特許第6030802号(P6030802)IP Force 特許公報掲載プロジェクト 2022.1.31 β版

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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B1)
(11)【特許番号】6030802
(24)【登録日】2016年10月28日
(45)【発行日】2016年11月24日
(54)【発明の名称】レーザーポインタ
(51)【国際特許分類】
   B08B 3/02 20060101AFI20161114BHJP
   G02B 27/20 20060101ALI20161114BHJP
【FI】
   B08B3/02 D
   G02B27/20
【請求項の数】1
【全頁数】9
(21)【出願番号】特願2016-142752(P2016-142752)
(22)【出願日】2016年7月20日
【審査請求日】2016年7月21日
(31)【優先権主張番号】特願2015-200022(P2015-200022)
(32)【優先日】2015年10月8日
(33)【優先権主張国】JP
【早期審査対象出願】
(73)【特許権者】
【識別番号】595088078
【氏名又は名称】ファインマシーンカタオカ株式会社
(74)【代理人】
【識別番号】100095407
【弁理士】
【氏名又は名称】木村 満
(74)【代理人】
【識別番号】100083068
【弁理士】
【氏名又は名称】竹中 一宣
(74)【代理人】
【識別番号】100165489
【弁理士】
【氏名又は名称】榊原 靖
(72)【発明者】
【氏名】片岡 啓二
【審査官】 村山 睦
(56)【参考文献】
【文献】 米国特許第05725154(US,A)
【文献】 実開昭61−061053(JP,U)
【文献】 特開2012−170470(JP,A)
【文献】 特開2001−206686(JP,A)
【文献】 特開平9−136151(JP,A)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
B08B 3/02
G02B 27/20
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
機械加工部品用洗浄機のノズルホルダにセットされるレーザーポインタであって、
光が通過する開口を備える本体ケースと、
前記本体ケースの外周面の軸方向中央に設けられた第一のネジ部、及び、前記第一のネジ部に対して径の小さい第二のネジ部と、
前記外周面の開口側に設けられたスリット、凹凸、及び梨地の何れかでなる防滑手段と、
前記本体ケースに内蔵され、前記光を発生させる励起光発生機と、
前記励起光発生機に電力を供給する電源と、
前記励起光発生機から照射された前記光を透過又は収束する凸レンズと、
前記凸レンズを透過又は収束した前記光を、十文字形に出力する十文字出力パーツと、
前記本体ケースに内蔵され、前記凸レンズ及び前記十文字出力パーツが嵌合固止されるレンズ枠体と、
を備えるレーザーポインタ。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、レーザーポインタに関する。詳しくは、本発明は、洗浄機のノズルホルダに取付けられるレーザーポインタに関する。
【背景技術】
【0002】
洗浄機において、ノズルの噴射位置(被洗浄対象物の位置情報)は、ワークの洗浄、及び/又は、乾燥に対して、最も必要とする情報である。この噴射位置の不具合は、ワークの洗浄、及び/又は、乾燥に時間を要し、かつ品質が劣り、併せて製品不良を発生する。また、この噴射位置が不具合な状況は、速やかに解決しなければ、前述の品質劣化と、製品不良が多発し、大きな問題と成る。殊に、洗浄機メーカから遠隔地や、海外の場合には、社内、その他の技術者(技術者とする)が出張することは不可能に近く、近時においては、この対応が必須となっている。
【0003】
従来、本発明が意図する「ワークの穿孔内壁、及び/又は、内底を、洗浄、及び/又は、乾燥するノズルの被洗浄対象物の位置情報を(情報として)捉えるレーザーポインタと、このレーザーポインタによる被洗浄対象物の位置情報を利用できる制御部を備えた洗浄機」に関しては、見当たらない。但し、洗浄機の分野において、レーザーで金型をクリーニングする装置の発明がある。例えば、特開平11−99524号公報である。しかし、この発明は、レーザーによる洗浄であり、ノズルの被洗浄対象物の位置情報として検知する構造でない。一方、レーザーポインタに関して、レーザーポインタを用いて投影画像に対して直感的に操作入力を行うことが可能な情報処理装置がある。例えば、特開2015−14882号公報である。前述した、ノズルの噴射位置を情報として検知する構造でない。
【0004】
また、従来のレーザーポインタは、例えば、特開2001−206686号公報に記載の如く、筒状の本体部と、この本体部に内蔵した光源とレンズとの組合せであり、この本体部を、車体に取付ける構造である。従って、自由、かつ簡易に着脱できる構造でなく、利用分野が限られることと、着脱時に手間を要すること、等の課題が考えられる。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0005】
【特許文献1】特開平11−99524号公報
【特許文献2】特開2015−14882号公報
【特許文献3】特開2001−206686号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0006】
従来技術と文献1と文献2とにおいては、ノズルの被洗浄対象物の位置情報の設定、変更、又は調整(被洗浄対象物の位置情報)は、原則として、人手と経験則とに基づくものである。従って、この被洗浄対象物の位置情報が不具合(ノズルに対しての外的要因の衝突、保守管理の不備、経験不足、或いは取替え等により位置が狂うこと、故障)の場合には、前述した如く、ワークの洗浄、及び/又は、乾燥に時間を要し、かつ品質が劣り、併せて製品不良を発生する。
【0007】
このような状況を回避するのが、本発明であり、特徴とか有益性は、次のようになる。特徴は、「ノズルの被洗浄対象物の位置情報の正確性を確保し、ワークの洗浄、及び/又は、乾燥の時間短縮、かつ品質劣化、併せて製品不良を無くし得る」ことである。また、有益性は、「洗浄機メーカから遠隔地とか、海外の場合の緊急時において、例えば、パソコン、電話、又はその他の通信手段を利用して、当事者に指示を与えて、この当事者が制御部を利用し、ノズルの被洗浄対象物の位置情報を、自分で修正し、正確な噴射位置を確保できる。従って、洗浄機メーカの技術者がわざわざ出張する必要がなくなる」ことである。
【0008】
本発明は、上述の事情の下になされたもので、利便性を向上させることができるレーザーポインタを提供する。
【課題を解決するための手段】
【0009】
本発明に係るレーザーポインタは、
機械加工部品用洗浄機のノズルホルダにセットされるレーザーポインタであって、
光が通過する開口を備える本体ケースと、
前記本体ケースの外周面の軸方向中央に設けられた第一のネジ部、及び、前記第一のネジ部に対して径の小さい第二のネジ部と、
前記外周面の開口側に設けられたスリット、凹凸、及び梨地の何れかでなる防滑手段と、
前記本体ケースに内蔵され、前記光を発生させる励起光発生機と、
前記励起光発生機に電力を供給する電源と、
前記励起光発生機から照射された前記光を透過又は収束する凸レンズと、
前記凸レンズを透過又は収束した前記光を、十文字形に出力する十文字出力パーツと、
前記本体ケースに内蔵され、前記凸レンズ及び前記十文字出力パーツが嵌合固止されるレンズ枠体と、
を備える。
【発明の効果】
【0010】
本発明では「洗浄機メーカから遠隔地とか、海外の場合の緊急時において、例えば、パソコン、電話、又はその他の通信手段を利用して、当事者に指示を与えて、この当事者が制御部を利用し、ノズルの被洗浄対象物の位置情報を、自分で修正し、正確な噴射位置を確保できる。従って、洗浄機メーカの技術者がわざわざ出張する必要がなくなる」有益性がある。また、「レーザーポインタを、洗浄機のノズルホルダに取付ける際に、最適な状態で取付けできる」利点がある。さらに、「第一・第二のネジ部を設けることで、少なくとも、二つのノズルホルダの内周面のネジ部の径の大小に対応可能となる」利便性を有する。
結果として、洗浄機のノズルホルダに取付けられるレーザーポインタの利便性を向上させることができる。
【図面の簡単な説明】
【0011】
図1-1】レーザーポインタと電源(バッテリー)との関係を示した一部省略の拡大模式図である。
図1-2】レーザーポインタの拡大断面図である。
図2】レーザーポインタを洗浄機のノズルホルダにセット(螺着)した状態の拡大模式図である。
図3-1】洗浄室において、ノズルホルダを支持するアームが、スイング動作することを想定して構成した要部の概念図である。
図3-2-1】ワークの加工孔の内壁、又は底部の何処の箇所に、レーザーポインタの照射位置(ノズルの噴射位置と同じ概念)を認識する状況を示しており、その結果をティーチング(伝達する倣い手段)で、制御部に記録するための一例を示した拡大模式図である。
図3-2-2】ワークの加工孔の内壁、又は底部の何処の箇所に、レーザーポインタの照射位置をティーチングした制御部の指令により、理想とする洗浄と乾燥とが行われる状況を示した拡大模式図と、要部の拡大模式図である。
図3-2-3】図3−2−2とは、別の箇所に、レーザーポインタの照射位置があることで、理想とする洗浄と乾燥とが行われるかを調査し、その調査結果を、伝達する倣い手段で、制御部に記録するための一例を示した拡大模式図である。
図4】洗浄機に取付けられた制御部を示した縮尺模式図である。
図5】レーザーポインタの動きと、他の部位との関係と、動作を示したフローチャート図である。
【発明を実施するための形態】
【0012】
図1−1と図1−2において、後述するノズルホルダ10に取付けられるレーザーポインタAは、下記のような構造である。レーザーポインタAは、開口1aを備えた筒状の本体ケース1と、この本体ケース1の外周面の軸方向Xの中央部に並ぶように設けた大の第一のネジ部100及び小の第二のネジ部101と、外周の開口側に設けたスリット、凹凸、梨地等でなる防滑手段102と、この本体ケース1の開口1aから軸方向Xの尻1bに、順に並んで配置され、かつ内蔵された、十文字出力パーツ2と、凸レンズ3、及び励起光発生機5と、励起光発生機用の電源6と、レンズ枠体7と、を主部品とする。
第一のネジ部100及び第二のネジ部101の外周面は、雄ネジ面から構成されている。大の第一のネジ部100は、そのねじ山等の外周面が、小の第二のネジ部101のねじ山等の外周面よりも大径となるように形成されている。
十文字出力パーツ2と凸レンズ3とは、レンズ枠体7に嵌合収容され、止めネジで、本体ケース1の開口1aより軸方向Xの内側に内蔵固止されている。また、励起光発生機5は、本体ケース1の軸方向Xの中央側から尻1bの部位側(後端側)に固止されている。従って、図示しない、スイッチをオンすると、励起光発生機5より発光されたレーザー光が、高調波レーザー光に変換された後、凸レンズ3で収束され、十文字出力パーツ2より外部に照射される。この十文字の焦点が、ワークWの位置情報であり、後述するノズル13の噴射位置(ノズル13の狙い位置)となる。尚、十文字出力パーツ2は、図3−2−2の如く、凸レンズ3からのスポット光を、十文字ラインにする光学系パーツであり、例えば、十文字の映像を照射し、ノズル13の噴射位置の中心箇所(部位)と、周辺箇所とを、適確に捉え得る特徴がある。即ち、噴射ポイントの中心を点で、かつその周辺を、十文字の十文字線で捉える照射をもって、この噴射ポイントを確実、かつ速やかに把握できる。
【0013】
第一のネジ部100と、第二のネジ部101とは、後述するノズルホルダ10の内周面のネジ部1000の径の大小に対応可能とするために設けられている。この例では、図3−2−1の如く、大の第一のネジ部100の時には、ノズルホルダ10の内周面のネジ部1000は、第一のネジ部100が螺合される大きさに形成されている。一方、小の第一のネジ部100の時は、ノズルホルダ10の内周面のネジ部1000(雌ねじ面)は、第二のネジ部101が螺合される大きさに形成されている。これによって、レーザーポインタAの第一のネジ部100及び第二のネジ部101(雄ネジ)は、ノズルホルダ10のネジ部1000(雌ネジ)の大小に対応可能とする。
【0014】
このレーザーポインタAが取り付けられる洗浄機は、図3−1〜図3−2−2に示すように、ネジ部1000を内周面に備えたノズルホルダ10と、このノズルホルダ10を支持するアーム11と、このアーム11がスイング動作する機構と、ワーク支持台12と、を備えている。
ノズルホルダ10には、レーザー光を照射するレーザーポインタA、及び、洗浄水又は乾燥風を噴射するノズル13のいずれかが、取り付けられる。レーザーポインタAが、ノズルホルダ10に取り付けられている場合には、レーザーポインタAのレーザー光は、例えば、モータ1200で回転するワーク支持台12に設置されたワークWの孔W3、詳しくは、孔W3の内壁W1及び底部W2等に照射される。
ワーク支持台12は、モータ1200の回転軸の回転に基づいて、ワーク支持台12に固定したワークWを回転させる。従って、ワーク支持台12に固定したワークWが回転し、内壁W1,底部W2の各箇所に対してレーザーポインタAからレーザー光が、個別に照射されるとともに、ターゲットとしてのそれぞれの照射位置を、制御部21に伝達する(ティーチングする)。このような照射と伝達作業とは、内壁W1,底部W2(内底)の各箇所と、前記アーム11が、スイング動作する、全ての動作箇所で、個別に、かつ正確に行われるとともに、倣い手段20(教示手段)により、それぞれの照射位置を、制御部21に、数値制御のターゲットとして記憶される。
尚、本実施形態では、アーム11は、スイング動作をする。しかしながら、これに限られない。例えば、アーム11は、スイング動作をするものでなくてもよい。アーム11が、スイング動作をしない構造の場合、例えば、先端のノズルホルダ10(ノズルホルダ10は、ネジ部1000を内周面に備えている。)が自在継手を介して、360°回転し、かつ首振り自在に構成される。
図中Rは、励起光発生機5のバッテリーを示している。
【0015】
次に、洗浄及び乾燥のためのノズル13の噴射位置をティーチングするための教示方法についての一例を説明する。図3−2−1は、ワークWの孔W3(加工孔)の内壁W1又は底部W2の何処の箇所に、レーザーポインタAの照射位置(照射位置は、洗浄時及び乾燥時におけるノズル13の噴射位置と同じ位置となる。)を認識する状況を示したものである。倣い手段20(教示装置)は、ティーチングを行い、レーザーポインタAの照射位置を、制御部21の記憶部に記録する。これは、例えば、洗浄及び乾燥する作業での噴射位置を特定するための作業である。レーザーポインタAは、例えば、孔W3(穿孔)の各所箇所を、十文字の焦点でピンポイントに照射する。そして、このそれぞれの照射位置は、洗浄及び乾燥する作業でのノズル13のターゲット(後述するワークWの孔W3の位置情報)であり、ターゲットはティーチングによる倣い手段20により、制御部21に、数値制御用のターゲットとして記憶される。このような照射とティーチングによる作業で、このワークWの洗浄と乾燥にとって、必要とするノズル13の噴射位置(噴射方向、及び/又は、噴射力等含む)の動きが(ターゲットとして)記録される。以上により、倣い手段20(教示装置)によるティーチングが完了する。
【0016】
続いて、洗浄及び乾燥する作業について説明する。上記ティーチングの結果を踏まえて、図3−2−2に示すように、レーザー光の照射位置(特定した噴射位置)に向かって、ノズル13からの洗浄水(薬液、水道水、リサイクル薬液、及びリサイクル水等の処理水)の噴射で洗浄し、孔W3から異物を除去する。次に、ノズル13からの空気の噴射で、処理水を飛散させ、孔W3を乾燥させて、ワークW全体を乾燥させる。例えば、孔W3の各所箇所を、制御部21に記録されている数値制御用のターゲットに基づいて、例えば、ピンポイント的に、それぞれの噴射位置(レーザー光の照射位置)に向かって、ノズル13より洗浄水,乾燥用空気を噴射し、多数個の孔W3を、洗浄,乾燥する。
換言すると、ワークWの回転と、ノズルホルダ10のスイング動作とが行われて、ワークWに対する洗浄と乾燥が始まると、制御部21に記録されたターゲット(ワークWの位置情報)により、ノズル13の噴射位置が決定され、かつ洗浄作業と、乾燥作業とが順次行われて、ワークWの各箇所の処理が行われる。
【0017】
この際に、ノズル13の噴射位置に異変がある場合(不具合時)には、作業を停止し、制御部21のターゲットを正常に戻し、再び作業を始めることで、容易に、かつ熟練を要することなく、正常に戻せる。しかし、作業者が、ターゲットの位置を正常に戻すことができない場合には、前述の如く、洗浄機メーカから遠隔地や、海外の場合の緊急時において、例えば、パソコン、電話、又はその他の通信手段を利用して、当事者に指示を与えて、制御部21の記憶部に記憶された情報を修正する。制御部21の記憶部に記憶された情報を利用して、ノズル13の噴射位置を正常に戻すことができる。
【0018】
ワークWの回転スピード、ノズルホルダ10のスイングスピード等は、制御部21によって制御することが可能である。
続いて、レーザーポインタAの照射によるワークWの位置情報の制御部21への記憶と、この記憶に基づく、ノズル13の噴射位置の決定と、正常な作業、併せて不具合時のメンテナンス等に関して、一例を、図5のフローチャートに基づいて説明する。
最初のステップST−1では、制御部21は、モータ1200を回転させて、ワークWと共にワーク支持台12を回転させ、かつノズルホルダ10をスイングさせる(ST−1)。
次のステップST−2では、作業者が、電源6をオンする(ST−2)。これにより、ノズルホルダ10に取り付けたレーザーポインタAによるレーザー光の照射が始まる(ST−3)。即ち、孔W3の各箇所にレーザー光を照射し、的確な位置であるか否かを、洗浄メーカの技術者が目視で判断する(ST−4)。その際に、従来の技術、及び/又は、経験等を参考とする。
判断の結果、NO(不具合)の場合(ST−4:NO)は、(ST−3)に戻る。一方、判断の結果、ОK(良)の場合(ST−4:OK)は、レーザー光を照射して得た位置を、ノズル13の噴射位置(ターゲット)として捉え、倣い手段20(教示装置)は、このワークWの位置情報を、数値制御用の噴射位置情報(ターゲット)として、制御部21の記憶部に記憶させることで、ティーチングする(ST−5)、(ST−6)。
次に、ノズルホルダ10から、レーザーポインタAを取り外し、代わって、ノズル13を取付ける。
次のステップST−7では、制御部21は、モータ1200を回転させ、ワークWと共にワーク支持台12を回転させ、かつノズルホルダ10をスイングさせる(ST−7)。このノズル13の噴射位置と噴射方向は、制御部21に記憶されている情報によって保証されているので、このワークWの所定箇所に対して、確実かつ個別に噴射されて、所定の洗浄と、所定の乾燥とを図ることができる。
次のステップST−8では、洗浄と、乾燥とが、正しく、図れた否かを、作業者が、目視、及び/又は、経験則で判断する(ST−8)。この判断で、ОKの場合(ST−8:OK)は、処理済みとなり(ST−9)、一連の作業は終了する。また、NOの場合(ST−8:NO)には、ステップST−6に戻り(ST−8a)、再び、ティーチングを行う(ST−5)、(ST−6)。
【0019】
尚、フローチャートに図示しない作業等は、従来の例に準ずる。
【0020】
本発明は、本発明の広義の精神と範囲を逸脱することなく、様々な実施の形態及び変形が可能とされるものである。また、上述した実施の形態は、この発明を説明するためのものであり、本発明の範囲を限定するものではない。すなわち、本発明の範囲は、実施の形態ではなく、特許請求の範囲によって示される。そして、特許請求の範囲内及びそれと同等の発明の意義の範囲内で施される様々な変形が、この発明の範囲内とみなされる。
【符号の説明】
【0021】
A レーザーポインタ
1 本体ケース
1a 開口
1b 尻
100 第一のネジ部
101 第二のネジ部
102 防滑手段
2 十文字出力パーツ
3 凸レンズ
5 励起光発生機
6 電源
7 レンズ枠体
10 ノズルホルダ
1000 ネジ部
11 アーム
12 ワーク支持台
1200 モータ
13 ノズル
20 倣い手段
21 制御部
R バッテリー
W ワーク
W1 内壁
W2 底部
W3 孔
X 軸方向
【要約】
【課題】利便性を向上させることができるレーザーポインタを提供する。
【解決手段】レーザーポインタAは、機械加工部品用洗浄機のノズルホルダにセットされるレーザーポインタAであって、光が通過する開口1aを備える本体ケース1と、本体ケース1の外周面の軸方向中央に設けられた第一のネジ部100、及び、第一のネジ部100に対して径の小さい第二のネジ部101と、外周面の開口側に設けられたスリット、凹凸、及び梨地の何れかでなる防滑手段と、本体ケース1に内蔵され、前記光を発生させる励起光発生機と、励起光発生機に電力を供給するバッテリーRと、励起光発生機から照射された前記光を透過又は収束する凸レンズと、凸レンズを透過又は収束した前記光を、十文字形に出力する十文字出力パーツと、本体ケース1に内蔵され、凸レンズ及び十文字出力パーツが嵌合固止されるレンズ枠体と、を備える。
【選択図】図1−1
図1-1】
図1-2】
図2
図3-1】
図3-2-1】
図3-2-2】
図3-2-3】
図4
図5