特許第6027418号(P6027418)IP Force 特許公報掲載プロジェクト 2015.5.11 β版

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特許6027418バンパとサイドガーニッシュとの取付け構造
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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】6027418
(24)【登録日】2016年10月21日
(45)【発行日】2016年11月16日
(54)【発明の名称】バンパとサイドガーニッシュとの取付け構造
(51)【国際特許分類】
   B60R 19/24 20060101AFI20161107BHJP
   B60R 13/04 20060101ALI20161107BHJP
【FI】
   B60R19/24 C
   B60R19/24 R
   B60R13/04 Z
【請求項の数】1
【全頁数】6
(21)【出願番号】特願2012-263884(P2012-263884)
(22)【出願日】2012年11月30日
(65)【公開番号】特開2014-108714(P2014-108714A)
(43)【公開日】2014年6月12日
【審査請求日】2015年11月17日
(73)【特許権者】
【識別番号】000002967
【氏名又は名称】ダイハツ工業株式会社
(74)【代理人】
【識別番号】100120514
【弁理士】
【氏名又は名称】筒井 雅人
(72)【発明者】
【氏名】倉本 宜直
【審査官】 田合 弘幸
(56)【参考文献】
【文献】 特開2008−179243(JP,A)
【文献】 特開平11−342813(JP,A)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
B60R 19/24
B60R 13/04
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
車体にバンパサポートを介して取り付けられるバンパの端部と、サイドガーニッシュの端部とを当接させるように設定されている、バンパとサイドガーニッシュとの取付け構造であって、
前記バンパサポートには、車両外側に向けて延びた延設部が設けられ、
この延設部には、前記バンパの端部と前記サイドガーニッシュの端部との双方に係止してこれらの両端部を互いに当接させる係止手段が設けられており、
前記係止手段は、車両外側に向けて突出した凸部と、この凸部の近傍に位置する孔部とを有する係止突起を有しており、
前記バンパおよび前記サイドガーニッシュの両端部のうち、一方の端部の一部分は、前記孔部に係入し、かつ他方の端部の一部分は、前記一方の一部分と前記凸部との間に挟み込まれていることを特徴とする、バンパとサイドガーニッシュとの取付け構造。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、自動車のバンパとサイドガーニッシュとの取付け構造に関する。
【背景技術】
【0002】
バンパとサイドガーニッシュとの取付け構造の従来例として、特許文献1に記載のものがある。
同文献に記載の構造においては、自動車のリヤバンパとサイドガーニッシュとを連続した意匠とし、これらリヤバンパとサイドガーニッシュとの両端部を精度よく位置決めしようとするものである。そのための手段として、特許文献1においては、サイドガーニッシュおよびリヤバンパを、サポートやブラケットを利用してそれぞれ個別に車体に取り付けている。その上で、サイドガーニッシュおよびリヤバンパ間の位置のばらつきについては、これらの両部材を係止させることによって小さくしようとしている。
【0003】
しかしながら、サイドガーニッシュの意匠厚みが小さい場合など、車体側にブラケットを適切に設けることができない場合がある。この場合、車体側への取り付けのない状態で、サイドガーニッシュとリヤバンパとの位置決めを図る必要が生じる。これでは、両者の位置決めが安定しない。また、サイドガーニッシュの厚みが小さいと、このサイドガーニッシュに適切な係止構造を設けることができない。したがって、前記両者の位置決めがより安定しないこととなって、見切り線がばらつき、見栄えが低いものとなる。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0004】
【特許文献1】特開2008−179243号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
本発明は、前記したような事情のもとで考え出されたものであり、サイドガーニッシュの意匠厚みが小さいなどの理由から、ブラケットを利用したサイドガーニッシュの位置決めが困難な場合であっても、このサイドガーニッシュとバンパとの建付け精度を向上させることが可能なバンパとサイドガーニッシュとの取付け構造を提供することを、その課題としている。
【課題を解決するための手段】
【0006】
上記の課題を解決するため、本発明では、次の技術的手段を講じている。
【0007】
本発明により提供されるバンパとサイドガーニッシュとの取付け構造は、車体にバンパサポートを介して取り付けられるバンパの端部と、サイドガーニッシュの端部とを当接させるように設定されている、バンパとサイドガーニッシュとの取付け構造であって、前記バンパサポートには、車両外側に向けて延びた延設部が設けられ、この延設部には、前記バンパの端部と前記サイドガーニッシュの端部との双方に係止してこれらの両端部を互いに当接させる係止手段が設けられており、前記係止手段は、車両外側に向けて突出した凸部と、この凸部の近傍に位置する孔部とを有する係止突起を有しており、前記バンパおよび前記サイドガーニッシュの両端部のうち、一方の端部の一部分は、前記孔部に係入し、かつ他方の端部の一部分は、前記一方の一部分と前記凸部との間に挟み込まれていることを特徴としている。
【0008】
このような構成によれば、次のような効果が得られる。
第1に、たとえばサイドガーニッシュの意匠厚みが小さいなどの理由から、ブラケットなどを用いたサイドガーニッシュの位置決めが困難な場合であっても、バンパサポートを利用してサイドガーニッシュとバンパサポートとの端部の位置決めを適切に図ることができる。
第2に、サイドガーニッシュとバンパとの位置決めは、バンパの取り付けに利用されるバンパサポートを有効に利用して行なわれており、バンパサポートに係止手段を有する延設部を設けるだけの簡易な構成により実現されている。別部材を新たに用いるような必要はない。したがって、低コスト化を実現できる。
第3に、サイドガーニッシュとバンパとの位置決めが、1つの共通の部材(バンパサポート)を利用して図られると、位置決め基準の同一化が達成される。このため、バンパの端部とサイドガーニッシュとの端部の位置合わせ精度をより高くし、バンパとサイドガーニッシュとの見切り隙を一定にするなどして、その外観体裁を良好にすることが可能である。
【0010】
さらに、前記構成によれば、バンパおよびサイドガーニッシュの端部どうしの位置合わせ精度、とくに係止突起の凸部と孔部との離間方向の位置合わせ精度)をより高めることが可能である。
【0011】
本発明のその他の特徴および利点は、添付図面を参照して以下に行なう発明の実施の形態の説明から、より明らかになるであろう。
【図面の簡単な説明】
【0012】
図1】本発明が適用されるバンパとサイドガーニッシュとの取付け構造の構成部材の一例を示す要部分解概略斜視図である。
図2図1に示す構成部材の組立状態における一部の断面構造を示す要部平面断面図である。
図3】(a)〜(e)は、図1に示す構成部材の組立状態における複数箇所の断面構造を示す要部平面断面図である。
【発明を実施するための形態】
【0013】
以下、本発明の好ましい実施の形態について、図面を参照して具体的に説明する。
【0014】
図1に示すように、本実施形態の構造を構成する要素として、バンパ2、バンパサポート1、サイドガーニッシュ3があり、本実施形態は、バンパ2の端部2aとサイドガーニッシュ3の端部3aとの位置決めをバンパサポート1を利用して図ろうとするものである。
バンパ2は、リヤバンパである。バンパサポート1は、車体4を構成するロアバックパネル4(4A)に対し、ボルト孔19,49などを利用して取り付けられ、バンパ2を支持している。サイドガーニッシュ3は、車体4を構成するサイドアウタパネル4Bの外方に位置し、バンパ2の端部2aからホイールアーチまで延びるように取り付けられる。
【0015】
図2に示すように、バンパ2の端部2aおよびサイドガーニッシュ3の端部3aは、車幅方向内方側に突出する端部フランジ21,31を有し、これらが互いに当接した状態に設定される。一方、バンパサポート1の車両前後方向の前部側には、車幅方向外方に向けて延びた延設部1aが設けられている。この延設部1aや、端部フランジ21,31には、複数の係止用の突起や凹部が上下高さ方向に並んで設けられており、図3を参照して後述する構造部A〜Eが構築されている。これら係止用の突起や凹部などは、本発明でいう係止手段に相当する。
【0016】
図3において、構造部Aにおいては、バンパ2の端部フランジ21に設けられた係止孔20aに、バンパサポート1の延設部1aに設けられた係止突起10が係入している。端部フランジ31には、係止突起10との干渉を回避するための凹部30が形成されている。
【0017】
構造部Bは、図2に示されている構造であり、この構造部Bにおいては、延設部1aの前向き面から車両前方に突出した係止突起18が設けられている。この係止突起18は、その先端側に車幅方向外方を向いた凸部18aを有し、かつ基端側に孔部18bを有している。孔部18bには、バンパ2の端部フランジ21の一部分が挿通し、かつこの一部分と凸部18aとの間に、サイドガーニッシュ3の端部フランジ31の一部分が挟み込まれている。
【0018】
構造部Cにおいては、サイドガーニッシュ3の端部フランジ31に設けられた突起部30cが、バンパ2の切欠き凹部20cに係止している。
構造部Dにおいては、バンパサポート1の延設部1aの前向き面に設けられた凸部10dが、車体(サイドアウタパネル4B)の車両後方を向く面に当接している。また、凸部10dの側面には、バンパ2の端部フランジ21の先端が当接している。この構造部Dにおいては、車両前方への移動規制ならびに車幅方向への移動規制が図られる。
バンパサポート1の延設部1a、バンパ2の端縁フランジ21、およびサイドガーニッシュ3の端縁フランジ31は、前記以外の箇所においては、構造部Eとなっている。この構造部Eにおいては、バンパサポート1の延設部1aが端部フランジ21,31の車両後方側に位置し、それらの後方移動を規制している。
【0019】
次に、本実施形態の作用について説明する。
【0020】
まず、バンパ2およびサイドガーニッシュ3の移動規制方向を考察すると、構造部Aにおいては、車幅方向(外方)の規制が図られる。構造部Bにおいては、車両前後方向の移動規制が図られる。構造部Cにおいては、バンパサポート1は移動規制に寄与していないが、バンパ2およびサイドガーニッシュ3どうしの係止作用による車幅方向の規制、および互いの当接による車両前後方向の規制が図られる。構造部Dにおいては、車両前方への移動規制ならびに車幅方向への移動規制が図られる。構造部A,Dが組み合わされていることにより、バンパ2の車幅方向の内方側および外方側への双方の移動規制が図られることとなる。また、構造部B,Dの組み合わせにより、端部フランジ21,31が車両前後方向において挟み付けられた構造となっている。構造部Eにおいては、前述したように、車両後方への移動規制が図られる。
【0021】
このように、構造部A〜Eを組み合わせた構成によれば、バンパ2およびサイドガーニッシュ3の端部2a,3aの車幅方向および車両前後方向のいずれに方向に対しても移動規制がなされ、適切な位置決めを図ることができる。加えて、バンパ2およびサイドガーニッシュ3の位置決めは、1つの共通部材としてのバンパサポート1を利用して図られており、位置決め基準の同一化が達成されている。このことにより、バンパ2とサイドガーニッシュ3との位置合わせ精度が一層高まることとなる。その結果、バンパ2とサイドガーニッシュ3との見切り隙を一定にし、その外観体裁を良好にすることが可能である。
【0022】
前記した位置決め構造は、バンパ2の取り付けに利用されるバンパサポート1を有効に利用しており、簡易な構成により実現されている。別部材を新たに用いるような必要はない。したがって、低コスト化を図ることができる。サイドガーニッシュ3の意匠厚みが小さいなどの理由から、ブラケットを用いたサイドガーニッシュ3の位置決めが困難な場合であっても、好適に対応することが可能である。
【0023】
本発明は、上述した実施形態の内容に限定されない。本発明に係るバンパとサイドガーニッシュとの取付け構造の各部の具体的な構成は、本発明の意図する範囲内において種々に設計変更自在である。
【符号の説明】
【0025】
1 バンパサポート
1a 延設部(バンパサポートの)
2 バンパ
2a 端部(バンパの)
3 サイドガーニッシュ
3a 端部(サイドガーニッシュの)
図1
図2
図3