(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
しかしながら、番組は放送局により作成されるため、放送される番組や番組の内容は、番組制作者の意図が反映されている。このため、EPG内でワード数が変化したからといって、そのワードに対する番組が視聴者が興味を引く番組とは限らず、番組制作者と視聴者などのユーザとの間で、番組の興味に対する乖離が生じる場合がある。このため、EPGだけからでは必ずしも世間で話題になっている情報を取り扱っている番組が分からないという課題がある。
【0006】
本発明は、上述の課題を解決するためになされたものであり、世間で話題となっている情報を取り扱う番組を高精度で効率的に検索することができる録画再生装置および番組検索方法を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0007】
上記目的を達成するために、本発明の一態様に係る録画再生装置は、インターネットから、検索数が上昇したワードである上昇ワードを取得する上昇ワード取得部と、番組情報を記憶している番組情報データベースから、前記上昇ワードを含む番組情報を検索する番組情報検索部とを備える。
【0008】
この構成によると、インターネットから取得した上昇ワードに基づいて、番組情報の検索を行っている。上昇ワードは、検索回数の多いワード、または検索回数の時間的な増加率が大きいワードである。このため、上昇ワードは、世間で話題となっている情報を示している。よって、上昇ワードに基づいた番組情報の検索を行うことで、世間で話題となっている情報を取り扱う番組を高精度で効率的に検索することができる。
【0009】
例えば、前記番組情報データベースは、録画済の番組の番組情報を記憶していても良い。
【0010】
この構成によると、録画済の番組の番組情報の中から、世間で話題となっている情報を取り扱う番組を高精度で効率的に検索することができる。
【0011】
また、前記番組情報データベースは、放送波から取得した電子番組表を記憶していても良い。
【0012】
この構成によると、電子番組表の中から、世間で話題となっている情報を取り扱う番組を高精度で効率的に検索することができる。
【0013】
また、前記上昇ワード取得部は、前記インターネットから、ランキングが上位のものから所定数の上昇ワードを取得しても良い。
【0014】
また、上述の録画再生装置は、さらに、前記上昇ワード取得部が取得した前記上昇ワードを検索ワードの候補として画面に表示し、ユーザによる検索ワードの選択入力を受け付ける検索ワード選択部を備え、前記番組情報検索部は、前記番組情報データベースから、前記ユーザにより選択された前記検索ワードを含む番組情報を検索しても良い。
【0015】
また、上述の録画再生装置は、さらに、前記電子番組表の中からワードを抽出し、抽出した前記ワードのうち、第1期間における出現回数よりも、前記第1期間に後続する第2期間における出現回数が増加しているワードを、注目ワードとして取得する注目ワード取得部と、前記上昇ワード取得部が取得した前記上昇ワードに前記注目ワード取得部が取得した前記注目ワードを作用させることにより得られるワードを検索ワードの候補として画面に表示し、ユーザによる検索ワードの選択入力を受け付ける検索ワード選択部とを備え、前記番組情報検索部は、前記番組情報データベースから、前記ユーザにより選択された前記検索ワードを含む番組情報を検索しても良い。
【0016】
この構成によると、電子番組表の中で出現回数が時間的に増加しているワードである注目ワードを考慮したうえで、番組を検索することができる。注目ワードは、番組制作者が注目している情報を表していると考えられるが、注目ワードを上昇ワードの補助的なワードとして用いることで、世間で話題となっている情報を取り扱う番組を高精度で効率的に検索することができる。
【0017】
例えば、前記注目ワード取得部は、前記電子番組表の中から抽出した前記ワードのうち、前記第1期間における出現回数に対する、前記第1期間から前記第2期間までの間の出現回数の増加の割合が所定閾値以上のワード、または前記割合が大きいものから所定個数のワードを、注目ワードとして取得しても良い。
【0018】
この構成によると、第1期間ではそれほど注目されていなかった番組であっても、その後の第2期間に急に注目された番組を高精度で効率的に検索することができる。
【0019】
また、前記検索ワード選択部は、前記上昇ワード取得部が取得した前記上昇ワードと前記注目ワード取得部が取得した前記注目ワードとの双方に共通して含まれるワードを、検索ワードの候補として前記画面に表示し、前記ユーザによる検索ワードの選択入力を受け付けても良い。
【0020】
この構成によると、検索ワードの候補は、上昇ワードと注目ワードの双方に共通して含まれるワードである。このため、検索ワードの候補を、世間で話題となっており、かつ番組制作者が注目しているワードに絞り込むことができる。このように、番組制作者の注目しているワードを加味した検索ワードの候補をユーザに提示することで、番組検索を行った際に番組が見つかる可能性を高めることができる。よって、世間で話題となっている情報を取り扱う番組を高精度で効率的に検索することができる。
【0021】
また、前記検索ワード選択部は、前記上昇ワード取得部が取得した前記上昇ワードと前記注目ワード取得部が取得した前記注目ワードとの双方を、検索ワードの候補として前記画面に表示し、前記ユーザによる検索ワードの選択入力を受け付けても良い。
【0022】
この構成によると、検索ワードの候補は、上昇ワードと注目ワードの双方である。つまり、上昇ワードには含まれないが、注目ワードには含まれるワードを検索ワードの候補としてユーザに提示することができる。上昇ワードであるからといって、必ずしもそれに関連する番組が放送されるとは限らない。このため、注目ワードを補助的に用いることで、検索ワードの取りこぼしを防ぎながら、世間で話題となっている情報を取り扱う番組を高精度で効率的に検索することができる。
【0023】
また、前記検索ワード選択部は、前記上昇ワード取得部が取得した前記上昇ワードから前記注目ワード取得部が取得した前記注目ワードを除外したワードを、検索ワードの候補として前記画面に表示し、前記ユーザによる検索ワードの選択入力を受け付けても良い。
【0024】
この構成によると、検索ワードの候補は、上昇ワードから注目ワードを除外したワードである。注目ワードは、番組制作者の興味を示していると考えられるため、意図的に番組制作者の興味を除外することができる。
【0025】
また、前記検索ワード選択部は、所定のワードを含まない前記検索ワードの候補を前記画面に表示し、前記ユーザによる検索ワードの選択入力を受け付けても良い。
【0026】
例えば、ニュース番組などは、毎日放送されている番組であるため、検索ワードに「ニュース」が含まれてしまうと、様々なニュース番組を検索してしまうことになる。また、そのようなワードは、世間で話題となっているとも考えにくい。このため、検索ワードの候補の中から、「ニュース」、「出演」、「情報」などの番組情報の中で頻出するワードを所定のワードとして除外することにより、話題性の高い検索ワードの候補をユーザに提示することができる。これにより、世間で話題となっている情報を取り扱う番組を高精度で効率的に検索することができる。
【0027】
また、前記検索ワード選択部は、さらに、前記番組情報検索部が検索した番組情報の件数が所定の番組数閾値以下であった場合には、前記上昇ワード取得部が取得する前記上昇ワードの個数を増加させることにより、前記検索ワードの候補の数を増加させても良い。
【0028】
この構成によると、検索ワードの内容を取り扱う番組が存在しなかった場合に、検索ワードの候補の数を増加させることができる。これにより、ユーザにさらなる検索ワードの選択を行わせることができ、世間で話題となっている情報を取り扱う番組の検索漏れを防ぐことができる。
【0029】
また、前記検索ワード選択部は、さらに、前記番組情報検索部が検索した番組情報の件数が所定の番組数閾値以下であった場合には、前記所定閾値を小さくする、または前記所定個数を大きくすることで前記注目ワード取得部が取得する前記注目ワードの個数を増加させることにより、前記検索ワードの候補の数を増加させても良い。
【0030】
この構成によると、検索ワードの内容を取り扱う番組が存在しなかった場合に、検索ワードの候補の数を増加させることができる。これにより、ユーザにさらなる検索ワードの選択を行わせることができ、世間で話題となっている情報を取り扱う番組の検索漏れを防ぐことができる。
【0031】
また、前記番組情報は、番組名と番組の説明とを含んでも良い。
【0032】
この構成によると、番組名のみならず、番組の説明をも対象として、検索ワードを含む番組情報を検索することができる。
【0033】
なお、本発明は、このような特徴的な処理部を備える録画再生装置として実現することができるだけでなく、録画再生装置に含まれる特徴的な処理部が実行する処理をステップとする番組検索方法として実現することができる。また、録画再生装置に含まれる特徴的な処理部としてコンピュータを機能させるためのプログラムまたは番組検索方法に含まれる特徴的なステップをコンピュータに実行させるプログラムとして実現することもできる。そして、そのようなプログラムを、CD−ROM(Compact Disc−Read Only Memory)等のコンピュータ読取可能な非一時的な記録媒体やインターネット等の通信ネットワークを介して流通させることができるのは、言うまでもない。
【発明の効果】
【0034】
本発明によると、世間で話題となっている情報を取り扱う番組を高精度で効率的に検索することができる録画再生装置および番組検索方法を提供することができる。
【発明を実施するための形態】
【0036】
以下、本発明の実施の形態について、図面を用いて詳細に説明する。なお、以下で説明する実施の形態は、いずれも本発明の好ましい一具体例を示すものである。以下の実施の形態で示される数値、形状、材料、構成要素、構成要素の配置位置及び接続形態、ステップ、ステップの順序などは、一例であり、本発明を限定する主旨ではない。本発明は、特許請求の範囲によって特定される。よって、以下の実施の形態における構成要素のうち、本発明の最上位概念を示す独立請求項に記載されていない構成要素については、本発明の課題を達成するのに必ずしも必要ではないが、より好ましい形態を構成するものとして説明される。
【0037】
図1は、本発明の実施の形態に係る録画再生装置と録画再生装置に接続されたテレビの外観図である。
【0038】
録画再生装置100は、例えば、テレビ番組を記録するハードディスクレコーダまたはBD(Blu−ray Disc(登録商標))レコーダなどである。録画再生装置100は、録画再生装置100に記録された番組または今後放送される予定の番組を検索する。
【0039】
テレビ200は、録画再生装置100に録画された番組を表示する。
【0040】
録画再生装置100とテレビ200とはケーブル150を介して接続されている。
【0041】
図2は、録画再生装置100の機能的な構成を示すブロック図である。
【0042】
録画再生装置100は、テレビチューナ102と、番組情報データベース104と、上昇ワード取得部106
(第1の単語取得部)と、注目ワード取得部108
(第2の単語取得部)と、検索ワード選択部110
(検索単語選択部)と、番組情報検索部112と、検索結果表示部114と、録画予約部116と、番組再生部118とを含む。
【0043】
テレビチューナ102は、テレビ放送と放送波に含まれる電子番組表を受信する。
【0044】
番組情報データベース104は、テレビチューナ102が受信した電子番組表121と、テレビチューナ102が受信したテレビ放送に含まれる番組のうち、既に録画された番組の番組情報である録画済番組情報122とを記憶している。番組情報データベース104は、例えば、ハードディスクドライブなどにより構成される。電子番組表121は、現在放送されている番組に関する番組情報およびこれから放送される予定の番組に関する番組情報を、番組ごとに含む最新の電子番組表121である。最新の電子番組表121を用いることにより、世間で話題となっている情報を取り扱う最新の番組を高精度で効率的に検索することができる。録画済番組情報122は、番組を録画する際に番組と共に記録された番組情報である。
【0045】
上昇ワード取得部106は、インターネット300に接続され、インターネット300から、検索エンジンでの検索数が上昇したワード
(単語)である上昇ワード
(第1の単語)を取得する。上昇ワードは、世間で話題となっている情報を示している。検索エンジンは、インターネット上で情報検索サービスを提供するためのプログラムまたはウェブサイトである。上昇ワード取得部106は、上昇ワードを検索エンジンから取得しても良いし、それ以外のウェブサイトから取得しても良い。
【0046】
注目ワード取得部108は、番組情報データベース104に記憶されている電子番組表121の中からワードを抽出し、抽出したワードのうち、第1期間における出現回数よりも、第1期間に後続する第2期間における出現回数が増加しているワードを、注目ワード
(第2の単語)として取得する。注目ワードは、番組制作者が注目している情報を表していると考えられる。
【0047】
検索ワード選択部110は、上昇ワード取得部106が取得した上昇ワードを検索ワード
(検索単語)の候補としてテレビ200の画面に表示し、ユーザによる検索ワードの選択入力を受け付ける。また、検索ワード選択部110は、注目ワード取得部108が取得した注目ワードを検索ワードの候補としてテレビ200の画面に表示し、ユーザによる検索ワードの選択入力を受け付ける。
【0048】
番組情報検索部112は、電子番組表121または録画済番組情報122を記憶している番組情報データベース104から、上昇ワードを含む番組情報を検索する。より具体的には、番組情報検索部112は、番組情報データベース104から、ユーザにより選択された検索ワードを含む番組情報を検索する。
【0049】
検索結果表示部114は、番組情報検索部112により検索された番組情報をテレビ200の画面に表示する。
【0050】
録画予約部116は、番組情報検索部112が電子番組表121から番組情報を検索した場合には、テレビ200の画面に表示されている番組情報のうち、ユーザにより選択された番組情報の番組の録画を予約する。
【0051】
番組再生部118は、番組情報検索部112が録画済番組情報122から番組情報を検索した場合には、テレビ200の画面に表示されている番組情報のうち、ユーザによる選択された番組情報の番組を再生する。
【0052】
以上のように構成された録画再生装置100が実行する処理について、以下、具体例を挙げながら説明する。
【0053】
図3は、録画再生装置100が実行する処理を示すフローチャートである。
【0054】
上昇ワード取得部106は、インターネット300から、検索エンジンでの検索数が上昇したワードである上昇ワードを取得する(S1)。例えば、上昇ワード取得部106は、検索エンジンから、その検索エンジンで検索数が一定期間前に比べて増加しているワードである上昇ワードを取得する。
【0055】
図4は、上昇ワード取得処理(
図3のS1)の詳細なフローチャートである。
【0056】
上昇ワード取得部106は、TCP/IP(Transmission Control Protocol/Internet Protocol)等の通信プロトコルに従い、インターネット300上で情報検索サービスを提供する検索エンジンのサーバに接続する(S21)。
【0057】
上昇ワード取得部106は、検索エンジンから上昇ワードを取得する(S22)。上昇ワードとは、例えば、検索エンジンのユーザが検索エンジンに入力したクエリ中に頻出するワード、または出現回数の時間的な増加率が大きいワードである。このような上昇ワードは、検索エンジンのサービスとして上昇ワード取得部106に提供される。なお、上昇ワードの定義は、検索エンジンによって策定される。
【0058】
上昇ワード取得部106は、検索エンジンから取得した上昇ワードのうち、ランキングの上位5つを検索ワードの候補として選択する(S23)。ランキングは、例えば、検索回数または検索回数の増加率に基づき決定される。
図5は、選択された5つの上昇ワードの一例を示す図である。例えば、「マーモセット」、「ロンドンオリンピック」、「台風14号」、「日本党」、「総裁選」などの上昇ワードが選択された。なお、上昇ワードの取得時に、
図5に示すような上昇ワードの説明を合わせて取得することができる場合があるが、上昇ワードの説明は必ずしも取得する必要はない。ただし、上昇ワードの説明を取得し、検索ワードの候補と共に上昇ワードの説明をテレビ200の画面に表示することにより、ユーザに検索ワードの候補の意味を理解させることができる。
【0059】
再度
図3を参照し、注目ワード取得部108は、番組情報データベース104に記憶されている電子番組表121の中からワードを抽出し、抽出したワードのうち、第1期間における出現回数よりも、第1期間に後続する第2期間における出現回数が増加しているワードを、注目ワードとして取得する(S2)。
【0060】
図6は、注目ワード取得処理(
図3のS2)の詳細なフローチャートである。
【0061】
注目ワード取得部108は、テレビチューナ102が放送波から受信した電子番組表121を、番組情報データベース104から取得する(S31)。
図7は、電子番組表121の一例を示す図である。電子番組表121は、番組ごとに、番組IDと、番組名と、チャンネルと、放送日時と、番組説明とを記憶している番組情報である。なお、番組説明は、番組内容とジャンルと出演者とを含む。ただし、電子番組表121の構成は一例であり、
図7に示した例に限定されず、他の情報が含まれていても良いし、一部の情報が無くても良い。なお、番組情報データベース104に記憶されている録画済番組情報122も電子番組表121と同様のデータ構成を有する。
【0062】
注目ワード取得部108は、電子番組表121に含まれる番組毎の番組情報を解析することにより、ワードを抽出する(S32)。例えば、
図7に示す電子番組表121の番組ID「P1」の番組情報からは、「政治」、「日本党」、「総裁選」、「記者会見」などのワードが抽出される。ワードの抽出は、例えば、公知の形態素解析技術等を用いることにより行われる。なお、注目ワード取得部108は、番組情報のうち「番組名」と「番組説明」の中からワードを抽出し、「番組ID」、「チャンネル」および「放送日時」からはワードを抽出しない。これにより、ユーザの興味外のワードを排除することができる。
【0063】
注目ワード取得部108は、第1期間および第2期間のそれぞれにおけるワードの出現回数をカウントする(S33)。第1期間または第2期間は、特定の1日であっても良いし、複数の日であっても良い。例えば、第1期間を昨日とし、第2期間を本日としても良い。また、第2期間を今日から7日後までの7日間とし、第1期間を7日前から昨日までの7日間としても良い。
図8は、カウントされたワードの出現回数の一例を示す図である。抽出されたワードごとに、放送日時が第1期間に含まれる番組情報におけるワードの出現回数(第1期間出現回数)と、放送日時が第2期間に含まれる番組情報におけるワードの出現回数(第2期間出現回数)とが示されている。例えば、「日本党」というワードは、第1期間内の番組情報に2回出現し、第2期間内の番組情報に6回出現していることが分かる。
【0064】
注目ワード取得部108は、抽出されたワードごとに、ワードの出現回数の増加率を算出する(S34)。出現回数の増加率は、以下の式1により計算される。
【0065】
出現回数の増加率(%)=(第2期間出現回数−第1期間出現回数)
/第1期間出現回数×100…(式1)
【0066】
ただし、第1期間出現回数が0の場合には、出現回数の増加率(%)=0とする。
【0067】
図8に出現回数の一例を示す。ワード「総裁選」については、第1期間出現回数が「2」、第2期間出現回数が「10」であることより、上記式1に数値を当てはめることにより、出現回数の増加率は、400%と計算される。
【0068】
注目ワード取得部108は、抽出したワードのうち、出現回数の増加率が大きいものから5つのワードを注目ワードとして選択し、選択した5つの注目ワードを、検索ワードの候補とする(S35)。例えば、
図8に示したワードのうち、出現回数の増加率が高いものから5つのワードを選択すると、
図9に示す5つの注目ワードが、検索ワードの候補として選択される。
【0069】
再度
図3を参照して、検索ワード選択部110は、上昇ワード取得部106が取得した上昇ワードを検索ワードの候補としてテレビ200の画面に表示する。また、検索ワード選択部110は、注目ワード取得部108が取得した注目ワードを検索ワードの候補としてテレビ200の画面に表示する(S3)。
図10は、上昇ワード取得部106が上昇ワード取得処理(
図2のS1)で取得した上昇ワードと、注目ワード取得部108が注目ワード取得処理(
図2のS2)で取得した注目ワードとの包含関係を示す図である。
図10に示すように、上昇ワードとして5つのワードが取得され、注目ワードとして5つのワードが取得されている。このうち、ワード「日本党」、「総裁選」は、上昇ワードおよび注目ワードに共通するワードである。このため、検索ワードの候補としては、8つのワードが取得されたことになる。
図11は、検索ワードの候補として取得された8つのワードの、テレビ200の画面への表示例を示す図である。同図に示すように、例えば、上昇ワードおよび注目ワードに共通するワードである「日本党」および「総裁選」を上位に表示するようにしても良い。共通ワードは、世間で話題となっており、かつ番組制作者が注目しているワードであるため、ユーザにとってより関心が高いワードであると思われる。このため、共通ワードを上位に表示することで、ユーザに効率的に検索ワードを選択させることができる。また、上昇ワードと注目ワードとでは、上昇ワードの方が世間の話題を反映していると考えることができるため、上昇ワードの方を上位に表示する。これにより、ユーザに効率的に検索ワードを選択させることができる。
【0070】
検索ワード選択部110は、テレビ200の画面に表示されている検索ワードの候補の中から、ユーザによる検索ワードの選択入力を受け付ける(S4)。例えば、
図11に示すテレビ200の画面に表示されている8つの検索ワードの中から、ユーザがテレビ200のリモコン(リモートコントローラ)を操作し、「日本党」の位置にカーソルを合わせ、決定キーを押すことにより、「日本党」の選択入力が行われる。
【0071】
番組情報検索部112は、電子番組表121または録画済番組情報122を記憶している番組情報データベース104から、ユーザにより選択された検索ワードを含む番組情報を検索する(S5)。なお、番組情報検索部112が電子番組表121および録画済番組情報122のいずれを検索対象とするかについては、予め定められているものとする。ユーザが番組の録画予約を行う目的で録画再生装置100を利用する場合には、番組情報検索部112は電子番組表121を検索対象とする。また、ユーザが録画番組の再生目的で録画再生装置100を利用する場合には、番組情報検索部112は録画済番組情報122を検索対象とする。
【0072】
検索結果表示部114は、番組情報検索部112により検索された番組情報をテレビ200の画面に表示する(S6)。
図12は、番組情報検索部112が電子番組表121から検索した番組情報の一例を示す図である。本日の日付が9月14日とすると、9月14日以降に放送される番組の番組情報が画面に表示される。一方、
図13は、番組情報検索部112が録画済番組情報122から検索した番組情報の一例を示す図である。既に録画された番組の番組情報が画面に表示される。
【0073】
このような番組情報の検索のための処理(S3〜S6)が、ユーザが所望する番組が得られるまで繰り返し実行される。ただし、いずれの検索キーワードを利用しても検索された番組情報の数が番組数閾値以下の場合、つまり検索された番組の数が所定の番組数閾値以下の場合には(S7でYES)、上昇ワード取得部106は、インターネット300上で情報検索サービスを提供する検索エンジンから、検索数が上昇したワードである上昇ワードを再取得する(S8)。また、注目ワード取得部108は、番組情報データベース104に記憶されている電子番組表121の中から、注目ワードを再取得する(S9)。なお、上述の番組数閾値は、0であっても良いし、1以上の値であっても良い。
【0074】
図14は、上昇ワード再取得処理(
図2のS8)の詳細なフローチャートである。S21およびS22の処理は、
図4に示したS21およびS22の処理と同じであるため、その詳細な説明はここでは繰り返さない。上昇ワード取得部106は、検索エンジンから取得した上昇ワードのうち、ランキングの上位10個を検索ワードの候補として選択する(S41)。ランキングは、
図4のS23の処理と同様、例えば、検索回数または検索回数の増加率に基づき決定される。
図15は、選択された10個の上昇ワードのうちの一部の一例を示す図である。
図4に示したS23の処理では5つの検索ワードの候補を選択したのに対し、S41の処理では10個の検索ワードの候補を選択する点で異なる。
【0075】
図16は、注目ワード再取得処理(
図2のS9)の詳細なフローチャートである。S31〜S34の処理は、
図6に示したS31〜S34の処理と同じであるため、その詳細な説明はここでは繰り返さない。注目ワード取得部108は、抽出したワードのうち、出現回数の増加率が大きいものから10個のワードを注目ワードとして選択し、選択した10個の注目ワードを、検索ワードの候補とする(S51)。例えば、
図8に示したワードのうち、出現回数の増加率が高いものから10個のワードを選択すると、
図17に示す10個の注目ワードが、検索ワードの候補として選択される。なお、
図17では、10個のワードの位置の一部を省略して示している。
図6に示したS35の処理では5つの検索ワードの候補を選択したのに対し、S51の処理では10個の検索ワードの候補を選択する点で異なる。
【0076】
再度
図3を参照して、上昇ワード再取得処理(
図2のS8)および注目ワード再取得処理(
図2のS9)により取得された検索ワードの候補に対して、S3以降の処理が実行される。
【0077】
なお、検索された番組情報の数が番組数閾値よりも大きい場合には(S7でNO)、上述したように
図12または
図13に示すような表示がテレビ200の画面上に行われることになるが、
図12に示す画面上でユーザがテレビ200のリモコンを操作し、いずれかの番組情報を選択すると(S10でYES)、録画予約部116は、選択された番組情報の番組の録画を予約する(S11)。また、
図13に示す画面上でユーザがテレビ200のリモコンを操作し、いずれかの番組情報を選択すると(S12でYES)、番組再生部118は、選択された番組情報の番組を再生する(S13)。
【0078】
以上説明したように、本実施の形態によると、検索エンジンから取得した上昇ワードに基づいて、番組情報の検索を行っている。上昇ワードは、検索回数の多いワード、または検索回数の時間的な増加率が大きいワードである。このため、上昇ワードは、世間で話題となっている情報を示している。よって、上昇ワードに基づいた番組情報の検索を行うことで、世間で話題となっている情報を取り扱う番組を高精度で効率的に検索することができる。
【0079】
また、電子番組表の中で出現回数が時間的に増加しているワードである注目ワードを用いて、番組を検索することができる。注目ワードは、番組制作者が注目している情報を表していると考えられるが、注目ワードを上昇ワードの補助的なワードとして用いることで、世間で話題となっている情報を取り扱う番組を高精度で効率的に検索することができる。例えば、第1期間ではそれほど注目されていなかった番組であっても、その後の第2期間に急に注目された番組を高精度で効率的に検索することができる。
【0080】
また、検索ワードの候補は、上昇ワードと注目ワードの双方である。つまり、上昇ワードには含まれないが、注目ワードには含まれるワードを検索ワードの候補としてユーザに提示することができる。上昇ワードであるからといって、必ずしもそれに関連する番組が放送されるとは限らない。このため、注目ワードを補助的に用いることで、検索ワードの取りこぼしを防ぎながら、世間で話題となっている情報を取り扱う番組を高精度で効率的に検索することができる。
【0081】
また、検索ワードの内容を取り扱う番組が存在しなかった場合に、上昇ワード再取得処理(
図3のS8)または注目ワード再取得処理(
図3のS9)を実行することで、検索ワードの候補の数を増加させることができる。これにより、ユーザにさらなる検索ワードの選択を行わせることができ、世間で話題となっている情報を取り扱う番組の検索漏れを防ぐことができる。
【0082】
また、番組名のみならず、番組の説明をも対象として、検索ワードを含む番組情報を検索することができる。
【0083】
以上、本発明の実施の形態に係る録画再生装置について説明したが、本発明は、この実施の形態に限定されるものではない。
【0084】
例えば、検索ワード選択部110は、検索ワードの候補表示処理(S3)において、上昇ワード取得部106が取得した上昇ワードと注目ワード取得部108が取得した注目ワードとの双方を、検索ワードの候補としてテレビ200の画面に表示したが、表示する検索ワードの候補はこれに限定されない。例えば、検索ワード選択部110は、上昇ワード取得部106が取得した上昇ワードと注目ワード取得部108が取得した注目ワードとの双方に共通して含まれるワードを、検索ワードの候補としてテレビ200の画面に表示しても良い。
図18は、上昇ワード取得部106が上昇ワード取得処理(
図2のS1)で取得した上昇ワードと、注目ワード取得部108が注目ワード取得処理(
図2のS2)で取得した注目ワードとの包含関係を示す図である。
図18に示すように、上昇ワードと注目ワードの双方に共通して含まれるワードである「日本党」および「総裁選」を検索ワードの候補としてテレビ200の画面に表示しても良い。これにより、検索ワードの候補を、世間で話題となっており、かつ番組制作者が注目しているワードに絞り込むことができる。このように、番組制作者の注目しているワードを加味した検索ワードの候補をユーザに提示することで、番組検索を行った際に番組が見つかる可能性を高めることができる。よって、世間で話題となっている情報を取り扱う番組を高精度で効率的に検索することができる。
【0085】
また、上昇ワードから注目ワードを除外したワードである「マーモセット」、「ロンドンオリンピック」および「台風14号」を検索ワードの候補としてテレビ200の画面に表示しても良い。注目ワードは、番組制作者の興味を示していると考えられるため、このように検索ワードの候補を決定することにより、意図的に番組制作者の興味を除外することができる。
【0086】
また、検索ワード選択部110は、検索ワードの候補表示処理(S3)において、上昇ワードと注目ワードの中から所定のワードを除外したものを検索ワードの候補として、テレビ200の画面に表示するようにしても良い。例えば、所定のワードとして「記者会見」が予め定められているものとする。この場合、
図19に示すように「記者会見」を除外した検索ワードの候補が表示される。例えば、ニュース番組などは、毎日放送されている番組であるため、検索ワードに「ニュース」が含まれてしまうと、様々なニュース番組を検索してしまうことになる。また、そのようなワードは、世間で話題となっているとも考えにくい。このため、検索ワードの候補の中から、「ニュース」、「出演」、「情報」、「記者会見」などの番組情報の中で頻出するワードを所定のワードとして除外することにより、話題性の高い検索ワードの候補をユーザに提示することができる。これにより、世間で話題となっている情報を取り扱う番組を高精度で効率的に検索することができる。
【0087】
また、上述の実施の形態では、番組録画予約または録画番組再生をために番組情報の検索を行ったが、それ以外の目的のために番組情報の検索を行っても良い。例えば、番組の視聴予約のために番組情報の検索を行っても良い。
【0088】
また、録画再生装置100が検索対象とする番組は、テレビ番組に限定されず、ラジオ番組であっても良い。また、放送番組に限定されず、オンデマンド配信、リアルタイム配信またはストリーム配信などのようにネットワーク配信される番組であっても良い。
【0089】
また、上述の実施の形態では、録画再生装置100は、ハードディスクレコーダまたはBDレコーダなどであるとしたが、これに限定されるものではない。例えば、録画再生装置100が備える番組検索に関する機能が録画再生装置100とは別に設けられていても良い。つまり、本発明は、録画再生装置に録画された番組、または今後放送される予定の番組を検索する専用の装置として実現されても良い。また、録画再生装置100は、録画再生機能が備えられたテレビであっても良い。
【0090】
図20は、本発明に必須の構成要素を備える録画再生装置100の構成を示すブロック図である。つまり、録画再生装置100は、番組情報データベース104と、上昇ワード取得部106と、番組情報検索部112とを最低限備えていれば良く、それ以外の構成は必ずしも備えられていなくても良い。また、
図21は、録画再生装置100が実行する必須の処理を示すフローチャートである。録画再生装置100は、
図3に示した録画再生装置100が実行する処理のうち、S1およびS5の処理を最低限実行すれば良く、それ以外の処理は必ずしも実行されなくても良い。
【0091】
また、上記の各装置は、具体的には、マイクロプロセッサ、ROM、RAM、ハードディスクドライブ、ディスプレイユニット、キーボード、マウスなどから構成されるコンピュータシステムとして構成されても良い。RAMまたはハードディスクドライブには、コンピュータプログラムが記憶されている。マイクロプロセッサが、コンピュータプログラムに従って動作することにより、各装置は、その機能を達成する。ここでコンピュータプログラムは、所定の機能を達成するために、コンピュータに対する指令を示す命令コードが複数個組み合わされて構成されたものである。
【0092】
さらに、上記の各装置を構成する構成要素の一部または全部は、1個のシステムLSI(Large Scale Integration:大規模集積回路)から構成されているとしても良い。システムLSIは、複数の構成部を1個のチップ上に集積して製造された超多機能LSIであり、具体的には、マイクロプロセッサ、ROM、RAMなどを含んで構成されるコンピュータシステムである。RAMには、コンピュータプログラムが記憶されている。マイクロプロセッサが、コンピュータプログラムに従って動作することにより、システムLSIは、その機能を達成する。
【0093】
さらにまた、上記の各装置を構成する構成要素の一部または全部は、各装置に脱着可能なICカードまたは単体のモジュールから構成されているとしても良い。ICカードまたはモジュールは、マイクロプロセッサ、ROM、RAMなどから構成されるコンピュータシステムである。ICカードまたはモジュールは、上記の超多機能LSIを含むとしても良い。マイクロプロセッサが、コンピュータプログラムに従って動作することにより、ICカードまたはモジュールは、その機能を達成する。このICカードまたはこのモジュールは、耐タンパ性を有するとしても良い。
【0094】
また、本発明は、上記に示す方法であるとしても良い。また、本発明は、これらの方法をコンピュータにより実現するコンピュータプログラムであるとしても良いし、前記コンピュータプログラムからなるデジタル信号であるとしても良い。
【0095】
さらに、本発明は、上記コンピュータプログラムまたは上記デジタル信号をコンピュータ読み取り可能な非一時的な記録媒体、例えば、フレキシブルディスク、ハードディスク、CD−ROM、MO、DVD、DVD−ROM、DVD−RAM、BD(Blu−ray Disc(登録商標))、半導体メモリなどに記録したものとしても良い。また、これらの非一時的な記録媒体に記録されている上記デジタル信号であるとしても良い。
【0096】
また、本発明は、上記コンピュータプログラムまたは上記デジタル信号を、電気通信回線、無線または有線通信回線、インターネットを代表とするネットワーク、データ放送等を経由して伝送するものとしても良い。
【0097】
また、本発明は、マイクロプロセッサとメモリを備えたコンピュータシステムであって、上記メモリは、上記コンピュータプログラムを記憶しており、上記マイクロプロセッサは、上記コンピュータプログラムに従って動作するとしても良い。
【0098】
また、上記プログラムまたは上記デジタル信号を上記非一時的な記録媒体に記録して移送することにより、または上記プログラムまたは上記デジタル信号を上記ネットワーク等を経由して移送することにより、独立した他のコンピュータシステムにより実施するとしても良い。
【0099】
さらに、上記実施の形態及び上記変形例をそれぞれ組み合わせるとしても良い。