(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】6026237
(24)【登録日】2016年10月21日
(45)【発行日】2016年11月16日
(54)【発明の名称】固形粉末化粧料
(51)【国際特許分類】
A61K 8/73 20060101AFI20161107BHJP
A61K 8/19 20060101ALI20161107BHJP
A61K 8/37 20060101ALI20161107BHJP
A61K 8/891 20060101ALI20161107BHJP
A61Q 1/12 20060101ALI20161107BHJP
【FI】
A61K8/73
A61K8/19
A61K8/37
A61K8/891
A61Q1/12
【請求項の数】5
【全頁数】10
(21)【出願番号】特願2012-252780(P2012-252780)
(22)【出願日】2012年11月17日
(65)【公開番号】特開2014-101293(P2014-101293A)
(43)【公開日】2014年6月5日
【審査請求日】2015年10月2日
(73)【特許権者】
【識別番号】592262543
【氏名又は名称】日本メナード化粧品株式会社
(72)【発明者】
【氏名】細見 恵児
(72)【発明者】
【氏名】宮本 國寛
【審査官】
福永 千尋
(56)【参考文献】
【文献】
米国特許第04994264(US,A)
【文献】
英国特許出願公開第02026860(GB,A)
【文献】
特開2011−105605(JP,A)
【文献】
特開2011−074023(JP,A)
【文献】
特許第4679350(JP,B2)
【文献】
特開平01−096110(JP,A)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
A61K 8/00−8/99
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
下記成分(a)〜(d)を含有する粉末組成物を、揮発性溶剤として水のみと混合してスラリー状にし、これを容器に充填した後、水を除去して得られる固形粉末化粧料。
(a)セルロース系水溶性高分子
(b)HLB8以下の界面活性剤
(c)粉末
(d)油剤
【請求項2】
セルロース系水溶性高分子の配合量が該粉末組成物全量に対して0.01〜3質量%であることを特徴とする請求項1記載の固形粉末化粧料。
【請求項3】
セルロース系水溶性高分子の配合量が該粉末組成物全量に対して0.05〜1質量%であることを特徴とする請求項1記載の固形粉末化粧料。
【請求項4】
HLB8以下の界面活性剤の配合量が該粉末組成物全量に対して0.01〜5質量%であることを特徴とする請求項1〜3のいずれかに記載の固形粉末化粧料。
【請求項5】
HLB8以下の界面活性剤の配合量が該粉末組成物全量に対して0.1〜3質量%であることを特徴とする請求項1〜3のいずれかに記載の固形粉末化粧料。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本願発明は、湿式成型法により製造された固形粉末化粧料に関する。さらに詳しくは、下記成分(a)〜(d)を配合することにより、
揮発性溶剤として水のみを用いた場合でも、表面にひび割れや外周の隙間が生じず、使用感及び耐衝撃性に優れた固形粉末化粧料に関する。
(a)セルロース系水溶性高分子
(b)HLB8以下の界面活性剤
(c)粉末
(d)油剤
【背景技術】
【0002】
固形粉末化粧料は、携帯性、化粧方法の簡便さ等の利点から多くの顧客に支持を受けている。固形粉末化粧料の成型方法は、粉末と油剤を含有する粉末組成物を圧縮成型する乾式成型法、及び粉末と油剤を含有する粉末組成物と揮発性溶剤とを混合してスラリー状にし、これを容器に充填し、該揮発性溶剤を除去して成型する湿式成型法が一般的に用いられている。湿式成型法は、乾式成型法に比べて、弾力を有する粉末やパール剤のようなアスペクト比が高い薄片状粉末等を多量に含有する場合でも、良好な成型物を得ることができる。また、粉末成分の個々に油分が効率的に付着するので粉っぽさがなくなり、非常になめらかでしっとりとした感触の成型物が得られるのが特徴である。
【0003】
湿式成型法に用いる溶剤としては、従来より、低沸点炭化水素や揮発性シリコーン油等の揮発性油剤が用いられてきた。しかしながら、これらの揮発性油剤はいずれも引火点の低い有機溶剤であることから、防爆対策や作業員の吸入による安全対策が必須であり、環境問題から溶剤の回収も必要である。そのため、溶剤として水を用いた湿式成型法が求められるようになってきた。しかしながら、溶剤として水を用いた場合、揮発性油剤と比べて、溶剤除去時に表面にひび割れや外周の隙間が生じやすく、また内部に空隙が生じやすいため耐衝撃性に劣るという問題点があった。そこで、この問題点を解決するために、疎水化処理粉末と多価アルコール、抱水性油剤、特定の活性剤を配合する方法(特許文献1)や、疎水化処理粉末と多価アルコール、特定のシリコーンゲル組成物、特定の活性剤を配合する方法(特許文献2)、疎水化処理粉末と多価アルコール、特定の柔軟性有機樹脂粉末、特定の活性剤を配合する方法(特許文献3)、結合成形性のある粉体と特定の複合粉体、炭化水素油を配合する方法(特許文献4)、煙霧状無水ケイ酸と澱粉、水膨潤性粘土鉱物を配合する方法(特許文献5)が知られている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0004】
【特許文献1】特開2011−74023号公報
【特許文献2】特開2010−37207号公報
【特許文献3】特開2010−47528号公報
【特許文献4】特許第4594075号公報
【特許文献5】特許第4769007号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
しかしながら、上記湿式成型法で得られた固形粉末化粧料は、いずれも耐衝撃性の点で十分ではなく、耐衝撃性となめらかな使用感の両立の点でいまだに満足のいく固形粉末化粧料が得られていないのが現状であった。
【課題を解決するための手段】
【0006】
本願発明者らは、上記の課題を解決するために鋭意検討を行った結果、下記成分(a)〜(d)を配合することにより、表面にひび割れや外周の隙間が生じず、耐衝撃性に優れ、湿式成型法ならではのなめらかな使用感が得られることを見出し、本願発明を完成するに至った。すなわち、本願発明は、下記成分(a)〜(d)を含有する粉末組成物を、
揮発性溶剤として水のみと混合してスラリー状にし、これを容器に充填した後、水を除去して得られる固形粉末化粧料を提供するものである。
(a)セルロース系水溶性高分子
(b)HLB8以下の界面活性剤
(c)粉末
(d)油剤
【発明の効果】
【0007】
本願発明の固形粉末化粧料は、溶剤として水を用いた場合でも、表面にひび割れや外周の隙間が生じず、耐衝撃性に優れ、湿式成型法ならではのなめらかな使用感を有するものである。
【発明を実施するための最良の形態】
【0008】
以下、本願発明の好適な実施形態について説明する。本願発明に用いられる(a)のセルロース系水溶性高分子としては、通常化粧料に用いられるものであれば特に限定されない。ここで言うセルロース系水溶性高分子とは、セルロースの水酸基を酸化アルキレンなどで修飾することにより、水に不溶性のセルロースを水溶性にしたものである。具体的には、メチルセルロース、エチルセルロース、ヒドロキシエチルセルロース、ヒドロキシプロピルセルロース、ヒドロキシプロピルメチルセルロース、ヒドロキシエチルメチルセルロースなどから選ばれる1種又は2種以上を組み合わせて配合することができる。その中でも特に、ヒドロキシプロピルセルロース、ヒドロキシプロピルメチルセルロースが好ましい。
【0009】
上記のセルロース系水溶性高分子の配合量は特に限定されないが、0.01〜3質量%が好ましい。さらに好ましくは0.05〜1質量%である。0.01質量%未満では耐衝撃性が十分ではない場合があり、3質量%を超えて配合すると、得られた湿式成型品が硬すぎて、湿式成型法ならではのなめらかな使用感が得られない場合がある。
【0010】
本願発明に用いられる(b)のHLB8以下の界面活性剤は、グリフィン法に基づくHLB値が8以下であれば任意に選択できる。その中でも特に、モノイソステアリン酸ソルビタン、ジイソステアリン酸ソルビタン、トリイソステアリン酸ソルビタン、セスキイソステアリン酸ソルビタン、モノオレイン酸ソルビタン、ジオレイン酸ソルビタン、トリオレイン酸ソルビタン、セスキオレイン酸ソルビタン、モノイソステアリン酸ジグリセリル、ジイソステアリン酸ジグリセリル、トリイソステアリン酸ジグリセリル、PEG−5水添ヒマシ油、PEG−10水添ヒマシ油、ポリエーテル変性シリコーンから選ばれる1種又は2種以上を組み合わせることが好ましい。その中でも特に、モノイソステアリン酸ソルビタン、ジイソステアリン酸ソルビタン、トリイソステアリン酸ソルビタン、セスキイソステアリン酸ソルビタンが好ましい。HLB値が8を超える界面活性剤では、水を除去する際にひび割れや外周の隙間が生じやすく、耐衝撃性が十分ではない。
【0011】
上記のHLB8以下の界面活性剤の配合量は特に限定されないが、0.01〜5質量%が好ましい。さらに好ましくは0.1〜3質量%である。0.01質量%未満では、粉末を主成分とする粉末組成物を、水と混合してスラリー状にする際の分散性が十分ではない場合があり、耐衝撃性やなめらかな使用感が劣る場合がある。5質量%を超えて配合すると、使用感にべたつきが生じたり化粧持続性が悪くなる場合がある。
【0012】
本願発明に用いられる(c)の粉末は、通常化粧料に用いられる粉末であれば特に限定されない。例えば、タルク、セリサイト、マイカ、合成マイカ、シリカ、硫酸バリウム、アルミナ、窒化ホウ素、酸化チタン、酸化鉄、酸化亜鉛等の無機粉末、ナイロン、ポリウレタン、ポリエチレン、ポリスチレン、ポリメタクリル酸メチル、シリコーン粉末等の有機粉末等が挙げられる。また、これらをシリコーン処理、脂肪酸処理、フッ素処理等の疎水化処理したものも使用できる。上記の粉末の配合量は特に限定されないが、固形粉末化粧料に対して75〜98質量%が好ましい。
【0013】
本願発明に用いられる(d)の油剤は、通常化粧料に用いられる油剤であれば特に限定されない。例えば、動物油、植物油、合成油等の起源及び、固形油、半固形油、液体油等の性状を問わず、炭化水素類、油脂類、ロウ類、硬化油類、エステル油類、高級アルコール類、シリコーン油類、フッ素系油類、ラノリン誘導体類等の油剤が挙げられる。上記油剤の配合量は特に限定されないが、固形粉末化粧料に対して1〜20質量%が好ましい。
【0014】
本願発明の固形粉末化粧料には、上記成分に加えて、化粧料において一般的に用いられるその他の成分を配合してもよい。具体的には、薬効成分、清涼剤、紫外線吸収剤、安定化剤、酸化防止剤、防腐剤、pH調整剤、粘度調整剤、湿潤剤等が挙げられる。
【0015】
本願発明の固形粉末化粧料は、下記成分(a)〜(d)を含有する粉末組成物を、
揮発性溶剤として水のみと混合してスラリー状にし、次いでそのスラリーを容器に充填した後、水を除去することにより得られるものである。
(a)セルロース系水溶性高分子
(b)HLB8以下の界面活性剤
(c)粉末
(d)油剤
【0016】
本願発明において、水の配合量は特に限定されないが、粉末組成物に対して30〜150質量%が好ましい。
【0017】
本願発明の固形粉末化粧料としては、ファンデーション、プレストパウダー、アイシャドウ、アイブロウ、チークカラー等が挙げられる。
【0018】
次に、実施例をあげて、本願発明をより詳細に説明する。本願発明はこれにより制限されるものではない。
実施例1〜4及び比較例1〜6:パウダーファンデーション
下記表1に示す処方及び下記製法により、パウダーファンデーションを調製し、以下に示す評価方法及び判定基準により評価し、結果を併せて表1に示した。
【0019】
【表1】
【0020】
(製法)
化粧用粉末、油剤、酸化防止剤等を均一混合して、粉末化粧料とする。これに精製水を粉末化粧料に対して75質量%加えて均一混合し、スラリー状にする。これを容器に充填し、真空吸引しながら圧縮成型する。その後、成型物を70℃で10時間乾燥して、パウダーファンデーションを得た。
【0021】
(評価方法1;外観)
上記実施例及び比較例のパウダーファンデーション各5枚について、外観を目視にて観察し、表面にひび割れや外周の隙間がないか評価し、以下の判定基準に従って判定した。
<判定基準>
○:5枚全てひび割れや外周の隙間がなく、外観が良好
×:1枚以上においてひび割れや外周の隙間がある
【0022】
(評価方法2;耐衝撃性)
上記実施例及び比較例のパウダーファンデーション各5枚について、50cmの高さから塩ビ板上に水平に落下させた。これをひびや割れが生じるまで繰り返し、ひびや割れが生じるまでの落下回数について5枚で平均をとり、以下の判定基準に従って判定した。
<判定基準>
◎:4回以上
○:2.5以上4回未満
△:1.5以上2.5回未満
×:1.5回未満
【0023】
(評価方法3;使用感)
20〜40代の化粧品専門パネル5名に、上記実施例及び比較例のパウダーファンデーションを使用してもらい、使用感について、以下の評価基準により評点を付し、パウダーファンデーションごとに評点の平均点を算出して、以下に示す判定基準に従って判定した。
<評価基準>
〔使用感〕 〔評点〕
非常に良好 :5
良好 :4
普通 :3
やや不良 :2
不良 :1
<判定基準>
〔評点の平均点〕 〔判定〕
4.5以上 ◎
3.5以上4.5未満 ○
2以上3.5未満 △
2未満 ×
【0024】
実施例1〜4は、外観、耐衝撃性及び使用感ともに良好であった。それに対し、セルロース系水溶性高分子及びHLB8以下の界面活性剤を配合していない比較例1は、外観、耐衝撃性及び使用感ともに不良であった。また、HLB8以下の界面活性剤を配合していない比較例2は、外観及び使用感が不良であり、セルロース系水溶性高分子を配合していない比較例3は、耐衝撃性が不良であった。セルロース系以外の水溶性高分子を配合した比較例4及び5は、外観にひび割れを生じ、使用感も不良であった。HLBが8よりも大きい界面活性剤を配合した比較例6は、外観、耐衝撃性及び使用感ともに十分ではなかった。このことから、セルロース系水溶性高分子及びHLB8以下の界面活性剤を配合することの必然性が明らかとなった。
【0025】
実施例5〜10:パウダーファンデーション
下記表2に示す処方により、実施例1〜4と同様の方法でパウダーファンデーションを調製し、実施例1〜4と同じ評価方法及び判定基準により評価し、結果を併せて表2に示した。
【0026】
【表2】
【0027】
実施例6〜9は、外観、耐衝撃性及び使用感ともに良好であった。それに対し、実施例5は耐衝撃性が少し劣り、実施例10は化粧用パフへのとれが悪く、なめらかな使用感の点で少し劣った。この結果から、セルロース系水溶性高分子の配合量は0.01〜3質量%が好ましく、さらに好ましくは0.05〜1質量%であることが明らかとなった。
【0028】
実施例11〜16:パウダーファンデーション
下記表3に示す処方により、実施例1〜4と同様の方法でパウダーファンデーションを調製し、実施例1〜4と同じ評価方法及び判定基準により評価し、結果を併せて表3に示した。
【0029】
【表3】
【0030】
実施例12〜15は、外観、耐衝撃性及び使用感ともに良好であった。それに対し、実施例11は使用感の点で少しざらつきを感じ、耐衝撃性も少し劣った。実施例16は使用感の点で少しべたつきを感じた。
この結果から、HLB8以下の界面活性剤の配合量は0.01〜5質量%が好ましく、さらに好ましくは0.1〜3質量%であることが明らかとなった。
【0031】
実施例17
プレストパウダー処方
成分 配合量(質量%)
(1) タルク 55.00
(2) セリサイト 残量
(3) 合成マイカ 15.00
(4) 黄酸化鉄 0.20
(5) ベンガラ 0.25
(6) 黒酸化鉄 0.05
(7) ポリメタクリル酸メチル 5.00
(8) ヒドロキシプロピルセルロース(注1) 0.10
(9) 防腐剤 0.50
(10)コハク酸ジエチルヘキシル 4.00
(11)リンゴ酸ジイソステアリル 1.00
(12)セスキイソステアリン酸ソルビタン(注6) 1.00
(13)酸化防止剤 適量
(14)香料 適量
合計 100.00
(製法)
実施例1と同様の方法で湿式成型法によってプレストパウダーを得た。
【0032】
実施例18
アイシャドウ処方
成分 配合量(質量%)
(1) タルク 15.00
(2) セリサイト 残量
(3) マイカ 20.00
(4) セルロース系水溶性高分子(注9) 0.20
(5) シリカ 1.00
(6) 赤色226号 0.30
(7) グンジョウ 1.00
(8) 雲母チタン 10.00
(9) 防腐剤 0.50
(10)ジメチコン 5.00
(11)スクワラン 6.00
(12)ワセリン 1.00
(13)セスキイソステアリン酸ソルビタン(注6) 1.00
(14)酸化防止剤 適量
(15)香料 適量
合計 100.00
注9:メトローズ 65SH 4000(信越化学社製)
(製法)
実施例1と同様の方法で湿式成型法によってアイシャドウを得た。
【0033】
実施例19
チークカラー
成分 配合量(質量%)
(1) タルク 20.00
(2) セリサイト 残量
(3) マイカ 10.00
(4) セルロース系水溶性高分子(注9) 0.05
(5) シリカ 1.50
(6) 赤色226号 0.30
(7) 黄色5号 0.35
(8) ベンガラ 0.80
(9) ベンガラ被覆雲母チタン 5.00
(10)ポリメタクリル酸メチル 5.00
(11)防腐剤 0.20
(12)ジフェニルシロキシフェニルトリメチコン 5.00
(13)イソステアリン酸イソセチル 6.00
(14)セスキイソステアリン酸ソルビタン(注6) 2.00
(15)酸化防止剤 適量
(16)香料 適量
合計 100.00
(製法)
実施例1と同様の方法で湿式成型法によってチークカラーを得た。
【0034】
実施例17〜19はいずれも、外観、耐衝撃性、使用感ともに良好な化粧料であった。
【産業上の利用可能性】
【0035】
本願発明の固形粉末化粧料は、セルロース系水溶性高分子及びHLB8以下の界面活性剤を配合することにより、表面にひび割れや外周の隙間を生じず、耐衝撃性に優れ、湿式成型法ならではのなめらかな使用感を有することができる。