特許6029354IP Force 特許公報全文掲載

技術分野

ウェーハ、例えばシリコン製ウェーハを研削する研削方法およびそのような方法を実施するウェーハ研削装置

発明が解決しようとする課題[発明の詳細な説明]から抜粋

しかしながら、特許文献1に開示される軟質吸着盤はコストがかかる上に、ウェーハが傾いて吸着される場合には、研削後のウェーハの厚さの面内バラツキが大きくなる場合がある。特に軟質吸着盤の厚みむらを少なくしつつ、軟質吸着盤を取付けるのは困難である。また、軟質吸着盤を交換する際には、軟質部材が貼付けられた硬質盤を一緒に交換する必要があるので、コストが非常にかかっていた。また、特許文献2では、液状シリコーンを塗布して乾燥させるのに時間がかかる上に、均等な厚さのシリコーン弾性体を作成するのが困難である。 さらに、特許文献3の発泡ポリウレタン皮革などの弾性体が均等な厚さであったとしても、以下のような問題がある。通常は、弾性体を貼付けるときには、弾性体の一部分が最初にチャックに貼付けられ、次いで、残りの部分が貼付けられる。特に、弾性体が薄い場合には、貼付ムラが生じやすく、弾性体の厚さの面内バラツキが発生する可能性がある。このような場合には、弾性体に貼付けられたウェーハが水平にならず、ウェーハを均等に研削することができない。 あるいは、貼付ムラが発生しないように弾性体をチャックに貼付けるためには、かなりの熟練度が必要とされる。また処理されるべきウェーハの数が多い場合には、弾性体の貼付作業の回数も増大し、その度に、熟練度が必要な貼付作業が増え、処理時間全体も大幅に増大することになる。また、弾性体の貼付度合いが作業者に応じて変化することも、問題である。 本発明はこのような事情に鑑みてなされたものであり、貼付ムラが生じることなしに、弾性フィルムをチャックに容易に貼付けて、ウェーハを弾性フィルムに吸着させられるウェーハ研削方法およびそのような方法を実施するウェーハ研削装置を提供することを目的とする。

課題を解決するための手段[発明の詳細な説明]から抜粋

前述した目的を達成するために1番目の発明によれば、ウェーハを平面加工するウェーハ研削装置において、硬質材料から形成されていて真空により上面に吸着作用を生じさせる平面状のチャックと、前記チャックの外径よりも大きい内径を有していて、環状の固定部材の内側に固定された通気性を有する弾性フィルムと、を具備し、前記弾性フィルムを一様な張力により前記チャック上に支持し、前記ウェーハを、前記弾性フィルムを一・・・ 続きを知財ポータルサイト IP Force にログインして見る
【発明の効果】
1番目および13番目の発明においては、固定部材を下降させることにより、固定部材に固定された弾性フィルムを一様な張力によりチャック上に張り上げて支持し、その後、ウェーハを弾性フィルムに吸着させている。従って、弾性フィルム自体の貼付ムラが発生することがなく、また弾性フィルムを一様な厚みで貼付けることができる。また、軟質材料から形成されたチャックを使用する必要がなく、硬質のチャックを交換することなしに固定部材に固定された弾性フィルムのみを交換することができる。このため、製造コストを下げることも可能である。なお、弾性フィルムが通気性を有しているので、弾性フィルムを介してウェーハを吸着することができる。
2番目および14番目の発明においては、固定部材に固定された弾性フィルムの一面がチャックに保持された後で固定部材を下降させて固定部材用保持部により保持させている。このため、固定部材の下降時に一様な張力が弾性フィルムに作用する。従って、貼付ムラが生じることなしに弾性フィルムをチャックに容易に貼付けることができる。また、軟質材料からなるチャックを使用する必要がないので、製造コストを下げることも可能である。従って、ウェーハを弾性フィルムに水平に貼付けられ、ウェーハを均等に研削することができる。
3番目の発明においては、弾性フィルムの孔および多孔質材料からなるチャックを通じてウェーハを真空作用によって、より強力に吸着させられる。真空作用を適用させるために、リング部材は平坦面を有するのが好ましい。
4番目の発明においては、弾性フィルムをより確実に固定することができる。
5番目の発明においては、弾性フィルムを容易に固定することができる。
6番目の発明においては、固定部材の着脱を容易に行うことができる。
7番目の発明においては、固定部材をより確実に保持することができる。
8番目の発明においては、吸盤により固定部材をより確実に保持することができる。
9番目の発明においては、弾性フィルムが局所的に膨らんで貼付ムラが生じるのを低減できる。
10番目の発明においては、弾性フィルムが研削砥石に対する接触箇所から横方向に変形するのを抑えられる。
11番目の発明においては、空気が追加通路から流出するので、空気がチャックの中心に集中するのを避けられる。従って、弾性フィルムをチャック全面に対して均等に上昇させ、その結果、ロボットによるウェーハのハンドリングを容易にすることができる。
12番目の発明においては、空気が溝から流出するので、空気がチャックの中心に集中するのを避けられる。弾性フィルムをチャック全面に対して均等に上昇させ、その結果、ロボットによるウェーハのハンドリングを容易にすることができる。

この発明についての権利主張の範囲[特許請求の範囲]

知財ポータルサイト IP Force にログインして確認する (無料)

この特許公報に記載されている図面[図面の簡単な説明]から抜粋

【図1】本発明の第一の実施形態に基づくウェーハ吸着装置の略斜視図である。

【図2】本発明の第一の実施形態に基づくウェーハ吸着装置の側断面図である。

【図3】図2に示される固定部材の頂面図である。

【図4】本発明の第一の実施形態に基づくウェーハ吸着装置の動作を説明するための第一の図である。

【図5】本発明の第一の実施形態に基づくウェーハ吸着装置の動作を説明するための第二の図である。

【図6】本発明の第一の実施形態に基づくウェーハ吸着装置の動作を説明するための第三の図である。

【図7】(a)〜(d)ウェーハ吸着装置の部分拡大図である。

【図8】本発明の第二の実施形態に基づくウェーハ吸着装置の側断面図である。

【図9】本発明の第二の実施形態に基づくウェーハ吸着装置の動作を説明するための第一の図である。

【図10】本発明の第二の実施形態に基づくウェーハ吸着装置の動作を説明するための第二の図である。

【図11】本発明の第二の実施形態に基づくウェーハ吸着装置の動作を説明するための第三の図である。

【図12】本発明の第三の実施形態に基づくウェーハ吸着装置の側断面図である。

【図13】図12に示されるチャックおよび固定部材用保持部の頂面図である。

【図14】本発明の第三の実施形態に基づくウェーハ吸着装置の動作を説明するための第一の図である。

【図15】本発明の第三の実施形態に基づくウェーハ吸着装置の動作を説明するための第二の図である。

【図16】本発明の第三の実施形態に基づくウェーハ吸着装置の動作を説明するための第三の図である。

【図17】本発明の他の実施形態に基づくウェーハ吸着装置の側断面図である。

【図18】弾性フィルムの部分拡大図である。

【図19】ウェーハ吸着装置の他の側断面図である。

【図20】図10と同様なウェーハ吸着装置の側断面図である。

【図21】本発明の第四の実施形態に基づくウェーハ吸着装置の側断面図である。

【図22】本発明の第四の実施形態に基づくウェーハ吸着装置の他の側断面図である。

【図23】本発明の第五の実施形態に基づくウェーハ吸着装置の頂面図である。

【図24】本発明の第五の実施形態に基づくウェーハ吸着装置の側断面図である。

選択図 図1出願人が指定した本件の代表的な図

10 チャック   11 吸着部   12 チャックベース   13 環状吸着部(固定部材用保持部)   14 通路   15 通路   16 中心通路   18 ネジ   19 ネジ孔   20 固定部材   21a、21b リング部材   30 研削砥石   50 ロボット   51 保持部   52 環状部材   53 環状吸着部(固定部材用保持部)   55 基部   56 通路   60 吸盤   61 微細管路(追加通路)   65 溝

全ての図面はログインすると無料で閲覧できます。ログイン・ユーザー登録

[広告欄]

ログインすれば広告は減ります

ログインすれば広告は減ります