特許第6029960号(P6029960)IP Force 特許公報掲載プロジェクト 2022.1.31 β版

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特許6029960医用画像表示装置及びそれを搭載した医用画像診断装置
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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】6029960
(24)【登録日】2016年10月28日
(45)【発行日】2016年11月24日
(54)【発明の名称】医用画像表示装置及びそれを搭載した医用画像診断装置
(51)【国際特許分類】
   A61B 6/00 20060101AFI20161114BHJP
【FI】
   A61B6/00 360Z
【請求項の数】5
【全頁数】15
(21)【出願番号】特願2012-269472(P2012-269472)
(22)【出願日】2012年12月10日
(65)【公開番号】特開2014-113311(P2014-113311A)
(43)【公開日】2014年6月26日
【審査請求日】2015年11月20日
(73)【特許権者】
【識別番号】000005108
【氏名又は名称】株式会社日立製作所
(74)【代理人】
【識別番号】110000888
【氏名又は名称】特許業務法人 山王坂特許事務所
(72)【発明者】
【氏名】松浦 周作
【審査官】 安田 明央
(56)【参考文献】
【文献】 特開2009−032075(JP,A)
【文献】 特開2002−251621(JP,A)
【文献】 特開2010−148866(JP,A)
【文献】 特開2002−330951(JP,A)
【文献】 特開2006−318297(JP,A)
【文献】 特開2008−257579(JP,A)
【文献】 特開2010−057684(JP,A)
【文献】 特開2010−057528(JP,A)
【文献】 特開2008−176386(JP,A)
【文献】 特開2004−222864(JP,A)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
A61B 6/00−6/14
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
医用画像を表示する表示部と、
前記表示された医用画像上に少なくとも一つ以上の分割線を設定し、その分割線により前記医用画像を少なくとも二つ以上の分割領域に分割し、分割領域毎に、当該分割領域に含まれる部位についての付加情報であるアノテーションを配置するためのレイヤーを生成するレイヤー生成部と、
被検体の撮影部位名に、前記分割線の数及び位置を関連付けて規定した分割線設定情報を記憶する記憶部と、
前記レイヤーを、前記医用画像上に重畳表示するレイヤー表示制御部と、
前記表示された医用画像の任意の位置を指定する操作を受付ける第一操作部と、を備え、
前記医用画像は、当該医用画像に撮影されている被検体の撮影部位を示す撮影部位情報を付帯し、
前記レイヤー生成部は、前記表示された医用画像に付帯する前記撮影部位情報、及び前記分割線設定情報を参照し、前記表示された医用画像上に前記分割線を設定し、
前記第一操作部が、前記医用画像上の任意の位置を指定する操作を受け付けると、前記レイヤー表示制御部は、前記指定された位置を含む前記分割領域に対応付けられた前記レイヤーを選択し、当該レイヤーに配置されたアノテーションの表示態様を、選択されていない前記レイヤーに配置されたアノテーションの表示態様とは変えて、前記医用画像上に重畳表示する、
ことを特徴とする医用画像表示装置。
【請求項2】
前記表示部に表示された前記医用画像上の任意の位置に前記分割線を追加する操作を受け付ける第二操作部を更に備え、
前記レイヤー生成部は、前記追加された分割線により新たに生成した分割領域に対応する前記レイヤーを生成する、
ことを特徴とする請求項1に記載の医用画像表示装置。
【請求項3】
複数の前記レイヤーのそれぞれに、テキストデータからなる前記アノテーションが配置されており、前記複数のレイヤーを重畳表示すると、それらのレイヤーに含まれる前記テキストデータが重複する場合に、前記レイヤー表示制御部は、前記テキストデータの表示位置、及び前記テキストデータのフォントサイズのうちの少なくとも一つを変更して、前記テキストデータの重複を解消する、
ことを特徴とする請求項1又は2に記載の医用画像表示装置。
【請求項4】
閉鎖領域の輪郭線により定義される前記分割線を設定する操作を受け付ける第三操作部を更に備え、
前記レイヤー生成部は、前記医用画像に、前記閉鎖領域の内側からなる内側分割領域、及び前記医用画像内かつ前記閉鎖領域の外側からなる外側分割領域を設定する、
ことを特徴とする請求項1乃至3の何れか一つに記載の医用画像表示装置。
【請求項5】
請求項1乃至4の何れか一つに記載の医用画像表示装置と、
被検体を撮像して医用画像を生成する撮像部と、を備え、
前記医用画像表示装置は、前記撮像部で生成された前記医用画像に前記レイヤーを重畳表示する、
ことを特徴とする医用画像診断装置。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、医用画像表示装置及びそれを搭載した医用画像診断装置に関し、特に、医用画像に対するアノテーションの付与及び表示方法についての改良技術に関する。
【背景技術】
【0002】
画像アーカイブは、医用画像の分野において、ディジタル化画像データを管理する際に必要不可欠の要素となっている。このディジタル化画像データを読影する際に、使用者が画像データに対して、コメント、メモ、及び撮影の向きの情報を示すアイコンを記載する技術として、アノテーション機能がある。例えば、特許文献1には、アノテーション機能の一例として、医用画像上の任意の位置にコメントやアイコンを配置することで、病変部の位置や状態を画像上に追記する技術が開示されている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
【特許文献1】特開2012−90866号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
アノテーションに使用するアイコン及びテキストは撮影した画像を確認しながら、画像上に配置する。しかし、単一の画像に多数のアノテーションを追加していくと、元の画像が隠れてしまうという問題があった。
【0005】
本発明は、上記問題に鑑みてなされたものであり、アノテーションを配置することによる画像の視認性の低下を抑制する技術を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0006】
前記課題を解決するために、本発明は、医用画像を表示する表示部と、前記表示された医用画像上に少なくとも一つ以上の分割線を設定し、その分割線により前記医用画像を少なくとも二つ以上の分割領域に分割し、分割領域毎に、当該分割領域に含まれる部位についての付加情報であるアノテーションを配置するためのレイヤーを生成するレイヤー生成部と、被検体の撮影部位名に、前記分割線の数及び位置を関連付けて規定した分割線設定情報を記憶する記憶部と、前記レイヤーを、前記医用画像上に重畳表示するレイヤー表示制御部と、前記表示された医用画像の任意の位置を指定する操作を受付ける第一操作部と、を備え、前記医用画像は、当該医用画像に撮影されている被検体の撮影部位を示す撮影部位情報を付帯し、前記レイヤー生成部は、前記表示された医用画像に付帯する前記撮影部位情報、及び前記分割線設定情報を参照し、前記表示された医用画像上に前記分割線を設定し、前記第一操作部が、前記医用画像上の任意の位置を指定する操作を受け付けると、前記レイヤー表示制御部は、前記指定された位置を含む前記分割領域に対応付けられた前記レイヤーを選択し、当該レイヤーに配置されたアノテーションの表示態様を、選択されていない前記レイヤーに配置されたアノテーションの表示態様とは変えて、前記医用画像上に重畳表示する、ことを特徴とする。
【発明の効果】
【0007】
本発明によれば、アノテーションを配置することによる元の画像の視認性の低下を抑制する技術を提供することができる。
【図面の簡単な説明】
【0008】
図1】X線画像診断装置の概略構成を示す機能ブロック図
図2】第一実施形態の処理の流れを示すフローチャート
図3】本実施形態で用いられる各種データ例を示す説明図であって、(a)は、画像付帯情報111を示し、(b)は、分割線設定情報300を示し、(c)は、レイヤー管理情報350を示し、(d)は、アイコン管理情報を示す。
図4】画像一覧画面の一例を示す説明図
図5】分割線の設定処理の一例を示す説明図
図6】レイヤー表示例を示す説明図であって、(a)はタグつきのレイヤーを示し、(b)はタグなしのレイヤーを示す。
図7】アノテーション配置例を示す説明図であって、(a)は、レイヤーAにアノテーションを配置した状態を示し、(b)は、レイヤーBにアノテーションを配置した状態を示し、(c)は、レイヤーCにアノテーションを配置した状態を示す。
図8】アノテーションの重畳表示の内容を示す説明図であって、(a)は、アノテーション確認画面の一例を示し、(b)は、アノテーションの重畳表示処理の概念を示す。
図9】アノテーションの整列表示の内容を示す説明図であって、(a)は、テキストデータ410及びテキストデータ420が重なり幅wにおいて重なっている状態を示し、(b)は、テキストデータ410及びテキストデータ420を重なり幅の半値幅分移動させて重なりを解消した状態を示し、(c)は、重なり幅の半値幅分移動させると、画像表示領域210の境界を越える状態を示し、(d)は、画像表示領域210の境界を越えることなく、テキストデータ410及びテキストデータ420の重なりを解消した状態を示し、(e)は、テキストデータ420に包含されるテキストデータ410の重なりを解消した状態を示す。
【発明を実施するための形態】
【0009】
以下、本発明の実施形態について図面を参照して説明する。全図を通じて、同一の構成には同一の符号を付し、その重複説明を省略する。以下の実施形態では、本発明に係る医用画像表示装置をX線画像診断装置に搭載した例に挙げて説明するが、医用画像表示装置を搭載する医用画像診断装置はX線画像診断装置に限らず、X線CT装置、磁気共鳴イメージング装置、超音波診断装置等、医用画像を撮像・生成するものであればその種類を問わない。また、本発明に係る医用画像表示装置を医用画像診断装置に搭載せずに、例えば、読影端末として医用画像表示装置単体で用いることもできる。
【0010】
以下、本発明に係る医用画像表示装置を搭載したX線画像診断装置の概略構成について、図1を参照して説明する。図1は、X線画像診断装置の概略構成を示す機能ブロック図である。図1のX線画像診断装置1は、被検体2を撮像して医用画像を生成する撮像部10と、医用画像を表示し、それに付加情報を入力・表示するための付加情報レイヤーを生成・重畳表示する医用画像表示装置20と、を備える。
【0011】
撮像部10は、被検体2にX線を照射するX線源11と、被検体2に対するX線照射領域を設定する絞り装置12と、X線源11に高電圧を印加する高電圧発生部13と、X線源11に対向する位置に配置され、被検体2を透過したX線を検出し、透過X線強度に応じた電気信号(以下「X線信号」という)を出力するX線検出器14と、X線の照射及びX線検出器14によるX線の検出動作を制御する撮像制御部15と、X線条件の入力やX線照射の指示を入力するための曝射スイッチを含む撮像入力部16と、入力されたX線条件の表示などを行う撮像表示部17と、被検体2を載置する寝台18と、を備える。
【0012】
X線源11は、高電圧発生器13から電力供給を受けてX線を発生させるX線管球を有する。また、X線源11には、特定のエネルギーのX線を選択的に透過させるX線フィルタなどを有していてもよい。絞り装置12は、X線源11から発生したX線を遮蔽するX線遮蔽用鉛板を複数有し、複数のX線遮蔽用鉛板をそれぞれ移動することにより、被検体2に対するX線照射領域を決定する。X線検出器14は、例えば、X線を検出する複数の検出素子が二次元アレイ状に配置されて構成されており、X線源11から照射され、被検体2を透過したX線を検出し、その強度に応じたX線信号を検出する機器である。撮像制御部15は、撮像部10内の各構成要素と電気的に接続され、撮像入力部16から入力された管電流、管電圧、実照射時間といったX線条件を基に、X線源11及び高電圧発生部13に対し、X線照射に関する動作制御を行うと共に、X線検出器14によるX線の検出動作を行う。撮像表示部17は、入力されたX線条件を表示し、操作者が視認する。
【0013】
医用画像表示装置20は、X線検出器14から出力されたX線信号を基に被検体2の透
過X線強度の分布を示すX線画像を生成する画像生成部21と、X線画像を記憶する画像記憶部22と、画像記憶部22から選択されたX線画像を検索する画像検索部23と、医用画像上に少なくとも一つ以上の分割線を設定し、その分割線により医用画像を少なくとも二つ以上の分割領域に分割し、各分割領域に対応し、画像データに記入するコメント、メモ及び撮影の向きなどの付加情報(以下「アノテーション」という)を配置するためのレイヤーを生成するレイヤー生成部24と、レイヤーの重畳表示、選択表示及び整列表示を行なうレイヤー表示制御部25と、レイヤーの生成や管理に必要な情報を記憶する管理情報記憶部26と、医用画像の選択、分割線を設定する操作、分割線の位置を変更する操作、及び任意の分割領域を指定する操作を受け付ける操作部27と、医用画像及びレイヤーを表示する表示部28と、バス29と、を備えている。画像生成部21、画像記憶部22、画像検索部23、レイヤー生成部24、レイヤー表示制御部25、管理情報記憶部26、操作部27、及び表示部28は、バス29により互いに接続されている。
【0014】
画像生成部21は、X線検出部14から出力されたX線信号を画像処理し、画像処理されたX線画像を出力する。画像処理は、ガンマ変換、階調変換処理、画像の拡大・縮小等である。画像記憶部22は、画像生成部21から出力されたX線画像を記憶する。画像検索部23は、画像記憶部22に記憶されたX線画像のうち、操作者が選択した任意のX線画像を表示部28の画面上に表示する。また、図示はしないものの医用画像表示装置20を、ネットワーク(例えば院内LAN)に接続し、そのネットワークを介して接続されたPACS(Picture Archiving and Communication Systems)からX線画像を取得し表示部28に表示するように構成してもよい。レイヤー生成部24、及びレイヤー表示制御部25の詳細は後述する。管理情報記憶部26は、画像を複数の領域に分割するための分割線を設定するために必要な情報を含む分割線設定情報、生成されたレイヤーの管理に必要なレイヤー管理情報、及びアノテーションを配置する際に用いるアイコンの情報を含むアイコン管理情報を記憶する。操作部27は、キーボード、マウス、タッチパネルなどの入力装置を備えて構成され、表示部28は、CRTや液晶パネルなどの表示装置を備えて構成される。画像生成部21、画像記憶部22、画像検索部23、レイヤー生成部24、レイヤー表示制御部25、および管理情報記憶部26は、演算・制御装置及び記憶装置を含むハードウェアと、各構成要素の機能を実現するソフトウェアと、が協働することで構成される。
【0015】
<第一実施形態>
第一実施形態は、医用画像表示装置20が、医用画像に付帯する撮像部位情報を参照し、撮像部位に応じた位置及び数の分割線を医用画像に重畳表示する実施形態である。以下、図2乃至図8に基づいて第一実施形態について説明する。図2は、第一実施形態の処理の流れを示すフローチャートである。図3は、本実施形態で用いられる各種データ例を示す説明図であって、(a)は、画像付帯情報111を示し、(b)は、分割線設定情報300を示し、(c)は、レイヤー管理情報350を示し、(d)は、アイコン管理情報を示す。図4は、画像一覧画面の一例を示す説明図である。図5は、分割線の設定処理の一例を示す説明図である。図6は、レイヤー表示例を示す説明図であって、(a)はタグつきのレイヤーを示し、(b)はタグなしのレイヤーを示す。図7は、アノテーション配置例を示す説明図であって、(a)は、レイヤーAにアノテーションを配置した状態を示し、(b)は、レイヤーBにアノテーションを配置した状態を示し、(c)は、レイヤーCにアノテーションを配置した状態を示す。図8は、アノテーションの重畳表示の内容を示す説明図であって、(a)は、アノテーション確認画面の一例を示し、(b)は、アノテーションの重畳表示処理の概念を示す。
【0016】
以下では、X線画像診断装置1の撮像部10で被検体2を撮像し、その画像を用いて、付加情報を追加する処理を例に挙げて説明するので、後述するステップS1において撮像部10による撮像処理を含むが、予め画像記憶部22に記憶されたX線画像、又は医用画像表示装置20が接続されたネットワークを介して取得したX線画像をアノテーションの配置処理の対象とする場合には、医用画像表示装置20のみを起動させて、後述するステップS2から開始してもよい。以下、図2の各ステップに沿って説明する。
【0017】
(ステップS1)
操作者がX線画像診断装置1の電源を入れ、撮像部10及び医用画像表示装置20を起動する。操作者は、被検体2を寝台18に載置し、撮影部位、X線条件を撮像入力部16により入力し、撮像表示部17に表示する。操作者は、X線条件が適切であることを確認し、撮像入力部16に含まれる曝射スイッチを押下げ、被検体2を撮像する(S1)。X線検出器14は、被検体2を透過したX線を検出し、その強度に応じた電気信号を生成し、医用画像表示装置20の画像生成部21へ出力する。画像生成部21は、電気信号を基に、被検体2のX線吸収分布を示すX線画像(以下「画像」と略記する)を生成し、撮像入力部16から被検体2の撮影部位を示す撮影部位情報を取得し、撮影部位情報をX線画像に付帯して画像記憶部22に記憶する。図3の(a)に示すように、画像付帯情報111は、X線画像を固有に特定する画像番号(例えば「101」)、撮影日時(例えば「2012.12.12」)、撮影部位(例えば「胸部」)、及びX線画像を間引いて生成したサムネイル画像(例えば「xxx.jpeg」)などが含まれる。
【0018】
(ステップS2)
ステップS1において、医用画像表示装置20が起動すると、画像検索部23は、画像記憶部22を検索し、それに記憶されている画像のサムネイル画像を整列した画像一覧画面100(図4参照)を、表示部28の画面に表示する。画像一覧画面100は、サムネイル画像を整列表示したものの他、画像名をリスト表示したものであっても良い。操作者は、画像一覧画面100から任意の画像、例えば図4では、胸部を撮像した画像のサムネイル画像101sを選択する操作を、操作部27を用いて行なう(S2)。
【0019】
(ステップS3)
レイヤー生成部24は、ステップS2で選択された画像101の画像付帯情報(図3の(a)参照)に含まれる撮影部位情報、及び図3の(b)に示す分割線設定情報300(詳細は後述する)を参照し、撮影部位に応じて定められた分割線の数及び位置の情報を決定する。そして、分割線により画像101を複数の分割領域に分け、各分割領域に対応するレイヤーを生成する。そして、レイヤー表示制御部25は、画像101に生成されたレイヤーを重畳表示する(S3)。上記「レイヤー」は、画像101に重畳しても画像101を視認できるように、レイヤーの背景領域に透過性を備え、かつ、アノテーションを入力する領域(以下「アノテーション領域」という)を備えて構成される。
【0020】
図3の(b)の分割線設定情報300は、「撮影部位」、「分割線の方向」、「分割線の数」、及び「分割線の位置」を規定したものである。分割線設定情報300における「分割線の方向」は、図5に示すように、X線検出器14の電気信号の読出し方向(ライン方向)14aに沿った方向、またはライン方向14aに直交する方向を用いて定義している。例えば、画像101が、ライン方向14aが被検体2の体幅方向に沿うようにX線検出器14を配置して被検体2の胸部を撮影した画像であるとする。この場合、画像101を被検体2の体幅方向に沿って2分割できるように、画像101に対しライン方向14aに直交する方向に沿った分割線110を設定する。また、画像102が、ライン方向14aが被検体2の体幅方向に沿うようにX線検出器14を配置して被検体2の腹部を撮影した画像であるとする。この場合、画像101を被検体の体軸方向に沿って3分割できるように、画像102に対しライン方向14aに平行な分割線111、112を設定する。
【0021】
図4のサムネイル画像101sが含まれる画像付帯情報には、撮影部位情報として「胸部」が含まれるので(図3の(a)参照)、レイヤー生成部24は、図5の画像101のように、画像101をライン方向14aに沿って2分割する位置に、ライン方向14aに直交する分割線110を設定する。その結果、画像101が、左半分の領域(以下「左領域」という)101Lと、右半分の領域(以下「右領域」という)101Rとに分割される。
【0022】
そこで、レイヤー生成部24は、左領域101Lに対応するレイヤー(以下「レイヤーB」という)、及び右領域101Rに対応する(以下「レイヤーC」という)を生成する。更に、本実施形態では、分割領域ではなく、画像101の全体領域に対して対応付けられたレイヤー(以下「レイヤーA」という)も生成する。
【0023】
レイヤー生成部24は、各レイヤーを管理するための情報、例えば、レイヤーが生成された画像の識別情報からなる「画像番号」(例えば画像101)、レイヤーが対応付けられている「分割領域」、レイヤーを固有に特定する「レイヤー名」、及びレイヤーに記入された「アノテーション」の内容、及び各レイヤーにおけるアノテーションの「入力位置」を関連づけて、レイヤー管理情報350(図3の(c)参照)に記録する。なお、上記では、初期設定として各分割領域に1つずつのレイヤーを生成することとしたが、レイヤー数は任意に増減してもよい。
【0024】
(ステップS4)
レイヤー表示制御部25は、画像101に生成したレイヤーを重畳表示する(S4)。本ステップにより、表示部28の画面は、図4の画像検索画面100から図6の(a)に示すレイヤー表示画面200a、又は図6の(b)に示すレイヤー表示画面200bへ遷移する。
【0025】
図6の(a)に示すレイヤー表示画面200aを例にあげて、レイヤー表示画面200aについて説明する。レイヤー表示画面200aには、画像101にレイヤーを重畳して表示する画像表示領域210及び各種ソフトボタンが配列されたボタン領域220が含まれる。
【0026】
画像表示領域210には、画像101に分割線110が重畳表示され、更にレイヤーA120、レイヤーB130、レイヤーC140が重畳表示される。レイヤーA120、レイヤーB130、及びレイヤーC140は、背景領域が透過性を有して構成されるので、これらのレイヤーを画像101に重畳しても、画像101を視認することができる。また、各レイヤーの下部には、各レイヤーの名称を記載したタグ150がつけられる。任意のタグを指定する操作(例えばマウスクリック)を行なうと、そのタグがつけられたレイヤーを選択することができる。
【0027】
ボタン領域220には、アノテーションを配置する際に用いるアイコンを並べたアイコン一覧メニュー222が含まれる。更に、レイヤーにアノテーションを配置することを許容するモード(以下「編集モード」という)を選択するための「編集」ボタン224、レイヤーに配置されたアノテーションを保存し、編集を禁止するモード(以下「ロックモード」)を選択するための「保存」ボタン226が含まれる。
【0028】
図6の(b)に示すレイヤー表示画面200bは、画像101に分割線110が重畳表示され、更にタグが付されていないレイヤーA120、レイヤーB130、レイヤーC140が重畳表示される。各レイヤーを選択する操作は、選択したいレイヤーが関連付けられた画像101の分割領域を指定する操作(例えばマウスクリック)により行なう。画像101上の任意の位置が指定されると、レイヤー表示制御部25は、レイヤー管理情報350(図3の(c))を参照し、その指定された部位が、レイヤー管理情報350の「分割領域」のどこに対応するかを判断して選択されたレイヤーを特定してもよい。画像101の分割線110上の任意の点を指定すると、画像101の全体領域に対応付けられたレイヤーA120が選択されるように構成しても良い。
【0029】
アイコン一覧メニュー222には、アノテーションとして入力するデータ種別に応じたアイコンが含まれる。アノテーションとして入力するデータには、例えば、画像に撮影された被検体の体幅方向を示すマーカ(例えば、被検体の左側を示す「L」、被検体の右側を示す「R」)や、撮影ポジションを示すマーカ、画像上の指定領域(例えば病変領域)を囲む幾何学図形をからなるマーカ、及びその指定領域に対する所見を示すテキストデータがある。それらのデータの種別によって、レイヤーに含まれるアノテーションを入力するための領域(以下「アノテーション入力領域」という)のうちの配置位置を予め定めておいてもよい。例えば、図3の(d)に示すように、各アイコンを識別する「アイコン名」、各アイコンを選択して入力するデータの種別を示す「データ種別」、及び各アイコンのアノテーション入力領域内における表示位置を示す「表示許可位置」を関連付けたアイコン管理情報370を備えておく。図3の(d)の「表示許可位置」において、「任意」と規定されたアイコンが示すデータは、アノテーション入力領域のうちの任意の位置に表示できることを意味する。「重複領域のみ」と規定されたアイコンが示すデータは、アノテーション入力領域のうち、そのアノテーション入力領域を有するレイヤーが対応付けられた画像の分割領域と重複する領域だけに入力ができることを意味する。「重複領域を除く領域のみ」と規定されたアイコンが示すデータは、アノテーション入力領域のうち、そのアノテーション入力領域を有するレイヤーが対応付けられた画像の分割領域とは重複しない領域だけに入力ができることを意味する。アノテーション入力領域及びアノテーションの表示許可位置については、ステップS5において後述する。
【0030】
(ステップS5)
レイヤーを選択し、そのレイヤーにアノテーションを配置する(S5)。各レイヤーには、原則、1種類ずつのアノテーションを入力するように構成する。よって、画像101の同一の分割領域に複数のアノテーションを付加する場合には、アノテーション毎にレイヤーを生成する。その結果、一つの分割領域に対して複数のレイヤーが設定されることも有りうる。レイヤーを追加して生成する場合には、例えば図6のレイヤー表示画面200a(図6(a))及びレイヤー表示画面200b(図6(b))のボタン領域220に図示しないレイヤー生成ボタンを用意しておき、アノテーションを配置した画像101上の位置を、操作部27を用いて指定し、その後レイヤー生成ボタンを押し下げることにより行なってもよい。
【0031】
操作者は、図6の(a)のレイヤー表示画面200a又は図6の(b)のレイヤー表示画面200bにおいて、アノテーションを配置したレイヤーを選択して、「編集」ボタン224を押す。又は「編集」ボタン224を押した後に、レイヤーを選択しても良い。
【0032】
レイヤー表示制御部25は、選択されたレイヤーを最前面に配置し、そのレイヤーに設定されたアノテーション入力領域を示す枠を表示する。次いで、操作者が、アノテーション入力領域の枠内に、アノテーションを入力する。この入力操作は、例えばアイコン一覧メニュー222上の任意のアイコンや、テキストデータを入力する。アイコン一覧メニュー222からアイコンが選択されると、レイヤー表示制御部25はアイコン管理情報370を参照し、そのアイコンを用いて入力するデータ種別に応じた表示許可位置に、マーカやテキストデータを入力するためのカーソルを配置する。
【0033】
図7を用いて、アノテーションを配置する処理について説明する。図7の(a)は、レイヤーA120にアノテーションを配置する例を示す。レイヤーA120は、画像全体に対応付けられたレイヤーであり、主に、画像101の左右方向や、撮影ポジションを入力するために用いる。そのため、レイヤーA120のアノテーション入力領域121は、レイヤーA120の下部に設定されている。そこで、操作者は、画像101の全体に関する情報として、例えば、アイコン一覧メニュー222から被検体の左側を示すアイコンを選択し、アノテーション入力領域121の左端部にマーカ「L」125配置するとともに、撮影ポジションを表示するマーカ126を入力するアイコンを選択し、アノテーション入力領域121の右端部に挿入する操作(例えばドラッグ操作)を行う。
【0034】
図7の(b)は、レイヤーB130にアノテーションを配置する例を示す。レイヤーB130は、画像101の左側の分割領域に対応するレイヤーである。そこで、レイヤーB130のうち、画像101において被検体2が撮像されている領域を含む位置、例えば、レイヤーBの上部から下部にかけてアノテーション入力領域131を設定する。アノテーション入力領域131は、分割線110により左側入力領域131L及び右側入力領域131Bに分けられる。レイヤーB130は、画像101の左側の分割領域に対応するレイヤーであるため、アイコン一覧メニュー222のうち、病巣陰影を示すマーカを付けるアイコンを選択すると、左側入力領域131Lの任意の位置にマーカ132を入力することができる。しかし、右側入力領域131R内には、マーカ132を付すことができない。また、アイコン一覧メニュー222のうち、テキストデータを記入するアイコンを選択すると、マーカ132に連結し、右側入力領域131R内にテキストデータを記入する欄を有するテキストボックス133が表示される。テキストボックス133は、右側入力領域131R内に収まるようにサイズが調整される。これらの処理は、レイヤー表示制御部25が行う。
【0035】
図7の(c)は、レイヤーC140にアノテーションを配置する例を示す。レイヤーC140は画像101の右側の分割領域に対応するレイヤーであるので、レイヤーC140の上部から下部にかけてアノテーション入力領域141を設定し、分割線110により、左側入力領域141Lと、右側入力領域141Rと、に分けられる。右側入力領域141Rの任意の位置にマーカ142を入力することができるが、テキストボックス143は、左側入力領域141L内に収まるようにサイズが調整される。
【0036】
レイヤーへの入力操作が終了すると、アノテーションを保存する操作、例えば図6の「保存」ボタン226をクリックする。レイヤー表示制御部25は、レイヤー管理情報350(図3の(d)参照)にアノテーションの内容、各レイヤーにおけるアノテーションの入力位置を保存する。その後、レイヤーの編集を禁止するロックモードに遷移さる。
【0037】
(ステップS6)
アノテーション確認画面は、ステップS5において「保存」ボタン226を押すと、図8の(a)に示す、全てのアノテーションを画像上に重畳表示したアノテーション確認画面300に遷移する(S6)。図8の(a)に示すように、アノテーション確認画面では、画像101上に、レイヤーA120、レイヤーB130及びレイヤーC140を重畳する。既述の通り、レイヤーの背景領域は透過性を有するので、図8の(b)に示すように、レイヤーを重畳しても、画像101を視認することができる。なお、レイヤーとして図6の(b)に示すようにタグがないものを用いる場合には、アノテーション確認画面においもてタグが表示されない。
【0038】
(ステップS7)
アノテーションの選択的表示を行う(S7)。ステップS6では全てのアノテーションが画像101に重畳表示されているので、診断に直接的に必要なアノテーションのみを選択的に表示させる。操作者は、レイヤーについたタグを選択してもよい。
【0039】
また、アノテーション確認画面300において、画像101上の任意の位置を指定する操作(例えばマウスクリック)することにより、その位置を含む分割領域に対応付けられたレイヤーに配置されたアノテーションを選択的に表示することができる。例えば、アノテーション確認画面300内の分割線110より左側がクリックされた場合には、左側領域に対応するレイヤーBに配置されたアノテーションを選択的に表示し、分割線110より右側がクリックされた場合には、右側領域に対応するレイヤーCに配置されたアノテーションを選択的に表示してもよい。選択表示の態様として、選択されたレイヤーのアノテーションの表示色はより濃く、選択されていないレイヤーのアノテーション表示色はより薄くしてもよいし、選択されたレイヤーのアノテーションのみを表示し、選択されていないレイヤーのアノテーションは非表示に変更しても良い。
【0040】
本実施形態によれば、アノテーションをレイヤーに記載し、そのレイヤーを元画像上に重畳する。そして、アノテーションを選択的に表示することにより、アノテーションを配置することによる元の画像の視認性の低下を抑制することができる。
【0041】
<第二実施形態>
第一実施形態では、画像の撮影部位情報を参照し、撮影部位に応じて分割線の位置及び数を設定したが、第二実施形態では、画像の撮影部位情報を参照することなく、画像上の任意の位置に、操作者が操作部27を用いて分割線を設定してもよい。その場合、レイヤー生成部24が、分割線と画像の輪郭線とで囲まれた領域を分割領域として認識し、その分割領域に対応するレイヤーを生成する。また、上記では、分割線の種類として、画像の対向する輪郭線を結ぶ線分を用いたが、閉鎖領域を形成する幾何学図形、例えば丸や四角形状を用いて、画像を幾何学図形内の領域と幾何学図形外の領域と、に分割してもよい。
【0042】
本実施形態を第一実施形態に組み合わせても良い。すなわち、第一実施形態に、第二実施形態に係る追加機能を備え、初期設定として撮像部位に応じた分割線を設定し、更に、操作者が任意の位置に分割線を追加、削除、及び位置の変更ができるように構成しても良い。
【0043】
<第三実施形態>
第三実施形態は、アノテーション確認画面(図8の(a))において、複数のアノテーションに配置されたテキストデータが互いに重なり合わないように整列表示する実施形態である。複数のアノテーションに配置されたテキストデータが互いに重なり合う状況としては下記の状況が考えられる。まず、第一実施形態では、レイヤーが対応付けられた分割領域に応じて、レイヤーのアノテーション入力領域にテキストデータを入力できる領域とテキストデータの入力を禁止する領域とを設けたが、アノテーションの入力位置の自由度を高めるために、レイヤー上の全領域にテキストデータからなるアノテーションを入力できるように構成してもよい。例えば、レイヤーB、レイヤーCのそれぞれに、分割線を越えてテキストデータからなるアノテーションを配置した場合、これらを重畳したアノテーション確認画面において、テキストデータが重なり、読みづらくなる。
【0044】
また、一つの分割領域に対して複数のレイヤーを生成した場合にもアノテーションが重なる状況が発生しうる。
【0045】
このように、アノテーションが重なると、重畳表示したときの視認性が低下するので、アノテーションのデータ種別に応じて、位置を移動させたり、表示サイズを変更させたりしてもよいものは、優先的に表示位置や表示サイズを変更して整列表示し、アノテーションの重なりを解消する。本実施形態では、テキストデータは整列表示の対象とし、被検体の左側を示すマーカ「L」125(図7の(a))、病変部位を示すマーカ132(図7の(b))、病変部位を示すマーカ142(図7の(c))は、整列表示を禁止するものとする。なお、撮影ポジションを示すマーカ126(図7の(a))は、表示位置の移動を行なっても診断上の影響は少ないが、一般的に、撮影ポジションを示すマーカは、画像上の四隅の何れかに表示されることが多いので、本実施形態でも、撮影ポジションを示すマーカ126(図7の(a))を整列表示の対象からはずす。
【0046】
整列表示は、上記ステップS6のアノテーション確認画面の表示処理において、レイヤー表示制御部25が、レイヤー管理情報350(図3の(c))を参照し、各アノテーションの入力位置の座標を参照する。そして、アノテーションの入力位置の座標が重なる場合、テキストデータの文字サイズ及び表示位置を変更して整列表示をした後、アノテーション確認画面を表示する。
【0047】
以下、テキストデータからなるアノテーションの重なりを解消するための整列表示の処理について図9を用いて説明する。図9は、アノテーションの整列表示の内容を示す説明図であって、(a)は、テキストデータ410及びテキストデータ420が重なり幅wにおいて重なっている状態を示し、(b)は、テキストデータ410及びテキストデータ420を重なり幅の半値幅分移動させて重なりを解消した状態を示し、(c)は、重なり幅の半値幅分移動させると、画像表示領域210の境界を越える状態を示し、(d)は、画像表示領域210の境界を越えることなく、テキストデータ410及びテキストデータ420の重なりを解消した状態を示し、(e)は、テキストデータ420に包含されるテキストデータ410の重なりを解消する処理を示す。
【0048】
図9の(a)では、テキストデータ420の下部領域とテキストデータ410の上部領域とが、画面の上下方向の幅wで重なっている。この場合、レイヤー表示制御部25は、重なり幅wの半値幅w/2を求める。そして、図9の(b)に示すように、画面上において相対的に上側に位置するテキストデータ420を半値幅w/2相当分、上方向に移動し、相対的に下側に位置するテキストデータ410を半値幅w/2相当分、下方向に移動する。これにより、重なりを解消する。
【0049】
もし、図9の(c)に示すように、テキストデータ420を半値幅w/2移動させると、画像表示領域210の上限位置を超えるとする。この場合、レイヤー表示制御部25は、は、上限位置を超える幅αを算出する。そして、図9の(d)に示すようにし、テキストデータ420を((半値幅w/2)−α)、テキストデータ410を((半値幅w/2)+α)移動する。これにより、テキストデータの重なりを解消する。
【0050】
上記では、画面の上下方向についてのテキストデータの移動例を基に説明したが、左右方向の移動も同様に行うことができる。また、上下方向及び左右方向を組み合わせてテキストデータの重なりを解消しても良い。
【0051】
また、上記では、二つのテキストデータの一部領域が重なっている場合について説明したが、図9の(e)に示すように、一方のテキストデータ(例えばテキストデータ420)に他方のテキストデータ(例えばテキストデータ410)が完全に重なってしまう(包含される)こともありうる。この場合、相対的にデータ量が小さいテキストデータ410を画面の上下左右の何れかの方向に移動させながら、両方のテキストデータの座標を比較する、この処理を、両者が重ならなくなるまで繰り返すことにより、テキストデータの重なりを解消してもよい。
【0052】
本実施形態によれば、アノテーションのデータ種別に応じて、アノテーションの重なりを解消し、重畳表示した際の視認性を更に向上させることができる。
【符号の説明】
【0053】
1:X線画像診断装置、10:撮像部、20:医用画像表示装置、100:医用画像、110:分割線、120:レイヤー、130:レイヤー、140:レイヤー
図1
図2
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図4
図5
図6
図7
図8
図9