【実施例】
【0016】
(パチンコ機10について)
実施例に係るパチンコ機10は、
図1および
図2に示すように、前後に開口する矩形枠状に形成されて遊技店の図示しない設置枠台に縦置き姿勢で設置される固定枠としての外枠11の開口前面側に、遊技盤Mを着脱可能に保持する本体枠としての中枠12が開閉および着脱可能に組み付けられて、該遊技盤Mの裏側に、各種図柄を変動表示可能な図柄表示装置18が着脱可能に配設されている。また、前記中枠12の前面側には、前記遊技盤Mを透視保護するガラス板や透明な合成樹脂材により形成された透視保護板13bで前後に開口する窓部13aを覆うよう構成された前枠13が開閉可能に組み付けられると共に、該前枠13の下方にパチンコ球を貯留する下球受け皿15が開閉可能に組み付けられる。なお、実施例では、前記前枠13の下部位置に、パチンコ球を貯留する上球受け皿14が一体的に組み付けられており、前枠13の開閉に合わせて上球受け皿14も一体的に開閉するよう構成される。なお、実施例では、前記図柄表示装置18としては、各種図柄を表示可能な液晶パネルを収容ケースに収容した液晶表示装置が採用されるが、これに限られるものではなく、ドラム式の図柄表示装置やドットマトリックス式の図柄表示装置等の各種図柄を停止および変動表示可能な従来公知の各種の図柄表示装置を採用し得る。また、前記上球受け皿14は、前記前枠13と別体に形成してもよい。なお、球受け皿については、上下2枚の球受け皿14,15を備えるものに限らず、1枚の球受け皿のみを設ける構成であってもよい。
【0017】
前記前枠13の右下方位置には、前記中枠12に配設された打球発射装置16を作動する操作ハンドル17が設けられている。前記操作ハンドル17は、左回転方向に付勢された操作レバー17aを備えており、該操作レバー17aを右回転するよう遊技者が回動操作することで打球発射装置16が作動されて、前記上球受け皿14に貯留されたパチンコ球が前記遊技盤Mに向けて発射されるようになっている。ここで、前記操作レバー17aの回動量に応じて前記打球発射装置16によるパチンコ球の打球力が強弱変化するよう構成されており、遊技者が操作レバー17aの回動量を操作することで、前記遊技盤Mに形成された第1球流下経路21a(後述)をパチンコ球が流下する所謂「左打ち」と、該遊技盤Mに形成された第2球流下経路21b(後述)をパチンコ球が流下する所謂「右打ち(ゴム打ち)」とを打ち分け得るようになっている。
【0018】
(遊技盤Mについて)
本実施例では、所定板厚の略矩形状に形成された木材板の表面に各種絵柄等が描かれた合成樹脂シート(図示せず)等を貼付けて装飾した板状部材20と、該板状部材20の裏側に着脱自在に取り付けられる設置部材19とから遊技盤Mが構成されている。板状部材20の表面には、略円形状に湾曲形成された案内レール23が配設され、該案内レール23によってパチンコ球が流下可能な遊技領域21が画成されている。なお、前記図柄表示装置18は、設置部材19の裏側に取り付けられて、後述するように該設置部材19に設けた開口部19aおよび後述する枠状装飾部材31に設けた開口部31aを介して板状部材20の前側に臨むよう構成される。
【0019】
前記案内レール23は、
図3に示す如く、板状部材20の左下部から右上部に至るよう左方向に膨出する円弧状に形成された外レール24と、板状部材20の右上部、右下部および左上部に至るよう右方向に膨出する円弧状に形成された内レール25,26とから構成されている。前記内レール25,26は、外レール24の右上端部に連接して板状部材20の右上部から下部に亘って配設され、左端縁が右方に凹む円弧状に形成された盤面飾り部材25と、板状部材20の下部から左上部に亘って配設されて盤面飾り部材25の下端部に連接し、前記外レール24の右方(内側)に離間して位置するレール部材26とから構成され、該外レール24およびレール部材26により1個のパチンコ球が通過可能な発射通路23aが画成されている。ここで、前記内レールを構成するレール部材26は、前記板状部材20の左上部に開放端を臨ませて外レール24との間に遊技領域21に開口する打出し口23bを画成するよう構成されて、前記打球発射装置16から発射されたパチンコ球が発射通路23aの下方開口から飛翔して、レール部材26の開放端側の打出し口23bから遊技領域21内に打ち出されるようになっている。
【0020】
図3に示す如く、前記外レール24と盤面飾り部材25との接続位置は、外レール24および盤面飾り部材25の曲率の相違から段差が形成されており、該段差部分に緩衝ゴム(減勢部)27が配設されている。すなわち、前記外レール24の終端位置に臨むよう緩衝ゴム27が配設されて、前記打球発射装置16から発射されて外レール24に沿って終端位置まで移動して緩衝ゴム27に当接したパチンコ球を減勢し得るようになっている。なお、前記緩衝ゴム27は、前記第2球流下経路21bに位置している。
【0021】
(板状部材20の装着口28)
前記板状部材20には、
図4または
図8に示す如く、前後に貫通する装着口28が前記遊技領域21内に複数開設されて、各装着口28に対して各種遊技部品が前側から取り付けられると共に、遊技領域21の最下部位置には、該遊技領域21に開口する第1アウト口(アウト口)29が開設されており、遊技領域21に打ち出されて第1アウト口29に入球したパチンコ球が機外に排出されるよう構成される。また、前記板状部材20には、前記遊技領域21内に多数の遊技釘30が植設されており、遊技領域21を流下するパチンコ球が遊技釘30に接触することでパチンコ球の流下方向を不規則に変化させるようになっている。なお、前記装着口28の形成数は、板状部材20に対して取り付けられる各種遊技部品の個数や配設位置等により必要に応じて適宜決定される。
【0022】
実施例の前記板状部材20には、
図4に示す如く、前記案内レール23で囲まれた遊技領域21の略中央の大部分が開口する第1装着口28に、前後に開口する開口部31aが形成された枠状装飾部材31が取り付けられ、該枠状装飾部材31の開口部31aを介して図柄表示装置18の表示部が板状部材20(遊技盤M)の前面側に臨むよう構成されている。そして、第1装着口28(枠状装飾部材31)の下方に開設された第2装着口28に、遊技領域21(後述する第1球流下経路21a)を流下するパチンコ球が入賞可能な第1始動入賞口32aを有する第1始動入賞装置32が取り付けられ、該第2装着口28(第1始動入賞装置32)の右方から上方にかけて開設された第3装着口28に、遊技領域21(後述する第2球流下経路21b)を流下するパチンコ球が入賞可能な特別入賞装置33が取り付けられている(
図8参照)。また、実施例のパチンコ機10では、前記枠状装飾部材31における特別入賞装置33の上方であって第2球流下経路21bに臨む位置に、該第2球流下経路21bを流下するパチンコ球が入賞可能な第2始動入賞口34aを有する第2始動入賞装置34が設けられている。
【0023】
実施例のパチンコ機10では、前記第1始動入賞装置32に設けられた第1始動入賞口32aまたは第2始動入賞装置34に設けられた第2始動入賞口34aに遊技領域21を流下するパチンコ球が入賞することで、前記図柄表示装置18において図柄が変動表示されて図柄変動演出が展開され、該図柄変動演出の結果、図柄表示装置18に所定の図柄組み合わせ(例えば同一図柄の3つ揃い等)で図柄が停止表示されることで所謂大当り(当り)が発生し、大当りの発生に伴って前記特別入賞装置33が開放して多数の賞球を獲得し得る機会が与えられるようになっている。ここで、後述するように、前記第1始動入賞装置32は、第1始動入賞口32aが遊技領域21に常時開放する常時開放型の入賞装置とされ、前記第2始動入賞装置34は、所定の開放条件および閉鎖条件(何れも後述)に従って第2始動入賞口34aが開閉部材35により開閉される開閉型の入賞装置とされている。そして、前記特別入賞装置33は、開閉体33aにより特別入賞口33e(
図14参照)を常には閉鎖(入賞不能状態と)するよう構成され、大当りの発生に伴って特別入賞口33eを開放(入賞可能状態と)するよう構成されている。
【0024】
(枠状装飾部材31について)
前記板状部材20に配設される前記枠状装飾部材31は、
図4または
図9に示す如く、前記板状部材20に開設された前記第1装着口28の内側に沿って延在する環状に形成された枠状基部37と、該枠状基部37に設けられて前記板状部材20の前面より前方に突出し、前記遊技領域21と図柄表示装置18の表示部(表示領域)を区切る庇状部38と、該庇状部38の後縁から外方に延出する薄板状の台板部39とを備える。そして、前記枠状基部37を第1装着口28に挿入すると共に台板部39を板状部材20の前面に当接した状態で、該台板部39をネジ等の固定手段で板状部材20に固定することで、枠状装飾部材31が板状部材20に取り付けられる。ここで、前記庇状部38は、
図3に示す如く、前記枠状装飾部材31(枠状基部37)の左側縁の中間位置から上縁および右下縁に亘って連続して延在するよう設けられており、図柄表示装置18の前面側を横切ってパチンコ球が流下(落下)するのを規制している。
【0025】
前記枠状装飾部材31には、
図3,
図4に示す如く、開口部31aの下側に、ステージ42が配設されると共に、開口部31aの左側に、遊技領域21に開口して該遊技領域21を流下するパチンコ球を取り込んでステージ42に案内する球導入部43が設けられ、該球導入部43からステージ42に通出されたパチンコ球は、ステージ42上を左右に転動した後に、前記第1始動入賞装置32が配設されている遊技領域21に排出される。またステージ42の後端縁には、左右方向の全長に亘って上側に向けて所定高さで立上がる透明壁44が設けられ、ステージ42上を転動するパチンコ球が図柄表示装置18の表示部側に移動するのを該透明壁44で防止している。なお、実施例では、枠状装飾部材31の枠状基部37や庇状部38の前側に、各種の意匠が施された光透過性の装飾部品41が配設され、該装飾部品41および透明壁44によって前記図柄表示装置18の表示部を前側に臨ませる開口部31aが画成されている。
【0026】
前記庇状部38は、
図3に示す如く、最上部位置から左右方向に下方傾斜するよう形成されて、遊技領域21に打ち出されたパチンコ球が庇状部38上で滞ることなく前記枠状装飾部材31の左側方または右側方へ誘導されるよう形成されている。すなわち、前記板状部材20に画成された遊技領域21には、前記枠状装飾部材31の左側方をパチンコ球が流下する第1球流下経路21a、および該枠状装飾部材31の上方から右側方をパチンコ球が流下する第2球流下経路21bが設けられており、前記打出し口23bから遊技領域21に打ち込まれたパチンコ球は、第1球流下経路21aおよび第2球流下経路21bの何れかを流下するよう構成される。換言すると、前記打球発射装置16により遊技領域21内に発射されたパチンコ球は、到達位置に応じて前記枠状装飾部材31およびレール部材26(内レール25,26)の間に形成される第1球流下経路21aか、或いは枠状装飾部材31、外レール24および盤面飾り部材25(内レール25,26)の間に形成される第2球流下経路21bの何れかを流下する。そして、実施例に係るパチンコ機10では、前記第1球流下経路21aをパチンコ球が流下する場合(左打ちした場合)に、パチンコ球が第2球流下経路21bを流下する場合に較べて第1始動入賞装置32の第1始動入賞口32aにパチンコ球が入賞する可能性が高くなるよう構成されると共に、該第2球流下経路21bをパチンコ球が流下する場合(右打ちの場合)に、パチンコ球が第1球流下経路21aを流下する場合に較べて特別入賞装置33の特別入賞口33eや第2始動入賞装置34の第2始動入賞口34aへパチンコ球が入賞する可能性が高くなるよう構成されている。なお、庇状部38における前記開口部31aの上方に臨む略弧状に形成されている領域において、外レール24との離間間隔は、パチンコ球1個分の幅寸法より大きく、かつ遊技球2個分の幅寸法より小さな幅寸設に設定されている。
【0027】
(設置部材19について)
前記設置部材19は、前記板状部材20の外郭形状より僅かに小さな形状に形成された略矩形状の背面板45と、該背面板45の外周縁部から前方に突出する画壁部46とから前方に開口した箱状に形成されて、該画壁部46の開口前端部を板状部材20の裏面に当接させた状態で、当該板状部材20と設置部材19とがネジにより固定される。そして、設置部材19において板状部材20との間に画成される空間に、各種の可動演出装置71や各種の発光装置73等が設置されて、設置部材19を基材とする1つのユニットとして扱い得るようになっている(
図4参照)。また、前記設置部材19の背面板45には、前記枠状装飾部材31の開口部31aと前後に整列する位置に、略矩形状の開口部19aが前後に開口するよう開設されると共に、該背面板45の裏側に前記図柄表示装置18が着脱自在に取り付けられて、該開口部19aを介して図柄表示装置18の表示部が板状部材20(遊技盤M)の前側に臨むようになっている。
【0028】
(第1始動入賞装置32について)
前記第1始動入賞装置32は、第1始動入賞口32aを遊技領域21内で常に上方へ開口する常時開放タイプの入賞口とされる。第1始動入賞装置32は、前記ステージ42と第1アウト口29との間に配置されている。
【0029】
(入賞ユニット49について)
前記枠状装飾部材31には、前記第2始動入賞装置34および第2アウト口(第2のアウト口)52が設けられる入賞ユニット49が、前記第1アウト口29より上側の右側部に設けられている。この入賞ユニット49は、
図6または
図7に示す如く、枠状装飾部材31に一体的に設けられた設置部80と、該設置部80の前側に着脱自在に配設される意匠部材81とを備える。そして、設置部80と意匠部材81との間に、遊技領域21(第2球流下経路21b)に開口するよう第2始動入賞口(入賞口,第1の入球口)34aおよび第2アウト口52が開設されている。実施例では、設置部80の一部が、枠状装飾部材31を板状部材20に取り付けるための台板部39としての機能を有している。
【0030】
(第2始動入賞装置34について)
前記入賞ユニット49に設けられる第2始動入賞装置34は、該入賞ユニット49に設けられた第2始動入賞口34aを開閉する開閉電動式の可変入賞装置とされる。すなわち、第2始動入賞装置34は、右方向(第2球流下経路21b)に向けて上向きに開口するよう開設された第2始動入賞口34aを開閉可能なフラップ状の開閉部材35と、該開閉部材35を開閉作動する駆動手段82とを備える。開閉部材35は、前記設置部80の前側において前後方向に延在する回転軸35aを介して回動自在に枢支されると共に、該回転軸35aから径方向に延在する開閉部35bを備え、回転軸35aを中心として開閉部35bが第2始動入賞口34aを閉鎖する閉鎖位置と開放する開放位置とに回転変位するよう構成される。実施例では、開閉部35bは、回転軸35aからの延出端が該回転軸35aの略真上に位置する起立姿勢(
図10の実線位置)において第2始動入賞口34aを閉鎖する閉鎖位置(パチンコ球の入賞を規制する状態)となり、該起立姿勢から右方向に傾倒した傾倒姿勢(
図10の二点鎖線位置)となることで、該第2始動入賞口34aが第2球流下経路21b内に開口する開放位置(パチンコ球の入賞を許容する状態)となるよう設定されている。また、前記駆動手段82は、設置部80の裏側(開閉部材35の後方)に配設された第1ソレノイド47と、該設置部80の裏側に位置して第1ソレノイド47のプランジャ47aと開閉部材35における設置部裏側に延出する回転軸35aを連繋する連繋部材48とから構成され、第1ソノレイド47の励磁、非励磁によってプランジャ47aおよび連繋部材48を進退移動することで開閉部材35が開閉作動されるよう構成される。
【0031】
(入賞口用誘導路84について)
前記設置部80には、前記第2始動入賞口34aから左方(枠状装飾部材31の開口部31a側)に離間した位置に、該設置部80の後方に延出する筒状の第1通路画成部83が設けられ、該第1通路画成部83により前後方向に所定長さで延在する前後通路84bが画成される。また、設置部80の前側に配設される意匠部材81は、前面に所定の意匠が施された前壁81aの裏面に、
図7に示す如く、上下方向に離間する上画壁81bおよび下画壁81cと、両画壁81b,81cの左端を連結するように上下方向に延在する側壁81dとが、各壁81b,81c,81dの後端を設置部80の前面に当接するように設けられている。そして、意匠部材81の前壁81a、上下の画壁81b,81cおよび設置部80によって、右方に開口する前記第2始動入賞口34aが画成されると共に、該第2始動入賞口34aに入賞したパチンコ球を左方に案内する左右通路84aが画成されるようになっている。上画壁81bは、第2始動入賞口34aを画成する右端から左側に向かうにつれて下画壁81cに近接するように形成されており、上下の画壁81b,81c、前壁81aおよび設置部80により画成される左右通路84aは、第2始動入賞口34aから離間するにつれて下側に偏倚するよう画成される(
図10参照)。そして、左右通路84aの左端部が、前記第1通路画成部83で画成される前後通路84bの前開口に連通するよう構成されており、該左右通路84aおよび前後通路84bから、第2始動入賞口34aに入賞したパチンコ球を後方へ誘導する入賞口用誘導路(誘導路)84が構成されている。また、第1通路画成部83における設置部80の裏側で開口する第1裏開口83a(入賞口用誘導路84の裏開口)は、後述する球排出経路部材54に形成された入賞球排出経路57の一端に連通接続されており(
図16参照)、第2始動入賞口34aに入賞したパチンコ球は、入賞口用誘導路84を介して入賞球排出経路57に通出されるよう構成される。
【0032】
なお、前記意匠部材81の前壁81aにおける前後通路84bと対向する位置に、右側から左側に向かうにつれて後方傾斜する第1案内片85a(
図7参照)が設けられ、左右通路84aを転動するパチンコ球を第1案内片85aによって前後通路84bにスムーズに通入させ得るよう構成される。また、下画壁81cには、前後通路84bとの連通部分に対応する位置に、前側から後側に向かうにつれて下方傾斜する第2案内片85bが設けられ、左右通路84aのパチンコ球を前後通路84bにスムーズに通入させ得るよう構成される。
【0033】
前記第1ソレノイド47は、
図7〜
図9に示す如く、プランジャ47aの進退方向が板状部材20の板面に沿った左右方向となる姿勢で、該プランジャ47aが開口部31a側(第2始動入賞口34aから離間する側)を向くようにして配置されている。また、前記第1通路画成部83は、前記駆動手段82の配設位置より下方において、第1ソレノイド47のプランジャ47aにおける延出端側に偏倚した下方位置を後方に向けて延出している。
【0034】
(第2アウト口52について)
前記入賞ユニット49に設けられる前記第2アウト口52は、
図5,
図10に示す如く、前記第2始動入賞口34aの上側において、右方向(第2球流下経路21b)に向けて上向きに開口するように設けられ、該第2球流下経路21bを流下するパチンコ球を回収して機裏側に通出し得るよう構成される。また、第2アウト口52は、第2始動入賞口34aと同じ向きを向いており、第2球流下経路21bを右側から左側に向けて略同じ向きで流下してくるパチンコ球が各口52,34aに通入可能になっている。
【0035】
(アウト口用誘導路87について)
前記設置部80の前面には、
図6に示す如く、前記開閉部材35の配設位置より上側に、上下に離間して左右方向に延在する上壁部80aおよび下壁部(壁部)80bと、両壁部80a,80bの左端を連結するように上下方向に延在する側壁部80cとが、各壁部80a,80b,80cの前端を意匠部材81の前壁裏面に当接するように設けられている。そして、設置部80、上下の壁部80a,80bおよび意匠部材81の前壁81aによって、右方に開口する前記第2アウト口52が画成されると共に、該第2アウト口52に入球したパチンコ球を左方に案内する左右通路87aが画成されるようになっている。また、設置部80には、第2アウト口52から左方に離間した位置に、後方に延出する筒状の第2通路画成部86が設けられて(
図7参照)、該第2通路画成部86により前後方向に所定長さで延在する前後通路87bが画成される。そして、第2通路画成部86で画成される前後通路87bが、設置部80、上下の壁部80a,80bおよび前壁81aにより画成される左右通路87aの左端部に連通するよう構成されており、該左右通路87aおよび前後通路87bから、第2アウト口52に入球したパチンコ球を後方へ誘導するアウト口用誘導路87が構成される。また、第2通路画成部86における設置部80の裏側で開口する第2裏開口86a(アウト口用誘導路87の裏開口)は、後述する球排出経路部材54に形成されたアウト球排出経路60の一端に連通接続されており(
図16参照)、第2アウト口52に入球したパチンコ球は、アウト口用誘導路87を介してアウト球排出経路60に通出されるよう構成される。
【0036】
前記第2アウト口52を画成する下壁部80bは、
図10に示す如く、前記第2始動入賞口34aを構成する上画壁81bの右端より右方に延出しており、該下壁部80bによって第2アウト口52と第2始動入賞口34aとが上下に仕切られて隣接するようになっている。また下壁部80bは、第2アウト口52の開口寸法より薄い板状であって、第2アウト口52と第2始動入賞口34aとは、パチンコ球の直径より大きく離間しないよう構成される。すなわち、第2アウト口52と第2始動入賞口34aとを、上下寸法がパチンコ球の直径より充分に薄い下壁部80bを挟んで隣接させることで、第2球流下経路21b(遊技領域21)から第2アウト口52または第2始動入賞口34aにパチンコ球が通入したときに、何れの口52,34aに通入したのかを明確に認識させ得ないようになっている。なお、前記下壁部80bは、前記アウト口用誘導路87を画成する底壁であって、該底壁の下面が第2始動入賞口34aの上縁に臨んでいる。また、前記第2始動入賞装置34の開閉部材35は、前記閉鎖位置において開閉部35bの延出端が下壁部80bの下側に位置すると共に、該開閉部35bの延出端と下壁部80bの下面との間の隙間は、パチンコ球の通過が不能な寸法に設定される。
【0037】
前記第2始動入賞口34aおよび第2アウト口52の前縁を画成する前記意匠部材81の表面には、
図5,
図6に示す如く、第2始動入賞口34aの前縁を画成する部分と第2アウト口52の前縁を画成する部分とに亘って統一的な意匠が連続して施されている。また意匠部材81の表面は、不透明に構成されて、前側から裏側を視認不能に構成されている。すなわち、遊技者が意匠部材81を目視した場合に、第2始動入賞口34aと第2アウト口52との境界を明確に識別し得ないようになり、第2球流下経路21b(遊技領域21)から第2アウト口52または第2始動入賞口34aにパチンコ球が通入したときには、何れの口52,34aに通入したのかが分かり難くなっている。更に、意匠部材81は、第2始動入賞口34aに入賞したパチンコ球を誘導する前記入賞口用誘導路84における左右通路84a(側方への延在部分)の前縁、および第2アウト口52に入球したパチンコ球を誘導する前記アウト口用誘導路87における左右通路87a(側方への延在部分)の前縁を覆っている。これにより、第2アウト口52または第2始動入賞口34aに通入したパチンコ球が板状部材20の後方に誘導されるまでの間においても、該パチンコ球が転動する様子を遊技者が認識し得ないようになっている。
【0038】
前記第2通路画成部86は、
図7〜
図9に示す如く、前記駆動手段82の配設位置より上方において、第1ソレノイド47のプランジャ47aの延出端側に偏倚した上方位置を後方に向けて延出している。すなわち、入賞ユニット49に設けられて第2アウト口52に入球したパチンコ球を板状部材20の後方に誘導するアウト口用誘導路87を画成する第2通路画成部86と、入賞ユニット49に設けられて第2始動入賞口34aに入賞したパチンコ球を板状部材20の後方に誘導する入賞口用誘導路84を画成する第1通路画成部83とを上下に離間することで画成される空間部分に、前記開閉部材35の駆動手段82を配置して、スペースの有効利用を図り得るようになっている。
【0039】
(発光基板88について)
前記枠状装飾部材31における前記入賞ユニット49を構成する設置部80に連設されて左方に延在する枠状基部37の上側に、前面に複数のLED等の発光体88aを実装した発光基板88が配設されている(
図6,
図7参照)。該発光基板88が配設される部位の枠状装飾部材31は透明に形成されており、該枠状装飾部材31の前側に配設される装飾部品41を、該発光基板88の発光体88aにより裏側から照明し得るよう構成される。この装飾部品41は、入賞ユニット49の意匠部材81における前記入賞口用誘導路84を画成している側壁81dの左側に隣接して設けられており、前記発光体88aから装飾部品41に向けて照射されて拡散した光が、該側壁81dに照射可能に構成されている。すなわち、側壁81dを光が透過可能に構成することで、装飾部品41を照明する光を利用して、入賞口用誘導路84における第2始動入賞口34aから離間する奥側から該第2始動入賞口34aを照明することができるようになっている。
【0040】
(球通過ゲート36について)
前記板状部材20には、
図3,
図10に示す如く、前記枠状装飾部材31より右側に画成されている前記第2球流下経路21bに、パチンコ球が通過可能な球通過ゲート36が配設されている。球通過ゲート36には、該ゲート36をパチンコ球が通過したことを検知するゲートセンサ(図示せず)が配設される。そして、ゲートセンサが接続される図示しない制御装置は、該ゲートセンサの球検知に基づき前記第2始動入賞装置34の開閉部材35を開放するか否かの始動口開放抽選を行うよう構成されている。そして、始動口開放抽選に当選した場合に、制御装置は前記第2始動入賞装置34(第1ソレノイド47)を制御して開閉部材35を開放するよう設定される。
【0041】
(遊技釘群30A,30B,30Cについて)
前記遊技領域21における第2球流下経路21bには、パチンコ球の流下経路を変更することで前記第2アウト口52へ向けてパチンコ球が流下する割合、前記第2始動入賞口34aへ向けてパチンコ球が流下する割合および該第2始動入賞口34aより下側へ向けてパチンコ球が流下する割合を調節可能な調節手段としての多数の遊技釘30が植設されている。そして、これら遊技釘30を調節することで、第2球流下経路21bを流下するパチンコ球の流下方向を変更して、第2アウト口52、第2始動入賞口34aおよび第2始動入賞口34aより下側への各パチンコ球の流下割合を変更し得るよう構成される。具体的には、第2球流下経路21bにおける前記第2アウト口52の側方および上方に位置する第1遊技釘群30A(
図10において一点鎖線で囲まれている遊技釘30)を調節することにより、第2球流下経路21bを流下するパチンコ球が前記第2アウト口52に入球するか第2始動入賞口34aに入賞するか否かの確率を変更し得るようになっている。第1遊技釘群30Aは、実施例では4つの遊技釘30で構成されており、上側の2本の遊技釘30,30と下側の2本の遊技釘30,30との間に形成されて左右方向に延在する流路は、右側から左側(第2アウト口52から離間する側から近接する側)に向けて第2アウト口52の開口方向(右上斜め方向)に略沿う方向に延在するよう形成されている。すなわち、第1遊技釘群30Aによって形成されて左右方向に延在する流路は、第2アウト口52の開口方向と略同じ向きで開口している前記第2始動入賞口34aの開口向きとも略同じとなっている。また、第1遊技釘群30Aにおける下側の2本の遊技釘30,30の間の隙間30Aaは、パチンコ球が通過可能な寸法に設定されており、第1遊技釘群30Aの左右方向に延在する流路に沿って流下してくるパチンコ球が隙間30Aaから落下することで第2始動入賞口34a側に向かい得るよう構成されている。すなわち、第1遊技釘群30Aで形成される左右方向の流路に沿って流下してくるパチンコ球は、第2アウト口52および第2始動入賞口34aの直前で流下経路が変更されるようになっている。
【0042】
また、前記第2球流下経路21bにおける前記第2始動入賞口34aの側方および上方に位置する第2遊技釘群30B(
図10において二点鎖線で囲まれている遊技釘30)を調節することにより、第2球流下経路21bを流下するパチンコ球が第2始動入賞口34aに入賞するか、該第2始動入賞口34aより下側に流下するか否かの確率を変更し得るようになっている。更に、第2球流下経路21bにおける前記第2アウト口52の上方で、かつ前記球通過ゲート36の配設位置の上方に位置する第3遊技釘群30C(
図10において実線で囲まれている遊技釘30)を調節することにより、第2球流下経路21bを流下するパチンコ球が第2アウト口52および第2始動入賞口34aに向かう割合と、パチンコ球が第2アウト口52および第2始動入賞口34aに向かうことなく該第2始動入賞口34aより下側に向かう割合とを変更し得るようになっている。すなわち、各遊技釘群30A,30B,30Cを調節することで、第2球流下経路21bを流下するパチンコ球が、第2アウト口52に向けて流下する割合、第2始動入賞口34aに向けて流下する割合および第2始動入賞口34aより下側に流下する割合(第2アウト口52および第2始動入賞口34aの何れに向けてもパチンコ球が流下しない割合)を変更し得るようになっている。なお、第3遊技釘群30Cは、球通過ゲート36との位置関係でもパチンコ球の流下方向が変更されるので、該球通過ゲート36も調節手段として機能している。
【0043】
(特別入賞装置33について)
前記枠状装飾部材31に配設した第2始動入賞装置34(第2始動入賞口34a)より下側の遊技領域21(第2球流下経路21b)の板状部材20に配設された前記特別入賞装置(入球ユニット)33は、特別入賞口(第2の入球口)33eが開閉体(開閉部材)33aで常には閉鎖されている。そして、前記図柄表示装置18での図柄変動の結果、図柄表示装置18の表示部に所定の図柄組み合わせ(例えば同一図柄の三つ揃い等)で図柄が停止表示されることで所謂「大当り」が発生した場合に、前記制御装置によって開閉体33aを開放するよう作動制御し、これにより遊技領域21(第2球流下経路21b)に開口した特別入賞口33eへの入賞により多数の賞球を獲得し得るように構成されている。なお、特別入賞口33eは、後述する球排出経路部材54に形成された特別入賞球排出経路58の一端に連通接続されている。また、特別入賞装置33を構成する装置本体33bには、前記特別入賞口33eより下側に、遊技領域21を流下するパチンコ球が入賞可能な普通入賞口50が設けられており(
図3,
図4参照)、該普通入賞口50は、前記球排出経路部材54に形成された普通入賞球排出経路59の一端に連通接続される。
【0044】
前記特別入賞装置33の装置本体33bには、前記開閉体33aを開閉作動する駆動手段としての第2ソレノイド89を収容するための空間を本体内部に画成するため、装置本体33bの後壁の一部を後方に突出している。そして、装置本体33bの後壁に形成された突出部分33cは、装置本体33bを第3装着口28に取り付けた状態で板状部材20の後方に突出するようになっている(
図8参照)。また、装置本体33bには、
図17に示す如く、前記第2ソレノイド89の配設位置の側方(実施例では左側)において、特別入賞口33eに入賞したパチンコ球を後方へ誘導する第2の誘導路を画成する通路形成部33dが、前記突出部分33cから後方に突出するように設けられ、該通路形成部33dに下向きに開放する開口33fが開設されている(
図14参照)。そして、特別入賞口33eは、球排出経路部材54の特別入賞球排出経路58に開口33fを介して連通接続されるようになっている。すなわち、特別入賞口33eに入賞したパチンコ球は、通路形成部33d(第2の誘導路)によって後方に誘導された後、該通路形成部33dに設けた開口33fから特別入賞球排出経路58に通入するよう構成される。なお、通路形成部33dには、該通路形成部33dの開口33fを通出するパチンコ球(特別入賞口33eに入賞したパチンコ球)を検出可能な特別入賞検出スイッチ74が配設されている。
【0045】
(球排出経路部材54について)
図5に示す如く、前記設置部材19には、前記第2始動入賞口34a、特別入賞口33e、普通入賞口50に入賞したパチンコ球(セーフ球)および第2アウト口52に入球したパチンコ球(アウト球)を排出案内する球排出経路部材54が配設されている。この球排出経路部材54は、
図11,
図12に示す如く、設置部材19にネジ止め固定される第1基体55と、該第1基体55に対して前側からネジ止め固定される第2基体56とから構成され、両基体55,56を前後の関係で組み付けることで、第2始動入賞口34aに入賞したパチンコ球を排出案内する入賞球排出経路57、特別入賞口33eに入賞したパチンコ球を排出案内する特別入賞球排出経路58、普通入賞口50に入賞したパチンコ球を排出案内する普通入賞球排出経路59および、第2アウト口52に入球したパチンコ球を排出案内するアウト球排出経路60が形成されるよう構成してある。なお、各入賞口34a,33e,50に対するパチンコ球の入賞および第2アウト口52に対するパチンコ球の入球について、区別しない場合は通入という場合がある。
【0046】
(入賞球排出経路57について)
図11,
図12に示す如く、前記球排出経路部材54に形成される入賞球排出経路(入賞口用排出路,排出路)57は、上下方向に延在するように形成されたものであって、前記第2基体56に形成された入賞用開口(連通口)56aを介して前方に開口し、該入賞用開口56aから球排出経路部材54の下端まで延在している。そして、入賞用開口56aが、前記入賞口用誘導路84の第1裏開口83aに連通接続し、前記第2始動入賞口34aに入賞したパチンコ球は、入賞口用誘導路84から入賞球排出経路57に通入するよう構成される。球排出経路部材54には、入賞球排出経路57の下端で下方に向けて開口する第1排出口61が形成され、入賞球排出経路57を流下するパチンコ球は、第1排出口61から機外に排出されるよう構成される。入賞球排出経路57は、
図16に示す如く、前記入賞用開口56aが上端で開口する第1入賞用縦通路57aと、該第1入賞用縦通路57aの下端に連通されて後方傾斜する第2入賞用縦通路57bと、該第2入賞用縦通路57bの下端に連通されて下方に延在する第3入賞用縦通路57cと、該第3入賞用縦通路57cの下端に連通されて前方傾斜する第4入賞用縦通路57dと、該第4入賞用縦通路57dの下端に連通されて下方に延在して前記第1排出口61が下端で開口する第5入賞用縦通路(排出部)57eとを備える。第1入賞用縦通路57a、第3入賞用縦通路57cおよび第5入賞用縦通路57eは前後方向に傾くことなく上下に延在すると共に、第1入賞用縦通路57aおよび第5入賞用縦通路57eに対して第3入賞用縦通路57cは後方に所定量だけ偏倚しており、第1入賞用縦通路57aおよび第5入賞用縦通路57eを前後方向に傾斜する第2入賞用縦通路57bおよび第4入賞用縦通路57dを介して第3入賞用縦通路57cの上下端に接続することで、該第3入賞用縦通路57cの前側に後述する第2空間S2を画成するよう構成される。
【0047】
前記入賞球排出経路57における第1入賞用縦通路57aおよび第5入賞用縦通路57eの形成位置に対応する球排出経路部材54の前面は、該球排出経路部材54を設置部材19に取り付けた状態で、該設置部材19の前記開口部19aにおける前側開口面に位置するよう構成される。そして、球排出経路部材54を取り付けた設置部材19を前記板状部材20の裏側に取り付けた状態で、球排出経路部材54における設置部材19の前側開口面に臨む前面が、板状部材20の裏面に近接して該板状部材20を裏側から支持可能に構成されている(
図16参照)。また、第1入賞用縦通路57aおよび第2入賞用縦通路57bに対して第4入賞用縦通路57dおよび第5入賞用縦通路57eは、右方に所定量だけ偏倚して形成されており(
図11参照)、第3入賞用縦通路57cの一部を右方に傾くように形成することで、該第3入賞用縦通路57cを介して第2入賞用縦通路57bと第4入賞用縦通路57dとが連通されている。そして、前記入賞用開口56aを介して前記入賞口用誘導路84に、前記第1ソレノイド47におけるプランジャ47a側で連通接続する第1入賞用縦通路57aに対し、第3入賞用縦通路57cの一部および第4〜第5入賞用縦通路57d,57eは、第1ソレノイド47の本体側下方に位置するようになっている。実施例では、第1入賞用縦通路57aおよび第5入賞用縦通路57eに対して第3入賞用縦通路57cは、入賞球排出経路57の略前後幅だけ後方に偏倚すると共に、第1入賞用縦通路57aおよび第2入賞用縦通路57bに対して第4入賞用縦通路57dおよび第5入賞用縦通路57eは、入賞球排出経路57の左右幅の略半分だけ右方に偏倚している。
【0048】
(始動入賞検出スイッチ62の取付部について)
前記球排出経路部材54には、入賞球排出経路57を流下するパチンコ球(第2始動入賞口34aに入賞したパチンコ球)を検出可能な前記始動入賞検出スイッチ62が配設されている。すなわち、
図11および
図12に示す如く、前記第1基体55には、第2基体56における入賞用開口56aより下方に、前方に開口する第1収容部90が後方に向けて凹設されると共に、第2基体56には、第1収容部90に対向する位置に、後方に開口する第2収容部91が前方に向けて凹設されている。そして、第1基体55と第2基体56とを前後に組み付けることで、第1収容部90と第2収容部91とで画成される空間に、前記始動入賞検出スイッチ62が収容状態で保持されるよう構成される。始動入賞検出スイッチ62には、パチンコ球の通過を許容する検出孔62aが設けられており、両収容部90,91で画成される空間に収容保持された状態で、該検出孔62aが第1入賞用縦通路57aに臨むようになっている。
【0049】
前記第1基体55における第1入賞用縦通路57aを画成する上壁部に、
図11に示す如く、前方に向けて突出する位置決め突部92が設けられると共に、第2基体56における入賞用開口56aを画成する上壁部に、上下および後方に開口する凹部93が設けられており、第1基体55と第2基体56とを前後に組み付ける際に凹部93に位置決め突部92を嵌合することで、第1入賞用縦通路57aと入賞用開口56aとが精度よく連通するように位置決めされる。また、第1基体55には、第1入賞用縦通路57aにおける位置決め突部92の下面に、球案内部94が設けられている。この球案内部94の前面には、
図11に示す如く、位置決め突部92の下面から下方に離間するにつれて後方傾
斜する第1案内面94aと、該第1案内面94aの下端に連設されて前記第1収容部90の形成位置まで延在する第2案内面94bとが形成される。すなわち、入賞用開口56aから通入したパチンコ球は、第1案内面94aおよび第2案内面94bによって始動入賞検出スイッチ62の検出孔62aに向けてスムーズに案内されるようになっている。
【0050】
ここで、前記第1収容部90に始動入賞検出スイッチ62の後端部を収容した状態で前記検出孔62aは、該検出孔62aを画成するスイッチ本体の壁の前後厚み分だけ第1収容部90の後端面より前側に位置している。このため、前記第1案内面94aの傾斜に沿って下方に向けて案内されるパチンコ球が、前記スイッチ本体の壁の上面に当接して検出孔62aへのスムーズな通入が阻害されるおそれがある。そこで、実施例では、前記第2案内面94bの上部を、スイッチ本体の壁の上方に僅か(検出孔62aの上方には臨まない位置)に突出させると共に、下部を後方傾斜させている。これにより、第1案内面94aの傾斜に沿って下方に向けて案内されるパチンコ球が第2案内面94bの上部側に接触することで、該パチンコ球がスイッチ本体の壁の上面に当接することなく確実に検出孔62aに通入し得るようになっている。
【0051】
(アウト球排出経路60について)
図11,
図12に示す如く、前記球排出経路部材54に形成されるアウト球排出経路(アウト口用排出路)60は、前記第1基体55に形成されたアウト用開口55aを介して前方に開口し、該アウト用開口55aが、前記アウト口用誘導路87の第2裏開口86aに連通接続し、前記第2アウト口52に入球したパチンコ球は、アウト口用誘導路87からアウト球排出経路60に通入するよう構成される(
図16参照)。アウト球排出経路60は、アウト用開口55aから右側方に向けて横方向に延在するアウト用横通路60aと、該アウト用横通路60aの右端に連通接続して下方に延在するアウト用縦通路95とを備える。アウト用縦通路95は、アウト用横通路60aの右端に連通して後方傾斜する第1アウト用縦通路95aと、該第1アウト用縦通路95aの下端に連通されて下方に延在する第2アウト用縦通路95bと、該第2アウト用縦通路95bの下端に連通されて後方傾斜する第3アウト用縦通路95cと、該第3アウト用縦通路95cの下端に連通されて下方に延在する第4アウト用縦通路95dと、該第4アウト用縦通路95dの下端に連通されて前方傾斜する第5アウト用縦通路95eと、該第5アウト用縦通路95eの下端に連通されて下方に延在する第6アウト用縦通路95fとから構成されて、該第6アウト用縦通路95fが前記第5入賞用縦通路57eの途中に連通接続されている。第2アウト用縦通路95b、第4アウト用縦通路95dおよび第6アウト用縦通路95fは、前後方向に傾くことなく上下に延在すると共に、第2アウト用縦通路95bは、前記アウト用横通路60aに対して後方に所定量だけ偏倚している。また、第2アウト用縦通路95bに対して第4アウト用縦通路95dが後方に所定量だけ偏倚して、該第4アウト用縦通路95dが前後方向の位置が揃った並列状態で前記第3入賞用縦通路57cに対して並列状態で延在している。更に、第5アウト用縦通路95eおよび第6アウト用縦通路95fが、対応する前記第4入賞用縦通路57dおよび第5入賞用縦通路57eに対して前後方向の位置が揃った並列状態で延在するよう構成される。すなわち、第3入賞用縦通路57cと並列に延在する第4アウト用縦通路95dの前側に、後述する第2空間S2が画成されるようになっている。
【0052】
前記アウト用横通路60aは、前記開閉部材35の駆動手段82(第1ソレノイド47および連繋部材48)の上方を該駆動手段82と上下に重なるように横方向に延在すると共に、第1アウト用縦通路95aおよび第2アウト用縦通路95bは、該ソレノイド47(駆動手段82)の右方(プランジャ47aの延出側とは反対側の側方)を縦方向に延在するよう構成されている(
図9参照)。また、第1ソレノイド47(駆動手段82)の右方に位置する第2アウト用縦通路95bに対し、前記第3入賞用縦通路57cと並列状態で位置する第4アウト用縦通路95dは左方に偏倚して第1ソレノイド47(駆動手段82)の下方に延在しており、第2アウト用縦通路95bの下部および第3アウト用縦通路95cは、下方に向かうにつれて左方に傾斜するよう構成される。すなわち、前記枠状装飾部材31の入賞ユニット49に形成した第2始動入賞口34aの上側に位置する第2アウト口52に入球したパチンコ球を排出するアウト球排出経路60は、該第2始動入賞口34aを開閉作動するための駆動手段82を迂回するように延在した後に、第2始動入賞口34aに入賞したパチンコ球を排出する入賞球排出経路57に連通するよう構成される。従って、実施例の球排出経路部材54では、第2始動入賞口34aに入賞したパチンコ球および第2アウト口52に入球したパチンコ球は、球排出経路部材54の下端部で集合して前記第1排出口61から排出される。なお、第3〜第5入賞用縦通路57c〜57eおよび第4〜第6アウト用縦通路95d〜95fの内部には、上下方向に離間して複数の突起63が設けられ、該突起63にパチンコ球が接触することで流下速度を緩和するようにしてある。
【0053】
前記球排出経路部材54には、前記アウト球排出経路60におけるアウト用横通路60aおよび第1〜第3アウト用縦通路95a〜95cにより囲まれた部分に、前方に開口する収容凹部64が画成され、該収容凹部64に、前記駆動手段82が収容されるよう構成される(
図16参照)。すなわち、アウト用横通路60aおよび第1〜第3アウト用縦通路95a〜95cは、駆動手段82に対して上下方向および左右方向で重なるように形成されて、該駆動手段82や球排出経路部材54を配設するために板状部材20の後方に必要となる設置スペースを小さくし得るようになっている。なお、前記第1基体55には、収容凹部64の後面を画成する部分に複数の放熱孔64aが形成されており、該収容凹部64に収容された第1ソレノイド47が発する熱を該放熱孔64aから放熱し得るよう構成される。
【0054】
(特別入賞球排出経路58について)
前記球排出経路部材54には、
図11に示す如く、前記入賞球排出経路57の左側に隣接して特別入賞球排出経路(第2の排出路)58が上下方向に延在するよう形成されている。具体的には、第4入賞用縦通路57dの途中から第5入賞用縦通路57eの下端までの間に亘って、該縦通路57d,57eの左側に隣接して特別入賞球排出経路58が延在している。球排出経路部材54には、特別入賞球排出経路58の上端で上方に向けて開口する特別用開口65が形成されている。そして、球排出経路部材54を配設した設置部材19を板状部材20の裏側に組み付けた状態で、
図14に示す如く、前記特別入賞装置33の通路形成部33dが特別用開口65の上側に臨んで、該通路形成部33dに開設した開口33fが特別用開口65に連通するよう構成される。すなわち、特別入賞球排出経路58は、特別用開口65および開口33fを介して前記特別入賞装置33の特別入賞口33eに連通接続される。
【0055】
前記球排出経路部材54には、特別入賞球排出経路58の下端で下方に向けて開口する第2排出口66が前記第1排出口61の左側に隣接して形成されており、特別入賞口33eに入賞したパチンコ球は、第2排出口66から機外に排出されるよう構成される。なお、特別入賞球排出経路58の内部には、上下方向に離間して複数の突起63が設けられ、該突起63にパチンコ球が接触することで流下速度を緩和するようにしてある。また、前記第5入賞用縦通路57eの左右両側に位置する特別入賞球排出経路58および第6アウト球用縦通路95fの形成位置に対応する球排出経路部材54の前面は、第5入賞用縦通路57eの形成位置に対応する球排出経路部材54の前面と同様に前記開口部19aにおける前側開口面に位置しており、球排出経路部材54を取り付けた設置部材19を前記板状部材20の裏側に取り付けた状態で、球排出経路部材54における設置部材19の前側開口面に臨む前面が、左右方向に3つの通路幅で板状部材20の裏面に近接して該板状部材20を裏側から支持可能になっている。
【0056】
(普通入賞球排出経路59について)
前記球排出経路部材54には、
図11に示す如く、前記特別入賞球排出経路58の左側に隣接して普通入賞球排出経路59が上下方向に延在するよう形成されている。球排出経路部材54には、普通入賞球排出経路59の上部で前方に向けて開口する普通用開口67が形成されており、該普通入賞球排出経路59は、普通用開口67を介して前記普通入賞口50に連通接続される。また球排出経路部材54には、普通入賞球排出経路59の下端で下方に向けて開口する第3排出口68が前記第2排出口66の左側に隣接して形成されており、普通入賞口50に入賞したパチンコ球は、第3排出口68から機外に排出されるよう構成される。すなわち、球排出経路部材54には、左右方向に並んで3つの排出口61,66,68が形成されている。なお、球排出経路部材54には、普通入賞球排出経路59を流下するパチンコ球(普通入賞口50に入賞したパチンコ球)を検出可能な普通入賞検出スイッチ69が配設されている。
【0057】
(空間S1,S2について)
前記球排出経路部材54を前記設置部材19の背面板45の前側に配設した状態で、前記アウト球排出経路60におけるアウト用横通路60a、第1〜第2アウト用縦通路95a〜95bおよび入賞球排出経路57における第1入賞用縦通路57aの形成部の裏面と、背面板45の前面との間に上方および左側方(開口部19aの中央側)に開放する第1空間S1が画成される(
図14〜
図16参照)。そして、背面板45に配設した後述する可動体70が、該第1空間S1内を移動可能に構成されている。また、設置部材19を板状部材20の裏側に配設した状態で、前記アウト球排出経路60における第4アウト用縦通路95dおよび入賞球排出経路57における第3入賞用縦通路57cの形成部の前面と板状部材20の裏面との間に第2空間S2が画成され、該第2空間S2に前記特別入賞装置33における板状部材20の裏面から後方に突出する前記突出部分33cが収容されるよう構成される(
図16,
図17参照)。なお、実施例の球排出経路部材54では、第4アウト用縦通路95dおよび第3入賞用縦通路57cを他の通路に対して後方に偏倚してアウト球排出経路60および入賞球排出経路57を部分的に後方に向けて凹むように折曲形成することで、前記第2空間S2を画成している。
【0058】
また、前記球排出経路部材54における前記第2空間S2を画成している部分において、後側から前側に向けて傾斜する第4入賞用縦通路57dおよび第5アウト用縦通路95eは、前記特別入賞装置33の突出部分33cから後方に突出している前記通路形成部33dの右側方に一部が左右方向で重なるようにして延在している(
図17参照)。すなわち、球排出経路部材54における入賞球排出経路57およびアウト球排出経路60を、特別入賞装置33の通路形成部33dに対して前後に重ならない位置に延在させることで、前後スペースをより小さくし得るよう構成される。
【0059】
ここで、前記入賞球排出経路57は、
図16に示す如く、特別入賞装置33の上方に臨む第1入賞用縦通路57aにおいて前方に開口して前記入賞口用誘導路84の第1裏開口83aに連通する前記入賞用開口(連通口)56aは、特別入賞装置33の突出部分33cの後端より前側に偏倚すると共に、特別入賞装置33の下方に臨む第5入賞用縦通路57eに画成される第1排出口(排出口)61の一部は、特別入賞装置33の突出部分33cの後端に対して前側に偏倚している(第5入賞用縦通路57eの前面は特別入賞装置33の突出部分33cの後端より前側に偏倚している)。すなわち、入賞球排出経路57は、特別入賞装置33の上方前側から第2入賞用縦通路57bが後方傾斜して突出部分33cとの干渉を回避した後、第3入賞用縦通路57cが突出部分33cの後方に重なる位置を下方向に延在し、更に第4入賞用縦通路57dが特別入賞装置33の後方から下方前側に向けて前方傾斜するよう延在することで、入賞球排出経路57が特別入賞装置33に干渉することなく入賞口用誘導路84との連通口である入賞用開口56aやパチンコ球を排出する第1排出口61が画成される第5入賞用縦通路57eを板状部材20の裏面に近接位置させ得るよう構成される。言い替えるなら、入賞球排出経路57における前後方向に傾斜する第2入賞用縦通路57bの上方および第4入賞用縦通路57dの下方には、前記設置部材19の背面板45との間に大きな空間を画成し得るようになっている。
【0060】
(可動演出装置71について)
前記設置部材19には、前記第2球流下経路21bの裏側に臨む部分に、左右方向に往復移動自在な可動体70を備えた可動演出装置71が配設されており、前記図柄表示装置18で行われる図柄変動演出に合わせて可動体70を作動させることで、遊技の興趣を向上するよう構成してある。可動体70は、前記背面板45における開口部19aの下端縁より上側に延在して、該背面板45の前面に沿って左右方向に直線的に往復移動可能に支持されている。また可動演出装置71は、
図13に示す如く、前記背面板45における開口部19aの下端縁より下方に配設されて可動体70に連繋した駆動手段72を備え、該駆動手段72によって可動体70は、前記枠状装飾部材31の開口部31aに臨んで前側に露出する作動位置と、開口部31aの中央側から作動位置より離れて枠状装飾部材31および板状部材20の裏側に隠れる待機位置との間を往復移動するよう構成される。そして、可動体70は、
図14,
図15に示す如く、待機位置において背面板45と球排出経路部材54との間に画成される前記第1空間S1に下端部が収容されるようになっている。
【0061】
前記駆動手段72は、
図13に示す如く、機構カバー96の内部に収容されたラック・ピニオン等からなる作動機構97と、該機構カバー96の前側に突出するように配設されて作動機構97を作動する駆動モータ98とを備え、駆動モータ98を駆動して作動機構97を作動することで、前記可動体70が作動位置と待機位置と間を移動するよう構成される。前記機構カバー96の前面は、
図14、
図16、
図17に示す如く、前記球排出経路部材54における第3入賞用縦通路57cおよび第4アウト用縦通路95dの後面に近接して対向しており、該機構カバー96によって球排出経路部材54(第3入賞用縦通路57cおよび第4アウト用縦通路95d)が後方へ撓むのを防止し得るよう構成される。これに対し、前記機構カバー96の前側に配設される駆動モータ98は、
図13に示す如く、球排出経路部材54における第3アウト用縦通路95cの下方で第4アウト用縦通路95dの右側方において左右方向に重なるように位置している。すなわち、アウト球排出経路60を左右方向に折曲することで画成した空間に駆動モータ98を位置させることで、機構カバー96の前面を利用して排出経路部材54を支持させ得るようになっている。
【0062】
(磁気センサ99について)
図11および
図13に示す如く、前記球排出経路部材54の上部右側に、磁気センサ99を着脱自在に取り付けるためのセンサ設置部100が一体的に設けられている。このセンサ設置部100には、固定手段としての皿ビス101を介して磁気センサ99が位置決め固定されるよう構成されており、球排出経路部材54を取り付けた設置部材19を板状部材20の裏側に取り付けた状態で、磁気センサ99が板状部材20の裏面に近接位置して、前記前枠13の透視保護板13bに磁石が近づけられたときに、該磁石の磁気を磁気センサ99で検出し得るよう構成される。なお、磁気センサ99は、前記制御装置に電気的に接続されて、該磁気センサ99が磁気を検出した際に、制御装置が警報を発するようにスピーカを制御したり、打球発射装置16の作動を停止制御するよう構成される。
【0063】
前記設置部材19の右側の画壁部46に、内側に向けて所定幅で突出する支持段部102が上下方向に延在するように設けられており(
図13参照)、前記センサ設置部100の裏面を該支持段部102の前側に当接した状態で、該センサ設置部100を支持段部102にネジ止めすることで、球排出経路部材54の上部側が設置部材19に対して位置決め固定されるよう構成される。
【0064】
(発光装置73について)
前記球排出経路部材54の上端部には、待機位置に位置する可動体70の前方に臨む発光装置73が配設されている。発光装置73は、待機位置に位置する可動体70と前記枠状装飾部材31の装飾部品41との間に臨んでおり(
図15参照)、該発光装置73に設けたLED等の発光体を点灯することで、装飾部品41を裏側から照らして明輝させ得るよう構成される。なお、発光装置73は、
図13または
図15に示す如く、前記アウト用横通路60aの上方に延在するよう配設されると共に、該発光装置73の裏面はアウト用横通路60aの裏面から後方に突出しないよう構成される。また発光装置73は、前記設置部材19の支持段部102にネジ止め固定されており、該発光装置73が球排出経路部材54を設置部材19に固定するための部材としても機能している。なお、発光装置73とセンサ設置部100もネジ止め固定されている。
【0065】
前記発光装置73には、前記球排出経路部材54におけるアウト用開口55aの上方に近接する位置に位置決め部103が設けられ、前記枠状装飾部材31に設けた被位置決め部104を該位置決め部103に係合することで(
図15参照)、発光装置73に対して枠状装飾部材31が位置決めされるよう構成される。被位置決め部104は、枠状装飾部材31に設けられている前記入賞ユニット49におけるアウト口用誘導路87の第2裏開口86aに近接する位置に設けられており(
図7参照)、位置決め部103と被位置決め部104とを係合することで、第2裏開口86aとアウト用開口55aとが前後方向に整合するように位置決めされて、アウト口用誘導路87から前記アウト球排出経路60へのパチンコ球のスムーズな通入を図り得るようになっている。
【0066】
(遊技状態について)
ここで、実施例のパチンコ機10では、遊技が行われる遊技状態として3つの状態が設定されている。すなわち、パチンコ機10において通常行われる通常状態と、該通常状態に較べて大当りの発生確率が高く、かつ前記第2始動入賞装置34の第2始動入賞口34aへの入賞確率が高く設定された確率変動状態と、通常状態に較べて大当りの発生確率が同等で、かつ第2始動入賞装置34の第2始動入賞口34aへの入賞確率が高く設定された入賞率向上状態が設定されている。そして、前記第1始動入賞口32aまたは第2始動入賞口34aへパチンコ球が入賞した際に、前記遊技状態を変更するか否かが前記制御装置で決定される。
【0067】
また、前述したように、前記球通過ゲート36をパチンコ球が通過したことをゲートセンサが検知したことを契機として始動口開放抽選が行われ、該始動口開放抽選の結果が当選の場合に、第2始動入賞口34aを開放するよう第2始動入賞装置34が駆動制御される。すなわち、実施例のパチンコ機10では、前記球通過ゲート36のゲートセンサがパチンコ球を検知して行われる始動口開放抽選の結果が当選となることが、前記第2始動入賞装置34の第2始動入賞口34aを開放する開放条件とされている。
【0068】
そして、前記第2始動入賞口34aを開放してから所定の閉鎖条件が成立することで、該第2始動入賞口34aが閉鎖されるようになっている。ここで、前記第2始動入賞口34aを閉鎖する閉鎖条件としては、例えば前記開閉部材35が開放位置(入賞許容位置)に移動してからの経過時間(第2始動入賞口34aの開放時間)や、第2始動入賞口34aへの設定数のパチンコ球の入賞等が挙げられるが、これに限られるものではない。すなわち、パチンコ機10において入賞口を開閉する開閉式の始動入賞装置に採用される開閉部材35の開放条件および閉鎖条件に従って第2始動入賞装置34が駆動制御される。
【0069】
(特定条件について)
また、実施例のパチンコ機10では、前記第2始動入賞装置34の第2始動入賞口34aを開放する開放条件および該第2始動入賞口34aを閉鎖する閉鎖条件は、遊技状態に応じて設定されている。すなわち、遊技状態が前記確率変動状態および入賞率向上状態の場合には、遊技状態が通常状態の場合に較べて、前記第2始動入賞装置34の第2始動入賞口34aが開放され易くなるよう前記開放条件や閉鎖条件が設定されて、第2始動入賞口34aへの入賞率を高くするよう構成されている。具体的には、実施例では、遊技状態が前記確率変動状態および入賞率向上状態の場合には、遊技状態が通常状態の場合に較べて、前記始動口開放抽選の結果が確定するまでの時間が短くなるよう設定されると共に、第2始動入賞口34aの1回の開放毎の開放時間を長く設定することで、確率変動状態および入賞率向上状態における第2始動入賞口34aへの入賞確率を高くしている。例えば、遊技状態が通常状態の場合には、始動口開放抽選の結果が確定するまでの時間が略30秒で、かつ第2始動入賞口34aの開放時間が0.1秒/1回に設定されるのに対し、遊技状態が確率変動状態および入賞率向上状態の場合には、始動口開放抽選の結果が確定するまでの時間が略2秒で、かつ第2始動入賞口34aの開放時間が2秒/1回に設定されている。
【0070】
そして、前記特別入賞装置33および第2始動入賞装置34の夫々を、前記板状部材20の右側部に配置したことで、パチンコ球が第1球流下経路21aを流下する場合に較べて、前記第2球流下経路21bを流下する場合の方が、各入賞装置33,34に入賞し易くなっている。従って、実施例のパチンコ機10は、特定の条件が成立した場合(大当り状態、遊技状態が確率変動状態または入賞率向上状態となった場合)に、パチンコ球を第2球流下経路21bへ打ち出す「右打ち(ゴム打ち)」を実施し、特定条件が不成立の場合には、パチンコ球を第1球流下経路21aへ打ち出す「左打ち」を実施することで、所定の遊技が行われるよう構成されている。このように、遊技者が遊技状態(特定条件の成立・不成立)に応じて前記操作ハンドル17を操作してパチンコ球の打ち出し位置を変更するよう構成することで、遊技者に能動的な遊技参加を促し、遊技の興趣を高めるようになっている。すなわち、実施例において特定条件の成立とは、パチンコ球を第2球流下経路21bへ打ち出す「右打ち(ゴム打ち)」を実施するのに適した条件の成立をいうものである。
【0071】
(実施例の作用)
次に、前述のように構成された実施例に係るパチンコ機10の作用につき説明する。
【0072】
前記前枠13の前面側に設けられた前記操作ハンドル17の操作レバー17aを遊技者が回転操作すると、前記打球発射装置16から発射されたパチンコ球が前記板状部材20に設けた案内レール23により画成された発射通路23aを通って打出し口23bから遊技領域21内に打ち出される。このとき、前記操作レバー17aの回動量に応じてパチンコ球の打ち出し位置が変化し、打ち出し位置に応じて遊技領域21の第1球流下経路21aまたは第2球流下経路21bをパチンコ球が流下する。前記特定条件が成立していない状態(大当り状態、確率変動状態、入賞率向上状態となっていない状態)では、第1球流下経路21aを流下する「左打ち」となるようパチンコ球が打ち出されて、前記第1始動入賞装置32にパチンコ球が入賞すると、前記制御装置の制御に基づいて前記図柄表示装置18での図柄変動演出が開始され、図柄変動演出の結果、図柄表示装置18に所定の図柄組み合わせが表示されると大当りが発生する。大当りが発生すると、図柄表示装置18に表示された図柄組み合わせに応じて、前記板状部材20の右方(第2球流下経路21b)に設けられた特別入賞装置33が開放されると共に、前記制御装置の制御に基づいて図柄表示装置18において大当り演出が行われる。なお、第1始動入賞口32aに入賞することなく遊技領域21の最下部まで流下したパチンコ球は、前記第1アウト口29に入球して機裏側に回収される。
【0073】
実施例に係るパチンコ機10では、特定条件が成立する前記大当りの発生や、確率変動状態や入賞率向上状態へ移行した際に、遊技者は操作レバー17aの回動量を調節してパチンコ球を第2球流下経路21bに向けて打ち出す右打ちを行う。すなわち、遊技者は打球発射装置16の打球力を強めるように操作レバー17aを右回転させるので、前記打出し口23bから打ち出されたパチンコ球は、前記外レール24に沿って枠状装飾部材31の右側に打ち込まれる。
【0074】
遊技者は右打ちを行う場合、前記球通過ゲート36にパチンコ球が多数通過することで、始動口開放抽選が数多く行われることを期待し、該始動口開放抽選が当選して前記開閉部材35が作動することで第2始動入賞口34aが開放した場合は、該第2始動入賞口34aに多数のパチンコ球が入賞することを期待する。この場合において、実施例のパチンコ機10では、前述したように枠状装飾部材31に配設した第2始動入賞装置34の上側に、パチンコ球を機裏側に回収する第2アウト口52が設けられている。従って、第2始動入賞口34aが開放した状態では、パチンコ球が第2始動入賞口34aに入るのか第2アウト口52に入るのかに遊技者の関心を惹きつけることができ、緊張感を持って遊技を行わせることができる。
【0075】
すなわち、前記第2始動入賞口34aを開閉する開閉部材35を開放作動した状態であっても、第2球流下経路21bを流下するパチンコ球が第2アウト口52に入球する可能性があり、適正な出球率を確保することが可能となる。言い替えれば、前記枠状装飾部材31の右側に形成される第2球流下経路21bが狭くなっても適正な出球率を確保し得るので、図柄表示装置18や枠状装飾部材31の大型化が可能で、図柄変動演出の多様化やインパクトを高め、遊技の面白みを増大させることができる。また、実施例では、第2アウト口52に隣接して設けた第2始動入賞口34aは、開閉部材35により開閉される可変入賞タイプであるので、前記球通過ゲート36へのパチンコ球の通過数や始動口開放抽選の当選確率の設定によっても、第2始動入賞口34aへの入球率を変えることができる。
【0076】
ここで、前記第2アウト口52が設けられていないパチンコ機10では、第2始動入賞口34aが開放した状態において、該第2始動入賞口34aの入賞確率(入球確率)を調節する場合は、第2球流下経路21bに植設した遊技釘30を調節して第2始動入賞口34aへ向かうパチンコ球の割合と、該第2始動入賞口34aより下側に向かうパチンコ球の割合とを調節することになる。この場合に、第2始動入賞口34aの入賞確率(入球確率)を低く抑えようとすると、必然的に第2始動入賞口34aに向かうパチンコ球の数が少なくなり、第2始動入賞口34aへの入賞を期待して遊技を行っている遊技者の興趣を低下させてしまう。これに対し、実施例のように第2始動入賞口34aに隣接して第2アウト口52を設けたパチンコ機10においては、第2アウト口52および第2始動入賞口34aに向けて流下するパチンコ球の数を、第2始動入賞口34aより下側へ流下するパチンコ球の数より多くしても、第2アウト口52の存在によって第2始動入賞口34aの入賞確率(入球確率)を低く抑えることができる。すなわち、第2始動入賞口34aより下側へ流下するパチンコ球の数より、第2始動入賞口34aの入賞可能性のある第2アウト口52および第2始動入賞口34aに向けて流下させるパチンコ球の数を多くすることで、遊技者の興趣の低下を抑えることができる。また、枠状装飾部材21における第2球流下経路21bに開口する第2アウト口52と第2始動入賞口34aとを上下に隣接して設けているので、該第2球流下経路21bに植設されている遊技釘30(第1〜第3遊技釘群30A,30B,30C)の調節により、第2アウト口52および第2始動入賞口34aの入球確率を簡単に調節することができる。
【0077】
また、前述したように、前記第1遊技釘群30Aによって形成されて左右方向に延在する流路は、第2アウト口52および第2始動入賞口34aの開口方向と略同じ向きで開口しているので、第1遊技釘群30Aの左右方向に延在する流路に沿って流下してくるパチンコ球が第2アウト口52および第2始動入賞口34aの何れに向かって流れてくるのかが分からず、該パチンコ球の動きに対する関係を高めることができる。しかも、第1遊技釘群30Aで形成される左右方向の流路に沿って流下してくるパチンコ球は、第2アウト口52および第2始動入賞口34aの直前で流下経路が変更されるので、該パチンコ球の動きに対する遊技者の関心を第2アウト口52および第2始動入賞口34aの直前に至るまで惹きつけることができる。
【0078】
更に、前記第2アウト口52と第2始動入賞口34aとは、パチンコ球の直径より充分に小さい間隔で上下に隣接しているので、第2始動入賞口34aが開放した状態では、第2球流下経路21bを流下するパチンコ球が第2アウト口52の直前に至るまで、何れの口52,34aに通入するのか分からず、該パチンコ球の動きに対する遊技者の関心を第2アウト口52の直前に至るまで惹きつけることができるから、遊技の興趣を向上させ得る。すなわち、前記第2球流下経路21bを流下するパチンコ球の動きに対する興味を長びかせて、遊技の興趣を向上することができる。
【0079】
ここで、前記第2アウト口52および第2始動入賞口34aの前側および各口52,34aに通入したパチンコ球を左方に案内する誘導路84,87の前側を、共通の意匠部材81で覆って、第2アウト口52と第2始動入賞口34aとの境界を分かり難くしている。従って、第2始動入賞口34aが開放した状態であっても、第2球流下経路21bを流下するパチンコ球が第2アウト口52に入球したのか、または第2始動入賞口34aに入賞したのかが分かり難く、遊技の興趣を高めることができる。すなわち、パチンコ球が第2アウト口52に入球したと誤認した場合に、実際には第2始動入賞口34aに入賞して賞球が得られたときには、遊技者の喜びが増幅される。
【0080】
また、前記第2アウト口52および第2始動入賞口34aは、開口向きが略同じに設定されているので、第2球流下経路21bを流下するパチンコ球が、第2アウト口52および第2始動入賞口34aの開口向きに沿う方向で右側から左側へ流下して意匠部材81の裏側に移動して見えなくなった場合は、該パチンコ球が第2アウト口52に入球したのか第2始動入賞口34aに入賞したのかが分かり難い。すなわち、第2球流下経路21bを流下してくるパチンコ球の向きによって、第2アウト口52および第2始動入賞口34aの何れに通入したのかを認識するのが難しくなっているので、何れの口52,34aに通入したのかに対する関心を高めることができ、興趣を向上し得る。
【0081】
前記第2始動入賞口34a、特別入賞口33eおよび普通入賞口50に入賞したパチンコ球は、前記設置部材19に配設された球排出経路部材54に形成された各排出経路57,58,59を介して機外に排出される。また、第2アウト口52に入球したパチンコ球は、球排出経路部材54に形成されたアウト球排出経路60を介して機外に排出される。すなわち、第2始動入賞口34a、特別入賞口33e、普通入賞口50および第2アウト口52に通入したパチンコ球を機外に排出する各排出経路57,58,59,60を、1つの球排出経路部材54に纏めて形成したので、複数の排出経路57,58,59,60を備えた球排出経路部材54を1つのユニットとして扱うことができ、設置部材19に対する組み付けや取り外しが容易となる。
【0082】
実施例のパチンコ機10では、
図7〜
図9に示す如く、前記入賞ユニット49に設けられて第2アウト口52に入球したパチンコ球を板状部材20の後方に誘導するアウト口用誘導路87を画成する第2通路画成部86と、入賞ユニット49に設けられて第2始動入賞口34aに入賞したパチンコ球を板状部材20の後方に誘導する入賞口用誘導路84を画成する第1通路画成部83とを上下に離間するように設けている。そして、両通路画成部83,86の間に画成される空間部分に、前記開閉部材35の駆動手段82を配置することで、スペースの有効利用を図り得るようになっている。なお、第1通路画成部83および第2通路画成部86を上下に離間するように設けていても、前記入賞口用誘導路84を構成する左右通路84aを第2通路画成部86側から第2始動入賞口34a側に向けて上方傾斜(第2始動入賞口34aに向けて通路の上下幅を拡開)させているので、該第2始動入賞口34aを第2アウト口52の下側に隣接して設けることができる。
【0083】
前記第2始動入賞口34aの上側に形成される第2アウト口52に入球したパチンコ球を機外に排出するアウト球排出経路60を、該第2始動入賞口34aを開閉する開閉部材35を作動するための駆動手段82(ソレノイド47,連繋部材48)の上方および側方に迂回するように延在させたので、該駆動手段82(ソレノイド47,連繋部材48)の後方にアウト球排出経路60が延在するように形成する場合に比べて板状部材20の後方に必要となる設置スペースを小さくすることができる。すなわち、アウト球排出経路60を配設するために必要な前後寸法を小さくして、該アウト球排出経路60を前後方向においてコンパクトに纏めることができ、省スペース化を図り得る。
【0084】
また、前記アウト球排出経路60は、駆動手段82(ソレノイド47,連繋部材48)の側方を迂回させた第1アウト用縦通路95aおよび第2アウト用縦通路95bを、該駆動手段82(ソレノイド47,連繋部材48)の下方において前記第2始動入賞口34aに入賞したパチンコ球を排出する入賞球排出経路57の第3〜第5入賞用縦通路57c〜57eに隣接して並列に延在させた第4〜第6アウト用縦通路95d〜95fに、駆動手段82(ソレノイド47,連繋部材48)の下方に向けて斜めに延在させた第3アウト用縦通路95cで接続している。すなわち、駆動手段82(ソレノイド47,連繋部材48)の下方においては、球排出経路部材54は2つの通路分の幅で下方に延在しているので、該球排出経路部材54を配設する左右方向のスペースをコンパクトにすることができる。また、前記ソレノイド47は、
図7〜
図9に示す如く、プランジャ47aの進退方向が板状部材20の板面に沿った左右方向となる姿勢で配置されているので、ソレノイド47の板状部材後方への突出寸法を抑えることができる。
【0085】
前記球排出経路部材54は、前記板状部材20に配設された特別入賞装置33における板状部材20の後方への突出部分33cを避けるように後方に折曲することで、板状部材20との間に第2空間S2を画成し、該第2空間S2に特別入賞装置33の突出部分33cを収容している(
図14,
図16参照)。すなわち、第2始動入賞口34aの下方に位置する特別入賞装置33の突出部分33cとの干渉を避けるために前記入賞球排出経路57とアウト球排出経路60とを左右方向に離間して設ける必要はなく、特別入賞装置33の配設位置において左右方向に大きなスペースを必要としない。これにより、左右方向のスペースの有効利用を図り得る。すなわち、特別入賞装置33の突出部分33cの側方に遊技部品の設置スペースを確保することができ、設置部材19に対して配設し得る遊技部品の設計の自由度を向上し得る。
【0086】
前記特別入賞装置33の突出部分33cとの干渉を避けるために入賞球排出経路57およびアウト球排出経路60を後方に折曲した部分より上側には、球排出経路部材54(アウト用横通路60a)と背面板45との間に第1空間S1が画成されている。そして、前記背面板45に配設した可動演出装置71の可動体70が、該第1空間S1を移動するようになっている(
図14〜
図16参照)。すなわち、球排出経路部材54の両球排出経路57,60の途中を後方に折曲することにより生ずる第1空間S1を、可動体70が移動する領域として有効利用することができる。このように実施例のパチンコ機10では、複数の球排出経路57,60が形成される球排出経路部材54を、上下方向の途中において後方に折曲することで、該折曲部の上方裏側に画成される第1空間S1を可動体70の収容空間として利用すると共に、折曲部の下方前側に画成される第2空間S2を特別入賞装置33の突出部分33cの収容空間として利用することができ、該球排出経路部材54の前後のスぺースを有効に利用し得る。また、前記可動体70が枠状装飾部材31や板状部材20の裏側に隠れる待機位置に位置する際に、前記装飾部品41を裏側から明輝させる前記発光装置73は、球排出経路部材54におけるアウト用横通路60aから後方に突出しないように配設しているので、該発光装置73によって前記第1空間S1が圧迫されることはなく、大型の可動体70を収容する空間を確保することができる。
【0087】
前記球排出経路部材54における前記第2空間S2を画成している部分は、前記特別入賞装置33の突出部分33cから後方に突出している前記通路形成部33dの右側方に一部が左右方向で重なるようにして延在している(
図17参照)。すなわち、球排出経路部材54における入賞球排出経路57およびアウト球排出経路60を、特別入賞装置33の通路形成部33dに対して前後に重ならない位置に延在させることで、前後スペースをより小さくし得る。言い替えるなら、特別入賞装置33における通路形成部33dの側方のスペースを利用して、球排出経路部材54をスペース効率よく設けることができる。また、実施例のように入賞球排出経路57およびアウト球排出経路60を前後方向に折曲するよう形成することで、該球排出経路57,60を流下するパチンコ球の勢いを弱めることができ、該球排出経路57,60からパチンコ球が機外に勢いよく飛び出して飛散するのを抑制し得る。
【0088】
前記球排出経路部材54を配設した設置部材19を前記板状部材20の裏側に取り付けた状態で、
図14,
図16に示す如く、特別入賞球排出経路58、入賞球排出経路57の第5入賞用縦通路57eおよびアウト球排出経路60の第6アウト用縦通路95fの前面(球排出経路部材54の前面)が、板状部材20の裏面に近接して該板状部材20を裏側から支持可能に構成されている(
図14,
図16参照)。すなわち、特別入賞口33e、第2始動入賞口34aおよび第2アウト口52に通入したパチンコ球を機外に排出する球排出経路58,57,60を利用して、板状部材20を安定して支持することができる。また、実施例では、前記設置部材19に配設された可動演出装置71の機構カバー96の前側に突設される駆動モータ98を、
図13に示す如く、球排出経路部材54における第3アウト用縦通路95cの下方で第4アウト用縦通路95dの右側方において左右方向に重なるように位置させている。これにより、可動演出装置71の機構カバー96の前面に、
図14、
図16、
図17に示す如く、前記球排出経路部材54における前記第2空間S2を画成するために後方に偏倚して設けられた第3入賞用縦通路57cおよび第4アウト用縦通路95dの後面(球排出経路部材54の後面)を近接して対向し得るようになっている。すなわち、可動演出装置71の機構カバー96を利用して球排出経路部材54(第3入賞用縦通路57cおよび第4アウト用縦通路95d)が後方へ撓むのを防止することができる。
【0089】
(変更例)
なお、遊技機の構成としては、実施例のものに限らず、種々の変更が可能である。
(1) 実施例では、入賞ユニットを枠状装飾部材の右側に配設したが、該入賞ユニットを枠状装飾部材の左側に配設し、第2アウト口および第2始動入賞口を第1球流下経路(左側)に開口する構成を採用し得る。
(2) 実施例では、第2アウト口の下側に位置する第2始動入賞口が、開閉部材により開閉されるよう構成したが、該第2始動入賞口は常に遊技領域に開口する常時開放タイプの入賞口であってもよい。
(3) 実施例では、入賞ユニットの設置部の前側に意匠部材を配設することで第2アウト口および第2始動入賞口を画成するよう構成したが、設置部に設けた壁部によって遊技領域に開口する第2アウト口および第2始動入賞口を画成し、該壁部の前面に第2アウト口および第2始動入賞口や誘導路を前側から覆うように意匠部材を配設する構成を採用し得る。
(4) 実施例では、第2アウト口の下縁を画成する下壁部と、第2始動入賞口の上縁を画成する上画壁とを別々に設けるよう構成したが、第2アウト口の下縁および第2始動入賞口の上縁を画成する1枚の板状の壁部によって両口が仕切られるようにしてもよい。
(5) 実施例では、第2アウト口の下側に第2始動入賞装置を設けた場合で説明したが、第2始動入賞装置に代えて特別入賞装置を配設するようにしてもよい。すなわち、枠状装飾部材に、遊技領域に開口する第2アウト口と特別入賞口(入賞口)とを上下に隣接して設ける構成を採用し得る。
【0090】
(6) 実施例では、第2始動入賞口の上側に第2アウト口を設けた場合で説明したが、第2始動入賞口の上側に、遊技領域から取り込んだパチンコ球をステージや遊技領域の別の場所に排出するワープ通路の入口を設ける構成を採用し得る。
(7) 実施例では、板状部材に取り付けられた枠状装飾部材に入賞ユニットを設けた場合で説明したが、該入賞ユニットを第1アウト口より上側の板状部材に設ける構成を採用し得る。
(8) 実施例では、入賞球排出経路におけるパチンコ球の排出部である第5入賞用縦通路について、該第5入賞用縦通路の一部分のみが特別入賞装置の突出部分の後端より前側に偏倚するよう構成したが、第5入賞用縦通路の後端(球排出経路部材の後面)が突出部分の後端より前側に偏倚するように構成することができる。すなわち、第5入賞用縦通路の下端に画成されるパチンコ球の排出口(第1排出口)の全体が特別入賞装置の突出部分の後端より前側に偏倚する構成を採用し得る。
(9) 実施例では、入賞球排出経路における入賞口用誘導路との連通口(入賞用開口)およびパチンコ球の第1排出口を、特別入賞装置の突出部分の後端に対して前側に偏倚するよう構成したが、少なくとも一方が突出部分の後端に対して前側に偏倚する構成を採用し得る。例えば、第3入賞用縦通路を球排出経路部材の下端まで延在させる構成を採用することができ、この構成であっても突出部分との干渉を防止つつ第2入賞用縦通路の上方において設置部材の背面板との間に、遊技部材を配置可能な充分な空間を確保し得る。
(10) 実施例では、枠状装飾部材に第2始動入賞装置(始動入賞装置)を設けると共に、該第2始動入賞装置より下側の板状部材に特別入賞装置を配設した場合で説明したが、枠状装飾部材に特別入賞装置を設けると共に、該特別入賞装置より下側の板状部材に第2始動入賞装置(始動入賞装置)を配設する構成を採用し得る。
(11) 実施例では、板状部材に設けられて遊技領域に開口する第1の入球口として、該板状部材に取り付けられる枠状装飾部材に設けられる第2始動入賞口(入賞口)とした場合で説明したが、該第1の入球口は、板状部材に取り付けられた始動入賞装置の始動入賞口や、実施例の第2アウト口であってもよい。
【0091】
(12) 実施例では、入賞球排出経路、アウト球排出経路および特別入賞球排出経路の前面、すなわちこれら各球排出経路を形成する球排出経路部材の前面を、板状部材の裏面に近接して該板状部材を裏側から支持可能に構成したが、設置部材を板状部材の裏側に取り付けた際に、該球排出経路部材の前面を板状部材の裏面に当接する構成を採用し得る。
(13) 実施例では、アウト球排出経路と入賞球排出経路とを下流端部で合流して1つの排出口(第1排出口)からパチンコ球を排出するよう構成したが、各球排出経路が夫々独立した排出口を備えるものであってもよい。
(14) 実施例では、アウト球排出経路と入賞球排出経路とを同一部材(球排出経路部材)に形成した場合で説明したが、独立した経路部材に形成したものであってもよい。そして、第2アウト口(第1の入球口)または第2始動入賞口(第1の入球口)の何れか一方に連通する球排出経路が形成された経路部材が、特別入賞装置(入球ユニット)の後方を迂回するように配設された構成を採用し得る。
(15) 実施例では、球排出経路部材に特別入賞球排出経路および普通入賞球排出経路を形成した場合で説明したが、これら特別入賞球排出経路および普通入賞球排出経路は、別の経路部材に形成するようにしてもよい。
(16) 遊技盤を構成する板状部材は、木製に限らず、アクリルやポリカーボネート等の光透過性の合成樹脂材からなる透明板であってもよい。
(17) 実施例では、遊技機としてパチンコ機を例示して説明したが、これに限られるものではなく、アレンジボール機やピンボール機、スロットマシン機等の各種遊技機を採用し得る。
【0092】
遊技機に関しては、実施例から以下の技術的思想を把握することができる。
(付記1)
請求項1〜5の何れか一項に記載の遊技機において、
前記壁部(80b)は、前記第2のアウト口(52)に入球した遊技球が転動する前記アウト口用誘導路(87)の底壁であって、該底壁の下面が前記入賞口(34a)の上縁に臨んでいる。
【0093】
(付記2)
請求項3〜5または付記1の何れか一項に記載の遊技機において、
前記開閉部材(35)は、前後方向に延在する回転軸(35a)から径方向に延在する開閉部(35b)を備え、前記回転軸(35a)を中心として開閉部(35b)が入賞口(34a)を閉鎖する閉鎖位置と開放する開放位置とに回転変位するよう構成され、
前記開閉部(35b)は、回転軸(35a)からの延出端が閉鎖位置において前記壁部(80b)の下側に位置すると共に、該閉鎖位置における開閉部(35b)の延出端と壁部(80b)の下面との間の隙間は、遊技球の通過が不能な寸法に設定される。