(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
前記ファン駆動制御信号に応じて前記ファンが駆動された状態で前記インバータの内部温度が予め設定されたファン停止設定温度より低いか、前記DC−リンク電圧が予め設定されたファン停止設定電圧より低くなると、駆動中にある前記ファンを停止させるためのファン停止制御信号を前記ファンに出力する段階をさらに含む、請求項1〜9のいずれか一項に記載のファン制御を利用したインバータシステムの温度制御方法。
前記ファン停止設定温度は、前記ファン駆動設定温度より低く、前記ファン停止設定電圧は、前記ファン駆動設定電圧より低く設定されたファン制御を利用する、請求項10に記載のインバータシステムの温度制御方法。
【背景技術】
【0002】
インバータ(invertor)とは、モータの速度及びトルクを制御できる装置である。モータの速度制御方式には様々なものがあるが、代表的な方法は、1次電圧制御方式と周波数変換方式がある。インバータは、効率制御、力率制御などに用いられ、予備電源、コンピュータ用の無停電電源、直流送電などに応用して用いることができる。
【0003】
インバータの使用目的は、工程制御、工場自動化及びエネルギー節約を行うためである。例えば、加熱炉送風機(blower)の場合、インバータが製品の種類や生産量に応じて送風機の速度を調整することができる。インバータが、送風機の風量を調節することによって、加熱炉内の温度を最適な温度に調節できるだけでなく、製品の質的向上を図ることができる。前記のようにすることで、大きなエネルギー節減効果を得ることができる。現在、瞬時停電などが発生した場合、インバータを効率的に制御するための技術に対する研究が活発に進行している。
【0004】
インバータは、内部にインバータ電源用SMPS(Switched−Mode Power Supply)を含んでいる。SMPSは、スイッチモードパワーサプライともいい、電力を効率的に変換させるスイッチングレギュレーターが含まれた電力供給装置である。インバータに電源が投入されて運転されない時に、SMPSがインバータシステム内部の部品温度を上昇させる熱源となる。
【0005】
SMPSの温度は、DC−Link電圧とスイッチング周波数が大きくなるほど増加する。インバータが運転を始めてファン(fan)が駆動されると、SMPSの負荷が増加して、インバータ内部対流が生じてSMPSによる周辺部品の温度上昇を抑制する。
【0006】
下部のヒートシンク(Heat Sink)は、インバータの出力部3レッグ(Leg)スイッチの過度な温度上昇を防止するが、SMPSの温度上昇を抑制することができない。インバータが停止してファンが停止すると、SMPSの負荷が減少して、インバータ内部対流が悪化してSMPS及び周辺部品の温度が上昇する。
【0007】
従来、ファンが駆動される条件は、インバータが運転状態であるかインバータ運転状態で出力部のスイッチモジュール温度が設定値以上の場合あるいは常時駆動などに区分された。
【0008】
小容量インバータのように、内部空間が狭くて対流条件が良くない製品の場合、インバータ停止状態でSMPSによって周辺部品の温度が上昇するが、ファンを常時駆動すること以外に、部品温度の上昇を抑制できる方法がない。
【0009】
SMPSの負荷に応じてスイッチング周波数が変化する方式を用いた場合、ダミー(Dummy)負荷を挿入してSMPSの温度上昇を軽減させることができるが、部品の増加で内部空間が狭い製品には適さなくその効果もまた大きくない。
【0010】
一方、ファンを常時駆動してインバータ停止状態において部品の温度の上昇を抑制できるが、ファン駆動のための一定電力が常に消費される短所がある。
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0011】
本発明が解決しようとする課題は、インバータ電源投入後停止状態においてファン制御を介してインバータ内部対流環境を改善して、SMPS及び周辺部品の温度上昇を抑制するファン制御を利用したインバータシステムの温度制御方法を提供することである。
【0012】
本発明が解決しようとする課題は、以上で言及した課題に制限されず、言及されなかった他の課題は、下記から提案される実施形態が属する技術分野で通常の知識を有する者には明確に理解されるはずである。
【課題を解決するための手段】
【0013】
本発明の一側面によると、インバータ及び冷却のためのファンを備えるインバータシステムの温度制御方法であり、インバータの内部温度とインバータのDC−リンク電圧を取得する段階と、インバータの内部温度が予め設定されたファン駆動設定温度以上で、DC−リンク電圧が予め設定されたファン駆動設定電圧以上であればファンを駆動するか駆動状態に維持するためのファン駆動制御信号をファンに出力する段階と、を含むファン制御を利用したインバータシステムの温度制御方法が提供される。
【0014】
ファン駆動制御信号をファンに出力する段階は、ファンが停止した状態でインバータの内部温度が予め設定されたファン駆動設定温度以上で、DC−リンク電圧が予め設定されたファン駆動設定電圧以上であればファンを駆動するためのファン駆動制御信号をファンに出力することができる。
【0015】
ファン駆動制御信号をファンに出力する段階は、ファンが駆動された状態でインバータの内部温度が予め設定されたファン駆動設定温度以上で、DC−リンク電圧が予め設定されたファン駆動設定電圧以上であればファンを駆動状態に維持するためのファン駆動制御信号をファンに出力することができる。
【0016】
ファン駆動制御信号をファンに出力する段階は、インバータの内部温度が予め設定されたファン駆動設定温度以上であるか否かを判断する段階と、判断結果、ファン駆動設定温度以上であればDC−リンク電圧が予め設定されたファン駆動設定電圧以上であるか否かを判断する段階と、判断結果、ファン駆動設定電圧以上であればファンを駆動するか駆動状態に維持するためのファン駆動制御信号をファンに出力する段階と、を含んでもよい。
【0017】
ファン駆動制御信号をファンに出力する段階は、ファンが停止した状態でDC−リンク電圧が予め設定されたファン駆動設定電圧以上であればファンを駆動するためのファン駆動制御信号をファンに出力することができる。
【0018】
ファン駆動制御信号をファンに出力する段階は、ファンが駆動された状態でDC−リンク電圧が予め設定されたファン駆動設定電圧以上であればファンを駆動状態に維持するためのファン駆動制御信号をファンに出力することができる。
【0019】
ファン駆動制御信号をファンに出力する段階は、DC−リンク電圧が予め設定されたファン駆動設定電圧以上であるか否かを判断する段階と、判断の結果、ファン駆動設定電圧以上であればインバータの内部温度が予め設定されたファン駆動設定温度以上であるか否かを判断する段階と、判断の結果、ファン駆動設定温度以上であればファンを駆動するか駆動状態に維持するためのファン駆動制御信号をファンに出力する段階と、を含んでもよい。
【0020】
ファン駆動制御信号をファンに出力する段階は、ファンが停止した状態でインバータの内部温度が予め設定されたファン駆動設定温度以上であればファンを駆動するためのファン駆動制御信号をファンに出力する段階を含んでもよい。
【0021】
ファン駆動制御信号をファンに出力する段階は、ファンが駆動された状態でインバータの内部温度が予め設定されたファン駆動設定温度以上であればファンを駆動状態に維持するためのファン駆動制御信号をファンに出力することができる。
【0022】
ファン制御を利用したインバータシステムの温度制御方法は、ファン駆動制御信号に応じてファンが駆動された状態でインバータの内部温度が予め設定されたファン停止設定温度より低いか、DC−リンク電圧が予め設定されたファン停止設定電圧より低くなると駆動中のファンを停止させるためのファン停止制御信号をファンに出力する段階をさらに含んでもよい。
【0023】
ファン停止設定温度は、ファン駆動設定温度より低く、ファン停止設定電圧は、ファン駆動設定電圧より低く設定されてもよい。
【発明の効果】
【0024】
本発明によると、インバータに電源が投入されて長時間停止状態にある場合、ファン制御を介してインバータ内部対流条件を改善して、SMPS及び周辺部品の温度上昇を抑制することができる。インバータ停止状態でインバータのDC−リンク電圧と内部温度を制御要素を用いてファンを駆動させると、常時ファンを駆動することよりも効率的に部品温度の上昇を抑制することができる。
【発明を実施するための形態】
【0026】
以下では、本発明の具体的な実施形態を図面と共に詳細に説明する。しかし、本発明の思想が、提示される実施形態に制限されるとは言えず、さらに他の構成要素の追加、変更、削除などによって退歩的な他の発明や、本発明思想の範囲内に含まれる他の実施形態を容易に提案することができる。
【0027】
本発明で使われる用語は、可能である限り現在広く使われる一般的な用語を選択したが、特定の場合は、出願人が任意に選定した用語もあり、この場合、該当する発明の説明の部分で詳細にその意味を記載したので、単に用語の名称でなく用語が持つ意味として本発明を把握すべきであるとを明かしておく。
【0028】
すなわち、以下の説明において、単語「含む」は、列挙されたのと他の構成要素または段階の存在を排除しない。
【0029】
図1は、本発明の一実施形態に係るインバータシステムの構成ブロック図である。
【0030】
図1を参照すると、本発明の一実施形態に係るインバータシステム100は、インバータ110、SMPS120、DC−リンク部130、ヒートシンク140、ファン150、及び制御部160を含んで構成されてもよい。
【0031】
SMPS(Switched−Mode Power Supply)120は、インバータ110に電力を供給し、供給される電力を効率的に変換させるスイッチングレギュレーターを含んでもよい。SMPS120は、インバータ110に電源が投入された状態で運転されない時インバータ内部の部品温度を上昇させる熱源となりうる。SMPS120の温度は、DC−Link電圧とスイッチング周波数が大きくなるほど増加する。
【0032】
SMPS120は、負荷に応じたスイッチング周波数が可変型であるSMPSを用いてもよい。
【0033】
ファン150が駆動されると、SMPS120の負荷が増加するにつれ、負荷に応じたスイッチング周波数可変型SMPSを用いる場合、追加的な温度上昇抑制効果が期待できる。
【0034】
SMPS120の負荷に応じてスイッチング周波数が変更可能である方式の場合、ファン駆動電力がSMPS120の負荷になってスイッチング周波数を小さくして追加でSMPS120の温度上昇を抑制することができる。
【0035】
DC−リンク部130は、インバータ110に供給されて整流された交流電源を直流電源に生成して、整流された電源に対する平滑機能のためのコンデンサを含んで構成される。
【0036】
ヒートシンク140は、インバータ110またはSMPS120の下部または隣接して設置されて、インバータ110またはSMPS120の温度上昇を防ぐ。
【0037】
ファン150は、インバータ110及びSMPS120により発生する温度上昇を防いで、冷却のための対流の流れを生成するために設置されている。ファン150は、制御部160のファン駆動制御信号により駆動されて、ファン停止制御信号により停止する。
【0038】
制御部160は、インバータ110に電源を印加した後、ファン150を駆動させるか駆動されたファン150を駆動状態に維持するためのファン駆動制御信号をファン150に出力したり、駆動中のファン150を停止させるか停止中のファン150を停止状態に維持するためのファン停止制御信号をファン150に出力する。
【0039】
制御部160は、ファン150の駆動を決める制御要素であり、インバータ110の内部温度とDC−リンク部130のDC−リンク電圧を用いることができる。
【0040】
制御部160は、インバータ110の内部温度と比較して停止中のファン150を駆動させるためのファン駆動設定温度を有している。制御部160は、インバータ110で測定されたインバータ110の内部温度がファン駆動設定温度以上であれば、ファン150を駆動させるための第1条件を満たすと判断することができる。
【0041】
制御部160は、DC−リンク電圧と比較して停止中のファン150を駆動させるためのファン駆動設定電圧を有している。制御部160は、DC−リンク部130で測定されたDC−リンク電圧がファン駆動設定電圧以上であれば、ファン150を駆動させるための第2条件を満たすと判断することができる。
【0042】
制御部160は、第1条件と第2条件を共に満たす場合、すなわちインバータ内部温度とDC−リンク電圧が各々ファン駆動設定温度とファン駆動設定電圧以上になると、ファン150を駆動するための制御信号をファン150に出力する。
【0043】
制御部160から出力されたファン駆動制御信号によってファン150が駆動されると、インバータ内部対流が生じて、SMPS120及び周辺部品の温度上昇を抑制することができる。
【0044】
制御部160は、ファン150の駆動または停止を決めるためにファン駆動設定温度及びファン駆動設定電圧以外にもファン停止設定温度及びファン停止設定電圧を有している。
【0045】
制御部160は、インバータ110の内部温度がファン停止設定温度より低くなるかDC−リンク電圧がファン停止設定電圧より低くなると、ファン150を停止させるための停止制御信号をファン150に出力する。
【0046】
ここで、ファン停止設定温度は、ファン駆動設定温度より低く設定することによって、ファン150の駆動/停止動作が頻繁に繰り返されるのを防止することができる。
【0047】
インバータ110の内部温度がファン駆動設定温度以上となりDC−リンク電圧がファン駆動設定電圧以上になると、ファン150が駆動される。ファン150の駆動を介してインバータ110内部対流環境が改善されるにつれ、インバータ110の停止状態で部品温度の上昇を効果的に抑制することができる。
【0048】
図2は、本発明の一実施形態に係るインバータシステムでファン駆動設定温度とファン停止設定温度を説明するための図である。
【0049】
図2を参照すると、ファン停止設定温度(Ts)は、ファン駆動設定温度(Td)より低く設定されている。
【0050】
ファン150が停止した状態でインバータ110の内部温度(Ti)がファン駆動設定温度(Td)以上になる第1時点(Td)になると、制御部160はDC−リンク電圧がファン駆動設定電圧以上であるか否かを判断して、ファン駆動設定電圧以上の場合には停止状態にあるファン150を駆動させるためのファン駆動制御信号をファン150に出力する。
【0051】
一方、制御部160は第1時点(td)が経過してファン150が駆動された状態でインバータ110の内部温度(Ti)がファン停止設定温度(Ts)より低くなる第2時点(ts)になると、駆動状態にあるファン150を停止させるためのファン停止制御信号をファン150に出力する。もちろん、制御部160は、第1時点(td)が経過してファン150が駆動された状態でインバータ110の内部温度(Ti)がファン停止設定温度(Ts)より低くなる第2時点(ts)に達しなくても、DC−リンク電圧がファン停止設定電圧より低くなる時点になると、駆動状態にあるファン150を停止させるためのファン停止制御信号をファン150に出力する。
【0052】
図3は、本発明の一実施形態に係るファン制御を利用したインバータシステムの温度制御方法を説明するためのフローチャートである。
【0053】
図3を参照すると、制御部160は、インバータ110の内部温度とDC−リンク電圧を取得する(S1)。
【0054】
制御部160は、インバータ110の内部温度がファン駆動設定温度以上で、DC−リンク電圧がファン駆動設定電圧以上であるか否かを判断する(S2)。
【0055】
S2段階の判断の結果、インバータ110の内部温度がファン駆動設定温度以上で、DC−リンク電圧がファン駆動設定電圧以上の条件を満たす場合、制御部160は、ファン150が駆動中であるか否かを判断する(S3)。
【0056】
判断の結果、ファンが駆動中でなければ、制御部160は、ファン150を駆動させるためにファン駆動制御信号をファン150に出力する(S4)。
【0057】
一方、S2段階の判断の結果、インバータ110の内部温度がファン駆動設定温度以上で、DC−リンク電圧がファン駆動設定電圧以上の条件を満たさなければ、制御部160は、インバータの内部温度がファン停止設定温度より低いか、DC−リンク電圧がファン停止設定電圧より低いかを判断する(S5)。
【0058】
S5段階の判断結果、二つの条件中一つを満たすと、制御部160は、ファンが停止中であるか否かを判断する(S6)。
【0059】
S6段階の判断結果、ファンが停止中でなければ、制御部160は、駆動中のファン150を停止させるためのファン停止制御信号をファン150に出力する(S7)。
【0060】
図4は、本発明の一実施形態に係るファン制御を利用したインバータシステムの温度制御方法を説明するためのフローチャートであり、ファンが停止した状態で
図3で説明したインバータシステムの温度制御方法を適用した例である。
【0061】
図4を参照すると、ファン150が停止した状態(S11)で制御部160はインバータ110の内部温度とDC−リンク電圧を取得する(S12)。
【0062】
制御部160は、インバータ110の内部温度がファン駆動設定温度以上で、DC−リンク電圧がファン駆動設定電圧以上か否かを判断する(S13)。
【0063】
S13段階の判断結果、インバータ110の内部温度がファン駆動設定温度以上で、DC−リンク電圧がファン駆動設定電圧以上の条件を満たす場合、制御部160は、停止している状態のファン150を駆動させるためにファン駆動制御信号をファン150に出力する(S14)。
【0064】
一方、S13段階の判断の結果、インバータ110の内部温度がファン駆動設定温度以上で、DC−リンク電圧がファン駆動設定電圧以上の条件を満たさなければ、制御部160はファン150を停止した状態に維持する(S15)。
【0065】
図5は、本発明の一実施形態に係るファン制御を利用したインバータシステムの温度制御方法を説明するためのフローチャートであり、ファンが駆動された状態で
図3で説明したインバータシステムの温度制御方法を適用した例である。
【0066】
図5を参照すると、ファン150が駆動された状態(S21)で制御部160はインバータ110の内部温度とDC−リンク電圧を取得する(S22)。
【0067】
制御部160は、インバータ110の内部温度がファン駆動設定温度以上で、DC−リンク電圧がファン駆動設定電圧以上か否かを判断する(S23)。
【0068】
S23段階の判断の結果、インバータ110の内部温度がファン駆動設定温度以上で、DC−リンク電圧がファン駆動設定電圧以上の条件を満たす場合、制御部160は、ファン150が駆動された状態を維持するためのファン駆動制御信号をファン150に出力する(S24)。
【0069】
一方、S23段階の判断の結果、インバータ110の内部温度がファン駆動設定温度以上で、DC−リンク電圧がファン駆動設定電圧以上の条件を満たさなければ、制御部160は、インバータの内部温度がファン停止設定温度より低いか、DC−リンク電圧がファン停止設定電圧より低いかを判断する(S25)。
【0070】
S25段階の判断の結果、二つの条件中一つでも満たすと、制御部160は駆動中のファン150を停止させるためのファン停止制御信号をファン150に出力する(S26)。
【0071】
S25段階の判断の結果、二つの条件中一つも満たさなければ、制御部160は、ファン150が駆動された状態を維持するためのファン駆動制御信号をファン150に出力する(S24)。
【0072】
図6は、本発明の他の一実施形態に係るファン制御を利用したインバータシステムの温度制御方法を説明するためのフローチャートである。
【0073】
図6を参照すると、制御部160はインバータ110の内部温度とDC−リンク電圧を取得する(S31)。
【0074】
制御部160は、インバータ110の内部温度がファン駆動設定温度以上であるか否かを判断する(S32)。
【0075】
S32段階の判断の結果、インバータ110の内部温度がファン駆動設定温度以上であれば、制御部160は、DC−リンク電圧がファン駆動設定電圧以上であるか否かを判断する(S33)。
【0076】
S33段階の判断の結果、DC−リンク電圧がファン駆動設定電圧以上であれば、制御部160は、ファン150が駆動中であるか否かを判断する(S34)。
【0077】
判断の結果、ファンが駆動中でなければ、制御部160はファン150を駆動させるためにファン駆動制御信号をファン150に出力する(S35)。
【0078】
一方、S32段階の判断の結果、インバータ110の内部温度がファン駆動設定温度以上でなければ、制御部160は、インバータ110の内部温度がファン停止設定温度以上であるか否かを判断する(S36)。
【0079】
S36段階の判断の結果、インバータ110の内部温度がファン停止設定温度以上でなければ、制御部160は、ファン150が停止中であるか否かを判断する(S38)。
【0080】
S38段階の判断の結果、ファン150が停止中でなければ、制御部160は駆動中のファン150を停止させるためのファン停止制御信号をファン150に出力する(S39)。
【0081】
一方、S33段階の判断の結果、DC−リンク電圧がファン駆動設定電圧以上でなければ、制御部160は、DC−リンク電圧がファン停止設定電圧以上であるか否かを判断する(S37)。
【0082】
S37段階の判断の結果、DC−リンク電圧がファン駆動設定電圧以上の条件を満たさなければ、制御部160は、ファン150が停止中であるか否かを判断する(S38)。
【0083】
S38段階の判断の結果、ファン150が停止中でなければ、制御部160は駆動中のファン150を停止させるためのファン停止制御信号をファン150に出力する(S39)。
【0084】
図7は、本発明の他の一実施形態に係るファン制御を利用したインバータシステムの温度制御方法を説明するためのフローチャートであり、ファンが停止した状態で
図6で説明したインバータシステムの温度制御方法を適用した例である。
【0085】
図7を参照すると、ファン150が停止した状態(S41)で、制御部160はインバータ110の内部温度とDC−リンク電圧を取得する(S42)。
【0086】
制御部160は、インバータ110の内部温度がファン駆動設定温度以上であるか否かを判断する(S43)。
【0087】
S43段階の判断の結果、インバータ110の内部温度がファン駆動設定温度以上であれば、制御部160は、DC−リンク電圧がファン駆動設定電圧以上であるか否かを判断する(S44)。
【0088】
S44段階の判断の結果、DC−リンク電圧がファン駆動設定電圧以上であれば、制御部160は停止状態のファン150を駆動させるためにファン駆動制御信号をファン150に出力する(S45)。
【0089】
S44段階の判断の結果、DC−リンク電圧がファン駆動設定電圧以上の場合でなければ、制御部160は、ファン150が停止状態を維持させるためのファン停止制御信号をファン150に出力する(S47)。
【0090】
一方、S43段階の判断の結果、インバータ110の内部温度がファン駆動設定温度以上でなければ、制御部160は、インバータ110の内部温度がファン停止設定温度以上であるか否かを判断する(S46)。
【0091】
S46段階の判断の結果、インバータ110の内部温度がファン停止設定温度以上でなければ、制御部160は、ファン150が停止状態を維持するようにするためのファン停止制御信号をファン150に出力する(S47)。
【0092】
一方、S46段階の判断の結果、インバータ110の内部温度がファン停止設定温度以上であればS44段階に移行する。
【0093】
図8は、本発明の他の一実施形態に係るファン制御を利用したインバータシステムの温度制御方法を説明するためのフローチャートであり、ファンが駆動された状態で
図6で説明したインバータシステムの温度制御方法を適用した例である。
【0094】
図8を参照すると、ファン150が駆動された状態(S51)で制御部160はインバータ110の内部温度とDC−リンク電圧を取得する(S52)。
【0095】
制御部160は、インバータ110の内部温度がファン駆動設定温度以上であるか否かを判断する(S53)。
【0096】
S53段階の判断の結果、インバータ110の内部温度がファン駆動設定温度以上であれば、制御部160は、DC−リンク電圧がファン駆動設定電圧以上であるか否かを判断する(S54)。
【0097】
S54段階の判断の結果、DC−リンク電圧がファン駆動設定電圧以上であれば、制御部160は駆動されたファン150を維持させるためのファン駆動制御信号をファン150に出力する(S55)。
【0098】
一方、S53段階の判断の結果、インバータ110の内部温度がファン駆動設定温度以上でなければ、制御部160は、インバータ110の内部温度がファン停止設定温度以上であるか否かを判断する(S56)。
【0099】
S56段階の判断の結果、インバータ110の内部温度がファン停止設定温度以上であれば、S54段階に移行する。
【0100】
S56段階の判断の結果、インバータ110の内部温度がファン停止設定温度以上でなければ、制御部160は駆動中のファン150を停止させるためのファン停止制御信号をファン150に出力する(S58)。
【0101】
一方、S54段階の判断の結果、DC−リンク電圧がファン駆動設定電圧以上ではなければ、制御部160は、DC−リンク電圧がファン停止設定電圧以上であるか否かを判断する(S57)。
【0102】
S57段階の判断の結果、DC−リンク電圧がファン停止設定電圧以上の条件を満たさなければ、制御部160は駆動中のファン150を停止させるためのファン停止制御信号をファン150に出力する(S58)。
【0103】
S57段階の判断の結果、DC−リンク電圧がファン停止設定電圧以上の条件を満たすと、制御部160は、ファン150が駆動された状態を維持するためのファン駆動制御信号をファン150に出力する(S55)。
【0104】
今まで本発明に係る具体的な実施形態に関して説明したが、本発明の範囲から逸脱しない限度内では多様な変形が可能であることはいうまでもない。従って、本発明の範囲は説明された実施形態に限定されて定まってはならなく、後述する特許請求の範囲だけでなくこの特許請求の範囲と均等物等によって定まらなければならない。
【0105】
例えば、本発明の一実施形態では、ファン駆動制御信号をファンに出力する段階が、インバータの内部温度が予め設定されたファン駆動設定温度以上であるか否かを判断して、判断の結果、ファン駆動設定温度以上であれば、DC−リンク電圧が予め設定されたファン駆動設定電圧以上であるか否かを判断して、判断の結果、ファン駆動設定電圧以上であれば、ファンを駆動するか駆動状態に維持するためのファン駆動制御信号をファンに出力するものとして具現されている。
【0106】
本発明の変形されたさらに他の実施形態では、ファン駆動制御信号をファンに出力する段階がDC−リンク電圧が予め設定されたファン駆動設定電圧以上であるか否かを判断して、判断結果、ファン駆動設定電圧以上であれば、インバータの内部温度が予め設定されたファン駆動設定温度以上であるか否かを判断して、判断結果、ファン駆動設定温度以上であれば、ファンを駆動するか駆動状態に維持するためのファン駆動制御信号をファンに出力するものとして具現されてもよい。