(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
前記制御部は、前記複数のグループに重複する照明器具に隣接する照明器具の色温度を、前記グループに割り付けられた前記色温度と前記重複する照明器具の色温度との中間の色温度となるように、前記隣接する照明器具の色温度を制御するための制御信号を生成することを特徴とする請求項1に記載の照明制御システム。
それぞれが異なる色温度で制御されるように構成された複数のグループのいずれか、または、複数のグループに重複して割り付けられる、それぞれが色温度を変更可能な複数の照明器具を制御するとともに、グループに照明器具が割り付けられる割り付け情報テーブル及び各照明器具と各照明器具に隣接している照明器具とが対応付けられる隣接情報テーブルが格納された中央制御装置であって、
前記中央制御装置に設けられ、所定のグループに割り付けられた複数の照明器具を所定の色温度で点灯制御する際に、前記割り付け情報テーブルの割り付け情報又は隣接情報テーブルの隣接情報に基づき他のグループに重複して設定された照明器具または他のグループに隣接することが設定された照明器具の色温度を、前記他のグループの色温度と前記所定の色温度との中間の色温度となるように、前記複数の照明器具の色温度を制御するための制御信号を生成する制御部と、
前記中央制御装置に設けられ、前記制御部で生成された前記制御信号を前記複数の照明器具に出力する出力部と、
を有することを特徴とする中央制御装置。
【発明を実施するための形態】
【0012】
以下、図面を参照して本実施形態を詳細に説明する。
図1は、本実施形態に係る照明制御システムの全体構成を示す構成図である。
図1に示す照明制御システム1は、例えば、オフィスビルや各種施設などの各フロアや各エリアなどの照明エリア毎に設置される照明器具を遠隔制御する中央制御装置2を有している。
【0013】
この中央制御装置2には、伝送ライン3を介して後述する色温度を変更可能な照明器具を構成する複数のLED器具L1〜L18、壁スイッチ4、ワイヤレス受信器5、6、及び人感センサ7が接続される。また、ワイヤレス受信器5に対して無線で信号を送信するワイヤレス送信器8から、ワイヤレス受信器6に対して無線信号を送受するワイヤレス送受信器9から、それぞれ操作信号が送信される。なお、無線信号としては、赤外線、Bluetooth(登録商標)、Zigbee(登録商標)、Wi-Fi(登録商標),その他の規格化された無線通信方式等を採用することができる。
【0014】
なお、本実施の形態では、照明器具として、色温度を変更可能なLED器具L1〜L18を用いて説明するが、これに限定されるものではなく、色温度を変更可能であれば他の照明器具であってもよい。例えば、LED器具L1〜L18に代わり、色温度を変更可能な有機発光ダイオード(Organic Light Emitting Diode:以下、OLEDと記載)などの光源を用いたOLED器具であってもよい。
【0015】
複数のLED器具L1〜L18、壁スイッチ4、ワイヤレス受信器5、6、人感センサ7、ワイヤレス送信器8、及びワイヤレス送受信器9は、伝送ライン3に接続される照明用機器を構成し、これら複数の照明用機器は、伝送ライン3を介して中央制御装置2によって制御される。すなわち、中央制御装置2は、本システムを統括的に制御する。
【0016】
複数のLED器具L1〜L18は、それぞれ所定のグループに割り付けられている。この割り付け情報は、中央制御装置2のROM10にテーブルとして記憶されている。
図2は、ROM10に記憶されている割り付け情報テーブル11の例を説明するための説明図である。
【0017】
図2に示すように、グループG1には、LED器具L1〜L9が割り付けられ、グループG2には、LED器具L7〜L15が割り付けられている。また、グループG3には、LED器具L13〜L18に加え、図示を省略している3つのLED器具(ここでは、LED器具19〜21とする)が割り付けられている。このように、LED器具L7〜L9は、グループG1及びグループG2に重複して割り付けられ、LED器具L13〜L15は、グループG2及びグループG3に重複して割り付けられている。以下の説明では、LED器具L1〜L18において特に限定がない場合、単にLED器具Lと記載、グループG1〜G3において特に限定がない場合、単にグループGと記載する。
【0018】
なお、各グループG1、G2及びG3に割り付けられるLED器具Lの個数は、9個に限定されることなく、他の個数のLED器具Lが割り付けられていてもよい。また、各グループG1、G2及びG3毎に異なる個数のLED器具Lが割り付けられていてもよい。
【0019】
また、各LED器具L1〜L18は、後述する
図4に示すように、天井20に所定の配設関係で配設されている。ROM10には、
図4に示すように配設された各LED器具L1〜L18のそれぞれについて、上下左右方向に隣接しているLED器具Lの隣接情報がテーブルとして記憶されている。
【0020】
図3は、ROM10に記憶されている隣接情報テーブル12の例を説明するための説明図である。
【0021】
図3に示すように、隣接情報テーブル12には、各LED器具L1〜L18と、各LED器具L1〜L18の上下左右方向に隣接しているLED器具Lとが対応付けられている。なお、上下左右方向は、
図4に向かって見た場合の上下左右方向と同じである。
【0022】
例えば、LED器具L1の上方向に隣接しているLED器具Lは、
図4に示すように存在しないため、
図3のLED器具L1の上方向に隣接するLED器具Lの欄には“−”が対応付けられている。また、LED器具L1の下方向に隣接しているLED器具Lは、LED器具L2であるため、
図3のLED器具L1の下方向に隣接するLED器具Lの欄には“L2”が対応付けられている。同様に、
図3のLED器具L1の左方向に隣接するLED器具Lの欄には“−”が対応付けられ、LED器具L1の右方向に隣接するLED器具Lの欄には“L4”が対応付けられている。
【0023】
中央制御装置2は、これらの割り付け情報テーブル11の割り付け情報及び隣接情報テーブル12の隣接情報に基づき、後述する各グループG1、G2及びG3に割り付けられたLED器具L1〜L18のON/OFF制御や色温度制御を行う。
【0024】
なお、ROM10には、割り付け情報テーブル11及び隣接情報テーブル12に加え、LED器具Lの色温度制御などを行うためのプログラムなどが格納されている。また、中央制御装置2は、図示しないCPU、RAM及び出力部を有して構成されている。中央制御装置2のCPUは、ROM10に格納されている所定のプログラム読み出し、RAMに展開して実行することで、後述する色温度制御などを行う。
【0025】
複数のLED器具L1〜L18は、例えば、それぞれ白色LED、赤色(R)LED、緑色(G)LED及び青色(B)LEDにより構成されている。制御部を構成するCPUは、後述するように、割り付けられた、あるいは、ユーザによって変更された色温度でLED器具Lを点灯させるために、各LEDのそれぞれに出力するための制御信号を生成する。中央制御装置2の出力部は、LED器具Lの各LEDに対して、それぞれ所定の光量で点灯させるためにCPUで生成された制御信号を出力する。なお、LED器具Lの各LEDの点灯制御は、例えば、出力部がCPUで生成された色温度情報を各LED器具Lに出力し、色温度情報を受信した各LED器具Lがその色温度情報に基づいて、各LEDを所定の光量で点灯制御するようにしてもよい。
【0026】
壁スイッチ4は、複数のLED器具L1〜L18の集合であるグループGに対応したオン、オフスイッチ及びグループG毎の色温度を調整する色温度調整スイッチを有しており、ユーザのスイッチ操作に基づいて、対応する複数のLED器具L1〜L18からなるグループGをオンにするかオフにするかのオンオフ制御信号や色温度制御信号を中央制御装置2に出力する。
【0027】
ワイヤレス受信器5は、ワイヤレス送信器8から送信される赤外線信号を受信する。このワイヤレス受信器5は、伝送ライン3に接続可能とする伝送インタフェースを有し、その伝送インタフェースを介して伝送ライン3に接続される。また、このワイヤレス受信器5には、ワイヤレス受信器5のアドレスデータを記憶するアドレス設定部、赤外線を受信する赤外線受信ユニットが設けられている。尚、ワイヤレス受信器5は、赤外線を送信可能とするための赤外線送信ユニットを有している。
【0028】
ワイヤレス受信器6は、ワイヤレス送受信器9から送信される赤外線信号を受信する。このワイヤレス受信器6は、伝送ライン3に接続可能とする伝送インタフェースを有し、その伝送インタフェースを介して伝送ライン3に接続される。また、このワイヤレス受信器6には、ワイヤレス受信器6のアドレスデータを記憶するアドレス設定部、赤外線を受信する赤外線受信ユニットが設けられている。尚、ワイヤレス受信器6は、ワイヤレス送受信器9へ、赤外線を送信可能とするための赤外線送信ユニットを有している。
【0029】
ワイヤレス送信器8は、LED器具L1〜L18の点灯/消灯情報や色温度情報を例えば、赤外線でワイヤレス受信器5に送信する。このワイヤレス送信器8は、照明制御情報を赤外線で送信する赤外線送信部、ワイヤレス送信器8のアドレスデータを記憶するメモリ等を有して構成されている。
【0030】
ワイヤレス送受信器9は、LED器具L1〜L18の点灯、消灯情報や色温度情報等をワイヤレス受信器6との間で赤外線により送受信するための端末器である。このワイヤレス送受信器9は、赤外線を送信する赤外線送信部、赤外線を受信する赤外線受信部、LED器具L1〜L18を点灯、消灯制御や色温度制御を行うための操作ボタン、ワイヤレス送受信器9のアドレスデータを記憶するメモリを有して構成されている。
【0031】
人感センサ7は、人の存在を検知してLED器具L1〜L18を点灯制御するためのセンサ端末器である。この人感センサ7は、伝送インタフェースを介して伝送ライン3に接続される。さらに、この人感センサ7は、人の存在を人から放射される赤外線を検知する赤外線検出部、人感センサ7のアドレスデータを記憶するメモリを有して構成されている。
【0032】
また、人感センサ7以外にも、図示はしないが伝送インタフェースを介して伝送ライン3に他のセンサ端末器が接続される。他のセンサ端末器は、例えば、机上面の照度を一定制御するために照明器具を調光制御するための端末器であり、光を検出するセンサ部、表示部、センサ端末器のアドレスデータを記憶するメモリを有している。
【0033】
このような照明制御システム1では、中央制御装置2と複数の照明用機器とが伝送ライン3を介して通信することにより、中央制御装置2は、照明用機器を統合的に管理して、複数のLED器具L1〜18の点灯及び消灯制御、色温度制御が可能である。
【0034】
ここで、LED器具Lの具体的な配置構成について
図4を用いて説明する。
図4は、天井面に配設された複数のLED器具Lの一部のレイアウトの一例を示す平面図である。
【0035】
図4に示すように、LED器具L1〜L18が配設されており、グループG1にLED器具L1〜L9が割り付けられ、グループG2にLED器具L7〜L15が割り付けられ、グループG3にLED器具L13〜L21(図示せず)が割り付けられている。
【0036】
グループG1、G2、G3は、それぞれ異なる色温度が割り付けられている。例えば、本実施の形態では、グループG1のLED器具L1〜L9に4000K(ケルビン)の色温度が割り付けられ、グループG2のLED器具L7〜L15に8000Kの色温度が割り付けられ、グループG3のLED器具L13〜L21(図示せず)に12000Kの色温度が割り付けられているものとする。なお、以下では、グループG1、G2のON/OFF時の制御について説明する。
【0037】
ユーザのスイッチ操作に基づいて、グループG1のみがONされた場合、中央制御装置2は、グループG1のLED器具L1〜L9を割り付けられた4000Kの色温度で点灯するように制御する。同様に、ユーザのスイッチ操作に基づいて、グループG2のみがONされた場合、中央制御装置2は、グループG2のLED器具L7〜L15を割り付けられた8000Kの色温度で点灯するように制御する。
【0038】
一方、ユーザのスイッチ操作に基づいて、グループG1及びグループG2が同時にON(あるいは、一方のグループGがON状態から他方のグループGがON)された場合、中央制御装置2は、グループG1とグループG2とに重複して割り付けられているLED器具L7〜L9をグループG1とグループG2に割り付けられている色温度の中間の色温度で点灯するように制御する。このとき、中央制御装置2は、割り付け情報テーブル11を参照することで、グループG1とグループG2とに重複して割り付けられているLED器具L7〜L9を検出する。
【0039】
そして、中央制御装置2は、LED器具L7〜L9を、グループG1に割り付けられている4000Kの色温度とグループG1に割り付けられている8000Kの色温度との中間の6000Kの色温度で点灯するように制御する。これにより、LED器具L1〜L6は4000Kの色温度、LED器具L7〜L9は6000Kの色温度、LED器具L10〜L15は8000Kの色温度は8000Kの色温度で点灯することになる。
【0040】
さらに、中央制御装置2は、隣接情報テーブル12を参照することで、あるLED器具Lを、上下左右方向に隣接するLED器具Lに割り付けられている色温度の中間の色温度で点灯するように制御する。例えば、LED器具L4の左方向に隣接するLED器具L1の色温度は4000Kであり、LED器具L4の下方向に隣接するLED器具L5の色温度は4000Kであり、LED器具L4の右方向に隣接するLED器具L7の色温度は6000Kである。
【0041】
そのため、中央制御装置2は、4000Kと6000Kとの中間となるように色温度を再計算し、LED器具L4を5000Kの色温度で点灯するように制御する。中央制御装置2は、LED器具L5及びL6についても同様の制御を行い、5000Kの色温度で点灯するように制御する。また、中央制御装置2は、LED器具L13〜L15についても同様の処理を行い、6000Kと8000Kとの中間となるように色温度を再計算し、LED器具L13〜L15を7000K色温度で点灯するように制御する。
【0042】
これにより、LED器具L1〜L3は4000Kの色温度、LED器具L4〜L6は5000Kの色温度、LED器具L7〜L9は6000Kの色温度、LED器具L10〜L12は7000Kの色温度、LED器具L13〜L15は8000Kの色温度で点灯することになる。この結果、天井面の色の移行がなめらかに表現されることになる。
【0043】
なお、グループG1及びグループG2がONの状態で、さらにグループG3がONされた場合、中央制御装置2は、グループG1、G2、G3に割り付けられている色温度、割り付け情報テーブル11及び隣接情報テーブル12を参照し、LED器具L1〜L21(図示せず)の色温度を再計算して点灯制御を行う。
【0044】
また、ユーザのスイッチ操作に基づいて、あるグループGに割り付けられている色温度が変更された場合、中央制御装置2は、変更された色温度に基づいて、複数のグループGに重複しているLED器具Lの色温度、及び、あるLED器具Lに隣接しているLED器具Lの色温度を再計算して点灯制御を行う。
【0045】
図5は、天井面に配設された複数のLED器具Lの一部のレイアウトの他の例を示す平面図である。
【0046】
図5に示すように、LED器具L1〜L18が配設されており、グループG1にLED器具L1〜L9が割り付けられ、グループG2にLED器具L10〜L18が割り付けられている。すなわち、
図5の例では、グループG1とグループG2とに重複して割り付けられているLED器具Lが存在しない。なお、
図5の例では、グループG1のLED器具L1〜L9に4000Kの色温度が割り付けられ、グループG2のLED器具L10〜L18に9000Kの色温度が割り付けられているものとする。
【0047】
ユーザのスイッチ操作に基づいて、グループG1またはグループG2のみがONされた場合、中央制御装置2は、グループG1のLED器具L1〜L9を割り付けられた4000Kの色温度で点灯する、または、グループG2のLED器具L10〜L18を割り付けられた9000Kの色温度で点灯するように制御する。
【0048】
一方、ユーザのスイッチ操作に基づいて、グループG1及びグループG2が同時にON(あるいは、一方のグループGがON状態から他方のグループGがON)された場合、中央制御装置2は、隣接情報テーブル12を参照することで、あるLED器具Lを、上下左右方向に隣接するLED器具Lに割り付けられている色温度の中間の色温度で点灯するように制御する。
【0049】
これにより、LED器具L1〜L3は4000Kの色温度、LED器具L4〜L6は5000Kの色温度、LED器具L7〜L9は6000Kの色温度、LED器具L10〜L12は7000Kの色温度、LED器具L13〜L15は8000Kの色温度、LED器具L16〜L18は9000Kの色温度で点灯することになる。この結果、天井面の色の移行がなめらかに表現されることになる。
【0050】
次に、本実施の形態の照明制御システムの作用について
図6を用いて説明する。
図6は、中央制御装置2のCPUにおける色温度制御の例を示すフローチャートである。
【0051】
中央制御装置2のCPUは、ROM10から
図6に示す処理を実行するプログラムを読み出して実行する。なお、このプログラムは、例えば、ユーザが壁スイッチ4を操作した際に実行されるプログラムである。
【0052】
すなわち、ユーザにより壁スイッチ4への操作があると、CPUは、ステップS1の処理により、あるグループGの状態に変化があったか否かを判定し、状態に変化がなかった場合、ステップS1に戻り同様の処理を繰り返し、状態に変化があった場合、ステップS2の処理に移行する。
【0053】
ステップS2の処理では、CPUは、状態の変化がON(または色温度の変更)かOFFかを判定し、状態の変化がON(または色温度の変更)の場合、ステップS3の処理に移行し、状態の変化がOFFの場合、ステップS7に移行する。
【0054】
ステップS3の処理では、状態の変化がON(または色温度の変更)の場合、CPUは、他のグループGに重複しているLED器具Lがあるか否かを判定し、重複しているLED器具Lがある場合、ステップS4の処理に移行し、重複しているLED器具Lがない場合、ステップS6の処理に移行する。
【0055】
ステップS4の処理では、重複しているLED器具Lがある場合、CPUは、他のグループGの状態がONか否かを判定し、他のグループGの状態がONの場合、ステップS5の処理に移行し、他のグループGの状態がONでない場合、ステップS6の処理に移行する。
【0056】
ステップS5の処理では、他のグループGの状態がONの場合、CPUは、他のグループGに重複しているLED器具L及び隣接しているLED器具Lの色温度を再計算し、ステップS6の処理に移行する。
【0057】
ステップS3の処理で重複しているLED器具Lがない場合、または、ステップS4の処理で他のグループGの状態がONでない場合、ステップS6の処理では、CPUは、状態に変化があったグループGに割り付けられている色温度でLED器具Lを制御する。また、ステップS5の処理で色温度の再計算が行われた場合、ステップS6の処理では、CPUは、再計算された色温度でLED器具Lを制御し、ステップS1に戻る。
【0058】
一方、ステップS2の処理で状態の変化がOFFと判定された場合、CPUは、ステップS7の処理により、他のグループGに重複しているLED器具Lがあるか否かを判定し、重複しているLED器具Lがある場合、ステップS8の処理に移行し、重複しているLED器具Lがない場合、ステップS10の処理に移行する。
【0059】
ステップS8の処理では、重複しているLED器具Lがある場合、CPUは、他のグループGの状態がONか否かを判定し、他のグループGの状態がONの場合、ステップS9の処理に移行し、他のグループGの状態がONでない場合、ステップS10の処理に移行する。
【0060】
ステップS9の処理では、他のグループGの状態がONの場合、CPUは、他のグループGに重複しているLED器具L及び隣接しているLED器具Lの色温度を再計算し、ステップS6の処理に移行する。
【0061】
ステップS7の処理で重複しているLED器具Lがない場合、または、ステップS8の処理で他のグループGの状態がONでない場合、ステップS10の処理では、CPUは、状態に変化があったグループGのLED器具Lを消灯制御し、ステップS1に戻る。また、ステップS9の処理で色温度の再計算が行われた場合、ステップS6の処理では、CPUは、再計算された色温度でLED器具Lを制御し、ステップS1に戻る。
【0062】
以上のように、照明制御システム1は、複数のグループG間で異なる色温度が割り付けられている場合、複数のグループGに重複して割り付けられているLED器具Lの色温度を複数のグループGに割り付けられている色温度の中間の色温度となるように再計算し、点灯制御するようにした。さらに、照明制御システム1は、あるLED器具Lの色温度を、あるLED器具Lに隣接するLED器具Lの色温度の中間の色温度となるように再計算し、点灯制御するようにした。この結果、隣接するLED器具Lの色温度の変化を小さくできるので、天井面の色の移行がなめらかに表現されることになる。
【0063】
よって、本実施の形態の照明制御システムによれば、複数のグループに割付けられたLED器具の色温度を違和感なく点灯制御することができる。
【0064】
なお、本明細書におけるフローチャート中の各ステップは、その性質に反しない限り、実行順序を変更し、複数同時に実行し、あるいは実行毎に異なった順序で実行してもよい。
【0065】
本発明のいくつかの実施形態を説明したが、これらの実施形態は、例として例示したものであり、発明の範囲を限定することは意図していない。これら新規な実施形態は、その他の様々な形態で実施されることが可能であり、発明の要旨を逸脱しない範囲で、種々の省略、置き換え、変更を行うことができる。これら実施形態やその変形は、発明の範囲や要旨に含まれると共に、特許請求の範囲に記載された発明とその均等の範囲に含まれる。