特許6029252IP Force 特許公報全文掲載

技術分野

抗原結合分子による抗原の細胞内への取込を促進させる方法、1分子の抗原結合分子が結合できる抗原の数を増加させる方法、抗原結合分子の投与により血漿中の抗原濃度の減少を促進させる方法、抗原結合分子の薬物動態を改善する方法、血漿中の総抗原濃度または遊離抗原濃度を減少させる方法、抗原の細胞内への取込が改善された抗原結合分子、結合できる抗原の数が増加した抗原結合分子、分子の投与により血漿中の抗原濃度の減少を促進させることができる抗原結合分子、薬物動態が改善された抗原結合分子、当該抗原結合分子を含む医薬組成物、分子の製造方法等に関する。 優先権
本発明は、その全内容が参照により本明細書に組み入れられる、2010年3月30日に提出された日本国特許出願第2010-079667号、および2010年11月9日に提出された日本国特許出願第2010-250830号の優先権を主張する。

発明が解決しようとする課題[発明の詳細な説明]から抜粋

本発明はこのような状況に鑑みて為されたものであり、その目的は抗原結合分子による抗原の細胞内への取込を促進させる方法、1分子の抗原結合分子が結合できる抗原の数を増加させる方法、抗原結合分子の投与により血漿中の抗原濃度の減少を促進させる方法、抗原結合分子の薬物動態を改善する方法、抗原の細胞内への取込が促進された抗原結合分子、結合できる抗原の数が増加した抗原結合分子、投与により血漿中の抗原濃度の減少を促進させることができる抗原結合分子、薬物動態が改善された抗原結合分子、当該抗原結合分子を含む医薬組成物、およびそれらの製造方法を提供することにある。

課題を解決するための手段[発明の詳細な説明]から抜粋

本発明者らは、抗原結合分子(抗原結合能を有するポリペプチドなどの分子)による抗原の細胞内への取込を促進させる方法、抗原結合分子が抗原に複数回結合する方法、抗原結合分子の投与により血漿中の抗原濃度の減少を促進させる方法、抗原結合分子の血漿中滞留性を改善する方法について鋭意研究を行った。その結果、本発明者らは、早期エンドソーム内でのpHにおいてヒトFcRnへの結合能を有し、且つ、血漿中でのpHに・・・ 続きを知財ポータルサイト IP Force にログインして見る
【発明の効果】
本発明によって、抗原結合分子による抗原の細胞内への取込を促進させる方法、1分子の抗原結合分子が結合できる抗原の数を増加させる方法、その投与により血漿中の抗原濃度の減少を促進させる方法が提供された。抗原結合分子による抗原の細胞内への取込が促進されることで、抗原結合分子の投与により抗原の血漿中の抗原濃度の減少を促進させることが可能となるとともに、抗原結合分子の薬物動態を改善することが可能となり、1分子の抗原結合分子が結合できる抗原の数を増加させることが可能となり、生体内において通常の抗原結合分子よりも優れた効果を発揮させることができる。

この発明についての権利主張の範囲[特許請求の範囲]

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この特許公報に記載されている図面[図面の簡単な説明]から抜粋

【図1】血漿中可溶型ヒトIL-6受容体(hsIL-6R)濃度が定常状態を維持しているヒトFcRnトランスジェニックマウス(系統276)(定常状態注入モデル)に対して抗ヒトIL-6受容体抗体を投与した後の血漿中可溶型ヒトIL-6受容体濃度推移を示す図である。

【図2】IgG抗体分子がエンドソーム内で可溶型抗原から解離することで、抗原の消失を加速させ、再度新たな抗原に結合することを示す模式図である。

【図3】ヒトFcRnトランスジェニックマウスにおける抗体の血漿中濃度推移を示す図である。

【図4】ヒトFcRnトランスジェニックマウスにおける可溶型ヒトIL-6受容体の血漿中濃度推移を示す図である。

【図5】正常マウスにおける抗体の血漿中濃度推移を示す図である。

【図6】正常マウスにおける可溶型ヒトIL-6受容体の血漿中濃度推移を示す図である。

【図7】正常マウスにおける非結合型可溶型ヒトIL-6受容体の血漿中濃度推移を示す図である。

【図8】ヒトFcRnトランスジェニックマウスにおける血漿中可溶型ヒトIL-6受容体濃度推移を示す図である。

【図9】Fv4-IgG1-F14を、低用量(0.01 mg/kg)または1 mg/kgで投与した後の、血漿中可溶型ヒトIL-6受容体濃度推移を示す図である。

【図10】Fv4-IgG1-F14を、低用量(0.01 mg/kg)または1 mg/kgで投与した後の、血漿中抗体濃度推移を示す図である。

【図11】血漿中可溶型ヒトIL-6受容体濃度が定常状態を維持している正常マウスに対して抗ヒトIL-6受容体抗体を投与した後の血漿中可溶型ヒトIL-6受容体濃度推移を示す図である。

【図12】ヒトFcRnトランスジェニックマウス(系統276)に対してhsIL-6Rおよび抗ヒトIL-6受容体抗体を同時注射した後の血漿中抗体濃度推移を示す図である。

【図13】ヒトFcRnトランスジェニックマウス(系統276)に対してhsIL-6Rおよび抗ヒトIL-6受容体抗体を同時注射した後の血漿中可溶型ヒトIL-6受容体濃度推移を示す図である。

【図14】pH7.0におけるヒトFcRnに対するFcバリアントの結合アフィニティーと、ヒトFcRnトランスジェニックマウス(系統276)に対してhsIL-6Rおよび抗ヒトIL-6受容体抗体を同時注射した1日後の血漿中hsIL-6R濃度との関係を示す図である。

【図15】pH7.0におけるヒトFcRnに対するFcバリアントの結合アフィニティーと、ヒトFcRnトランスジェニックマウス(系統276)に対してhsIL-6Rおよび抗ヒトIL-6受容体抗体を同時注射した1日後の血漿中抗体濃度との関係を示す図である。

【図16】ヒトFcRnトランスジェニックマウス(系統276)に対してhsIL-6Rおよび抗ヒトIL-6受容体抗体を同時注射した後の抗原/抗体モル比(C値)の推移を示す図である。

【図17】pH7.0におけるヒトFcRnに対するFcバリアントの結合アフィニティーと、ヒトFcRnトランスジェニックマウス(系統276)に対してhsIL-6Rおよび抗ヒトIL-6受容体抗体を同時注射した1日後の抗原/抗体モル比(C値)との関係を示す図である。

【図18】血漿中hsIL-6R濃度が定常状態を維持しているヒトFcRnトランスジェニックマウス(系統276)(定常状態注入モデル)に対してFv4-IgG1-F14を低用量(0.01または0.2 mg/kg)または1 mg/kgで投与した後の、血漿中hsIL-6R濃度推移を示す図である。

【図19】ヒトFcRnトランスジェニックマウス(系統276および32)に対してhsIL-6Rおよび抗ヒトIL-6受容体抗体を同時注射した後のヒトFcRnトランスジェニックマウス系統276および系統32における血漿中hsIL-6R濃度推移を示す図である。

【図20】ヒトFcRnトランスジェニックマウス(系統276および系統32)に対してhsIL-6Rおよび抗ヒトIL-6受容体抗体を同時注射した後のヒトFcRnトランスジェニックマウス系統276および系統32における血漿中抗体濃度推移を示す図である。

【図21】血漿中hsIL-6R濃度が定常状態を維持しているヒトFcRnトランスジェニックマウス(系統32)(定常状態注入モデル)に対して抗ヒトIL-6受容体抗体を投与した後の血漿中hsIL-6R濃度推移を示す図である。

【図22】血漿中hsIL-6R濃度が定常状態を維持しているヒトFcRnトランスジェニックマウス(系統32)(定常状態注入モデル)に対して抗ヒトIL-6受容体抗体を投与した後の血漿中抗体濃度推移を示す図である。

【図23】血漿中hsIL-6R濃度が定常状態を維持しているヒトFcRnトランスジェニックマウス(系統32)(定常状態注入モデル)に対して抗ヒトIL-6受容体抗体を投与した後の抗原/抗体モル比(C値)の推移を示す図である。

【図24】pH7.0におけるヒトFcRnに対するFcバリアントの結合アフィニティーと、血漿中hsIL-6R濃度が定常状態を維持しているヒトFcRnトランスジェニックマウス(系統32)(定常状態注入モデル)に対して抗ヒトIL-6受容体抗体を投与した1日後の抗原/抗体モル比(C値)との関係を示す図である。

【図25】血漿中hsIL-6R濃度が定常状態を維持しているヒトFcRnトランスジェニックマウス(系統32)(定常状態注入モデル)に対して、F11、F39、F48、およびF264のFcバリアントを有する抗ヒトIL-6受容体抗体を投与した後の、血漿中抗体濃度推移を示す図である。

【図26】血漿中hsIL-6R濃度が定常状態を維持しているヒトFcRnトランスジェニックマウス(系統32)(定常状態注入モデル)に対して、F11、F39、F48、およびF264のFcバリアントを有する抗ヒトIL-6受容体抗体を投与した後の、血漿中hsIL-6R濃度推移を示す図である。

【図27】血漿中hsIL-6R濃度が定常状態を維持しているヒトFcRnトランスジェニックマウス(系統32)(定常状態注入モデル)に対して、F157、F196、およびF262のFcバリアントを有する抗ヒトIL-6受容体抗体を投与した後の、血漿中抗体濃度推移を示す図である。

【図28】血漿中hsIL-6R濃度が定常状態を維持しているヒトFcRnトランスジェニックマウス(系統32)(定常状態注入モデル)に対して、F157、F196、およびF262のFcバリアントを有する抗ヒトIL-6受容体抗体を投与した後の、血漿中hsIL-6R濃度推移を示す図である。

【図29】従来の抗体および抗原消失抗体のインシリコ(in silico)試験のために用いた薬物動態モデルを示す図である。

【図30】正常マウスに対してヒトIL-6および抗ヒトIL-6抗体を同時注射した後の血漿中ヒトIL-6濃度推移を示す図である。

【図31】正常マウスに対してヒトIL-6および抗ヒトIL-6抗体を同時注射した後の血漿中抗体濃度推移を示す図である。

【図32】Biacoreを用いたpH7.4およびpH6.0でのCD89-Fc融合タンパク質に対するヒトIgA結合のセンサーグラムを示す図である。

【図33】正常マウスに対してヒトIgAおよびCD89-Fc融合タンパク質を同時注射した後の血漿中ヒトIgA濃度推移を示す図である。

【図34】正常マウスに対してヒトIgAおよびCD89-Fc融合タンパク質を同時注射した後の血漿中抗体濃度推移を示す図である。

【図35】正常マウスに対して可溶型ヒトプレキシンA1および抗ヒトプレキシンA1抗体を同時注射した7時間後の血漿中可溶型ヒトプレキシンA1濃度を示す図である。

選択図 図1出願人が指定した本件の代表的な図

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