(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】6027235
(24)【登録日】2016年10月21日
(45)【発行日】2016年11月16日
(54)【発明の名称】モバイルデバイスのコミュニケーション方法、装置及びシステム
(51)【国際特許分類】
H04M 11/00 20060101AFI20161107BHJP
H04M 1/00 20060101ALI20161107BHJP
G06F 13/00 20060101ALI20161107BHJP
【FI】
H04M11/00 302
H04M1/00 R
G06F13/00 650B
【請求項の数】12
【全頁数】13
(21)【出願番号】特願2015-517592(P2015-517592)
(86)(22)【出願日】2013年6月6日
(65)【公表番号】特表2015-527776(P2015-527776A)
(43)【公表日】2015年9月17日
(86)【国際出願番号】CN2013076869
(87)【国際公開番号】WO2013189243
(87)【国際公開日】20131227
【審査請求日】2014年12月22日
(31)【優先権主張番号】201210205224.7
(32)【優先日】2012年6月20日
(33)【優先権主張国】CN
(73)【特許権者】
【識別番号】512249098
【氏名又は名称】テンセント テクノロジー (シェンツェン) カンパニー リミテッド
(74)【代理人】
【識別番号】100147485
【弁理士】
【氏名又は名称】杉村 憲司
(74)【代理人】
【識別番号】100169823
【弁理士】
【氏名又は名称】吉澤 雄郎
(74)【代理人】
【識別番号】100163511
【弁理士】
【氏名又は名称】辻 啓太
(72)【発明者】
【氏名】ホワーン ヤオドーァ
(72)【発明者】
【氏名】チェン リン
(72)【発明者】
【氏名】ジアーン プオン
【審査官】
山田 倍司
(56)【参考文献】
【文献】
米国特許出願公開第2008/0153554(US,A1)
【文献】
特開平11−015600(JP,A)
【文献】
特開2012−114897(JP,A)
【文献】
特開2007−235977(JP,A)
【文献】
国際公開第2012/028107(WO,A1)
【文献】
特開2004−363999(JP,A)
【文献】
特開2002−027112(JP,A)
【文献】
特開2005−192014(JP,A)
【文献】
特開2000−049956(JP,A)
【文献】
米国特許出願公開第2012/0121074(US,A1)
【文献】
特表2004−503004(JP,A)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
G06F 3/01
3/048− 3/0489
13/00
H04M 1/00
1/24 − 3/00
3/16 − 3/20
3/38 − 3/58
7/00 − 7/16
11/00 −11/10
99/00
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
コミュニケーション中において、第1のモバイルデバイスに対するシングルステップ操作が含まれる第1のユーザ操作をセンシングすることで、前記第1のユーザ操作に対応する付加コマンド情報を取得することと、
第2のモバイルデバイスが前記付加コマンド情報を識別して、前記第1のユーザ操作を前記第2のモバイルデバイスを使用する第2のユーザに通知するように、前記付加コマンド情報を第2のモバイルデバイスに送信することと、を含み、
第2のモバイルデバイスへの前記付加コマンド情報の送信は、
予め格納された第1の付加コマンド情報と、前記コミュニケーションにおけるコミュニケーション情報コードと一致しない付加コマンド情報コードとの対応関係を照会することにより、前記付加コマンド情報に対応する付加コマンド情報コードを取得することと、
前記付加コマンド情報コードを前記第2のモバイルデバイスに送信することと、を含むことを特徴とするモバイルデバイスのコミュニケーション方法。
【請求項2】
予め格納された第1の付加コマンド情報と付加コマンド情報コードとの対応関係を照会することによる前記付加コマンド情報に対応する付加コマンド情報コードの取得は、
ローカルで予め格納された第1の付加コマンド情報と付加コマンド情報コードとの対応関係を照会することにより、前記付加コマンド情報に対応する付加コマンド情報コードを取得すること、又は、
第1のサーバに、予め格納された第1の付加コマンド情報と付加コマンド情報コードとの対応関係を照会することにより、前記付加コマンド情報に対応する付加コマンド情報コードを取得すること
を含むことを特徴とする請求項1に記載のモバイルデバイスのコミュニケーション方法。
【請求項3】
前記付加コマンド情報を第2のモバイルデバイスに送信した後、さらに、
前記第2のモバイルデバイスが、前記付加コマンド情報コードを受信することと、
前記第2のモバイルデバイスが、予め格納された第2の付加コマンド情報と付加コマンド情報コードとの対応関係を照会することにより前記付加コマンド情報コードに対応する付加コマンド情報を取得することと、
前記第2のモバイルデバイスが、前記付加コマンド情報コードに対応する付加コマンド情報を識別して、前記第1のユーザ操作を第2のモバイルデバイスを使用する第2のユーザに通知することと、
を含むことを特徴とする請求項1又は請求項2に記載のモバイルデバイスのコミュニケーション方法。
【請求項4】
前記第2のモバイルデバイスの、予め格納された第2の付加コマンド情報と付加コマンド情報コートとの対応関係を照会することによる前記付加コマンド情報コードに対応する付加コマンド情報の取得は、
第2のデバイスが、ローカルで予め格納された第2の付加コマンド情報と付加コマンド情報コードとの対応関係を照会することにより、前記付加コマンド情報コードに対応する付加コマンド情報を取得すること、又は、
前記第2のデバイスが、第2のサーバに予め格納された第2の付加コマンド情報と付加コマンド情報コードとの対応関係を照会することにより、前記付加コマンド情報コードに対応する付加コマンド情報を取得すること
を含むことを特徴とする請求項3に記載のモバイルデバイスのコミュニケーション方法。
【請求項5】
第1のモバイルデバイスに対するシングルステップ操作は、
前記第1のモバイルデバイスのスクリーンに対するシングルステップ操作、又は、
前記第1のモバイルデバイスの本体に対するシングルステップ操作
を含むことを特徴とする請求項1〜請求項4のいずれか1項に記載のモバイルデバイスのコミュニケーション方法。
【請求項6】
コミュニケーション中において、第1のモバイルデバイスに対するシングルステップ操作が含まれる第1のユーザ操作をセンシングすることで、前記第1のユーザ操作に対応する付加コマンド情報を取得するための取得モジュールと、
前記取得モジュールが前記第1のユーザ操作に対応する付加コマンド情報を取得した後、第2のモバイルデバイスが前記付加コマンド情報を識別して、前記第1のユーザ操作を前記第2のモバイルデバイスを使用する第2のユーザに通知するように、前記付加コマンド情報を第2のモバイルデバイスに送信するための送信モジュールと、を含み、
前記送信モジュールは、
前記取得モジュールが前記第1のユーザ操作に対応する付加コマンド情報を取得した後、予め格納された第1の付加コマンド情報と、前記コミュニケーション中のコミュニケーション情報コードと一致しない付加コマンド情報との対応関係を照合して、前記付加コマンド情報に対応する付加コマンド情報コードを取得するための第1の照合ユニットと、
前記第1の照合ユニットが前記付加コマンド情報に対応する付加コマンド情報コードを取得した後、前記第2のモバイルデバイスが前記付加コマンド情報コードを受信し、予め格納された第2の付加コマンド情報と付加コマンド情報コードとの対応関係を照合して、前記付加コマンド情報コードに対応する付加コマンド情報を取得し、前記付加コマンド情報コードに対応する付加コマンド情報を識別して、前記第1のユーザ操作を前記第2のモバイルデバイスを使用する第2のユーザに通知するように、前記付加コマンド情報コードを前記第2のモバイルデバイスに送信するための送信ユニットと、を含むことを特徴とするモバイルデバイスのコミュニケーション装置。
【請求項7】
前記第1の照合ユニットは、具体的に、
ローカルで予め格納された第1の付加コマンド情報と付加コマンド情報コードとの対応関係を照合して、前記付加コマンド情報に対応する付加コマンド情報コードを取得する、
又は、
第1のサーバに予め格納された第1の付加コマンド情報と付加コマンド情報コードとの対応関係を照合して、前記付加コマンド情報に対応する付加コマンド情報コードを取得するためのものであることを特徴とする請求項6に記載のモバイルデバイスのコミュニケーション装置。
【請求項8】
第1のモバイルデバイスに対するシングルステップ操作は、
第1のモバイルデバイスのスクリーンに対するシングルステップ操作、又は、
第1のモバイルデバイス本体に対するシングルステップ操作
を含むことを特徴とする請求項6又は請求項7に記載のモバイルデバイスのコミュニケーション装置。
【請求項9】
コミュニケーション中において、第1のモバイルデバイスに対するシングルステップ操作が含まれる第1のユーザ操作をセンシングして、前記第1のユーザ操作に対応する付加コマンド情報を取得し、取得モジュールが前記第1のユーザ操作に対応する付加コマンド情報を取得した後、前記付加コマンド情報を第2のモバイルデバイスに送信する第1のモバイルデバイスと、
送信モジュールから送信された前記付加コマンド情報を受信し、前記付加コマンド情報を識別して、前記第1のユーザ操作を、第2のモバイルデバイスを使用する第2のユーザに通知する第2のモバイルデバイスと、を含み、
第1のデバイスによる前記付加コマンド情報の第2のモバイルデバイスへの送信は、
予め格納された第1の付加コマンド情報と、前記コミュニケーション中のコミュニケーション情報コードと一致しない付加コマンド情報コードとの対応関係を照合して、前記付加コマンド情報に対応する付加コマンド情報コードを取得することと、
前記付加コマンド情報コードを前記第2のモバイルデバイスに送信することと、を含むことを特徴とするモバイルデバイスのコミュニケーションシステム。
【請求項10】
前記第1のデバイスの、予め格納された第1の付加コマンド情報と付加コマンド情報コードとの対応関係を照合することによる前記付加コマンド情報に対応する付加コマンド情報コードの取得は、
ローカルで予め格納された第1の付加コマンド情報と付加コマンド情報コードとの対応関係を照合して、前記付加コマンド情報に対応する付加コマンド情報コードを取得すること、又は、
第1のサーバに予め格納された第1の付加コマンド情報と付加コマンド情報コードとの対応関係を照合して、前記付加コマンド情報に対応する付加コマンド情報コードを取得すること
を含むことを特徴とする請求項9に記載のモバイルデバイスのコミュニケーションシステム。
【請求項11】
前記第2のモバイルデバイスが、前記送信モジュールから送信された前記付加コマンド情報を受信し、前記付加コマンド情報を識別して、前記第1のユーザ操作を前記第2のモバイルデバイスを使用する第2のユーザに通知することは、
送信ユニットから送信された前記付加コマンド情報コードを受信することと、
予め格納された第2の付加コマンド情報と前記付加コマンド情報コードとの対応関係を照合して、前記付加コマンド情報コードに対応する付加コマンド情報を取得することと、
前記付加コマンド情報コードに対応する付加コマンド情報を識別して、前記第1のユーザ操作を、第2のモバイルデバイスを使用する第2のユーザに通知することと、
を含むことを特徴とする請求項9又は請求項10に記載のモバイルデバイスのコミュニケーションシステム。
【請求項12】
前記第2のモバイルデバイスの、予め格納された第2の付加コマンド情報と付加コマンド情報コードとの対応関係を照合することによる前記付加コマンド情報コードに対応する付加コマンド情報の取得は、
前記第2のデバイスが、ローカルで予め格納された第2の付加コマンド情報と付加コマンド情報コードとの対応関係を照合して、前記付加コマンド情報コードに対応する付加コマンド情報を取得すること、又は、
前記第2のデバイスが、第2のサーバに予め格納された第2の付加コマンド情報と付加コマンド情報コードとの対応関係を照合して、前記付加コマンド情報コードに対応する付加コマンド情報を取得すること
を含むことを特徴とする請求項11に記載のモバイルデバイスのコミュニケーションシステム。
【発明の詳細な説明】
【0001】
本出願は、2012年6月20日に中国国家知識財産権局に提出された中国特許出願番号2012102052247、発明の名称「モバイルデバイスのコミュニケーション方法、装置及びコミュニケーションシステム」の優先権を主張し、当該出願の内容は援用によりここに組み込まれるものとする。
【技術分野】
【0002】
本発明は、通信技術分野に関し、特に、モバイルデバイスのコミュニケーション方法、装置及びコミュニケーションシステムに関する。
【背景技術】
【0003】
通信技術の発展に伴い、携帯電話、タブレットなどのモバイルデバイスの機能がより多くなって来たため、ユーザは、モバイルデバイスで電話番号をダイヤルし、音声コミュニケーションを行って、ショートメッセージを送信して文字コミュニケーションを行うだけでなく、モバイルデバイスでのチャットツールなどにより文字、ピクチャ、エモーティコンなどのコミュニケーションを行うこともできる。現在、モバイルデバイスによりコミュニケーションを行う場合、文字通信を実現したければ、まず、入力方法を開いてピンイン(pinyin)などを入力して、ピンインなどに対応する文字を取得し、次に、その中から必要な文字を選択して入力する必要があり、エモーティコン通信を実現したければ、先に予め格納されたエモーティコンセットを開いて、その中から対応するエモーティコンを選択して入力する必要がある。
【0004】
しかしながら、本発明を実現する中において、発明者は、従来技術の少なくとも以下の課題の存在に気づいていた。
【0005】
従来、モバイスデバイスによるコミュニケーションの場合、文字、ピクチャ、エモーティコンなどのコミュニケーションを実現しようとする場合、ユーザは開く、選択、入力などのマルチステップ操作を行う必要があり、モバイルデバイスのコミュニケーション操作が煩雑であり、モバイルデバイスのコミュニケーションの効率が低い。
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0006】
モバイルデバイスのコミュニケーションの効率を向上させるために、本発明の実施例では、モバイルデバイスのコミュニケーション方法、装置及びコミュニケーションシステムを提供する。当該技術案は、以下の通りである。
【課題を解決するための手段】
【0007】
コミュニケーション中において、音声制御操作及び第1のモバイルデバイスに対するシングルステップ操作のうちの少なくとも1つが含まれる第1のユーザ操作をセンシングすることで、前記第1のユーザ操作に対応する付加コマンド情報を取得することと、
前記第2のモバイルデバイスが前記付加コマンド情報を識別して、前記第1のユーザ操作を前記第2のモバイルデバイスを使用する第2のユーザに通知するように、前記付加コマンド情報を第2のモバイルデバイスに送信することと、
を含むモバイルデバイスのコミュニケーション方法。
【0008】
コミュニケーション中において、音声制御操作及び第1のモバイルデバイスに対するシングルステップ操作のうちの少なくとも1つが含まれる第1のユーザ操作をセンシングすることで、前記第1のユーザ操作に対応する付加コマンド情報を取得するための取得モジュールと、
前記取得モジュールが前記第1のユーザ操作に対応する付加コマンド情報を取得した後、前記第2のモバイルデバイスが前記付加コマンド情報を識別して、前記第1のユーザ操作を前記第2のモバイルデバイスを使用する第2のユーザに通知するように、前記付加コマンド情報を第2のモバイルデバイスに送信するための送信モジュールと、
を含むことを特徴とするモバイルデバイスのコミュニケーション装置。
【0009】
第1のモバイルデバイスと第2のモバイルデバイスとを備えるモバイルデバイスのコミュニケーションシステムであって、
前記第1のモバイルデバイスは、
コミュニケーション中において、音声制御操作及び第1のモバイルデバイスに対するシングルステップ操作のうちの少なくとも1つが含まれる第1のユーザ操作をセンシングすることで、前記第1のユーザ操作に対応する付加コマンド情報を取得するための取得モジュールと、
前記取得モジュールが前記第1のユーザ操作に対応する付加コマンド情報を取得した後、前記付加コマンド情報を第2のモバイルデバイスに送信するための送信モジュールと、
を備え、
前記第2のモバイルデバイスは、
前記送信モジュールから送信された前記付加コマンド情報を受信し、前記付加コマンド情報を識別して、前記第1のユーザ操作を、第2のモバイルデバイスを使用する第2のユーザに通知する処理モジュールを備える。
本発明の実施例に係る技術案による有益な効果は以下のとおりである。
【0010】
コミュニケーション中において、第1のユーザ操作をセンシングすることで、第1のユーザ操作に対応する付加コマンド情報を取得し、付加コマンド情報を第2のモバイルデバイスに送信することにより、モバイルデバイスに対して音声制御操作又はシングルステップ操作を行うだけで、付加コマンド情報を取得することができ、ユーザが開く、選択、入力などをすることなく、操作が簡単で、モバイルデバイスのコミュニケーションの効率を向上させることができる。
【図面の簡単な説明】
【0011】
本発明の実施例における技術案をより明らかに説明するために、以下、実施例を説明するのに用いられる図面を簡単に説明する。明らかに、以下の説明における図面は、本発明のいくつかの実施例のみであるが、創造的な労力を使わない前提で、これらの図面に基づいて他の図面を取得することができるのは、当業者にとって自明である。
【0012】
【
図1】本発明の実施例1に係るモバイルデバイスのコミュニケーション方法のフローチャートである。
【
図2】本発明の実施例2に係るモバイルデバイスのコミュニケーション方法のフローチャートである。
【
図3】本発明の実施例3に係るモバイルデバイスのコミュニケーション装置の構成を示す図である。
【
図4】本発明の実施例4に係るモバイルデバイスのコミュニケーションシステムの構成を示す図である。
【発明を実施するための形態】
【0013】
本発明の目的、技術案及びメリットをより明確にするために、以下、図面を参照しながら本発明の実施例をさらに詳しく説明する。
【0014】
実施例1
図1を参照すると、本発明の実施例に係るモバイルデバイスのコミュニケーション方法は、
コミュニケーション中において、音声制御操作及び第1のモバイルデバイスに対するシングルステップ操作のうちの少なくとも1つが含まれる第1のユーザ操作をセンシングすることで、第1のユーザ操作に対応する付加コマンド情報を取得するステップ101と、
第2のモバイルデバイスが付加コマンド情報を識別して、第1のユーザ操作を第2のモバイルデバイスを使用する第2のユーザに通知するように、付加コマンド情報を第2のモバイルデバイスに送信するステップ102とを含む。
【0015】
さらに、付加コマンド情報を第2のモバイルデバイスに送信することは、
予め格納された第1の付加コマンド情報と付加コマンド情報コードとの対応関係を照合して、付加コマンド情報に対応する付加コマンド情報コードを取得し、
付加コマンド情報コードを第2のモバイルデバイスに送信することを含む。
【0016】
それに応じて、第2のモバイルデバイスが付加コマンド情報を識別して、第1のユーザ操作を、第2のモバイルデバイスを使用する第2のユーザに通知することは、
第2のモバイルデバイスが付加コマンド情報コードを受信し、
第2のモバイルデバイスが、予め格納された第2の付加コマンド情報と付加コマンド情報コードとの対応関係を照合して、付加コマンド情報コードに対応する付加コマンド情報を取得し、
第2のモバイルデバイスが、付加コマンド情報コードに対応する付加コマンド情報を識別して、第1のユーザ操作を、第2のモバイルデバイスを使用する第2のユーザに通知することを含む。
【0017】
さらに、第1のモバイルデバイスに対するシングルステップ操作は、
第1のモバイルデバイスのスクリーンに対するシングルステップ操作、又は、
第1のモバイルデバイス本体に対するシングルステップ操作を含む。
【0018】
本発明の実施例に係るモバイルデバイスのコミュニケーション方法によれば、コミュニケーション中において、第1のユーザ操作をセンシングすることで、第1のユーザ操作に対応する付加コマンド情報を取得し、付加コマンド情報を第2のモバイルデバイスに送信することにより、モバイルデバイスに対して音声制御操作又はシングルステップ操作を行うだけで、付加コマンド情報を取得することができ、ユーザが開く、選択、入力などをすることなく、操作が簡単であり、モバイルデバイスのコミュニケーションの効率を向上させることができる。予め格納された第1の付加コマンド情報と付加コマンド情報コードとの対応関係を照合することにより、付加コマンド情報を付加コマンド情報コードにより第2のモバイルデバイスに送信するため、実現方法が簡単であり、モバイルデバイスのコミュニケーションの効率をさらに向上させることができる。
【0019】
本発明の実施例に係るモバイルデバイスのコミュニケーション方法は、携帯電話などの様々なモバイルデバイスに応用することができる。以下、携帯電話に応用されるチャットツールを例にしてさらに説明する。
【0020】
実施例2
図2を参照すると、本発明の実施例に係るモバイルデバイスのコミュニケーション方法は、以下のステップを含む。
【0021】
ステップ201:ユーザが携帯電話のチャットツールによりコミュニケーションを行う中に、音声制御操作及び第1のモバイルデバイスに対するシングルステップ操作のうちの少なくとも1つが含まれる第1のユーザ操作をセンシングすることで、当該第1のユーザ操作に対応する付加コマンド情報を取得する。
【0022】
ここで、第1のモバイルデバイスに対するシングルステップ操作は、携帯電話のスクリーンをタップしたり、携帯電話のスクリーンをキスしたり、又は携帯電話本体を揺ることなどのような携帯電話のスクリーンに対するシングルステップ操作、又は携帯電話本体に対するシングルステップ操作を含む。当該第1のユーザ操作に対応する付加コマンド情報は、具体的に、各ユーザ操作に対応する付加コマンド情報(文字、エモーティコン又はピクチャなどを含む)を予め設定することができる。例えば、携帯電話のスクリーンをタップする動作に対応するドア(またはドアベル)をノックする音、携帯電話のスクリーンをキスする動作に対応するキスエモーティコン、携帯電話本体を揺る動作に対応する振動効果などを設定することができる。ユーザ操作と付加コマンド情報との対応関係を確立し、且つ、具体的にユーザ操作と付加コマンド情報との対応関係をテーブル又はデータセットなどの様々な形態で格納することができるが、これらに対して具体的に限定することではない。
【0023】
なお、従来技術において、モバイルデバイスによりコミュニケーションを行う場合、文字、ピクチャ、エモーティコンなどのコミュニケーションを実現したければ、ユーザが開く、選択、入力などのマルチステップ操作を行う必要があるが、本発明の実施例において、ユーザは、スクリーンをタップしたり、スクリーンをキスしたりする又は携帯電話本体を揺るだけで、文字、ピクチャ、エモーティコンなどのコミュニケーションを実現する。従来技術と本発明の実施例におけるユーザのモバイルデバイスに対する操作を容易に区別するために、従来技術におけるモバイルデバイスに対する開く、選択、入力などの操作をモバイルデバイスに対するマルチステップ操作と呼び、本発明の実施例におけるモバイルデバイスに対する単一の操作をモバイルデバイスに対するシングルステップ操作と呼ぶ。
【0024】
第1のユーザ操作をセンシングすることによる当該第1のユーザ操作に対応する付加コマンド情報の取得は、具体的に、マルチタッチ(Multi−Touch)、重力センシング、光センシング、エアフローセンシングなどの技術により実現することができる。例えば、マルチタッチ技術により携帯電話のスクリーンをタップする操作をセンシングしたり、エアフローセンシング技術により携帯電話のスクリーンをキスする操作をセンシングしたり、重力センシング技術により携帯電話本体を揺る操作をセンシングしたりすること等ができる。
【0025】
ステップ202:予め格納された第1の付加コマンド情報と付加コマンド情報コードとの対応関係を照合して、当該付加コマンド情報に対応する付加コマンド情報コードを取得する。
【0026】
具体的には、例えば、ドア(またはドアベル)をノックする音に対応するコードを1001に、キスエモーティコンに対応するコードを1002に設定するなどのように、各付加コマンド情報に対応する付加コマンド情報コードを予め設定することができる。付加コマンド情報と付加コマンド情報コードとの対応関係を確立し、且つ、具体的に付加コマンド情報と付加コマンド情報コードとの対応関係をテーブル又はデータセットなどの様々な形態で格納することができるが、これらに対して具体的に限定することではない。
【0027】
なお、本発明の方法により取得された付加コマンド情報がエモーティコンである場合、従来のチャットツールにおけるエモーティコン(一般的なエモーティコンと呼ばれてもよい)と区別するために、本発明の方法により取得されたエモーティコン(特殊エモーティコンと呼ばれてもよい)のコードを従来のチャットツールにおけるエモーティコンのコードと一致しないように設定する。具体的には、1つの特殊エモーティコンフィールドを新たに定義することができ、従来の一般的なエモーティコンがバイト0x14を先頭とすると、特殊エモーティコンに対して1つの新しい先頭バイトを定義することができ、且つ1つの特殊エモーティコンとコードとの対応関係を確立し、1つの特殊エモーティコンのマーク先頭バイト(一般的に不可視の文字であり、ユーザが入力する時に同じバイトが発生しないことを確保する)を指定する。
【0028】
なお、第1の付加コマンド情報と付加コマンド情報コードとの対応関係が第1のモバイルデバイスに直接的に格納されてもよく、サーバに格納されてもよく、これらに対して限定することではない。第1の付加コマンド情報と付加コマンド情報コードとの対応関係の格納位置により、必要に応じて、ローカルで予め格納された第1の付加コマンド情報と付加コマンド情報コードとの対応関係を照合して、前記付加コマンド情報に対応する付加コマンド情報コードを取得すること、又は、第1のサーバに予め格納された第1の付加コマンド情報と付加コマンド情報コードとの対応関係を照合して、前記付加コマンド情報に対応する付加コマンド情報コードを取得することなど、予め格納された第1の付加コマンド情報と付加コマンド情報コードとの対応関係を照合して、当該付加コマンド情報に対応する付加コマンド情報コードを取得する。
【0029】
ステップ203:当該付加コマンド情報に対応する付加コマンド情報コードを第2のモバイルデバイスに送信する。
【0030】
具体的には、1つのモバイルデバイスに送信するものに限定されることではなく、複数のモバイルデバイスに送信することもできる。
【0031】
なお、当該方法は、当該付加コマンド情報に対応する付加コマンド情報コードを第2のモバイルデバイスに送信した後、さらに、
第2のモバイルデバイスが、当該付加コマンド情報に対応する付加コマンド情報コードを受信することと、
第2のモバイルデバイスが、予め格納された第2の付加コマンド情報と付加コマンド情報コードとの対応関係を照合して、当該付加コマンド情報コードに対応する付加コマンド情報を取得する、ことと、
第2のモバイルデバイスが、当該付加コマンド情報コードに対応する付加コマンド情報を識別して、第1のユーザ操作を、第2のモバイルデバイスを使用する第2のユーザに通知することとを含む。
【0032】
なお、第2の付加コマンド情報と付加コマンド情報コードとの対応関係は、第2のモバイルデバイスに直接的に格納されてもよく、サーバに格納されてもよい。第1の付加コマンド情報と付加コマンド情報コードとの対応関係と、第2の付加コマンド情報と付加コマンド情報コードとの対応関係がいずれも同じサーバに格納される場合、第2の付加コマンド情報と付加コマンド情報コードとの対応関係を設定しなく、第1の付加コマンド情報と付加コマンド情報コードとの対応関係をそのまま利用することができる。従って、必要に応じて、前記第2のデバイスがローカルで予め格納された第2の付加コマンド情報と付加コマンド情報コードとの対応関係を照合して、前記付加コマンド情報コードに対応する付加コマンド情報を取得すること、又は、前記第2のデバイスが第2のサーバに予め格納された第2の付加コマンド情報と付加コマンド情報コードとの対応関係を照合して、前記付加コマンド情報コードに対応する付加コマンド情報を取得することなど、第2のモバイルデバイスが予め格納された第2の付加コマンド情報と付加コマンド情報コードとの対応関係を照合して、前記付加コマンド情報コードに対応する付加コマンド情報を取得する。ここで、第1のサーバと第2のサーバは、同一のサーバであってもよく、異なるサーバであってもよく、これらに対して本実施例で具体的に限定しない。
【0033】
なお、当該付加コマンド情報に対応する付加コマンド情報コードの第2のデバイスへの送信は、具体的に、
当該付加コマンド情報に対応する付加コマンド情報コードをサーバに送信し、サーバが付加コマンド情報コードを第2のモバイルデバイスに送信することであってもよい。
また、当該付加コマンド情報に対応する付加コマンド情報コードをサーバに送信した後、サーバは、付加コマンド情報コードを、サーバにより統一された付加コマンド情報コード番号に変換させて、サーバが再び統一された付加コマンド情報コード番号を第2のモバイルデバイスに送信することができる。それに応じて、第2のモバイルデバイスは、統一された付加コマンド情報コード番号を受信した後、予め格納された付加コマンド情報と統一された付加コマンド情報コード番号を照合して、付加コマンド情報を取得する必要がある。
【0034】
本発明の実施例に係るモバイルデバイスのコミュニケーション方法は、コミュニケーション中において、第1のユーザ操作をセンシングすることで、第1のユーザ操作に対応する付加コマンド情報を取得し、付加コマンド情報を第2のモバイルデバイスに送信することにより、モバイルデバイスに対して音声制御操作又はシングルステップ操作を行うだけで、付加コマンド情報を取得することができ、ユーザが開く、選択、入力などをすることなく、操作が簡単であり、モバイルデバイスのコミュニケーションの効率を向上させることができる。予め格納された第1の付加コマンド情報と付加コマンド情報コードとの対応関係を照合することにより、付加コマンド情報を付加コマンド情報コードにより第2のモバイルデバイスに送信するため、実現方法が簡単で、モバイルデバイスのコミュニケーションの効率をさらに向上させることができる。
【0035】
実施例3
図3を参照すると、本発明の実施例に係るモバイルデバイスのコミュニケーション装置は、
コミュニケーション中において、音声制御操作及び第1のモバイルデバイスに対するシングルステップ操作のうちの少なくとも1つが含まれる第1のユーザ操作をセンシングして、第1のユーザ操作に対応する付加コマンド情報を取得するための取得モジュール301と、
取得モジュール301が第1のユーザ操作に対応する付加コマンド情報を取得した後、第2のモバイルデバイスが付加コマンド情報を識別して、第1のユーザ操作を第2のモバイルデバイスを使用する第2のユーザに通知するように、付加コマンド情報を第2のモバイルデバイスに送信するための送信モジュール302とを含む。
【0036】
さらに、送信モジュール302は、
取得モジュール301が第1のユーザ操作に対応する付加コマンド情報を取得した後、予め格納された第1の付加コマンド情報と付加コマンド情報コードとの対応関係を照合して、付加コマンド情報に対応する付加コマンド情報コードを取得するための第1の照合ユニットと、
第1の照合ユニットが付加コマンド情報に対応する付加コマンド情報コードを取得した後、第2のモバイルデバイスが付加コマンド情報コードを受信し、予め格納された第2の付加コマンド情報と付加コマンド情報コードとの対応関係を照合して、付加コマンド情報コードに対応する付加コマンド情報を取得し、付加コマンド情報コードに対応する付加コマンド情報を識別して、第1のユーザ操作を、第2のモバイルデバイスを使用する第2のユーザに通知するように、付加コマンド情報コードを第2のモバイルデバイスに送信するための送信ユニットとを含む。
【0037】
さらに、第1のモバイルデバイスに対するシングルステップ操作は、
第1のモバイルデバイスのスクリーンに対するシングルステップ操作、又は、
第1のモバイルデバイス本体に対するシングルステップ操作を含む。
【0038】
本発明の実施例に係るモバイルデバイスのコミュニケーション装置は、コミュニケーション中において、第1のユーザ操作をセンシングすることで、第1のユーザ操作に対応する付加コマンド情報を取得し、付加コマンド情報を第2のモバイルデバイスに送信することにより、モバイルデバイスに対して音声制御操作又はシングルステップ操作を行うだけで、付加コマンド情報を取得することができ、ユーザが開く、選択、入力などをすることなく、操作が簡単であり、モバイルデバイスのコミュニケーションの効率を向上させることができる。予め格納された第1の付加コマンド情報と付加コマンド情報コードとの対応関係を照合することで、付加コマンド情報を付加コマンド情報コードにより第2のモバイルデバイスに送信するため、実現方法が簡単であり、モバイルデバイスのコミュニケーションの効率をさらに向上させることができる。
【0039】
実施例4
図4を参照すると、本発明の実施例に係るモバイルデバイスのコミュニケーションシステムは、第1のモバイルデバイス40と第2のモバイルデバイス50とを備える。
【0040】
第1のモバイルデバイス40は、
コミュニケーション中において、音声制御操作及び第1のモバイルデバイスに対するシングルステップ操作のうちの少なくとも1つが含まれる第1のユーザ操作をセンシングすることで、第1のユーザ操作に対応する付加コマンド情報を取得するための取得モジュールと、
取得モジュールが第1のユーザ操作に対応する付加コマンド情報を受信した後、付加コマンド情報を第2のモバイルデバイスに送信するための送信モジュールとを含む。
【0041】
第2のモバイルデバイス50は、
送信モジュールから送信された付加コマンド情報を受信し、付加コマンド情報を識別して第1のユーザ操作を第2のモバイルデバイスを使用する第2のユーザに通知するための処理モジュールを含む。
【0042】
さらに、送信モジュールは、
取得モジュールが第1のユーザ操作に対応する付加コマンド情報を取得した後、予め格納された第1の付加コマンド情報と付加コマンド情報コードとの対応関係を照合して、付加コマンド情報に対応する付加コマンド情報コードを取得するための第1の照合ユニットと、
第1の照合ユニットが付加コマンド情報に対応する付加コマンド情報コードを取得した後、付加コマンド情報コードを第2のモバイルデバイスに送信するための送信ユニットとを含む。
【0043】
それに応じて、処理モジュールは、
送信ユニットから送信された付加コマンド情報コードを受信するための受信ユニットと、
受信ユニットが送信ユニットから送信された付加コマンド情報コードを受信した後、予め格納された第2の付加コマンド情報と付加コマンド情報コードとの対応関係を照合して、付加コマンド情報コードに対応する付加コマンド情報を取得するための第2の照合ユニットと、
第2の照合ユニットが付加コマンド情報コードに対応する付加コマンド情報を取得した後、付加コマンド情報コードに対応する付加コマンド情報を識別して、第1のユーザ操作を第2のモバイルデバイスを使用する第2のユーザに通知するための処理ユニットとを含む。
【0044】
本発明の実施例に係るモバイルデバイスのコミュニケーションシステムは、コミュニケーション中において、第1のユーザ操作をセンシングすることで、第1のユーザ操作に対応する付加コマンド情報を取得し、付加コマンド情報を第2のモバイルデバイスに送信することによりモバイルデバイスに対して音声制御操作又はシングルステップ操作を行うだけで、付加コマンド情報を取得することができ、ユーザが開く、選択、入力などをすることなく、操作が簡単であり、モバイルデバイスのコミュニケーションの効率を向上させることができる。予め格納された第1の付加コマンド情報と付加コマンド情報コードとの対応関係を照合することで、付加コマンド情報を付加コマンド情報コードにより第2のモバイルデバイスに送信するため、実現方法が簡単で、モバイルデバイスのコミュニケーションの効率をさらに向上させることができる。
【0045】
上記の実施例に係る技術案の全部または一部の内容は、ソフトウェアプログラミングにより実現することができ、そのソフトウェアプログラムは、例えば、コンピュータにおけるハードディスク、光ディスク又はフロッピー(登録商標)ディスクのような読み取り可能な記憶媒体に記憶される。
【0046】
以上は、本発明の好適な実施例に過ぎなく、本発明を限定するものではない。本発明の精神と原則から逸脱しない範囲内でのいかなる修正、均等な要素の切替、改良等は、本発明の保護範囲以内に含まれるべきである。