特許第6028904号(P6028904)IP Force 特許公報掲載プロジェクト 2022.1.31 β版

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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】6028904
(24)【登録日】2016年10月28日
(45)【発行日】2016年11月24日
(54)【発明の名称】コンテンツ管理装置
(51)【国際特許分類】
   G06F 17/30 20060101AFI20161114BHJP
   G06F 3/0482 20130101ALI20161114BHJP
   G06F 12/00 20060101ALI20161114BHJP
【FI】
   G06F17/30 210D
   G06F17/30 419A
   G06F3/0482
   G06F12/00 520A
【請求項の数】6
【全頁数】16
(21)【出願番号】特願2012-137555(P2012-137555)
(22)【出願日】2012年6月19日
(65)【公開番号】特開2014-2569(P2014-2569A)
(43)【公開日】2014年1月9日
【審査請求日】2015年4月1日
【前置審査】
(73)【特許権者】
【識別番号】000002369
【氏名又は名称】セイコーエプソン株式会社
(74)【代理人】
【識別番号】100116665
【弁理士】
【氏名又は名称】渡辺 和昭
(74)【代理人】
【識別番号】100164633
【弁理士】
【氏名又は名称】西田 圭介
(74)【代理人】
【識別番号】100179475
【弁理士】
【氏名又は名称】仲井 智至
(72)【発明者】
【氏名】釘町 久崇
【審査官】 田中 秀樹
(56)【参考文献】
【文献】 特開2007−334984(JP,A)
【文献】 特開2008−070959(JP,A)
【文献】 特開2009−086970(JP,A)
【文献】 特開2003−091559(JP,A)
【文献】 特開2003−271617(JP,A)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
G06F 17/30
G06F 12/00
G06F 3/048−3/0489
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
コンテンツを管理するコンテンツ管理装置において、
分類情報を含むコンテンツを外部から取得するコンテンツ取得手段と、
前記取得したコンテンツを記憶するコンテンツ記憶手段と、
前記コンテンツ記憶手段に記憶されているコンテンツの数に応じた段数の階層構造を用いて前記分類情報に基づいて該コンテンツを分類するコンテンツ分類手段と、を備え、
前記分類情報は、前記コンテンツのジャンルを示すジャンル情報を含み、
前記コンテンツ分類手段は、前記コンテンツ記憶手段に記憶されているコンテンツをジャンル毎に別個の前記階層構造を用いて分類する手段であり、
前記コンテンツ記憶手段に記憶されているコンテンツのうち同一ジャンルのコンテンツの数が第1の所定数よりも多い第2の所定数以上のコンテンツ群に対しては該ジャンルを最上位層として第1のフィルターと該第1のフィルターよりも下層の第2のフィルターとを有する階層構造を用いて分類する手段である
ことを特徴とするコンテンツ管理装置。
【請求項2】
請求項1記載のコンテンツ管理装置であって、
前記コンテンツ分類手段は、前記コンテンツ記憶手段に記憶されているコンテンツの数が多いほど段数が多くなる傾向の階層構造を用いて前記コンテンツを分類する手段である
ことを特徴とするコンテンツ管理装置。
【請求項3】
請求項記載のコンテンツ管理装置であって、
前記コンテンツ分類手段は、前記コンテンツ記憶手段に記憶されているコンテンツのうち同一ジャンルのコンテンツの数が前記第1の所定数未満のコンテンツ群に対しては該ジャンル内に階層を持たない並列形式とし、前記同一ジャンルのコンテンツの数が前記第1の所定数以上のコンテンツ群に対しては該ジャンルを最上位層として下層に前記第1のフィルターを有する階層構造を用いて分類する手段であ
とを特徴とするコンテンツ管理装置。
【請求項4】
請求項3記載のコンテンツ管理装置であって、
前記コンテンツ分類手段は、前記コンテンツ記憶手段に記憶されているコンテンツのうち同一ジャンルのコンテンツの数が前記第2の所定数よりも多い第3の所定数以上のコンテンツ群に対しては前記ジャンルを分割すると共に該分割したジャンル毎に前記階層構造を用いて分類する手段である
ことを特徴とするコンテンツ管理装置。
【請求項5】
請求項1ないし4いずれか1項に記載のコンテンツ管理装置であって、
前記コンテンツ分類手段は、前記コンテンツ記憶手段に記憶されているコンテンツのうち予め登録された登録ジャンルに属するコンテンツ群に対してはジャンル毎に分類し、前記登録ジャンルに含まれないジャンルのコンテンツ群に対しては同一ジャンルとして分類する手段である
ことを特徴とするコンテンツ管理装置。
【請求項6】
請求項5記載のコンテンツ管理装置であって、
前記コンテンツ分類手段は、前記コンテンツ記憶手段に記憶されているコンテンツのうち前記登録ジャンルに含まれないジャンルのコンテンツ群に対しては該コンテンツの数に拘わらず一のジャンルを最上位層として下層にフィルターを有する階層構造を用いて分類する手段である
コンテンツ管理装置。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、コンテンツを管理するコンテンツ管理装置に関する。
【背景技術】
【0002】
従来、この種のコンテンツ管理装置としては、ツリー構造を用いてコンテンツを管理するものが提案されている(例えば、特許文献1参照)。この装置では、ノードのノード名に対応するラベルIDを親子関係を表わすツリー構造で記憶するツリー記憶部と、ノード名をラベルとしてラベルIDと組にして格納するラベル記憶部と、ラベルIDとコンテンツ実体を識別するコンテンツIDとを対応付けて記憶するラベルID・コンテンツID記憶部と、コンテンツ実体とコンテンツIDとを対応付けて記憶するコンテンツ記憶部と、を備える。コンテンツの登録は、ノード名とコンテンツとが入力された場合に、コンテンツにコンテンツIDを付与してコンテンツ記憶部に格納し、ノード名をラベルIDに変換し、ノード名の上位ノードのラベルIDをツリー記憶部から取得し、コンテンツIDと上位ノードのラベルIDをラベルID・コンテンツID記憶部に登録することにより行なう。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
【特許文献1】特開2009−245196号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
しかしながら、上述のツリー構造を用いたコンテンツ管理装置では、コンテンツの検索性が低下する場合が生じる。即ち、コンテンツ記憶部に記憶されているコンテンツの数が比較的多い場合には、コンテンツをツリー構造を使って管理することにより、ユーザーはツリーを辿っていくことで多数のコンテンツの中から目的とするコンテンツを比較的容易に検索することが可能である。しかしながら、コンテンツ記憶部に記憶されているコンテンツの数が少ない場合にこれらのコンテンツをツリー構造を使って細かく分類すると、階層が深くなり過ぎ、却って検索性が低下してしまう。
【0005】
本発明のコンテンツ管理装置は、記憶されているコンテンツの数に拘わらず検索性を向上させることを主目的とする。
【0006】
本発明のコンテンツ管理装置は、上述の主目的を達成するために以下の手段を採った。
【課題を解決するための手段】
【0007】
本発明のコンテンツ管理装置は、
コンテンツを管理するコンテンツ管理装置において、
分類情報を含むコンテンツを外部から取得するコンテンツ取得手段と、
前記取得したコンテンツを記憶するコンテンツ記憶手段と、
前記コンテンツ記憶手段に記憶されているコンテンツの数に応じた段数の階層構造を用いて前記分類情報に基づいて該コンテンツを分類するコンテンツ分類手段と、
を備えることを要旨とする。
【0008】
この本発明のコンテンツ管理装置では、分類情報を含むコンテンツを外部から取得し、取得したコンテンツをコンテンツ記憶手段に記憶する。そして、コンテンツ記憶手段に記憶されているコンテンツの数に応じた段数の階層構造を用いて分類情報に基づいてコンテンツを分類する。このように、コンテンツ記憶手段に記憶されているコンテンツの数に応じて適切な段数の階層構造によりコンテンツを分類することで、記憶されているコンテンツの数に拘わらずコンテンツの検索性を向上させることができる。
【0009】
こうした本発明のコンテンツ管理装置において、前記コンテンツ分類手段は、前記コンテンツ記憶手段に記憶されているコンテンツの数が多いほど段数が多くなる傾向の階層構造を用いて前記コンテンツを分類する手段であるものとすることもできる。この態様の本発明のコンテンツ管理装置において、前記分類情報は、前記コンテンツのジャンルを示すジャンル情報を含み、前記コンテンツ分類手段は、前記コンテンツ記憶手段に記憶されているコンテンツをジャンル毎に別個の前記階層構造を用いて分類する手段であるものとすることもできる。こうすれば、ジャンルを指定することによりコンテンツの検索範囲を絞り込んだ上で、コンテンツを検索することができ、コンテンツの検索性を更に向上させることができる。更にこの態様の本発明のコンテンツ管理装置において、前記コンテンツ分類手段は、前記コンテンツ記憶手段に記憶されているコンテンツのうち同一ジャンルのコンテンツの数が第1の所定数未満のコンテンツ群に対しては該ジャンル内に階層を持たない並列形式とし、前記同一ジャンルのコンテンツの数が前記第1の所定数以上のコンテンツ群に対しては該ジャンルを最上位層として下層に第1のフィルターを有する階層構造を用いて分類する手段であるものとすることもできる。この態様の本発明のコンテンツ管理装置において、前記コンテンツ分類手段は、前記コンテンツ記憶手段に記憶されているコンテンツのうち同一ジャンルのコンテンツの数が前記第1の所定数よりも多い第2の所定数以上のコンテンツ群に対しては該ジャンルを最上位層として前記第1のフィルターと該第1のフィルターよりも下層の第2のフィルターとを有する階層構造を用いて分類する手段であるものとすることもできる。この態様の本発明のコンテンツ管理装置において、前記コンテンツ分類手段は、前記コンテンツ記憶手段に記憶されているコンテンツのうち同一ジャンルのコンテンツの数が前記第2の所定数よりも多い第3の所定数以上のコンテンツ群に対しては前記ジャンルを分割すると共に該分割したジャンル毎に前記階層構造を用いて分類する手段であるものとすることもできる。
【0010】
分類情報としてジャンル情報を含む態様の本発明のコンテンツ管理装置において、前記コンテンツ分類手段は、前記コンテンツ記憶手段に記憶されているコンテンツのうち予め登録された登録ジャンルに属するコンテンツ群に対してはジャンル毎に分類し、前記登録ジャンル群に含まれないジャンルのコンテンツ群に対しては同一ジャンルとして分類する手段であるものとすることもできる。こうすれば、登録ジャンルでない新たなジャンルのコンテンツを一つのジャンルのコンテンツとして一括管理することができる。この態様の本発明のコンテンツ管理装置において、前記コンテンツ分類手段は、前記コンテンツ記憶手段に記憶されているコンテンツのうち前記登録ジャンルに含まれないジャンルのコンテンツ群に対しては該コンテンツの数に拘わらず一のジャンルを最上位層として下層にフィルターを有する階層構造を用いて分類する手段であるものとすることもできる。こうすれば、登録ジャンルでないジャンルを一つのジャンルとして管理するものとしても、コンテンツの検索性が損なわれないようにすることができる。
【図面の簡単な説明】
【0011】
図1】本実施形態のプリントシステムの構成の概略を示す構成図。
図2】コンテンツのデータ構造の一例を示す説明図。
図3】コンテンツ更新処理の一例を示すフローチャート。
図4】コンテンツ更新画面50の一例を示す説明図。
図5】コンテンツ更新画面50のフィルター1を選択する様子を示す説明図。
図6】コンテンツ更新画面50のフィルター2を選択する様子を示す説明図。
図7】コンテンツ管理処理の一例を示すフローチャート。
図8】ツリー構造を用いてコンテンツを管理する様子を示す説明図。
図9】印刷処理の一例を示すフローチャート。
図10】ジャンル選択画面60の一例を示す説明図。
図11】ジャンル選択画面60の他の例を示す説明図。
図12】テンプレート選択画面70の一例を示す説明図。
図13】コンテンツ選択処理の一例を示すフローチャート。
図14】テンプレート選択画面70のフィルター1を選択する様子を示す説明図。
図15】テンプレート選択画面70のフィルター2を選択する様子を示す説明図。
図16】ジャンル選択画面60の他の例を示す説明図。
【発明を実施するための形態】
【0012】
次に、本発明の実施の形態を図面に基づいて説明する。図1は、本発明の一実施形態であるプリントシステム10の構成の概略を示す構成図である。本実施形態のプリントシステム10は、インターネット14に接続されたコンテンツサーバー12と、モデムやOUN(回線終端装置)を介してインターネット14に接続されたWANポートとLANポートとを有する無線LAN対応のルーター16と、ルーター16のLANポートに接続されたプリンター18と、無線LANによりルーター16を介してプリンター18と通信可能でインターネット14に接続可能なタブレット端末20と、を備える。
【0013】
コンテンツサーバー12は、タブレット端末20に提供可能な各種コンテンツが格納されたデータベース12aを備える。図2に、格納されているコンテンツのデータ構造の一例を示す。データベース12aに格納されているコンテンツは、図示するように、コンテンツ実体と付属情報とにより構成されている。コンテンツ実体は、プリンター18で印刷したりタブレット端末20に表示させたりするための写真(画像)やタブレット端末20で再生させるための動画の他に、プリンター18で印刷するハガキ作成のためのテンプレート画像や飾り画像、背景画像、定型文などが含まれる。また、付属情報は、コンテンツのファイル名やファイルサイズ、画像やテキストなどのコンテンツの種類を識別するコンテンツID、コンテンツのジャンルを識別するジャンルID、後述するコンテンツの検索に必要なフィルター(第1のフィルターおよび第2のフィルター)を識別するフィルターID、コンテンツの更新日時などが含まれる。
【0014】
プリンター18は、詳細には図示しないが、用紙に対して印刷を実行するプリンターユニットと、原稿台に載置された原稿に対してスキャンを実行するスキャナーユニットとを備えるマルチファンクションプリンターとして構成されており、タブレット端末20から印刷指令やコピー指令、スキャン指令を受け付けて各種指令に応じた動作を行なう。
【0015】
タブレット端末20は、プリンター18に対して各種指令を送信可能で、インターネット14に接続してコンテンツサーバー12からコンテンツをダウンロード可能な端末である。このタブレット端末20は、各種メニュー画面などを表示するためのLCDモジュール41とペン入力のためのタッチパネルモジュール42とが組み合わされたタッチパネル式の液晶ディスプレイとして構成されている。タブレット端末20のサイド部には、端末を起動するための電源ボタン22と、メモリーカードMCを挿入するためのメモリーカードスロット45とが設けられている。
【0016】
タッチパネルモジュール42は、タッチスクリーン上でペンPや人体(指など)が接触された点の座標を入力する座標入力装置であり、本実施形態では、2点以上の接触を検知する多点検知が可能な投影型静電容量方式を採用している。勿論、タッチパネルモジュール42の方式は、静電容量方式に限られず、抵抗膜方式や電磁誘導方式など種々の方式を採用し得る。
【0017】
タブレット端末20は、その制御系としては、装置全体の制御を司るメインコントローラー30と、LCDモジュール41の表示制御を司るLCDコントローラー43と、タッチパネルモジュール42の入力制御を司るタッチパネルコントローラー44と、メモリーカードに対してデータの読み出しと書き込みとを制御するメモリーカードコントローラー46と、無線LAN通信を制御する通信制御部48とを備えており、これらはバス36を介して互いに電気的に接続されている。
【0018】
タブレット端末20のメインコントローラー30は、CPU31を中心とするマイクロプロセッサーとして構成されており、CPU31の他に各種処理プログラムや各種データなどを記憶するROM32と、データを一時的に保存するRAM33と、電源を切ってもデータを保持する不揮発性メモリーとしてのフラッシュメモリー34と、インターフェース(I/F)35とを備える。このメインコントローラー30は、電源ボタン22からの操作信号などがI/F35を介して入力され、タッチパネルコントローラー44からの座標信号などが入力されている。また、メインコントローラー30からは、LCDコントローラー43への制御信号などが出力されている。また、メインコントローラー30は、メモリーカードMCに対してメモリーカードコントローラー46を介してファイルの読み出しや書き込みも行なっている。
【0019】
こうして構成された本実施形態のプリントシステムの動作、特に、タブレット端末20においてコンテンツサーバー12からコンテンツをダウンロードする際の動作と、タブレット端末20でコンテンツを選択することによりハガキを作成してプリンター18に印刷させる際の動作について説明する。まず、コンテンツをダウンロードする際の動作について説明する。図3はメインコントローラー30のCPU31により実行されるコンテンツ更新処理の一例を示すフローチャートである。
【0020】
コンテンツ更新処理が実行されると、メインコントローラー30のCPU31は、まず、コンテンツ更新の指示がなされるのを待つ(ステップS100)。なお、コンテンツ更新の指示は、図示しないメニュー画面の中から選択することにより行なうことができる。コンテンツ更新の指示がなされると、コンテンツ更新画面を表示する(ステップS110)。
【0021】
図4は、コンテンツ更新画面50の一例を示す説明図である。コンテンツ更新画面50は、図示するように、タイトル(ここではコンテンツ更新)や電波の強度、時計、内蔵するバッテリの残量などを表示するタイトル表示領域51と、コンテンツサーバー12に保存されているコンテンツを検索するための検索条件としての第1のフィルター(フィルター1とも呼ぶ)を選択する第1フィルター選択枠52と、第1のフィルターに合致するコンテンツを更に検索するための検索条件としての第2のフィルター(フィルター2とも呼ぶ)を選択する第2フィルター選択枠53と、第1のフィルターおよび第2のフィルターの検索条件に合致するコンテンツをサムネイル表示するコンテンツ表示領域54と、コンテンツ表示領域54にサムネイル表示するコンテンツの数を例えば3個と18個と60個の何れかに切り替え可能なコンテンツ数切替ボタン枠55と、コンテンツ表示領域54に表示されるコンテンツのすべてを選択するすべて選択ボタン枠56aと、コンテンツ表示領域54に表示されるコンテンツのすべての選択を解除するすべて解除ボタン枠56bと、フラッシュメモリー34に保存されているコンテンツを消去することによりフラッシュメモリー34の空き容量を作る空き容量作成ボタン枠57と、フラッシュメモリー34の全容量に対する空き容量の割合を表示する空き容量表示領域58と、選択されているコンテンツの取り込みを指示する取り込みボタン枠59とが用意されている。なお、コンテンツの選択や解除は、すべて選択ボタン枠56aやすべて解除ボタン枠56bをタップすることによりコンテンツ表示領域54に表示されるすべてのコンテンツに対して行なう他、各コンテンツに対して個別に行なうこともできる。具体的には、コンテンツの選択はコンテンツ表示領域54に表示されているコンテンツの枠内をタップすることにより行なうことができ、コンテンツの選択の解除は選択されているコンテンツの枠内を再度タップすることにより行なうことができる。
【0022】
コンテンツ更新画面50を表示すると、次に、第1のフィルターの選択要求がなされるのを待つ(ステップS120)。なお、第1のフィルターの選択要求は、コンテンツ更新画面50の第1フィルター選択枠52をタップすることにより行なうことができる。第1のフィルターの選択要求がなされると、第1のフィルターの候補一覧を表示して(ステップS130)、何れかの候補の選択により第1のフィルターが選択されるのを待つ(ステップS140)。第1のフィルターが選択されると、次に、第2のフィルターの選択要求がなされるのを待つ(ステップS150)。なお、第2のフィルターの選択要求は、コンテンツ更新画面50の第2フィルター選択枠53をタップすることにより行なうことができる。第2のフィルターの選択要求がなされると、第2のフィルターの候補一覧を表示して(ステップS160)、何れかの候補の選択により第2のフィルターが選択されるのを待つ(ステップS170)。
【0023】
図5に第1のフィルターを選択する様子を示し、図6に第2のフィルターを選択する様子を示す。なお、図5は、ハガキ作成用のコンテンツの検索条件を第1のフィルターとして選択する場合の例を示し、図6は、第1のフィルターで「年賀状」が選択された状態で検索条件を更に絞り込むための第2のフィルターを選択する場合の例を示す。第1のフィルターの選択は、図5に示すように、第1フィルター選択枠52をタップすることにより選択候補52aを表示させ、選択候補52aから希望する候補をタップすることにより行なうことができる。第1のフィルターの選択候補52aとしては、本実施形態では、年賀状や暑中/残暑見舞い、年賀返礼、喪中、喪中見舞い、寒中/余寒見舞い、行事(イベント)などが含まれている。なお、選択候補52aは、ポップアップ形式で表示されるようになっており、上部に設けられた閉じるボタン枠52bをタップすることにより、閉じることができる。また、第2のフィルターの選択は、図6に示すように、第2フィルター選択枠53をタップすることにより選択候補53aを表示させ、選択候補53aから希望する候補をタップすることにより行なうことができる。「年賀状」における第2のフィルターの選択候補53aとしては、本実施形態では、通年写真枠ありや通年写真枠なし、干支(辰年)写真枠あり、干支(辰年)写真枠なし、干支(巳年)写真枠あり、干支(巳年)写真枠なし、干支(午年)写真枠あり、干支(午年)写真枠なしなどが含まれている。なお、選択候補53aは、ポップアップ形式で表示されるようになっており、上部に設けられた閉じるボタン枠53bをタップすることにより、閉じることができる。
【0024】
第2のフィルターが選択されると、コンテンツ表示領域54に第1のフィルターおよび第2のフィルターによる検索条件に合致するコンテンツをサムネイル形式でコンテンツ表示領域54に表示する(ステップS180)。なお、コンテンツ表示領域54内に一度に表示されるコンテンツの数は、コンテンツ数切替ボタン枠55の選択に従うが、一度に表示しきれないコンテンツについてはスクロール操作によって画面をスクロールさせることで表示することができる。
【0025】
そして、コンテンツ表示領域54に表示されているコンテンツの何れか又はすべてが選択され、且つ、取り込み指示、即ち、取り込みボタン枠59がタップされるのを待つ(ステップ200)。コンテンツの何れか又はすべてが選択され、且つ、取り込み指示がなされると、選択されたコンテンツをコンテンツサーバー12からダウンロードするダウンロード処理を行ない(ステップS210)、ダウンロードしたコンテンツをフラッシュメモリー34に保存して(ステップS220)、コンテンツ更新処理を終了する。
【0026】
続いて、フラッシュメモリー34に保存されているコンテンツを管理する処理について説明する。図7は、メインコントローラー30により実行されるコンテンツ管理処理の一例を示すフローチャートである。この処理は、前述したコンテンツ更新処理によってコンテンツがダウンロードされたときや、空き容量作成ボタン枠57のタップによってコンテンツが消去されたときに実行される。
【0027】
コンテンツ管理処理が実行されると、メインコントローラー30のCPU31は、まず、フラッシュメモリー34に保存されているコンテンツが属するジャンルを検索して処理対象のジャンル(対象ジャンル)を設定し(ステップS300)、対象ジャンルが予め登録されているジャンル(登録ジャンル)であるか否かを判定する(ステップS310)。ここで、登録ジャンルは、デフォルト(製品出荷時)でタブレット端末20に登録されているジャンルである。本実施形態では、コンテンツサーバー12からコンテンツをダウンロードできるようになっているから、登録ジャンル以外のジャンルのコンテンツはコンテンツサーバー12から取得することになる。対象ジャンルが登録ジャンルであると判定されると、対象ジャンルに属するコンテンツの点数(コンテンツ点数Nc)を算出し(ステップS320)、算出したコンテンツ点数Ncが閾値N1(例えば、60点)以上か否か(ステップS330)、閾値N1よりも多い閾値N2(例えば、120点)未満か否か(ステップS340)をそれぞれ判定する。コンテンツ点数Ncが閾値N1未満と判定されると、フィルターなしでコンテンツを対象ジャンルの下に直接配置し(ステップS350)、コンテンツ点数Ncが閾値N1以上で閾値N2未満と判定されると、対象ジャンルの下に第1のフィルターを配置すると共にコンテンツを第1のフィルターの下に配置し(ステップS360)、コンテンツ点数Ncが閾値N2以上と判定されると、対象ジャンルの下に第1のフィルターおよび第2のフィルターを配置すると共にコンテンツを第2のフィルターの下に配置する(ステップS370)。
【0028】
図8は、コンテンツ点数Ncに応じてコンテンツをツリー構造によって分類する様子を示す説明図である。コンテンツ点数Ncが閾値N1未満の場合におけるコンテンツの分類は、図8(a)に示すように、ジャンルを親ノードとして、その子ノードにコンテンツを配置することにより行なわれる(階層深さ1)。また、コンテンツ点数Ncが閾値N1以上で閾値N2未満の場合におけるコンテンツの分類は、図8(b)に示すように、ジャンルを親ノードとしてその子ノードに第1のフィルターを配置すると共に、第1のフィルターを親ノードとしてその子ノードにコンテンツを配置することにより行なわれる(階層深さ2)。さらに、コンテンツ点数Ncが閾値N2以上の場合におけるコンテンツの分類は、図8(c)に示すように、ジャンルを親ノードとしてその子ノードに第1のフィルターを配置すると共に第1のフィルターを親ノードとしてその子ノードに第2のフィルターを配置し、更に、第2のフィルターを親ノードとしてその子ノードにコンテンツを配置することにより行なわれる(階層深さ3)。コンテンツ点数Ncが多くなると、階層を深くして細かくコンテンツを分類した方が一つのノードに対して割り当てられるコンテンツの数が少なくなるため、その中から目的とするコンテンツを探しやすくなる。一方、コンテンツ点数Ncが少ない場合にまで深い階層でコンテンツを細かく分類すると、ルート(ジャンル)から最底辺のノード(コンテンツ)まで階層を辿る作業が増えるため、却って目的とするコンテンツを探し難くなる。コンテンツ点数Ncに応じて異なる階層深さ(段数)のツリー構造によってコンテンツを分類するのはこうした理由に基づいている。
【0029】
ステップS310で対象ジャンルが登録ジャンル以外のジャンルと判定されると、「その他」のジャンルを追加すると共に(ステップS380)、対象ジャンルのコンテンツを「その他」のジャンルに関連付けし(ステップS390)、対象ジャンルのコンテンツ点数に拘わらず「その他」のジャンルの下に第1のフィルターおよび第2のフィルターを配置すると共にコンテンツを第2のフィルターの下に配置する(ステップS370)。
【0030】
こうして対象ジャンルのコンテンツを配置すると、全ジャンル処理済みか否かを判定し(ステップS400)、全ジャンル処理済みでない場合にはステップS300に戻って次の対象ジャンルを設定した上でステップS310〜S390の処理を繰り返し実行し、全ジャンル処理済みである場合にはこれでコンテンツ管理処理を終了する。
【0031】
次に、こうして管理されたコンテンツを用いてハガキ(通信面)を作成すると共に作成したハガキにより印刷を実行する処理について説明する。図9は、メインコントローラー30のCPU31により実行される印刷処理の一例を示すフローチャートである。この処理は、図示しないメインメニュー画面からハガキ作成モードが選択され且つジャンル選択画面によりジャンルが選択されたときに実行される。図10および図11にジャンル選択画面60の一例を示す。ハガキ作成モードにおけるジャンル選択画面60は、図示するように、ハガキ作成モードであることを示すタイトル表示領域61と、「年賀状」を選択するための年賀状ボタン枠62と、「暑中/残暑見舞い」を選択するための暑中/残暑見舞いボタン枠63と、「年賀返礼」を選択するための年賀返礼ボタン枠64と、「喪中」を選択するための喪中ボタン枠65と、「喪中見舞い」を選択するための喪中見舞いボタン枠66と、「寒中/余寒見舞い」を選択するための寒中/余寒見舞いボタン枠67と、「行事(イベント)」を選択するための行事ボタン枠68とが用意されており(図10参照)、図7のコンテンツ管理処理で「その他」のジャンルが追加されると、更に、「その他」を選択するためのその他ボタン枠69も追加される(図11参照)。
【0032】
印刷処理が実行されると、メインコントローラー30のCPU31は、まず、図12に例示するテンプレート選択画面70を表示して(ステップS500)、テンプレート選択画面70上でコンテンツの選択を受け付けるコンテンツ選択処理を実行する(ステップS510)。テンプレート選択画面70は、図示するように、テンプレート選択モードであることを示すタイトル表示領域71と、第1のフィルターを選択するための第1フィルター選択枠72と、第2のフィルターを選択するための第2フィルター選択枠73と、第1のフィルターおよび第2のフィルターの検索条件に合致するコンテンツをサムネイル表示するコンテンツ表示領域74と、コンテンツ表示領域74にサムネイル表示するコンテンツの数を例えば3個と18個と60個の何れかに切り替え可能なコンテンツ数切替ボタン枠75と、コンテンツ表示領域74で選択されたコンテンツを確定させる確定ボタン枠79とが用意されている。ここで、コンテンツの選択はコンテンツ表示領域74に表示されているコンテンツの枠内をタップすることにより行なうことができ、コンテンツの選択の解除は選択されているコンテンツの枠内を再度タップすることにより行なうことができる。また、コンテンツ選択処理は、図13に例示するコンテンツ選択処理を実行することにより行なうことができる。以下、印刷処理の説明を中断して、図13のコンテンツ選択処理について説明する。
【0033】
コンテンツ選択処理は、まず、選択されたジャンルのツリー構造に第1のフィルターが含まれているか否か、即ち、選択されたジャンルのコンテンツ点数Ncが閾値N1以上か否かを判定する(ステップS700)。選択されたジャンルのツリー構造に第1のフィルターが含まれていると判定されると、第1のフィルターの選択要求がなされるのを待つ(ステップS710)。なお、第1のフィルターの選択要求は、テンプレート選択画面70の第1フィルター選択枠72をタップすることにより行なうことができる。第1のフィルターの選択要求がなされると、第1のフィルターの候補一覧を表示して(ステップS720)、何れかの候補の選択により第1のフィルターが選択されるのを待つ(ステップS730)。第1のフィルターが選択されると、次に、選択されたジャンルのツリー構造に第2のフィルターが含まれているか否か、即ち、選択されたジャンルのコンテンツ点数Ncが閾値N2以上か否かを判定する(ステップS740)。ここで、選択されたジャンルのツリー構造に第1のフィルターが含まれている場合には第2のフィルターも含まれている可能性があるが、第1のフィルターが含まれていない場合には必ず第2のフィルターも含まれていないことになる。選択されたジャンルのツリー構造に第2のフィルターが含まれていると判定されると、第2のフィルターの選択要求がなされるのを待つ(ステップS750)。なお、第2のフィルターの選択要求は、テンプレート選択画面70の第2フィルター選択枠73をタップすることにより行なうことができる。第2のフィルターの選択要求がなされると、第2のフィルターの候補一覧を表示して(ステップS760)、何れかの候補の選択により第2のフィルターが選択されるのを待つ(ステップS770)。なお、ステップS700で選択されたジャンルのツリー構造に第1のフィルターが含まれていないと判定された場合にはステップS710〜S770の処理をスキップして次のステップS780の処理に進み、ステップS740で選択されたジャンルのツリー構造に第2のフィルターが含まれていないと判定された場合にはステップS750〜S770の処理をスキップして次のステップS780の処理に進む。
【0034】
いま、ジャンルとして「年賀状」が選択され且つ「年賀状」に含まれるコンテンツの点数(コンテンツ点数Nc)が閾値N2以上の場合を考える。この場合、選択されたジャンル(「年賀状」)のコンテンツは、図8(c)に示すように、第1のフィルターおよび第2のフィルターを含むツリー構造によって管理された状態となっている。図14に第1のフィルターを選択する様子を示し、図15に第2のフィルターを選択する様子を示す。第1のフィルターの選択は、図14に示すように、テンプレート選択画面70の第1フィルター選択枠72をタップすることにより選択候補72aを表示させ、選択候補72aから希望する候補をタップすることにより行なうことができる。第1のフィルターの選択候補72aとしては、本実施形態では、通年写真枠ありや通年写真枠なし、干支(辰年)写真枠あり、干支(辰年)写真枠なし、干支(巳年)写真枠あり、干支(巳年)写真枠なし、干支(午年)写真枠あり、干支(午年)写真枠なしなどが含まれている。なお、選択候補72aは、ポップアップ形式で表示されるようになっており、上部に設けられた閉じるボタン枠72bをタップすることにより、閉じることができる。また、第2のフィルターの選択は、図15に示すように、テンプレート選択画面70の第2フィルター選択枠73をタップすることにより選択候補73aを表示させ、選択候補73aから希望する候補をタップすることにより行なうことができる。第2のフィルターの選択候補73aとしては、本実施形態では、縦長のテンプレートである縦や横長のテンプレートである横などが含まれている。なお、選択候補73aは、ポップアップ形式で表示されるようになっており、上部に設けられた閉じるボタン枠73bをタップすることにより、閉じることができる。なお、コンテンツ点数Ncが閾値N1以上で閾値N2未満の場合には、第2フィルター選択枠73がないテンプレート選択画面70により第1のフィルターの選択のみを受け付け、コンテンツ点数Ncが閾値N1未満の場合には、第1フィルター選択枠72も第2フィルター選択枠73もないテンプレート選択画面70により第1のフィルターおよび第2のフィルターを選択できないようになっている。
【0035】
そして、検索条件に合致するコンテンツをサムネイル形式でコンテンツ表示領域74に表示する(ステップS780)。この処理は、コンテンツ点数Ncが閾値N1未満の場合には選択されたジャンル内のすべてのコンテンツを表示し、コンテンツ点数Ncが閾値N1以上で閾値N2未満の場合には選択されたジャンル内のコンテンツのうち選択された第1のフィルターに合致するコンテンツのみを表示し、コンテンツ点数Ncが閾値N2以上の場合には選択されたジャンル内のコンテンツのうち選択された第1のフィルターおよび第2のフィルターに合致するコンテンツのみを表示する。なお、コンテンツ表示領域74内に一度に表示されるコンテンツの数は、コンテンツ数切替ボタン枠75の選択に従うが、一度に表示しきれないコンテンツについてはスクロール操作によって画面をスクロールさせることで表示することができる。そして、コンテンツ表示領域74に表示されているコンテンツの何れか一つが選択されるのを待って(ステップ790)、コンテンツ選択処理を終了する。
【0036】
図9の印刷処理に戻って、コンテンツ選択処理を実行すると、確定指示がなされるのを待つ(ステップS520)。確定指示は、テンプレート選択画面70の確定ボタン枠79をタップすることにより行なうことができる。テンプレートコンテンツの確定指示がなされると、次に、選択したテンプレート上に貼り付ける飾り(例えば、地図やランドマークなど)を選択する図示しない飾り選択画面を表示して(ステップS530)、飾り選択画面上でコンテンツの選択を受け付けるコンテンツ選択処理を実行する(ステップS540)。なお、コンテンツ選択処理は、コンテンツの内容が異なる点を除いて、テンプレートを選択する場合の図13のコンテンツ選択処理と同様であるため、その説明は省略する。コンテンツ選択処理を実行すると、確定指示がなされるのを待つ(ステップS550)。
【0037】
飾りコンテンツの確定指示がなされると、次に、選択したテンプレート上に貼り付ける背景を選択する図示しない背景選択画面を表示して(ステップS560)、背景選択画面上でコンテンツの選択を受け付けるコンテンツ選択処理を実行する(ステップS570)。なお、コンテンツ選択処理は、コンテンツの内容が異なる点を除いて、テンプレートを選択する場合の図13のコンテンツ選択処理と同様であるため、その説明は省略する。コンテンツ選択処理を実行すると、確定指示がなされるのを待つ(ステップS580)。
【0038】
背景コンテンツの確定指示がなされると、次に、選択したテンプレート上に貼り付ける定型文を選択する図示しない定型文選択画面を表示して(ステップS590)、定型文選択画面上でコンテンツの選択を受け付けるコンテンツ選択処理を実行する(ステップS600)。なお、コンテンツ選択処理は、コンテンツの内容が異なる点を除いて、テンプレートを選択する場合の図13のコンテンツ選択処理と同様であるため、その説明は省略する。コンテンツ選択処理を実行すると、確定指示がなされるのを待つ(ステップS610)。
【0039】
こうして必要な全てのコンテンツが選択されると、テンプレート上に選択した飾りや背景、定型文をレイアウトしたプレビュー画面(図示せず)を表示し(ステップS620)、印刷指示がなされるのを待つ(ステップS630)。なお、印刷指示は、例えば、プレビュー画面に印刷指示ボタン枠を設け、その印刷指示ボタン枠をタップすることにより行なうことができる。印刷指示がなされると、プリンター18で印刷を実行させるための印刷指示コマンドをプリンター18に送信して(ステップS640)、印刷処理を終了する。印刷指示コマンドを受信したプリンター18は、印刷指示コマンドに基づいて印刷データを作成し、作成した印刷データに基づいて印刷が実行されるようプリンターユニットを駆動制御することにより印刷を実行する。
【0040】
ここで、本実施形態の構成要素と本発明の構成要素との対応関係を明らかにする。本実施形態の図3のコンテンツ更新処理を実行するメインコントローラー30が本発明の「コンテンツ取得手段」に相当し、フラッシュメモリー34が「コンテンツ記憶手段」に相当し、図7のコンテンツ管理処理を実行するメインコントローラー30が「コンテンツ分類手段」に相当する。
【0041】
以上説明した本実施形態のタブレット端末20によれば、ネットワーク(インターネット14)を介して外部のコンテンツサーバー12からコンテンツをダウンロードしてフラッシュメモリー34に保存可能に構成し、フラッシュメモリー34に保存されているコンテンツの点数(コンテンツ点数Nc)に応じた階層深さのツリー構造によってコンテンツを分類するから、コンテンツ点数Ncに拘わらずコンテンツの検索性をより向上させることができる。しかも、デフォルトで予め登録されている登録ジャンル以外のジャンルは「その他」として一括管理するから、コンテンツのダウンロードに伴ってジャンル数が増大するのを抑制し、ジャンル選択をし易くすることができる。
【0042】
本実施形態では、ジャンルを最上位の親ノードとしたツリー構造によりコンテンツを分類するものとしたが、ジャンルを複数のジャンルに分割してそれぞれに対してツリー構造によりコンテンツを分類するものとしてもよい。例えば、対象ジャンルのコンテンツ点数Ncが閾値N2よりも多い閾値N3(例えば、180点)以上の場合に、対象ジャンルを2以上のジャンルに分割し、分割した各ジャンルを最上位の親ノードとしてそれぞれに第1のフィルターと第2のフィルターを配置して第2のフィルターの子ノードとしてコンテンツを分類するなどとしてもよい。なお、ジャンルを2つに分割した場合のジャンル選択画面60を図16に示す。この例では、「年賀状」を「年賀状(写真枠あり)」と「年賀状(写真枠なし)」の2つに分割するものとした。
【0043】
本実施形態では、コンテンツ点数Ncに応じて最大2つのフィルター(第1のフィルターおよび第2のフィルター)を用いてコンテンツを分類するものとしたが、これに限定されるものではなく、コンテンツの分類に用いるフィルターの数は3つ以上としても構わない。
【0044】
本実施形態では、登録ジャンル以外の全てのジャンルを「その他」のジャンルとして一括管理するものとしたが、登録ジャンル以外のジャンルも登録ジャンルと同様に個別に管理するものとしてもよい。
【0045】
本実施形態では、本発明をタブレット端末20上でコンテンツを選択してプリンター18で印刷を行なうプリントシステムに適用したが、これに限られず、タブレット端末20をコンテンツを再生する再生装置として用いるなど、タブレット端末20をコンテンツ管理装置として適用できるものであれば、如何なる態様としてもよい。
【0046】
なお、本発明は上述した実施形態に何ら限定されることはなく、本発明の技術的範囲に属する限り種々の態様で実施し得ることはいうまでもない。
【符号の説明】
【0047】
10 プリントシステム、12 コンテンツサーバー、12a データベース、14 インターネット、16 ルーター、18 プリンター、20 タブレット端末、22 電源ボタン、30 メインコントローラー、31 CPU、32 ROM、33 RAM、34 フラッシュメモリー、35 インターフェース(I/F)、36 バス、41 LCDモジュール、42 タッチパネルモジュール、43 LCDコントローラー、44 タッチパネルコントローラー、45 メモリーカードスロット、46 メモリーカードコントローラー、48 通信制御部、50 コンテンツ更新画面、51 タイトル表示領域、52 第1フィルター選択枠、53 第2フィルター選択枠、54 コンテンツ表示領域、55 コンテンツ数切替ボタン枠、56a すべて選択ボタン枠、56b すべて解除ボタン枠、57 空き容量作成ボタン枠、58 空き容量表示領域、59 取り込みボタン枠、60 ジャンル選択画面、61 タイトル表示領域、62,62a,62b 年賀状ボタン枠、63 暑中/残暑見舞いボタン枠、64 年賀返礼ボタン枠、65 喪中ボタン枠、66 喪中見舞いボタン枠、67 寒中/余寒見舞いボタン枠、68 行事ボタン枠、69 その他ボタン枠、70 テンプレート選択画面、71 タイトル表示領域、72 第1フィルター選択枠、73 第2フィルター選択枠、74 コンテンツ表示領域、75 コンテンツ数切替ボタン枠、79 確定ボタン枠、MC メモリーカード、P ペン。
図8
図9
図1
図2
図3
図4
図5
図6
図7
図10
図11
図12
図13
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図15
図16