特許第6029196号(P6029196)IP Force 特許公報掲載プロジェクト 2022.1.31 β版

知財求人 - 知財ポータルサイト「IP Force」

▶ ゼットティーイー コーポレーションの特許一覧

特許6029196データ無線ベアラパケット廃棄率の統計方法及び装置
<>
  • 特許6029196-データ無線ベアラパケット廃棄率の統計方法及び装置 図000071
  • 特許6029196-データ無線ベアラパケット廃棄率の統計方法及び装置 図000072
  • 特許6029196-データ無線ベアラパケット廃棄率の統計方法及び装置 図000073
  • 特許6029196-データ無線ベアラパケット廃棄率の統計方法及び装置 図000074
  • 特許6029196-データ無線ベアラパケット廃棄率の統計方法及び装置 図000075
  • 特許6029196-データ無線ベアラパケット廃棄率の統計方法及び装置 図000076
  • 特許6029196-データ無線ベアラパケット廃棄率の統計方法及び装置 図000077
< >
(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】6029196
(24)【登録日】2016年10月28日
(45)【発行日】2016年11月24日
(54)【発明の名称】データ無線ベアラパケット廃棄率の統計方法及び装置
(51)【国際特許分類】
   H04W 24/08 20090101AFI20161114BHJP
   H04W 36/02 20090101ALI20161114BHJP
   H04W 36/08 20090101ALI20161114BHJP
【FI】
   H04W24/08
   H04W36/02
   H04W36/08
【請求項の数】2
【全頁数】12
(21)【出願番号】特願2015-525729(P2015-525729)
(86)(22)【出願日】2013年8月9日
(65)【公表番号】特表2015-530023(P2015-530023A)
(43)【公表日】2015年10月8日
(86)【国際出願番号】CN2013081161
(87)【国際公開番号】WO2014023263
(87)【国際公開日】20140213
【審査請求日】2015年2月9日
(31)【優先権主張番号】201210281696.0
(32)【優先日】2012年8月9日
(33)【優先権主張国】CN
(73)【特許権者】
【識別番号】509024525
【氏名又は名称】ゼットティーイー コーポレーション
【氏名又は名称原語表記】ZTE CORPORATION
(74)【代理人】
【識別番号】100092093
【弁理士】
【氏名又は名称】辻居 幸一
(74)【代理人】
【識別番号】100082005
【弁理士】
【氏名又は名称】熊倉 禎男
(74)【代理人】
【識別番号】100067013
【弁理士】
【氏名又は名称】大塚 文昭
(74)【代理人】
【識別番号】100086771
【弁理士】
【氏名又は名称】西島 孝喜
(74)【代理人】
【識別番号】100109070
【弁理士】
【氏名又は名称】須田 洋之
(74)【代理人】
【識別番号】100109335
【弁理士】
【氏名又は名称】上杉 浩
(74)【代理人】
【識別番号】100120525
【弁理士】
【氏名又は名称】近藤 直樹
(72)【発明者】
【氏名】バ ミンチュン
(72)【発明者】
【氏名】リュウ ルイ
【審査官】 青木 健
(56)【参考文献】
【文献】 国際公開第2012/061680(WO,A2)
【文献】 3rd Generation Partnership Project,Technical Specification Group Radio Access Network;Evolved Universal Terrestrial Radio Access (E-UTRA);Layer 2 - Measurements,3GPP TS 36.314 V10.2.0,2011年 9月,第12-14頁
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
H04W 4/00 − 99/00
H04B 7/24 − 7/26
3GPP TSG RAN WG1−4
SA WG1−2
CT WG1
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
ソースセルのデータ無線ベアラ(DRB)パケット廃棄率の計算方法であって、
クロスステーション/クロスボード切り換えのシーンにおいて、ソースセルに対して、DRBパケット廃棄率を計算するための関連パラメータを統計することと、
前記関連パラメータに基づいてDRBパケット廃棄率を計算することとを含み、ここで、
前記ソースセルがアクティベーションされた後に、各サービス品質クラス標識(QCI)等級の無線ベアラにおいて、プリセット周期内で、前記ソースセルが受信したすべてのダウンリンクDRBデータパケット数、ダウンリンクDRBパケット放棄数及びダウンリンク逆送信DRBデータパケット数を統計し、且つ
という式に基づいて前記ソースセルのDRBパケット廃棄率を計算し、
ただし、
はいずれか一つのQCI等級の無線ベアラにおいて、プリセット周期内でのDRBパケット廃棄率を表し、
は前記ソースセルが受信したすべてのダウンリンクDRBデータのパケット数を表し、
はダウンリンク逆送信DRBデータパケット数を表し、
はダウンリンクDRBパケット放棄数を表し、ここで、ダウンリンク逆送信データのパケットはソース基地局により逆送信トンネルを介して目標基地局に逆送信するデータであり、または、
前記ソースセルがアクティベーションされた後に、各QCI等級の無線ベアラにおいて、プリセット周期内で、該セルのダウンリンクDRBパケット放棄数、ハイブリッド自動再送要求(HARQ)に成功したダウンリンクDRBデータパケット数及びHARQに失敗したDRBデータパケット数を統計し、且つ
という式に基づいて前記ソースセルのDRBパケット廃棄率を計算し、
ただし、
はいずれか一つのQCI等級の無線ベアラにおいて、プリセット周期内でのDRBパケット廃棄率を表し、
は前記ソースセルのダウンリンクDRBパケット放棄数を表し、
はHARQに成功したダウンリンクDRBデータパケット数を表し、
はHARQに失敗したダウンリンクDRBデータパケット数を表すソースセルのデータ無線ベアラ(DRB)パケット廃棄率の計算方法。
【請求項2】
ソースセルのデータ無線ベアラ(DRB)パケット廃棄率の計算装置であって、
クロスステーション/クロスボード切り換えのシーンにおいて、ソースセルに対して、DRBパケット廃棄率を計算するための関連パラメータを統計するように設定される統計モジュールと、
前記関連パラメータに基づいてDRBパケット廃棄率を計算するように設定される計算モジュールと、を備え、ここで、
前記統計モジュールは、前記ソースセルがアクティベーションされた後に、各サービス品質クラス標識QCI等級の無線ベアラにおいて、プリセット周期内で、該セルが受信したすべてのダウンリンクDRBデータパケット数、ダウンリンクDRBパケット放棄数及びダウンリンク逆送信DRBデータパケット数を統計するように設定され、
前記計算モジュールは、
という式に基づいて該セルのDRBパケット廃棄率を計算するように設定され、
ただし、
はいずれかのQCI等級の無線ベアラにおいて、プリセット周期内でのDRBパケット廃棄率を表し、
は前記ソースセルが受信したすべてのダウンリンクDRBデータのパケット数を表し、
はダウンリンク逆送信DRBデータパケット数を表し、
はダウンリンクDRBパケット放棄数を表し、ここで前記ダウンリンク逆送信データパケットはソース基地局により逆送信トンネルを介して目標基地局に逆送信するデータであり、または、
前記統計モジュールは、前記ソースセルがアクティベーションされた後に、各QCI等級の無線ベアラにおいて、プリセット周期内で、前記ソースセルのダウンリンクDRBパケット放棄数、ハイブリッド自動再送要求(HARQ)に成功したダウンリンクDRBデータパケット数及びHARQに失敗したDRBデータパケット数を統計するように設定され、
前記計算モジュールは、
という式に基づいて該セルのDRBパケット廃棄率を計算するように設定され、
ただし、
はいずれか一つのQCI等級の無線ベアラにおいて、プリセット周期内でのDRBパケット廃棄率を表し、
は前記ソースセルのダウンリンクDRBパケット放棄数を表し、
はHARQに成功したダウンリンクDRBデータパケット数を表し、
はHARQに失敗したダウンリンクDRBデータパケット数を表すソースセルのデータ無線ベアラ(DRB)パケット廃棄率の計算装置。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は通信技術分野に関し、特にデータ無線ベアラ(Data Radio Bearer、DRB)パケット廃棄率の統計方法及び装置に関する。
【背景技術】
【0002】
重要業績評価指標(Key Performance Indicator、KPI)統計とは、無線通信システムにおいて、各キーポイントで、システム性能指標に対する統計である。KPIの統計値によって比較的全面的で正確にシステムの運転性能を反映できる。DRBパケット廃棄率はKPIの一つの重要性能指標として、システム運転性能を監視することに用いられる。
【0003】
クロスステーション/クロスボードである場合に、例えば1つのシーンを仮定し、1つのユーザ装置(User Equipment、UE)は基地局Aのセルから基地局Bのセルに切り換え、切り換え期間でダウンリンクデータサービスがずっと開いていて、図1に示す。
【0004】
図1から分かるように、切り換え過程において、ソース側基地局はコアネットワークから受信したDRBダウンリンクデータ量をC1とし、基地局内を流れるパケット損失数をLostNum1とし、無線インターフェースによってUEに送信するデータ量を Dnum1とし、データ逆送信トンネルによって目標側基地局に逆送信するデータ量をBackNumとして統計し、目標側基地局がコアネットワークから受信したダウンリンクDRBデータ量がC2であり、逆送信トンネルから受信したデータ量がBackNumであり、無線インターフェースによってUEに送信するデータ量が Dnum2であり、基地局内部の損失データ量がLostNum2である。
【0005】
3GPPプロトコル36.314定義にしたがって、ソース側基地局セルでのパケット廃棄率はLostNum1/C1であり、目標側基地局セルでのパケット廃棄率はLostNum2/(C2+BackNum)である。図1から分かるように、C1 = LostNum1 + Dnum1 + BackNumである。ソース側基地局と目標側基地局パケット廃棄率の計算式を比較し、ソース側セルAと目標側セルBのダウンリンクDRBパケット廃棄率の計算式を比較して分かるように、2つの式の分母にはダウンリンクDRB逆送信データパケットBackNumが重複計算される。UEを頻繁的に切り換える場合に、逆送信データパケット数は比較的多く、このような重複計算はKPIの計算結果を希釈し、KPI計算の正確性を影響し、システム運転性能の監視に悪い影響を及ぼすことがある。
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0006】
以上の分析に鑑みて、本発明の実施例は、関連技術におけるパケット損失率計算の不正確によるシステム運転性能の監視に対する悪い影響を解決するためのDRBパケット廃棄率の統計方法及び装置を提供する。
【課題を解決するための手段】
【0007】
本発明の実施例はDRBパケット廃棄率の統計方法を開示し、
クロスステーション/クロスボード切り換えの場合に、ソースセルに対して、DRBパケット廃棄率を計算するための関連パラメータを統計すること、及び
前記関連パラメータに基づいてDRBパケット廃棄率を計算し、ダウンリンクDRB逆送信データがDRBパケット廃棄率の計算に参加しないことを含む。
【0008】
好ましくは、DRBパケット廃棄率を計算するための関連パラメータを統計するステップは、
前記ソースセルをアクティベーションした後に、各サービス品質クラス標識(QCI)等級の無線ベアラにおいて、プリセット周期内で、ソースセルが受信したすべてのダウンリンクDRBデータパケット数、ダウンリンクDRBパケット放棄数及びダウンリンク逆送信DRBデータパケット数を統計することを含む。
【0009】
好ましくは、

という式に基づいてソースセルのDRBパケット廃棄率を計算し、
ただし、
はいずれかのQCI等級の無線ベアラにおいて、プリセット周期内でのDRBパケット廃棄率を表し、
はソースセルが受信したすべてのダウンリンクDRBデータのパケット数を表し、
はダウンリンク逆送信DRBデータパケット数を表し、

はダウンリンクDRBパケット放棄数を表す。
【0010】
好ましくは、DRBパケット廃棄率を計算するための関連パラメータを統計するステップは、
ソースセルをアクティベーションした後に、各QCI等級の無線ベアラにおいて、プリセット周期内で、該セルのダウンリンクDRBパケット放棄数、ハイブリッド自動再送要求(HARQ)が成功するダウンリンクDRBデータパケット数及びHARQが失敗するDRBデータパケット数を統計することを含む。
【0011】
好ましくは、

という式に基づいて前記ソースセルのDRBパケット廃棄率を計算し、
ただし、
はいずれかのQCI等級の無線ベアラにおいて、プリセット周期内でのDRBパケット廃棄率を表し、

は前記ソース側領域のダウンリンクDRBパケット放棄数を表し、

はHARQが成功するダウンリンクDRBデータパケット数を表し、
はHARQが失敗するダウンリンクDRBデータパケット数を表す。
【0012】
本発明の実施例はDRBパケット廃棄率の統計装置をさらに提供し、
クロスステーション/クロスボード切り換えの場合に、ソースセルに対して、DRBパケット廃棄率を計算するための関連パラメータを統計するように設定される統計モジュール、及び
前記関連パラメータに基づいてDRBパケット廃棄率を計算し、ダウンリンクDRB逆送信データがDRBパケット廃棄率の計算に参加しないように設定される計算モジュール、を備える。
【0013】
好ましくは、前記統計モジュールは、前記ソースセルをアクティベーションした後に、各サービス品質クラス標識QCI等級の無線ベアラにおいて、プリセット周期内で、該セルが受信したすべてのダウンリンクDRBデータパケット数、ダウンリンクDRBパケット放棄数及びダウンリンク逆送信DRBデータパケット数を統計するように設定される。
【0014】
好ましくは、前記計算モジュールは、
という式に基づいて該セルのDRBパケット廃棄率を計算するように設定され、
ただし、
はいずれかのQCI等級の無線ベアラにおいて、プリセット周期内でのDRBパケット廃棄率を表し、
は前記ソースセルが受信したすべてのダウンリンクDRBデータのパケット数を表し、
はダウンリンク逆送信DRBデータパケット数を表し、
はダウンリンクDRBパケット放棄数を表す。
【0015】
好ましくは、前記統計モジュールは、ソースセルをアクティベーションした後に、各QCI等級の無線ベアラにおいて、プリセット周期内で、ソースセルのダウンリンクDRBパケット放棄数、HARQが成功するダウンリンクDRBデータパケット数及びHARQが失敗するDRBデータパケット数を統計するように設定される。
【0016】
好ましくは、前記計算モジュールは
という式に基づいて該セルのDRBパケット廃棄率を計算するように設定され、
ただし、

はいずれかのQCI等級の無線ベアラにおいて、プリセット周期内でのDRBパケット廃棄率を表し、
はソースセルのダウンリンクDRBパケット放棄数を表し、
はHARQが成功するダウンリンクDRBデータパケット数を表し、
はHARQが失敗するダウンリンクDRBデータパケット数を表す。
【発明の効果】
【0017】
本発明の実施例を用いて、正確的にDRBパケット損失率を計算でき、DRBパケット損失率の計算結果を希釈しなく、さらにシステム運転性能の監視を影響することがない。
【図面の簡単な説明】
【0018】
図1図1は関連技術におけるクロスステーション切り換え過程においてダウンリンクDRBデータパケットの伝送模式図である。
図2図2は本発明の第1方法実施例のフローチャートである。
図3図3は本発明の第2方法実施例のアプリケーションシーン模式図である。
図4図4は本発明の第2方法実施例のフローチャートである。
図5図5は本発明の第3方法実施例のアプリケーションシーン模式図である。
図6図6は本発明の第3方法実施例のフローチャートである。
図7図7は本発明装置の実施例の構造模式図である。
【発明を実施するための形態】
【0019】
以下で図面を参照して本発明の実施例を詳細的に説明する。なお、衝突しない場合に、本出願における実施例及び実施例における特徴は互いに組み合わせることができる。
【0020】
まず、図2〜6を参照して本発明方法の実施例を詳細的に説明する。
【0021】
図2は本発明の実施例の前記方法のフローチャートであり、
クロスステーション/クロスボード切り換えの場合に、ソース側セルに対して、DRBパケット廃棄率を計算する関連パラメータを統計するステップ201、
前記関連パラメータに基づいてDRBパケット廃棄率を計算し、且つ計算過程においてダウンリンクDRB逆送信データがDRBパケット廃棄率の計算に参加しないステップ202を含む。
【0022】
図3は本発明の第2方法実施例のアプリケーションシーン模式図である。
【0023】
図4は本発明の第2方法実施例のフローチャートであり、クロスステーション/クロスボード切り換えの場合に、セルGTPU(ユーザレベルのGPRSトンネルプロトコルであり、GPRSが汎用パケット無線サービスである)X2ダウンリンク逆送信パケット数の統計を増加し、
セルをアクティベーションした後に、
(QCIがサービス品質クラス標識であり、
はQCIの具体的な等級を表す)の無線ベアラにおいて、周期T内で、PDCP(レイヤードコンバージェンスプロトコル)がGTPUトンネル(S1トンネルとX2トンネルを含む)から受信したすべてのダウンリンクDRB(データ無線ベアラ)データのパケット数
を統計するステップ401、
セルをアクティベーションした後に、

の無線ベアラにおいて、周期T内で、すべてのX2トンネルからクロスステーション/クロスボード目標側セルに逆送信したすべてのダウンリンクDRBデータパケット数
を統計するステップ402、
セルをアクティベーションした後に、
の無線ベアラにおいて、周期T内で、すべての基地局内に廃棄したダウンリンクDRBデータパケット数
を統計するステップ403、
各統計周期Tで統計計算をトリガーし、
という式に基づいて該セルが周期T内で、
でのDRBパケット廃棄率
を計算するステップ404を含み、
なお、上記ステップ401〜ステップ403を実行する前後は上記の順序に制限されない。
【0024】
図5は本発明の第3方法実施例のアプリケーションシーン模式図である。
【0025】
図6は本発明の第3方法実施例のフローチャートであり、クロスステーション/クロスボード切り換えの場合に、該セルのダウンリンクDRBパケット放棄数、HARQが成功するダウンリンクDRBデータパケット数及びHARQが失敗するダウンリンクDRBデータパケット数を利用して該セルのパケット廃棄率を計算し、
セルをアクティベーションした後に、
の無線ベアラにおいて、周期T内で、すべての基地局内に廃棄したダウンリンクDRBデータパケット数
を統計するステップ601、
セルをアクティベーションした後に、
の無線ベアラにおいて、周期T内で、すべてのHARQが成功するダウンリンクDRBデータパケット数
を統計するステップ602、
セルをアクティベーションした後に、
の無線ベアラにおいて、周期T内で、すべてのharqが失敗するダウンリンクDRBデータパケット数
を統計するステップ603、
各統計周期Tで統計計算をトリガーし、
という式に基づいて該セルが周期T内で、
でのDRBパケット廃棄率
を計算するステップ604を含み、
なお、上記ステップ601〜ステップ603を実行する前後は上記の順序に制限されない。
【0026】
次に、図7を参照して本発明装置の実施例を詳細的に説明する。
【0027】
図7に示すように、図7は本発明装置実施例の構造模式図であり、統計モジュールと計算モジュールを備え、
統計モジュールは、クロスステーション/クロスボード切り換えの場合に、ソースセルに対して、DRBパケット廃棄率に関連するパラメータを統計するように設定され、
計算モジュールは、前記関連パラメータに基づいてDRBパケット廃棄率を計算し、且つ、計算過程にダウンリンクDRB逆送信データがDRBパケット廃棄率の計算に参加しないように設定される。
【0028】
該統計モジュールは、クロスステーション/クロスボード切り換えの場合に、ソース側セルに対して、該セルをアクティベーションした後に、各サービス品質クラス標識QCI等級の無線ベアラにおいて、プリセット周期内で、該セルが受信したすべてのダウンリンクDRBデータパケット数、ダウンリンクDRBパケット放棄数及びダウンリンク逆送信DRBデータパケット数を統計するように設定されると、
該計算モジュールは、
という式に基づいて該セルのDRBパケット廃棄率を計算するように設定され、
ただし、
はいずれかのQCI等級の無線ベアラにおいて、プリセット周期内でのDRBパケット廃棄率を表し、
は該セルが受信したすべてのダウンリンクDRBデータのパケット数を表し、
はダウンリンク逆送信DRBデータパケット数を表し、
はダウンリンクDRBパケット放棄数を表す。
【0029】
該統計モジュールは、クロスステーション/クロスボード切り換えの場合に、ソース側セルに対して、該セルをアクティベーションした後に、各QCI等級の無線ベアラにおいて、プリセット周期内で、該セルのダウンリンクDRBパケット放棄数、HARQが成功するダウンリンクDRBデータパケット数及びHARQが失敗するDRBデータパケット数を統計するように設定されると、
該計算モジュールは、
という式に基づいて該セルのDRBパケット廃棄率を計算するように設定され、
ただし、
はいずれかのQCI等級の無線ベアラにおいて、プリセット周期内でのDRBパケット廃棄率を表し、
はソース側セルのダウンリンクDRBパケット放棄数を表し、
はHARQが成功するダウンリンクDRBデータパケット数を表し、
はHARQが失敗するダウンリンクDRBデータパケット数を表す。
【0030】
以上のように、本発明の実施例はDRBパケット廃棄率の統計方法及び装置を提供し、クロスステーション/クロスボード切り換えの場合に、ダウンリンクDRB逆送信データがソース側セルのパケット廃棄率の計算に参加しなく、ソース側セルが1つの透明なエンティティと見される。このように、UEを頻繁的に切り換える場合に、逆送信データパケット数が比較的多く、本発明の実施例の計算方法を用いて正確的にDRBパケット損失率を計算でき、DRBパケット損失率の計算結果を希釈しなく、さらにシステム運転性能の監視を影響することがない。
【0031】
著しく、当業者は、上記の本発明の各モジュール又は各ステップは汎用の計算装置によって実現することができ、それらは単一の計算装置に集積してよいし、又は複数の計算装置からなるネットワークに配布されてもよく、選択的に、それらは、計算装置が実行可能なプログラムコードで実現してよく、それにより、それらを記憶装置に記憶して計算装置で実行してよい。且つある場合には、ここでの順序と異なる順序で示した又は記述したステップを実行してよく、又はそれらをそれぞれ各集積回路モジュールに製造して、又はそれらにおける複数のモジュール又はステップを単一の集積回路モジュールに製造して実現してよいことを了解すべきである。このように、本発明はいずれの特定なハードウェアとソフトウェアの組み合わせに限定されたものではない。
【0032】
前記のものは単に本発明の好ましい実施例であるだけで、本発明の保護範囲を限定するためのものではなく、当業者にとって、本発明が開示した技術範囲に、容易に考えた変化又は切替は、いずれも本発明の保護範囲に含まれるべきである。したがって、本発明の保護範囲は請求項の保護範囲を基準とするべきである。
【産業上の利用可能性】
【0033】
本発明の実施例は正確的にDRBパケット損失率を計算でき、DRBパケット損失率の計算結果を希釈しなく、さらにシステム運転性能の監視を影響することがない。
図1
図2
図3
図4
図5
図6
図7