特許第6029588号(P6029588)IP Force 特許公報掲載プロジェクト 2022.1.31 β版

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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】6029588
(24)【登録日】2016年10月28日
(45)【発行日】2016年11月24日
(54)【発明の名称】口腔係合アセンブリ
(51)【国際特許分類】
   G01N 33/48 20060101AFI20161114BHJP
   A01K 29/00 20060101ALI20161114BHJP
   A61C 19/04 20060101ALI20161114BHJP
   G01N 1/10 20060101ALI20161114BHJP
   G01N 33/497 20060101ALN20161114BHJP
   A61D 5/00 20060101ALN20161114BHJP
【FI】
   G01N33/48 S
   A01K29/00
   A61C19/04 Z
   G01N33/48 T
   G01N1/10 V
   !G01N33/497 A
   !A61D5/00
【請求項の数】18
【全頁数】15
(21)【出願番号】特願2013-533840(P2013-533840)
(86)(22)【出願日】2011年10月6日
(65)【公表番号】特表2014-502341(P2014-502341A)
(43)【公表日】2014年1月30日
(86)【国際出願番号】US2011001727
(87)【国際公開番号】WO2012050602
(87)【国際公開日】20120419
【審査請求日】2014年9月30日
(31)【優先権主張番号】61/455,152
(32)【優先日】2010年10月15日
(33)【優先権主張国】US
(73)【特許権者】
【識別番号】599132904
【氏名又は名称】ネステク ソシエテ アノニム
(74)【代理人】
【識別番号】100088155
【弁理士】
【氏名又は名称】長谷川 芳樹
(74)【代理人】
【識別番号】100114270
【弁理士】
【氏名又は名称】黒川 朋也
(74)【代理人】
【識別番号】100128381
【弁理士】
【氏名又は名称】清水 義憲
(74)【代理人】
【識別番号】100107456
【弁理士】
【氏名又は名称】池田 成人
(74)【代理人】
【識別番号】100140453
【弁理士】
【氏名又は名称】戸津 洋介
(72)【発明者】
【氏名】スミス, レベッカ
(72)【発明者】
【氏名】ブレア, トーマス, ジェイ.
(72)【発明者】
【氏名】ノッティンガム, ウィリアム
【審査官】 草川 貴史
(56)【参考文献】
【文献】 米国特許出願公開第2004/0077093(US,A1)
【文献】 特開2002−181812(JP,A)
【文献】 特開2009−128110(JP,A)
【文献】 米国特許出願公開第2009/0221884(US,A1)
【文献】 国際公開第97/20502(WO,A1)
【文献】 米国特許出願公開第2002/0106809(US,A1)
【文献】 米国特許第6150178(US,A)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
G01N 33/48−33/98
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
開口を画定するハンドルと、前記ハンドルに取り付けられた支持部とを備え、前記支持部が通路を画定し、前記支持部が少なくとも1つの開口部を備える、マウスピースと、
前記ハンドルの前記開口及び前記支持部の前記通路に挿入可能であると共に前記ハンドルの前記開口及び前記支持部の前記通路から取り外し可能である診断レセプタクルと
を具備し、
前記支持部が複数の剛毛を備える、口腔係合アセンブリ。
【請求項2】
開口を画定するハンドルと、前記ハンドルに取り付けられた支持部とを備え、前記支持部が通路を画定し、前記支持部が少なくとも1つの開口部を備える、マウスピースと、
前記ハンドルの前記開口及び前記支持部の前記通路に挿入可能であると共に前記ハンドルの前記開口及び前記支持部の前記通路から取り外し可能である診断レセプタクルと
を具備し、
前記支持部が、動物の歯に適合するように構築及び構成された固定装置の形状を有する、口腔係合アセンブリ。
【請求項3】
開口を画定するハンドルと、前記ハンドルに取り付けられた支持部とを備え、前記支持部が通路を画定し、前記支持部が少なくとも1つの開口部を備える、マウスピースと、
前記ハンドルの前記開口及び前記支持部の前記通路に挿入可能であると共に前記ハンドルの前記開口及び前記支持部の前記通路から取り外し可能である診断レセプタクルと
を具備し、
前記診断レセプタクルが、該診断レセプタクルに取り外し可能に挿入された少なくとも1つの診断センサを備える、口腔係合アセンブリ。
【請求項4】
前記診断センサが、歯、消化、糖尿病、口臭及びこれらの組合せからなるグループから選択された健康状態を検査するための検査ストリップを備える、請求項に記載の口腔係合アセンブリ。
【請求項5】
開口を画定するハンドルと、前記ハンドルに取り付けられた支持部とを備え、前記支持部が通路を画定し、前記支持部が少なくとも1つの開口部を備える、マウスピースと、
前記ハンドルの前記開口及び前記支持部の前記通路に挿入可能であると共に前記ハンドルの前記開口及び前記支持部の前記通路から取り外し可能である診断レセプタクルと
を具備し、
前記診断レセプタクルが、一体化された診断装置を形成するように前記診断レセプタクルに固定的に取り付けられた少なくとも1つの診断センサを備え、
前記診断センサが、歯、消化、糖尿病、口臭及びこれらの組合せからなるグループから選択された健康状態を検査するための検査ストリップを備える、口腔係合アセンブリ。
【請求項6】
前記診断レセプタクルが、少なくとも1つの診断センサを含む細長い棒に取り付けられた把持部分を備える、請求項に記載の口腔係合アセンブリ。
【請求項7】
前記診断レセプタクルが、口腔試料採集器を形成する流体捕捉機構を備える、請求項に記載の口腔係合アセンブリ。
【請求項8】
腔係合アセンブリの診断レセプタクルであって、前記口腔係合アセンブリが、
開口を画定するハンドルと、前記ハンドルに取り付けられた支持部とを備え、前記支持部が通路を画定し、前記支持部が少なくとも1つの開口部を備える、マウスピースと、
前記ハンドルの前記開口及び前記支持部の前記通路に挿入可能であると共に前記ハンドルの前記開口及び前記支持部の前記通路から取り外し可能である前記診断レセプタクルと
を具備し、
前記診断レセプタクルが、前記診断レセプタクルに取り外し可能に挿入された診断センサを備える診断レセプタクル。
【請求項9】
腔係合アセンブリの診断レセプタクルに挿入することができるように構成された診断センサであって、前記口腔係合アセンブリが、
開口を画定するハンドルと、前記ハンドルに取り付けられた支持部とを備え、前記支持部が通路を画定し、前記支持部が少なくとも1つの開口部を備える、マウスピースと、
前記ハンドルの前記開口及び前記支持部の前記通路に挿入可能であると共に前記ハンドルの前記開口及び前記支持部の前記通路から取り外し可能である前記診断レセプタクルと
を具備する、診断センサ
【請求項10】
歯、消化、糖尿病、口臭及びこれらの組合せからなるグループから選択された健康状態を検査するための検査ストリップを備える、請求項に記載の診断センサ。
【請求項11】
動物から口腔流体を集める方法であって、
1)開口を画定するハンドルと、前記ハンドルに取り付けられた支持部とを含み、前記支持部が通路を画定し、前記支持部が少なくとも1つの開口部を備える、マウスピースと、2)前記ハンドルの前記開口及び前記支持部の前記通路に挿入可能である共に前記ハンドルの前記開口及び前記支持部の前記通路から取り外し可能である診断レセプタクルであり、口腔試料採集器を形成する流体捕捉機構を備える診断レセプタクルと、を具備する口腔係合アセンブリを用意するステップと、
前記口腔係合アセンブリを動物の口に挿入するステップと、
前記口腔試料採集器上に十分な量の口腔流体が集められた後に前記口腔係合アセンブリを取り出すステップと
を含み、
前記診断レセプタクルが、前記診断レセプタクルに取り外し可能に挿入された少なくとも1つの診断センサを備える、方法。
【請求項12】
前記口腔試料採集器上に集められた前記口腔流体を、流体診断ツールを使用して検査するステップを含む、請求項11に記載の方法。
【請求項13】
ヒトを除く動物の状態又は病気を診断する方法であって、
1)開口を画定するハンドルと、前記ハンドルに取り付けられた支持部とを含み、前記支持部が通路を画定し、前記支持部が少なくとも1つの開口部を備える、マウスピースと、2)前記ハンドルの前記開口及び前記支持部の前記通路に挿入可能である共に前記ハンドルの前記開口及び前記支持部の前記通路から取り外し可能である診断レセプタクルであり、少なくとも1つの診断センサを備える診断レセプタクルと、を具備する口腔係合アセンブリを用意するステップと、
前記口腔係合アセンブリを動物の口に挿入するステップと、
前記診断センサが診断又は状態を指示するのに十分な時間が経過した後に前記口腔係合アセンブリを取り出すステップと、
前記診断センサから前記診断又は前記状態を読み取るステップと
を含み、
前記診断レセプタクルが、前記診断レセプタクルに取り外し可能に挿入された少なくとも1つの診断センサを備える、方法。
【請求項14】
前記診断センサ上の色又はパターンを診断図表上のパターンと比較して、前記動物の前記診断又は状態を決定するステップを含む、請求項13に記載の方法。
【請求項15】
前記診断センサが、歯、消化、糖尿病、口臭及びこれらの組合せからなるグループから選択された健康状態を検査するための検査ストリップを備える、請求項13に記載の方法。
【請求項16】
前記診断レセプタクルが、口腔試料採集器を形成する流体捕捉機構を備える、請求項13に記載の方法。
【請求項17】
ヒトを除く動物の口の健康を増進する方法であって、
1)開口を画定するハンドルと、前記ハンドルに取り付けられた支持部とを含み、前記支持部が通路を画定し、前記支持部が少なくとも1つの開口部を備える、マウスピースと、2)前記ハンドルの前記開口及び前記支持部の前記通路に挿入可能である共に前記ハンドルの前記開口及び前記支持部の前記通路から取り外し可能である診断レセプタクルと、
を具備する口腔係合アセンブリを用意するステップと、
前記口腔係合アセンブリを動物の口に挿入するステップと、
前記動物が、前記動物の歯を使用して前記口腔係合アセンブリに噛みつくようにするステップと、
前記口腔係合アセンブリが前記動物の前記歯をブラッシングするように前記口腔係合アセンブリを動かすステップと
を含む方法。
【請求項18】
前記支持部が複数の剛毛を備える、請求項17に記載の方法。
【発明の詳細な説明】
【関連出願の相互参照】
【0001】
[0001]本出願は、2010年10月15日に出願した米国特許仮出願第61/455152号の優先権を主張するものであり、この仮出願の開示は、この参照によって本明細書に組み込まれる。
【技術分野】
【0002】
[0002]本発明は、一般に、口腔係合アセンブリ(oral engagement assembly)に関し、詳細には、歯を清浄にする機構及び動物の健康をスクリーニングし診断する機構を有する口腔係合アセンブリに関する。
【背景技術】
【0003】
[0003]動物の飼養者は、動物、特にペットの口の健康及び全身の健康を事前行動的に(proactively)管理する便利で、簡単で、短時間ですむ方法を求めている。ペットの歯の健康を増進する一般的な製品には、硬いか若しくは食感がザクザクしたペット用のおやつ(pet treat)(例えばビスケット)、又は噛むことができる材料(例えば生皮)から作られたペット製品が含まれる。同様に、さまざまなペットフードを使用して歯の健康を増進することもできる。例えば米国特許第7592031号、米国特許第7125574号、米国特許第6904870号及び米国特許第6841178号を参照されたい。
【0004】
[0004]飼養者はさらに、歯の健康並びに消化器系、糖尿病などのさまざまな病気及び状態に関連した一般的な健康問題の初期段階を容易にスクリーニングしたいと考えている。しかしながら、現在の診断ツールは高価で複雑である場合がある。同様に、機械的作用によりペットの歯を清浄にするのを助ける多くの製品があるが、現在のところ、この作用と、歯科衛生、消化の問題又は糖尿病のような一般的な健康問題をペットの唾液を使用してスクリーニングする能力とを合わせ持つ製品は1つも存在しない。したがって、歯を清浄にする機構及び動物の健康をスクリーニングし診断する機構を有する新規の口腔係合アセンブリが求められている。
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
[0005]したがって、本発明の目的は、動物の動物内の状態又は病気を診断するのに有用な口腔係合アセンブリを提供することにある。
【0006】
[0006]本発明の他の目的は、歯を強化するのに有用な口腔係合アセンブリを提供することにある。
【0007】
[0007]本発明の他の目的は、動物の状態又は病気を診断するのに適した挿入可能な診断センサを有する口腔係合アセンブリを提供することにある。
【0008】
[0008]本発明の他の目的は、口腔係合アセンブリを使用して動物の口腔流体を集める方法を提供することにある。
【0009】
[0009]本発明の他の目的は、口腔係合アセンブリを使用して動物の歯を強化する方法を提供することにある。
【0010】
[0010]本発明の他の目的は、口腔係合アセンブリを使用して動物の状態又は病気を診断する方法を提供することにある。
【課題を解決するための手段】
【0011】
[0011]これらの目的及びその他の目的は、マウスピースと診断レセプタクル(receptacle:受け器)とを含む口腔係合アセンブリを使用することによって達成される。好ましい実施形態では、口腔係合アセンブリが、開口を画定するハンドルと、ハンドルに取り付けられた支持部とを備えるマウスピースを含む。診断レセプタクルは、ハンドルの開口及び支持部に挿入可能である。診断レセプタクルには、1つ又は複数の診断センサを、動かないように又は取り外し可能に挿入することができる。この口腔係合アセンブリを使用して、口腔衛生を向上させ、動物の健康をスクリーニングし診断することができる。
【0012】
[0012]当業者には、本発明の他の追加の目的、特徴及び利点が明白であろう。
【図面の簡単な説明】
【0013】
図1】本発明の一実施形態における口腔係合アセンブリの透視図である。
図2】口腔係合アセンブリのマウスピースから分離された診断レセプタクル及び診断センサの透視図である。
図3】口腔係合アセンブリを利用している使用者及び動物を示す図である。
図4】本発明の一実施形態における診断レセプタクル及び診断センサの透視図である。
図5】流体捕捉機構を有する、本発明の一実施形態における診断レセプタクルの透視図である。
図6】本発明の第2の実施形態における口腔係合アセンブリの透視図である。
図7】本発明の第3の実施形態における口腔係合アセンブリの透視図である。
【発明を実施するための形態】
【0014】
[定義]
[0020]用語「単一のパッケージ」は、キットの構成要素が、1つ若しくは複数の容器内において物理的に関連づけられており、又は1つ若しくは複数の容器に物理的に関連づけられており、キットの構成要素が、製造、配布、販売又は使用のための単位とみなされることを意味する。容器には、限定はされないが、任意のタイプ、設計若しくは材料の袋、箱、カートン、瓶若しくはパッケージ、又は上包み包装、収縮包装、貼り合わされた構成要素(例えばステープル留めされた構成要素、接着された構成要素など)、或いはこれらの組合せが含まれる。単一のパッケージは、製造、配布、販売又は使用のための単位とみなされるような態様で物理的に関連づけることができる本明細書に記載されたマウスピース、診断レセプタクル、診断図表、口腔流体用の診断ツールなどを収容することができる。
【0015】
[0021]用語「仮想パッケージ」は、残りの構成要素、例えば1つの構成要素を含んだ袋又は他の容器をどのようにして入手するのかを使用者に教える1つ又は複数の物理的キット構成要素又は仮想キット構成要素に関する指示、及び、あるウェブサイトへ行き、記録されたメッセージ若しくはファックスボックスサービスに接続し、視覚メッセージを閲覧し、又は飼養者若しくは指導者に連絡して、キットをどのように使用するのかについての説明、又はキットの1つ若しくは複数の構成要素に関する安全情報若しくは技術情報を入手するよう使用者に教える指示によって、キットの構成要素が関連づけられていることを意味する。
【0016】
[0022]用語「診断センサ」は、動物の体成分に曝されたときに動物の健康又は状態を指示するハンドル目的に使用することができる任意の装置、化合物又は材料を意味する。この体成分は例えば動物の口腔流体又は呼気である。この指示は、動物の特定の状態又は状態の変化に対応する色、パターン、形状などの変化又は他の適当な変化とすることができる。
【0017】
[0023]前後関係からそうでないことが明白でない限り、本明細書及び添付の特許請求の範囲で使用されるとき、単語の単数形は複数を含み、単語の複数形は単数を含む。したがって、指示「a」、「an」及び「the」は一般に、対応するそれぞれの用語の複数を含む。例えば、「口腔アセンブリ(an oral assembly)」又は「方法(a method)」への言及は、複数のこのような「口腔アセンブリ」又は「方法」を含む。同様に、語「備える/含む(comprise)」、「備える/含む(comprises)」及び「備える/含む(comprising)」は、除外的にではなく包括的に解釈すべきである。同様に、前後関係からそのような解釈が不可能であることが明白でない限り、用語「含む(include)」、「含む(including)」及び「若しくは/又は/或いは(or)」は全て包括的であると解釈すべきである。本明細書で使用される場合、特にその後に複数の用語が列挙されているとき、用語「例」は、単に例示及び例証のためのものであり、それらの「例」が排他的又は包括的であると考えるべきではない。
【0018】
[0024]本明細書に開示された装置、アセンブリ、キット、方法、組成物及び他の進歩は、当業者なら理解するように、変化し得るものであるため、本明細書に記載された特定の方法論、プロトコル及び試薬に限定されない。さらに、本明細書で使用される専門用語は、特定の実施形態を記述することだけを目的としており、それらの用語が、開示された又は特許請求の範囲に記載された特定の実施形態の範囲を限定することは意図されておらず、それらの用語は該範囲を限定しない。
【0019】
[本発明の説明]
[0025]一態様において、本発明は、図1〜2に示すように、開口22を画定するハンドル20と、ハンドル20に取り付けられた支持部30とを有するマウスピース12を含む口腔係合アセンブリ10を提供する。支持部30は、通路を画定し、1つ又は複数の開口部32を含む。口腔係合アセンブリ10は、取っ手20の開口22及び支持部30の通路に挿入可能な診断レセプタクル40をさらに含む。ハンドル20は、使用者がハンドル20を容易に握ることを可能にする適当な構成とすることができ、テクスチャ(生地様模様)の付いた適当な握りを含むことができる。
【0020】
[0026]図1〜2にさらに示すように、支持部30は複数の剛毛50を含むことができる。剛毛50は、支持部が動物の口の中にあるときに動物の歯に沿ってブラッシングするように構築され、配列される。剛毛50は、動物の歯の機械的な歯科清浄化を最適にし、及び/又は動物の歯肉をマッサージするのに適したサイズ、形状又は量を有することができる。加えて、剛毛50は、動物によって噛まれることに対して十分な強度、柔軟性及び耐久性を提供する、ゴム、プラスチックなどの適当な材料から製作することができる。一実施形態では、支持部30及び/又は剛毛50を脱臭剤、歯清浄化製品又は口腔殺菌剤でコーティングすることができる。
【0021】
[0027]使用時、使用者60は、図3に示すように、イヌ70などのペット動物の口に口腔係合アセンブリ10を挿入する。この挿入は一般に、動物と遊戯を行うことによって実行され、その際、動物はアセンブリをくわえ、引っ張り、その間、使用者はハンドルを持ち続ける。イヌ70が口腔係合アセンブリ10をしっかりと噛みしめている間に、使用者60は、口腔係合アセンブリ10を前後、左右又は上下に動かして、口腔係合アセンブリ10がイヌ70の歯にこすりつけられるようにすることができる。さらに、この動作の間に、イヌ70から放出された口腔流体が、口腔流体を口腔係合アセンブリ10内に集め、動物の健康を評価する際の診断目的に使用するのに都合よく、口腔係合アセンブリ10の支持部30に形成された開口部32を通り抜けることができる。例えば、口腔流体は、アセンブリ内のセンサと接触し、又は集められてアセンブリから取り出され、次いで検査される。
【0022】
[0028]一実施形態では、診断レセプタクル40が、1つ又は複数の診断センサ46を含む細長い棒42に取り付けられた把持部分44を含む。図2に示した実施形態では、ハンドル20が、診断レセプタクル40の把持部分44と係合する受取り溝24を含む。診断レセプタクル40の把持部分44は、受取り溝24にぴったりとはまる形状を有することができる。口腔係合アセンブリ10が使用されているときに容易に外れないように、把持部分44は、例えばスナップばめなどの適当な機構を使用して受取り溝24に取り付けることができる。
【0023】
[0029]図4に示すように、診断レセプタクル40は、1つ又は複数の診断センサ46を含むことができる。診断センサ46は、動物の唾液又は呼気と反応し、動物の健康状態又は病気を指示することができる適当なセンサとすることができる。診断センサ46は、適当な方法で診断レセプタクル40に取り外し可能に挿入し、又は取り付けることができる。この構成では、診断レセプタクル40を破壊することなく診断レセプタクル40から診断センサ46を容易に取り外し、取り替えることができる。したがって、複製可能なセンサを使用して、診断レセプタクル40を複数回、再使用することができる。
【0024】
[0030]或いは、診断レセプタクル40は、一体化された診断装置を形成するように診断レセプタクル40に固定的に取り付けられた少なくとも1つの診断センサ46を備えることもできる。この構成では、例えば、診断レセプタクル40を破壊することなく診断レセプタクル40から診断センサ46を取り外すことはできない。
【0025】
[0031]一実施形態では、診断センサ46が、動物の健康状態又は病気を指示する検査ストリップ(帯状体)(例えば目視検査ストリップ、唾液によって活性化される検査ストリップ又はグルコース検査ストリップ)の形態をとることができる。例えば、図4に示すように、動物の唾液又は呼気と接触したときに診断センサ46のパターンが変化して、動物の健康状態を指示することができる。動物の口腔流体又は呼気に曝露した後の診断センサ46のパターン(又は色)を、動物が有している可能性がある健康のタイプを診断センサ46のパターン(又は色)に基づいて指示する診断図表48と比較する。診断図表48は、診断レセプタクル40とは別個とすることができ、又は診断レセプタクル40の一部として診断レセプタクル40に組み込む(例えば細長い棒42の一部分に取り付ける)ことができる。
【0026】
[0032]診断センサ46は、動物の所望の健康状態又は健康変化及び動物の病気を測定し又は診断するように製作することができる。このような健康状態又は病気は、歯、消化、糖尿病、口臭若しくはこれらの組合せ、又はセンサを使用して測定若しくは診断することができる動物に関連した他の健康状態とすることができる。実行することができる診断検査の非限定的な例には、歯垢及び歯石の蓄積、微生物叢量、養分吸収並びにグルコース濃度などがある。一実施形態では、診断レセプタクル40が呼気検査器を含む。
【0027】
[0033]動物の所有者又は飼養者は、診断レセプタクル40に診断センサ46を挿入し、動物にくわえさせ、流体(唾液)を集め、流体の何らかの成分(例えばグルコース)を検査することによって、診断レセプタクル40を含む口腔係合アセンブリ10を1回又は数回(例えば毎日)使用することができる。より詳細には、動物飼養者は、口腔係合アセンブリ10を手にとり、口腔係合アセンブリ10から診断レセプタクル40を取り外し、診断レセプタクル40に診断センサ46を挿入し、口腔係合アセンブリ10を動物にくわえさせ、動物から放出された口腔流体を診断レセプタクル40の診断センサ46と接触させ、診断センサ46(例えば変色の有無)を観察し、診断センサ46の状態に基づいて診断を下す(例えば、変色していること又は変色していないことが、ある病気又は状態を指示する)。
【0028】
[0034]動物飼養者は、診断レセプタクル40から診断センサ46を取り外し、診断レセプタクル40を洗浄し、診断レセプタクル40を保管することができ、翌日又は他の適当な時日に、新たな診断センサ46を前述のとおりに診断レセプタクル40に挿入し、動物にくわえさせることにより、診断レセプタクル40を再び使用することができる。この点に関して、再使用可能な口腔係合アセンブリ10は、口腔係合アセンブリ10とともに使用される診断センサ46(例えば検査ストリップ)の販売とは別個に販売し又は提供することができる。
【0029】
[0035]或いは、診断レセプタクルに診断センサが既に固定的に取り付けられた前述の一体化された診断装置とともに、口腔係合アセンブリ10を販売することもできる。飼養者は、診断レセプタクル及び別個の診断センサの代わりに一体化された診断装置を口腔係合アセンブリに挿入することができるため、このような一体化された診断装置は、動物飼養者にとって好都合であることがある。この状況において、飼養者は、診断レセプタクルを取り外し、その診断レセプタクルを一体化された診断装置に替え、一体化された診断装置を使用し、その一体化された診断装置を投げる(又は検査のために検査機関若しくは病院に送る)ことになる。
【0030】
[0036]他の態様では、図5に示すように、口腔係合アセンブリの診断レセプタクル80が、診断センサ84に加えて又は診断センサ84の代わりに、トレー82及び/又はスポンジ84などの1つ又は複数の流体捕捉機構を含むことができる。この実施形態では、診断レセプタクル80が「口腔試料採集器」として構成される。診断レセプタクル80は、流体トレー82、スポンジ86及び/又は診断センサ84を表面に有する細長い棒88に取り付けられた適当な把持部分90を含むことができる。
【0031】
[0037]流体捕捉機構を、動物の口の中に口腔係合アセンブリが配置されているときに口腔流体を捕捉し集める適当な任意の機構とすることもできる。次いで、この口腔試料採集器(例えば流体捕捉機構)から口腔流体を採取し、続いてその口腔流体を、適当な診断ツールを使用して検査することができる。例えば、使用中に、動物飼養者は、(1)流体を含む口腔試料採集器を、(a)口腔試料採集器内の流体を検査することができる場所、若しくは(b)口腔試料採集器から流体を取り出し、その流体を検査することができる場所へ持ち込むか、又は(2)口腔試料採集器を密封し、口腔流体を(a)若しくは(b)に示したように検査することができる遠隔の場所へ送る(例えば検査機関又は病院へ郵送する)かすることができる。
【0032】
[0038]他の態様において、本発明は、図6に示すように、開口を画定するハンドル120と、ハンドル120に取り付けられた支持部130とを有するマウスピース112を含む口腔係合アセンブリ110を提供する。支持部130は、通路を画定し、1つ又は複数の開口部132を含む。口腔係合アセンブリ110は、ハンドル120の開口及び支持部130の通路に挿入可能な診断レセプタクル140をさらに含む。
【0033】
[0039]診断レセプタクル140は、1つ又は複数の診断センサ146を含む細長い棒142に取り付けられた把持部分144を含む。診断センサ146は、診断レセプタクル140の細長い棒142に動かないように又は取外し可能に挿入する(例えば取り付ける)ことができる。或いは、診断レセプタクル140は、診断センサ146に加えて又は診断センサ146の代わりに1つ又は複数の流体捕捉機構を含むこともできる。
【0034】
[0040]図6にさらに示すように、支持部130は剛毛を含まない。しかしながら、支持部130は、動物の口の中にぴったりとはまる適当な形状を有することができる。加えて、支持部130は、例えば歯にこすりつけられたときに動物の歯の表面を機械的に清浄にするように構成された適当なテクスチャ表面134を有することができる。一実施形態では、支持部130を、脱臭剤、歯清浄化製品又は口腔殺菌剤でコーティングすることができる。
【0035】
[0041]他の態様において、本発明は、図7に示すように、開口を画定するハンドル220と、ハンドル220に取り付けられた支持部230とを有するマウスピース212を含む口腔係合アセンブリ210を提供する。支持部230は、通路を画定し、1つ又は複数の開口部232を含む。口腔係合アセンブリ210は、ハンドル120の開口及び支持部130の通路に挿入可能な診断レセプタクル240をさらに含む。
【0036】
[0042]診断レセプタクル240は、1つ又は複数の診断センサ246を含む細長い棒242に取り付けられた把持部分244を含む。診断センサ246は、診断レセプタクル240の細長い棒242に動かないように又は取外し可能に挿入する(例えば取り付ける)ことができる。或いは、診断レセプタクル240は、診断センサ246に加えて又は診断センサ246の代わりに1つ又は複数の流体捕捉機構を含むこともできる。
【0037】
[0043]図7にさらに示すように、支持部230は、動物の歯に適合するように構築及び構成された固定装置の形状を有する。例えば、固定装置の形状の支持部230は、動物の上側の一組の歯及び/又は下側の一組の歯と一致する輪郭を有する凹んだ表面234を画定することができる。固定装置の形状の支持部203は、対象とする動物(例えば大型犬、小型犬、ネコ、子犬など)に応じた適当なサイズ及び歯の設計を有することができる。一実施形態では、固定装置の形状の支持部230を、脱臭剤、歯清浄化製品又は口腔殺菌剤でコーティングすることができる。
【0038】
[0044]他の態様において、本発明は、動物から口腔流体を集める方法を提供する。この方法は、1)開口を画定するハンドルと、ハンドルに取り付けられた支持部とを含み、支持部が通路を画定し、支持部が少なくとも1つの開口部を備えるマウスピースと、2)ハンドルの開口及び支持部の通路に挿入可能な診断レセプタクルと、を具備する口腔係合アセンブリを用意することを含む。診断レセプタクルは、口腔試料採集器を形成する、例えばトレー、スポンジなどの流体捕捉機構を含む。
【0039】
[0045]この方法は、口腔係合アセンブリを動物の口に挿入すること、及び口腔試料採集器上に十分な量の口腔流体が集められた後に口腔係合アセンブリを取り出すことをさらに提供する。一実施形態では、この方法が、口腔試料採集器上に集められた口腔流体を流体診断ツールを使用して検査することをさらに含む。或いは、口腔試料採集器を、検査のために病院又は検査機関へ送ることもできる。加えて、この方法の診断レセプタクルは、1つ又は複数の診断センサを含むことができる。
【0040】
[0046]他の態様において、本発明は、動物の状態又は病気を診断する方法を提供する。例えば、この方法を使用して、口腔流体から診断することができる任意の状態又は病気(例えばケトーシス)を検査することができる。この方法は、1)開口を画定するハンドルと、ハンドルに取り付けられた支持部とを含み、支持部が通路を画定し、支持部が少なくとも1つの開口部を備えるマウスピースと、2)ハンドルの開口及び支持部の通路に挿入可能な診断レセプタクルと、を具備する口腔係合アセンブリを用意することを含む。診断レセプタクルは、診断レセプタクルに動かないように又は取外し可能に挿入された(例えば取り付けられた)診断センサを含む。
【0041】
[0047]この方法は、口腔係合アセンブリを動物の口に挿入すること、診断センサが診断又は状態を指示するのに十分な時間が経過した後に口腔係合アセンブリを取り出すこと、及び断センサから診断又は状態を読み取ることをさらに含む。いくつかの実施形態では、診断センサが遠隔地で読み取られる。例えば、分析のため、診断センサが、郵送又は他の手段によって検査機関へ送られる。
【0042】
[0048]一実施形態では、この方法が、診断センサ上の色又はパターンを診断図表上のパターンと比較して、動物の診断又は状態を決定することを含むことができる。診断センサは、例えば歯、消化、糖尿病、口臭及びこれらの組合せに関係した健康状態又は他の所望の健康状態を検査するための検査ストリップを含むことができる。この方法の診断レセプタクルは流体捕捉機構を含むこともできる。
【0043】
[0049]他の態様において、本発明は、動物の口の健康を増進する方法を提供する。口の健康は例えば、動物の歯を清浄にすること、並びに/又は動物の歯及び歯肉をマッサージし強化することに関係する。この方法は、1)開口を画定するハンドルと、ハンドルに取り付けられた支持部とを含み、支持部が通路を画定し、支持部が少なくとも1つの開口部を備えるマウスピースと、2)ハンドルの開口及び支持部の通路に挿入可能な診断レセプタクルと、を具備する口腔係合アセンブリを用意することを含む。
【0044】
[0050]この方法は、口腔係合アセンブリを動物の口に挿入すること、その動物が、自身の歯を使用して口腔係合アセンブリに噛みつくようにすること、及び口腔係合アセンブリが動物の歯をブラッシングするように口腔係合アセンブリを適当な方向に動かして(例えば引っ張ったり、押したり、持ち上げたりして)、歯を機械的に清浄にすることをさらに含む。支持部は、動物の歯を十分に清浄にすることができる複数の剛毛及び/又はテクスチャの付いた表面を含むことができる。
【0045】
[0051]他の態様において、本発明は、本発明の口腔係合アセンブリを製作し使用するのに有用なキットを提供する。このキットは、そのキット構成要素に対して適当な単一のパッケージの別個の容器内又は仮想パッケージの別個の容器内に、(A)開口を画定するハンドルと、ハンドルに取り付けられた支持部とを含み、支持部が少なくとも1つの開口部を備えるマウスピースと、ハンドルの開口及び支持部の通路に挿入可能な診断レセプタクルと、診断レセプタクルに挿入可能な診断センサとを含み、又は(B)開口を画定するハンドルと、ハンドルに取り付けられた支持部とを含み、支持部が少なくとも1つの開口部を備えるマウスピースと、ハンドルの開口に挿入可能な診断レセプタクルと、(1)診断レセプタクルに挿入することができるように構成された、動物の健康を診断するための診断センサ、(2)診断センサと一緒に使用される診断図表、(3)動物の歯を強化するためにマウスピースをどのように使用するのかについての説明、(4)マウスピース及び診断レセプタクルを使用して動物の口腔衛生をどのようにして向上させるのかについての説明、(5)動物の医学的状態をスクリーニングするために診断レセプタクルをどのように使用するのかについての説明、(6)マウスピース及び診断レセプタクルを使用するための技術的な支援をどのようにして得るのかについての説明、(7)診断レセプタクル上に収容された口腔流体をさらに検査するために診断レセプタクルをどこへ送るのかについての説明、(8)動物の特定の医学的状態を検査するための追加の診断レセプタクル、並びに(9)診断レセプタクルによって集められた口腔流体を検査するための口腔流体診断ツールのうちの少なくとも1つとを含む。
【0046】
[0052]このキットが仮想パッケージを含むとき、キットは、1つ又は複数の物理キット構成要素と組み合わされた仮想環境内の説明に限定される。このキットは、キット構成要素を、さまざまな組合せで含むことができる。一実施形態では、キットが、マウスピース及び診断レセプタクルを含む。この実施形態では、診断レセプタクルに関連した1つ若しくは複数の診断センサを、キットと一緒に販売し、又は、例えば仮想キットの一部としてキットとは別に販売することができる。或いは、診断センサを、一体化された診断装置を形成するようにキット内の診断レセプタクルに固定的に取り付けられることもできる。
【0047】
[0053]他の実施形態では、キットが、マウスピース、診断レセプタクル及び診断図表を含む。他の実施形態では、キットが、マウスピース、診断レセプタクル、診断図表及び口腔流体診断ツールを含む。他の実施形態では、キットが、口腔係合アセンブリと、診断図表のパッケージとを含む。本発明の範囲には、さまざまな説明と診断レセプタクルとを含む組合せを含む、このような多くの他の組合せが包含される。
【0048】
[0054]キットは、注文され、消費者に別々に発送される1つ又は複数のキット構成要素、例えばインターネット上で又は電話によって注文され、別々の場所から消費者の住所へ発送されるマウスピース及び診断レセプタクルを包含することができる。全ての実施形態において、マウスピース及び診断レセプタクルを取付け可能及び取外し可能とすることができ、そのため、マウスピース及び診断レセプタクルを使用して、本発明の口腔係合アセンブリを製作することができる。
【0049】
[0055]他の態様において、本発明は、(1)マウスピースと診断レセプタクルとを組み合わせて口腔係合アセンブリを製作すること、(2)口腔係合アセンブリを使用して動物の歯を強化すること、(3)口腔係合アセンブリを使用して動物の口の健康を増進すること、(4)口腔係合アセンブリを使用して動物の全般的な健康を診断すること、(5)口腔係合アセンブリを使用して動物の医学的状態をスクリーニングすること、(6)キットを使用して口腔係合アセンブリを製作すること、及び(7)口腔係合アセンブリを製作し又は使用するための技術的な支援を得ることのうちの1つ又は複数についての情報又は説明を伝達するための手段を提供する。
【0050】
[0056]この伝達手段は、前記情報又は説明を含んだ文書、ディジタル記憶媒体、光学記憶媒体、音声提示又は視覚表示である。ある種の実施形態では、この伝達手段を、表示されたウェブサイト、視覚表示キオスク、パンフレット、製品ラベル、パッケージ内の挿入物、広告、印刷物、公告、オーディオテープ、ビデオテープ、ディジタルストリーミング、DVD、CD−ROM、コンピュータ可読チップ、コンピュータ可読カード、コンピュータ可読ディスク、USB装置、FireWire装置、コンピュータメモリ及びこれらの任意の組合せとすることができる。
【0051】
[0057]有用な情報は、本発明及び本発明の使用についての疑問を消費者が抱いた場合に消費者が使用する1つ又は複数の連絡先情報を含む。この伝達手段は、本発明を使用する利益について説明し、口腔係合アセンブリを使用して動物のために本発明を使用する承認された方法を知らせるのに有用である。
【0052】
[0058]他の態様において、本発明は、本発明の口腔係合アセンブリを収容するのに有用なパッケージを提供する。このパッケージは、口腔係合アセンブリを収容するのに適した少なくとも1つの材料と、パッケージが口腔係合アセンブリを収容していることを示す1つ若しくは複数の語、絵、図案、頭字語、標語、句又は他の意匠(device)或いはこれらの組合せを含む、前記材料に貼り付けられたラベルとを含む。このような意匠は一般に、前記材料に印刷された語「診断装置」若しくは「口腔診断装置」若しくは「呼気検査気器」若しくは「唾液診断用」、又は等価の表現を含む。本発明では、口腔係合アセンブリを収容するのに適した任意のパッケージ構成及び包装材料、例えば紙、プラスチック、箔、金属などから製造された袋、箱、瓶、缶、パウチなどが有用である。好ましい実施形態では、パッケージが、本発明の口腔係合アセンブリをさらに含む。さまざまな実施形態では、パッケージが、パッケージを開けずにパッケージの中身を見ることを可能にする少なくとも1つの窓をさらに備える。いくつかの実施形態では、この窓が、包装材料の透明部分である。他の実施形態では、この窓が、包装材料の欠失部分である。
【0053】
[0059]他の態様において、本発明は、動物の状態又は病気を診断するのに適した診断センサを提供する。この診断センサは、本発明の口腔係合アセンブリの診断レセプタクル40内のセンサ受取り部分に正確に一致するように構成された診断センサを含み、センサ受取り部分は、そのように構成されたセンサに正確に一致するように構成されている。センサ受取り部分は、例えば正方形、楕円形、長方形、円形など適当な任意の形状又は構成を有することができる。いくつかの実施形態では、このセンサ及びセンサ受取り部分が、検査されている動物又は実行されている診断検査を示すある物体の画像、例えばその検査が犬に対するものであることを示す犬の足のような形状又はその検査が呼気検査に関することを示す動物の鼻口部のような形状を有する画像を担持するように構成される。複数の検査に対して診断レセプタクル40を使用することを可能にするために、診断レセプタクル40はこのような構成を2つ以上有することができ、この構成は、所望の検査が実行されていることを保証することで使用者を助ける。
【0054】
[0060]他の態様において、本発明は、動物から口腔流体、例えば唾液を集めるのに適した口腔試料採集器を提供する。この口腔試料採集器は、本発明の口腔係合アセンブリの診断レセプタクル40内の口腔試料採集器受取り部分に正確に一致するように構成された口腔試料採集器を含み、センサ受取り部分は、そのように構成された口腔試料採集器に正確に一致するように構成されている。口腔試料採集器受取り部分は、例えば正方形、楕円形、長方形、円形など適当な任意の形状又は構成を有することができる。いくつかの実施形態では、口腔試料採集器及び口腔試料採集器受取り部分が、検査されている動物又は実行されている診断検査を示すある物体の画像、例えばその検査が犬に対するものであることを示す犬の足のような形状又はその検査が呼気検査に関することを示す動物の鼻口部のような形状を有する画像を担持するように構成される。診断レセプタクル40を使用して複数の試料を集めることを可能にするために、診断レセプタクル40はこのような構成を2つ以上有することができ、この構成は、所望の検査が実行されていることを保証することで使用者を助ける。このような口腔試料採集器は、分析機関などの遠隔の場所へ送る1つ又は複数の口腔流体試料を集めるのに特に有用である。
【0055】
[0061]本明細書に引用され又は本明細書で言及された全ての特許、特許出願、刊行物及び他の参照文献は、法が許す範囲で、参照により本明細書に組み込まれる。それらの参照文献の議論は単に、それらの文献の中でなされている主張の概要を示すことだけが意図されている。そのような特許、特許出願、刊行物若しくは参照文献又はそれらの部分を本発明の関連先行技術とすることは許されず、そのような特許、特許出願、刊行物及び他の参照文献の正確さ及び適切性に疑義を申し立てる権利は明確に留保されている。
図1
図2
図3
図4
図5
図6
図7