【課題を解決するための手段】
【0019】
本発明は、板金を曲げる発明の従来技術の方法の欠点の全てに対処し、上述した目的の全てを満たすものである。
【0020】
1)鈍角の内角を有して成形される試験ワークを用いて、板金構造に曲げる前の板金ワークの開始寸法を求める方法が:
1)試験ワークを準備するステップであって、試験ワークは板金ワークと同じ材料から形成され、板金ワークと同じ厚さTの±25%を有する、準備するステップ;
2)試験ワークの長さL及び厚さTを測定するとともに記録するステップ;
3)試験ワークを角度の付いた形状に曲げるステップであって、角度の付いた形状は内角oを有する、曲げるステップ;
4)角度の付いた形状の第1の脚部及び第2の脚部を特定するステップ;
5)第1の脚部の長さH
1及び第2の脚部の長さH
2を測定するとともに記録するステップであって、これらの長さはそれぞれ、脚部の一方の外縁から隣接する他方の脚部の外面までの距離全体を含む、測定するとともに記録するステップ;
6)内角oから下る第1の線H
3の長さを測定するとともに記録するステップであって、第1の線H
3は、角度の付いた形状の頂点から第2の線cまで延在し、第2の線cは角度の付いた形状の内縁を接続する、測定するとともに記録するステップ;
7)内角oを求めるとともに記録するステップ;
8)第1の内側フランジ長、a=(H
1−T)/cos(o−90)を計算するステップ;
9)第2の内側フランジ長、b=(H
2−T)/cos(o−90)を計算するステップ;
10)第1の外側フランジ長、A=(H
1−T×sin(o−90))/cos(o−90)を計算するステップ;
11)第2の外側フランジ長、B=(H
2−T×sin(o−90))/cos(o−90)を計算するステップ;
12)ベンド展開長補正、BD=A+B−Lを計算するステップ;
13)内側半径rを計算するステップであって:
a)線の長さ、c=√a
2+b
2−2ab×cosoを計算するステップ、
b)第1の内側フランジ長aに対向する角度、α=sin
−1((a×sino)/c)を計算するステップ;
c)第2の内側フランジ長bに対向する角度、β=sin
−1((b×sino)/c)を計算するステップ;
d)三角形abcの高さ、H
!=a×sinβ=(a×b/c)×sinoを計算するステップ;
e)オフセット角度、δ=90−(β+o/2)を計算するステップ;
f)rに関して、斜辺の長さ、x=r/sin(o/2)を計算するステップ;
g)内側半径rを計算するステップであって、ここで、cosδ=(r+H
!−(H
3−T))/xであり、r=((H
!−(H
3−T))×sin(o/2))/(cosα−sin(o/2))である、計算するステップ;
を含む、内側半径rを計算するステップ;
14)試験ワークの内面からの中立線の距離、t=((2×tan(o/2)×(T+r)−BD)/((π/180)×o))−rを計算するステップ;
15)仕上がった内角o
Fを有する実際のワークのベンド展開長補正、BD
F=2×tan(o
F/2)(T+r)−(t+r)(π/180)×o
Fを計算するステップ;
16)所望の外側フランジ長A
F及びB
Fを有するワークの開始長、L
F=A
F+B
F−BD
Fを計算するステップ;並びに
17)鈍角の内角o
Fを有する板金構造に曲げる前に開始長L
Fを板金ワークに適用するステップ
を含む。
【0021】
2)本発明の変形形態では、内角oを求めるステップは:
1)第1の脚部の外縁から第2の脚部の外縁まで延在する線Cの長さを測定するステップ;及び
2)C
2=A
2+B
2−2AB×cos(o)になるまで、oの値を繰り返し置換するステップであって、ここで、第1の外側フランジ長、A=(H
1−T×sin(o−90))/cos(o−90)であり、第2の外側フランジ長、B=(H
2−T×sin(o−90))/cos(o−90)である、繰り返し置換するステップ
を更に含む。
【0022】
3)別の変形形態では、第1の脚部の長さH
1、上記第2の脚部の長さH
2及び第1の線H
3を測定するとともに記録するステップは、ノギスを用いて長さH
1、H
2及びH
3を測定することを更に含む。
【0023】
4)また別の変形形態では、第1の脚部の長さH
1、第2の脚部の長さH
2及び第1の線H
3を測定するとともに記録するステップは、光走査及び画像処理技術を用いて長さH
1及びH
2を測定することを更に含む。
【0024】
5)また別の変形形態では、第1の脚部の長さH
1、第2の脚部の長さH
2及び第1の線H
3を測定するとともに記録するステップは、ハイトゲージを用いて長さH
1、H
2及びH
3を測定することを更に含む。
【0025】
6)本発明のまた更なる変形形態では、鋭角の内角を有して成形される試験ワークを用いて、板金構造に曲げる前の板金ワークの開始寸法を求める方法が:
1)試験ワークを準備するステップであって、試験ワークは板金ワークと同じ材料から形成され、板金ワークと同じ厚さTの±25%を有する、準備するステップ;
2)試験ワークの長さL及び厚さTを測定するとともに記録するステップ;
3)試験ワークを角度の付いた形状に曲げるステップであって、角度の付いた形状は内角oを有する、曲げるステップ;
4)角度の付いた形状の第1の脚部及び第2の脚部を特定するステップ;
5)第1の脚部の長さH
1及び第2の脚部の長さH
2を測定するとともに記録するステップであって、これらの長さはそれぞれ、脚部の一方の外縁から隣接する他方の脚部の外面までの距離全体を含む、測定するとともに記録するステップ;
6)内角oから下る第1の線H
3の長さを測定するとともに記録するステップであって、第1の線H
3は、角度の付いた形状の頂点から第2の線cまで延在し、第2の線cは角度の付いた形状の内縁を接続する、測定するとともに記録するステップ;
7)内角oを測定するとともに記録するステップ;
8)第1の内側フランジ長、a=(H
1−T−T×sin(90−o))/cos(90−o)を計算するステップ;
9)第2の内側フランジ長、b=(H
2−T−T×sin(90−o))/cos(90−o)を計算するステップ;
10)第1の外側フランジ長、A=H
1/cos(90−o)を計算するステップ;
11)第2の外側フランジ長、B=H
2/cos(90−o)を計算するステップ;
12)ベンド展開長補正、BD=A+B−Lを計算するステップ;
13)内側半径rを計算するステップであって:
a)線の長さ、c=√a
2+b
2−2ab×cosoを計算するステップ;
b)第1の内側フランジ長aに対向する角度、α=sin
−1((a×sino/c))を計算するステップ;
c)第2の内側フランジ長bに対向する角度、β=sin
−1((b×sino)/c)を計算するステップ;
d)三角形abcの高さ、H
!=a×sinβ=(a×b/c)×sinoを計算するステップ;
e)オフセット角度、δ=90−(β+o/2)を計算するステップ;
f)rに関して、斜辺の長さ、x=r/sin(o/2)を計算するステップ;
g)内側半径rを計算するステップであって、ここで、cosδ=(r+H
!−(H
3−T))/xであり、r=((H
!−(H
3−T))×sin(o/2))/(cosα−sin(o/2))である、計算するステップ
を含む、内側半径rを計算するステップ;
14)試験ワークの内面からの中立線の距離、t=((2×tan(o/2)×(T+r)−BD)/((π/180)×o))−rを計算するステップ;
15)仕上がった内角o
Fを有する実際のワークのベンド展開長補正、BD
F=2×tan(o
F/2)(T+r)−(t+r)(π/180)×o
Fを計算するステップ;
16)所望の外側フランジ長A
F及びB
Fを有するワークの開始長、L
F=A
F+B
F−BD
Fを計算するステップ;並びに
17)鈍角の内角o
Fを有する板金構造に曲げる前に開始長L
Fを板金ワークに適用するステップ
を含む。
【0026】
7)また更なる変形形態では、内角oを求めるステップは:
1)第1の脚部の外縁から第2の脚部の外縁まで延在する線Cの長さを測定するステップ;及び
2)内角、o=180−sin
−1(H
1/C)−sin
−1(H
2/C)を計算するステップ
を更に含む。
【0027】
8)別の変形形態では、第1の脚部の長さH
1、第2の脚部の長さH
2及び第1の線H
3を測定するとともに記録するステップは、ノギスを用いて長さH
1、H
2及びH
3を測定することを更に含む。
【0028】
9)また別の変形形態では、第1の脚部の長さH
1、第2の脚部の長さH
2及び第1の線H
3を測定するとともに記録するステップは、光走査及び画像処理技術を用いて長さH
1、H
2及びH
3を測定することを更に含む。
【0029】
10)最終的な変形形態では、第1の脚部の長さH
1、第2の脚部の長さH
2及び第1の線H
3を測定するとともに記録するステップは、ハイトゲージを用いて長さH
1、H
2及びH
3を測定することを更に含む。
【0030】
本発明の他の意図及び目的の認識並びに本発明の理解は、添付の図面及び好ましい実施形態の詳細な説明を参照することによって得ることができる。