(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
内容物を内部に封入した包装体本体の少なくとも一部が、該包装体本体の内部と対応する側に配置した内側部材と、該包装体本体の外部と対応する側に配置した外側部材とで構成され、
該部材同士を貼り合わせた部分に形成した二つ折り可能な折曲げ部に、該折曲げ部の折曲げに伴い破断される封止材が、該折曲げ部に形成した開封部を覆うように圧着された折曲げ開封包装体の製造方法であって、
帯状に形成された帯状外側部材における前記開封部が形成された部分を、
前記外側部材と対応する大きさ及び形状に部材抜き型にて型抜きする部材型抜き工程と、
前記帯状外側部材から型抜きした前記外側部材を、
帯状に形成された帯状内側部材の片面に対して前記部材抜き型にて圧着する部材圧着工程と、
前記外側部材を前記帯状内側部材に圧着する際に、該帯状内側部材における前記外側部材の前記開封部と対応する部分に対して、該開封部と連通可能な連通部を連通部付設刃にて形成する連通部付設工程とを、この順で一挙に行なう
折曲げ開封包装体の製造方法。
内容物を内部に封入した包装体本体の少なくとも一部が、該包装体本体の内部と対応する側に配置した内側部材と、該包装体本体の外部と対応する側に配置した外側部材とで構成され、
該部材同士を貼り合わせた部分に形成した二つ折り可能な折曲げ部に、該折曲げ部の折曲げに伴い破断される封止材が、該折曲げ部に形成した開封部を覆うように圧着された折曲げ開封包装体の製造装置であって、
帯状に形成された帯状外側部材における前記開封部が形成された部分を前記外側部材と対応する大きさ及び形状に型抜きし、
該帯状外側部材から型抜きした前記外側部材を帯状に形成された帯状内側部材の片面に対して圧着する部材抜き型と、
前記外側部材を前記帯状内側部材に圧着する際に、
該帯状内側部材における前記外側部材の前記開封部と対応する部分に対して、該開封部と連通可能な連通部を付設する連通部付設刃とを備えた
折曲げ開封包装体の製造装置。
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
この発明は、二つ折り状態に折曲げて開封する包装体を高速で効率よく製造することができるとともに、コストを削減してより安価に製造することができる折曲げ開封包装体の製造方法及び製造装置を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0006】
この発明は、内容物を内部に封入した包装体本体の少なくとも一部が、該包装体本体の内部と対応する側に配置した内側部材と、該包装体本体の外部と対応する側に配置した外側部材とで構成され、該部材同士を貼り合わせた部分に形成した二つ折り可能な折曲げ部に、該折曲げ部の折曲げに伴い破断される封止材が、該折曲げ部に形成した開封部を覆うように圧着された折曲げ開封包装体の製造方法であって、帯状に形成された帯状外側部材における前記開封部が形成された部分を、前記外側部材と対応する大きさ及び形状に部材抜き型にて型抜きする部材型抜き工程と、前記帯状外側部材から型抜きした前記外側部材を、帯状に形成された帯状内側部材の片面に対して前記部材抜き型にて圧着する部材圧着工程と、前記外側部材を前記帯状内側部材に圧着する際に、該帯状内側部材における前記外側部材の前記開封部と対応する部分に、該開封部と連通可能な連通部を連通部付設刃にて形成する連通部付設工程とを、この順で一挙に行なうことを特徴とする。
【0007】
またこの発明は、内容物を内部に封入した包装体本体の少なくとも一部が、該包装体本体の内部と対応する側に配置した内側部材と、該包装体本体の外部と対応する側に配置した外側部材とで構成され、該部材同士を貼り合わせた部分に形成した二つ折り可能な折曲げ部に、該折曲げ部の折曲げに伴い破断される封止材が、該折曲げ部に形成した開封部を覆うように圧着された折曲げ開封包装体の製造装置であって、帯状に形成された帯状外側部材における前記開封部が形成された部分を前記外側部材と対応する大きさ及び形状に型抜きし、該帯状外側部材から型抜きした前記外側部材を帯状に形成された帯状内側部材の片面に対して圧着する部材抜き型と、前記外側部材を前記帯状内側部材に圧着する際に、該帯状内側部材における前記外側部材の前記開封部と対応する部分に対して、該開封部と連通可能な連通部を付設する連通部付設刃とを備えたことを特徴とする。
【0008】
この発明によれば、二つ折り状態に折曲げて開封する包装体を高速で効率よく製造することができるとともに、コストを削減してより安価に製造することができる。
詳しくは、帯状外側部材における開封部が形成された部分を、外側部材と対応する大きさ及び形状に部材抜き型にて型抜きする部材型抜き工程と、帯状外側部材から型抜きした外側部材を、部材抜き型にて帯状内側部材の片面に圧着する部材圧着工程と、外側部材を帯状内側部材の片面に圧着する際に、帯状内側部材の外側部材の開封部と対応する部分に対して、開封部と連通可能な連通部を連通部付設刃にて付設する連通部付設工程とを一緒に行う。
【0009】
これにより、折曲げ開封包装体の製造に要する工程数が少なくなり、製造する際の速度を高速化することができるため、製造に要する時間大幅に短縮することができる。
この結果、多数の折曲げ開封包装体を効率よく製造することができるとともに、コストを削減してより安価に製造することができる。
【0010】
上述の内側部材及び帯状内側部材は、例えば二軸延伸ポリエステル(OPET)、二軸延伸ポリプロピレン(OPP)、ポリエチレン(PE)、セルロース・プロピオネート(CP)、あるいは金属(アルミニウム)等の単体材料、あるいは複合材料で形成したフィルム部材で構成してもよい。
【0011】
上述の外側部材及び帯状外側部材は、例えばアモルファスポリエチレンテレフタレート(A−PET)、ポリプロピレン(PP)、二軸延伸ポリエステル(OPET)、生分解性プラスチック(PLA)、ポリカーボネート(PC)、ポリエチレン(PE)、ポリスチレン(PS)、あるいは、PETG、厚紙、金属シート等の単体シートや複合シートで構成してもよい。
なお、内側部材及び外側部材の材質、肉厚は、例えば内容物の種類、あるいは包装体本体の内部形状に応じて変更してもよい。
【0012】
上述の内容物は、例えば液状、ペースト状、粉末状、顆粒状、錠剤状等で構成してもよい。また、開封部は、例えば切込みやスリット、あるいは、特許第5802769号公報、特許第5858413号公報、特表2010−504888号公報、特開昭59−103866号公報に開示される構造等で構成してもよい。
【0013】
上述の連通部は、例えば窓部、孔部、切込み、切れ目等を含む概念である。また、連通部のサイズ(大きさ及び形状)は、開封部と略同一のサイズ、あるいは、同一以上のサイズであってもよい。
【0014】
この発明の態様として、前記部材抜き型における前記帯状外側部材を型抜きする方向と対向して、前記外側部材が圧着される前記帯状内側部材を支持するための部材受け型が配置され、前記部材受け型における前記帯状内側部材を支持する部分に、前記連通部付設刃により前記連通部を形成した際に発生する抜き片を排出するための抜き片排出孔が設けられ、前記部材受け型の前記抜き片排出孔に、前記連通部と対応する大きさ及び形状に形成した前記連通部付設刃が、前記帯状内側部材における前記連通部が形成される部分に向けて突設してもよい。
【0015】
この発明によれば、連通部を形成した際に発生する抜き片を、帯状内側部材の連通部を形成した部分から除去することができる。
詳しくは、部材受け型により支持された帯状内側部材における外側部材の開封部と対応する部分に、外側部材の開封部と連通可能な連通部を連通部付設刃にて型抜きした際に、連通部付設刃により連通部を形成した際に発生する抜き片を、部材受け型の抜き片排出孔から排出する。
【0016】
これにより、連通部を形成した際に発生する抜き片が、帯状内側部材の連通部を形成した部分に残りにくく、帯状内側部材の連通部を形成した部分から除去することができる。
この結果、折曲げ開封包装体を二つ折り状態に折曲げた際に、外側部材の開封部が連通部を介して包装体本体の内部と確実に連通されるため、包装体本体に封入された内容物を外側部材の開封部からスムーズに取り出すことができる。
【0017】
またこの発明の態様として、前記部材受け型の前記抜き片排出孔に、前記連通部付設刃により前記連通部を形成した際に発生する前記抜き片を排出するための抜き片排出路の一端側を接続してもよい。
この発明によれば、連通部を形成した際に発生する抜き片を、帯状内側部材の連通部を形成した部分から確実に除去することができる。
【0018】
詳しくは、帯状内側部材における外側部材の開封部と対応する部分を、連通部付設刃により外側部材の開封部と連通可能に型抜きした際に、連通部付設刃により型抜きした際に発生する抜き片を、部材受け型の抜き片排出孔を介して抜き片排出路内に排出する。
【0019】
この結果、連通部付設刃により連通部を形成した際に発生する抜き片が部材受け型の周囲に散乱することを防止できるとともに、抜き片排出路を介して所定の回収部へ回収することができる。
【0020】
しかも、折曲げ開封包装体を二つ折り状態に折曲げた際に、外側部材の開封部が包装体本体の内部と確実に連通されるため、包装体本体に封入された内容物を外側部材の開封部からスムーズに取り出すことができる。
【0021】
またこの発明の態様として、前記抜き片排出路の他端側に、前記連通部付設刃により型抜きされた前記抜き片を、該抜き片排出路内に向けて吸引するための抜き片吸引手段を接続してもよい。
【0022】
上述の抜き片吸引手段は、例えば吸気ブロワー、真空ポンプ等の抜き片を吸引するのに必要な負圧を発生させる装置で構成してもよい。
この発明によれば、連通部を形成した際に発生する抜き片を、帯状内側部材の連通部を形成した部分からより確実に除去することができる。
【0023】
詳しくは、帯状内側部材における外側部材の開封部と対応する部分を連通部付設刃にて型抜きした際に、連通部付設刃により連通部を形成した際に発生する抜き片を、抜き片吸引手段により抜き片排出路内に向けて強制的に吸引する。
【0024】
この結果、連通部を形成した際に発生する抜き片が、帯状内側部材の連通部を形成した部分に残りにくく、帯状内側部材の連通部を形成した部分からより確実に除去し回収することができる。
【0025】
またこの発明の態様として、前記部材抜き型及び前記部材受け型のうち少なくとも一方の型に、該部材受け型により支持された前記帯状内側部材と、該帯状内側部材に重ね合わされた前記外側部材とを溶融する温度に加熱する部材加熱手段を設けてもよい。
【0026】
上述の少なくとも一方の型とは、例えば部材抜き型及び部材受け型の両方の型と、部材同士のうちいずれか一方の型とを含む概念である。
この発明によれば、外側部材と内側部材とをより強固に固定することができる。
【0027】
詳しくは、部材受け型により支持された帯状内側部材と、帯状内側部材に重ね合わされた外側部材とを、例えば加熱ヒータ等の部材加熱手段により溶融する温度に加熱し、帯状内側部材と外側部材とが重ね合わされた部分を溶融して互いに溶着する。
【0028】
これにより、外側部材を帯状内側部材に対して貼着するのに比べて、外側部材を帯状内側部材に対して溶着した方が、より強固に固定することができるため、外側部材と内側部材とが一体的に固定された状態を長期に亘り維持することができる。
【0029】
この結果、折曲げ開封包装体を二つ折り状態に折曲げた際に、外側部材と内側部材との間に、例えば剥離や隙間等が生じにくく、包装体本体に封入された内容物が外側部材と内側部材との間から外部に漏洩することをより確実に防止できる。
【発明の効果】
【0030】
この発明によれば、二つ折り状態に折曲げて開封する包装体を高速で効率よく製造することができるとともに、コストを削減してより安価に製造することができる折曲げ開封包装体の製造方法及び製造装置を提供することができる。
【発明を実施するための形態】
【0032】
この発明の一実施形態を以下図面に基づいて詳述する。
(実施例1)
図1は1枚のフィルム部材30を二つ折りして形成した折曲げ開封包装体10Aの説明図であり、詳しくは、
図1(a)は折曲げ開封包装体10Aを斜め上方から見た斜視図、
図1(b)は折曲げ開封包装体10Aを表面側から見た平面図である。
【0033】
図2は折曲げ開封包装体10Aを二つ折りする際の説明図であり、詳しくは、
図2(a)は短手方向Wの中央部で分断した折曲げ開封包装体10Aの断面図、
図2(b)は折曲げ開封包装体10Aから内容物Cを取り出す際の側面図である。
【0034】
なお、以下の説明における長手方向L(長さ方向)とは、平面視略矩形を有する折曲げ開封包装体10Aの長手方向と一致する方向であり、短手方向W(幅方向)とは、平面方向において長手方向Lと直交する方向である。
【0035】
実施例1の折曲げ開封包装体10Aは、1回の使用に必要な量の内容物Cを封入(充填)した小型の包装体であり、内容物Cが内部に封入された包装体本体11を、1枚のフィルム部材30を二つ折りして形成している。
フィルム部材30における一方の表面(片面)には、同表面の中央部に形成した連通孔34を覆うように封止材40が圧着されたシート部材20を貼着している(
図1、
図2参照)。
【0036】
二つ折りしたフィルム部材30の対向面間には、所定量の内容物Cが封入される袋状の収容部14を形成している。肉厚150μに形成した合成樹脂製のフィルム部材30を二つ折りした際に、フィルム部材30の折曲げ部分を除いて残り三辺の重ね合わせ部分を密着した状態に熱溶着して、収容部14をフィルム部材30の対向面間に形成している(
図1、
図2参照)
【0037】
シート部材20は、肉厚0.3mmに形成したアモルファスポリエチレンテレフタレート(A−PET)製のシート基部と、肉厚0.03mmに形成したポリエチレン製のフィルムシール材とで構成している。
【0038】
シート部材20における長手方向Lの中央部には、長手方向Lに対して二つ折り状態に折曲げ可能な折曲げ部21を、シート部材20の長手方向Lと直交して短手方向Wに形成している(
図1、
図2参照)。
【0039】
折曲げ部21における短手方向Wの中央部には、
図1中の二点鎖線で示す開封領域22を設定している。シート部材20における開封領域22内の中央部表面には、シート部材20の折曲げ動作に伴い厚み方向Tに貫通可能なスリット状の切込み23を形成している(
図1、
図2参照)。
【0040】
切込み23は、シート部材20の長手方向Lと交差して短手方向Wに形成するとともに、シート部材20の表面を厚み方向Tから見て、シート部材20における長手方向Lの一端側に向けて弧状に突出する弧形状に形成している。切込み23の幅Wiは、シート部材20の短手方向Wの幅以下(望ましくは約70%以下)に形成している(
図1(b)参照)。
【0041】
封止材40は、肉厚0.02mmに形成したアルミニウム箔と、アルミニウム箔の表裏両面にコーティングしたヒートシール可能なアクリル・コポリマーとで構成され、シート部材20の折曲げ部21を二つ折り状態に折曲げた際に山側となる開封領域22内の表面に対して、開封領域22の切込み23を覆うように圧着している(
図1、
図2参照)。
【0042】
封止材40は折曲げ部21の開封領域22より一回り小さく、開封領域22の切込み23を覆う大きさ及び形状に形成している。封止材40の破断強度は、シート部材20の折曲げ部21を所定の折曲げ角度θ1以下に折曲げた際に破断される強度に設定している(
図2(b)参照)。
【0043】
封止材40の周縁部40bより内側の表面には、凹部41と凸部42とを多数付設するとともに、表面全体に対して略均一となるように配置している。周縁部40bの全周は、シート部材20の表面に対して厚み方向T内側に向けて所定の深さD1を食い込ませている(
図8(a)(b)参照)。
【0044】
周縁部40bの食い込み深さD1は約0.1mmに設定している。凹部41と凸部42との高低差D2は、封止材40の肉厚を基準として、約0.1倍〜約10倍の範囲に含まれる差に設定しているが、好ましくは5倍以内に設定している。
【0045】
上述の折曲げ開封包装体10Aのシート部材20に用いられる、封止材40が圧着されたシート基材200を製造する製造方法について説明する。
図3は封止材40が圧着されたシート基材200を製造する製造方法の説明図、
図4は押切り圧着装置402の断面図、
図5は封止材押切り型404の拡大断面図、
図6は封止基材400を押切り分離した押切り圧着装置402の断面図、
図7は封止材40をシート基材200に圧着した押切り圧着装置402の断面図である。
【0046】
図8は封止材40をシート基材200に圧着する封止材押切り型404の説明図であり、詳しくは、
図8(a)は封止材40をシート基材200に圧着した封止材加圧部405の拡大断面図、
図8(b)は封止材40を圧着したシート基材200の拡大断面図である。
【0047】
上述の封止材40が圧着されたシート基材200を製造する製造方法は、帯状に形成した合成樹脂製のシート基材200の表面に対して切込み23を付設する切込み付設工程aと、帯状に形成したアルミニウム箔製の封止基材400をシート基材200の切込み23を覆う大きさ及び形状に押切り分離するとともに、封止基材400から押切り分離された封止材40をシート基材200の表面に対して切込み23を覆うように圧着する封止材押切り圧着工程bと、封止材40が分離された廃棄基材400aをロール状に巻回して回収する基材回収工程cと、封止材40が圧着されたシート基材200をロール状に巻回する基材巻回工程dとを、この順で行なう(
図3参照)。
【0048】
切込み付設工程aは、シート装填部201から繰り出される帯状のシート基材200を、送り方向Fに向けて一定速度で搬送しながら切込み付設装置202へ移送する。切込み付設装置202は、スリット状の切込み23をシート基材200の短手方向Wの中央部に付設するとともに、シート基材200の長手方向Lに所定間隔を隔てて付設する(
図3参照)。
【0049】
封止材押切り圧着工程bは、封止材装填部401から繰り出される帯状の封止基材400を、シート基材200の短手方向Wの中央部表面に対して切込み23が覆われるように重ね合わせるとともに、シート基材200の送り速度と同期して送り方向Fに向けて一定速度で搬送しながら押切り圧着装置402へ移送する(
図3参照)。
なお、封止基材400は、シート基材200の短手方向Wの幅より幅狭に形成され、切込み23を覆う幅に形成している。
【0050】
押切り圧着装置402は、シート基材200を略水平に支持する断面略台形状のシート受け型403と、封止基材400を切込み23が覆われる大きさ及び形状に押切り分離する封止材押切り型404とを備えている(
図4参照)。
【0051】
シート受け型403は、シート基材200に重ね合わされた封止基材400を押切り分離する位置の下部に配置している。封止材押切り型404は、シート受け型403により支持されたシート基材200における封止基材400が重ね合わされた部分と対向して、封止基材400を押切り分離する位置の上部に配置している(
図4参照)。
【0052】
シート受け型403は、シート基材200における封止基材400が重ね合わされた部分を略水平に支持する型形状に形成している。封止材押切り型404は、シート基材200に重ね合わされた封止基材400を切込み23が覆われる大きさ及び形状に押切り分離する型形状に形成している(
図4参照)。
【0053】
封止材押切り型404は、封止基材400から押切り分離された封止材40をシート基材200の短手方向Wの中央部表面に対して圧着する封止材加圧部405と、封止基材400をシート基材200の切込み23が覆われる大きさ及び形状に押切り分離する押切り部406と、封止材押切り型404を約200度に加熱する加熱ヒータ407とを備えている(
図4参照)。
【0054】
封止材押切り型404の全体は、図示しない移動手段によりシート基材200に対して封止基材400が押し付けられる下向き方向と、シート基材200に対する封止基材400の押し付けが解除される上向き方向とに上下動可能に設けている。
【0055】
封止基材400を切込み23が覆われる大きさ及び形状に押切り分離(
図6参照)し、封止基材400から押切り分離された封止材40をシート基材200の表面に対して切込み23を覆うように圧着する
図7の実線で示す圧着位置と、封止基材400を押切り分離するまえの
図4の実線で示す待機位置との間で往復移動される。
【0056】
封止材加圧部405の加圧側中央部には、封止材40の表面に対して凹部41と凸部42とを多数付設するための凹凸付設部408を設けている。凹凸付設部408の付設面は、封止材40に付設される凹部41及び凸部42と対応した凹凸形状に形成している(
図5参照)。
【0057】
凹部41と凸部42は、封止基材400から押切り分離された封止材40を、封止材押切り型404の封止材加圧部405によりシート基材200の表面に圧着する際に、封止材40の周縁部40bより内側の表面に対して略均一に付設される(
図8(a)(b)参照)。
【0058】
押切り部406は、封止材加圧部405の加圧側周縁部を下方に向けて略垂直に突出するとともに、封止基材400をシート基材200の切込み23が覆われる大きさ及び形状に押切り分離する刃形状に形成している。
【0059】
押切り部406の断面形状は、内側の斜面と外側の垂直面とが交差する断面略三角形状に形成している。先端部の角度は、約30度〜約110度の範囲に含まれる所定の食い込み角度θ2に設定している。凹凸付設部408の凹凸面の高低差D2は、封止材40に付設される凹部41及び凸部42と対応する差に設定している(
図5参照)。
【0060】
上述の封止材40が圧着されたシート基材200を製造する場合、切込み付設工程aにおいて、切込み付設装置202によりシート基材200の表面に対して切込み23を付設するとともに、封止基材400をシート基材200の表面に対して切込み23が覆われるように重ね合わせながら送り方向Fに向けて搬送し、封止材押切り圧着工程bへ移送する(
図3、
図4参照)。
【0061】
封止材押切り圧着工程bにおいて、押切り圧着装置402の封止材押切り型404を封止基材400が押切り分離される方向へ移動させて、シート基材200に重ね合わされた封止基材400を、押切り部406により切込み23が覆われる大きさ及び形状に押切り分離する(
図6参照)。
【0062】
封止基材400から押切り分離された封止材40を、封止材加圧部405によりシート基材200の表面に対して切込み23が覆われるように圧着し、封止材40をシート基材200の表面に対して圧着する。具体的には加熱ヒータ407により約200度に加熱した状態で、1cm
2当たり約500kgの圧力にて約0.1秒間加圧する(
図7参照)。
【0063】
封止材40の周縁部40bより内側の表面を、封止材加圧部405の凹凸付設部408により厚み方向Tに向けて垂直に加圧し、凹部41と凸部42とを封止材40の周縁部40bより内側の表面に対して略均一に多数付設する。
【0064】
封止材40の周縁部40b全周を、封止材加圧部405の押切り部406によりシート基材200の表面に対して厚み方向T内側に向けて所定の深さD1だけ食い込ませる(
図8(a)(b)参照)。
これにより、折曲げ開封包装体10Aのシート部材20に用いられる、封止材40が圧着されたシート基材200を連続して製造することができる。
【0065】
なお、封止材40が分離された廃棄基材400aは基材回収工程cにおいてロール状に巻回して回収し、封止材40が圧着されたシート基材200は基材巻回工程dにおいてロール状に巻回する(
図3参照)。
【0066】
次に、上述の封止材40が圧着されたシート基材200を用いて、折曲げ開封包装体10Aを製造する製造方法について説明する。
図9は折曲げ開封包装体10Aを製造する製造方法の説明図、
図10はシート部材20を型抜きし圧着する型抜き圧着装置500の断面図、
図11はシート部材20を型抜きした型抜き圧着装置500の断面図、
図12はシート部材20を封止基材400に圧着した型抜き圧着装置500の断面図である。
図13はシート部材20を圧着した封止基材400の拡大断面図である。
【0067】
上述の折曲げ開封包装体10Aを製造する製造方法は、シート基材200を所定の大きさ及び形状に型抜きし、シート基材200から型抜きしたシート部材20をフィルム基材300の表面に圧着する型抜き圧着工程eと、シート部材20が圧着されたフィルム基材300を二つ折りする二つ折り工程fと、二つ折りされたフィルム基材300の重ね合わせ部分を縦シールする縦シール工程gと、縦シールされた筒状包装体414内に内容物Cを充填する充填工程hと、内容物Cが充填された筒状包装体414を横シールする横シール工程iと、所定量の内容物Cが充填された筒状包装体414を個々の折曲げ開封包装体10Aに分離する分断工程jとを、この順で行う(
図9参照)。
【0068】
シート装填部210から繰り出される封止材40が貼着されたシート基材200と、フィルム装填部310から繰り出されるシート部材20が圧着されるフィルム基材300とを型抜き圧着工程eへ移送する。
【0069】
型抜き圧着工程eは、シート装填部210から繰り出されるシート基材200の封止材40が貼着された部分を、後述する型抜き圧着装置500の部材抜き型520にてシート部材20と対応する大きさ及び形状に型抜きする部材型抜き工程e1と、シート基材200から型抜きしたシート部材20を、フィルム装填部310から繰り出される帯状に形成したフィルム基材300の表面に対して部材抜き型520にて圧着する部材圧着工程e2と、シート基材200から型抜きしたシート部材20をフィルム基材300の表面に圧着する際に、フィルム基材300のシート部材20の切込み23と対応する部分に、切込み23と連通可能な連通孔34を連通部付設刃511にて形成する連通部付設工程e3とを、この順で一挙に行なう(
図10、
図11、
図12参照)。
【0070】
上述の工程f,g,h,i,jについて先述し、工程e,e1,e2,e3及び型抜き圧着装置500の構成及び動作について後述する。
二つ折り工程fは、シート部材20が貼着されたフィルム基材300を、平面視略環状に形成した二つ折り部材420に挿通して二つ折り状態に折曲げるとともに、送り方向Fへ縦送りしながら縦シール工程gへ移送する(
図9参照)。
【0071】
縦シール工程gは、二つ折りされたフィルム基材300を一対の縦シールロール441により送り方向Fへ縦送りしながら、フィルム部材30における折曲げ部分と反対側の重ね合わせ部分を縦シールして、筒状に形成された筒状包装体414を横シール工程gへ移送する(
図9参照)。
【0072】
充填工程hは、充填装置421の充填管421から供給される内容物Cを、筒状に形成された筒状包装体414内に向けて上方から充填する。
横シール工程iは、筒状包装体414を一対の横シールロール451により送り方向Fへ縦送りしながら、筒状包装体414における1袋分に相当する所定の間隔を隔てて上下の重ね合わせ部分を横シールして分断工程iへ移送する(
図9参照)。
【0073】
分断工程jは、筒状包装体414を回転刃461及び受けロール462により送り方向Fへ縦送りしながら、筒状包装体414の縦シール部及び横シール部を短手方向Wに切断し、長手方向Lに連続する筒状包装体414を、所定量の内容物Cが充填された個々の折曲げ開封包装体10Aに分離する(
図9参照)。
上述の製造方法を用いて製造することにより、多数の折曲げ開封包装体10Aを連続して製造することができる。
【0074】
しかも、折曲げ開封包装体10Aを製造する際に、封止材40が圧着されたシート基材200から型抜きされたシート部材20をフィルム基材300に圧着するため、折曲げ開封包装体10Aをより効率よく製造することができる。
【0075】
上述の部材型抜き圧着装置500は、フィルム基材300におけるシート部材20が圧着される部分を支持する部材受け型510と、シート基材200における封止材40が貼着された部分をシート部材20と対応する大きさ及び形状に型抜きする部材抜き型520とを備えており、部材受け型510及び部材抜き型520は、型同士の間に送り込まれるシート基材200及びフィルム基材300を介して互いに対向して配置している(
図10参照)。
【0076】
部材受け型510は、部材抜き型520におけるシート基材200を型抜きする方向と対向するとともに、フィルム基材300におけるシート部材20が圧着される部分と対向して配置している。
【0077】
部材受け型510におけるフィルム基材300を支持する支持面の中央部には、フィルム基材300おけるシート部材20が圧着される部分を平面視略矩形に型抜きする連通部付設刃511と、連通部付設刃511により型抜きした際に発生する抜き片320を排出する抜き片排出孔512とを配置している(
図10参照)。
【0078】
部材受け型510の内部には、部材受け型510と部材抜き型520とで挟持されたフィルム基材300とシート部材20とが重ね合わされた部分を加熱し溶融するための加熱ヒータ516を配置している(
図10参照)。
【0079】
連通部付設刃511は、シート部材20の折曲げ部21に付設した切込み23より大きく、折曲げ部21に設定した開封領域22より1回り小さいサイズに形成している。すなわち、フィルム基材300におけるシート部材20が圧着される部分を、シート部材20の折曲げ部21に設定した開封領域22より1回り小さいサイズに型抜きする。連通部付設刃511の刃先は、部材受け型510の支持面に対して所定長さ突設している(
図10参照)。
【0080】
抜き片排出孔512は、部材受け型510における支持面の中央部に対して厚み方向に貫通して形成しており、連通部付設刃511の基端側を抜き片排出孔512の支持面側の内周部に固定している(
図10参照)。
これにより、連通部付設刃511の内側と抜き片排出孔512の内部とを連通している。
【0081】
抜き片排出孔512の支持面と反対側の端部には、型抜きした際に発生する抜き片320を排出するための抜き片排出路513の一端側を接続している。抜き片排出路513の他端側には、フレキシブルに形成した吸引ホース514を介して、型抜きした際に発生する抜き片320を抜き片排出路513内に向けて吸引するための抜き片吸引装置515を接続している(
図10参照)。
【0082】
部材抜き型520は、シート基材200における封止材40が貼着された部分と対向して配置している。部材抜き型520の外側には、部材抜き型520により型抜きされるシート部材20より外側の部分を支持する下側抜き型521を配置している(
図10参照)。
【0083】
部材抜き型520の全体は、図示しない移動手段によりシート基材200が厚み方向Tに型抜きされる図中下方向と、フィルム基材300に対するシート部材20の圧着が解除される図中上方向とに上下動可能に設けられており、シート基材200から型抜きされたシート部材20をフィルム基材300に圧着する圧着位置(
図12参照)と、シート基材200を型抜きするまえの待機位置(
図10参照)との間で往復移動される。
【0084】
下側抜き型521の中央部は、シート部材20を型抜きするための抜き孔522を形成している。抜き孔522は、シート部材20と対応する大きさ及び形状に形成している(
図10参照)。
【0085】
上述の部材型抜き圧着装置500を用いて、シート基材200から封止材40が貼着されたシート部材20を型抜きし、型抜きしたシート部材20をフィルム基材300に圧着する際に、フィルム基材300のシート部材20の切込み23と対応する部分に切込み23と連通可能な連通孔34を形成する製造方法について説明する。
【0086】
部材型抜き工程e1は、部材抜き型520を下側抜き型521に対してシート基材200が型抜きされる方向へ移動させ、シート基材200における封止材40が貼着された部分をシート部材20と対応する大きさ及び形状に型抜きする(
図11参照)。
【0087】
部材圧着工程e2及び連通部付設工程e3は、部材抜き型520と下側抜き型521との相対移動により型抜きされたシート部材20を、部材抜き型520によりフィルム基材300の表面に対して切込み23を覆うように圧着した際に、部材抜き型520にて付与される圧力を利用して、部材受け型510の支持面に突出した連通部付設刃511の刃先をフィルム基材300に食い込ませる(
図12参照)。
【0088】
これにより、フィルム基材300におけるシート部材20の切込み23と対向する部分が、切込み23より大きく、開封領域22より1回り小さいサイズに型抜きされるため、フィルム基材300におけるシート部材20の切込み23と対応する部分に、切込み23と連通可能な連通孔34を形成することができる(
図13参照)。
【0089】
フィルム基材300におけるシート部材20の切込み23と対応する部分を連通部付設刃511にて型抜きした際に、型抜きした際に発生する抜き片320を、部材受け型510の抜き片排出孔512を介して抜き片排出路513内に排出するため、抜き片320を、フィルム基材300の連通孔34を型抜きした部分から確実に除去することができる。
【0090】
型抜きした際に発生する抜き片320を、抜き片吸引装置515が発生する負圧により抜き片排出孔512を介して抜き片排出路513内に強制的に吸引するため、抜き片320が部材受け型510の周囲に散乱することを防止できる。
【0091】
抜き片320がフィルム基材300の連通孔34を形成した部分に残りにくく、フィルム基材300の連通孔34を型抜きした部分からより確実に除去し回収することができるとともに、抜き片320を抜き片排出路513及び吸引ホース514を介して図示しない所定の回収部へ回収することができる。
なお、抜き片320が抜き取られた廃棄基材330はロール状に巻回して回収する。
【0092】
すなわち、上述の型抜き圧着工程eにおいて、シート基材200の封止材40が貼着された部分をシート部材20と対応する大きさ及び形状に型抜きする部材型抜き工程e1と、シート基材200から型抜きしたシート部材20をフィルム基材300に圧着する部材圧着工程e2と、型抜きしたシート部材20をフィルム基材300に圧着する際に、フィルム基材300のシート部材20の切込み23と対応する部分に対して連通孔34を形成する連通部付設工程e3とを、この順で一挙に行なう。
【0093】
これにより、折曲げ開封包装体10Aの製造に要する工程数が少なくなり、製造する際の速度を高速化することができるため、製造に要する時間大幅に短縮することができる。
この結果、多数の折曲げ開封包装体10Aを効率よく製造することができるとともに、コストを削減してより安価に製造することができる。
【0094】
しかも、シート部材20が圧着されたフィルム基材300を二つ折りして製造された折曲げ開封包装体10Aを二つ折り状態に折曲げる際に、折曲げ動作に伴い封止材40を破断し開封し、シート部材20の切込み23をフィルム部材30の連通孔34を介して包装体本体11の収容部14と確実に連通するため、包装体本体11の収容部14に封入された内容物Cを、シート部材20の切込み23及びフィルム部材30の連通孔34を介して外部へスムーズに取り出すことができる。
【0095】
さらに、部材受け型510により支持されたフィルム基材300と、部材抜き型520によりフィルム基材300に圧着したシート部材20との重ね合わせ部分を加熱ヒータ516により溶融する温度に加熱し、シート部材20とフィルム基材300とが重ね合わされた部分を溶融して互いに溶着する。
【0096】
これにより、シート部材20をフィルム基材300に対して貼着するのに比べて、シート部材20をフィルム基材300に対して溶着した方が、より強固に固定することができるとともに、シート部材20とフィルム基材300とが一体的に固定された状態を長期に亘り維持することができる。
【0097】
つまり、折曲げ開封包装体10Aを二つ折り状態に折り曲げた際に、シート部材20Cとフィルム部材30との間に、例えば剥離や隙間等が生じにくく、包装体本体12に封入した内容物Cがシート部材20Cとフィルム部材30との間から外部に漏洩することをより確実に防止できる。
【0098】
以下、上述の折曲げ開封包装体10Aにおけるその他の例について説明する。この説明において、前記構成と同一または同等の部位については同一の符号を記してその詳しい説明を省略する。
【0099】
(実施例2)
上述の実施例1では、1枚のフィルム部材30を二つ折りして形成した折曲げ開封包装体10Aについて説明したが、実施例2では、
図14に示すように、2枚のフィルム部材30を貼り合わせて形成した折曲げ開封包装体10Bについて説明する。
【0100】
図14は実施例2の折曲げ開封包装体10Bの説明図であり、詳しくは、
図14(a)は折曲げ開封包装体10Bを斜め上方から見た斜視図、
図14(b)は折曲げ開封包装体10Bを表面側から見た平面図である。
【0101】
実施例2の折曲げ開封包装体10Bは、包装体本体11を、略同一の大きさ及び形状に形成した2枚のフィルム部材30同士を重ね合わせた際に、フィルム部材30同士の四辺(周縁部全周)の重ね合わせ部分を密着した状態に熱溶着して形成している。
【0102】
一方のフィルム部材30の表面に形成した連通孔34と、シート部材20に形成した切込み23とを対応させて、封止材40が圧着されたシート部材20をフィルム部材30の表面に対して連通孔34を覆うように貼着している。
【0103】
実施例2の折曲げ開封包装体10Bは、二つ折り状態に折曲げる動作に伴い封止材40を破断し開封するため、シート部材20の切込み23と、フィルム部材30の連通孔34とを介して、収容部14に封入された内容物Cを外部に取り出すことができる。
【0104】
これにより、折曲げ開封包装体10を折曲げて封止材40を破断し開封するまで、封止材40により封止した状態をより確実に維持することができる。この結果、実施例1に加えた作用及び効果を奏することができる。
【0105】
(実施例3)
上述の実施例1,2では、シート部材20の折曲げ部21に設定した開封領域22より1回り小さいサイズのシート部材20をフィルム部材30に貼着した例について説明したが、実施例3では、
図15に示すように、一方のフィルム部材30と略同等の大きさ及び形状に形成したシート部材20Cを貼着した折曲げ開封包装体10Cについて説明する。
【0106】
図15は実施例3の折曲げ開封包装体10Cの説明図であり、詳しくは、
図15(a)はシート部材20Cにおける連通孔34の周縁部と対向する部分を貼り合わせた平面図、
図15(b)はシート部材20Cの片面全体をフィルム部材30に貼り合わせた平面図、
図15(c)はフィルム部材30より大きさサイズのシート部材20Cを貼り合わせた平面図である。
【0107】
図15(a)の折曲げ開封包装体10Cは、
図15(a)中の斜線で示すシート部材20Cとフィルム部材30とにおける連通孔34の周縁部と、四隅の重ね合わせ部分とを溶着又は接着しているため、シート部材20Cとフィルム部材30との間に、例えば剥離や隙間等が生じにくく、包装体本体12に封入した内容物Cが外部に漏洩することを防止できる。
【0108】
図15(b)の折曲げ開封包装体10Cは、
図15(b)中の斜線で示すシート部材20Cの片面全体と、フィルム部材30の連通孔34を除く表面全体とを溶着又は接着しているため、包装体本体12に封入された内容物Cが外部に漏洩することをより確実に防止できる。
【0109】
図15(c)の折曲げ開封包装体10Cは、シート部材20Cがフィルム部材30の周縁部より外側に突出しているため、シート部材20Cの対向する縁部を指先で保持しやすく、二つ折り状態に折曲げる動作が容易に行える。
この結果、実施例1,2に加えた作用及び効果を奏することができる。
なお、図中の斜線で示すシート部材20Cとフィルム部材30とにおける連通孔34の周縁部と対向する部分を溶着又は接着している。
【0110】
(実施例4)
上述の実施例1〜3では、平面視略矩形の連通孔34をフィルム基材300に形成した例について説明したが、実施例4では、
図16に示すように、直線状のスリット35、あるいは、波状のスリット36をフィルム基材300に形成した例について説明する。
【0111】
図16は実施例4のスリット35,36をフィルム基材300(フィルム部材30)に形成した説明図であり、詳しくは、
図16(a)は直線状のスリット35を長手方向Lに付設した部分拡大図、
図16(b)はスリット35を短手方向Wに付設した部分拡大図、
図16(c)は波状のスリット36を長手方向Lに付設した部分拡大図、
図16(d)はスリット36を短手方向Wに付設した部分拡大図である。
【0112】
図16(a)〜(d)のスリット35,36は、フィルム基材300におけるシート部材20の折曲げ部21に設定した開封領域22と対応する部分に、スリット35,36と対応する大きさ及び形状に形成した部材受け型510の連通部付設刃511を用いて形成している。
【0113】
詳しくは、シート部材20とフィルム基材300とを加熱ヒータ516にて加熱し溶着する際の熱によって、フィルム基材300におけるスリット35,36を形成した部分が伸縮し変形し、スリット35,36の隙間が大きくなるため、包装体本体12に封入された内容物Cが流出しやすい状況が生じる。
【0114】
これにより、シート部材20の切込み23と、フィルム部材30のスリット35,36とを介して、包装体本体12に封入された内容物Cを外部へ容易に取り出すことができる。この結果、実施例1〜3に加えた作用及び効果を奏することができる。
【0115】
この発明の構成と、前記実施形態との対応において、
この発明の折曲げ開封包装体10Aの製造装置は、実施形態の部材型抜き圧着装置500に対応し、
以下同様に、
開封部は、切込み23に対応し、
連通部は、連通孔34、スリット35,36に対応し、
外側部材は、シート部材20に対応し、
内側部材は、フィルム部材30に対応し、
帯状外側部材は、シート基材200に対応し、
帯状内側部材は、フィルム基材300に対応するも、
この発明は、上述の実施形態の構成のみに限定されるものではなく、請求項に示される技術思想に基づいて応用することができ、多くの実施の形態を得ることができる。
【課題】この発明は、二つ折り状態に折曲げて開封する包装体を高速で効率よく製造することができるとともに、コストを削減してより安価に製造することができる折曲げ開封包装体の製造方法及び製造装置の提供を目的とする。
【解決手段】1枚のフィルム部材30を二つ折りするか、あるいは、2枚のフィルム部材30同士を重ね合わせて折曲げ開封包装体10Aを製造する製造方法の型抜き圧着工程eにおいて、シート基材200の封止材40が貼着された部分をシート部材20と対応する大きさ及び形状に型抜きする部材型抜き工程e1と、シート基材200から型抜きしたシート部材20をフィルム基材300に圧着する部材圧着工程e2と、型抜きしたシート部材20をフィルム基材300に圧着する際に、フィルム基材300のシート部材20の切込み23と対応する部分に連通孔34を形成する連通部付設工程e3とを、この順で一挙に行なう。