(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
請求項1〜20のいずれか一項に記載のインジェクターシステム(100)用のマガジン(40)であって、少なくとも1つのレンズ(90)の受容エリア(44)を有し、前記少なくとも1つのレンズはリテーナー(60)によって前記受容エリア(44)内に固定可能であり、前記レンズ(90)に関連付けられる面(60d)に、前記リテーナー(60)は前記受容エリア(44)内に収容されるレンズ(90)用の保持デバイス(64)及び/又は回転防止保護部(65)を有し、好ましくは、前記回転防止保護部(65)は前記保持デバイス(64)に配置される、マガジン。
【背景技術】
【0002】
眼内レンズは人の目の自然レンズの代わりに用いるレンズインプラント又は人工レンズである。眼内レンズは詳細には、レンズの曇り(白内障)によって冒された水晶体の代わりに用いられる。手術によって、冒された水晶体が取り出され、眼内レンズが挿入される。目への挿入は、例えば、いわゆる、インジェクターによって成し遂げられる。これに関連して、眼内レンズが移植される外科的切開はできる限り小さいことが重要である(例えば、約3mm)。これは、合併症を起こすことなく、最速の可能な治癒過程を提供し、縫合を不要にすることもできる。
【0003】
一般的に約5mm〜6mmの直径を有する眼内レンズを移植できるようにするために、約3mmの小さな切開部を通り抜けるようにレンズを折り畳み可能にしなければならない。折り畳み式レンズを折り畳み、人の目に挿入するインジェクターは、例えば、特許文献1において記述されている。特許文献1の内容は、その全体が本明細書に参考として援用されている。
【0004】
特許文献1には、一時的に折り畳まれた眼内レンズを移植し、挿入するインジェクターが記述されており、そのインジェクターを用いて、目内の約3mmの必要とされるサイズの切開部を通して水晶体の被膜の中に折り畳み式レンズを挿入することができる。
【0005】
そのインジェクターは、太い挿入/保持部と、注入側にある細い注入管とを有する本体と、移送チャネルとしての連続的な軸方向開口部とを備える。さらに、そのインジェクターは、移送チャネル内で軸方向に変位可能であるように配置されるスライダーを備える。さらに、そのインジェクターは、レンズの挿入チャネルとして、挿入/保持部内に、移送チャネルの軸を横切る径方向の挿入開口部を備える。挿入開口部は、連続的な移送開口部と連通する。挿入開口部において、折り畳まれていないレンズが移送のために支持面上に水平に載置され、レンズを中心にして長手方向に延在する保持リブによって保持される。保持リブは板状の、径方向に延在する折り畳み用リブであり、挿入開口部を通して、移送チャネルの中に径方向に圧入することができ、それにより、レンズは、保持リブの周囲に折り畳まれて、移送チャネルの中に完全に挿入される。
【0006】
特許文献1において記述されるインジェクターは、人及び/又は動物の目の中に眼内レンズを安全に移植するのを確実にする。インジェクターの装填、又は眼内レンズのインジェクターへの挿入は、執刀する眼科医又は支援する手術室看護師によって、手術の直前にのみ行うことができる。
【0007】
しかしながら、眼内レンズを目の中に正確に挿入できるようにするために、レンズが折り畳み用リブによって移送チャネルの中に正確に挿入可能であるように、レンズは支持面上にできる限り正確に位置決めされる必要がある。
【0008】
レンズが十分正確に装填されない場合には、この結果として、レンズが折り畳み用リブによって折り畳まれ、移送チャネルに挿入されるときに、レンズが望ましくないように回転する場合がある。或る状況下では、折り畳み用リブと移送チャネルとの間にレンズが挟まれて、使用不可能になる場合さえある。
それゆえ、眼科医又は手術室看護師によって行われる装填が潜在的なリスクを与える。さらに、滅菌条件下にあるパッケージ内に予め格納されたレンズが、パッケージから取り出され、インジェクターに入れられるときに汚染される場合もある。
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0010】
上記のこの背景に対して、本発明の目的は、上記の欠点を少なくとも軽減するか、又は完全に解消する、眼内レンズ用インジェクターを提供することである。
【課題を解決するための手段】
【0011】
特にレンズが最適でない状態で装填されている場合であっても、レンズを移送チャネルの中に再現可能に挿入し、かつ折り畳み、さらには、レンズを目の中に再現可能に挿入し、かつ広げるのを確実にできるようにすべきである。
【0012】
これらの目的は、独立請求項によるインジェクターシステムによって既に達成されている。有利な実施形態が従属請求項に記載される。
【0013】
一般的には、本発明は、一方ではインジェクター内の眼内レンズの固定、他方では眼内レンズの折り畳み及びインジェクターへの挿入が同じ構成要素によって達成されないようにして、従来技術において記述されるインジェクターを改善することを提案する。
【0014】
詳細には、本発明は、レンズを目の中に挿入又は移植するインジェクター又はインジェクターシステムであって、以下の構成要素、すなわち、
前端及び後端を有するインジェクター本体と、
前記インジェクター本体の前記前端に配置されるカニューレであって、該カニューレは移植されるレンズの移送チャネルを提供し、該レンズは、好ましくは側部の入口開口部を介して前記移送チャネルの中に供給することができる、カニューレと、
少なくとも1つのレンズの受容エリアを有するマガジンであって、前記レンズはリテーナーによって前記受容エリア内に固定することができ、該マガジンは、レンズを好ましくは側部の入口開口部を介して前記移送チャネルの中に供給することができるように配置される、マガジンと、
折り畳み用本体であって、前記レンズが前記折り畳み用本体の周囲で少なくとも部分的に折り畳み可能であるようにして、前記レンズを前記移送チャネルの中に押入するように、該折り畳み用本体は前記マガジンの中に、かつ前記入口開口部の中に挿入可能である、折り畳み用本体と、
スライダーであって、該スライダーは、好ましくは軸方向において前記インジェクター本体内で摺動可能に配置され、前記レンズを前記移送チャネルから排出できるようにして、前記インジェクター本体の前記前端を介して前記移送チャネルの中に押入することができる、スライダーと、
を備える、インジェクター又はインジェクターシステムを提供する。
【0015】
カニューレは、目の中に少なくとも部分的に導入され、そこを通ってレンズが目の中に挿入される管であるか、又はそのような管を備える。このために、レンズはマガジン内の初期位置からカニューレの中に、又はカニューレの移送チャネルの中に、それゆえ、移送位置に移送される。移送位置から、レンズは、スライダーによって、移送チャネルから出口開口部を通って目の中に押入される。レンズをインジェクターから排出するスライダーは、レンズスライダーと呼ばれる場合もある。それゆえ、移送チャネルは、少なくとも、そこを通ってレンズがスライダーによって移動されるインジェクターの部分を表す。カニューレは直接的又は間接的にインジェクター本体に接続することができる。移送チャネルの側面、例えば、移送チャネルの上部又は底部に入口開口部又は挿入開口部が配置されることが好ましい。
【0016】
レンズは、折り畳み用本体によって、詳細には、押入又は圧入によってマガジンから移送チャネルの中に移送される。折り畳み用本体は、レンズを折り畳み、及び/又はレンズを移送チャネルの中に押入するデバイスである。好ましくは、折り畳み用本体は、折り畳み用ブレードとも呼ばれる場合がある折り畳み用プレートである。折り畳み用プレート又は折り畳み用本体は、折り畳み用プレート又は折り畳み用本体によって係合されるときに、レンズが折り畳み用プレート又は折り畳み用本体の周囲で折り畳まれるように構成され、及び/又はそのようにレンズと係合するプレート又は本体である。折り畳み用プレート又は折り畳み用本体は、特にフラップ上に配置される場合には、折り畳み用リブとも呼ばれる。折り畳み用本体又は折り畳み用プレート又は折り畳み用リブは、好ましくは径方向において、移送チャネルの中に圧入することができる。
【0017】
折り畳み用本体又は折り畳み用プレートは別の構成要素として設けることができるか、又はインジェクターシステム、好ましくはカニューレと結合することができる。一実施形態では、折り畳み用本体又は折り畳み用プレートは、カニューレに枢着されることが好ましいフラップの下側に配置され、それにより、フラップのヒンジ閉状態において、レンズは移送チャネル内に配置され、折り畳み用本体又は折り畳み用プレートの周囲に少なくとも部分的に折り畳まれる。この実施形態では、フラップが折り畳み用プレート又は折り畳み用本体を支持するので、フラップは簡潔に折り畳みフラップとも呼ばれる。
【0018】
一実施形態では、折り畳み用本体又は折り畳み用プレートに、及び/又は移送チャネルの上側領域内にレンズ用の少なくとも2つの保持レッジが配置され、これらの保持レッジは、レンズが移送チャネルに押入されるときに、レンズの縁部又はレンズの周縁部の少なくとも一部に対する係合面を画定する。
【0019】
一般的には、眼内レンズは2つのハプティックを有する。レンズを目の中に確実に、かつ安全に挿入するのを助けるために、ハプティックはレンズから突出すべきでない。むしろ、ハプティックは規定位置内に存在すべきである。本発明の一実施形態では、ハプティックはレンズにぴったり合うべきである。例えば、ハプティックはレンズの中で丸めることができる。インジェクター内のレンズの向きによるが、例えば、一方のハプティックはインジェクターの前方領域内にあり(前方ハプティック)、もう一方のハプティックはその後方領域内にある(後方ハプティック)。
【0020】
本発明の一実施形態では、折り畳み用本体はレンズのハプティック、好ましくは後方ハプティックの受容エリアを有し、レンズの好ましくは後方ハプティックをその中に導入することができる。特に、レンズの好ましくは後方ハプティックの受容エリアは、折り畳み用本体の一端、好ましくは後端に凹部によって設けられる。
【0021】
後方ハプティックを受容エリアの中に移送するために、インジェクターシステムの一実施形態はハプティックスライダーを備える。第1のステップにおいて、レンズの後方ハプティックをハプティックスライダーによって折り畳み用本体内の受容エリアの中に挿入することができる。第2のステップにおいて、その後、レンズ用スライダーによって、レンズがインジェクターから排出される。排出されるとき、例えば、折り畳みレンズは丸くなり、それにより、後方ハプティックを少なくとも部分的に丸める。その際、後方ハプティックは少なくとも部分的に、丸められたレンズの内部にある。
【0022】
しかしながら、ハプティックスライダーはレンズ用スライダーに結合されるか、又は結合可能にすることもでき、それにより、レンズ用スライダーを移動させることによって、ハプティックスライダーによって、レンズの後方ハプティックを折り畳み用本体の受容エリアの中に押入することができる。このようにして、好ましくはスライダーを一度だけ作動させることによって、後方ハプティックを規定された態様に配置するか、又は丸めることができ、かつレンズをインジェクターから排出することができる。
【0023】
本発明の一変形形態では、ハプティックスライダーは少なくとも1つの曲げアームを備え、レンズを排出するときに、スライダーは曲げアームに係合又は当接し、それにより、この少なくとも1つの曲げアームはインジェクター本体の内面に対して付勢され、ハプティックスライダーはインジェクター前端に向かってスライダーによって、かつスライダーとともに変位可能である。好ましくは、ハプティックスライダーは2つの曲げアームを有する。曲げアームは、例えば、弾性的に大きく撓むことができるアームである。
【0024】
詳細には、少なくとも1つの曲げアームは少なくとも1つの突起を有し、その突起を通して曲げアームがインジェクター本体の内面に対して押圧(又は付勢)される。レンズスライダーを、それゆえ、同じくハプティックスライダーをインジェクターの前端に向かって押動させるとき、或る特定の変位距離後に、この少なくとも1つの曲げアームが、インジェクター本体の内面にある凹部、好ましくは穴の中に係入する。それにより、ハプティックスライダーはレンズ用スライダーから切り離される。
【0025】
更なる実施形態では、ハプティックスライダーはその前端にレンズの後方ハプティック用のつめを有する。
【0026】
レンズに対する前方ハプティックの規定位置を達成するために、インジェクターは詳細には、スライダーによってレンズを押し出すときに、前方ハプティックが係止部によってレンズ上で停止するように、折り畳み用本体がレンズの前方ハプティック用の係止部を有することを特徴とする。また、レンズを排出するときに、前方ハプティックをレンズ内で丸めることができるか、又はレンズの外面上に単に停止させることができる。具体的には、レンズの前方ハプティック用の係止部は、折り畳み用本体の下端上に好ましくは可撓性の突起として設けられる。
【0027】
一実施形態では、折り畳み用本体は2つの部分から構成される。折り畳み用部材が挿入される基部が設けられ、折り畳み用部材は詳細にはハプティックの受容エリアを含む。基部によって保持レッジが設けられる。折り畳み用部材は基部内に移動可能に配置される。これは、例えば、折り畳み用部材の上側が基部内部において基部に当接しないという事実によって達成することができる。中間空間が設けられる。さらに、中間空間内に可撓体又は弾性体、例えば、発泡材料を導入することができる。
【0028】
リテーナーは、マガジン内、又はマガジンの受容エリア内の或る位置、すなわち、初期位置にレンズを固定するか、又はレンズをロックするデバイスである。リテーナーは別の構成要素として設けることができるか、又はインジェクター、好ましくは、マガジンと結合することができる。本発明の一変形形態では、リテーナーは、マガジンに枢着されるフラップとして構成され、フラップの閉位置において、レンズが固定される。リテーナーがフラップとして具現される場合、リテーナーは以下において保持フラップとも呼ばれる。
【0029】
一実施形態では、リテーナーは、レンズに関連付けられる(又は向けられる)側において、受容エリア内に格納されるレンズ用の保持デバイス及び/又は回転防止保護部を有する。
【0030】
保持デバイスは、特に、レンズがマガジン内で滑って所定の位置から外れるのを防ぎ、かつレンズがマガジンから落下するのを防ぐために、マガジン内、又はマガジンの受容エリア内にレンズを固定又はロックする安全デバイスである。上記の回転防止保護部は、レンズがマガジン内、又はマガジンの受容エリア内でねじれるのを防ぐことを意図している。
【0031】
一実施形態では、保持デバイスは、受容エリア内に固定されるレンズの周縁部にわたって、その少なくとも一部に沿って延在し、レンズの曲率に実質的に対応する曲率を有する好ましくは板状の突起として構成される。好ましくは、保持デバイスは、レンズの光学的に関連する部分と係合しない。保持デバイスは、ハプティックがレンズに接合されるか、又はレンズに合体するエリアにおいて、少なくともその一部において係合する。
【0032】
更なる実施形態では、回転防止保護部は、レンズとレンズのハプティックとの間に係合し、好ましくは保持デバイスに配置される少なくとも1つのピンとして構成される。
【0033】
本発明の一実施形態では、リテーナーは開口部を有する。折り畳み用本体は、リテーナー内の開口部を通して、マガジンの中に、かつ移送チャネルの入口開口部の中に挿入することができる。
【0034】
インジェクター本体は、インジェクターシステムの或るタイプのハウジングであることが好ましい。インジェクターシステムは、一体品として構成することができるか、又は幾つかの部分から構成することができる。本発明の好ましい実施形態では、インジェクター本体、カニューレ及び/又はマガジンは、組み立てられた状態で機能ユニット、すなわち、インジェクターを形成する別々のモジュールによって設けられる。マガジン及びカニューレは、カートリッジと呼ばれる単一の構成要素として設けることもできる。
【0035】
マガジンは、レンズを保持又は格納し、任意でインジェクターを装填する入れ物又はレンズチャンバーを提供する。本発明の好ましい実施形態では、マガジンは別のモジュールとして設けられる。マガジンには1つのレンズが収容される。好ましくは、マガジンは、カニューレの少なくとも一部がマガジンに、又はマガジン内部に位置決め又は固定されるようにして、カニューレ上に配置することができるか、又はカニューレに押嵌めすることができる。マガジン内のレンズ用受容エリアは、基本的に応力がかからない状態で、好ましくは平坦な姿勢において、レンズがその中に配置又は収納されるという事実によって特徴付けられる。好ましくは、マガジンは、移送チャネルの入口開口部と位置合わせされるように配置される出口エリア又は出口開口部を有し、それにより、折り畳み用本体によって、レンズをマガジンから出口エリア又は出口開口部を通って移送チャネルに押入することができる。この変形形態では、カニューレは、好ましくは別の容器内に配置されるマガジンに直接挿入することができ、そこで、又はその中に掛合することができ、それにより、機能ユニットが設けられる。好ましくは、マガジン及び/又はレンズはその容器内に滅菌条件下で格納される。
【0036】
さらに、上記のインジェクターシステムのために用いられるようなマガジンが本発明の範囲内にある。そのマガジンは、少なくとも1つのレンズの受容エリアを有するマガジンであり、少なくとも1つのレンズはリテーナーによって受容エリア内に固定することができ、リテーナーは、レンズ用の保持デバイス、及び/又はレンズに関連付けられる側にレンズ用の回転防止保護部を有する。
【0037】
一実施形態では、インジェクターシステムは、インジェクター本体と、スライダーと、カニューレとを設けられる。この場合、マガジンは、マガジンをインジェクターのカニューレ上に押嵌めすることができるか、カニューレと結合することができ、それにより、特にインジェクターシステムにレンズを装填するために、カニューレが少なくとも部分的にマガジン内部に、又はマガジンに配置されるようにして設けられる。
【0038】
別の実施形態では、インジェクターシステムは、インジェクター本体と、スライダーとを設けられる。この場合、マガジンはカニューレを設けられ、それにより、マガジン及びカニューレによって形成されたカートリッジがインジェクターにレンズを装填するためにインジェクター本体に接続可能である。
【0039】
上記のインジェクターシステム、詳細には、インジェクターシステムアセンブリの個々のモジュールは、射出成形を用いて作製される。好ましくは、インジェクターシステム内でレンズ又はレンズの変位をより良好に監視できるようにするために、透明プラスチック材料が用いられる。一例が熱可塑性材料である。
【0040】
本発明のインジェクターは、全ての軟質の折り畳み可能な眼内レンズにとって特に適している。そのようなレンズは、例えば、アクリル樹脂材料、シリコーン材料及び/又はヒドロゲル材料から形成される。本発明のインジェクターは、特にその構成及び材料に関して異なるタイプのレンズにも容易に適応可能である。
【0041】
個々のモジュールの具体的な寸法及び/又は形状、及び/又はインジェクターシステムの特性は、とりわけ、移植されることになる眼内レンズの設計によって決まる。本発明のインジェクターは、予め装填された使い捨ての、又は1回だけ使用するインジェクターとして用いることができる。
【0042】
一般的に、以下の寸法が可能である。
【0043】
インジェクター本体は約50mm〜約70mmの長さ、及び/又は約8mm〜約16mmの直径(ハンドルを除く)を有する。
【0044】
スライダーは約100mm〜約130mmの長さ(ハンドルを除く)及び/又は第1の断面において約6mm〜約8mm、第2の断面において約1mm〜約3mmの直径を有する。
【0045】
カニューレは約45mm〜約65mmの長さ、及び/又は入口開口部のエリアにおいて約5mm〜約15mmの直径を有する。移送チャネルは入口開口部の領域において約3mm〜約7mmの直径、及び/又は出口開口部の領域において約1mm〜約3mmの直径を有する。
【0046】
マガジンは約25mm〜約35mmの長さ、及び/又は約10mm〜約20mmの高さ、及び/又は約5mm〜約15mmの幅を有する。
【0047】
ここで、本発明は以下の例示的な実施形態によって更に詳細に説明される。これに関して、添付の図面が参照される。個々の図面における同じ参照番号は同じ部分を指している。
【発明を実施するための形態】
【0049】
本発明によるインジェクターシステム100は、例示的なモジュール式インジェクター100によって説明されることになり、リテーナー60がフラップ60として形成され、折り畳み用プレート51がフラップ50に取り付けられる。フラップ60として構成されるリテーナー60は、以下において保持フラップ60と称する。折り畳み用プレート又はリブ51を支持するフラップ50は、以下において折り畳み用フラップ50と称する。インジェクター本体10は以下においてハウジング10と称する。
【0050】
図1a〜
図1dは組み立てられた状態にある本発明によるインジェクター100を示す。インジェクター100を構成するモジュールは、ハウジング10と、スライダー20と、カニューレ30と、マガジン40とを含む。個々のモジュール10〜40の詳細は後の
図2a〜
図10bに示される。
【0051】
図1aは完全に組み立てられた状態にあるインジェクター100を示す。カニューレ30がハウジング10の前端10aに配置される。カニューレ30及びハウジング10は、例えば、スナップ嵌めによって互いに接合される。カニューレ30は、インジェクター100からレンズ90を送達し、レンズ90を目の中に挿入するために、レンズ90の移送チャネル31を有する。マガジン40が配置され、好ましくは、カニューレ30に差し込まれる。好ましくは、カニューレ30及びマガジン40は互いにスナップ接続される。
【0052】
折り畳み用リブ51を支持する折り畳み用フラップ50は、ヒンジ閉状態に位置決めされる。それゆえ、レンズ90は、カニューレ30の移送チャネル31内に既に位置している。インジェクター100は、言わば、ロックを解除される。インジェクター100は使用する準備ができている。スライダー20が、ハウジング10の後端10bから挿入される。スライダーは、ハウジング10内で軸方向に摺動可能であるように配置される。スライダー20は、ハウジング10の前端10aから出て、カニューレ30の移送チャネル31に入ることができるように、ハウジング10内に配置される。スライダー20及び移送チャネル31は、互いに、スライダー20も移送チャネル31内で軸方向に移動可能であるような形状及び/又はサイズに構成される。スライダー20をインジェクター100の前端100aに向かって移動又は押動させることによって、カニューレ30の移送チャネル31内に位置するレンズ90はインジェクター100から排出される。
【0053】
カニューレ30又は移送チャネル31の前端30aは、レンズ90用の出口開口部を画定する。スライダー20又はインジェクター100は、ハウジング10のハンドル11に人さし指及び中指をかけることによって、かつ例えば、スライダー20のハンドル21内に親指を嵌めることによって作動させることができる。インジェクター100を装填又は装備すること、ロックすること、ロック解除すること及び/又は利用すること、又はレンズを排出することについての更なる詳細に関しては、
図2a〜
図5bの説明が参照される。
【0054】
図1bは、非装填又は非装備状態にあるインジェクター100を示す。マガジン40内にまだレンズ90は存在しない。マガジン40は、保持フラップ60が開いた状態で示される。したがって、折り畳み用フラップ50も同様に非ヒンジ閉状態において示される。
【0055】
マガジン40は、例えば、インジェクター100上に配置されているか、又はカニューレ30に取り付けられているときにのみ、レンズ90を装填するようにすることができる。しかしながら、好ましくは、マガジン40がインジェクター100又はカニューレ30に取り付けられる前に、マガジン40がレンズ90を装填され、レンズ90が保持フラップ60によってマガジン40内に固定される。
【0056】
これは、例えば、レンズの製造業者によって、滅菌条件下で装填を達成することができるので特に好都合である。その後、装填されたマガジン40は、保管容器、例えば、好ましくは滅菌液で満たされたブリスターパック内に滅菌条件下で格納することができる。
【0057】
インジェクター100の初期動作の前に、最初に保管容器が開封される。インジェクター100を保管容器内に浸漬し、マガジン40をカニューレ30に取り付けることによって、マガジン40をカニューレ30に取り付けることができる。これは、可能な限り滅菌条件が維持されるという利点、及びカニューレ30の移送チャネル31が保管液で濡れるので、レンズ90及びスライダー20が移送チャネル31内でより良好に摺動するという利点を提供する。
【0058】
インジェクター100、詳細には、ハウジング10、スライダー20、カニューレ30及び/又はマガジン40は何度も使用することができる。しかしながら、好ましくは、それらの構成要素は使い捨ての構成要素として用いられる。
【0059】
インジェクター100の構成及びモジュール性に関してより良好な概観を得るために、
図1cは、マガジン40を除いたインジェクター100を示す。好ましくは、図示されるような(マガジン40を除いた)インジェクター100及びマガジン40は、インジェクター用パッケージ内及びマガジン用パッケージ内に、特に装填された状態で、いずれの場合も特に滅菌条件下で別々に包装される。好ましくは、2つのパッケージはインジェクター100の初期動作の直前に開封され、上記で例示されたように、インジェクター100がパッケージから取り出され、マガジン40と結合される。
【0060】
更に理解を深めるために、
図1dは、カニューレ30を除いたインジェクター100を示す。カニューレ30及びハウジング10は、例えば、ラッチ機構を用いて、及び/又はねじり嵌め(twist-on fitting)することによって、接合又は接続することができる。
【0061】
インジェクター100の動作と、保持フラップ60及び折り畳み用フラップ50の協調とを例示するために、
図2a〜
図5bは、マガジン40内で非折り畳み状態にあり、かつ移送チャネル31内で折り畳み状態にあるレンズ90の位置決めを示す。
【0062】
最初に、
図2a及び
図2bはいずれもマガジン40の装填を示す。レンズ90を装填又は装備されたマガジン40の詳細図が示されており、
図2aでは保持フラップ60が開いており、
図2bでは閉じている。マガジン40は中空の本体によって設けられる。マガジン40の内部には空洞41があり、空洞は、マガジン40の上端40cに向かって、かつマガジン40の前端40a及び後端40bに向かって開いており、下端40dにおいて底部42によって、かつ側面において側壁43によって閉じられる。したがって、マガジン40内でカニューレ30の受容エリアとして軸方向の貫通通路が画定され、その中にカニューレ30を導入することができる(
図3aも参照)。
【0063】
マガジン40の内部41はレンズ90用、そして任意でレンズのハプティック91の受容エリア44を提供する。レンズ90用受容エリア44はマガジン40の壁43の内面内に少なくとも1つの凹部44として構成される。詳細には、本明細書において、受容エリア44は、マガジン40の壁43の内面内に2つの凹部44によって形成される。2つの凹部44は、マガジン40の向かい合う壁43内に形成される。選択された視野に起因して、
図2aでは1つの凹部44のみを見ることができる。凹部44はレンズ90の形状及びサイズに適応し、任意でそのハプティック91にも適応する。好ましくは、凹部は、少なくともその一部において曲線をなす。レンズ90及び/又はハプティック91はそれぞれの凹部44の底部に少なくとも部分的に載置される。凹部44の底部は移送チャネル31の上方に、かつマガジンの上端40cの下方に位置する。
【0064】
ハプティック91がねじれたり、つかえたりするのを特に防ぐために、ハプティック91用の2つの案内エリア45が更に設けられ、案内エリアは凹部45として、又はチャネル45としてマガジン40の壁43の内面内に形成される。ここでは、案内エリアは底部を有さず、カニューレ30又は移送チャネル31が挿入される貫通通路まで延在する。ハプティック91用の案内エリア及び/又は受容エリア45は、マガジン40の縦軸に沿って受容エリア44からオフセットして配列される。
【0065】
マガジン40内でのレンズ90の安全な移送を提供するために、かつレンズ90が落下するのを防ぐために、例えば、保持フラップ60が設けられる。保持フラップ60は、本明細書において、実質的にU字形であるように選択されている。保持フラップ60は、2つの脚部61と、脚部61間に画定される開口部62とを有する。開口部62は、折り畳み用フラップ51の通路領域を提供する。この例では、保持フラップ60は、マガジン40と結合される。保持フラップはマガジン40に枢動可能に接続される。保持フラップ60は、一対の脚部61を通してマガジン40に接合される。好ましくは、保持フラップ60及びマガジン40は一体に形成される。保持フラップ60とマガジン40との間の適切なサイズの細い継手が、保持フラップ60とマガジン40との間に或る種のヒンジを形成する。保持フラップ60をヒンジで閉じることによって、レンズ90がマガジン40内の所定の位置に固定される(
図2bを参照)。例示のために、
図2bは、その開位置及び閉位置の両方の場合の保持フラップ60を示す。
【0066】
レンズ90を位置決めし、ロックする手段は、保持フラップ60の下面60dに配置される(
図2aを参照)。これらの手段は、保持デバイス64と、回転防止保護部65とを含む。これらの手段についての更なる詳細に関しては、
図4a及び
図8a〜
図8fの説明が参照される。
【0067】
保持フラップ60及びマガジン40を保持フラップ60のヒンジ閉位置にロックする手段は基本的にラッチ機構に基づく。このために、好ましくは、一対の突起63が保持フラップ60の外面に設けられ、それらの突起はヒンジ閉状態において、マガジン壁43内の一対の対応する凹部47又は開口部47に係合する。保持フラップ60の突起63は、マガジン40の開口部47に掛合される。別の一対の開口部48が開口部47から横方向にオフセットされて配置される。それらの開口部は、折り畳み用リブ51の締結手段又はロック手段の一部である。これに関して、
図3cの説明が参照される。
【0068】
図3a〜
図3cは、インジェクター100の装填を示す。より良好に概説するために、ハウジング10及びスライダー20は図示されない。マガジン40がレンズ90を装備されている。保持フラップ60が閉じられ、すなわち、そのヒンジ閉状態にあり、好ましくは、マガジン40に掛合される(
図3aを参照)。レンズ90はマガジン40の受容エリア44内に位置し、保持フラップ60又はロック手段によってその中に固定される。ロック手段は、保持デバイス64及び/又は回転防止保護部65によって少なくとも提供される。レンズ90が、マガジン40を移送するのに特に適している初期位置にある。マガジン40が配設される。その手段によってレンズ90を固定することは、例えば、
図4aに示される。
図4aでは、マガジン40の一部として、レンズ90及び保持フラップ60のみが示される。
【0069】
後続のステップにおいて、マガジン40がインジェクター100に接合され、好ましくは、スナップ接続される(これに関して、中間の矢印とともに、
図3aを参照されたい)。詳細には、マガジン40がカニューレ30に差し込まれるか、又はカニューレ30がマガジン40に挿入される。このために、カニューレ30の先端又は前端30aがマガジン40の後端40bからマガジン40の中に導入される。マガジン40は、或る種のカラーとしてカニューレ30上に配置される(これに関して、
図3bを参照)。インジェクター100はここで装填状態又は装備状態にある。折り畳み用リブ51を備える折り畳み用フラップ50は開状態又は非ヒンジ閉状態にある。ここで、折り畳み用フラップ50はカニューレ30と結合される。折り畳み用フラップはカニューレ30に枢動可能に接続される。好ましくは、折り畳み用フラップ50及びカニューレ30は一体に形成される。折り畳み用フラップ50とカニューレ30との間の適切に細い継手が、折り畳み用フラップ50とカニューレ30との間に或る種のヒンジを形成する。
【0070】
次のステップにおいて、インジェクター100のロックが解除される。このために、レンズ90がマガジン40内のその初期位置から、カニューレ30又は移送チャネル31内のその移送位置まで移動又は移送される。上記の移送位置は、スライダー20を用いてレンズ90をインジェクター100から排出し、目に挿入することができる位置を示す。このために、折り畳み用フラップ50がマガジン40の上端40cに向かって折り畳まれるか、又は枢動する。折り畳み用フラップ50の下面50dに配置される折り畳み用リブ51が、保持フラップ60の脚部61間を通り抜け、マガジン40に係入する。折り畳み用リブ51がレンズ90の上面に係合し、レンズ90をU字形の外形に折り畳みながら、レンズをマガジン40内の初期位置から、カニューレ30の移送チャネル31の中に押入する(これに関して、保持フラップ60、折り畳み用フラップ50及びレンズ90のみを示す
図4bを参照されたい)。レンズ90の安全な折り畳みを確保するために、かつレンズ90が滑ったり、つかえたりする可能性がないように、折り畳み用リブ51に一対の保持レッジ52が設けられることが好ましい。そのようなレッジは、入口開口部32の領域内の移送チャネル31の上端にも配置することができる。
【0071】
次のステップにおいて、レンズがインジェクター100から放出され、目の中に導入される。スライダー20によって、レンズ90はインジェクター100から押し出される(
図4cを参照)。
図4cは基本的に
図4bに対応する。しかしながら、さらに、スライダー20が示される。スライダー20の前部20−2が詳細に示される。スライダー20を用いてレンズ90を確実に保持し、レンズ90をインジェクター100から規定された態様で放出できるようにするために、スライダー20はその先端に案内手段23を有する。これらの案内手段は或る種のフォーク23として構成される(これに関して、
図7a〜
図7cを参照されたい)。スライダー20がレンズ90に向かって移動される。レンズ90はフォーク23によって、詳細にはフォーク23の叉間に係合される。さらに、スライダー20は、レンズ90のハプティック91の受容エリア24を有する。受容エリア24は、スライダー20のアーム21内の凹部24又は溝部24として形成される。レンズ90が放出されるとき、ハプティック91はこの凹部24内に入り込む。このようにして、ハプティック91がつかえて、損傷が生じる可能性を回避することができる。
【0072】
非折り畳み状態にあるその初期位置から、その折り畳み状態にあるレンズ90の移送位置までのレンズ90の位置変化又はレンズ90の移送を再び示すために、
図5a及び
図5bは開状態にあるマガジン40を示す。
図5aにおいて、レンズ90はその初期位置に配置される。一方、
図5bでは、レンズ90は既にその移送位置にある。理解しやすくするために、その初期位置からその移送位置までレンズ90を移動又は変位させる折り畳み用リブ51を備える折り畳み用フラップ50の図、及びカニューレ30の図を省いている。それゆえ、
図5bでは、レンズ90がマガジン40の底部42上に載置されているかのように見える。実際には、レンズ90は、マガジン40の内部に収容されるカニューレ30の移送チャネル31内に配置される。
【0073】
折り畳み用フラップ50がマガジン40と接続され、好ましくは、スナップ接続される。したがって、折り畳み用フラップ50とマガジン40とを接続する手段は、ラッチ機構に基づく。このために、好ましくは、折り畳み用フラップ50の外面に一対の突起53が設けられ、それらの突起は、折り畳んだ状態において、マガジン壁43内の対応する一対の凹部48又は開口部48に係入される(
図3cを参照)。
【0074】
これまで、インジェクター100が、その全体及びその動作に関して説明されてきた。しかしながら、以下の説明では、個々のモジュール10、20、30、40、50及び60が、特にその基本的な構造的特徴とともに説明されることになる。
【0075】
最初に、
図6a〜
図6cには、指をかけることができるハンドル11を含む、ハウジング10が示される。したがって、インジェクター100は注射器のように操作することができる。ここには示されないが、カニューレ30がハウジング10の前端10aに接続される。この例では、カニューレ30はラッチ機構によってハウジング10に接続される。
カニューレ30上に形成された対応する突出部33が係入する凹部12がハウジング10内に設けられる。これらの図には示されないが、スライダー20が、後端10bからハウジング10の中に挿入される。ハウジング10内でスライダー20が正確に摺動するのを確実にするために、ハウジング10内部に案内手段13が設けられ、案内手段は案内レール13の形をとる。一例として、レール13は、この場合には、上端10cの内面上に、かつ底端10dの内面上に配置される。穴14がスライダー20の最終位置を規定する。
【0076】
次に、
図7a〜
図7cにおいてスライダー20が示される。スライダーは、ハウジング10内の案内レール13に対応する形状及びサイズからなる第1の部分20−1を有し、この例では、スライダーは十字形である。このようにして、スライダー20を安定させるリブが画定される。後端20bに向かって、グリップ21が第1の部分20−1上に配置される。第1の部分20−1は、ハウジング10の長さに基本的に対応する長さを有する。他端に向かって、第1の部分20−1は第2の部分20−2に合体する。第2の部分20−2はレンズ90を放出するためにカニューレ30の移送チャネル31の中に入り込む。第2の部分20−2の形状及びサイズは、カニューレ30の移送チャネル31に対応し、この例では、少なくともその一部において十字形である。こうして、スライダー20を安定させるリブが画定される。第2の部分20−2はスライダー20の前端20aに向かって、その断面が次第に細くなる。第2の、前方部分20−2の長さは、レンズ90を放出するときに、スライダー20の先端が移送チャネルから突出することができるように選択される。プランジャー20と呼ばれる場合もあるスライダー20は、ハウジング10内で、かつカニューレ30の移送チャネル31内で軸方向に変位可能であるように配置されることが好ましい。レンズ90の排出中のスライダー20の最終位置は、例えば、ハウジング10の後端10bにおいてハンドル21が係合することによって規定することができる。
【0077】
スライダー20によってレンズ90を確実に保持し、レンズ90をインジェクター100から規定された態様で放出できるようにするために、スライダー20はその先端又は前端20aにおいて案内手段23を有する。これらの案内手段は或る種のフォーク23として構成される。さらに、スライダー20は、レンズ90のハプティック91の受容エリア24を有する。受容エリア24はスライダー20の第2の部分20−2内に凹部24として形成される。フォーク23の代わりに、弾性部材、例えば、特にシリコーンから形成される、実質的に円柱形の緩衝材、又は介在部品を用いることができる。
【0078】
スライダー20がハウジング10から引き抜かれるとき、ラッチ用突出部25が、ハウジング10内のスライダー20の最終位置を規定するようにハウジング10内の穴14に係入し、それにより、例えば、スライダー20がハウジング10から落下するのを防ぐことができる。
【0079】
図8a〜
図8dは、レンズ90を除いた、保持フラップ60を備えるマガジン40を示す。一方、
図8e及び
図8fは回転防止保護部65とともに保持デバイス64の効果をよりわかりやすく例示できるようにするために、レンズ90が挿入されている保持フラップ60のみを示す。
【0080】
マガジン40は、その端部40a及び40bに向かって、かつ上部40cに向かって開いている中空の本体である。マガジン40はレンズチャンバーを構成し、レンズ90を移送し、及び/又は格納するのに特に適している。マガジンは底部42と、側壁43とを有する。マガジン40の外面上に複数のリブが配置され、それらのリブは、特にマガジン40を安全に掴持及び保持できるように、マガジン40の外周上の幾つかの部分に延在する。
【0081】
マガジン40の内部には、レンズ90の受容エリア44が設けられ、また、レンズ90のハプティック91、詳細にはハプティック91のアームの端部用の案内及び/又は受容エリア45が設けられる。受容エリア44は、レンズ90の一部と、ハプティック91の一部、好ましくは、レンズ90におけるハプティック91の首部を収容することができる。
【0082】
レンズ90の各受容エリア44、及びハプティック91用の案内及び/又は受容エリア45は、側壁43内に、それぞれ一対の凹部44及び45として設けられる。レンズ90用の2つの凹部44は、形状及び/又はサイズに関して、レンズ90、そして任意でハプティック91に対応する。それらの凹部は、少なくともその一部において曲線をなす。また、それらの凹部は、この例では、レンズ90の一部、任意でハプティック91がその上に停止する底部を有する。2つの凹部44は、軸方向において互いにオフセットして配置される。2つの凹部45も同様に軸方向において互いにオフセットして配置される。
【0083】
保持フラップ60がマガジン40上に配置される。その上端40cにおいて、マガジン40は保持フラップ60によって閉じることができる。保持フラップ60は、マガジン40用の或る種の蓋を提供する。保持フラップ60は、マガジン40上の一対の凹部47の中にその一対のラッチ用突出部63を掛合することによって閉じることができる。ここには図示されないが、上端40cに向かって(凹部47に対して)上方にオフセットして、折り畳み用フラップ50をスナップ接続する別の一対の凹部48が設けられる。
【0084】
レンズ90は、落下したり、滑ったり、ねじれたりしないように、フラップ60によって固定される。このために、レンズ90を位置決めし、及び/又はロックする手段が保持フラップ60の下面60dに設けられる。ここで、レンズ90を位置決めし、及び/又はロックする手段は、保持デバイス64と、回転防止保護部65とを含む。
【0085】
保持デバイス64は一対の板状突起64によって設けられ、それぞれ保持フラップ60の各脚部61上に配置される。それらの突起は、少なくともその一部において曲線をなす。その曲率はレンズ90の曲率に適応する。曲率半径は、板状突起64がレンズ90の光学系と実質的に干渉しないようにすることが好ましい。むしろ、それらの突起はレンズ90の周縁部、ここでは特にハプティック91がレンズ90と当接する領域に関連付けられる。この例では、曲線をなす板状突起64はそれぞれ、支持体66によって更に安定する。2つの支持体66はそれぞれ、保持フラップ60の下面60d上に或る種のリブによって設けられる。2つの支持体66は更に、保持フラップ60を強化する役割を果たす。突起64は支持体66と当接することができるか、又は支持体と一体に形成することができる。
【0086】
回転防止保護部65は、保持フラップ60の下面60dに或る種の突出部65、又は或る種の歯65によって設けられる。好ましくは、回転防止保護部は一対の突出部65によって設けられ、各突出部は保持フラップ60のそれぞれの脚部61上に配置される。例示される実施形態では、2つの突出部65はそれぞれ板状突起64上に配置される。突出部65はレンズ90とハプティック91との間の移行エリアに係入する。
【0087】
図9a〜
図9cは、本発明によるカニューレ30を示す。カニューレ30は概ね中空の本体である。カニューレ30内部には、レンズ90を目の中に移送する移送チャネル31が配置される。カニューレ30又は移送チャネル31は、少なくともその一部において、上端30cに向かって開いており、開口部32を有する。例えば、移送チャネル31は、少なくとも開口部32のエリアにおいて、実質的にU字形である。
【0088】
カニューレ30は、カニューレ30上に枢動可能に配置される折り畳み用フラップ50に関連付けられる(又は折り畳み用フラップ50に向けられる)。好ましくは、カニューレ30及び折り畳み用フラップ50は一体に形成される。折り畳み用フラップ50の下面50dに折り畳み用リブ51が配置される。ヒンジ閉位置にあるとき、折り畳み用リブ51はレンズ90の上面を押圧する。折り畳み用リブ51は、レンズ90を折り畳みながら、又は丸めながら、レンズ90をマガジン40内のその初期位置から移送チャネル31内の移送位置の中に押入する。折り畳み用フラップ50を折り畳むとき、折り畳み用リブ51はカニューレ本体31内の開口部32に係入する。好ましくは、折り畳み用リブ51は、移送チャネル31内の開口部32の形状及び/又はサイズに実質的に対応する形状及び/又はサイズを有する。
【0089】
折り畳み用リブ51は、折り畳み用フラップ50の前端50aに向かって次第に細くなる断面形状を有する。折り畳み用リブ51の幅は、折り畳み用フラップ50の前端50aに向かって、好ましくは連続的に減少する。折り畳み用リブ51の前端において或る種のブレードが画定される。そのブレードは、移送チャネル31内でレンズ90が摺動するのを案内し、移送チャネル31内でレンズ90を折り畳むか、又は丸めるのを助ける。
【0090】
折り畳み用リブ51の下端の上方において、折り畳み用リブ51の各側に少なくとも1つの保持レッジ52が配置される。保持レッジ52は、折り畳み用リブ51上に或る種のランド又はバーとして形成され、折り畳み用リブ51の前端まで延在しないことが好ましい(例えば、
図9aを参照)。
【0091】
保持レッジ52は、その下面52dによって、レンズ90又はレンズの縁部に対する係合面を提供する。1つの保持レッジ52の下面52dと、反対側の保持レッジ52の下面との間の距離Dは、レンズ90の直径に実質的に対応することが好ましい。例えば、長さDは、レンズ90の直径に概ね等しい。このようにして、レンズ90が移送チャネル31に挿入されるとき、これは同時にレンズ90が折り畳まれることを含むか又はそれを伴い、レンズ90が滑るのを防ぐことができる。保持レッジ52を用いない場合、レンズ90は横滑りし、つかえる可能性がある。
【0092】
折り畳み用リブ51の下端51dは溝部を有する(
図9bの軸A−Aに沿った拡大断面
図Zを参照)。例示される実施形態では、下端51dは、少なくともその一部において凹形である。これにより、レンズが移送チャネル31の中に導入されるときに、折り畳み用リブ51によってより良好にレンズ90を掴持できるようになる。
【0093】
一例として、本明細書では、カニューレ30の前端30a又は移送チャネル31の先端は面取りされる。このようにして、チャネル31からのレンズ90の安全な送達を助長することができる。
【0094】
カニューレ30はその後端30bにおいてハウジング10に結合される。このために、カニューレ30にラッチ用突出部33が設けられ、好ましくは、ハウジング10内に形成された凹部12に掛合することによって、その凹部の中に係入する。
【0095】
図10a及び
図10bは、カートリッジ80を用いる代替の実施形態を示す。この実施形態では、マガジン40及びカニューレ30は、接合することによって1つの機能ユニットに結合することができる、2つの別々のモジュールによって設けられない。マガジン40及びカニューレ30は、ここでカートリッジ80と呼ばれる単一の構成要素によって設けられる。
【0096】
カートリッジ80の例、詳細には
図10bの断面図によって、本発明によるインジェクター100の動作、詳細には、保持フラップ60、及び折り畳み用リブ51を含む折り畳み用フラップ50の機能を再び説明することができる。この説明は、特に
図8a〜
図9cに示されたモジュール式構造にも当てはまる場合がある。同じ、又は類似の構成要素に関しては、重複を避けるために、マガジン40及びカニューレ30の上記の説明が参照される。
【0097】
最初にレンズ90が、折り畳まれた保持フラップ60によってカートリッジ80内に固定される。レンズ90はその初期位置にあり、詳細には移送チャネル31の実質的に上方に位置する。折り畳み用フラップ50を折り畳むとき、折り畳み用フラップ50の下端50dが、少なくともその一部において、マガジン40の上端40c及び/又は保持フラップ60の上面60cと接触することになる。折り畳み用フラップ50の下面50dに、折り畳み用リブ51が配置され、折り畳み用リブは、保持フラップ60内の開口部62を通り抜け、マガジン40に係入し、レンズ90をカートリッジ80の移送チャネル31の中に押下する。カートリッジ80がロック解除状態において示される。インジェクター100は使用する準備ができている。スライダー20を作動させることによって、レンズ90を移送チャネル31から押し出すことができる。折り畳み用リブ50の頂点は、移送チャネル31の上端の下方に位置する。それにより、移送チャネル31内でレンズ90がつかえる危険性が回避される。
【0098】
さらに、
図11〜
図14は、インジェクター100の別の実施形態を提示する。この実施形態は、レンズ90の後方ハプティック91の受容エリア54と、レンズ90の前方ハプティック91用の係止部55とを有する折り畳み用本体51を含む。レンズ90の後方ハプティック91及び関連付けられる受容エリア54は、インジェクター100の後端100bに向かって位置する。前方ハプティック91及び係止部55は、インジェクター100の前端100aに向かって位置する。
【0099】
最初に、
図11はインジェクター100を外面図において示す。折り畳み用本体51の変更はインジェクター100のこの図では見ることはできない(これに関しては、後続の図面を参照)。ハプティックスライダー56のアクチュエーターを見ることができ、インジェクター本体10は、その側面に、そのアクチュエーター用の開口部10eを有し、その開口部は、ここでは、その中を通ってハプティックスライダー56のアクチュエーターが延在するスロットとして形成される。インジェクター100の前端100aに向かってハプティックスライダー56を移動させることによって、後方ハプティック91を折り畳み用本体51の受容エリア54の中に挿入することができる。
【0100】
より深く理解するために、
図12a及び
図12bは、インジェクターの他の構成要素を除いた、折り畳み用本体51及びハプティックスライダー56だけを側面図において示す。明確にするために、レンズ90と、そのハプティック91は示されない。ハプティックスライダー56の構成に関しては、
図14の説明が参照される。
【0101】
図12bにおいて、レンズ90の後方ハプティック91の受容エリア54を見ることができる。レンズ90の前方ハプティック91用の係止部55が、
図12a及び
図12bの両方において見ることができる。
図13a〜
図13dは、異なる視点からの「改良された」折り畳み用本体51を示す。
【0102】
後方ハプティック91の受容エリア54は折り畳み用本体51内に凹部として構成される。凹部54は、折り畳み用本体51の後端51bからその下端51dまで延在し、折り畳み用本体51を少なくとも部分的に通って延在する。しかしながら、好ましくは、その凹部は、折り畳み用本体51を完全に通り抜けることなく、詳細には後端51bから前端51aまで延在しない。一実施形態では、凹部54は、折り畳み用本体51の後端51bから折り畳み用本体51の前端51aに向かって浅くなる深さを有する。その凹部は折り畳み用本体51の下端51dに対して開いている。それにより折り畳み用本体51の内部に形成された傾斜路は直線構成にすることができるか、又は例えば、少なくともその一部において、曲線をなすことができる。
【0103】
前方ハプティック91用の係止部55は突出部又は或るタイプの指状部として構成される。突出部55は、折り畳み用本体51の下端51dに位置する。突出部55は可撓性、特に弾性であることが好ましい。例示される実施形態では、突出部55は弧状であり、前端51aに向かって曲がっている。
【0104】
折り畳み用本体51を挿入することによって、一方では、レンズ90が折り畳み用本体51の周囲で折り畳まれ、他方では、移送チャネル31の中に移送される。目へのレンズ90の安全な挿入を助長するために、レンズ90のハプティック91は規定位置に配置されることが好都合である。
【0105】
これは、後方ハプティック91に関連付けられる受容エリア54によって、かつ前方ハプティック91に関連付けられる係止部55によって達成される。
【0106】
ハプティックスライダー56によって、後方ハプティック91が受容エリア54の中に挿入される。そこで、後方ハプティック91は規定開始位置にある。次のステップにおいて、インジェクター100からレンズ90を放出するために、スライダー20を作動させる。スライダー20はレンズ90を前方に押動させる。後方ハプティック91は受容エリア54から引き出され、例えば、折り畳まれたレンズ90の中に入れられる。更に進むと、レンズ90が丸くなると、後方ハプティック91はレンズ90の中に巻き込まれる。このようにして、後方ハプティック91は、レンズ90の排出時に規定位置を有することになる。
【0107】
また、進んでいくと、前方ハプティック91は係止部55に導かれる。レンズ90を更に進めるとき、係止部55は前方ハプティック91をレンズ90上に配置又は付勢する。係止部55は可撓性であることが好ましいので、更に進むと、係止部はレンズ90によって横に押し出される可能性がある。また、係止部55は、前方ハプティック91だけが係止部と接触することになり、レンズ90の光学系又はレンズ90自体は接触しないようにして、レンズ90の上方に配置することもできる。
【0108】
ハプティックスライダー56は、レンズ90用スライダー20の上方のインジェクター本体10内に配置される。
図14は、ハプティックスライダー56の第1の実施形態を示している。ハプティックスライダー56は、この例では、実質的にL字形になるように構成される。短いアームがインジェクター本体10の外壁を貫通して延在し、ハプティックスライダー56用の作動手段又は或るタイプのハンドルを提供する。ハプティックスライダー56の長いアームは、ここには図示されないが、後方ハプティック91用のつめ57を有することができる。つめ57はフォーク、例えば、好ましくは二叉フォークによって設けることができる。
【0109】
レンズ90の後方ハプティック91は、ハプティックスライダー56を別に作動させることによって、又はハプティックスライダー56及びスライダー20を一緒に作動させることによって受容エリア54の中に移送することができる。
図14に示されるスライダー56の実施形態は、別に作動させるのに特に適しているが、スライダー20と併用するために用いることもできる。
【0110】
上記で既に述べられたように、ハプティックスライダー56の変位はレンズ90用のスライダー20の変位と組み合わせることができる。この場合、スライダー20だけを動作させることによって、最初にレンズ90の後方ハプティック91を受容エリア54の中に移送することができ、その後、インジェクター100からレンズ90を排出することができる。
【0111】
図15はハプティックスライダー56’の一実施形態を示しており、以下においてレンズスライダー20と簡潔に称するレンズ90用のスライダー20と併用するのに特に適している。この実施形態は、レンズスライダー20とは別に動作することもできる。ハプティックスライダー56’はその後端において一対の曲げアーム58を有する。ハプティックスライダー56’は実質的にY字形である。以下の説明は1つの曲げアーム58を参照するが、両方の曲げアーム58に同じく当てはまる。曲げアーム58の端部はここでは実質的にT字形であり、それにより、外側突起59及び内側突起が設けられる。
【0112】
図16a及び
図16bは、レンズスライダー20及び折り畳み用本体51と動作可能に結合された、
図15のハプティックスライダー56’を示す。レンズスライダー20が作動するとき、レンズスライダーは最初にハプティックスライダー56’に、詳細にはその曲げアーム58に突き当たる。レンズスライダー20は、その初期位置においてハプティックスライダー56’に既に係合していることもできる。レンズスライダー20は、ここには図示されないが、インジェクター本体10の内面に対して2つの曲げアーム58を付勢する。より詳細には、レンズスライダー20は、インジェクター本体10の内面に対して曲げアーム58の外側突起59を付勢する。レンズスライダー20を移動させることによって、ハプティックスライダー56’もインジェクター100の前端100aに向かって移動する。好ましくは、ハプティックスライダー56’は、ハプティック91を受容エリア54の中に移送することができる程度だけ移動するように意図される。その後、ハプティックスライダー56’は、レンズスライダー20から切り離されるか、又は分離されるように意図される。これは2つの凹部10f、詳細には開口部によって達成され、それらの凹部は、インジェクター本体10内の、受容エリア54の位置に一致する位置に形成され、付勢圧に起因してその中に突起59が係入することができる。この突起係合によって、ハプティックスライダー56’はレンズスライダー20から切り離され、任意でロックされる。しかしながら、レンズスライダー20は、ハプティックスライダー56’の分岐を通って前方に摺動し続け、レンズ90を掴持し、インジェクター100から排出することができる。
【0113】
図17は、
図15のハプティックスライダー56’とともにインジェクター100を示す。ハプティックスライダー56’の突起59は、インジェクター本体10の開口部10fに係入し、ここで外側に延在し、この図面において見ることができる。このようにして、ハプティックスライダー56’は、インジェクター100内の所定の位置に固定される。ハプティックスライダー56’は、言わば、係止する。ハプティックスライダー56’はレンズスライダー20の動きから切り離される。
【0114】
最後に、
図18は、レンズ90の後方ハプティック91の受容エリア54を有する折り畳み用本体51の別の実施形態を示す。第一に、受容エリア54は、折り畳み用本体51の下端51d内に形成される溝又はチャネル54−1において、前端51aに向かって終端する。結果として、後方ハプティック91がレンズ90の中に巻き込まれるのが改善される。第二に、折り畳み用本体51は、この場合には2つの部分から形成される。或る種の基部54−2が設けられ、その中に、ハプティック受容エリア54を有する実際の折り畳み用部材54−3が挿入される。折り畳み用部材54−3は、折り畳み用本体と一体をなす保持レッジ52から分離される。保持レッジ52は基部54−2によって設けられる。
【0115】
この構成は安全性を高める。2つの部分に分離することによって、保持レッジ52と折り畳み用リブ51の下端51dとの間の距離を長くできるようになる。このようにして、折り畳みプロセス中にレンズ90がつかえるのを実質的に解消することができる。折り畳み用部材54−3は基部54−2内で上端50cに向かって変位可能であるように配置される。これは、例えば、その上端がその内部において基部54−2と当接しないように配置された折り畳み用部材54−3を有することによって達成することができる。中間空間が設けられる。さらに、中間空間内に可撓性物体、例えば、発泡材料を導入することができる。それにより、折り畳み用部材54−3に圧力を加えることができる。折り畳み用部材54−3は、レンズ90に達するとき、特にレンズ90の厚みに関係なく、移送チャネル31の底部までレンズを移送することができる。移送チャネル31の底部に突き当たるとき、折り畳み用部材54−3を、更に上に向かって基部54−2の中に押入することができる。プランジャー20を前進させることによって、折り畳み用部材54−3を強制的に、基部54−2と共通のルーフラインをなすようにすることができる。それにより、例えば、シリコーン緩衝材を用いて、前進を容易にする実質的に均一なチャネルが設けられる。
【0116】
上記の実施形態が単なる一例によって説明されてきたことは当業者には明らかであろう。本発明はこれらの実施形態に限定されるのではなく、本発明の精神から逸脱することなく、数多くの方法で変更することができる。
【0117】
個々の実施形態の特徴は、互いに組み合わせることができ、更には包括的な説明部分において言及された特徴と組み合わせることができる。