特許第6029186号(P6029186)IP Force 特許公報掲載プロジェクト 2022.1.31 β版

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特許6029186ナースコールシステムおよびインタフェースユニット、ならびにナースコール接続方法
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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】6029186
(24)【登録日】2016年10月28日
(45)【発行日】2016年11月24日
(54)【発明の名称】ナースコールシステムおよびインタフェースユニット、ならびにナースコール接続方法
(51)【国際特許分類】
   A61G 12/00 20060101AFI20161114BHJP
   H04M 9/00 20060101ALI20161114BHJP
   H04Q 3/62 20060101ALI20161114BHJP
【FI】
   A61G12/00 E
   H04M9/00 H
   H04Q3/62
【請求項の数】4
【全頁数】10
(21)【出願番号】特願2014-226788(P2014-226788)
(22)【出願日】2014年11月7日
(65)【公開番号】特開2016-87204(P2016-87204A)
(43)【公開日】2016年5月23日
【審査請求日】2014年11月7日
【前置審査】
(73)【特許権者】
【識別番号】000227205
【氏名又は名称】NECプラットフォームズ株式会社
(73)【特許権者】
【識別番号】000000181
【氏名又は名称】岩崎通信機株式会社
(73)【特許権者】
【識別番号】399040405
【氏名又は名称】東日本電信電話株式会社
(73)【特許権者】
【識別番号】399041158
【氏名又は名称】西日本電信電話株式会社
(74)【代理人】
【識別番号】110000121
【氏名又は名称】アイアット国際特許業務法人
(72)【発明者】
【氏名】大見 拓也
(72)【発明者】
【氏名】丸山 茂
(72)【発明者】
【氏名】野上 康
(72)【発明者】
【氏名】芦田 倫太郎
(72)【発明者】
【氏名】宇津木 健
(72)【発明者】
【氏名】村上 典男
【審査官】 佐藤 智弥
(56)【参考文献】
【文献】 特開2010−57083(JP,A)
【文献】 特開2008−205946(JP,A)
【文献】 特開2010−162151(JP,A)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
A61G 12/00
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
複数の子機を収容するナースコール制御機と、複数の内線端末を収容する構内交換機とを有し、前記子機と前記内線端末とが通話路を形成して通話を行うことが可能なナースコールシステムにおいて、
前記ナースコール制御機と前記構内交換機との間に、
前記ナースコール制御機との間では複数のISDN基本インタフェースで接続され、
前記構内交換機との間ではISDN一次群速度インタフェースで接続される
インタフェースユニットを設け
前記インタフェースユニットは、
前記複数のISDN基本インタフェースの全データチャネルを前記ISDN一次群速度インタフェースの一つの制御チャネルで制御し、
前記ナースコール制御機側の複数のISDN基本インタフェースのデータチャネルを前記構内交換機側の前記ISDN一次群速度インタフェースのデータチャネルに先頭から順番に割り当てる、
ことを特徴とするナースコールシステム。
【請求項2】
請求項記載のナースコールシステムにおいて、
前記インタフェースユニットは、前記構内交換機に収納される、
ことを特徴とするナースコールシステム。
【請求項3】
複数の子機を収容するナースコール制御機と、複数の内線端末を収容する構内交換機とを有し、前記子機と前記内線端末とが通話路を形成して通話を行うことが可能なナースコールシステムに用いられ、
前記ナースコール制御機と前記構内交換機との間に設けられ、
前記ナースコール制御機との間では複数のISDN基本インタフェースで接続され
前記構内交換機との間ではISDN一次群速度インタフェースで接続され、
前記複数のISDN基本インタフェースの全データチャネルを前記ISDN一次群速度インタフェースの一つの制御チャネルで制御し、
前記ナースコール制御機側の複数のISDN基本インタフェースのデータチャネルを前記構内交換機側のISDN一次群速度インタフェースのデータチャネルに先頭から順番に割り当てる、
ことを特徴とするインタフェースユニット。
【請求項4】
複数の子機を収容するナースコール制御機と、複数の内線端末を収容する構内交換機とを有し、前記子機と前記内線端末とが通話路を形成して通話を行うことが可能なナースコールシステムのナースコール接続方法において、
前記ナースコール制御機と前記構内交換機との間にインタフェース変換を行うインタフェースユニットを設け、
前記インタフェースユニットが、
前記ナースコール制御機との間では複数のISDN基本インタフェースで接続し、
前記構内交換機との間ではISDN一次群速度インタフェースで接続し、
前記複数のISDN基本インタフェースの全データチャネルを前記ISDN一次群速度インタフェースの一つの制御チャネルで制御し、
前記ナースコール制御機側の複数のISDN基本インタフェースのデータチャネルを前記構内交換機側のISDN一次群速度インタフェースのデータチャネルに先頭から順番に割り当てる、
ことを特徴とするナースコール接続方法。
【発明の詳細な説明】
【背景技術】
【0001】
本発明は、ナースコールシステムおよびインタフェースユニット、ならびにナースコール接続方法に関する。
【0002】
病院や介護施設等においては、患者と看護師(介護施設等においては被介護者と介護士)とが通話することができるナースコールシステムが設置されている。このようなナースコールシステムは、ナースコール装置と構内交換機(PBX:Private Branch Exchange またはボタン電話主装置)とが連動するシステムとなっており、各病室の患者(あるいはベッドごと)に割り当てられたナースコール子機をナースコール親機が収容し、また、各看護師は構内交換機の内線端末となる携帯端末(以下PHS端末という)を携帯しており、この携帯端末は、構内交換機に無線回線を介して収容されている構成となっている。
【0003】
患者が看護師を呼び出すときは、ナースコール子機からPHS端末の内線番号をナースコールし、ナースコール親機からPHS端末を構内交換機を介して呼び出して通話を行うことができる。また、逆に、看護師から患者のナースコール子機に対して呼び出しを行って通話を行うこともできる。さらに、チーム看護の観点から、患者を担当する一つの階の看護師を呼び出すように、一つのチームに属する複数の看護師のPHS端末を呼び出すことができるシステムとなっている。
【0004】
このようなナースコールシステムの例を図6に示す。このナースコールシステムは、複数のナースコール子機10(子機1、子機2、子機3、子機4・・・)を収容するナースコール制御機20と、複数のPHS端末50(PHS51−1、PHS51−2、PHS51−3、PHS51−4・・・)を無線回線を介して収容する構内交換機(PBX)40とを備え、ナースコール制御機20と構内交換機40との間に介在し、両者の間でインタフェースの変換を行うナースコールアダプタ32を備える。ここで、ナースコール制御機20は、複数のナースコール子機10を収容しているナースコール親機の通信制御に係わる一部の機能を表したもので、ナースコール親機の一部を構成する。
【0005】
この構成によるナースコール制御機20からナースコールアダプタ32を介する構内交換機40への接続を説明する。図7に示すようにナースコールアダプタ32は、ナースコール制御機20を構内交換機40に収納されているアナログ回線ユニット43に接続することで、接続を実現している。このナースコールアダプタ32は、ナースコール制御機20が有する2回線4通話路(チャネル)をアナログ回線ユニット43が具備する8回線8通話路に中継する。すなわち、ナースコール制御機20のIDSN基本インタフェースの(2B+D)×2の4つのチャネルのデータチャネル(Bチャネル)をアナログ回線に変換して構内交換機40のアナログ回線ユニット43に接続する。
これにより、図7に示すように、ナースコール制御機20のチャネル1が、ナースコールアダプタ32で、アナログ回線に変換されて、構内交換機40のアナログ回線ユニット43のチャネル1に収容され、それが、構内交換機40のチャネル1に接続される。したがって、構内交換機40の内線電話に相当するPHS50とナースコール子機10とがチャネル1で接続することができる。
【先行技術文献】
【非特許文献】
【0006】
【非特許文献1】ナースコール及び集合住宅インターホンとPBXとの接続に関するガイドライン 2002.09.25
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0007】
しかしながら、ナースコールアダプタは、ナースコールシステム専用の装置として構成されており、高価であり、導入が困難であった。このため、ナースコールアダプタに代わる装置が望まれていた。また、ナースコール制御機と構内交換機の中央制御装置(CPU)に変更を加えることなく、ソフトウェアにも大幅変更を加えることなく、ナースコール制御機と構内交換機との接続を可能とする技術が求められている。
【0008】
本発明は、ナースコールアダプタを用いずに、また、従来のナースコール制御機を変更することなく、構内交換機の制御回路およびソフトウェアの変更をすることなくナースコール制御機との接続を可能とするナースコールシステムおよび構内交換機を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0009】
上記課題を解決するために、本発明の第一の側面は、ナースコールシステムであって、複数の子機を収容するナースコール制御機と、複数の内線端末を収容する構内交換機とを有し、子機と内線端末とが通話路を形成して通話を行うことが可能なナースコールシステムにおいて、ナースコール制御機と構内交換機との間に、ナースコール制御機との間では複数のISDN基本インタフェースで接続され、構内交換機との間ではISDN一次群速度インタフェースで接続されるインタフェースユニットを設ける、ことを特徴とする。
【0010】
本発明の他の側面は、インタフェースユニットであって、複数の子機を収容するナースコール制御機と、複数の内線端末を収容する構内交換機とを有し、子機と内線端末とが通話路を形成して通話を行うことが可能なナースコールシステムに用いられ、ナースコール制御機と前記構内交換機との間に設けられ、ナースコール制御機との間では複数のISDN基本インタフェースで接続され、構内交換機との間ではISDN一次群速度インタフェースで接続される、ことを特徴とする。
【0011】
本発明の他の側面は、ナースコール接続方法であって、複数の子機を収容するナースコール制御機と、複数の内線端末を収容する構内交換機とを有し、子機と内線端末とが通話路を形成して通話を行うことが可能なナースコールシステムのナースコール接続方法において、ナースコール制御機と構内交換機との間にインタフェース変換を行うインタフェースユニットを設け、インタフェースユニットが、ナースコール制御機との間では複数のISDN基本インタフェースで接続し、構内交換機との間ではISDN一次群速度インタフェースで接続する、ことを特徴とする。
【発明の効果】
【0012】
本発明によれば、ナースコール制御機と構内交換機とは、ISDN基本インタフェースとISDN一次群速度インタフェースにより接続されるため、ハードウェアおよびソフトウェアを変更することなく接続することが可能となる。
【図面の簡単な説明】
【0013】
図1】本発明の一実施形態の構成を示す図。
図2】本発明実施形態のナースコール専用ユニットを用いたナースコール接続を説明する図。
図3】本発明実施形態のナースコール専用ユニットのチャネル割り当てを説明する図。
図4】本発明実施形態の接続を説明する図。
図5】本発明実施形態の全チャネルが使用した接続を説明する図。
図6】従来のナースコールアダプタを用いるナースコールシステムを示す図。
図7】従来のナースコールアダプタを用いる接続を説明する図。
【発明を実施するための形態】
【0014】
以下、図面を参照して本発明の実施の形態を説明する。
【0015】
図1は、本実施の形態に係るナースコールシステムの全体の構成を示す図である。本実施形態のナースコールシステムは、複数のナースコール子機10(子機1、子機2、子機3、子機4・・・)を収容するナースコール制御機20と、構内交換機(PBX)40と、構内交換機40の内線端末であり、構内交換機40に収容され、看護師(あるいは介護士等)が携帯する複数のPHS端末50(PHS51−1、PHS51−2、PHS51−3、PHS51−4・・・)とを有し、ナースコール制御機20と構内交換機40との間に、インタフェースを変換する手段としてナースコール専用ユニット31を備える。
【0016】
ナースコール子機10は、患者ごと(あるいはベッドごと)に設置されており、各種ボタンや通話機能を有するもので、ボタン等を操作して、看護センターや看護師を呼び出すことができる。ナースコール制御機20は、上述のようにナースコール子機を収容しているナースコール親機のうち通信等の制御に係わる部分を表したもので、ナースコールの呼制御、通信制御等の制御機能を有する。
【0017】
構内交換機40は、内線同士、外内の交換機機能を有して構成されており、ボタン電話主装置として機能する。また、携帯端末である複数のPHS端末50を無線回線を介して収容しており、PHS端末50への通信の交換制御を行う。また、ナースコール制御機20と接続され、ナースコールによるPHS端末50の呼び出し、PHS端末50からのナースコール子機10の呼び出し等の制御を行う。
【0018】
ナースコール専用ユニット31は、ナースコール制御機20と構内交換機40との間に介在して、インタフェース変換を行う。すなわち、ナースコール専用ユニット31のインタフェースは、ナースコール制御機20に対しては、ISDN基本インタフェースとなり、構内交換機40に対しては、ISDN一次群速度インタフェースとなる。なお、図1では、ナースコール専用ユニット31は、構内交換機40に設けられているが、ナースコール制御機20と構内交換機40との間のインタフェースの変換機能をもてば、配置される箇所には限定はない。
【0019】
なお、構内交換機40は、複数のナースコール制御機20と接続することができるが、図1では、説明のため、構内交換機40は、一つのナースコール制御機20と接続された例を示した。また、ナースコール子機10が一つのナースコール制御機20(ナースコール親機)に収容される数、あるいはPHS端末50が構内交換機40に収容される数は、ナースコールシステムの仕様により決まり、その数が限定されるものではない。
【0020】
次に、図2図5を参照して、ナースコール専用ユニット31を用いた、インタフェースの説明およびナースコール接続方法を説明する。
【0021】
図2は、ナースコール制御機20とナースコール専用ユニット31とのインタフェースをISDN基本インタフェースの(2B+D)×2とし、ナースコール専用ユニット31と構内交換機40とのインタフェースを23B+DのISDN一次群速度インタフェースとした例を示すものである。
【0022】
図3の表は、ナースコール専用ユニット31でのチャネル割り当てを示すものであり、ナースコール制御機20側のISDN基本インタフェースでは、回路1(ISDN基本インタフェース回路)には、チャネル1、2を割り当て、このチャネルを一次群速度インタフェース23B+Dのチャネル1、2に対応させている。また、ナースコール制御機20側の回路2(ISDN基本インタフェース回路)には、チャネル1、2を割り当て、このチャネルを一次群速度インタフェース23+Dのチャネル3、4に対応させて割り当てている。
【0023】
ナースコール及び集合住宅インターホンとPBXとの接続に関するガイドラインが示す仕様では、ナースコール制御機20のもつチャネルは4つであるため、ナースコール専用ユニット31では、回路1と回路2にそれぞれ2チャネルを割り当てる。そのため、インタフェースは、ナースコール専用ユニット31は、ISDN基本インタフェース(2B+D)×2と同様のインタフェースとなる。しかし、ナースコール制御機20が構内交換機40と接続する際のインタフェースとして、回路1と回路2とを両方収容する場合は、回路2における制御チャネル(Dチャネル)を使用できない仕様であるため、構内交換機40側で回路2のDチャネルを共用することはできない。このため、構内交換機40側では、一つの制御チャネル(Dチャネル)で4つのデータチャネル(Bチャネル)を制御するために、ナースコール専用ユニット31が、構内交換機40側へISDN一次群速度インタフェースとして振舞っているようなインタフェースとなっている。
【0024】
ISDN一次群速度インタフェースの23+Dは、23チャネルのデータチャネルと1チャネルの制御チャネルで構成されているが、ナースコール専用ユニット20は、チャネルを4つしか使用しないため、構内交換機40側のISDN一次群速度インタフェース23B+Dのデータチャネル先頭4チャネルをナースコール専用ユニット31の回路1、2の4チャネルに割り当てる。そして、構内交換機40側のISDN一次群速度インタフェースの4チャネルのうち、チャネル1とチャネル2をナースコール専用ユニット31の回路1で使用するチャネル1とチャネル2とし、構内交換機40側のISDN一次群速度インタフェースのチャネル3とチャネル4をナースコール専用ユニット31の回路2で使用するチャネル1とチャネル2として制御する。この場合、制御回線は、回路1を使用する。
【0025】
次に、図4で、PHS端末50の一つのPS1からナースコール子機10の子機1を呼び出したときの接続例を示して説明する。
この例は、構内交換機40に収容されているISDN回線ユニットをナースコール専用ユニット31として動作させる例である。ナースコール制御機20とは、2回線4通話路として、物理的に接続する。構内交換機40には、PHS端末50を通信可能な状態で4台(PHS1〜PHS4)収容されているものとする。ナースコール制御機20には、ナースコール子機10を4台(子機1〜子機4)収容しているものとする。そして、ナースコール子機10とPHS端末50とは、互いを呼び出すことができるものとする。
【0026】
ここで、PHS1から子機1を呼び出す際のチャネル選択は、構内交換機40が具備するISDN一次群速度インタフェース23+Dのチャネル1とナースコール専用ユニット31の回路1のチャネル1を紐付け、チャネルを指定する。ナースコール専用ユニット31は、回路1のチャネル1と物理的に接続されているナースコール制御機20のチャネル1を用いて、子機1を呼び出す。子機1が応答すれば、PHS1と子機1との間の通話路が形成されて通信が可能となる。
【0027】
PHS1からPHS4まで、同様の操作を行えば、最大4チャネルを同時に使用して、ナースコール子機10とPHS端末50とが通信を行うことが可能である。図5は、4チャネルの全部を使用して通信を行っている例を示している。
【0028】
このように、ナースコール専用ユニット31がナースコール制御機20に対してはISDN基本インタフェースで、構内交換機40に対してはISDN一次群速度インタフェースとして機能するため、従来からある構内交換機のISDNインタフェース機能を用いて、ナースコール子機と構内交換機の内線端末になるPHS端末との通信制御を行うことができ、ハードウェアの更新またソフトウェアの変更等の費用を低減できる。
【0029】
ナースコール専用ユニット31を構内交換機40のINS回線ユニットを用い、構内交換機40内で、ISDN基本インタフェースからISDN一次群速度インタフェースに変換することで、装置のハードウェアを変更することなく、また、ソフトウェアの変更を少なくできる。この場合には、構内交換機のINS回線ユニットをナースコール専用ユニットのISDN基本インタフェースとISDN一次群速度インタフェースとのインタフェース変換を行うナースコール専用ユニットとしての機能を実行させるソフトウェアとして実現することができる。また、ナースコール専用ユニット31を構内交換機40とは別に設けて、構内交換機40のISDN一次群速度インタフェースの回線ユニットに収容する構成とすることでも実現できる。
【0030】
また、上記実施の形態の説明では、ナースコール専用ユニット31は、2つのISDN基本インタフェース(2B+D)×2を収容する例で説明したが、ISDN一次群速度インタフェースのデータチャネル数は23あるので、ISDN基本インタフェースを11本まで収容できる。
【符号の説明】
【0031】
10 ナースコール子機
20 ナースコール制御機
31 ナースコール専用ユニット
32 ナースコールアダプタ
40 構内交換機(PBX)
43 アナログ回線ユニット
50 PHS端末
図1
図2
図3
図4
図5
図6
図7