特許第6030046号(P6030046)IP Force 特許公報掲載プロジェクト 2022.1.31 β版

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特許6030046ディスプレイ装置{DISPLAYDEVICE}
(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】6030046
(24)【登録日】2016年10月28日
(45)【発行日】2016年11月24日
(54)【発明の名称】ディスプレイ装置{DISPLAYDEVICE}
(51)【国際特許分類】
   G02F 1/1333 20060101AFI20161114BHJP
   G02F 1/13357 20060101ALI20161114BHJP
   F21S 2/00 20160101ALI20161114BHJP
【FI】
   G02F1/1333
   G02F1/13357
   F21S2/00 433
   F21S2/00 438
【請求項の数】8
【全頁数】16
(21)【出願番号】特願2013-258183(P2013-258183)
(22)【出願日】2013年12月13日
(65)【公開番号】特開2014-228862(P2014-228862A)
(43)【公開日】2014年12月8日
【審査請求日】2013年12月16日
(31)【優先権主張番号】10-2013-0059764
(32)【優先日】2013年5月27日
(33)【優先権主張国】KR
(73)【特許権者】
【識別番号】501426046
【氏名又は名称】エルジー ディスプレイ カンパニー リミテッド
(74)【代理人】
【識別番号】100109726
【弁理士】
【氏名又は名称】園田 吉隆
(74)【代理人】
【識別番号】100101199
【弁理士】
【氏名又は名称】小林 義教
(72)【発明者】
【氏名】ユン, キョン スン
(72)【発明者】
【氏名】パク, スン ジン
(72)【発明者】
【氏名】ソン, ム ヒョン
(72)【発明者】
【氏名】チャン, チャンス
【審査官】 佐藤 洋允
(56)【参考文献】
【文献】 国際公開第2008/047785(WO,A1)
【文献】 特開2007−242410(JP,A)
【文献】 国際公開第2011/013405(WO,A1)
【文献】 特開2010−033861(JP,A)
【文献】 特開平03−011502(JP,A)
【文献】 特開2009−224076(JP,A)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
G02F1/1333
G02F1/1/1335−1/13363
F21S2/00
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
液晶パネル;
上記液晶パネルに光を提供する光源部;
一側に上記光源部が結合され、ガラス材質で形成される光ガイド部;
上記光ガイド部の少なくとも1つの面に結合され、有機物と金属化合物を含む反射部;及び
上記光ガイド部の上記液晶パネルと対向する一面に結合され、上記液晶パネルと上記光ガイド部を結合する結合部材を含み、
上記反射部は、
上記光ガイド部の上記液晶パネルと対向する上記一面の裏面に結合され、金属化合物で形成される反射パターン;及び
上記反射パターンを囲むように上記光ガイド部の上記裏面に結合され、有機物で形成される有機層を含み、
上記結合部材は、
上記光ガイド部の表面の端部に配置されることを特徴とするディスプレイ装置。
【請求項2】
上記反射パターンは、
MoTiまたはAlNdのうちいずれか1つの金属化合物で形成され、上記光を上記液晶パネル方向に正反射または乱反射させることを特徴とする請求項1に記載のディスプレイ装置。
【請求項3】
上記反射部は、さらに
上記光ガイド部の上記液晶パネルと対向する上記一面に結合される、光学パターンまたは有機層パターンを含むことを特徴とする請求項1に記載のディスプレイ装置。
【請求項4】
液晶パネル;
上記液晶パネルに光を提供する光源部;
ガラス材質で形成される複数の光ガイド部であって、当該複数の光ガイド部のいずれか1つの一側に上記光源部が結合される複数の光ガイド部:
上記複数の光ガイド部のうちいずれか1つの光ガイド部の、少なくとも1つの面に結合され、有機物と金属化合物を含む反射部;及び
上記複数の光ガイド部のうち上記液晶パネルと対向する光ガイド部の、上記液晶パネルと対向する一面に結合され、上記液晶パネルと上記複数の光ガイド部を結合する複数の結合部材を含み、
上記複数の光ガイド部は、
上記液晶パネルの下部に結合され、上記液晶パネルと対向する一面には上記結合部材が結合される第1光ガイド部材;及び
上記第1光ガイド部材の下部に結合され、上記第1光ガイド部材と対向する一面には上記結合部材が結合される第2光ガイド部材を含み、
上記反射部は、
上記第2光ガイド部材の上記第1光ガイド部材と対向する一面の裏面に結合され、金属化合物で形成される反射パターン;及び
上記反射パターンを囲むように上記第2光ガイド部材の上記裏面に結合され、有機物で形成される有機層を含み、
上記結合部材は、
上記第1光ガイド部材の表面の端部に配置されることを特徴とするディスプレイ装置。
【請求項5】
上記反射パターンは、
MoTiまたはAlNdのうちいずれか1つで形成され、上記光を上記液晶パネル方向に正反射または乱反射させることを特徴とする請求項4に記載のディスプレイ装置。
【請求項6】
上記反射部は、さらに
上記第2光ガイド部材の上記第1光ガイド部材と対向する上記一面に結合される、光学パターンまたは有機層パターンを含むことを特徴とする請求項4に記載のディスプレイ装置。
【請求項7】
上記反射部は、さらに
上記第1光ガイド部材の上記液晶パネルと対向する上記一面に結合される、光学パターンまたは有機層パターンを含むことを特徴とする請求項4または6に記載のディスプレイ装置。
【請求項8】
上記有機層パターンの幅は2μm〜100μmの範囲内であり、高さは2μm〜100μmの範囲内であることを特徴とする、請求項3、6、7のいずれか一項に記載のディスプレイ装置。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本願発明はスリム(Slim)及びナロー(Narrow)を具現したディスプレイ装置に関するものである。
【背景技術】
【0002】
従来発明による液晶表示装置は、電界を用いて誘電異方性を有する液晶の光透過率を調節することによって画像を表示し、このために一般的に図1に示されたように液晶パネル10、バックライトユニット20及びケーストップ30を含む。
【0003】
より具体的に、上記液晶パネル10は液晶層を介して互いに対向して合着された薄膜トランジスタ基板12とカラーフィルタ基板14から構成される。
【0004】
また、上記液晶パネル10の下面と上面には偏光部材(図示せず)が付着されることができる。
【0005】
そして、上記バックライトユニット20は反射シート21、上記液晶パネル10に光を提供する光源22、導光板23、上記光源22を支持するハウジング24、複数の光学シート25、カバーボトム26及びガイドパネル27を含む。
【0006】
より具体的には、上記反射シート21は上記導光板23から漏れる光を上記液晶パネル10に反射させるためのものである。
【0007】
上記光源22は発光ダイオード(Light Emitting Diode; LED)パッケージ及び上記LEDパッケージに電源を供給する印刷回路基板を含む。
【0008】
そして、上記ハウジング24は上記光源22を支持するためのものであって、一側面に上記光源22が結合されることができる。
【0009】
上記導光板23は上記光源22から提供される光を上記液晶パネル10方向に出射するためのものであって、PMMA(Poly Methyl Methacrylate)またはガラス(Glass)材質で形成されることができる。
【0010】
上記複数の光学シート25は上記導光板23を通過した上記光を拡散及び集光して上記液晶パネル10に提供する。
【0011】
上記カバーボトム26は内部に収納空間が形成されて上記光源22、上記反射シート21、上記導光板23及び上記複数の光学シート25を収納すると同時に上記ガイドパネル27を支持する。
【0012】
上記ガイドパネル27は上記液晶パネル10を支持するためのものであって、図1に示されたように上記液晶パネル10を支持するパネル支持部と上記バックライトユニット20を囲む側壁からなることができる。
【0013】
上記ケーストップ30は上記液晶パネル10の上面縁部部分を囲むと同時に上記カバーボトム26及び上記ガイドパネル27の側面を囲むようになる。
【0014】
即ち、図1を参照すると、従来の発明による液晶表示装置はカバーボトム26、ガイドパネル27及びケーストップ30のような機構物及び複数の光学シート25を含んでいるため全体的に液晶表示装置の厚さ及びベゼル(Bezel)が増加する問題がある。
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0015】
本願発明は、上記のような従来技術の問題を解決するために考案されたものであって、本願発明の目的はケーストップ(Case Top)とガイドパネル(Guide Panel)及びカバーボトム(Cover Bottom)のような機構物を削除すると同時に光ガイド部と液晶パネルが一体に形成されたディスプレイ装置を提供するためのものである。
【0016】
また、有機物または有機物と金属化合物からなって光ガイド部と結合する反射部を含むディスプレイ装置を提供するためのものである。
【課題を解決するための手段】
【0017】
本願発明の実施例によるディスプレイ装置は、液晶パネル、上記液晶パネルに光を提供する光源部、一側に上記光源部が結合され、ガラス材質で形成される光ガイド部、上記光ガイド部の少なくとも1つの面に結合され、有機物と金属化合物を含む反射部及び上記光ガイド部の上記液晶パネルと対向する一面に結合され、上記液晶パネルと上記光ガイド部を結合する結合部材を含むことを特徴とする。
【0018】
また、上記反射部は、上記光ガイド部の上記液晶パネルと対向する上記一面の裏面に結合され、金属化合物で形成される反射パターン及び上記反射パターンを囲むように上記光ガイド部の上記裏面に結合され、有機物で形成される有機層を含むことを特徴とする。
【0019】
また、上記反射パターンは、MoTiまたはAlNdのうちいずれか1つの金属化合物で形成され、上記光を上記液晶パネル方向に正反射または乱反射させることを特徴とする。
【0020】
また、上記反射部は、上記光ガイド部の上記液晶パネルと対向する上記一面に結合される光学パターン、または有機物からなり、上記光ガイド部の上記一面に結合される有機層パターンのうちいずれか1つをさらに含むことを特徴とする。
【0021】
そして、本願発明の他の実施例によるディスプレイ装置は、液晶パネル、上記液晶パネルに光を提供する光源部、ガラス材質で形成される複数の光ガイド部であって、当該複数の光ガイド部のいずれか1つの一側に上記光源部が結合される複数の光ガイド部、上記複数の光ガイド部のうちのいずれか1つの光ガイド部の、少なくとも1つの面に結合され、有機物と金属化合物を含む反射部及び上記複数の光ガイド部のうち上記液晶パネルと対向する光ガイド部の、上記液晶パネルと対向する一面に結合され、上記液晶パネルと上記複数の光ガイド部を結合する結合部材を含むことを特徴とする。
【0022】
また、複数の光ガイド部は、上記液晶パネルの下部に結合され、上記液晶パネルと対向する一面には上記結合部材が結合される第1光ガイド部材及び上記第1光ガイド部材の下部に結合される第2光ガイド部材を含み、上記反射部は上記第1光ガイド部材または第2光ガイド部材のうちいずれか1つの、少なくともいずれか1つの面に結合されることを特徴とする。
【0023】
また、上記反射部は、上記第2光ガイド部材の上記第1光ガイド部材と対向する一面の裏面に結合され、金属化合物で形成される反射パターン及び上記反射パターンを囲むように上記第2光ガイド部材の上記裏面に結合され、有機物で形成される有機層を含み、上記金属化合物はMoTiまたはAlNdのうちいずれか1つで形成され、上記光を上記液晶パネル方向に正反射または乱反射させることを特徴とする。
【0024】
また、上記反射部は、上記第2光ガイド部材の上記第1光ガイド部材と対向する上記一面に結合される光学パターン、または有機物からなり上記第2光ガイド部材の上記一面に結合される有機層パターンのうちいずれか1つをさらに含むことを特徴とする。
【0025】
また、上記反射部は、上記第1光ガイド部材の上記液晶パネルと対向する上記一面に結合される光学パターン、または有機物からなり上記第1光ガイド部材の上記一面に結合される有機層パターンのうちいずれか1つをさらに含むことを特徴とする。
【0026】
また、上記有機層パターンの幅は2μm〜100μmの範囲内であり、高さは2μm〜100μmの範囲内であることを特徴とする。
【発明の効果】
【0027】
本願発明は、ケーストップ(Case Top)とガイドパネル(Guide Panel)及びカバーボトム(Cover Bottom)のような機構物が除去され、液晶パネルと光ガイド部が一体に形成されることによって、ディスプレイ装置のスリム及びナローを具現できる効果がある。
【0028】
また、従来の液晶表示装置を構成する各種の機構物が除去されることによって、ディスプレイ装置の製造費用と重さが減少する効果がある。
【0029】
そして、既存の液晶表示装置で用いられる光学シートを代替できる反射部を用いることによって、光効率の向上及びディスプレイ装置のスリム及びナローを具現できる効果がある。
【0030】
また、本願発明は、光源を液晶パネルに提供するためにガラス材質で形成される光ガイド部材を用いることによって、光源部による熱変形が防止され、光効率が向上する効果がある。
【0031】
そして、液晶パネルと光ガイド部の間に光学シートを選択的に結合できるため光源部から液晶パネルに提供される光効率がさらに向上する効果がある。
【図面の簡単な説明】
【0032】
図1】従来発明による液晶表示装置の断面図である。
図2a】本願発明の実施例によるディスプレイ装置の断面図である。
図2b】本願発明の実施例によるディスプレイ装置の断面図である。
図3】本願発明の他の実施例によるディスプレイ装置の断面図である。
図4a図3に示された反射部に対する多様な実施例の斜視図である。
図4b図3に示された反射部に対する多様な実施例の斜視図である。
図4c図3に示された反射部に対する多様な実施例の斜視図である。
図4d図3に示された反射部に対する多様な実施例の斜視図である。
図5】本願発明の他の実施例によるディスプレイ装置の断面図である。
図6】本願発明の他の実施例によるディスプレイ装置の断面図である。
図7a図6に示された光源部の結合位置に関する多様な実施例を示す断面図である。
図7b図6に示された光源部の結合位置に関する多様な実施例を示す断面図である。
図8a】本願発明の他の実施例によるディスプレイ装置の断面図である。
図8b】本願発明の他の実施例によるディスプレイ装置の断面図である。
図9a】本願発明の他の実施例によるディスプレイ装置の断面図である。
図9b】本願発明の他の実施例によるディスプレイ装置の断面図である。
図9c】本願発明の他の実施例によるディスプレイ装置の断面図である。
図9d】本願発明の他の実施例によるディスプレイ装置の断面図である。
図9e】本願発明の他の実施例によるディスプレイ装置の断面図である。
図9f】本願発明の他の実施例によるディスプレイ装置の断面図である。
【発明を実施するための形態】
【0033】
本願発明の目的、特定の長所及び新規の特徴は、添付の図面と関連する以下の詳細な説明と好ましい実施例からより明白になるものである。本明細書における各図面の構成要素に参照番号を付加するにおいて、同一の構成要素に限ってはたとえ異なる図面上に表示されてもできるだけ同一の番号を有するようにしていることに留意すべきである。また、第1、第2等の用語は多様な構成要素を説明するにおいて用いられることができるが、上記構成要素は上記用語によって限定されるべきではない。上記用語は、1つの構成要素を他の構成要素から区別する目的のみで用いられる。また、本願発明を説明するにおいて、関連した公知技術に関する具体的な説明が本願発明の要旨を不明瞭にする恐れがあると判断される場合には、その詳細な説明を省略する。
【0034】
以下では、添付した図面を参照して本願発明の好ましい実施例を詳細に説明する。
【0035】
図2aは、本願発明の実施例によるディスプレイ装置の断面図である。示されたようにディスプレイ装置100は液晶パネル110、光源部120、光ガイド部130、反射部140及び結合部材150を含む。
【0036】
より具体的に図2aを参照すると、液晶パネル110は第1基板111と第2基板112及び第1基板111と第2基板112間に配置される液晶層(図示せず)を含む。
【0037】
そして、第1基板111には図示されないデータラインとゲートラインなどの信号配線が形成され、データラインとゲートラインの交差部に薄膜トランジスタ(Thin Film Transistor;以下、「TFT」という)が形成される。
【0038】
また、データラインとゲートライン間の画素領域には画素電極が形成され、第1基板111の一側部にはデータラインとゲートラインそれぞれに接続されるパッド領域が形成される。
【0039】
そして、パッド領域にはTFTに駆動信号を印加するためのドライバ集積回路が実装された図示していないテープキャリアパッケージ(Tape Carrier Package)が付着されることによってドライバ集積回路からのデータ信号をデータラインに供給し、スキャン信号をゲートラインに供給する。
【0040】
また、第2基板112には図示していないカラーフィルタ、共通電極及びブラックマトリックスなどが形成される。
【0041】
そして、第1基板111の下部には光源部120から提供されて光ガイド部130を通過する光を偏光させる第1偏光部材113が結合される。
【0042】
また、外部の使用者が映像を視聴できるように第2基板112の上部に第2偏光部材114が結合される。
【0043】
これにより、上記液晶パネル110は光源部120から提供される光が液晶層を通過するによって映像を出力するようになる。
【0044】
そして、液晶パネル110の外周面、即ち4つの側面には外部の衝撃によるパネルの破損及び光の漏れを防止するためのサイドシーリング部115が結合されることができる。
【0045】
図2aに示されたように光源部120は液晶パネル110方向に光を提供するためのものである。
より具体的には、光源部120は複数のLEDパッケージ121及び電源供給部材123を含む。
【0046】
そして、電源供給部材123は複数のLEDパッケージ121が結合される実装領域を具備しており、実装領域を除いた残りの領域を通じて光ガイド部130の背面に結合される。
【0047】
また、本願発明の実施例では光源部120と光ガイド部130の結合において電源供給部材123を通じて結合するものと説明したが、これとは別途に複数のLEDパッケージ121と光ガイド部130の間にエポキシ、シリコンまたはアクリル材質からなることができ、1以上の屈折率を有する材質で形成される透明接着部材を結合することによって、複数のLEDパッケージ121と光ガイド部130を一体化させることができる。
【0048】
また、図2aに示されたように本願発明の実施例による光源部120は光ガイド部130の両側面に互いに向かい合う方向に結合されているが、この他にも光ガイド部130の全ての側面に光源部120が結合されたり、ある1つの側面にのみ光源部120が結合されることができる。
【0049】
光ガイド部130は一側には光源部120が結合されることができ、光源部120から提供される光を液晶パネル110方向に出射するためにガラス(Glass)材質で形成されることが好ましい。
【0050】
より具体的には、光ガイド部130はSi(ケイ素)化合物で構成されるガラス材質からなることが好ましく、これ以外にも当業者の選択によってソーダ石灰ガラス(Soda Lime Glass)またはホウケイ酸ガラス(Borosilicate Glass)または石英ガラス(Quartz Glass)の中から選択されることができる。
【0051】
反射部140は光ガイド部130の一面または他面のうち少なくとも1つの面に結合され、有機物と金属化合物を含む。
【0052】
より具体的には、図2aを参照として本願発明の実施例による反射部140は金属化合物で形成され、光ガイド部130の他面、即ち背面に結合される反射パターン141と有機層142を含む。
また、有機層142は有機物で形成され、反射パターン141を囲むように光ガイド部130の他面、即ち背面に結合される。
【0053】
そして、金属化合物で形成される反射パターン141はモリブデンとチタンの合金であるMoTiまたはアルミニウムとネオジムの合金であるAlNdのうちいずれか1つの金属化合物で形成されることができる。
【0054】
これにより、金属化合物で形成される反射パターン141を用いて光源部120で提供される光を液晶パネル110方向に正反射または乱反射させる。
【0055】
より具体的に、光源部120から提供される光の移動経路を図2aを参照して説明すると、光源部120から提供される光は光ガイド部130の内部に進むようになり、このうち一部の光L1は反射パターン141に進むようになる。
【0056】
この時、反射パターン141は光L1を液晶パネル110方向に提供することができる。これだけでなく液晶パネル110方向に提供されなかった一部の光は再度光ガイド部130の内部に再反射され、以後有機層142内部に進んだりまたは隣接する反射パターン141方向に進むようになる。
【0057】
そして、光ガイド部130の内部に進む一部の光L2は有機層142内部に進むようになり、この時有機層142内部で全反射がなされ、互いに隣接する反射パターン141間の間隙Gから漏れて液晶パネル110方向に提供される。
【0058】
また、互いに隣接する反射パターン141間の間隙Gから漏れなかった一部の光は隣接する反射パターン141にぶつかるようになって再度有機層142内部に進むようになる。
【0059】
そして、互いに隣接する反射パターン141間の間隙Gの幅Wは多様に変更されることができる。これだけでなく光源部120から遠くなるほど間隙Gの幅Wの大きさが増加されたり減少されることができる。
【0060】
即ち、図2aに示されたように1つ以上の光源部120が光ガイド部130の両側面に互いに向かい合うように結合される場合、互いに隣接する反射パターン141の間隙Gの幅Wは光ガイド部130の中央領域に近いほどその大きさが大きくなることができる。
【0061】
結合部材150は液晶パネル110と対向する光ガイド部130の一面に結合され、液晶パネル110と光ガイド部130を一体化させる。
【0062】
より具体的には、図2aに示されたように結合部材150はディスプレイ装置100の外部空気が液晶パネル110と光ガイド部130の間に流入されることを防止するとともに、液晶パネル110と光ガイド部130の結合力を高めるために黒色(Black)系列の色からなり、シリコーン材質で形成されるシーリング剤からなることができる。
【0063】
また、本願発明の実施例による結合部材150は光学用透明接着剤であるOCA(Optical Clear Adhesive)または両面テープまたは両面に接着物質が塗布されたフォームパット(Foam Pad)の中からも選択されることができる。
【0064】
そして、本願発明の実施例によるディスプレイ装置100は図2bに示されたように下部カバー160及び複数の光学部材170をさらに含むことができる。
【0065】
より具体的には、下部カバー160は液晶パネル110、光源部120及び光ガイド部130を内部に収容できる収容空間を具備するために下部プレート161及び下部プレート161から液晶パネル110方向に垂直に折曲されて形成された側面プレート162を含み、光ガイド部130の他面、即ち背面方向に結合されることができる。
【0066】
これにより、下部カバー160は液晶パネル110及び光ガイド部130を外部の衝撃及び外部の異物から保護することができる。
【0067】
また、複数の光学部材170は液晶パネル110と光ガイド部130の間に結合されて光ガイド部130から液晶パネル110に提供される光を散乱及び集光させて輝度の均一度を向上させることができる。
【0068】
図3は、本願発明の他の実施例によるディスプレイ装置の斜視図であり、図4は、図3に示された反射部に対する多様な実施例の斜視図である。
【0069】
本実施例を説明するにおいて、以前実施例と同一または対応する構成要素に関する説明は省略する。以下では、本実施例によるディスプレイ装置について説明する。
【0070】
図3を参照とする本願発明の他の実施例によるディスプレイ装置200は、液晶パネル110、光源部120、光ガイド部130、反射部240及び結合部材150を含み、反射部240は図2aを参照して説明した反射パターン141及び有機層142と同じ反射パターン241と有機層242を含むとともに液晶パネル110と対向する光ガイド部230の一面、即ち上面に結合される光学パターン243をさらに含む。
【0071】
より具体的には、反射部240の光学パターンに関する多様な実施例を示す図4aに示されたように光ガイド部130の上面に結合される光学パターン243aはプリズムパターン244aで形成されることができる。
【0072】
また、図4bに示されたように光ガイド部230の上面に結合される光学パターン243bは高さH及び幅Wが互いに異なるプリズムパターン244bで形成されることができ、図4cに示されたように光学パターン243cは高さH及び幅Wが互いに異なるモアレ状のパターン244cで形成されることができる。
【0073】
そして、図4dに示されたように光学パターン243dは頂点がラウンド形状になされたプリズムパターン244dで形成されることができ、光学パターン243は図4a図4dに示された多様なパターン244a、244b、244c、244d以外にも多様なパターン形状で形成されて光ガイド部130の上面に結合されることができる。
【0074】
また、上述した光学パターン243をガラス材質からなる光ガイド部130の上面に結合するために、蒸着及びフォト(Photo)露光工程を用いたり、エッチング工程を用いることができる。
【0075】
これにより、光ガイド部130の上面に結合されて光学パターン形状になされる光学パターン243によって、液晶パネル110と光ガイド部130の間に一定のギャップ(Gap)が維持され、媒質層(空気層、245)が形成されることができる。
【0076】
そして、本願発明の他の実施例によるディスプレイ装置200は図2bを参照して上述したディスプレイ装置100を構成する下部カバー160及び複数の光学部材170と同一の下部カバー及び複数の光学部材を含むことができる。
【0077】
図5は、本願発明の他の実施例によるディスプレイ装置の断面図である。本実施例を説明するにおいて、以前実施例と同一または対応する構成要素に関する説明は省略する。以下では、本実施例によるディスプレイ装置について説明する。
【0078】
図5を参照とする本願発明の他の実施例によるディスプレイ装置300は、液晶パネル110、光源部120、光ガイド部130、反射部340及び結合部材150を含み、反射部340は反射パターン341と有機層342及び有機層パターン343を含む。
【0079】
より具体的には、反射パターン341は金属化合物で形成されて光ガイド部130の他面、即ち背面に結合され、モリブデンとチタンの合金であるMoTiまたはアルミニウムとネオジムの合金であるAlNdのうちいずれか1つの金属化合物で形成されることができる。これにより、金属化合物で形成される反射パターン341を用いて光源部120から提供される光を液晶パネル110方向に正反射または乱反射させる。
【0080】
また、有機層342は有機物で形成され、反射パターン341を囲むように光ガイド部130の他面、即ち背面に結合される。
【0081】
そして、有機層パターン343は有機物で形成され、液晶パネル110と対向する光ガイド部130の一面、即ち上面に結合されるために、蒸着及びフォト(photo)露光工程を用いたりエッチング工程を用いることができる。
【0082】
また、有機層パターン343の幅は2μm〜100μmの範囲内で形成され、高さは2μm〜100μmの範囲内で選択的に形成されることができる。
【0083】
そして、有機層パターン343は光ガイド部材130の最外郭領域に比べて中央領域でより稠密に形成されることができ、これとは異なって光源部120から遠くなるほど稠密に形成されることができる。
【0084】
これにより、光ガイド部130の背面に反射パターン341と有機層342を結合すること以外にも上面に有機層パターン343を結合することによって、光源部120から提供される光を液晶パネル110方向により集光及び散乱させて向上された輝度を提供できるようになり、既存の液晶表示装置を構成する光学シートの機能を代替できる。
【0085】
そして、本願発明の他の実施例によるディスプレイ装置300は図2bを参照して上述した説明したディスプレイ装置100を構成する下部カバー160及び複数の光学部材170と同一の下部カバー及び複数の光学部材を含むことができる。
【0086】
図6は、本願発明の他の実施例によるディスプレイ装置の断面図であり、 図7a図7bは、図6に示された光源部の結合位置に関する多様な実施例を示す断面図である。
【0087】
本実施例を説明するにおいて、以前実施例と同一または対応する構成要素に関する説明は省略する。以下では、本実施例によるディスプレイ装置について説明する。
【0088】
図6を参照とする本願発明の他の実施例によるディスプレイ装置400は、液晶パネル110、光源部120、複数の光ガイド部430、反射部440及び結合部材150を含む。
【0089】
より具体的には、複数の光ガイド部430はガラス材質で形成され、少なくともいずれか1つの光ガイド部の一側には少なくとも1つの光源部120が結合されることができる。
【0090】
即ち、図6に示されたように本願発明の他の実施例による複数の光ガイド部430は第1光ガイド部材431及び第2光ガイド部材432を含む。
【0091】
そして、第1光ガイド部材431は液晶パネル110と対向する一面には結合部材150が結合されて液晶パネル110の下部に結合され、第2光ガイド部材432は第1光ガイド部材431の下部に結合される。
【0092】
また、第1光ガイド部材431と第2光ガイド部材432の結合は液晶パネル110と第1光ガイド部材431の結合方法に用いられた結合部材150と同一の結合部材151を用いて行われることができる。
【0093】
反射部440は第1光ガイド部材431または第2光ガイド部材432のうちいずれか1つの一面または他面のうち少なくともいずれか1つの面に結合されることができる。
即ち、図6を参照とする反射部440は図2aを参照して説明した反射部140と同じものであって、反射パターン441及び有機層442を含む。
【0094】
より具体的には、反射パターン441は第2光ガイド部432の他面、即ち背面に結合され、モリブデンとチタンの合金であるMoTiまたはアルミニウムとネオジムの合金であるAlNdのうちいずれか1つの金属化合物で形成されることができる。これにより、金属化合物で形成される反射パターン441を用いて光源部120から提供される光を第1光ガイド部材431または液晶パネル110方向に正反射または乱反射させる。
【0095】
そして、有機層442は有機物で形成され、第2光ガイド部材432の背面に結合される反射パターン441を囲むように第2光ガイド部432の他面、即ち背面に結合される。
【0096】
また、本願発明の他の実施例による光源部の結合位置に関する多様な実施例を示す図7aまたは図7bに示されたように少なくとも1つ以上の光源部120は第1光ガイド部材431または第2光ガイド部材432のうち少なくともいずれか1つに結合されることができる。
【0097】
より具体的には、図7aに示されたように光源部120は第1光ガイド部材431の側面と第2光ガイド部材432の側面にそれぞれ互い違いに結合されることができる。即ち、少なくとも1つ以上の光源部120は第1光ガイド部431の一側面と第2光ガイド部材432の他側面にそれぞれ結合され、互いに斜めに向かい合って光を提供することができる。
【0098】
また、図7bに示されたように光源部120は第1光ガイド部材431と第2光ガイド部材432のそれぞれにおいて同じ方向の側面に結合されることができる。即ち、第1光ガイド部材431の一側面と第2光ガイド部材432の一側面にそれぞれ結合され、同じ方向に向かって光を提供することができる。
【0099】
そして、本願発明の他の実施例によるディスプレイ装置400は図2bを参照して上述したディスプレイ装置100を構成する下部カバー160及び複数の光学部材170と同一の下部カバー及び複数の光学部材を含むことができる。
【0100】
図8a及び図8bは、本願発明の他の実施例によるディスプレイ装置の断面図である。本実施例を説明するにおいて、以前実施例と同一または対応する構成要素に関する説明は省略する。以下では、本実施例によるディスプレイ装置について説明することにする。
【0101】
図8aを参照とする本願発明の他の実施例によるディスプレイ装置500は、液晶パネル110、光源部120、複数の光ガイド部530、反射部540a、540b及び結合部材150を含む。
【0102】
より具体的には、複数の光ガイド部530はガラス材質で形成され、いずれか1つの一側には光源部120が結合されることができる。
【0103】
即ち、図8aに示されたように本願発明の他の実施例による複数の光ガイド部530は第1光ガイド部材531及び第2光ガイド部材532を含む。
【0104】
反射部540aは第1光ガイド部材531または第2光ガイド部材532のうちいずれか1つの一面または他面のうち少なくともいずれか1つの面に結合されることができる。
【0105】
より具体的には、図8aを参照とする反射部540aは図6を参照して説明した反射パターン441及び有機層442と同じ反射パターン541と有機層542を含むとともに第1光ガイド部材531と対向する第2光ガイド部材532の一面、即ち上面に結合される光学パターン543aをさらに含む。
【0106】
即ち、反射パターン541と有機層542は第2光ガイド部材532の背面に結合され、光学パターン543aは第2光ガイド部材532の上面に結合される。
【0107】
また、図8bを参照とする反射部540bは反射パターン541と有機層542を含むとともに有機物で形成されて第1光ガイド部材531と対向する第2光ガイド部材532の一面、即ち上面に結合される有機層パターン543bをさらに含む。
【0108】
図9a図9fは、本願発明の他の実施例によるディスプレイ装置の断面図である。本実施例を説明するにおいて、以前実施例と同一または対応する構成要素に関する説明は省略する。以下では、本実施例によるディスプレイ装置について説明する。
【0109】
図9aを参照とする本願発明の他の実施例によるディスプレイ装置600は、液晶パネル110、光源部120、複数の光ガイド部630、反射部640a、640b、640c、640d、640e、640f及び結合部材150を含む。
【0110】
即ち、図9aに示されたように本願発明の他の実施例による複数の光ガイド部630は第1光ガイド部材631及び第2光ガイド部材632を含む。
【0111】
図9aを参照とする反射部640aは第1光ガイド部材631または第2光ガイド部材632のうちいずれか1つの一面または他面のうち少なくともいずれか1つの面に結合されることができる。
【0112】
より具体的には、反射部640は図6に基づいて説明した反射パターン441及び有機層442と同じ反射パターン641と有機層642を含むとともに液晶パネル110と対向する第1光ガイド部材631の一面、即ち上面に結合される光学パターン643aをさらに含む。
【0113】
即ち、反射パターン641と有機層642は第2光ガイド部材632の背面に結合され、光学パターン643aは液晶パネル110と対向する第1光ガイド部材631の上面に結合されることができる。
【0114】
また、図9bを参照とする反射部640bは反射パターン641と有機層642を含むとともに液晶パネル110と対向する第1光ガイド部材631の一面、即ち上面に結合され、有機物で形成される有機層パターン643bを含む。
【0115】
即ち、反射パターン641と有機層642は第2光ガイド部材632の背面に結合され、有機層パターン643bは液晶パネル110と対向する第1光ガイド部材631の上面に結合されることができる。
【0116】
そして、図9cを参照とする反射部640cは図8aに基づいて説明した反射パターン541と有機層542及び光学パターン543aと同じ反射パターン641と有機層642と光学パターン643cを含むとともに液晶パネル110と対向する第1光ガイド部材631の一面、即ち上面に結合される光学パターン644cをさらに含む。
【0117】
即ち、反射パターン641と有機層642は第2光ガイド部材632の背面に結合され、光学パターン643cは第2光ガイド部材632の上面に結合され、光学パターン644cは液晶パネル110と対向する第1光ガイド部材631の上面に結合されることができる。
【0118】
また、図9dを参照とする反射部640dは図8aに基づいて説明した反射パターン541と有機層542及び光学パターン543aと同じ反射パターン641と有機層642と光学パターン643dを含むとともに液晶パネル110と対向する第1光ガイド部材631の一面、即ち上面に結合され、有機物で形成される有機層パターン644dをさらに含む。
【0119】
即ち、反射パターン641と有機層642は第2光ガイド部材631の背面に結合され、光学パターン643dは第2光ガイド部材632の上面に結合され、有機層パターン644dは液晶パネル110と対向する第1光ガイド部材631の上面に結合されることができる。
【0120】
そして、図9eを参照とする反射部640は図8bに基づいて説明した反射パターン541と有機層542及び有機層パターン543bと同じ反射パターン641と有機層642と有機層パターン643eを含むとともに液晶パネル110と対向する第1光ガイド部材631の一面、即ち上面に結合される光学パターン644eをさらに含む。
【0121】
即ち、反射パターン641と有機層642は第2光ガイド部材632の背面に結合され、有機層パターン643eは第2光ガイド部材632の上面に結合され、光学パターン644eは液晶パネル110と対向する第1光ガイド部材631の上面に結合されることができる。
【0122】
また、図9fを参照とする反射部640は図8bに基づいて説明した反射パターン541と有機層542及び有機層パターン543bと同じ反射パターン641と有機層642と有機層パターン643fを含むとともに液晶パネル110と対向する第1光ガイド部材631の一面、即ち上面に結合され、有機物で形成される有機層パターン644fをさらに含む。
【0123】
即ち、反射パターン641と有機層642は第2光ガイド部材632の背面に結合され、有機層パターン643fは第2光ガイド部材632の上面に結合され、有機層パターン644fは液晶パネル110と対向する第1光ガイド部材631の上面に結合されることができる。
【0124】
以上において本願発明を具体的な実施例を通じて詳細に説明したが、これは本願発明を具体的に説明するためのものであって、本願発明によるディスプレイ装置はこれに限定されるものではなく、本願発明の技術的思想内で当該分野の通常の知識を有する者によりその変形や改良が可能であることは明白である。
本願発明の単純な変形乃至変更はいずれも本願発明の領域に属するものであり、本願発明の具体的な保護範囲は添付の特許請求の範囲によって明確になるものである。
【符号の説明】
【0125】
100: ディスプレイ装置
110: 液晶パネル
120: 光源部
130: 光ガイド部
140: 反射部
150: 結合部材
図1
図2a
図2b
図3
図4a
図4b
図4c
図4d
図5
図6
図7a
図7b
図8a
図8b
図9a
図9b
図9c
図9d
図9e
図9f