【実施例】
【0068】
以下に本発明の実施例について記載するが、本発明の技術的範囲はこれらに限定されるものではない。また、実施例において、%は質量%を示す。
【0069】
1 カチオン性(メタ)アクリルシリコーン系グラフト共重合体の製造
製造実施例1
3つ口フラスコ内、窒素雰囲気下で、イソプロパノール(IPA)
(注1)100gを攪拌下、70〜80℃にて、ジメチル2,2−アゾビス(2−メチルプロピオネート)(V−601)
(注2)4g、片末端メタクリレート置換ジメチルポリシロキサン(X−24−8201)
(注3)40g、エチルアクリレート(EA)
(注4)31g、2−ヒドロキシエチルメタクリレート(HEMA)
(注5)27g、3−トリメチルアンモニウムプロピルメタクリルアミドクロライド(MAPTAC)
(注6)4g、イソプロパノール
(注1)50gを3〜4時間かけて添加した。次いで、イソプロパノールに溶解したジメチル2,2−アゾビス(2−メチルプロピオネート)
(注2)1gを添加し、70〜80℃の温度範囲内で5時間反応させ、粘稠な溶液を得た。この溶液を精製水に注ぎ込み、グラフトポリマーを沈殿析出させた後、沈殿物を濾別し、80℃にて減圧乾燥させて透明ゴム状物を87g得た。
赤外吸収スペクトルにて、得られたゴム状物が目的とする(メタ)アクリルシリコーン系グラフト共重合体であることを確認した(この生成物は、赤外吸収スペクトルによりジメチルポリシロキサン、アミド結合、エステル結合、アルキル基、水酸基を有するポリマーであることが確認された)。
モノマーの仕込割合は以下のとおりである。
MAPTAC:EA:HEMA:X−24−8201=2:31:27:40
(注1)IPA 関東化学株式会社製
(注2)V−601 和光純薬工業株式会社製
(注3)X−24−8201 信越化学工業社製
(注4)EA 関東化学株式会社社製
(注5)HEMA 関東化学株式会社社製
(注6)MAPTAC エボニック・デグサ・ジャパン株式会社製,50%水溶液
【0070】
製造実施例2
3つ口フラスコ内、窒素雰囲気下で、イソプロパノール
(注1)50gを攪拌下、70〜80℃にて、ジメチル2,2−アゾビス(2−メチルプロピオネート)
(注2)4g、片末端メタクリレート置換ジメチルポリシロキサン(X−22−174DX)
(注7)40g、エチルアクリレート
(注4)31g、2−ヒドロキシエチルメタクリレート
(注5)27g、3−トリメチルアンモニウムプロピルメタクリルアミドクロライド
(注6)4g、イソプロパノール
(注1)170gを3〜4時間かけて添加した。次いで、イソプロパノールに溶解したジメチル2,2−アゾビス(2−メチルプロピオネート)
(注2)1gを添加し、70〜80℃の温度範囲内で5時間反応させ、粘稠な溶液を得た。この溶液を精製水に注ぎ込み、グラフトポリマーを沈殿析出させた後、沈殿物を濾別し、80℃にて減圧乾燥させて透明ゴム状物を90g得た。
赤外吸収スペクトルにて、得られたゴム状物が目的とする(メタ)アクリルシリコーン系グラフト共重合体であることを確認した。
モノマーの仕込割合は以下のとおりである。
MAPTAC:EA:HEMA:X−22−174DX=2:31:27:40
(注7)X−22−174DX 信越化学工業社製
【0071】
製造実施例3
3つ口フラスコ内、窒素雰囲気下で、イソプロパノール
(注1)100gを攪拌下、70〜80℃にて、ジメチル2,2−アゾビス(2−メチルプロピオネート)
(注2)4g、片末端メタクリレート置換ジメチルポリシロキサン(X−22−174ASX)
(注8)40g、エチルアクリレート
(注4)31g、2−ヒドロキシエチルメタクリレート
(注5)27g、3−トリメチルアンモニウムプロピルメタクリルアミドクロライド
(注6)4g、イソプロパノール
(注1)50gを3〜4時間かけて添加した。次いで、イソプロパノールに溶解したジメチル2,2−アゾビス(2−メチルプロピオネート)
(注2)1gを添加し、70〜80℃の温度範囲内で5時間反応させ、粘稠な溶液を得た。この溶液を精製水に注ぎ込み、グラフトポリマーを沈殿析出させた後、沈殿物を濾別し、80℃にて減圧乾燥させて透明ゴム状物を83g得た。
赤外吸収スペクトルにて、得られたゴム状物が目的とする(メタ)アクリルシリコーン系グラフト共重合体であることを確認した。
モノマーの仕込割合は以下のとおりである。
MAPTAC:EA:HEMA:X−22−174ASX=2:31:27:40
(注8)X−22−174ASX 信越化学工業社製
【0072】
製造実施例4
3つ口フラスコ内、窒素雰囲気下で、イソプロパノール
(注1)100gを攪拌下、70〜80℃にて、ジメチル2,2−アゾビス(2−メチルプロピオネート)
(注2)4g、片末端メタクリレート置換ジメチルポリシロキサン(X−24−8201)
(注3)40.4g、エチルアクリレート
(注4)27.3g、2−ヒドロキシエチルメタクリレート
(注5)31.3g、3−トリメチルアンモニウムプロピルメタクリルアミドクロライド
(注6)2g、イソプロパノール
(注1)50gを3〜4時間かけて添加した。次いで、イソプロパノールに溶解したジメチル2,2−アゾビス(2−メチルプロピオネート)
(注2)1gを添加し、70〜80℃の温度範囲内で5時間反応させ、粘稠な溶液を得た。この溶液を精製水に注ぎ込み、グラフトポリマーを沈殿析出させた後、沈殿物を濾別し、80℃にて減圧乾燥させて透明ゴム状物を86g得た。
赤外吸収スペクトルにて、得られたゴム状物が目的とする(メタ)アクリルシリコーン系グラフト共重合体であることを確認した。
モノマーの仕込割合は以下のとおりである。
MAPTAC:EA:HEMA:X−24−8201=1:27.3:31.3:40.4
【0073】
製造実施例5
3つ口フラスコ内、窒素雰囲気下で、イソプロパノール
(注1)50gを攪拌下、70〜80℃にて、ジメチル2,2−アゾビス(2−メチルプロピオネート)
(注2)4g、片末端メタクリレート置換ジメチルポリシロキサン(X−24−8201)
(注3)40g、エチルアクリレート
(注4)26g、2−ヒドロキシエチルメタクリレート
(注5)30g、3−トリメチルアンモニウムプロピルメタクリルアミドクロライド
(注6)8g、イソプロパノール
(注1)120gを3〜4時間かけて添加した。次いで、イソプロパノールに溶解したジメチル2,2−アゾビス(2−メチルプロピオネート)
(注2)1gを添加し、70〜80℃の温度範囲内で5時間反応させ、粘稠な溶液を得た。この溶液を精製水に注ぎ込み、グラフトポリマーを沈殿析出させた後、沈殿物を濾別し、80℃にて減圧乾燥させて透明ゴム状物を83g得た。
赤外吸収スペクトルにて、得られたゴム状物が目的とする(メタ)アクリルシリコーン系グラフト共重合体であることを確認した。
モノマーの仕込割合は以下のとおりである。
MAPTAC:EA:HEMA:X−24−8201=4:26:30:40
【0074】
製造実施例6
3つ口フラスコ内、窒素雰囲気下で、イソプロパノール
(注1)100gを攪拌下、70〜80℃にて、ジメチル2,2−アゾビス(2−メチルプロピオネート)
(注2)4g、片末端メタクリレート置換ジメチルポリシロキサン(X−24−8201)
(注3)20g、エチルアクリレート
(注4)41.5g、2−ヒドロキシエチルメタクリレート
(注5)36.5g、3−トリメチルアンモニウムプロピルメタクリルアミドクロライド
(注6)4g、イソプロパノール
(注1)50gを3〜4時間かけて添加した。次いで、イソプロパノールに溶解したジメチル2,2−アゾビス(2−メチルプロピオネート)
(注2)1gを添加し、70〜80℃の温度範囲内で5時間反応させ、粘稠な溶液を得た。この溶液を精製水に注ぎ込み、グラフトポリマーを沈殿析出させた後、沈殿物を濾別し、80℃にて減圧乾燥させて透明ゴム状物を86g得た。
赤外吸収スペクトルにて、得られたゴム状物が目的とする(メタ)アクリルシリコーン系グラフト共重合体であることを確認した。
モノマーの仕込割合は以下のとおりである。
MAPTAC:EA:HEMA:X−24−8201=2:41.5:36.5:20
【0075】
製造実施例7
3つ口フラスコ内、窒素雰囲気下で、イソプロパノール
(注1)50gを攪拌下、70〜80℃にて、ジメチル2,2−アゾビス(2−メチルプロピオネート)
(注2)4g、片末端メタクリレート置換ジメチルポリシロキサン(X−24−8201)
(注3)50g、エチルアクリレート
(注4)23g、2−ヒドロキシエチルメタクリレート
(注5)25g、3−トリメチルアンモニウムプロピルメタクリルアミドクロライド
(注6)4g、イソプロパノール
(注1)100gを3〜4時間かけて添加した。次いで、IPAに溶解したジメチル2,2−アゾビス(2−メチルプロピオネート)
(注2)1gを添加し、70〜80℃の温度範囲内で5時間反応させ、粘稠な溶液を得た。この溶液を精製水に注ぎ込み、グラフトポリマーを沈殿析出させた後、沈殿物を濾別し、80℃にて減圧乾燥させて透明ゴム状物を96g得た。
赤外吸収スペクトルにて、得られたゴム状物が目的とする(メタ)アクリルシリコーン系グラフト共重合体であることを確認した。
モノマーの仕込割合は以下のとおりである。
MAPTAC:EA:HEMA:X−24−8201=2:23:25:50
【0076】
製造実施例8
3つ口フラスコ内、窒素雰囲気下で、イソプロパノール(IPA)
(注1)100gを攪拌下、70〜80℃にて、ジメチル2,2−アゾビス(2−メチルプロピオネート)(V−601)
(注2)4g、片末端メタクリレート置換ジメチルポリシロキサン(X−24−8201)
(注3)40g、エチルアクリレート(EA)
(注4)31g、2−ヒドロキシエチルメタクリレート(HEMA)
(注5)27g、ジメチルジアリルアンモニウムクロライド(DADMAC)
(注9)3.34g、イソプロパノール
(注1)50gを3〜4時間かけて添加した。次いで、イソプロパノールに溶解したジメチル2,2−アゾビス(2−メチルプロピオネート)
(注2)1gを添加し、70〜80℃の温度範囲内で5時間反応させ、粘稠な溶液を得た。この溶液を精製水に注ぎ込み、グラフトポリマーを沈殿析出させた後、沈殿物を濾別し、80℃にて減圧乾燥させて透明ゴム状物を87g得た。
赤外吸収スペクトルにて、得られたゴム状物が目的とする(メタ)アクリルシリコーン系グラフト共重合体であることを確認した(この生成物は、赤外吸収スペクトルによりジメチルポリシロキサン、アミド結合、エステル結合、アルキル基、水酸基を有するポリマーであることが確認された)。
モノマーの仕込割合は以下のとおりである。
DADMAC:EA:HEMA:X−24−8201=2:31:27:40
(注9)DADMAC 東京化成工業株式会社製,60%水溶液
【0077】
製造実施例9
3つ口フラスコ内、窒素雰囲気下で、イソプロパノール(IPA)
(注1)100gを攪拌下、70〜80℃にて、ジメチル2,2−アゾビス(2−メチルプロピオネート)(V−601)
(注2)4g、片末端メタクリレート置換ジメチルポリシロキサン(X−24−8201)
(注3)40g、エチルアクリレート(EA)
(注4)30g、2−ヒドロキシエチルメタクリレート(HEMA)
(注5)27g、3−トリメチルアンモニウムプロピルメタクリルアミドクロライド(MAPTAC)
(注6)6g、イソプロパノール
(注1)50gを3〜4時間かけて添加した。次いで、イソプロパノールに溶解したジメチル2,2−アゾビス(2−メチルプロピオネート)
(注2)1gを添加し、70〜80℃の温度範囲内で5時間反応させ、粘稠な溶液を得た。この溶液を精製水に注ぎ込み、グラフトポリマーを沈殿析出させた後、沈殿物を濾別し、80℃にて減圧乾燥させて透明ゴム状物を89g得た。
赤外吸収スペクトルにて、得られたゴム状物が目的とする(メタ)アクリルシリコーン系グラフト共重合体であることを確認した(この生成物は、赤外吸収スペクトルによりジメチルポリシロキサン、アミド結合、エステル結合、アルキル基、水酸基を有するポリマーであることが確認された)。
また、EA、HEMAから理論的に計算されるガラス転移温度(Tg)は、11℃である。
モノマーの仕込割合は以下のとおりである。
MAPTAC:EA:HEMA:X−24−8201=3:30:27:40
【0078】
製造実施例10
3つ口フラスコ内、窒素雰囲気下で、イソプロパノール(IPA)
(注1)100gを攪拌下、70〜80℃にて、ジメチル2,2−アゾビス(2−メチルプロピオネート)(V−601)
(注2)4g、片末端メタクリレート置換ジメチルポリシロキサン(X−24−8201)
(注3)30g、エチルアクリレート(EA)
(注4)35g、2−ヒドロキシエチルメタクリレート(HEMA)
(注5)32g、3−トリメチルアンモニウムプロピルメタクリルアミドクロライド(MAPTAC)
(注6)6g、イソプロパノール
(注1)50gを3〜4時間かけて添加した。次いで、イソプロパノールに溶解したジメチル2,2−アゾビス(2−メチルプロピオネート)
(注2)1gを添加し、70〜80℃の温度範囲内で5時間反応させ、粘稠な溶液を得た。この溶液を精製水に注ぎ込み、グラフトポリマーを沈殿析出させた後、沈殿物を濾別し、80℃にて減圧乾燥させて透明ゴム状物を88g得た。
赤外吸収スペクトルにて、得られたゴム状物が目的とする(メタ)アクリルシリコーン系グラフト共重合体であることを確認した(この生成物は、赤外吸収スペクトルによりジメチルポリシロキサン、アミド結合、エステル結合、アルキル基、水酸基を有するポリマーであることが確認された)。
また、EA、HEMAから理論的に計算されるガラス転移温度(Tg)は、11℃である。
モノマーの仕込割合は以下のとおりである。
MAPTAC:EA:HEMA:X−24−8201=3:35:32:30
【0079】
製造実施例11
3つ口フラスコ内、窒素雰囲気下で、イソプロパノール(IPA)
(注1)100gを攪拌下、70〜80℃にて、ジメチル2,2−アゾビス(2−メチルプロピオネート)(V−601)
(注2)4g、片末端メタクリレート置換ジメチルポリシロキサン(X−24−8201)
(注3)30g、エチルアクリレート(EA)
(注4)36g、2−ヒドロキシエチルメタクリレート(HEMA)
(注5)32g、3−トリメチルアンモニウムプロピルメタクリルアミドクロライド(MAPTAC)
(注6)4g、イソプロパノール
(注1)50gを3〜4時間かけて添加した。次いで、イソプロパノールに溶解したジメチル2,2−アゾビス(2−メチルプロピオネート)
(注2)1gを添加し、70〜80℃の温度範囲内で5時間反応させ、粘稠な溶液を得た。この溶液を精製水に注ぎ込み、グラフトポリマーを沈殿析出させた後、沈殿物を濾別し、80℃にて減圧乾燥させて透明ゴム状物を88g得た。
赤外吸収スペクトルにて、得られたゴム状物が目的とする(メタ)アクリルシリコーン系グラフト共重合体であることを確認した(この生成物は、赤外吸収スペクトルによりジメチルポリシロキサン、アミド結合、エステル結合、アルキル基、水酸基を有するポリマーであることが確認された)。
また、EA、HEMAから理論的に計算されるガラス転移温度(Tg)は、11℃である。
モノマーの仕込割合は以下のとおりである。
MAPTAC:EA:HEMA:X−24−8201=2:36:32:30
【0080】
製造実施例12
3つ口フラスコ内、窒素雰囲気下で、イソプロパノール(IPA)
(注1)100gを攪拌下、70〜80℃にて、ジメチル2,2−アゾビス(2−メチルプロピオネート)(V−601)
(注2)4g、片末端メタクリレート置換ジメチルポリシロキサン(X−24−8201)
(注3)30g、エチルアクリレート(EA)
(注4)37g、2−ヒドロキシエチルメタクリレート(HEMA)
(注5)32g、3−トリメチルアンモニウムプロピルメタクリルアミドクロライド(MAPTAC)
(注6)2g、イソプロパノール
(注1)50gを3〜4時間かけて添加した。次いで、イソプロパノールに溶解したジメチル2,2−アゾビス(2−メチルプロピオネート)
(注2)1gを添加し、70〜80℃の温度範囲内で5時間反応させ、粘稠な溶液を得た。この溶液を精製水に注ぎ込み、グラフトポリマーを沈殿析出させた後、沈殿物を濾別し、80℃にて減圧乾燥させて透明ゴム状物を90g得た。
赤外吸収スペクトルにて、得られたゴム状物が目的とする(メタ)アクリルシリコーン系グラフト共重合体であることを確認した(この生成物は、赤外吸収スペクトルによりジメチルポリシロキサン、アミド結合、エステル結合、アルキル基、水酸基を有するポリマーであることが確認された)。
また、EA、HEMAから理論的に計算されるガラス転移温度(Tg)は、10℃である。
モノマーの仕込割合は以下のとおりである。
MAPTAC:EA:HEMA:X−24−8201=1:37:32:30
【0081】
製造実施例13
3つ口フラスコ内、窒素雰囲気下で、イソプロパノール(IPA)
(注1)100gを攪拌下、70〜80℃にて、ジメチル2,2−アゾビス(2−メチルプロピオネート)(V−601)
(注2)4g、片末端メタクリレート置換ジメチルポリシロキサン(X−22−174DX)
(注7)30g、エチルアクリレート(EA)
(注4)36g、2−ヒドロキシエチルメタクリレート(HEMA)
(注5)32g、3−トリメチルアンモニウムプロピルメタクリルアミドクロライド(MAPTAC)
(注6)4g、イソプロパノール
(注1)50gを3〜4時間かけて添加した。次いで、イソプロパノールに溶解したジメチル2,2−アゾビス(2−メチルプロピオネート)
(注2)1gを添加し、70〜80℃の温度範囲内で5時間反応させ、粘稠な溶液を得た。この溶液を精製水に注ぎ込み、グラフトポリマーを沈殿析出させた後、沈殿物を濾別し、80℃にて減圧乾燥させて透明ゴム状物を86g得た。
赤外吸収スペクトルにて、得られたゴム状物が目的とする(メタ)アクリルシリコーン系グラフト共重合体であることを確認した(この生成物は、赤外吸収スペクトルによりジメチルポリシロキサン、アミド結合、エステル結合、アルキル基、水酸基を有するポリマーであることが確認された)。
また、EA、HEMAから理論的に計算されるガラス転移温度(Tg)は、11℃である。
モノマーの仕込割合は以下のとおりである。
MAPTAC:EA:HEMA:X−22−174DX=2:36:32:30
【0082】
製造実施例14
3つ口フラスコ内、窒素雰囲気下で、イソプロパノール(IPA)
(注1)100gを攪拌下、70〜80℃にて、ジメチル2,2−アゾビス(2−メチルプロピオネート)(V−601)
(注2)4g、片末端メタクリレート置換ジメチルポリシロキサン(X−24−8201)
(注3)40g、エチルアクリレート(EA)
(注4)16g、2−ヒドロキシエチルメタクリレート(HEMA)
(注5)42g、3−トリメチルアンモニウムプロピルメタクリルアミドクロライド(MAPTAC)
(注6)2g、イソプロパノール
(注1)50gを3〜4時間かけて添加した。次いで、イソプロパノールに溶解したジメチル2,2−アゾビス(2−メチルプロピオネート)
(注2)1gを添加し、70〜80℃の温度範囲内で5時間反応させ、粘稠な溶液を得た。この溶液を精製水に注ぎ込み、グラフトポリマーを沈殿析出させた後、沈殿物を濾別し、80℃にて減圧乾燥させて透明ゴム状物を91g得た。
赤外吸収スペクトルにて、得られたゴム状物が目的とする(メタ)アクリルシリコーン系グラフト共重合体であることを確認した(この生成物は、赤外吸収スペクトルによりジメチルポリシロキサン、アミド結合、エステル結合、アルキル基、水酸基を有するポリマーであることが確認された)。
また、EA、HEMAから理論的に計算されるガラス転移温度(Tg)は、30℃である。
モノマーの仕込割合は以下のとおりである。
MAPTAC:EA:HEMA:X−24−8201=1:16.2:42.4:40.4
【0083】
製造実施例15
3つ口フラスコ内、窒素雰囲気下で、イソプロパノール(IPA)
(注1)100gを攪拌下、70〜80℃にて、ジメチル2,2−アゾビス(2−メチルプロピオネート)(V−601)
(注2)4g、片末端メタクリレート置換ジメチルポリシロキサン(X−24−8201)
(注3)40g、エチルアクリレート(EA)
(注4)27g、2−ヒドロキシエチルメタクリレート(HEMA)
(注5)31g、3−トリメチルアンモニウムプロピルメタクリルアミドクロライド(MAPTAC)
(注6)2g、イソプロパノール
(注1)50gを3〜4時間かけて添加した。次いで、イソプロパノールに溶解したジメチル2,2−アゾビス(2−メチルプロピオネート)
(注2)1gを添加し、70〜80℃の温度範囲内で5時間反応させ、粘稠な溶液を得た。この溶液を精製水に注ぎ込み、グラフトポリマーを沈殿析出させた後、沈殿物を濾別し、80℃にて減圧乾燥させて透明ゴム状物を88g得た。
赤外吸収スペクトルにて、得られたゴム状物が目的とする(メタ)アクリルシリコーン系グラフト共重合体であることを確認した(この生成物は、赤外吸収スペクトルによりジメチルポリシロキサン、アミド結合、エステル結合、アルキル基、水酸基を有するポリマーであることが確認された)。
また、EA、HEMAから理論的に計算されるガラス転移温度(Tg)は、15℃である。
モノマーの仕込割合は以下のとおりである。
MAPTAC:EA:HEMA:X−24−8201=1:27.3:31.3:40.4
【0084】
製造実施例16
3つ口フラスコ内、窒素雰囲気下で、イソプロパノール(IPA)
(注1)100gを攪拌下、70〜80℃にて、ジメチル2,2−アゾビス(2−メチルプロピオネート)(V−601)
(注2)4g、片末端メタクリレート置換ジメチルポリシロキサン(X−24−8201)
(注3)20.2g、エチルアクリレート(EA)
(注4)65.7g、2−ヒドロキシエチルメタクリレート(HEMA)
(注5)13.1g、3−トリメチルアンモニウムプロピルメタクリルアミドクロライド(MAPTAC)
(注6)2g、イソプロパノール
(注1)50gを3〜4時間かけて添加した。次いで、イソプロパノールに溶解したジメチル2,2−アゾビス(2−メチルプロピオネート)
(注2)1gを添加し、70〜80℃の温度範囲内で5時間反応させ、粘稠な溶液を得た。この溶液を精製水に注ぎ込み、グラフトポリマーを沈殿析出させた後、沈殿物を濾別し、80℃にて減圧乾燥させて透明ゴム状物を87g得た。
赤外吸収スペクトルにて、得られたゴム状物が目的とする(メタ)アクリルシリコーン系グラフト共重合体であることを確認した(この生成物は、赤外吸収スペクトルによりジメチルポリシロキサン、アミド結合、エステル結合、アルキル基、水酸基を有するポリマーであることが確認された)。
また、EA、HEMAから理論的に計算されるガラス転移温度(Tg)は、−10℃である。
モノマーの仕込割合は以下のとおりである。
MAPTAC:EA:HEMA:X−24−8201=1:65.7:13.1:20.2
【0085】
上記製造実施例1〜16において得られた各共重合体を50%溶液となるように99.5%エタノールに加熱(70℃)溶解後、25℃に戻して目視にて溶解性を評価したところ、全サンプルにおいて沈殿物、析出物のないことを確認できた。
【0086】
2 表面被覆処理粉体の製造
実施例1
カチオン性(メタ)アクリルシリコーン系グラフト共重合体(製造実施例2)5%をエタノールおよびn−ヘキサンを溶媒として用いて、酸化チタン(注10)95%と混合分散しながら溶媒を減圧除去する湿式処理後、乾燥、粉砕を経て、カチオン性(メタ)アクリルシリコーン系グラフト共重合体を用いた表面被覆処理酸化チタンを得た。
(注10)TIPAQUE CR−50 石原産業社製
【0087】
実施例2
カチオン性(メタ)アクリルシリコーン系グラフト共重合体(製造実施例2)0.5%をエタノールおよびn−ヘキサンを溶媒として用いて、酸化チタン(注10)99.5%と混合分散しながら溶媒を減圧除去する湿式処理後、乾燥、粉砕を経て、カチオン性(メタ)アクリルシリコーン系グラフト共重合体を用いた表面被覆処理酸化チタンを得た。
【0088】
実施例3
カチオン性(メタ)アクリルシリコーン系グラフト共重合体(製造実施例2)8%をエタノールおよびn−ヘキサンを溶媒として用いて、酸化チタン(注10)92%と混合分散しながら溶媒を減圧除去する湿式処理後、乾燥、粉砕を経て、カチオン性(メタ)アクリルシリコーン系グラフト共重合体を用いた表面被覆処理酸化チタンを得た。
【0089】
実施例4
カチオン性(メタ)アクリルシリコーン系グラフト共重合体(製造実施例2)30%をイソプロパノールに溶解し、酸化チタン(注10)70%を加えて混合し、加熱下、ロールミルにて混練し、イソプロパノールを揮散させることにより、カチオン性(メタ)アクリルシリコーン系グラフト共重合体を用いた表面被覆処理酸化チタンを得た。
【0090】
比較例1
アクリル−シリコーン系グラフト共重合体(注11)5%をエタノールおよびn−ヘキサンを溶媒として用いて、酸化チタン(注10)95%と混合分散しながら溶媒を減圧除去する湿式処理後、乾燥、粉砕を経て、アクリルシリコーン系グラフト共重合体を用いた表面被覆処理酸化チタンを得た。
(注11)KP−540 信越化学工業社製
【0091】
比較例2
メチルシラノールトリPEG−8−ヤシ油脂肪酸グリセリン、塩化ジメチルジアリルアンモニウム・アクリルアミド共重合体の10:1混合物5%を水及びアルコール混合液を溶媒として用いて、酸化チタン(注10)95%と混合分散しながら溶媒を減圧除去する湿式処理後、乾燥、粉砕を経て、カチオン性(メタ)アクリルシリコーン系グラフト共重合体を用いた表面被覆処理酸化チタンを得た。
【0092】
3 表面被覆処理粉体の評価
[分散性]
実施例1の表面処理粉体0.5gを表1に示す各種分散媒30mlに添加し、規格瓶に入れ、5分間超音波処理(BRANSONIC 1510J−DTH 42kHz)した分散物を作成し、再度手で30回振とう後、底面積1cm
2、高さ30cmの沈降管に移し入れ、直後、15分後、1日後の粉体分散状態を、白濁分散層の高さで目視評価した。結果を表1に示す。分散媒の表面張力は、自動接触角計DM−500(協和界面科学社製)を用いて懸濁法にて、25℃における表面張力を3回測定した値の平均値を用いた。
(評価基準)
◎ 1日後に白濁分散層が95%以上
○ 15分後に白濁分散層が95%以上
△ 15分後に白濁分散層が95%以下
× 直後から分散不良
【0093】
【表1】
【0094】
[耐水性]
実施例1の表面処理粉体及び比較例1〜2の表面処理粉体、未処理の酸化チタン(注10)(比較例3)各0.01gをウレタンマット2×2cm
2に塗布した後、塗布膜の色値(L値;明度)を測定した。その後、6L/minの流水に1分間さらし、5分間、室温で自然乾燥し、再度塗布膜の明度を測定した。その初期値との差を下記評価基準で評価した。結果を表2に示す。色値の測定には、分光色差計SE−2000(日本電色工業社製)を用いた。
(評価基準)
◎ 初期値との明度差が1.0未満
○ 初期値との明度差が1.0以上1.5未満
△ 初期値との明度差が1.5以上2.0未満
× 初期値との明度差が2.0以上
【0095】
【表2】
【0096】
[洗浄性]
実施例1の表面処理粉体及び比較例1〜2の表面処理粉体、未処理の酸化チタン(注10)(比較例3)各0.01gをウレタンマット2×2cm
2に塗布した後、6L/minの流水に1分間さらした後、市販の洗顔料を十分泡立て、指で塗布部位を10回擦って流水で洗浄した。その後5分間、室温で自然乾燥し、塗布膜の明度を測定した。粉体を塗っていないウレタンマットの明度(流水と洗浄のみ)をブランクとし、ブランクとの差を下記評価基準にて評価した。結果を表2に示す。
(評価基準)
◎ ブランクとの明度差が0.5未満
○ ブランクとの明度差が0.5以上1.0未満
△ ブランクとの明度差が1.0以上1.5未満
× ブランクとの明度差が1.5以上
【0097】
4 化粧料
実施例5〜7及び比較例4〜6:水中油型コントロール下地化粧料
表3に示す組成及び下記製法にて水中油型コントロール下地化粧料を調整した。得られた化粧料の「化粧持ち」、「洗浄性」、「経時安定性」について下記の方法により評価し、結果を併せて、表3に示した。
【0098】
【表3】
【0099】
(製造方法)
(1)成分1〜5ディスパーにて分散し、70℃に加熱する
(2)(1)に成分6〜10を添加混合し、70℃に加熱する
(3)成分11を70℃に加熱する
(4)(3)に(2)を加え、乳化する
(5)(4)に成分12〜18を加え均一に混合する
(6)(5)を冷却する
(7)45℃にて成分19〜23を添加し均一に混合する
(8)(7)を室温まで冷却し、取り出す
【0100】
(評価方法1)
[化粧持ち][洗浄性]
専門評価パネル20名により、使用テストを行った。上記実施例4〜6及び比較例4〜6の各試料を顔に塗布し、日常生活を送ってもらい、4時間後に「化粧くずれのなさ」を目視にて評価した。その後、洗顔クリームを用いて洗顔を行い「化粧膜残りのなさ」を目視下にて評価した。それぞれ、下記の評価基準により判定した。
(評価) (判定)
20名中16名以上が良好と回答した :◎
20名中12名以上が良好と回答した :○
20名中6名以上が良好と回答した :△
20名中6名未満が良好と回答した :×
【0101】
(評価方法2)
[経時安定性(凝集)]
前記実施例及び比較例の化粧料を6号規格ビンに充填した試料を作成し、試料を安定性加速試験として50℃恒温下にて2週間放置後、25℃に戻した試料の「凝集」についての状態変化を、下記評価基準により判定した。
(評価) (判定)
変化なし :◎
外観に僅かに変化があるが、使用性には問題なし :○
微量の凝集物あり :△
かなり凝集物あり :×
【0102】
表3の結果から明らかなように、実施例4〜6の水中油型コントロール下地化粧料は、比較例4〜6に比べて、化粧持ち、洗浄性、経時安定性の全てに優れた化粧料であった。
【0103】
実施例8 パック
以下に示す組成のパックを下記の方法により製造した。
(成分) (%)
1.トリ2−エチルヘキサン酸グリセリル 0.2
2.流動パラフィン 7.0
3.ポリオキシエチレンポリオキシプロピレンセチルエーテル
(20EO,4PO) 1.0
4.1,3−ブチレングリコール 0.1
5.グリセリン 10.0
6.実施例1の表面処理粉体 0.02
7.ヒドロキシエチルセルロース 0.7
8.精製水 残量
9.エタノール 6.0
10.メチルパラベン 0.1
11.香料 適量
(製法)
(1)成分1〜3を80℃にて均一に混合する。
(2)成分4〜11を80℃にて均一に混合する。
(3)(2)に(1)を添加し、乳化する。
(4)(3)を攪拌しながら冷却し、パックを得た。
実施例8のパックは表面処理粉体の分散性が良好なため経時安定性が良好であり、化粧持ち及び洗浄性ともに優れたパックであった。
【0104】
実施例9 油性アイライナー
以下に示す組成の油性アイライナーを下記の方法により製造した。
(成分) (%)
1.セレシンワックス 11.0
2.ポリイソブチレン 16.0
3.ポリエチレンワックス 8.0
4.軽質流動イソパラフィン 残量
5.製造実施例10の共重合体(2%)処理黒酸化鉄 15.0
6.シリコーン処理タルク 5.0
7.メチルパラベン 0.1
8.香料 適量
(製法)
(1)成分1〜4を100℃に加温し、均一混合する。
(2)成分5〜8を80℃に加温し、均一混合する。
(3)(1)に(2)を添加し、均一に混合する。
(4)(3)をローラーにて処理し、アイライナー(油性系)を得た。
実施例9のアイライナーは表面処理粉体の分散性が良好なため経時安定性が良好であり、化粧持ち及び洗浄性ともに優れたアイライナーであった。
【0105】
実施例10 水性アイブロウ
以下に示す組成のアイブロウを下記の方法により製造した。
(成分) (%)
1.アクリル酸アルキル共重合体エマルション(注14) 30.0
2.L−アルギニン 1.0
3.精製水 残量
4.エタノール 15.0
5.モノオレイン酸ポリオキシエチレンソルビタン(20EO) 0.5
6.1,3−ブチレングリコール 2.0
7.製造実施例1の共重合体(2%)処理黒酸化鉄 0.05
8.黄酸化鉄 0.05
9.ベンガラ 0.25
10.メチルパラベン 0.1
11.香料 適量
(注14)ヨドゾール32A707(45%固形分)(日本NSC社製)
(製法)
(1)成分1〜4を均一に混合する。
(2)成分5〜9をローラーにて処理する。
(3)(1)に(2)、成分10、11を添加後、均一に混合し、アイブロウを得た。
実施例10のアイブロウは表面処理粉体の分散性が良好なため経時安定性が良好であり、化粧持ち及び洗浄性ともに優れたアイブロウであった。
【0106】
実施例11 O/W型マスカラ
以下に示す組成のO/W型マスカラを下記の方法により製造した。
(成分) (%)
1.ステアリン酸 2.0
2.ミツロウ 10.0
3.セトステアリルアルコール 1.0
4.モノオレイン酸ポリオキシエチレンソルビタン(20EO) 1.5
5.セスキオレイン酸ソルビタン 0.5
6.トリ−2エチルヘキサン酸グリセリル 5.0
7.製造実施例4の共重合体(5%)処理黒酸化鉄 5.0
8.無水ケイ酸 3.0
9.精製水 残量
10.1,3−ブチレングリコール 10.0
11.トリエタノールアミン 1.5
12.アクリル酸アルキル共重合体エマルション(注15) 30.0
13.エタノール 1.0
14.メチルパラベン 0.1
15.香料 適量
(注15)ヨドゾールGH810(45%固形分)(アクゾノーベル社製)
(製法)
(1)成分1〜3を80℃にて均一に混合する。
(2)成分4〜8をローラーにて処理する。
(3)(1)に(2)を添加し、均一に混合する。
(4)成分9〜15を80℃にて均一に混合する。
(5)(4)に(3)を添加し、乳化する。
(6)(5)を冷却し、マスカラ(O/W)を得た。
実施例11のO/W型マスカラは表面処理粉体の分散性が良好なため経時安定性が良好であり、化粧持ち及び洗浄性ともに優れたO/W型マスカラであった。
【0107】
実施例12 スティック状口紅
以下に示す組成のスティック状口紅を下記の方法により製造した。
(成分) (%)
1.ポリエチレンワックス 7.0
2.マイクロクリスタリンワックス 3.0
3.セレシンワックス 2.0
4.トリ−2エチルヘキサン酸グリセリル 20.0
5.テトラ2−エチルヘキサン酸ペンタエリスリット 10.0
6.ジメチルポリシロキサン 3.0
7.2−エチルヘキサン酸セチル 残量
8.香料 適量
9.赤202号 0.5
10.黄色4号 2.0
11.実施例1の表面処理粉体 0.5
12.製造実施例5の共重合体(2%)処理黒酸化鉄 0.01
13.フェノキシエタノール 0.2
(製法)
(1)成分1〜7を100℃にて均一に溶解混合する。
(2)(1)に成分8〜13を添加し、均一に混合する。
(3)(2)を容器に流し込み、冷却してスティック状口紅を得た。
実施例12のスティック状口紅は、表面処理粉体の分散性が良好なため経時安定性が良好であり、化粧持ち及び洗浄性ともに優れた口紅であった。
【0108】
実施例13 W/O型ファンデーション
以下に示す組成のW/O型ファンデーションを下記の方法により製造した。
(成分) (%)
1.ポリオキシエチレンメチルシロキサン・ポリオキプロピレンオレイルメチル
シロキサン・ジメチルシロキサン共重合体(注16) 2.0
2.PEG−3ジメチコン(注17) 1.0
3.ジメチルポリシロキサン 20.0
4.シリコーン処理赤酸化鉄 1.0
5.シリコーン処理黄酸化鉄 1.5
6.製造実施例7の共重合体(5%)処理黒酸化鉄 0.5
7.実施例3の表面処理粉体 10.0
8.シリコーン処理タルク 5.0
9.トリ2−エチルへキサン酸グリセリル 10.0
10.セスキオレイン酸ソルビタン 0.5
11.精製水 残量
12.メントール 0.01
13.1,3−ブチレングリコール 10.0
14.エタノール 5.0
15.メチルパラベン 0.1
16.香料 適量
(注16)KF−6026(信越化学工業社製)
(注17)KF−6015(信越化学工業社製)
(製法)
(1)成分1〜3を均一に混合する。
(2)成分4〜10をローラーにて均一に分散する。
(3)(1)に(2)を添加し、均一混合する。
(4)(3)に成分11〜16を添加、乳化し、W/O型ファンデーションを得た。
実施例13のW/O型ファンデーションは表面処理粉体の分散性が良好なため経時安定性が良好であり、化粧持ち及び洗浄性ともに優れたW/O型ファンデーションであった。
【0109】
実施例14 O/W型アイカラー
以下に示す組成のO/W型アイカラーを下記の方法により製造した。
(成分) (%)
1.キサンタンガム 0.3
2.ジプロピレングリコール 0.5
3.1,3−ブチレングリコール 10.0
4.エタノール 5.0
5.水酸化ナトリウム 0.06
6.精製水 残量
7.ステアリン酸 0.5
8.流動パラフィン 2.0
9.ジメチルポリシロキサン 2.0
10.モノオレイン酸ポリオキシエチレンソルビタン(20EO) 0.2
11.セスキオレイン酸ソルビタン 0.1
12.1,3−ブチレングリコール 10.0
13.製造実施例8の共重合体(2%)処理群青 0.5
14.黄酸化鉄 0.2
15.雲母チタン 15.0
16.合成金雲母 5.0
17.メチルパラベン 0.2
18.香料 適量
(製法)
(1)成分1〜6を80℃にて均一に混合する。
(2)成分7〜9を80℃にて均一に混合する。
(3)(1)に(2)を添加し、乳化する。
(4)成分10〜17をローラーにて均一に分散する。
(5)(3)に(4)、成分18を添加し、O/W型アイカラーを得た。
実施例14のO/W型アイカラーは表面処理粉体の分散性が良好なため経時安定性が良好であり、化粧持ち及び洗浄性ともに優れたO/W型アイカラーであった。
【0110】
実施例15 スティック状コンシーラー
以下に示す組成のスティック状コンシーラーを下記の方法により製造した。
(成分) (%)
1.セレシンワックス 8.0
2.ポリエチレンワックス 2.0
3.ジメチルポリシロキサン 5.0
4.2−エチルヘキサン酸グリセリル 5.0
5.ジオクタン酸ネオペンチルグリコール 残量
6.実施例3の表面処理粉体 5.0
7.シリコーン処理赤酸化鉄 1.0
8.シリコーン処理黄酸化鉄 1.5
9.シリコーン処理黒酸化鉄 0.5
10.ラウリン酸亜鉛 5.0
11.フェノキシエタノール 0.2
12.香料 適量
(製法)
(1)成分1〜5を90℃にて加熱溶解する。
(2)(1)に成分6〜11を添加し、ローラーにて均一に分散する。
(3)(2)に成分12を添加し、80℃にて溶解後、容器に充填し、スティック状コンシーラーを得た。
実施例15のスティック状コンシーラーは表面処理粉体の分散性が良好なため経時安定性が良好であり、化粧持ち及び洗浄性ともに優れたスティック状コンシーラーであった。
【0111】
実施例16 W/O型日焼け止め料
以下に示す組成の日焼け止め料を下記の方法により製造した。
(成分) (%)
1.製造実施例12の共重合体(3%)処理酸化亜鉛 15.0
2.実施例4の表面処理粉体 10.0
3.セスキイソステアリン酸ソルビタン 1.0
4.トリ−2エチルヘキサン酸グリセリル 10.0
5.パルミチン酸2−エチルヘキシル 5.0
6.デカメチルシクロペンタシロキサン 10.0
7.パラメトキシケイ皮酸2−エチルヘキシル 10.0
8.メチルポリシロキサン・セチルメチルポリシロキサン・ポリ(オキシエチレン・
オキシプロピレン)メチルポリシロキサン共重合体(注18) 2.0
9.精製水 残量
10.塩化ナトリウム 0.2
11.エタノール 5.0
12.メチルパラベン 0.1
13.香料 適量
(注18)ABIL EM90(EVONICGOLDSCHMIDTGMBH社製)
(製法)
(1)成分1〜4をローラーにて均一に分散する。
(2)(1)に成分5〜8を添加し、均一に混合する。
(3)(2)に成分9〜13を添加、乳化し、W/O型日焼け止め料を得た。
実施例16のW/O型日焼け止め料は表面処理粉体の分散性が良好なため経時安定性が良好であり、化粧持ち及び洗浄性ともに優れた日焼け止め料であった。
【0112】
実施例17 固形粉末型ファンデーション
以下に示す組成の固形粉末型ファンデーションを下記の方法により製造した。
(成分) (%)
1.シリコーン処理酸化チタン 15.0
2.製造実施例3共重合体(2%)処理タルク 残量
3.シリコーン処理ベンガラ 1.0
4.シリコーン処理黄酸化鉄 3.0
5.シリコーン処理黒酸化鉄 0.5
6.マイカ 20.0
7.ナイロン末 2.0
8.トリ2−エチルヘキサン酸グリセリル 3.0
9.流動パラフィン 3.0
10.パラメトキシケイ皮酸2−エチルヘキシル 3.0
11.メチルパラベン 0.1
12.香料 適量
13.エタノール 1.0
(製法)
(1)成分1〜7、成分11〜13を均一に混合する。
(2)(1)に成分8〜10を添加し、均一に混合する。
(3)(2)をパルベライザーで粉砕する。
(4)(3)を金皿に充填し、固形粉末型ファンデーションを得た。
実施例17の固形粉末型ファンデーションは表面処理粉体の分散性に優れ、滑らかな使用感と付着性に優れるものであり、化粧持ち及び洗浄性にも優れたファンデーションであった。
【0113】
実施例18 トナー用組成物
以下に示す組成のトナー用組成物を下記の方法により製造した。
(成分) (%)
1.イソプロパノール 85.0
2.製造実施例16の共重合体(7%)処理黒酸化鉄 15.0
(製法)
(1)成分1、2をディスパーズミルを用いて分散する。
実施例18のトナー用組成物は、粉体分散性に優れ、仕上がりも美しいトナーであった。