【文献】
LG Electronics Inc.,Issues with Scheduling Request Procedure,R2-081597,フランス,3GPP,2008年 3月24日,paragraph 2.2
【文献】
NTT DOCOMO, INC.,Problem caused by DRX UE in congested network,R2-122543,フランス,3GPP,2012年 5月15日,paragraph 3
【文献】
NTT DOCOMO, INC.,The necessity of access control in RRC_CONNECTED,R2-123712,フランス,3GPP,2012年 8月 7日,paragraph 4
【文献】
NTT DOCOMO, INC.,The necessity of access control in RRC_CONNECTED,R2-124412,フランス,3GPP,2012年 9月29日,paragraph 4
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
前記受信されたバックオフパラメータを適用するか否かは、優先されたアクセス(prioritized access)によって決定される、請求項1に記載の方法。
前記優先されたアクセスは、緊急アクセス(emergency access)、高い優先権アクセス(high priority access)、MAC(media access control)、RLC(radio link control)またはPDCP(packet data convergence protocol)での制御要素/情報、音声/ビデオサービスのためのデータ無線ベアラ(DRB;data radio bearer)、シグナリング無線ベアラ(SRB;signaling radio bearer)0、SRB1、SRB2、MMTEL(multimedia telephony)音声サービス、MMTELビデオサービスまたはVoLTE(voice over long−term evolution)のうちいずれか一つに対応する、請求項2に記載の方法。
前記受信したバックオフパラメータが適用しないと決定した場合、端末が、前記SRの送信を遅延することなく前記専用チャネルを介して前記SRを前記ネットワークに送信することをさらに含む、請求項6に記載の方法。
前記SR-ProhibitTimerのための値は、サブフレーム単位において前記SRの送信を遅延するための時間を指定するために使用される、請求項8に記載の方法。
前記受信されたバックオフパラメータを適用するか否かは、優先されたアクセス(prioritized access)によって決定する、請求項10に記載の端末。
前記優先されたアクセス(prioritized access)は、緊急アクセス(emergency access)、高い優先権アクセス(high priority access)、MAC(media access control)、RLC(radiolink control)またはPDCP(packet data convergence protocol)での制御要素/情報、音声/ビデオサービスのためのデータ無線ベアラ(DRB;data radio bearer)、シグナリング無線ベアラ(SRB;signaling radio bearer)0、SRB1、SRB2、MMTEL(multimedia telephony)音声サービス、MMTELビデオサービスまたはVoLTE(voice over long−term evolution)のうちいずれか一つに対応する、請求項11に記載の端末。
前記プロセッサはさらに、前記受信したバックオフパラメータが適用されないと決定された場合、前記SRの送信を遅延させることなく前記専用チャネルを介して前記SRを前記ネットワークに送信するように構成される、請求項10に記載の端末。
【発明を実施するための形態】
【0017】
以下の技術は、CDMA(code division multiple access)、FDMA(frequency division multiple access)、TDMA(time division multiple access)、OFDMA(orthogonal frequency division multiple access)、SC−FDMA(single carrier frequency division multiple access)などのような多様な無線通信システムに使うことができる。CDMAは、UTRA(universal terrestrial radio access)やCDMA2000のような無線技術で具現することができる。TDMAは、GSM(global system for mobile communications)/GPRS(general packet radio service)/EDGE(enhanced data rates for GSM evolution)のような無線技術で具現することができる。OFDMAは、IEEE(institute of electrical and electronics engineers)802.11(Wi−Fi)、IEEE802.16(WiMAX)、IEEE802−20、E−UTRA(evolved UTRA)などのような無線技術で具現することができる。IEEE802.16mは、IEEE802.16eの進化であり、IEEE802.16eに基づくシステムとの後方互換性(backward compatibility)を提供する。UTRAは、UMTS(universal mobile telecommunications system)の一部である。3GPP(3rd generation partnership project)LTE(long term evolution)は、E−UTRA(evolved−UMTS terrestrial radio access)を使用するE−UMTS(evolved UMTS)の一部であり、ダウンリンクでOFDMAを採用し、アップリンクでSC−FDMAを採用する。LTE−A(advanced)は、3GPP LTEの進化である。
【0018】
説明を明確にするために、LTE−Aを中心に記述するが、本発明の技術的思想がこれに制限されるものではない。
【0019】
図1は、無線通信システムの構造を示す。
【0020】
図1の構造は、E−UTRAN(evolved−UMTS terrestrial radio access network)のネットワーク構造の一例である。E−UTRANシステムは、3GPP LTE/LTE−Aシステムである。E−UTRANは、端末(UE;user equipment)10及びUE10に制御平面(control plane)とユーザ平面(user plane)を提供する基地局(BS;base station)20を含む。UE10は、固定されてもよいし、移動性を有してもよく、MS(mobile station)、UT(user terminal)、SS(subscriber station)、MT(mobile terminal)、無線機器(wireless device)等、他の用語で呼ばれることもある。BS20は、一般的にUE10と通信する固定局(fixed station)を意味し、eNB(evolved−NodeB)、BTS(base transceiver system)、アクセスポイント(access point)等、他の用語で呼ばれることもある。BS20のカバレッジ内に一つ以上のセルが存在する。一つのセルは、1.25、2.5、5、10及び20MHzなどの帯域幅のうち一つを有するように設定され、複数のUEにダウンリンク(DL;downlink)またはアップリンク(UL;uplink)送信サービスを提供することができる。このとき、互いに異なるセルは、互いに異なる帯域幅を提供するように設定することができる。
【0021】
BS20間にはユーザトラフィックまたは制御トラフィックの送信のためのインターフェースを使うことができる。UE10とBS20は、Uuインターフェースを介して接続することができる。BS20は、X2インターフェースを介して互いに接続することができる。BS20は、S1インターフェースを介してEPC(evolved packet core)と接続することができる。EPCは、MME(mobility management entity)、S−GW(serving gateway)、及びPDN(packet data network)−GW(gateway)で構成することができる。MMEは、UEのアクセス情報やUEの能力に対する情報を有し、このような情報は、主にUEの移動性管理に使うことができる。S−GWは、E−UTRANを終端点として有するゲートウェイであり、P−GWは、PDNを終端点として有するゲートウェイである。MMEは、制御平面の機能を担当する。S−GWは、ユーザ平面の機能を担当する。BS20は、S1−MMEインターフェースを介してMME30と接続されることができ、S1−Uインターフェースを介してS−GWと接続することができる。S1インターフェースは、BS20とMME/S−GW30との間に多対多関係(many−to−many−relation)をサポートする。
【0022】
以下、DLは、BS20からUE10への通信を意味し、ULは、UE10からBS20への通信を意味する。DLにおいて、送信機はBS20の一部であり、受信機はUE10の一部である。ULにおいて、送信機はUE10の一部であり、受信機はBS20の一部である。
【0023】
図2は、制御平面に対する無線インターフェースプロトコル構造を示すブロック図である。
図3は、ユーザ平面に対する無線インターフェースプロトコル構造を示すブロック図である。
【0024】
UEとE−UTRANとの間の無線インターフェースプロトコルの階層は、通信システムで広く知られたOSI(open system interconnection)モデルの下位3個階層に基づいてL1(第1の階層)、L2(第2の階層)及びL3(第3の階層)に区分される。UEとE−TURANとの間の無線インターフェースプロトコルは、水平的には、物理階層、データリンク階層(data link layer)及びネットワーク階層(network layer)に区分することができ、垂直的には、制御信号送信のためのプロトコルスタック(protocol stack)である制御平面(control plane)とデータ情報送信のためのプロトコルスタックであるユーザ平面(user plane)とに区分することができる。無線インターフェースプロトコルの階層は、UEとE−UTRANで対(pair)として存在する。
【0025】
L1に属する物理階層(PHY;physical layer)は、物理チャネルを介して上位階層に情報転送サービスを提供する。PHY階層は、上位階層であるMAC(media access control)階層とトランスポートチャネル(transport channel)を介して接続される。トランスポートチャネルを介してMAC階層とPHY階層との間にデータが移動できる。トランスポートチャネルは、無線インターフェースを介してデータがどのように及びどのような特徴に送信されるかによって分類することができる。または、トランスポートチャネルは、共有されるかどうかによって、専用トランスポートチャネル(dedicated transport channel)と共用トランスポートチャネル(common transport channel)とに区分することができる。互いに異なるPHY階層間、即ち、送信機のPHY階層と受信機のPHY階層との間のデータは、物理チャネルを介して移動できる。物理階層は、OFDM(orthogonal frequency division multiplexing)方式を利用して変調することができ、時間と周波数を無線リソースとして活用する。
【0026】
図4は、物理チャネルの構造の一例を示す。
【0027】
物理チャネルは、時間領域で複数のサブフレーム(subframe)と周波数領域で複数の副搬送波(subcarrier)とで構成することができる。一つのサブフレームは、時間領域で複数のシンボルで構成することができる。一つのサブフレームは、複数のリソースブロック(RB;resource block)で構成することができる。一つのリソースブロックは、複数のシンボルと複数の副搬送波とで構成することができる。また、各サブフレームは、PDCCH(physical downlink control channel)のために該当サブフレームの特定シンボルの特定副搬送波を利用することができる。例えば、サブフレームの1番目のシンボルがPDCCHのために使われることができる。データが送信される単位時間であるTTI(transmission time interval)は、1個のサブフレームの長さと同じである。
【0028】
L2に属するMAC階層は、論理チャネル(logical channel)を介して上位階層であるRLC(radio link control)階層にサービスを提供する。MAC階層の機能は、論理チャネルとトランスポートチャネルとの間のマッピングと、トランスポートチャネル上に物理チャネルに提供されるトランスポートブロック(transport block)のために論理チャネルに属するMAC SDU(service data unit)の多重化/逆多重化(multiplexing/de−multiplexing)とを含む。論理チャネルは、トランスポートチャネルの上位に位置し、トランスポートチャネルにマッピングされる。論理チャネルは、制御平面の情報伝達のための制御チャネルと、ユーザ平面の情報伝達のためのトラフィックチャネルとに分けられる。
【0029】
L2に属するRLC階層は、信頼性のあるデータの送信をサポートする。RLC階層の機能は、RLC SDUの連結(concatenation)、分割(segmentation)及び再結合(reassembly)を含む。無線ベアラ(RB;radio bearer)が要求する多様なQoS(quality of service)を保障するために、RLC階層は、透明モード(TM;transparent mode)、非確認モード(UM;unacknowledged mode)及び確認モード(AM;acknowledged mode)の三つの動作モードを提供する。AM RLCは、ARQ(automatic repeat request)を使用してエラー訂正を提供する。一方、RLC階層の機能は、MAC階層内部の機能ブロックで具現することができ、このとき、RLC階層は、存在しない。
【0030】
PDCP(packet data convergence protocol)階層は、L2に属する。ユーザ平面におけるPDCP階層の機能は、ユーザデータの伝達、ヘッダ圧縮(header compression)及び暗号化(ciphering)を含む。ヘッダ圧縮は、帯域幅が小さい無線区間で効率的な送信をサポートするために、相対的に大きさが大きく且つ不要な制御情報を含んでいるIPパケットヘッダサイズを減らす機能をする。制御平面におけるPDCP階層の機能は、制御平面データの伝達及び暗号化/完全性保護(integrity protection)を含む。
【0031】
L3に属するRRC(radio resource control)階層は、制御平面でのみ定義される。RRC階層は、UEとネットワークとの間の無線リソースを制御する役割を遂行する。そのために、UEとネットワークは、RRC階層を介してRRCメッセージを交換する。RRC階層は、RBの設定(configuration)、再設定(re−configuration)及び解除(release)と関連して論理チャネル、トランスポートチャネル及び物理チャネルの制御を担当する。RBは、UEとネットワークとの間のデータ伝達のために、L2により提供される論理的経路である。RBが設定されるとは、特定サービスを提供するために無線プロトコル階層及びチャネルの特性を規定し、各々の具体的なパラメータ及び動作方法を決定することを意味する。RBは、SRB(signaling RB)とDRB(data RB)の二つに区分することができる。SRBは、制御平面でRRCメッセージを送信する通路として使われ、DRBは、ユーザ平面でユーザデータを送信する通路として使われる。
【0032】
RRC状態は、UEのRRCがE−UTRANのRRCと論理的に接続されているかどうかを指示する。UEのRRC階層とネットワークのRRC階層との間のRRC接続が設定されている場合、UEは、RRC接続状態(RRC_CONNECTED)になり、RRC接続が設定されていない場合、UEは、RRCアイドル状態(RRC_IDLE)になる。RRC_CONNECTEDのUEは、ネットワークとRRC接続が設定されているため、ネットワークは、RRC_CONNECTEDのUEの存在を把握することができ、UEを効果的に制御することができる。一方、ネットワークは、RRC_IDLEのUEを把握することができず、核心ネットワーク(CN;core network)がセルより大きい領域であるトラッキング領域(tracking area)単位にUEを管理する。即ち、RRC_IDLEのUEは、大きい領域の単位に存在のみが把握され、音声またはデータ通信のような通常の移動通信サービスを受けるために、UEは、RRC_CONNECTEDに移行しなければならない。
【0033】
ユーザがUEの電源を最初にオンした時、UEは、まず、適切なセルを探索した後、該当セルでRRC_IDLEにとどまる。RRC接続を設定する必要がある時、RRC_IDLEにとどまっていたUEは、RRC接続手順を介してネットワークのRRCとRRC接続を設定してRRC_CONNECTEDに移行することができる。RRC_IDLEにとどまっていたUEは、ユーザの通話試みなどの理由でアップリンクデータ送信が必要な時、またはネットワークからページングメッセージを受信し、これに対する応答メッセージ送信が必要な時などにネットワークとRRC接続を設定する必要がある。
【0034】
以下、スケジューリング要求(SR;scheduling request)を説明する。これは3GPP TS 36.321 V9.1.0(2009−12)の5.4.4節を参照することができる。
【0035】
SRは、新しい送信のためのUL−SCH(uplink shared channel)リソースを要求するために使われる。
【0036】
SRがトリガされると、キャンセルされる前まで保留(pending)中であると見なすことができる。MAC PDUが構成され、このPDUがバッファ状態報告(BSR;buffer status report)をトリガした最後のイベントまでのバッファ状態を含むBSRを含む時、またはULグラントが送信のために利用可能な保留中である全てのデータを受け入れることができる時、全ての保留中であるSRはキャンセルすることができ、sr−ProhibitTimerは止めることができる。
【0037】
SRがトリガされ、他の保留中であるSRがない場合、UEは、SR_COUNTERを0に設定することができる。
【0038】
一つのSRが保留中である限り、各TTIでUEは:
【0039】
−このTTIで送信のためのUL−SCHリソースが可能でない場合:
【0040】
−UEが任意のTTIで構成されたSRのための有効なPUCCHリソースを有しない場合:ランダムアクセス手順を初期化し、全ての保留中であるSRをキャンセルする。
【0041】
−それ以外に、UEがこのTTIのために構成されたSRのための有効なPUCCHリソースを有し、このTTIが測定ギャップ(measurement gap)の一部でなく、sr−ProhibitTimerが動作中でない場合:
【0042】
−SR_COUNTER<dsr_TransMaxである場合:
【0043】
−SR_COUNTERを1ほど増加させて;
【0044】
−PUCCH上にSRをシグナルするように物理階層に指示して;
【0045】
−sr−ProhibitTimerを開始する。
【0047】
−PUCCH/SRSを解除するようにRRCに知らせて;
【0048】
−構成されたDL割当(assignment)及びULグラントをクリアして;
【0049】
−ランダムアクセス手順を初期化し、全ての保留中であるSRをキャンセルする。
【0050】
図5は、スケジューリング要求手順の一例を示す。
【0051】
図5を参照すると、専用SR(dedicated SR)チャネルを介してSR手順を実行する方法を説明する。BSは、規則的な間隔を有するD−SRチャネルをUEに割り当てる。ULデータが到着すると、UEは、BSRをトリガする。UEが割り当てられた無線リソースを有していない場合、UEは、SRをトリガする。そして、UEは、D−SRチャネルを介してSR手順を実行する。UEからSRを受信したBSは、リソース配分を決定し、スケジューリングアルゴリズムによってPDCCHを介してUEに割り当てられたUL無線リソースを知らせる。D−SRチャネルがUEに割り当てられない場合、UEは、ランダムアクセス手順を介してSR手順を実行する。
【0052】
以下、BSRを説明する。これは3GPP TS 36.321 V9.1.0(2009−12)の5.4.5節を参照することができる。
【0053】
BSR手順は、UEのULバッファ内に送信可能なデータの量に対する情報をサービングeNBに提供するために使われる。RRCは、2個のタイマであるperiodicBSR−Timer及びretxBSR−Timerを構成し、また、各論理チャネルに対して選択的に論理チャネルグループ(LCG;logical channel group)に論理チャネルを割り当てるlogicalChannelGroupをシグナリングしてBSR報告を制御することができる。
【0054】
BSR手順に対し、UEは、保留(suspend)されない全ての無線ベアラを考慮することができ、保留された無線ベアラを考慮することができる。
【0055】
BSR手順は、下記のイベントのうちいずれか一つが発生した場合にトリガすることができる。
【0056】
−LCGに属する論理チャネルに対し、ULデータがRLCエンティティまたはPDCPエンティティで送信可能であり、データが任意のLCGに属し、既に送信可能なデータに対する論理チャネルの優先権より高い優先権を有する論理チャネルに属し、またはLCGに属する任意の論理チャネルに対して送信可能なデータがない場合である。以下、このようなBSRは、正規(regular)BSRと呼ばれる。
【0057】
−ULリソースが割り当てられ、パディング(padding)ビットの個数がBSR MAC CE(control element)プラスサブヘッダの大きさと同じ、またはそれより大きい場合である。以下、このようなBSRは、パディングBSRと呼ばれる。
【0058】
−retxBSR−Timerが満了され、UEがLCGに属する任意の論理チャネルに対して送信可能なデータを有する場合である。以下、このようなBSRは、正規BSRと呼ばれる。
【0059】
−periodicBSR−Timerが満了された場合である。以下、このようなBSRは、周期(periodic)BSRと呼ばれる。
【0061】
−BSRが送信されるTTIで一つ以上のLCGが送信可能なデータを有する場合、長い(long)BSRが報告される。
【0062】
−それ以外には、短い(short)BSRが報告される。
【0064】
−パディングビットの個数が短いBSRプラスサブヘッダの大きさと同じ、またはそれより大きく、長いBSRプラスサブヘッダの大きさよりは小さい場合:
【0065】
−BSRが送信されるTTIで一つ以上のLCGが送信可能なデータを有する場合:送信可能なデータを有する最も高い優先権の論理チャネルを有するLCGの切断された(truncated)BSRが報告される。
【0066】
−それ以外には、短いBSRが報告される。
【0067】
−それ以外に、パディングビットの個数が長いBSRプラスサブヘッダの大きさと同じ、またはそれより大きい場合:長いBSRが報告される。
【0068】
少なくとも一つのBSRがトリガされてキャンセルされないと決定された場合:
【0069】
−UEがこのTTIで新しい送信のために割り当てられたULリソースを有する場合:
【0070】
−BSR MAC CE(s)を生成するための多重化(multiplexing)及び組立(assembly)手順を指示し;
【0071】
−全ての生成されたBSRが切断されたBSRである場合を除いてperiodicBSR−Timerを開始または再開始して;
【0072】
−retxBSR−Timerを開始または再開始する。
【0073】
−それ以外に、正規BSRがトリガされた場合:
【0074】
−ULグラントが構成されない、または上位階層により論理チャネルSRマスキング(logicalChannelSR−Mask)が設定された論理チャネルに対して送信可能になったデータによって正規BSRがトリガされない場合:
【0076】
MAC PDUは、BSRを送信することができる時間まで複数のイベントがBSRをトリガした時にも多くても一つのMAC BSR CEを含むことができる。このとき、正規BSR及び周期BSRは、パディングBSRに対して優先権を有する。
【0077】
UEは、UL−SCH上の新しいデータの送信のためのグラントの指示によってretxBSR−Timerを再開始することができる。
【0078】
このサブフレームのULグラントが送信可能な全ての保留中であるデータを受け入れることができるが、追加的にBSR MAC CEプラスサブヘッダを受け入れるには十分でない場合、全てのトリガされたBSRはキャンセルされることができる。全てのトリガされたBSRは、送信のためのMAC PDUにBSRが含まれた時、キャンセルされることができる。
【0079】
UEは、TTIで多くても一つの正規/周期BSRを送信することができる。UEがTTIで複数のMAC PDUを送信するように要求を受けた場合、UEは、正規/周期BSRを含まない任意のMAC PDU内にパディングBSRを含ませることができる。
【0080】
TTIで送信される全てのBSRは、常にこのTTIのために全てのMAC PDUが構成された後にバッファ状態を反映することができる。各LCGは、TTI当たり多くとも一つのバッファ状態値を報告することができ、この値は、このLCGのためにバッファ状態を報告する全てのBSRで報告することができる。
【0081】
ランダムアクセス手順で、バックオフ(backoff)を実行することができる。より詳細には、ランダムアクセス手順初期化で、UEのバックオフパラメータ値が0msに設定される。ランダムアクセス応答受信で、送信されたランダムアクセスプリアンブルとマッチされるランダムアクセスプリアンブル識別子を含むランダムアクセス応答を成功裏に受信した後、UEは、ランダムアクセス応答のモニタリングを中断することができる。このとき、ランダムアクセス応答がバックオフ指示子(BI;backoff indicator)サブヘッダを含むと、UEのバックオフパラメータ値は、BIサブヘッダのBIフィールドにより指示されるものに設定される。それ以外には、UEのバックオフパラメータ値は、0msに設定される。バックオフパラメータ値は、表1により提供することができる。
【0083】
現在リリースバージョン(release version)のUEによりバックオフパラメータの留保された値が受信されると、960msと見なされる。
【0084】
ランダムアクセス応答ウィンドウ(window)内でランダムアクセス応答が受信されない、または受信されたランダムアクセス応答のどれも送信されたランダムアクセスプリアンブルに対応するランダムアクセスプリアンブル識別子を含まない場合、ランダムアクセス応答受信は、成功でないと見なされる。このとき、UEは、UEのバックオフパラメータに基づいて0とバックオフパラメータ値との間で均一分布(uniform distribution)によって任意のバックオフ時間を選択し、バックオフ時間程度後続のランダムアクセス送信を遅延させる。
【0085】
または、コンテンション解決(contention resolution)が成功でないと見なされた場合、UEは、UEのバックオフパラメータに基づいて0とバックオフパラメータ値との間で均一分布によって任意のバックオフ時間を選択し、バックオフ時間程度後続のランダムアクセス送信を遅延させる。
【0086】
セルでUL混雑(congestion)が発生する時、一般アクセス試みだけでなく、重要なアクセス試みも阻止することができる。現在、SRに対してはバックオフが実行されない。しかし、重要なアクセス試みに対するSRを優先的に処理するために、SRに対してバックオフを実行する方法が考慮することができる。したがって、SRに対してバックオフを実行する方法を提案することができる。
【0087】
図6は、本発明の一実施例によってUL送信をスケジューリングする方法の一例を示す。
【0088】
ステップS100において、UEは、ネットワークからバックオフパラメータを受信する。ステップS110において、UEは、専用チャネルを介してSRをネットワークに送信する前、前記受信されたバックオフパラメータを適用するかどうかを決定する。
【0089】
受信されたバックオフパラメータを適用するかどうかは、優先されたアクセス(prioritized access)によって決定することができる。優先されたアクセスは、緊急アクセス(emergency access)、高い優先権アクセス(high priority access)、MAC、RLCまたはPDCPでの制御要素/情報、音声/ビデオサービスのためのDRB、SRB0、SRB1、SRB2、MMTEL(multimedia telephony)音声、MMTELビデオまたはVoLTE(voice over long−term evolution)のうちいずれか一つを含む論理チャネル、トラフィック/ベアラタイプまたは論理チャネル優先権に対応することができる。優先されたアクセスが識別された場合、受信されたバックオフパラメータを適用しないと決定される。即ち、従来技術によって、UEは、SRをネットワークに送信する前に受信されたバックオフパラメータを無視する。それに対し、優先されたアクセスが識別されない場合、受信されたバックオフパラメータを適用すると決定される。即ち、本発明の一実施例によって、UEは、SRをネットワークに送信する前に受信されたバックオフパラメータに基づいてバックオフを実行する。
【0090】
図7は、本発明の一実施例によってUL送信をスケジューリングする方法の他の例を示す。
【0091】
ステップS200において、PUCCHを介したSRに対し、UEは、システム情報、ページング、またはRRC接続再構成メッセージのようなUE専用RRCメッセージを介してバックオフ構成を受信する。システム情報がバックオフ構成を伝送するのに使われると、ページングは、バックオフ構成がシステム情報を介して伝送するかどうかを指示することに使うことができる。
【0092】
バックオフ構成は、本発明の一実施例によって、このセルがSRに対するバックオフ実行をサポートするかどうかを指示することができる。即ち、本発明の一実施例によって、このセルがSRに対するバックオフ実行をサポートするということをバックオフ構成が指示する場合にのみ、UEは、本発明の一実施例によってSRに対してバックオフを実行することができる。それ以外には、UEは、従来技術によってSRを送信する前にバックオフを実行しない。
【0093】
また、UEがバックオフを実行する必要がある時、バックオフ構成は、どのような設定原因(establishment cause)またはトラフィック/ベアラタイプに対してUEがSRを(再)送信する前、バックオフを無視すべきであるか、または特別(special)バックオフパラメータを適用すべきであるかをUEに知らせることができる。例えば、バックオフ構成は、緊急アクセス、高い優先権アクセス、MMTEL音声、MMTELビデオ及びVoLTEのうち一つ以上を指示することができる。UEがこのバックオフ構成を受信し、指示されたいずれか一つの接続を有する場合、UEは、SRを送信する前、バックオフを無視し、または特別バックオフパラメータを適用する。
【0094】
または、バックオフ構成は、MO(mobile originating)データ、MT(mobile terminating)接続、MMTELその他及びデータサービスのうち一つ以上を指示することができる。UEがこのバックオフ構成を受信し、指示されたいずれか一つの接続を有する場合、UEは、SRを送信する前にバックオフを適用する。それ以外には、UEは、SRを送信する前、バックオフを無視し、または特別バックオフパラメータを適用する。
【0095】
特別バックオフパラメータは、ランダムアクセス応答、システム情報、またはUE専用RRCメッセージを介して提供することができる。
【0096】
ステップS210において、UEは、SR手順をトリガする。UEは、ランダムアクセス応答、ページング、システム情報またはUE専用メッセージを介してバックオフ情報を受信することができ、受信されたバックオフ情報を格納することができる。システム情報がバックオフ情報の伝送に使われると、ページングは、バックオフ情報がシステム情報を介して伝送するかどうかを指示することに使われることができる。
【0097】
ステップS220において、SR手順をトリガしたUEは、受信したバックオフ情報に基づいてSRを送信する前にバックオフを実行するかどうかを決定する。受信したバックオフは、少なくともバックオフパラメータを含む。UEが受信したバックオフパラメータを受信したと仮定する。
【0098】
−RRC_CONNECTEDのUEが緊急アクセスまたは高い優先権アクセスのうちいずれか一つに設定された設定原因のために、このRRC接続を設定した場合;または、
【0099】
−RRC_CONNECTEDのUEが緊急アクセス、高い優先権アクセス、MMTEL−音声、MMTEL−ビデオまたはVoLTEのうち一つ以上のために、このRRC接続を設定した場合;または、
【0100】
−UEが緊急アクセス、高い優先権アクセス、MMTEL−音声、MMTEL−ビデオまたはVoLTEのうち一つ以上のためのベアラを設定した場合;または、
【0101】
−UEが特定論理チャネル、特定論理チャネルグループ(そして、特定論理チャネルまたは特定論理チャネルグループがシステム情報、ページングまたはランダムアクセス応答により指示される場合)、またはSRBのためのBSRを送信するために、このSRを初期化した場合;または、
【0102】
−UEがMAC CEまたはRLC/PDCPで制御情報を送信するために、このSRを初期化した場合;または、
【0103】
−UEがNASメッセージまたはRRCメッセージを送信するために、このSRを初期化した場合、
【0104】
UEは、受信したバックオフパラメータを無視し、バックオフなしにSRを送信する。または、UEがランダムアクセス応答内の既存に存在するバックオフパラメータを受信し、バックオフパラメータが960msより大きい値を有する場合、UEは、960msのバックオフを適用し、バックオフ以後SRを送信する。しかし、バックオフパラメータ値が960msまたはそれより小さい場合、UEは、該当値にバックオフを適用し、バックオフ後SRを送信する。または、UEが特別バックオフパラメータを受信すると、UEは、バックオフを適用し、バックオフ後SRを送信する。
【0105】
それ以外には、EUは、(既存に存在する)バックオフパラメータを適用し、バックオフ後SRを送信する。
【0106】
UEがバックオフパラメータを受信しない場合、UEは、バックオフなしにSRを送信する。
【0107】
ステップS230において、UEは、以前のステップによってバックオフを実行し、またはバックオフなしにPUCCH上にSRを送信する。
【0108】
ステップS240において、SRに対する応答として、eNBは、UEにPUCCH上にULグラントを送信して応答することができる。
【0109】
図8は、本発明の実施例が具現される無線通信システムのブロック図である。
【0110】
BS800は、プロセッサ(processor)810、メモリ(memory)820及びRF部(radio frequency unit)830を含むことができる。プロセッサ810は、本明細書で説明された機能、過程及び/または方法を具現するように構成されることができる。無線インターフェースプロトコルの階層は、プロセッサ810により具現することができる。メモリ820は、プロセッサ810と連結され、プロセッサ810を駆動するための多様な情報を格納する。RF部830は、プロセッサ810と連結され、無線信号を送信及び/または受信する。
【0111】
UE900は、プロセッサ910、メモリ920及びRF部930を含むことができる。プロセッサ910は、本明細書で説明された機能、過程及び/または方法を具現するように構成することができる。無線インターフェースプロトコルの階層は、プロセッサ910により具現することができる。メモリ920は、プロセッサ910と連結され、プロセッサ910を駆動するための多様な情報を格納する。RF部930は、プロセッサ910と連結され、無線信号を送信及び/または受信する。
【0112】
プロセッサ810、910は、ASIC(application−specific integrated circuit)、他のチップセット、論理回路及び/またはデータ処理装置を含むことができる。メモリ820、920は、ROM(read−only memory)、RAM(random access memory)、フラッシュメモリ、メモリカード、格納媒体及び/または他の格納装置を含むことができる。RF部830、930は、無線周波数信号を処理するためのベースバンド回路を含むことができる。実施例がソフトウェアで具現される時、前述した技法は、前述した機能を遂行するモジュール(過程、機能など)で具現されることができる。モジュールは、メモリ820、920に格納され、プロセッサ810、910により実行されることができる。メモリ820、920は、プロセッサ810、910の内部または外部にあり、よく知られた多様な手段を介してプロセッサ810、910と連結されることができる。
【0113】
前述した例示的なシステムにおいて、前述された本発明の特徴によって具現することができる方法は、流れ図に基づいて説明された。便宜上、方法は、一連のステップまたはブロックで説明されたが、請求された本発明の特徴は、ステップまたはブロックの順序に限定されるものではなく、あるステップは、他のステップと前述と異なる順序にまたは同時に発生できる。また、当業者であれば、流れ図に示すステップが排他的でなく、他のステップが含まれ、または流れ図の一つまたはそれ以上のステップが本発明の範囲に影響を及ぼさずに削除可能であることを理解することができる。