【実施例】
【0068】
次に、実施例を挙げて、本発明を更に具体的に説明する。以下、特に断りのない限り、「部」及び「%」は質量基準である。また、特に断りがない限り、「部」及び「%」は固形分の値を示している。
【0069】
(
参考例1)
基材として厚さ4.5μmの易接着処理済みポリエチレンテレフタレートフィルムを用い、該基材の一方の面に下記組成の背面層用塗工液1を、乾燥時塗工量が1.0g/m
2となるようにバーコーターを用いて塗工し、80℃で1分間乾燥させ背面層を形成した。また、基材の他方の面(易接着処理面)に、下記組成の染料層用塗工液を、乾燥時塗工量が0.6g/m
2となるようにバーコーターを用いて塗工し染料層を形成することで
参考例1の熱転写シートを得た。
【0070】
<背面層用塗工液1>
・ポリビニルアセタール樹脂 53.8部
(エスレックKS−1 積水化学(株))
・ポリイソシアネート 26.2部
(バーノック D750 DIC(株))
・ソルビタンモノオレート(HLB値:4.3) 10.0部
(レオドール SP−O10V 花王(株))
・ステアリルリン酸亜鉛(融点:230℃) 5.0部
(LBT−1830精製 堺化学工業(株))
・タルク 5.0部
(MICRO ACE P−3 日本タルク工業(株))
・トルエン 200部
・メチルエチルケトン 200部
【0071】
<染料層用塗工液>
・分散染料(ディスパースレッド 60) 1.5部
・分散染料(ディスパースバイオレット 26) 2.0部
・ポリビニルアセタール樹脂 4.5部
(エスレックスKS−5 積水化学(株))
・ポリエチレンワックス 0.1部
・トルエン 45.0部
・メチルエチルケトン 45.0部
【0072】
(
参考例2)
背面層用塗工液1にかえて、下記組成の背面層用塗工液2を使用した以外はすべて
参考例1と同様にして
参考例2の熱転写シートを得た。
【0073】
<背面層用塗工液2>
・ポリビニルアセタール樹脂 53.8部
(エスレックKS−1 積水化学(株))
・ポリイソシアネート 26.2部
(バーノック D750 DIC(株))
・ソルビタンモノオレート(HLB値:4.3) 10.0部
(レオドール SP−O10V 花王(株))
・エチレンビスステアリン酸アマイド(融点:145℃) 5.0部
(スリパックスE 日本化成(株))
・タルク 5.0部
(MICRO ACE P−3 日本タルク工業(株))
・トルエン 200部
・メチルエチルケトン 200部
【0074】
(
参考例3)
背面層用塗工液1にかえて、下記組成の背面層用塗工液3を使用した以外はすべて
参考例1と同様にして
参考例3の熱転写シートを得た。
【0075】
<背面層用塗工液3>
・ポリビニルアセタール樹脂 53.8部
(エスレックKS−1 積水化学(株))
・ポリイソシアネート 26.2部
(バーノック D750 DIC(株))
・ソルビタンモノオレート(HLB値:4.3) 10.0部
(レオドール SP−O10V 花王(株))
・ステアリン酸アマイド(融点:101℃) 5.0部
(アマイドAP−1 日本化成(株))
・タルク 5.0部
(MICRO ACE P−3 日本タルク工業(株))
・トルエン 200部
・メチルエチルケトン 200部
【0076】
(
参考例4)
背面層用塗工液1にかえて、下記組成の背面層用塗工液4を使用した以外はすべて
参考例1と同様にして
参考例4の熱転写シートを得た。
【0077】
<背面層用塗工液4>
・ポリビニルアセタール樹脂 53.8部
(エスレックKS−1 積水化学(株))
・ポリイソシアネート 26.2部
(バーノック D750 DIC(株))
・ソルビタンモノステアレート(HLB値:4.7) 10.0部
(レオドール SP−S10V 花王(株))
・ステアリルリン酸亜鉛(融点:230℃) 5.0部
(LBT−1830精製 堺化学工業(株))
・タルク 5.0部
(MICRO ACE P−3 日本タルク工業(株))
・トルエン 200部
・メチルエチルケトン 200部
【0078】
(
参考例5)
背面層用塗工液1にかえて、下記組成の背面層用塗工液5を使用した以外はすべて
参考例1と同様にして
参考例5の熱転写シートを得た。
【0079】
<背面層用塗工液5>
・ポリビニルアセタール樹脂 53.8部
(エスレックKS−1 積水化学(株))
・ポリイソシアネート 26.2部
(バーノック D750 DIC(株))
・ソルビタントリオレート(HLB値:1.8) 10.0部
(レオドール SP−O30V 花王(株))
・ステアリルリン酸亜鉛(融点:230℃) 5.0部
(LBT−1830精製 堺化学工業(株))
・タルク 5.0部
(MICRO ACE P−3 日本タルク工業(株))
・トルエン 200部
・メチルエチルケトン 200部
【0080】
(
参考例6)
背面層用塗工液1にかえて、下記組成の背面層用塗工液6を使用した以外はすべて
参考例1と同様にして
参考例6の熱転写シートを得た。
【0081】
<背面層用塗工液6>
・ポリビニルアセタール樹脂 53.8部
(エスレックKS−1 積水化学(株))
・ポリイソシアネート 26.2部
(バーノック D750 DIC(株))
・ソルビタントリステアレート(HLB値:2.1) 10.0部
(レオドール SP−S30V 花王(株))
・ステアリルリン酸亜鉛(融点:230℃) 5.0部
(LBT−1830精製 堺化学工業(株))
・タルク 5.0部
(MICRO ACE P−3 日本タルク工業(株))
・トルエン 200部
・メチルエチルケトン 200部
【0082】
(実施例7)
背面層用塗工液1にかえて、下記組成の背面層用塗工液7を使用した以外はすべて
参考例1と同様にして実施例7の熱転写シートを得た。
【0083】
<背面層用塗工液7>
・ポリビニルアセタール樹脂 53.8部
(エスレックKS−1 積水化学(株))
・ポリイソシアネート 26.2部
(バーノック D750 DIC(株))
・ジオレイン酸グリセリル 10.0部
(NIKKOL DGO−80 日光ケミカルズ(株))
・ステアリルリン酸亜鉛(融点:230℃) 5.0部
(LBT−1830精製 堺化学工業(株))
・タルク 5.0部
(MICRO ACE P−3 日本タルク工業(株))
・トルエン 200部
・メチルエチルケトン 200部
【0084】
(実施例8)
背面層用塗工液1にかえて、下記組成の背面層用塗工液8を使用した以外はすべて
参考例1と同様にして実施例8の熱転写シートを得た。
【0085】
<背面層用塗工液8>
・ポリビニルアセタール樹脂 53.8部
(エスレックKS−1 積水化学(株))
・ポリイソシアネート 26.2部
(バーノック D750 DIC(株))
・ジオレイン酸グリセリル 10.0部
(NIKKOL DGO−80 日光ケミカルズ(株))
・エチレンビスステアリン酸アマイド(融点:145℃) 5.0部
(スリパックスE 日本化成(株))
・タルク 5.0部
(MICRO ACE P−3 日本タルク工業(株))
・トルエン 200部
・メチルエチルケトン 200部
【0086】
(実施例9)
背面層用塗工液1にかえて、下記組成の背面層用塗工液9を使用した以外はすべて
参考例1と同様にして実施例9の熱転写シートを得た。
【0087】
<背面層用塗工液9>
・ポリビニルアセタール樹脂 53.8部
(エスレックKS−1 積水化学(株))
・ポリイソシアネート 26.2部
(バーノック D750 DIC(株))
・ジオレイン酸グリセリル 10.0部
(NIKKOL DGO−80 日光ケミカルズ(株))
・ステアリン酸アマイド(融点:101℃) 5.0部
(アマイドAP−1 日本化成(株))
・タルク 5.0部
(MICRO ACE P−3 日本タルク工業(株))
・トルエン 200部
・メチルエチルケトン 200部
【0088】
(実施例10)
背面層用塗工液1にかえて、下記組成の背面層用塗工液10を使用した以外はすべて
参考例1と同様にして実施例10の熱転写シートを得た。
【0089】
<背面層用塗工液10>
・ポリビニルアセタール樹脂 53.8部
(エスレックKS−1 積水化学(株))
・ポリイソシアネート 26.2部
(バーノック D750 DIC(株))
・ジステアリン酸グリセリル 10.0部
(NIKKOL DGS−80 日光ケミカルズ(株))
・ステアリルリン酸亜鉛(融点:230℃) 5.0部
(LBT−1830精製 堺化学工業(株))
・タルク 5.0部
(MICRO ACE P−3 日本タルク工業(株))
・トルエン 200部
・メチルエチルケトン 200部
【0090】
(
参考例11)
背面層用塗工液1にかえて、下記組成の背面層用塗工液11を使用した以外はすべて
参考例1と同様にして
参考例11の熱転写シートを得た。
【0091】
<背面層用塗工液11>
・ポリビニルアセタール樹脂 53.8部
(エスレックKS−1 積水化学(株))
・ポリイソシアネート 26.2部
(バーノック D750 DIC(株))
・トリ(カプリル酸/カプリン酸)グリセリル 10.0部
(NIKKOL トリエスターF−180 日光ケミカルズ(株))
・ステアリルリン酸亜鉛(融点:230℃) 5.0部
(LBT−1830精製 堺化学工業(株))
・タルク 5.0部
(MICRO ACE P−3 日本タルク工業(株))
・トルエン 200部
・メチルエチルケトン 200部
【0092】
(
参考例12)
背面層用塗工液1にかえて、下記組成の背面層用塗工液12を使用した以外はすべて
参考例1と同様にして
参考例12の熱転写シートを得た。
【0093】
<背面層用塗工液12>
・ポリビニルアセタール樹脂 53.8部
(エスレックKS−1 積水化学(株))
・ポリイソシアネート 26.2部
(バーノック D750 DIC(株))
・トリ(カプリル酸/カプリン酸)グリセリル 10.0部
(NIKKOL トリエスターF−180 日光ケミカルズ(株))
・エチレンビスステアリン酸アマイド(融点:145℃) 5.0部
(スリパックスE 日本化成(株))
・タルク 5.0部
(MICRO ACE P−3 日本タルク工業(株))
・トルエン 200部
・メチルエチルケトン 200部
【0094】
(
参考例13)
背面層用塗工液1にかえて、下記組成の背面層用塗工液13を使用した以外はすべて
参考例1と同様にして
参考例13の熱転写シートを得た。
【0095】
<背面層用塗工液13>
・ポリビニルアセタール樹脂 53.8部
(エスレックKS−1 積水化学(株))
・ポリイソシアネート 26.2部
(バーノック D750 DIC(株))
・トリ(カプリル酸/カプリン酸)グリセリル 10.0部
(NIKKOL トリエスターF−180 日光ケミカルズ(株))
・ステアリン酸アマイド(融点:101℃) 5.0部
(アマイドAP−1 日本化成(株))
・タルク 5.0部
(MICRO ACE P−3 日本タルク工業(株))
・トルエン 200部
・メチルエチルケトン 200部
【0096】
(
参考例14)
背面層用塗工液1にかえて、下記組成の背面層用塗工液14を使用した以外はすべて
参考例1と同様にして
参考例14の熱転写シートを得た。
【0097】
<背面層用塗工液14>
・ポリビニルアセタール樹脂 53.8部
(エスレックKS−1 積水化学(株))
・ポリイソシアネート 26.2部
(バーノック D750 DIC(株))
・トリオレイン酸グリセリル 10.0部
(Triolein 東京化成工業(株))
・ステアリルリン酸亜鉛(融点:230℃) 5.0部
(LBT−1830精製 堺化学工業(株))
・タルク 5.0部
(MICRO ACE P−3 日本タルク工業(株))
・トルエン 200部
・メチルエチルケトン 200部
【0098】
(
参考例15)
背面層用塗工液1にかえて、下記組成の背面層用塗工液15を使用した以外はすべて
参考例1と同様にして
参考例15の熱転写シートを得た。
【0099】
<背面層用塗工液15>
・ポリビニルアセタール樹脂 53.8部
(エスレックKS−1 積水化学(株))
・ポリイソシアネート 26.2部
(バーノック D750 DIC(株))
・トリステアリン酸グリセリル 10.0部
(Tristearin 東京化成工業(株))
・ステアリルリン酸亜鉛(融点:230℃) 5.0部
(LBT−1830精製 堺化学工業(株))
・タルク 5.0部
(MICRO ACE P−3 日本タルク工業(株))
・トルエン 200部
・メチルエチルケトン 200部
【0100】
(
参考例16)
背面層用塗工液1にかえて、下記組成の背面層用塗工液16を使用した以外はすべて
参考例1と同様にして
参考例16の熱転写シートを得た。
【0101】
<背面層用塗工液16>
・ポリビニルアセタール樹脂 47.1部
(エスレックKS−1 積水化学(株))
・ポリイソシアネート 22.9部
(バーノック D750 DIC(株))
・トリステアリン酸グリセリル 20.0部
(Tristearin 東京化成工業(株))
・ステアリルリン酸亜鉛(融点:230℃) 5.0部
(LBT−1830精製 堺化学工業(株))
・タルク 5.0部
(MICRO ACE P−3 日本タルク工業(株))
・トルエン 200部
・メチルエチルケトン 200部
【0102】
(
参考例17)
背面層用塗工液1にかえて、下記組成の背面層用塗工液17を使用した以外はすべて
参考例1と同様にして
参考例17の熱転写シートを得た。
【0103】
<背面層用塗工液17>
・ポリビニルアセタール樹脂 47.1部
(エスレックKS−1 積水化学(株))
・ポリイソシアネート 22.9部
(バーノック D750 DIC(株))
・トリステアリン酸グリセリル 10.0部
(Tristearin 東京化成工業(株))
・ステアリルリン酸亜鉛(融点:230℃) 15.0部
(LBT−1830精製 堺化学工業(株))
・タルク 5.0部
(MICRO ACE P−3 日本タルク工業(株))
・トルエン 200部
・メチルエチルケトン 200部
【0104】
(
参考例18)
背面層用塗工液1にかえて、下記組成の背面層用塗工液18を使用した以外はすべて
参考例1と同様にして
参考例18の熱転写シートを得た。
【0105】
<背面層用塗工液18>
・ポリビニルアセタール樹脂 43.7部
(エスレックKS−1 積水化学(株))
・ポリイソシアネート 21.3部
(バーノック D750 DIC(株))
・トリステアリン酸グリセリル 10.0部
(Tristearin 東京化成工業(株))
・ステアリルリン酸亜鉛(融点:230℃) 20.0部
(LBT−1830精製 堺化学工業(株))
・タルク 5.0部
(MICRO ACE P−3 日本タルク工業(株))
・トルエン 200部
・メチルエチルケトン 200部
【0106】
(
参考例19)
背面層用塗工液1にかえて、下記組成の背面層用塗工液19を使用した以外はすべて
参考例1と同様にして
参考例19の熱転写シートを得た。
【0107】
<背面層用塗工液19>
・ポリビニルアセタール樹脂 59.2部
(エスレックKS−1 積水化学(株))
・ポリイソシアネート 28.8部
(バーノック D750 DIC(株))
・トリステアリン酸グリセリル 2.0部
(Tristearin 東京化成工業(株))
・ステアリルリン酸亜鉛(融点:230℃) 5.0部
(LBT−1830精製 堺化学工業(株))
・タルク 5.0部
(MICRO ACE P−3 日本タルク工業(株))
・トルエン 200部
・メチルエチルケトン 200部
【0108】
(
参考例20)
背面層用塗工液1にかえて、下記組成の背面層用塗工液20を使用した以外はすべて
参考例1と同様にして
参考例20の熱転写シートを得た。
【0109】
<背面層用塗工液20>
・ポリビニルアセタール樹脂 59.9部
(エスレックKS−1 積水化学(株))
・ポリイソシアネート 29.1部
(バーノック D750 DIC(株))
・トリステアリン酸グリセリル 1.0部
(Tristearin 東京化成工業(株))
・ステアリルリン酸亜鉛(融点:230℃) 5.0部
(LBT−1830精製 堺化学工業(株))
・タルク 5.0部
(MICRO ACE P−3 日本タルク工業(株))
・トルエン 200部
・メチルエチルケトン 200部
【0110】
(
参考例21)
背面層用塗工液1にかえて、下記組成の背面層用塗工液21を使用した以外はすべて
参考例1と同様にして
参考例21の熱転写シートを得た。
【0111】
<背面層用塗工液21>
・ポリビニルアセタール樹脂 56.5部
(エスレックKS−1 積水化学(株))
・ポリイソシアネート 27.5部
(バーノック D750 DIC(株))
・トリステアリン酸グリセリル 10.0部
(Tristearin 東京化成工業(株))
・ステアリルリン酸亜鉛(融点:230℃) 1.0部
(LBT−1830精製 堺化学工業(株))
・タルク 5.0部
(MICRO ACE P−3 日本タルク工業(株))
・トルエン 200部
・メチルエチルケトン 200部
【0112】
(
参考例22)
背面層用塗工液1にかえて、下記組成の背面層用塗工液22を使用した以外はすべて
参考例1と同様にして
参考例22の熱転写シートを得た。
【0113】
<背面層用塗工液22>
・ポリビニルアセタール樹脂 56.8部
(エスレックKS−1 積水化学(株))
・ポリイソシアネート 27.7部
(バーノック D750 DIC(株))
・トリステアリン酸グリセリル 10.0部
(Tristearin 東京化成工業(株))
・ステアリルリン酸亜鉛(融点:230℃) 0.5部
(LBT−1830精製 堺化学工業(株))
・タルク 5.0部
(MICRO ACE P−3 日本タルク工業(株))
・トルエン 200部
・メチルエチルケトン 200部
【0114】
(比較例1)
背面層用塗工液1にかえて、下記組成の背面層用塗工液Aを使用した以外はすべて
参考例1と同様にして比較例1の熱転写シートを得た。
【0115】
<背面層用塗工液A>
・ポリビニルアセタール樹脂 56.3部
(エスレックKS−1 積水化学(株))
・ポリイソシアネート 28.7部
(バーノック D750 DIC(株))
・ジオレイン酸グリセリル 10.0部
(NIKKOL DGO−80 日光ケミカルズ(株))
・タルク 5.0部
(MICRO ACE P−3 日本タルク工業(株))
・トルエン 200部
・メチルエチルケトン 200部
【0116】
(比較例2)
背面層用塗工液1にかえて、下記組成の背面層用塗工液Bを使用した以外はすべて
参考例1と同様にして比較例2の熱転写シートを得た。
【0117】
<背面層用塗工液B>
・ポリビニルアセタール樹脂 56.3部
(エスレックKS−1 積水化学(株))
・ポリイソシアネート 28.7部
(バーノック D750 DIC(株))
・ジステアリン酸グリセリル 10.0部
(NIKKOL DGS−80 日光ケミカルズ(株))
・タルク 5.0部
(MICRO ACE P−3 日本タルク工業(株))
・トルエン 200部
・メチルエチルケトン 200部
【0118】
(比較例3)
背面層用塗工液1にかえて、下記組成の背面層用塗工液Cを使用した以外はすべて
参考例1と同様にして比較例3の熱転写シートを得た。
【0119】
<背面層用塗工液C>
・ポリビニルアセタール樹脂 56.3部
(エスレックKS−1 積水化学(株))
・ポリイソシアネート 28.7部
(バーノック D750 DIC(株))
・ステアリルリン酸亜鉛(融点:230℃) 10.0部
(LBT−1830精製 堺化学工業(株))
・タルク 5.0部
(MICRO ACE P−3 日本タルク工業(株))
・トルエン 200部
・メチルエチルケトン 200部
【0120】
(比較例4)
背面層用塗工液1にかえて、下記組成の背面層用塗工液Dを使用した以外はすべて
参考例1と同様にして比較例4の熱転写シートを得た。
【0121】
<背面層用塗工液D>
・ポリビニルアセタール樹脂 53.8部
(エスレックKS−1 積水化学(株))
・ポリイソシアネート 26.2部
(バーノック D750 DIC(株))
・ジオレイン酸グリセリル 10.0部
(NIKKOL DGO−80 日光ケミカルズ(株))
・N-ステアリルエルカ酸アマイド(融点:69℃) 5.0部
(ニッカアマイドSE 日本化成(株))
・タルク 5.0部
(MICRO ACE P−3 日本タルク工業(株))
・トルエン 200部
・メチルエチルケトン 200部
【0122】
(比較例5)
背面層用塗工液1にかえて、下記組成の背面層用塗工液Eを使用した以外はすべて
参考例1と同様にして比較例5の熱転写シートを得た。
【0123】
<背面層用塗工液E>
・ポリビニルアセタール樹脂 53.8部
(エスレックKS−1 積水化学(株))
・ポリイソシアネート 26.2部
(バーノック D750 DIC(株))
・ジオレイン酸グリセリル 10.0部
(NIKKOL DGO−80 日光ケミカルズ(株))
・リン酸エステル 5.0部
(プライサーフ A−208F 第一工業製薬(株))
・タルク 5.0部
(MICRO ACE P−3 日本タルク工業(株))
・トルエン 200部
・メチルエチルケトン 200部
【0124】
(印画シワの評価)
昇華型熱転写プリンタ(ALTECH ADS(株)製) 型式;CW−01)のメディアセットCW−MS46のY領域,M領域,C領域に、各実施例、
参考例、及び比較例の熱転写シートをそれぞれ貼り付け、上記プリンタと、メディアセット純正の熱転写受像シートを低温低湿環境下(5℃、20%)に3時間放置した後に、熱転写受像シートに、低階調画像として(1)白ベタ(0/255階調)画像、(2)30/255階調グレーベタ画像、(3)60/255階調グレーベタ画像、(4)90/255階調グレーベタ画像、高階調画像として(1)黒ベタ(255/255階調)画像、(2)210/255階調グレーベタ画像、(3)180/255階調グレーベタ画像、(4)150/255階調グレーベタ画像を各5枚(計20枚)印画し、下記の評価基準に基づいて印画シワの評価を行った。評価結果を表1に示す。
【0125】
「評価基準」
◎・・・全ての画像((1)〜(4))で印画シワの発生がない
○・・・(1)〜(4)のいずれかの1種の画像でシワが発生
△・・・(1)〜(4)の画像のうち2〜3種の画像でシワが発生。
×・・・(1)〜(4)の全ての画像でシワが発生。
【0126】
(キック評価)
各実施例、
参考例、及び比較例の熱転写シートの背面層と染料層を対向させ、15kg/cm
2の荷重をかけて、40℃、湿度90%環境下で96時間保管し、背面層側に染料層の染料を移行(キック)させた。対向前後の背面層の色相を、グレタグ社製GRETAGSpectrolino(D65光源、視野角2°)を用いて測定し、色差(ΔE
*)を下記式にて算出して下記基準に基づき評価した。評価結果を表1に併せて示す。
ΔE
*=((対向前後のL
*値の差)
2+(対向前後のa
*値の差)
2+(対向前後のb
*値の差)
2)
1/2
【0127】
「評価基準」
◎・・・色差ΔE
*が2.5未満
○・・・色差ΔE
*が2.5以上3.0未満
△・・・色差ΔE
*が3.0以上5.0未満
×・・・色差ΔE
*が5.0以上
【0128】
【表1】
【0129】
表1からも明らかなように、本発明の発明特定事項を全て充足する実施例の熱転写シートによれば、高階調領域、及び低階調領域のいずれの印画時においても印画シワの発生を防止することができ、また、キックの発生も防止できることが確認できた。一方、本発明の発明特定事項を全て充足しない比較例の熱転写シートでは、印画シワの発生、或いはキックの発生を防止することができていない。このことからも、本発明の優位性は明らかである。