(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】6030899
(24)【登録日】2016年10月28日
(45)【発行日】2016年11月24日
(54)【発明の名称】乳化型クレンジング料
(51)【国際特許分類】
A61K 8/31 20060101AFI20161114BHJP
A61K 8/06 20060101ALI20161114BHJP
A61K 8/39 20060101ALI20161114BHJP
A61K 8/37 20060101ALI20161114BHJP
A61K 8/44 20060101ALI20161114BHJP
A61K 8/55 20060101ALI20161114BHJP
A61K 8/86 20060101ALI20161114BHJP
A61Q 1/14 20060101ALI20161114BHJP
【FI】
A61K8/31
A61K8/06
A61K8/39
A61K8/37
A61K8/44
A61K8/55
A61K8/86
A61Q1/14
【請求項の数】2
【全頁数】9
(21)【出願番号】特願2012-207408(P2012-207408)
(22)【出願日】2012年9月20日
(65)【公開番号】特開2014-62061(P2014-62061A)
(43)【公開日】2014年4月10日
【審査請求日】2015年8月26日
【新規性喪失の例外の表示】特許法第30条第2項適用 (1)販売による公開 ▲1▼ 販売日 平成24年8月10日 ▲2▼ 販売した場所 株式会社ナリス化粧品 〒553−0001 大阪府大阪市福島区海老江1−11−17 ナリス東京東販売 株式会社 〒116−0013 東京都荒川区西日暮里4−19−12 ナリス中日本販売 株式会社 〒550−8847 岐阜県岐阜市金宝町2−8 マイルストーンズB1
(73)【特許権者】
【識別番号】591230619
【氏名又は名称】株式会社ナリス化粧品
(72)【発明者】
【氏名】成相 昌之
【審査官】
松村 真里
(56)【参考文献】
【文献】
特開2011−213664(JP,A)
【文献】
特開平11−092359(JP,A)
【文献】
特開2008−184413(JP,A)
【文献】
特開2008−069115(JP,A)
【文献】
特開2002−212029(JP,A)
【文献】
特開2005−112751(JP,A)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
A61K 8/00−8/99
A61Q 1/00−90/00
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
(A)ポリオキシエチレンヤシ油脂肪酸グリセリル
(B)トリイソステアリン酸ポリオキシエチレングリセリル
(C)ステアリン酸ポリグリセリル
(D)水添ポリイソブテン、ネオペンタン酸イソデシル、ネオペンタン酸イソステアリル、2−エチルヘキサン酸セチルから選ばれる1種以上
(E)セチルリン酸塩、アシルアラニン塩、N-ステアロイル−L−グルタミン酸塩から選ばれる1種以上
(F)精製水
を含有することを特徴とする乳化型クレンジング料。
【請求項2】
(A)ポリオキシエチレンヤシ油脂肪酸グリセリルを0.5〜5質量%、
(B)トリイソステアリン酸ポリオキシエチレングリセリルを0.5〜5質量%、
(C)ステアリン酸ポリグリセリルを5〜15質量%、
(D)水添ポリイソブテン、ネオペンタン酸イソデシル、ネオペンタン酸イソステアリル、2−エチルヘキサン酸セチルから選ばれる1種以上を総量で30〜70質量%、
(E)セチルリン酸塩、アシルアラニン塩、N-ステアロイル−L−グルタミン酸塩から選ばれる1種以上を総量で0.05〜1質量%
(F)精製水を5〜20質量%
を含有することを特徴とする請求項1に記載の乳化型クレンジング料。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明はメイクアップ化粧料とのなじみが良く、クレンジング力に優れ、使用後洗い流した後のべたつきの少ない乳化型クレンジング料に関する。
【背景技術】
【0002】
一般的に油性の汚れやメイクアップ化粧料を落とす目的のクレンジング料は、O/W型もしくはW/O型のエマルションのクリーム状、ジェル状、液状(水性、油性)などがあり、それぞれの使用性に応じて利用されている。クリーム状のクレンジング料は油性成分と界面活性剤と水からなる乳化化粧料でいわゆるクレンジングクリームと呼ばれる。
【0003】
クレンジングクリームは油性成分と水性成分をバランス良く配合しているため、高いしっとり感や、肌あたりの良さに優れているが、W/O型エマルションの場合、連続相が油成分であるため、クレンジング力に優れているが、クレンジング後の化粧料の除去が困難で、油性成分が手や顔に残りべたつくため、使用感が好ましくない。
O/W型エマルションの場合は、使用中の肌感触は良いが、連続相が水成分であるため、メイクアップ化粧料とのなじみが悪くクレンジング力が不十分であり、皮脂やメイク汚れが肌に残留し、水洗後の肌もべたついて好ましくない。
一方、液晶型クレンジングジェルは、油分量が多いため、メイク落とし効果が高いが、安定性を付与することが難しい。安定にするために、界面活性剤、多価アルコールを増量すると、メイクになじませるときのオイル状への転相が遅く、メイクなじみが悪く感じられる。
また、これらのO/W型乳化物、液晶型クレンジングジェルは、クレンジング力を発揮させるために、これらを塗布後に、充分なマッサージによる外力を加えて乳化粒子を壊すと同時に水を蒸散させ、油剤をしみださせる必要があり(転相)、汚れを浮かすまでに時間がかかってしまい、充分に汚れを落とさずにメイク落としを終了してしまうという問題があった。
【0004】
一方、汚れ浮きを早くし、高い洗浄性を示すクレンジング用組成物としては、油成分から構成されるクレンジングオイル(特許文献1参照)があるが、クレンジングオイルは液状であるため逆に使い勝手が悪く、クレンジングとしては充分であるものの、汎用のメイク落としとしては満足できるものではない。
【0005】
クレンジングクリームのメイクアップ化粧料に対するなじみを良くしクレンジング力を向上させる為に炭酸ジエステルの溶剤効果を利用したクレンジング用の皮膚外用剤が開示されている(特許文献2参照)。クレンジングにおいて、溶剤効果のある油性成分を配合することでメイク落とし効果を向上することも重要であるが、O/W乳化型クレンジング料においては、先述したとおり、転相の早さを向上することで、メイクなじみを良くし、メイク落としの時間を短縮することがユーザーを満足させるために重要である。この点において述べられていない。
したがって、市場ではクレンジング中に転相しやすく、メイクなじみが良く、クレンジング力にも優れ、洗い流した後にべたつかないクレンジング料が望まれている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0006】
【特許文献1】特開2004−238376公報
【特許文献2】特開2006−298866号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0007】
したがって、本発明の目的はクレンジング中に転相しやすく、メイクアップ化粧料とのなじみが良く、クレンジング力に優れ、洗い流した後にべたつきの少ない、使い勝手の良い乳化型クレンジング料を提供することにある。
【課題を解決するための手段】
【0008】
すなわち本発明の構成は
(A)ポリオキシエチレンヤシ油脂肪酸グリセリル
(B)トリイソステアリン酸ポリオキシエチレングリセリル
(C)ステアリン酸ポリグリセリル
(D)水添ポリイソブテン、ネオペンタン酸
イソデシル、ネオペンタン酸イソステアリル、2−エチルヘキサン酸セチルから選ばれる1種以上
(E)セチルリン酸塩、アシルアラニン塩、N-ステアロイル−L−グルタミン酸塩から選ばれる1種以上
(F)精製水
含有する乳化型クレンジング組成物である。
【発明の効果】
【0009】
本発明はクレンジング中の転相が早く、メイクアップ化粧料とのなじみが良く、クレンジング力に優れ、洗い流した後にべたつきの少ないクレンジング組成物を提供するものである。
【発明を実施するための形態】
【0011】
本発明における成分(A)のポリオキシエチレンヤシ油脂肪酸グリセリルの構成するポリオキシエチレン基における、オキシエチレンの好ましい平均付加モル数は、5〜10であり、より好ましくは7である。
【0012】
本発明における成分(A)のポリオキシエチレンヤシ油脂肪酸グリセリルの配合量は、特に限定はないが、好ましくは、処方中に0.5〜5質量%配合することである。更に好ましくは1〜3質量%である。0.5質量%未満の場合には、洗い流した後のべたつきがでる傾向がある。5質量%より多い場合には安定性が悪くなる傾向がある。
【0013】
本発明における成分(B)のトリイソステアリン酸ポリオキシエチレングリセリルの構成するポリオキシエチレン基における、オキシエチレンの好ましい平均付加モル数は、10〜30であり、より好ましくは20である。
【0014】
本発明における成分(B)のトリイソステアリン酸ポリオキシエチレングリセリル配合量は、特に限定はないが、好ましくは、処方中に0.5〜5質量%配合することである。更に好ましくは1〜3質量%である。0.5質量%未満の場合には、使用中の転相が遅くなる傾向がある。5質量%より多い場合には安定性が悪くなる傾向がある。
【0015】
本発明における成分(C)のステアリン酸ポリグリセリルは、特にグリセリンの平均重合度が6〜10のものが好ましい。具体的にはステアリン酸ポリグリセリル−6、ステアリン酸ポリグリセリル−10が例示される。中でも、ステアリン酸ポリグリセリル−10が特に好ましい。
【0016】
本発明における成分(C)のステアリン酸ポリグリセリルの配合量は、特に制限はないが、好ましくは、処方中に5〜15質量%配合することである。更に好ましくは7〜12質量%である。5質量%未満の場合には、安定性が悪化する傾向がある。15質量%より多い場合には使用中の伸びが重くなる傾向がある。
【0017】
本発明における成分(D)の水添ポリイソブテン、ネオペンタン酸イソデシル、ネオペンタン酸イソステアリル、2−エチルヘキサン酸セチル1種以上含有する必要がある。
【0018】
本発明における成分(D)の合計量は、特に限定されないが、好ましくは、処方中に30〜70質量%配合することである。更に好ましくは55〜65質量%である。範囲内であると、安定性がよく、伸びが良い使用感が得られる。更に好ましくは、ネオペンタン酸イソデシル、ネオペンタン酸イソステアリルを処方中に5〜30質量%含有することである。
【0019】
本発明における成分(E)のセチルリン酸塩、アシルアラニン塩、N-ステアロイル−L−グルタミン酸塩における塩とは、ナトリウム、カリウム等のアルカリ金属、カルシウム、マグネシウム等のアルカリ土類金属、トリエタノールアミン、ジエタノールアミン等のアルカノールアミン、アンモニア塩およびリジン、アルギニン等の塩基性アミノ酸等が挙げられる。
中でも、セチルリン酸塩は、セチルリン酸カリウム、セチルリン酸ジエタノールアミンが好ましい。
アシルアラニン塩は、ラウロイルメチルアラニンナトリウム、ラウロイルメチルアラニントリエタノールアミン、ミリストイルメチルアラニンナトリウム、ヤシ油脂肪酸メチルアラニンナトリウムが挙げられるが、ラウロイルメチル-β-アラニンナトリウムが好ましい。
N-ステアロイル−L−グルタミン酸塩は、N-ステアロイル−L−グルタミン酸が好ましい。
【0020】
本発明における成分(E)の合計量は、特に限定はされないが、処方中に0.05〜1質量%配合することである。更に好ましくは0.3〜0.7質量%である。範囲内であると、安定性がよく、伸びが良い使用感が得られる。
【0021】
本発明における成分(F)の精製水の配合量は特に限定はされない。好ましくは5〜20%質量%である。この範囲内であると、安定性がよく、伸びが良い使用感が得られる。
【0022】
本発明において、発明の効果を損なわない範囲であれば上記必須成分のほかに、必須成分以外の界面活性剤、必須成分以外の油剤、多価アルコール、香料、色素、防腐剤、殺菌剤、酸化防止剤、紫外線吸収剤、油性ゲル化剤、抗炎症剤、植物エキスなど通常化粧料に用いられる原料を適宜配合することができる。
【実施例】
【0023】
以下に実施例、比較例を挙げて本発明を説明する。本発明はこれらにより限定されるものではない。
【0024】
実施例、比較例に示したクレンジング力および官能試験の試験方法は下記の通りである。尚、以下の表に示す組成物の配合量は、それぞれ質量%で示す。
【0025】
表1に示した乳化型クレンジング化粧料は、成分(1)〜(5)を加熱混合溶解し、それにあらかじめ加熱混合溶解した成分(6)〜(8)を混合後、冷却して得た。
【0026】
<クレンジング力および官能試験評価方法>
女性専門パネル10名に市販のメイクアップ化粧料(ファンデーション及び口紅)を使用してもらい、30分後、実施例、比較例の試料を3g用い、顔面をマッサージし、その後水で洗い流した。その際のクレンジング料の転相の早さについては転相した時間の平均値が、15秒未満であれば◎、15秒以上30秒未満であれば○、30秒以上45秒未満は△、45秒以上は×と判定した。
尚、転相した時間とは、マッサージ開始時から、マッサージ時の化粧料の抵抗感がなくなるまでの時間を指す。その他の官能評価として、メイクアップ化粧料とのなじみやすさ、メイク落とし効果、洗い流した後の残り感のなさを下記(a)評価基準にて5段階評価し、さらに各試料の評点の平均点を(b)4段階判定基準を用いて判定した。
【0027】
(a)5段階評価基準
(評点):(評価)
4点:非常に良い
3点:良い
2点:普通
1点:やや悪い
0点:悪い
(b)4段階判定基準
(評点の平均値):(判定)
3.5以上:◎
2.5以上、3.5未満:○
1.5以上、2.5未満:△
1.5未満:×
また、安定性については、分離が生じやすい高温条件にて試験した。表1のクレンジグ料を60℃、1週間放置し、目視判断し、変化がない場合は◎、分離が生じた場合は×と表記した。
【0028】
実施例1〜7、比較例1〜9
表1に示した処方のクレンジングクリームを常法により作製し、前記各試験を実施した。その結果を表1に併せて示す。
【0029】
【表1】
【0030】
表1より明らかなように本発明の成分を用いた実施例1〜7のクレンジングクリーム(O/W)はいずれも優れた性能を有していた。それに対し、成分(A)、成分(B)の一方を欠くと、特に「転相の早さ」、「洗い流し後の残り感のなさ」の両方を同時に満足するものはできなかった(比較例1〜2)。成分(A)、成分(B)の類似成分を配合し検討した結果も同様に「転相の早さ」、「洗い流し後の残り感のなさ」の両方を同時に満足するものはできなかった(比較例3〜4)。「転相の早さ」、「洗い流し後の残り感のなさ」の両方を同時に満足させるには、成分(A)、成分(B)の特定な組み合わせが必要となる。また安定なクリームを調製するためには、特定な界面活性剤、油剤が必要なことがわかる。成分(C)、成分(D)、成分(E)をそれぞれ、他の界面活性剤、油性成分で置き換えるとクリームが調製できなかったり、安定性が悪化する(比較例5〜9)。したがって、本発明の特定な組み合わせは、実験でしか得られず、従来の技術から容易に想到できる範囲ではない。
【0031】
処方例1 (クレンジングクリーム)
質量(%)
(1)ヤシ油脂肪酸ポリオキシエチレングルセリル(E.O.平均重合度7) 1.5
(2)トリイソステアリン酸ポリオキシエチレングリセリル(E.O.平均重合度20) 1.5
(3)ステアリン酸ポリグリセリル(グリセリン平均重合度10) 8
(4)モノイソステアリン酸ポリオキシエチレングリコール(E.O.平均重合度6) 0.5
(5)水添ポリイソプテン 30.2
(6)ネオペンタン酸
イソデシル 10
(7)2−エチルヘキサン酸セチル 20
(8)イソノナン酸イソトリデシル 10
(9)セチルリン酸ジエタノールアミン 0.3
(10)精製水 17
(11)グリセリン 1
成分(1)〜(8)を加熱混合溶解し、それにあらかじめ加熱混合溶解した成分(9)〜(11)を混合後、冷却しO/W乳化型クレンジング化粧料得た。
【0032】
処方例2 (クレンジングクリーム)
質量(%)
(1)ヤシ油脂肪酸ポリオキシエチレングルセリル(E.O.平均重合度7) 0.5
(2)トリイソステアリン酸ポリオキシエチレングリセリル(E.O.平均重合度20) 1.5
(3)ステアリン酸ポリグリセリル(グリセリン平均重合度10) 1.5
(4)モノイソステアリン酸ポリオキシエチレングリコール(E.O.平均重合度6) 0.5
(5)水添ポリイソプテン 31.2
(6)ネオペンタン酸イソステアリル 10
(7)2−エチルヘキサン酸セチル 30
(8)セチルリン酸ジエタノールアミン 0.3
(9)精製水 17
(10)グリセリン 1
成分(1)〜(7)を加熱混合溶解し、それにあらかじめ加熱混合溶解した成分(8)〜(10)を混合後、冷却しO/W乳化型クレンジング化粧料得た。
【0033】
処方例3 (クレンジングクリーム)
質量(%)
(1)ヤシ油脂肪酸ポリオキシエチレングルセリル(E.O.平均重合度7) 1.5
(2)トリイソステアリン酸ポリオキシエチレングリセリル(E.O.平均重合度20) 0.5
(3)ステアリン酸ポリグリセリル(グリセリン平均重合度10) 8
(4)モノイソステアリン酸ポリオキシエチレングリコール(E.O.平均重合度6) 0.5
(5)水添ポリイソプテン 31.2
(6)ネオペンタン酸イソステアリル 10
(7)2−エチルヘキサン酸セチル 30
(8)ラウロイルメチル-β-アラニンナトリウム 0.3
(9)精製水 17
(10)グリセリン 1
成分(1)〜(7)を加熱混合溶解し、それにあらかじめ加熱混合溶解した成分(8)〜(10)を混合後、冷却しO/W乳化型クレンジング化粧料得た。
【0034】
処方例4 (クレンジングクリーム)
質量(%)
(1)ヤシ油脂肪酸ポリオキシエチレングルセリル(E.O.平均重合度7) 1.5
(2)トリイソステアリン酸ポリオキシエチレングリセリル(E.O.平均重合度30) 1
(3)ステアリン酸ポリグリセリル(グリセリン平均重合度10) 8
(4)モノイソステアリン酸ポリオキシエチレングリコール(E.O.平均重合度6) 0.5
(5)水添ポリイソプテン 31.2
(6)ネオペンタン酸イソステアリル 10
(7)2−エチルヘキサン酸セチル 30
(8)セチルリン酸カリウム 0.3
(9)精製水 17
(10)グリセリン 1
成分(1)〜(7)を加熱混合溶解し、それにあらかじめ加熱混合溶解した成分(8)〜(10)を混合後、冷却しO/W乳化型クレンジング化粧料得た。
上記処方例1から4のクレンジングクリームを作成し評価したところ、クレンジング時の転相の早さ、メイクアップ化粧料とのなじみ、クレンジング力、洗い流した後のべたつきのなさについて、優れた性能を有していた。
【産業上の利用可能性】
【0035】
本発明のクレンジングクリームは、メイクアップ化粧料とのなじみ、クレンジング力、洗い流した後のべたつきのなさについて、優れた性能を有している。本発明は、このように顕著な作用効果を有する発明であり、産業上の貢献はまことに大きく、意義のある発明である。