(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
【発明を実施するための形態】
【0013】
前記課題を解決するためになされた第1の発明は、所定の距離にある被照射体を照明する光束を出射する光源体であって、前記光源体は、光を発する発光領域と光を発しない非発光領域とを有する発光面と、前記発光面からの光を前記被照射体に向かう光束にするように前記発光面を覆うレンズとを有し、前記レンズは、光軸方向から見て、前記非発光領域の投影部分に対応する第1の出射領域と、前記1の出射領域に隣接する第2の出射領域とを有し、前記レンズにおける前記第1の出射領域及び前記第2の出射領域は、前記第1の出射領域からの出射光による前記被照射体における第1の照射領域と、前記第2の出射領域からの出射光による前記被照射体における第2の照射領域との少なくとも一部が重複するように、形成されている構成とする。
【0014】
これによると、例えばLEDチップのように、発光面に発光領域と配線による非発光領域とが設けられているものにおいて、発光面からの光を被照射体に向かう光束として出射させるレンズにおいて、光軸方向から見て非発光領域の投影部分(第1の出射領域)からの出射光による被照射体における第1の照射領域の照度が低下するが、その第1の出射領域に隣接する部分(第2の出射領域)からの出射光による被照射体における第2の照射領域と第1の照射領域との少なくとも一部を重複させるレンズとしたことから、非発光領域の影響により照度不足となる照射領域の光量を補うことができ、照度分布で照度低下部分が生じることを抑制し得る。これにより、撮影画像において光量不足となる部分を無くすことができ、鮮明な撮影画像を得ることができる。
【0015】
また、第2の発明は、前記第1の発明において、前記レンズが、コリメートレンズを前記非発光領域の投影部分に対応する部分を切除して複数の分割体を形成し、当該複数の分割体を切除面で貼り合わせた形状に形成されている構成とする。
【0016】
これによると、レンズの形状を、平行光を出射させるためのコリメートレンズから、その非発光領域の投影部分を切除して形成した各分割体を貼り合わせた形状となるように形成することから、出射領域内に光量が低下する部分が生じることを抑制し得るレンズを簡単に形成することができる。
【0017】
また、第3の発明は、前記第1または第2の発明において、前記非発光領域が、前記レンズの光軸を横切る帯状に設けられている構成とする。
【0018】
これによると、レンズをその光軸を挟んで対称形に形成するという簡単な形状で、出射領域内に光量が低下する部分が生じることを抑制し得るレンズを形成することができる。
【0019】
また、第4の発明は、照明装置が前記第1乃至第3のいずれかに記載の光源体が平面上に複数配置されている構成とする。
【0020】
これによると、複数の光源体を平面上に配置した平面光源となる照明装置において、光源体の非発光領域の影響を受けて光量不足となる部分が生じることを抑制し得るため、平面全体で略均一な光量分布となる平面光源が得られる。
【0021】
また、第5の発明は、前記第4の発明において、前記光源体が、前記光軸に対して非対称形となる非対称非発光領域を有し、複数の前記非対称非発光領域が、前記光軸周りに相対的に回転して互いに異なる少なくとも2つの位置に分けられて配置されている構成とする。
【0022】
これによると、複数の光源体を平面上に配置した平面光源となる照明装置において、各光源体に光軸に対して非対称形となる非対称非発光領域がある場合に、それら非対称非発光領域の影響により照度分布で同一方向に照度不足となる部分が生じてしまうのに対して、非対称非発光領域の位置を光軸周りで変えるように各光源体を配置することにより、平面光源全体としての照度分布を均一化し得る。
【0023】
また、第6の発明は、所定の距離にある被照射体を照明する光束を出射する光源体を備える照明装置であって、前記光源体は、光を発する発光領域と光を発しない非発光領域とを有する発光面と、前記発光面を覆い、前記発光面からの光を前記被照射体に向かう光束にするレンズとを有し、このレンズのパワーに関して、前記発光面において前記非発光領域が延伸する方向より、これと直交する方向の前記レンズのパワーを大きく構成する。
【0024】
これによると、非発光領域を縮小する方向に光が集光するようにレンズパワーが設定されることで、非発光領域の影響により照度不足となる照射領域の光量を補うことができ、照度分布で照度低下部分が生じることを抑制し得る。これにより、撮影画像において光量不足となる部分を無くすことができ、鮮明な撮影画像を得ることができる。
【0025】
以下、本発明の実施の形態を、図面を参照しながら説明する。
【0026】
図1は、本発明による光源体を用いた照明装置の一例を示す要部斜視図である。
図1には、自動車Vに搭載されたドライブレコーダ1が示されている。このドライブレコーダ1には、カメラ2の横に、夜間での撮影に好適な赤外光を照射する照明装置3が配置されている。
【0027】
図2は、照明装置2の光を出射する前面の一部を示す正面図である。図に示されるように、照明装置2の前面に設けられたパネル2aに複数の光源体4が縦横に並ぶ格子状に配置されている。
【0028】
図3は、光源体4を示す斜視図である。図に示されるように、光源体4は、LED5と、LED5を覆うように設けられたレンズ6とにより構成されている。レンズ6は、LEDチップの発光面(後述)を覆うことで、発光面からの光を前記被照射体に向かう光束として出射するように構成されている。なお、LED5は、基板としての正方形のベース7と、ベース7の中央部分に配置されたLEDチップ8とにより構成されている。なお、ベース7の中央部分には矩形状の凹部7aが形成されており、凹部7aの底面上にLEDチップ8が載置状態に設けられている。また、凹部7aの底面には銅箔により上部端子7bが形成されており、上部端子7bとLEDチップ8とがワイヤ9を介して電気的に接続されている。また、ベース7の下面にはアノードとカソードとが適所に配設され、光源体4をパネル2aに実装した際に、パネル2aに形成された電源ラインに接続される(図示省略)。
【0029】
図4は、LEDチップ8を示す上面図である。LEDチップ8の発光面10としての上面には、図において上下に二等分された発光領域としての各エリアにそれぞれ複数の短冊状の発光部11が配設されている。また、各発光部11に電流を分散して供給するための上部電極12が、各発光部11の全体を外囲するとともに、LEDチップ8の中心に配置されかつワイヤ9と接続されるパッド電極12aと、各発光部8aを図における上下に分断するようにパッド電極12aを通りかつ左右方向に延在する背骨電極12bと、各発光部11を短冊状に区切るように背骨電極12bから左右方向にそれぞれ延出された細線電極12cとにより構成されている。
【0030】
このように形成されたLEDチップ8において、各発光部11により発光領域が構成され、発光部11以外となる上部電極12により非発光領域が構成される。
【0031】
図5は、レンズ6の形成要領を示す説明図である。
図5(a)はコリメートレンズ13の側面図であり、図ではコリメートレンズ13の光軸Cの焦点fに点光源があるとした場合の光の進み方(出射光は平行光)を実線の矢印で示している。そのコリメートレンズ13に対して、
図5(b)に示されるように光軸Cから半径方向に所定長Dだけ離間しかつ光軸Cに平行な面でそれぞれ切断して、光軸C側部分を切除して左右対称の各分割体13a・13bとする。そして、
図5(c)に示されるように、各分割体13a・13b同士を切断面16a・16bで貼り合わせてレンズ6の形状とする。実際には、
図5(c)に示される形状のレンズ6を型などにより形成することができる。
【0032】
レンズ6の光軸Cは、各分割体13a・13bをそれぞれの切断面16a・16bで貼り合わせた形状により形成される稜線(16a・16b)を通る面(貼り合わせ面)上に位置し、両分割体13a・13bの対称軸である。レンズ6は、その光軸CがLEDチップ8の中心に位置するようにベース7に固定されている。これにより、
図5(a)の焦点fに対応する位置に点光源があるとした場合に、その光は、
図5(c)のLで示されるように、レンズ6により光軸C側に向かうように屈折して出射される。
【0033】
図6は、
図5で説明したように形成されたレンズ6を用いた光源体4を示す要部破断側面図である。レンズ6は、被照射体側の表面上に、後述する出射領域A1、A2を有する。具体的には、図において、非発光領域としての背骨電極12bの光軸C方向から見たレンズ6への投影部分を第1の出射領域A1とし、その第1の出射領域A1に隣接する第2の出射領域をA2として示す。なお、背骨電極12bは図の紙面表裏方向に帯状に延在しており、各出射領域A1・A2もレンズ面に沿って図の表裏方向に帯状に延在する。
【0034】
レンズ6にコリメートレンズ13をそのまま用いた場合(
図5(a))には、平行光が出射されるため、非発光領域の投影部分である第1の出射領域A1に対応する部分が光量不足となる。その場合の被照射体21における照射状態を、模式的に示す
図7(a)を参照して説明する。
図7(a)に示されるように、コリメートレンズ13による平行光の場合には、被照射体21の中央部分に、第1の出射領域A1から光が出射されるとした場合の第1の照射領域S1が図のハッチングで示されるように存在し、その第1の照射領域S1の左右両側が、第2の出射領域A2からの出射光により照射される第2の照射領域S2a・S2bとなる。
【0035】
この場合の被照射体21における照度分布を
図8(a)に示す。
図8(a)は、実際の照度分布の測定結果を示しており、光源体4から被照射体(対象物)までの距離を例えば3mとした場合の被照射体における照度分布であり、横軸がLEDチップ8における
図7(a)のVIIIa−VIIIa線上に対応する位置であり、縦軸が照度(W/m
2)である。なお、第1の照射領域S1には隣接する第2の照射領域S2a・S2bからの出射光が届くため、ある程度の照度が得られている。しかしながら、そのような照明環境で撮影した場合には、第1の照射領域S1の照度は低いため、その撮影画像に暗い部分が生じてしまい、鮮明な画像が得られなくなる虞がある。
【0036】
それに対して、上記したように形成された各分割体13a・13bは、コリメートレンズ13の場合(切除前)に対して、光軸C側を切除したもので、レンズ6は互いを貼り合わせた形状を有していることから、LEDチップ8の同一位置から発光される光のレンズ6による屈折はコリメートレンズ13における場合よりも光軸C側に向くようになる。
【0037】
即ち、レンズ6を光軸方向Cから見たとき、稜線(16a・16b(
図5参照))が延伸する方向(以降、稜線方向と呼称する)と、稜線と直交する方向ではレンズ6のパワーが異なっており、本実施形態では、稜線と直交する方向のレンズのパワーの方が、稜線方向のレンズのパワーよりも大きく設定されている。この点は、非発光領域である背骨電極12bの発光面10における配置を考慮すると(
図4参照)、レンズのパワーに関して、発光面10において非発光領域(背骨電極12b)が延伸する方向のレンズのパワーより、発光面10においてこれと直交する方向のレンズのパワーを大きくしたと言い換えてもよい。なお、ここでいう「レンズのパワー」とは、単一材料のレンズにおいて、レンズの出射表面に対する光の入射角の大きさをいう。
【0038】
また、光軸方向Cにおいて、LEDチップ8の発光面10はレンズ6がコリメータレンズであるとしたときの焦点距離fよりも、若干レンズ6側に配置されている。従ってコリメータレンズとしての配光特性を備える稜線方向においては、出射光は遠方になるほど徐々に広がって投影される。一方、よりレンズのパワーを大きく設定された稜線方向と直交する方向では、出射光の拡散程度は相対的に小さく抑えられることになる。
【0039】
これにより、第2の出射領域A2からの出射光の一部Laは、分割体13a・13bにおける外側の領域(光軸Cに対して第2の領域A2より遠い部分)からの出射光Lpよりも光軸C側に多く集光し得るため、コリメートレンズ13を用いた場合における第1の出射領域A1による光量不足が解消される。なお、第1の出射領域A1からの出射光Ldもあるが、それによる照度の増大は小さく、第2の出射領域A2からの出射光の一部Laを集光させることが有効である。
【0040】
なお、単一材料のレンズではなく、複数の材料を用いることも可能である。例えば、第1のレンズの全体を、第1のレンズの屈折率とは異なる第2のレンズで覆ってもよい。この場合において、第1、2のレンズの屈折率の大小に関係なく、第1の出射領域からの出射光による被照射体における第1の照射領域と、第2の出射領域からの出射光による被照射体における第2の照射領域との少なくとも一部が重複するように、両レンズを形成すればよい。
【0041】
この場合の被照射体21における
図7(b)のVIIIb−VIIIb線に沿って見た照度分布は、
図8(a)に対応する
図8(b)のようになる。図に示されるように、第1の照度領域S1内に、第2の照度領域S2a・S2bの一部が重複する。これにより、第1の照度領域S1における照度低下が、第2の照度領域S2a・S2bの一部による照明により補われ、光軸Cを中心とする所定の範囲で均一な照度分布が得られた。
【0042】
このように、本発明のレンズ6を用いた光源体4によれば、上記したようにレンズ6の第2の出射領域A2からの出射光が光軸C側に向かって集光し、被照射体21において、非発光領域(上部電極12)に対応して照度が低下する虞のある第1の照射領域S1が、第2の出射領域A2からの出射光による第2の照射領域S2の一部により照射されることから、
図8(a)と距離等が同条件で
図8(b)に示されるような均一な照度分布が得られる。なお、レンズ6から被照射体までの距離を上記例では3mとしたが、異なる距離の場合には、その距離に応じて
図8(b)に示されるような照度分布が得られるようにコリメートレンズ13の切除範囲を増減、すなわち各分割体13a・13bによる光軸C側への集光に有効な曲率部分を残す設定を適宜行うことで対応し得る。または、照明装置において、レンズ6とLEDチップ8(発光部11)の間隔を調整可能に設計しておくことによっても対応し得る。
【0043】
本発明は点光源状の光源を有する光源体に有効であるが、上記実施形態のようにLEDチップ8を用いた場合においても実際は点光源ではなく、ある程度の面積を有する面発光の光源となる。LEDチップ8の発光面10を形成する発光部11に、例えば、
図9に示されるように分割体13a・13bの元のコリメートレンズ13における焦点fが位置することにより、その位置(f)から発光された光は平行光Lpとなって出射され得る。これにより、コリメートレンズ13の光軸C側の一部を切除して得られる分割体13a・13bの貼り合わせ形状のレンズ6を用いても、略平行光の光束からなる出射光が得られる。光軸C側に集光するのは光軸Cの近傍の一部であり、出射光の全体としては均一な照度分布になり得る。もちろん、上述したように、分割体13a・13bをレンズ6の焦点fの内側に置いて、照射範囲を調整するようにしてもよい。
【0044】
なお、
図4に示されるように、光軸C方向から見て背骨電極12bとは別方向に延在するワイヤ9がある場合には、発光部11の一部がワイヤ9により隠されて、そのワイヤ9により隠される部分が非発光領域(低光量領域)となってしまう。また、ワイヤ9は、光軸C上の電極パッド12aから半径方向外側の一方向に延出されており、光軸Cに対して非対称に位置する非発光領域となる。
【0045】
なお、ワイヤ9により隠される部分には発光部11が存在し、ワイヤ9の大部分はよりレンズ6に近い位置に配置されるから、背骨電極12bのように完全な非発光領域とはならない。そのため出射光量が大幅に低下することはなく、照度分布に対する影響は小さいが、
図2に示されるように、光源体4を縦横の格子状に複数並べて、全体として面光源となる照明装置2とした場合には、例えば図に示されるように、列(図における左右方向の列)毎にワイヤ9の延出方向を変えて各光源体4を配置するとよい。これにより、ワイヤ9による非発光領域が光軸Cに対して異なる方向に延出されるようになり、照度低下部分の向きが分散するため、面光源全体としての照度分布が均一化される。
【0046】
また、上記実施形態では、レンズ6を、光軸Cを挟んで対称形の2つの分割体13a・13bを貼り合わせた形状に形成したが、2つの分割体に限られるものではない。例えば
図10(a)に示されるように、上記各分割体13a・13bと同様に、上記コリメートレンズ13から、その光軸Cに対して対称となりかつ互いに直交する方向にそれぞれ同一長Dとなる位置を通る4面で切断して4つの分割体13c・13d・13e・13fを形成する。そして、
図10(b)に示されるように、各分割体13c・13d・13e・13fをそれぞれの切断面16a・16b・16c・16dで貼り合わせた形状のレンズ16を形成してもよい。このレンズ16においても、上記と同様に切断されたものを貼り合わせるのではなく、型により形成することができる。
【0047】
このように形成されたレンズ16により、例えば
図10(b)に示されるように、光軸C方向から見て、両分割体13c・13dと両分割体13e・13fとの間の第1の稜線(16a・16b)が背骨電極12bの光軸C方向の投影部分に位置し、分割体13cと分割体13dとの間の第2の稜線(16c・16d)がワイヤ9の光軸C方向の投影部分に位置する。これにより、レンズ16の第1の稜線(16a・16b)に沿う近傍部分からの出射光は上記と同様に光軸C側に集光するようになり、被照射体における背骨電極12bによる照度低下が抑制される。さらに、被照射体におけるワイヤ9による照度低下が大きくなる場合でも、レンズ16の第2の稜線(16c・16d)に沿う近傍部分からの出射光が光軸C側に集光するようになるため、同じく被照射体に対するワイヤ9の影響による照度低下が抑制され、被照射体に対してより一層均一な照度分布による照射が可能となる。
【0048】
また、コリメータレンズ13を分割する際の、光軸Cと接合面(稜線16a等)までの距離(上述の例ではD)は、直交する2方向のそれぞれで異ならせてもよい。例えば、非発光領域を構成する上部電極12の延伸方向と直交する方向ではDを大きく(即ち、よりレンズパワーを大きく)、ワイヤ9の延伸方向と直交する方向ではDを相対的に小さくしてもよい。これによって、より一層の照度分布均一化が図れることとなる。
【0049】
なお、レンズ6の形状における分割体の数は2つや4つに限られず、LEDチップ8における非発光領域の数や位置に応じて適宜設定するとよい。また、非発光領域が光軸上に無い場合でも、レンズにおける光軸方向から見た非発光領域の投影部分となる第1の出射領域に隣接する第2の出射領域からの出射光の一部が、第1の出射領域に対応する第1の照射領域を照明するように、レンズを形成すればよく、LEDチップの種々の形態に対応可能である。
【0050】
なお、上述した説明では、レンズの分割体の製造方法として切除する場合について説明したが、切除することなく、各分割体を個別に形成してそれらを結合させ(貼り合わせ)てもよい。また分割体を個別に形成することなく、分割体を貼り合わせた形状のレンズを一体として成形してもよい。
【0051】
以上、本発明を、その好適実施形態の実施例について説明したが、当業者であれば容易に理解できるように、本発明はこのような実施例により限定されるものではなく、本発明の趣旨を逸脱しない範囲で適宜変更可能である。また、上記実施形態に示した構成要素は必ずしも全てが必須なものではなく、本発明の趣旨を逸脱しない限りにおいて適宜取捨選択することが可能である。