特許第6026345号(P6026345)IP Force 特許公報掲載プロジェクト 2022.1.31 β版

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  • 特許6026345-一方向天然色多機能メガネ 図000002
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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】6026345
(24)【登録日】2016年10月21日
(45)【発行日】2016年11月16日
(54)【発明の名称】一方向天然色多機能メガネ
(51)【国際特許分類】
   G02C 7/02 20060101AFI20161107BHJP
   G02C 7/10 20060101ALI20161107BHJP
【FI】
   G02C7/02
   G02C7/10
【請求項の数】1
【全頁数】5
(21)【出願番号】特願2013-86967(P2013-86967)
(22)【出願日】2013年4月17日
(65)【公開番号】特開2014-211500(P2014-211500A)
(43)【公開日】2014年11月13日
【審査請求日】2013年6月20日
【審判番号】不服2015-6369(P2015-6369/J1)
【審判請求日】2015年4月4日
(73)【特許権者】
【識別番号】712007348
【氏名又は名称】株式会社ドクター中松創研
(72)【発明者】
【氏名】中松 義郎
【合議体】
【審判長】 樋口 信宏
【審判官】 多田 達也
【審判官】 鉄 豊郎
(56)【参考文献】
【文献】 国際公開第2008/047889(WO,A1)
【文献】 米国特許第2116411(US,A)
【文献】 特開2009−237212(JP,A)
【文献】 特開2004−61766(JP,A)
【文献】 実開平5−58124(JP,U)
【文献】 特開昭64−35412(JP,A)
【文献】 特開平5−100192(JP,A)
【文献】 特開2010−217339(JP,A)
【文献】 米国特許第2419917(US,A)
【文献】 実開昭59−176016(JP,U)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
G02C 1/00−13/00
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
メガネのほぼ中央に1つの限定透視部を設け、この限定透視部はメガネの左右方向の端部から端部までに亘って1.5mm〜3.5mmの幅で設けられていると共に、その他の部分をLCDとしたことを特徴とする一方向天然色多機能メガネ。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は一方向天然色多機能メガネに関する。
【背景技術】
【0002】
メガネは物がよく見えるようにするだけであった。また、サングラスは薄グレー又は薄茶で光をさえぎるものだけだった。
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0003】
メガネは物をよく見えるようにするものであるが、両方向から見えるものであり、またサングラスは外の景色はグレーや茶など色つきでみえ、本物の色を見ることはできない。また、メガネレンズ部に目や星を描きファッション感覚で使用することはこれまでなかった。また、レンズ部に露光させ、夜間女性の一人歩きの安全や暗いところで新聞や本を見ることはできなかった。
本発明はこのような課題に鑑みてなされたものであって、ファッション性などを持たせた多機能メガネを提供することを目的としている。
【課題を解決するための手段】
【0004】
メガネのほぼ中央に1つの限定透視部を設け、この限定透視部はメガネの端から端までに亘って設けられていると共に、その他の部分をLCDとしたことを特徴とする。
【発明の効果】
【0005】
メガネの真ん中に透明なスリットを設けた。これにより、メガネをかけた人は、外部の人からはメガネの奥が全く見えない。つまり一方向メガネである。メガネの表面にスリット部を除き不透明なフィルムを貼るなどして、メガネをかけた人は外の景色を見ることができ、逆に外からはメガネの奥が見えないので、女性のいやがるシワが見えない。前記の不透明の箇所に蓄光体を貼ったり、肌色のフィルムを貼ったりして、他の用途に用いることができ、メガネを多機能に使用することができる。
【図面の簡単な説明】
【0006】
図1】本発明の実施例1の説明図
図2】本発明の実施例2の説明図
図3】本発明の実施例3の説明図
図4】本発明の実施例4の説明図
図5】本発明の実施例5の説明図
図6】本発明の実施例6の説明図
【発明を実施するための形態】
【0007】
図1は本発明の実施例1の説明図であり、片方のメガネだけ示しているが、両方のメガネに適用するものである。図において、1はメガネレンズ部又は透明板に貼られた不透明なフィルムで、2はメガネの不透明部分に描かれた眼、3は不透明部分に描かれた瞳、4は同じく眼2に描かれたまつ毛である。7はメガネヒンジ、8は鼻掛け、10はツルである。
【0008】
図において、5はメガネの中央部に形成された透明なスリットである。このスリット5の幅wは本発明者の実験により1.5mm〜3.5mmくらいが適当であった。6は該スリット5から見た瞳を示すもので、瞳6から細いスリット5を介して外の様子を見るので、目の焦点深度が深くなり、遠くも近くもピントが合う。一方、外部からはメガネ内は全く見えない。
【0009】
図2は本発明の第2の実施例の図である。図1の目を描いた部分に星9を描き、星9の内部に更に小さい星で作った透明穴15を設けたもので、パーティ等で用いる。
【0010】
図3は本発明の実施例3の説明図であり、透明スリット部分5を除き、蓄光体25で覆ったもので、蓄光シートを貼って作ってもよい。暗闇でも蓄光体25が発光するので、眼が発光して見えるので、暗いパーティでも使用できるし、夜間一人歩きの女性の護身用にもなるし、暗いところで新聞や本を読めるし、車に警告し交通安全になる。
【0011】
図4は本発明の実施例4を示し、図3の蓄光体25の代わりに肌色シートなどを貼って肌色部26としたもので、これによりメガネをかけていてもメガネが見えない。メガネで外が見えて目元や顔のシワ、シミ,クスミが見えない。
【0012】
図5は本発明実施例5の説明を示す図で、不透明体1の全面にわたり、文字27を書き込んだものである。必要に応じて、文字を書き込むことができる。文字のフォントは何であったもよく、文字の色も黒に限るものではない。このように使用すると、文字を書いた人の訴えたいことを知ることができる。
【0013】
図6は本発明の実施例6の説明図である。この実施例は、LCD28のほぼ中央に透明スリット5を設けたものである。ここに映像や文字をメガネの内側に映し出し、コンピュータやスマートフォン(スマホ)やテレビの映像を見ながら且つスリット5を通して外部の景色を見ることできるメガネを得ることができる。
【0014】
なお、前記透明スリットは薄グレーや薄茶にしてサングラス風にした場合も本発明に含まれる。その他の変形や応用も本発明に含まれるものである。上述の実施例では、メガネの中央に透明なスリットを設けた場合について説明したが、本発明はこれに限るものではない。メガネの中央に横方向に透明な穴を設けるようにしてもよく、これも本発明に含まれるものである。
【産業上の利用可能性】
【0015】
このように、本発明によれば、物を見るメガネの機能は維持しつつ、本人側の一方向しか見えず、且つ本人は天然色で見え、またシワ,シミ,クスミを隠すことができ、夜中の女性の一人歩きの護身用になり、暗いところで新聞や本を読むことができ、テレビやスマートフォンのモニターとしても使用でき、パーティでも人を驚かせない。

【符号の説明】
【0016】
1 不透明体
2 眼
3 瞳
4 まつ毛
5 透明スリット
6 本物の瞳
7 ヒンジ
8 鼻掛け
9 星の絵
10 つる
15 星の穴
25 蛍光部
26 肌色部
27 文字
28 LCD
図1
図2
図3
図4
図5
図6