【文献】
中村 朝美,iPhone 4S &iOS 5 スタートガイド,iPhone 4S &iOS 5 スタートガイド,日本,株式会社マイナビ,2011年10月29日,MacFan2011年12月号特別付録,26,54,77,114−115頁
【文献】
沼田 哲史 SATOSHI NUMATA,詳解 iOS5プログラミング 第1版 Advanced Guide to iOS 5 Programming,詳解 iOS5プログラミング 第1版 Advanced Guide to iOS 5 Programming,日本,株式会社秀和システム,2012年 1月 1日,第1版第1刷,12〜13頁
【文献】
野沢 直樹 NAOKI NOZAWA,iPad Perfect Manual for iOS 4,日本,株式会社ソーテック社 柳澤 淳一,2011年 1月31日,初版第2刷,45−46頁
【文献】
島 徹,アンドロイド4.0搭載『GALAXYNEXUS』がついに発売!,週刊アスキー,日本,株式会社アスキー・メディアワークス,2011年12月 6日,第23巻 通巻860号,26頁
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
前記処理ユニットは、前記ジェスチャが前記カメラアクセスマーク上で開始したとの前記判定に応じて、前記カメラアプリケーションによって制御されるカメラ内の1つ以上のハードウェアコンポーネントを初期化するように構成されている、請求項1に記載のポータブル多機能デバイス。
前記ジェスチャが前記カメラアクセスマーク以外の前記タッチ感知式ディスプレイユニット上の位置で開始したとの前記判定に応じて、前記カメラアプリケーションの前記インターフェースを表示せずに、前記パスコード入力インターフェースが表示される、請求項1に記載のポータブル多機能デバイス。
前記処理ユニットは、前記ポータブル多機能デバイスが前記ロックされ、パスコードで保護された状態である間に、前記ジェスチャに対応しない前記タッチ感知式ディスプレイユニットへの任意のコンタクトが検知されたことに応じて前記ポータブル多機能デバイスが所定のセットの動作を実行することを防ぐように構成されている、請求項1に記載のポータブル多機能デバイス。
プログラムであって、タッチ感知式ディスプレイと、カメラアプリケーションを含む複数のアプリケーションとを有するポータブル多機能デバイスによって実行された場合に、前記ポータブル多機能デバイスに、
前記ポータブル多機能デバイスがロックされ、パスコードで保護された状態である間に、
前記タッチ感知式ディスプレイ上に、カメラアクセスマークを有するロック画面インターフェースを表示させ、
前記タッチ感知式ディスプレイ上で前記ロック画面インターフェースへのジェスチャを検知させ、
前記ジェスチャが前記カメラアクセスマーク上で開始したとの判定に応じて、
前記カメラアプリケーションの制限付きセッションを開始させ、
パスコード入力インターフェースを表示せずに前記カメラアプリケーションのインターフェースを露出するように前記ジェスチャの方向に従って前記ロック画面インターフェースを平行移動することによって、前記ロック画面インターフェースの表示を止めさせるとともに前記カメラアプリケーションの前記インターフェースを表示させ、
前記カメラアプリケーション以外の前記ポータブル多機能デバイスにおけるアプリケーションに対して前記ポータブル多機能デバイスを前記ロックされ、パスコードで保護された状態に維持させ、
前記ジェスチャが、前記カメラアクセスマーク以外の前記タッチ感知式ディスプレイ上の位置で開始したとの判定に応じて、
パスコード入力インターフェースを表示させ、前記パスコード入力インターフェースに正しいパスコードが入力されたことに応じて、前記パスコード入力インターフェースの表示が止まり、前記ポータブル多機能デバイスが、前記複数のアプリケーションにアクセスできるロック解除状態に入る、プログラム。
前記プログラムは更に、ポータブル多機能デバイスに、前記ジェスチャが前記カメラアクセスマーク上で開始したとの前記判定に応じて、前記カメラアプリケーションによって制御されるカメラ内の1つ以上のハードウェアコンポーネントを初期化させる、請求項9に記載のプログラム。
前記ジェスチャが前記カメラアクセスマーク以外の前記タッチ感知式ディスプレイ上の位置で開始したとの前記判定に応じて、前記カメラアプリケーションの前記インターフェースを表示せずに、前記パスコード入力インターフェースが表示される、請求項9に記載のプログラム。
前記プログラムは更に、ポータブル多機能デバイスに、前記ポータブル多機能デバイスが前記ロックされ、パスコードで保護された状態である間に、前記ジェスチャに対応しない前記タッチ感知式ディスプレイへの任意のコンタクトが検知されたことに応じて前記ポータブル多機能デバイスが所定のセットの動作を実行することを防ぐようにさせる、請求項9に記載のプログラム。
前記ジェスチャが前記カメラアクセスマーク上で開始したとの前記判定に応じて、前記カメラアプリケーションによって制御されるカメラ内の1つ以上のハードウェアコンポーネントを初期化する工程を含む、請求項17に記載の方法。
前記ジェスチャが前記カメラアクセスマーク以外の前記タッチ感知式ディスプレイ上の位置で開始したとの前記判定に応じて、前記カメラアプリケーションの前記インターフェースを表示せずに、前記パスコード入力インターフェースが表示される、請求項17に記載の方法。
前記ポータブル多機能デバイスが前記ロックされ、パスコードで保護された状態である間に、前記ジェスチャに対応しない前記タッチ感知式ディスプレイへの任意のコンタクトが検知されたことに応じて前記ポータブル多機能デバイスが所定のセットの動作を実行することを防ぐ工程を含む、請求項17に記載の方法。
【発明を実施するための形態】
【0036】
典型的には、ロックされたデバイスのアプリケーションにアクセスするためには、いくつかの手順を踏み、それに対応するユーザ入力を必要とする。例えば、これらの手順には、パスコードでデバイのロックを解除すること、及びアプリケーションに対応するアイコンにナビゲートすることと、アイコンをアクティブ化することを含み得る。デバイスを先ずパスコードでロック解除しなければならないことは、デバイスの安全性をもたらすが、カメラアプリケーションで静止画像又は動画でほんの一瞬をキャプチャしようとするような時に、先ずデバイスをロック解除してアプリケーションにアクセスしなければならないことが邪魔になることがある。以下で説明されている実施形態は、ユーザが、パスコードを入力せず、つまり、パスコード保護をバイパスして、第1のアプリケーションの異なるモードを含む第1のアプリケーション(例えば、カメラアプリケーション)にアクセスすることを可能にする。いくつかの実施形態において、デバイスがロックされている時に、カメラアクセスマークを有するインターフェースが表示される。いくつかの実施形態において、ジェスチャがカメラアクセスマーク上で開始する時に、カメラアプリケーションが制限されたセッション内で開始され、同じジェスチャがカメラアクセスマークから離れて開始する時に、パスコード入力インターフェースが表示される。いくつかの実施形態において、ジェスチャがカメラアクセスマーク上で終了する時に、カメラアプリケーションが制限されたセッション内で開始され、ジェスチャがロック解除マークで終了する時に、パスコード入力インターフェースが表示される。カメラアクセスマーク上でのジェスチャは、カメラへの高速なアクセス(例えば、パスコード入力をバイパスすることによって)をもたらすと同時に、パスコード入力をバイパスすることを考慮したデバイスのセキュリティを維持する(例えば、カメラアプリケーションの使用を制約付きにし、デバイスを他のアプリケーションに対してロックした状態に維持することによって)。デバイスがロックされ、パスコードで保護された状態である時に、迅速なカメラアプリケーションへのアクセスは、特に、ポータブルデバイス(例えば、スマートフォン、タブレットコンピュータ、ラップトップコンピュータ)には有用であるが、他の装置(例えば、デスクトップコンピュータ)にも使用し得る。
【0037】
他のいくつかの実施形態において、デバイスがロックされている時に、アプリケーションアクセスマークを有するインターフェースが表示される。ジェスチャがアプリケーションアクセスマーク上で開始すると、ジェスチャのタイプによって、アプリケーションアクセスマークに関連するアプリケーションが、複数のモードのうちの一つにおいて、制限されたセッションにおいて開始される。他のいくつかの実施形態において、デバイスがロックされている時に、第1のアクセスマークと第2のアクセスマークの両方を有するインターフェースが表示される。この第1及び第2のアクセスマークは、1つのアプリケーションに関連している。ジェスチャが第1のアクセスマーク上で開始すると、アプリケーションが、アプリケーションの第1のモードにおいて制限付きのセッションで開始される。ジェスチャが第2のアクセスマーク上で開始すると、アプリケーションが、アプリケーションの第2のモードにおいて制限付きのセッションで開始される。アクセスマーク上でのジェスチャは、異なるモードのアプリケーションへの高速なアクセス(例えば、パスコード入力をバイパスすることによって)をもたらすと同時に、パスコード入力をバイパスすることを考慮したデバイスのセキュリティを維持する(例えば、起動したアプリケーションの使用を制約付きにし、デバイスを他のアプリケーションに対してロックした状態に維持することによって)。
【0038】
以下で、
図1A〜1B、
図2、
図3において、例示的なデバイスを説明する。
図4及び
図5A〜5TTTは、ロックされたデバイスのアプリケーションにアクセスするための例示的なユーザーインターフェースを示す。
図6A〜6B、
図7〜9、
図10A〜10C、
図11A〜11Cは、ロックさデバイスのアプリケーションにアクセスするための方法を示すフローチャートである。
図5A〜5TTTのユーザーインターフェースは、
図6A〜6B、
図7、
図8、
図9、
図10A〜10C、
図11A〜11Cのプロセスを説明するために用いる。
例示的デバイス
【0039】
添付図面で例示されている実施形態を詳細に説明する。以下の説明では、本発明の完全な理解を提供するために数多くの具体的な詳細が記載されている。しかしながら、当業者には、本発明がこれらの具体的な詳細がなくても実施し得ることが明白であろう。他の例では、公知の方法、手続き、コンポーネント、回路、及びネットワークは、実施形態の態様を不必要に曖昧にしないように詳細に説明されていない。
【0040】
本明細書では用語の1、2、等が様々な要素を説明するために使用されているが、かかる要素は、これらの用語によって制限されないことがまた理解されよう。これらの用語は、1つの要素を別の要素と区別する時にのみ用いられている。例えば、第1のコンタクトは、第2のコンタクトと呼ぶことができ、同様に、第2のコンタクトは、本発明の範囲を逸脱することなく、第1のコンタクト呼ぶことができる。第1のコンタクト及び第2のコンタクトは、いずれもコンタクトであるが同じコンタクトではない。
【0041】
本明細書において本発明の説明で使用する用語は、特定の実施形態を説明することのみを目的としており、本発明の範囲を限定するものではない。本発明の説明及び特許請求の範囲で用いられている単数形は、文脈において明らかに別の意味が示されていない限り、複数形を含むものとする。また、本明細書で用いられている「及び/又は」という用語は、任意の1つ以上の対応するリスト項目又はそれらの全ての可能な組み合わせを参照及び包含することがまた理解されよう。更に、本明細書で用いられている用語「有する」、「有している」、「備える」及び/又は「備えている」は、記述されている機能、整数、手順、動作、要素及び/又はコンポーネントの存在を明示するが、1つ以上の他の機能、整数、手順、動作、要素、コンポーネント及び/又はそれらの集合の存在又は追加を排除するものではないことが理解されよう。
【0042】
本明細書で用いられている、「場合」という用語は、文脈によって、「時」若しくは「すると」、若しくは「判定すると」若しくは「検知すると」を意味すると解釈され得る。同様に、「と判定されると」又は「(記述の状態又はイベント)が検知されると」という成句は、文脈に応じて、「判定すると」若しくは「判定されると」若しくは「(記述された状態又はイベント)を検知すると」若しくは「(記述された状態又はイベント)が検知されると」を意味すると解釈され得る。
【0043】
電子デバイス、かかるデバイスのユーザーインターフェース、及びかかるデバイスを用いるための関連付けられたプロセスの実施形態が説明されている。いくつかの実施形態において、デバイスは、モバイル電話などのポータブル通信デバイスであって、PDA及び/又はミュージックプレーヤ機能などのその他の機能も含む。ポータブル多機能デバイスの例示的な実施例には、California州、CupertinoのApple Inc.社製のiPhone(登録商標)、iPod Touch(登録商標)、及びiPad(登録商標)が挙げられるが、これらに限定されない。タッチ感知式表面(例えば、タッチスクリーンディスプレイ及び/又はタッチパッド)を有するラップトップ又はタブレットコンピュータなどのその他のポータブル電子デバイスも使用し得る。いくつかの実施形態において、デバイスはポータブル通信デバイスではなく、タッチ感知式表面(例えば、タッチスクリーンディスプレイ及び/又はタッチパッド)を有するデスクトップコンピュータであることがまた理解されよう。
【0044】
以下の考察において、ディスプレイとタッチ感知式表面を有する電子デバイスが説明されている。しかし、電子デバイスは、物理的キーボード、マウス及び/又はジョイスティックなどの1つ以上のその他の物理的なユーザーインターフェースデバイスを有し得ることが理解されよう。
【0045】
デバイスは、典型的には、1つ以上の様々なアプリケーションをサポートする。これらのアプリケーションには、例えば、作図アプリケーション、プレゼンテーションアプリケーション、文書作成アプリケーション、ウェブサイト作成アプリケーション、ディスクオーサリングアプリケーション、スプレッドシートアプリケーション、ゲームアプリケーション、電話アプリケーション、ビデオ会議アプリケーション、電子メールアプリケーション、インスタントメッセージアプリケーション、ワークアウトのサポートアプリケーション、写真管理アプリケーション、デジタルカメラアプリケーション、デジタルビデオカメラアプリケーション、ウェブブラウジングアプリケーション、デジタルミュージックプレイヤーアプリケーション、及び/又はデジタルビデオプレイヤーアプリケーションが含まれる。
【0046】
デバイス上で実行し得る様々なアプリケーションは、タッチ感知式表面などの、少なくとも1つの一般的な物理的ユーザーインターフェースデバイスを使用し得る。タッチ感知式表面の1つ以上の機能並びにデバイスに表示される対応する情報は、1つのアプリケーションから次のアプリケーションに、及び/又はそれぞれのアプリケーション内で、調整及び/又は変化し得る。このようにして、デバイスの(タッチ感知式表面などの)一般的な物理的アーキテクチャは、ユーザにとって直観的で透明なユーザーインターフェースを有する様々なアプリケーションをサポートし得る。
【0047】
ここで、タッチ感知式ディスプレイを有するポータブルデバイスの実施形態を検討する。
図1Aは、いくつかの実施形態に係る、タッチ感知式ディスプレイ112を有するポータブル多機能デバイス100を説明するためのブロック図である。タッチ感知式ディスプレイ112は、便宜上「タッチスクリーン」と呼ばれることが多く、タッチ感知式ディスプレイシステムとして知られ、又は呼ばれることもある。デバイス100は、メモリ102(1つ以上のコンピュータ可読記憶媒体を含み得る)と、メモリコントローラ122と、1つ以上の処理ユニット(CPU)120と、周辺機器インターフェース118と、RF回路108と、オーディオ回路110と、スピーカ111と、マイク113と、入出力(I/O)サブシステム106と、その他の入力又は制御デバイス116と、外部ポート124と、を有し得る。デバイス100は、1つ以上の光学センサ164を有し得る。これらのコンポーネントは、1つ以上の通信バス又は信号線103を介して通信し得る。
【0048】
デバイス100は、ポータブル多機能デバイスの単なる1つの実施例であって、デバイス100は表示されている以上又は以下のコンポーネントを有し得、2つ以上のコンポーネントを組み合わせたり、又は、コンポーネントの別の構成又は配置を有し得ることが理解されよう。
図1Aで示されている様々なコンポーネントは、1つ以上の信号処理及び/又はアプリケーションに特化した集積回路を含む、ハードウェア、ソフトウェア、又はハードウェアとソフトウェアとの組み合わせにおいて実装され得る。
【0049】
メモリ102は、高速ランダムアクセスメモリを有し得、また、1つ以上の磁気ディスク記憶装置、フラッシュメモリデバイス、又はその他の不揮発性固体メモリデバイスなどの不揮発性メモリも有し得る。CPU120及び周辺機器インターフェース118などのデバイス100の他のコンポーネントによるメモリ102へのアクセスは、メモリコントローラ122によって制御され得る。
【0050】
周辺機器インターフェース118は、デバイスの入出力周辺機器をCPU120及びメモリ102に結合する時に使用し得る。1つ以上のプロセッサ120は、メモリ102に記憶されている様々なソフトウェアプログラム及び/又は命令セットを走らせ又は実行してデバイス100の様々な機能を実行し、データを処理する。いくつかの実施形態において、1つ以上のプロセッサ120は、画像信号プロセッサ及びデュアルコア若しくはマルチコアプロセッサを有する。
【0051】
いくつかの実施形態において、周辺機器インターフェース118、CPU120、及びメモリコントローラ122は、チップ104などの単一のチップ上で実装し得る。他のいくつかの実施形態において、これらは、別のチップ上に実装し得る。
【0052】
RF(無線周波数)回路108は、電磁信号とも呼ばれるRF信号を送受信する。RF回路108は、電気信号と電磁信号の間の変換を行い、電磁信号を介して通信ネットワーク及びその他の通信デバイスと通信する。RF回路108は、アンテナシステムと、RF送受信機と、1つ以上の増幅器と、チューナと、1つ以上の発振器と、デジタル信号プロセッサと、CODECチップセットと、加入者識別モジュール(SIM)カードと、メモリ等とを含むがこれらに限定されない、上記の機能を実行するための公知の回路を有し得る。RF回路108は、ワールドワイドウェブ(WWW)とも呼ぶインターネットなどのネットワーク、セルラー電話ネットワーク、無線ローカルエリアネットワーク(LAN)及び/若しくはメトロポリタンエリアネットワーク(MAN)などのイントラネット並びに/又は無線ネットワーク、及び無線通信によるその他のデバイスと通信し得る。無線通信は、移動通信用のグローバルシステム(GSM)、拡張データGSM環境(EDGE)、高速ダウンリンクパケットアクセス(HSDPA)、高速アップリンクパケットアクセス(HSUPA)、広帯域符号分割多元接続(W−CDMA)、符号分割多元接続(CDMA)、時分割多元接続(TDMA)、Bluetooth、Wi Fi(登録商標)(例えば、IEEE 802.11a、IEEE 802.11b、IEEE 802.11g、及び/又はIEEE 802.11n)、ボイスオーバインターネットプロトコル(VoIP)、Wi−MAX、電子メールプロトコル(例えば、インターネットメッセージアクセスプロトコル(IMAP)及び/又はポストオフィスプロトコル(POP))、インスタントメッセージ(例えば、拡張可能メッセージング及びプレゼンスプロトコル(XMPP)、インスタントメッセージ及びプレゼンスレバレジングエクステンション用のセッション開始プロトコル(SIMPLE)、インスタントメッセージ及びプレゼンスサービス(IMPS))、及び/又はショートメッセージサービス(SMS)、又は本願の出願日の時点で開発されていない通信プロトコルを含むその他の一切の適当な通信プロトコルを含むが、これらに限定されない、任意の複数の通信基準、プロトコル及び技術を使用し得る。
【0053】
オーディオ回路110、スピーカ111、及びマイク113は、ユーザとデバイス100との間のオーディオインターフェースを提供する。オーディオ回路110は、周辺機器インターフェース118からオーディオデータを受信し、そのオーディオデータを電気信号に変換して、その電気信号をスピーカ111に送信する。スピーカ111は、電気信号を人間が聴ける音波に変換する。オーディオ回路110は、また、マイク113によって音波から変換された電気信号を受信する。オーディオ回路110は、電気信号をオーディオデータに変換し、そのオーディオデータを処理のために周辺機器インターフェース118に送信する。オーディオデータは、周辺機器インターフェース118によって、メモリ102及び/又はRF回路108との間で取り込み及び/又は送信され得る。いくつかの実施形態において、オーディオ回路110は、ヘッドセットジャック(例えば、
図2の212)も有する。ヘッドセットジャックは、オーディオ回路110、出力専用ヘッドフォン、又は出力(例えば、片耳又は両耳用のヘッドフォン)及び入力(例えば、マイク)を有するヘッドセットなどの取り外し可能なオーディオ入出力周辺機器との間のインターフェースを提供する。
【0054】
I/Oサブシステム106は、タッチスクリーン112及びその他の入力制御デバイス116などの、デバイス100上の入出力周辺機器を周辺機器インターフェース118に結合する。I/Oサブシステム106は、ディスプレイコントローラ156、及び他の入力又は制御デバイスのための1つ以上の入力コントローラ160を有し得る。1つ以上の入力コントローラ160は、他の入力又は制御デバイス116との間で電気信号を送受信する。他の入力制御デバイス116は、物理的ボタン(例えば、プッシュボタン、ロッカーボタン等)、ダイヤル、スライドスイッチ、ジョイスティック、クリックホイール等を有し得る。いくつかの代替的実施形態において、入力コントローラ160は、キーボード、赤外線ポート、USBポート、及びマウスなどのポインターデバイスのうちの任意の(あるいは、ゼロの)デバイスに結合し得る。1つ以上のボタン(例えば、
図2の208)は、スピーカ111及び/又はマイク113の音量調節のためのアップ/ダウンボタンを含み得る。この1つ以上のボタンは、プッシュボタン(例えば、
図2の206)を含み得る。
【0055】
タッチ感知式ディスプレイ112は、デバイスとユーザとの間の入力インターフェースと出力インターフェースを提供する。ディスプレイコントローラ156は、タッチスクリーン112との間で電気信号を受信及び/又は送信する。タッチスクリーン112は、ユーザに対して視覚出力を表示する。視覚出力は、図形、テキスト、アイコン、動画、及びこれらの任意の組み合わせ(まとめて「図形」と呼ぶ)を含み得る。いくつかの実施形態において、これらの視覚出力の一部又は全ては、ユーザーインターフェースオブジェクトに対応し得る。
【0056】
タッチスクリーン112は、タッチ感知式表面、触覚的な接触に基づくユーザからの入力を受け付けるセンサ又はセンサのセットを有する。タッチスクリーン112及びディスプレイコントローラ156は、(任意の関連するモジュール及び/又はメモリ102内の命令セットとともに)タッチスクリーン112上のコンタクト(及び移動又はコンタクトの中断)を検知し、検知されたコンタクトをタッチスクリーン112に表示されるユーザーインターフェースオブジェクト(例えば、1つ以上のソフトキー、アイコン、ウェブページ、又は画像)との相互作用に変換する。例示的な実施形態において、タッチスクリーン112とユーザとの間のコンタクトポイントは、ユーザの指に対応する。
【0057】
タッチスクリーン112は、LCD(液晶表示)技術、LPD(発光ポリマー表示)技術、又はLED(発光ダイオード)技術を用い得るが、他の実施形態において他の表示技術を用いることができる。タッチスクリーン112及びディスプレイコントローラ156は、公知の又は今後開発される複数のタッチ感知技術のいずれかを使用して、コンタクト及びその移動又は任意の中断を検知し得る。これらの複数のタッチ感度技術には、静電容量技術、抵抗性技術、赤外線技術、及び表面弾性波技術、並びに、タッチスクリーン112との1つ以上のコンタクトポイントを判定するための他の近接センサーアレイ又は他の要素が挙げられるが、これらに限定されない。例示的な実施形態において、California州、CupertinoのApple Inc.社製iPhone(登録商標)、iPOd Touch(登録商標)、及びiPad(登録商標)などに見られる、投影相互静電容量感知技術が用いられている。
【0058】
タッチスクリーン112は、100dpiを超える動画解像度を有し得る。いくつかの実施形態において、タッチスクリーンは、約160dpiの動画解像度を有する。ユーザは、スタイラスや指などの任意の好適なオブジェクト又は付属器官を使用してタッチスクリーン112に接触し得る。いくつかの実施形態において、ユーザーインターフェースは、主として指を基準としたコンタクト及びジェスチャと動作するように設計されているが、指を基準としたコンタクト及びジェスチャは、タッチスクリーン上の指の接触面積が大きいため、スタイラスを基準とした入力より精度が低いことがあり得る。いくつかの実施形態において、デバイスは、大まかな指を基準とした入力をユーザが望む動作を実行するための正確なポインター/カーソル位置又はコマンドに変換する。
【0059】
いくつかの実施形態において、タッチスクリーンに加えて、デバイス100は、特定の機能をアクティブ化又は非アクティブ化するためのタッチパッド(不図示)を有し得る。いくつかの実施形態において、タッチパッドは、タッチスクリーンと異なり、視覚出力を表示しない、デバイスのタッチ感知式領域である。タッチパッドは、タッチスクリーン112とは別のタッチ感知式表面か、又はタッチスクリーンによって形成されたタッチ感知式表面の延長部であり得る。
【0060】
また、デバイス100は、様々なコンポーネントの電源を供給するための電源システム162も有する。電源システム162は、電源管理システム、1つ以上の電源(例えば、バッテリ、交流(AC))、充電システム、停電検知回路、電力変換装置即ち逆変換装置、電源表示器(例えば、発光ダイオード(LED))、及び、ポータブルデバイスにおける電力の発電、管理及び配電に関連したその他のコンポーネントを有し得る。
【0061】
デバイス100は、1つ以上の光学センサ164も有し得る。
図1Aは、I/Oサブシステム106内の光学センサコントローラ158に結合された光学センサを示す。光学センサ164は、電荷結合デバイス(CCD)又は相補的金属酸化物半導体(CMOS)フォトトランジスタを有し得る。光学センサ164は、1つ以上のレンズを通して投影された環境からの光を受け取り、その光を画像を表すデータに変換する。光学センサ164は、撮像モジュール143(カメラモジュールとも呼ぶ)と協働して、静止画像又は動画をキャプチャする。いくつかの実施形態において、光学センサは、デバイス100の前部のタッチスクリーンディスプレイ112に対向して、デバイス100の背面にあるので、タッチスクリーンディスプレイは、静止画像及び/又は動画画像を捕捉するためのファインダーとして使用し得る。いくつかの実施形態において、別の光学センサがデバイスの前部に配置されており、ビデオ会議のユーザの画像を表示できるので、ユーザは、タッチスクリーンディスプレイ上で他のビデオ会議参加者を見ることができる。
【0062】
デバイス100は、1つ以上の近接センサ166も有し得る。
図1Aは、周辺機器インターフェース118に結合された近接センサ166を示す。あるいは、近接センサ166は、I/Oサブシステム106内の入力コントローラ160に結合し得る。いくつかの実施形態において、近接センサは、多機能デバイスがユーザの耳の近くに配置された時(例えば、ユーザが通話をしている時)、タッチスクリーン112をオフ又は使用不能にする。
【0063】
デバイス100は、1つ以上の加速度計168も有し得る。
図1Aは、周辺機器インターフェース118に結合された加速度計168を示す。あるいは、加速度計168は、I/Oサブシステム106内の入力コントローラ160に結合し得る。いくつかの実施形態において、情報は、1つ以上の加速度計から受信したデータの分析に基づいて、縦長表示又は横長表示でタッチスクリーンディスプレイに表示される。デバイス100は、任意で、加速度計168に加えて、磁力計(不図示)、及びデバイス100の位置と方向(例えば、縦長又は横長)に関する情報を取得するためのGPS(若しくは、GLONASS若しくはその他の全地球航法システム)受信機(不図示)を有する。
【0064】
いくつかの実施形態において、メモリ102に記憶されているソフトウェアコンポーネントには、オペレーティングシステム126、通信モジュール(又は、命令セット)128、コンタクト/動作モジュール(又は、命令セット)130、図形モジュール(又は、命令セット)132、テキスト入力モジュール(又は、命令セット)134、全地球測位システム(GPS)モジュール(又は、命令セット)135、アプリケーション(又は、命令セット)136が挙げられる。更に、いくつかの実施形態において、メモリ102は、
図1A及び3に示すように、デバイス/包括的内部状態157を記憶する。デバイス/包括的内部状態157は、該当があれば、現在アクティブなアプリケーションを示すアクティブなアプリケーション状態、タッチスクリーン112の様々な領域を占めているアプリケーション、ビュー又はその他の情報を示す表示状態、デバイスの様々なセンサ及び入力コントロールデバイス116から取得された情報を含むセンサ状態、及びデバイスの位置及び/又は姿勢に関する位置情報のうちの1つ以上を含む。
【0065】
オペレーティングシステム126(例えば、Darwin、RTXC、LINUX、UNIX、OS X、WINDOWS、又は、Vx Worksなどの組み込みオペレーティングシステム)は、全体的なシステムタスク(例えば、メモリ管理、記憶装置制御、電力管理等)を制御及び管理するための様々なソフトウェアコンポーネント及び/又はドライバーを有し、様々なハードウェアとソフトウェアコンポーネント間の通信を円滑にする。更に、いくつかの実施形態において、メモリ102は、カメラロール159及びデジタルイメージパイプライン161を記憶する。
【0066】
通信モジュール128は、1つ以上の外部ポート124を介したその他のデバイスとの通信を円滑にし、RF回路108及び/又は外部ポート124によって受信されたデータを処理する様々なソフトウェアコンポーネントをまた有する。外部ポート124(例えば、ユニバーサルシリアルバス(USB)、FIREWIRE等)は、その他のデバイスに直接的に結合されか、又は、ネットワーク(例えば、インターネット、無線LAN等)を介して間接的に結合されるように適合されている。いくつかの実施形態において、外部ポートは、iPod(Apple Inc.の登録商標)デバイス上で用いられている30ピンコネクタと同じか、類似、及び/又は互換であるマルチピン(例えば、30ピン)コネクタである。
【0067】
コンタクト/動作モジュール130は、(ディスプレイコントローラ156と協働する)タッチスクリーン112及びその他のタッチ感知デバイス(例えば、タッチパッド又は物理的クリックホイール)とのコンタクトを検知し得る。コンタクト/動作モジュール130は、コンタクトの検知に関連した様々な動作を実行するための様々なソフトウェアコンポーネントを有する。かかる様々な動作には、例えば、コンタクトが発生したかどうかを判定する(例えば、指を下げるイベントを検知する)こと、コンタクトの移動の有無を判定すること、及び、タッチ感知式表面を辿る移動を追跡すること(例えば、1つ以上の指がドラッグするイベントを検知すること)、及びコンタクトの中止の有無を判定すること(例えば、指を上げるイベント又はコンタクトの中断を検知すること)が挙げられる。コンタクト/動作モジュール130は、コンタクトデータをタッチ感知式表面から受信する。一連のコンタクトデータによって表されるコンタクトポイントの移動を判定することには、コンタクトポイントの速さ(規模)、速度(規模及び方向)、及び/又は加速度(規模及び/又は方向の変化)を判定することを含み得る。これらの動作は、単一のコンタクト(例えば、1つの指先コンタクト)又は複数の同時発生のコンタクト(例えば、「マルチタッチ」/複数の指先コンタクト)に適用し得る。いくつかの実施形態において、コンタクト/動作モジュール130及びディスプレイコントローラ156は、タッチパッド上のコンタクトを検知する。
【0068】
コンタクト/動作モジュール130は、ユーザにより入力されたジェスチャを検知し得る。タッチ感知式表面上の異なるジェスチャは、異なるコンタクトパターンを有する。したがって、ジェスチャは、特定のコンタクトパターンを検知することによって検知され得る。例えば、フィンガータップジェスチャを検知することは、指を下げるイベントを検知すること、及び指を下げるインベントと同じ位置(例えば、アイコンの位置)(又は、実質的に同じ位置)でのそれに続く指を上げる(リフトオフ)イベントを検知することを含む。別の実施例として、タッチ感知式表面でフィンガースワイプジェスチャを検知することは、指を下げるイベントを検知することと、それに続く1つ以上の指をドラッグするイベントを検知することと、更にそれに続く指を上げる(リフトオフ)イベントを検知することと、を含む。
【0069】
図形モジュール132は、図形をタッチスクリーン112又はその他のディスプレイ上にレンダリング及び表示するための、表示される図形の輝度を変更するためのコンポーネントを含む、様々な公知のソフトウェアコンポーネントを有する。本願で使用されている用語「図形」は、テキスト、ウェブページ、アイコン(例えば、ソフトキーを含むユーザーインターフェースオブジェクト)、デジタル画像、動画、アニメーションなどを含むがこれらに限定されない、ユーザに表示し得る一切のオブジェクトを含む。
【0070】
いくつかの実施形態において、図形モジュール132は、使用される図形を表すデータを記憶する。各図形には、対応するコードが割り当てられ得る。図形モジュール132は、必要に応じて、座標データ及びその他の図形プロパティデータとともに表示される図形を特定する1つ以上のコードをアプリケーション等から受け取り、スクリーン画像データを生成してディスプレイコントローラ156に出力する。
【0071】
テキスト入力モジュール134は、図形モジュール132のコンポーネントであり得るが、様々なアプリケーション(例えば、コンタクト137、電子メール140、IM 141、ブラウザ147、及びテキスト入力を必要とするその他の一切のアプリケーション)にテキストを入力するためのソフトキーボードを提供する。
【0072】
GPSモジュール135は、デバイスの位置を判定し、この情報を様々なアプリケーション(例えば、ロケーションベースの通話で使用する電話138、画像/動画メタデータとしてのカメラ143、及び気象ウィジェット、ローカルイエローページウィジェット、及び地図/ナビゲーションウィジェットなどのロケーションベースのサービスを提供するアプリケーション)で使用するために提供する。
【0073】
アプリケーション136は、次のモジュール(又は命令セット)、又はそのサブセット若しくはスーパーセットを含み得る:
●コンタクトモジュール137(アドレス帳又はコンタクトリストとも呼ぶ)
●電話モジュール138
●ビデオ会議モジュール139
●電子メールクライアントモジュール140
●インスタントメッセージ(IM)モジュール141
●ワークアウトのサポートモジュール142
●静止画像及び/又はビデオ画像用カメラモジュール143
●画像管理モジュール144
●ブラウザモジュール147
●カレンダーモジュール148
●次のウィジェットうちの1つ以上を含み得るウィジェットモジュール149:気象ウィジェット149−1、株式ウィジェット149−2、計算機ウィジェット149−3、目覚まし時計ウィジェット149−4、辞書ウィジェット149−5、及びユーザが取得するその他のウィジェット、並びにユーザが作成したウィジェット149−6
●ユーザ作成ウィジェット149−6を作成するためのウィジェット作成モジュール150
●検索モジュール151
●ビデオプレーヤモジュール及びミュージックプレーヤモジュールで構成し得るビデオ及びミュージックモジュール152
●ノートモジュール153
●マップモジュール154
●オンライン動画モジュール155
●音声/オーディオレコーダモジュール163、及び/又は
●通知モジュール165。
【0074】
メモリ102に記憶し得るその他のアプリケーション136の例には、その他の文書作成アプリケーション、その他の画像編集アプリケーション、作図アプリケーション、プレゼンテーションアプリケーション、JAVA言語が使えるアプリケーション、暗号化、デジタル著作権管理、音声認識、及び音声複製が挙げられる。
【0075】
タッチスクリーン112、ディスプレイコントローラ、156、コンタクトモジュール130、図形モジュール132、テキスト入力モジュール134と協働して、コンタクトモジュール137を使用して(例えば、メモリ102又はメモリ370内のコンタクトモジュール137のアプリケーション内部状態192に記憶されている)アドレス帳又はコンタクトリストを管理することができる。コンタクトモジュール137は、名前をアドレス帳に追加する機能、名前をアドレス帳から削除する機能、電話番号、電子メールアドレス、物理的住所、又はその他の情報を名前と関連させる機能、画像を名前と関連させる機能、名前をカテゴリ化及び分類する機能、電話番号又は電子メールアドレスを出力して電話138、ビデオ会議139、電子メール140又は1M 141による通話を開始及び/又は促進する機能等を有する。
【0076】
RF回路108、オーディオ回路110、スピーカ111、マイク113、タッチスクリーン112、ディスプレイコントローラ156、コンタクトモジュール130、図形モジュール132、及びテキスト入力モジュール134と協働して、電話モジュール138を使用して、電話番号に対応する文字列を入力し、アドレス帳137内の1つ以上の電話番号にアクセスし、入力済みの電話番号を修正し、それぞれの電話番号をダイアルし、会話を行い、会話が完了したら通話を切断するか又は終了することができる。上記のように、無線通信は、複数の通信規格、プロトコル及び技術の中から任意のものを使用し得る。
【0077】
RF回路108、オーディオ回路110、スピーカ111、マイク113、タッチスクリーン112、ディスプレイコントローラ156、光学センサ164、光学センサコントローラ158、コンタクトモジュール130、図形モジュール132、テキスト入力モジュール134、コンタクトリスト137、及び電話モジュール138と協働して、ビデオ会議モジュール139は、ユーザの指示に従ってユーザと1人以上の他の参加者との間のビデオ会議を開始、実施及び終了するための実行可能な命令を有する。
【0078】
RF回路108、タッチスクリーン112、ディスプレイコントローラ156、コンタクトモジュール130、図形モジュール132、及びテキスト入力モジュール134と協働して、電子メールクライアントモジュール140は、ユーザの指示に応じて電子メールを作成、送信、受信及び管理するための実行可能な命令を有する。画像管理モジュール144と協働して、電子メールクライアントモジュール140は、カメラモジュール143で撮像した静止画像又はビデオ画像を添付した電子メールの作成及び送信を非常に容易にする。
【0079】
RF回路108、タッチスクリーン112、ディスプレイコントローラ156、コンタクトモジュール130、図形モジュール132、及びテキスト入力モジュール134と協働して、インスタントメッセージモジュール141は、インスタントメッセージに対応する文字列を入力し、以前に入力した文字列を修正し、(例えば、電話方式のインスタントメッセージ用のショートメッセージサービス(SMS)又はマルチメディアメッセージサービス(MMS)プロトコル、又はインターネット方式のインスタントメッセージ用のXMPP、SIMPLE、又はIMPSを使用する)それぞれのインスタントメッセージを送信し、インスタントメッセージを受信し、受信したインスタントメッセージを閲覧する実行可能な命令を有する。いくつかの実施形態において、送信及び/又は受信したインスタントメッセージは、MMS及び/又はショートメッセージサービス(EMS)でサポートされている図形、写真、オーディオファイル、動画ファイル及び/又はその他の添付ファイルを含み得る。本明細書で用いられている用語「インスタントメッセージ」は、電話方式のメッセージ(例えば、SMS又はMMSを使用して送信されたメッセージ)とインターネット方式のメッセージ(例えば、XMPP、SIMPLE、又はIMPSを使用して送信されたメッセージ)の両方を意味する。
【0080】
RF回路108、タッチスクリーン112、ディスプレイコントローラ156、コンタクトモジュール130、図形モジュール132、テキスト入力モジュール134、GPSモジュール135、マップモジュール154、及びミュージックプレーヤモジュール146と協働して、ワークアウトサポートモジュール142は、ワークアウト(例えば、時間、距離、及び/又はカロリーを燃焼するゴールが設定されたもの)を作成し、ワークアウトセンサ(スポーツデバイス)と通信し、ワークアウトセンサデータを受信し、ワークアウトをモニタするセンサを校正し、ワークアウトのためのミュージックを選択及び再生し、ワークアウトデータを表示、記憶、送信する、実行可能な命令を有する。
【0081】
タッチスクリーン112、ディスプレイコントローラ156、光学センサ164、光学センサコントローラ158、コンタクトモジュール130、図形モジュール132、(光学センサからの生データを最終画像又は動画に変換する)デジタルイメージパイプライン161、及び画像管理モジュール144と協働して、カメラモジュール143は、静止画像又は(ビデオストリームを含む)動画をキャプチャし(例えば、カメラロール159内の)メモリ102に記憶し、静止画像又は動画の特性を修正し、又は静止画像又は動画をメモリ102から(例えば、カメラロール159から)削除する、実行可能な命令を有する。
【0082】
タッチスクリーン112、ディスプレイコントローラ156、コンタクトモジュール130、図形モジュール132、テキスト入力モジュール134、及びカメラモジュール143と協働して、画像管理モジュール144は、カメラロール159に記憶されている静止画像及び/又は動画画像を含む静止画像及び/又は動画画像を配置、修正(例えば、編集)、あるいは、操作、ラベル付け、削除、(例えば、デジタルスライドショー又はアルバムでの)提示及び記憶する、実行可能な命令を有する。
【0083】
RF回路108、タッチスクリーン112、ディスプレイシステムコントローラ156、コンタクトモジュール130、図形モジュール132、及びテキスト入力モジュール134と協働して、ブラウザモジュール147は、ウェブページ又はその一部並びに付属物及びウェブページにリンクされているその他のファイルの検索、リンク付け、受信及び表示を含む、ユーザの指示に従ってインターネットを編集する、実行可能な命令を有する。
【0084】
RF回路108、タッチスクリーン112、ディスプレイシステムコントローラ156、コンタクトモジュール130、図形モジュール132、テキスト入力モジュール134、電子メールクライアントモジュール140、及びブラウザモジュール147と協働して、カレンダーモジュール148は、ユーザの指示に従って、カレンダー及びカレンダーに関連したデータ(例えば、カレンダー入力、タスク一覧等)を作成、表示、修正、及び記憶する、実行可能な命令を有する。
【0085】
RF回路108、タッチスクリーン112、ディスプレイシステムコントローラ156、コンタクトモジュール130、図形モジュール132、テキスト入力モジュール134、ブラウザモジュール147と協働して、ウィジェットモジュール149は、ユーザがダウンロード及び使用できるミニアプリケーション(例えば、気象ウィジェット149−1、株式ウィジェット149−2、計算機ウィジェット149−3、目覚まし時計ウィジェット149−4、及び辞書ウィジェット149−5)又はユーザが作成できるミニアプリケーション(例えば、ユーザ作成ウィジェット149−6)である。いくつかの実施形態において、ウィジェットは、HTML(ハイパーテキストマークアップ言語)ファイル、CSS(カスケードスタイルシート)ファイル、及びJavaScriptファイルを含む。いくつかの実施形態において、ウィジェットは、XML(拡張マークアップ言語)ファイル及びJavaScriptファイル(例えば、ヤフー!ウィジェット)を含む。
【0086】
RF回路108、タッチスクリーン112、ディスプレイシステムコントローラ156、コンタクトモジュール130、図形モジュール132、テキスト入力モジュール134、ブラウザモジュール147と協働して、ウィジェット作成モジュール150は、ユーザが使用してウィジェットを作成し得る(例えば、ウェブページのユーザ指定の部分のウィジェットへの埋め込み)。
【0087】
タッチスクリーン112、ディスプレイシステムコントローラ156、コンタクトモジュール130、図形モジュール132、及びテキスト入力モジュール134と協働して、検索モジュール151は、ユーザの指示に従って、1つ以上の検索基準(例えば、1つ以上のユーザ指定検索項目)と一致するメモリ102内のテキスト、ミュージック、サウンド、画像、動画及び/又はその他のファイルを検索する、実行可能な命令を有する。
【0088】
タッチスクリーン112、ディスプレイシステムコントローラ156、コンタクトモジュール130、図形モジュール132、オーディオ回路110、スピーカ111、RF回路108、及びブラウザモジュール147と協働して、ビデオ及びミュージックモジュール152は、ユーザが、MP3又はAACファイルなどの1つ以上のファイルフォーマットに記憶されている記録されたミュージック及びその他のサウンドファイルをダウンロード及び再生することを可能にする実行可能な命令と、(例えば、タッチスクリーン112上又は外部ポート124を介して外部に接続されたディスプレイ)で動画を表示、提示又は再生する実行可能な命令と、を有する。いくつかの実施形態において、デバイス100は、iPod(Apple Inc.社の登録商標)などのMP3プレーヤの機能を有し得る。
【0089】
タッチスクリーン112、ディスプレイコントローラ156、コンタクトモジュール130、図形モジュール132、及びテキスト入力モジュール134と協働して、ノートモジュール153は、ユーザの指示に従ってノート、タスク一覧等を作成及び管理する実行可能な命令を有する。
【0090】
RF回路108、タッチスクリーン112、ディスプレイシステムコントローラ156、コンタクトモジュール130、図形モジュール132、テキスト入力モジュール134、GPSモジュール135、及びブラウザモジュール147と協働して、マップモジュール154を使用して、ユーザの指示に従ってマップ及びマップに関連したデータ(例えば、運転方向、特定の位置又はその近くの関心があるストアとその他のポイントに関するデータ、及びその他のロケーションベースのデータ)を受信、表示、修正及び記憶できる。
【0091】
タッチスクリーン112、ディスプレイシステムコントローラ156、コンタクトモジュール130、図形モジュール132、オーディオ回路110、スピーカ111、RF回路108、テキスト入力モジュール134、電子メールクライアントモジュール140、及びブラウザモジュール147と協働して、オンライン動画モジュール155は、ユーザが、電子メールを特定のオンライン動画にリンクさせてアクセス、編集、(例えば、ストリーミング及び/又はダウンロードによって)受信、(例えば、タッチスクリーン上又は外部ポート124を介した外部接続ディスプレイ上に)再生、送信、及びH.264などの1つ以上のフォーマットでオンライン動画を管理することを可能にする命令を有する。いくつかの実施形態において、電子メールクライアントモジュール140よりも、インスタントメッセージモジュール141を使用して特定のオンライン動画へのリンクを送信する。
【0092】
タッチスクリーン112、ディスプレイシステムコントローラ156、コンタクトモジュール130、図形モジュール132、オーディオ回路110、スピーカ111、及びマイク113と協働して、音声/オーディオレコーダモジュール163は、ユーザがMP3又はAACファイルなどの1つ以上のファイルフォーマットでオーディオ(例えば、音声)を録音することを可能にする実行可能な命令、及び録音されたオーディオファイルを提示又は再生する実行可能な命令を有する。
【0093】
タッチスクリーン112、ディスプレイシステムコントローラ156、コンタクトモジュール130、及び図形モジュール132と協働して、通知モジュール165は、着信メッセージ又は通話などの通知又は警報、カレンダー行事のリマインダー、アプリケーションイベント等をタッチスクリーン112に表示する実行可能な命令を有する。
【0094】
上記の特定されたモジュール及びアプリケーションのそれぞれは、上記の1つ以上の機能及び本願で説明されている方法(例えば、コンピュータによって実行される方法及び本願で説明されているその他の情報処理方法)を実行するための実行可能な命令のセットに相当する。これらのモジュール(つまり、命令セット)は、個々のソフトウェアプログラム、手続き又はモジュールとして実装する必要がなく、したがって、これらのモジュールの様々なサブセットは様々な実施形態において組み合わせるか、あるいは、再構成することができる。いくつかの実施形態において、メモリ102は、上記で特定されているモジュール及びデータ構造のサブセットを記憶し得る。更に、メモリ102は、上記以外の追加のモジュール及びデータ構造を記憶し得る。
【0095】
いくつかの実施形態において、デバイス100は、デバイス上の定義済み機能セットの動作がタッチスクリーン及び/又はタッチパッドを介してのみ実行されるデバイスである。デバイス100の操作の主な入力制御デバイスとしてタッチスクリーン及び/又はタッチパッドを使用することによって、デバイス100上での物理的な入力制御デバイス(例えば、プッシュボタン、ダイヤルなど)の数を減らし得る。
【0096】
タッチスクリーン及び/又はタッチパッドのみを介して実行し得る定義済みの機能セットには、ユーザーインターフェース間のナビゲーションを含む。いくつかの実施形態において、タッチパッドは、ユーザが触ると、デバイス100をデバイス100上に表示し得るすべてのユーザーインターフェースからメインメニュー、ホームメニュー、又はルーツメニューにナビゲートする。かかる実施形態において、タッチパッドは、「メニューボタン」と呼び得る。他のいくつかの実施形態において、メニューボタンは、タッチパッドの代わりに、物理的なプッシュボタン又は他の物理的な入力制御デバイスであり得る。
【0097】
図1Bは、いくつかの実施形態に係る、イベント処理用の例示的コンポーネントを説明するためのブロック図である。いくつかの実施形態において、メモリ102(
図1A)又は370(
図3)は、(例えば、オペレーティングシステム126内の)イベントソータ170及びそれぞれのアプリケーション136−1(例えば、上記のアプリケーション137〜151、155、380〜390のいずれか)を有する。
【0098】
イベントソータ170は、イベント情報を受信し、アプリケーション136−1、及びイベント情報を配信するアプリケーション136−1のアプリケーションビュー191を決定する。イベントソータ170は、イベントモニタ171及びイベントディスパッチャーモジュール174を有する。いくつかの実施形態において、アプリケーション136−1は、このアプリケーションがアクティブ又は実行中である時にタッチ感知式ディスプレイ112に表示される現在のアプリケーションビューを示すアプリケーション内部状態192を有する。いくつかの実施形態において、デバイス/包括的内部状態157は、現在アクティブなアプリケーションを判定する時にイベントソータ170によって使用され、アプリケーション内部状態192は、イベント情報の配信先のアプリケーションビュー191を決定する時にイベントソータ170によって使用される。
【0099】
いくつかの実施形態において、アプリケーション内部状態192は、1つ以上の、アプリケーション136−1が実行を再開する時に使用するレジューム情報、表示されている情報を示すか又はアプリケーション136−1による表示の準備ができているユーザーインターフェース状態情報、ユーザが前の状態又はアプリケーション136−1のビューに戻ることを可能にするキュー状態、及びユーザが取った以前の動作の再実行/取消キューなどの追加情報を含む。
【0100】
イベントモニタ171は、周辺機器インターフェース118からイベント情報を受信する。イベント情報は、サブイベント(例えば、マルチタッチジェスチャの一部としてタッチ感知式ディスプレイ112へのユーザタッチ)についての情報を含む。周辺機器インターフェース118は、I/Oサブシステム106又は近接センサ166などのセンサ、加速度計168、及び/又は(オーディオ回路110を介した)マイク113から受信した情報を送信する。周辺機器インターフェース118がI/Oサブシステム106から受信した情報は、タッチ感知式ディスプレイ112又はタッチ感知式表面から受信した情報を含む。
【0101】
いくつかの実施形態において、イベントモニタ171は、リクエストを所定の間隔で周辺機器インターフェース118に対して送信する。これに対応して、周辺機器インターフェース118は、イベント情報を送信する。他の実施形態において、周辺機器インターフェース118は、重要なイベントがある時(例えば、所定のノイズ閾値以上であって及び/又は所定の期間より長い間に入力を受信した時)のみイベント情報を送信する。
【0102】
いくつかの実施形態において、イベントソータ170は、ヒットビュー判定モジュール172及び/又はアクティブイベント認識部判定モジュール173も有する。
【0103】
ヒットビュー判定モジュール172は、タッチ感知式ディスプレイ112が1つ以上のビューを表示した時に、1つ以上のビューの中のどこでサブイベントが発生したかを判定するためのソフトウェア手続きを提供する。ビューは、ユーザがディスプレイ上で見ることができるコントロール及びその他の要素で構成される。
【0104】
アプリケーションに関連するユーザーインターフェースの別の態様は、アプリケーションビュー又はユーザーインターフェースウインドウとも呼ばれている、情報が表示され、タッチベースのジェスチャが発生する、ビューのセットである。タッチが検知される(それぞれのアプリケーションの)アプリケーションビューは、アプリケーションのプログラム階層又はビュー階層内のプログラムレベルに対応する。例えば、タッチが検知される最も低いレベルのビューは、ヒットビューと呼ぶことができ、適正な入力として認識されるイベントのセットは、少なくとも部分的に、タッチベースのジェスチャを開始する最初のタッチのヒットビューに基づいて判定され得る。
【0105】
ヒットビュー判定モジュール172は、タッチベースのジェスチャのサブイベントに関連した情報を受信する。アプリケーションが、階層に組織化された複数のビューを有する場合、ヒットビュー判定モジュール172は、ヒットビューを、サブイベントを扱うべき階層における最下層のビューとして特定する。殆どの状況において、ヒットビューは、初めのサブイベント(つまり、イベント又は潜在的なイベントを形成する一連のサブイベントにおける第1のサブイベント)が発生する最下層のビューである。ヒットビューがヒットビュー判定モジュールによって特定されると、ヒットビューは、典型的には、同じタッチ、又はそれがヒットビューとして特定された理由である入力源に関係するすべてのサブイベントを受信する。
【0106】
アクティブイベント認識部判定モジュール173は、特定の一連のサブイベントを受信すべきビュー階層内のビューを判定する。いくつかの実施形態において、アクティブイベント認識部判定モジュール173は、ヒットビューのみが、特定の一連のサブイベントを受信すべきであると判定する。他の実施形態において、アクティブイベント認識部判定モジュール173は、サブイベントの物理的な位置を含む全てのビューが、アクティブに関係しているビューであると判定し、したがって、全てのアクティブに関係しているビューが特定の一連のサブイベントを受信するべきであると判定する。他の実施形態において、タッチサブイベントが、全体的に、1つの特定のビューに関連した領域に限定されている場合でも、階層における上位のビューは、アクティブに関係するビューとして残る。
【0107】
イベントディスパッチャーモジュール174は、イベント情報をイベント認識部(例えば、イベント認識部180)に対して発信する。アクティブイベント認識部判定モジュール173を有する実施形態において、イベントディスパッチャーモジュール174は、アクティブイベント認識部判定モジュール173によって判定されたイベント認識部に対してイベント情報を配信する。いくつかの実施形態において、イベントディスパッチャーモジュール174は、それぞれのイベント受信機モジュール182によって取り込まれるイベント情報をイベントキューに記憶する。
【0108】
いくつかの実施形態において、オペレーティングシステム126は、イベントソータ170を有する。あるいは、アプリケーション136−1は、イベントソータ170を有する。更に他の実施形態において、イベントソータ170は、スタンドアローンのモジュールか、又はコンタクト/動作モジュール130などの、メモリ102に記憶された別のモジュールの一部である。
【0109】
いくつかの実施形態において、アプリケーション136−1は、複数のイベントハンドラー190及び1つ以上のアプリケーションビュー191を有し、これらのアプリケーションビューは、それぞれ、アプリケーションのユーザーインターフェースの各ビュー内で発生するタッチイベントを処理する命令を有する。アプリケーション136−1の各アプリケーションビュー191は、1つ以上のイベント認識部180を有する。典型的には、各アプリケーションビュー191は、複数のイベント認識部180を有する。他の実施形態において、1つ以上のイベント認識部180は、ユーザーインターフェースキット(不図示)、又はアプリケーション136−1がメソッド及びその他のプロパティを継承する上位のオブジェクトなどの、別のモジュールの一部である。いくつかの実施形態において、各イベントハンドラー190は、データアップデータ176と、オブジェクトアップデータ177と、GUIアップデータ178と、及び/又はイベントソータ170から受信したイベントデータ179と、のうちの1つ以上を有する。イベントハンドラー190は、データアップデータ176、オブジェクトアップデータ177又はGUIアップデータ178を利用又は呼び出してアプリケーション内部状態192を更新し得る。あるいは、1つ以上のアプリケーションビュー191は、1つ以上の各イベントハンドラー190を有する。また、いくつかの実施形態において、データアップデータ176と、オブジェクトアップデータ177と、GUIアップデータ178と、のうちの1つ以上が、各アプリケーションビュー191の中に含まれている。
【0110】
各イベント認識部180は、イベントソータ170からイベント情報(例えば、イベントデータ179)を受信し、イベント情報からイベントを特定する。イベント認識部180は、イベント受信部182及びイベント比較部184を有する。いくつかの実施形態において、イベント認識部180は、少なくともメタデータ183と、(サブイベント配信命令を含み得る)イベント配信命令188と、のサブセットも有する。
【0111】
イベント受信部182は、イベントソータ170からイベント情報を受信する。イベント情報は、サブイベント、例えば、タッチ又はタッチ移動に関する情報を含む。サブイベントによっては、イベント情報は、サブイベントの位置などの追加情報も含む。サブイベントがタッチの動作に関する場合、イベント情報はサブイベントの速度及び方向も含み得る。いくつかの実施形態において、イベントは、1つの方向から別の方向(例えば、縦方向から横方向、又はその逆)へのデバイスの回転を含み、イベント情報は、デバイスの現在の方向(デバイスの姿勢とも呼ぶ)に関する対応する情報を含む。
【0112】
イベント比較部184は、イベント情報を所定のイベント若しくはサブイベント定義と比較し、その比較結果に基づき、イベント若しくはサブイベントを判定し、又は、イベント若しくはサブイベントの状態を判定若しくは更新する。いくつかの実施形態において、イベント比較部184は、イベント定義186を有する。イベント定義186は、イベント(例えば、所定の一連のサブイベント)の定義、例えば、イベント1(187−1)、イベント2(187−2)、及びその他を含む。いくつかの実施形態において、イベント187におけるサブイベントは、例えば、タッチ開始、タッチ終了、タッチ移動、タッチ取消、及び複数タッチを含む。1つの実施例において、イベント1(187−1)の定義は、表示されたオブジェクトのダブルタップである。ダブルタップは、例えば、所定の段階における表示されたオブジェクトへの第1のタッチ(タッチ開始)と、所定の段階における第1の持ち上げ(タッチ終了)と、所定の段階における表示されたオブジェクトへの第2のタッチ(タッチ開始)と、及び所定の段階における第2の持ち上げ(タッチ終了)とから成る。別の実施例において、イベント2(187−2)の定義は、表示されたオブジェクト上のドラッグである。ドラッグは、例えば、所定の段階における表示されたオブジェクトへのタッチ(又はコンタクト)と、タッチ感知式ディスプレイ112を辿るタッチの移動と、及びタッチの持ち上げ(タッチ終了)とから成る。いくつかの実施形態において、イベントは、1つ以上の関連するイベントハンドラー190の情報も含む。
【0113】
いくつかの実施形態において、イベント定義187は、各ユーザーインターフェースオブジェクトについてのイベントの定義を含む。いくつかの実施形態において、イベント比較部184は、ヒットテストを実行してサブイベントと関連したユーザーインターフェースオブジェクトを判定する。例えば、3つのユーザーインターフェースオブジェクトがタッチ感知式ディスプレイ112に表示されているアプリケーションビューにおいて、タッチ感知式ディスプレイ112上でタッチが検知された場合、イベント比較部184はヒットテストを実行して、3つのユーザーインターフェースオブジェクトのうちのどれがタッチ(サブイベント)に関連しているかを判定する。各表示されたオブジェクトが各イベントハンドラー190に関連している場合、イベント比較部は、ヒットテストの結果を使用して、アクティブ化すべきイベントハンドラー190を判定する。例えば、イベントハンドラー184は、サブイベントと、ヒットテストを発生するオブジェクトと、に関連するイベントハンドラーを選択する。
【0114】
いくつかの実施形態において、各イベント187の定義は、一連のサブイベントがイベント認識部のイベントタイプに対応するかどうかが判定されるまでイベント情報の配信を遅延させる遅延動作も含む。
【0115】
各イベント認識部180が、一連のサブイベントが、イベント定義186におけるいずれのイベントとも一致しないと判定した場合、各イベント認識部180は、イベントインポシブル状態、イベントフェイルド状態、又はイベント終了状態に入り、その後でタッチベースのジェスチャの後続のサブイベントを無視される。この状況において、ヒットビューに対してなおもアクティブである他のイベント認識部は、もし存在すれば、進行中のタッチベースのジェスチャのサブイベントを追跡及び処理し続ける。
【0116】
いくつかの実施形態において、各イベント認識部180は、イベント配信システムが、サブイベントの配信をアクティブに関係しているイベント認識部に対してどのように実行するかを示す、構成可能なプロパティ、フラッグ、及び/又はリストを有するメタデータ183を含む。いくつかの実施形態において、メタデータ183は、イベント認識部が互いに相互作用し得る方法を示す、構成可能なプロパティ、フラグ、及び/又はリストを有する。いくつかの実施形態において、メタデータ183は、サブイベントをビュー階層又はプログラム階層における異なるレベルに配信するかどうかを示す、構成可能なプロパティ、フラグ、及び/又はリストを有する。
【0117】
いくつかの実施形態において、各イベント認識部180は、イベントの1つ以上の特定のサブイベントが認識された時にイベントに関連したイベントハンドラー190をアクティブ化する。いくつかの実施形態において、各イベント認識部180は、イベントに関連したイベント情報をイベントハンドラー190に配信する。イベントハンドラー190のアクティブ化は、サブイベントの各ヒットビューへの送信(及び遅延型送信)とは異なる。いくつかの実施形態において、イベント認識部180は、認識されたイベントに関連するフラグを投げ、フラッグに関連するイベントハンドラー190はフラッグをキャッチし、所定のプロセスを実行する。
【0118】
いくつかの実施形態において、イベント配信命令188は、イベントハンドラーをアクティブ化せずにサブイベントについてのイベント情報を配信するサブイベント配信命令を含む。代わりに、サブイベント配信命令は、一連のサブイベントに関連するイベントハンドラー又はアクティブに関係するビューにイベント情報を配信する。一連のサブイベント又はアクティブに関係するビューに関連するイベントハンドラーは、イベント情報を受信し、所定のプロセスを実行する。
【0119】
いくつかの実施形態において、データアップデータ176は、アプリケーション136−1で使用するデータを作成及び更新する。例えば、データアップデータ176は、コンタクトモジュール137内で使用する電話番号を更新するか、又はビデオプレーヤモジュール145で使用する動画ファイルを記憶する。いくつかの実施形態において、オブジェクトアップデータ177は、アプリケーション136−1で使用するオブジェクトを作成及び更新する。例えば、オブジェクトアップデータ176は、新しいユーザーインターフェースオブジェクトを作成するか、又は、ユーザーインターフェースオブジェクトの位置を更新する。GUIアップデータ178は、GUIを更新する。例えば、GUIアップデータ178は、表示情報を作成し、それをタッチ感知式ディスプレイ上で表示するために図形モジュール132に送信する。
【0120】
いくつかの実施形態において、イベントハンドラー190は、データアップデータ176、オブジェクトアップデータ177、及びGUIアップデータ178を有するか、又はアクセスする。いくつかの実施形態において、データアップデータ176、オブジェクトアップデータ177、及びGUIアップデータ178は、各アプリケーション136−1又はアプリケーションビュー191の単一モジュール内に含まれる。他の実施形態において、これらは、2つ以上のソフトウェアモジュール内に含まれる。
【0121】
タッチ感知式ディスプレイへのユーザタッチのイベントハンドリングに関する上記の考察は、必ずしもタッチスクリーン上で開始しない入力デバイスを有する多機能デバイスを操作するために他の形のユーザ入力にも適用される。これらのユーザ入力には、例えば、タッチパッド上の、マウス移動及び単一又は複数のキーボード入力又はホールドの有無を問わないマウスボタン押下の連携、ユーザ移動タップ、ドラッグ、スクロール、等、ペンスタイラス入力、デバイスの移動、口頭による指示、検知された眼の移動、バイオメトッリク入力、及び/又はこれらの組み合わせであって、認識対象のイベントを定義するサブイベントに相当する入力として利用することができる。
【0122】
図2は、いくつかの実施形態に係るタッチスクリーン112を有するポータブル多機能デバイス100を示す。タッチスクリーンは、ユーザーインターフェース(UI)200内で1つ以上の図形を表示し得る。この実施形態並びに下記の他の実施形態において、ユーザは、例えば、1つ以上の指202(図では拡大縮小するように作図されていない)又は1つ以上のスタイラス203(図では拡大縮小するように作図されていない)を使って図形上でジェスチャを行うことによって1つ以上の図形を選択し得る。いくつかの実施形態において、1つ以上の図形の選択は、ユーザが1つ以上の図形とのコンタクトを断ったときに発生する。いくつかの実施形態において、ジェスチャは、デバイス100と接触する1つ以上のタップ、1つ以上のスワイプ(左から右、右から左、上方向及び/又は下方向)及び/又は指のローリング(右から左、左から右、上方向及び/又は下方向)を含み得る。いくつかの実施形態において、図形との偶発的なコンタクトは図形を選択し得ない。例えば、アプリケーションアイコンをなでるスワイプジェスチャは、選択に対応するジェスチャがタップである場合、対応するアプリケーションを選択し得ない。
【0123】
デバイス100は、「ホーム」又はメニューボタン204などの1つ以上の物理的なボタンも有し得る。上記のように、メニューボタン204は、デバイス100上で実行し得るアプリケーションのセットにおける任意のアプリケーション136にナビゲートする時に使用し得る。あるいは、いくつかの実施形態において、メニューボタンは、タッチスクリーン112に表示されるGUI内のソフトキーとして実装される。
【0124】
1つの実施形態において、デバイス100は、タッチスクリーン112と、メニューボタン204と、デバイスの電源をオン/オフしデバイスをロックするためのプッシュボタン206と、ボリューム調節ボタン208と、加入者識別モジュール(SIM)カードスロット210と、ヘッドセットジャック212と、ドッキング/充電用外部ポート124と、を有する。プッシュボタン206は、ボタンを押し、所定の時間インターバルの間押し続けた状態にしてデバイスの電源をオン/オフするとき、ボタンを押し、所定の時間インターバルが経過する前にボタンを離してデバイスをロックするとき、及び/又はデバイスのロックを解除又は解除手順を開始する時に使用し得る。代替的な実施形態において、デバイス100は、マイク113を介していくつかの機能のアクティブ化又は非アクティブ化のためのバーバル入力も受容し得る。
【0125】
図3は、いくつかの実施形態に係る、ディスプレイ及びタッチ感知式表面を有する例示的な多機能デバイスのブロック図である。デバイス300は、ポータブルである必要がない。いくつかの実施形態において、デバイス300は、ラップトップコンピュータ、デスクトップコンピュータ、タブレットコンピュータ、マルチメディアプレーヤ装置、ナビゲーション装置、(児童の学習玩具など)教育装置、ゲームシステム、又は制御機器(例えば、家庭用コントローラ又は産業用コントローラ)である。デバイス300は、典型的には、1つ以上の(CPUの)処理ユニット310、1つ以上のネットワーク又はその他の通信インターフェース360、メモリ370、及びこれらのコンポーネントを相互接続するための1つ以上の通信バス320を有する。いくつかの実施形態において、処理ユニット310は、画像信号プロセッサ、及びデュアルコア若しくはマルチコアプロセッサを有す。通信バス320は、システムコンポーネント間の通信を相互接続及び制御する回路(チップセットと呼ぶことがある)を有し得る。デバイス300は、典型的には、タッチスクリーンディスプレイであるディスプレイ340を備える入出力(I/O)インターフェース330を有する。I/Oインターフェース330は、キーボード及び/又はマウス(又は、その他のポインティング装置)350及びタッチパッド355も有し得る。デバイス300は、光学センサ164及び光学センサコントローラ158も有し得る。メモリ370は、DRAM、SRAM、DDR RAM又はその他のランダムアクセス固体メモリ装置などの高速ランダムアクセスメモリを有し、1つ以上の磁気ディスク記憶装置、光学ディスク記憶装置、フラッシュメモリ装置、又はその他の不揮発性固体記憶装置などの不揮発性メモリを有し得る。メモリ370は、任意で、CPU310からリモートに配置された1つ以上の記憶装置を有し得る。いくつかの実施形態において、メモリ370は、ポータブル多機能デバイス100(
図1)のメモリ102又はそのサブセットに記憶されたプログラム、モジュール、データ構造に類似したプログラム、モジュール、及びデータ構造を記憶する。更に、メモリ370は、ポータブル多機能デバイス100のメモリ102に存在しない追加のプログラム、モジュール及びデータ構造を記憶し得る。例えば、デバイス300のメモリ370は、作図モジュール380、プレゼンテーションモジュール382、文書作成モジュール384、ウェブサイト作成モジュール386、ディスクオーサリングモジュール388、及び/又はスプレッドシートモジュール390を記憶し得るが、ポータブル多機能デバイス100(
図1)のメモリ102はこれらのモジュールを記憶し得ない。
【0126】
図3における上記の特定された要素のそれぞれは、1つ以上の上記のメモリ装置に記憶することができる。上記の特定されたモジュールのそれぞれは、上記の機能を実行するための命令セットに対応する。上記の特定されたモジュール又はプログラム(つまり、命令セット)は、個々のソフトウェアプログラム、手続き又はモジュールとして実装される必要がなく、したがって、これらのモジュールの様々なサブセットは様々な実施形態において組み合わせるか、あるいは、再構成することができる。いくつかの実施形態において、メモリ370は、上記で特定されているモジュール及びデータ構造のサブセットを記憶し得る。更に、メモリ370は、上記以外の追加のモジュール及びデータ構造を記憶し得る。
【0127】
ここで、ポータブル多機能デバイス100に実装し得るユーザーインターフェース(「UI」)の実施形態について考察する。
【0128】
図4Aは、いくつかの実施形態に係る、ポータブル多機能デバイス100上のアプリケーションのメニューの例示的ユーザーインターフェースを示す。類似のユーザーインターフェースをデバイス300上に実装し得る。いくつかの実施形態において、ユーザーインターフェース400は次の要素若しくはそのサブセット又はスーパーセットを有する:
●セルラー信号及びWi−Fi信号などの無線通信用信号強度インジケータ402
●タイム404
●Bluetoothインジケータ405
●バッテリ状態インジケータ406
●以下のような頻繁に使用されるアプリケーションのアイコンを有するトレイ408:
○不在着信又はボイスメールメッセージの数のインジケータ414を含み得る、電話138
○未読電子メールの数のインジケータ410を含み得る、電子メールクライアント140
○ブラウザ147、及び
○ビデオ及びミュージックプレーヤ152、iPod(Apple Inc.社の登録商標)モジュール152ともいう、及び
●以下のものなどの、その他のアプリケーションのアイコン
○IM 141
○画像管理144
○カメラ143
○天気149−1
○株式149−2
○ワークアウトサポート142
○カレンダー148
○目覚まし時計149−4
○マップ154
○ノート153
○設定412(デバイス100及びその様々なアプリケーション136の設定へのアクセスを提供する)、及び
○オンライン動画モジュール155、YouTube(Google Inc.社の登録商標)モジュール155とも言う。
【0129】
更に、下記の実施例が主として指入力として挙げられるが(例えば、指先接触、指タップジェスチャ、指スワイプジェスチャ)、いくつかの実施形態において、1つ以上の指入力が別の入力装置(例えば、スタイラス入力)に取って代わることを理解されよう。
ユーザーインターフェース及び関連するプロセス
【0130】
ここで、デバイス300又はポータブル多機能デバイス100などの、ディスプレイ及びタッチ感知式表面を有する電子デバイスに実装し得るユーザーインターフェース(「UI」)及び関連するプロセスの実施形態について考察する。
【0131】
図5A〜5TTTは、いくつかの実施形態に係る、ロックされたデバイスのアプリケーションにアクセスするための例示的なユーザーインターフェースを示す。これらの図に示すユーザーインターフェースは、
図6A〜6B、7、8、9、10A〜10C、11A〜11Cのプロセスを含む下記のプロセスを説明するためのものである。
【0132】
図5Aは、デバイス100のタッチスクリーン112に表示されるロックデバイスインターフェース5000−Aを示す。ロックデバイスインターフェース5000−Aは、デバイス100がロックされた状態である間に、デバイス100上の物理的なボタン(例えば、プッシュボタン206、ホーム又はメニューボタン204)がユーザによってアクティブ化された時に表示され得る。ロックデバイスインターフェース5000−Aは、デバイスがロックされていることをユーザに知らせるメッセージ並びにその他の情報(例えば、現在の日時)を有し得る。
【0133】
デバイス100は、ロックされ、パスコードで保護された状態か、ロックされ、パスコードで保護されていない状態であり得る。デバイス100がロックされ、パスコードで保護された状態である間に、デバイス100のロックを解除するためにパスコードが要求される。デバイス100がロックされ、パスコードで保護されていない状態である間に、デバイス100のロックを解除するためにパスコードは要求されない。
【0134】
ロックデバイスインターフェース5000−Aは、カメラアクセスマーク5006を有する。いくつかの実施形態において、カメラアクセスマークは、カメラアプリケーションを示すアイコン5008、及びカメラアクセスマーク5006がユーザと対話し得る(例えば、ドラッグ又はスライドジェスチャで「つかまえられている」)ことを示す「つかみハンドル」アイコン5010を有する。いくつかの実施形態において、カメラアクセスマーク5006は、ロックデバイスインターフェース5000−Aの既定の領域(例えば、領域5012)で表示される。
【0135】
ジェスチャは、タッチスクリーン112上の領域5012における任意の位置で開始した時に、タッチスクリーン112上で検知され得る。
図5Aにおいて、ジェスチャは、カメラアクセスマーク5006上、又はカメラアクセスマーク5006以外の領域5012における位置で開始し、いくつかの方向に移動し得る。例えば、ジェスチャ5014は、カメラアクセスマーク5006で開始し、移動5016で移動する。ジェスチャ5018は、カメラアクセスマーク5006以外の領域5012における位置で開始し、移動5020で移動する。
【0136】
ジェスチャ5018が検知され、ジェスチャ5018が、カメラアクセスマーク5006以外の領域5012における位置から開始したと判定されると、領域5012は、
図5Bに示すように、移動5020の方向に従って拡大し、デバイス100が、ロックされ、パスコードで保護された状態である場合、パスコード入力ユーザーインターフェース5022(
図5C)に遷移する。移動5020が完了すると、(例えば、タッチスクリーン112の上部に到達すると)、ロックデバイスインターフェース5000−Aの表示が止まり、キーパッド5024を有するパスコード入力ユーザーインターフェース5022が(
図5Cに示すように)タッチスクリーン112に表示される。デバイス100がロックされ、パスコードで保護されていない状態である場合、デバイス100は、移動5020が完了するとロックが解除される。
【0137】
ジェスチャ5014が検知され、ジェスチャ5014が、カメラアクセスマーク5006上で開始したと判定されると、デバイス100が、ロックされ、パスコードで保護された状態の場合、領域5012は、
図5Bに示すように、移動5016の方向に従って(例えば、アニメーションにおいて)拡大し、制限付きセッションにおいてカメラアプリケーション143のカメラインターフェース5026(
図5D)に遷移する。移動5016が完了し(例えば、タッチスクリーン112の上部に到達し)、ジェスチャ5014が解放されると、ロックデバイスインターフェース5000−Aの表示が止まり、カメラインターフェース5026がタッチスクリーン112に表示される。ジェスチャ5014が解放された時にデバイス100が、ロックされ、パスコードで保護された状態である場合、ロックされ、パスコードで保護された状態は、カメラアプリケーション143以外のデバイス100上のアプリケーションに対して維持され、カメラアプリケーション143は、制限付きセッション内にある。したがって、カメラアプリケーション143は、ジェスチャ5014が検知されると、制限付きセッションにおいて開始される。
【0138】
いくつかの実施形態において、デバイス100が、ロックされ、パスコードで保護された状態である間に、タッチスクリーン112上でジェスチャ5018又は5014と類似しないジェスチャを検知すると、デバイス100は、これらのコンタクトの検知に対応して、所定の動作のセットの実行を阻止される。所定の動作のセットには、例えば、パスコード入力ユーザーインターフェース5022を表示することと、デバイス100のロックを解除することと、が含まれる。
【0139】
デバイス100が、ロックされ、パスコードで保護されていない状態の場合、ジェスチャ5014が検知され、ジェスチャ5014が、カメラアクセスマーク5006上で開始したと判定されると、領域5012は、
図5Bに示すように、移動5016の方向に従って(例えば、アニメーションにおいて)拡大し、制限なしセッションにおいてカメラアプリケーション143のカメラインターフェース5026(
図5D)に遷移する。移動5016が完了し(例えば、タッチスクリーン112の上部に到達し)、ジェスチャ5014が解放されると、ロックデバイスインターフェース5000−Aの表示が止まり、カメラインターフェース5026がタッチスクリーン112に表示され、デバイス100のロックが解除される(つまり、カメラアプリケーション143が完全に機能し、デバイス100上のその他のアプリケーションがアクセス可能になり完全に機能する)。
【0140】
図5Dは、タッチスクリーン112に表示されるカメラアプリケーション143のカメラインターフェース5026を示す。カメラインターフェース5026は、ビューファインダー領域5028と、シャッターアイコン5030と、静止画像/動画モードトグルスイッチ5032と、カメラロールアイコン5034と、を有する。ライブ画像プレビュー5036は、ビューファインダー領域5028に表示され得る。ジェスチャ(例えば、タップジェスチャ5038)がシャッターアイコン5030上で検知されると、静止画像がキャプチャされカメラロール159に保存され、直前にキャプチャされた画像のサムネイルプレビューがカメラロールアイコン5034に表示される。トグルスイッチ5032がアクティブ化すると、(カメラアプリケーション143が制限付きセッションにおいて開始されている場合、制限付きセッションのままで)カメラアプリケーション143が静止画像キャプチャモードと動画キャプチャモードとの間で切り替わる。
【0141】
カメラロールアイコン5034上でジェスチャ(例えば、タップジェスチャ5040)が検知されると、カメラアプリケーション143のカメラロール画像ビューアインターフェース5042が、
図5Eに示すように、1つ以上の所定の提示基準を満たす画像5044とともにカメラロール159に表示される。カメラロール画像ビューアインターフェース5042は、例えば、提示基準を満たす画像や動画のカメラロール159での編集、上記画像のスライドショーの開始、又は現在表示されている画像の削除のためのコントロール5046を有する。カメラロール画像ビューアインターフェース5042は、カメラインターフェースアイコン5048及びナビゲーションアイコン5050も有する。カメラインターフェースアイコン5048上にジェスチャ(例えば、タップジェスチャ5052)が検知されると、カメラロール画像ビューアインターフェース5042のディスプレイが、カメラインターフェース5026(
図5D)のディスプレイに取って代わられ、カメラアプリケーション143が制限付きセッションで開始されている場合は、カメラアプリケーション143は、そのまま制限付きセッションにとどまる。ナビゲーションアイコン5050上にジェスチャ(例えば、タップジェスチャ5054)が検知されると、カメラロール画像ビューアインターフェース5042のディスプレイが、
図5Fに示すように、カメラアプリケーション143のカメラロールサムネイルインターフェース5056のディスプレイに取って代わられる。
【0142】
図5Fにおいて、カメラロールサムネイルインターフェース5056は、カメラロール159内に、カメラアプリケーション143によってキャプチャされ、1つ以上の所定の提示基準を満たす画像(つまり、静止画像及び/又は動画)のゼロ以上のサムネイル5058を含む。サムネイル5058が(例えば、サムネイルインターフェース5056の各サムネイル5058上でジェスチャを実行することによって)選択されると、
図5Eに示すようにカメラロール画像ビューアインターフェース5042が表示され、選択されたサムネイル5058に対応する画像がカメラロール画像ビューアインターフェース5042に表示される。また、サムネイルインターフェース5056は、カメラインターフェースアイコン5048及びタイプ選択アイコン5060も有する。カメラインターフェースアイコン5048上にジェスチャ(例えば、タップジェスチャ5062)が検知されると、
図5Dに示すように、カメラインターフェース5026が表示され、カメラアプリケーション143は、制限付きセッション内にとどまる。タイプ選択アイコン(「全て」、「写真」、「動画」)が選択されると、サムネイルインターフェース5056に表示されるサムネイル5058が、写真(静止画像)と動画の両方、写真のみ、又は動画のみの間で切り換えられ得る。
【0143】
画像及び動画(例えば、画像5044)、及び画像ビューアインターフェース5042及びサムネイルインターフェース5056で提示又は出力されるサムネイル5058は、それぞれ、1つ以上の所定の提示基準を満たす。いくつかの実施形態において、提示基準は、画像又は動画(又は、サムネイルの場合、サムネイルに対応する画像又は動画)が、制限付きセッションにおいて、画像ビューアインターフェース5042及びサムネイルインターフェース5056で提示されるために、制限付きセッションにおいて(及び、いくつかの実施形態においては、現在の制限付きセッションにおいて)カメラアプリケーション143によって生成(キャプチャ)されなければならないということである。換言すれば、制限付きセッションにおいてカメラアプリケーション143でキャプチャされた画像及び動画及び対応するサムネイルだけが、制限付きセッションの時に、それぞれ、画像ビューアインターフェース5042及びサムネイルインターフェース5056で提示され、デバイス100がロック解除されている時に、カメラアプリケーション143で生成された画像及び動画及び対応するサムネイルは、画像ビューアインターフェース5042及びサムネイルインターフェース5056に提示されず、したがって、制限付きセッションで閲覧のためにアクセスできない。任意の制限付きセッションでキャプチャされた画像、及び対応するサムネイルは、デバイス100がロック解除されている時に、アクセスしてカメラアプリケーション143で閲覧することができるこの提示基準は、更に、その全体が参照によって本願に組込まれている、2011年9月23日出願の米国特許出願第13/243,045号、発明の名称「Device,Method,and Graphical User Interface for Accessing an Application in a Locked Device」に記載されている。
【0144】
カメラインターフェース5026の間、例えば、プッシュボタン206又はホーム/メニューボタン204をアクティブ化することによって、カメラアプリケーション143を非アクティブ化し、制限付きセッションを終了することができ、カメラアプリケーション143が制限付きセッションでアクティブである時に、カメラロール画像ビューアインターフェース5042、又はサムネイルインターフェース5056がタッチスクリーン112に表示される。プッシュボタン206又はホーム/メニューボタン204をアクティブ化すると、制限付きセッションが終了し、カメラインターフェース5026と、カメラロール画像ビューアインターフェース5042と、サムネイルインターフェース5056の表示が止まる。
【0145】
いくつかの実施形態において、カメラインターフェース5026が表示されている時に、タッチスクリーン112上の1つの方向(例えば、ジェスチャ5037(
図5D)のように実質的に水平及び右向き)にスワイプジェスチャを検知すると、カメラインターフェース5026のディスプレイがカメラロール画像ビューアインターフェース5042のディスプレイに取って代わられる。カメラロール画像ビューアインターフェース5042又はカメラロールサムネイルインターフェース5056が表示されている時に、タッチスクリーン112上の反対方向(例えばジェスチャ5039(
図5E)又は5041(
図5F)のように実質的に水平方向及び左向き)にスワイプジェスチャを検知すると、カメラロール画像ビューアインターフェース5042のディスプレイがカメラインターフェース5026のディスプレイに取って代られる。
【0146】
図5D〜5Fはカメラアプリケーション143の静止画像キャプチャモードの説明のために上記で参照されているが、これらの図の説明は、カメラアプリケーション143の動画キャプチャモードでも同様に適用される。
【0147】
いくつかの実施形態において、カメラアクセスマーク5006上でジェスチャ5014が検知されると、カメラアプリケーション143の動作に関係する1つ以上のハードウェアコンポーネントが初期化される。例えば、ジェスチャ5014が移動5016で移動すると、光学センサ164及び光学センサコントローラ158が初期化される。いくつかの実施形態において、カメラアプリケーション143の動作に関係する1つ以上のソフトウェア及びメモリコンポーネントも、ジェスチャ5014がカメラアクセスマーク5006上で検知された時に、初期化又はプレロードされる。例えば、ジェスチャ5014が移動5016で移動すると、カメラロール159及びデジタルイメージパイプライン161がプレロードされ得る。カメラアプリケーション143の動作に関係するハードウェアとソフトウェアコンポーネントの初期化とプレロードの更に詳細な説明と実施例は、その全体が参照によって本願に組込まれている、2011年9月23日出願の米国出願第13/243,045号、発明の名称「Device,Method,and Graphical User Interface for Accessing an Application in a Locked Device」に記載されている。
【0148】
図5Gは、デバイス100がロックされた状態である間に、タッチスクリーン112に表示されるロックデバイスインターフェース5000−Bを示す。ロックデバイスインターフェース5000−Bにおいて、仮想チャネル5064が、ロック解除オブジェクト5066(「ロック解除画像」又は「ロック解除画像オブジェクト」とも言う)、及びロック解除カメラオブジェクト5068(「ロック解除カメラ画像」又は「ロック解除カメラ画像オブジェクト」とも言う)とともに表示される。いくつかの実施形態において、ロック解除オブジェクト5066及びロック解除カメラオブジェクト5068は、仮想チャネル5064の反対側の端部に表示される。例えば、
図5Gに示すように、ロック解除オブジェクト5066は、仮想チャネル5064の左端に表示され、ロック解除カメラオブジェクト5068は、仮想チャネル5064の右端に表示される。
【0149】
いくつかの実施形態において、ロック解除オブジェクト5066及びロック解除カメラオブジェクト5068は、それぞれ、それぞれ他のオブジェクトに隣接する仮想チャネル5064内の位置にドラッグされ得る。例えば、
図5Gは、ロック解除オブジェクト5066上で検知されたジェスチャ5070を示す。ジェスチャ5070は、移動5072で仮想チャネル5064の右端に向かって移動する。ジェスチャ5070及び対応する移動5072が検知されると、ロック解除オブジェクト5066は、
図5Hに示すように、仮想チャネル5064内をロック解除カメラオブジェクト5068に向かってロック解除カメラオブジェクト5068に隣接する位置まで移動する。
【0150】
図5Iは、ロック解除カメラオブジェクト5068上で検知されたジェスチャ5074を示す。ジェスチャ5074は、移動5076で仮想チャネル5064の左端に向かって移動する。ジェスチャ5074及び対応する移動5076が検知されると、ロック解除カメラオブジェクト5068は、
図5Jに示すように、仮想チャネル5064内をロック解除オブジェクト5066に向かってロック解除オブジェクト5066に隣接する位置まで移動する。
【0151】
図5Hに示すように、ジェスチャ5070は、ロック解除オブジェクト5066がロック解除カメラオブジェクト5068に隣接している時に、解放され得る。ジェスチャ5070が解放される時に、デバイス100がロックされ、パスコードで保護された状態である場合、ジェスチャ5070が解放されると、(
図5Cのように)パスコード入力ユーザーインターフェース5022が表示され、ユーザは正しいパスコードを入力してデバイス100のロックを解除しなければならない。ジェスチャ5070が解放される時に、デバイス100がロックされているが、パスコードで保護されていない場合、ジェスチャ5070が解放されると、デバイス100のロックが解除され、デバイスがロックされた状態の時に表示されていたユーザーインターフェース(例えば、
図4Aのユーザーインターフェース400)がタッチスクリーン112に表示され得る。
【0152】
同様に、ジェスチャ5074は、
図5Jに示すように、ロック解除カメラオブジェクト5068がロック解除オブジェクト5066に隣接している時に、解放され得る。ジェスチャ5074が解放されると、デバイス100がロックされ、パスコードで保護された状態である場合、
図5Dに示すように、カメラアプリケーション143が制限付きセッションで開始され、カメラインターフェース5026が、表示される。デバイス100が、ロックされているがパスコードで保護されていない場合、デバイス100のロックが解除され、カメラアプリケーション143が制限なしセッションで開始され、カメラインターフェース5026が、制限付きセッションの制約なしに、(
図5Dに示すように)表示される。
【0153】
他のいくつかの実施形態において、ロック解除オブジェクト5066及びロック解除カメラオブジェクト5068はそれぞれ、(それぞれ他のオブジェクトの表示が止まり)以前にそれぞれ他のオブジェクトが占有していた位置までドラッグされ得る。例えば、ジェスチャ5070及び対応する移動5072が検知されると、ロック解除オブジェクト5066が、仮想チャネル5064内をロック解除カメラオブジェクト5068に向かって、
図5K〜5Lに示すように、ロック解除カメラオブジェクト5068が以前に配置されていた仮想チャネル5064の右端まで移動する。逆に、ジェスチャ5074及び対応する移動5076が検知されると、ロック解除カメラオブジェクト5068が、仮想チャネル5064内をロック解除オブジェクト5066に向かって、
図5M〜5Nに示すように、ロック解除オブジェクト5066が以前に配置されていた仮想チャネル5064の左端まで移動する。
【0154】
いくつかの実施形態において、ジェスチャ5070及び移動5072が検知されると、
図5Kに示すように、ロック解除カメラオブジェクト5068がフェードアウトする。逆に、ジェスチャ5074及び移動5076が検知されると、
図5Mに示すように、ロック解除オブジェクト5066がフェードアウトする。
【0155】
他のいくつかの実施形態において、ロック解除オブジェクト5066及びロック解除カメラオブジェクト5068は一緒に移動する。ロック解除オブジェクト5066が仮想チャネル5064の右端に移動すると、ロック解除カメラオブジェクト5068が、フェードアウトする代わりに、
図5Oに示すように、右に向かって移動し、仮想チャネル5064の境界に入り、ロック解除オブジェクト5066が右に向かって移動すると見えなくなる。逆に、ロック解除カメラオブジェクト5068が仮想チャネル5064の左端に移動すると、ロック解除オブジェクト5066が、フェードアウトする代わりに、
図5Pに示すように、左に向かって移動し、仮想チャネル5064の境界に入り、ロック解除カメラオブジェクト5068が左に向かって移動すると見えなくなる。
【0156】
いくつかの実施形態において、ロック解除オブジェクト5066が仮想チャネル5064の右端に移動すると、ロック解除カメラオブジェクト5068は定位置にとどまり、ロック解除オブジェクト5066が仮想チャネル5064の右端に移動すると(不図示)、ロック解除オブジェクト5066がロック解除カメラオブジェクト5068に重なる(越える)。ロック解除カメラオブジェクト5068が仮想チャネル5064の左端に移動すると、ロック解除オブジェクト5066は定位置にとどまり、ロック解除オブジェクト5068が仮想チャネル5064の左端に移動すると(不図示)、ロック解除カメラオブジェクト5068がロック解除オブジェクト5066に重なる(越える)。
【0157】
ジェスチャ5070は、
図5Lに示すように、ロック解除オブジェクト5066が仮想チャネル5064の右端にあるとき、解放され得る。デバイス100がロックされ、パスコードで保護された状態である場合、ジェスチャ5070が解放されると、(
図5Cのように)パスコード入力ユーザーインターフェース5022が表示され、ユーザは正しいパスコードを入力してデバイス100のロックを解除しなければならない。デバイス100がロックされているがパスコードで保護されていない場合、ジェスチャ5070が解放されると、デバイス100のロックが解除され、デバイスがロックされた状態の時に表示されていたユーザーインターフェース(例えば、
図4Aのユーザーインターフェース400)がタッチスクリーン112に表示され得る。
【0158】
ジェスチャ5074は、
図5Nに示すように、ロック解除カメラオブジェクト5068が仮想チャネル5064の左端にあるとき、解放され得る。ジェスチャ5074が解放されると、デバイス100がロックされ、パスコードで保護された状態である場合、カメラアプリケーション143が制限付きセッションで開始され、カメラインターフェース5026が、
図5Dに示すように、表示される。デバイス100が、ロックされているがパスコードで保護されていない場合、デバイス100のロックが解除され、カメラアプリケーション143が制限無しセッションで開始され、カメラインターフェース5026が、制限付きセッションの制約なしに、(
図5Dに示すように)表示される。
【0159】
図5D〜5Fを参照して上述しているように、カメラインターフェース5026からカメラロール画像ビューアインターフェース5042及びカメラロールサムネイルインターフェース5060にアクセスし得る。簡略化するため、ここでは詳細の説明を反復しない。
【0160】
図5Qは、デバイス100がロックされた状態である時にタッチスクリーン112に表示されるロックデバイスインターフェース5000−Cを示す。ロックデバイスインターフェース5000−Cにおいて、仮想チャネル5080が表示され、ロック解除オブジェクト5078が仮想チャネル5080の左端に表示される。ジェスチャ5082及び対応する移動5084が、ロック解除オブジェクト5078上で検知され得る。ジェスチャ5082及び移動5084が検知されると、ロック解除オブジェクト5078が、仮想チャネル5080内を移動5084の方向に従って仮想チャネル5080の右端まで移動する。
【0161】
ジェスチャ5082は、ロック解除オブジェクト5078が仮想チャネル5084の右端にあるとき、解放され得る。デバイス100が、ロックされ、パスコードで保護された状態である場合、ジェスチャ5082が解放されると、(
図5Cのように)パスコード入力ユーザーインターフェース5022が表示され、ユーザは正しいパスコードを入力してデバイス100のロックを解除しなければならない。デバイス100がロックされているがパスコードで保護されていない場合、ジェスチャ5082が解放されると、デバイス100のロックが解除され、デバイスがロックされた状態の時に表示されていたユーザーインターフェース(例えば、
図4Aのユーザーインターフェース400)がタッチスクリーン112に表示され得る。
【0162】
ロックデバイスインターフェース5000−Cは、所定の領域5086も有する。複数のページインジケータ5088が領域5086に表示される。ページインジケータ5088は、ユーザが領域5086でジェスチャを行って「ページ」を切り替え得ることを示す。例えば、
図5Qに示す「ページ」は、3つの「ページ」の2番目のページであって、インジケータ5088−BCは、他のインジケータ5088−A及び5088−Cとは異なる形でカラー表示又は強調表示される。いくつかの実施形態において、2番目の「ページ」は、
図5Qに示すように、現在の日時などの情報を含む。
【0163】
いくつかの実施形態において、1つ以上のページインジケータ5088が、各アプリケーションとの関連を示すように形状化されている。例えば、インジケータ5088−Cは、第3の「ページ」が、カメラアプリケーション143又は、ある意味で、デバイス100のカメラ機能に関連していることを示すようにカメラに似た形状にされている。
【0164】
実質的に水平方向に移動するジェスチャが領域5086で検知され得る。例えば、
図5Qにおいて、第2の「ページ」が表示されている時に、移動5092を伴うジェスチャ5090が領域5086で検知され得る。ジェスチャ5090及び対応する移動5092が検知されると、
図5Rに示すように、第2の「ページ」に代わって第1の「ページ」が、タッチスクリーン112に表示される。ページの変更に従って、インジケータ5088−A及び5088−Bは、第1の「ページ」が現在表示されていることを示すように色表示と強調表示を変える。いくつかの実施形態において、第1の「ページ」は、メディア再生コントロール5093(例えば、再生/休止、次のトラック、前のトラック等)及びボリュームインジケータバー5091を含む。第1の「ページ」が表示されているとき、ジェスチャ5090と類似しているが移動5092とは反対の方向に移動しているジェスチャが検知された場合、それに対応して、第2の「ページ」が表示される。
【0165】
図5Qに戻ると、第2の「ページ」が表示されている時に、移動5096を伴うジェスチャ5094が領域5086で検知され得る。移動5096は、移動5090とは反対の方向を有する。ジェスチャ5094及び移動5096が検知されると、
図5Sに示すように、第2の「ページ」に代わって第3の「ページ」が表示される。ページの変更に従って、インジケータ5088−B及び5088−Cは、第3の「ページ」が現在表示されていることを示すように色表示又は強調表示を変える。第3の「ページ」が表示されているとき、ジェスチャ5094と類似しているが移動5096とは反対の方向に移動しているジェスチャが検知された場合、それに対応して、第2の「ページ」が表示される。
【0166】
タッチスクリーン112に表示される第3の「ページ」は、
図5Sに示すように、カメラアイコン5098を有する。ジェスチャ(例えば、タップジェスチャ5100)がカメラアイコン5098上で検知され得る。ジェスチャ5100がアイコン5098上で検知されると、デバイス100がロックされ、パスコードで保護された状態である場合、カメラアプリケーション143が制限付きセッションで開始され、カメラインターフェース5026が、
図5Dに示すように表示される。デバイス100が、ロックされているがパスコードで保護されていない場合、デバイス100のロックが解除され、カメラアプリケーション143が制限なしセッションで開始され、カメラインターフェース5026が、制限付きセッションの制約なしに、(
図5Dに示すように)表示される。
図5D〜5Fを参照して上述しているように、カメラインターフェース5026からカメラロール画像ビューアインターフェース5042及びカメラロールサムネイルインターフェース5056にアクセス可能である。簡略化するため、これらの詳細の説明はここでは反復しない。
【0167】
図5Tは、デバイス100がロックされた状態である時にタッチスクリーン112に表示されるロックデバイスインターフェース5000−Dを示す。ロックデバイスインターフェース5000−Dにおいて、仮想チャネル5080が表示され、ロック解除オブジェクト5078が仮想チャネル5080の左端に表示される。ロック解除オブジェクト5078はユーザのジェスチャ(例えば、
図5Qのジェスチャ5082)と相互作用してデバイス100のロックを解除し得る。簡略化するため、ここでは詳細の説明を反復しない。
【0168】
ロックデバイスインターフェース5000−Dは、所定の領域5102も有する。複数のページインジケータ5104が領域5102に表示される。ページインジケータ5104は、ユーザが領域5102でジェスチャを実行して「ページ」を切り替え得ることを示す。例えば、
図5Tに示す「ページ」は、3つの「ページ」の2番目のページであって、インジケータ5104−Bは、他のインジケータ5104−A及び5104−Cとは異なる形でカラー表示又は強調表示される。いくつかの実施形態において、2番目の「ページ」は、
図5Tに示すように、現在の日時などの情報を含む。
【0169】
いくつかの実施形態において、1つ以上のページインジケータ5104が、各アプリケーションとの関連を示すように形状化されている。例えば、インジケータ5104−Aは、第1の「ページ」が、カメラアプリケーション143又は、ある意味で、デバイス100のカメラ機能に関連していることを示すようにカメラに似た形状をしている。
【0170】
実質的に水平方向に移動するジェスチャが領域5102で検知され得る。例えば、
図5Tにおいて、第2の「ページ」が表示されている時に、移動5108を伴うジェスチャ5106が領域5102で検知され得る。ジェスチャ5106及び対応する移動5108が検知されると、カメラアプリケーション143が制限付きのセッションで開始され、
図5Dに示すように、ロックデバイスインターフェース5000−Dに代わって、カメラインターフェース5026が表示される。いくつかの実施形態において、カメラインターフェース5026が表示されている時に、ジェスチャ5106に類似しているが移動5108とは反対方向に移動しているジェスチャが検知された場合、それに対応して、第2の「ページ」(つまり、
図5Tに示すロックデバイスインターフェース5000−D)が表示される。
【0171】
図5Tに戻ると、第2の「ページ」が表示されている時に、移動5112を伴うジェスチャ5110が領域5102で検知され得る。ジェスチャ5110及び対応する移動5112が検知されると、
図5Uに示すように第2の「ページ」に代わって第3の「ページ」が、タッチスクリーン112に表示される。ページの変更に従って、インジケータ5104−B及び5104−Cは、第3の「ページ」が現在表示されていることを示すように色表示と強調表示を変える。いくつかの実施形態において、第3の「ページ」は、メディア再生コントロール5090(例えば、再生/休止、次のトラック、前のトラック等)及びボリュームインジケータバー5091を含む。第3の「ページ」が表示されているとき、ジェスチャ5110と類似しているが移動5112とは反対の方向に移動しているジェスチャが検知された場合、それに対応して、第2の「ページ」が表示される。
【0172】
図5Vは、タッチスクリーン112に表示されたロックデバイスインターフェース5000−Eを示す。ロックデバイスインターフェース5000−Eは、ロック解除オブジェクト5078及びチャネル5080を有する。これらのコンポーネントは、
図5Qを参照して上述されており、ここではその詳細な説明を反復しない。ロックデバイスインターフェース5000−Eは、現在の日時などの情報を表示し得る領域5114も有する。
【0173】
領域5114は、
図5Vに示すように、ロック解除カメラオブジェクト5116も有する。
図5Vは、ロック解除カメラオブジェクト5116に表示されるジェスチャ5118に対応するコンタクトも示す。ジェスチャ5118に対応するコンタクトが検知されると、
図5Wに示すように、左端にロック解除カメラ5116を有する仮想チャネル5119が表示され、ロック解除カメラオブジェクト5116がチャネル5119の右端にドラッグされ得ることを示す。ジェスチャ5118が5220の方向にチャネル5119の右端に向かって移動すると、ロック解除カメラオブジェクト5116が移動5220に従ってチャネル5119の右端に向かって移動する。ロック解除カメラオブジェクト5116がチャネル5119の右端にあって、ジェスチャ5118が解放されたとき、デバイス100がロックされ、パスコードで保護された状態である場合、
図5Dに示すように、カメラアプリケーション143が制限付きセッションで開始され、カメラインターフェース5026が表示される。デバイス100が、ロックされているがパスコードで保護されていない場合、デバイス100のロックが解除され、カメラアプリケーション143が制限なしセッションで開始され、カメラインターフェース5026が、制限付きセッションの制約なしに、(
図5Dに示すように)表示される。
【0174】
図5Xは、ロックデバイスインターフェース5000−Fを示す。ロックデバイスインターフェース5000−Fは、ロック解除オブジェクト5078及び仮想チャネル5080、並びにロック解除カメラオブジェクト5224及び仮想チャネル5222を有する。ロック解除カメラオブジェクト5224は、最初にチャネル5222の近く又は中心に配置される。チャネル5222の端部には、静止カメラアイコン5226及び動画カメラアイコン5228がそれぞれある。静止カメラアイコン5226は、カメラアプリケーション143の静止画像キャプチャモードに対応する。動画カメラアイコン5228は、カメラアプリケーション143の動画キャプチャモードに対応する。
【0175】
ジェスチャ5230はロック解除カメラオブジェクト5222上で検知され、移動5232で静止カメラアイコン5226に向かって移動するか、又は移動5234で動画カメラアイコン5228に向かって移動し得る。ジェスチャ5230及び移動5232が検知されると、ロック解除カメラオブジェクト5224が、移動5232に従って、チャネル5222内を静止カメラアイコン5226に向かって移動する。ジェスチャ5230及び移動5234が検知されると、ロック解除カメラオブジェクト5224が、移動5234に従って、チャネル5222内を動画カメラアイコン5228に向かって移動する。
【0176】
ロック解除カメラオブジェクト5224がチャネル5222のいずれかの端部にあるとき、ジェスチャ5230は解放され得る。ロック解除カメラオブジェクト5224が静止カメラアイコン5226を有するチャネル5222の端部にあり、デバイス100が、ロックされ、パスコードで保護された状態である間に、ジェスチャ5230が解放されると、
図5Dに示すように、カメラアプリケーション143が制限付きセッションで開始され、カメラインターフェース5026が静止画像キャプチャモードで表示される。ロック解除カメラオブジェクト5224が、静止カメラアイコン5226を有するチャネル5222の端部にあり、デバイス100がロックされているがパスコードで保護されていない状態である時にジェスチャ5230が解放されると、デバイス100のロックが解除され、カメラアプリケーション143が制限なしセッションで開始され、カメラインターフェース5026が、制限付きセッションの制約なしに静止画像キャプチャモードで(
図5Dに示すように)表示される。ロック解除カメラオブジェクト5224が動画カメラアイコン5228を有するチャネル5222の端部にあり、デバイス100がロックされ、パスコードで保護された状態である時にジェスチャ5230が解放されると、カメラアプリケーション143が制限付きセッションで開始され、カメラインターフェース5026が動画キャプチャモードで表示される。ロック解除カメラオブジェクト5224が、動画カメラアイコン5228を有するチャネル5222の端部にあり、デバイス100がロックされているがパスコードで保護されていない状態である時にジェスチャ5230が解放されると、デバイス100のロックが解除され、カメラアプリケーション143が制限なしセッションで開始され、カメラインターフェース5026が、制限付きセッションの制約なしに動画キャプチャモードで(
図5Dに示すように)表示される。
【0177】
図5Yは、ロックデバイスインターフェース5000−Fと類似しているが、より小さいロック解除オブジェクト5238と、チャネル5236と、静止カメラアイコン5040と、動画カメラアイコン5242と、を有する、ロックデバイスインターフェース5000−Gを示す。ロック解除カメラオブジェクト5238は、ロック解除カメラオブジェクト5224(
図5X)と同様に相互作用して静止画像キャプチャモード又は動画キャプチャモードでカメラインターフェース5026にアクセスし得る。
【0178】
図5Zは、ロックデバイスインターフェース5000−Hを示す。ロックデバイス5000−Hは、仮想チャネル5244、及び仮想チャネル5244の左端にあるロック解除オブジェクト5246、並びにロック解除カメラオブジェクト5248を有する。
【0179】
ジェスチャ5250と、対応する移動5252が、ロック解除オブジェクト5246上で検知され得る。ジェスチャ5250及び移動5252が検知されると、ロック解除オブジェクト5246がチャネル5244の右端に向かって移動する。ロック解除オブジェクト5246がチャネル5244の右端にあって、ジェスチャ5250が解放された時に、デバイス100がロックされ、パスコードで保護された状態である場合、
図5Cに示すように、パスコード入力ユーザーインターフェース5022が表示される。
【0180】
逆に、
図5AAに示すように、ジェスチャ5254がロック解除カメラオブジェクト5248上で検知され得る。ロック解除カメラオブジェクト5248上でジェスチャ5254に対応するコンタクトが検知されると、チャネル5244の長さが減少し、仮想チャネル5248が現れてその長さが増加することを示すアニメーションが表示され得る。その一例を、
図5BBに示す。ジェスチャ5254に対応するコンタクトがロック解除カメラオブジェクト5248上で検出され続ける限り、アニメーションは続行する。アニメーションが完了すると、チャネル5244の表示が止まり、
図5CCに示すように、チャネル5256が完全な長さで表示され、ロック解除カメラオブジェクト5248が、チャネル5256の右端に表示される。
【0181】
ジェスチャ5254がロック解除カメラオブジェクト5248上で検知されたとき、ジェスチャ5254は、
図5CCに示すように、チャネル5256の左端に向かって移動し得る。移動5258が検知されると、ロック解除カメラオブジェクト5248が、移動5258に従ってチャネル5256の左端に向かって移動する。ロック解除カメラオブジェクト5248がチャネル5256の左端にあって、ジェスチャ5254が解放されたとき、デバイス100がロックされ、パスコードで保護された状態である場合、
図5Dに示すように、カメラアプリケーション143が制限付きセッションで開始され、カメラインターフェース5026が表示される。デバイス100が、ロックされているがパスコードで保護されていない場合、デバイス100のロックが解除され、カメラアプリケーション143が制限なしセッションで開始され、カメラインターフェース5026が、制限付きセッションの制約なしに、(
図5Dに示すように)表示される。
【0182】
図5DDは、タッチスクリーン112に表示されたロックデバイスインターフェース5000−Iを示す。ロックデバイスインターフェース5000−Iは、仮想チャネル5260、及び仮想チャネル5260の左端に位置するロック解除オブジェクト5262を有する。
【0183】
ジェスチャ5264及び対応する移動5266が、ロック解除オブジェクト5262上で検知され得る。ジェスチャ5264及び対応する移動5266が検知されると、
図5EEに示すように、ロック解除オブジェクト5262が移動5266に従ってチャネル5260の右端に向かって移動する。
【0184】
ロック解除オブジェクト5264がチャネル5260の左端からチャネル5260のほぼ中央に移動するとき、カメラアイコン5268が、チャネル5260の左端に表示され得る。この時点で、ジェスチャ5264は、チャネル5260の右端に向かって又は逆方向に、移動5266で移動し続け、移動5270でチャネル5260の左端に向けて移動し続け得る。
【0185】
ロック解除オブジェクト5264が、移動5266に従って移動して後でチャネル5260の右端にあり、ジェスチャ5264が解放されたとき、デバイス100がロックされ、パスコードで保護された状態である場合、
図5Cに示すように、パスコード入力ユーザーインターフェース5022が表示される。
【0186】
ロック解除オブジェクト5264が、移動5270に従って移動した後でチャネル5260の左端に戻り、ジェスチャ5264が(
図5FFに示すように)解放された時に、デバイス100が、ロックされ、パスコードで保護された状態である場合、
図5Dに示すように、カメラアプリケーション143が制限付きセッションで開始され、カメラインターフェース5026が表示される。デバイス100が、ロックされているが、パスコードで保護されていない場合、デバイス100のロックが解除され、カメラアプリケーション143が制限なしセッションで開始され、カメラインターフェース5026が、制限付きセッションの制約なしに、(
図5Dに示すように)表示される。
【0187】
図5GGは、デバイス100のタッチスクリーン112に表示されたロックデバイスインターフェース5000−Jを示す。ロックデバイスインターフェース5000−Jは、上記の他のロックデバイスインターフェース5000と同様に、デバイス100がロックされた状態の時に、デバイス100上の物理的なボタン(例えば、プッシュボタン206、ホーム又はメニューボタン204)がユーザによってアクティブ化された時に、表示され得る。ロックデバイスインターフェース5000−Jは、デバイスがロックされていることをユーザに知らせるメッセージ並びにその他の情報(例えば、現在の日時)を有し得る。
【0188】
ロックデバイスインターフェース5000−Jは、ロック解除オブジェクト5276及び仮想チャネル5274、及びカメラアクセスマーク5006を有する。カメラアクセスマーク5006は、
図5Aを参照して上述されているアイコン5008及び5010を有する。ロック解除オブジェクト5276、チャネル5274、及びカメラアクセスマーク5006は、所定の領域5272に表示され得る。
【0189】
ジェスチャ5278は、ロック解除オブジェクト5276上で検知され得る。ジェスチャ5278は、移動5280で移動する。ジェスチャ5278及び対応する移動5280が検知されると、ロック解除オブジェクト5276が仮想チャネル5274内をチャネル5274の右端に向かって移動する。ロック解除オブジェクト5276が、チャネル5274の右端に移動し、ジェスチャ5278が解放されたとき、ジェスチャ5278の解放が検知されると、デバイス100がロックされ、パスコードで保護された状態である場合、
図5Cに示すように、パスコード入力ユーザーインターフェース5022が表示される。
【0190】
ジェスチャ5282は、カメラアクセスマーク5006上で検知され得る。ジェスチャ5282は、移動5284で移動する。ジェスチャ5282が検知され、ジェスチャ5282が、カメラアクセスマーク5006で開始したと判定されると、デバイス100がロックされ、パスコードで保護された状態の場合、領域5272は、
図5HHに示すように,移動5284の方向に従って(例えば、アニメーションにおいて)拡大し、制限付きセッションにおいて開始するカメラアプリケーション143のカメラインターフェース5026(
図5D)に遷移する。移動5284が完了し(例えば、タッチスクリーン112の上部に到達し)、ジェスチャ5282が解放されると、ロックデバイスインターフェース5000−Jの表示が止まり、カメラインターフェース5026が、タッチスクリーン112上のカメラアプリケーション143の制限付きセッションで表示される。ジェスチャ5282が検知され、ジェスチャ5282がカメラアクセスマーク5006上で開始したと判定されると、デバイス100がロックされパスコードで保護されていない状態の場合、領域5272は、
図5HHに示すように、移動5284の方向に従って(例えば、アニメーションにおいて)拡大し、制限なしセッションにおいて開始するカメラアプリケーション143のカメラインターフェース5026(
図5D)に遷移する。移動5284が完了し(例えば、タッチスクリーン112の上部に到達し)、ジェスチャ5282が解放されると、ロックデバイスインターフェース5000−Jの表示が止まり、カメラインターフェース5026が、タッチスクリーン112上のカメラアプリケーション143の制限なしセッションで表示される。
【0191】
いくつかの実施形態において、ジェスチャ(例えば、
図5KKのタップジェスチャ5304)は、カメラアクセスマーク5006(
図5KK)上で実行され得る。カメラアクセスマーク5006上でタップジェスチャが検知されると、ロックデバイスインターフェース5000−Jのアニメーションが表示され得る(例えば、
図5LL〜5NN)。このアニメーションにおいて、ロックデバイスインターフェース5000−Jは、タッチスクリーン112の下端を跳ね上がるように移動又は移行し、カメラアプリケーション143に対応するインターフェース(例えば、
図5MMのカメラインターフェース5026)を部分的に露出し、アニメーションの元の位置に戻る。ジェスチャの検知に伴うインターフェースの部分的な露出により、ユーザがカメラアクセスマーク5006と対話して(例えば、ジェスチャ5016又は5282を実行することによって)カメラアプリケーション143を開始できることをユーザに知らせる。
【0192】
あるいは、ロックカメラインターフェース5000−Jは、
図5IIに示すように、カメラアクセスマーク5006の代わりに、カメラアイコン5286を有し得る。ジェスチャ(例えば、タップジェスチャ5288)がカメラアイコン5286上で検知されると、デバイス100がロックされ、パスコードで保護された状態である場合、カメラアプリケーション143が制限付きのセッションで開始され、カメラインターフェース5026が、
図5Dに示すように表示される。ジェスチャ(例えば、タップジェスチャ5288)がカメラアイコン5286上で検知されると、デバイス100がロックされているが、パスコードで保護されていない状態である場合、デバイス100はロック解除され、カメラアプリケーション143が制限なしセッションで開始され、カメラインターフェース5026が(
図5Dに示すように)制限付きセッションの制約なしに表示される。
【0193】
図5JJは、タッチスクリーン112に表示されたロックデバイスインターフェース5000−Kを示す。ロックデバイスインターフェース5000−Kは、仮想チャネル5290、及び仮想チャネル5290の近く又は中央に位置するロック解除オブジェクト5292を有する。チャネル5290の端部には、カメラアイコン5294及びロックアイコン5296がそれぞれある。
【0194】
ジェスチャ5298は、ロック解除オブジェクト5292上で検知され、移動5302でカメラアイコン5294に向かって移動するか、又は移動5300でロックアイコン5296に向かって移動し得る。ジェスチャ5298及び移動5302が検知されると、ロック解除オブジェクト5292が、移動5302に従って、チャネル5290内をカメラアイコン5294に向かって移動する。ジェスチャ5298及び移動5300が検知されると、ロック解除オブジェクト5292が移動5300に従って、チャネル5290内をロックアイコン5296に向かって移動する。
【0195】
ロック解除オブジェクト5292がチャネル5290のいずれかの端部にあるとき、ジェスチャ5298は解放され得る。ロック解除オブジェクト5292が、カメラアイコン5294を有するチャネル5290の端部にあり、デバイス100がロックされ、パスコードで保護された状態の時にジェスチャ5298が解放されると、カメラアプリケーション143が制限付きセッションで開始され、カメラインターフェース5026が、
図5Dに示すように、静止画像キャプチャモードで表示される。ロック解除オブジェクト5292が、カメラアイコン5294を有するチャネル5290の端部にあり、デバイス100がロックされているが、パスコードで保護されていない時にジェスチャ5298が解放されると、デバイス100がロック解除され、カメラアプリケーション143が制限なしセッションで開始され、カメラインターフェース5026が、制限付きセッションの制約なしに(
図5Dに示すように)表示される。ロック解除オブジェクト5292が、ロックアイコン5296を有するチャネル5290の端部にあって、デバイス100がロックされ、パスコードで保護された状態である時にジェスチャ5298が解放された場合、パスコード入力ユーザーインターフェース5022が、
図5Cに示すように、表示される。
【0196】
図5OOは、デバイス100のタッチスクリーン112に表示されたロックデバイスインターフェース5000−Lを示す。ロックデバイスインターフェース5000−Lは、上記の他のロックデバイスインターフェース5000と同様に、デバイス100がロックされた状態の時に、デバイス100上の物理的なボタン(例えば、プッシュボタン206、ホーム又はメニューボタン204)がユーザによってアクティブ化された時に表示され得る。ロックデバイスインターフェース5000−Lは、デバイスがロックされていることをユーザに知らせるメッセージ並びにその他の情報(例えば、現在の日時)を有し得る。
【0197】
ロックデバイスインターフェース5000−Lは、ロック解除オブジェクト5276及び仮想チャネル5274、及びアプリケーションアクセスマーク5406を有する。アプリケーションアクセスマーク5406は、アイコン5408及び5010を有する。アイコン5408は、アプリケーションアクセスマーク5406が関連するアプリケーションを示す。例えば、アイコン5408は、
図5OOに示すように、カメラを示し、アプリケーションアクセスマーク5406は、カメラアプリケーション143に関連している。アプリケーションアクセスマーク5406と関連し得るその他のアプリケーションには、例えば、通知アプリケーション165、電子メールアプリケーション140、又は電話アプリケーション138が挙げられる。アイコン5010は、
図5Aを参照して上述されている。ロック解除オブジェクト5276と、チャネル5274と、カメラアクセスマーク5406は、所定の領域5402に表示され得る。いくつかの実施形態において、カメラアイコン5416及び動画アイコン5418もロックデバイスインターフェース5000−Lに表示される。
【0198】
図5OOは、タッチスクリーン112上で検知されたジェスチャ5412を示す。ジェスチャ5412は、アプリケーションアクセスマーク5406から開始する時に検知される。ジェスチャ5412は、移動5414でアイコン5416に向かって移動する。ジェスチャ5412が検知され、ジェスチャ5412がアプリケーションアクセスマーク5406上で開始したと判定されると、ロックデバイスインターフェース5000−Lの表示が止まる。デバイス100が、ロックされ、パスコードで保護された状態である場合、カメラアプリケーション143(アプリケーションアクセスマーク5406に関連するアプリケーション)が、制限付きセッションにおいて静止画像キャプチャモード(静止画像モードに設定されたトグルスイッチ5032で表示)開始され、
図5QQに示すように、対応するインターフェース5026が表示され、カメラアプリケーション143以外のアプリケーションは、ロックされ、パスコードで保護された状態に維持される。デバイス100が、ロックされているが、パスコードで保護されていない状態である場合、カメラアプリケーション143は、制限なしセッションにおいて静止画像モードで開始され、対応するインターフェース5026が表示される。いくつかの実施形態において、インターフェース5026は、ロックデバイスインターフェース5000−Lが移動5414の方向に従ってスクリーンを離れて移行するアニメーションにおいて露出され得、インターフェース5026は、
図5OO〜5QQに示すように、インターフェース5000−Lがスクリーンを離れて移行すればするほど露出される。
【0199】
図5Rは、タッチスクリーン112上で検知されたジェスチャ5422を示す。ジェスチャ5422は、アプリケーションアクセスマーク5406から開始する時に検知される。ジェスチャ5422は、移動5424でアイコン5418に向かって移動する。ジェスチャ5422が検知され、ジェスチャ5422がアプリケーションアクセスマーク5406上で開始したと判定されると、ロックデバイスインターフェース5000−Lの表示が止まる。デバイス100が、ロックされ、パスコードで保護された状態である場合、カメラアプリケーション143(アプリケーションアクセスマーク5406に関連するアプリケーション)が、制限付きセッションにおいて動画キャプチャモード(動画モードに設定されたトグルスイッチ5032で表示)開始され、
図5TTに示すように、対応するインターフェース5026が表示され、カメラアプリケーション143以外のアプリケーションは、ロックされ、パスコードで保護された状態に維持される。例えば、
図5TTにおいて、インターフェース5026のボタン5030は、今は動画記録開始/休止ボタンである。デバイス100が、ロックされているが、パスコードで保護されていない状態である場合、カメラアプリケーション143は、制限なしセッションにおいて動画モードで開始され、対応するインターフェース5026が表示される。いくつかの実施形態において、インターフェース5026は、ロックデバイスインターフェース5000−Lが移動5424の方向に従ってスクリーンを離れて移行するアニメーションにおいて露出され得、インターフェース5026は、
図5RR〜5TTに示すように、インターフェース5000−Lがスクリーンを離れて移行すればするほど露出される。
【0200】
図5OO〜5TTにおいて、カメラアプリケーション143は、異なるモード、
図5QQの静止画像モード及び
図5TTの動画モードで開始される。カメラアプリケーション143が開始されるモードは、アプリケーションアクセスマーク5406上で開始する時に検知されるジェスチャのタイプによって決定される。ジェスチャ5412(
図5OO)及びジェスチャ5422(5RR)は、異なるタイプのジェスチャである。いくつかの実施形態において、異なるタイプのジェスチャは、ジェスチャにおけるコンタクトの異なる経路の移動を有する。例えば、ジェスチャ5412は、実質的に垂直方向の経路である移動5414を有し、ジェスチャ5422は、移動5414の実質的に垂直方向の経路とは異なる斜め方向の経路を有する移動5424を有する。ジェスチャ5412が垂直方向の経路を有するタイプであると判定されると、カメラアプリケーション143が静止画像モードで開始される。ジェスチャ5422が斜め方向の経路を有するタイプであると判定されると、カメラアプリケーション143が動画モードで開始される。別の実施例として、ジェスチャ5412の移動5414は、図示のように実質的に垂直方向の経路を有し得、ジェスチャ5422の移動5424は、実質的に水平方向の経路(例えば、特定の実装によって、左か右にドラッグする)を有し得る。
【0201】
他のいくつかの実施形態において、異なるタイプのジェスチャは、ジェスチャにおけるコンタクトの移動が終了する異なる位置を含む。例えば、ジェスチャ5412(
図5OO〜5PP)において、コンタクトはカメラアイコン5416に向かって移動していると示されており、コンタクトがカメラアイコン5416の領域(例えば、カメラアイコン5416上のタッチスクリーン112の位置)で終了した時に、ジェスチャ5412が完了する。ジェスチャ5422(
図5RR〜5SS)において、コンタクトは動画アイコン5418に向かって移動していると示されており、コンタクトがカメラアイコン5418の領域(例えば、カメラアイコン5418上のタッチスクリーン112の位置)で終了した時に、ジェスチャ5422が完了する。
【0202】
他のいくつかの実施形態において、異なるタイプのジェスチャは、ジェスチャにおいて異なるコンタクト数を含む。例えば、ジェスチャ5412(
図5OO〜5PP)は1つのコンタクトを含む。一方、ジェスチャ5454(
図5FFF〜5GGG)は、移動5456において一緒に移動する2つのコンタクトを含む。ジェスチャ5454が検知され、ジェスチャ5454がアプリケーションアクセスマーク上で開始したと判定されると、ロックデバイスインターフェース5000−Lの表示が止まる。デバイス100が、ロックされ、パスコードで保護された状態である場合、カメラアプリケーション143が、制限付きセッションにおいて動画モードで開始され、
図5TTに示すように、対応するインターフェース5026が表示され、カメラアプリケーション143以外のアプリケーションが、ロックされ、パスコードで保護された状態に維持される。デバイス100が、ロックされているが、パスコードで保護されていない状態である場合、カメラアプリケーション143が、制限なしセッションにおいて動画モードで開始され、対応するインターフェース5026が表示される。いくつかの実施形態において、インターフェース5026は、ロックデバイスインターフェース5000−Lが移動5454の方向に従ってスクリーンを離れて移行するアニメーションにおいて露出され得、インターフェース5026は、インターフェース5000−Lがスクリーンを離れて移行すればするほど露出される。
【0203】
いくつかの実施形態において、アイコン5408は、アプリケーションアクセスマーク5406上で検知されたジェスチャのタイプ(例えば、ジェスチャにおけるコンタクトの移動経路、コンタクト数等)に基づいて外見を変え得る。例えば、
図5OOに示すように、1つのコンタクトがアプリケーションアクセスマーク5406で検知されたとき、アイコン5408は、静止画像カメラを示す(コンタクトを有するジェスチャ(例えば、ジェスチャ5412)が検知された場合にカメラアプリケーション143が静止画像モードで開始することを示す)。
図5FFFに示すように2つのコンタクトがアプリケーションアクセスマーク5406上で検知されたとき、アイコン5408は静止画像カメラの代わりに動画カメラを示すようにアニメ化し得る(コンタクトを有するジェスチャ(例えば、ジェスチャ5454)が検知された場合、カメラアプリケーション143が動画モードを開始することを示す)。別の実施例として、コンタクトの移動5424が、コンタクト5414の代わりに検知されたとき、
図5RR〜5SSに示すように、アイコン5408は動画カメラを示すように外観を変える。このアイコン5408の外観の変化はアニメ化し得る。
【0204】
図5UUは、アプリケーションアクセスマーク5406上で検知されたジェスチャ5432を示す。ジェスチャ5432は、ジェスチャ5412及びジェスチャ5422とは異なるタイプのジェスチャである。いくつかの実施形態において、ジェスチャ5432はタップジェスチャである。アプリケーションアクセスマーク5406上でジェスチャ5432が検知されると、ロックデバイスインターフェース5000−Lのアニメーションが表示され得る(例えば、
図5VV〜5XX)。このアニメーションにおいて、ロックデバイスインターフェース5000−Lは、第1のモードでカメラアプリケーション143に対応するインターフェース(例えば、静止画像モードにおけるカメラインターフェース5026)を部分的に露出するように移動又は移行し、アニメーションの元の位置に戻る。ジェスチャ5432の検知に伴うインターフェースの部分的な露出により、ユーザがアプリケーションアクセスマーク5406と対話して(例えば、ジェスチャ5412を実行することによって)カメラアプリケーション143を静止画像モードで開始できることをユーザに知らせる。
【0205】
図5YYは、アプリケーションアクセスマーク5406上で検知されたジェスチャ5438を示す。ジェスチャ5438も、ジェスチャ5412及びジェスチャ5422とは異なるタイプのジェスチャで、ジェスチャ5432(
図5UU)と同じタイプのジェスチャであり得る。アプリケーションアクセスマーク5406上でジェスチャ5438が検知されると、ロックデバイスインターフェース5000−Lのアニメーションが表示され得る(例えば、
図5ZZ〜5BBB)。このアニメーションにおいて、ロックデバイスインターフェース5000−Lは、第2のモードでカメラアプリケーション143に対応するインターフェース(例えば、動画モードにおけるカメラインターフェース5026)を部分的に露出するように移動又は移行し、アニメーションの元の位置に戻る。ジェスチャ5438の検知に伴うインターフェースの部分的な露出により、ユーザがアプリケーションアクセスマーク5406と対話して(例えば、ジェスチャ5422を実行することによって)カメラアプリケーション143を動画モードで開始できることをユーザに知らせる。
【0206】
いくつかの実施形態において、ロックデバイスインターフェース5000−Lのアニメーションは、インターフェース5026を部分的に露出するような、ロックデバイスインターフェース5000−Lの1つの方向(例えば、
図VV又は5ZZの移動5434)の移行、及びインターフェース5026を隠すような、その後の反対方向(例えば、
図5XX又は5BBBの移動5436)の移動を含む。
【0207】
いくつかの実施形態において、アプリケーションアクセスマーク5406上の交互のタップジェスチャは、インターフェース5026を交互に静止画像モード及び動画モードで部分的に露出する。例えば、アプリケーションアクセスマーク5406上でジェスチャ5432が検知され、それに対応して静止画像モードでインターフェース5026が部分的に露出された後に、アプリケーションアクセスマーク5406上でジェスチャ5438が検知され、それに対応してインターフェース5026が動画モードで部分的に露出される。したがって、アプリケーションアクセスマーク5406を一度タップすると、インターフェース5026を静止画像モードで部分的に露出し、次に、アプリケーションアクセスマーク5406に2度目のタップを行うとインターフェース5026を動画モードで部分的に露出する。他のいくつかの実施形態において、1つのコンタクトを有するアプリケーションアクセスマーク5406上でのタップジェスチャは、インターフェース5026を静止画像モードで部分的に露出し、アプリケーションアクセスマーク5406上の複数のコンタクト(例えば、2つのコンタクト)を有するタップジェスチャは、インターフェース5026を動画モードで部分的に露出する。
【0208】
図5CCCは、アプリケーションアクセスマーク5406上で検知されたジェスチャ5444を示す。ジェスチャ5444は、ジェスチャ5412及び5422とは異なるタイプのジェスチャである。いくつかの実施形態において、ジェスチャ5444は、タップ・アンド・ホールドジェスチャである。アプリケーションアクセスマーク5406上でジェスチャ5444が検知されると、カメラアプリケーション143を静止画像モード(例えば、ジェスチャ5412)及び動画モード(例えば、ジェスチャ5414)でそれぞれ開始するジェスチャの可視指示5446及び5448が表示される(
図5DDD)。可視指示5446及び5448は、テキスト、図形(例えば、矢印)、又はこれらの任意の組み合わせを含み得る。
【0209】
図5EEEは、ロック解除オブジェクト5276上で検知されたジェスチャ5450を示す。ジェスチャ5450は、移動5452で移動する。ジェスチャ5450及び対応する移動5452が検知されると、ロック解除オブジェクト5276が仮想チャネル5274内をチャネル5274の右端に向かって移動する。ロック解除オブジェクト5276が、チャネル5274の右端に移動し、ジェスチャ5450が解放されたとき、ジェスチャ5450の解放が検知されると、デバイス100がロックされ、パスコードで保護された状態で場合、
図5Cに示すように、パスコード入力ユーザーインターフェース5022が表示される。
【0210】
図5HHHは、デバイス100のタッチスクリーン112に表示されたロックデバイスインターフェース5000−Mを示す。ロックデバイスインターフェース5000−Mは、上記の他のロックデバイスインターフェース5000と同様に、デバイス100がロックされた状態の時に、デバイス100上の物理的なボタン(例えば、プッシュボタン206、ホーム又はメニューボタン204)がユーザによってアクティブ化されると表示され得る。ロックデバイスインターフェース5000−Mは、デバイスがロックされていることをユーザに知らせるメッセージ並びにその他の情報(例えば、現在の日時)を有し得る。
【0211】
ロックデバイスインターフェース5000−Mは、ロック解除オブジェクト5276及び仮想チャネル5274、第1のアクセスマーク5458、及び第2のアクセスマーク5462を有する。第1のアクセスマーク5458は、アイコン5460及び5010を有する。第1のアクセスマーク5458及び第2のアクセスマーク5462は、いずれもアプリケーションに関連している。図示のように、第1のアクセスマーク5458及び第2のアクセスマーク5462は、カメラアプリケーション143に関連している。第1及び第2のアクセスマーク5458、5462に関連し得るその他のアプリケーションには、例えば、通知アプリケーション165、電子メールアプリケーション140、又は電話アプリケーション138が含まれる。アイコン5460は、第1のアクセスマーク5406が関連している、カメラアプリケーション143の第1のモードを示す。例えば、
図5HHHに示すアイコン5460は、静止画像カメラの形状を成し、第1のアクセスマーク5406は、カメラアプリケーション143の静止画像キャプチャモードに関連している。アイコン5010は、
図5Aを参照して上述されている。ロック解除オブジェクト5276、チャネル5274、及びカメラアクセスマーク5406は、所定の領域5457に表示され得る。いくつかの実施形態において、カメラアイコン5416及び動画アイコン5418もロックデバイスインターフェース5000−Mに表示される。いくつかの実施形態において、カメラアイコン5416及び動画アイコン5418は、ロックデバイスインターフェース5000−Mに表示されない。
【0212】
図5HHHは、タッチスクリーン112上で検知されたジェスチャ5466を示す。ジェスチャ5466は、第1のアクセスマーク5458から開始する時に検知される。ジェスチャ5466は、移動5468で移動する。ジェスチャ5466が検知され、ジェスチャ5466が第1のアクセスマーク5458上で開始したと判定されると、ロックデバイスインターフェース5000−Mの表示が止まる。デバイス100が、ロックされ、パスコードで保護された状態である場合、カメラアプリケーション143(第1のアクセスマーク5458が関連しているアプリケーション)が、制限付きセッションにおいて静止画像キャプチャモード(静止画像モードに設定されたトグルスイッチ5032で表示)で開始され、
図5JJJに示すように、対応するインターフェース5026が表示され、カメラアプリケーション143以外のアプリケーションが、ロックされ、パスコードで保護された状態に維持される。デバイス100が、ロックされているが、パスコードで保護されていない状態である場合、カメラアプリケーション143は、制限なしセッションにおいて静止画像モードで開始され、対応するインターフェース5026が表示される。いくつかの実施形態において、インターフェース5026は、ロックデバイスインターフェース5000−Mが移動5468の方向に従ってスクリーンを離れて移行するアニメーションにおいて露出され得、インターフェース5026は、
図5HHH〜5JJJに示すように、インターフェース5000−Mがスクリーンを離れて移れば移るほど露出される。
【0213】
図5KKKは、タッチスクリーン112上で検知されるジェスチャ5470を示す。ジェスチャ5470は、第2のアクセスマーク5462から開始する時に検知される。ジェスチャ5470は、移動5472で移動する。ジェスチャ5470が検知され、ジェスチャ5470が第2のアクセスマーク5462上で開始したと判定されると、ロックデバイスインターフェース5000−Mの表示が止まる。デバイス100が、ロックされ、パスコードで保護された状態である場合、カメラアプリケーション143(アプリケーションアクセスマーク5406に関連するアプリケーション)が、制限付きセッションにおいて動画キャプチャモード(動画モードに設定されたトグルスイッチ5032で表示)で開始され、
図5MMMに示すように、対応するインターフェース5026が表示され、カメラアプリケーション143以外のアプリケーションが、ロックされ、パスコードで保護された状態に維持される。デバイス100が、ロックされているが、パスコードで保護されていない状態である場合、カメラアプリケーション143は、制限なしセッションにおいて動画モードで開始され、対応するインターフェース5026が表示される。いくつかの実施形態において、インターフェース5026は、ロックデバイスインターフェース5000−Mが移動5472の方向に従ってスクリーンを離れて移行するアニメーションにおいて露出され得、インターフェース5026は、
図5KKK〜5MMMに示すように、インターフェース5000−Mがスクリーンを離れて移行すればするほど露出される。
【0214】
図5HHH〜5MMMにおいて、カメラアプリケーション143は、異なるモード、
図5JJJの静止画像モード及び
図5MMMの動画モードで開始される。カメラアプリケーション143が開始されるモードは検知されたジェスチャが開始するアクセスマークによって決定される。ジェスチャ5466(
図5HHH)は、第1のアクセスマーク5458から開始し、したがって、カメラアプリケーション143は静止画像モードで開始される。ジェスチャ5470(5KKK)は、第2のアクセスマーク5462から開始し、したがって、カメラアプリケーション143は、動画モードで開始される。
【0215】
図5NNNは、ジェスチャが第2のアクセスマーク5462上で検知され、カメラアプリケーション143を動画モードで開始する別の実施例を示す。
図5NNNは、第2のアクセスマーク5462上で開始するジェスチャ5470と、実質的な垂直移動5472(
図5KKK)の代わりに実質的な水平方向である移動5474を示す。ジェスチャ5470及び移動5474が検知されると、ロックデバイスインターフェース5000−Mの表示が止まる。デバイス100が、ロックされ、パスコードで保護された状態である場合、カメラアプリケーション143(アプリケーションアクセスマーク5406に関連するアプリケーション)が、制限付きセッションにおいて動画キャプチャモード(動画モードに設定されたトグルスイッチ5032で表示)で開始され、
図5MMMに示すように、対応するインターフェース5026が表示され、カメラアプリケーション143以外のアプリケーションが、ロックされ、パスコードで保護された状態に維持される。デバイス100が、ロックされているが、パスコードで保護されていない状態である場合、カメラアプリケーション143は、制限なしセッションにおいて動画モードで開始され、対応するインターフェース5026が表示される。いくつかの実施形態において、インターフェース5026は、ロックデバイスインターフェース5000−Mが移動5472の方向に従ってスクリーンを離れて移行するアニメーションにおいて露出され得、インターフェース5026は、
図5OOOに示すように、インターフェース5000−Mがスクリーンを離れて移行すればするほど露出される。
【0216】
ジェスチャ5466と5470は異なるタイプであり得る。いくつかの実施形態において、異なるタイプのジェスチャは、ジェスチャにおいてコンタクトの異なる経路の移動を有する。例えば、
図5NNNに示すジェスチャ5470は、実質的に水平方向の移動5474を有しており、
図IIIのジェスチャ5466は、実質的に垂直方向の移動5468を有する。
【0217】
他のいくつかの実施形態において、異なるタイプのジェスチャは、ジェスチャにおけるコンタクトの移動が異なる位置で終了する。例えば、ジェスチャ5466(
図5HHH〜5III)において、コンタクトはカメラアイコン5416に向かって移動していると示されており、コンタクトがカメラアイコン5416の領域(例えば、カメラアイコン5416上のタッチスクリーン112の位置)で終了した時に、ジェスチャ5466が完了する。ジェスチャ5470(
図5KKK〜5LLL)において、コンタクトは動画アイコン5418に向かって移動していると示されており、コンタクトが動画アイコン5418の領域(例えば、動画アイコン5418上のタッチスクリーン112の位置)で終了した時に、ジェスチャ5470が完了する。
【0218】
他のいくつかの実施形態において、異なるタイプのジェスチャは、ジェスチャにおいて異なるコンタクト数を含む。例えば、ジェスチャ5466(
図5PPP)は1つのコンタクトを有する。一方、ジェスチャ5476(
図5PPP)は、移動5478において一緒に移動する2つのコンタクトを有する。ジェスチャ5470が検知された場合と同様に(
図5KKK)、ジェスチャ5476が検知されると、カメラアプリケーション143が開始され、インターフェース5026が動画モードで表示される。
【0219】
図5QQQは、第1のアクセスマーク5458上で検知されたジェスチャ5480を示す。ジェスチャ5480は、ジェスチャ5466とは異なるタイプのジェスチャである。いくつかの実施形態において、ジェスチャ5480はタップジェスチャである。第1のアクセスマーク5458上でジェスチャ5480が検知されると、ロックデバイスインターフェース5000−Mのアニメーションが表示され得る(例えば、
図5RRR)。アニメーションにおいて、ロックデバイスインターフェース5000−Mは1つの方向(例えば、方向5484)に移動又は移行して第1のモードでカメラアプリケーション143に対応するインターフェース(例えば、静止画像モードにおけるカメラインターフェース5026)を部分的に露出し、その後、反対方向(例えば、方向5486)に移してアニメーションの元の位置に戻る。ジェスチャ5480の検知に伴うインターフェースの部分的な露出により、ユーザが第1のアクセスマーク5458と対話して(例えば、ジェスチャ5466を実行することによって)カメラアプリケーション143を静止画像モードで開始できることをユーザに知らせる。
【0220】
図5QQQも、第2のアクセスマーク5462で検知されるジェスチャ5482を示す。ジェスチャ5482は、ジェスチャ5470又は5476とは異なるタイプのジェスチャである。いくつかの実施形態において、ジェスチャ5482はタップジェスチャである。第2のアクセスマーク5462上でジェスチャ5482が検知されると、ロックデバイスインターフェース5000−Mのアニメーションが表示され得る(例えば、
図5SSS)。アニメーションにおいて、ロックデバイスインターフェース5000−Mは1つの方向(例えば、方向5488)に移動又は移行して第2のモードでカメラアプリケーション143に対応するインターフェース(例えば、動画モードにおけるカメラインターフェース5026)を部分的に露出し、その後、反対方向(例えば、方向5490)に移動してアニメーションの元の位置に戻る。いくつかの実施形態において、方向5488は方向5484と直交し、方向5490は、方向5486と直交する。ジェスチャ5482の検知に伴う部分的な露出により、ユーザが第2のアクセスマーク5462と対話して(例えば、ジェスチャ5470を実行することによって)カメラアプリケーション143を動画モードで開始できることをユーザに知らせる。
【0221】
図5TTTは、ロック解除オブジェクト5276上で検知されたジェスチャ5492を示す。ジェスチャ5492は、移動5494で移動する。ジェスチャ5492及び対応する移動5494が検知されると、ロック解除オブジェクト5276が仮想チャネル5274内をチャネル5274の右端に向かって移動する。ロック解除オブジェクト5276が、チャネル5274の右端に移動され、ジェスチャ5492が解放されたとき、ジェスチャ5492の解放が検知されると、デバイス100が、ロックされ、パスコードで保護された状態である場合、
図5Cに示すように、パスコード入力ユーザーインターフェース5022が表示される。
【0222】
上記の
図5OO〜5TTTにおいて、アプリケーションアクセスマーク5406、第1のアクセスマーク5458、及び第2のアクセスマーク5462は、カメラアプリケーション143に関連する。いくつかの実施形態において、これらのアクセスマークは、通知アプリケーション165、電子メールアプリケーション140又は電話アプリケーション138などの他のアプリケーションに関連し得ることが理解されよう。これらのアクセスマークが通知アプリケーション165と関連する実施形態において、第1のモードは、着信メッセージ(例えば、テキストメッセージ、電子メール、ボイスメール、不在着信)の通知が表示される着信メッセージ通知モードであり、第2のモードは、着信メッセージの通知及びその他の通知(例えば、カレンダーアポイントメント、タスク、リマインダー、他のアプリケーションからの通知)が表示される集約通知モードであり得る。
【0223】
アクセスマークが電子メールアプリケーション140に関連している実施形態において、第1のモードは、1つ以上の電子メールボックスで受信した電子メールメッセージが表示される受信箱モードであり得、第2のモードは、電子メールメッセージを作成するためのインターフェースが表示される電子メール作成モードであり得る。
【0224】
アクセスマークが電話アプリケーション138に関連している実施形態において、第1のモードは、ダイアルするための電話番号を入力するキーパッドが表示されるキーパッドモードであり得、第2のモードは、受信通話、発信通話及び不在着信のログが表示される直近通話一覧又は通話ログモードであり得る。あるいは、第2のモードは、ボイスメールの一覧が表示され、ボイスメールが再生され得るボイスメールモードであり得る。
【0225】
図6A〜6Bは、いくつかの実施形態に係る、ロックされたデバイスのカメラアプリケーションにアクセスする方法600を示すフローチャートである。方法600は、ディスプレイと、タッチ感知式表面と、カメラアプリケーションを含む複数のアプリケーションと、を有するポータブル多機能デバイス(例えば、
図3のデバイス300、又は
図1のポータブル多機能デバイス100)で実行される。いくつかの実施形態において、ディスプレイは、タッチスクリーンディスプレイであり、タッチ感知式表面はディスプレイ上にある。いくつかの実施形態において、ディスプレイは、タッチ感知式表面とは別である。方法600における一部の動作は、組み合わせ得り、及び/又は一部の動作の順序は変更し得る。
【0226】
以下で説明されているように、方法600は、ロックされたデバイスにおけるカメラアプリケーションに迅速にアクセスするための直観的な方法を提供する。この方法は、ロックされたデバイスにおけるカメラアプリケーションにアクセスする時のユーザの認知負担を低減し、それによって、より効率的なヒューマン・マシン・インターフェースを創出する。バッテリ作動式の電子デバイスの場合、ユーザが、ロックされたデバイスのカメラアプリケーションに、より高速かつより効率的にアクセスできることによって、電力を節減し、バッテリ充電間隔を長くすることができる。
【0227】
デバイスがロックされ、パスコードで保護された状態である時(602)、デバイスは、タッチ感知式ディスプレイ上に、カメラアクセスマーク(例えば、
図5Aのマーク5006などのカメラアプリケーションを示すアイコン又はその他の図形)を有するロック画面インターフェースを表示する(604)。例えば、デバイス100がロックされ、パスコードで保護された状態である間に、
図5Aに示すように、ロックデバイスインターフェース5000−Aがタッチスクリーン112に表示される。ロックデバイスインターフェース5000−Aは、カメラアクセスマーク5006を有する。
【0228】
いくつかの実施形態において、カメラアクセスマークは、ロック画面インターフェースの所定の領域内に表示される(606)。例えば、
図5Aに示すように、カメラアクセスマーク5006は、ロックデバイスインターフェース5000−Aの領域5012に表示される。
【0229】
デバイスは、タッチ感知式ディスプレイ上でジェスチャを検知する(608)。例えば、
図5Aにおいて、ジェスチャ(同じタイプで、移動方向が同じであるが、異なる位置から開始するジェスチャである、ジェスチャ5014又は5018)が検知される。
【0230】
いくつかの実施形態において、ジェスチャは、シングルフィンガースライドジェスチャである(610)。例えば、移動5016(
図5A)で移動するジェスチャ5014は、シングルフィンガースライドジェスチャであり得る。
【0231】
いくつかの実施形態において、ジェスチャは単一の指の所定の方向への連続した移動を有する(612)。ジェスチャ5014(
図5A)は、例えば、単一の指の所定の方向(ディスプレイ112上を垂直方向を上向き)への連続した移動5016を有するジェスチャである。
【0232】
いくつかの実施形態において、ジェスチャは、単一の指の任意の所望の経路に沿った連続した移動を有する(614)。
【0233】
いくつかの実施形態において、ジェスチャは、シングルフィンガータップジェスチャである(616)。例えば、移動5016を有するジェスチャ5014又は移動5020を有するジェスチャ5018の代わりに、ジェスチャはカメラアクセスマーク5006上又はカメラアクセスマーク5006から離れたシングルフィンガータップジェスチャ(不図示)であり得る。
【0234】
ジェスチャが、カメラアクセスマーク上(又は、いくつかの実施形態において、カメラアクセスマークを囲む隠されたヒット領域などの、カメラアクセスマークの隠されたヒット領域上)で開始することが判定されると(618)、デバイスはロック画面インターフェースの表示を止め(620)、カメラアプリケーションの制限付きセッションを開始し(622)、パスコード入力インターフェースを表示せずにカメラアプリケーションのインターフェースを表示し(624)、カメラアプリケーション以外のデバイスのアプリケーションに対してデバイスをロックされ、パスコードで保護された状態に維持する(626)。
図5Aに戻ると、例えば、ジェスチャ(ジェスチャ5014)がカメラアクセスマーク5006で開始したと判定されると、デバイス100が、ロックされ、パスコードで保護された状態である場合、カメラアプリケーション143が制限付きのセッションで開始され、パスコード入力ユーザーインターフェース5022(
図5C)が表示されずに、ロックデバイスインターフェース5000−Aがカメラインターフェース5026に取って代わられる。デバイス100上のその他のアプリケーション(例えば、ノート153、ブラウザ147等)は、ロックされ、パスコードで保護された状態に維持される。
【0235】
いくつかの実施形態において、ロック画面インターフェースの表示を止めることと、カメラアプリケーションのインターフェースを表示することは、ロック画面インターフェースを画面から外へスライドさせてカメラアプリケーションのインターフェースを露出させることと、カメラアプリケーションのインターフェースを画面上でスライドさせながらロック画面インターフェースを画面から離してスライドさせることと、又はロック画面インターフェースをカメラアプリケーションのインターフェースにフリップすることなどの、アニメ化された遷移を含む。例えば、カメラインターフェース5026に拡大(
図5B)及び遷移する領域5012を示すアニメーションを表示し得る。
【0236】
ジェスチャが、カメラアクセスマーク以外のタッチ感知式ディスプレイ上の位置で開始したと判定されると、デバイスは、パスコード入力インターフェースを表示する(628)。正しいパスコードがパスコード入力インターフェースに入力されると、パスコード入力インターフェースの表示が止まり、デバイスは、ロック解除状態に入り、複数のアプリケーションにアクセスできる。
図5Aに戻ると、例えば、ジェスチャ(例えば、ジェスチャ5018)が、カメラアクセスマーク5006以外の位置で開始したと判定されると、デバイス100がロックされ、パスコードで保護された状態の場合、パスコード入力ユーザーインターフェース5022が表示される(
図5C)。正しいパスコードがパスコード入力ユーザーインターフェース5022に入力されると、デバイス100のロックが解除される。
【0237】
したがって、同じジェスチャは、ジェスチャの開始位置によって2つの異なる結果を生じる。例えば、カメラアクセスマーク5006上で開始するシングルフィンガースライドジェスチャ5014(
図5A)は、パスコード入力インターフェースをバイパスし、直ちに制限付きセッションでカメラアプリケーションを表示する。逆に、カメラアクセスマーク5006から離れて開始するシングルフィンガースライドジェスチャ5018(
図5A)は、直ちにパスコード入力インターフェースを表示する。
【0238】
いくつかの実施形態において、ジェスチャがカメラアクセスマーク以外のタッチ感知式ディスプレイ上の位置で開始したと判定されると、カメラアプリケーションのインターフェースを表示せずに、パスコード入力インターフェースが表示される(630)。ジェスチャ5018(
図5A)が検知されると、例えば、カメラインターフェース5026を表示せずに、パスコード入力ユーザーインターフェース5022が表示される。
【0239】
いくつかの実施形態において、デバイスは、ジェスチャがカメラアクセスマーク上で開始したと判定すると、カメラアプリケーションによって制御されるカメラ内の1つ以上のハードウェアコンポーネントを初期化する(632)。例えば、カメラアクセスマーク5006上にジェスチャ5014が検知されると、デバイス100のカメラのハードウェアコンポーネント(例えば、光学センサ164)が初期化され得る。
【0240】
いくつかの実施形態において、カメラアプリケーションが制限付きセッションにある時(634)、カメラアプリケーションは、制限付きセッションにおいてカメラアプリケーションによって生成された1つ以上の画像を提示でき(636)、カメラアプリケーションは、制限付きセッションの時に生成されていないカメラアプリケーションの一切の画像を提示できない(638)。カメラアプリケーション143が制限付きセッションにあるとき、制限付きセッションの間にキャプチャされた画像及び音声は、カメラアプリケーション143のインターフェース(例えば、カメラロール画像ビューアインターフェース5042)で表示し得るが、制限付きセッションの外でキャプチャされた(例えば、デバイス100のロックが解除されている時にキャプチャされた)画像及び動画は表示し得ない。
【0241】
いくつかの実施形態において、デバイスがロックされ、パスコードで保護された状態である間に、デバイスは、ジェスチャに対応しないタッチ感知式ディスプレイとの何らかのコンタクトを検知しても、デバイスに所定のセットの動作を実行(例えば、デバイス上でアプリケーションを使った動作の実行)させない(640)。
【0242】
図6A〜6Bの動作が説明されている特定の順序は単に例示的なものであって、説明されている順序が動作を実行し得る唯一の順番であることを示そうとしていないことが理解されよう。当業者は、本願に記載されている動作の順番を変更する様々な方法を認識されるであろう。更に、方法700、800、900、1000及び1100(例えば、
図7〜9、10A〜10C、11A〜11C)を参照して本願で説明されているその他のプロセスの詳細は、
図6A〜6Bを参照して上述されている方法600に同様に適用し得ることが理解されよう。簡略化するため、これらの詳細の説明はここでは反復しない。
【0243】
図7は、いくつかの実施形態に係る、ロックされたデバイスのカメラアプリケーションにアクセスする方法700を示すフローチャートである。方法700は、ディスプレイと、タッチ感知式表面と、カメラアプリケーションを含む複数のアプリケーションと、を有するポータブル多機能デバイス(例えば、
図3のデバイス300、又は
図1のポータブル多機能デバイス100)で実行される。いくつかの実施形態において、ディスプレイは、タッチスクリーンディスプレイであり、タッチ感知式表面はディスプレイ上にある。いくつかの実施形態において、ディスプレイは、タッチ感知式表面とは別である。方法700における一部の動作は、組み合わせ得、及び/又は一部の動作の順序は変更し得る。
【0244】
以下で説明されているように、方法700は、ロックされたデバイスにおけるカメラアプリケーションに迅速にアクセスするための直観的な方法を提供する。この方法は、ロックされたデバイスにおけるカメラアプリケーションにアクセスする時のユーザの認知負担を低減し、それによって、より効率的なヒューマン・マシン・インターフェースを創出する。バッテリ作動式の電子デバイスの場合、ユーザがロックされたデバイスにおけるカメラアプリケーションにより高速かつより効率的にアクセスできることによって電力を節減し、バッテリ充電間隔を長くすることができる。
【0245】
デバイスがロックされ、パスコードで保護された状態である時(702)、デバイスは、カメラアクセスマーク(例えば、
図5Gのロック解除カメラオブジェクト5068又は
図5IIのカメラアイコン5286などの、カメラアプリケーションを示すアイコン又はその他の図形)、及びロック解除マーク(例えば、
図5Gのロック解除オブジェクト5066などの、デバイスロック解除機能を示すアイコン又はその他の図形)を含むロック画面インターフェースをタッチ感知式ディスプレイに表示する(704)。例えば、デバイス100がロックされ、パスコードで保護された状態である時に、
図5Gに示すように、ロックデバイスインターフェース5000−Bが、タッチスクリーン112に表示される。ロックデバイスインターフェース5000−Bは、ロック解除オブジェクト5066及びロック解除カメラオブジェクト5068を有する。
【0246】
ジェスチャが、カメラアクセスマーク上(又は、いくつかの実施形態において、カメラアクセスマークを囲む隠されたヒット領域などの、カメラアクセスマークの隠されたヒット領域上)で開始及び終了したと判定すると(706)、デバイスはロック画面インターフェースの表示を止め(708)、カメラアプリケーションの制限付きセッションを開始し(710)、パスコード入力インターフェースを表示せずにカメラアプリケーションのインターフェースを表示し(712)、カメラアプリケーション以外のデバイスのアプリケーションに対してデバイスをロックされ、パスコードで保護された状態に維持する(714)。いくつかの実施形態において、カメラアクセスマーク上で開始及び終了するジェスチャは、カメラアクセスマーク上のタップジェスチャである。いくつかの実施形態において、カメラアクセスマーク上で開始及び終了するジェスチャは、単独で又はロック画面上のその他のオブジェクトとともにカメラアクセスマークを移動するカメラアクセスマーク上のドラッグジェスチャである。
【0247】
例えば、
図5Iにおいて、ロック解除カメラオブジェクト5068上でジェスチャ5074及び対応するジェスチャ移動5076(つまり、ジェスチャ開始)が検知され、ロック解除カメラオブジェクト5068が所定の位置(例えば、ロック解除オブジェクト5066の隣り(
図5J)又はチャネル5064の左端(
図5N))に移動した後でジェスチャ5074がロック解除カメラオブジェクト5068から解放されると(つまり、ジェスチャ終了)、デバイス100が、ロックされ、パスコードで保護された状態である場合、カメラアプリケーション143が制限付きセッションで開始され、パスコード入力ユーザーインターフェース5022(
図5D)を表示せずに、ロックデバイスインターフェース5000−Bが、カメラインターフェース5026に取って代わられる。デバイス100上のその他のアプリケーション(例えば、ノート153、ブラウザ147等)は、ロックされ、パスコードで保護された状態に維持される。
【0248】
別の実施例として、
図5IIにおいて、カメラアイコン5286上でタップジェスチャ5288が検知されると、デバイス100が、ロックされ、パスコードで保護された状態である場合、カメラアプリケーション143が制限付きのセッションで開始され、パスコード入力ユーザーインターフェース5022が表示されずに、ロックデバイスインターフェース5000−Jがカメラインターフェース5026に取って代わられる(
図5D)デバイス100上のその他のアプリケーション(例えば、ノート153、ブラウザ147等)は、ロックされ、パスコードで保護された状態に維持される。
【0249】
いくつかの実施形態において、ロック画面インターフェースの表示を止めることと、カメラアプリケーションのインターフェースを表示することは、ロック画面インターフェースを画面から外へスライドさせてカメラアプリケーションのインターフェースを露出させることと、カメラアプリケーションのインターフェースを画面上でスライドさせながらロック画面インターフェースを画面から外へスライドさせることと、ロック画面インターフェースをカメラアプリケーションのインターフェースにフリップすることなどの、アニメ化された遷移を含む。
【0250】
ロック解除マークに関連するタッチ感知式ディスプレイ上の位置で開始するジェスチャを検知すると、デバイスはパスコード入力インターフェースを表示する(716)。正しいパスコードがパスコード入力インターフェースに入力されると、パスコード入力インターフェースの表示が止まり、デバイスは、ロック解除状態に入り、複数のアプリケーションにアクセスできる。
【0251】
例えば、
図5G〜5Nに戻ると、ロック解除オブジェクト5066上でジェスチャ5070が検知され(つまり、開始)、ロック解除オブジェクト5066が所定の位置(例えば、
図5Lのチャネル5064の右端、又は
図5Hのロック解除カメラオブジェクト5068の隣り)まで移動した後にジェスチャ5070が解放されると、デバイス100が、ロックされ、パスコードで保護された状態である場合、パスコード入力ユーザーインターフェース5022が表示される(
図5C)。正しいパスコードがパスコード入力ユーザーインターフェース5022に入力されると、デバイス100のロックが解除される。(類似の対応が、
図5IIのロック解除オブジェクト5276上のジェスチャに対して発生する)。
【0252】
したがって、ロック解除カメラアイコン5068上で開始及び終了するシングルフィンガースライドジェスチャ5074(
図5I)は、パスコード入力インターフェースをバイパスし、直ちに制限付きセッションでカメラアプリケーションを表示する。逆に、ロック解除オブジェクト5066上で開始するシングルフィンガースライドジェスチャ5070(
図5G)は、直ちにパスコード入力インターフェースを表示する。
【0253】
図7の動作が説明されている特定の順序は単に例示的なものであって、説明されている順序が動作を実行し得る唯一の順番であることを示そうとしていないことが理解されよう。当業者は、本願に記載されている動作の順番を変更する様々な方法を認識されるであろう。更に、方法600、800、900、1000及び1100(例えば、
図6A〜6B、
図8〜9、
図10A〜10C、
図11A〜11C)を参照して本願で説明されているその他のプロセスの詳細は、
図7を参照して上述されている方法700に同様に適用し得ることが理解されよう。例えば、方法700を参照して上述されているロックデバイスインターフェース5000−Bは、本明細書で方法600を参照して説明されているロックデバイスインターフェース5000−Aの1つ以上の特性を有し得る。簡略化するため、これらの詳細の説明はここでは反復しない。
【0254】
図8は、いくつかの実施形態に係る、ロックされたデバイスのカメラアプリケーションにアクセスする方法800を示すフローチャートである。方法800は、ディスプレイと、タッチ感知式表面と、カメラアプリケーションを含む複数のアプリケーションと、を有するポータブル多機能デバイス(例えば、
図3のデバイス300、又は
図1のポータブル多機能デバイス100)で実行される。いくつかの実施形態において、ディスプレイは、タッチスクリーンディスプレイであり、タッチ感知式表面はディスプレイ上にある。いくつかの実施形態において、ディスプレイは、タッチ感知式表面とは別である。方法800における一部の動作は、組み合わせ得り、及び/又は一部の動作の順序は変更し得る。
【0255】
以下で説明されているように、方法800は、ロックされたデバイスにおけるカメラアプリケーションに迅速にアクセスするための直観的な方法を提供する。この方法は、ロックされたデバイスにおけるカメラアプリケーションにアクセスする時のユーザの認知負担を低減し、それによって、より効率的なヒューマン・マシン・インターフェースを創出する。バッテリ作動式の電子デバイスの場合、ユーザがロックされたデバイスにおけるカメラアプリケーションにより高速かつより効率的にアクセスできることによって電力を節減し、バッテリ充電間隔を長くすることができる。
【0256】
デバイスがロックされ、パスコードで保護された状態である時(802)、デバイスは、カメラアクセスマーク(例えば、
図5JJのカメラアイコン5294などの、カメラアプリケーションを示すアイコン又はその他の図形)、及びロック解除マーク(例えば、
図5JJのロック解除アイコン5296などの、デバイスロック解除機能を示すアイコン又はその他の図形)を含むロック画面インターフェースをタッチ感知式ディスプレイに表示する(804)。例えば、デバイス100がロックされ、パスコードで保護された状態である間に、ロックデバイスインターフェース5000−Kが、
図5JJに示すように、タッチスクリーン112に表示される。ロックデバイスインターフェース5000−Kは、カメラアイコン5294及びロック解除アイコン5296を有する。
【0257】
カメラアクセスマーク上(又は、いくつかの実施形態において、カメラアクセスマークを囲む隠されたヒット領域などの、カメラアクセスマークの隠されたヒット領域上)で終了するジェスチャが検知されると(806)、デバイスは、ロック画面インターフェースの表示を止め(808)、カメラアプリケーションの制限付きセッションを開始し(810)、パスコード入力インターフェースを表示せずにカメラアプリケーションのインターフェースを表示し(812)、カメラアプリケーション以外のデバイスのアプリケーションに対してデバイスをロックされ、パスコードで保護された状態に維持する(814)。
図5JJにおいて、例えば、ジェスチャ5298がロック解除オブジェクト5292上で検知される。ジェスチャ5298は、移動5302でカメラアイコン5294に向かって移動し得る。移動5302が検知されると、ロック解除オブジェクト5292がカメラアイコン5294に向かって移動する。ロック解除オブジェクト5292がカメラアイコン5294の位置まで移動した後(つまり、ジェスチャが終了した後)でジェスチャ5298がロック解除オブジェクト5292から解放されると、デバイス100が、ロックされ、パスコードで保護された状態である場合、カメラアプリケーション143が制限付きセッションで開始され、パスコード入力ユーザーインターフェース5022を表示せずに、ロックデバイスインターフェース5000−Kがカメラインターフェース5026に取って代わられる(
図5D)。デバイス100上のその他のアプリケーション(例えば、ノート153、ブラウザ147等)は、ロックされ、パスコードで保護された状態に維持される。
【0258】
いくつかの実施形態において、ロック画面インターフェースの表示を止めることと、カメラアプリケーションのインターフェースを表示することは、ロック画面インターフェースを画面から外へスライドさせてカメラアプリケーションのインターフェースを露出させることと、カメラアプリケーションのインターフェースを画面上でスライドさせながらロック画面インターフェースを画面から外へスライドさせることと、ロック画面インターフェースをカメラアプリケーションのインターフェースにフリップすることなどの、アニメ化された遷移を含む。
【0259】
ロック解除マークに関連するタッチ感知式ディスプレイ上の位置で終了するジェスチャを検知すると、デバイスは、パスコード入力インターフェースを表示する(816)。正しいパスコードがパスコード入力インターフェースに入力されると、パスコード入力インターフェースの表示が止まり、デバイスは、ロック解除状態に入り、複数のアプリケーションにアクセスできる。
図5JJに戻ると、ジェスチャ5298は、移動5300でロック解除アイコン5296に向かって移動し得る。移動5300が検知されると、ロック解除オブジェクト5292がロック解除アイコン5296に向かって移動する。ロック解除オブジェクト5292がロック解除アイコン5296の位置まで移動した(つまり、ジェスチャが終了した位置)後でジェスチャ5298がロック解除オブジェクト5292から解放されると、デバイス100が、ロックされ、パスコードで保護された状態である場合、パスコード入力ユーザーインターフェース5022が表示される(
図5C)。正しいパスコードがパスコード入力ユーザーインターフェース5022に入力されると、デバイス100のロックが解除される。
【0260】
したがって、カメラアイコン5294上で終了する、移動5302で移動するシングルフィンガースライドジェスチャ5298(
図5JJ)は、パスコード入力インターフェースをバイパスし、直ちに制限付きセッションでカメラアプリケーションを表示する。逆に、ロック解除アイコン5296上で終了する、移動5300で移動するシングルフィンガースライドジェスチャ5298(
図5JJ)は、直ちにパスコード入力インターフェースを表示する。
【0261】
図8の動作が説明されている特定の順序は単に例示的なものであって、説明されている順序が動作を実行し得る唯一の順番であることを示そうとしていないことが理解されよう。当業者は、本願に記載されている動作の順番を変更する様々な方法を認識されるであろう。更に、方法600、700、900、1000及び1100(例えば、
図6A〜6B、
図7〜9、
図10A〜10C、
図11A〜11C)を参照して本願で説明されているその他のプロセスの詳細は、
図8を参照して上述されている方法800に同様に適用し得ることが理解されよう。例えば、方法800を参照して上述されているロックデバイスインターフェース5000−Kは、本明細書で方法600を参照して説明されているロックデバイスインターフェース5000−Aの1つ以上の特性を有し得る。簡略化するため、これらの詳細な説明はここでは反復しない。
【0262】
図9は、いくつかの実施形態に係る、ロックされたデバイスのカメラアプリケーションにアクセスする方法900を示すフローチャートである。方法900は、ディスプレイと、タッチ感知式表面と、カメラアプリケーションを含む複数のアプリケーションと、を有するポータブル多機能デバイス(例えば、
図3のデバイス300、又は
図1のポータブル多機能デバイス100)で実行される。いくつかの実施形態において、ディスプレイは、タッチスクリーンディスプレイであり、タッチ感知式表面はディスプレイ上にある。いくつかの実施形態において、ディスプレイは、タッチ感知式表面とは別である。方法900における一部の動作は、組み合わせ得、及び/又は一部の動作の順序は変更し得る。
【0263】
以下で説明されているように、方法900は、ロックされたデバイスにおけるカメラアプリケーションに迅速にアクセスするための直観的な方法を提供する。この方法は、ロックされたデバイスにおけるカメラアプリケーションにアクセスする時のユーザの認知負担を低減し、それによって、より効率的なヒューマン・マシン・インターフェースを創出する。バッテリ作動式の電子デバイスの場合、ユーザがロックされたデバイスにおけるカメラアプリケーションにより高速かつより効率的にアクセスできることによって電力を節減し、バッテリ充電間隔を長くすることができる。
【0264】
デバイスがロックされ、パスコードで保護された状態である時(902)、デバイスは、タッチ感知式ディスプレイ上に、カメラアクセスマーク(例えば、
図5KKのマーク5006などのカメラアプリケーションを示すアイコン又はその他の図形)を有するロック画面インターフェースを表示する(904)。例えば、デバイス100がロックされ、パスコードで保護された状態である間に、ロックデバイスインターフェース5000−Jが、
図5KKに示すように、タッチスクリーン112に表示される。ロックデバイスインターフェース5000−Jは、カメラアクセスマーク5006を有する。
【0265】
デバイスは、タッチ感知式ディスプレイ上でジェスチャを検知する(906)。例えば、
図5GGにおいて、ジェスチャ5278又は5282が検知され、
図5KKにおいて、ジェスチャ5304が検知される。
【0266】
ジェスチャがカメラアクセスマーク(又は、いくつかの実施形態において、カメラアクセスマークを囲む隠されたヒット領域などの、カメラアクセスマークの隠されたヒット領域)上で開始し、そのジェスチャが第1のタイプ(例えば、タップジェスチャ)であると判定されると、デバイスはカメラアプリケーションのインターフェースを部分的に露出する(908)。いくつかの実施形態において、ジェスチャがカメラアクセスマーク上で開始し、そのジェスチャが第1のタイプであると判定されると、デバイスは(例えば、カメラアプリケーションのインターフェースを部分的に露出するために)ロック画面インターフェースを移行する(909)。例えば、
図5KKにおいて、ジェスチャ(ジェスチャ5304)がカメラアクセスマーク5006上で開始し、そのジェスチャが第1のタイプ(例えば、タップジェスチャ)であると判定されると、ロック画面インターフェース5000−Jが、
図5LLに示すように、上向き5306に移行し、カメラインターフェース5026の一部を露出する。ロック画面インターフェース5000−Jの上向きの移行が、
図5MMに示すように、ピークに達し、ロック画面インターフェース5000−Jは、
図5NNに示すように、ディスプレイ112上の元の位置に向かって下向き5308に移行する。この上向き及び下向き移行は、例えば、ディスプレイ112の下端を跳ね返るロック画面インターフェース5000−Jのアニメーションの一部であり得る。
【0267】
いくつかの実施形態において、デバイスはロック画面インターフェースを第1の方向に移行してカメラアプリケーションのインターフェースを部分的に露出し、次に、ロック画面インターフェースを第1の方向とは反対の方向に移行してカメラアプリケーションの部分的に露出されたインターフェースの表示を除く。この移動によって、ユーザにカメラアプリケーションのインターフェースの一瞥を与え、カメラアクセスマークをドラッグ又はスワイプジェスチャすれば直ちにカメラアプリケーションにアクセスできることをユーザに暗示する。
【0268】
ジェスチャが、カメラアクセスマーク上(又は、いくつかの実施形態において、カメラアクセスマークを囲む隠されたヒット領域などの、カメラアクセスマークの隠されたヒット領域上)で開始し、そのジェスチャが第1のタイプとは異なる第2のタイプである(例えば、ドラッグ又はスワイプジェスチャ)と判定されると(910)、デバイスはロック画面インターフェースの表示を止め(912)、カメラアプリケーションの制限付きセッションを開始し(914)、パスコード入力インターフェースを表示せずにカメラアプリケーションのインターフェースを表示し(916)、カメラアプリケーション以外のデバイスのアプリケーションに対してデバイスをロックされ、パスコードで保護された状態に維持する(918)。
図5GGに戻ると、例えば、ジェスチャ(ジェスチャ5282)がカメラアクセスマーク5006上で開始し、そのジェスチャが第1のタイプとは異なる第2のタイプ(例えば、タップジェスチャであるジェスチャ5304と比較して、ドラッグ又はスワイプジェスチャであるジェスチャ5282)であると判定されると、デバイス100がロックされ、パスコードで保護された状態である場合、カメラアプリケーション143が制限付きセッションで開始され、パスコード入力ユーザーインターフェース5022を表示せずに、ロックデバイスインターフェース5000−Jがカメラインターフェース5026に取って代わられる(
図5C)。デバイス100上のその他のアプリケーション(例えば、ノート153、ブラウザ147等)は、ロックされ、パスコードで保護された状態に維持される。
【0269】
ジェスチャが、カメラアクセスマーク以外のタッチ感知式ディスプレイ上の位置で開始したと判断されると(例えば、ロック解除オブジェクトで開始するドラッグ又はスワイプジェスチャ)、デバイスは、パスコード入力インターフェースを表示する(920)。正しいパスコードがパスコード入力インターフェースに入力されると、パスコード入力インターフェースの表示が止まり、デバイスは、ロック解除状態に入り、複数のアプリケーションにアクセスできる。
図5GGに戻ると、例えば、ジェスチャ(例えば、ジェスチャ5278)が、カメラアクセスマーク5006以外の位置で開始したと判定されると、デバイス100がロックされ、パスコードで保護された状態の場合、パスコード入力ユーザーインターフェース5022が表示される(
図5C)。正しいパスコードがパスコード入力ユーザーインターフェース5022に入力されると、デバイス100のロックが解除される。
【0270】
図9の動作が説明されている特定の順序は単に例示的なものであって、説明されている順序が動作を実行し得る唯一の順番であることを示そうとしていないことが理解されよう。当業者は、本願に記載されている動作の順番を変更する様々な方法を認識されるであろう。更に、方法600、700、800、1000及び1100(例えば、
図6A〜6B、
図7〜8、
図10A〜10C、
図11A〜11C)を参照して本願で説明されているその他のプロセスの詳細は、
図9を参照して上述されている方法900に同様に適用し得ることが理解されよう。例えば、方法900を参照して上述されているロックデバイスインターフェース5000−Jは、本明細書で方法600を参照して説明されているロックデバイスインターフェース5000−Aの1つ以上の特性を有し得る。簡略化するため、これらの詳細の説明はここでは反復しない。
【0271】
図10A〜10Cは、いくつかの実施形態に係るロックされたデバイスの異なるモードのアプリケーションにアクセスする方法1000を示すフローチャートである。方法1000は、ディスプレイと、タッチ感知式表面と、第1のアプリケーションを含む複数のアプリケーションと、を有するポータブル多機能デバイス(例えば、
図3のデバイス300、又は
図1のポータブル多機能デバイス100)で実行される。いくつかの実施形態において、ディスプレイは、タッチスクリーンディスプレイであり、タッチ感知式表面はディスプレイ上にある。いくつかの実施形態において、ディスプレイは、タッチ感知式表面とは別である。方法1000における一部の動作は、組み合わせ得り、及び/又は一部の動作の順序は変更し得る。
【0272】
以下で説明されているように、方法1000は、ロックされたデバイスにおける異なるモードのアプリケーションに迅速にアクセスするための直観的な方法を提供する。この方法は、ロックされたデバイスにおける異なるモードのアプリケーションにアクセスする時のユーザの認知負担を低減し、それによって、より効率的なヒューマン・マシン・インターフェースを創出する。バッテリ作動式の電子デバイスの場合、ユーザがロックされたデバイスにおける異なるモードのアプリケーションにより高速かつより効率的にアクセスできることによって電力を節減し、バッテリ充電間隔を長くすることができる。
【0273】
デバイスがロックされ、パスコードで保護された状態である時(1002)、デバイスは、タッチ感知式ディスプレイ上に、第1のアプリケーションアクセスマーク(例えば、第1のアプリケーションにアクセスするためにユーザが相互作用するアイコン又はその他の図形要素)を含むロック画面インターフェースを表示する(1004)。例えば、
図5OOは、ロックデバイスインターフェース5000−Lに表示されたアプリケーションアクセスマーク5406を示す。
【0274】
デバイスは、タッチ感知式ディスプレイ上でジェスチャを検知する(1006)。
図5OO及び5RRは、タッチスクリーン112上でそれぞれ検知されるジェスチャ5412及び5422を示す。
【0275】
ジェスチャが第1のアプリケーションアクセスマーク上で開始し、第1のタイプのジェスチャ(例えば、
図5OOの垂直方向スワイプジェスチャ、又は
図5Xの移動5232を伴う左方向のスワイプジェスチャ5230)であると判定すると(1008)、デバイスはロック画面インターフェースの表示を止め(1010)、第1のアプリケーションの第1のモードで第1のアプリケーションの制限付きセッションを開始し(1012)、パスコード入力インターフェースを表示せずに、第1のモードにおける第1のアプリケーションのインターフェースを表示し(1014)、第1のアプリケーション以外のデバイス内のアプリケーションに対して、デバイスをロックされ、パスコードで保護された状態に維持する(1016)。例えば、ジェスチャ5412が検知され、ジェスチャ5412がアプリケーションアクセスマーク5406上で開始し、第1のタイプのジェスチャであると判定されると、
図5OO〜5QQで示すように、ロック画面インターフェース5000−Lの表示が止まり、カメラアプリケーション143が制限付きセッションにおいて静止画像モードで開始され、対応するインターフェース5026が静止画像モードで表示され、デバイスにおけるその他のアプリケーションに対してパスコードで保護された状態が維持される。
【0276】
ジェスチャが第1のアプリケーションアクセスマーク上で開始し、第1のタイプのジェスチャとは異なる第2のタイプのジェスチャ(例えば、
図5RRの水平方向スワイプジェスチャ、斜め方向スワイプジェスチャ5422、又は右向きのスワイプジェスチャ(例えば、
図5Xの移動5234を伴うジェスチャ5230))であると判定すると(1018)、デバイスは、ロック画面インターフェースの表示を止め(1020)、第1のアプリケーションの第2のモードで第1のアプリケーションの制限付きセッションを開始し(1022)、パスコード入力インターフェースを表示せずに、第2のモードにおける第1のアプリケーションのインターフェースを表示し(1024)、第1のアプリケーション以外のデバイス内のアプリケーションに対して、デバイスをロックされ、パスコードで保護された状態に維持する(1026)。例えば、ジェスチャ5422(又は、
図5FFF〜5GGGのジェスチャ5454)が検知され、ジェスチャ5422(又は、ジェスチャ5454)がアプリケーションアクセスマーク5406上で開始し、第1のタイプのジェスチャとは異なる第2のタイプのジェスチャであると判定されると、
図5RR〜5TT(又は、
図5FFF〜5GGG)で示すように、ロック画面インターフェース5000−Lの表示が止まり、カメラアプリケーション143が制限付きセッションにおいて動画モードで開始され、対応するインターフェース5026が動画モードで表示され、デバイスにおけるその他のアプリケーションに対してパスコードで保護された状態が維持される。
【0277】
いくつかの実施形態において、ジェスチャが第1のアプリケーションアクセスマーク上で開始し、第1のタイプのジェスチャ及び第2のタイプのジェスチャとは異なる第3のタイプのジェスチャ(例えば、タップジェスチャ)と判断すると、デバイスは、第1のアプリケーションの第1のモードのインターフェースを部分的に露出するか、又は、第1のアプリケーションの第2のモードのインターフェースを部分的に露出する(1028)。例えば、タップジェスチャ5432及び5438が検知されると、
図5UU〜5BBBに示すように、インターフェース5026が、静止画像モード及び動画モードのそれぞれで、部分的に露出される。
【0278】
いくつかの実施形態において、第1のアプリケーションの第1のモードのインターフェースを部分的に露出すること、又は第1のアプリケーションの第2のモードのインターフェースを部分的に露出することは、ロック画面インターフェースを移行するアニメーションを表示することを含む(1030)。
図5UU〜5BBBに示すように、例えば、インターフェース5026を部分的に露出することは、ロックデバイスインターフェース5000−Lが移行するアニメーションを含み得る。
【0279】
いくつかの実施形態において、アニメーションはロック画面インターフェースを第1の方向に移行して第1のアプリケーションの第1のモード又は第2のモードのインターフェースを部分的に露出し、次に、ロック画面インターフェースを第1の方向とは反対の方向に移行して第1のアプリケーションの部分的に露出されたインターフェースの表示を除く(1032)。
図5UU〜5BBBに示すように、例えば、インターフェース5026の部分的な露出は、方向5434に移行し、次に、反対の方向5436に移行するロックデバイスインターフェース5000−Lのアニメーションを含み得る。
【0280】
いくつかの実施形態において、ジェスチャが第1のアプリケーションアクセスマーク上で開始し、第1のタイプのジェスチャ及び第2のタイプのジェスチャとは異なる第3のタイプのジェスチャ(例えば、タップ・アンド・ホールドジェスチャ)と判断すると、デバイスは、第1のタイプのジェスチャ及び第2のタイプのジェスチャの1つ以上のビジュアルキューを表示する(1034)。ビジュアルキューは、第1のタイプのジェスチャ及び第2のタイプのジェスチャのユーザにヒント又はリマインダーを提供する。ビジュアルキューは、テキスト、図形、又はそれらの任意の組み合わせであってよい。例えば、
図5CCC〜5DDDは、ジェスチャ5444(例えば、タップ・アンド・ホールドジェスチャ)がアプリケーションアクセスマーク5406上で検知されると表示されるジェスチャの視覚インジケータ5446及び5448を示す。
【0281】
ジェスチャが第1のアプリケーションアクセスマーク以外のタッチ感知式ディスプレイ上の位置で開始したと判定すると、デバイスがパスコード入力インターフェースを表示し、パスコード入力インターフェースに正しいパスコードが入力されると、パスコード入力インターフェースの表示が止まり、デバイスは、ロック解除状態に入り、複数のアプリケーションにアクセスし得る(1036)。例えば、
図5EEEに示すように、移動5452を伴うジェスチャ5450がロック解除オブジェクト5276上で検知されると、パスコード入力ユーザーインターフェース5022(
図5C)が表示される。
【0282】
いくつかの実施形態において、第1のタイプのジェスチャは、タッチ感知式表面上の第1の経路を移動するコンタクトを含み、第2のタイプのジェスチャは、タッチ感知式表面上の第1の経路とは異なる第2の経路を移動するコンタクトを含む(1038)。例えば、ジェスチャ5412(
図5OO)は、実質的に水平方向の経路を有し、ジェスチャ5422(
図5RR)は斜め方向の経路を有する。
【0283】
いくつかの実施形態において、第1のタイプのジェスチャは、タッチ感知式表面上の第1の領域に移動しそこで終了するコンタクトを含み、第2のタイプのジェスチャは、タッチ感知式表面上の、第1の領域とは異なる、第2の領域に移動しそこで終了するコンタクトを含む(1040)。例えば、いくつかの実施形態において、ジェスチャ5412はカメラアイコン5416上で終了し、ジェスチャ5422は動画アイコン5418上で終了する。
【0284】
いくつかの実施形態において、第1のタイプのジェスチャは、第1の数のコンタクトを有し、第2のタイプのジェスチャは、第1の数のコンタクトとは異なる、第2の数のコンタクトを有する(1042)。例えば、ジェスチャ5412(
図5OO)は1つのコンタクトを有し、ジェスチャ5454(
図5FFF)は2つのコンタクトを有する。
【0285】
いくつかの実施形態において、第1のアプリケーションはカメラアプリケーションであり、第1のモードは静止画像キャプチャモードであり、第2のモードは動画キャプチャモードである(1044)。例えば、
図5OO〜5GGGは、静止画像モード及び動画モードで表示されるカメラアプリケーション143のインターフェース5026を示す。
【0286】
いくつかの実施形態において、第1のアプリケーションは通知アプリケーションであり、第1のモードは着信メッセージ通知モードであり、第2のモードは集約通知モードである(1046)。アプリケーションアクセスマーク5406に関連するアプリケーションは通知アプリケーション165であり得、ロックデバイスインターフェース5000−Lからアクセスできる異なるモードには、着信メッセージ通知モード及び集約通知モードを含み得る。
【0287】
いくつかの実施形態において、第1のアプリケーションは電子メールアプリケーションであり、第1のモードは受信箱モードであり、第2のモードは電子メール作成モードである(1048)。アプリケーションアクセスマーク5406に関連するアプリケーションは電子メールアプリケーション140であり得、ロックデバイスインターフェース5000−Lからアクセスできる異なるモードには、受信箱モード及び電子メール作成モードを含み得る。
【0288】
いくつかの実施形態において、第1のアプリケーションは電話アプリケーションであり、第1のモードはキーパッドモードであり、第2のモードは直近通話一覧モードである(1050)。アプリケーションアクセスマーク5406に関連するアプリケーションは電話アプリケーション138であり得、ロックデバイスインターフェース5000−Lからアクセスできる異なるモードには、キーパッドモード及び直近通話一覧(例えば、通話ログ)モードを含み得る。
【0289】
いくつかの実施形態において、第1のアプリケーションは電話アプリケーションであり、第1のモードはキーパッドモードであり、第2のモードはボイスメールモードである(1052)。アプリケーションアクセスマーク5406に関連するアプリケーションは電話アプリケーション138であり得、ロックデバイスインターフェース5000−Lからアクセスできる異なるモードには、キーパッドモード及びボイスメールモードを含み得る。
【0290】
いくつかの実施形態において、デバイスは、第1のアプリケーションアクセスマークを第1のモードに対応する第1の図形から、第1の図形とは異なり、第2のモードに対応する第2の図形に変えるアニメーション(例えば、
図5RR〜5SSに示すように、カメラマークを静止カメラ図形から動画カメラ図形に変えるアニメーション)を表示する(1054)。
【0291】
図10の動作が説明されている特定の順序は単に例示的なものであって、説明されている順序が動作を実行し得る唯一の順番であることを示そうとしていないことが理解されよう。当業者は、本願に記載されている動作の順番を変更する様々な方法を認識されるであろう。更に、方法600、700、800、900及び1100(例えば、
図6A〜6B、
図7〜9、
図11A〜11C)を参照して本願で説明されているその他のプロセスの詳細は、
図10を参照して上述されている方法1000に同様に適用し得ることが理解されよう。例えば、方法1000を参照して上述されているロックデバイスインターフェース5000−Lは、本明細書で方法600を参照して説明されているロックデバイスインターフェース5000−Aの1つ以上の特性を有し得る。簡略化するため、これらの詳細の説明はここでは反復しない。
【0292】
図11A〜11Cは、いくつかの実施形態に係るロックされたデバイスの異なるモードのアプリケーションにアクセスする方法1100を示すフローチャートである。方法1100は、ディスプレイと、タッチ感知式表面と、第1のアプリケーションを含む複数のアプリケーションと、を有するポータブル多機能デバイス(例えば、
図3のデバイス300、又は
図1のポータブル多機能デバイス100)で実行される。いくつかの実施形態において、ディスプレイは、タッチスクリーンディスプレイであり、タッチ感知式表面はディスプレイ上にある。いくつかの実施形態において、ディスプレイは、タッチ感知式表面とは別である。方法1100における一部の動作は、組み合わせ得、及び/又は一部の動作の順序は変更し得る。
【0293】
以下で説明されているように、方法1100は、ロックされたデバイスにおける異なるモードのアプリケーションに迅速にアクセスするための直観的な方法を提供する。この方法は、ロックされたデバイスにおける異なるモードのアプリケーションにアクセスする時のユーザの認知負担を低減し、それによって、より効率的なヒューマン・マシン・インターフェースを創出する。バッテリ作動式の電子デバイスの場合、ユーザがロックされたデバイスにおける異なるモードのアプリケーションにより高速かつより効率的にアクセスできることによって電力を節減し、バッテリ充電間隔を長くすることができる。
【0294】
デバイスがロックされ、パスコードで保護された状態である時(1102)、デバイスは、第1のアプリケーションにおける第1のモードの第1のアクセスマーク(例えば、ユーザが対話して第1のアプリケーションにおける第1のモードにアクセスするアイコン又はその他の図形要素)、及び第1のアプリケーションにおける第2のモードの、第1のアクセスマークとは異なる、第2のアクセスマーク(例えば、ユーザが対話して第1のアプリケーションにおける第2のモードにアクセスするアイコン又はその他の図形要素)を含むロック画面インターフェースをタッチ感知式ディスプレイに表示する(1104)。例えば、
図5HHHは、ロックデバイスインターフェース5000−Mに表示される第1のアクセスマーク5458及び第2のアクセスマーク5462を示す。
【0295】
デバイスは、タッチ感知式ディスプレイ上でジェスチャを検知する(1106)。
図5HHH、5KKK、5NNNは、それぞれタッチスクリーン112上で検知されるジェスチャ5466及び5470を示す。
【0296】
ジェスチャが第1のアクセスマーク上で開始し、第1のタイプのジェスチャ(例えば、
図5HHH又は5PPPの垂直方向のスワイプジェスチャ5466、又は左方向のスワイプジェスチャ(例えば、
図5Xの移動5232を伴うジェスチャ5230))であると判定すると(1108)、デバイスはロック画面インターフェースの表示を止め(1110)、第1のアプリケーションの第1のモードで第1のアプリケーションの制限付きセッションを開始し(1112)、パスコード入力インターフェースを表示せずに、第1のモードにおける第1のアプリケーションのインターフェースを表示し(1114)、第1のアプリケーション以外のデバイス内のアプリケーションに対して、デバイスをロックされ、パスコードで保護された状態に維持する(1116)。例えば、ジェスチャ5466が検知され、ジェスチャ5466が第1のアクセスマーク5458上で開始し、第1のタイプのジェスチャであると判定されると、
図5HHH〜5JJJ、5PPPに示すように、ロック画面インターフェース5000−Mの表示が止まり、カメラアプリケーション143が制限付きセッションにおいて静止画像モードで開始され、対応するインターフェース5026が静止画像モードで表示され、デバイスにおけるその他のアプリケーションに対してパスコードで保護された状態が維持される。
【0297】
ジェスチャが第2のアプリケーションアクセスマーク上で開始し、第2のタイプのジェスチャ(例えば、
図5KKKの垂直方向スワイプジェスチャ5470、
図5NNNの水平方向スワイプジェスチャ5470、
図5PPPの2コンタクト垂直方向スワイプジェスチャ5476、又は右方向スワイプジェスチャ(例えば、
図5Xの移動5234を伴うジェスチャ5230))であると判定すると(1118)、デバイスは、ロック画面インターフェースの表示を止め(1120)、第1のアプリケーションの第1のモードとは異なる、第1のアプリケーションの第2のモードで第1のアプリケーションの制限付きセッションを開始し(1122)、パスコード入力インターフェースを表示せずに、第2のモードにおける第1のアプリケーションのインターフェースを表示し(1124)、第1のアプリケーション以外のデバイス内のアプリケーションに対して、デバイスをロックされ、パスコードで保護された状態に維持する(1126)。例えば、ジェスチャ5470(
図5KKK又は5NNN)又はジェスチャ5476(
図5PPP)が検知され、ジェスチャ5470又は5476が第2のアクセスマーク5464上で開始し、第2のタイプのジェスチャであると判定されると、
図5KKK〜5PPPに示すように、ロック画面インターフェース5000−Mの表示が止まり、カメラアプリケーション143が制限付きセッションにおいて動画モードで開始され、対応するインターフェース5026が動画モードで表示され、デバイスにおけるその他のアプリケーションに対してパスコードで保護された状態が維持される。
【0298】
いくつかの実施形態において、ジェスチャが第1のアクセスマーク上で開始し、第1のタイプのジェスチャとは異なるタイプのジェスチャ(例えば、タップジェスチャ)と判断すると、デバイスは、第1のアプリケーションの第1のモードのインターフェースを部分的に露出し、ジェスチャが第2のアクセスマーク上で開始し、第2のタイプのジェスチャとは異なるタイプのジェスチャ(例えば、タップジェスチャ)であると判定すると、デバイスは、第1のアプリケーションの第2のモードのインターフェースを部分的に露出する(1128)。例えば、タップジェスチャ5480が検知されると、
図5QQQ〜5RRRに示すように、ロックデバイスインターフェース5000−Mを方向5484に移行することによって、インターフェース5026が静止画像モードで部分的に露出される。タップジェスチャ5482が検知されると、
図5QQQ及び5SSSに示すように、ロックデバイスインターフェース5000−Mを方向5488に移行することによって、インターフェース5026が動画モードで部分的に露出される。
【0299】
いくつかの実施形態において、第1のタイプのジェスチャとは異なるタイプのジェスチャはタップジェスチャであって、第2のタイプのジェスチャとは異なるタイプのジェスチャはタップジェスチャである(1130)。例えば、ジェスチャ5480及び5482は、いずれもタップジェスチャであり得る。
【0300】
いくつかの実施形態において、アプリケーションの第1のモードのインターフェースを部分的に露出することは、第1の方向に移行するロック画面インターフェースのアニメーションを表示することを含み、アプリケーションの第2のモードのインターフェースを部分的に露出することは、第1の方向とは異なる第2の方向に移行するロック画面インターフェースのアニメーションを表示することを含む(1132)。
図5RRRに示すように、例えば、静止画像モードにおけるインターフェース5026の部分的露出は、方向5484に移行するロックデバイスインターフェース5000−Mのアニメーションを含み得る。
図5SSSに示すように、例えば、動画モードにおけるインターフェース5026の部分的露出は、方向5484とは異なる、方向5488に移行するロックデバイスインターフェース5000−Mのアニメーションを含み得る。
【0301】
いくつかの実施形態において、第2の方向は第1の方向と直交する(1134)。例えば、方向5484(
図5RRR)と方向5488(
図5SSS)は互いに直交している。
【0302】
いくつかの実施形態において、第2のタイプのジェスチャは、第1のタイプのジェスチャとは異なる(1136)。例えば、ジェスチャ5466(
図5HHH)及びジェスチャ5470(
図5NNN)は異なるタイプのジェスチャであって、ジェスチャ5466は垂直方向のスワイプジェスチャであり、
図5NNNのジェスチャ5470は、水平方向のスワイプジェスチャである。
【0303】
いくつかの実施形態において、ジェスチャが、第1のアクセスマーク及び第2のアクセスマークとは異なるタッチ感知式ディスプレイ上の位置で開始したと判定すると、デバイスは、パスコード入力インターフェースを表示し、パスコード入力インターフェースに正しいパスコードが入力されると、パスコード入力インターフェースの表示を止め、デバイスはロック解除状態に入り、複数のアプリケーションにアクセスできる(1138)。例えば、
図5TTTに示すように、移動5494を伴うジェスチャ5492がロック解除オブジェクト5276上で検知されると、パスコード入力ユーザーインターフェース5022(
図5C)が表示される。
【0304】
いくつかの実施形態において、第1のタイプのジェスチャは、タッチ感知式表面上の第1の経路を移動するコンタクトを有し、第2のタイプのジェスチャは、タッチ感知式表面上の第1の経路とは異なる第2の経路を移動するコンタクトを含む(1140)。例えば、ジェスチャ5466は、実質的に垂直方向の経路を有し、
図5NNNのジェスチャ5470は水平方向の経路を有する。
【0305】
いくつかの実施形態において、第1のタイプのジェスチャは、タッチ感知式表面上の第1の領域に移動しそこで終了するコンタクトを含み、第2のタイプのジェスチャは、タッチ感知式表面上の、第1の領域とは異なる、第2の領域に移動しそこで終了するコンタクトを含む(1142)。例えば、いくつかの実施形態において、
図5HHH〜5IIIのジェスチャ5466は、カメラアイコン5416上で終了し、
図5KKK〜5LLLのジェスチャ5470は、動画アイコン5418上で終了する。
【0306】
いくつかの実施形態において、第1のタイプのジェスチャは、第1の数のコンタクトを有し、第2のタイプのジェスチャは、第1の数のコンタクトとは異なる、第2の数のコンタクトを有する(1144)。例えば、ジェスチャ5466は1つのコンタクトを有し、ジェスチャ5476(
図5PPP)は2つのコンタクトを有する。
【0307】
いくつかの実施形態において、第1のアプリケーションはカメラアプリケーションであり、第1のモードは静止画像キャプチャモードであり、第2のモードは動画キャプチャモードである(1146)。例えば、
図5HHH〜5TTTは、静止画像モード及び動画モードで表示されるカメラアプリケーション143のインターフェース5026を示す。
【0308】
いくつかの実施形態において、第1のアプリケーションは通知アプリケーションであり、第1のモードは着信メッセージ通知モードであり、第2のモードは集約通知モードである(1148)。例えば、第1のアクセスマーク5458及び第2のアクセスマーク5462に関連するアプリケーションは通知アプリケーション165であり得、ロックデバイスインターフェース5000−Mからアクセスできる異なるモードには、着信メッセージ通知モード及び集約通知モードを含み得る。
【0309】
いくつかの実施形態において、第1のアプリケーションは電子メールアプリケーションであり、第1のモードは受信箱モードであり、第2のモードは電子メール作成モードである(1150)。例えば、第1のアクセスマーク5458及び第2のアクセスマーク5462に関連するアプリケーションは電子メールアプリケーション140であり得、ロックデバイスインターフェース5000−Mからアクセスできる異なるモードには、受信箱モード及び電子メール作成モードを含み得る。
【0310】
いくつかの実施形態において、第1のアプリケーションは電話アプリケーションであり、第1のモードはキーパッドモードであり、第2のモードは直近通話一覧モードである(1152)。例えば、第1のアクセスマーク5458及び第2のアクセスマーク5462に関連するアプリケーションは、電話アプリケーション138であり得、ロックデバイスインターフェース5000−Mからアクセスできる異なるモードには、キーパッドモード及び直近通話一覧(例えば、通話ログ)モードを含み得る。
【0311】
いくつかの実施形態において、第1のアプリケーションは電話アプリケーションであり、第1のモードはキーパッドモードであり、第2のモードはボイスメールモードである(1154)。例えば、第1のアクセスマーク5458及び第2のアクセスマーク5462に関連するアプリケーションは、電話アプリケーション138であり得、ロックデバイスインターフェース5000−Mからアクセスできる異なるモードには、キーパッドモード及びボイスメールモードを含み得る。
【0312】
図11の動作が説明されている特定の順序は単に例示的なものであって、説明されている順序が動作を実行し得る唯一の順番であることを示そうとしていないことが理解されよう。当業者は、本願に記載されている動作の順番を変更する様々な方法を認識されるであろう。更に、方法600、700、800、900及び1000(例えば、
図6A〜6B、7〜9、10A〜10C)を参照して本願で説明されているその他のプロセスの詳細は、
図11を参照して上述されている方法1000に同様に適用し得ることが理解されよう。例えば、方法1000を参照して上述されているロックデバイスインターフェース5000−Mは、本明細書で方法600を参照して説明されているロックデバイスインターフェース5000−Aの1つ以上の特性を有し得る。簡略化するため、これらの詳細の説明はここでは反復しない。
【0313】
いくつかの実施形態に従って、
図12は、上述されている本発明の原理に従って構成された電子デバイス1200の機能ブロック図を示す。デバイスの機能ブロックは、本発明の原理を実行するハードウェア、ソフトウェア、又はハードウェアとソフトウェアとの組み合わせにより実装し得る。当業者には、
図12で説明されている機能ブロックは、組み合わせるか、又はサブブロックに分割して上記のように本発明の原理を実装し得ることが理解されよう。したがって、本明細書に記述は、本明細書において説明されている機能ブロックのあらゆる可能な組み合わせ若しくは分割、又は更なる定義を支持しうるものである。
【0314】
図12に示すように、電子デバイス1200は、デバイスがロックされ、パスコードで保護された状態である間に、カメラアクセスマークを含むロック画面インターフェースを表示し、ジェスチャを受け取るように構成されたタッチ感知式ディスプレイユニット1202と、カメラアプリケーション1205を含む複数のアプリケーション1204と、タッチ感知式ディスプレイユニット1202及び複数のアプリケーション1204に結合された処理ユニット1206と、を有する。いくつかの実施形態において、処理ユニットは、検知ユニット1208と、中止ユニット1210と、開始ユニット1212と、表示有効化ユニット1214と、維持ユニット1216と、初期化ユニット1218と、防止ユニット1220と、を有する。
【0315】
処理ユニット1206は、デバイスがロックされ、パスコードで保護された状態である間に、タッチ感知式ディスプレイユニット上でジェスチャを(例えば、検知ユニット1208で)検知し、ジェスチャがカメラアクセスマーク上で開始したと判定すると、ロック画面インターフェースの表示を(例えば、中止ユニット1210で)中止し、カメラアプリケーションの制限付きセッションを(例えば、開始ユニット1212で)開始し、パスコード入力インターフェースを表示せずにカメラアプリケーションのインターフェースの表示を(例えば、表示有効化ユニット1214で)有効にし、カメラアプリケーション以外のデバイスのアプリケーションに対してデバイスをロックされ、パスコードで保護された状態に(例えば、維持ユニット1216で)維持し、ジェスチャが、カメラアクセスマーク以外のタッチ感知式ディスプレイユニット上で開始したと判定すると、パスコード入力インターフェースの表示を(例えば、表示有効化ユニット1214で)有効にするように構成されており、正しいパスコードがパスコード入力インターフェースに入力されると、パスコード入力インターフェースの表示が消え、デバイスはロック解除状態に入り、複数のアプリケーションにアクセスし得る。
【0316】
いくつかの実施形態において、カメラアクセスマークは、ロック画面インターフェースの所定の領域内に表示される。
【0317】
いくつかの実施形態において、ジェスチャは、シングルフィンガースライドジェスチャである。
【0318】
いくつかの実施形態において、ジェスチャは単一の指の所定の方向への連続した移動を有する。
【0319】
いくつかの実施形態において、ジェスチャは、単一の指の任意の所望の経路に沿った連続した移動を有する。
【0320】
いくつかの実施形態において、ジェスチャは、シングルフィンガータップジェスチャである。
【0321】
いくつかの実施形態において、処理ユニットは、ジェスチャがカメラアクセスマーク上で開始したと判定されると、カメラアプリケーションによって制御されるカメラ内の1つ以上のハードウェアコンポーネントを(例えば、初期化ユニット1218で)初期化するように構成されている。
【0322】
いくつかの実施形態において、カメラアプリケーションが制限付きセッションにある間に、カメラアプリケーションは、制限付きセッションにおいてカメラアプリケーションによって生成された1つ以上の画像を提示でき、カメラアプリケーションは、制限付きセッションの時に生成されていないカメラアプリケーションの一切の画像を提示できない。
【0323】
いくつかの実施形態において、ジェスチャがカメラアクセスマーク以外のタッチ感知式ディスプレイ上の位置で開始したと判定されると、カメラアプリケーションのインターフェースを表示せずに、パスコード入力インターフェースが表示される。
【0324】
いくつかの実施形態において、処理ユニットは、デバイスがロックされ、パスコードで保護されている状態である間に、ジェスチャに対応しないタッチ感知式ディスプレイユニットへのコンタクトが検知されると、デバイスに所定のセットの動作を(例えば、防止ユニット1220で)実行させないように構成されている。
【0325】
他のいくつかの実施形態において、電子デバイス1200は、デバイスがロックされ、パスコードで保護された状態である間に、カメラアクセスマーク及びロック解除マークを含むロック画面インターフェースを表示し、ジェスチャを受け取るように構成されたタッチ感知式ディスプレイユニット1202と、カメラアプリケーション1205を含む複数のアプリケーション1204と、タッチ感知式ディスプレイユニット1202及び複数のアプリケーション1204に結合された処理ユニット1206と、を有する。いくつかの実施形態において、処理ユニットは、検知ユニット1208と、中止ユニット1210と、開始ユニット1212と、表示有効化ユニット1214と、維持ユニット1216と、を有する。
【0326】
処理ユニット1206は、デバイスがロックされ、パスコードで保護された状態である間に、ジェスチャがカメラアクセスマーク上で開始し、終了したと(例えば、検知ユニット1208で)検知すると、ロック画面インターフェースの表示を(例えば、中止ユニット1210で)中止し、カメラアプリケーションの制限付きセッションを(例えば、開始ユニット1212で)開始し、パスコード入力インターフェースを表示せずにカメラアプリケーションのインターフェースの表示を(例えば、表示有効化ユニット1214で)有効にし、デバイスをカメラアプリケーション以外のデバイスのアプリケーションに対してロックされ、パスコードで保護された状態に(例えば、維持ユニット1216で)維持し、ロック解除マークに関連するタッチ感知式ディスプレイユニット上の位置で開始するジェスチャを(例えば、検知ユニット1208で)検知すると、パスコード入力インターフェースの表示を(例えば、表示有効化ユニット1214で)表示するように構成されており、正しいパスコードがパスコード入力インターフェースに入力されると、パスコード入力インターフェースの表示が消え、デバイスはロック解除状態に入り、複数のアプリケーションにアクセスし得る。
【0327】
他のいくつかの実施形態において、電子デバイス1200は、デバイスがロックされ、パスコードで保護された状態である間に、カメラアクセスマーク及びロック解除マークを含むロック画面インターフェースを表示し、ジェスチャを受け取るように構成されたタッチ感知式ディスプレイユニット1202と、カメラアプリケーション1205を含む複数のアプリケーション1204と、タッチ感知式ディスプレイユニット1202及び複数のアプリケーション1204に結合された処理ユニット1206と、を有する。いくつかの実施形態において、処理ユニットは、検知ユニット1208と、中止ユニット1210と、開始ユニット1212と、表示有効化ユニット1214と、維持ユニット1216と、を有する。
【0328】
処理ユニット1206は、デバイスがロックされ、パスコードで保護された状態である間に、カメラアクセスマーク上で終了するジェスチャを(例えば、検知ユニット1208で)検知すると、ロック画面インターフェースの表示を(例えば、中止ユニット1210で)中止し、カメラアプリケーションの制限付きセッションを(例えば、開始ユニット1212で)開始し、パスコード入力インターフェースを表示せずにカメラアプリケーションのインターフェースの表示を(例えば、表示有効化ユニット1214で)有効にし、デバイスをカメラアプリケーション以外のデバイスのアプリケーションに対してロックされ、パスコードで保護された状態に(例えば、維持ユニット1216で)維持し、ロック解除マークに関連したタッチ感知式ディスプレイユニット上の位置で終了するジェスチャを(例えば、検知ユニット1208で)検知すると、パスコード入力インターフェースを(例えば、表示有効化ユニット1214で)表示するように構成されており、正しいパスコードがパスコード入力インターフェースに入力されると、パスコード入力インターフェースの表示が消え、デバイスはロック解除状態に入り、複数のアプリケーションにアクセスし得る。
【0329】
他のいくつかの他の実施形態において、電子デバイス1200は、デバイスがロックされ、パスコードで保護された状態である間に、カメラアクセスマークを含むロック画面インターフェースを表示し、ジェスチャを受け取るように構成されたタッチ感知式ディスプレイユニット1202と、カメラアプリケーション1205を含む複数のアプリケーション1204と、タッチ感知式ディスプレイユニット1202及び複数のアプリケーション1204に結合された処理ユニット1206と、を有する。いくつかの実施形態において、処理ユニットは、検知ユニット1208と、中止ユニット1210と、開始ユニット1212と、表示有効化ユニット1214と、維持ユニット1216と、移行ユニット1222と、露出ユニット1224と、を有する。
【0330】
処理ユニット1206は、デバイスがロックされ、パスコードで保護された状態である間に、タッチ感知式ディスプレイユニット上でジェスチャを(例えば、検知ユニット1208で)検知し、ジェスチャがカメラアクセスマーク上で開始し、第1のタイプであると判定すると、カメラアプリケーションのインターフェースを(例えば、露出ユニット1224で)部分的に露出し、ジェスチャがカメラアクセスマーク上で開始し、第1のタイプとは異なる第2のタイプであると判定すると、ロック画面インターフェースの表示を(例えば、中止ユニット1210で)中止し、カメラアプリケーションの制限付きセッションを(例えば、開始ユニット1212で)開始し、パスコード入力インターフェースを表示せずにカメラアプリケーションのインターフェースの表示を(例えば、表示有効化ユニット1214で)有効にし、デバイスをカメラアプリケーション以外のデバイスのアプリケーションに対してロックされ、パスコードで保護された状態に(例えば、維持ユニット1216で)維持し、ジェスチャが、カメラアクセスマーク以外のタッチ感知式ディスプレイユニット上の位置で開始したと判定すると、パスコード入力インターフェースの表示を(例えば、表示有効化ユニット1214で)有効にするように構成されており、正しいパスコードがパスコード入力インターフェースに入力されると、パスコード入力インターフェースの表示が消え、デバイスはロック解除状態に入り、複数のアプリケーションにアクセスし得る。
【0331】
いくつかの実施形態において、処理ユニットは、ジェスチャがカメラアクセスマーク上で開始し、第1のタイプであると判定されると、ロック画面インターフェースを(例えば、移行ユニット1222で)移行するように構成されている。
【0332】
いくつかの実施形態に従って、
図13は、上述の本発明の原理に従って構成された電子デバイス1300の機能ブロック図を示す。デバイスの機能ブロックは、本発明の原理を実行するハードウェア、ソフトウェア、又はハードウェアとソフトウェアとの組み合わせによって実装し得る。当業者には、
図13で説明されている機能ブロックを組み合わせるか、又はサブブロックに分割して、上記の本発明の原理を実装し得ることが理解されよう。したがって、本明細書における記述は、本明細書で説明されている機能ブロックのあらゆる可能な組み合わせ、若しくは分割、又は更なる定義を支持し得る。
【0333】
図13に示すように、電子デバイス1300は、デバイスがロックされ、パスコードで保護された状態である間に、第1のアプリケーションアクセスマークを含むロック画面インターフェースを表示し、ジェスチャを受け取るように構成されたタッチ感知式ディスプレイユニット1302と、第1のアプリケーション1305を含む複数のアプリケーション1304と、タッチ感知式ディスプレイユニット1302及び複数のアプリケーション1304に結合された処理ユニット1306と、を有する。いくつかの実施形態において、処理ユニット1306は、検知ユニット1308と、中止ユニット1310と、開始ユニット1312と、表示有効化ユニット1314と、維持ユニット1316と、露出ユニット1318と、を有する。
【0334】
処理ユニット1306は、デバイスがロックされ、パスコードで保護された状態である間に、タッチ感知式ディスプレイユニット1302上でジェスチャを(例えば、検知ユニット1308で)検知し、ジェスチャが第1のアプリケーションアクセスマーク上で開始し、第1のタイプのジェスチャであると判定すると、ロック画面インターフェースの表示を(例えば、中止ユニット1310で)中止し、第1のアプリケーション1305の第1のモードにおける第1のアプリケーション1305の制限付きセッションを(例えば、開始ユニット1312で)開始し、パスコード入力インターフェースを表示せずに第1のモードにおける第1のアプリケーション1305のインターフェースの表示を(例えば、表示有効化ユニット1314で)有効にし、デバイスを第1のアプリケーション1305以外のデバイスのアプリケーションに対してロックされ、パスコードで保護された状態に(例えば、維持ユニット1316で)維持し、ジェスチャが、第1のアプリケーションマーク上で開始し、第1のタイプのジェスチャとは異なる第2のタイプのジェスチャであると判定すると、ロック画面インターフェースの表示を(例えば、中止ユニット1310で)止め、第1のアプリケーション1305の第1のモードとは異なる第1のアプリケーション1305の第2のモードにおいて第1のアプリケーション1305の制限付きセッションを(例えば、開始ユニット1312で)開始し、パスコード入力インターフェースを表示せずに、第2のモードにおける第1のアプリケーション1305のインターフェースの表示を(例えば、表示有効化ユニット1314で)有効にし、デバイスを第1のアプリケーション1305以外のデバイスにおけるアプリケーション1304に対してロックされ、パスコードで保護された状態に(例えば、維持ユニット1316で)維持するように構成されている。
【0335】
いくつかの実施形態において、処理ユニット1306は、ジェスチャが第1のアプリケーションアクセスマーク上で開始し、第1のタイプのジェスチャ及び第2のタイプのジェスチャとは異なる第3のタイプのジェスチャと判断されると、第1のアプリケーション1305の第1のモードのインターフェースを部分的に露出するか、又は、第1のアプリケーション1305の第2のモードのインターフェースを(例えば、露出ユニット1318で)部分的に露出するように構成されている。
【0336】
いくつかの実施形態において、第1のアプリケーション1305の第1のモードのインターフェースを部分的に露出すること、又は第1のアプリケーション1305の第2のモードのインターフェースを部分的に露出することは、ロック画面インターフェースを移行するアニメーションを表示することを含む。
【0337】
いくつかの実施形態において、アニメーションはロック画面インターフェースを第1の方向に移行して第1のアプリケーション1305の第1のモード又は第2のモードのインターフェースを部分的に露出し、次に、ロック画面インターフェースを第1の方向とは反対の方向に移行して第1のアプリケーション1305の部分的に露出されたインターフェースの表示を除く。
【0338】
いくつかの実施形態において、処理ユニット1306は、ジェスチャが第1のアプリケーションアクセスマーク上で開始し、第1のタイプのジェスチャ及び第2のタイプのジェスチャとは異なる第3のタイプのジェスチャであると判断されると、第1のタイプのジェスチャ及び第2のタイプのジェスチャの1つ以上のビジュアルキューの表示を(例えば、表示有効化ユニット1314で)有効にするように構成されている。
【0339】
いくつかの実施形態において、処理ユニット1306は、ジェスチャが、第1のアプリケーションアクセスマーク以外のタッチ感知式ディスプレイ上の位置で開始したと判定されると、パスコード入力インターフェースの表示を(例えば、表示有効化ユニット1314で)有効にするように構成されており、パスコード入力インターフェースに正しいパスコードが入力されると、パスコード入力インターフェースの表示が止まり、デバイスはロック解除状態に入り、複数のアプリケーション1304にアクセスできる。
【0340】
いくつかの実施形態において、第1のタイプのジェスチャは、タッチ感知式表面上の第1の経路を移動するコンタクトを有し、第2のタイプのジェスチャは、タッチ感知式表面上の第1の経路とは異なる第2の経路を移動するコンタクトを有する。
【0341】
いくつかの実施形態において、第1のタイプのジェスチャは、タッチ感知式表面上の第1の領域に移動しそこで終了するコンタクトを含み、第2のタイプのジェスチャは、タッチ感知式表面上の、第1の領域とは異なる、第2の領域に移動しそこで終了するコンタクトを含む。
【0342】
いくつかの実施形態において、第1のタイプのジェスチャは、第1の数のコンタクトを有し、第2のタイプのジェスチャは、第1の数のコンタクトとは異なる、第2の数のコンタクトを有する。
【0343】
いくつかの実施形態において、第1のアプリケーション1305はカメラアプリケーションであり、第1のモードは静止画像キャプチャモードであり、第2のモードは動画キャプチャモードである。
【0344】
いくつかの実施形態において、第1のアプリケーション1305は通知アプリケーションであり、第1のモードは着信メッセージ通知モードであり、第2のモードは集約通知モードである。
【0345】
いくつかの実施形態において、第1のアプリケーション1305は電子メールアプリケーションであり、第1のモードは受信箱モードであり、第2のモードは電子メール作成モードである。
【0346】
いくつかの実施形態において、第1のアプリケーション1305は電話アプリケーションであり、第1のモードはキーパッドモードであり、第2のモードは直近通話一覧モードである)。
【0347】
いくつかの実施形態において、第1のアプリケーション1305は電話アプリケーションであり、第1のモードはキーパッドモードであり、第2のモードはボイスメールモードである。
【0348】
いくつかの実施形態において、処理ユニット1306は、第1のアプリケーションアクセスマークを、第1のモードに対応する第1の図形から第2のモードに対応する、第1の図形とは異なる第2の図形に変えるアニメーションの表示を(例えば、表示有効化ユニット1314で)有効にするように構成されている。
【0349】
他のいくつかの実施形態において、電子デバイス1300は、デバイスがロックされ、パスコードで保護された状態である間に、第1のアプリケーション1305における第1のモードの第1アクセスマークと、第1のアクセスマークとは異なり、第1のアプリケーション1305における第2のモードの第2のアクセスマークと、を含むロック画面インターフェースを表示し、ジェスチャを受け取るように構成されたタッチ感知式ディスプレイユニット1302と、第1のアプリケーション1305を含む複数のアプリケーション1304と、タッチ感知式ディスプレイユニット1302及び複数のアプリケーション1304に結合された処理ユニット1306と、を有する。いくつかの実施形態において、処理ユニット1306は、検知ユニット1308と、中止ユニット1310と、開始ユニット1312と、表示有効化ユニット1314と、維持ユニット1316と、露出ユニット1318と、を有する。
【0350】
処理ユニット1306は、デバイスがロックされ、パスコードで保護された状態である間に、タッチ感知式ディスプレイ上でジェスチャを(例えば、検知ユニット1308で)検知し、ジェスチャが第1のアクセスマーク上で開始し、第1のタイプのジェスチャであると判定すると、ロック画面インターフェースの表示を(例えば、中止ユニット1310で)中止し、第1のアプリケーション1305の第1のモードにおける第1のアプリケーション1305の制限付きセッションを(例えば、開始ユニット1312で)開始し、パスコード入力インターフェースを表示せずに第1のモードにおいて第1のアプリケーション1305のインターフェースの表示を(例えば、表示有効化ユニット1314で)有効にし、デバイスを第1のアプリケーション1305以外のデバイスのアプリケーション1304に対してロックされ、パスコードで保護された状態に(例えば、維持ユニット1316で)維持し、ジェスチャが、第2のアクセスマーク上で開始し、第2のタイプのジェスチャであると判定すると、ロック画面インターフェースの表示を(例えば、中止ユニット1310で)止め、第1のアプリケーション1305の第1のモードとは異なる第1のアプリケーション1305の第2のモードにおいて第1のアプリケーション1305の制限付きセッションを(例えば、開始ユニット1312で)開始し、パスコード入力インターフェースを表示せずに、第2のモードにおける第1のアプリケーション1305のインターフェースの表示を(例えば、表示有効化ユニット1314で)有効にし、デバイスを第1のアプリケーション1305以外のデバイスにおけるアプリケーション1304に対してロックされ、パスコードで保護された状態に(例えば、維持ユニット1316で)維持するように構成されている。
【0351】
いくつかの実施形態において、処理ユニット1306は、ジェスチャが第1のアクセスマーク上で開始し、第1のタイプのジェスチャとは異なるタイプのジェスチャであると判断されると、第1のアプリケーション1305の第1のモードのインターフェースを(例えば、露出ユニット1318で)部分的に露出し、ジェスチャが第2のアクセスマークで開始し、第2のタイプのジェスチャとは異なるタイプのジェスチャと判定されると、第1のアプリケーション1305の第2のモードのインターフェースを(例えば、露出ユニット1318で)部分的に露出するように構成されている。
【0352】
いくつかの実施形態において、第1のタイプのジェスチャとは異なるタイプのジェスチャはタップジェスチャであって、第2のタイプのジェスチャとは異なるタイプのジェスチャはタップジェスチャである。
【0353】
いくつかの実施形態において、アプリケーションの第1のモードのインターフェースを部分的に露出することが、第1の方向に移行するロック画面インターフェースのアニメーションを表示することを含み、アプリケーションの第2のモードのインターフェースを部分的に露出することが、第1の方向とは異なる第2の方向に移行するロック画面インターフェースのアニメーションを表示することを含む。
【0354】
いくつかの実施形態において、第2の方向は第1の方向と直交する。
【0355】
いくつかの実施形態において、第2のタイプのジェスチャは第1のタイプのジェスチャとは異なる。
【0356】
いくつかの実施形態において、処理ユニット1306は、ジェスチャが、第1のアクセスマーク及び第2のアクセスマーク以外のタッチ感知式ディスプレイ上の位置で開始したと判定すると、パスコード入力インターフェースの表示を(例えば、表示有効化ユニット1314で)有効にするように構成されており、パスコード入力インターフェースに正しいパスコードが入力されると、パスコード入力インターフェースの表示が止まり、デバイスはロック解除状態に入り、複数のアプリケーション1304にアクセスできる。
【0357】
いくつかの実施形態において、第1のタイプのジェスチャは、タッチ感知式表面上の第1の経路を移動するコンタクトを有し、第2のタイプのジェスチャは、タッチ感知式表面上の第1の経路とは異なる第2の経路を移動するコンタクトを有する。
【0358】
いくつかの実施形態において、第1のタイプのジェスチャは、タッチ感知式表面上の第1の領域に移動しそこで終了するコンタクトを含み、第2のタイプのジェスチャは、タッチ感知式表面上の、第1の領域とは異なる、第2の領域に移動しそこで終了するコンタクトを含む。
【0359】
いくつかの実施形態において、第1のタイプのジェスチャは、第1の数のコンタクトを有し、第2のタイプのジェスチャは、第1の数のコンタクトとは異なる、第2の数のコンタクトを有する。
【0360】
いくつかの実施形態において、第1のアプリケーション1305はカメラアプリケーションであり、第1のモードは静止画像キャプチャモードであり、第2のモードは動画キャプチャモードである。
【0361】
いくつかの実施形態において、第1のアプリケーション1305は通知アプリケーションであり、第1のモードは着信メッセージ通知モードであり、第2のモードは集約通知モードである。
【0362】
いくつかの実施形態において、第1のアプリケーション1305は電子メールアプリケーションであり、第1のモードは受信箱モードであり、第2のモードは電子メール作成モードである。
【0363】
いくつかの実施形態において、第1のアプリケーション1305は電話アプリケーションであり、第1のモードはキーパッドモードであり、第2のモードは直近通話一覧モードである)。
【0364】
いくつかの実施形態において、第1のアプリケーション1305は電話アプリケーションであり、第1のモードはキーパッドモードであり、第2のモードはボイスメールモードである。
【0365】
上記の情報処理方法における動作は、汎用プロセッサ又はアプリケーションに特化したチップなどの情報処理装置において1つ以上の機能モジュールを実行することによって実施され得る。これらのモジュール、これらのモジュールの組み合わせ、及び/又はこれらの(例えば、
図1A及び
図3を参照して上述されている)汎用ハードウェアとの組み合わせは、全て、本発明の保護の範囲内に含まれている。
【0366】
図6A〜6B、7〜9、10A〜10C、11A〜11Cを参照して上述されている動作は、
図1A〜1Bで示されているコンポーネントによって実行され得る。例えば、検知動作608、中止動作620、開始動作622、表示動作624、及び維持動作626は、イベントソータ170、イベント認識部180、及びイベントハンドラー190によって実行され得る。イベントソータ170内のイベントモニタ171は、タッチ感知式ディスプレイ112へのコンタクトを検知し、イベントディスパッチャーモジュール174は、イベント情報をアプリケーション136−1に配信する。アプリケーション136−1のそれぞれのイベント認識部180は、イベント情報をそれぞれのイベント定義186と比較し、タッチ感知式表面上の第一の位置における第1のコンタクトが、ユーザーインターフェース上でのオブジェクトの選択などの所定のイベント又はサブイベントに対応するかどうかを判定する。それぞれの所定のイベント又はサブイベントが検知されると、イベント認識部180は、そのイベント又はサブイベントの検知に関連するイベントハンドラー190をアクティブ化する。イベントハンドラー190は、データアップデータ176又はオブジェクトアップデータ177を利用又は呼び出してアプリケーション内部状態192を更新し得る。いくつかの実施形態において、イベントハンドラー190は、それぞれのGUIアップデータ178にアクセスしてアプリケーションによって表示されたものを更新する。同様に、当業者には、
図1A〜1Bに示すコンポーネントに基づいて他のプロセスをどのように実装し得るか明らかであろう。
【0367】
上記の内容は、本発明を説明する目的で、特定の実施形態を参照して説明されている。しかし、上記の例示的考察は、本発明の全てを包括するものではなく、又は、本発明を開示された正確な形に限定するものではない。上記の教示を鑑み、多くの修正及び変更が可能である。本発明の原理及びその実際的な応用を最良の形で説明し、それによって他の当業者が様々な実施形態で、及び想到される特定の用途に好適な様々な改良と共に本発明を最良な形で利用することを可能とするために、これらの実施形態を選択し説明した。