(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
前記モバイルネットワーク(800)を適応させるステップ(782,896,8,898,899,10,11)は、前記端末(802,1002)と前記モバイルネットワーク(800)との間の少なくとも1つの接続を適応させるステップ(782,896,8,898,899,10,11)を含むことを特徴とする請求項1に記載の方法。
前記評価するステップのそれぞれは、それぞれの接続を介した前記データ送信に関する前記各アクセスノード(804,808)と前記端末(802,1002)との同期を評価するステップを含むことを特徴とする請求項7に記載の方法。
前記判定するステップ(778)は、前記第1の接続の品質が劣化しているかを判定するステップ、特に前記第1の接続及び前記第2の接続それぞれについて、前記端末(802,1002)のタイマ及び前記端末(802,1002)のカウンタを使用するステップを含み、
前記カウンタは、条件の達成に関連付けられ、
前記タイマは、前記条件の達成のカウンタが所定数となった後に始動し、別の条件の達成のカウンタが所定数となった後に停止され、
前記タイマの期間が満了すると、前記各接続の品質劣化が判定されることを特徴とする請求項4から8のいずれか1項に記載の方法。
前記評価するステップのそれぞれは、前記各接続を介して最大数のスケジューリング要求が送信されたかを評価するステップを含むことを特徴とする請求項7又は8に記載の方法。
前記評価するステップのそれぞれは、前記端末(802,1002)が前記各接続を介して最大数のデータ再送を送信したかを評価するステップを含むことを特徴とする請求項7、8又は10に記載の方法。
前記評価するステップのそれぞれは、前記端末(802,1002)が前記各接続を介したデータ送信を受信することなしに、前記各接続を介して最大数の失敗したランダムアクセス試行を送信したかを評価するステップを含むことを特徴とする請求項7、8、10又は11に記載の方法。
前記アクセスノード(804,1104)は、請求項1から3のいずれか1項に記載の方法を実行する様に構成されていることを特徴とする請求項25に記載のアクセスノード。
前記アクセスノード(808,908,1208)は、請求項19又は20に記載の方法を実行する様に構成されていることを特徴とする請求項27に記載のアクセスノード。
プロセッサにより実行されると、請求項1から20のいずれか1項に記載の、モバイルネットワーク(800)を適応させる方法を実行、又は、モバイルネットワーク(800)を適応させる方法を制御する様に構成されたプログラム。
少なくとも1つのプロセッサにより実行されるプログラムのコードを含むコンピュータ可読記憶媒体であって、プログラムのコードの実行により前記少なくとも1つのプロセッサに請求項1から20のいずれか1項に記載の方法を実行させることを特徴とするコンピュータ可読記憶媒体。
【背景技術】
【0002】
本発明は、LTE(Long Term Evolution)、即ち発展型ユニバーサル地上無線アクセスネットワーク(UMTS)移動通信システム(E−UTRAN)の範囲内で説明される。本明細書において説明する問題及び解決方法は、他のアクセス技術及びアクセス標準を実現する無線アクセスネットワーク及びユーザ機器(UE)にも同様に適用可能であることが理解されるべきである。LTEは、実施形態が適する技術の一例として使用される。従って、説明においてLTEを使用することは、問題及び問題を解決する解決方法を理解するために特に有用である。
【0003】
理解を容易にするために、以下においてLTEモビリティについて説明する。
【0004】
無線リソース制御(RRC)(第3世代パートナーシッププロジェクト(3GPP)技術仕様書(TS)36.331、例えばV10.8.5(2013−01))は、LTE無線アクセスネットワーク(E−UTRAN)において構成、再構成及び一般的な接続処理をするための主なシグナリングプロトコルである。RRCは、接続設定、モビリティ、測定値、無線リンク障害及び接続回復等の多くの機能を制御する。これらの機能は、本発明に関連するために以下において更に詳細に説明される。
【0005】
LTEにおけるUEは、2つのRRCの状態、即ちRRC_CONNECTED及びRRC_IDLEでありうる。RRC_CONNECTED状態において、モビリティは、UEにより提供された測定値等に基づいてネットワーク制御される。即ち、ネットワークは、UEにより提供された測定値等に基づいてUEがハンドオーバされるべき時及びセルを判断する。ネットワーク、即ちLTE無線基地局(E−UTRANにおいてそれぞれ高度化ノード基地局(eNodeB又はeNB)と呼ばれる)は、UEが現在のセルから離れるとネットワークがUEをより強いセルにハンドオーバするという賢明な判断ができるように、UEが次に報告をネットワークに送出することに基づいて種々の測定の事象及び閾値等を構成する。
【0006】
図1は、3GPP TS36.300、例えばV11.4.0(2013−01)、
図10.1.2.1.1−1に係るLTE RRCハンドオーバ手順を示す。
図1は、LTE RRCハンドオーバ手順を示す。モバイルネットワーク100において、UE102は、コアネットワークのパケット交換ドメインのモビリティ管理エンティティ(MME)106により制御されるLTE無線アクセスネットワークのソースeNodeB104に接続される。ターゲットeNodeB108は、MME106により制御される。ユーザ機器102は、コアネットワークのサービングゲートウェイ110とデータを交換している。ハンドオーバ中、ユーザ機器102は、無線アクセスネットワークのソースeNodeB102からターゲットeNodeB108にハンドオーバされる。対応するユーザデータシグナリングは破線矢印で示される。L3制御シグナリングは1点鎖線矢印で示され、L1/L2制御シグナリングは実線矢印で示される。ソースeNodeB104は、第1のステップ1において管理制御情報をユーザ機器102に送出する。その結果、ユーザ機器102は、ステップ2において対応する測定報告をソースeNodeB104に送出する。その後、ソースeNodeB104は、ステップ3においてハンドオーバを判断し、ステップ4においてハンドオーバ要求をターゲットeNodeB108に送出する。ステップ5においてアドミッションコントロールを実行した後、ターゲットeNodeB108は、ステップ6においてハンドオーバ要求確認応答をソースeNodeB102に送出する。eNodeB102は、ステップ7においてUE100に対してRRC接続再構成を開始する。
【0007】
図2は、本発明に関連するLTEハンドオーバ(HO)手順の一部を示す概略図である。HOコマンドは、実際にはターゲットeNBにおいて準備されるが、ソースeNBを介して送信されたメッセージであることが理解されるべきである。即ち、UEは、メッセージがソースeNBから来ると認識する。モバイルネットワーク200は、ソースeNodeB204及びターゲットeNodeB208を含む。UE202は、ソースeNodeB204に接続される。測定構成がソースeNodeB204からユーザ機器202に送出されるステップ210に続き、ユーザ機器202は、ステップ212において、ターゲットeNodeB208の信号強度又は信号品質がそれぞれソースeNodeB204の信号強度又は信号品質と比較してより高い信号強度又は信号品質で検出されてもよいA3事象を実行し、それに応じてステップ214において、測定報告をソースeNodeB204に報告する。ステップ216における対応するハンドオーバ判断の後、ソースeNodeB204は、ステップ218においてハンドオーバ要求をターゲットeNodeB208に送出する。その結果、ターゲットeNodeB208は、ステップ220においてハンドオーバ確認応答をソースeNodeB204に送出する。その後、ソースeNodeB204は、ステップ222においてハンドオーバコマンドをユーザ機器202に送出する。ユーザ機器202は、ステップ224において、専用のプリアンブルがターゲットeNodeB208に実行依頼されるランダムアクセス手順を実行する。更なる矢印226〜230は、ハンドオーバ手順の完了に関連する。ステップ226において、アップリンク(UL)グラント及びトラッキングエリア(TA)は、ターゲットeNodeB208からUE202に送出されてもよい。ステップ228において、HO確認は、UE202からターゲットeNodeB208に送出されてもよい。ステップ230において、解放コンテキストは、ターゲットeNodeB208からソースeNodeB204に送出されてもよい。ステップ210、214、216、218、220、222、224は、
図1のステップ1、2、3、4、6、7及び11に対応する。
【0008】
RRC_IDLEにおいて、モビリティは、ノマディックUE102、202がセルにおいて同報通信される種々の特定の基準及びパラメータ等に基づいてキャンプオンすべき「最適な」セルを選択するUEによるセル選択により処理される。例えば、特定のセルにおけるビーコン又はパイロットの測定品質が他のセルから受信された他のあるビーコン又はパイロットを超える閾値である限りUE102、202がそのセルにキャンプオンを試みるように、種々のセル又は周波数層は他より優先されうる。
【0009】
本発明は、上述したようなネットワーク制御されたモビリティと関連付けられた、即ちRRC_CONNECTED状態におけるLTE UEに対する問題に主に焦点を当てている。従って、ハンドオーバに失敗することと関連付けられた問題を以下において更に詳細に説明する。
【0010】
通常の状況及びRRC_CONNECTED UE102、202が第1のセル(ソースセルとも呼ばれる)の有効範囲外にいる場合、それは、第1のセルへの接続を解除する前に隣接セル(ターゲットセル又は第2のセルとも呼ばれる)にハンドオーバされるべきである。即ち、エンドユーザが実行中のハンドオーバに気が付かないように、接続がハンドオーバ中に中断なく又は最小限の中断で維持されることが望ましい。これを成功させるためには、以下のことが必要である。
【0011】
−モビリティの必要性を示す測定報告が、UE102、202により送信され、ソースeNB104、204により受信される
−ソースeNB104、204が、ターゲットセルへのハンドオーバを準備するための十分な時間を有する(とりわけ、ターゲットセルを制御するターゲットeNB108、208からハンドオーバを要求することにより)
−UE102、202が、ターゲットセルを制御しているターゲットeNB108、208により準備され且つソースセルを介してUE102、202に送出されたようなハンドオーバコマンドメッセージをネットワークから受信する(
図1及び
図2参照)
更に及びハンドオーバを成功させるために、UE102、202は、LTEにおいてターゲットセルにおける良好なランダムアクセス要求及び後続するHO完了メッセージを要求するターゲットセルへの接続の確立を最終的に成功させなければならない。尚、明細書においてメッセージの名称が多少異なってもよい。これは、本発明の適用可能性を限定するものではない。例えば、
図2のステップ222においてHOコマンドとしてラベル付けされたハンドオーバコマンドは、
図1のステップ7のRRC構成再構成に対応し、
図2のステップ228のハンドオーバ確認メッセージは、
図1のステップ11のRRC構成再構成完了に対応する。
【0012】
従って、これら全てを成功させるためには、第1のセル(それを介してこのシグナリングが行われる)への無線リンクがシグナリングの完了前にあまり劣化しないように、ハンドオーバ成功に導く一連の事象を十分早めに開始する必要があることは明らかである。ソースセル(即ち、第1のセル)においてハンドオーバシグナリングが完了する前にそのような劣化が起こる場合、ハンドオーバは失敗する可能性が高い。そのようなハンドオーバの失敗(HOF)は明らかに望ましくない。従って、現在のRRC仕様書は、ハンドオーバの必要性が確実に且つ十分に早く検出されうるように、測定値を適切に設定するために種々のトリガ、タイマ及び閾値を提供する。
【0013】
図2において、例示的な測定報告は、ステップ212においていわゆるA3事象によりトリガされる。A3事象は、要するに隣接セルが現在のサービングセルを超えるオフセットであることが分かるシナリオに対応する。尚、報告をトリガできる複数の事象がある。
【0014】
UE102、202が、自身が現在接続されているセルへの有効範囲外にいる恐れがある。これは、UE102、202がフェージングディップに入る際又は上述したようにハンドオーバが必要であったが何らかの理由で失敗した状況において起こりうる。これは、「ハンドオーバ領域」が非常に小さい場合に特に当てはまる。例えばV11.4.0(2013−01)等の3GPP TS36.300、V11.2.0(2013−01)等のTS36.331及びV11.2.0(2013−01)等のTS36.133において説明されるような物理層上で無線リンクの品質を継続して監視することにより、UE102、202自体は、無線リンク障害を宣言し且つRRC再確立手順を自律的に開始できる。とりわけ選択されたセル及びそのセルを制御するeNB104、108、204、208がUE102、202への接続を維持するように準備された場合に依存する再確立が成功する場合、UE102、202とeNB104、108、204、208との間の接続を再開できる。再確立の失敗は、UE102、202がRRC_IDLEになり、接続が解除されることを意味する。通信を継続するために、次に、新しいRRC接続が要求及び確立されなければならない。
【0015】
以下において、二重接続及びRRCダイバーシティの特徴について説明する。
【0016】
二重接続は、UEが少なくとも2つの異なるネットワークポイントに対して同時に送受信してもよいUEの観点から規定された特徴である。少なくとも2つのネットワークポイントは、UEが他のネットワークポイントを介してネットワークポイントのうちの1つと通信できてもよいように、バックホールリンクを介して互いに接続されてもよい。二重接続は、3GPPリリース12(Rel−12)内のスモールセルの拡張の包括的な作業内で規格化されている特徴の1つである。
【0017】
二重接続は、集約ネットワークポイントが同一の又は別個の周波数で動作する場合に規定される。UEが集約している各ネットワークポイントは、独立型セルを規定してもしなくてもよい。この点で、「独立型セル」という用語は、各ネットワークポイント、即ち各セルがUEの観点から別個のセルを表してもよいことを特に示してもよい。これに対して、独立型セルを規定しないネットワークポイントは、UEの観点から同一のセルと考えられてもよい。更に、UEは、自身が集約している種々のネットワークポイント間である形式の時分割多元(TDM)方式を適用してもよいことがUEの観点から予測される。これは、種々の集約ネットワークポイントに対する物理層上の通信が実際には同時になされなくてもよいことを示す。
【0018】
特徴である二重接続は、キャリアアグリゲーション及びマルチポイント協調処理(CoMP)と多くの類似点を有する。主な差別化要因は、二重接続がリラックス型バックホール及びネットワークポイント間の同期要求に対するそれほど厳しくない要求を考慮して設計されることである。これは、接続されたネットワークポイント間で緊密な同期及び低遅延バックホールが仮定されるキャリアアグリゲーション及びCoMPとは対照的である。
【0019】
二重接続がネットワークにおいて許可する特徴の例は、以下の通りである。
【0020】
−RRCダイバーシティ(例えば、ソース及び/又はターゲットからのハンドオーバ(HO)コマンド)。この点で、「RRCダイバーシティ」という用語は、制御シグナリングがネットワークとUEとの間で少なくとも2つの接続を介して送信されうるというシナリオを特に示してもよい
−無線リンク障害(RLF)ロバスト性(双方のリンクが障害を起こす場合のみの障害)
−切り離されたアップリンク(UL)/ダウンリンク(DL)(例えばスモールセル、即ちピコセルに対応するLPDを含む低電力ノード(LPN)へのUL、マクロセルからのDL)
−マクロアンカキャリア及びLPNデータブースタの集約
−選択的ハンドオーバ(例えば、複数のノードからの/へのデータ)
−マクロセルにおいてCプレーンを含むコアネットワーク(CN)からのスモールセル間のハイドUEモビリティ
−ネットワーク共有(オペレータは自身のマクロにおいて常に制御プレーン及びVoIP(Voice Over IP)を終端させたままにしたいかもしれないが、ベストエフォートトラフィックを共有ネットワークに自発的にオフロードしてもよい)。
【0021】
図3は、アンカ304a及びブースタ304bへのUE302の二重接続の特徴を示す。
【0022】
二重接続におけるUE302は、アンカノード304a及びブースタノード304bへの同時接続334a、334bを維持する。名称が示すように、アンカノード304aは、UE302に対する制御プレーン接続を終端させるため、UE302のノードを制御している。UE302は、アンカ304aからシステム情報を更に読み出す。
図3において、システム情報及びその空間利用性を破線円で示す。アンカ304aに加えて、UE302は、追加されたユーザプレーンをサポートするために1つ又は複数のブースタノード304bに接続されてもよい。この点で、「ブースタ」という用語は、ユーザプレーンデータがブースタを介して更に送信されてもよいためにデータピークレートに関するUEの性能を向上させてもよいことを示してもよい。この目的のために、アンカにより採用された送信周波数は、ブースタにより採用された送信周波数とは異なってもよい。
【0023】
アンカ及びブースタの役割をUE302の視点から規定する。これは、一方のUE302に対してアンカ304aとして動作するノードが別のUE302に対するブースタ304bとして動作してもよいことを意味する。同様に、UE302がアンカノード304aからシステム情報を読み出すが、一方のUE302に対するブースタ304bとして動作するノードは、システム情報を別のUE302に配信してもしなくてもよい。
【0024】
図4は、アンカノード及びブースタノードにおける制御プレーン及びユーザプレーンの終端を示す。このプロトコルアーキテクチャは、二重接続及びRRCダイバーシティに準拠した例示的なプロトコル終端を示してもよい。
図4に示されたプロトコルアーキテクチャは、リラックス型バックホール要求の配置においてLTE Rel−12における二重接続を実現するための方法として提案される。ユーザプレーン434において、トラフィックの分割をいくつかの接続に与えてもよいマルチパス伝送制御プロトコル(MPTCP)を介してユーザプレーン集約を実現する可能性と共に、ブースタ及びアンカがそれぞれのベアラのユーザプレーン436を終端させる配信されたパケットデータ統合プロトコル(PDCP)/無線リンク制御(RLC)方法が採られる。制御プレーン434において、RRC及びパケットデータ統合プロトコル(PDCP)は、アンカ、ブースタを介して又は更には双方のリンクにおいて同時にRRCメッセージをルーティングする可能性と共に、アンカにおいて集中化される。完成しやすくするために、「NAS」は非アクセス層プロトコル層を表してもよく、「RLC」は無線リソース制御プロトコル層を表してもよく、「MAC」はMedium Access Controlプロトコル層を表してもよく、「PHYS」は物理層を表してもよい。
【0025】
二重接続及びRRCダイバーシティを有効にする更なる例示的なプロトコル終端において、RRCはアンカノードにおいて終端し、PDCPは、アンカノード及びブースタノードの双方に対して使用可能である。
【発明を実施するための形態】
【0055】
例示的な態様によれば、端末に対するデータ送信において、データは、第1の接続を介して第1のアクセスノードから端末に送信されてもよく、重複したデータは、第2の接続を介して第2のアクセスノードから端末に送出されてもよい。本明細書において、「データ送信」という用語は、端末からモバイルネットワークへの上り方向及び/又はモバイルネットワークから端末への下り方向にシグナリングデータ及び/又はペイロードデータを送信することに関連してもよい。端末が第1のアクセスノード及び第2のアクセスノードから重複したデータを受信できるようにするために、第1のアクセスノードは、それぞれのデータを重複し、第1のアクセスノードと第2のアクセスノードとの間のバックホール接続を介して重複するデータを第2のアクセスノードに送出できる。第1の接続及び第2の接続は、互いに独立していてもよく、データ送信に関連して確立されるそれぞれの無線ベアラを含んでもよい。
【0056】
そのような通信シナリオにおいて、第1のアクセスノードは、端末に対するデータ送信を制御してもよく、第2のアクセスノードは、端末に対するデータ送信を補助してもよい。この点で、「端末のデータ送信を制御する第1のアクセスノード」という用語は、端末に対するアップリンク及び/又はダウンリンクデータ送信のためのリソース割り当て、並びに/あるいは端末の接続性状態の第1のアクセスノードによる制御を特に示してもよい。従って、第1のアクセスノードは、例えば端末に対するデータ送信のために常に採用されている端末のデータ送信のためのアンカノードとも呼ばれてよい。そのような通信シナリオは、端末と第1のアクセスノードとの間のエアインタフェースを介したリソースの割り当てに関連したプロトコル、特にRRCプロトコルを第1のアクセスノードにおいて終端させることにより、LTEにおいて達成されてもよい。あるいは、PDCPプロトコルは第1のアクセスノードにおいて終端してもよい。特に、「端末に対するデータ送信を補助する第2のアクセスノード」という用語は、端末へのデータ送信を制御する機能を有さなくてもよいが、アクセスノードと端末との間のアップリンク及び/又はダウンリンクデータ送信を中継してもよいことを特に示してもよい。特に、第2のアクセスノードは、例えば端末に対するデータ送信のために中継ノードとして採用されている端末のデータ送信のためのブースタノードと呼ばれてよい。従って、上述したように、第1のアクセスノードと端末との間で送出された情報は、第2のアクセスノードを介して第1のアクセスノードと端末との間で重複して送出されてもよい。
【0057】
この通信シナリオにおいて、第1の接続及び第2の接続のうち少なくとも一方は、品質が劣化している恐れがある。そのような品質劣化の場合に適切なモバイルネットワーク適応を達成するために、第1の接続及び/又は第2の接続の品質が判定されてもよく、品質が劣化していることを示し得る、第1の接続及び/又は第2の接続それぞれの品質劣化情報が、判定するステップ及び取得するステップに基づいて取得され、モバイルネットワークが適応される。この点で、「情報を取得すること」という用語は、情報を内部で判定することで情報を取得し、且つ/あるいはモバイルネットワークを介して情報を受信することで情報を取得するエンティティに関連してもよい。
【0058】
従って、効率的に、容易に且つ高速に第1のアクセスノード及び/又は第2のアクセスノードと端末との間の接続性の劣化に対処できる。従って、システム性能全体を改善できる。
【0059】
本発明において説明する実施形態を参照すると、説明される実施形態において第1のアクセスノードを「ソースeNB」と呼んでもよく、第1の接続は、
図3の「アンカ」接続332aを示してもよい。説明される実施形態において第2のアクセスノードを「補助eNB」と呼んでもよく、第2の接続は、
図3の「ブースタ」接続332bを示してもよい。尚、
図1及び
図2に関連して説明したターゲットeNB108、208は、アクセスノードを制御する送信であること又はないことに依存して端末に対するデータ送信を制御するように構成されたアクセスノードを更に表してもよい。
【0060】
次に、第1の例示的な態様に係る方法に関連した実施形態を説明する。これらの実施形態は、第2、第3及び第4の例示的な態様に係る方法、第5の例示的な態様に係る端末、第6の例示的な態様に係る第1のアクセスノード、第7の例示的な態様に係る第2のアクセスノード、第8の例示的な態様に係るモバイルネットワーク、第9の例示的な態様に係るコンピュータプログラム、並びに第10の例示的な態様に係るコンピュータプログラム製品にも適用される。
【0061】
モバイルネットワークを適応させるステップは、判定するステップに基づいて端末とモバイルネットワークとの間の少なくとも1つの接続を適応させることを含んでもよい。特に、端末はモバイルネットワークの一部であってもよい。
【0062】
適応させるステップに関して、方法の一変形例において、判定するステップの結果、品質が劣化した第1の接続が得られてもよく、適応させるステップは、品質が劣化していない接続を維持することを含んでもよい。この場合、品質が劣化していない接続は第2の接続であってもよい。
【0063】
あるいは又は更に、判定するステップの結果、品質が劣化した第1の接続が得られてもよく、適応させるステップは、第1のアクセスノードにより第1のアクセスノードから第2のアクセスノードに端末をハンドオーバすることと、第1の接続を切断することとを含んでもよい。例えば第1のアクセスノードは、ハンドオーバ要求を第2のアクセスノードに送出することにより端末のハンドオーバを開始してもよい。次に、第2のアクセスノードは、ハンドオーバ要求を端末に転送又は中継してもよい。第1のアクセスノードは、端末のデータ送信の制御を停止してもよい。LTEにおいて、後で実行されるステップは、RRCダイバーシティを停止することに関連してもよい。この点で、第1のアクセスノードにおいて採用されたRRCダイバーシティは、データを直接端末に送出することと、第1のアクセスノードにより端末に送出されるデータの重複を、第2のアクセスノードによって端末に中継させるため、第2のアクセスノードに送出することとに関連してもよい。データは制御シグナリングを含んでもよい。
従って、RRCダイバーシティを停止することは、送出されたデータをこれ以上重複しないこと、即ち従来の機能性を維持するために端末への直接接続のみを維持することを示してもよい。この従来の接続は、第2のアクセスノードにハンドオーバされてもよい。あるいは、換言すると、特にLTEに関して、後者は、RRC信号重複を停止することと、第2のアクセスノードに転送することとに関連してもよい。上述のような場合、第1のアクセスノードは、例えば第2のアクセスノードを介してRRC再構成要求メッセージを端末に送出することにより、端末の切断を制御してもよい。上述のような場合、適応させるステップは、端末のデータ送信を制御する制御機能を第1のアクセスノードにより第1のアクセスノードから第2のアクセスノードに移すことを更に含んでもよい。例えば、第1のアクセスノードと端末との間の、制御シグナリングを搬送するシグナリングベアラは、第2のアクセスノードに移されてもよい。特に、後述した実施形態は、ステップ8、9、11及び結果として得られるステップ又は
図9の状態999を参照して後で説明されてもよい。
【0064】
方法の別の更なる変形例において、判定するステップの結果、品質が劣化した第2の接続が得られてもよく、適応させるステップは、第1のアクセスノードにより第2の接続を切断することを要求することと、端末に対するデータ送信のために第2のアクセスノードを使用することを停止することとを含む。特に、データ送信のために第2のアクセスノードを使用することを停止するステップは、第1のアクセスノードから端末に送出されたデータを重複することを停止することと、重複したデータを第2のアクセスノードに送出することを停止することとを含んでもよい。特に、このステップは、RRCダイバーシティを停止するもの、第2のアクセスノードに送出されることになってもよいデータ又はメッセージをこれ以上重複しないことに関連するものとして採用されてもよい。切断要求に関連したメッセージは、
図8を参照して説明される停止RRC中継メッセージとして具体化されてもよい。従って、第1のアクセスノードからUEへの直接接続のみが維持されてもよく、後者をモバイルネットワークの第1のアクセスノードの従来の機能性と呼ぶ。本実施形態は、
図8を参照して後で説明されてもよい。
【0065】
取得するステップに関して、方法の第1の変形例において、判定するステップの結果、品質が劣化した第1の接続及び第2の接続の1つの接続が得られてもよく、取得するステップは、端末への接続品質が劣化している恐れのない第1のアクセスノード及び第2のアクセスノードのアクセスノードに端末により品質劣化情報を送出することを含んでもよい。この場合、品質劣化情報は、品質が劣化していない接続を介して送出されてもよい。例えば、
図8を参照して説明されるように、第2の接続が障害である恐れがある場合、品質劣化情報は第1のアクセスノードに送出されてもよい。
図9を参照して説明されるように、品質劣化情報は、第1の接続が障害である恐れがある場合に第2のアクセスノードに送出されてもよく、第2のアクセスノードにより第1のアクセスノードに中継又は転送されてもよい。
【0066】
別の変形例において、判定するステップの結果、品質が劣化した第1の接続及び第2の接続の1つの接続が得られてもよく、取得するステップは、端末への接続品質が劣化している恐れのある第1のアクセスノード及び第2のアクセスノードのアクセスノードに端末により品質劣化情報を送出することを含んでもよい。この場合、品質劣化情報は、品質が劣化した接続を介して送出されてもよく、且つ/あるいは端末のアクセスノードとの間の更なる接続を介して送出されてもよい。この更なる接続は、第1の接続及び第2の接続とは異なってもよい。この措置により、他のアクセスノードを巻き込むことなく、アクセスノードから端末への送信方向において接続が劣化していることを端末が識別したことを、端末が、アクセスノードに通知できる利点がある。その後、アクセスノードは、無駄な遅延なくモバイルネットワークの適応を開始できる。この措置のため、端末からアクセスノードへの送信方向の接続が、品質劣化情報を正常に送信するために十分に高い品質であってもよいことが仮定されてもよい。
【0067】
品質が劣化した接続は障害である恐れがある。この場合、品質劣化情報は、障害通知表示、特にRLF警告表示として具体化されてもよく、あるいはそれを含んでもよい。障害通知表示は、特に従来のメッセージ又は新型のメッセージに含まれた個々の指標を表してもよく、あるいは特定の種類のメッセージであってもよい。
【0068】
品質劣化情報は、以下の種類の情報のうちの少なくとも1つの情報として具体化されてもよく、あるいはそれを含んでもよい。第1のオプションに係る情報は、障害である接続と関連付けられたアクセスノードが受け持っている領域の識別、特にセルを示すセル識別子、特にPセル識別(ID)、セルグローバルID、物理セルID又はセルの搬送周波数として具体化されてもよく、あるいはそれを含んでもよい。第2のオプションに係る情報は、障害である接続と関連付けられたアクセスノードが受け持つ領域に対して以前の期間に取得された測定結果に関する情報として具体化されてもよく、あるいはそれを含んでもよい。第3のオプションに係る情報は障害ではない接続と関連付けられたアクセスノードが受け持つ領域、特にセルに対して以前の期間に取得された測定結果に関する情報として具体化されてもよく、あるいはそれを含んでもよい。第4のオプションに係る情報は、第1のアクセスノード及び第2のアクセスノードとは異なる更なるアクセスノードが受け持つ少なくとも1つの更なる領域、特に更なるセルに対して以前の期間に取得され、特に測定のための識別子に対して取得された測定結果に関する情報として具体化されてもよく、あるいはそれを含んでもよい。第5のオプションに係る情報は、障害である接続を示す接続表示として具体化されてもよく、あるいはそれを含んでもよい。第6のオプションに係る情報は、障害である接続の障害タイマとして具体化されてもよく、あるいはそれを含んでもよい。第7のオプションに係る情報は、障害の理由として具体化されてもよく、あるいはそれを含んでもよい。
【0069】
そのような場合、障害の理由は、以下の種類の障害の理由のうちの少なくとも1つを含んでもよい。第1のオプションにおいて、障害の理由はタイマの終了を含んでもよく、タイマは、所定の数の条件のカウンタ達成の後に始動し、所定の数の別の条件のカウンタ達成の後に停止する。例えば後者は、RLFタイマ終了を示してもよいLTEにおける「非同期」障害に対応してもよい。別の障害の理由は、特に応答を受信することなくそれぞれの接続を介して送出された最大のスケジューリング要求を含んでもよい。例えば後者は、LTEにおいて到達した最大数のスケジューリング要求に対応してもよい。更なる障害の理由は、それぞれの接続を介して端末により送出されたデータの最大の再送信を含んでもよい。例えば後者は、LTEにおいて到達した最大数のRLC再送信に対応してもよい。RLC再送信の場合、UEは、最大数の再送信に到達するまでに応答を受信しないとデータを再送信してもよい。更なる障害の理由は、それぞれの接続を介してデータ送信を受信することなくそれぞれの接続を介して端末により送出された最大数の不成功のランダムアクセス試行を含んでもよい。例えば後者は、LTEにおいてランダムアクセスチャネル(RACH)障害に対応してもよい。
【0070】
上述した少なくとも1つの情報は、1つのメッセージにおいて障害通知表示と共に送出されてもよく、あるいは取得するステップのために送出された障害通知表示の後に送出されてもよい。
【0071】
判定するステップに対して、方法の第1の変形例において、判定するステップは、端末により実行されてもよく、第1の接続の品質を評価することと、第2の接続の品質を評価することとを含んでもよい。この場合、第1の接続の品質を評価するステップ及び第2の接続の品質を評価するステップは、互いに依存せずに実行されてもよい。更に又はあるいは、それぞれの評価するステップは、それぞれの接続を介したデータ送信に対するそれぞれのアクセスノードとの端末の同期を評価することを含む。特に、端末がそれぞれの接続を介したデータ送信のために適切に同期されなくてもよい場合、それぞれの接続の品質の劣化が判定されてもよい。特に、判定された接続の品質の劣化は、接続障害に対応してもよい。
【0072】
方法の更なる一変形例において、判定するステップは、特に第1の接続及び第2の接続の各々に対して、端末におけるタイマ及び端末におけるカウンタを使用することを含んでもよい。カウンタは条件の達成と関連付けられ、所定の数の条件のカウンタ達成の後に始動し、且つ所定の数の別の条件のカウンタ達成の後に停止するタイマの期間が満了すると、それぞれの接続の品質の劣化が判定されてもよい。特に、タイマはT310タイマに対応してもよく、カウンタは定数N310に対応してもよい。特に、同一の又は異なる種類のタイマ及び/又はカウンタは、第1の接続及び第2の接続に対して採用されてよい。
【0073】
更なる一変形例において、判定するステップは、特に第1の接続及び第2の接続の各々に対して、端末におけるタイマ及び各々が条件の達成と関連付けられる端末におけるカウンタを使用することを含む。所定の数の条件のカウンタ達成の後に始動し、所定の数の別の条件のカウンタ達成の後に停止するタイマの期間が満了すると、それぞれの接続の品質の劣化が判定されてもよい。特に、タイマはT310タイマに対応してもよく、カウンタは、カウンタ又は定数N310、N311に対応してもよい。特に、同一の又は異なる種類のタイマ及び/又はカウンタは、第1の接続及び第2の接続に対して採用されてよい。
【0074】
上述の実施形態に関して、タイマT310及びカウンタN310、311は、従来のタイマ及び従来のカウンタをそれぞれ表してもよい。カウンタN310は、タイマT310を始動させるために条件達成をカウントしてもよい。そのような条件達成は、端末が知覚する信号対干渉+雑音比(SINR)が閾値を下回ってよいかという条件に関連してもよい。カウンタN311は、タイマT310を停止させるために条件達成をカウントしてもよい。そのような条件達成は、端末が知覚するSINRが更なる閾値を上回ってもよいかという条件に関連してもよい。従って、タイマT310は、カウンタN310が所定の数のカウンタN310と関連付けられた条件の条件達成をカウントしてしまったかもしれない後で始動してもよく、所定の数のカウンタN311と関連付けられた条件の条件達成がカウントされた後で停止してもよい。タイマT310が切れてもよく且つ所定の数のカウンタN311と関連付けられた条件の条件達成がカウントされていないかもしれない場合、品質劣化が検出される。
【0075】
上述のそれぞれの評価するステップは、最大のスケジューリング要求がそれぞれの接続を介して送出されてしまっている恐れがあるかを評価することを含んでもよい。更に又はあるいは、それぞれの評価するステップは、最大のデータの再送信がそれぞれの接続を介して端末により送出されてしまっている恐れがあるかを評価することを含んでもよい。更に又はあるいは、それぞれの評価するステップは、最大の不成功のランダムアクセス試行がそれぞれの接続を介してデータ送信を受信することなくそれぞれの接続を介して端末により送出されてしまっている恐れがあるかを評価することを含んでもよい。
【0076】
品質が劣化した接続は、障害ではないかもしれない。
【0077】
そのような場合、判定するステップの結果、品質が劣化した第1の接続及び品質が劣化していない第2の接続が得られてもよく、適応させるステップは、端末に対するデータ送信を制御することに関して第1のアクセスノード及び第2のアクセスノードの機能性を切り替えることを含んでもよい。従って、第1のアクセスノードは送信補助アクセスノードに変化してもよく、第2のアクセスノードは送信制御アクセスノードに変化してもよい。
【0078】
この場合、品質劣化情報は、チャネル品質表示、特にチャネル品質表示報告として具体化されてもよく、あるいはそれを含んでもよい。
【0079】
取得するステップは、第1のアクセスノード及び第2のアクセスノードの一方のアクセスノードにより、品質劣化情報を第1のアクセスノード及び第2のアクセスノードの他方のアクセスに送出することを含んでもよい。例えば判定するステップは、チャネル品質情報と関連付けられたパラメータを監視してもよく、且つ/あるいはパラメータの値を判定してもよい第2のアクセスノードにより実行されてもよい。
【0080】
適応させるステップに関して、方法の別の変形例において、判定するステップの結果、第1の接続が更に得られてもよく、且つ第2の接続は障害である恐れがあり、適応させるステップは、モバイルネットワークの更なるアクセスノードと端末との更なる接続を確立することを含んでもよい。本実施形態によれば、取得するステップは端末により実行されてもよく、且つ/あるいは確立するステップは端末により開始されてもよい。更なるアクセスノードは、第1のアクセスノード及び第2のアクセスノードとは異なってもよく、あるいは第1のアクセスノード及び第2のアクセスノードの一方であってもよい。従って、第1の接続及び/又は第2の接続は再確立されてもよい。
【0081】
特に、判定するステップの結果、失敗した第1の接続及び第2の接続が得られてもよい後述の場合において、取得するステップは、1つ以上の接続障害報告、特に無線リンク障害報告をモバイルネットワークの更なるアクセスノードに端末により送出することを含んでもよい。1つ以上の接続障害報告は、端末の第1の接続及び/又は第2の接続に関する情報、あるいは全ての接続に関する情報を含んでもよい。情報は、特定の1つ又は複数の接続の接続失敗に関連してもよい。例えば1つの接続障害報告は、第1の接続及び/又は第2の接続に関する情報が含まれてもよい端末から送出されてもよい。あるいは、特定の接続の接続失敗に関する情報が含まれてもよい少なくとも2つの接続障害報告は、端末により送出されてもよい。接続障害報告は、端末が更なるアクセスノードへの接続を正常に確立した後に送出されてもよい。
【0082】
取得するステップに関して、方法の別の変形例において、方法は、モバイルネットワークに対して少なくとも1つの重要パファーマンス指標を判定することを更に備えてもよく、適応させるステップは、少なくとも1つの重要パファーマンス指標に基づいてモバイルネットワークの少なくとも1つのシステム設定を適応させることを含んでもよい。あるいは又は更に、システム設定を適応させるステップは、取得された、特にRLF指標又はRLF報告において送出された品質劣化情報に基づいてもよい。この適応の目的は、ネットワークにおいて重要パファーマンス指標のうちの1つを改善することであってもよい。この点で、システム設定は、第1のアクセスノード及び/又は第2のアクセスノードの特徴に関連してもよく、あるいはモバイルネットワークの更なるアクセスノードの特徴に関連してもよい。モバイルネットワークを適応させる上述の実施形態は、モバイルネットワークの即座の又は臨時の適応について説明してもよく、システム設定の適応に関連した本実施形態は、即座の又は長期の時間尺度でモバイルネットワークの全体的な適応について説明してもよい。
【0083】
特に、後述するネットワーク適応に関連して、判定するステップは端末により実行されてもよく、取得するステップは、端末、並びに第1のアクセスノード及び第2のアクセスノードのアクセスノードにより実行されてもよい。方法は、劣化しているアクセスノードと端末との間の接続の品質を示す更なる品質劣化情報をアクセスノードにより取得することを備えてもよい。適応させるステップは、取得された品質劣化情報に基づいて実行され且つ更なる品質劣化情報が判定されてもよい。更なる品質劣化情報は、アクセスノードが実行する最大数の再同期試行に到達してしまっている恐れがあるか、アクセスノードにより送出された最大数のスケジューリング要求に到達してしまっている恐れがあるか、及び/又はアクセスノードが最大数のRLC再送信に到達してしまっている恐れがあるかに関連してもよい。品質劣化情報と更なる品質劣化情報とを正確に組み合わせるために、後者の2つの情報の各々は、対応するタイムスタンプと関連付けられてもよい。
【0084】
そのような一実施形態において、端末は、RLF警告又はCQI報告を判定し、且つそれらをアクセスノードに送出してもよい。アクセスノードは、内部接続品質を更に判定してもよく、次に、劣化している接続の下り及び/又は上り方向の品質に対してどのネットワーク適応を実行するかを判断してもよい。この適応は上述の長期適応に関連してもよい。
【0085】
第2の例示的な態様に係る方法に関し、RLF表示として具体化された品質劣化情報は、RRCメッセージとして具体化されてもよく、あるいはRRCメッセージにおいて送信されてもよい。RRCが第1のアクセスノードにおいて終端してもよいため、即ち、端末から第2のアクセスノードへのRRCメッセージは、常に第1のアクセスノードにおいて終端されてもよい。CQI報告として具体化され且つ第2のアクセスノードに送出されている品質劣化情報は、第1のアクセスノードに自動的に転送されなくてもよいが、上述したように、第2のアクセスノードがそのようなステップを実行できてもよい。従って、第1のアクセスノードは、取得された品質劣化情報に基づいて適応させるステップを実行できてもよい。
【0086】
第3の例示的な態様に係る方法に関して、第2のアクセスノードは、
図8を参照して後述する1つのオプションにおいて、RRC中継を停止することでモバイルネットワークを適応させてもよい。
図9を参照して後述する更なるオプションにおいて、第2のアクセスノードは、RLF表示を取得してもよく、第1のアクセスノードにアップグレードすることでモバイルネットワークを適応させてもよく、RLF表示を第1のアクセスノードにオプションとして転送してもよい。CQI報告に関連して後述する第3のオプションにおいて、第2のアクセスノードはCQI報告を受信してもよく、モバイルネットワークを適応させてもよく、CQI報告を第1のアクセスノードにオプションとして転送してもよい。
【0087】
以下において、
図7〜
図12を参照して、LTEの範囲内で更なる実施形態を更に詳細に説明する。尚、「端末」及び「ユーザ機器」という用語は、本出願を通して同義で使用されてもよい。1つ以上の実施形態は、UEが維持された2つの接続を介して個別に通信できるという仮定に基づく。無線リンク障害(RLF)ダイバーシティも提供するために、UEは、双方のリンクが非同期である場合にのみ規格化されたRLF手順をトリガするものとする。この点で、「非同期」という用語は、ユーザ機器が、例えば参照信号に関して同期情報を適切に復号化できなくてもよいという点でアクセスノードに対する同期を損失してしまっている恐れがあることを特に示してもよい。しかし、維持された接続のうちの一方のみが失敗する場合、異なるUE挙動が実行されなければならない。実施形態により、UEは、リンクのうちの一方のRLFに関する新しいRRC RLF警告メッセージを用いて当該eNBに通知でき、eNBは、RRCダイバーシティ接続を停止し、且つ/あるいはUEを当該eNBのうちの1つに完全にハンドオーバすることにより、この情報に迅速に反応できる。eNBは、障害を起こしたリンク又は別のリンクを介してマッピングされた潜在的なベアラを移動することを更に判断してもよい。
【0088】
図7は、一実施形態に係る方法のステップを示す。関連する通信シナリオは、ユーザ機器UEと、サービング基地局と呼ばれる第1のアクセスノードと、補助基地局と呼ばれる第2のアクセスノードをと含む。第1のステップ776によれば、ユーザ機器はサービング基地局に接続される。この基地局は、UEに対する補助基地局からの制御シグナリング中継補助を要求してもよい。更なるステップ778において、UEは、補助基地局がサービング基地局に対して制御シグナリングを中継している状態で、サービング基地局及び補助基地局の双方を介して制御シグナリングを送受信するように構成される。更にUEは、維持された全ての接続の無線リンクを別個に監視してもよい。更なるステップ780において、UEは、リンクのうちの1つに対する無線リンク障害を登録又は検出する場合、そのリンク上の送信を停止してもよく、維持された第2のリンクを介して無線リンク障害警告表示をサービング基地局に送信してもよく、これは、場合によっては補助基地局により中継される。方法の第1のオプションに従って実行されるステップ782において、障害を起こしたリンクが補助基地局に向いている場合、サービング基地局は、サービング基地局のみに接続するように再構成することをUEに通知してもよく、補助を停止するように補助基地局に通知してもよい。あるいは、方法の第2のオプションに従って実行されたステップ784において、障害を起こしたリンクがサービング基地局に向いている場合、サービング基地局は、送信を停止してもよく、UEを補助基地局にハンドオーバし、補助基地局を、UE自体に対するサービング基地局にさせてもよい。
【0089】
また、1つのリンクのRLF警告から取得された情報及び別の維持された接続の情報により、E−UTRANは、迅速にこれらの情報を組み合わせ、UE RLF障害の理由、それらの統計について学び、必要な適応を適用できる。
【0090】
実施形態は、UEが維持された2つの接続を介して個別に通信できるという仮定に基づく。無線リンク障害(RLF)ダイバーシティも提供するために、UEは、双方のリンクが非同期である場合にのみ規格化されたRLF手順をトリガするものとする。しかし、維持された接続のうちの一方のみが失敗する場合、以下において説明するように異なるUE挙動が実行されなければならない。
【0091】
以下において、実施形態に係る手順を更に詳細に説明する。
【0092】
図8及び
図9において、RRC接続の設定に含まれたシグナリング及びリンクのうちの1つのRLFに対する反応について説明する。
図8において、モバイルネットワーク800は、ユーザ機器802と、ソースeNodeB804と、補助eNodeB808とを含む。
図9において、モバイルネットワーク900は、ユーザ機器902と、ソースeNodeB904と、補助eNodeB908とを含む。
図8、
図9におけるステップは整数でラベル付けされる。ソース及びターゲットeNodeB804、904、908のRRCアンカの機能性は、太い実線で示され、図中符号886、986で示される。補助eNodeB808、908のRRC中継の機能は、
図8、
図9において太い点線で示され、図中符号888、988で示される。
【0093】
図8、
図9によれば、ステップ1において、測定構成は、ソースeNodeB804、904からユーザ機器802、902に送出される。ステップ2において、早期測定報告は、UE802、902からソースeNodeB804、904に送出される。早期測定報告は、
図2を参照して説明したA3事象に応答して発行されてもよい。後続のステップ3において、RRC補助要求は、ソースeNodeB804、904から補助eNodeB808、908に送出される。次のステップ4において、RRC再構成情報を含むRRC補助応答は、補助eNodeB808、908からソースeNodeB804、904に送出される。次のステップ5において、RRC再構成情報は、補助eNodeB808、908からソースeNodeB804、904に送出される。RRC再構成は、ステップ5においてソースeNodeB804、904からUE802、902に送出される。ステップ890、990において、ソースeNodeB804、904はRRCダイバーシティを開始する。ステップ892、982において、補助eNodeB808、908はRRC中継を開始する。次のステップ6において、UE802、902は、同期及びRACH手順要求を補助eNodeB808に対して送出し、補助eNodeB808は、それに応じて応答をUE802、902に送出する。
【0094】
従って、UE802、902は、早期測定報告(2)を発行する測定構成(1)で最初に構成される。この測定は、ソースセル、補助セル又は種々のセルに関連してもよい。ソースeNB804、904においてこの測定報告を受信すると、それは(必要に応じて)この要求(4)を確認応答する補助eNB808、908とのRRCダイバーシティピアリング(3)を要求し、ソースeNB804、904がUE802、902に転送するRRCダイバーシティの送受信(5)を設定するようにUE802、902に対するRRC再構成を含む。この時点で、ソースeNB804、904は、RRCメッセージがUE802、902に対して直接送受信され、且つUE802、902に対して中継するために補助eNB808、908に対して更に送出/受信されるRRCダイバーシティ状態に入る。UE802、902は、それ(6)に同期されるように補助eNB808、908に対するRACH手順を開始する。
【0095】
図8において、補助セルへのRLFに対する反応手順について説明し、
図9において、ソースセルへのRLFに対する手順について説明する。
【0096】
以下において、補助eNB808非同期への反応について説明する。
図8において示されるように、UE802と補助eNB808との間のRLFは、ステップ884において発生する。ステップ896において、UE802は、補助eNodeB808に送信することを停止する。ステップ7において、UE802は、RLF警告をソースeNodeB804に送出する。その結果、ソースeNodeB804は、ステップ8において補助eNB808へのRRC中継を停止する。ステップ898、899において、それぞれ、ソースeNodeB804はRRCダイバーシティを停止し、補助eNB808はRRC中継を停止する。ステップ10及び11において、それぞれ、ソースeNodeB804はRRC再構成要求をUE802に送出し、UE802はRRC再構成コマンドをソースeNodeB804に送出する。UE802は、ステップ6までの通信においてソースeNodeB804に接続される。ステップ6における同期及びRACH手順への応答を受信するUEと、ステップ11の発生との間の通信において、UE802に対する二重接続が実行され、ソースeNodeB804はRRCアンカノードを表してもよい。ステップ11以降、UE802はソースeNodeB804に接続されるが、補助eNodeB808には接続されない。その後、ソースeNB804は、経路切り替え要求をコアネットワークノードに送出してもよい、
従って、UE802は、補助セル(
図8)に対する層3RLF(即ち、終了したタイマT310)を測定した後、このリンク上の送信を停止し、以下において更に説明するようにソースeNB804に対する(7)RLF警告メッセージの送信をトリガする。ソースeNB804は、補助eNB808に対するRLFをトリガしたUE802を認識するため、UE802に対するRRC中継の機能性(8)を停止するように指標を補助eNB808に送出する。この様に、UE802に対する無線リンク障害に関する情報を補助eNB808が即座に通知され、これは、この状態をタイマ等に基づいてのみ推定する現在規格化されている解決方法では可能でなかった。この時点で、RRCダイバーシティがソースeNB804及び補助eNB808の双方において停止されなければならない。ソースeNB804とUE802との間の接続のみが維持されるべきであるため、UE802は、RRCダイバーシティを停止するが、UE802への接続は維持するように構成される。ソースeNB804は、RRCダイバーシティモードを終了してソースセルに単独で接続されるようにUE802を再構成するためにRRC再構成手順(10、11)を使用する。
【0097】
システムがUE802に対する二重接続が可能であれば、補助eNB808において終端した潜在的なベアラもソースeNB804において終端するように再構成される。このため、ソースeNB804は、パケットがソースeNB804にルーティングされるようにコアネットワークに対して経路切り替えコマンドを更に送出する。
【0098】
従って、
図8は、補助eNB808非同期に対する無線リンク障害(RLF)警告を示す。
【0099】
以下において、ソースeNB904非同期への反応について説明する。ステップ994において、UE902とソースeNodeB904との間のRLFが発生している。ステップ996において、UE902は、ソースeNodeB904への送信を停止する。その後ステップ7において、RLF警告は、補助eNodeB908を介してUE902からソースeNodeB904に送出される。ステップ8において、ソースeNodeB904は、ハンドオーバ要求を補助eNodeB908に送出する。ステップ9において、補助eNodeB908は、ハンドオーバ確認応答をソースeNodeB904に送出する。ステップ11において、ソースeNodeB904は、補助eNodeB908を介してRRC再構成要求をユーザ機器UE902に送出する。ステップ998において、ソースeNodeB904はRRCダイバーシティを停止し、ステップ999において、補助eNodeB908は、UE902に対するRRCアンカにアップグレードする。ステップ12において、ソースeNodeB904は、シーケンス番号状況伝達を補助eNodeB908に送出し、UE902は、ステップ13においてRRC再構成コマンドを補助eNodeB908に送出する。ステップ14において、補助eNodeB908は、UEコンテキスト解放メッセージをソースeNodeB904に送出する。UE902が受信する同期及びRACH手順に関連したメッセージの受信までの通信において、UE902はソースeNodeB904に接続される。ステップ6でUE902がメッセージを受信することと、ステップ13でメッセージ伝達が行われることとの間の時間間隔において、ソースeNodeB904がRRCアンカノードであるUE902に対する二重接続が実行される。ステップ13以降、UE902は補助eNodeB908に接続される。
【0100】
従って、
図9において、ソースeNB904へのリンク上のRLFが発生し、UE902内に登録される。それは、このリンク上のその送信を停止し、補助eNB908に対するRLF警告表示(7)を送信する。補助eNB908は、(それがRRC中継モードであるため)この指標をソースeNB904に対して更に転送する。次に、ソースeNB904は、ソース904とUE902との接続が失われたことを確信しうるため、UE902を補助eNB908に完全にハンドオーバする。従って、それは、補助eNB908により確認応答される(9)ハンドオーバ要求表示(8)を補助eNB908に送出する。確認応答は、ソースeNB904がUE902に送出することになっているUE902に対するハンドオーバコマンドを更に含む。ソースeNB904は、ハンドオーバコマンド(RRC再構成(11))をRRC中継、即ち補助eNB908を介してUE902に送出する。従って、補助eNB908が、UE902の完全なハンドオーバを既に受信及び確認応答していても、依然としてRRC中継モードのままであることが重要である。ハンドオーバコマンドをUE902に中継した後、補助eNB908は、UE902に対するRRCアンカになるように自身をアップグレードしてよい。ソースeNB904はRRCダイバーシティを停止してよい。次に、ノード904、908の双方は規格化されたHO手順に従う。即ち、ソースeNB904は、シーケンス番号状況伝達(12)を補助eNB908に送出し、バッファリングされたパケットを転送する。UE902は、RRC再構成が補助(現在はアンカ)eNB908に単独で接続されることを確認し(13)、最終的に補助eNB908は、UEコンテキスト解放表示をソースeNB904に送出する(14)。
【0101】
別の実施形態において、UE902に対するRRC中継モードにある補助eNB908は、ソースが完全なハンドオーバを要求する場合にハンドオーバコマンドをUE902(11)自体に送信する。この変形例において、ソースeNB904がいずれにしてもそれを送信することになっていないため、ハンドオーバ要求確認応答メッセージは、UE902に対するハンドオーバコマンドを含む必要はない。しかし、ソースeNB904は、UE902が補助eNB908にハンドオーバされること、並びにSN状況伝達及びバッファリングされたデータ伝達を開始する必要があることを通知される必要がある。
【0102】
別の実施形態において、更に補助eNB908は、自身が転送するRLF警告を検査し、且つハンドオーバ確認応答をソースeNB904に及びハンドオーバコマンドをUE902自体に直接送出してよい。
【0103】
従って、
図9は、ソースeNB非同期に対する無線リンク障害(RLF)警告を示す。
【0104】
以下において、実施形態に係る無線リンク障害に関連した動作について説明する。
【0105】
全てのリンク上のRLFに対する条件が同時に達成される場合にのみ現在のRLF手順がトリガされると仮定する。従って、RRCは、全てのリンクの物理層の問題を別個に評価する必要がある。
【0106】
UE802、902が物理層の問題を評価するためのタイマ及び定数は、リンク毎に構成可能であるものとする。従って、IE rlf−TimersAndConstantsの複数のインスタンス(又はT310、N310、N311等の対応するタイマ/定数の少なくとも部分集合)が存在し、且つUE902、902において構成可能であるものとする。別の実施形態において、同一の値が各リンクに適用されるが、評価は依然として個別に行われる。
【0107】
以下において、維持された接続毎のRLF−TimersAndConstants情報要素を示す。この情報要素において、上述のタイマ及び定数が含まれてもよい。
【0108】
−−ASN1START
RLF−TimersAndConstants−r9::= CHOICE{
解放 NULL,
設定 SEQUENCE{
t301−r9 ENUMERATED{
ms100,ms200,ms300,ms400,
ms600,ms1000,ms1500,
ms2000},
t310−r9 ENUMERATED{
ms0,ms50,ms100,ms200,
ms500,ms1000,ms2000},
n310−r9 ENUMERATED{
n1,n2,n3,n4,n6,n8,n10,
n20},
t311−r9 ENUMERATED{
ms1000,ms3000,ms5000,
ms10000,ms15000,
ms20000,ms30000},
n311−r9 ENUMERATED{
n1,n2,n3,n4,n5,n6,n8,n10},
...
}
}
−−ASN1STOP
RRC_CONNECTEDにおける物理層の問題を検出するために、UE802、902は、T300i、T301i、T304i、T311iのいずれにもない間にN310iの連続した「非同期」指標が下位層から受信されるかを接続されたセル毎に別個に評価し、その後タイマT310iを始動させる。T310iが動作している間に下位層からN311iの連続した「同期」指標を受信すると、UEはタイマT310iを停止させるものとする。例えば測定報告が送出されたかを更に評価する「非同期」/「同期」評価の更なる最先端の技術が適用される場合、リンク毎の別個の評価が更に適用されるものとする。
【0109】
以下において、実施形態に係るRLF−警告手順について説明する。
【0110】
ある特定のセルのT310終了時又は最大数のスケジューリング要求に到達した時、あるいはRLC最大数の再送信がこのセルに対する指標に到達した時、UE802、902は、以下において規定されるような新しいRLF−警告手順をトリガするものとする。
【0111】
UE802、902は、以下の修正された動作をトリガし、且つRLF−警告指標が維持された第2の接続を介して直接送出されるように準備するものとする。更に、従来のRLF−報告を修正された方法で準備する。
【0112】
以下の2つの擬似コードの例において、TS36.331V11.2.0(2012−12)、セクション5.3.11.3「Detection of RLF」に係るRLF手順に関して
図8、
図9の方法の実施形態を説明してもよい。理解を容易にするため、変更されていない擬似コード部分は省略されていてもよい。特に、この規格からの逸脱は、擬似コードの例との比較により推論されてよく、見やすくするために太字で表される。第1の擬似コードの例は、端末802、902が劣化又は障害である接続を介して送受信を停止してもよいため、上り方向及び下り方向の双方で通信を停止してもよい方法の実施形態に関連してもよい。第2の擬似コードの例は、端末がそれぞれのアクセスノード804、808、904、908への劣化した接続又は障害である接続を介した上り方向の送信を継続してもよいが、それぞれのアクセスノード804、808、904、908に対する情報を劣化した接続又は障害である接続を介して全く受信しなくてもよい方法の実施形態に関連してもよい。
【0113】
代替例1
2>無線リンク障害が検出されることを考慮しない
2> 以下において説明するRLF警告を送信するためのリンクの選択に従って又は以下において説明するRLF警告の内容に従って以下の無線リンク障害情報を修正されたVarRLF−報告に格納する
2> ASセキュリティが起動されていない場合
3> 解放の原因「その他」と共に、36.331/5.3.12において規定されるようなRRC_CONNECTEDを離脱する時に動作を実行しない
2> それ以外の場合
3> 36.331/5.3.7において規定されるような接続再確立手順を開始しない
2> RLFが検出されるリンク上の送受信を停止する
2> 1つ又は複数の他の維持された接続を介したUEからE−UTRAへの新しいRLF−警告指標の送信をトリガする
代替例2
2>無線リンク障害が検出されることを考慮しない
2> 以下において説明するRLF警告の内容に従って以下の無線リンク障害情報を修正されたVarRLF−報告に格納する
2> ASセキュリティが起動されていない場合
3> 解放の原因「その他」と共に、36.331/5.3.12において規定されるようなRRC_CONNECTEDを離脱する時に動作を実行しない
2> それ以外の場合
3> 36.331/5.3.7において規定されるような接続再確立手順を開始しない
2> 1つ又は複数の他の維持された接続を介したUEからE−UTRAへの新しいRLF−警告指標の送信をトリガする
代替例2により、端末802、902は、T310が切れているリンク上の送信/受信を停止しない。T310の終了は、ダウンリンクチャネルが低品質のチャネルに起因する問題を有することのみを意味し、アップリンクに何らかの問題があることを意味しない。従って、アップリンク送信は、基地局804、808、904、908に正常に到達できる。これは、端末のアップリンク送信のための確認応答が、RLFが検出されていないリンク等の別のリンク上でネットワークから端末802、902に送信される場合に特に有益であると期待される。
【0114】
T310が切れたリンク上で端末802、902が送受信(受信しようと)を継続する場合、RLFが検出された後にリンクが後でより適切になる場合に端末802、902がそのリンクの使用を再開できる。
【0115】
例えば端末802、902は、ソースアクセスノード804、904及び補助アクセスノード808、908の1つのアクセスノード804、808、904、908への接続上のRLFを検出でき、第1のオプションにおいて、RLF表示を他のそれぞれのアクセスノード804、808、904、908に送出し、当該他のそれぞれのアクセスノード804、808、904、908は、検出したRLFに関連付けられたアクセスノード804、808、904、908にRLF指標を転送できる。端末802、902は、検出されたRLFと関連付けられたアクセスノード804、808、904、908に対する送信及び/又は受信を停止してもよく、あるいは検出されたRLFと関連付けられたアクセスノード804、808、904、908に対する送信及び/又は受信を継続してもよい。第2のオプションにおいて、端末802、902は、検出されたRLFと関連付けられたアクセスノード804、808、904、908にRLF表示を送出してもよい。この場合、端末802、902は、このアクセスノード804、808、904、908に対する送信及び/又は受信を停止しなくてもよい。その結果、アクセスノード804、808、904、908は、RLF警告を、検出されたRLFと関連付けられていない他のアクセスノード804、808、904、908に転送してもよい。
【0116】
以下において、実施形態に係るRLF−警告を送信するためのリンクの選択について説明する。
【0117】
端末802、902は、それがRLF−警告を送出する一組の構成されたリンクを選択してもよい。例えばそれは、RLF−警告を例えばソースリンク上のみで全ての構成されたリンクの部分集合又は全てのセルに送出してもよい。
【0118】
端末802、902は、T310が経過したリンクを与えるノード804、808、904、908へ1つ以上の別のリンクをそれが有することを認識する場合、例えば、ノードから端末802、902への2つのリンクがあり、且つT310がこれらのリンクのうちの1つに対してのみ経過した場合、1つ以上の別のリンク上でRLF−警告を送信することが有益となる。
【0119】
端末802、902は、T310が経過したリンクにRLF−警告を送出しさえしてもよい。T310が経過したリンクにRLF−警告を送出する利点は、該当するノード804、808、904、908がT310の終了に関して通知される必要があってもよいことである。T310の終了は、ダウンリンク品質が低いが、RLF−警告が該当するノード804、808、904、908に到達できるほど十分に高い品質をアップリンクが依然として有してもよいことを示す。
【0120】
以下において、実施形態に係るRLF−警告の内容について説明する。
【0121】
(1)このRLF−警告メッセージは、維持された接続のうちの1つが失われたことをE−UTRAに対して示す。それは、従来のRLF−報告からの情報の部分集合及び障害の詳細な理由をオプションとして含んでよい。それは、RFL−警告がどの接続に属するかの表示を更に含んでもよい。RLF−警告に対する潜在的なフィールドの限定的なリストを以下に挙げる。RLF−警告が属するセルの情報は、
−プライマリセル(PCell)識別(ID)、セルグローバルID、物理セルID、このセルの搬送周波数に属する
(2)RLF−警告が属するセルに対する最新測定結果又は履歴測定結果
−基準信号受信電力(RSRP)、基準信号受信品質(RSRQ)等
(3)他のサービングセルに対する最新測定結果又は履歴測定結果
−RSRP、RSRQ等、それぞれの測定値に対するセル識別子
(4)非サービング隣接セルに対する最新測定結果又は履歴測定結果
−E−UTRA、UMTS地上無線アクセス(UTRA)、汎ヨーロッパデジタル移動通信システム(GSM)GSM進化型高速データレート(EDGE)無線アクセスネットワーク(GERAN)、CDMA2000又は他のシステムの測定値
(5)障害の時間
(6)障害の詳細な種類及び理由
−非同期、最大数のスケジューリング要求、到達したRLF再送信等
(7)UE状態情報、測定事象等の現在の事象のリスト
(8)バッファ状態
以下において、実施形態に従って修正されたRLF−報告について説明する。この種のRLF報告は、端末802、902とアクセスノード804、808、904、908との間の単一の接続に対するRFL報告に向けられてもよいTS36.331V11.2.0(2012−12)に係る従来のRLF報告に関して修正されると考えられてもよい。
【0122】
元のRLF報告において、UE802、902は、障害が起こった(単一の)リンクに対するRLF関連情報を格納し、要求時に報告をE−UTRANに送出する。報告は、別のRLFが発生する際に無効にされる。RRCダイバーシティにおいて、UE802、902は、全てのリンクが障害を起こす場合にのみ元のRLF手順及び元のRLF報告をトリガするものとする。従って、この報告は、複数のリンクに関する情報を搬送するように修正されうる。
【0123】
一実施形態において、修正された単一のRLF報告は、複数の又は全てのリンクに関する情報を含んでよい。
【0124】
別の実施形態において、複数のRLF報告、即ちリンク毎に1つのRLF報告は、E−UTRAにより個別に又は集合的に作成及び要求されうる。
【0125】
以下において、ネットワークにおけるチャネル品質指標(CQI)の監視ついて説明する。CQIの情報又は報告は、上述のRFL警告表示に関する品質劣化情報に対する別の一実施形態を表してもよい。
【0126】
上述したようにUE802、902に対するRRC再構成をトリガするためにネットワークにおいてRLF−警告を使用する代わりに、それぞれのネットワークノード804、808、904、908においてリンク毎に受信されたCQI報告は、現在UE802、902に更に接続されている別のノード804、808、904、908に転送されうる。例えば、ソースeNodeB804、904が接続品質劣化と関連付けられてもよい場合、ソースeNode804、904が受信するCQIは、補助eNode808、908に送信されてもよい。補助eNodeB808、908が接続品質劣化と関連付けられてもよい場合、補助eNode804、904が受信するCQI報告は、ソースeNodeB804、904に送出されてもよい。一実施形態において、ネットワークは、端末802、902から受信された端末の種々の接続に関する受信されたCQI報告を監視する。報告されたCQIがある特定の閾値を下回る1つの接続に対するチャネル品質を示す場合、ネットワークは、接続が端末802、902を使用するのに不適当であると考える。
【0127】
ネットワークは、接続の品質が十分に良好でなく且つ端末802、902が使用するのに不適当であると考える場合、以下のような措置を取ってもよい。尚、考慮される接続の種類に依存して、異なる挙動が適用されてもよい。
【0128】
(1)ハンドオーバをトリガする−ネットワークは、別のおそらくより良い品質のセルへのハンドオーバを実行するように端末802、902に指示してよい。粗悪な品質の接続がソースセルである場合、これは、別のセルがソース接続になることを保証する1つの代替例である。補助セルがソースセルより良い品質であることが識別されている場合、ソースeNB非同期への反応に対して上述したような同様の手順が想定されうる。
【0129】
(2)ソースセル及び補助セルの切り替え−ネットワークは、補助セルの品質が受け入れ可能である一方で、ソースセルの品質がある特定の閾値を下回ることを検出する場合、補助セルが代わりにソースセルになり且つソースセルが代わりに補助セルになるように切り替えをトリガしうる。UE802、902がRRCアンカとして動作するネットワーク要素804、808、904、908を認識しえないため、これはハンドオーバに類似するが、それはRRC再構成をUE802、902に含まなくてもよい。
【0130】
(3)補助セルを構成解除する−補助セルとして動作するセルの品質が悪い場合、補助セルを維持する動機。従って、ネットワークは補助セルを構成解除してもよい。補助セルを構成解除した後に端末802、902がソースセルでのみ構成される場合、RRCダイバーシティは構成解除されてもよい。この挙動は、補助eNB非同期への反応に対して上述した手順に類似する。
【0131】
以下において、実施形態に係るE−UTRANにおけるUL/DLトラブルシューティングに対するRLF−警告について説明する。
【0132】
RLF警告が接続(非同期、到達した最大数のスケジューリング要求又は到達した最大数のRLC再送信等によりトリガされた)の1つのリンクに対して発生する場合は常に、受信eNB804、808、904、908は、それをそれ自身のワーキングリンクに関する、例えばUEに対して行われた現在の事象及び送信に関する情報と組み合わせることにより警告メッセージにおいて与えられるような障害の理由及びUEの測定値等に関する情報を利用できる。従って、RLF警告手順により、E−UTRANは、UEとeNBの情報とを組み合わせて、問題が示されたリンク上でeNB804、808、904、908がUE802、902を受信しなかったこと、あるいはその逆又は双方に問題が関連したかを判定する。
【0133】
更にeNB804、808、904、908は、UE802、902と同様の障害、例えば到達した最大数の再同期試行、到達した最大数のスケジューリング要求又は到達した最大数のRLC再送信に遭遇してもよく、その後、行われたUE事象及び送信に関する履歴データを提供するようにUE802、902に要求できる。この機能性は、eNB804、808、904、908によりトリガされ且つ維持された接続のうちの1つを介して送信される別の要求/応答メッセージ交換により確立されうる。
【0134】
組み合わされた情報により、E−UTRANは、迅速にこれらの接続性の問題に反応し、且つある特定の重要パファーマンス指標等のUE802、902及びシステム全体に対する性能を改善するようにそのシステム設定を適応させることができる。
【0136】
一実施形態において、このそれぞれのリンクに対する既存のT310タイマに依存してRLF警告送信をトリガするのではなく、T310タイマと同時に始動するが異なる終了時間を有するリンク毎の新しいタイマが使用される。このように、RLF警告表示送信がリンク毎の既存のRLF評価に関係なくトリガされうるため、RLF警告は、例えばそのリンク上のRLFがトリガされるより早く送信されうる。更に、リンク毎の第2のN310及びN311の定数はこの評価のために使用されうる。
【0137】
以下において、1つ以上の実施形態の利点について説明する。
【0138】
提供される解決方法により、UE802、902とeNB804、808、904、908との間の不要な送信は、RRCダイバーシティモードで回避される。このように、干渉及びバッテリ消費は低下する。説明される手順により、UE802、902は、ダイバーシティ送信モードで1つのリンク上でRLFに遭遇する際にRRC接続を維持できる。維持された接続のうちの1つが失敗する場合の接続のうちの1つに対する高速フォールバック(又は高速不フォールフォワード)が保証される。
【0139】
また、この解決方法により、オペレータは、無線ネットワークにおける間欠的な性能劣化の根本原因を理解できるようになり、特にそれがネットワークの問題又はUEの問題、あるいは双方の問題であるかを理解できるようになる。ネットワークへのいくつかの接続のうちの1つのみが動作する必要があればよいため、方法はかなり劣悪な条件でも機能する。
【0140】
この解決方法により、システムは、非常に迅速にUEの接続性の問題に適応し、且つシステムの性能を改善するようにシステムを適応させることができる。
【0141】
図10を参照して、モバイルネットワークを適応させる端末1002について説明する。例えば端末1002は、端末802又は902に対応してもよい。端末1002は、第1の接続を介してモバイルネットワークの第1のアクセスノードに接続され、第2の接続を介して第2のアクセスノードに接続される。第1のアクセスノードは、端末1002に対するデータ送信を制御する。第2のアクセスノードは、端末1002に対するデータ送信を補助する。端末1002は、第1のアクセスノード及び第2のアクセスノードに対する1つ以上のインタフェース1003を含んでもよい。1つ以上のインタフェース1003は、各々が端末1002のプロセッサ1005に結合されてもよい。プロセッサ1005は、端末1002のメモリ1007へアクセスできる。
【0142】
端末1002は、第1の接続及び第2の接続のうち少なくとも一方の品質が劣化するかを判定するように構成された判定ユニット1009と、取得される品質劣化情報に基づいてモバイルネットワークを適応させるための判定に基づいて第1の接続及び第2の接続のうち少なくとも一方の品質の劣化に関する品質劣化情報を取得するように構成された取得ユニット1011とを備える。更なる一実現例において、端末1002は、第1の接続及び第2の接続のうち少なくとも一方の品質が劣化する恐れがあるかを判定するように構成された判定ユニット1009と、特にモバイルネットワークを適応させるための判定に基づいて第1の接続及び第2の接続のうち少なくとも一方の品質の劣化に関する品質劣化情報を取得するように構成された取得ユニット1011とを備えてもよい。
【0143】
上述した2つの実現例において、判定ユニット1009はプロセッサ1005の一部であってもよい。更に、取得ユニット1011は1つ以上のインタフェース1003の一部であってもよい。1つ以上のインタフェース1003は、それぞれ、1つ以上のインタフェース1003の受信機能及び送出機能を実現する受信ユニット1013及び送出ユニット1015を更に備えてもよい。送出ユニット1015は、品質劣化情報を送出することに関連した上述の機能性を実現してもよい。
【0144】
端末1002は、上述の実施形態に係る方法を実行するように構成され、
図10に示されたそれぞれの物理ユニット1003、1005、1007に内蔵されたユニットに基づくそれぞれの機能性を含む。
【0145】
図11を参照して、モバイルネットワークを適応させるアクセスノード1104を示す。例えばアクセスノード1104は、第1のアクセスノード804、904に対応してもよい。端末は、接続を介してモバイルネットワークのアクセスノード1104に接続され、別の第2の接続を介して別のアクセスノードに接続される。アクセスノード1104は端末に対するデータ送信を制御し、別のアクセスノードは端末に対するデータ送信を補助する。アクセスノード1004は、端末及び別のアクセスノードに対する1つ以上のインタフェース1103を含んでもよい。1つ以上のインタフェース1103は、各々がアクセスノード1104のプロセッサ1105に結合されてもよい。プロセッサ1005は、アクセスノード1104のメモリ1107へアクセスできる。
【0146】
アクセスノード1104は、第1の接続及び第2の接続のうち少なくとも一方の品質が劣化するか否かの判定に基づいて第1の接続及び第2の接続のうち少なくとも一方の品質の劣化に関する品質劣化情報を取得するように構成された取得ユニット1111と、取得された品質劣化情報に基づいてモバイルネットワークを適応させるように構成された適応ユニット1117とを備える。更なる一実現例において、アクセスノード1104は、第1の接続及び第2の接続のうち少なくとも一方の品質の劣化に関する品質劣化情報を取得するように構成された取得ユニット1111を備えてもよい。例えば品質劣化情報は、第1の接続及び第2の接続のうち少なくとも一方の品質が劣化する恐れがあるか否かの判定に基づいてもよい。この更なる実現例において、アクセスノード1104は、取得された品質劣化情報に基づいてモバイルネットワークを適応させるように構成された適応ユニット1117を備えてもよい。双方の実現例において、アクセスノード1104は、接続及び別の接続のうち少なくとも一方の品質が劣化する恐れがあるかを判定するように構成された判定ユニットを更に備えてもよい。
【0147】
上述の2つの実現例において、取得ユニット1111及び適応ユニット1117は、1つ以上のインタフェース1103の一部であってもよい。1つ以上のインタフェース1103は、それぞれ、1つ以上のインタフェース1103の受信機能及び送出機能を実現する受信ユニット1113及び送出ユニット1115を更に備えてもよい。判定ユニットは、プロセッサ1105の一部であってもよい。
【0148】
アクセスノード1104は、上述の実施形態に係る方法を実行するように構成され、
図11に示されたそれぞれの物理ユニット1103、1105、1107に内蔵されたユニットに基づくそれぞれの機能性を含む。
【0149】
図12を参照して、モバイルネットワークを適応させるアクセスノード1208を示す。例えばアクセスノード1208は、アクセスノード808、908に対応してもよい。端末は、接続を介してモバイルネットワークのアクセスノード1208に接続され、別の接続を介して別のアクセスノードに接続される。別のアクセスノードは端末に対するデータ送信を制御し、アクセスノード1208は端末に対するデータ送信を補助する。アクセスノード1208は、端末及び別のアクセスノードに対する1つ以上のインタフェース1103を含んでもよい。1つ以上のインタフェース1203は、各々がアクセスノード1208のプロセッサ1205に結合されてもよい。プロセッサ1205は、アクセスノード1208のメモリ1107へアクセスできる。
【0150】
アクセスノード1208は、接続及び別の接続のうち少なくとも一方の品質の劣化に関する取得された品質劣化情報に基づいてモバイルネットワークを適応させるように構成された適応ユニット1217を備え、接続及び別の接続のうち少なくとも一方の品質が劣化するか否かの判定に基づく品質劣化情報を取得することが低下する。更なる一実現例において、アクセスノード1208は、劣化している接続及び別の接続のうち少なくとも一方の品質に基づいてモバイルネットワークを適応させるように構成された適応ユニット1217を備えてもよい。本実現例において、適応ユニット1217は、接続及び別の接続のうち少なくとも一方の品質の劣化に関する取得された品質劣化情報に基づいて適応を実行するように構成されてもよい。品質劣化情報を取得することは、接続及び別の接続のうち少なくとも一方の品質が劣化するか否かの判定の基づいてもよい。
【0151】
双方の後者の実現例において、アクセスノード1208は、品質劣化情報を取得するように構成された取得ユニット1211を備えてもよい。双方の後述する実現例において、アクセスノード1208は、接続及び別の接続のうち少なくとも一方の品質が劣化する恐れがあるかを判定するように構成された判定ユニット1209を更に備えてもよい。
【0152】
適応ユニット1217は1つ以上のインタフェース1203の一部であってもよく、取得ユニット1011も1つ以上のインタフェース1203の一部であってもよい。1つ以上のインタフェース1203は、それぞれ、1つ以上のインタフェース1203の受信機能及び送出機能を実現する受信ユニット1213及び送出ユニット1215を更に備えてもよい。判定ユニット1209は、プロセッサ1205の一部であってもよい。
【0153】
アクセスノード1208は、上述の実施形態に係る方法を実行するように構成され、
図12に示されたそれぞれの物理ユニット1203、1205、1207に内蔵されたユニットに基づくそれぞれの機能性を含む。
【0154】
尚、それぞれのエンティティ1002、1104、1208の上述の機能性を実現するユニット1009〜1015、1109〜1117、1209〜1217に基づいて説明された機能性は、ソフトウェア、並びに/あるいはハードウェア及びソフトウェアで更に実現されてもよい。この目的のために、適切に構成されたコンピュータプログラムコードは、それぞれのエンティティ1002、1104、1208の上述の機能性を実現するために上述のそれぞれのエンティティ1002、1104、1208のメモリ1007、1107、1207に格納されてもよい。メモリ1007、1107、1207及びコンピュータプログラムコードは、コンピュータプログラム製品を形成してもよい。コンピュータプログラムコードは、それぞれのエンティティ1002、1104、1208のメモリ1007、1107、1207にロード可能な異なるメモリに更に格納されてもよい。コンピュータプログラムコードは、更なるコンピュータプログラム製品を形成するダウンロード可能な形式で更に提供されてもよい。
【0155】
尚、
図10〜
図12にそれぞれ示された端末1002の物理ユニット1003〜1007、1103〜1107、1203〜1207及びアクセスノード1104、1208とこれらの図にそれぞれ示された端末1002の機能性に基づくユニット1009〜1015、1109〜1117、1209〜1217及びアクセスノード1104、1204との関連付けは、説明される実施形態とは異なってもよい。例えば、
図10に示された端末1002の取得ユニット1011は、端末1002のインタフェース1003、プロセッサ1005及びメモリ1007の一部であってもよい。
【0156】
尚、実施形態は、GSM及びUMTSのLTE及び無線アクセスネットワークに適用可能である。
【0157】
以下において、本発明の種々の更なる実施形態を説明する。
【0158】
1.モバイルネットワークを適応させる方法の実施形態であり、端末が、端末に対するデータ送信を制御するモバイルネットワークの第1のアクセスノードに第1の接続を介して接続され、端末に対するデータ送信を補助する第2のアクセスノードに第2の接続を介して接続される方法であって、
−第1の接続及び第2の接続のうち少なくとも一方の品質が劣化しているかを判定することと、
−第1の接続及び第2の接続のうち少なくとも一方の品質の劣化に関する品質劣化情報を判定するステップに基づいて取得することと、
−取得するステップに基づいてモバイルネットワークを適応させることと、を備える方法。
【0159】
特に、端末はモバイルネットワークの一部である。
【0160】
特に、「端末のデータ送信を制御する第1のアクセスノード」という用語は、端末に対するアップリンク及び/又はダウンリンクデータ送信のためのリソース割り当ての第1のアクセスノードによる制御を特に示してもよい。特に、第1のアクセスノードは、例えば端末に対するデータ送信のために常に採用されている端末のデータ送信のためのアンカノードと呼ばれてよい。例えばLTEにおいて、データ送信を制御することは、端末と第1のアクセスノードとの間のエアインタフェースを介したリソースの割り当てに関連したプロトコル、特にRRCプロトコルを第1のアクセスノードにおいて終端させることを含んでもよい。
【0161】
特に、「端末に対するデータ送信を補助する第2のアクセスノード」という用語は、第2のアクセスノードが、端末へのデータ送信を制御する機能を有さなくてもよいが、アクセスノードと端末との間のアップリンク及び/又はダウンリンクデータ送信を中継してもよいことを特に示してもよい。特に、第2のアクセスノードは、例えば端末に対するデータ送信のための中継ノードとして使用される、端末のデータ送信のためのブースタノードと呼ばれてよい。従って、第1のアクセスノードと端末との間で送出された情報は、第2のアクセスノードを介して第1のアクセスノードと端末との間で重複して送出されてもよい。
【0162】
特に、「データ送信」という用語は、端末からモバイルネットワークへの上り方向及び/又はモバイルネットワークから端末への下り方向のシグナリングデータ及び/又はペイロードデータの送信を含んでもよい。
【0163】
特に、第1の接続及び第2の接続は、互いに独立していてもよく、データ送信に関連して確立されるそれぞれの無線ベアラを含んでもよい。
【0164】
特に、説明される実施形態において第1のアクセスノードを「ソースeNB」と呼び、
図4において第1の接続を「アンカ」によりラベル付けする。特に、説明される実施形態において第2のアクセスノードを「補助eNB」と呼ぶ。
図4において第2の接続を「ブースタ」によりラベル付けする尚、
図1及び
図2に関連して説明したターゲットeNBは、端末に対するデータ送信を制御するように構成されたアクセスノードを更に表す。
【0165】
特に、端末に対するデータ送信において、データは第1のアクセスノードから端末に送出され、重複したデータは第2のアクセスノードから端末に送出される。第1のアクセスノードは、各データを重複し、重複したデータを第2のアクセスノードに送出する。
【0166】
2.判定するステップにおいて第1の接続が障害であるとの結果であると、適応させるステップは、
−−障害ではない接続を維持することを含む実施形態1に係る方法。
【0167】
3.判定するステップにおいて第1の接続が障害であるとの結果であると、適応させるステップは、
−−第1のアクセスノードにより第1のアクセスノードから第2のアクセスノードに端末をハンドオーバすることと、第1の接続を切断することとを含む先行する実施形態のいずれかに係る方法。
【0168】
例えば第1のアクセスノードは、ハンドオーバ要求を第2のアクセスノードに送出することにより端末のハンドオーバを開始してもよい。第2のアクセスノードは、ハンドオーバ要求を端末に転送又は中継してもよい。第1のアクセスノードは、端末のデータ送信の制御を停止してもよい。LTEにおいて、後者は、RRCダイバーシティを停止することに関連してもよい。第1のアクセスノードにおいて使用されるRRCダイバーシティにおいては、データを直接端末に送出することと、第1のアクセスノードにより端末に送出されるデータの重複を、第2のアクセスノードに端末に中継させるために、第2のアクセスノードに送出することとに関連してもよい。従って、RRCダイバーシティを停止することは、送出されたデータをこれ以上重複しないこと、即ち従来の機能性を維持するために端末への直接接続のみを維持することを示してもよい。あるいは、換言すると、特にLTEに関して、後者は、RRC信号重複を停止することと、第2のアクセスノードに転送することとに関連してもよい。
【0169】
4.適応させるステップは、
−−端末のデータ送信を制御する制御機能を第1のアクセスノードにより第1のアクセスノードから第2のアクセスノードに移すことを更に含む実施形態3に係る方法。
【0170】
特に、
図9を参照して実施形態3及び4を説明する。
【0171】
5.判定するステップにおいて第2の接続が障害であるとの結果であると、適応させるステップは、
−−第1のアクセスノードにより第2の接続を切断することを要求することと、
−−端末に対するデータ送信のために第2のアクセスノードを利用ることを停止することと、を含む先行する実施形態のいずれかに係る方法。
【0172】
特に、データ送信のために第2のアクセスノードを利用することを停止するステップは、第1のアクセスノードから端末に送出されたデータを重複することを停止することと、重複したデータを第2のアクセスノードに送出することを停止することとを含んでもよい。特に、このステップは、RRCダイバーシティを停止するもの、第2のアクセスノードに送出されることになるデータ又はメッセージをこれ以上重複しないことに関連するものとして実現されてもよい。従って、第1のアクセスノードからUEへの直接接続のみが維持されてもよく、後者をモバイルネットワークの第1のアクセスノードの従来の機能性と呼ぶ。
【0173】
特に、
図8を参照して実施形態5を説明する。
【0174】
6.判定するステップにおいて第1の接続及び第2の接続の1つの接続が障害であるとの結果であると、取得するステップは、
−−端末への接続が障害ではない第1のアクセスノード及び第2のアクセスノードのアクセスノードに、端末が品質劣化情報を送出することを含む先行する実施形態のいずれかに係る方法。
【0175】
特に、品質劣化情報は、
図8を参照して説明されるように、第2の接続が障害である場合に第1のアクセスノードに送出されてもよい。品質劣化情報は、第1の接続が障害である場合に第2のアクセスノードに送出されてもよく、第2のアクセスノードにより第1のアクセスノードに中継又は転送されてもよい。
【0176】
7.品質劣化情報は、上述したように障害通知表示、特にRLF警告表示を含む実施形態6に係る方法。
【0177】
特に、障害通知表示は、特に従来のメッセージ又は新型のメッセージに含まれた個々の指標を表してもよく、あるいは特定の種類のメッセージであってもよい。
【0178】
特に、先行する実施形態のいずれかによれば、品質劣化情報は、
−−障害である接続と関連付けられたアクセスノードが受け持っている領域、特にセルの識別を示すセル識別指標、特にPセル識別(ID)、セルグローバルID、物理セルID又はセルの搬送周波数、
−−障害である接続と関連付けられたアクセスノードが受け持つ領域に対して以前の期間に取得された測定結果に関する情報、
−−障害ではない接続と関連付けられたアクセスノードが受け持つ領域、特にセルに対して以前の期間に取得された測定結果に関する情報、
−−第1のアクセスノード及び第2のアクセスノードとは異なる更なるアクセスノードが受け持つ少なくとも1つの更なる領域、特に更なるセルに対して以前の期間に取得された測定結果に関する情報、特に測定のための識別子に対して取得された測定結果に関する情報、
−−障害である接続を示す接続表示、
−−障害である接続の失敗のタイマ、並びに
−−障害の理由
のグループから選択された少なくとも1つの情報を含んでもよい。
【0179】
特に、障害の理由は、以下のうちの少なくとも1つを含んでもよい。
【0180】
−−所定の数の条件のカウンタ達成の後に始動し、所定の数の別の条件のカウンタ達成の後に停止するタイマの終了、例えばLTEにおいて、後者は、RLFタイマ終了を示す「非同期」に対応してもよい、
−−それぞれの接続を介して送出された最大のスケジューリング要求、例えばLTEにおいて、後者は、到達した最大数のRLC再送信に対応してもよい、
−−それぞれの接続を介して端末により送出されたデータの最大の再送信、例えばLTEにおいて、後者は、到達した最大数のスケジューリング要求に対応してもよい、及び
−−それぞれの接続を介してデータ送信を受信することなくそれぞれの接続を介して端末により送出された最大の不成功のランダムアクセス試行、例えばLTEにおいて、後者は、ランダムアクセスチャネル(RACH)失敗に対応してもよい。
【0181】
特に、上述した少なくとも1つの情報は、1つのメッセージにおいて障害通知表示と共に送出されてもよく、あるいは取得するステップのために送出された障害通知表示の後に送出されてもよい。
【0182】
8.判定するステップにおいて第1の接続及び第2の接続が障害であるとの結果であると、適応させるステップは、
−−モバイルネットワークの更なるアクセスノードと端末との更なる接続を確立することを含む。
【0183】
特に、先行する実施形態によれば、取得するステップは端末により実行されてもよい。確立するステップは端末により開始されてもよい。更なるアクセスノードは、第1のアクセスノード及び第2のアクセスノードとは異なってもよく、あるいは第1のアクセスノード及び第2のアクセスノードの一方であってもよい先行する実施形態のいずれかに係る方法。
【0184】
9.−モバイルネットワークに対して少なくとも1つの重要パファーマンス指標を判定することを更に備え、
適応させるステップは、少なくとも1つの重要パファーマンス指標に基づいてモバイルネットワークの少なくとも1つのシステム設定を適応させることを含む先行する実施形態のいずれかに係る方法。
【0185】
特に、システム設定を適応させるステップは、あるいは又は更に、取得された、特にRLF報告において送出された品質劣化情報に基づいてもよい。この適応の目的は、ネットワークにおいて重要パファーマンス指標のうちの1つを改善することであってもよい。
【0186】
特に、システム設定は、第1のアクセスノード及び/又は第2のアクセスノードの特徴に関連してもよく、あるいはモバイルネットワークの更なるアクセスノードの特徴に関連してもよい。
【0187】
特に、実施形態2から8は、モバイルネットワークの即座の又は臨時の適応について説明してもよい。実施形態9は、即座の又は長期の時間尺度でモバイルネットワークの全体的な適応について説明してもよい。
【0188】
10.判定するステップは、端末により実行され、第1の接続の品質を評価することと、第2の接続の品質を評価することとを含む先行する実施形態のいずれかに係る方法。
【0189】
特に、第1の接続の品質を評価するステップ及び第2の接続の品質を評価するステップは、互いに依存せずに実行される。
【0190】
11.それぞれの評価するステップは、それぞれの接続を介したデータ送信に対するそれぞれのアクセスノードとの端末の同期を評価することを含む先行する実施形態のいずれかに係る方法。
【0191】
特に、端末がそれぞれの接続を介したデータ送信のために適切に同期されなくてもよい場合、それぞれの接続の品質の劣化が判定されてもよい。特に、判定された接続の品質の劣化は、接続障害に対応してもよい。
【0192】
12.判定するステップは、特に第1の接続及び第2の接続の各々に対して、端末におけるタイマ及び条件の達成と関連付けられる端末におけるカウンタを使用することを含み、所定の数の条件のカウンタ達成の後に始動し、且つ所定の数の別の条件のカウンタ達成の後に停止するタイマが切れる場合、それぞれの接続の品質の劣化が判定される先行する実施形態のいずれかに係る方法。
【0193】
特に、双方とも上述されたように、タイマはT310タイマに対応してもよく、カウンタは定数N310に対応してもよい。特に、同一の又は異なる種類のタイマ及び/又はカウンタは、第1の接続及び第2の接続に対して採用されてよい。
【0194】
特に、先行する実施形態のいずれかによれば、判定するステップは、特に第1の接続及び第2の接続の各々に対して、端末におけるタイマ及び1つが条件の達成と関連付けられる端末におけるカウンタを使用することを含み、所定の数の条件のカウンタ達成の後に始動し、所定の数の別の条件のカウンタ達成の後に停止するタイマが切れてもよい場合、それぞれの接続の品質の劣化が判定される。
【0195】
特に、上述したように、タイマはT310タイマに対応してもよく、カウンタは定数N310、N311に対応してもよい。特に、同一の又は異なる種類のタイマ及び/又はカウンタは、第1の接続及び第2の接続に対して採用されてよい。
【0196】
13.それぞれの評価するステップは、最大のスケジューリング要求がそれぞれの接続を介して送出されたかを評価することを含む実施形態10から12に係る方法。
【0197】
14.それぞれの評価するステップは、最大のデータの再送信がそれぞれの接続を介して端末により送出されたかを評価することを含む実施形態10から13に係る方法。
【0198】
15.それぞれの評価するステップは、最大の不成功のランダムアクセス試行がそれぞれの接続を介してデータ送信を受信することなくそれぞれの接続を介して端末により送出されたかを評価することを含む実施形態10から14に係る方法。
【0199】
16.取得するステップは、第2のアクセスノードにより第1のアクセスに品質劣化情報を送出することを含む先行する実施形態のいずれかに係る方法。
【0200】
特に、後者の実施形態は、第1の接続及び第2の接続のうち少なくとも一方が品質劣化又は低品質である恐れがあるが、障害ではない場合に適用されてもよい。例えば品質劣化情報は、チャネル品質表示を含んでもよい。判定するステップは、チャネル品質情報と関連付けられたパラメータを監視してもよく、且つ/あるいはパラメータの値を判定してもよい第2のアクセスノードにより実行されてもよい。
【0201】
特に、後者の実施形態は、端末をハンドオーバすることに関連した実施形態及び制御機能の伝達と組み合わされたハンドオーバに関連した実施形態に適用されてもよい。
【0202】
17.モバイルネットワークを適応させる方法の実施形態であり、端末が、端末に対するデータ送信を制御するモバイルネットワークの第1のアクセスノードに第1の接続を介して接続され、端末に対するデータ送信を補助する第2のアクセスノードに第2の接続を介して接続され、端末により実行される方法であって、
−第1の接続及び第2の接続のうち少なくとも一方の品質が劣化しているかを判定することと、
−モバイルネットワークを適応させるため、判定するステップに基づいて、第1の接続及び第2の接続のうち少なくとも一方の品質の劣化に関する品質劣化情報を取得することと、を備える方法。
【0203】
18.モバイルネットワークを適応させる方法の実施形態であり、端末が、端末に対するデータ送信を制御するモバイルネットワークの第1のアクセスノードに第1の接続を介して接続され、端末に対するデータ送信を補助する第2のアクセスノードに第2の接続を介して接続され、第1のアクセスノードにより実行される方法であって、
−第1の接続及び第2の接続のうち少なくとも一方の品質が劣化しているか否かの判定に基づいて第1の接続及び第2の接続のうち少なくとも一方の品質の劣化に関する品質劣化情報を取得することと、
−取得するステップに基づいてモバイルネットワークを適応させることと、を備える方法。
【0204】
19.モバイルネットワークを適応させる方法の実施形態であり、端末が、端末に対するデータ送信を制御するモバイルネットワークの第1のアクセスノードに第1の接続を介して接続され、端末に対するデータ送信を補助する第2のアクセスノードに第2の接続を介して接続され、第2のアクセスノードにより実行される方法であって、
−第1の接続及び第2の接続のうち少なくとも一方の品質の劣化に関する取得された品質劣化情報に基づいてモバイルネットワークを適応させることであり、取得することが、第1の接続及び第2の接続のうち少なくとも一方の品質が劣化しているか否かの判定に基づくことを備える方法。
【0205】
20.モバイルネットワークを適応させる端末の実施形態であり、端末が、端末に対するデータ送信を制御するモバイルネットワークの第1のアクセスノードに第1の接続を介して接続され、端末に対するデータ送信を補助する第2のアクセスノードに第2の接続を介して接続される端末であって、
−第1の接続及び第2の接続のうち少なくとも一方の品質が劣化しているかを判定するように構成された判定ユニットと、
−取得される品質劣化情報に基づいてモバイルネットワークを適応させるため、判定に基づいて第1の接続及び第2の接続のうち少なくとも一方の品質の劣化に関する品質劣化情報を取得するように構成された取得ユニットと、を備える端末。
【0206】
特に、端末は、実施形態1から18のいずれか1つに係る方法を実行するように構成されてもよい。
【0207】
21.モバイルネットワークを適応させるアクセスノードの実施形態であり、端末が、端末に対するデータ送信を制御するモバイルネットワークのアクセスノードに接続を介して接続され、端末に対するデータ送信を補助する別のアクセスノードに別の第2の接続を介して接続されるアクセスノードであって、
−第1の接続及び第2の接続のうち少なくとも一方の品質が劣化しているか否かの判定に基づいて第1の接続及び第2の接続のうち少なくとも一方の品質の劣化に関する品質劣化情報を取得するように構成された取得ユニットと、
−取得された品質劣化情報に基づいてモバイルネットワークを適応させるように構成された適応化ユニットと、を備えるアクセスノード。
【0208】
特に、アクセスノードは、実施形態1から17及び19のいずれか1つに係る方法を実行するように構成されてもよい。
【0209】
22.モバイルネットワークを適応させるアクセスノードの実施形態であり、端末が、端末に対するデータ送信を補助するモバイルネットワークのアクセスノードに接続を介して接続され、端末に対するデータ送信を制御する別のアクセスノードに別の接続を介して接続されるアクセスノードであって、
−接続及び別の接続のうち少なくとも一方の品質の劣化に関する取得された品質劣化情報に基づいてモバイルネットワークを適応させるように構成された適応化ユニットであり、品質劣化情報を取得することは、接続及び別の接続のうち少なくとも一方の品質が劣化するか否かの判定の基づく適応ユニットを備えるアクセスノード。
【0210】
特に、アクセスノードは、実施形態1から17及び19のいずれか1つに係る方法を実行するように構成されてもよい。
【0211】
23.実施形態20に係る端末と、実施形態21に係る第1のアクセスノードと、実施形態22に係る第2のアクセスノードとを備えるモバイルネットワークの実施形態。
【0212】
24.プロセッサにより実行される際に、実施形態1から19のいずれか1つに係るモバイルネットワークにおける端末に対する終端回路切り替えシグナリングサービスを処理する方法を実行又は制御するように構成されるコンピュータプログラム。
【0213】
尚、実施形態1から16に係る方法に関連した上述の実施形態は、実施形態17から19に係る他の方法、端末、第1のアクセスノード、第2のアクセスノード、モバイルネットワーク及びコンピュータプログラムに関連した実施形態に適用される。