【文献】
HTC,Clarification on device triggering procedure when routing inforamtion is absent, 3GPP TSG-SA WG2#93 S2-123704,2012年10月12日,p.1,<URL:http://www.3gpp.org/ftp/tsg_sa/WG2_Arch/TSGS2_93_Sofia/Docs/S2-123704.zip>
【文献】
3rd Generation Partnership Project;Technical Specification Group Services and System Aspects;Architecture enhancements to facilitate communications with packet data networks and applications(Release 11),3GPP TS23.682 V11.2.0 (2012-09),2012年 9月,p. 9, 20-21
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
前記処理ユニットは特に、前記ユーザに前記ショートメッセージを提供するために利用可能なサービングノードがないとき、前記ショートメッセージを送信することができないと判定するように構成される、請求項5に記載のデバイス。
記録されたプログラムを有するコンピュータ可読記憶媒体であって、前記プログラムは、請求項1〜4のいずれか一項に記載の方法をコンピュータに実行させる、コンピュータ可読記憶媒体。
【発明を実施するための形態】
【0017】
本発明の実施形態における添付図面を参照して、本発明の実施形態の技術的解決策を以下に明確かつ十分に説明する。当然ながら、説明される実施形態は、本発明の実施形態の全てではなく、単なる一部に過ぎない。創造的努力なしに本発明の実施形態に基づいて当業者によって得られる他の全ての実施形態は、本発明の保護範囲にあるものとする。
【0018】
図1は、本発明の実施形態に基づく従来のショートメッセージシステムの概略構造図である。前記システムは、ショートメッセージ転送及び一時記憶機能を提供するSMS-SCと、モバイル用ショートメッセージ(Mobile Originated Short Message, MO SM)のためのショートメッセージ転送機能を提供するショートメッセージサービスのためのインターネットワーキングMSC(Interworking MSC For Short Message Service, SMS-IWMSC)と、MT SMに対してショートメッセージルーティング及び転送機能を提供するSMS-GMSCとを備える。HLR/HSSは主に、ユーザ加入者データ及びユーザロケーション情報を含む。MSC/VLRは、UEが回路切換え(Circuit Switched, CS)ネットワークに登録するサービングノードであり、SGSNは、UEがパケット切換え(Packet Switched, PS)ネットワークに登録するサービングノードであり、かつ、MMEは、UEが進化型パケットシステム(Evolved Packet System, EPS)ネットワークに登録するサービングノードである。MSC/VLR、SGSN、又はMMEは、集合的にモビリティ管理ネットワーク要素と呼ばれてもよく、かつユーザにモビリティ管理及びサービスを提供してもよく、ユーザにショートメッセージサービスを提供するためのショートメッセージサービングノードのような機能を有する。ショートメッセージサービスルータ(SMS Router)は、オプションのデバイスである。
【0019】
図2は、本発明の実施形態に基づくMTCシステムの概略構造図である。MTCシステムにおいて、ユーザデバイスのIPアドレスが未知又は利用不可であるとき、例えばSCS又はAS(Application Server, application server)との通信を確立するために、SCSは、デバイストリガリング(Device Triggering)メカニズムを使用することによって、ユーザデバイスにアプリケーション層命令を実行するように指示する必要がある。モビリティ管理ネットワーク要素は、MSC/VLR、SGSN、又はMMEであってもよい。現在、ショートメッセージを用いるトリガリングが、MTCにおけるデバイストリガリングの主要な手段である。
【0020】
図3は、本発明の実施形態に基づくショートメッセージシグナリングを最適化するための方法のフローチャートである。前記方法は、従来のショートメッセージシステムに適用されてもよく、かつMTCシステムに適用されてもよい。ショートメッセージシグナリングを最適化するための前記方法は、以下のステップを含む。
【0021】
S301: ネットワークデバイスによって送信されたメッセージを受信する。前記メッセージは、ユーザに送信されるショートメッセージの有効期限を示すパラメータ、又は、ショートメッセージを送信できない又は送信に失敗したときにユーザのMWDにレコードを追加する必要があるか否かを示す指示情報を搬送する。
【0022】
任意に、前記ショートメッセージの有効期限を示すパラメータがValidity-Periodであってもよい。
【0023】
S303: 前記ショートメッセージの前記送信を送信することができない又は送信が失敗したことを判定し、かつ前記パラメータの値は0であり、又は前記指示情報は前記ショートメッセージを送信することができない又は送信が失敗したことを示す。
【0024】
任意に、前記ユーザにショートメッセージサービスを提供するために利用可能なサービングノードがないとき、ショートメッセージを送信することができないと判定される。
【0025】
例えば、前記ユーザが任意のノードに登録していないとき、又はユーザがノードに登録しているにもかかわらずノードがユーザにショートメッセージサービスを提供できないとき、前記ユーザにショートメッセージサービスを提供するために利用可能なサービングノードはない。
【0026】
任意に、ユーザデバイスが到達不能であるか又はユーザデバイスが利用可能な記憶領域を有していないかが原因で前記ショートメッセージの送信が失敗したとき、前記ショートメッセージの送信が失敗したと判定される。
【0027】
S305:レコードを前記ユーザの前記MWDに追加することをスキップする。前記レコードは、前記ユーザにサービスを提供するショートメッセージサービスのためのサービスセンターの識別子を含む。
【0028】
特に、前記識別子は、ショートメッセージサービスのためのサービスセンターの数であてもよく、又はショートメッセージサービスのためのサービスセンターのアドレスであってもよい。
【0029】
前記レコードを前記ユーザの前記MWDに追加することをスキップするステップは、前記レコードを前記ユーザの前記MWDを追加することを省略するスキップであってもよい。
【0030】
任意に、前記ショートメッセージを送信することができない又は送信が失敗したと判定されたとき、かつ前記パラメータの値が0でない場合、前記パラメータはユーザのレコードに追加される。タイマーが起動され、かつ前記パラメータによって示された時間に達する又は超えるとき、前記レコードは削除される。
【0031】
任意に、前記ネットワークデバイスは、ショートメッセージサービスのためのゲートウェイ移動交換局であってもよく、かつ前記メッセージは、ショートメッセージルーティング要求メッセージ又はショートメッセージ送信通知メッセージであってもよい。
【0032】
この実施形態において提供されるショートメッセージシグナリングを最適化するための前記方法に基づいて、ショートメッセージの有効期限のパラメータ値が0であるショートメッセージに対して、前記ショートメッセージを送信することができない又は送信が失敗したと判定された後、SMS-SCの識別子は、ユーザのMWDに追加されず、その後、前記ショートメッセージをUEに再送するよう前記SMS-SCに指示する必要がない。従って、前記SMS-SCへのシグナリングが低減され、かつシステムにおけるMWDの記録を管理するためのリソースオーバーヘッドがセーブされる。
【0033】
図4は、本発明の実施形態に基づくショートメッセージシグナリングを最適化するための方法のフローチャートであり、かつこの実施形態において提供される方法は、従来のショートメッセージサービスシステムに適用されてもよい。
【0034】
S401: SMS-SCは、ショートメッセージをSMS-GMSCに送信する。
【0035】
S402: 前記SMS-GMSCは、ショートメッセージルーティング情報を要求するために、ショートメッセージルーティング要求メッセージをHLR/HSSに送信する。
【0036】
任意に、前記ショートメッセージルーティング要求メッセージは、MAP_SendRoutingInfoForSMであってもよい。
【0037】
任意に、SMS-Routerがネットワーク内に存在するとき、前記SMS-GMSCは、ショートメッセージルーティング要求メッセージを前記SMS-Routerに送信し、次いで、SMS-Routerは、ショートメッセージルーティング情報を要求するために、ショートメッセージルーティング要求メッセージをHLR/HSSに送信する。
【0038】
前記ショートメッセージルーティング要求メッセージは、ショートメッセージの有効期限を示すパラメータを搬送する。当然ながら、ショートメッセージルーティング要求メッセージは、ショートメッセージを送信できないとき、ユーザのMWDにレコードを追加する必要があるか否かを示す指示情報を搬送してもよい。
【0039】
任意に、前記ショートメッセージルーティング要求メッセージは、ショートメッセージルーティング要求メッセージの拡張パラメータを使用することによって、又はショートメッセージルーティング要求メッセージにおける既存パラメータを使用することによって実装されることができるパラメータ又は指示情報を搬送する。
【0040】
この実施形態において、前記ショートメッセージの有効期限を示すパラメータを搬送するショートメッセージルーティング要求メッセージが実施例として使用される。前記パラメータは特に、Validity-Periodであってもよい。Validity-Periodの値は、受信されたメッセージからSMS-GMSCによって取得されてもよく、又はSMS-SCからSMS-GMSCによって取得されてもよく、例えば、Validity-Periodの値は、SMS-SCに構成される。
【0041】
S403: もし、HLR/HSSが前記ショートメッセージを送信することができないと判定した場合、かつ前記ショートメッセージの有効期限を示すパラメータの値が0である場合、レコードを前記ユーザの前記MWDに追加することをスキップする。前記レコードは、前記ユーザにサービスを提供するショートメッセージサービスのためのサービスセンターの識別子を含む。
【0042】
特に、前記識別子は、ショートメッセージサービスのためのサービスセンターの数であってもよく、又はショートメッセージサービスのためのサービスセンターのアドレスであってもよい。
【0043】
特に、もし前記ユーザにショートメッセージサービスを提供する利用可能なサービングノード(MSC/VLR, SGSN, 及びMMEの1であってもよい)がない場合、前記ショートメッセージを送信することができないと判定される。一般的に、もしHLR/HSSが、例えばMSC/VLR、SGSN、又はユーザにモビリティ管理及びサービスを提供するMMEのようなサービングノードを記録している場合、かつこれらのノード又はいくつかのノードが前記ショートメッセージサービスを提供することができるとき、ユーザにショートメッセージサービスを提供するために利用可能なサービングノードがあることを示している。
【0044】
S404: 前記HLR/HSSは、ショートメッセージルーティング要求応答メッセージを前記SMS-GMSCに返す。前記ショートメッセージルーティング要求応答メッセージは、ユーザにショートメッセージサービスを提供するために利用可能なサービングノードがないことを示す情報を搬送し、特に、この実施形態ではAbsent Subscriber_SMSを使用することによって示されてもよい。
【0045】
任意に、前記ショートメッセージルーティング要求応答メッセージは、MAP_SendRoutingInfoForSMS Responseであってもよい。
【0046】
S403及びS404のシーケンスは限定されない。
【0047】
S405: もし、前記SMS-GMSCがサービングノードの取得に失敗した場合、障害報告を前記SMS-SCに返す。
【0048】
任意に、S403において、もし前記HLR/HSSによって受信されたValidity-Periodの値が0でない場合、HLR/HSSは、Validity-Periodを前記ユーザの前記MWDのレコードに追加し、タイマーを起動し、かつValidity-Periodによって示される時間に達する又は超えるとき、前記レコードを削除する。あるいは、ユーザにショートメッセージサービスを提供するために利用可能なサービングノードがあるとき、もしHLR/HSSが前記パラメータの値がまだ有効期限内にあることを検出する場合、HLR/HSSは前記SMS-SCに通知する。
【0049】
任意に、もし、1のSMS-SCを介した同一ユーザへの複数ショートメッセージの送信が失敗した場合、それぞれショートメッセージに対応するValidity-Period値の中の最大Validity-Period値は、常に、ユーザとHLR/HSSにおけるSMS-SCとに対応するMWDのレコードに記憶される。
【0050】
この実施形態において提供されるショートメッセージシグナリングを最適化するための前記方法に基づいて、ショートメッセージの有効期限のパラメータ値が0であるショートメッセージに対して、ショートメッセージを送信することができないと判定された後、SMS-SCの識別子は、ユーザのMWDに追加されず、次いで、ショートメッセージをUEに再送するようSMS-SCに命令する必要がない。従って、SMS-SCへのシグナリングが低減され、かつシステムにおけるMWDのレコードを管理するためのリソースオーバーヘッドがセーブされる。
【0051】
図5は、本発明の実施形態に基づくショートメッセージシグナリングを最適化するための方法の概略図であり、かつこの実施形態において提供される前記方法は、従来のショートメッセージサービスシステムに適用されてもよい。
【0052】
S501: SMS-SCは、ショートメッセージをSMS-GMSCに送信する。
【0053】
S502: 前記SMS-GMSCは、ショートメッセージルーティング情報を要求するために、ショートメッセージルーティング要求メッセージをHLR/HSSに送信する。
【0054】
任意に、前記ショートメッセージルーティング要求メッセージは、MAP_SendRoutingInfoForSMであってもよい。
【0055】
任意に、SMS-Routerがネットワーク内に存在するとき、前記SMS-Routerは、ショートメッセージサービスルーティング情報を要求するために、ショートメッセージルーティング要求メッセージを前記HLR/HSSに送信してもよい。
【0056】
S503: 前記HLR/HSSは、ユーザにショートメッセージサービスを提供するために利用可能なサービングノードがあると判定し、かつショートメッセージルーティング要求応答メッセージを前記SMS-GMSCに返す。前記ショートメッセージルーティング要求応答メッセージは、前記ユーザにショートメッセージサービスを提供するためのサービングノードについての情報を搬送する。
【0057】
前記ユーザにショートメッセージサービスを提供するためのサービングノードについての搬送される情報は、MSC/VLR, SGSN, 及びMMEの1又は全ての名前又はアドレスであってもよい。
【0058】
この実施形態において、前記SGSNは、実施例として使用される。
【0059】
S504: 前記SMS-GMSCは、前記ショートメッセージを前記SGSNに送信する。つまり、前記ショートメッセージを前記SGSNに送信する。
【0060】
S505: 前記SGSNは、次いで、ショートメッセージをUEに送信する。つまり、前記ショートメッセージを前記UEに送信する。
【0061】
この実施形態において、前記SGSNは、ショートメッセージを前記UEに送信し、かつ送信は失敗する。
【0062】
前記UEが到達不能である、又は前記UEが利用可能な記憶領域を有していない(例えば、UEの記憶領域がオーバーフローしている)というように、前記ショートメッセージの送信が失敗することには様々な理由が存在する。
【0063】
S506: 前記SGSNは、前記ショートメッセージの送信が失敗したことを示すために、ショートメッセージ送信通知メッセージを前記SMS-GMSCに送信する。
【0064】
S507: 前記SMS-GMSCは、ショートメッセージ送信通知メッセージをHLR/HSSに送信し、かつ前記HLR/HSSによって送信された応答メッセージを受信する。
【0065】
前記SMS-GMSCによって送信されたショートメッセージ送信通知メッセージは、ショートメッセージの有効期限を示すパラメータを搬送する。当然ながら、前記ショートメッセージ送信通知メッセージは、前記ショートメッセージの送信が失敗したときにレコードがユーザのMWDに追加される必要があるか否かを示す指示情報を搬送してもよい。
【0066】
任意に、前記ショートメッセージ送信通知メッセージは、前記ショートメッセージ送信通知メッセージの拡張パラメータを使用することによって、又はショートメッセージ送信通知メッセージにおける既存パラメータを使用することによって実装されることができるパラメータ又は指示情報を搬送する。
【0067】
この実施形態において、前記ショートメッセージの有効期限を示すパラメータを搬送する前記ショートメッセージが実施例として使用される。前記パラメータは特に、Validity-Periodであってもよい。
【0068】
S508: もし、HLR/HSSが前記ショートメッセージの送信が失敗したと判定した場合、かつ前記パラメータの値が0である場合、レコードを前記ユーザの前記MWDに追加することをスキップする。前記レコードは、前記ユーザにサービスを提供するショートメッセージサービスのためのサービスセンターSMS-SCの識別子を含む。
【0069】
特に、前記識別子は、ショートメッセージサービスのためのサービスセンターの数であってもよく、又はショートメッセージサービスのためのサービスセンターのアドレスであってもよい。
【0070】
S507及びS508のシーケンスは限定されない。
【0071】
このように、たとえ前記UEが到達可能であり、又はUEが有効な記憶領域を有しているとしても、その後、前記HLR/HSSは、ショートメッセージをUEに再送するようSMS-SCに指示する必要がない。
【0072】
S509: 前記SMS-GMSCは、ショートメッセージ送信通知メッセージを前記SMS-SCに送信する。
【0073】
任意に、S507において、もし受信されたValidity-Periodが0でない場合、前記HLR/HSSはまた、Validity-Periodを前記ユーザの前記MWDのレコードに追加し、タイマーを起動し、かつValidity-Periodによって示される時間に達する又は超えるとき、前記レコードを削除する。あるいは、前記UEが到達可能であり、又はUEが有効な記憶領域を有しているとき、もしHLR/HSSが前記パラメータがまだ有効期限内にあることを検出する場合、HLR/HSSは前記SMS-SCに通知する。
【0074】
任意に、もし1のSMS-SCを介した同一ユーザへの複数ショートメッセージの送信が失敗した場合、それぞれショートメッセージに対応するValidity-Period値の中の最大Validity-Period値は、常に、ユーザとHLR/HSSにおけるSMS-SCとに対応するMWDのレコードに記憶される。
【0075】
この実施形態において提供されるショートメッセージシグナリングを最適化するための前記方法に基づいて、ショートメッセージの有効期限のパラメータ値が0であるショートメッセージに対して、前記ショートメッセージの送信が失敗したと判定された後、HLR/HSSは、SMS-SCの識別子をユーザのMWDに追加することをスキップし、その後、ショートメッセージをUEに再送するようSMS-SCに指示する必要がない。従って、SMS-SCへのシグナリングが低減され、かつシステムにおけるMWDのレコードを管理するためのリソースオーバーヘッドはセーブされる。
【0076】
図6は、本発明の実施形態に基づくショートメッセージシグナリングを最適化するための方法の概略図であり、かつこの実施形態において提供される前記方法は、MTCシステムに提供されてもよい。
【0077】
S601: SCSは、デバイストリガリング要求メッセージをMTC-IWFに送信する。
【0078】
S602: 前記MTC-IWFは、サービス認証の完了を要求しながら、HLR/HSSからショートメッセージルーティング情報を取得するために、ユーザ情報取得メッセージをHLR/HSSに送信する。
【0079】
前記ユーザ情報取得メッセージは、ショートメッセージの有効期限を示すパラメータを搬送する。当然ながら、前記ユーザ情報取得メッセージは、ショートメッセージを送信することができないときにユーザのMWDにレコードを追加する必要があるか否かを示す指示情報を搬送してもよい。
【0080】
任意に、前記ユーザ情報取得メッセージは、ユーザ情報取得メッセージの拡張パラメータを使用することによって、又はユーザ情報取得メッセージにおける既存パラメータを使用することによって実装されることができるパラメータ又は指示情報を搬送する。
【0081】
この実施形態において、前記ショートメッセージの有効期限を示すパラメータを搬送するユーザ情報取得メッセージが、実施例として使用される。前記パラメータは特に、Validity-Periodであってもよい。Validity-Periodの値は、受信されたメッセージからMTC-IWFによって取得されてもよく、又はMTC-IWFに構成されてもよい。
【0082】
S603: もし、前記HLR/HSSがショートメッセージを送信することができないと判定した場合、かつ、前記パラメータの値が0である場合、レコードを前記ユーザの前記MWDに追加することをスキップする。前記レコードは、前記ユーザにサービスを提供するショートメッセージサービスのためのサービスセンターの識別子を含む。
【0083】
特に、前記識別子は、ショートメッセージサービスのためのサービスセンターの数であってもよく、又はショートメッセージサービスのためのサービスセンターのアドレスであってもよい。
【0084】
特に、もしユーザにショートメッセージサービスを提供するために利用可能なサービングノード(MSC/VLR、SGSN、及びMMEのうちの1であってよい)がない場合、ショートメッセージを送信することができないと判定される。一般的に、もしHLR/HSSが、例えばMSC/VLR、SGSN、又はユーザにモビリティ管理とサービスを提供するMMEのようなサービングノードを記録する場合、かつこれらのノード又はいくつかのノードがショートメッセージサービスを提供できるとき、ユーザにショートメッセージサービスを提供するために利用可能なサービングノードがあることを示している。
【0085】
S604: 前記HLR/HSSは、ユーザ情報取得応答メッセージを前記MTC-IWFに返す。前記ユーザ情報取得応答メッセージは、前記UEに前記ショートメッセージサービスを提供するために利用可能なサービングノードがないことを示す情報を搬送し、かつ任意ノードについての情報を搬送しないことによって示されてもよく、かつ明示的に同時に"Absent Subscriber"のパラメータを示すことによって示されてもよい。
【0086】
S603及びS604のシーケンスは限定されない。
【0087】
S605: 前記MTC-IWFは、前記ユーザに前記ショートメッセージサービスを提供するために前記利用可能なサービングノードを取得せず、かつデバイストリガリング確認メッセージを前記SCSに返す。前記パラメータの値が0であると判定されたとき、MTC-IWFは、ショートメッセージトリガリングメッセージを、ショートメッセージサービスSMS-SCのためのサービスセンターに送信せず、それによってさらに、MTC-IWFからSMS-SCへのシグナリングをセーブすることができる。
【0088】
任意に、S603において、もし前記HLR/HSSによって受信されたValidity-Periodの値が0でない場合、前記HLR/HSSはまた、Validity-Periodを前記ユーザの前記MWDのレコードに追加し、タイマーを起動し、かつValidity-Periodによって示される時間に達する又は超えるとき、前記レコードを削除する。あるいは、ユーザにショートメッセージサービスを提供するために利用可能なサービングノードがあるとき、もしHLR/HSSが前記パラメータがまだ有効期限内にあることを検出する場合に限り、HLR/HSSは前記SMS-SCに通知する。
【0089】
任意に、もし1のSMS-SCを介した同一ユーザへの複数ショートメッセージの送信が失敗した場合、それぞれショートメッセージに対応するValidity-Period値の中の最大Validity-Period値は、常に、ユーザとHLR/HSSにおけるSMS-SCとに対応するMWDのレコードに記憶される。
【0090】
この実施形態において提供されるショートメッセージシグナリングを最適化するための前記方法に基づいて、ショートメッセージの有効期限のパラメータ値が0であるショートメッセージに対して、前記ショートメッセージを送信することができないと判定された後、SMS-SCの識別子がユーザのMWDに追加されず、その後、ショートメッセージをUEに再送するようSMS-SCに指示する必要がない。従って、SMS-SCへのシグナリングが低減され、かつシステムにおけるMWDのレコードを管理するためのリソースオーバーヘッドはセーブされる。
【0091】
図7は、本発明の実施形態に基づくショートメッセージシグナリングを最適化するための方法の概略図であり、かつこの実施形態において提供される方法は、MTCシステムに適用されてもよい。
【0092】
S701: SCSは、デバイストリガリング要求メッセージをMTC-IWFに送信する。
【0093】
S702: 前記MTC-IWFは、サービス認証の完了を要求しながら、HLR/HSSからショートメッセージルーティング情報を取得するために、ユーザ情報取得メッセージをHLR/HSSに送信する。
【0094】
S703: 前記サービス認証が通過されると、前記HLR/HSSは、ユーザ情報取得応答メッセージを前記MTC-IWFに返す。前記ユーザ情報取得応答メッセージは、ユーザにショートメッセージサービスを提供するためのサービングノードについての情報を搬送する。前記ユーザにショートメッセージサービスを提供するためのサービングノードについての情報は、MSC/VLR、SGSN、及びMMEの1又は全ての名前又はアドレスであってもよい。
【0095】
この実施形態において、前記MSC/VLRは実施例として使用される。
【0096】
S704: 前記MTC-IWFは前記デバイストリガリング要求メッセージをSMS-SCに送信する。前記デバイストリガリング要求メッセージは、前記HLR/HSSによって返され、前記ユーザに前記ショートメッセージサービスを提供するための前記サービングノードについての情報を搬送する。
【0097】
S705: 前記SMS-SCは、デバイストリガリング確認メッセージを前記MTC-IWFに返す。
【0098】
S706: 前記MTC-IWFは、前記デバイストリガリング確認メッセージを前記SCSに返す。
【0099】
S707: 前記SMS-SCは、デバイストリガリング要求メッセージを、MTC-IWFから受信されたサービングノードに送信する。前記サービングノードはMSC/VLRである。
【0100】
S708: 前記MSC/VLRは、前記デバイストリガリング要求メッセージをUEに送信する。
【0101】
S709: 前記MSC/VLRは、ショートメッセージの送信が失敗したことを示すために、ショートメッセージ送信通知メッセージをSMS-GMSCに送信する。
【0102】
S710: 前記SMS-GMSCは、前記ショートメッセージ送信通知メッセージを前記MTC-IWFに送信する。
【0103】
S711: 前記SMS-GMSCは、ショートメッセージ送信通知メッセージをHLR/HSSに送信し、かつ前記HLR/HSSによって送信された応答メッセージを受信する。
【0104】
前記ショートメッセージ送信通知メッセージは、MAP_ReportSMDeliveryStatus又は対応するDiameterメッセージであってもよい。
【0105】
前記SMS-GMSCによって送信されたショートメッセージ送信通知メッセージは、ショートメッセージの有効期限を示すパラメータを搬送する。当然ながら、前記ショートメッセージ送信通知メッセージは、前記ショートメッセージの送信が失敗したときにレコードがユーザのMWDに追加される必要があるか否かを示す指示情報を搬送してもよい。
【0106】
任意に、前記ショートメッセージ送信通知メッセージは、ショートメッセージ送信通知メッセージを取得するための拡張パラメータを使用することによって、又はショートメッセージ送信通知メッセージにおける既存パラメータを使用することによって実装されることができるパラメータ又は指示情報を搬送する。
【0107】
この実施形態において、前記ショートメッセージの有効期限を示すパラメータを搬送するショートメッセージ送信通知メッセージが実施例として使用される。前記パラメータは特に、Validity-Periodであってもよい。
【0108】
S712: もし、HLR/HSSが前記ショートメッセージの送信が失敗したと判定する場合、かつ前記パラメータの値が0である場合、レコードを前記ユーザの前記MWDに追加することをスキップする。前記レコードは、ユーザにサービスを提供するショートメッセージサービス SMS-SCのためのサービスセンターの識別子を含む。
【0109】
特に、前記識別子は、ショートメッセージサービスのためのサービスセンターの数であってもよく、又はショートメッセージサービスのためのサービスセンターのアドレスであってもよい。
【0110】
このように、たとえ前記UEが到達可能であり、又は前記UEが有効な記憶領域を有しているとしても、その後、前記HLR/HSSは、ショートメッセージをUEに再送するようにSMS-SCに指示する必要がない。
【0111】
S713: 前記MTC-IWFは、前記ショートメッセージ送信通知メッセージを前記SCSに送信する。
【0112】
任意に、S711において、もし受信されたValidity-Periodが0である場合、前記HLR/HSSはまた、Validity-Periodを前記ユーザの前記MWDのレコードに追加し、タイマーを起動し、かつValidity-Periodによって示される時間に達する又は超えるとき、前記レコードを削除する。あるいは、前記UEが到達可能であり、又は前記UEが有効な記憶領域を有しているとき、前記HLR/HSSは、もしHLR/HSSが前記パラメータがまだ有効期限内にあることを検出する場合に限り、前記SMS-SCに通知する。
【0113】
任意に、もし1のSMS-SCを介した同一UEへの複数ショートメッセージの送信が失敗した場合、それぞれショートメッセージに対応するValidity-Period値の中の最大Validity-Period値は、常に、ユーザとHLR/HSSにおけるSMS-SCとに対応するMWDのレコードに記憶される。
【0114】
この実施形態において提供されるショートメッセージシグナリングを最適化するための前記方法に基づいて、ショートメッセージの有効期限のパラメータ値が0であるショートメッセージに対して、前記ショートメッセージの送信が失敗したと判定された後、HLR/HSSは、SMS-SCの識別子をユーザのMWDに追加することをスキップし、その後、ショートメッセージをUEに再送するようSMS-SCに指示する必要がない。従って、SMS-SCへのシグナリングが低減され、かつシステムにおけるMWDのレコードを管理するためのリソースオーバーヘッドがセーブされる。
【0115】
図8は、本発明の実施形態に基づくショートメッセージシグナリングを最適化するための方法の概略図であり、この実施形態において提供される前記方法はMTCシステムに適用されてもよい。
【0116】
S801: SCSは、デバイストリガリング要求メッセージをMTC-IWFに送信する。
【0117】
S802: 前記MTC-IWFは、サービス認証の完了を要求しながら、HLR/HSSからショートメッセージルーティング情報を取得するために、ユーザ情報取得メッセージをHLR/HSSに送信する。
【0118】
S803: 前記サービス認証が通過された後、前記HLR/HSSは、ユーザ情報取得応答メッセージを前記MTC-IWFに返す。前記ユーザ情報取得応答メッセージは、ショートメッセージサービスをユーザに提供するためのサービングノードについての情報を搬送する。前記ショートメッセージサービスをユーザに提供するためのサービングノードについての情報は、MSC/VLR、SGSN、及びMMEの1又は全ての名前又はアドレスであってもよい。
【0119】
この実施形態において、前記MSC/VLRは実施例として使用される。
【0120】
S804: 前記MTC-IWFは、デバイストリガリング要求メッセージをSMS-SCに送信する。前記デバイストリガリング要求メッセージは、HLR/HSSによって返される、ショートメッセージサービスをユーザに提供するためのサービングノードについての情報を搬送する。
【0121】
S805: SMS-GMSCは、ショートメッセージルーティング情報を要求するために、ショートメッセージルーティング要求メッセージをHLR/HSSに送信する。
【0122】
任意に、前記ショートメッセージルーティング要求メッセージは、MAP_SendRoutingInfoForSMであってもよい。
【0123】
任意に、SMS-Routerがネットワーク内に存在するとき、前記SMS-GMSCは、ショートメッセージルーティング要求メッセージを前記SMS-Routerに送信し、次いで前記SMS-Routerは、ショートメッセージルーティング情報を要求するために、ショートメッセージルーティング要求メッセージをHLR/HSSに送信する。
【0124】
前記ショートメッセージルーティング要求メッセージは、ショートメッセージの有効期限を示すパラメータを搬送する。当然ながら、前記ショートメッセージルーティング要求メッセージは、ショートメッセージを送信することができなかったとき、レコードがユーザのMWDに追加される必要があるか否かを示す指示情報を搬送してもよい。
【0125】
任意に、前記ショートメッセージルーティング要求メッセージは、ショートメッセージルーティング要求メッセージの拡張パラメータを使用することによって、又はショートメッセージルーティング要求メッセージにおける既存パラメータを使用することによって実装されることができるパラメータ又は指示情報を搬送する。
【0126】
この実施形態において、前記ショートメッセージの有効期限を示すパラメータを搬送するショートメッセージルーティング要求メッセージ実施例として使用される。前記パラメータは特に、Validity-Periodであってもよい。Validity-Periodの値は、受信されたメッセージからSMS-GMSCによって取得されてもよく、又は、SMS-SCからSMS-GMSCによって取得されてもよく、例えば、Validity-Periodの値はSMS-SCに構成される。
【0127】
S806: もし、HLR/HSSがショートメッセージを送信することができないと判定する場合、かつ、もしショートメッセージの有効期限を示す前記パラメータの値が0である場合、レコードを前記ユーザの前記MWDに追加することをスキップする。前記レコードは、前記ユーザにサービスを提供するショートメッセージサービスのためのサービスセンターの識別子を含む。
【0128】
特に、前記識別子は、ショートメッセージサービスのためのサービスセンターの数であってもよく、又はショートメッセージサービスのためのサービスセンターのアドレスであってもよい。
【0129】
特に、もしユーザにショートメッセージサービスを提供するために利用可能なサービングノード(MSC/VLR、SGSN、及びMMEの1であってよい)がない場合、ショートメッセージを送信することができないと判定される。一般的に、もしHLR/HSSが、例えばMSC/VLR、SGSN、又はユーザにモビリティ管理とサービスを提供するMMEのようなサービングノードを記録する場合、かつこれらのノード又はいくつかのノードがショートメッセージサービスを提供できるとき、ユーザにショートメッセージサービスを提供するために利用可能なサービングノードがあることを示している。
【0130】
S807: 前記HLR/HSSは、ショートメッセージルーティング要求応答メッセージをSMS-GMSCに返す。前記ショートメッセージルーティング要求応答メッセージは、ユーザにショートメッセージサービスを提供するために利用可能なサービングノードがないことを示す情報を搬送し、この実施形態では、Absent Subscriber_SMSを使用することによって示されてもよい。
【0131】
任意に、前記ショートメッセージルーティング要求応答メッセージは、MAP_SendRoutingInfoForSMS Responseであってもよい。
【0132】
S806及びS807のシーケンスは限定されない。
【0133】
S808: 前記SMS-SCは、デバイストリガリング確認メッセージを前記MTC-IWFに返す。
【0134】
S809: 前記MTC-IWFは、前記デバイストリガリング確認メッセージを前記SCSに返す。
【0135】
この実施形態において提供されるショートメッセージシグナリングを最適化するための前記方法に基づいて、ショートメッセージの有効期限のパラメータ値が0であるショートメッセージに対して、前記ショートメッセージを送信することができないと判定された後、SMS-SCの識別子がユーザのMWDに追加されず、その後、ショートメッセージをUEに再送するようSMS-SCに指示する必要がない。従って、SMS-SCへのシグナリングが低減され、かつシステムにおけるMWDのレコードを管理するためのリソースオーバーヘッドはセーブされる。
【0136】
図9は、本発明の実施形態に基づくショートメッセージシグナリングを最適化するためのデバイスの構造図である。前記デバイスは、
ネットワークデバイスによって送信されたメッセージを受信するように構成された受信ユニット 91であって、前記メッセージは、ユーザに送信されるショートメッセージの有効期限を示すパラメータ、又はショートメッセージを送信できない又は送信に失敗したときにユーザのMWDにレコードを追加する必要があるか否かを示す指示情報を搬送する、受信ユニット91と、
前記ショートメッセージを送信することができない又は送信が失敗したと判定されるとき、かつ、もし前記パラメータの値が0であり、又は、前記指示情報が前記ショートメッセージを送信することができない又は送信が失敗したときにレコードが前記ユーザの前記MWDに追加される必要がないことを示す場合、前記レコードを前記ユーザのショートメッセージ待ちデータMWDに追加することをスキップするように構成された処理ユニット93であって、前記レコードは、前記ユーザにサービスを提供するショートメッセージサービスのためのサービスセンターの識別子を含む、処理ユニット93と
を備える。
【0137】
任意に、前記処理ユニット93はさらに、前記ユーザにショートメッセージを提供するために利用可能なサービングノードがないとき、前記ショートメッセージを送信することができないと判定するように構成される。
【0138】
任意に、前記処理ユニット93はさらに、ユーザデバイスが到達不能であるか又はユーザデバイスが利用可能な記憶領域を有していないかが原因でショートメッセージの送信に失敗したとき、前記ショートメッセージを送信することができないと判定するように構成される。
【0139】
任意に、前記ネットワークデバイスは、ショートメッセージサービスのためのゲートウェイ移動交換局であってもよく、かつ前記メッセージは、ショートメッセージルーティング要求メッセージ又はショートメッセージ送信通知メッセージである。
【0140】
任意に、ショートメッセージシグナリングを最適化するための前記デバイスはHLRであってもよく、又はHSSであってもよく、かつ当然ながらこれらに限定されない。
【0141】
ショートメッセージシグナリングを最適化するためのデバイスにおける処理、及び別のデバイスとのインタラクションについては、方法の実施形態における説明を参照されたく、再度ここに説明しない。
【0142】
この実施形態において提供されるショートメッセージシグナリングを最適化するための前記デバイスに基づいて、ショートメッセージの有効期限のパラメータ値が0であるショートメッセージに対して、前記ショートメッセージの送信が失敗したと判定された後、ショートメッセージシグナリングを最適化するためのデバイスは、SMS-SCの識別子をユーザのMWDに追加することをスキップし、その後、ショートメッセージシグナリングを最適化するためのデバイスはさらに、ショートメッセージをUEに再送するようSMS-SCに指示する必要がない。従って、ショートメッセージシグナリングを最適化するためのデバイスから前記SMS-SCへのシグナリングが低減され、かつシステムにおけるMWDのレコードを管理するためのリソースオーバーヘッドはセーブされる。
【0143】
図10は、本発明の実施形態に基づくショートメッセージシグナリングを最適化するためのシステムの概略図である。前記システムは、第1のデバイス1001及び第2のデバイス1003を備える。
【0144】
前記第1のデバイス1001は、メッセージを前記第2のデバイス1003に送信するように構成される。前記メッセージは、ユーザに送信されるショートメッセージの有効期限を示すパラメータ、又は、ショートメッセージを送信できない又は送信に失敗したときにユーザのMWDにレコードを追加する必要があるか否かを示す指示情報を搬送する。
【0145】
前記第2のデバイス1003は、前記第1のデバイスによって送信された前記メッセージを受信するように構成され、かつ前記ショートメッセージを送信することができない又は送信が失敗したと判定されるとき、かつ前記パラメータの値が0である場合、又は、前記指示情報が、前記ショートメッセージを送信することができない又は送信が失敗したときにレコードが前記ユーザの前記MWDに追加される必要がないことを示す場合、前記レコードをユーザのショートメッセージ待ちデータMWDに追加することをスキップするように構成される。前記レコードは、前記ユーザにサービスを提供するショートメッセージサービスのためのサービスセンターの識別子を含む。
【0146】
任意に、前記第2のデバイス1003は、
図9に示されるショートメッセージシグナリングを最適化するためのデバイスであってもよく、再度ここに説明しない。
【0147】
ショートメッセージシグナリングを最適化するためのデバイスは、HLRであってもよく、又はHSSであってもよく、当然ながらこれらに限定されない。
【0148】
任意に、前記第1のデバイス1001は、ショートメッセージサービスのためのゲートウェイ移動交換局であり、かつ第1のデバイス1001によって第2のデバイス1003に送信されるメッセージは、ショートメッセージルーティング要求メッセージ又はショートメッセージ送信通知メッセージである。
【0149】
ショートメッセージシグナリングを最適化するためのシステムにおいて、第1のデバイス及び第2のデバイス間のインタラクションに対して、方法の実施形態の説明が参照されてもよく、再度ここに説明しない。
【0150】
この実施形態において提供されるショートメッセージシグナリングを最適化するための前記デバイスに基づいて、ショートメッセージの有効期限のパラメータ値が0であるショートメッセージに対して、前記ショートメッセージの送信が失敗したと判定された後、前記第2のデバイスは、SMS-SCの識別子をユーザのMWDに追加することをスキップし、その後、第2のデバイスはさらに、ショートメッセージをUEに再送するようSMS-SCに指示する必要がない。従って、第2のデバイスから前記SMS-SCへのシグナリングが低減され、かつシステムにおけるMWDのレコードを管理するためのリソースオーバーヘッドはセーブされる。
【0151】
図11は、本発明の実施形態に基づくショートメッセージシグナリングを最適化するための別のデバイスの構造図であり、ユニバーサルコンピューターシステムの構造を使用しており、前記コンピュータシステムは特に、プロセッサに基づくコンピュータであってもよい。
図11に示されるように、前記ユーザデバイスは、少なくとも1のプロセッサ1101と、通信バス1102と、メモリ1103と、少なくとも1の通信インターフェース1104とを備える。
【0152】
前記プロセッサは、本発明の解決策におけるプログラムの実行を制御するように構成された汎用中央処理装置(CPU)、マイクロプロセッサ、特定用途向け集積回路(application-specific integrated circuit, ASIC)、又は1又は2以上の集積回路であってもよい。
【0153】
前記通信バス1102は、情報がコンポーネント間で送信されるパスを備えてもよい。前記通信インターフェース1104は、トランシーバーのような任意の装置を使用し、かつ別のデバイス、又は例えばEthernet(登録商標)などの、無線アクセスネットワーク(RAN)、又は無線ローカルエリアネットワーク(WLAN)通信ネットワークと通信するように構成される。
【0154】
コンピュータシステムはさらに、読み取り専用メモリ(read-only memory, ROM)又は静的な情報及び命令を記憶することができる別のタイプの静的記憶デバイス、ランダムアクセスメモリ(random access memory, RAM)又は情報及び命令を記憶することができる別のタイプの動的記憶デバイス、電気的に消去可能なプログラマブルリードオンリーメモリ(Electrically Erasable Programmable Read-Only Memory, EEPROM)、コンパクトディスク読み出し専用メモリ(Compact Disc Read-Only Memory, CD-ROM)、又は他の光ディスクメモリ、光ディスクメモリ(コンパクトディスク、レーザーディスク(登録商標)、光ディスク、デジタル多用途ディスク、ブルーレイディスク等)、磁気ディスク記憶媒体、又は他の磁気記憶デバイス、又は期待されるプログラムコードを命令又はデータ構造形式で搬送又は記憶するために使用されえ、かつコンピュータによってアクセス可能であるような任意の他の媒体の1又は2以上を備えてもよいが、これらに限定されない。これらのメモリは、バスを介して前記プロセッサに接続される。
【0155】
前記メモリ1103は、本発明の解決策を実装するプログラムコードを記憶するように構成されてもよく、かつ本発明の解決策を実装する前記プログラムコードは、メモリに記憶されてもよく、かつ前記プロセッサによって制御され、かつ実行されてもよい。前記プログラムコードは特に、受信ユニット11031及び処理ユニット11033を備えてもよい、前記プロセッサ1101は、メモリ1103に記憶されたユニットを実行するように構成され、かつ前述のユニットが前記プロセッサ1101によって実行されるとき、前述の機能が実装される。
前記受信ユニット11031は、ネットワークデバイスによって送信されたメッセージを受信するように構成され、前記メッセージは、ユーザに送信されるショートメッセージの有効期限を示すパラメータ、又は、ショートメッセージを送信できない又は送信に失敗したときにユーザのMWDにレコードを追加する必要があるか否かを示す指示情報を搬送する。
前記処理ユニット11033は、前記ショートメッセージを送信することができない又は送信が失敗したと判定されるとき、かつ、もし前記パラメータの値が0であり、又は、前記指示情報が前記ショートメッセージを送信することができない又は送信が失敗したときに前記レコードが前記ユーザの前記MWDに追加される必要がないことを示す場合、レコードをユーザのショートメッセージ待ちデータMWDに追加することをスキップするように構成され、前記レコードは、前記ユーザにサービスを提供するショートメッセージサービスのためのサービスセンターの識別子を含む。
【0156】
任意に、前記処理ユニット11033はさらに、前記ユーザにショートメッセージを提供するために利用可能なサービングノードがないとき、前記ショートメッセージを送信することができないと判定するように構成される。
【0157】
任意に、前記処理ユニット11033はさらに、ユーザデバイスが到達不能であるか又はユーザデバイスが利用可能な記憶領域を有していないかが原因で、ショートメッセージの送信が失敗するとき、前記ショートメッセージの送信が失敗したと判定するように構成される。
【0158】
任意に、前記ネットワークデバイスは、ショートメッセージサービスのためのゲートウェイ移動交換局であってもよく、かつ前記メッセージは、ショートメッセージルーティング要求メッセージ又はショートメッセージ送信通知メッセージである。
【0159】
任意に、ショートメッセージシグナリングを最適化するためのデバイスはHLRであってよく、又はHSSであってもよく、かつ当然ながらこれらに限定されない。
【0160】
ショートメッセージシグナリングを最適化するためのデバイスにおける処理及び別のデバイスとのインタラクションについては、方法の実施形態の説明が参照されてもよく、再度ここに説明しない。
【0161】
この実施形態において提供されるショートメッセージシグナリングを最適化するための前記デバイスに基づいて、ショートメッセージの有効期限のパラメータ値が0であるショートメッセージに対して、前記ショートメッセージの送信が失敗したと判定された後、ショートメッセージシグナリングを最適化するためのデバイスは、SMS-SCの識別子をユーザのMWDに追加することをスキップし、その後、ショートメッセージシグナリングを最適化するためのデバイスはさらに、ショートメッセージをUEに再送するようSMS-SCに指示する必要がない。従って、ショートメッセージシグナリングを最適化するためのデバイスから前記SMS-SCへのシグナリングが低減され、かつシステムにおけるMWDのレコードを管理するためのリソースオーバーヘッドはセーブされる。
【0162】
なお、本願明細書における各実施形態は、進行的に説明されている。実施形態における同一又は同様の部分は、単にお互いに参照される。全ての実施形態は、他の実施形態と異なる点を強調して説明されている。特に、デバイスの実施形態については、基本的に方法の実施形態と同様であるので、デバイスの実施形態は簡潔に説明され、かつ全ユニットのための特定機能の実行は、方法の実施形態の説明の一部を参照して取得されてもよい。デバイスについての先行する実施形態は実施例にすぎない。別のコンポーネントとして説明されるユニットは、物理的に別々であってもよく、又は物理的に別々でなくてもよく、かつユニットとして表示されるコンポーネントは、物理ユニットであってもよく、又は物理ユニットでなくてもよい。つまり、ユニット又はコンポーネントは、1つの位置に位置してもよく、又は複数ネットワークユニットに分散されてもよい。一部又は全てのモジュールは、実施形態の解決策の主題を達成するために、必要に応じて選択されてもよい。当業者は、創造的努力なしに、前述の実施形態を理解しかつ実行することができる。
【0163】
前述の説明は、単に本発明の特定の実施方法であり、本発明の保護範囲を限定することを意図していない。本発明に開示された技術的範囲内で、当業者によって容易に実行される変更又は置換は、本発明の保護範囲内であるものとする。従って、本発明の保護範囲は、特許請求の範囲に従うものとする。