情報が登録されている。
【0068】
ユーザが自らの端末であるユーザ端末2を操作して電子チラシ送信装置1にアクセスしたとする。ユーザ端末2は、電子チラシ送信装置1のユーザID「200」とGPSを用いて取得したユーザ位置「34.681129,135.518062」とを電子チラシ送信装置1に送信する。すると、ユーザ位置情報受信部103は、ユーザ端末2からネットワーク100を介してユーザID「200」とユーザ位置情報「34.681129,135.518062」とを受信する。そして、ユーザ位置情報受信部103は、ユーザIDとユーザ位置情報をユーザ位置情報格納部104に蓄積する(ステップS201)。ユーザ位置情報受信部103は、ユーザ位置情報をユーザ位置情報格納部104に蓄積すると、図示しない経路を介して距離算出部105に処理が終了したことを通知する。
【0069】
本具体例において、ユーザ位置情報格納部104に格納されているユーザ位置情報は、図6で示されているものであるとする。図6のテーブルは、ユーザ位置情報受信部103が受信した結果、ユーザID、およびユーザ位置情報を有するレコードを多数有している。今回取得したユーザ位置情報は、ユーザID「200」、ユーザ位置情報「34.681129,135.518062」のようになる。
【0070】
距離算出部105は、ユーザ位置情報受信部103からの通知を受け取ると、投稿情報格納部102から直近の5分以内に投稿されたすべての投稿情報に対して、ユーザ位置情報が示す位置から投稿情報の有する投稿位置情報が示す位置までの直線距離を算出する(ステップS202からS205)。距離算出部105は、距離の算出が終了すると、投稿情報送信部106に投稿情報とその投稿情報が有する投稿位置情報が示す位置までの距離を渡す。
【0071】
投稿情報送信部106は、距離算出部105から情報を受け取ると、距離算出部105が距離を算出した投稿情報を距離が近い順に並べ替える(ステップS206)。そして、投稿情報送信部106は、並べ替えた投稿情報のリストをユーザ位置情報を送信してきたユーザ端末2に送信する(ステップS207)。
【0072】
ユーザ端末2は、投稿情報送信部106が送信した投稿情報のリストを受信すると、投稿情報を一覧し、選択できる画面を表示する。図7は、投稿情報を一覧し、選択できる画面である。ユーザ端末2のユーザは、一覧から、例えば「投稿情報ID:103」の投稿情報の「選択」ボタンをタップしたとする。すると、ユーザ端末2は、ユーザが選択した投稿情報ID「103」の投稿情報が有する投稿位置情報である投稿情報識別子をネットワーク100を介して電子チラシ送信装置1に送信する。なお、投稿情報ID「103」の投稿位置情報は、「34.681129,135.510155」であるものとする。
【0073】
識別子受信部107は、ユーザ端末2からネットワーク100を介して、投稿情報識別子とユーザIDを受信すると、投稿位置情報受付部108に投稿情報識別子とユーザIDとを渡す(ステップS208)。
【0074】
投稿位置情報受付部108は、識別子受信部107から投稿情報識別子である投稿位置情報「34.681129,135.510156」とユーザID「200」とを受け付ける(ステップS209)。そして、投稿位置情報受付部108は、投稿位置情報を受信すると、商店位置情報特定部110に投稿位置情報「34.681129,135.510156」とユーザID「200」とを渡す。
【0075】
商店位置情報特定部110は、投稿位置情報受付部108から投稿位置情報「34.681129,135.510156」とユーザID「200」とを受け取ると、商店情報格納部109に格納されているすべての商店情報に対して、ユーザ位置情報が示す位置から商店位置情報が示す位置までの直線距離を算出し、投稿位置情報受付部108が受け付けた投稿位置情報が示す位置と誤差が10mで最初に一致する商店情報IDを特定する。例えば、商店位置情報特定部110が、商店情報ID「298」について直線距離を算出すると、直線距離は、1143.135mとなる。1143.135mは10mより大きいため、投稿位置情報が示す位置と一致しない。同様に、商店位置情報特定部110は、ID「298」以降についても直線距離を算出する。すると、商店位置情報特定部110が、商店情報ID「300」について直線距離を算出すると、直線距離は、1.902mとなる。1.902mは、10mより小さいため、商店位置情報特定部110は、商店情報ID「300」を投稿位置情報と一致する商店位置情報であると特定する(ステップS211からS214)。商店位置情報特定部110は、商店位置情報を特定すると、電子チラシ送信部111に電子チラシファイル「0120801_300.trs」と送信期間情報「2012.08.01−2012.08.07」とを、経路特定部112に商店位置情報「34.681129,135.510156」とユーザID「200」とをそれぞれ渡す。
【0076】
電子チラシ送信部111は、商店位置情報特定部110から電子チラシファイル「0120801_300.trs」と送信期間情報「2012.08.01−2012.08.07」とを受け取ると、現時点が、商店位置情報特定部110が特定した商店情報ID「300」の電子チラシが有する送信期間情報「2012.08.01−2012.08.07」が示す期間内であることを確認する。現時点が期間内であるため、電子チラシ送信部111は、図示しない経路を介して経路特定部112に現時点が電子チラシの送信期間情報の期間内であることを通知する。そして、経路特定部112が経路を特定した時に経路送信部113が経路を送信するのと一緒にネットワーク100を介して、電子チラシファイルを「0120801_300.trs」識別子受信部107に投稿情報識別子を送信したユーザ端末2に送信する(ステップS215、S218)。
【0077】
経路特定部112は、商店位置情報特定部110から商店位置情報「34.681129,135.510156」とユーザID「200」と、電子チラシ送信部111から電子チラシが有する送信期間情報の期間内であることを示す通知とを受け取ると、ユーザID「200」のユーザ位置情報「34.681129,135.518062」をユーザ位置情報格納部104から取得し、ユーザ位置情報が示す位置から商店情報ID「300」が示す商店位置情報「34.681129,135.510156」までの経路を特定する(ステップS216)。経路特定部112は、経路を特定すると、経路送信部113に経路を渡す。
【0078】
経路送信部113は、経路特定部112からの通知を受け付けると、電子チラシである電子チラシファイル「20120801_300.trs」をネットワーク100を介して、識別子受信部107に投稿情報識別子を送信したユーザ端末2に経路特定部112が特定した経路を送信する(ステップS217)。
【0079】
ユーザ端末2は、電子チラシ送信部111と経路送信部113とが送信した電子チラシと経路とを受信すると、電子チラシの内容と電子チラシに関係する商店までのナビゲーションとを表示する画面を表示する。図8は、電子チラシの内容と電子チラシに関係する商店までのナビゲーションとを表示する画面である。
【0080】
以上、本実施の形態によれば、ユーザに、ユーザが選択した投稿情報に関係する商店の電子チラシを提示できる。また、ユーザに、ユーザが選択した投稿情報に関係する商店の位置までの経路を提示できる。また、ユーザが効率的に投稿情報を選択できるようにユーザの位置から、投稿情報の投稿位置情報が示す位置までの距離に応じて投稿情報を提示できる。
【0081】
また、本実施の形態おける電子チラシは、電子チラシ上の特定の領域を指定する送信期間情報を1以上有していても良い。具体的には、電子チラシは、紙面上で1日分の商品の価格に関する情報を掲載している場合には、1日目の商品の領域に対応する送信期間情報と2日目の商品の領域とに対応する送信期間情報を有していても良い。その場合、電子チラシ送信部111は、現時点が電子チラシの有する送信機関情報のいずれか1以上が示す期間内である電子チラシを送信しても良い。なお、電子チラシ送信部111は、送信期間情報が示す期間外である領域を編集して送信しても良い。例えば、電子チラシ送信部111は、送信期間情報が示す期間外である領域をグレーアウトして送信しても良く、透明処理を施して送信しても良い。
【0082】
また、本実施の形態において、識別子受信部107を備える場合について説明したが、電子チラシ送信装置1は、識別子受信部107を備えていなくても良い。電子チラシ送信装置1が識別子受信部107を備えていない場合には、投稿位置情報受付部108が少なくとも投稿位置情報を含む情報をネットワーク100を介して受信しても良い。この場合、ユーザ端末2は、受信した投稿情報から少なくとも投稿位置情報を取得し、ネットワーク100を介して送信するようにしても良い。なお、投稿情報送信部106が、ユーザ端末2に、距離に応じて編集された投稿情報を送信しない場合は、電子チラシ送信装置1は、さらに、距離算出部105を備えていなくても良い。距離算出部105を備えていない場合には、投稿情報取得部101が取得した投稿情報をそのままユーザ端末2に送信しても良い。また、投稿情報送信部106が投稿情報を送信しない場合は、電子チラシ送信装置1は、さらに投稿情報取得部101と投稿情報格納部102と投稿情報送信部106とを備えていなくても良い。電子チラシ送信装置1が、投稿情報取得部101と投稿情報格納部102と投稿情報送信部106とを備えていない場合は、ユーザ端末2が、ネットワーク100を介してサーバ3から収集した投稿情報を取得するようにしても良い。そして、ユーザ端末2は、取得した投稿情報のうち、ユーザがユーザ端末2を操作して選択した投稿情報に含まれる投稿位置情報を送信しても良い。また、経路送信部113が経路を送信しない場合は、さらにユーザ位置情報受信部103とユーザ位置情報格納部104と経路特定部112と経路送信部113とを備えていなくても良い。ユーザ位置情報受信部103とユーザ位置情報格納部104と経路特定部112と経路送信部113とを備えていない場合には、電子チラシ送信部111が、電子チラシに対応する商店位置情報をユーザ端末2に送信しても良い。この場合、ユーザ端末2にナビゲーション機能があれば、ユーザ端末2において経路を特定しても良い。さらに、ユーザ端末2は、特定した経路を用いてナビゲーションを実行しても良い。
【0083】
また、本実施の形態において、距離算出部105を備える場合について説明したが、電子チラシ送信装置1は、距離算出部105を備えていなくても良い。距離算出部105を備えていない場合には、投稿情報取得部101が取得した投稿情報をそのまま投稿情報送信部106が送信しても良い。なお、投稿情報送信部106が投稿情報を送信しない場合は、電子チラシ送信装置1は、さらに投稿情報取得部101と投稿情報格納部102と投稿情報送信部106とを備えていなくても良い。電子チラシ送信装置1が、投稿情報取得部101と投稿情報格納部102と投稿情報送信部106とを備えていない場合は、ユーザ端末2が、ネットワーク100を介してサーバ3から収集した投稿情報を取得するようにしても良い。そして、ユーザ端末2は、取得した投稿情報のうち、ユーザがユーザ端末2を操作して選択した投稿情報を特定する投稿情報識別子を送信しても良い。また、経路送信部113が経路を送信しない場合は、さらにユーザ位置情報受信部103とユーザ位置情報格納部104と経路特定部112と経路送信部113とを備えていなくても良い。ユーザ位置情報受信部103とユーザ位置情報格納部104と経路特定部112と経路送信部113とを備えていない場合には、電子チラシ送信部111が、電子チラシに対応する商店位置情報をユーザ端末2に送信しても良い。この場合、ユーザ端末2にナビゲーション機能があれば、ユーザ端末2において経路を特定しても良い。さらに、ユーザ端末2は、特定した経路を用いてナビゲーションを実行しても良い。
【0084】
また、本実施の形態において、経路特定部112と経路送信部113とを備える場合について説明したが、電子チラシ送信装置1は、経路特定部112と経路送信部113とを備えていなくても良い。経路特定部112と経路送信部113とを備えていない場合には、電子チラシ送信部111が、電子チラシに対応する商店位置情報をユーザ端末2に送信しても良い。この場合、ユーザ端末2にナビゲーション機能があれば、ユーザ端末2において経路を特定しても良い。さらに、ユーザ端末2は、特定した経路を用いてナビゲーションを実行しても良い。なお、ユーザ端末2に、距離に応じて編集された投稿情報を送信しない場合は、電子チラシ送信装置1は、さらにユーザ位置情報受信部103とユーザ位置情報格納部104と距離算出部105とを備えていなくても良い。ユーザ位置情報受信部103とユーザ位置情報格納部104と距離算出部105とを備えていない場合には、投稿情報取得部101が取得した投稿情報をそのままユーザ端末2に送信しても良い。投稿情報送信部106が投稿情報を送信しない場合は、電子チラシ送信装置1は、さらに投稿情報取得部101と投稿情報格納部102と投稿情報送信部106とを備えていなくても良い。電子チラシ送信装置1が、投稿情報取得部101と投稿情報格納部102と投稿情報送信部106とを備えていない場合は、ユーザ端末2が、ネットワーク100を介してサーバ3から収集した投稿情報を取得するようにしても良い。そして、ユーザ端末2は、取得した投稿情報のうち、ユーザがユーザ端末2を操作して選択した投稿情報を特定する投稿情報識別子を送信しても良い。
【0085】
また、本実施の形態において、識別子受信部107と経路特定部112と経路送信部113とを備える場合について説明したが、電子チラシ送信装置1は、経路特定部112と経路送信部113とを備えていなくても良い。識別子受信部107と経路特定部112と経路送信部113とを備えていない場合には、投稿位置情報受付部108が少なくとも投稿位置情報を含む情報をネットワーク100を介して受信しても良い。この場合、ユーザ端末2は、受信した投稿情報から少なくとも投稿位置情報を取得し、ネットワーク100を介して送信するようにしても良い。また、電子チラシ送信部111が、電子チラシに対応する商店位置情報をユーザ端末2に送信しても良い。この場合、ユーザ端末2にナビゲーション機能があれば、ユーザ端末2において経路を特定しても良い。さらに、ユーザ端末2は、特定した経路を用いてナビゲーションを実行しても良い。
【0086】
また、本実施の形態において、投稿情報取得部101と投稿情報格納部102と距離算出部105と投稿情報送信部106とを備える場合について説明したが、電子チラシ送信装置1は、投稿情報取得部101と投稿情報格納部102と距離算出部105と投稿情報送信部106とを備えていなくても良い。投稿情報取得部101と投稿情報格納部102と距離算出部105と投稿情報送信部106とを備えていない場合には、ユーザ端末2がサーバ3から取得した投稿情報格納部102が無くても投稿情報と関係が分かる投稿情報識別子を識別子受信部107が受け付けても良い。
【0087】
また、本実施の形態において、投稿情報取得部101と投稿情報格納部102と距離算出部105と投稿情報送信部106と識別子受信部107とを備える場合について説明したが、電子チラシ送信装置1は、投稿情報取得部101と投稿情報格納部102と距離算出部105と投稿情報送信部106と識別子受信部107とを備えていなくても良い。投稿情報取得部101と投稿情報格納部102と距離算出部105と投稿情報送信部106と識別子受信部107とを備えていない場合には、ユーザ端末2がサーバ3から取得した少なくとも投稿位置情報を含む情報を投稿位置情報受付部108が受け付けても良い。
【0088】
なお、識別子受信部107が投稿情報識別子であるサーバ3で利用されている投稿情報に対応付けられたユニークなIDを受信した場合は、投稿位置情報受付部108は、ネットワーク100を介してサーバ3から投稿位置情報を受け付けても良い。
【0089】
また、本実施の形態における電子チラシ送信装置1を実現するソフトウェアは、以下のようなプログラムである。つまり、プログラムは、電子化されたチラシである電子チラシと、電子チラシに関する商店の位置の情報である商店位置情報とを対応付けた情報である商店情報が1以上格納される商店情報格納部にアクセス可能なコンピュータを、ネットワーク上のサーバに投稿された、投稿した内容に関する位置の情報である投稿位置情報を含む情報である投稿情報のうち、ユーザによって選択された投稿情報の少なくとも投稿位置情報を受け付ける投稿位置情報受付部、商店情報格納部に格納されている商店情報の商店位置情報が示す位置のうち、投稿位置情報受付部が受け付けた投稿位置情報の示す位置と一致する商店位置情報を特定する商店位置情報特定部、商店位置情報特定部が特定した商店位置情報に対応する電子チラシを送信する電子チラシ送信部として機能させるためのプログラムである。
【0090】
なお、本実施の形態において、各処理(各機能)は、単一の装置(システム)によって集中処理されることによって実現されても良く、または、複数の装置によって分散処理されることによって実現されても良い。また、本実施の形態において、一の装置に存在する2以上の通信手段は、物理的に一の媒体で実現されても良いことは言うまでもない。
【0091】
また、本実施の形態において、各構成要素は、専用のハードウェアにより構成されても良く、または、ソフトウェアにより実現可能な構成要素については、プログラムを実行することによって実現されても良い。例えば、ハードディスクや半導体メモリ等の記録媒体に記録されたソフトウェア・プログラムをCPU等のプログラム実行部が読み出して実行することによって、各構成要素が実現され得る。
【0092】
なお、上記プログラムにおいて、上記プログラムが実現する機能には、ハードウェアでしか実現できない機能は含まれない。例えば、情報を取得する取得部や、情報を出力する出力部等におけるモデムやインターフェースカード等のハードウェアでしか実現できない機能は、上記プログラムが実現する機能には含まれない。
【0093】
図11は、上記プログラムを実行して、上記実施の形態による本発明を実現するコンピュータの外観の一例を示す模式図である。上記実施の形態は、コンピュータハードウェアおよびその上で実行されるコンピュータプログラムによって実現され得る。
【0094】
図9において、コンピュータシステム1100は、CD−ROMドライブ1105、FDドライブ1106を含むコンピュータ1101と、キーボード1102と、マウス1103と、モニタ1104とを備える。
【0095】
図10は、コンピュータシステム1100の内部構成を示す図である。図10において、コンピュータ1101は、CD−ROMドライブ1105、FDドライブ1106に加えて、MPU1111と、ブートアッププログラム等のプログラムを記憶するためのROM1112と、MPU1111に接続され、アプリケーションプログラムの命令を一時的に記憶すると共に、一時記憶空間を提供するRAM1113と、アプリケーションプログラム、システムプログラム、およびデータを記憶するハードディスク1114と、MPU1111と、ROM1112等を相互に接続するバス1115とを備える。なお、コンピュータ1101は、LANへの接続を提供する図示しないネットワークカードを含んでいても良い。
【0096】
コンピュータシステム1100に、上記実施の形態による本発明等の機能を実行させるプログラムは、CD−ROM1121、またはFD1122に記憶されて、CD−ROMドライブ1105、またはFDドライブ1106に挿入され、ハードディスク1114に転送されても良い。これに代えて、そのプログラムは、図示しないネットワークを介してコンピュータ1101に送信され、ハードディスク1114に記憶されても良い。プログラムは実行の際にRAM1113にロードされる。なお、プログラムは、CD−ROM1121やFD1122、またはネットワークから直接、ロードされても良い。
【0097】
プログラムは、コンピュータ1101に、上記実施の形態による本発明の機能を実行させるオペレーティングシステム(OS)、またはサードパーティプログラム等を必ずしも含んでいなくても良い。プログラムは、制御された態様で適切な機能(モジュール)を呼び出し、所望の結果が得られるようにする命令の部分のみを含んでいても良い。コンピュータシステム1100がどのように動作するのかについては周知であり、詳細な説明は省略する。
【0098】
本発明は、以上の実施の形態に限定されることなく、種々の変更が可能であり、それらも本発明の範囲内に包含されるものであることは言うまでもない。
【産業上の利用可能性】
【0099】
以上のように、本発明にかかる電子チラシ送信装置等は、ユーザが能動的に選択した投稿情報が有する投稿位置情報に関連する電子チラシをユーザに提示できる効果を有し、電子チラシ送信装置等として有用である。
【符号の説明】
【0100】
1 電子チラシ送信装置
2 ユーザ端末
3 サーバ
101 投稿情報取得部
102 投稿情報格納部
103 ユーザ位置情報受信部
104 ユーザ位置情報格納部
105 距離算出部
106 投稿情報送信部
107 識別子受信部
108 投稿位置情報受付部
109 商店情報格納部
110 商店位置情報特定部
111 電子チラシ送信部
112 経路特定部
113 経路送信部
図1
図2
図3
図4
図5
図6
図7
図8
図9
図10