【文献】
ETRI,Remaining details of non-interleaving R-PDCCH search space,3GPP TSG RAN WG1 Meeting #63 R1-106169,2010年11月19日
【文献】
LG Electronics,Remaining Details in Non-interleaving R-PDCCH Transmission,3GPP TSG RAN WG1 Meeting #63 R1-106135,2010年11月19日
【文献】
Panasonic,R-PDCCH search space design,3GPP TSG RAN WG1 Meeting #62bis R1-105498,2010年10月15日
【文献】
Panasonic,Multiplexing of ePDCCHs and ePDCCH RE mapping[online], 3GPP TSG-RAN WG1#68b R1-121163,インターネット<URL:http://www.3gpp.org/ftp/tsg_ran/WG1_RL1/TSGR1_68b/Docs/R1-121163.zip>,2012年 3月20日
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
前記分割数計算部は、Normal cyclic prefix length のサブフレームでは、Extended cyclic prefix length のサブフレームよりも分割数が大きくなるように前記分割数を計算する、
請求項1に記載の端末装置。
前記分割数の計算において、Normal cyclic prefix length のサブフレームでは、Extended cyclic prefix length のサブフレームよりも分割数が大きくなるように前記分割数を計算する、
請求項6に記載の通信方法。
【背景技術】
【0002】
近年、セルラ移動体通信システムにおいては、情報のマルチメディア化に伴い、音声データのみならず、静止画像データ及び動画像データ等の大容量データを伝送することが一般化しつつある。大容量データの伝送を実現するために、高周波の無線帯域を利用して高伝送レートを実現する技術に関する検討が盛んに行われている。
【0003】
しかし、高周波の無線帯域を利用する場合には、近距離では高伝送レートの通信が期待できる一方、遠距離になるに従って伝送距離による減衰が大きくなる。よって、高周波の無線帯域を利用した移動体通信システムを実際に運用する場合には、無線通信基地局装置(以下、「基地局」と省略する)のカバーエリアが小さくなるため、より多くの基地局を設置する必要がある。基地局の設置には相応のコストがかかる。従って、基地局数の増加を抑制しつつ、高周波の無線帯域を利用した通信サービスを実現するための技術が強く求められている。
【0004】
このような要求に対して、各基地局のカバーエリアを拡大させるために、基地局と無線通信移動局装置(以下、「移動局」と省略する)との間に、無線通信中継局装置(以下、「中継局」と省略する)を設置し、基地局と移動局との間の通信を中継局を介して行う、中継技術が検討されている。中継(Relay)技術を用いると、基地局と直接通信できない移動局も、中継局を介して通信することができる。
【0005】
上記した中継技術の導入が検討されているLTE-A(Long Term Evolution Advanced)システムに対しては、LTE(Long Term Evolution)からのスムーズな移行及びLTEとの共存の観点から、LTEとの互換性を維持することが要求されている。そのため、Relay技術に関しても、LTEとの相互互換性が求められている。
【0006】
図1には、LTEシステム及びLTE-Aシステムにおいて、制御信号及びデータを割り当てたフレームの一例が示されている。
【0007】
LTEシステムでは、基地局から移動局へ送信される下り回線(DL:DownLink)制御信号は、例えばPDCCH(Physical Downlink Control CHannel)等の下り回線制御チャネルによって送信される。LTEでは、DLのデータ割り当てを指示するDL grant(DL assignmentとも呼ばれる)、及び、上り回線(UL:UpLink)のデータ割り当てを指示するUL grantが、PDCCHによって送信される。DL grantによって、このDL grantが送信されたサブフレーム内のリソースが移動局に対して割り当てられたことが通知される。一方、UL grantに関しては、FDDシステムでは、UL grantによって、このUL grantが送信されたサブフレームより4サブフレーム後の対象サブフレーム内のリソースが、移動局に対して割り当てられたことが通知される。また、TDDシステムでは、UL grantによって、このUL grantが送信されたサブフレームより4サブフレーム以上後の対象サブフレーム内のリソースが、移動局に対して割り当てられたことが通知される。TDDシステムでは、移動局に対する割当対象サブフレームとして、UL grantが送信されたサブフレームのいくつ後のサブフレームが割り当てられるかは、上り回線及び下り回線が時分割されるパターン(以下、「UL/DLコンフィグレーションパターン」)に応じて定められる。ただし、どのUL/DLコンフィグレーションパターンにおいても、ULサブフレームは、UL grantが送信されたサブフレームの4サブフレーム以上後のサブフレームである。
【0008】
LTE-Aシステムでは、基地局だけでなく中継局も移動局へサブフレームの先頭部分のPDCCH領域で制御信号を送信する。中継局に着目すると、移動局へ下り回線制御信号を送信しなければならないので、中継局は、制御信号を移動局へ送信した後に受信処理へ切り替えることにより、基地局から送信された信号の受信に備える。しかしながら、中継局が下り回線制御信号を移動局へ送信しているタイミングで基地局も中継局用の下り回線制御信号を送信しているので、中継局は、基地局から送信された下り回線制御信号を受信することができない。このような不都合を回避するために、LTE-Aでは、データ領域に、中継局用の下り回線制御信号を配置する領域(中継局向けR-PDCCH(Relay用PDCCH)領域)を設けることが検討されている。このR-PDCCHにも、PDCCHと同様に、DL grant及びUL grantが配置されることが検討されている。さらに、R-PDCCHでは、
図1に示されるように、DL grantを1st slotに配置し、UL grantを2nd slotに配置することが検討されている(非特許文献1参照)。DL grantを1st slotのみに配置することで、DL grantの復号遅延が短くなり、中継局はDLデータに対するACK/NACKの送信(FDDでは、DL grantの受信から4サブフレーム後に送信される)に備えることができる。このようにして基地局からR-PDCCHを用いて送信された下り回線制御信号を、中継局は、基地局からhigher layer signalingによって指示されたリソース領域(つまり、「サーチスペース」)内でブラインド復号することにより、自局宛の下り回線制御信号を見つける。ここで、R-PDCCHに対応するサーチスペースは、higher layer signalingによって、基地局から中継局に通知される。
【0009】
ところで、今後、M2M(Machine to Machine)通信等、様々な機器が無線通信端末として導入されることを考慮すると、端末数の増加によりPDCCHがマッピングされる領域(つまり、「PDCCH領域」)のリソース不足が懸念される。このリソース不足によってPDCCHがマッピングできなくなると、端末に対する下り回線データの割当が行えない。このため、下り回線データがマッピングされるリソース領域(つまり、「PDSCH(Physical Downlink Shared CHannel)領域」)が空いていても使用することができずに、システムスループットが低下してしまう恐れがある。このリソース不足を解消する方法として、基地局配下の端末に向けた制御信号を、前述のR-PDCCHがマッピングされるデータ領域にも配置することが検討されている。そして、この基地局配下の端末に向けた制御信号がマッピングされ且つ別のタイミングではデータ領域としても利用可能なリソース領域は、Enhanced PDCCH(E-PDCCH)領域、New-PDCCH(N-PDCCH)領域、又は、X-PDCCH領域などと呼ばれる。また、上述の通り、LTE-Aでは、Relay技術が導入されており、Relay用の制御信号はデータ領域に配置されている。このRelay用の制御信号を拡張して端末用の制御信号に使用される可能性があることから、基地局配下の端末に向けた制御信号がマッピングされ且つ別のタイミングではデータ領域としても利用可能なリソース領域は、R-PDCCHとも呼ばれる。このようにデータ領域に制御信号(つまり、E-PDCCH)を配置することにより、セルエッジ付近に存在する端末へ送信される制御信号に対する送信電力制御、又は、送信される制御信号によって他のセルへ与えられる干渉制御若しくは他のセルから自セルへ与えられる干渉制御が、実現可能となる。そして、LTE-Advancedでは、広帯域の無線帯域、Multiple-Input Multiple-Output (MIMO)伝送技術、干渉制御技術を利用して高伝送レートを実現しようとしている。
【0010】
また、PDCCHおよびR-PDCCHは、アグリゲーションレベルとしてレベル1、2、4、8の4つのレベルを有する(例えば、非特許文献1参照)。そして、レベル1、2、4、8は、6、6、2、2種類の「リソース領域候補」をそれぞれ有する。ここで、リソース領域候補とは、制御信号がマッピングされる領域の候補である。各リソース領域候補は、対応するアグリゲーションレベルと同数の制御チャネル要素(CCE:Control Channel Element)から構成される。そして、1つの端末に対して1つのアグリゲーションレベルが設定されると、そのアグリゲーションレベルが有する複数のリソース領域候補の内の1つに、制御信号が実際にマッピングされる。
図2は、R-PDCCHに対応するサーチスペースの一例を示す図である。各楕円は、各アグリゲーションレベルのサーチスペースを示している。各アグリゲーションレベルの各サーチスペースにおける複数のリソース領域候補は、VRB(Virtual Resource Block)においては連続的に配置される。そして、VRBにおける各リソース領域候補は、上位レイヤのシグナリングによって、PRB(Physical Resource Block)にマッピングされる。
【0011】
また、E-PDCCHに対応するサーチスペースは、基地局から端末へ送信される制御信号がマッピングされる可能性の有るリソース領域である。さらに、E-PDCCHに対応するサーチスペースは、端末個別に設定される。
【0012】
上記の通り、R-PDCCH領域では、DL grantは第1スロットにマッピングされ、UL grantは第2スロットにマッピングされる。すなわち、DL grantがマッピングされるリソースと、UL grantがマッピングされるリソースとは、時間軸で分割されている。これに対して、E-PDCCHでは、
図3に示すように、DL grantがマッピングされるリソースとUL grantがマッピングされるリソースとが周波数軸(つまり、サブキャリア又はPRBペア)に分割されることも検討されている。ここで、PRB(Physical Resource Block)ペアは、第1スロット及び第2スロットのPRBを合わせた集合を意味するのに対して、PRBは、第1スロット及び第2スロットのPRBのそれぞれを意味する。
【0013】
E-PDCCHの設計については、上記したR-PDCCHの設計の一部を使うこともできるし、R-PDCCHの設計と全く異なる設計とすることもできる。実際に、E-PDCCHの設計とR-PDCCHの設計とを異なるものにすることも検討されている。
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0015】
ところで、DL grantがマッピングされるリソースとUL grantがマッピングされるリソースとが周波数軸(つまり、サブキャリア又はRBペア)に分割される場合、1つのPRBペアをE-PDCCHに対してリソースを割り当てる際の最小単位(つまり、CCE)とすることも考えられている。しかしながら、2スロットから構成されるPRBペアをCCEとすると、CCEのリソース量が多くなる。このため、E-PDCCHの受信SINRが高くなり受信品質が過剰になる可能性が高くなり、リソースの無駄が発生してしまう可能性が高くなる。したがって、1つのPRBペアを分割することにより得られた「分割リソース領域」をE-PDCCHのCCEとして使用することが考えられる。
【0016】
しかしながら、PRBペアあたりの分割数を大きくすると、E-PDCCHのためのCCEのリソース量(つまり、1つのCCEを構成するリソース要素(RE:Resource Element)の数)が小さくなる。さらに、E-PDCCHのアグリゲーションレベルがPDCCH及びR-PDCCHと同様に1、2、4、8とすると、サポートされ得る端末数が少なくなってしまう。すなわち、一番大きいアグリゲーションレベル8の受信品質によって、サポートされ得る端末の受信品質が決定される。E-PDCCHのためのCCEのリソース量が小さいと、E-PDCCHの受信品質が低くなるので、所望の受信品質を満たす端末数が減ってしまう。
【0017】
また、PRBペアあたりの分割数を固定としていても、CCEを構成するRE数は、サブフレーム毎に変化する。以下に、また、PRBペアあたりの分割数を固定としていても、サブフレーム毎に、CCEを構成するRE数が変化する要因を説明する。なお、LTEおよびLTE-Aでは、
図4に示すように、1つのPRBは、周波数方向には12個のサブキャリアを有し、時間方向には0.5msecの幅を有する。PRBを時間方向で2つ合わせた単位は、PRBペアと呼ばれる。つまり、PRBペアは、周波数方向には12個のサブキャリアを有し、時間方向には1msecの幅を有する。ただし、PRBペアが周波数軸上の12個のサブキャリアの塊を表す場合、PRBペアは、単にRBと呼ばれることがある。また、1個のサブキャリアと1つのOFDMシンボルとにより規定される単位が、リソース要素(RE:Resource Element)である。また、ここでPRBについて説明した事項は、VRBに対しても当てはまる。そして、PRB及びVRBを総称して、RBという言葉が用いられる。
【0018】
[1]OFDMシンボルのCP length:
1PRBあたりのOFDMシンボル数は、OFDMシンボルのCP(Cyclic Prefix) lengthによって変わる。従って、CCEを構成するRE数は、PRBペアあたりの分割数を固定としていても、CP(Cyclic Prefix)lengthによって変化する。
【0019】
具体的には、通常の下り回線サブフレームは、Normal CPの場合には、14個のOFDMシンボルを有し、Extended CPの場合には、12個のOFDMシンボルを有する。また、
図5に示すSpecialサブフレームのDwPTS領域(つまり、DLの送信に使用される領域)は、Normal CPの場合には、3個、9個、10個、11個、又は12個のOFDMシンボルを有し、Extended CPの場合には、3個、8個、9個、又は10個のOFDMシンボルを有する。
【0020】
[2]参照信号(RS:Reference signal)に使用されるRE数:
1PRB内において参照信号がマッピングされるREの数は、サブフレーム毎に変化する。従って、CCEを構成するRE数は、PRBペアあたりの分割数を固定としていても、1PRB内において参照信号がマッピングされるREの数によって変化する。
【0021】
(1)CRS:
CRSは、全RBにおいて送信される。CRSは、MBSFNサブフレーム以外のサブフレームでは、データ領域でも送信されるが、MBSFNサブフレームでは、先頭2OFDMシンボルでのみ送信される。
【0022】
(2)DMRS(12RE、24 RE or 16RE):
DMRSの利用は、下り割り当て制御情報(DL assignment)によって、基地局から端末へ動的に指示される。設定されるDMRSの数は、ユーザごとに異ならせることができる。DMRSは、データ領域で送信され、RBごとに設定される値が異なっても良い。
【0023】
(3)CSI-RS(2RE〜):
CSI-RSは、全RBにおいて送信される。送信されるサブフレームはあらかじめ定められている周期によって決まる。CSI-RSは、他セルのCSI-RSを受信するためにデータを送信しないというミューティングという機能を有する。そして、CSI-RSミューティングが設定されると、データ領域又はE-PDCCH領域として使用できるRE数がさらに減少する。
【0024】
(4)PRS(Positioning reference signals):
PRS (Positioning reference signals)は位置測定に使用されるRSである。このPRSに設定されたREをE-PDCCH領域に使用しない設定の場合、E-PDCCHに使用できるRE数がさらに減少する。
【0025】
[3]PDCCH領域を構成するOFDMシンボル数:
PDCCHに使用されるOFDMシンボルの数は、1個から4個のうちで可変である。従って、PDCCH領域をE-PDCCHに用いない設定の場合、PDCCH領域のOFDMシンボル数が多くなるに従って、E-PDCCHに使用できるOFDMシンボル数が減少する。すなわち、CCEを構成するRE数は、PRBペアあたりの分割数を固定としていても、PDCCH領域を構成するOFDMシンボル数によって変化する。
【0026】
なお、
図6及び
図7は、PRBペアおける4番目のOFDMシンボル以降のリソースをE-PDCCHに使用する場合の、第1スロット及び第2スロットのRE数が示す。
図6及び
図7には、特に、CSI-RSが第2スロットに配置される例が示されている。
図6及び
図7は1つの表を構成し、
図6にはその表の前半が示され、
図7にはその表の後半が示される。
【0027】
以上のように、PRBペア内に存在し且つE-PDCCHに利用可能なRE数に大きな変動が生じると、制御信号の受信品質が低下してしまう可能性が高くなる。
【0028】
本発明の目的は、制御信号の受信品質を向上させることができる
端末装置、
通信方法、及び
集積回路を提供することである。
【課題を解決するための手段】
【0029】
本発明の一態様の端末装置は、1つのリソースブロックペアにおいてEnhanced PDCCH(EPDCCH)に用いられるOFDMシンボル数
と、前記1つのリソースブロックペアにおいて参照信号に使用されるリソースエレメント数と、端末装置における受信品質要求を満たすために必要な、1つのControl Channel Element(CCE)を構成するリソースエレメント数の下限値とにもとづいて、分割数を計算し、前記EPDCCHは下り制御情報及び下りデータのいずれの送信にも利用可能なリソース領域が下り制御チャネルに利用されたものである、分割数計算部と、前記1つのリソースブロックペアに前記分割数のControl Channel Elements(CCEs)を設定し、
アグリゲーションレベルに基づいて、それぞれ少なくとも一つのCCEを含む複数のリソース領域候補
によって構成されるサーチスペースを特定する特定部と、前記複数のリソース領域候補において、受信した信号をブラインド復号することにより、前記下り制御情報を取得する制御情報取得部と、を具備する。
【0030】
本発明の一態様の
端末装置
において、
前記分割数計算部は、Normal cyclic prefix length のサブフレームでは、Extended cyclic prefix length のサブフレームよりも分割数が大きくなるように前記分割数を計算する。
【0031】
本発明の一態様の通信方法は、1つのリソースブロックペアにおいてEnhanced PDCCH(EPDCCH)に使用できるOFDMシンボル数
と、前記1つのリソースブロックペアにおいて参照信号に使用されるリソースエレメント数と、端末装置における受信品質要求を満たすために必要な、1つのControl Channel Element(CCE)を構成するリソースエレメント数の下限値とにもとづいて、分割数を計算し、前記EPDCCHは下り制御情報及び下りデータのいずれの送信にも利用可能なリソース領域が下り制御チャネルに利用されたものであり、前記1つのリソースブロックペアに前記分割数のControl Channel Elements(CCEs)を設定し、
アグリゲーションレベルに基づいて、それぞれ少なくとも一つのCCEを含む複数のリソース領域候補
によって構成されるサーチスペースを特定し、前記複数のリソース領域候補において、受信した信号をブラインド復号することにより、前記下り制御情報を取得する。
【0032】
本発明の一態様の集積回路は、1つのリソースブロックペアにおいてEnhanced PDCCH(EPDCCH)に使用できるOFDMシンボル数
と、前記1つのリソースブロックペアにおいて参照信号に使用されるリソースエレメント数と、端末装置における受信品質要求を満たすために必要な、1つのControl Channel Element(CCE)を構成するリソースエレメント数の下限値とにもとづいて分割数を計算し、前記EPDCCHは下り制御情報及び下りデータのいずれの送信にも利用可能なリソース領域が下り制御チャネルに利用されたものである、処理と、前記1つのリソースブロックペアに前記分割数のControl Channel Elements(CCEs)を設定し、
アグリゲーションレベルに基づいて、それぞれ少なくとも一つのCCEを含む複数のリソース領域候補
によって構成されるサーチスペースを特定する処理と、前記複数のリソース領域候補において、受信した信号をブラインド復号することにより、前記下り制御情報を取得する処理と、を制御する。
【発明の効果】
【0033】
本発明によれば、制御信号の受信品質を向上させることができ
る。
【発明を実施するための形態】
【0035】
以下、本発明の実施の形態について図面を参照して詳細に説明する。なお、実施の形態において、同一の構成要素には同一の符号を付し、その説明は重複するので省略する。
【0036】
[実施の形態1]
[通信システムの概要]
本発明の実施の形態1に係る通信システムは、送信装置と受信装置とを有する。特に、本発明の実施の形態では、送信装置を基地局100とし、受信装置を端末200として説明する。この通信システムは、例えば、LTE-Aシステムである。そして、基地局100は、例えば、LTE-A基地局であり、端末200は、例えば、LTE-A端末である。
【0037】
図8は、本発明の実施の形態1に係る基地局100の要部構成を示すブロック図である。
【0038】
基地局100は、サーチスペースを構成する複数の「リソース領域候補」の内の1つに、割り当て制御信号をマッピングして端末200へ送信する。そして、各リソース領域候補は、アグリゲーションレベルの値と同数のCCEから構成される。
【0039】
分割数計算部103は、各PRBペアにおける、割り当て制御信号をマッピングできるREの第1の個数と、割り当て制御信号以外の信号をマッピングするREの第2の個数と、基準値とに基づいて、PRBペアの分割数を算出する。基準値は、割り当て制御信号の端末200における受信品質要求を満たすRE数である。
【0040】
制御信号マッピング制御部104は、各PRBペアが分割数に分けられることによって得られるCCEを少なくとも1つ含むリソース領域候補を設定し、アグリゲーションレベルに基づいて、各PRBペアにおいて設定された複数のリソース領域候補によって構成されるサーチスペースを決定する。
【0041】
割り当て制御信号は、制御信号マッピング制御部104において決定されたサーチスペースを構成する複数の「リソース領域候補」の内の1つに、マッピング部107によってマッピングされて、端末200へ送信される。
【0042】
図9は、本発明の実施の形態1に係る端末200の要部構成を示すブロック図である。
【0043】
端末200は、サーチスペースを構成する複数の「リソース領域候補」の内の1つに送信装置においてマッピングされた割り当て制御信号を受信する。各「リソース領域候補」は、アグリゲーションレベルの値と同数の制御チャネル要素から構成される。
【0044】
分割数計算部205は、各PRBペアにおける、割り当て制御信号をマッピングできるREの第1の個数と、割り当て制御信号以外の信号をマッピングするREの第2の個数と、基準値とに基づいて、PRBペアの分割数を算出する。基準値は割り当て制御信号の自装置における受信品質要求を満たすRE数である。
【0045】
抽出リソース特定部206は、各PRBペアが分割数に分けられることによって得られるCCEを少なくとも1つ含むリソース領域候補を設定し、アグリゲーションレベルに基づいて、各PRBペアにおいて設定された複数のリソース領域候補によって構成されるサーチスペースを特定する。この特定されたサーチスペースを構成する複数の「リソース領域候補」は、複数の「抽出対象リソース領域」に対応する。こうして特定された複数の「リソース領域候補」の内の1つに送信装置においてマッピングされた割り当て制御信号が信号分離部202によって抽出されることにより、割り当て制御信号が受信される。
【0046】
[基地局100の構成]
図10は、本発明の実施の形態1に係る基地局100の構成を示すブロック図である。
図10において、基地局100は、割り当て制御情報生成部101と、サーチスペース決定部102と、分割数計算部103と、制御信号マッピング制御部104と、誤り訂正符号化部105と、変調部106と、マッピング部107と、送信部108と、受信部109と、復調部110と、誤り訂正復号部111とを有する。
【0047】
割り当て制御情報生成部101は、送信すべきデータ信号および上り回線に割り当てるデータ信号が有る場合、データ信号を割り当てるリソースを決定し、割り当て制御情報(DL assignmentおよびUL grant)を生成する。DL assignmentは、下り回線データ信号のマッピングリソースに関する情報を含む。また、UL grantは、端末200から送信される上り回線データのマッピングリソースに関する情報を含む。DL assignmentは、マッピング部107へ出力され、UL grantは、受信部109へ出力される。
【0048】
サーチスペース決定部102は、端末200に対して送信されるDL grant及びUL grantの内の少なくとも一方を含む制御信号をマッピングするPRBペア候補群(つまり、上記した第1のグループに対応する。以下では、「サーチスペースPRB群」とも呼ばれることがある)を決定し、決定された「サーチスペースPRB群」に関する情報(以下では、「サーチスペース情報」と呼ばれることがある)を制御信号マッピング制御部104及び誤り訂正符号化部105へ出力する。
【0049】
「サーチスペースPRB群」に関する情報は、例えば、Nビットから構成されるビット列であり、Nビットは、基地局100が利用可能な通信帯域を構成するN個のPRBペアにそれぞれ対応する。そして、例えば、ビット値1に対応するPRBペアは、サーチスペースに含まれるPRBペアであり、ビット値0に対応するPRBペアは、サーチスペースに含まれないPRBペアである。
【0050】
分割数計算部103は、1つのPRBペアにおいてE-PDCCHに使用できるOFDMシンボル数及び1つのPRBペアにおいてRSに使用されるRE数を入力とし、これらに基づいて、1つのPRBペアを分割する分割数Dを計算する。この分割数Dの計算は、サブフレーム毎に1つのPRBペアに含まれるE-PDCCHに使用できるRE数が変わる可能性があるので、サブフレーム毎に行われる。計算された分割数DによってPRBペアが分割されることにより、D個の「分割リソース領域」が規定される。そして、各分割リソース領域は、E-PDCCHのCCEとして用いられる。
【0051】
具体的には、分割数Dは、次の式(1)によって求められる。
【数1】
Mは、端末における受信品質要求を満たすために必要な、1つのCCEを構成するRE数の下限値である。
【0052】
また、E-PDCCHに使用できるRE数は、次の式(2)によって求められる。
【数2】
【0053】
また、PRBペアにおいてE-PDCCHに使用できるOFDMシンボル数によって規定されるリソース領域において、E-PDCCH以外に用いられるRE数は、例えば、次の(3)によって求められる。
【数3】
なお、PRSを考慮する場合、E-PDCCHに使用されるシンボルにおいてPRSに使用されるRE数もさらにマイナスされる。
【0054】
制御信号マッピング制御部104は、分割数計算部103において計算された分割数M、サーチスペース決定部102から受け取る「サーチスペース情報」、及び、アグリゲーションレベルに基づいて、その分割数M及びアグリゲーションレベルのペアに対応するサーチスペースを決定する。そして、制御信号マッピング制御部104は、決定されたサーチスペースを構成する複数の「リソース領域候補」の内の1つを、「制御信号マッピングリソース」として選択する。ここで、「制御信号マッピングリソース」は、端末200宛の制御信号が実際にマッピングされるリソース領域である。また、各「リソース領域候補」は、アグリゲーションレベル数と同数のCCEから構成される。また、「制御信号マッピングリソース」も、アグリゲーションレベル数と同数のCCEから構成される。ただし、CCEを構成するRE数は、通常、分割数Mに応じて異なるが、平準化される。
【0055】
誤り訂正符号化部105は、送信データ信号及びサーチスペース情報を入力とし、入力された信号を誤り訂正符号化し、変調部106へ出力する。
【0056】
変調部106は、誤り訂正符号化部105から受け取る信号に対して変調処理を施し、変調後のデータ信号をマッピング部107へ出力する。
【0057】
マッピング部107は、割り当て制御情報生成部101において生成された割り当て制御情報を、制御信号マッピング制御部104において決定された「制御信号マッピングリソース」にマッピングする。
【0058】
また、マッピング部107は、変調部106から受け取るデータ信号を、割り当て制御情報生成部101において生成された下り回線リソース割当制御情報(DL assignment)に対応する下り回線リソースにマッピングする。
【0059】
こうして割り当て制御情報及びデータ信号が所定のリソースにマッピングされることにより、送信信号が形成される。形成された送信信号は、送信部108へ出力される。
【0060】
送信部108は、入力信号に対してアップコンバート等の無線送信処理を施し、アンテナを介して端末200へ送信する。
【0061】
受信部109は、端末200から送信された信号を受信し、復調部110へ出力する。具体的には、受信部109は、受信信号から、UL grantが示すリソースに対応する信号を分離し、分離された信号に対してダウンコンバート等の受信処理を施した後に復調部110へ出力する。
【0062】
復調部110は、入力信号に対して復調処理を施し、得られた信号を誤り訂正復号部111へ出力する。
【0063】
誤り訂正復号部111は、入力信号を復号し、端末200からの受信データ信号を得る。
【0064】
[端末200の構成]
図11は、本発明の実施の形態1に係る端末200の構成を示すブロック図である。
図11において、端末200は、受信部201と、信号分離部202と、復調部203と、誤り訂正復号部204と、分割数計算部205と、抽出リソース特定部206と、制御信号受信部207と、誤り訂正符号化部208と、変調部209と、マッピング部210と、送信部211とを有する。
【0065】
受信部201は、基地局100から送信された信号を介して受信し、ダウンコンバート等の受信処理を施した後に信号分離部202へ出力する。
【0066】
信号分離部202は、抽出リソース特定部206から受け取る「抽出指示信号」が示す「抽出対象リソース領域群」に対応する信号を受信信号から抽出し、抽出された信号を制御信号受信部207へ出力する。「抽出対象リソース領域群」は、制御信号マッピング制御部104において決定された「リソース領域候補群」に対応する。
【0067】
また、信号分離部202は、制御信号受信部207から出力されたDL assignmentが示すデータリソースに対応する信号(つまり、下り回線データ信号)を受信信号から抽出し、抽出された信号を復調部203へ出力する。
【0068】
復調部203は、信号分離部202から出力された信号を復調し、当該復調された信号を誤り訂正復号部204へ出力する。
【0069】
誤り訂正復号部204は、復調部203から出力された復調信号を復号し、得られた受信データ信号を出力する。誤り訂正復号部204は、特に、基地局100から送信されたサーチスペース情報を抽出リソース特定部206へ出力する。
【0070】
分割数計算部205は、分割数計算部103と同じ機能を有する。すなわち、分割数計算部205は、1つのPRBペアにおいてE-PDCCHに使用できるOFDMシンボル数及び1つのPRBペアにおいてRSに使用されるRE数を入力とし、これらに基づいて、1つのPRBペアを分割する分割数Dを計算する。計算された分割数DによってPRBペアが分割されることにより、D個の「分割リソース領域」が規定される。そして、各分割リソース領域は、E-PDCCHのCCEとして用いられる。なお、1つのPRBペアにおいてCRSが使用するRE数は、ブロードキャストチャネルによって基地局100から端末200へ通知される。また、1つのPRBペアにおいてDMRSが使用するRE数は、端末ごとに異なっても良い。従って、DMRSが使用するRE数はE-PDCCH送信時の上位レイヤの制御信号によって、基地局100から端末200へ予め指定されてもよい。また、1つのPRBペアにおいてCSI-RSが使用するRE数及び周期は、端末個別に上位レイヤの制御信号によって、基地局100から端末200へ指定される。
【0071】
抽出リソース特定部206は、分割数計算部205において計算された分割数M、基地局100から送信されたサーチスペース情報、及び、アグリゲーションレベルに基づいて、その分割数M及びアグリゲーションレベルのペアに対応する複数の「抽出対象リソース領域」(つまり、サーチスペース)を特定する。そして、抽出リソース特定部206は、特定された複数の「抽出対象リソース領域」に関する情報を、「抽出指示信号」として信号分離部202へ出力する。
【0072】
制御信号受信部207は、信号分離部202から受け取る信号に対してブラインド復号を行うことにより、自装置宛の制御信号(DL assignment又はUL grant)を検出する。検出された自装置宛のDL assignmentは、信号分離部202へ出力され、検出された自装置宛のUL grantは、マッピング部210へ出力される。
【0073】
誤り訂正符号化部208は、送信データ信号を入力とし、その送信データ信号を誤り訂正符号化し、変調部209へ出力する
【0074】
変調部209は、誤り訂正符号化部208から出力された信号を変調し、変調信号をマッピング部210へ出力する。
【0075】
マッピング部210は、変調部209から出力された信号を、制御信号受信部207から受け取るUL grantに従ってマッピングし、送信部211へ出力する。
【0076】
送信部211は、入力信号に対してアップコンバート等の送信処理を施し、送信する。
【0077】
[基地局100及び端末200の動作]
以上の構成を有する基地局100及び端末200の動作について説明する。
【0078】
<基地局100による分割数算出処理>
基地局100において、分割数計算部103は、1つのPRBペアにおいてE-PDCCHに使用できるOFDMシンボル数及び1つのPRBペアにおいてRSに使用されるRE数を入力とし、これらに基づいて、1つのPRBペアを分割する分割数Dを計算する。計算された分割数DによってPRBペアが分割されることにより、D個の「分割リソース領域」が規定される。そして、各分割リソース領域は、E-PDCCHのCCEとして用いられる。
【0079】
具体的には、上記した式(1)を用いて、分割数が計算される。すなわち、予め設定された「基準RE数」と、算出対象のPRBペアにおけるE-PDCCHに用いることができるRE数とに基づいて、各CCEの構成RE数が「基準RE数」以上になるように、分割数が計算される。こうすることにより、サブフレーム毎に1PRBペアあたりのRE数が異なっても、1PRBペアあたりのRE数をサブフレーム間で平準化できるので、1CCEあたりの受信品質を一定以上に確保できる。すなわち、セルエッジ付近に存在する受信品質の良くない端末に対して割り当て制御情報を送信する場合でも、1PRBペアあたりのRE数の少ないサブフレームを使用することができる。ただし、上記した式(1)によって計算された分割数がゼロの場合、分割数としては、1が用いられる。また、分割数が取り得る値を1,2,4に限定する場合、上記した式(1)によって計算された分割数が3のときには、2が分割数として用いられる。
【0080】
<基地局100による制御信号マッピングリソース決定処理>
基地局100において、制御信号マッピング制御部104は、分割数計算部103において計算された分割数M、サーチスペース決定部102から受け取る「サーチスペース情報」、及び、アグリゲーションレベルに基づいて、分割数M及びアグリゲーションレベルのペアに対応するサーチスペースを決定する。そして、制御信号マッピング制御部104は、決定されたサーチスペースを構成する複数の「リソース領域候補」の内の1つを、「制御信号マッピングリソース」として選択する。決定された制御信号マッピングリソースにマッピングされることにより、割り当て制御情報生成部101において生成された割り当て制御情報は、基地局100から端末200へ送信される。
【0081】
<端末200による分割数算出処理>
端末200において、分割数計算部205は、1つのPRBペアにおいてE-PDCCHに使用できるOFDMシンボル数及び1つのPRBペアにおいてRSに使用されるRE数を入力とし、これらに基づいて、1つのPRBペアを分割する分割数Dを計算する。計算された分割数DによってPRBペアが分割されることにより、D個の「分割リソース領域」が規定される。
【0082】
<端末200による抽出リソース特定処理>
端末200において、抽出リソース特定部206は、分割数計算部205において計算された分割数M、基地局100から送信されたサーチスペース情報、及び、アグリゲーションレベルに基づいて、分割数M及びアグリゲーションレベルのペアに対応する複数の「抽出対象リソース領域」(つまり、サーチスペース)を特定する。受信信号において、特定された複数の「抽出対象リソース領域」に対応する信号が、制御信号受信部207におけるブラインド復号処理の対象となる。
【0083】
以上のように本実施の形態によれば、基地局100において、分割数計算部103は、各PRBペアにおける、割り当て制御信号をマッピングできるREの第1の個数と、割り当て制御信号以外の信号をマッピングするREの第2の個数と、基準値とに基づいて、PRBペアの分割数を算出する。基準値は、割り当て制御信号の端末200における受信品質要求を満たすRE数である。
【0084】
そして、制御信号マッピング制御部104は、第1のグループに含まれる各PRBペアが分割数と同数に分けられることにより得られるCCE群の内で、複数のリソース領域候補を構成する制御チャネル要素グループ(つまり、使用物理チャネルCCE群)を決定することにより、サーチスペースを決定する。
【0085】
こうすることにより、PRBペアに含まれ且つ割り当て制御信号をマッピングできるRE数が変化する場合でも、CCEに含まれるRE数を平準化できる。これにより、制御信号の受信品質を向上させることができる。
【0086】
また、本実施の形態によれば、端末200において、分割数計算部205は、各PRBペアにおける、割り当て制御信号をマッピングできるREの第1の個数と、割り当て制御信号以外の信号をマッピングするREの第2の個数と、基準値とに基づいて、PRBペアの分割数を算出する。基準値は割り当て制御信号の自装置における受信品質要求を満たすRE数である。
【0087】
そして、抽出リソース特定部206は、基地局100において設定された第1のグループに含まれる各PRBペアが分割数と同数に分けられることにより得られるCCE群の内で、複数の「リソース領域候補」を構成する制御チャネル要素グループを特定することにより、サーチスペースを特定する。この特定されたサーチスペースを構成する複数の「リソース領域候補」は、複数の「抽出対象リソース領域」に対応する。
【0088】
[実施の形態2]
実施の形態2は、論理チャネル(VRB)の物理チャネル(PRB)へのマッピング方法に関する。なお、実施の形態2に係る基地局及び端末は、実施の形態1に係る基地局100及び端末200と基本構成が共通するので、
図10,11を援用して説明する。
【0089】
実施の形態2の基地局100において、制御信号マッピング制御部104は、分割数計算部103において計算された分割数M、サーチスペース決定部102から受け取る「サーチスペース情報」、及び、アグリゲーションレベルに基づいて、その分割数M及びアグリゲーションレベルのペアに対応するサーチスペースを特定する。
【0090】
具体的には、サーチスペースの特定は、「VRBテーブル」と、分割数Mと、「サーチスペース情報」と、アグリゲーションレベルと、分割数M及びアグリゲーションレベルのペア毎の「対応付けルール」とに基づいて行われる。サーチスペースは、複数の「リソース領域候補」から構成され、各「リソース領域候補」は、アグリゲーションレベルと同数のCCE(以下では、「マッピング候補CCE」と呼ばれることがある)から構成される。
【0091】
詳細には、制御信号マッピング制御部104は、
図12に示すように、VRBテーブル記憶部121と、サーチスペース特定部122と、マッピングリソース選択部123とを有する。
【0092】
VRBテーブル記憶部121は、「VRBテーブル」を記憶する。「VRBテーブル」では、複数のVRBペアと、各VRBペアの分割数候補毎の分割リソース領域(つまり、「バーチャルチャネルCCE」)群とが対応付けられている。「VRBテーブル」では、さらに、分割数候補とアグリゲーションレベル候補との複数のペアと、各ペアに応じた、複数の「バーチャルチャネルの単位リソース領域候補」とが対応付けられている。各「バーチャルチャネルの単位リソース領域候補」は、アグリゲーションレベルと同数の「使用バーチャルチャネルCCE」から構成される。
【0093】
サーチスペース特定部122は、分割数計算部103において計算された分割数M及びアグリゲーションレベルのペアとVRBテーブルで対応付けられた使用バーチャルチャネルCCE群を特定する。そして、サーチスペース特定部122は、特定された使用バーチャルチャネルCCE群と、サーチスペース決定部102から受け取る「サーチスペース情報」と、分割数計算部103において計算された分割数M及びアグリゲーションレベルのペアに対応する「対応付けルール」とに基づいて、物理チャネルのサーチスペースを特定する。「対応付けルール」は、「バーチャルチャネルの単位リソース領域候補」と、「物理チャネルのリソース領域候補」とを対応付ける。特定されたサーチスペースは、複数の「リソース領域候補」から構成され、各「リソース領域候補」は、アグリゲーションレベルと同数の「使用物理チャネルCCE」から構成される。「使用物理チャネルCCE」は、上記した「マッピング候補CCE」と同じものを意味する。
【0094】
ここでは、「VRBテーブル」において、分割数MとアグリゲーションレベルLとのペアに対応する「単位リソース領域候補」と、分割数2Mとアグリゲーションレベル2Lとのペアに対応する「単位リソース領域候補」とは、共通する。また、分割数MとアグリゲーションレベルLとのペアに対応する「対応付けルール」と、分割数2Mとアグリゲーションレベル2Lとのペアに対応する「対応付けルール」とは、共通する。
【0095】
マッピングリソース選択部123は、サーチスペース特定部122において特定されたサーチスペースを構成する複数の「リソース領域候補」の内の1つを、制御信号マッピングリソースとして選択する。
【0096】
実施の形態2の端末200において、抽出リソース特定部206は、分割数計算部205において計算された分割数M、基地局100から送信されたサーチスペース情報、及び、アグリゲーションレベルに基づいて、その分割数M及びアグリゲーションレベルのペアに対応する複数の「抽出対象リソース領域群」(つまり、サーチスペース)を特定する。
【0097】
具体的には、サーチスペースの特定は、「VRBテーブル」と、分割数Mと、「サーチスペース情報」と、アグリゲーションレベルと、分割数M及びアグリゲーションレベルのペア毎の「対応付けルール」とに基づいて行われる。サーチスペースは、複数の「抽出対象リソース領域」から構成され、各「抽出対象リソース領域」は、アグリゲーションレベルと同数のCCE(以下では、「抽出対象CCE」と呼ばれることがある)から構成される。
【0098】
詳細には、抽出リソース特定部206は、
図13に示すように、VRBテーブル記憶部221と、サーチスペース特定部222とを有する。
【0099】
VRBテーブル記憶部221は、基地局100と同じ「VRBテーブル」を記憶する。すなわち、「VRBテーブル」では、複数のVRBペアと、各VRBペアの分割数候補毎の分割リソース領域(つまり、「バーチャルチャネルCCE」)群とが対応付けられている。「VRBテーブル」では、さらに、分割数候補とアグリゲーションレベル候補との複数のペアと、各ペアに応じた、複数の「バーチャルチャネルの抽出対象リソース領域」とが対応付けられている。各「バーチャルチャネルの抽出対象リソース領域」は、アグリゲーションレベルと同数の「使用バーチャルチャネルCCE」から構成される。
【0100】
サーチスペース特定部222は、分割数計算部205において計算された分割数M及びアグリゲーションレベルのペアとVRBテーブルで対応付けられた使用バーチャルチャネルCCE群を特定する。そして、サーチスペース特定部222は、特定された使用バーチャルチャネルCCE群と、「サーチスペース情報」と、分割数計算部205において計算された分割数M及びアグリゲーションレベルのペアに対応する「対応付けルール」とに基づいて、物理チャネルのサーチスペースを特定する。「対応付けルール」は、「バーチャルチャネルの抽出対象リソース領域」と、「物理チャネルの抽出対象リソース領域」とを対応付ける。特定されたサーチスペースは、複数の「抽出対象リソース領域」から構成され、各「抽出対象リソース領域」は、アグリゲーションレベルと同数の「使用物理チャネルCCE」から構成される。「使用物理チャネルCCE」は、上記した「抽出対象CCE」と同じものを意味する。
【0101】
ここでは、「VRBテーブル」において、分割数MとアグリゲーションレベルLとのペアに対応する「単位リソース領域候補」と、分割数2Mとアグリゲーションレベル2Lとのペアに対応する「単位リソース領域候補」とは、共通する。また、分割数MとアグリゲーションレベルLとのペアに対応する「対応付けルール」と、分割数2Mとアグリゲーションレベル2Lとのペアに対応する「対応付けルール」とは、共通する。
【0102】
以上の構成を有する基地局100及び端末200の動作について説明する。ここでは、特に分割数=2及び分割数=4を例にとり説明する。
図14は、基地局100及び端末200の動作に供する図である。
【0103】
図14の左図は、「VRBテーブル」の内容を視覚的に表した図である。
図14に示された「VRBテーブル」において、アグリゲーションレベルには、レベル1,2,4,8の4つのレベルがある。そして、レベル1,2,4,8のサーチスペースは、6個,6個,2個,2個の「バーチャルチャネルの単位リソース領域候補」をそれぞれ有している。1つのVRBペアであるVRB#Xを4分割した場合の4つのバーチャルチャネルCCEを、VRB#X(a),VRB#X(b),VRB#X(c),VRB#X(d)と呼ぶ。また、1つのPRBペアであるPRB#Xを4分割した場合の4つの物理チャネルCCEを、PRB#X(a),PRB#X(b),PRB#X(c),PRB#X(d)と呼ぶ。また、1つのVRBペアであるVRB#Xを2分割した場合の2つのバーチャルチャネルCCEを、VRB#X(A),VRB#X(B)と呼ぶ。また、1つのPRBペアであるPRB#Xを2分割した場合の2つの物理チャネルCCEを、PRB#X(A),PRB#X(B)と呼ぶ。
【0104】
また、
図14の「VRBテーブル」は、VRB#0からVRB#7までの8つのVRBペアを有する。そして、サーチスペースは、8つのVRBペアにおいて、VRB#0から各アグリゲーションレベルに応じた数の「バーチャルチャネルの単位リソース領域候補」が連続的に配置されている。
図14の「VRBテーブル」では、VRB#X(a)及びVRB#X(b)をまとめたリソースがVRB#X(A)であり、VRB#X(c)及びVRB#X(d)をまとめたリソースがVRB#X(B)である。
【0105】
サーチスペース特定部122は、分割数計算部103において計算された分割数M及びアグリゲーションレベルのペアとVRBテーブルで対応付けられた使用バーチャルチャネルCCE群を特定する。
【0106】
例えば、分割数=4であり且つアグリゲーションレベル=1である場合、使用バーチャルチャネルCCE群として、VRB#0(a),VRB#0(b),VRB#0(c),VRB#X0(d),VRB#1(a),VRB#1(b)が特定される。なお、アグリゲーションレベル=1である場合、使用バーチャルチャネルCCEと「バーチャルチャネルの単位リソース領域候補」とは、等しい。
【0107】
また、例えば、分割数=4であり且つアグリゲーションレベル=2である場合、使用バーチャルチャネルCCE群として、VRB#0(a),VRB#0(b),VRB#0(c),VRB#X0(d),VRB#1(a),VRB#1(b),VRB#1(c),VRB#X1(d),VRB#2(a),VRB#2(b),VRB#2(c),VRB#X2(d)が特定される。また、分割数=2であり且つアグリゲーションレベル=1である場合、使用バーチャルチャネルCCE群として、VRB#0(A),VRB#0(B),VRB#1(A),VRB#1(B),VRB#2(A),VRB#2(B)が特定される。上記の通り、「VRBテーブル」では、VRB#X(a)及びVRB#X(b)をまとめたリソースがVRB#X(A)であり、VRB#X(c)及びVRB#X(d)をまとめたリソースがVRB#X(B)である。従って、分割数=4であり且つアグリゲーションレベル=2である場合と、分割数=2であり且つアグリゲーションレベル=1である場合とでは、「バーチャルチャネルの単位リソース領域候補」が一致する。
【0108】
また、分割数=4であり且つアグリゲーションレベル=4の場合、使用バーチャルチャネルCCE群として、VRB#0(A),VRB#0(B),VRB#1(A),VRB#1(B),VRB#2(A),VRB#2(B),VRB#3(A),VRB#3(B),VRB#4(A),VRB#4(B),VRB#5(A),VRB#5(B)が特定される。このとき、「バーチャルチャネルの単位リソース領域候補」は、{VRB#0(A),VRB#0(B)},{VRB#1(A),VRB#1(B)},{VRB#2(A)、VRB#2(B)},{VRB#3(A),VRB#3(B)},{VRB#4(A),VRB#4(B)},{VRB#5(A),VRB#5(B)}である。ここで、{}で囲まれるVRBの組は、1つの「バーチャルチャネルの単位リソース領域候補」を構成する。また、分割数=4であり且つアグリゲーションレベル=4である場合と、分割数=2であり且つアグリゲーションレベル=2である場合とでは、「バーチャルチャネルの単位リソース領域候補」が一致する。ただし、分割数=4であり且つアグリゲーションレベル=4の場合、「バーチャルチャネルの単位リソース領域候補」は2個なので、{VRB#0(A),VRB#0(B)},{VRB#1(A),VRB#1(B)}のみが使用される。
【0109】
また、分割数=4であり且つアグリゲーションレベル=8の場合、使用バーチャルチャネルCCE群として、VRB#0(A),VRB#0(B),VRB#1(A),VRB#1(B),VRB#2(A),VRB#2(B),VRB#3(A),VRB#3(B)が特定される。このとき、「バーチャルチャネルの単位リソース領域候補」は、{VRB#0(A),VRB#0(B),VRB#1(A),VRB#1(B)},{VRB#2(A),VRB#2(B),VRB#3(A),VRB#3(B)}の2つである。また、分割数=4であり且つアグリゲーションレベル=8である場合と、分割数=2であり且つアグリゲーションレベル=4である場合とでは、「バーチャルチャネルの単位リソース領域候補」が一致する。
【0110】
また、分割数=2であり且つアグリゲーションレベル=8の場合、「バーチャルチャネルの単位リソース領域候補」は、{VRB#0(A),VRB#0(B),VRB#1(A),VRB#1(B),VRB#2(A),VRB#2(B),VRB#3(A),VRB#3(B)},{VRB#4(A),VRB#4(B),VRB#5(A),VRB#5(B),VRB#6(A),VRB#6(B),VRB#7(A),VRB#7(B)}である。
【0111】
そして、サーチスペース特定部122は、特定された使用バーチャルチャネルCCE群と、サーチスペース決定部102から受け取る「サーチスペース情報」と、分割数計算部103において計算された分割数M及びアグリゲーションレベルのペアに対応する「対応付けルール」とに基づいて、物理チャネルのサーチスペースを特定する。
【0112】
例えば、分割数=4であり且つアグリゲーションレベル=2である場合、
図14の真ん中の図に示すように、VRB#0(A),VRB#0(B),VRB#1(A),VRB#1(B),VRB#2(A),VRB#2(B)は、「対応付けルール」に従って、PRB#0(A),PRB#1(A),PRB#2(A),PRB#3(A),PRB#4(A),PRB#4(B)にマッピングされる。また、分割数=2であり且つアグリゲーションレベル=1である場合、
図14の右図に示すように、VRB#0(A),VRB#0(B),VRB#1(A),VRB#1(B),VRB#2(A),VRB#2(B)は、「対応付けルール」に従って、PRB#0(A),PRB#1(A),PRB#2(A),PRB#3(A),PRB#4(A),PRB#4(B)にマッピングされる。すなわち、分割数=4であり且つアグリゲーションレベル=2である場合と、分割数=2であり且つアグリゲーションレベル=1である場合とでは、「対応付けルール」が一致する。
【0113】
一方、端末200においても、基地局100と同様の処理が行われる。すなわち、サーチスペース特定部222は、分割数計算部205において計算された分割数M及びアグリゲーションレベルのペアとVRBテーブルで対応付けられた使用バーチャルチャネルCCE群を特定する。そして、サーチスペース特定部222は、特定された使用バーチャルチャネルCCE群と、「サーチスペース情報」と、分割数計算部205において計算された分割数M及びアグリゲーションレベルのペアに対応する「対応付けルール」とに基づいて、物理チャネルのサーチスペースを特定する。
【0114】
以上のように本実施の形態によれば、基地局100において、制御信号マッピング制御部104は、第1のグループに含まれる各PRBペアが分割数と同数に分けられることにより得られるCCE群の内で、複数のリソース領域候補を構成する制御チャネル要素グループを決定することにより、サーチスペースを決定する。そして、複数のリソース領域候補は、分割数がM(Mは自然数)であり且つアグリゲーションレベルの値がA(Aは自然数)である場合と、分割数が2Mであり且つアグリゲーションレベルの値が2Aである場合とで、共通する。
【0115】
こうすることにより、サブフレーム毎にPRBペアの分割数が異なっても、物理リソースの割り当てを共通にできるので、基地局100が端末200へ物理リソースを通知する際のシグナリング量を低減できる。また、最初のサブフレームにおいて品質の良いPRBペアを第1のグループに含めておけば、サブフレーム間で分割数が変わっても、そのPRBペアを使い続けることができる。
【0116】
また、本実施の形態によれば、端末200において、抽出リソース特定部206は、第1のグループに含まれる各PRBペアが分割数と同数に分けられることにより得られるCCE群の内で、複数のリソース領域候補を構成する制御チャネル要素グループを特定することにより、サーチスペースを特定する。この特定されたサーチスペースを構成する複数のリソース領域候補は、複数の「抽出対象リソース領域」に対応する。そして、複数の「抽出対象リソース領域」は、分割数がM(Mは自然数)であり且つアグリゲーションレベルの値がA(Aは自然数)である場合と、分割数が2Mであり且つアグリゲーションレベルの値が2Aである場合とで、共通する。
【0117】
[実施の形態3]
実施の形態3は、論理チャネル(VRB)の物理チャネル(PRB)へのマッピング方法のバリエーションに関する。なお、実施の形態3に係る基地局及び端末は、実施の形態1及び実施の形態2に係る基地局100及び端末200と基本構成が共通するので、
図10,11を援用して説明する。
【0118】
実施の形態3の基地局100において、制御信号マッピング制御部104は、分割数計算部103において計算された分割数M、サーチスペース決定部102から受け取る「サーチスペース情報」、及び、アグリゲーションレベルに基づいて、その分割数M及びアグリゲーションレベルのペアに対応するサーチスペースを特定する。
【0119】
具体的には、サーチスペースの特定は、「VRBテーブル」と、分割数Mと、「サーチスペース情報」と、アグリゲーションレベルと、「第1種対応付けルール」と、「第2種対応付けルール」とに基づいて行われる。ここで、「第1種対応付けルール」は、実施の形態2と同様に、分割数M/2及びアグリゲーションレベルのペアについての、「バーチャルチャネルの単位リソース領域候補」と「物理チャネルの単位リソース領域候補」とを対応付けるルールである。一方、「第2種対応付けルール」は、分割数M/2及びアグリゲーションレベルのペアについての「リソース領域候補」と、分割数M及びアグリゲーションレベルのペアについての「リソース領域候補」とを対応付けるルールである。すなわち、「第2種対応付けルール」は、任意のPRBペア内において、分割数M/2についての「物理チャネルCCE」と、分割数Mについての「物理チャネルCCE」とを対応付けるルールである。ここで、分割数Mの場合には、1つのPRBペアに含まれるM個の物理チャネルCCEの内、M/2個までを使用物理チャネルCCEとすることができる。
【0120】
詳細には、制御信号マッピング制御部104は、
図15に示すように、サーチスペース特定部132を有する。
【0121】
サーチスペース特定部132は、「基準分割数」及びアグリゲーションレベルのペアとVRBテーブルで対応付けられた使用バーチャルチャネルCCE群を特定する。そして、サーチスペース特定部132は、特定された使用バーチャルチャネルCCE群と、「サーチスペース情報」と、「基準分割数」及びアグリゲーションレベルのペアに対応する「第1種対応付けルール」とに基づいて、「基準分割数」及びアグリゲーションレベルのペアに対応する、物理チャネルのサーチスペースを特定する。ここで、分割数計算部103において計算された分割数が2Mの場合、「基準分割数」は、Mである。
【0122】
そして、サーチスペース特定部132は、「基準分割数」及びアグリゲーションレベルのペアに対応する、物理チャネルのサーチスペースと、「第2種対応付けルール」とに基づいて、分割数計算部103において計算された分割数に対応する、物理チャネルのサーチスペースを特定する。
【0123】
実施の形態3の端末200において、抽出リソース特定部206は、分割数計算部205において計算された分割数M、基地局100から送信されたサーチスペース情報、及び、アグリゲーションレベルに基づいて、その分割数M及びアグリゲーションレベルのペアに対応する複数の「抽出対象リソース領域群」(つまり、サーチスペース)を特定する。
【0124】
具体的には、サーチスペースの特定は、「VRBテーブル」と、分割数Mと、「サーチスペース情報」と、アグリゲーションレベルと、「第1種対応付けルール」と、「第2種対応付けルール」とに基づいて行われる。ここで、「第1種対応付けルール」は、実施の形態2と同様に、分割数M/2及びアグリゲーションレベルのペアについての、「バーチャルチャネルの抽出対象リソース領域」と「物理チャネルの抽出対象リソース領域」とを対応付けるルールである。一方、「第2種対応付けルール」は、分割数M/2及びアグリゲーションレベルのペアについての「物理チャネルの抽出対象リソース領域」と、分割数M及びアグリゲーションレベルのペアについての「物理チャネルの抽出対象リソース領域」とを対応付けるルールである。すなわち、「第2種対応付けルール」は、任意のPRBペア内において、分割数M/2についての「物理チャネルCCE」と、分割数Mについての「物理チャネルCCE」とを対応付けるルールである。
【0125】
詳細には、抽出リソース特定部206は、
図16に示すように、サーチスペース特定部232を有する。
【0126】
サーチスペース特定部232は、「基準分割数」分割数M及びアグリゲーションレベルのペアとVRBテーブルで対応付けられた使用バーチャルチャネルCCE群を特定する。そして、サーチスペース特定部232は、特定された使用バーチャルチャネルCCE群と、「サーチスペース情報」と、「基準分割数」及びアグリゲーションレベルのペアに対応する「第1種対応付けルール」とに基づいて、「基準分割数」及びアグリゲーションレベルのペアに対応する、物理チャネルのサーチスペースを特定する。
【0127】
そして、サーチスペース特定部232は、「基準分割数」及びアグリゲーションレベルのペアに対応する、物理チャネルのサーチスペースと、「第2種対応付けルール」とに基づいて、分割数計算部205において計算された分割数に対応する、物理チャネルのサーチスペースを特定する。
【0128】
以上の構成を有する基地局100及び端末200の動作について説明する。ここでは、特に分割数=2及び分割数=4を例にとり説明する。
図17は、基地局100及び端末200の動作に供する図である。
【0129】
図17の左図は、分割数=4の場合の「VRBテーブル」の内容を視覚的に表した図である。
【0130】
分割数計算部205において計算された分割数=2の場合、サーチスペース特定部132は、
図17の左図に示した「VRBテーブル」を用いて、基準分割数=4及びアグリゲーションレベルのペアとVRBテーブルで対応付けられた使用バーチャルチャネルCCE群を特定する。
【0131】
そして、サーチスペース特定部132は、特定された使用バーチャルチャネルCCE群と、「サーチスペース情報」と、基準分割数=4及びアグリゲーションレベルのペアに対応する「第1種対応付けルール」とに基づいて、基準分割数=4及びアグリゲーションレベルのペアに対応する、物理チャネルのサーチスペースを特定する。例えば、分割数=4であり且つアグリゲーションレベル=2である場合、
図17の真ん中の図に示すように、VRB#0(A),VRB#0(B),VRB#1(A),VRB#1(B),VRB#2(A),VRB#2(B)は、「第1種対応付けルール」に従って、PRB#0(A),PRB#1(A),PRB#2(A),PRB#3(A),PRB#4(A),PRB#4(B)にマッピングされる。
【0132】
そして、サーチスペース特定部132は、「基準分割数」及びアグリゲーションレベルのペアに対応する、物理チャネルのサーチスペースと、「第2種対応付けルール」とに基づいて、分割数計算部103において計算された分割数に対応する、物理チャネルのサーチスペースを特定する。ここで、
図17における「第2種対応付けルール」では、PRB#X(a)及びPRB#X(c)は、PRB#X(A)と対応づけられ、PRB#X(b)及びPRB#X(d)は、PRB#X(B)と対応付けられている。ただし、PRB#X(A)に対応付けられているPRB#X(a)及びPRB#X(c)は、使用物理チャネルCCEとして同時に用いられることはない。同様に、PRB#X(B)に対応付けられているPRB#X(b)及びPRB#X(d)は、使用物理チャネルCCEとして同時に用いられることはない。
【0133】
端末200のサーチスペース特定部232は、基本的には、サーチスペース特定部132と同じ動きをする。
【0134】
以上のように本実施の形態によれば、基地局100において、制御信号マッピング制御部104は、第1のグループに含まれる各PRBペアが分割数と同数に分けられることにより得られるCCE群の内で、複数のリソース領域候補を構成する制御チャネル要素グループを決定することにより、サーチスペースを決定する。そして、制御信号マッピング制御部104は、分割数が2M(Mは自然数)であり且つアグリゲーションレベルの値が2A(Aは自然数)である場合の、論理チャネルにおける第1のサーチスペースと第1種対応付けルールとに基づいて、分割数が2Mであり且つアグリゲーションレベルの値が2Aである場合の、物理チャネルにおける第2のサーチスペースを特定する。さらに、制御信号マッピング制御部104は、第2のサーチスペースと第2種対応付けルールに基づいて、分割数がMであり且つアグリゲーションレベルの値がAである場合の、物理チャネルにおける第3のサーチスペースを特定する。そして、第2種対応付けルールでは、各PRBペアにおける、分割数が2Mの場合のCCEと分割数がMの場合のCCEとが対応付けられる。
【0135】
こうすることにより、サブフレーム毎にPRBペアの分割数が異なっても、分割数2M用に基地局100が端末200へ物理リソースを通知すれば、分割数M用の通知が不要となるので、基地局100が端末200へ物理リソースを通知する際のシグナリング量を低減できる。また、最初のサブフレームにおいて品質の良いPRBペアを第1のグループに含めておけば、サブフレーム間で分割数が変わっても、そのPRBペアを使い続けることができる。
【0136】
また、本実施の形態によれば、端末200において、抽出リソース特定部206は、第1のグループに含まれる各PRBペアが分割数と同数に分けられることにより得られるCCE群の内で、複数のリソース領域候補を構成する制御チャネル要素グループを特定することにより、サーチスペースを特定する。この特定されたサーチスペースを構成する複数のリソース領域候補は、複数の「抽出対象リソース領域」に対応する。そして、抽出リソース特定部206は、分割数が2M(Mは自然数)であり且つアグリゲーションレベルの値が2A(Aは自然数)である場合の、論理チャネルにおける第1のサーチスペースと第1種対応付けルールとに基づいて、分割数が2Mであり且つアグリゲーションレベルの値が2Aである場合の、物理チャネルにおける第2のサーチスペースを特定する。さらに、抽出リソース特定部206は、第2のサーチスペースと第2種対応付けルールに基づいて、分割数がMであり且つアグリゲーションレベルの値がAである場合の、物理チャネルにおける第3のサーチスペースを特定する。そして、第2種対応付けルールでは、各PRBペアにおける、分割数が2Mの場合のCCEと分割数がMの場合のCCEとが対応付けられる。
【0137】
[実施の形態4]
実施の形態4は、実施の形態3と同様に、論理チャネル(VRB)の物理チャネル(PRB)へのマッピング方法のバリエーションに関する。ただし、実施の形態4では、計算された分割数と「基準分割数」との関係が、実施の形態3における関係と逆になる。なお、実施の形態4に係る基地局及び端末は、実施の形態1及び実施の形態3に係る基地局100及び端末200と基本構成が共通するので、
図10,11,15,16を援用して説明する。
【0138】
実施の形態4の基地局100において、サーチスペース特定部132は、「基準分割数」及びアグリゲーションレベルのペアとVRBテーブルで対応付けられた使用バーチャルチャネルCCE群を特定する。そして、サーチスペース特定部132は、特定された使用バーチャルチャネルCCE群と、「サーチスペース情報」と、「基準分割数」及びアグリゲーションレベルのペアに対応する「第1種対応付けルール」とに基づいて、「基準分割数」及びアグリゲーションレベルのペアに対応する、物理チャネルのサーチスペースを特定する。ここで、分割数計算部103において計算された分割数がMの場合、「基準分割数」は、2Mである。
【0139】
そして、サーチスペース特定部132は、「基準分割数」及びアグリゲーションレベルのペアに対応する、物理チャネルのサーチスペースと、「第2種対応付けルール」とに基づいて、分割数計算部103において計算された分割数に対応する、物理チャネルのサーチスペースを特定する。
【0140】
実施の形態4の基地局100において、サーチスペース特定部232は、「基準分割数」分割数M及びアグリゲーションレベルのペアとVRBテーブルで対応付けられた使用バーチャルチャネルCCE群を特定する。そして、サーチスペース特定部232は、特定された使用バーチャルチャネルCCE群と、「サーチスペース情報」と、「基準分割数」及びアグリゲーションレベルのペアに対応する「第1種対応付けルール」とに基づいて、「基準分割数」及びアグリゲーションレベルのペアに対応する、物理チャネルのサーチスペースを特定する。
【0141】
そして、サーチスペース特定部232は、「基準分割数」及びアグリゲーションレベルのペアに対応する、物理チャネルのサーチスペースと、「第2種対応付けルール」とに基づいて、分割数計算部205において計算された分割数に対応する、物理チャネルのサーチスペースを特定する。
【0142】
以上の構成を有する基地局100及び端末200の動作について説明する。ここでは、特に分割数=2及び分割数=4を例にとり説明する。
図18は、基地局100及び端末200の動作に供する図である。
【0143】
分割数計算部205において計算された分割数=4の場合、サーチスペース特定部132は、
図18の左図に示した「VRBテーブル」を用いて、基準分割数=2及びアグリゲーションレベルのペアとVRBテーブルで対応付けられた使用バーチャルチャネルCCE群を特定する。
【0144】
そして、サーチスペース特定部132は、特定された使用バーチャルチャネルCCE群と、「サーチスペース情報」と、基準分割数=2及びアグリゲーションレベルのペアに対応する「第1種対応付けルール」とに基づいて、基準分割数=2及びアグリゲーションレベルのペアに対応する、物理チャネルのサーチスペースを特定する。例えば、分割数=2であり且つアグリゲーションレベル=2である場合、
図17の真ん中の図に示すように、VRB#0(A),VRB#0(B),VRB#1(A),VRB#1(B),VRB#2(A),VRB#2(B),VRB#3(A),VRB#3(B),VRB#4(A),VRB#4(B),VRB#5(A),VRB#5(B)は、「第1種対応付けルール」に従って、PRB#0(A),PRB#0(B),PRB#1(A),PRB#1(B),PRB#3(A),PRB#3(B),PRB#4(A),PRB#4(B),PRB#6(A),PRB#6(B),PRB#7(A),PRB#7(B)にマッピングされる。
【0145】
そして、サーチスペース特定部132は、「基準分割数」及びアグリゲーションレベルのペアに対応する、物理チャネルのサーチスペースと、「第2種対応付けルール」とに基づいて、分割数計算部103において計算された分割数に対応する、物理チャネルのサーチスペースを特定する。ここで、
図17における「第2種対応付けルール」においては、PRB#0等では、PRB#X(A)は、PRB#X(a)と対応づけられ、PRB#X(B)は、PRB#X(c)と対応付けられている。また、
図17における「第2種対応付けルール」においては、PRB#6等では、PRB#X(A)は、PRB#X(b)と対応づけられ、PRB#X(B)は、PRB#X(d)と対応付けられている。すなわち、第1のPRBペアと第2のPRBペアとで、対応付けを異ならせている。ただし、「第2種対応付けルール」はこれに限定されるものではなく、第1のPRBペアと第2のPRBペアとで対応付けを共通にしてもよい。
【0146】
端末200のサーチスペース特定部232は、基本的には、サーチスペース特定部132と同じ動きをする。
【0147】
以上のように本実施の形態によれば、基地局100において、制御信号マッピング制御部104は、第1のグループに含まれる各PRBペアが分割数と同数に分けられることにより得られるCCE群の内で、複数のリソース領域候補を構成する制御チャネル要素グループを決定することにより、サーチスペースを決定する。そして、制御信号マッピング制御部104は、分割数がM(Mは自然数)であり且つアグリゲーションレベルの値がA(Aは自然数)である場合の、論理チャネルにおける第1のサーチスペースと第1種対応付けルールとに基づいて、分割数がMであり且つアグリゲーションレベルの値がAである場合の、物理チャネルにおける第2のサーチスペースを特定する。そして、制御信号マッピング制御部104は、第2のサーチスペースと第2種対応付けルールに基づいて、分割数が2Mであり且つアグリゲーションレベルの値が2Aである場合の、物理チャネルにおける第3のサーチスペースを特定する。そして、第2種対応付けルールでは、各物理チャネルリソースブロックにおける、前記分割数が2Mの場合の制御チャネル要素と前記分割数がMの場合の制御チャネル要素とが対応付けられる。
【0148】
こうすることにより、サブフレーム毎にPRBペアの分割数が異なっても、分割数M用に基地局100が端末200へ物理リソースを通知すれば、分割数2M用の通知が不要となるので、基地局100が端末200へ物理リソースを通知する際のシグナリング量を低減できる。また、最初のサブフレームにおいて品質の良いPRBペアを第1のグループに含めておけば、サブフレーム間で分割数が変わっても、そのPRBペアを使い続けることができる。
【0149】
また、本実施の形態によれば、端末200において、抽出リソース特定部206は、第1のグループに含まれる各PRBペアが分割数と同数に分けられることにより得られるCCE群の内で、複数のリソース領域候補を構成する制御チャネル要素グループを特定することにより、サーチスペースを特定する。この特定されたサーチスペースを構成する複数のリソース領域候補は、複数の「抽出対象リソース領域」に対応する。そして、抽出リソース特定部206は、分割数がM(Mは自然数)であり且つアグリゲーションレベルの値がA(Aは自然数)である場合の、論理チャネルにおける第1のサーチスペースと第1種対応付けルールとに基づいて、分割数がMであり且つアグリゲーションレベルの値がAである場合の、物理チャネルにおける第2のサーチスペースを特定する。さらに、抽出リソース特定部206は、第2のサーチスペースと第2種対応付けルールに基づいて、分割数が2Mであり且つアグリゲーションレベルの値が2Aである場合の、物理チャネルにおける第3のサーチスペースを特定する。そして、第2種対応付けルールでは、各物理チャネルリソースブロックにおける、前記分割数が2Mの場合の制御チャネル要素と前記分割数がMの場合の制御チャネル要素とが対応付けられる。
【0150】
[他の実施の形態]
[1]上記各実施の形態において、分割数は、サブフレームの種類から決定されてもよい。以下に、サブフレームの種類に基づく分割数の決定方法を列挙する。
(1)MBSFN subframeでは、non-MBSFN subframeよりも分割数を大きくする。これにより、non-MBSFN subframeよりもRE数の多いMBSFN subframeの分割数を大きくし、MBSFN subframeでのリソース利用効率を向上できる。
(2)CSI-RSを送信するサブフレームでは、CSI-RSを送信しないサブフレームよりも、分割数を大きくする。
(3)DLサブフレームでは、special subframeよりも分割数を大きくする。
(4)Normal CP lengthのサブフレームでは、Extended CP lengthのサブフレームよりも、分割数を大きくする。
(5)Extention carrierのサブフレームでは,Extention carrier以外のキャリアのサブフレームよりも、分割数を大きくする。Extention carrierとは、CRS、PDCCH、PHICH、PCFICHなどのセルごとに設定される信号領域がないサブフレームである。
(6)PDCCHに使用するOFDMシンボル数が3または4のサブフレームでは、PDCCHに使用するOFDMシンボル数が1のサブフレームよりも分割数を大きくする。
(7)接続しているセルがABS(Almost black subframe)を設定している場合、ABSでは、ABSではないサブフレームと比較して分割数を小さくする。ABSにおいて、他セルに干渉を与えないように送信電力を小さく送信すると、ABSの回線品質が低くなる。この回線品質が低いサブフレームの分割数を小さくする。
(8)接続しているセルに干渉を与えるセルがABS(Almost black subframe)を設定している場合、ABSではないサブフレームでは、ABSと比較して分割数を小さくする。他セルがABSに設定しているサブフレームでは、回線品質が高くなり、設定していないサブフレームでは回線品質が低くなる。この回線品質が低いABSでないサブフレームの分割数を小さくする。これにより、回線品質が低くなるサブフレームにおいて、分割数を小さくすることで制御信号の回線品質を向上させることができる。
【0151】
[2]上記各実施の形態においては、論理チャネルが連続して配置されるものとして説明したが、これに限定されるものではなく、非連続で配置されてもよい。
【0152】
[3]上記各本実施の形態においては、各アグリゲーションレベルのサーチスペースのスタート位置が同じになっているが、これに限定されるものではなく、異なってもよい。
【0153】
[4]上記各実施の形態においては、レベル1,2,4,8のサーチスペースが、6個,6個,2個,2個の「バーチャルチャネルの単位リソース領域候補」をそれぞれ有しているものとして説明したが、その個数はこれに限定されるものではない。また、アグリゲーションレベルもこれに限定されるものではない。
【0154】
[5]上記各実施の形態においては、PRBペアが周波数軸方向で分割されることを前提に説明を行ったが、分割方向はこれに限定されるものでははい。すなわち、コード軸方向又は時間軸方向で分割されてもよい。
【0155】
[6]上記各実施の形態を組み合わせることができる。
(1)例えば、分割数が1又は2の場合には、実施の形態1乃至4の内の1つを用いる。そして、分割数が4の場合には、実施の形態4を用いることにより、分割数2のサーチスペースから分割数4のサーチスペースを特定する。
(2)例えば、分割数が1又は2の場合には、実施の形態1乃至4の内の1つを用いる。そして、分割数が4の場合には、実施の形態2を用いる。ただし、分割数が4であり且つアグリゲーションレベルが1の場合のサーチスペースは、分割数が4であり且つアグリゲーションレベルが2の場合のサーチスペースを2分割することにより求める。
(3)例えば、分割数が2又は4の場合には、実施の形態1乃至4の内の1つを用いる。そして、分割数が1の場合には、実施の形態3を用いることにより、分割数2のサーチスペースから分割数1のサーチスペースを特定する。ただし、この場合には、分割数が2の場合のPRBペアの割り当てにおいて、1PRBあたり1つのサーチスペースが割り当てられるようにしておく。
(4)例えば、分割数が2又は4の場合には、実施の形態1乃至4の内の1つを用いる。そして、分割数が1の場合には、実施の形態2を用いる。そして、分割数が1であり且つアグリゲーションレベルが8のサーチスペースを、分割数が2であり且つアグリゲーションレベルが8のサーチスペースを2つ合わせたものとしてもよい。
【0156】
[7]上記各実施の形態では、本発明をハードウェアで構成する場合を例にとって説明したが、本発明はハードウェアとの連携においてソフトウェアでも実現することも可能である。
【0157】
また、上記各実施の形態の説明に用いた各機能ブロックは、典型的には集積回路であるLSIとして実現される。これらは個別に1チップ化されてもよいし、一部または全てを含むように1チップ化されてもよい。ここでは、LSIとしたが、集積度の違いにより、IC、システムLSI、スーパーLSI、ウルトラLSIと呼称されることもある。
【0158】
また、集積回路化の手法はLSIに限るものではなく、専用回路または汎用プロセッサで実現してもよい。LSI製造後に、プログラムすることが可能なFPGA(Field Programmable Gate Array)または、LSI内部の回路セルの接続や設定を再構成可能なリコンフィギュラブル・プロセッサーを利用してもよい。
【0159】
さらには、半導体技術の進歩または派生する別技術によりLSIに置き換わる集積回路化の技術が登場すれば、当然、その技術を用いて機能ブロックの集積化を行ってもよい。バイオ技術の適用等が可能性としてありえる。
【0160】
2011年8月12日出願の特願2011−176855の日本出願に含まれる明細書、図面および要約書の開示内容は、すべて本願に援用される。