特許第6027468号(P6027468)IP Force 特許公報掲載プロジェクト 2022.1.31 β版

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特許6027468レコメンド情報取得装置、レコメンド情報取得方法、及びレコメンド情報提供システム
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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】6027468
(24)【登録日】2016年10月21日
(45)【発行日】2016年11月16日
(54)【発明の名称】レコメンド情報取得装置、レコメンド情報取得方法、及びレコメンド情報提供システム
(51)【国際特許分類】
   G06F 17/30 20060101AFI20161107BHJP
   G06F 13/00 20060101ALI20161107BHJP
【FI】
   G06F17/30 340B
   G06F17/30 220C
   G06F13/00 540E
【請求項の数】8
【全頁数】18
(21)【出願番号】特願2013-55126(P2013-55126)
(22)【出願日】2013年3月18日
(65)【公開番号】特開2014-182463(P2014-182463A)
(43)【公開日】2014年9月29日
【審査請求日】2015年8月14日
(73)【特許権者】
【識別番号】392026693
【氏名又は名称】株式会社NTTドコモ
(74)【代理人】
【識別番号】100088155
【弁理士】
【氏名又は名称】長谷川 芳樹
(74)【代理人】
【識別番号】100113435
【弁理士】
【氏名又は名称】黒木 義樹
(74)【代理人】
【識別番号】100121980
【弁理士】
【氏名又は名称】沖山 隆
(74)【代理人】
【識別番号】100128107
【弁理士】
【氏名又は名称】深石 賢治
(72)【発明者】
【氏名】榎園 健
(72)【発明者】
【氏名】小野 素平
(72)【発明者】
【氏名】深澤 佑介
【審査官】 齊藤 貴孝
(56)【参考文献】
【文献】 特開2011−107808(JP,A)
【文献】 特開2011−118667(JP,A)
【文献】 特開2010−097461(JP,A)
【文献】 特開2004−127125(JP,A)
【文献】 米国特許出願公開第2011/0208775(US,A1)
【文献】 阿部 佑樹、外3名,Webの閲覧履歴を情報源としたソーシャルブックマークにおけるタグ推薦の提案,第3回データ工学と情報マネジメントに関するフォーラム 論文集,日本,電子情報通信学会データ工学専門委員会,2011年 8月 4日,p.1−8
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
G06F 17/30
G06F 13/00
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
過去の検索クエリと、前記過去の検索クエリに対応するコンテンツの内、ユーザが選択したコンテンツとを関連づけた情報であるコンテンツ履歴情報を記憶するコンテンツ履歴情報記憶手段と、
前記コンテンツに対応するメタデータを関連付けて記憶するコンテンツメタデータ記憶手段と、
前記検索要求時の検索クエリにより検索されて生成された検索結果を取得する検索結果取得手段と、
前記検索結果取得手段が取得した検索結果に含まれているコンテンツのメタデータに基づいて、前記コンテンツ履歴情報のコンテンツからレコメンド取得対象であるレコメンド取得対象コンテンツを決定するレコメンド取得対象コンテンツ決定手段と、
前記レコメンド取得対象コンテンツに対応するレコメンド情報を取得するレコメンド情報取得手段と、
前記レコメンド情報取得手段が取得したレコメンド情報を出力するレコメンド情報出力手段と、
を備えることを特徴とするレコメンド情報取得装置。
【請求項2】
前記レコメンド取得対象コンテンツ決定手段は、
メタデータが一致するコンテンツ数に基づいて定めたメタデータに対応する、前記コンテンツ履歴情報のコンテンツから前記レコメンド取得対象コンテンツを決定することを特徴とする請求項1に記載のレコメンド情報取得装置。
【請求項3】
前記レコメンド取得対象コンテンツ決定手段は、
前記コンテンツ履歴情報を参照して、前記検索要求時の検索クエリに対応する過去の検索クエリに対応付けられるコンテンツがある場合、該コンテンツを前記レコメンド取得対象コンテンツに決定し、
前記検索要求時の検索クエリに対応する過去の検索クエリに対応付けられるコンテンツが無い場合、前記検索結果取得手段が取得した検索結果に含まれているコンテンツのメタデータに基づいて、前記コンテンツ履歴情報のコンテンツからレコメンド取得対象であるレコメンド取得対象コンテンツを決定する
ことを特徴とする請求項1又は2に記載のレコメンド情報取得装置。
【請求項4】
前記レコメンド取得対象コンテンツ決定手段は、
前記レコメンド取得対象を決定するに際してメタデータが複数ある場合、当該複数のメタデータに対応するコンテンツを前記コンテンツ履歴情報から抽出し、抽出したコンテンツをレコメンド取得対象コンテンツに決定することを特徴とする請求項1〜3のいずれか一項に記載のレコメンド情報取得装置。
【請求項5】
前記コンテンツメタデータ記憶手段は、メタデータ間の優先度を記憶し、
前記レコメンド取得対象コンテンツ決定手段は、
前記レコメンド取得対象を決定するに際してメタデータが複数あると判断する場合、メタデータ間の優先度に基づいて定めたメタデータに対応する、前記コンテンツ履歴情報のコンテンツから前記レコメンド取得対象コンテンツを決定することを特徴とする請求項1〜4の何れか一項に記載のレコメンド情報取得装置。
【請求項6】
前記コンテンツ履歴情報は、前記コンテンツ履歴情報のコンテンツに対応するメタデータをさらに含むことを特徴とする請求項1〜5のいずれか一項に記載のレコメンド情報取得装置。
【請求項7】
過去の検索クエリと、前記過去の検索クエリに対応するコンテンツの内、ユーザが選択したコンテンツとを関連づけた情報であるコンテンツ履歴情報を記憶するコンテンツ履歴情報記憶手段と、
前記コンテンツに対応するメタデータを関連付けて記憶するコンテンツメタデータ記憶手段と、備える装置レコメンド情報取得方法であって、
検索結果取得手段が、前記検索要求時の検索クエリにより検索されて生成された検索結果を取得する検索結果取得ステップと、
レコメンド取得対象コンテンツ決定手段が、前記検索結果取得ステップで取得した検索結果に含まれているコンテンツのメタデータに基づいて、前記コンテンツ履歴情報のコンテンツからレコメンド取得対象であるレコメンド取得対象コンテンツを決定するレコメンド取得対象コンテンツ決定ステップと、
レコメンド情報取得手段が、前記レコメンド取得対象コンテンツに対応するレコメンド情報を取得するレコメンド情報取得ステップと、
前記レコメンド情報取得手段が取得したレコメンド情報をレコメンド情報出力手段が出力するレコメンド情報出力ステップと、を備えるレコメンド情報取得方法。
【請求項8】
請求項1から6のいずれか1項に記載のレコメンド情報取得装置と、前記レコメンド情報取得装置からの要求に応じて、検索されて生成された検索結果を前記レコメンド情報取得装置へ送信する検索結果出力装置と、前記レコメンド情報取得装置からの要求に応じて前記レコメンド取得対象コンテンツに対応するレコメンド情報を前記レコメンド情報取得装置へ送信するレコメンド情報出力装置とを含むレコメンド情報提供システム。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、レコメンド情報取得装置、レコメンド情報取得方法、及びレコメンド情報提供システムに関する。
【背景技術】
【0002】
従来から、利用者が過去に利用したコンテンツの情報に基づいて、利用者が所望すると考えられるコンテンツを提供する技術がある(例えば、特許文献1参照)。具体的に、特許文献1に記載の技術は、利用者履歴情報中のメタ情報に基づいて利用者項目別志向情報の算出を行い、当該利用者項目別志向情報に基づいて利用者毎の項目別特徴度を算出する。そして、項目別特徴度の値からレコメンドの軸となる項目名を抽出し、レコメンドの軸となる項目名を決定する。決定した項目名に基づいてレコメンド対象となるコンテンツを取得する。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
【特許文献1】特開2004−362011号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
しかしながら、特許文献1に記載の技術では、過去の履歴に基づいて、項目別特徴度の値から項目名を抽出しているが、抽出した項目名に基づいて画一的にレコメンドするに過ぎず、利用者がレコメンド情報を取得する時々に応じて、レコメンドに適した項目が異なることがあることを考慮していないという問題点がある。
【0005】
そこで、本発明においては、上記の課題を解決するために、利用者にレコメンド情報を提供する時々に応じて、適切なレコメンド情報を提供し得るコンテンツ検索結果提供装置、コンテンツ検索結果提供方法、及びコンテンツ検索結果提供システムを提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0006】
本発明に係るレコメンド情報取得装置は、過去の検索クエリと、過去の検索クエリに対応するコンテンツの内、ユーザが選択したコンテンツとを関連づけた情報であるコンテンツ履歴情報を記憶するコンテンツ履歴情報記憶手段と、コンテンツに対応するメタデータを関連付けて記憶するコンテンツメタデータ記憶手段と、検索要求時の検索クエリにより検索されて生成された検索結果を取得する検索結果取得手段と、検索結果取得手段が取得した検索結果に含まれているコンテンツのメタデータに基づいて、コンテンツ履歴情報のコンテンツからレコメンド取得対象であるレコメンド取得対象コンテンツを決定するレコメンド取得対象コンテンツ決定手段と、レコメンド取得対象コンテンツに対応するレコメンド情報を取得するレコメンド情報取得手段と、レコメンド情報取得手段が取得したレコメンド情報を出力するレコメンド情報出力手段と、を備える。
【0007】
また、本発明に係るレコメンド情報取得方法は、過去の検索クエリと、過去の検索クエリに対応するコンテンツの内、ユーザが選択したコンテンツとを関連づけた情報であるコンテンツ履歴情報を記憶するコンテンツ履歴情報記憶手段と、コンテンツに対応するメタデータを関連付けて記憶するコンテンツメタデータ記憶手段と、備える装置レコメンド情報取得方法であって、検索結果取得手段が、検索要求時の検索クエリにより検索されて生成された検索結果を取得する検索結果取得ステップと、レコメンド取得対象コンテンツ決定手段が、検索結果取得ステップで取得した検索結果に含まれているコンテンツのメタデータに基づいて、コンテンツ履歴情報のコンテンツからレコメンド取得対象であるレコメンド取得対象コンテンツを決定するレコメンド取得対象コンテンツ決定ステップと、レコメンド情報取得手段が、レコメンド取得対象コンテンツに対応するレコメンド情報を取得するレコメンド情報取得ステップと、レコメンド情報取得手段が取得したレコメンド情報をレコメンド情報出力手段が出力するレコメンド情報出力ステップと、を含む。
【0008】
このようなレコメンド情報取得装置及びレコメンド情報取得方法によれば、検索要求の検索クエリにより検索された検索結果に含まれるコンテンツのメタデータに基づいて、コンテンツ履歴情報のコンテンツからレコメンド取得対象であるレコメンド取得対象コンテンツを決定し、当該レコメンド取得対象コンテンツに対応するレコメンド情報を取得している。これにより、検索クエリに対応するコンテンツのメタデータに対応するコンテンツをコンテンツ履歴情報から特定して、特定したコンテンツに基づいたレコメンド情報を提供することができ、利用者にレコメンド情報を提供する時々に応じて、適切なレコメンド情報を提供することができる。
【0009】
本発明に係るレコメンド情報取得装置では、レコメンド取得対象コンテンツ決定手段は、メタデータが一致するコンテンツ数に基づいて定めたメタデータに対応する、コンテンツ履歴情報のコンテンツからレコメンド取得対象コンテンツを決定するようにしても良い。
【0010】
この発明によれば、レコメンド情報取得装置は、メタデータが一致するコンテンツ数に基づいて定めたメタデータに対応する、コンテンツ履歴情報のコンテンツをレコメンド取得対象コンテンツを決定する。これにより、検索クエリに対応するコンテンツの内、最も検索クエリに関連するメタデータに基づいたコンテンツをレコメンド取得対象コンテンツとすることができる。
【0011】
本発明に係るレコメンド情報取得装置では、レコメンド取得対象コンテンツ決定手段は、コンテンツ履歴情報を参照して、検索要求時の検索クエリに対応する過去の検索クエリに対応付けられるコンテンツがある場合、該コンテンツをレコメンド取得対象コンテンツに決定し、検索要求時の検索クエリに対応する過去の検索クエリに対応付けられるコンテンツが無い場合、検索結果取得手段が取得した検索結果に含まれているコンテンツのメタデータに基づいて、コンテンツ履歴情報のコンテンツからレコメンド取得対象であるレコメンド取得対象コンテンツを決定するようにしても良い。
【0012】
この発明によれば、レコメンド取得対象コンテンツ決定手段は、コンテンツ履歴情報のコンテンツの内、検索要求時の検索クエリに基づいたメタデータが無い場合には、次善策として、検索クエリに対応するコンテンツのメタデータに対応するコンテンツをコンテンツ履歴情報から特定して、特定したコンテンツに基づいたレコメンド情報を提供するので、過去に検索されたことのない検索クエリによる要求がなされても利用者にレコメンド情報を提供する時々に応じて、適切なレコメンド情報を提供することができる。
【0013】
また、本発明に係るレコメンド情報取得装置では、レコメンド取得対象コンテンツ決定手段は、レコメンド取得対象を決定するに際してメタデータが複数ある場合、当該複数のメタデータに対応するコンテンツをコンテンツ履歴情報から抽出し、抽出したコンテンツをレコメンド取得対象コンテンツに決定するようにしても良い。
【0014】
この発明によれば、レコメンド情報取得装置は、レコメンド取得対象を決定するに際してメタデータが複数ある場合、それぞれのメタデータに対応するコンテンツをコンテンツ履歴情報から特定して、特定したコンテンツに基づいたレコメンド情報を提供することができる。
【0015】
また、本発明に係るレコメンド情報取得装置では、コンテンツメタデータ記憶手段は、メタデータ間の優先度を記憶し、レコメンド取得対象コンテンツ決定手段は、レコメンド取得対象を決定するに際してメタデータが複数あると判断する場合、メタデータ間の優先度に基づいて定めたメタデータに対応する、コンテンツ履歴情報のコンテンツからレコメンド取得対象コンテンツを決定するようにしても良い。
【0016】
この発明によれば、予め定められたメタデータ間の優先度に基づいて、コンテンツ履歴情報からレコメンド取得対象コンテンツを決定するので、優先度に応じたレコメンド取得対象コンテンツを決定することができる。
【0017】
また、本発明に係るレコメンド情報取得装置では、コンテンツ履歴情報は、コンテンツ履歴情報のコンテンツに対応するメタデータをさらに含むようにしても良い。
【0018】
この発明によれば、レコメンド情報取得装置は、コンテンツ履歴情報を参照することにより、検索クエリに対応するコンテンツのメタデータに対応するコンテンツをコンテンツ履歴情報から特定することができる。
【0019】
また、本発明に係るレコメンド情報提供システムでは、レコメンド情報取得装置と、レコメンド情報取得装置からの要求に応じて、検索されて生成された検索結果をレコメンド情報取得装置へ送信する検索結果出力装置と、レコメンド情報取得装置からの要求に応じて前記レコメンド取得対象コンテンツに対応するレコメンド情報をレコメンド情報取得装置へ送信するレコメンド情報出力装置とを含む。
【発明の効果】
【0020】
本発明によれば、利用者にレコメンド情報を提供する時々に応じて、適切なレコメンド情報を提供することができる。
【図面の簡単な説明】
【0021】
図1】本実施形態の情報システム構成図である。
図2】本実施形態の情報配信サーバ200の機能を示すブロック図である。
図3】情報配信サーバ200のハードウェア構成図である。
図4】コンテンツ履歴情報のデータ構造を示す図である。
図5】コンテンツメタデータ記憶部202が管理している情報のデータ構造を示す図である。
図6】検索クエリに対応するコンテンツについて、メタデータ毎に集計する例を示す図である。
図7】本実施形態のレコメンドサーバ300の機能を示すブロック図である。
図8】本実施形態の検索サーバ400の機能を示すブロック図である。
図9】本実施形態のユーザ端末100の機能を示すブロック図である。
図10】本実施形態のシーケンス図である。
図11】レコメンド取得対象コンテンツID検索の詳細処理のフローチャートである。
図12】レコメンド取得対象コンテンツID検索の詳細処理のフローチャートである。
図13】検索クエリに対応する検索結果を考慮したレコメンド情報による効果を示す図である。
【発明を実施するための形態】
【0022】
以下、図面を参照しながら、本発明に係る実施形態を説明する。可能な場合には、同一の部分には同一の符号を付して、重複する説明を省略する。
【0023】
(情報処理システムの構成)
図1に示すように、情報処理システムは、情報配信サーバ200(レコメンド情報取得装置)、レコメンドサーバ300(検索結果出力装置)、及び検索サーバ400(レコメンド情報出力装置)から構成される。携帯電話等のユーザ端末100は、ネットワークを介して情報配信サーバ200と接続している。
【0024】
情報配信サーバ200は、ユーザ端末100から検索クエリを受信すると共に、検索要求を受け付けると、過去の検索クエリに基づいて検索された結果から選択されたコンテンツの情報を用いて、検索要求時の検索クエリと関連性のあるコンテンツを決定し、当該コンテンツに関連するコンテンツ、及び検索クエリに対応するコンテンツをユーザ端末100へ提供する。また、検索要求時の検索クエリに対応するコンテンツが無い場合、検索クエリに対応するコンテンツから適切な属性を特定し、当該属性に対応するコンテンツを、検索クエリと関連性のあるコンテンツに決定する。なお、ここでいう選択とは、予め定められた操作対象(リンク、ボタン等)に対する選択を意味し、閲覧を意味する選択(例えば、コンテンツ詳細情報のリンク選択等)だけでなく、購入を目的とする選択(例えば、コンテンツ購入用のリンク選択等)も含む。また、ここでコンテンツとは、コンテンツの内容そのものではなく、コンテンツの識別情報やコンテンツを特定するための情報も含む。
【0025】
図2は、本実施形態の情報配信サーバ200の機能構成を示すブロック図である。図2に示されるように、情報配信サーバ200は、コンテンツ履歴情報記憶部201(コンテンツ履歴情報記憶手段)、コンテンツメタデータ記憶部202(コンテンツメタデータ記憶手段)、検索要求受付部203、レコメンド取得対象コンテンツ決定部204(レコメンド取得対象コンテンツ決定手段)、関連コンテンツ取得部205(レコメンド情報取得手段)、クエリ検索結果取得部206(検索結果取得手段)、及びコンテンツ検索結果出力部207(レコメンド情報出力手段)を含んで構成されている。
【0026】
図3は、情報配信サーバ200のハードウェア構成図である。図1に示される情報配信サーバ200は、物理的には、図3に示すように、1又は複数のCPU11、主記憶装置であるRAM12及びROM13、入力デバイスであるキーボード及びマウス等の入力装置14、ディスプレイ等の出力装置15、ネットワークカード等のデータ送受信デバイスである通信モジュール16、半導体メモリ等の補助記憶装置17などを含むコンピュータシステムとして構成されている。図2における各機能は、図3に示すCPU11、RAM12等のハードウェア上に所定のコンピュータソフトウェアを読み込ませることにより、CPU11の制御のもとで入力装置14、出力装置15、通信モジュール16を動作させるとともに、RAM12や補助記憶装置17におけるデータの読み出し及び書き込みを行うことで実現される。以下、図2に示す機能ブロックに基づいて、各機能ブロックを説明する。
【0027】
コンテンツ履歴情報記憶部201は、過去の検索クエリと、当該過去の検索クエリに基づいた検索結果から選択されたコンテンツとを対応付けた情報であるコンテンツ履歴情報を記憶するデータベースである。
【0028】
図4は、コンテンツ履歴情報の記憶内容を示す説明図である。図4に示すように、コンテンツ履歴情報は、「検索クエリ」、「コンテンツID」、「コンテンツに対応するサービス」及び「選択時の日時」を含む。なお、ユーザID単位で管理するようにしても良い。
【0029】
図4では、例えば、ユーザ端末装置100が検索クエリ「飲み物」で検索要求し、その検索結果からジュースA(オレンジ)(500ml×24本入り)が、2013年1月10日に選択されたことを示し、さらに、ジュースA(オレンジ)(500ml×24本入り)に対応するサービスが、購入サービスAであることを示している。
【0030】
コンテンツメタデータ記憶部202は、コンテンツと当該コンテンツのメタデータとを関連付けた情報(コンテンツメタデータ)を記憶するデータベースである。なお、メタデータには、当該コンテンツに対応するサービス(属性)も含まれる。ここで、サービスとは、コンテンツの属性を意味し、具体的には、コンテンツの販売先、コンテンツの提供先、コンテンツの種別等である。
【0031】
図5は、コンテンツメタデータの記憶内容を示す説明図である。図5に示すように、コンテンツメタデータは、コンテンツID、及びメタデータを含む。ここでメタデータとは、データ検索用の情報(例えば、コンテンツの属性情報等)を意味し、一般的には複数のメタデータが設定されている。
【0032】
図5では、例えば、コンテンツID「ジュースA(オレンジ)(500ml×24本入り)」のメタデータが「購入サービスA、ソフトドリンク・清涼飲料、飲み物/ソフトドリンク、炭酸、カラダに嬉しい製品設計」であることを示している。そして、コンテンツメタデータで管理するメタデータにおける1番目のデータ(上記の例では、購入サービスA)は、サービスの情報であることを示すものとする。
【0033】
検索要求受付部203は、ユーザ端末100から、検索クエリを取得すると共にコンテンツの検索要求を受け付ける。
【0034】
レコメンド取得対象コンテンツ決定部204は、検索要求時の検索クエリと、コンテンツ履歴情報記憶部201が記憶しているコンテンツ履歴情報とに基づいて、レコメンド取得対象となるコンテンツであるレコメンド取得対象コンテンツを決定する。
【0035】
具体的に、レコメンド取得対象コンテンツ決定部204は、コンテンツ履歴情報を参照して、検索要求時の検索クエリに対応するコンテンツをレコメンド取得対象コンテンツに決定する。また、レコメンド取得対象コンテンツ決定部204は、検索要求時の検索クエリがコンテンツ履歴情報に無い場合(すなわち、検索要求時の検索クエリに対応するコンテンツがコンテンツ履歴情報に無い場合)は、コンテンツメタデータを参照して検索クエリに対応するメタデータを有するコンテンツを特定し、特定したコンテンツがコンテンツ履歴情報にある場合、当該コンテンツをレコメンド取得対象コンテンツに決定する。
【0036】
なお、検索要求時の検索クエリに対応する過去の検索クエリには、検索要求時の検索クエリに完全一致する過去の検索クエリだけでなく、部分一致する過去の検索クエリも含む。
【0037】
そして、レコメンド取得対象コンテンツ決定部204は、コンテンツメタデータを参照して検索クエリに対応するメタデータを有するコンテンツを特定し、特定したコンテンツがコンテンツ履歴情報に無い場合、検索サーバ400によって、検索クエリにより検索されたコンテンツに基づいて、コンテンツ履歴情報からレコメンド取得対象コンテンツを決定する。具体的に、レコメンド取得対象コンテンツ決定部204は、コンテンツメタデータ記憶部202が記憶している情報を参照し、クエリ検索結果取得部206が取得した各コンテンツに対応するサービスを特定する。
【0038】
次に、レコメンド取得対象コンテンツ決定部204は、サービスが一致するコンテンツ数を当該サービス毎に算出し、コンテンツ数が最も多いサービスを特定する。次に、レコメンド取得対象コンテンツ決定部204は、コンテンツ履歴情報を参照し、コンテンツ数が最も多いサービスを有するコンテンツ履歴情報のコンテンツをレコメンド取得対象コンテンツに決定する。
【0039】
ここで、図6を用いて、レコメンド取得対象コンテンツ決定部204が、サービスが一致するコンテンツ数を当該サービス毎に算出し、コンテンツ数が最も多いサービスを特定する例を説明する。検索クエリ「歌手A」に対応するコンテンツのそれぞれのサービスを特定し、サービスが一致するコンテンツ数を当該サービス毎に算出した結果、サービス「MUSIC」であるコンテンツ数が16であり、サービス「VIDEO」であるコンテンツの数が2であり、サービス「BOOK」であるコンテンツ数が1あり、サービス「購買サービスA」であるコンテンツ数が無いことを示している。
【0040】
この場合、レコメンド取得対象コンテンツ決定部204は、コンテンツ数が最も多い属性(サービス)は、「MUSIC」であると決定する。そして、レコメンド取得対象コンテンツ決定部204は、コンテンツ履歴情報の「コンテンツに対応するサービス」欄に「MUSIC」を有するコンテンツをレコメンド取得対象コンテンツに決定する。
【0041】
関連コンテンツ取得部205は、レコメンド取得対象コンテンツ決定部204が決定したレコメンド取得対象コンテンツをレコメンドサーバ300へ通知すると共に、関連コンテンツの取得要求を行い、レコメンドサーバ300から関連コンテンツを取得する。ここで、関連コンテンツとは、レコメンド取得対象コンテンツに類似するコンテンツ(例えば、メタデータが共通しているコンテンツ)をいう。
【0042】
クエリ検索結果取得部206は、検索クエリを検索サーバ400へ通知すると共に、当該検索クエリに対応するコンテンツを第2の検索結果として検索サーバ400から取得する。
【0043】
コンテンツ検索結果出力部207は、少なくとも関連コンテンツ取得部205が取得した関連コンテンツを含むコンテンツ結果を生成し、当該コンテンツ検索結果をユーザ端末100へ出力する。
【0044】
(レコメンドサーバ)
次に、レコメンドサーバ300について説明する。図7は、レコメンドサーバ300の機能構成を示すブロック図である。図7に示すとおり、レコメンドサーバ300は、レコメンド取得対象コンテンツ取得部301、関連コンテンツ計算部302、及び関連コンテンツ送信部303を含んで構成されている。このレコメンドサーバ300は、1又は複数のCPU、RAM、ROMなどのハードウェアにより構成されており、記憶されているプログラムにしたがってCPUは動作するよう構成されている。具体的には、情報配信サーバ200と同様の構成をとるものであって、図3に示されるハードウェア構成により実現される。以下、各構成について説明する。
【0045】
レコメンド取得対象コンテンツ取得部301は、情報配信サーバ200からレコメンド取得対象コンテンツを取得するものである。
【0046】
関連コンテンツ計算部302は、レコメンド取得対象コンテンツ取得部301が取得したレコメンド取得対象コンテンツに関連するコンテンツを、図示しないコンテンツのデータベースから検索する。例えば、関連コンテンツ計算部302は、レコメンド取得対象コンテンツのメタデータと同一のメタデータを有するコンテンツを関連コンテンツとする。また、関連コンテンツ計算部302は、参照度合い等に基づいて、各関連コンテンツの表示順位を決定する。
【0047】
関連コンテンツ送信部303は、関連コンテンツ計算部302が計算した結果により定められた関連コンテンツ及び各関連コンテンツの順位情報を情報配信サーバ200へ送信する。
【0048】
(検索サーバ)
次に、検索サーバ400について説明する。図8は、検索サーバ400の機能構成を示すブロック図である。図8に示すとおり、検索サーバ400は、クエリ取得部401、コンテンツ計算部402、及びクエリ検索結果コンテンツ送信部403を含んで構成されている。この検索サーバ400は、1又は複数のCPU、RAM、ROMなどのハードウェアにより構成されており、記憶されているプログラムにしたがってCPUは動作するよう構成されている。具体的には、情報配信サーバ200と同様の構成をとるものであって、図3に示されるハードウェア構成により実現される。以下、各構成について説明する。
【0049】
クエリ取得部401は、情報配信サーバ200から検索クエリを取得するものである。
【0050】
コンテンツ計算部402は、クエリ取得部401が取得した検索クエリに対応するコンテンツを、図示しないコンテンツのデータベースから検索して、送信対象となるコンテンツを決定する。具体的には、コンテンツ計算部402は、コンテンツのデータベースから検索したそれぞれのコンテンツに対して計算処理をした結果に基づいて情報配信サーバ200へ送信する対象となるコンテンツを決定する。上記計算処理の具体例として、コンテンツ計算部402は、検索クエリに対応するコンテンツについて、当該検索クエリに一致するメタデータ又は検索クエリを含むメタデータの数等を計算する。コンテンツ計算部402は、検索クエリに一致するメタデータ又は検索クエリを含むメタデータの数に基づいて各コンテンツの順位を決定する。
【0051】
コンテンツ送信部403は、コンテンツ計算部402が計算した結果定めたコンテンツ及び各コンテンツの順位情報を情報配信サーバ200へ送信する。
【0052】
(ユーザ端末)
次に、ユーザ端末100について説明する。図9は、ユーザ端末100の機能構成を示すブロック図である。図9に示すとおり、ユーザ端末100は、ブラウザ101、レコメンド要求送信部102、及び配信情報表示部103を含んで構成されている。このユーザ端末100は、1又は複数のCPU、RAM、ROMなどのハードウェアにより構成されており、記憶されているプログラムにしたがってCPUは動作するよう構成されている。具体的には、情報配信サーバ200と同様の構成をとるものであって、図3に示されるハードウェア構成により実現される。以下、各構成について説明する。
【0053】
ブラウザ101は、インターネットに接続するためのアプリケーション部分であり、インターネット上に配置されているサイトに対してアクセスし、サイトに保持されているコンテンツをユーザに閲覧可能にさせるものである。
【0054】
レコメンド要求送信部102は、図示しない操作部をユーザが操作することにより、検索クエリ及びユーザIDとともにレコメンド情報の要求を情報配信サーバ200に送信する部分である。
【0055】
配信情報表示部103は、ブラウザ101により取得されたメニュー画面およびコンテンツ(Webページ)を表示する部分である。
【0056】
つぎに、これらユーザ端末100、情報配信サーバ200、レコメンドサーバ300、及び検索サーバ400の動作について図9を用いて説明する。図10は、ユーザ端末100の要求に応じて検索結果を配信するときのユーザ端末100、情報配信サーバ200、レコメンドサーバ300、及び検索サーバ400の処理を示すシーケンス図である。
【0057】
図10に示すとおり、ユーザ端末100のレコメンド要求送信部102は、検索クエリを情報配信サーバ200へ送信すると共に、検索結果送信要求する(ステップS1)。
【0058】
情報配信サーバ200の検索要求受付部203は、検索クエリを取得すると共に、検索結果送信要求を受け付け、クエリ検索結果取得部206は、当該検索クエリを検索サーバ400へ送信する(ステップS2)。
【0059】
検索サーバ400のコンテンツ計算部402は、検索クエリに対応するコンテンツを計算し(ステップS3)、検索サーバ400のクエリ検索結果コンテンツ送信部403は、計算に基づく結果を情報配信サーバ200へ送信する(ステップS4)。
【0060】
レコメンド取得対象コンテンツ決定部204は、検索要求時の検索クエリと、コンテンツ履歴情報記憶部201が記憶しているコンテンツ履歴情報とに基づいて、レコメンド取得対象となるコンテンツであるレコメンド取得対象コンテンツを決定する(ステップS5)。レコメンド取得対象コンテンツ決定部204がレコメンド取得対象コンテンツを決定する詳細の方法については、後述する。
【0061】
関連コンテンツ取得部205は、レコメンド取得対象コンテンツのコンテンツIDをレコメンドサーバ300へ送信する(ステップS6)。レコメンドサーバ300の関連コンテンツ計算部302は、当該レコメンド取得対象コンテンツの関連コンテンツを計算し(ステップS7)、レコメンドサーバ300の関連コンテンツ送信部303は、当該関連コンテンツの計算結果を情報配信サーバ200へ送信する(ステップS8)。
【0062】
コンテンツ検索結果出力部207は、関連コンテンツ取得部205が取得した関連コンテンツを含む提供用の情報を生成し(ステップS9)、当該提供用の情報をユーザ端末100へ出力する(ステップS10)。なお、ステップS9の処理の詳細については、後述する。
【0063】
続いて、ステップS5における、レコメンド取得対象コンテンツ決定部204がレコメンド取得対象コンテンツを決定する詳細の方法を図11のフローチャートを用いて説明する。レコメンド取得対象コンテンツ決定部204は、検索クエリa(例えば、「飲み物」)に対応するコンテンツ群Aがコンテンツ履歴に存在するか、コンテンツ履歴情報記憶部201より検索する(ステップS31)。ここで、コンテンツ群Aは、検索クエリaに対応するコンテンツの集合を意味する。
【0064】
コンテンツ群Aがある場合(ステップS32;YES)、レコメンド取得対象コンテンツ決定部204は、コンテンツ群Aの中で最新のコンテンツをレコメンド取得対象コンテンツとし(ステップS33)、処理を終了する。
【0065】
コンテンツ群Aがない場合(ステップS32;NO)、レコメンド取得対象コンテンツ決定部204は、コンテンツメタデータ記憶部202とコンテンツ履歴情報記憶部201とに記憶されている情報を参照して、クエリaをメタデータに含むコンテンツの集合であるコンテンツ群Bを検索する(ステップS34)。
【0066】
コンテンツ群Bがある場合(ステップS35;YES)、レコメンド取得対象コンテンツ決定部204は、コンテンツ群Bの中で最新のコンテンツをレコメンド取得対象コンテンツとし(ステップS36)、処理を終了する。
【0067】
コンテンツ群Bがない場合(ステップS35;NO)、レコメンド取得対象コンテンツ決定部204は、クエリ検索結果取得部206が取得した検索結果に含まれているコンテンツのメタデータに基づいて、コンテンツ履歴情報記憶部201が記憶しているコンテンツ履歴情報のコンテンツからレコメンド取得対象であるレコメンド取得対象コンテンツを決定し(ステップS37)、処理を終了する。
【0068】
次に、上記ステップS37の詳細処理を図12に示すフローチャートを用いて説明する。クエリ検索結果取得部206は、検索クエリaにより検索されたコンテンツの集合であるコンテンツ群Cを検索サーバ400から取得する。レコメンド取得対象コンテンツ決定部204は、コンテンツメタデータを参照して、コンテンツ群Cに含まれるコンテンツに対応するサービスを特定する。具体的には、レコメンド取得対象コンテンツ決定部204は、コンテンツ群Cに含まれるコンテンツのそれぞれについて、コンテンツメタデータのメタデータ中の1番目のデータ(サービスを意味するデータ)を取得することにより、サービスを特定する。そして、レコメンド取得対象コンテンツ決定部204は、サービスが一致するコンテンツ数を当該サービス毎に算出し、コンテンツ数が最も多いサービスbを求める(ステップS41)。
【0069】
そして、レコメンド取得対象コンテンツ決定部204は、コンテンツ履歴情報の「コンテンツに対応するサービス」欄にサービスbを有するコンテンツをレコメンド取得対象コンテンツに決定する(ステップS42)。
【0070】
次に、図13を用いて、検索クエリに対応するコンテンツの属性を考慮せずにレコメンド情報を取得した場合と、検索クエリに対応するコンテンツのサービスを考慮してレコメンド情報を取得した場合のレコメンド検索結果の違いについて説明する。
【0071】
通信端末100から検索クエリが「歌手A」である検索要求がなされた場合に、「歌手A」に対応するコンテンツの属性について考慮せずに、コンテンツ履歴情報を参照して、単に最新の情報(例えば、ジュースA等)に基づいてレコメンド情報を検索すると、検索結果として出力されるコンテンツは、図13(A)に記載のように、ジュースAに関連するコンテンツがレコメンド情報として提示されることになる。よって、歌手についての検索クエリであるにも関わらず、全く関係ないジュースに関するコンテンツがレコメンド情報として提示されることがある。
【0072】
一方、図13(B)に記載のように、ユーザ端末100から検索クエリが「歌手A」である検索要求がなされた場合に、情報配信サーバ200は、検索クエリにより検索されたコンテンツに対応する属性の内、該コンテンツ数が最も多い属性(例えば、「MUSIC」)を有するコンテンツをコンテンツ履歴情報記憶部201から抽出する。そして、情報配信サーバ200は、抽出したコンテンツをレコメンド取得対象コンテンツに決定し、決定したレコメンド取得対象コンテンツに基づいてレコメンド情報を検索する。この場合、情報配信サーバ200は、歌手についての検索クエリに近い、MUSIC(楽曲)に関する情報がレコメンドすることになる。
【0073】
次に、本実施形態の情報配信サーバ200の作用効果について説明する。情報配信サーバ200においては、コンテンツ履歴情報記憶部201が過去の検索クエリと、過去の検索クエリに対応するコンテンツの内、ユーザが選択したコンテンツとを関連づけた情報であるコンテンツ履歴情報を記憶し、また、コンテンツに対応するサービスを関連付けて記憶する。そして、クエリ検索結果取得部206が検索要求時の検索クエリに対応するコンテンツの検索結果を取得し、レコメンド取得対象コンテンツ決定部204が、検索結果取得部206が取得した検索結果に含まれているコンテンツのサービスに基づいて、コンテンツ履歴情報のコンテンツからレコメンド取得対象であるレコメンド取得対象コンテンツを決定する。関連コンテンツ取得部205がレコメンド取得対象コンテンツに関連するコンテンツである関連コンテンツを特定するための検索結果を取得し、当該検索結果を出力する。
【0074】
この場合、情報配信サーバ200は、検索要求の検索クエリにより検索された検索結果に含まれるコンテンツのサービスに基づいて、コンテンツ履歴情報のコンテンツからレコメンド取得対象であるレコメンド取得対象コンテンツを決定し、当該レコメンド取得対象コンテンツに対応するレコメンド情報を取得しているので、検索クエリに対応するコンテンツのサービスに対応するコンテンツをコンテンツ履歴情報から特定して、特定したコンテンツに基づいたレコメンド情報を提供するので、利用者にレコメンド情報を提供する時々に応じて、適切なレコメンド情報を提供することができる。
【0075】
また、コメンド取得対象コンテンツ決定部204は、サービスが一致するコンテンツ数に基づいて定めたサービスに対応する、コンテンツ履歴情報のコンテンツからレコメンド取得対象コンテンツを決定する。この場合、情報配信サーバ200は、サービスが一致するコンテンツ数に基づいて定めたサービスに対応する、コンテンツ履歴情報のコンテンツをレコメンド取得対象コンテンツを決定する。これにより、情報配信サーバ200は、検索クエリに対応するコンテンツの内、最も検索クエリに関連するサービスに基づいたコンテンツをレコメンド取得対象コンテンツとすることができる。
【0076】
また、情報配信サーバ200では、レコメンド取得対象コンテンツ決定部204は、コンテンツ履歴情報を参照して、検索要求時の検索クエリに対応する過去の検索クエリに対応付けられるコンテンツがある場合、該コンテンツをレコメンド取得対象コンテンツに決定する。また、レコメンド取得対象コンテンツ決定部204は、検索要求時の検索クエリに対応する過去の検索クエリに対応付けられるコンテンツが無い場合、検索結果取得部206が取得した検索結果に含まれているコンテンツのサービスに基づいて、コンテンツ履歴情報のコンテンツからレコメンド取得対象であるレコメンド取得対象コンテンツを決定する。この場合、情報配信サーバ200は、コンテンツ履歴情報のコンテンツの内、検索要求時の検索クエリに基づいたメタデータが無い場合には、次善策として、検索クエリに対応するコンテンツのサービスに対応するコンテンツをコンテンツ履歴情報から特定して、特定したコンテンツに基づいたレコメンド情報を提供することができ、過去に検索されたことのない検索クエリによる要求がなされても利用者にレコメンド情報を提供する時々に応じて、適切なレコメンド情報を提供することができる。
【0077】
また、情報配信サーバ200では、コンテンツ履歴情報が、コンテンツ履歴情報のコンテンツに対応するサービスをさらに含むようにしても良い。この場合、情報配信サーバ200は、コンテンツ履歴情報を参照することにより、検索クエリに対応するコンテンツのサービスに対応するコンテンツをコンテンツ履歴情報から特定することができる。
【0078】
(他の実施形態)
上述の実施形態では、情報配信サーバ200と、レコメンドサーバ300と、検索サーバ400を分けて構成する場合について述べたが、各サーバの機能を1台のサーバで実現するようにしても良い。
【0079】
また、上述の実施形態では、コンテンツのサービスに基づいてレコメンド取得対象コンテンツを決定する場合について述べたが、サービスに限らず、種々のメタデータに基づいてレコメンド取得対象コンテンツを決定するようにしても良い。
【0080】
各コンテンツに複数のメタデータが対応付けられている場合、メタデータの一致の判断対象となるメタデータの個数は一つでも良いし、複数であっても良い。すなわち、レコメンド取得対象コンテンツ決定部204は、複数のメタデータによる組み合わせを変えて、それらメタデータが一致するもののコンテンツ数を算出するようにしても良い。
【0081】
上述の実施形態で述べていなかったが、情報配信サーバ200では、レコメンド取得対象コンテンツ決定部204がレコメンド取得対象を決定するに際して複数あると判断した場合、当該複数のメタデータに対応するコンテンツをコンテンツ履歴情報から抽出し、抽出したコンテンツをレコメンド取得対象コンテンツに決定するようにしても良い。具体的に、サービスが一致するコンテンツ数を算出した結果、そのコンテンツ数が同じ又は差が少ないメタデータが複数ある場合、それぞれのメタデータに対応するコンテンツをレコメンド取得対象コンテンツに決定する。この場合、情報配信サーバ200は、レコメンド取得対象コンテンツ決定手段が定めたメタデータが複数ある場合、それぞれのメタデータに対応するコンテンツをコンテンツ履歴情報から特定して、特定したコンテンツに基づいたレコメンド情報を提供することができる。
【0082】
上述の実施形態で述べていなかったが、情報配信サーバ200では、コンテンツメタデータ記憶部202において、メタデータ毎にその優先度を記憶しており、レコメンド取得対象コンテンツ決定部204はレコメンド取得対象を決定するに際してメタデータが複数あると判断する場合、メタデータ間の優先度に基づいて定めたメタデータに対応する、コンテンツ履歴情報のコンテンツからレコメンド取得対象コンテンツを決定するようにしても良い。具体的に、少なくともサービスに対応するメタデータに優先度が割り当てられている。サービスが一致するコンテンツ数を算出した結果、そのコンテンツ数が同じサービスが複数ある場合、上述の優先度に従って一のサービスを決定する。この場合、情報配信サーバ200は、予め定められたメタデータ間の優先度に基づいて、コンテンツ履歴情報からレコメンド取得対象コンテンツを決定するので、優先度に応じたレコメンド取得対象コンテンツを決定することができる。
【符号の説明】
【0083】
100…ユーザ端末、101…ブラウザ、102…レコメンド要求送信部、103…配信情報表示部、200…情報配信サーバ、201…コンテンツ履歴情報記憶部、202…コンテンツメタデータ記憶部、203…検索要求受付部、204…レコメンド取得対象コンテンツ決定部、205…関連コンテンツ取得部、206…クエリ検索結果取得部、207…コンテンツ検索結果出力部、300…レコメンドサーバ、301…レコメンド取得対象コンテンツ取得部、302…関連コンテンツ計算部、303…関連コンテンツ送信部、400…検索サーバ、401…クエリ取得部、402…コンテンツ計算部、403…クエリ検索結果コンテンツ送信部。
図1
図2
図3
図4
図5
図6
図7
図8
図9
図10
図11
図12
図13