特許第6031107号(P6031107)IP Force 特許公報掲載プロジェクト 2022.1.31 β版

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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】6031107
(24)【登録日】2016年10月28日
(45)【発行日】2016年11月24日
(54)【発明の名称】新規な複素環誘導体及びその用途
(51)【国際特許分類】
   C07D 471/14 20060101AFI20161114BHJP
   C07D 519/00 20060101ALI20161114BHJP
   A61P 11/02 20060101ALI20161114BHJP
   A61P 37/08 20060101ALI20161114BHJP
   A61P 29/00 20060101ALI20161114BHJP
   A61P 37/02 20060101ALI20161114BHJP
   A61P 27/02 20060101ALI20161114BHJP
   A61P 17/00 20060101ALI20161114BHJP
   A61P 11/00 20060101ALI20161114BHJP
   A61P 25/04 20060101ALI20161114BHJP
   A61P 43/00 20060101ALI20161114BHJP
   A61P 11/06 20060101ALI20161114BHJP
   A61P 19/02 20060101ALI20161114BHJP
   A61P 17/04 20060101ALI20161114BHJP
   A61P 17/06 20060101ALI20161114BHJP
   A61P 27/14 20060101ALI20161114BHJP
   A61P 9/00 20060101ALI20161114BHJP
   A61P 9/10 20060101ALI20161114BHJP
   A61P 9/06 20060101ALI20161114BHJP
   A61P 25/00 20060101ALI20161114BHJP
   A61P 1/00 20060101ALI20161114BHJP
   A61P 3/10 20060101ALI20161114BHJP
   A61P 35/00 20060101ALI20161114BHJP
   A61K 31/4985 20060101ALI20161114BHJP
   A61K 31/551 20060101ALI20161114BHJP
   C07D 498/14 20060101ALI20161114BHJP
   A61K 31/4375 20060101ALI20161114BHJP
【FI】
   C07D471/14 102
   C07D519/00 311
   A61P11/02
   A61P37/08
   A61P29/00
   A61P37/02
   A61P27/02
   A61P17/00
   A61P11/00
   A61P25/04
   A61P43/00 113
   A61P11/06
   A61P19/02
   A61P29/00 101
   A61P17/04
   A61P17/06
   A61P27/14
   A61P9/00
   A61P9/10
   A61P9/06
   A61P25/00
   A61P1/00
   A61P3/10
   A61P35/00
   A61K31/4985
   A61K31/551
   C07D498/14CSP
   A61K31/4375
【請求項の数】13
【全頁数】188
(21)【出願番号】特願2014-533218(P2014-533218)
(86)(22)【出願日】2012年9月28日
(65)【公表番号】特表2014-531458(P2014-531458A)
(43)【公表日】2014年11月27日
(86)【国際出願番号】KR2012007965
(87)【国際公開番号】WO2013048214
(87)【国際公開日】20130404
【審査請求日】2015年7月8日
(31)【優先権主張番号】10-2011-0100369
(32)【優先日】2011年9月30日
(33)【優先権主張国】KR
(31)【優先権主張番号】10-2012-0033444
(32)【優先日】2012年3月30日
(33)【優先権主張国】KR
(73)【特許権者】
【識別番号】514078818
【氏名又は名称】シー・アンド・シー・リサーチ・ラボラトリーズ
【氏名又は名称原語表記】C&C RESEARCH LABORATORIES
(74)【代理人】
【識別番号】100101454
【弁理士】
【氏名又は名称】山田 卓二
(74)【代理人】
【識別番号】100062144
【弁理士】
【氏名又は名称】青山 葆
(74)【代理人】
【識別番号】100106518
【弁理士】
【氏名又は名称】松谷 道子
(74)【代理人】
【識別番号】100067035
【弁理士】
【氏名又は名称】岩崎 光隆
(72)【発明者】
【氏名】ホ・ピルス
(72)【発明者】
【氏名】ユン・ドンオ
(72)【発明者】
【氏名】ハン・ソンヨン
(72)【発明者】
【氏名】リ・ウォンイル
(72)【発明者】
【氏名】キム・ジョンスク
(72)【発明者】
【氏名】パク・ウォルスン
(72)【発明者】
【氏名】アン・スンオ
(72)【発明者】
【氏名】キム・ヒェジョン
【審査官】 黒川 美陶
(56)【参考文献】
【文献】 国際公開第2010/077530(WO,A1)
【文献】 特開2000−319277(JP,A)
【文献】 国際公開第2011/014681(WO,A1)
【文献】 特表2002−505330(JP,A)
【文献】 国際公開第2011/054846(WO,A1)
【文献】 国際公開第2010/085570(WO,A1)
【文献】 特開2000−119271(JP,A)
【文献】 米国特許出願公開第2010/0120741(US,A1)
【文献】 国際公開第2011/112731(WO,A1)
【文献】 国際公開第2010/030758(WO,A1)
【文献】 SAID, S.A., et al.,World Applied Sciences Journal,2010年,9(6),589-599
【文献】 TEMPLE, Carroll Jr. et al.,J. Med. Chem,1990年,33,3044-3050
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
C07D
CAplus/REGISTRY(STN)
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
下記一般式(1)の構造を有する複素環化合物またはそのラセミ体、異性体または薬剤学的に許容しうる塩:
【化1】
[式中、X及びはCであり、
及びXの一方はであり、他方はNであり
ピペラジニル、アゼチジニル、ヘキサヒドロピロロ[1,2−a]ピラジン−2(1H)−イルまたはジアザビシクロ[2.2.1]ヘプタン−2−イルであり、ここで、Rは、コア三環式構造にN含有環のN原子を介して結合しており、Rがピペラジニルであるとき、それは非置換であるかまたは−C−Cアルキル及び−C−Cシクロアルキルから選択された1個または2個の置換基で置換され、Rがアゼチジニルであるとき、それは3位を−NRで置換され、ここで、R及びRはそれぞれ独立して−Hまたは−C−Cアルキルであり、Rがヘキサヒドロピロロ[1,2−a]ピラジン−2(1H)−イルであるとき、それは非置換であり、そして、Rがジアザビシクロ[2.2.1]ヘプタン−2−イルであるとき、それは非置換であるかまたは−C−Cアルキルで置換され、
は−H、−C−Cアルキル及び−ハロゲン(−F、−Cl、−Br、−I)から選択され、
は−H、−C−Cアルキル、−ハロゲン(−F、−Cl、−Br、−I)、−CN、−C−Cハロアルキル、−C−Cパーハロアルキル、−C−Cアルケニル、−C−Cアルキニル、−OH、−C−Cアルコキシ、−C−Cハロアルコキシ、−ニトロ(−NO)、−アミノ、−フェニル及び−フリルから選択され、
は−H、−C−Cアルキル、−ハロゲン(−F、−Cl、−Br、−I)、−CN、−C−Cアルコキシ、−C−Cパーハロアルコキシ及び−OHから選択され、
は−Hであり、
但し、XがNのとき、Rは存在せず、XがNのとき、Rは存在せず、
、Y、Y、Y及びYからなる環
【化2】
は次の構造を有するものから選択され:
【化3】
はRで置換されていてよく、これは−H、−C−Cアルキル及び−C−Cシクロアルキルから選択され、
は−Hまたは−C−Cアルキルで置換されていてよい]。
【請求項2】
はCであり、XはNである、請求項1に記載の複素環化合物、またはそのラセミ体、異性体または薬剤学的に許容しうる塩。
【請求項3】
、Y、Y、Y及びYからなる環は次の構造を有するものから選択される:
【化4】
求項1に記載の複素環化合物、またはそのラセミ体、異性体または薬剤学的に許容しうる塩。
【請求項4】
は−−C−Cアルキル−ハロゲン(−F、−Cl、−Br、−I)−CN−C−Cハロアルキル−C−Cパーハロアルキル、−−Cアルケニル−C−Cアルキニル−OH−C−Cアルコキシ及び−C−Cハロアルコキシから選択される、請求項1に記載の複素環化合物、またはそのラセミ体、異性体または薬剤学的に許容しうる塩。
【請求項5】
及び同じであっても異なっていてもよく、それぞれ独立して−−C−Cアルキル、−ハロゲン(−F、−Cl、−Br、−I)−CN−C−Cアルコキシび−OHから選択される、
求項1に記載の複素環化合物、またはそのラセミ体、異性体または薬剤学的に許容しうる塩。
【請求項6】
は−H、−C−Cアルキル、−ハロゲン(−F、−Cl、−Br、−I)、−CN、−C−Cアルケニル及び−C−Cアルコキシから選択される、
請求項1に記載の複素環化合物、またはそのラセミ体、異性体または薬剤学的に許容しうる塩。
【請求項7】
及びは同じであっても異なっていてもよく、それぞれ独立して、−H−C−Cアルキル、−ハロゲン(−F、−Cl、−Br、−I)−CN及び−C−Cアルコキシから選択される、
請求項1に記載の複素環化合物、またはそのラセミ体、異性体または薬剤学的に許容しうる塩。
【請求項8】
及びは同じであっても異なっていてもよく、それぞれ独立して、−H−C−Cアルキルび−ハロゲン(−F、−Cl、−Br、−I)から選択される
請求項1に記載の複素環化合物、またはそのラセミ体、異性体または薬剤学的に許容しうる塩。
【請求項9】
下記化合物よりなる群から選択される、請求項1に記載の複素環化合物、またはそのラセミ体、異性体または薬剤学的に許容しうる塩:
−メチル−4−(4−メチルピペラジン−1−イル)ピリド[2,3−e][1,2,4]トリアゾロ[4,3−a]ピラジン(化合物2)
−クロロ−4−(4−メチルピペラジン−1−イル)ピリド[2,3−e][1,2,4]トリアゾロ[4,3−a]ピラジン(化合物4)
−クロロ−4−(ピペラジン−1−イル)ピリド[2,3−e][1,2,4]トリアゾロ[4,3−a]ピラジン(化合物7)
−ブロモ−4−(4−メチルピペラジン−1−イル)ピリド[2,3−e][1,2,4]トリアゾロ[4,3−a]ピラジン(化合物12);
4−(4−メチルピペラジン−1−イル)ピリド[2,3−e][1,2,4]トリアゾロ[4,3−a]ピラジン−8−カルボニトリル(化合物13)
−ブロモ−4−(ピペラジン−1−イル)ピリド[2,3−e][1,2,4]トリアゾロ[4,3−a]ピラジン(化合物16);
7,8−ジクロロ−4−(4−メチルピペラジン−1−イル)ピリド[2,3−e][1,2,4]トリアゾロ[4,3−a]ピラジン(化合物17);
1−(8−クロロピリド[2,3−e][1,2,4]トリアゾロ[4,3−a]ピラジン−4−イル)−N−メチルアゼチジン−3−アミン(化合物18);
(S)−8−クロロ−4−(3−メチルピペラジン−1−イル)ピリド[2,3−e][1,2,4]トリアゾロ[4,3−a]ピラジン(化合物19);
(S)−8−クロロ−4−(3,4−ジメチルピペラジン−1−イル)ピリド[2,3−e][1,2,4]トリアゾロ[4,3−a]ピラジン(化合物20);
8−クロロ−4−(4−メチルピペラジン−1−イル)ピリド[2,3−e][1,2,4]トリアゾロ[4,3−a]ピラジン−7−カルボニトリル(化合物21)
−クロロ−7−エトキシ−4−(4−メチルピペラジン−1−イル)ピリド[2,3−e][1,2,4]トリアゾロ[4,3−a]ピラジン(化合物23);
1−(8−ブロモピリド[2,3−e][1,2,4]トリアゾロ[4,3−a]ピラジン−4−イル)−N−メチルアゼチジン−3−アミン(化合物24);
4−(3−(メチルアミノ)アゼチジン−1−イル)ピリド[2,3−e][1,2,4]トリアゾロ[4,3−a]ピラジン−8−カルボニトリル(化合物25);
4−(ピペラジン−1−イル)ピリド[2,3−e][1,2,4]トリアゾロ[4,3−a]ピラジン−8−カルボニトリル(化合物26)
−クロロ−4−(3−(メチルアミノ)アゼチジン−1−イル)ピリド[2,3−e][1,2,4]トリアゾロ[4,3−a]ピラジン−7−カルボニトリル(化合物28);
8−クロロ−4−(ヘキサヒドロピロロ[1,2−a]ピラジン−2(1H)−イル)ピリド[2,3−e][1,2,4]トリアゾロ[4,3−a]ピラジン(化合物29)
−クロロ−2−メチル−5−(4−メチルピペラジン−1−イル)ピリド[3,2−e][1,2,4]トリアゾロ[1,5−c]ピリミジン(化合物31);
9−クロロ−2−メチル−5−(ピペラジン−1−イル)ピリド[3,2−e][1,2,4]トリアゾロ[1,5−c]ピリミジン(化合物32)
−クロロ−5−(4−メチルピペラジン−1−イル)ピリド[3,2−e][1,2,4]トリアゾロ[1,5−c]ピリミジン(化合物35)
−クロロ−2−シクロプロピル−5−(ピペラジン−1−イル)ピリド[3,2−e][1,2,4]トリアゾロ[1,5−c]ピリミジン(化合物39)
−クロロ−2−メチル−4−(4−メチルピペラジン−1−イル)−2H−ピラゾロ[3,4−c][1,8]ナフチリジン(化合物43)
−クロロ−4−(4−メチルピペラジン−1−イル)イミダゾ[1,2−a]ピリド[2,3−e]ピラジン(化合物46);
8−クロロ−4−(ピペラジン−1−イル)イミダゾ[1,2−a]ピリド[2,3−e]ピラジン(化合物47);
1−(8−ヨードピリド[2,3−e][1,2,4]トリアゾロ[4,3−a]ピラジン−4−イル)−N−メチルアゼチジン−3−アミン(化合物48);
8−ヨード−4−(4−メチルピペラジン−1−イル)ピリド[2,3−e][1,2,4]トリアゾロ[4,3−a]ピラジン(化合物49);
N−メチル−1−(8−メチルピリド[2,3−e][1,2,4]トリアゾロ[4,3−a]ピラジン−4−イル)アゼチジン−3−アミン(化合物50);
1−(8−(ジフルオロメチル)ピリド[2,3−e][1,2,4]トリアゾロ[4,3−a]ピラジン−4−イル)−N−メチルアゼチジン−3−アミン(化合物51);
N−メチル−1−(8−(トリフルオロメチル)ピリド[2,3−e][1,2,4]トリアゾロ[4,3−a]ピラジン−4−イル)アゼチジン−3−アミン(化合物52);
4−(4−メチルピペラジン−1−イル)−8−(トリフルオロメチル)ピリド[2,3−e][1,2,4]トリアゾロ[4,3−a]ピラジン(化合物53);
1−(8−エチニルピリド[2,3−e][1,2,4]トリアゾロ[4,3−a]ピラジン−4−イル)−N−メチルアゼチジン−3−アミン(化合物54);
N−メチル−1−(8−ビニルピリド[2,3−e][1,2,4]トリアゾロ[4,3−a]ピラジン−4−イル)アゼチジン−3−アミン(化合物55)
−(8−メトキシピリド[2,3−e][1,2,4]トリアゾロ[4,3−a]ピラジン−4−イル)−N−メチルアゼチジン−3−アミン(化合物58);
1−(8−(ジフルオロメトキシ)ピリド[2,3−e][1,2,4]トリアゾロ[4,3−a]ピラジン−4−イル)−N−メチルアゼチジン−3−アミン(化合物59);
8−クロロ−7−メトキシ−4−(4−メチルピペラジン−1−イル)ピリド[2,3−e][1,2,4]トリアゾロ[4,3−a]ピラジン(化合物60)
,8−ジクロロ−4−(ピペラジン−1−イル)ピリド[2,3−e][1,2,4]トリアゾロ[4,3−a]ピラジン(化合物62);
8−クロロ−7−エトキシ−4−(ピペラジン−1−イル)ピリド[2,3−e][1,2,4]トリアゾロ[4,3−a]ピラジン(化合物63);
8−クロロ−4−(4−メチルピペラジン−1−イル)−7−(2,2,2−トリフルオロエトキシ)ピリド[2,3−e][1,2,4]トリアゾロ[4,3−a]ピラジン(化合物64);
1−(8−ブロモ−9−メチルピリド[2,3−e][1,2,4]トリアゾロ[4,3−a]ピラジン−4−イル)−N−メチルアゼチジン−3−アミン(化合物65);
8−ブロモ−9−メチル−4−(4−メチルピペラジン−1−イル)ピリド[2,3−e][1,2,4]トリアゾロ[4,3−a]ピラジン(化合物66);
1−(8,9−ジクロロピリド[2,3−e][1,2,4]トリアゾロ[4,3−a]ピラジン−4−イル)−N−メチルアゼチジン−3−アミン(化合物67);
1−(8−ブロモピリド[2,3−e][1,2,4]トリアゾロ[4,3−a]ピラジン−4−イル)−N−メチルアゼチジン−3−アミン塩酸塩(化合物68);
1−(8−ブロモピリド[2,3−e]テトラゾロ[1,5−a]ピラジン−4−イル)−N−メチルアゼチジン−3−アミン塩酸塩(化合物69)
−ブロモ−4−(ヘキサヒドロピロロ[1,2−a]ピラジン−2(1H)−イル)ピリド[2,3−e][1,2,4]トリアゾロ[4,3−a]ピラジン(化合物74);
4−(ヘキサヒドロピロロ[1,2−a]ピラジン−2(1H)−イル)−8−ヨードピリド[2,3−e][1,2,4]トリアゾロ[4,3−a]ピラジン(化合物75)
−((1S,4S)−2,5−ジアザビシクロ[2.2.1]ヘプタン−2−イル)−8−クロロピリド[2,3−e][1,2,4]トリアゾロ[4,3−a]ピラジン(化合物77);
8−クロロ−4−((1S,4S)−5−メチル−2,5−ジアザビシクロ[2.2.1]ヘプタン−2−イル)ピリド[2,3−e][1,2,4]トリアゾロ[4,3−a]ピラジン(化合物78)
−(8−クロロイミダゾ[1,2−a]ピリド[2,3−e]ピラジン−4−イル)−N−メチルアゼチジン−3−アミン(化合物88);
1−(8−ブロモイミダゾ[1,2−a]ピリド[2,3−e]ピラジン−4−イル)−N−メチルアゼチジン−3−アミン(化合物89)
−クロロ−2−メチル−4−(4−メチルピペラジン−1−イル)オキサゾロ[4,5−c][1,8]ナフチリジン(化合物92);
1−(8−クロロピリド[2,3−e]テトラゾロ[1,5−a]ピラジン−4−イル)−N−メチルアゼチジン−3−アミン(化合物93);
8−クロロ−4−(4−メチルピペラジン−1−イル)ピリド[2,3−e]テトラゾロ[1,5−a]ピラジン(化合物94);
1−(8−ブロモピリド[2,3−e]テトラゾロ[1,5−a]ピラジン−4−イル)−N−メチルアゼチジン−3−アミン(化合物95);
8−ブロモ−4−(4−メチルピペラジン−1−イル)ピリド[2,3−e]テトラゾロ[1,5−a]ピラジン(化合物96)
−クロロ−2−メチル−4−(4−メチルピペラジン−1−イル)ピリド[2,3−e][1,2,4]トリアゾロ[1,5−a]ピラジン(化合物98)
−ブロモ−7−メチル−4−(4−メチルピペラジン−1−イル)ピリド[2,3−e][1,2,4]トリアゾロ[4,3−a]ピラジン(化合物100)
−(8−ブロモピリド[2,3−e][1,2,4]トリアゾロ[4,3−a]ピラジン−4−イル)−N−メチルアゼチジン−3−アミン2,2,2−トリフルオロアセテート(化合物104)
−(8−ブロモ−1,2−ジヒドロイミダゾ[1,2−a]ピリド[2,3−e]ピラジン−4−イル)−N−メチルアゼチジン−3−アミン(化合物107)
−(9−ブロモピラゾロ[1,5−c]ピリド[3,2−e]ピリミジン−5−イル)−N−メチルアゼチジン−3−アミン(化合物110);
N−メチル−1−(8−ニトロピリド[2,3−e][1,2,4]トリアゾロ[4,3−a]ピラジン−4−イル)アゼチジン−3−アミン(化合物111)
−(2−クロロピリド[3,2−e][1,2,4]トリアゾロ[4,3−a]ピラジン−6−イル)−N−メチルアゼチジン−3−アミン(化合物116);および
1−(8−クロロピリド[3,4−e][1,2,4]トリアゾロ[4,3−a]ピラジン−4−イル)−N−メチルアゼチジン−3−アミン(化合物117)。
【請求項10】
請求項1〜のいずれか1項に記載の化合物、またはそのラセミ体、異性体または薬剤学的に許容しうる塩の有効量、及び薬剤学的に許容される担体を含む薬剤学的組成物。
【請求項11】
ヒトヒスタミン4受容体(hH4R)阻害活性を示す請求項10に記載の薬剤学的組成物。
【請求項12】
炎症性疾患、自己免疫疾患、アレルギー性疾患、眼疾患、皮膚疾患、呼吸器疾患、痛み性疾患、心臓疾患及びヒトヒスタミン4受容体(hH4R)と関連した疾患よりなる群から選択された疾患の治療または予防用である請求項10に記載の薬剤学的組成物。
【請求項13】
鼻茸、アレルギー性鼻炎、非アレルギー性鼻炎、ウイルス性鼻炎、鼻のかゆみ、副鼻腔炎(蓄膿症)、鼻閉(鼻詰まり)、喘息、慢性閉塞性肺疾患(COPD)、リウマチ関節炎、アトピー性皮膚炎、乾癬、湿疹、掻庠症、皮膚掻痒症、じんま疹、慢性特発性じんま疹、硬皮症、アレルギー性結膜炎、角結膜炎、眼の炎症、ドライアイ、心機能障害、不整脈、アテローム性動脈硬化症、多発性硬化症、炎症性腸疾患(大腸炎、クローン病、潰瘍性大腸炎を含む)、炎症性痛覚、神経性疼痛,骨関節炎痛み、甲状腺自己免疫疾患、免疫介在性(また、1型としても知られている)糖尿病、狼瘡、手術後接着形成、癌及び前庭障害よりなる群から選択された疾患の治療または予防用である請求項12に記載の薬剤学的組成物。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、ヒスタミン4受容体の様々な機能と関連された疾患を治療する医薬の製造に有用な新規な複素環化合物に関する。前記医薬は、特に、炎症障害、アレルギー(allergy)、痛み(pain)、鼻茸(nasal polyps)、鼻炎(rhinitis)、慢性副鼻腔炎(chronic sinusitis)、鼻閉(nasal congestion)、鼻のかゆみ(nasal itch)、喘息(asthma)、慢性閉塞性肺疾患(chronic obstructive pulmonary disease)、リウマチ関節炎(rheumatoid arthritis)、アトピー性皮膚炎(atopic dermatitis)、乾癬(psoriasis)、湿疹(eczema)、掻庠症(prurtis)、皮膚掻痒症(itch skin)、じんま疹(urticaria)、慢性特発性じんま疹(idiopathic chronic urticaria)、硬皮症(scleroderma)、結膜炎(conjunctivitis)、角結膜炎(keratoconjunctivitis)、眼の炎症(ocular inflammation)、ドライアイ(dry eye)、心機能障害(cardiac dysfunction)、不整脈(arrhythmia)、アテローム性動脈硬化症(atherosclerosis)、多発性硬化症(multiple sclerosis)、炎症性腸疾患(inflammatory bowel disease)(大腸炎、クローン病、潰瘍性大腸炎を含む)、炎症性痛覚(inflammatory pain)、神経性疼痛(neuropathic pain)、骨関節炎痛み(osteoarthritic pain)、甲状腺自己免疫疾患(autoimmune thyroid disease)、免疫介在性(immune-mediated)(また、1型としても知られている)糖尿病、狼瘡(lupus)、術後癒着(post-operative adhesions)、前庭障害(vestibular disorder)、そして癌(cancer)などの治療に有用である。
【背景技術】
【0002】
生体アミンであるヒスタミンは、神経伝達物質としての役割だけでなく、免疫反応と炎症反応で中心的な役割を果たす。例えば、ヒスタミンは抗原提供細胞(抗原提示細胞;樹枝状細胞、マクロファージ)、T細胞、B細胞、上皮細胞、内皮細胞などの様々な機能を調節し、T細胞の増殖や樹枝状細胞と肥満細胞でのサイトカイン分泌を調節する(非特許文献1)。ヒスタミン受容体としては、4個の受容体(ヒスタミン1受容体、ヒスタミン2受容体、ヒスタミン3受容体、そしてヒスタミン4受容体)が存在する(非特許文献2)。体内に偏在しているヒスタミン1受容体により急性アレルギー反応が調節(非特許文献3)され、ヒスタミン1受容体と同様に、体内に偏在しているヒスタミン2受容体により胃酸分泌が調節される(非特許文献4)。神経細胞で発現されるヒスタミン3受容体によって中枢神経系で神経伝達物質分泌が調節されることが知られている(非特許文献5)。ヒスタミン4受容体は、ヒスタミン1受容体、ヒスタミン2受容体、及びヒスタミン3受容体だけでは説明されない多くの信号伝達過程の生理学的機能が追加的に説明されている。ヒスタミン4受容体は、1994年に初めて明らかになっており、2000年になってからクローニングが行われた。G−タンパク質共役受容体であるヒスタミン4受容体は、390個のアミノ酸から構成され、Gi/oタンパク質との結合により活性化され、カルシウム濃度を増加するか、環状アデノシン1リン酸塩(cAMP)分泌を抑制する(非特許文献6)。ヒスタミン4受容体は、主に骨髄や好酸球、好塩基球、T細胞、肥満細胞、単核白血球、そして樹枝状細胞等で発現され、脾臓、胸腺(thymus)、肺、心臓、そして腸(intestines)からも観察されている(非特許文献7、8)。ヒスタミン4受容体は、免疫反応で中枢的に機能するだけでなく、様々な免疫細胞の活性化と遊走、そしてサイトカインとケモカイン生成に影響を与える(非特許文献9、10、11、12)。
様々な動物実験(in vivo)で、ヒスタミン4受容体は、炎症と掻痒感において重要な役割をすることが知られている(非特許文献13、14)。特に、Th2(T helper type 2)反応を調節することが知られ、アレルギー性マウス喘息モデルでヒスタミン4拮抗剤は、肺炎症を緩和させることが明らかになっており、ヒスタミンにより誘発された掻痒感をヒスタミン4拮抗剤が效果的に抑制することが研究結果から確認された。このようなアレルギー性炎症と掻痒感に対する二重的効果は、ヒスタミン4受容体がアトピー性皮膚炎のようなアレルギー性皮膚疾患を治療する良いターゲットになり得る根拠となる(非特許文献15)。
【0003】
このような免疫細胞において、ヒスタミン4受容体の様々な機能に対する拮抗作用は、炎症障害、掻痒感、痛み、アレルギー性鼻炎、喘息、リウマチ関節炎、アトピー性皮膚炎、慢性特発性じんま疹、炎症性痛覚、神経性疼痛、及び骨関節炎痛み研究の非常に重要な焦点になっている。また、最近、ヒスタミン4受容体の抗癌効能と関連した研究結果も発表され、抗癌剤としての開発も期待される。
最近、ヒスタミン4受容体に対して、キノキサリン系の誘導体が活性を示すことに対して、特許文献1に報告されたが、溶解度及び代謝安全性が高くなく、動物モデルで十分な生体内活性を示さなかった。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0004】
【特許文献1】WO2010/030785
【非特許文献】
【0005】
【非特許文献1】JDDG, 2010, 8, 495-504
【非特許文献2】Br. J. Pharm 2006, 147, S127-S135
【非特許文献3】Br. J. Pharmac. Chemother. 1966, 27, 427-439
【非特許文献4】Nature 1972, 236, 385-390
【非特許文献5】Nature 1983, 302, 832-837
【非特許文献6】The Open Immunology Journal, 2009, 2, 9-41
【非特許文献7】Nat. Rev. Drug Discov. 2008, 7, 41-53
【非特許文献8】Biochem. Biophys. Res. Commun. 2000, 279, 615-620
【非特許文献9】J. Immunol. 2005, 174, 5224-5232
【非特許文献10】J. Pharmacol. Exp. Ther. 2003, 305, 1212-1221
【非特許文献11】J. Allergy Clin. Immnol. 2007, 120, 300-307
【非特許文献12】J. Recept. Signal Transduct. Res. 2002, 22, 431-448
【非特許文献13】J. Allergy Clin. Immnol. 2007, 119, 176-183
【非特許文献14】J. Pharmacol. Exp. Ther. 2004, 309, 404-413
【非特許文献15】J. Invest. Dermatol. 2010, 130(4), 1023-1033
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0006】
ピリドピラジン、ピリドピリミジン、ナフチリジンなどを含む本発明の複素環化合物は、WO2010/030785に記述されたことのような、従来のヒトヒスタミン4受容体(hH4R)活性阻害剤と比較して、同等以上の強いヒスタミン4受容体阻害活性を示し、ヒスタミンの各亜型受容体及び膜に存在する受容体とトランスポータ、イオンチャネルに対して選択性を示し、より高い溶解度と代謝安定性を有することによって有効な薬物動態を示して、低容量と低投与回数で治療可能であり、病症において、ヒスタミンにより誘導される肥満細胞及び好酸球などのような炎症性細胞の浸潤に対する抑制効果を示すことで、アトピー皮膚炎モデルで強い抗炎症、抗掻痒効果を示し、またヒスタミン4受容体(hH4R)リガンドとセロトニン3受容体リガンドと間には構造的類似性が高く(BMCL, 2011, 21, 5460-5464)、下痢や便泌などの副作用(Clinical and Experimental Immunology, 2010, 161, 19-27; Pharmacology & Therapeutics, 2010, 128, 146-169)を防ぐために、セロトニン3受容体に対して選択性を有する。従って、本発明の目的は、新規な複素環化合物及びそれを含む薬剤学的組成物を提供することにある。
【0007】
本発明に係る新規な複素環化合物及びそれを含む薬剤学的組成物は、強力なヒトヒスタミン4受容体(hH4R)阻害活性を示すので、炎症障害、アレルギー、痛み、鼻茸、鼻炎、慢性副鼻腔炎(蓄膿症)、鼻閉(鼻詰まり)、鼻のかゆみ、喘息、慢性閉塞性肺疾患、リウマチ関節炎、アトピー性皮膚炎、乾癬、湿疹、掻庠症、皮膚掻痒症,じんま疹、慢性特発性じんま疹、硬皮症、結膜炎、角結膜炎、眼の炎症、ドライアイ、心機能障害、不整脈、アテローム性動脈硬化症、多発性硬化症、炎症性腸疾患(大腸炎、クローン病、潰瘍性大腸炎を含む)、炎症性痛覚、神経性疼痛、骨関節炎痛み、甲状腺自己免疫疾患、免疫介在性(また1型としても知られている)糖尿病、狼瘡、術後癒着、前庭障害、及び癌などの治療または予防に有用である。
【課題を解決するための手段】
【0008】
本発明によれば、下記一般式(1)の構造を有する複素環化合物、またはそのラセミ体、異性体または薬剤学的に許容しうる塩が提供される:
【化1】
[式中、X、X、X及びXは、それぞれ独立して、CまたはNであり、但し、X、X、X及びXの少なくとも一つはNであり、
は、1−3個のヘテロ原子(好ましくは、N、O及びSから選択されたヘテロ原子)を含む飽和または不飽和3−12員モノまたはポリヘテロシクリル(ここで、Rは非置換されるか、−NR、−C−Cアルキル−NR及びRから選択された1−3個の置換基で置換される。)であるか、Rは−H、−NR及びRから選択され、
、R、R及びRは、同じであっても異なっていてもよく、それぞれ独立して、−H;−C−Cアルキル;−C−Cハロアルキル;−C−Cパーハロアルキル;−アミノ−C−Cアルキル;−C−Cシクロアルキル;−ハロゲン(−F、−Cl、−Br、−I);−CN;−C−Cアルコキシ;−C−Cハロアルコキシ;−C−Cパーハロアルコキシ;−C−Cアルケニル;−C−Cアルキニル;−アミノ;−アミド;−C−Cアルキルカルボキシル;−カルボキシル(−COOH);−C1−Cアシル;−OH;−ニトロ(−NO);−C−C10アリール;−ヘテロシクリル;及び−O−C−Cアルキル−ヘテロシクリルから選択{ここで、ヘテロシクリルは1−3個のヘテロ原子(好ましくは、N、O及びSから選択されたヘテロ原子)を含む飽和または不飽和3−6員ヘテロシクリルである。}され、
但し、XがNのとき、Rは存在せず、XがNのとき、Rは存在せず、XがNのとき、Rは存在せず、XがNのとき、Rは存在せず、
【0009】
、Y、Y、Y及びYは、それぞれ独立して、Cまたはヘテロ原子(好ましくは、N、O及びSから独立して選択されたヘテロ原子)であり、但し、Y、Y、Y、Y及びYの少なくとも一つはN、O及びSから独立して選択されたヘテロ原子であり、
及びYは、それぞれ独立して、Rで置換されていてもよく、Yは−Hまたは−C−Cアルキルで置換されていてもよく、
及びRは、それぞれ独立して、−H;−C−Cアルキル;−C−Cシクロアルキル;−ヘテロシクリル;−アミノ−C−Cモノまたはジアルキル;−C−Cアルキル−アミノ−C−Cモノまたはジアルキル;−C−Cアルキル−ヘテロシクリル;−C−Cアルキルカルボキシル;−カルボキシル(−COOH);及びフェニルから選択{ここで、ヘテロシクリルは1−3個のヘテロ原子(好ましくはN、O及びSから選択されたヘテロ原子)を含む飽和または不飽和3−6員ヘテロシクリルである。}され、
は、−C−Cアルキル;−C−Cアルコキシ;−OH;−アミノ;−C−Cアルキル−アミノ;−C−Cシクロアルキル;−S−C−Cアルキル−アミノ−C−Cモノまたはジアルキル;−S−C−Cアルキル−ヘテロシクリル;−O−ヘテロシクリル;または−O−C−Cアルキル−ヘテロシクリル{ここで、ヘテロシクリルは1−3個のヘテロ原子(好ましくはN、O及びSから選択されたヘテロ原子)を含む飽和または不飽和3−6員ヘテロシクリルである。)であり、
は、水素;−OH;−C−Cアルキル;−C−Cハロアルキル;−C−Cパーハロアルキル;−アミノ−C−Cモノ−またはジ−アルキル;−C−Cシクロアルキル;−ヘテロシクリル;−C−C10アリール;5〜12員ヘテロアリール;−C−Cアルコキシ;−C−Cハロアルコキシ;−ハロゲン(−F、−Cl、−Br、−I);−アミノ;−アミド;−C1−Cアシル;−CN;−カルボキシル(−COOH);−C−Cアルキルカルボキシル;及び−ニトロ(−NO)から選択され、但し、YがNであり、Y、Y、Y及びYがCのとき、Yは−C(=O)−部分を有する置換基で置換されなく、
前記で、アルキル、シクロアルキル、ヘテロシクリル、アルコキシ、アルケニル、アルキニル、アシル及びアリール基は、それぞれ独立して、非置換形態であるか、または−C−Cアルキル、−ハロゲン(−F、−Cl、−Br、−I)、−CN、−C−Cアルコキシ、−アミノ、−アミド、−カルボキシル(−COOH)、−C1−Cアシル、−OH、−ニトロ(−NO)、ヘテロシクリル及びフェニルよりなる群から選択される一つ以上(例えば、1−3個の置換基)の基で置換された形態であってもよい{ここで、ヘテロシクリルは1−3つのヘテロ原子(好ましくはN、O及びSから選択されたヘテロ原子)を含む飽和または不飽和3−6員ヘテロシクリルである。}]。
【0010】
本発明の好ましい具体例によれば、一般式(1)で、X、X及びXは、それぞれ独立して、CまたはNであり、XはNである。
【0011】
本発明の他の好ましい具体例によれば、一般式(1)で、Y、Y、Y、Y及びYは、それぞれ独立して、Cまたはヘテロ原子(好ましくは、N、O及びSから独立して選択されたヘテロ原子)であり、Y、Y、Y、Y及びYの少なくとも3個がNである。
【0012】
本発明の他の好ましい具体例によれば、一般式(1)で、Rは1〜3個のヘテロ原子(好ましくは、N、O及びSから選択されたヘテロ原子)を含む飽和または不飽和3〜8員モノ−またはポリ−ヘテロシクリルである(ここで、Rは非置換されるか、NR、C−Cアルキル−NR及びRから選択された1〜3個の置換基で置換される)。
【0013】
本発明の他の好ましい具体例によれば、一般式(1)で、Rは、−H;C−Cアルキル;C−Cハロアルキル;C−Cパーハロアルキル;ハロゲン(−F、Cl、−Br、−I);CN;C−Cアルコキシ;C−Cハロアルコキシ;C−Cパーハロアルコキシ;C−Cアルケニル;C−Cアルキニル及びOHから選択される。
【0014】
本発明の他の好ましい具体例によれば、一般式(1)で、
、X、X及びXは、それぞれ独立して、炭素または窒素であり、但し、X、X、X及びXの少なくとも一つは窒素であり、
は、1−3個のヘテロ原子(好ましくは、N、O及びSから選択されたヘテロ原子)を含む飽和または不飽和3員〜12員モノまたはポリヘテロシクリル(ここで、Rは、非置換されるか、NR、C−Cアルキル−NR及びRから選択された1〜3個の置換基で置換される。)であるか、Rは、NR及びRから選択され、
、R、R及びRは、同じであっても異なっていてもよく、それぞれ独立して、−H;C−Cアルキル;C−Cハロアルキル;C−Cパーハロアルキル;ハロゲン(−F、−Cl、−Br、−I);CN;C−Cアルコキシ;C−Cハロアルコキシ;C−Cパーハロアルコキシ;C−Cアルケニル;C−Cアルキニル;及びOHから選択され、但し、XがNのときRは存在せず、XがNのときRは存在せず、XがNのときRは存在せず、XがNのときRは存在せず、
、Y、Y、Y及びYは、それぞれ独立して、炭素またはヘテロ原子(好ましくは、N、O及びSから独立して選択されたヘテロ原子)であり、但し、Y、Y、Y、Y及びYの少なくとも2個は、N、O及びSから独立して選択されたヘテロ原子であり、
及びYは、それぞれ独立して、Rで置換されていてもよく、
は水素またはC−Cアルキルで置換されていてもよく、
及びRは、それぞれ独立して、水素;C−Cアルキル;及びカルボキシル(−COOH)から選択され、
は、C−Cアルキル;及びC−Cシクロアルキルから選択され、
は、水素;C−Cアルキル;及びC−Cシクロアルキルから選択され、
ここで、アルキル、シクロアルキル、ヘテロシクリル、アルコキシ、アルケニル及びアルキニル基は、それぞれ独立して、非置換されるか、C−Cアルキル、OH、及びC−Cアルコキシよりなる群ら選択された一つ以上の置換基で置換されていてもよい{ここで、ヘテロシクリルは1−3個のヘテロ原子(好ましくN、O及びSから選択されたヘテロ原子)を含む飽和または不飽和3〜6員ヘテロシクリルである。}。
【0015】
本発明の他の好ましい具体例によれば、一般式(1)で、
、X、X及びXは、それぞれ独立して、炭素または窒素であり、但し、X、X、X及びXの少なくとも一つは窒素であり、
は、1−3個のヘテロ原子(好ましくは、N、O及びSから選択されたヘテロ原子)を含む飽和または不飽和3〜12員モノまたはポリヘテロシクリル(ここで、Rは非置換されるか、NR及びRから選択された1〜3個の置換基で置換される。)であり、
、R、R及びRは、同じであっても異なっていてもよく、それぞれ独立して水素;C−Cアルキル;C−Cハロアルキル;ハロゲン(−F、−Cl、−Br、−I);CN;C−Cアルコキシ;C−Cハロアルコキシ;C−Cアルケニル;及びC−Cアルキニルから選択され、但し、XがNのときRは存在せず、XがNのときRは存在せず、XがNのときRは存在せず、XがNのときRは存在せず、
、Y、Y、Y及びYは、それぞれ独立してC、N及びOから選択され、但し、Y、Y、Y、Y及びYの少なくとも2個はNまたはOであり、
及びYは、それぞれ独立して、Rで置換されていてもよく、
及びRは、それぞれ独立して、水素及びC−Cアルキルから選択され、
は、C−Cアルキルから選択され、
は、水素;C−Cアルキル;及びC−Cシクロアルキルから選択され、
ここで、アルキル、シクロアルキル、ヘテロシクリル、アルコキシ、アルケニル及びアルキニル基は、それぞれ独立して非置換されるか、C−Cアルキル、OH、及びC1−C4アルコキシよりなる群ら選択された一つ以上の置換基で置換されていてもよい{ここで、ヘテロシクリルは、1−3個のヘテロ原子(好ましくN、O及びSから選択されたヘテロ原子)を含む飽和または不飽和3〜6員ヘテロシクリルである。}。
【0016】
本発明の他の好ましい具体例によれば、一般式(1)で、
、X、X及びXは、それぞれ独立して、炭素または窒素であり、但し、X、X、X及びXの少なくとも一つは窒素であり、
は、1−3個のヘテロ原子(好ましくは、N、O及びSから選択されたヘテロ原子)を含む飽和または不飽和3〜6員ヘテロシクリル(ここで、Rは非置換されるか、NRで置換される)であり、
、R、R及びRは、同じであっても異なっていてもよく、それぞれ独立して、水素;C−Cアルキル;C−Cハロアルキル;ハロゲン(−F、−Cl、−Br、−I);CN;C−Cアルコキシ;C−Cハロアルコキシ;C−Cアルケニル;及びC−Cアルキニルから選択され、但し、XがNのときRは存在せず、XがNのときRは存在せず、XがNのときRは存在せず、XがNのときRは存在せず、
、Y、Y、Y及びYは、それぞれ独立して、C、N及びOから選択され、但し、Y、Y、Y、Y及びYの少なくとも2個はNであり、
及びYは、それぞれ独立して、Rで置換されていてもよく、
及びRは、それぞれ独立して、水素及びC−Cアルキルから選択され、
は、水素;C−Cアルキル;及びC−Cシクロアルキルから選択され、
ここで、アルキル、シクロアルキル、ヘテロシクリル、アルコキシ、アルケニル及びアルキニル基は、それぞれ独立して、非置換されるか、C−Cアルキル、OH、及びC−Cアルコキシよりなる群ら選択された一つ以上の置換基で置換されていてもよい{ここで、ヘテロシクリルは1−3個のヘテロ原子(好ましくは、N、O及びSから選択されたヘテロ原子)を含む飽和または不飽和3〜6員ヘテロシクリルである}。
【0017】
本発明の他の好ましい具体例によれば、一般式(1)で、
、X、X及びXは、それぞれ独立して、炭素または窒素であり、但し、X、X、X及びXの少なくとも一つは窒素であり、
は、1−3個のヘテロ原子(好ましくは、N、O及びSから選択されたヘテロ原子)を含む飽和または不飽和3〜6員ヘテロシクリル(ここで、R1は非置換されるか、NRで置換される。)であり、
、R、R及びRは、同じであっても異なっていてもよく、それぞれ独立して、水素;C−Cアルキル;C−Cハロアルキル;及びハロゲン(−F、−Cl、−Br、−I)から選択され、但し、XがNのときRは存在せず、XがNのときRは存在せず、XがNのときRは存在せず、XがNのときRは存在せず、
、Y、Y、Y及びYは、それぞれ独立して、C、N及びOから選択され、但し、Y、Y、Y、Y及びYの少なくとも2個はNであり、
及びYは、それぞれ独立して、Rで置換されていてもよく、
及びRは、それぞれ独立して、水素及びC−Cアルキルから選択され、
は、水素及びC−Cアルキルから選択され、
ここで、アルキルとヘテロシクリル基はそれぞれ独立して非置換されるか、C−Cアルキル、OH、及びC−Cアルコキシよりなる群ら選択された一つ以上の置換基で置換されていてもよい{ここで、ヘテロシクリルは1−3個のヘテロ原子(好ましくN、O及びSから選択されたヘテロ原子)を含む飽和または不飽和3〜6員ヘテロシクリルである。}。
【0018】
本発明の化合物は、ヒトヒスタミン4受容体(hH4R)活性阻害剤であり、炎症障害、アレルギー、痛み、鼻茸、鼻炎、慢性副鼻腔炎、鼻閉(鼻詰まり)、鼻のかゆみ、喘息、慢性閉塞性肺疾患、リウマチ関節炎、アトピー性皮膚炎、乾癬、湿疹、掻庠症、皮膚掻痒症、じんま疹、慢性特発性じんま疹、硬皮症、結膜炎、角結膜炎、眼の炎症、ドライアイ、心機能障害、不整脈、アテローム性動脈硬化症、多発性硬化症、炎症性腸疾患(大腸炎、クローン病、潰瘍性大腸炎を含む)、炎症性痛覚、神経性疼痛、骨関節炎痛み、甲状腺自己免疫疾患、免疫介在性(また1型としても知られている)糖尿病、狼瘡、術後癒着、前庭障害、及び癌などの治療または予防に有用であり、特にアトピー性皮膚炎治療剤として有用である。
【0019】
特に断らない限り、本発明で言及されたアルキル置換基及び本発明で言及された他の置換基(例えば、アルコキシ)のアルキル残基は、直鎖状または分岐状であってもよい。また、ハロゲンは、フッ素(F)、塩素(Cl)、臭素(Br)及びヨード(I)を含む。
本発明に係る一般式(1)化合物の代表的な例は、下記化合物が挙げられる:
3−メチル−6−(4−メチルピペラジン−1−イル)ピリド[3,2−e][1,2,4]トリアゾロ[4,3−a]ピラジン(化合物1);
8−メチル−4−(4−メチルピペラジン−1−イル)ピリド[2,3−e][1,2,4]トリアゾロ[4,3−a]ピラジン(化合物2);
4−(4−メチルピペラジン−1−イル)ピリド[2,3−e][1,2,4]トリアゾロ[4,3−a]ピラジン(化合物3);
8−クロロ−4−(4−メチルピペラジン−1−イル)ピリド[2,3−e][1,2,4]トリアゾロ[4,3−a]ピラジン(化合物4);
3−クロロ−6−(4−メチルピペラジン−1−イル)ピリド[3,2−e][1,2,4]トリアゾロ[4,3−a]ピラジン(化合物5);
6−(4−メチルピペラジン−1−イル)ピリド[3,2−e][1,2,4]トリアゾロ[4,3−a]ピラジン(化合物6);
8−クロロ−4−(ピペラジン−1−イル)ピリド[2,3−e][1,2,4]トリアゾロ[4,3−a]ピラジン(化合物7);
1−(8−クロロピリド[2,3−e][1,2,4]トリアゾロ[4,3−a]ピラジン−4−イル)アゼチジン−3−アミン(化合物8);
(R)−1−(8−クロロピリド[2,3−e][1,2,4]トリアゾロ[4,3−a]ピラジン−4−イル)−N,N−ジメチルピロリジン−3−アミン(化合物9);
(R)−1−(8−クロロピリド[2,3−e][1,2,4]トリアゾロ[4,3−a]ピラジン−4−イル)−N−メチルピロリジン−3−アミン(化合物10);
【0020】
(R)−1−(3−クロロピリド[3,2−e][1,2,4]トリアゾロ[4,3−a]ピラジン−6−イル)−N−メチルピロリジン−3−アミン(化合物11);
8−ブロモ−4−(4−メチルピペラジン−1−イル)ピリド[2,3−e][1,2,4]トリアゾロ[4,3−a]ピラジン(化合物12);
4−(4−メチルピペラジン−1−イル)ピリド[2,3−e][1,2,4]トリアゾロ[4,3−a]ピラジン−8−カルボニトリル(化合物13);
8−クロロ−1−メチル−4−(4−メチルピペラジン−1−イル)ピリド[2,3−e][1,2,4]トリアゾロ[4,3−a]ピラジン(化合物14);
8−クロロ−1−メチル−4−(ピペラジン−1−イル)ピリド[2,3−e][1,2,4]トリアゾロ[4,3−a]ピラジン(化合物15);
8−ブロモ−4−(ピペラジン−1−イル)ピリド[2,3−e][1,2,4]トリアゾロ[4,3−a]ピラジン(化合物16);
7,8−ジクロロ−4−(4−メチルピペラジン−1−イル)ピリド[2,3−e][1,2,4]トリアゾロ[4,3−a]ピラジン(化合物17);
1−(8−クロロピリド[2,3−e][1,2,4]トリアゾロ[4,3−a]ピラジン−4−イル)−N−メチルアゼチジン−3−アミン(化合物18);
(S)−8−クロロ−4−(3−メチルピペラジン−1−イル)ピリド[2,3−e][1,2,4]トリアゾロ[4,3−a]ピラジン(化合物19);
(S)−8−クロロ−4−(3,4−ジメチルピペラジン−1−イル)ピリド[2,3−e][1,2,4]トリアゾロ[4,3−a]ピラジン(化合物20);
【0021】
8−クロロ−4−(4−メチルピペラジン−1−イル)ピリド[2,3−e][1,2,4]トリアゾロ[4,3−a]ピラジン−7−カルボニトリル(化合物21);
8−クロロ−4−(3,4,5−トリメチルピペラジン−1−イル)ピリド[2,3−e][1,2,4]トリアゾロ[4,3−a]ピラジン(化合物22);
8−クロロ−7−エトキシ−4−(4−メチルピペラジン−1−イル)ピリド[2,3−e][1,2,4]トリアゾロ[4,3−a]ピラジン(化合物23);
1−(8−ブロモピリド[2,3−e][1,2,4]トリアゾロ[4,3−a]ピラジン−4−イル)−N−メチルアゼチジン−3−アミン(化合物24);
4−(3−(メチルアミノ)アゼチジン−1−イル)ピリド[2,3−e][1,2,4]トリアゾロ[4,3−a]ピラジン−8−カルボニトリル(化合物25);
4−(ピペラジン−1−イル)ピリド[2,3−e][1,2,4]トリアゾロ[4,3−a]ピラジン−8−カルボニトリル(化合物26);
1−(7,8−ジクロロピリド[2,3−e][1,2,4]トリアゾロ[4,3−a]ピラジン−4−イル)−N−メチルアゼチジン−3−アミン(化合物27);
8−クロロ−4−(3−(メチルアミノ)アゼチジン−1−イル)ピリド[2,3−e][1,2,4]トリアゾロ[4,3−a]ピラジン−7−カルボニトリル(化合物28);
8−クロロ−4−(ヘキサヒドロピロロ[1,2−a]ピラジン−2(1H)−イル)ピリド[2,3−e][1,2,4]トリアゾロ[4,3−a]ピラジン(化合物29);
(R)−1−(8−クロロピリド[2,3−e][1,2,4]トリアゾロ[4,3−a]ピラジン−4−イル)ピロリジン−3−アミン(化合物30);
【0022】
9−クロロ−2−メチル−5−(4−メチルピペラジン−1−イル)ピリド[3,2−e][1,2,4]トリアゾロ[1,5−c]ピリミジン(化合物31);
9−クロロ−2−メチル−5−(ピペラジン−1−イル)ピリド[3,2−e][1,2,4]トリアゾロ[1,5−c]ピリミジン(化合物32);
1−(9−クロロ−2−メチルピリド[3,2−e][1,2,4]トリアゾロ[1,5−c]ピリミジン−5−イル)−N−メチルアゼチジン−3−アミン(化合物33);
9−クロロ−2−シクロプロピル−N,N−ジエチルピリド[3,2−e][1,2,4]トリアゾロ[1,5−c]ピリミジン−5−アミン(化合物34);
9−クロロ−5−(4−メチルピペラジン−1−イル)ピリド[3,2−e][1,2,4]トリアゾロ[1,5−c]ピリミジン(化合物35);
1−(9−クロロピリド[3,2−e][1,2,4]トリアゾロ[1,5−c]ピリミジン−5−イル)−N−メチルアゼチジン−3−アミン(化合物36);
9−クロロ−5−(ピペラジン−1−イル)ピリド[3,2−e][1,2,4]トリアゾロ[1,5−c]ピリミジン(化合物37);
9−クロロ−2−シクロプロピル−5−(4−メチルピペラジン−1−イル)ピリド[3,2−e][1,2,4]トリアゾロ[1,5−c]ピリミジン(化合物38);
9−クロロ−2−シクロプロピル−5−(ピペラジン−1−イル)ピリド[3,2−e][1,2,4]トリアゾロ[1,5−c]ピリミジン(化合物39);
9−クロロ−2−(メトキシメチル)−5−(4−メチルピペラジン−1−イル)ピリド[3,2−e][1,2,4]トリアゾロ[1,5−c]ピリミジン(化合物40);
【0023】
9−クロロ−2−エチル−5−(4−メチルピペラジン−1−イル)ピリド[3,2−e][1,2,4]トリアゾロ[1,5−c]ピリミジン(化合物41);
9−クロロ−5−(4−メチルピペラジン−1−イル)ピリド[3,2−e][1,2,4]トリアゾロ[4,3−c]ピリミジン(化合物42);
8−クロロ−2−メチル−4−(4−メチルピペラジン−1−イル)−2H−ピラゾロ[3,4−c][1,8]ナフチリジン(化合物43);
1−(8−クロロ−2−メチル−2H−ピラゾロ[3,4−c][1,8]ナフチリジン−4−イル)−N−メチルアゼチジン−3−アミン(化合物44);
8−クロロ−2−メチル−4−(ピペラジン−1−イル)−2H−ピラゾロ[3,4−c][1,8]ナフチリジン(化合物45);
8−クロロ−4−(4−メチルピペラジン−1−イル)イミダゾ[1,2−a]ピリド[2,3−e]ピラジン(化合物46);
8−クロロ−4−(ピペラジン−1−イル)イミダゾ[1,2−a]ピリド[2,3−e]ピラジン(化合物47);
1−(8−ヨードピリド[2,3−e][1,2,4]トリアゾロ[4,3−a]ピラジン−4−イル)−N−メチルアゼチジン−3−アミン(化合物48);
8−ヨード−4−(4−メチルピペラジン−1−イル)ピリド[2,3−e][1,2,4]トリアゾロ[4,3−a]ピラジン(化合物49);
N−メチル−1−(8−メチルピリド[2,3−e][1,2,4]トリアゾロ[4,3−a]ピラジン−4−イル)アゼチジン−3−アミン(化合物50);
【0024】
1−(8−(ジフルオロメチル)ピリド[2,3−e][1,2,4]トリアゾロ[4,3−a]ピラジン−4−イル)−N−メチルアゼチジン−3−アミン(化合物51);
N−メチル−1−(8−(トリフルオロメチル)ピリド[2,3−e][1,2,4]トリアゾロ[4,3−a]ピラジン−4−イル)アゼチジン−3−アミン(化合物52);
4−(4−メチルピペラジン−1−イル)−8−(トリフルオロメチル)ピリド[2,3−e][1,2,4]トリアゾロ[4,3−a]ピラジン(化合物53);
1−(8−エチニルピリド[2,3−e][1,2,4]トリアゾロ[4,3−a]ピラジン−4−イル)−N−メチルアゼチジン−3−アミン(化合物54);
N−メチル−1−(8−ビニルピリド[2,3−e][1,2,4]トリアゾロ[4,3−a]ピラジン−4−イル)アゼチジン−3−アミン(化合物55);
1−(8−エチルピリド[2,3−e][1,2,4]トリアゾロ[4,3−a]ピラジン−4−イル)−N−メチルアゼチジン−3−アミン(化合物56);
4−(3−(メチルアミノ)アゼチジン−1−イル)ピリド[2,3−e][1,2,4]トリアゾロ[4,3−a]ピラジン−8−オール(化合物57);
1−(8−メトキシピリド[2,3−e][1,2,4]トリアゾロ[4,3−a]ピラジン−4−イル)−N−メチルアゼチジン−3−アミン(化合物58);
1−(8−(ジフルオロメトキシ)ピリド[2,3−e][1,2,4]トリアゾロ[4,3−a]ピラジン−4−イル)−N−メチルアゼチジン−3−アミン(化合物59);
8−クロロ−7−メトキシ−4−(4−メチルピペラジン−1−イル)ピリド[2,3−e][1,2,4]トリアゾロ[4,3−a]ピラジン(化合物60);
【0025】
8−クロロ−7−メトキシ−4−(ピペラジン−1−イル)ピリド[2,3−e][1,2,4]トリアゾロ[4,3−a]ピラジン(化合物61);
7,8−ジクロロ−4−(ピペラジン−1−イル)ピリド[2,3−e][1,2,4]トリアゾロ[4,3−a]ピラジン(化合物62);
8−クロロ−7−エトキシ−4−(ピペラジン−1−イル)ピリド[2,3−e][1,2,4]トリアゾロ[4,3−a]ピラジン(化合物63);
8−クロロ−4−(4−メチルピペラジン−1−イル)−7−(2,2,2−トリフルオロエトキシ)ピリド[2,3−e][1,2,4]トリアゾロ[4,3−a]ピラジン(化合物64);
1−(8−ブロモ−9−メチルピリド[2,3−e][1,2,4]トリアゾロ[4,3−a]ピラジン−4−イル)−N−メチルアゼチジン−3−アミン(化合物65);
8−ブロモ−9−メチル−4−(4−メチルピペラジン−1−イル)ピリド[2,3−e][1,2,4]トリアゾロ[4,3−a]ピラジン(化合物66);
1−(8,9−ジクロロピリド[2,3−e][1,2,4]トリアゾロ[4,3−a]ピラジン−4−イル)−N−メチルアゼチジン−3−アミン(化合物67);
1−(8−ブロモピリド[2,3−e][1,2,4]トリアゾロ[4,3−a]ピラジン−4−イル)−N−メチルアゼチジン−3−アミン塩酸塩(化合物68);
1−(8−ブロモピリド[2,3−e]テトラゾロ[1,5−a]ピラジン−4−イル)−N−メチルアゼチジン−3−アミン塩酸塩(化合物69);
8−クロロ−4−(5−メチルヘキサヒドロピロロ[3,4−c]ピロール−2(1H)−イル)ピリド[2,3−e][1,2,4]トリアゾロ[4,3−a]ピラジン(化合物70);
【0026】
8−ブロモ−4−(5−メチルヘキサヒドロピロロ[3,4−c]ピロール−2(1H)−イル)ピリド[2,3−e][1,2,4]トリアゾロ[4,3−a]ピラジン(化合物71);
1−(8−ブロモピリド[2,3−e][1,2,4]トリアゾロ[4,3−a]ピラジン−4−イル)−3−メチルアゼチジン−3−アミン(化合物72);
1−(8−ブロモピリド[2,3−e][1,2,4]トリアゾロ[4,3−a]ピラジン−4−イル)−N,3−ジメチルアゼチジン−3−アミン(化合物73);
8−ブロモ−4−(ヘキサヒドロピロロ[1,2−a]ピラジン−2(1H)−イル)ピリド[2,3−e][1,2,4]トリアゾロ[4,3−a]ピラジン(化合物74);
4−(ヘキサヒドロピロロ[1,2−a]ピラジン−2(1H)−イル)−8−ヨードピリド[2,3−e][1,2,4]トリアゾロ[4,3−a]ピラジン(化合物75);
8−クロロ−4−(4−シクロプロピルピペラジン−1−イル)ピリド[2,3−e][1,2,4]トリアゾロ[4,3−a]ピラジン(化合物76);
4−((1S,4S)−2,5−ジアザビシクロ[2.2.1]ヘプタン−2−イル)−8−クロロピリド[2,3−e][1,2,4]トリアゾロ[4,3−a]ピラジン(化合物77);
8−クロロ−4−((1S,4S)−5−メチル−2,5−ジアザビシクロ[2.2.1]ヘプタン−2−イル)ピリド[2,3−e][1,2,4]トリアゾロ[4,3−a]ピラジン(化合物78);
8−クロロ−4−(1,4−ジアゼパン−1−イル)ピリド[2,3−e][1,2,4]トリアゾロ[4,3−a]ピラジン(化合物79);
8−クロロ−4−(4−メチル−1,4−ジアゼパン−1−イル)ピリド[2,3−e][1,2,4]トリアゾロ[4,3−a]ピラジン(化合物80);
【0027】
(R)−1−(8−ブロモピリド[2,3−e][1,2,4]トリアゾロ[4,3−a]ピラジン−4−イル)−N−メチルピロリジン−3−アミン(化合物81);
8−クロロ−4−(ヘキサヒドロ−1H−ピロロ[3,4−b]ピリジン−6(2H)−イル)ピリド[2,3−e][1,2,4]トリアゾロ[4,3−a]ピラジン(化合物82);
8−クロロ−4−(1−メチルヘキサヒドロ−1H−ピロロ[3,4−b]ピリジン−6(2H)−イル)ピリド[2,3−e][1,2,4]トリアゾロ[4,3−a]ピラジン(化合物83);
1−(8−クロロピリド[2,3−e][1,2,4]トリアゾロ[4,3−a]ピラジン−4−イル)−N,N−ジメチルアゼチジン−3−アミン(化合物84);
1−(8−ブロモピリド[2,3−e][1,2,4]トリアゾロ[4,3−a]ピラジン−4−イル)−N,N−ジメチルアゼチジン−3−アミン(化合物85);
(1−(8−ブロモピリド[2,3−e][1,2,4]トリアゾロ[4,3−a]ピラジン−4−イル)アゼチジン−3−イル)(メチル)カルバミン酸(化合物86);
2−((8−クロロピリド[2,3−e][1,2,4]トリアゾロ[4,3−a]ピラジン−4−イル)アミノ)エタノール(化合物87);
1−(8−クロロイミダゾ[1,2−a]ピリド[2,3−e]ピラジン−4−イル)−N−メチルアゼチジン−3−アミン(化合物88);
1−(8−ブロモイミダゾ[1,2−a]ピリド[2,3−e]ピラジン−4−イル)−N−メチルアゼチジン−3−アミン(化合物89);
tert−ブチル(1−(8−クロロ−2−メチルオキサゾロ[4,5−c][1,8]ナフチリジン−4−イル)アゼチジン−3−イル)(メチル)カルバメート(化合物90);
【0028】
1−(8−クロロ−2−メチルオキサゾロ[4,5−c][1,8]ナフチリジン−4−イル)−N−メチルアゼチジン−3−アミン(化合物91);
8−クロロ−2−メチル−4−(4−メチルピペラジン−1−イル)オキサゾロ[4,5−c][1,8]ナフチリジン(化合物92);
1−(8−クロロピリド[2,3−e]テトラゾロ[1,5−a]ピラジン−4−イル)−N−メチルアゼチジン−3−アミン(化合物93);
8−クロロ−4−(4−メチルピペラジン−1−イル)ピリド[2,3−e]テトラゾロ[1,5−a]ピラジン(化合物94);
1−(8−ブロモピリド[2,3−e]テトラゾロ[1,5−a]ピラジン−4−イル)−N−メチルアゼチジン−3−アミン(化合物95);
8−ブロモ−4−(4−メチルピペラジン−1−イル)ピリド[2,3−e]テトラゾロ[1,5−a]ピラジン(化合物96);
1−(8−クロロ−2−メチルピリド[2,3−e][1,2,4]トリアゾロ[1,5−a]ピラジン−4−イル)−N−メチルアゼチジン−3−アミン(化合物97);
8−クロロ−2−メチル−4−(4−メチルピペラジン−1−イル)ピリド[2,3−e][1,2,4]トリアゾロ[1,5−a]ピラジン(化合物98);
1−(8−ブロモ−7−メチルピリド[2,3−e][1,2,4]トリアゾロ[4,3−a]ピラジン−4−イル)−N−メチルアゼチジン−3−アミン(化合物99);
8−ブロモ−7−メチル−4−(4−メチルピペラジン−1−イル)ピリド[2,3−e][1,2,4]トリアゾロ[4,3−a]ピラジン(化合物100);
【0029】
8−クロロ−4−(3−(メチルアミノ)アゼチジン−1−イル)ピリド[2,3−e][1,2,4]トリアゾロ[4,3−a]ピラジン−7−オールHCl塩(化合物101);
N−(1−(8−ブロモピリド[2,3−e][1,2,4]トリアゾロ[4,3−a]ピラジン−4−イル)アゼチジン−3−イル)−N−メチルヒドロキシルアミン(化合物102);
1−(2−ブロモピリド[3,2−e]ピロロ[1,2−c]ピリミジン−6−イル)−N−メチルアゼチジン−3−アミン(化合物103);
1−(8−ブロモピリド[2,3−e][1,2,4]トリアゾロ[4,3−a]ピラジン−4−イル)−N−メチルアゼチジン−3−アミン2,2,2−トリフルオロアセテート(化合物104);
(S)−1−(8−ブロモ−2−メチル−1,2−ジヒドロイミダゾ[1,2−a]ピリド[2,3−e]ピラジン−4−イル)−N−メチルアゼチジン−3−アミン(化合物105);
(R)−1−(8−ブロモ−2−メチル−1,2−ジヒドロイミダゾ[1,2−a]ピリド[2,3−e]ピラジン−4−イル)−N−メチルアゼチジン−3−アミン(化合物106);
1−(8−ブロモ−1,2−ジヒドロイミダゾ[1,2−a]ピリド[2,3−e]ピラジン−4−イル)−N−メチルアゼチジン−3−アミン(化合物107);
1−(8−ブロモ−2−メチルイミダゾ[1,2−a]ピリド[2,3−e]ピラジン−4−イル)−N−メチルアゼチジン−3−アミン(化合物108);
1−(9−ブロモ−2−メチルピラゾロ[1,5−c]ピリド[3,2−e]ピリミジン−5−イル)−N−メチルアゼチジン−3−アミン(化合物109);
1−(9−ブロモピラゾロ[1,5−c]ピリド[3,2−e]ピリミジン−5−イル)−N−メチルアゼチジン−3−アミン(化合物110);
【0030】
N−メチル−1−(8−ニトロピリド[2,3−e][1,2,4]トリアゾロ[4,3−a]ピラジン−4−イル)アゼチジン−3−アミン(化合物111);
4−(3−(メチルアミノ)アゼチジン−1−イル)ピリド[2,3−e][1,2,4]トリアゾロ[4,3−a]ピラジン−8−アミン(化合物112);
N−メチル−1−(8−フェニルピリド[2,3−e][1,2,4]トリアゾロ[4,3−a]ピラジン−4−イル)アゼチジン−3−アミン(化合物113);
1−(8−(フラン−2−イル)ピリド[2,3−e][1,2,4]トリアゾロ[4,3−a]ピラジン−4−イル)−N−メチルアゼチジン−3−アミン(化合物114);
1−(2−ブロモピリド[2,3−e]ピロロ[1,2−a]ピラジン−6−イル)−N−メチルアゼチジン−3−アミン(化合物115);
1−(2−クロロピリド[3,2−e][1,2,4]トリアゾロ[4,3−a]ピラジン−6−イル)−N−メチルアゼチジン−3−アミン(化合物116);
1−(8−クロロピリド[3,4−e][1,2,4]トリアゾロ[4,3−a]ピラジン−4−イル)−N−メチルアゼチジン−3−アミン(化合物117);
1−(8−ブロモピリド[2,3−e][1,2,4]トリアゾロ[4,3−a]ピラジン−4−イル)−N−メチルアゼチジン−3−アミンメタンスルホン酸塩(化合物118);
1−(8−ブロモピリド[2,3−e][1,2,4]トリアゾロ[4,3−a]ピラジン−4−イル)−N−メチルアゼチジン−3−アミンマレイン酸塩(化合物119);
1−(8−ブロモピリド[2,3−e][1,2,4]トリアゾロ[4,3−a]ピラジン−4−イル)−N−メチルアゼチジン−3−アミン2−ヒドロキシプロパン−1,2,3−トリカルボン酸塩(化合物120);
【0031】
1−(8−ブロモピリド[2,3−e][1,2,4]トリアゾロ[4,3−a]ピラジン−4−イル)−N−メチルアゼチジン−3−アミン硝酸塩(化合物121);
1−(8−ブロモピリド[2,3−e][1,2,4]トリアゾロ[4,3−a]ピラジン−4−イル)−N−メチルアゼチジン−3−アミンヒドロヨード酸塩(化合物122);
1−(8−ブロモピリド[2,3−e][1,2,4]トリアゾロ[4,3−a]ピラジン−4−イル)−N−メチルアゼチジン−3−アミンリン酸塩(化合物123);
1−(8−ブロモピリド[2,3−e][1,2,4]トリアゾロ[4,3−a]ピラジン−4−イル)−N−メチルアゼチジン−3−アミン4,4’−メチレンビス(3−ヒドロキシ−2−ナフトエ酸)塩(化合物124);
1−(8−ブロモピリド[2,3−e][1,2,4]トリアゾロ[4,3−a]ピラジン−4−イル)−N−メチルアゼチジン−3−アミンヒドロ臭素酸塩(化合物125);
1−(8−ブロモピリド[2,3−e][1,2,4]トリアゾロ[4,3−a]ピラジン−4−イル)−N−メチルアゼチジン−3−アミン硫酸塩(化合物126);
1−(8−ブロモピリド[2,3−e][1,2,4]トリアゾロ[4,3−a]ピラジン−4−イル)−N−メチルアゼチジン−3−アミン(2R,3R)−2,3−ジヒドロキシコハク酸塩(化合物127);
1−(8−ブロモピリド[2,3−e][1,2,4]トリアゾロ[4,3−a]ピラジン−4−イル)−N−メチルアゼチジン−3−アミン(1S)−(+)−10−カンファ―スルホン酸塩(化合物128);
8−ブロモ−N−(1−メチルピロリジン−3−イル)ピリド[2,3−e][1,2,4]トリアゾロ[4,3−a]ピラジン−4−アミン(化合物129);
1−(8−ブロモピリド[2,3−e][1,2,4]トリアゾロ[4,3−a]ピラジン−4−イル)−N−メチルアゼチジン−3−アミン(S)−2−ヒドロキシプロパン酸塩(化合物130);
N−(アゼチジン−3−イルメチル)−8−ブロモピリド[2,3−e][1,2,4]トリアゾロ[4,3−a]ピラジン−4−アミントリフルオロ酢酸塩(化合物131);及び
4−(アゼチジン−3−イルメトキシ)−8−ブロモピリド[2,3−e][1,2,4]トリアゾロ[4,3−a]ピラジン塩酸塩(化合物132)
【0032】
前記で記述した化合物の命名は、CambridgeSoft社製のChemBioDraw Ultra software (Version 12.02.1076)が提供する命名法に従って記載した。
【0033】
本発明に係る一般式(1)の化合物が、ラセミ体の場合、このラセミ体は、通常の分離方法により、例えば、順相シリカゲル(Isu Chemical Co.製、粒径:0.040〜0.063mm及び0.063〜0.200mm)で充填した一般カラムクロマトグラフィー、アミンシリカゲル(Isu Chemical Co.製、粒径:0.040〜0.075mm)で充填した一般カラムクロマトグラフィー、または逆相で充填された加圧分取用カラムクロマトグラフィー(Yamazen, W-Prep 2XY)を用いる。それに該当する溶媒、好ましくは、順相でヘキサン、酢酸エチル、ジクロロメタン、メタノールを混合した溶媒、逆相では水とアセトニトリルの混合液を利用する方法により、それぞれの異性体で分離されていてもよい。
【0034】
本発明に係る一般式(1)の化合物は、また薬剤学的に許容される塩を形成していてもよい。このような薬剤学的に許容される塩(例えば、酸付加塩)の製造に用いられる代表的な酸には下記が含まれるが、これらに限定されない:塩酸、硫酸、硝酸、リン酸、臭化水素酸、ヨウ化水素酸、ギ酸、クエン酸、酢酸、トリクロロ酢酸またはトリフルオロ酢酸、安息香酸、フマル酸、マレイン酸、メタンスルホン酸、ベンゼンスルホン酸、p−トルエンスルホン酸、2,2−ジクロロ酢酸、アシル化アミノ酸、アジピン酸、アルギン酸、アスコルビン酸、L−アスパラギン酸、4−アセトアミド安息香酸、(+)−カンフル酸、カンファ―スルホン酸、(+)−(1S)−カンファ―スルホン酸、カプリン酸、カプロン酸、カプリル酸、桂皮酸、シクラミン酸、ドデシル硫酸、エタン−1,2−ジスルホン酸、エタンスルホン酸、2−ヒドロキシエタンスルホン酸、ガラクタル酸、ゲンチシン酸、グルコヘプタン酸、D−グルコン酸、D−グルクロン酸、L−グルタミン酸、α−オキソ−グルタル酸、グリコール酸、馬尿酸、(+)−L−乳酸、(±)−DL−乳酸、ラクトビオン酸、(−)−L−リンゴ酸、マロン酸、(±)−DL−マンデル酸、メタンスルホン酸、ナフタレン−2−スルホン酸、ナフタレン−1,5−ジスルホン酸、1−ヒドロキシ−2−ナフトエ酸、ニコチン酸、オレイン酸、オロチン酸、シュウ酸、パルミチン酸、パモン酸、L−ピログルタミン酸、サリチル酸、4−アミノ−サリチル酸、セバシン酸、ステアリン酸、コハク酸、タンニン酸、(+)−L−酒石酸、チオシアン酸及びウンデシレン酸など。その他にも、アミン誘導体が属する技術分野で公知され、使用されている他の酸の塩を含んでもよい。これらは通常知られた工程により製造される。
【0035】
本発明に係る、前記で定義された一般式(1)の化合物は、以下の実施例に記述された方法に従って製造されてもよいが、これに限定されない。
【0036】
一般式(1)の構造を有する複素環化合物、またはそのラセミ体、異性体または薬剤学的に許容しうる塩は:
(a)一般式(4)の化合物を一般式R−H(RがHのときは除外)の化合物でアリール化して、一般式(3)の化合物を製造し;
(b)製造された一般式(3)の化合物をアリール化して、一般式(2)の化合物を製造し;
(c)製造された一般式(2)の化合物を環化する工程を含む(または、Rを脱保護化する工程を含んでもよい。)方法で製造できる。
【化2】
【化3】
【化4】
(式中、X、X、X、X、R、R、R、R、R、R及びYは前記一般式(1)の定義と同義であり、Zはハロゲン(−F、−Cl、−Br)のような反応性脱離基を表す。)
【0037】
前記定義された一般式(1)で、Y、Y及びYがNである一般式(5)の構造を有する複素環化合物、またはそのラセミ体、異性体または薬剤学的に許容しうる塩は:
(a)下記一般式(10)の化合物をハロゲン化して、下記一般式(9)の化合物を製造する工程;
(b)製造された一般式(9)の化合物をシアン化して、下記一般式(8)の化合物を製造する工程;
(c)製造された一般式(8)の化合物をアシル化して、下記一般式(7)の化合物を製造する工程;
(d)製造された一般式(7)の化合物を環化し、ハロゲン化により下記一般式(6)の化合物を製造する工程;及び
(e)一般式(6)の化合物を一般式のR−H(Rが−Hの場合は除く。)の化合物でアリール化する工程(または、Rの脱保護化する工程を含んでもよい。)を含む方法で製造できる。
【化5】
【化6】
【化7】
【化8】
【化9】
【化10】
(式中、X、X、X、X、R、R、R、R、R、R及びRは前記一般式(1)の定義と同義であり、Zはハロゲン(−F、−Cl、−Br)、メタンスルホネート、トリフラート及びトシレートのような反応性脱離基を表す。)
【0038】
前記定義された一般式(1)で、Y、Y及びYがNで一般式(11)の構造を有する複素環化合物、またはそのラセミ体、異性体または薬剤学的に許容しうる塩は:
(a)下記一般式(17)の化合物をアリール化して、下記一般式(16)の化合物を製造する工程;
(b)製造された一般式(16)の化合物をイミド化して、下記一般式(15)の化合物を製造する工程;
(c)製造された一般式(15)の化合物をアシル化して、下記一般式(14)の化合物を製造する工程;
(d)製造された一般式(14)の化合物を環化して、下記一般式(13)の化合物を製造する工程;
(e)製造された一般式(13)の化合物を還元し、ハロゲン化により下記一般式(12)の化合物を製造する工程;及び
(f)製造された一般式(12)の化合物を一般式のR−H(Rが−Hの場合は除く。)の化合物でアリール化する工程(または、Rの脱保護化反応する工程を含んでもよい。);を含む方法で製造できる。
【化11】
【化12】
【化13】
【化14】
【化15】
【化16】
【化17】
(式中、X、X、X、X、R、R、R、R、R、R及びRは前記一般式(1)の定義と同義であり、Zはハロゲン(−F、−Cl、−Br)、のような反応性脱離基を表す。)
【0039】
前記定義された一般式(1)で、Y及びYがNである一般式(18)の構造を有する複素環化合物、またはそのラセミ体、異性体または薬剤学的に許容しうる塩は:
(a)下記一般式(23)の化合物を、下記一般式(22)の化合物とフリーデル・グラフツ反応して、下記一般式(21)の化合物を製造する工程;
(b)製造された一般式(21)の化合物を環化して、下記一般式(20)の化合物を製造する工程;
(c)製造された一般式(20)の化合物をハロゲン化して、下記一般式(19)の化合物を製造する工程;及び
(d)製造された一般式(19)の化合物を、一般式のR−H(Rが−Hの場合は除く。)の化合物でアリール化する工程(または、Rの脱保護化反応する工程を含んでもよい。);を含む方法で製造できる。
【化18】
【化19】
【化20】
【化21】
【化22】
【化23】
(式中、X、X、X、X、R、R、R、R、R及びRは前記一般式(1)の定義と同義であり、Zはハロゲン(−F、−Cl、−Br)のような反応性脱離基を表す。)
【0040】
前記定義された一般式(1)で、Y、Y及びYがNである一般式(24)の構造を有する複素環化合物、またはそのラセミ体、異性体または薬剤学的に許容しうる塩は:
(a)下記一般式(29)の化合物を環化して、下記一般式(28)の化合物を製造する工程;
(b)製造された一般式(28)の化合物をハロゲン化とヒドロキシル化して、下記一般式(27)の化合物を製造する工程;
(c)製造された一般式(27)の化合物を、一般式R−H(Rが−Hの場合は除く。)の化合物でアリール化し、ハロゲン化により下記一般式(26)の化合物を製造する工程;
(d)製造された一般式(26)の化合物をアリール化して、下記一般式(25)の化合物を製造する工程;及び
(e)一般式(25)の化合物を環化する工程(または、Rの脱保護化反応する工程を含んでもよい。);を含む方法で製造できる。
【化24】
【化25】
【化26】
【化27】
【化28】
【化29】
(式中、X、X、X、X、R、R、R、R、R及びRは前記一般式(1)の定義と同義であり、Zはハロゲン(−F、−Cl、−Br)のような反応性脱離基を表す。)
【0041】
前記定義された一般式(1)で、YがNであり、YがOである一般式(30)の構造を有する複素環化合物、またはそのラセミ体、異性体または薬剤学的に許容しうる塩は:
(a)下記一般式(37)の化合物をエステル化して、下記一般式(36)の化合物を製造する工程;
(b)製造された一般式(36)の化合物をアリール化して、下記一般式(35)の化合物を製造する工程;
(c)一般式(35)の化合物を環化して、記一般式(34)の化合物を製造する工程;
(d)製造された一般式(34)の化合物をエノラート添加反応して、下記一般式(33)の化合物を製造する工程;
(e)製造された一般式(33)の化合物を環化して、下記一般式(32)の化合物を製造する工程;
(f)製造された一般式(32)の化合物をハロゲン化して、下記一般式(31)の化合物を製造する工程;及び
(g)製造された一般式(31)の化合物を、一般式のR−H(Rが−Hの場合は除く。)の化合物でアリール化する工程(または、Rの脱保護化反応する工程を含んでもよい。);を含む方法で製造できる。
【化30】
【化31】
【化32】
【化33】
【化34】
【化35】
【化36】
【化37】
(式中、X、X、X、X、R、R、R、R、R、R及びRは前記一般式(1)の定義と同義であり、Pはパラ−メトキシベンジル、3',5'−ジメトキシベンジル、トリ−メトキシベンジルのような保護基を表し、Zはハロゲン(−F、−Cl、−Br)のような反応性脱離基を表す。)
【0042】
前記定義された一般式(1)で、YがNであり、Y及びYが、それぞれ独立して、CまたはNである一般式(38)の構造を有する複素環化合物、またはそのラセミ体、異性体または薬剤学的に許容しうる塩は:
(a)下記一般式(42)の化合物を下記一般式(41)の化合物と鈴木カップリング反応して、下記一般式(40)の化合物を製造する工程;
(b)製造された一般式(40)の化合物をハロゲン化して、下記一般式(39)の化合物を製造する工程;及び
(c)製造された一般式(39)の化合物を、一般式のR−H(Rが−Hの場合は除く。)の化合物でアリール化反応する工程(または、Rの脱保護化反応する工程を含んでもよい。);を含むことを特徴とする、請求項1に定義の一般式(1)において、YがNであり、Y及びYがそれぞれ独立して、CまたはNである、下記一般式(38)の構造を有する複素環化合物、またはそのラセミ体、異性体または薬剤学的に許容しうる塩の製造方法:
【化38】
【化39】
【化40】
【化41】
【化42】
(式中、X、X、X、X、R、R、R、R及びRは前記一般式(1)の定義と同義であり、Zはハロゲン(−F、−Cl、−Br)のような反応性脱離基を表す。)
【0043】
前記定義された一般式(1)で、YがNである一般式(43)の構造を有する複素環化合物、またはそのラセミ体、異性体または薬剤学的に許容しうる塩は:
(a)下記一般式(47)の化合物をピロール化して、下記一般式(46)の化合物を製造する工程;
(b)製造された一般式(46)の化合物を環化して、下記一般式(45)の化合物を製造する工程;及び
(c)製造された一般式(45)の化合物をハロゲン化して、下記一般式(44)の化合物を製造する工程;及び
(d)製造された一般式(44)の化合物を、一般式のR−H(Rが−Hの場合は除く。)の化合物でアリール化する工程(または、R1の脱保護化反応する工程を含んでもよい。);を含む方法で製造できる。
【化43】
【化44】
【化45】
【化46】
【化47】
(式中、X、X、X、X、R、R、R、R及びRは前記一般式(1)の定義と同義であり、Zはハロゲン(−F、−Cl、−Br)のような反応性脱離基を表す。)
【0044】
本発明に係る一般式(1)の化合物は、優れたヒトヒスタミン4受容体(hH4R)阻害活性を有する。従って、本発明は、また、有効量の一般式(1)の化合物、そのラセミ体、異性体または薬剤学的に許容される塩と;薬剤学的に許容される担体と;を含む薬剤学的組成物を提供する。
【0045】
本発明に係る薬剤学的組成物は、薬剤学的に許容される担体、結合剤、安定化剤及び/又は希釈剤と有効量の一般式(1)の化合物、そのラセミ体、異性体または薬剤学的に許容される塩を混合して製造していてもよい。また、本発明に係る薬剤学的組成物を注射液の形態に製造する場合、薬剤学的に許容される緩衝液、溶解補助剤及び/又は等張化剤を本発明の一般式(1)の化合物、そのラセミ体、異性体または薬剤学的に許容される塩と混合してもよい。
【0046】
本発明に係る薬剤学的組成物は、強力なヒトヒスタミン4受容体(hH4R)阻害活性を示すので、炎症障害、アレルギー、痛み、鼻茸、鼻炎、慢性副鼻腔炎(蓄膿症)、鼻閉(鼻詰まり)、鼻のかゆみ、喘息,慢性閉塞性肺疾患、リウマチ関節炎、アトピー性皮膚炎、乾癬、湿疹、掻庠症、皮膚掻痒症、じんま疹、慢性特発性じんま疹、硬皮症、結膜炎、角結膜炎、眼の炎症、ドライアイ、心機能障害、不整脈、アテローム性動脈硬化症、多発性硬化症、炎症性腸疾患(大腸炎、クローン病、潰瘍性大腸炎を含む)、炎症性痛覚、神経性疼痛、骨関節炎痛み、甲状腺自己免疫疾患、免疫介在性(また、1型としても知られている)糖尿病、狼瘡、術後癒着、前庭障害、及び癌などの治療または予防に有用である。
【0047】
本発明に係る薬剤学的組成物は、当業者に利用可能になるか、公知された調製技術及び適した薬剤学的賦形剤を用いて、薬剤学的薬剤の一つ以上の投与量ユニットを含む薬剤学的組成物の伝達形態を製造できる。本発明の方法で、組成物は、適した伝達経路、例えば経口または非経口投与、経皮、直腸、局所、または眼経路によるか、吸入により投与することができる。前記薬学製剤は、錠剤、カプセル、香嚢、糖衣錠、粉末、顆粒、トローチ剤(lozenge)、再構成用粉末、液体製剤または坐剤の形態であってもよい。例えば、組成物は、静脈内注入、噴霧用、局所投与または経口投与用に剤形化される。
【0048】
経口用製剤を製造する場合には、通常の薬剤学的担体を使用できる。例えば、懸濁液、シロップ剤、エリキシル及び溶液剤のような経口用液体製剤の場合、水、グリコール、油、アルコールなどを担体として使用でき;散剤、丸剤、カプセル剤及び錠剤のような固体製剤の場合には、デンプン、砂糖、カオリン、潤滑剤、結合剤、崩壊剤などを担体として使用できる。投与の容易性に応じて、錠剤及びカプセル剤が最も便利な服用形態であり、錠剤及び丸剤は腸溶性錠剤として製造することが好ましい。
【0049】
非経口製剤の場合、担体としては、通常、滅菌水を用いる。溶解助剤のような他の成分も含んでもよい。注射用製剤、例えば、滅菌注射用水性または有性懸濁液は、公知された技術により適した分散剤、湿潤剤、または懸濁剤を用いて製造できる。用いられる溶媒には、水、リンガー液及び等張性NaCl溶液があり、滅菌固定油も通常的に溶媒または懸濁媒体として使用する。このような目的でモノ−及びジグリセリドを含めて、無刺激性固定油が使用されてもよく、またオレイン酸のような脂肪酸も注射用製剤に使用できる。
【0050】
経皮製剤の場合には、担体として浸透促進剤及び/又は適当な湿潤剤を任意に皮膚に対する刺激性のない適当な添加剤と共に使用してもよい。添加剤としては皮膚を通した投与を促進させて/させるか、目的とする組成物を製造するのに役立つものを選択する。経皮製剤は、経皮用パッチ、点滴剤または軟膏剤のような様々な方式で投与される。
【0051】
本発明に係る薬剤学的組成物の投与量及び投与時間は、患者の疾患、状態、年齢、体重及び投与形態に応じて適宜に決められる。成人において、薬剤学的組成物は1日0.1〜2,000mg、好ましくは、1〜200mgを1回または数回に分けて投与できるが、これに制限されない。
【0052】
本発明に係る薬剤学的組成物は、強力なヒトヒスタミン4受容体(hH4R)抑制活性を示すため、炎症障害、アレルギー、痛み、鼻茸、鼻炎、慢性副鼻腔炎(蓄膿症)、鼻閉(鼻詰まり)、鼻のかゆみ、喘息、慢性閉塞性肺疾患、リウマチ関節炎、アトピー性皮膚炎、乾癬、湿疹、掻庠症、皮膚掻痒症、じんま疹、慢性特発性じんま疹、硬皮症、結膜炎、角結膜炎、眼の炎症、ドライアイ、心機能障害、不整脈、アテローム性動脈硬化症、多発性硬化症、炎症性腸疾患(大腸炎、クローン病、潰瘍性大腸炎を含む)、炎症性痛覚、神経性疼痛、骨関節炎痛み、甲状腺自己免疫疾患、免疫介在性(また、1型としても知られている)糖尿病、狼瘡,術後癒着、前庭障害、及び癌などの治療または予防に有用である。
【0053】
特に断らない限り、本発明で記述されたアルキル部分及び他の置換基(例えば、アルコキシ)のアルキル部分は直鎖状または分岐状であってもよい。またハロゲンはフッ素、塩素、臭素及びヨードを含む。
【0054】
本発明に係る一般式(1)の化合物はラセミ体であってもよい。このラセミ体は、通常の分離方法により、例えば、順相上シリカゲル(メルク社製、0.040〜0.063mmと0.063〜0.200mm)で充填した一般カラムクロマトグラフィー、アミンシリカゲル(chromatorex, 100-200 mesh)で充填した一般カラムクロマトグラフィー、または逆相で充填された製造用加圧カラムクロマトグラフィー装置(Yonglin, SDV 30 plus)を利用して、それに該当する溶媒、好ましくは、順相でヘキサン、酢酸エチル、ジクロロメタン、メタノールを混合した溶媒、逆相では水とアセトニトリルの混合液を利用する方法により、それぞれの異性体に分離されていてもよい。
【0055】
本発明に係る一般式(1)の化合物は、また薬剤学的に許容される塩を形成してもよい。このような薬剤学的に許容される塩には、薬剤学的に許容されるアニオンを含有する無毒性付加塩を形成する酸、例えば、塩酸、硫酸、硝酸、リン酸、臭化水素酸、ヨウ化水素酸などのような無機酸、酒石酸、ギ酸、クエン酸、酢酸、トリクロロ酢酸またはトリフルオロ酢酸、グルコン酸、安息香酸、乳酸、フマル酸、マレイン酸などのような有機カルボン酸、メタンスルホン酸、ベンゼンスルホン酸、p−トルエンスルホン酸またはナフタレンスルホン酸のようなスルホン酸などにより形成された酸付加塩を含み、さらに、ナトリウム、カリウムなどのアルカリ金属との塩も含む。その他にも芳香族アミジン誘導体またはラクタム誘導体が属する技術分野で公知され使用されている他の酸または塩基との塩を含んでいてもい。これらは通常、知られた工程により製造される。
【0056】
本発明に係る一般式(1)の化合物は下記方法により製造してもよい。従って、本発明は、また一般式(1)の化合物を製造する方法を提供する。
【0057】
より詳しくは、一般式(1)の化合物は、非制限的に以下に記述された方法1〜8のそれぞれにより製造できる。
【0058】
方法1
前記定義された一般式(1)で、Y及びYがNである下記一般式(2)の構造を有する化合物は、一般式(4)の化合物を一般式R−H(RがHのときは除外)の化合物でアリール化して、一般式(3)の化合物を製造し;製造された一般式(3)の化合物をアリール化して、一般式(2)の化合物を製造し;製造された一般式(2)の化合物を環化する工程を含む方法で製造できる:
【化48】
【化49】
【化50】
(式中、X、X、X、X、R、R、R、R、R、R及びYは前記一般式(1)の定義と同義であり、Zは反応性脱離基、好ましくは、ハロゲン原子(−F、−Cl、−Br)を表す。)
【0059】
方法1を以下でさらに具体的に記述した。
出発物質としても散られた一般式(2)、(3)及び(4)の化合物は当分野で公知された方法により製造されてもよい(例えば、 J. Med. Chem. 1990, 33, 2240-2254, J. Med. Chem. 1997, 40, 2053-2063)。
【0060】
一般式(4)の化合物を一般式R−H(RがHの場合は除く。)の化合物でアリール化して、一般式(3)の化合物を製造することは通常的な方法により適した溶媒と塩基存在下で行われる。
【0061】
反応に否定的影響を及ぼさない通常の溶媒を、この工程で使用することができる。好ましい溶媒は、例えば、ジエチルエーテル、テトラヒドロフラン、ジオキサン、1,2−ジメトキシエタン、2−ブタノン、ジグリムなどのエーテル系溶媒;ベンゼン、ピリジン、トルエン、ヘキサン、キシレンなどの炭化水素系溶媒;ジクロロメタン、クロロホルム、四塩化炭素、1,2−ジクロロエタンなどのハロゲン化炭化水素系溶媒;メタノール、エタノール、イソプロピルアルコール、tert−ブチルアルコールなどのアルコール系溶媒;酢酸エチル、メチルアセテート、ブチルアセテートなどのエステル系溶媒;アセトン、N,N−ジメチルホルムアミド、N,N−ジメチルアセトアミド、N−メチルピロリドン、ジメチルスルホキシド、アセトニトリルなどの極性溶媒;及びこれらの溶媒の混合物を含む。本反応の溶媒としてはジクロロメタンが特に好ましい。
【0062】
製造された一般式(3)の化合物をアリール化して一般式(2)の化合物を製造する次ぎの工程は、通常的な方法により適した溶媒存在下で行われる。
【0063】
一般に、反応に否定的影響を及ぼさない通常の溶媒を、この工程で使用してもよい。好ましい溶媒は、例えば、ジエチルエーテル、テトラヒドロフラン、ジオキサン、1,2−ジメトキシエタン、2−ブタノン、ジグリムなどのエーテル系溶媒;ベンゼン、ピリジン、トルエン、ヘキサン、キシレンなどの炭化水素系溶媒;ジクロロメタン、クロロホルム、四塩化炭素、1,2−ジクロロエタンなどのハロゲン化炭化水素系溶媒;メタノール、エタノール、イソプロピルアルコール、tert−ブチルアルコールなどのアルコール系溶媒;酢酸エチル、メチルアセテート、ブチルアセテートなどのエステル系溶媒;アセトン、N,N−ジメチルホルムアミド、N,N−ジメチルアセトアミド、N−メチルピロリドン、ジメチルスルホキシド、アセトニトリルなどの極性溶媒;及びこれらの溶媒の混合物を含む。本反応の溶媒としてはエタノールが特に好ましい。
【0064】
製造された一般式(2)の化合物を環化して、一般式(1)の化合物を製造する次ぎの工程は、通常的な方法により適した溶媒存在下で行われる。
【0065】
反応に否定的影響を及ぼさない通常の溶媒を、この工程で使用してもよい。好ましい溶媒は、例えば、ジエチルエーテル、テトラヒドロフラン、ジオキサン、1,2−ジメトキシエタン、2−ブタノン、ジグリムなどのエーテル系溶媒;ベンゼン、ピリジン、トルエン、ヘキサン、キシレンなどの炭化水素系溶媒;ジクロロメタン、クロロホルム、四塩化炭素、1,2−ジクロロエタンなどのハロゲン化炭化水素系溶媒;メタノール、エタノール、イソプロピルアルコール、tert−ブチルアルコールなどのアルコール系溶媒;酢酸エチル、メチルアセテート、ブチルアセテートなどのエステル系溶媒;アセトン、N,N−ジメチルホルムアミド、N,N−ジメチルアセトアミド、N−メチルピロリドン、ジメチルスルホキシド、アセトニトリルなどの極性溶媒;及びこれらの溶媒の混合物を含む。本反応の溶媒としてはエタノールが特に好ましい。
【0066】
環化反応は、50〜200℃で0.1〜24時間、好ましくは80℃で1時間、トリメチルオルトホルメートまたはトリエチルオルトホルメート下で行われる。
【0067】
下記実施例で、前記一般式(2)の化合物を製造する方法をさらに具体的に記述した。
方法2
前記定義された一般式(1)で、Y、Y及びYがNである、下記一般式(5)の構造を有する化合物は、下記一般式(10)の化合物をハロゲン化して、一般式(9)の化合物を製造し;製造された一般式(9)の化合物をシアン化して、一般式(8)の化合物を製造し;製造された一般式(8)の化合物をアシル化して、一般式(7)の化合物を製造し;製造された一般式(7)の化合物を環化した後、ハロゲン化して、一般式(6)の化合物を製造し;製造された一般式(6)の化合物を一般式R−H(RがHの場合は除く。)の化合物でアリール化する工程を含む方法で製造できる:
【化51】
【化52】
【化53】
【化54】
【化55】
【化56】
(式中、X、X、X、X、R、R、R、R、R、R及びRは前記一般式(1)の定義と同義であり、Zは反応性脱離基、好ましくは、ハロゲン原子(−F、−Cl、−Br)、メタンスルホネート、トリフラート及びトシレートを表す。)
【0068】
方法2を以下でさらに具体的に記述した。
出発物質として用いられた一般式(5)、(6)、(7)、(8)、(9)及び(10)の化合物は当分野で公知された方法により製造されてもよい。
【0069】
一般式(10)の化合物をハロゲン化して、一般式(9)の化合物を製造することは通常的な方法により適した溶媒存在下で行われる。
【0070】
反応に否定的影響を及ぼさない通常の溶媒を、この工程で使用してもよい。好ましい溶媒は、例えば、ジエチルエーテル、テトラヒドロフラン、ジオキサン、1,2−ジメトキシエタン、2−ブタノン、ジグリムなどのエーテル系溶媒;ベンゼン、ピリジン、トルエン、ヘキサン、キシレンなどの炭化水素系溶媒;ジクロロメタン、クロロホルム、四塩化炭素、1,2−ジクロロエタンなどのハロゲン化炭化水素系溶媒;メタノール、エタノール、イソプロピルアルコール、tert−ブチルアルコールなどのアルコール系溶媒;酢酸エチル、メチルアセテート、ブチルアセテートなどのエステル系溶媒;アセトン、N,N−ジメチルホルムアミド、N,N−ジメチルアセトアミド、N−メチルピロリドン、ジメチルスルホキシド、アセトニトリルなどの極性溶媒;及びこれらの溶媒の混合物を含む。本反応の溶媒としてはクロロホルムが特に好ましい。
【0071】
この反応のための例示的なハロゲン化剤は、臭素、三塩化リン、塩化ホスホリル、オキシ臭化リン、塩化フェニルホスホニル、及び五塩化リンを含む。臭素が好ましい。反応は50〜200℃で、約0.1〜24時間行われるが、これに制限されない。
【0072】
製造された一般式(9)の化合物をシアン化して、一般式(8)の化合物を製造する次ぎの工程は、通常的な方法により適した溶媒とシアン化剤の存在下で行われる。
【0073】
反応に否定的影響を及ぼさない通常の溶媒を、この工程で使用してもよい。好ましい溶媒は、例えば、ジエチルエーテル、テトラヒドロフラン、ジオキサン、1,2−ジメトキシエタン、2−ブタノン、ジグリムなどのエーテル系溶媒;ベンゼン、ピリジン、トルエン、ヘキサン、キシレンなどの炭化水素系溶媒;ジクロロメタン、クロロホルム、四塩化炭素、1,2−ジクロロエタンなどのハロゲン化炭化水素系溶媒;メタノール、エタノール、イソプロピルアルコール、tert−ブチルアルコールなどのアルコール系溶媒;酢酸エチル、メチルアセテート、ブチルアセテートなどのエステル系溶媒;アセトン、N,N−ジメチルホルムアミド、N,N−ジメチルアセトアミド、N−メチルピロリドン、ジメチルスルホキシド、アセトニトリルなどの極性溶媒;及びこれらの溶媒の混合物を含む。本反応の溶媒としてはN−メチルピロリドンが特に好ましい。
【0074】
この反応のための例示的なシアン化剤は、KCN、NaCN、Zn(CN)、CuCN、(CHC(OH)CN及びTMSCNを含む。Zn(CN)が好ましい。反応は50〜200℃で約0.1〜24時間行われるが、これに制限されない。
【0075】
製造された一般式(8)の化合物をアシル化して、一般式(7)の化合物を製造する次ぎの工程は、通常的な方法により適した溶媒存在下で行われる。
【0076】
反応に否定的影響を及ぼさない通常の溶媒を、この工程で使用してもよい。好ましい溶媒は、例えば、ジエチルエーテル、テトラヒドロフラン、ジオキサン、1,2−ジメトキシエタン、2−ブタノン、ジグリムなどのエーテル系溶媒;ベンゼン、ピリジン、トルエン、ヘキサン、キシレンなどの炭化水素系溶媒;ジクロロメタン、クロロホルム、四塩化炭素、1,2−ジクロロエタンなどのハロゲン化炭化水素系溶媒;メタノール、エタノール、イソプロピルアルコール、tert−ブチルアルコールなどのアルコール系溶媒;酢酸エチル、メチルアセテート、ブチルアセテートなどのエステル系溶媒;アセトン、N,N−ジメチルホルムアミド、N,N−ジメチルアセトアミド、N−メチルピロリドン、ジメチルスルホキシド、アセトニトリルなどの極性溶媒;及びこれらの溶媒の混合物を含む。本反応の溶媒としては2−ブタノンが特に好ましい。
【0077】
製造された一般式(7)の化合物を環化した後、ハロゲン化して、一般式(6)の化合物を製造する次ぎの工程は、通常的な方法により適した溶媒存在下で行われる。
【0078】
反応に否定的影響を及ぼさない通常の溶媒を、この工程で使用してもよい。好ましい溶媒は、例えば、ジエチルエーテル、テトラヒドロフラン、ジオキサン、1,2−ジメトキシエタン、2−ブタノン、ジグリムなどのエーテル系溶媒;ベンゼン、ピリジン、トルエン、ヘキサン、キシレンなどの炭化水素系溶媒;ジクロロメタン、クロロホルム、四塩化炭素、1,2−ジクロロエタンなどのハロゲン化炭化水素系溶媒;メタノール、エタノール、イソプロピルアルコール、tert−ブチルアルコールなどのアルコール系溶媒;酢酸エチル、メチルアセテート、ブチルアセテートなどのエステル系溶媒;アセトン、N,N−ジメチルホルムアミド、N,N−ジメチルアセトアミド、N−メチルピロリドン、ジメチルスルホキシド、アセトニトリルなどの極性溶媒;及びこれらの溶媒の混合物を含む。本反応の溶媒としてはジフェニルエーテルが特に好ましい。
【0079】
この反応のための例示的なハロゲン化剤は、三塩化リン、塩化ホスホリル、オキシ臭化リン、塩化フェニルホスホニル、及び五塩化リンを含む。塩化ホスホリルが好ましい。反応は50〜200℃で約0.1〜24時間行われるが、これに制限されない。
【0080】
製造された一般式(6)の化合物を一般式R−H(RがHの場合は除く。)の化合物でアリール化して、一般式(5)の化合物を製造する次ぎの工程は、通常的な方法により適した溶媒と塩基存在下で行われる。
【0081】
反応に否定的影響を及ぼさない通常の溶媒を、この工程で使用してもよい。好ましい溶媒は、例えば、ジエチルエーテル、テトラヒドロフラン、ジオキサン、1,2−ジメトキシエタン、2−ブタノン、ジグリムなどのエーテル系溶媒;ベンゼン、ピリジン、トルエン、ヘキサン、キシレンなどの炭化水素系溶媒;ジクロロメタン、クロロホルム、四塩化炭素、1,2−ジクロロエタンなどのハロゲン化炭化水素系溶媒;メタノール、エタノール、イソプロピルアルコール、tert−ブチルアルコールなどのアルコール系溶媒;酢酸エチル、メチルアセテート、ブチルアセテートなどのエステル系溶媒;アセトン、N,N−ジメチルホルムアミド、N,N−ジメチルアセトアミド、N−メチルピロリドン、ジメチルスルホキシド、アセトニトリルなどの極性溶媒;及びこれらの溶媒の混合物を含む。本反応の溶媒としてはN,N−ジメチルホルムアミドが特に好ましい。
【0082】
下記実施例で、前記一般式(5)の化合物を製造する方法をさらに具体的に記述した。
方法3
前記定義された一般式(1)で、Y、Y及びYがNである、下記一般式(11)の構造を有する化合物は、下記一般式(17)の化合物をアリール化して、一般式(16)の化合物を製造し;製造された一般式(16)の化合物をイミド化して、一般式(15)の化合物を製造し;製造された一般式(15)の化合物をアシル化して、一般式(14)の化合物を製造し;製造された一般式(14)の化合物を環化して、一般式(13)の化合物を製造し;製造された一般式(13)の化合物を還元した後、ハロゲン化して、一般式(12)の化合物を製造し;製造された一般式(12)の化合物を一般式R−H(RがHの場合は除く。)の化合物でアリール化する工程を含む方法で製造できる:
【化57】
【化58】
【化59】
【化60】
【化61】
【化62】
【化63】
(式中、X、X、X、X、R、R、R、R、R、R及びRは前記一般式(1)の定義と同義であり、Zは反応性脱離基、好ましくは、ハロゲン原子(−F、−Cl、−Br)を表す。)
【0083】
方法3を以下でさらに具体的に記述した。
出発物質として用いられた一般式(11)、(12)、(13)、(14)、(15)、(16)及び(17)の化合物は当分野で公知された方法により製造されてもよい。
【0084】
一般式(17)の化合物をアリール化して、一般式(16)の化合物を製造することは通常的な方法により適した溶媒存在下で行われる。
【0085】
反応に否定的影響を及ぼさない通常の溶媒を、この工程で使用してもよい。好ましい溶媒は、例えば、ジエチルエーテル、テトラヒドロフラン、ジオキサン、1,2−ジメトキシエタン、2−ブタノン、ジグリムなどのエーテル系溶媒;ベンゼン、ピリジン、トルエン、ヘキサン、キシレンなどの炭化水素系溶媒;ジクロロメタン、クロロホルム、四塩化炭素、1,2−ジクロロエタンなどのハロゲン化炭化水素系溶媒;メタノール、エタノール、イソプロピルアルコール、tert−ブチルアルコールなどのアルコール系溶媒;酢酸エチル、メチルアセテート、ブチルアセテートなどのエステル系溶媒;アセトン、N,N−ジメチルホルムアミド、N,N−ジメチルアセトアミド、N−メチルピロリドン、ジメチルスルホキシド、アセトニトリルなどの極性溶媒;及びこれらの溶媒の混合物を含む。本反応の溶媒としてはエタノールが特に好ましい。
【0086】
製造された一般式(16)の化合物をイミド化して、一般式(15)の化合物を製造する次ぎの工程は、通常的な方法により適した溶媒存在下で行われる。
【0087】
反応に否定的影響を及ぼさない通常の溶媒を、この工程で使用してもよい。好ましい溶媒は、例えば、ジエチルエーテル、テトラヒドロフラン、ジオキサン、1,2−ジメトキシエタン、2−ブタノン、ジグリムなどのエーテル系溶媒;ベンゼン、ピリジン、トルエン、ヘキサン、キシレンなどの炭化水素系溶媒;ジクロロメタン、クロロホルム、四塩化炭素、1,2−ジクロロエタンなどのハロゲン化炭化水素系溶媒;メタノール、エタノール、イソプロピルアルコール、tert−ブチルアルコールなどのアルコール系溶媒;酢酸エチル、メチルアセテート、ブチルアセテートなどのエステル系溶媒;アセトン、N,N−ジメチルホルムアミド、N,N−ジメチルアセトアミド、N−メチルピロリドン、ジメチルスルホキシド、アセトニトリルなどの極性溶媒;及びこれらの溶媒の混合物を含む。本反応の溶媒としてはピリジンが特に好ましい。
【0088】
製造された一般式(15)の化合物をアシル化して、一般式(14)の化合物を製造する次ぎの工程は、通常的な方法により適した溶媒存在下で行われる。
【0089】
反応に否定的影響を及ぼさない通常の溶媒を、この工程で使用してもよい。好ましい溶媒は、例えば、ジエチルエーテル、テトラヒドロフラン、ジオキサン、1,2−ジメトキシエタン、2−ブタノン、ジグリムなどのエーテル系溶媒;ベンゼン、ピリジン、トルエン、ヘキサン、キシレンなどの炭化水素系溶媒;ジクロロメタン、クロロホルム、四塩化炭素、1,2−ジクロロエタンなどのハロゲン化炭化水素系溶媒;メタノール、エタノール、イソプロピルアルコール、tert−ブチルアルコールなどのアルコール系溶媒;酢酸エチル、メチルアセテート、ブチルアセテートなどのエステル系溶媒;アセトン、N,N−ジメチルホルムアミド、N,N−ジメチルアセトアミド、N−メチルピロリドン、ジメチルスルホキシド、アセトニトリルなどの極性溶媒;及びこれらの溶媒の混合物を含む。本反応の溶媒としてはジエチルエーテルが特に好ましい。
【0090】
製造された一般式(14)の化合物を環化して、一般式(13)の化合物を製造する次ぎの工程は、通常的な方法により適した溶媒存在下で行われる。
【0091】
反応に否定的影響を及ぼさない通常の溶媒を、この工程で使用してもよい。好ましい溶媒は、例えば、ジエチルエーテル、テトラヒドロフラン、ジオキサン、1,2−ジメトキシエタン、2−ブタノン、ジグリムなどのエーテル系溶媒;ベンゼン、ピリジン、トルエン、ヘキサン、キシレンなどの炭化水素系溶媒;ジクロロメタン、クロロホルム、四塩化炭素、1,2−ジクロロエタンなどのハロゲン化炭化水素系溶媒;メタノール、エタノール、イソプロピルアルコール、tert−ブチルアルコールなどのアルコール系溶媒;酢酸エチル、メチルアセテート、ブチルアセテートなどのエステル系溶媒;アセトン、N,N−ジメチルホルムアミド、N,N−ジメチルアセトアミド、N−メチルピロリドン、ジメチルスルホキシド、アセトニトリルなどの極性溶媒;及びこれらの溶媒の混合物を含む。本反応の溶媒としてはトルエンが特に好ましい。
【0092】
この反応は50〜200℃で約0.1〜24時間行われるが、これに制限されない。
【0093】
製造された一般式(13)の化合物を還元した後、ハロゲン化して、一般式(12)の化合物を製造する次ぎの工程は、通常的な方法により適した溶媒、還元剤及びハロゲン化剤の存在下で行われる。
【0094】
反応に否定的影響を及ぼさない通常の溶媒を、この工程で使用してもよい。好ましい溶媒は、例えば、ジエチルエーテル、テトラヒドロフラン、ジオキサン、1,2−ジメトキシエタン、2−ブタノン、ジグリムなどのエーテル系溶媒;ベンゼン、ピリジン、トルエン、ヘキサン、キシレンなどの炭化水素系溶媒;ジクロロメタン、クロロホルム、四塩化炭素、1,2−ジクロロエタンなどのハロゲン化炭化水素系溶媒;メタノール、エタノール、イソプロピルアルコール、tert−ブチルアルコールなどのアルコール系溶媒;酢酸エチル、メチルアセテート、ブチルアセテートなどのエステル系溶媒;アセトン、N,N−ジメチルホルムアミド、N,N−ジメチルアセトアミド、N−メチルピロリドン、ジメチルスルホキシド、アセトニトリルなどの極性溶媒;及びこれらの溶媒の混合物を含む。本反応の溶媒としては酢酸が特に好ましい。
【0095】
この反応のための例示的な還元剤は、炭素触媒上のパラジウム(5w/w%)、炭素触媒上のパラジウム(10w/w%)、ラネー−ニッケル、亜鉛及び鉄を含む。鉄が特に好ましい。反応は50〜200℃で約0.1〜24時間行われるが、これに制限されない。
【0096】
また、この反応のための例示的なハロゲン化剤は、三塩化リン、塩化ホスホリル、オキシ臭化リン、塩化フェニルホスホニル、及び五塩化リンを含む。塩化ホスホリルが好ましい。反応は50〜200℃で約0.1〜24時間行われるが、これに制限されない。
【0097】
製造された一般式(12)の化合物を一般式R−H(RがHの場合は除く。)の化合物でアリール化して、一般式(11)の化合物を製造する次ぎの工程は、通常的な方法により適した溶媒と塩基存在下で行われる。
【0098】
反応に否定的影響を及ぼさない通常の溶媒を、この工程で使用してもよい。好ましい溶媒は、例えば、ジエチルエーテル、テトラヒドロフラン、ジオキサン、1,2−ジメトキシエタン、2−ブタノン、ジグリムなどのエーテル系溶媒;ベンゼン、ピリジン、トルエン、ヘキサン、キシレンなどの炭化水素系溶媒;ジクロロメタン、クロロホルム、四塩化炭素、1,2−ジクロロエタンなどのハロゲン化炭化水素系溶媒;メタノール、エタノール、イソプロピルアルコール、tert−ブチルアルコールなどのアルコール系溶媒;酢酸エチル、メチルアセテート、ブチルアセテートなどのエステル系溶媒;アセトン、N,N−ジメチルホルムアミド、N,N−ジメチルアセトアミド、N−メチルピロリドン、ジメチルスルホキシド、アセトニトリルなどの極性溶媒;及びこれらの溶媒の混合物を含む。本反応の溶媒としてはN,N−ジメチルホルムアミドが特に好ましい。
【0099】
下記実施例で前記一般式(11)の化合物を製造する方法をさらに具体的に記述した。
方法4
前記定義された一般式(1)で、Y及びYがNである、下記一般式(18)の構造を有する化合物は、下記一般式(23)の化合物を下記一般式(22)の化合物とフリーデル・グラフツ反応して、下記一般式(21)の化合物を製造し;製造された一般式(21)の化合物を環化して、一般式(20)の化合物を製造し;製造された一般式(20)の化合物をハロゲン化して、一般式(19)の化合物を製造し;製造された一般式(19)の化合物を一般式R−H(RがHの場合は除く。)の化合物でアリール化する工程を含む方法で製造できる:
【化64】
【化65】
【化66】
【化67】
【化68】
【化69】
(式中、X、X、X、X、R、R、R、R、R及びRは前記一般式(1)の定義と同義であり、Zは反応性脱離基、好ましくは、ハロゲン原子(−F、−Cl、−Br)を表す。)
【0100】
方法4を以下でさらに具体的に記述した。
出発物質として用いられた一般式(18)、(19)、(20)、(21)、(22)及び(23)の化合物は当分野で公知された方法により製造されてもよい。
【0101】
一般式(23)の化合物を一般式(22)の化合物とフリーデル・グラフツ反応して、一般式(21)の化合物を製造することは通常的な方法により適した溶媒存在下で行われる。
【0102】
反応に否定的影響を及ぼさない通常の溶媒を、この工程で使用してもよい。好ましい溶媒は、例えば、ジエチルエーテル、テトラヒドロフラン、ジオキサン、1,2−ジメトキシエタン、2−ブタノン、ジグリムなどのエーテル系溶媒;ベンゼン、ピリジン、トルエン、ヘキサン、キシレンなどの炭化水素系溶媒;ジクロロメタン、クロロホルム、四塩化炭素、1,2−ジクロロエタンなどのハロゲン化炭化水素系溶媒;メタノール、エタノール、イソプロピルアルコール、tert−ブチルアルコールなどのアルコール系溶媒;酢酸エチル、メチルアセテート、ブチルアセテートなどのエステル系溶媒;アセトン、N,N−ジメチルホルムアミド、N,N−ジメチルアセトアミド、N−メチルピロリドン、ジメチルスルホキシド、アセトニトリルなどの極性溶媒;及びこれらの溶媒の混合物を含む。本反応の溶媒としてはジクロロメタンが特に好ましい。
【0103】
製造された一般式(21)の化合物を環化して一般式(20)の化合物を製造する次ぎの工程は、通常的な方法により適した溶媒存在下で行われる。
【0104】
反応に否定的影響を及ぼさない通常の溶媒を、この工程で使用してもよい。好ましい溶媒は、例えば、ジエチルエーテル、テトラヒドロフラン、ジオキサン、1,2−ジメトキシエタン、2−ブタノン、ジグリムなどのエーテル系溶媒;ベンゼン、ピリジン、トルエン、ヘキサン、キシレンなどの炭化水素系溶媒;ジクロロメタン、クロロホルム、四塩化炭素、1,2−ジクロロエタンなどのハロゲン化炭化水素系溶媒;メタノール、エタノール、イソプロピルアルコール、tert−ブチルアルコールなどのアルコール系溶媒;酢酸エチル、メチルアセテート、ブチルアセテートなどのエステル系溶媒;アセトン、N,N−ジメチルホルムアミド、N,N−ジメチルアセトアミド、N−メチルピロリドン、ジメチルスルホキシド、アセトニトリルなどの極性溶媒;及びこれらの溶媒の混合物を含む。本反応の溶媒としてはエタノールが特に好ましい。
【0105】
この反応は50〜200℃で、約0.1〜24時間行われるが、これに制限されない。
【0106】
製造された一般式(20)の化合物をハロゲン化して、一般式(19)の化合物を製造する次ぎの工程は、通常的な方法により適した溶媒とハロゲン化剤存在下で行われる。
【0107】
反応に否定的影響を及ぼさない通常の溶媒を、この工程で使用してもよい。好ましい溶媒は、例えば、ジエチルエーテル、テトラヒドロフラン、ジオキサン、1,2−ジメトキシエタン、2−ブタノン、ジグリムなどのエーテル系溶媒;ベンゼン、ピリジン、トルエン、ヘキサン、キシレンなどの炭化水素系溶媒;ジクロロメタン、クロロホルム、四塩化炭素、1,2−ジクロロエタンなどのハロゲン化炭化水素系溶媒;メタノール、エタノール、イソプロピルアルコール、tert−ブチルアルコールなどのアルコール系溶媒;酢酸エチル、メチルアセテート、ブチルアセテートなどのエステル系溶媒;アセトン、N,N−ジメチルホルムアミド、N,N−ジメチルアセトアミド、N−メチルピロリドン、ジメチルスルホキシド、アセトニトリルなどの極性溶媒;及びこれらの溶媒の混合物を含む。本反応の溶媒としてはトルエンが特に好ましい。本反応では溶媒を使用しなくてもよい。
【0108】
この反応のための例示的なハロゲン化剤は三塩化リン、塩化ホスホリル、オキシ臭化リン、塩化フェニルホスホニル、及び五塩化リンを含む。塩化ホスホリルが好ましい。反応は50〜200℃で、約0.1〜24時間行われるが、これに制限されない。
【0109】
製造された一般式(19)の化合物を一般式R−H(RがHの場合は除く。)の化合物でアリール化して、一般式(18)の化合物を製造する次ぎの工程は、通常的な方法により適した溶媒と塩基存在下で行われる。
【0110】
反応に否定的影響を及ぼさない通常の溶媒を、この工程で使用してもよい。好ましい溶媒は、例えば、ジエチルエーテル、テトラヒドロフラン、ジオキサン、1,2−ジメトキシエタン、2−ブタノン、ジグリムなどのエーテル系溶媒;ベンゼン、ピリジン、トルエン、ヘキサン、キシレンなどの炭化水素系溶媒;ジクロロメタン、クロロホルム、四塩化炭素、1,2−ジクロロエタンなどのハロゲン化炭化水素系溶媒;メタノール、エタノール、イソプロピルアルコール、tert−ブチルアルコールなどのアルコール系溶媒;酢酸エチル、メチルアセテート、ブチルアセテートなどのエステル系溶媒;アセトン、N,N−ジメチルホルムアミド、N,N−ジメチルアセトアミド、N−メチルピロリドン、ジメチルスルホキシド、アセトニトリルなどの極性溶媒;及びこれらの溶媒の混合物を含む。本反応の溶媒としてはN,N−ジメチルホルムアミドが特に好ましい。
【0111】
下記実施例で前記一般式(18)の化合物を製造する方法をさらに具体的に記述した。
方法5
前記定義された一般式(1)で、Y、Y及びYがNである、下記一般式(24)の構造を有する化合物は、下記一般式(29)の化合物を環化して、下記一般式(28)の化合物を製造し;製造された一般式(28)の化合物をハロゲン化1次のヒドロキシル化して、一般式(27)の化合物を製造し;製造された一般式(27)の化合物を一般式R−H(RがHの場合は除く。)の化合物でアリール化した後、ハロゲン化して、一般式(26)の化合物を製造し;製造された一般式(26)の化合物をアリール化して、一般式(25)の化合物を製造し;製造された一般式(25)の化合物を環化する工程を含む方法で製造できる:
【化70】
【化71】
【化72】
【化73】
【化74】
【化75】
(式中、X、X、X、X、R、R、R、R、R及びRは前記一般式(1)の定義と同義であり、Zは反応性脱離基、好ましくは、ハロゲン原子(−F、−Cl、−Br)を表す。)
【0112】
方法5を以下でさらに具体的に記述した。
出発物質として用いられた一般式(24)、(25)、(26)、(27)、(28)及び(29)の化合物は当分野で公知された方法により製造されてもよい。
【0113】
一般式(29)の化合物を環化して一般式(28)の化合物を製造することは通常的な方法により適した溶媒と環化剤存在下で行われる。
【0114】
反応に否定的影響を及ぼさない通常の溶媒を、この工程で使用してもよい。好ましい溶媒は、例えば、ジエチルエーテル、テトラヒドロフラン、ジオキサン、1,2−ジメトキシエタン、2−ブタノン、ジグリムなどのエーテル系溶媒;ベンゼン、ピリジン、トルエン、ヘキサン、キシレンなどの炭化水素系溶媒;ジクロロメタン、クロロホルム、四塩化炭素、1,2−ジクロロエタンなどのハロゲン化炭化水素系溶媒;メタノール、エタノール、イソプロピルアルコール、tert−ブチルアルコールなどのアルコール系溶媒;酢酸エチル、メチルアセテート、ブチルアセテートなどのエステル系溶媒;アセトン、N,N−ジメチルホルムアミド、N,N−ジメチルアセトアミド、N−メチルピロリドン、ジメチルスルホキシド、アセトニトリルなどの極性溶媒;及びこれらの溶媒の混合物を含む。本反応の溶媒としてはジオキサンが特に好ましい。
【0115】
この反応のための例示的な環化剤は、ジホスゲンとトリホスゲンを含む。ジホスゲンが好ましい。反応は50〜200℃で、約0.1〜24時間行われるが、これに制限されない。
【0116】
製造された一般式(28)の化合物をハロゲン化した後、ヒドロキシル化して、一般式(27)の化合物を製造する次ぎの工程は、通常的な方法により適した溶媒、ハロゲン化剤及びヒドロキシル化剤の存在下で行われる。
【0117】
反応に否定的影響を及ぼさない通常の溶媒を、この工程で使用してもよい。好ましい溶媒は、例えば、ジエチルエーテル、テトラヒドロフラン、ジオキサン、1,2−ジメトキシエタン、2−ブタノン、ジグリムなどのエーテル系溶媒;ベンゼン、ピリジン、トルエン、ヘキサン、キシレンなどの炭化水素系溶媒;ジクロロメタン、クロロホルム、四塩化炭素、1,2−ジクロロエタンなどのハロゲン化炭化水素系溶媒;メタノール、エタノール、イソプロピルアルコール、tert−ブチルアルコールなどのアルコール系溶媒;酢酸エチル、メチルアセテート、ブチルアセテートなどのエステル系溶媒;アセトン、N,N−ジメチルホルムアミド、N,N−ジメチルアセトアミド、N−メチルピロリドン、ジメチルスルホキシド、アセトニトリルなどの極性溶媒;及びこれらの溶媒の混合物を含む。本反応の溶媒としてはn−ブタノールが特に好ましい。
【0118】
この反応のための例示的なハロゲン化剤は三塩化リン、塩化ホスホリル、オキシ臭化リン、塩化フェニルホスホニル、及び五塩化リンを含む。塩化ホスホリルが好ましい。反応は50〜200℃で、約0.1〜24時間行われるが、これに制限されない。
【0119】
この反応のための例示的なヒドロキシル化剤は、水酸化リチウム、水酸化ナトリウム、水酸化カリウム、水酸化カルシウム及び水酸化マグネシウムを含む。水酸化ナトリウムが好ましい。反応は室温で、約0.1〜24時間行われるが、これに制限されない。
【0120】
製造された一般式(27)の化合物を一般式R−H(RがHの場合は除く。)の化合物でアリール化した後、ハロゲン化して、一般式(26)の化合物を製造する次ぎの工程は、通常的な方法により適した溶媒とハロゲン化剤の存在下で行われる。
【0121】
反応に否定的影響を及ぼさない通常の溶媒を、この工程で使用してもよい。好ましい溶媒は、例えば、ジエチルエーテル、テトラヒドロフラン、ジオキサン、1,2−ジメトキシエタン、2−ブタノン、ジグリムなどのエーテル系溶媒;ベンゼン、ピリジン、トルエン、ヘキサン、キシレンなどの炭化水素系溶媒;ジクロロメタン、クロロホルム、四塩化炭素、1,2−ジクロロエタンなどのハロゲン化炭化水素系溶媒;メタノール、エタノール、イソプロピルアルコール、tert−ブチルアルコールなどのアルコール系溶媒;酢酸エチル、メチルアセテート、ブチルアセテートなどのエステル系溶媒;アセトン、N,N−ジメチルホルムアミド、N,N−ジメチルアセトアミド、N−メチルピロリドン、ジメチルスルホキシド、アセトニトリルなどの極性溶媒;及びこれらの溶媒の混合物を含む。本反応の溶媒としてはエタノールが特に好ましい。
【0122】
この反応のための例示的なハロゲン化剤は、三塩化リン、塩化ホスホリル、オキシ臭化リン、塩化フェニルホスホニル、及び五塩化リンを含む。塩化ホスホリルが好ましい。反応は50〜200℃で、約0.1〜24時間行われるが、これに制限されない。
【0123】
製造された一般式(26)の化合物をアリール化して、一般式(25)の化合物を製造する次ぎの工程は、通常的な方法により適した溶媒存在下で行われる。
【0124】
反応に否定的影響を及ぼさない通常の溶媒を、この工程で使用してもよい。好ましい溶媒は、例えば、ジエチルエーテル、テトラヒドロフラン、ジオキサン、1,2−ジメトキシエタン、2−ブタノン、ジグリムなどのエーテル系溶媒;ベンゼン、ピリジン、トルエン、ヘキサン、キシレンなどの炭化水素系溶媒;ジクロロメタン、クロロホルム、四塩化炭素、1,2−ジクロロエタンなどのハロゲン化炭化水素系溶媒;メタノール、エタノール、イソプロピルアルコール、tert−ブチルアルコールなどのアルコール系溶媒;酢酸エチル、メチルアセテート、ブチルアセテートなどのエステル系溶媒;アセトン、N,N−ジメチルホルムアミド、N,N−ジメチルアセトアミド、N−メチルピロリドン、ジメチルスルホキシド、アセトニトリルなどの極性溶媒;及びこれらの溶媒の混合物を含む。本反応の溶媒としてはエタノールが特に好ましい。
【0125】
製造された一般式(25)の化合物を環化して、一般式(24)の化合物を製造する次ぎの工程は、通常的な方法により適した溶媒と環化剤の存在下で行われる。
【0126】
反応に否定的影響を及ぼさない通常の溶媒を、この工程で使用してもよい。好ましい溶媒は、例えば、ジエチルエーテル、テトラヒドロフラン、ジオキサン、1,2−ジメトキシエタン、2−ブタノン、ジグリムなどのエーテル系溶媒;ベンゼン、ピリジン、トルエン、ヘキサン、キシレンなどの炭化水素系溶媒;ジクロロメタン、クロロホルム、四塩化炭素、1,2−ジクロロエタンなどのハロゲン化炭化水素系溶媒;メタノール、エタノール、イソプロピルアルコール、tert−ブチルアルコールなどのアルコール系溶媒;酢酸エチル、メチルアセテート、ブチルアセテートなどのエステル系溶媒;アセトン、N,N−ジメチルホルムアミド、N,N−ジメチルアセトアミド、N−メチルピロリドン、ジメチルスルホキシド、アセトニトリルなどの極性溶媒;及びこれらの溶媒の混合物を含む。本反応の溶媒としてはエタノールが特に好ましい。
【0127】
この反応のための例示的な好ましい環化剤はトリメチルオルトホルメートとトリエチルオルトホルメートを含む。反応は50〜200℃で、約0.1〜24時間行われるが、これに制限されない。
【0128】
下記実施例で前記一般式(24)の化合物を製造する方法をさらに具体的に記述した。
方法6
前記定義された一般式(1)でYがNであり、YがOである、下記一般式(30)の構造を有する化合物は、下記一般式(37)の化合物をエステル化して、一般式(36)の化合物を製造し;製造された一般式(36)の化合物をアリール化して、一般式(35)の化合物を製造し;製造された一般式(35)の化合物を環化して、一般式(34)の化合物を製造し;製造された一般式(34)の化合物をエノラート添加反応で一般式(33)の化合物を製造し;製造された一般式(33)の化合物を環化して、一般式(32)の化合物を製造し;製造された一般式(32)の化合物をハロゲン化して、一般式(31)の化合物を製造し;製造された一般式(31)の化合物を一般式R−H(RがHの場合は除く。)の化合物でアリール化する工程を含む方法で製造できる:
【化76】
【化77】
【化78】
【化79】
【化80】
【化81】
【化82】
【化83】
(式中、X、X、X、X、R、R、R、R、R、R及びRは前記一般式(1)の定義と同義であり、Zは反応性脱離基、好ましくは、ハロゲン(−F、−Cl、−Br)を表し、Pは保護基、好ましくは、パラ−メトキシベンジル、3',5'−ジメトキシベンジル、トリ−メトキシベンジルを表す。)
【0129】
方法6を以下でさらに具体的に記述した。
出発物質として用いられた一般式(30)、(31)、(32)、(33)、(34)、(35)、(36)及び(37)の化合物は当分野で公知された方法により製造されてもよい。
【0130】
一般式(37)の化合物をエステル化して、一般式(36)の化合物を製造することは通常的な方法により適した溶媒とエステル化私存在下で行われる。
【0131】
反応に否定的影響を及ぼさない通常の溶媒を、この工程で使用してもよい。好ましい溶媒は、例えば、ジエチルエーテル、テトラヒドロフラン、ジオキサン、1,2−ジメトキシエタン、2−ブタノン、ジグリムなどのエーテル系溶媒;ベンゼン、ピリジン、トルエン、ヘキサン、キシレンなどの炭化水素系溶媒;ジクロロメタン、クロロホルム、四塩化炭素、1,2−ジクロロエタンなどのハロゲン化炭化水素系溶媒;メタノール、エタノール、イソプロピルアルコール、tert−ブチルアルコールなどのアルコール系溶媒;酢酸エチル、メチルアセテート、ブチルアセテートなどのエステル系溶媒;アセトン、N,N−ジメチルホルムアミド、N,N−ジメチルアセトアミド、N−メチルピロリドン、ジメチルスルホキシド、アセトニトリルなどの極性溶媒;及びこれらの溶媒の混合物を含む。本反応の溶媒としてはジクロロメタンとメタノールが特に好ましい。
【0132】
製造された一般式(36)の化合物をアリール化して、一般式(35)の化合物を製造する次ぎの工程は、通常的な方法により適した溶媒存在下で行われる。
【0133】
反応に否定的影響を及ぼさない通常の溶媒を、この工程で使用してもよい。好ましい溶媒は、例えば、ジエチルエーテル、テトラヒドロフラン、ジオキサン、1,2−ジメトキシエタン、2−ブタノン、ジグリムなどのエーテル系溶媒;ベンゼン、ピリジン、トルエン、ヘキサン、キシレンなどの炭化水素系溶媒;ジクロロメタン、クロロホルム、四塩化炭素、1,2−ジクロロエタンなどのハロゲン化炭化水素系溶媒;メタノール、エタノール、イソプロピルアルコール、tert−ブチルアルコールなどのアルコール系溶媒;酢酸エチル、メチルアセテート、ブチルアセテートなどのエステル系溶媒;アセトン、N,N−ジメチルホルムアミド、N,N−ジメチルアセトアミド、N−メチルピロリドン、ジメチルスルホキシド、アセトニトリルなどの極性溶媒;及びこれらの溶媒の混合物を含む。本反応の溶媒としてはエタノールが特に好ましい。
【0134】
製造された一般式(35)の化合物を環化して一般式(34)の化合物を製造する次ぎの工程は、通常的な方法により適した溶媒と環化剤の存在下で行われる。
【0135】
反応に否定的影響を及ぼさない通常の溶媒を、この工程で使用してもよい。好ましい溶媒は、例えば、ジエチルエーテル、テトラヒドロフラン、ジオキサン、1,2−ジメトキシエタン、2−ブタノン、ジグリムなどのエーテル系溶媒;ベンゼン、ピリジン、トルエン、ヘキサン、キシレンなどの炭化水素系溶媒;ジクロロメタン、クロロホルム、四塩化炭素、1,2−ジクロロエタンなどのハロゲン化炭化水素系溶媒;メタノール、エタノール、イソプロピルアルコール、tert−ブチルアルコールなどのアルコール系溶媒;酢酸エチル、メチルアセテート、ブチルアセテートなどのエステル系溶媒;アセトン、N,N−ジメチルホルムアミド、N,N−ジメチルアセトアミド、N−メチルピロリドン、ジメチルスルホキシド、アセトニトリルなどの極性溶媒;及びこれらの溶媒の混合物を含む。本反応の溶媒としてはジオキサンが特に好ましい。
【0136】
この反応のための例示的な環化剤は、ジホスゲンとトリホスゲンを含む。ジホスゲンが好ましい。反応は50〜200℃で、約0.1〜24時間行われるが、これに制限されない。
【0137】
製造された一般式(34)の化合物をエノラート添加反応で一般式(33)の化合物を製造する次ぎの工程は、通常的な方法により適した溶媒の存在下で行われる。
【0138】
反応に否定的影響を及ぼさない通常の溶媒を、この工程で使用してもよい。好ましい溶媒は、例えば、ジエチルエーテル、テトラヒドロフラン、ジオキサン、1,2−ジメトキシエタン、2−ブタノン、ジグリムなどのエーテル系溶媒;ベンゼン、ピリジン、トルエン、ヘキサン、キシレンなどの炭化水素系溶媒;ジクロロメタン、クロロホルム、四塩化炭素、1,2−ジクロロエタンなどのハロゲン化炭化水素系溶媒;メタノール、エタノール、イソプロピルアルコール、tert−ブチルアルコールなどのアルコール系溶媒;酢酸エチル、メチルアセテート、ブチルアセテートなどのエステル系溶媒;アセトン、N,N−ジメチルホルムアミド、N,N−ジメチルアセトアミド、N−メチルピロリドン、ジメチルスルホキシド、アセトニトリルなどの極性溶媒;及びこれらの溶媒の混合物を含む。本反応の溶媒としてはテトラヒドロフランが特に好ましい。
【0139】
反応は50〜200℃で、約0.1〜24時間行われるが、これに制限されない。
【0140】
製造された一般式(33)の化合物を環化して、一般式(32)の化合物を製造する次ぎの工程は、通常的な方法により適した溶媒の存在下で行われる。
【0141】
反応に否定的影響を及ぼさない通常の溶媒を、この工程で使用してもよい。好ましい溶媒は、例えば、ジエチルエーテル、テトラヒドロフラン、ジオキサン、1,2−ジメトキシエタン、2−ブタノン、ジグリムなどのエーテル系溶媒;ベンゼン、ピリジン、トルエン、ヘキサン、キシレンなどの炭化水素系溶媒;ジクロロメタン、クロロホルム、四塩化炭素、1,2−ジクロロエタンなどのハロゲン化炭化水素系溶媒;メタノール、エタノール、イソプロピルアルコール、tert−ブチルアルコールなどのアルコール系溶媒;酢酸エチル、メチルアセテート、ブチルアセテートなどのエステル系溶媒;アセトン、N,N−ジメチルホルムアミド、N,N−ジメチルアセトアミド、N−メチルピロリドン、ジメチルスルホキシド、アセトニトリルなどの極性溶媒;及びこれらの溶媒の混合物を含む。本反応の溶媒としては酢酸が特に好ましい。
【0142】
反応は50〜200℃で、約0.1〜24時間行われるが、これに制限されない。
【0143】
製造された一般式(32)の化合物をハロゲン化して、一般式(31)の化合物を製造する次ぎの工程は、通常的な方法により適したハロゲン化剤の存在下で行われる。
【0144】
この反応のための例示的なハロゲン化剤は、三塩化リン、塩化ホスホリル、オキシ臭化リン、塩化フェニルホスホニル、及び五塩化リンを含む。塩化ホスホリルが好ましい。反応は50〜200℃で、約0.1〜24時間行われるが、これに制限されない。
【0145】
製造された一般式(31)の化合物を一般式R−H(RがHの場合は除く。)の化合物でアリール化して、一般式(30)の化合物を製造する次ぎの工程は、通常的な方法により適した溶媒と塩基存在下で行われる。
【0146】
反応に否定的影響を及ぼさない通常の溶媒を、この工程で使用してもよい。好ましい溶媒は、例えば、ジエチルエーテル、テトラヒドロフラン、ジオキサン、1,2−ジメトキシエタン、2−ブタノン、ジグリムなどのエーテル系溶媒;ベンゼン、ピリジン、トルエン、ヘキサン、キシレンなどの炭化水素系溶媒;ジクロロメタン、クロロホルム、四塩化炭素、1,2−ジクロロエタンなどのハロゲン化炭化水素系溶媒;メタノール、エタノール、イソプロピルアルコール、tert−ブチルアルコールなどのアルコール系溶媒;酢酸エチル、メチルアセテート、ブチルアセテートなどのエステル系溶媒;アセトン、N,N−ジメチルホルムアミド、N,N−ジメチルアセトアミド、N−メチルピロリドン、ジメチルスルホキシド、アセトニトリルなどの極性溶媒;及びこれらの溶媒の混合物を含む。本反応の溶媒としてはN,N−ジメチルホルムアミドが特に好ましい。
【0147】
下記実施例で前記一般式(30)の化合物を製造する方法をさらに具体的に記述した。
方法7
前記定義された一般式(1)で、YがNであり、Y及びYがそれぞれ独立して、CまたはNであり、Y、Y及びYの少なくとも一つがNである、下記一般式(38)の構造を有する化合物は、下記一般式(42)の化合物を下記一般式(41)の化合物と鈴木カップリング反応して、下記一般式(40)の化合物を製造し;製造された一般式(40)の化合物をハロゲン化して、一般式(39)の化合物を製造し;製造された一般式(39)の化合物を一般式R−H(RがHの場合は除く。)の化合物で(に)アリール化する工程を含む方法で製造できる:
【化84】
【化85】
【化86】
【化87】
【化88】
(式中、X、X、X、X、R、R、R、R及びRは前記一般式(1)の定義と同義であり、Zは反応性脱離基、好ましくは、ハロゲン原子(−F、−Cl、−Br)を表す。)
【0148】
方法7を以下でさらに具体的に記述した。
出発物質として用いられた一般式(38)、(39)、(40)、(41)及び(42)の化合物は当分野で公知された方法により製造されてもよい。
【0149】
一般式(42)の化合物を一般式(41)の化合物と鈴木カップリング反応して、一般式(40)の化合物を製造することは通常的な方法により適した溶媒と触媒の存在下で行われる。
【0150】
反応に否定的影響を及ぼさない通常の溶媒を、この工程で使用してもよい。好ましい溶媒は、例えば、ジエチルエーテル、テトラヒドロフラン、ジオキサン、1,2−ジメトキシエタン、2−ブタノン、ジグリムなどのエーテル系溶媒;ベンゼン、ピリジン、トルエン、ヘキサン、キシレンなどの炭化水素系溶媒;ジクロロメタン、クロロホルム、四塩化炭素、1,2−ジクロロエタンなどのハロゲン化炭化水素系溶媒;メタノール、エタノール、イソプロピルアルコール、tert−ブチルアルコールなどのアルコール系溶媒;酢酸エチル、メチルアセテート、ブチルアセテートなどのエステル系溶媒;アセトン、N,N−ジメチルホルムアミド、N,N−ジメチルアセトアミド、N−メチルピロリドン、ジメチルスルホキシド、アセトニトリルなどの極性溶媒;及びこれらの溶媒の混合物を含む。本反応の溶媒としてはN,N−ジメチルホルムアミドと水が特に好ましい。
【0151】
この反応のための例示的な触媒は、テトラキス(トリフェニルホスフィン)パラジウム(Pd(PPh)、パラジウム(II)アセテート(Pd(OAc))、ビス(トリフェニルホスフィン)パラジウム(II)ジクロライド(PdCl(PPh)、[1,1−ビス(ジフェニルホスフィノ)フェロセン]ジクロロ−パラジウム(II)(PdCl(dppf))、(ジベンジリデンアセトン)ジパラジウム(0)(Pd(dba))及びパラジウム(II)クロリド(PdCl)を含む。テトラキス(トリフェニルホスフィン)パラジウム(Pd(PPh)が好ましい。反応は50〜200℃で、約0.1〜24時間行われるが、これに制限されない。
【0152】
製造された一般式(40)の化合物をハロゲン化して、一般式(39)の化合物を製造する次ぎの工程は、通常的な方法により適したハロゲン化剤の存在下で行われる。
【0153】
この反応のための例示的なハロゲン化剤は、三塩化リン、塩化ホスホリル、オキシ臭化リン、塩化フェニルホスホニル、及び五塩化リンを含む。塩化ホスホリルが好ましい。反応は50〜200℃で、約0.1〜24時間行われるが、これに制限されない。
【0154】
製造された一般式(39)の化合物を一般式R−H(RがHの場合は除く。)の化合物でアリール化して、一般式(38)の化合物を製造する次ぎの工程は、通常的な方法により適した溶媒と塩基存在下で行われる。
【0155】
反応に否定的影響を及ぼさない通常の溶媒を、この工程で使用してもよい。好ましい溶媒は、例えば、ジエチルエーテル、テトラヒドロフラン、ジオキサン、1,2−ジメトキシエタン、2−ブタノン、ジグリムなどのエーテル系溶媒;ベンゼン、ピリジン、トルエン、ヘキサン、キシレンなどの炭化水素系溶媒;ジクロロメタン、クロロホルム、四塩化炭素、1,2−ジクロロエタンなどのハロゲン化炭化水素系溶媒;メタノール、エタノール、イソプロピルアルコール、tert−ブチルアルコールなどのアルコール系溶媒;酢酸エチル、メチルアセテート、ブチルアセテートなどのエステル系溶媒;アセトン、N,N−ジメチルホルムアミド、N,N−ジメチルアセトアミド、N−メチルピロリドン、ジメチルスルホキシド、アセトニトリルなどの極性溶媒;及びこれらの溶媒の混合物を含む。本反応の溶媒としてはジクロロメタンが特に好ましい。
【0156】
下記実施例で、前記一般式(5)の化合物を製造する方法をさらに具体的に記述した。
方法8
前記定義された一般式(1)で、YがNである、下記一般式(43)の構造を有する化合物は、下記一般式(47)の化合物をピロール化して、下記一般式(46)の化合物を製造し;製造された一般式(46)の化合物を環化して、一般式(45)の化合物を製造し;製造された一般式(45)の化合物をハロゲン化して、一般式(44)の化合物を製造し;製造された一般式(44)の化合物を一般式R−H(RがHの場合は除く。)の化合物でアリール化する工程を含む方法で製造できる:
【化89】
【化90】
【化91】
【化92】
【化93】
(式中、X、X、X、X、R、R、R、R及びRは前記一般式(1)の定義と同義であり、Zは反応性脱離基、好ましくは、ハロゲン原子(−F、−Cl、−Br)を表す。)
【0157】
方法8を以下でさらに具体的に記述した。
出発物質として用いられた一般式(43)、(44)、(45)、(46)及び(47)の化合物は当分野で公知された方法により製造されてもよい。
【0158】
一般式(47)の化合物をピロール化して、一般式(46)の化合物を製造することは通常的な方法によって適した溶媒の存在下で行われる。
【0159】
反応に否定的影響を及ぼさない通常の溶媒を、この工程で使用してもよい。好ましい溶媒は、例えば、ジエチルエーテル、テトラヒドロフラン、ジオキサン、1,2−ジメトキシエタン、2−ブタノン、ジグリムなどのエーテル系溶媒;ベンゼン、ピリジン、トルエン、ヘキサン、キシレンなどの炭化水素系溶媒;ジクロロメタン、クロロホルム、四塩化炭素、1,2−ジクロロエタンなどのハロゲン化炭化水素系溶媒;メタノール、エタノール、イソプロピルアルコール、tert−ブチルアルコールなどのアルコール系溶媒;酢酸エチル、メチルアセテート、ブチルアセテートなどのエステル系溶媒;アセトン、N,N−ジメチルホルムアミド、N,N−ジメチルアセトアミド、N−メチルピロリドン、ジメチルスルホキシド、アセトニトリルなどの極性溶媒;及びこれらの溶媒の混合物を含む。本反応の溶媒としては酢酸が特に好ましい。反応は50〜200℃で、約0.1〜24時間行われるが、これに制限されない。
【0160】
製造された一般式(46)の化合物を環化して、一般式(45)の化合物を製造する次ぎの工程は、通常的な方法により適した溶媒と環化剤の存在下で行われる。
【0161】
反応に否定的影響を及ぼさない通常の溶媒を、この工程で使用してもよい。好ましい溶媒は、例えば、ジエチルエーテル、テトラヒドロフラン、ジオキサン、1,2−ジメトキシエタン、2−ブタノン、ジグリムなどのエーテル系溶媒;ベンゼン、ピリジン、トルエン、ヘキサン、キシレンなどの炭化水素系溶媒;ジクロロメタン、クロロホルム、四塩化炭素、1,2−ジクロロエタンなどのハロゲン化炭化水素系溶媒;メタノール、エタノール、イソプロピルアルコール、tert−ブチルアルコールなどのアルコール系溶媒;酢酸エチル、メチルアセテート、ブチルアセテートなどのエステル系溶媒;アセトン、N,N−ジメチルホルムアミド、N,N−ジメチルアセトアミド、N−メチルピロリドン、ジメチルスルホキシド、アセトニトリルなどの極性溶媒;及びこれらの溶媒の混合物を含む。本反応の溶媒としてはトルエンが特に好ましい。
【0162】
この反応のための例示的な環化剤はジホスゲンとトリホスゲンを含む。トリホスゲンが好ましい。反応は50〜200℃で、約0.1〜24時間行われるが、これに制限されない。
【0163】
製造された一般式(45)の化合物をハロゲン化して、一般式(44)の化合物を製造する次ぎの工程は、通常的な方法によって適したハロゲン化剤の存在下で行われる。
【0164】
この反応のための例示的なハロゲン化剤は、三塩化リン、塩化ホスホリル、オキシ臭化リン、塩化フェニルホスホニル、及び五塩化リンを含む。塩化ホスホリルが好ましい。反応は50〜200℃で、約0.1〜24時間行われるが、これに制限されない。
【0165】
製造された一般式(44)の化合物を一般式R−H(RがHの場合は除く。)の化合物でアリール化して、一般式(43)の化合物を製造する次ぎの工程は、通常的な方法によって適した溶媒と塩基存在下で行われる。
【0166】
反応に否定的影響を及ぼさない通常の溶媒を、この工程で使用してもよい。好ましい溶媒は、例えば、ジエチルエーテル、テトラヒドロフラン、ジオキサン、1,2−ジメトキシエタン、2−ブタノン、ジグリムなどのエーテル系溶媒;ベンゼン、ピリジン、トルエン、ヘキサン、キシレンなどの炭化水素系溶媒;ジクロロメタン、クロロホルム、四塩化炭素、1,2−ジクロロエタンなどのハロゲン化炭化水素系溶媒;メタノール、エタノール、イソプロピルアルコール、tert−ブチルアルコールなどのアルコール系溶媒;酢酸エチル、メチルアセテート、ブチルアセテートなどのエステル系溶媒;アセトン、N,N−ジメチルホルムアミド、N,N−ジメチルアセトアミド、N−メチルピロリドン、ジメチルスルホキシド、アセトニトリルなどの極性溶媒;及びこれらの溶媒の混合物を含む。本反応の溶媒としてはN,N−ジメチルアセトアミドが特に好ましい。
【発明の効果】
【0167】
本発明に係る新規な複素環化合物は、従来のヒトヒスタミン4受容体(hH4R)阻害剤と比較して、同等以上の強力なヒスタミン4受容体阻害活性を示し、ヒスタミンの各亜型受容体及び膜に存在する受容体とトランスポータ、イオンチャネルに対して選択性を示し、溶解度と代謝安定性が高く、従って、SDラットのような動物モデルを使用した薬動学的分析から、WO2010/030785に記載された化合物と比較した結果、本発明の化合物が曲線下の面積(AUCinf)及び最高血中濃度のような薬動学的プロファイルから、比較化合物より7−8倍の優れた効果を示した。病症においても、ヒスタミン、物質P及び化合物48/80などで誘発された掻痒症が效果的に抑制され、本発明に係る複素環化合物が肥満細胞と好酸球のような炎症細胞のヒスタミン誘導性浸潤の抑制において、WO2010/030785に記載された化合物より3倍程度の優れた効果を有していることを確認した。オキサゾロンで誘発されたアトピー性皮膚炎モデルで、本発明に係る複素環化合物はWO2010/030785に記載された化合物より遥かに強力な抗炎症効果を示した。特に、コナヒョウニダニ(dermatophagoides farina)誘導性NC/Ngaマウスのアトピー皮膚炎モデルで、本発明に係る複素環化合物は免疫抑制剤であるタクロリムス程度の抗炎症効果を示すことを確認し、セロトニン3受容体に対して選択性を有する化合物を確認した。
【0168】
従って、本発明に係る新規な複素環化合物及びこれを含む薬剤学的組成物は、炎症障害、アレルギー、痛み、鼻茸、鼻炎、慢性副鼻腔炎、鼻閉、鼻のかゆみ、喘息,慢性閉塞性肺疾患、リウマチ関節炎、アトピー性皮膚炎、乾癬、湿疹、掻庠症、皮膚掻痒症、じんま疹、慢性特発性じんま疹、硬皮症、結膜炎、角結膜炎、眼の炎症、ドライアイ、心機能障害、不整脈、アテローム性動脈硬化症、多発性硬化症、炎症性腸疾患(大腸炎、クローン病、潰瘍性大腸炎を含む)、炎症性痛覚、神経性疼痛、骨関節炎痛み、甲状腺自己免疫疾患、免疫介在性(また1型としても知られている)糖尿病、狼瘡、術後癒着、前庭障害及び癌などの治療または予防において優れた効果を示す。
【発明を実施するための形態】
【0169】
以下、本発明を下記実施例及び実験例を挙げてさらに詳細に説明した。しかし、これらの実施例及び実験例は例示だけのためであり、いかなる方法によっても本発明がこれらに制限されるものではない。
【0170】
以下の実施例で用いられた略号は以下の通りである。
【0171】
【表1】
【0172】
【表2】
【0173】
【表3】
【実施例】
【0174】
実施例1
3−メチル−6−(4−メチルピペラジン−1−イル)ピリド[3,2−e][1,2,4]トリアゾロ[4,3−a]ピラジンの合成
(a)2−クロロ−3−ヒドラジニル−7−メチルピリド[2,3−b]ピラジンの合成
2,3−ジクロロ−7−メチルピリド[2,3−b]ピラジン(500.0mg、2.33mmol)とヒドラジン一水和物(234.0mg、4.66mmol)をEtOH(10.0mL)に溶かし、室温で12時間撹拌した後、減圧下で蒸留した。EtOを加え、生成された固体をろ過し、減圧下で乾燥して、黄色の固体化合物の2−クロロ−3−ヒドラジニル−7−メチルピリド[2,3−b]ピラジンを得た。
LC/MS ESI (+): 210 (M+1), 212 (M+3)
【0175】
(b)6−クロロ−3−メチルピリド[3,2−e][1,2,4]トリアゾロ[4,3−a]ピラジンの合成
精製されていない2−クロロ−3−ヒドラジニル−7−メチルピリド[2,3−b]ピラジンとトリメチルオルトホルメート(5.0mL)の混合液を100℃で1時間撹拌した後、室温に冷却した。EtOを加え、生成された固体をろ過し、減圧下で乾燥して、アイボリーの固体化合物の6−クロロ−3−メチルピリド[3,2−e][1,2,4]トリアゾロ[4,3−a]ピラジン(340.0mg、66%;2工程)を得た。
LC/MS ESI (+): 220 (M+1), 222 (M+3)
【0176】
(c)3−メチル−6−(4−メチルピペラジン−1−イル)ピリド[3,2−e][1,2,4]トリアゾロ[4,3−a]ピラジンの合成
6−クロロ−3−メチルピリド[3,2−e][1,2,4]トリアゾロ[4,3−a]ピラジン(50.0mg、0.23mmol)をDMF(2.0mL)に溶かし、N−メチルピペラジン(48.0mg、0.48mmol)を0℃でゆっくり添加した。反応液を室温で1時間撹拌し、減圧下で蒸留した。残渣をアミンシリカ上でカラムクロマトグラフィー(DCM:MeOH=100:0〜DCM:MeOH=98:2)で精製した。生成物を含有する画分を集め、蒸発して、白色の固体化合物の3−メチル−6−(4−メチル−1−イル)ピリド[3,2−e][1,2,4]トリアゾロ[4,3−a]ピラジン(25.0mg、38%)を得た。
LC/MS ESI (+): 284 (M+1), 286 (M+3)
1H-NMR (300MHz, DMSO-d6); δ: 9.83 (s, 1H), 8.20 (m, 1H), 7.82 (m, 1H), 4.34 (bs, 4H), 2.50 (m, 4H), 2.42 (s, 3H), 2.24 (s, 3H)
【0177】
実施例2
8−メチル−4−(4−メチルピペラジン−1−イル)ピリド[2,3−e][1,2,4]トリアゾロ[4,3−a]ピラジンの合成
(a)2−クロロ−7−メチル−3−(4−メチルピペラジン−1−イル)ピリド[2,3−b]ピラジンの合成
2,3−ジクロロ−7−メチルピリド[2,3−b]ピラジン(500.0mg、2.30mmol)をDCM(8.0mL)に溶かし、N−メチルピペラジン(468.0mg、2.60mmol)を0℃でゆっくり添加した。反応液を室温で12時間撹拌し、水に注ぎ、DCM(30.0mL)で抽出した。有機層を塩水で洗浄し、無水NaSOで乾燥、ろ過した後、減圧下で蒸留した。残渣をアミンシリカ上でカラムクロマトグラフィー(DCM:MeOH=100:0〜99:1)で精製した。生成物を含有する画分を集め、蒸発して、黄色の固体化合物の2−クロロ−7−メチル−3−(4−メチルピペラジン−1−イル)ピリド[2,3−b]ピラジンを得た。
LC/MS ESI (+): 278 (M+1), 280 (M+3)
【0178】
(b)8−メチル−4−(4−メチルピペラジン−1−イル)ピリド[2,3−e][1,2,4]トリアゾロ[4,3−a]ピラジンの合成
精製されていない2−クロロ−7−メチル−3−(4−メチルピペラジン−1−イル)ピリド[2,3−b]ピラジン(300.0mg、1.08mmol)とヒドラジン一水和物(108.0mg、2.16mmol)をEtOH(10.0mL)に溶かし、50℃で12時間撹拌した後、減圧下で蒸留した。反応液を水に注ぎ、DCMで抽出した。有機層を塩水で洗浄し、無水Na2SO4で乾燥しし、ろ過した後、減圧下で蒸発して、黄色の固体化合物の2−ヒドラジニル−7−メチル−3−(4−メチルピペラジン−1−イル)ピリド[2,3−b]ピラジンを得た。精製されていない2−ヒドラジニル−7−メチル−3−(4−メチルピペラジン−1−イル)ピリド[2,3−b]ピラジンとトリメチルオルトホルメート(2.0mL)の混合液を100℃で1時間撹拌した後、室温に冷却した。EtOを加え、生成された固体をろ過した。残渣をアミンシリカ上でカラムクロマトグラフィー(DCM:MeOH=99:1)で精製した。生成物を含有する画分を集め、蒸発して、アイボリーの固体化合物の8−メチル−4−(4−メチルピペラジン−1−イル)ピリド[2,3−e][1,2,4]トリアゾロ[4,3−a]ピラジン(94.0mg、31%)を得た。
LC/MS ESI (+): 284 (M+1)
1H-NMR (300MHz, DMSO-d6); δ: 9.99 (s, 1H), 8.45 (m, 2H), 4.37 (bs, 4H), 2.50 (m, 4H), 2.43 (s, 3H), 2.24 (s, 3H)
【0179】
実施例3
4−(4−メチルピペラジン−1−イル)ピリド[2,3−e][1,2,4]トリアゾロ[4,3−a]ピラジンの合成
(a)2−クロロ−3−(4−メチルピペラジン−1−イル)ピリド[2,3−b]ピラジンの合成
2,3−ジクロロピリド[2,3−b]ピラジン(300.0mg、1.50mmol)をDMF(5.0mL)に溶かし、N−メチルピペラジン(0.3mL、2.97mmol)を0℃でゆっくり添加した。反応液を室温で2時間撹拌した後、飽和NHCl水溶液に注ぎ、DCM(30.0mL)で抽出した。有機層を塩水で洗浄し、無水NaSOで乾燥し、ろ過した後、減圧下で蒸留した。残渣をアミンシリカ上でカラムクロマトグラフィー(DCM:MeOH=100:0)で精製した。生成物を含有する画分を集め、蒸発して、淡黄色の固体化合物の2−クロロ−3−(4−メチルピペラジン−1−イル)ピリド[2,3−b]ピラジン(265.0mg、67%)を得た。
LC/MS ESI (+): 264 (M+1), 266 (M+3)
【0180】
(b)4−(4−メチルピペラジン−1−イル)ピリド[2,3−e][1,2,4]トリアゾロ[4,3−a]ピラジンの合成
2−クロロ−3−(4−メチルピペラジン−1−イル)ピリド[2,3−b]ピラジン(260.0mg、0.99mmol)とヒドラジン一水和物(63.0mg、1.97mmol)をEtOH(10.0mL)に溶かし、室温で2時間撹拌した後、減圧下で蒸留した。反応液を飽和NHCl水溶液に注ぎ、DCM(30.0mL)で抽出した。有機層を塩水で洗浄し、無水NaSOで乾燥し、ろ過した後、減圧下で蒸発して、黄色の固体化合物の2−ヒドラジニル−3−(4−メチルピペラジン−1−イル)ピリド[2,3−b]ピラジンを得た。精製されていない2−ヒドラジニル−3−(4−メチルピペラジン−1−イル)ピリド[2,3−b]ピラジンとトリメチルオルトホルメート(2.0mL)の反応液を80℃で1時間撹拌した後、室温に冷却した。EtOを加え、生成された固体をろ過した後、減圧下で乾燥した。残渣をアミンシリカ上でカラムクロマトグラフィー(DCM:MeOH=100:0)で精製した。生成物を含有する画分を集め、蒸発して、淡黄色の固体化合物の4−(4−メチルピペラジン−1−イル)ピリド[2,3−e][1,2,4]トリアゾロ[4,3−a]ピラジン(186.0mg、70%)を得た。
LC/MS ESI (+): 270 (M+1)
1H-NMR (300 MHz, DMSO-d6); δ: 10.04 (s, 1H), 8.61-8.54 (m, 2H), 7.39-7.32 (m, 1H), 4.60-4.21 (m, 4H), 2.55-2.44 (m, 4H), 2.25 (s, 3H)
【0181】
実施例4
8−クロロ−4−(4−メチルピペラジン−1−イル)ピリド[2,3−e][1,2,4]トリアゾロ[4,3−a]ピラジンの合成
(a)2,3,7−トリクロロピリド[2,3−b]ピラジンの合成
5−クロロピリジン−2,3−ジアミン(10000.0mg、69.65mmol)をジエチルオキサレート(30.0mL)に入れ、反応液を100℃で12時間撹拌した後、室温に冷却した。EtOを加え、生成された固体をろ過し、減圧下で乾燥し、明るい褐色の固体化合物の7−クロロピリド[2,3−b]ピラジン−2,3−ジオールを得た。精製されていない7−クロロピリド[2,3−b]ピラジン−2,3−ジオールとPOCl(30.0mL)混合液を130℃で12時間撹拌し、室温に冷却した。反応液を氷水に注いだ。生成された固体をろ過した後、減圧下で乾燥して、褐色の固体化合物の2,3,7−トリクロロピリド[2,3−b]ピラジン(13700.0mg、84%;2工程)を得た。
LC/MS ESI (+): 234 (M+1), 236 (M+3)
1H-NMR (300MHz, DMSO-d6); δ: 9.23(d, 1H, J=2.6Hz), 8.86 (d, 1H, J=2.6Hz)
【0182】
(b)2,7−ジクロロ−3−(4−メチルピペラジン−1−イル)ピリド[2,3−b]ピラジンの合成
2,3,7−トリクロロピリド[2,3−b]ピラジン(428.0mg、1.83mmol)とTEA(2.5mL、18.30mmol)をDCM(10.0mL)に溶かし、DCM(5.0mL)に希釈したN−メチルピペラジン(0.2mL、2.01mmol)を0℃でゆっくり添加した。反応液を室温で2時間撹拌した後、飽和NHCl水溶液に注ぎ、DCM(30.0mL)で抽出した。有機層を塩水で洗浄し、無水NaSOで乾燥、ろ過した後、減圧下で蒸留した。残渣をアミンシリカ上でカラムクロマトグラフィー(DCM:MeOH=100:0)で精製した。生成物を含有する画分を集め、蒸発して、黄色の固体化合物の2,7−ジクロロ−3−(4−メチルピペラジン−1−イル)ピリド[2,3−b]ピラジン(290.0mg、53%)を得た。
LC/MS ESI (+): 298 (M+1), 300 (M+3)
【0183】
(c)8−クロロ−4−(4−メチルピペラジン−1−イル)ピリド[2,3−e][1,2,4]トリアゾロ[4,3−a]ピラジンの合成
2,7−ジクロロ−3−(4−メチルピペラジン−1−イル)ピリド[2,3−b]ピラジン(290.0mg、0.97mmol)とヒドラジン一水和物(98.0mg、1.96mmol)をEtOH(10.0mL)に溶かし、室温で2時間撹拌した後、減圧下で蒸留した。反応液を飽和NHCl水溶液に注ぎ、DCM(30.0mL)で抽出した。有機層を塩水で洗浄し、無水NaSOで乾燥、ろ過した後、減圧下で蒸発して、黄色の固体化合物の7−クロロ−2−ヒドラジニル−3−(4−メチルピペラジン−1−イル)ピリド[2,3−b]ピラジンを得た。精製されていない7−クロロ−2−ヒドラジニル−3−(4−メチルピペラジン−1−イル)ピリド[2,3−b]ピラジンとトリメチルオルトホルメート(5.0mL)の混合液を80℃で1時間撹拌した後、室温に冷却した。EtOを加え、生成された固体をろ過した後、減圧下で乾燥した。残渣をアミンシリカ上でカラムクロマトグラフィー(DCM:MeOH=100:0)で精製した。生成物を含有する画分を集め、蒸発して、アイボリーの固体化合物の8−クロロ−4−(4−メチルピペラジン−1−イル)ピリド[2,3−e][1,2,4]トリアゾロ[4,3−a]ピラジン(215.0mg、73%;2工程)を得た。
LC/MS ESI (+): 304 (M+1), 306 (M+3)
1H-NMR (300MHz, DMSO-d6); δ: 10.01 (s, 1H), 8.85 (d, 1H, J=2.4Hz), 8.58 (d, 1H, J=2.4Hz), 4.40 (bs, 4H), 2.53 (m, 4H), 2.24 (s, 3H)
【0184】
実施例5
3−クロロ−6−(4−メチルピペラジン−1−イル)ピリド[3,2−e][1,2,4]トリアゾロ[4,3−a]ピラジンの合成
(a)2,7−ジクロロ−3−ヒドラジニルピリド[2,3−b]ピラジンの合成
2,3,7−トリクロロピリド[2,3−b]ピラジン(150.0mg、0.64mmol)、TEA(129.0mg、1.28mmol)、ヒドラジン一水和物(35.0mg、0.74mmol)をEtOH(5.0mL)に溶かし、室温で12時間撹拌した後、減圧下で蒸留した。EtOを加え、生成された固体をろ過した後、減圧下で乾燥して、黄色の固体化合物の2,7−ジクロロ−3−ヒドラジニルピリド[2,3−b]ピラジンを得た。
LC/MS ESI (+): 230 (M+1), 232 (M+3)
【0185】
(b)3−クロロ−6−(4−メチルピペラジン−1−イル)ピリド[3,2−e][1,2,4]トリアゾロ[4,3−a]ピラジンの合成
精製されていない2,7−ジクロロ−3−ヒドラジニルピリド[2,3−b]ピラジンとトリメチルオルトホルメート(2.0mL)の混合液を100℃で2時間撹拌し、室温に冷却した。EtOを加え、生成された固体をろ過して、黄色の固体化合物の3,6−ジクロロピリド[3,2−e][1,2,4]トリアゾロ[4,3−a]ピラジンを得た。精製されていない3,6−ジクロロピリド[3,2−e][1,2,4]トリアゾロ[4,3−a]ピラジンをDMF(2.0mL)に溶かした後、DMF(1.0mL)に希釈したN−メチルピペラジン(0.1mL、0.90mmol)を0℃でゆっくり添加した。反応液を室温で2時間撹拌し、水に注ぎ、EtOAc(30.0mL)で抽出した。有機層を塩水で洗浄し、無水NaSOで乾燥し、ろ過した後、減圧下で蒸留した。残渣をアミンシリカ上でカラムクロマトグラフィー(DCM:MeOH=99:1)で精製した。生成物を含有する画分を集め、蒸発して、アイボリーの固体化合物の3−クロロ−6−(4−メチルピペラジン−1−イル)ピリド[3,2−e][1,2,4]トリアゾロ[4,3−a]ピラジン(24.0mg、12%;3工程)を得た。
LC/MS ESI (+): 304 (M+1), 306 (M+3)
1H-NMR (300MHz, CDCl3); δ: 9.46 (s, 1H), 8.22 (d, 1H, J=2.4Hz), 7.93 (d, 1H, J=2.4Hz), 4.54 (bs, 4H), 2.61 (m, 4H), 2.37 (s, 3H)
【0186】
実施例6
6−(4−メチルピペラジン−1−イル)ピリド[3,2−e][1,2,4]トリアゾロ[4,3−a]ピラジンの合成
2,3−ジクロロピリド[2,3−b]ピラジン(300.0mg、1.50mmol)とヒドラジン一水和物(48.1mg、1.50mmol)をEtOH(7.0mL)に溶かし、室温で2時間撹拌した後、減圧下で蒸留した。反応液を飽和NHCl水溶液に注ぎ、DCM(30.0mL)で抽出した。有機層を塩水で洗浄し、無水NaSOで乾燥し、ろ過した後、減圧下で蒸発して、2−クロロ−3−ヒドラジニルピリド[2,3−b]ピラジンを得た。精製されていない2−クロロ−3−ヒドラジニルピリド[2,3−b]ピラジンとトリメチルオルトホルメート(2.0mL)の混合液を80℃で1時間撹拌した後、室温に冷却した。EtOを加え、生成された固体をろ過した後、減圧下で乾燥して、6−クロロピリド[3,2−e][1,2,4]トリアゾロ[4,3−a]ピラジンを得た。精製されていない6−クロロピリド[3,2−e][1,2,4]トリアゾロ[4,3−a]ピラジンをDMF(5.0mL)に溶かし、N−メチルピペラジン(0.3mL、2.97mmol)を0℃でゆっくり添加した。反応液を室温で2時間撹拌した後、飽和NHCl水溶液に注ぎ、DCMで抽出した。有機層を塩水で洗浄し、無水NaSOで乾燥し、ろ過した後、減圧下で蒸留した。残渣をアミンシリカ上でカラムクロマトグラフィー(DCM:MeOH=100:0)で精製した。生成物を含有する画分を集め、蒸発して、淡黄色の固体化合物の6−(4−メチルピペラジン−1−イル)ピリド[3,2−e][1,2,4]トリアゾロ[4,3−a]ピラジン(70.0mg、17%;3工程)を得た。
LC/MS ESI (+): 270 (M+1)
1H-NMR (300MHz, CDCl3); δ: 9.51 (s, 1H), 8.30 (dd, 1H, J=1.5Hz, J=4.6Hz), 7.94 (dd, 1H, J=1.5Hz, J=8.0Hz), 7.44 (dd, 1H, J=4.6Hz, J=8.0Hz), 4.70-4.34 (m, 4H), 2.58-2.56 (m, 4H), 2.38 (s, 3H)
【0187】
実施例7
8−クロロ−4−(ピペラジン−1−イル)ピリド[2,3−e][1,2,4]トリアゾロ[4,3−a]ピラジンの合成
(a)tert−ブチル4−(2,7−ジクロロピリド[2,3−b]ピラジン−3−イル)ピペラジン−1−カルボキシレートの合成
2,3,7−トリクロロピリド[2,3−b]ピラジン(800.0mg、3.41mmol)とTEA(2.4mL、17.05mmol)をDCM(20.0mL)に溶かし、DCM(10.0mL)に希釈したtert−ブチルピペラジン−1−カルボキシレート(667.0mg、3.58mmol)を0℃でゆっくり添加した。反応液を室温で12時間撹拌した後、飽和NHCl水溶液に注ぎ、DCM(50.0mL)で抽出した。有機層を塩水で洗浄し、無水NaSOで乾燥し、ろ過した後、減圧下で蒸留した。残渣をアミンシリカ上でカラムクロマトグラフィー(n−Hex:EtOAc=90:10〜80:20)で精製した。生成物を含有する画分を集め、蒸発して、黄色の固体化合物のtert−ブチル4−(2,7−ジクロロピリド[2,3−b]ピラジン−3−イル)ピペラジン−1−カルボキシレート(892.0mg、68%)を得た。
LC/MS ESI (+): 384 (M+1), 389 (M+3)
【0188】
(b)tert−ブチル4−(7−クロロ−2−ヒドラジニルピリド[2,3−b]ピラジン−3−イル)ピペラジン−1−カルボキシレートの合成
tert−ブチル4−(2,7−ジクロロピリド[2,3−b]ピラジン−3−イル)ピペラジン−1−カルボキシレート(892.0mg、2.32mmol)とヒドラジン一水和物(244.0mg、4.87mmol)をEtOH(50.0mL)に溶かし、室温で2時間撹拌した後、減圧下で蒸留した。反応液を飽和NHCl水溶液に注ぎ、DCM(50.0mL)で抽出した。有機層を塩水で洗浄し、無水NaSOで乾燥し、ろ過した後、減圧下で乾燥して、黄色の固体化合物のtert−ブチル4−(7−クロロ−2−ヒドラジニルピリド[2,3−b]ピラジン−3−イル)ピペラジン−1−カルボキシレートを得た。
LC/MS ESI (+): 380 (M+1), 382 (M+3)
【0189】
(c)tert−ブチル4−(8−クロロピリド[2,3−e][1,2,4]トリアゾロ[4,3−a]ピラジン−4−イル)ピペラジン−1−カルボキシレートの合成
精製されていないtert−ブチル4−(7−クロロ−2−ヒドラジニルピリド[2,3−b]ピラジン−3−イル)ピペラジン−1−カルボキシレートとトリメチルオルトホルメート(20.0mL)の混合液を70℃で1時間撹拌した後、室温に冷却した。EtOを加え、生成された固体をろ過した後、減圧下で乾燥した。残渣をアミンシリカ上でカラムクロマトグラフィー(DCM:MeOH=100:0)で精製した。生成物を含有する画分を集め、蒸発して、アイボリーの固体化合物のtert−ブチル4−(8−クロロピリド[2,3−e][1,2,4]トリアゾロ[4,3−a]ピラジン−4−イル)ピペラジン−1−カルボキシレート(814.0mg、90%)を得た。
LC/MS ESI (+): 390 (M+1), 392 (M+3)
【0190】
(d)8−クロロ−4−(ピペラジン−1−イル)ピリド[2,3−e][1,2,4]トリアゾロ[4,3−a]ピラジンの合成
tert−ブチル4−(8−クロロピリド[2,3−e][1,2,4]トリアゾロ[4,3−a]ピラジン−4−イル)ピペラジン−1−カルボキシレート(814.0mg、2.09mmol)をDCM(20.0mL)に溶かし、TFA(5.0mL)を0℃でゆっくり添加した。反応液を室温で2時間撹拌した後、減圧下で蒸留した。残渣をNaHCO水溶液で中和(pH=7)し、DCM(50.0mL)で抽出した。有機層を塩水で洗浄し、無水NaSOで乾燥し、ろ過した後、減圧下で蒸留した。残渣をアミンシリカ上でカラムクロマトグラフィー(DCM:MeOH=90:10〜80:20)で精製した。生成物を含有する画分を集め、蒸発して、アイボリーの固体化合物の8−クロロ−4−(ピペラジン−1−イル)ピリド[2,3−e][1,2,4]トリアゾロ[4,3−a]ピラジン(503.0mg、83%)を得た。
LC/MS ESI (+): 290 (M+1), 292 (M+3)
1H-NMR (300MHz, DMSO-d6); δ: 10.00 (s, 1H), 8.84 (d, 1H, J=2.4Hz), 8.56 (d, 1H, J=2.4Hz), 4.40 (bs, 4H), 2.88 (m, 4H)
【0191】
実施例8
1−(8−クロロピリド[2,3−e][1,2,4]トリアゾロ[4,3−a]ピラジン−4−イル)アゼチジン−3−アミンの合成
(a)tert−ブチル(1−(2,7−ジクロロピリド[2,3−b]ピラジン−3−イル)アゼチジン−3−イル)カルバメートの合成
2,3,7−トリクロロピリド[2,3−b]ピラジン(200.0mg、0.85mmol)とTEA(1.2mL、8.50mmol)をDCM(10.0mL)に溶かし、DCM(5.0mL)に希釈したtert−ブチルアゼチジン−3−イルカルバメート(162.0mg、0.94mmol)を0℃でゆっくり添加した。反応液を室温で12時間撹拌した後、飽和NHCl水溶液に注ぎ、DCM(30.0mL)で抽出した。有機層を塩水で洗浄し、無水NaSOで乾燥し、ろ過した後、減圧下で蒸留した。残渣をアミンシリカ上でカラムクロマトグラフィー(DCM:MeOH=100:0〜99:1)で精製した。生成物を含有する画分を集め、蒸発して、褐色の固体化合物のtert−ブチル(1−(2,7−ジクロロピリド[2,3−b]ピラジン−3−イル)アゼチジン−3−イル)カルバメート(224.0mg、71%)を得た。
LC/MS ESI (+): 370 (M+1), 372 (M+3)
【0192】
(b)tert−ブチル(1−(7−クロロ−2−ヒドラジニルピリド[2,3−b]ピラジン−3−イル)アゼチジン−3−イル)カルバメートの合成
tert−ブチル(1−(2,7−ジクロロピリド[2,3−b]ピラジン−3−イル)アゼチジン−3−イル)カルバメート(224.0mg、0.61mmol)とヒドラジン一水和物(76.0mg、1.53mmol)をEtOH(10.0mL)に溶かし、室温で2時間撹拌した後、減圧下で蒸留した。EtOを加え、生成された固体をろ過した後、減圧下で乾燥して、黄色の固体化合物のtert−ブチル(1−(7−クロロ−2−ヒドラジニルピリド[2,3−b]ピラジン−3−イル)アゼチジン−3−イル)カルバメート(100.0mg、41%)を得た。
LC/MS ESI (+): 366 (M+1), 368 (M+3)
【0193】
(c)tert−ブチル(1−(8−クロロピリド[2,3−e][1,2,4]トリアゾロ[4,3−a]ピラジン−4−イル)アゼチジン−3−イル)カルバメートの合成
tert−ブチル(1−(7−クロロ−2−ヒドラジニルピリド[2,3−b]ピラジン−3−イル)アゼチジン−3−イル)カルバメート(100.0mg、0.27mmol)とトリメチルオルトホルメート(5.0mL)の混合液を70℃で1時間撹拌した後、室温に冷却した。EtOを加え、生成された固体をろ過した後、減圧下で乾燥して、アイボリーの固体化合物のtert−ブチル(1−(8−クロロピリド[2,3−e][1,2,4]トリアゾロ[4,3−a]ピラジン−4−イル)アゼチジン−3−イル)カルバメート(70.0mg、68%)を得た。
LC/MS ESI (+): 376 (M+1), 378 (M+3)
【0194】
(d)1−(8−クロロピリド[2,3−e][1,2,4]トリアゾロ[4,3−a]ピラジン−4−イル)アゼチジン−3−アミンの合成
tert−ブチル(1−(8−クロロピリド[2,3−e][1,2,4]トリアゾロ[4,3−a]ピラジン−4−イル)アゼチジン−3−イル)カルバメート(70.0mg、0.19mmol)をDCM(5.0mL)に溶かし、TFA(2.0mL)を0℃でゆっくり添加した。反応液を室温で2時間撹拌した後、減圧下で蒸留した。残渣をNaHCO水溶液で中和(pH=7)し、DCM(30.0mL)で抽出した。有機層を塩水で洗浄し、無水NaSOで乾燥し、ろ過した後、減圧下で蒸留した。残渣をアミンシリカ上でカラムクロマトグラフィー(DCM:MeOH=90:10〜50:50)で精製した。生成物を含有する画分を集め、蒸発して、アイボリーの固体化合物の1−(8−クロロピリド[2,3−e][1,2,4]トリアゾロ[4,3−a]ピラジン−4−イル)アゼチジン−3−アミン(6.3mg、12%)を得た。
LC/MS ESI (+): 276 (M+1), 278 (M+3)
1H-NMR (300MHz, DMSO-d6); δ: 9.95 (s, 1H), 8.80 (d, 1H, J=2.3Hz), 8.53 (d, 1H, J=2.4Hz), 4.93 (m, 1H), 4.47 (m, 1H), 4.35 (m, 1H), 3.93 (m, 2H)
【0195】
実施例9
(R)−1−(8−クロロピリド[2,3−e][1,2,4]トリアゾロ[4,3−a]ピラジン−4−イル)−N,N−ジメチルピロリジン−3−アミンの合成
(R)−1−(8−クロロピリド[2,3−e][1,2,4]トリアゾロ[4,3−a]ピラジン−4−イル)ピロリジン−3−アミン(20.0mg、0.07mmol)とギ酸ナトリウム(20.0mg、0.29mmol)をギ酸/ホルムアミド(1.0mL/1.0mL)に溶かし、100℃で1時間撹拌した後、減圧下で蒸留した。反応液をNaHCO水溶液で中和(pH=7)し、DCM(30.0mL)で抽出した。有機層を塩水で洗浄し、無水NaSOで乾燥し、ろ過した後、減圧下で蒸留した。残渣をシリカ上でカラムクロマトグラフィー(DCM:MeOH=90:10〜80:20)で精製した。生成物を含有する画分を集め、蒸発して、アイボリーの固体化合物の(R)−1−(8−クロロピリド[2,3−e][1,2,4]トリアゾロ[4,3−a]ピラジン−4−イル)−N,N−ジメチルピロリジン−3−アミン(13.0mg、59%)を得た。
LC/MS ESI (+): 318 (M+1), 320 (M+3)
1H-NMR (300MHz, CDCl3); δ: 9.15 (s, 1H), 8.59 (d, 1H, J=2.2Hz), 8.01 (d, 1H, J=2.3Hz), 4.90 (m, 1H), 4.40-3.60 (m, 3H), 2.90 (m, 1H), 2.39 (s, 3H), 2.37 (s, 3H), 2.30 (m, 1H), 2.00 (m, 1H)
【0196】
実施例10
(R)−1−(8−クロロピリド[2,3−e][1,2,4]トリアゾロ[4,3−a]ピラジン−4−イル)−N−メチルピロリジン−3−アミンの合成
(a)(R)−tert−ブチル(1−(2,7−ジクロロピリド[2,3−b]ピラジン−3−イル)ピロリジン−3−イル)(メチル)カルバメートの合成
2,3,7−トリクロロピリド[2,3−b]ピラジン(100.0mg、0.43mmol)とTEA(0.6mL、4.30mmol)をDCM(10.0mL)に溶かし、DCM(5.0mL)に希釈した(R)−tert−ブチルピロリジン−3−イルカルバメート(94.0mg、0.47mmol)を0℃でゆっくり添加した。反応液を室温で12時間撹拌した後、飽和NHCl水溶液に注ぎ、DCM(30.0mL)で抽出した。有機層を塩水で洗浄し、無水NaSOで乾燥し、ろ過した後、減圧下で蒸留した。残渣をアミンシリカ上でカラムクロマトグラフィー(DCM:MeOH=100:0)で精製した。生成物を含有する画分を集め、蒸発して、アイボリーの固体化合物の(R)−tert−ブチル(1−(2,7−ジクロロピリド[2,3−b]ピラジン−3−イル)ピロリジン−3−イル)(メチル)カルバメート(169.0mg、99%)を得た。
LC/MS ESI (+): 398 (M+1), 400 (M+3)
【0197】
(b)(R)−tert−ブチル(1−(7−クロロ−2−ヒドラジニルピリド[2,3−b]ピラジン−3−イル)ピロリジン−3−イル)(メチル)カルバメートの合成
(R)−tert−ブチル(1−(2,7−ジクロロピリド[2,3−b]ピラジン−3−イル)ピロリジン−3−イル)(メチル)カルバメート(169.0mg、0.42mmol)とヒドラジン一水和物(53.0mg、1.05mmol)をEtOH(5.0mL)に溶かし、室温で2時間撹拌した後、減圧下で蒸留して、黄色の固体化合物の(R)−tert−ブチル(1−(7−クロロ−2−ヒドラジニルピリド[2,3−b]ピラジン−3−イル)ピロリジン−3−イル)(メチル)カルバメートを得た。
LC/MS ESI (+): 394 (M+1), 396 (M+3)
【0198】
(c)(R)−tert−ブチル(1−(8−クロロピリド[2,3−e][1,2,4]トリアゾロ[4,3−a]ピラジン−4−イル)ピロリジン−3−イル)(メチル)カルバメートの合成
精製されていない(R)−tert−ブチル(1−(7−クロロ−2−ヒドラジニルピリド[2,3−b]ピラジン−3−イル)ピロリジン−3−イル)(メチル)カルバメートとトリメチルオルトホルメート(5.0mL)の混合液を80℃で1時間撹拌し、室温に冷却した。EtOを加え、生成された固体をろ過した後、減圧下で乾燥して、アイボリーの固体化合物の(R)−tert−ブチル(1−(8−クロロピリド[2,3−e][1,2,4]トリアゾロ[4,3−a]ピラジン−4−イル)ピロリジン−3−イル)(メチル)カルバメートを得た。
LC/MS ESI (+): 404 (M+1), 406 (M+3)
【0199】
(d)(R)−1−(8−クロロピリド[2,3−e][1,2,4]トリアゾロ[4,3−a]ピラジン−4−イル)−N−メチルピロリジン−3−アミンの合成
精製されていない(R)−tert−ブチル(1−(8−クロロピリド[2,3−e][1,2,4]トリアゾロ[4,3−a]ピラジン−4−イル)ピロリジン−3−イル)(メチル)カルバメートをDCM(3.0mL)に溶かし、TFA(1.0mL)を0℃でゆっくり添加した。反応液を室温で2時間撹拌した後、減圧下で蒸留した。残渣をNaHCO水溶液で中和(pH=7)し、DCM(30.0mL)で抽出した。有機層を塩水で洗浄し、無水NaSOで乾燥し、ろ過した後、減圧下で蒸留した。残渣をシリカ上でカラムクロマトグラフィー(DCM:MeOH=90:10〜50:50)で精製した。生成物を含有する画分を集め、蒸発して、アイボリーの固体化合物の(R)−1−(8−クロロピリド[2,3−e][1,2,4]トリアゾロ[4,3−a]ピラジン−4−イル)−N−メチルピロリジン−3−アミン(58.6mg、45%;3工程)を得た。
LC/MS ESI (+): 304 (M+1), 306 (M+3)
1H-NMR (300MHz, DMSO-d6); δ: 9.97 (s, 1H), 8.80 (d, 1H, J=2.4Hz), 8.53 (d, 1H, J=2.4Hz), 4.50-4.20 (m, 2H), 3.90-3.40 (m, 2H), 3.30 (m, 1H), 2.32 (s, 3H), 2.20-1.80 (m, 2H)
【0200】
実施例11
(R)−1−(3−クロロピリド[3,2−e][1,2,4]トリアゾロ[4,3−a]ピラジン−6−イル)−N−メチルピロリジン−3−アミンの合成
実施例10と同様にして、アイボリーの固体化合物の(R)−1−(3−クロロピリド[3,2−e][1,2,4]トリアゾロ[4,3−a]ピラジン−6−イル)−N−メチルピロリジン−3−アミン(18.0mg、14%)を得た。
LC/MS ESI (+): 304 (M+1), 306 (M+3)
1H-NMR (300MHz, DMSO-d6); δ: 9.84 (s, 1H), 8.31 (d, 1H, J=2.2Hz), 8.04 (d, 1H, J=2.2Hz), 4.50-4.20 (m, 2H), 3.90-3.50 (m, 2H), 3.30 (m, 1H), 2.33 (s, 3H), 2.20-1.80 (m, 2H)
【0201】
実施例12
8−ブロモ−4−(4−メチルピペラジン−1−イル)ピリド[2,3−e][1,2,4]トリアゾロ[4,3−a]ピラジンの合成
(a)7−ブロモ−2,3−ジクロロピリド[2,3−b]ピラジンの合成
5−ブロモピリジン−2,3−ジアミン(5000.0mg、2.66mmol)をジエチルオキサレート(20.0mL)に入れ、混合液を120℃で12時間撹拌した後、室温に冷却した。EtOを加え、生成された固体をろ過した後、減圧下で乾燥して、明るい褐色の固体化合物の7−ブロモピリド[2,3−b]ピラジン−2,3−ジオールを得た。精製されていない7−ブロモピリド[2,3−b]ピラジン−2,3−ジオールとPOCl(20.0mL)混合液を130℃で12時間撹拌し、室温に冷却した。反応液を氷水に注ぎ、生成された固体をろ過した後、減圧下で乾燥して、褐色の固体化合物の7−ブロモ−2,3−ジクロロピリド[2,3−b]ピラジン(6500.0mg、72%;2工程)を得た。
LC/MS ESI (+): 278 (M+1), 280 (M+3)
1H-NMR (300MHz, DMSO-d6); δ: 9.28 (d, 1H, J=2.4Hz), 8.99 (d, 1H, J=2.4Hz)
【0202】
(b)7−ブロモ−2−クロロ−3−(4−メチルピペラジン−1−イル)ピリド[2,3−b]ピラジンの合成
7−ブロモ−2,3−ジクロロピリド[2,3−b]ピラジン(1000.0mg、3.59mmol)とTEA(5.0mL、35.90mmol)をDCM(20.0mL)に溶かし、DCM(1.0mL)に希釈したN−メチルピペラジン(0.2mL、2.01mmol)を−10℃でゆっくり添加した。反応液を12時間撹拌した後、飽和NHCl水溶液に注ぎ、DCM(30.0mL)で抽出した。有機層を塩水で洗浄し、無水NaSOで乾燥し、ろ過した後、減圧下で蒸留した。残渣をアミンシリカ上でカラムクロマトグラフィー(DCM:MeOH=100:0)で精製した。生成物を含有する画分を集め、蒸発して、黄色の固体化合物の7−ブロモ−2−クロロ−3−(4−メチルピペラジン−1−イル)ピリド[2,3−b]ピラジン(1000.0mg、81%)を得た。
LC/MS ESI (+): 342 (M+1), 344 (M+3)
【0203】
(c)8−ブロモ−4−(4−メチルピペラジン−1−イル)ピリド[2,3−e][1,2,4]トリアゾロ[4,3−a]ピラジンの合成
7−ブロモ−2−クロロ−3−(4−メチルピペラジン−1−イル)ピリド[2,3−b]ピラジン(413.0mg、0.12mmol)とヒドラジン一水和物(150.0mg、0.30mmol)をEtOH(10.0mL)に溶かし、室温で4時間撹拌した後、減圧下で蒸留した。EtOを加え、生成された固体をろ過した後、減圧下で乾燥して、黄色の固体化合物の7−ブロモ−2−ヒドラジニル−3−(4−メチルピペラジン−1−イル)ピリド[2,3−b]ピラジンを得た。精製されていない7−ブロモ−2−ヒドラジニル−3−(4−メチルピペラジン−1−イル)ピリド[2,3−b]ピラジンとトリメチルオルトホルメート(10.0mL)の混合液を80℃で2時間撹拌した後、室温に冷却した。EtOを加え、生成された固体をろ過した後、減圧下で乾燥した。残渣をアミンシリカ上でカラムクロマトグラフィー(DCM:MeOH=100:0〜95:5)で精製した。生成物を含有する画分を集め、蒸発して、アイボリーの固体化合物の8−ブロモ−4−(4−メチルピペラジン−1−イル)ピリド[2,3−e][1,2,4]トリアゾロ[4,3−a]ピラジン(368.0mg、29%;3工程)を得た。
LC/MS ESI (+): 348 (M+1), 350 (M+3)
1H-NMR (300MHz, DMSO-d6); δ: 10.01 (s, 1H), 8.95 (d, 1H, J=2.3Hz), 8.63 (d, 1H, J=2.2Hz), 4.40 (bs, 4H), 2.53 (m, 4H), 2.24 (s, 3H)
【0204】
実施例13
4−(4−メチルピペラジン−1−イル)ピリド[2,3−e][1,2,4]トリアゾロ[4,3−a]ピラジン−8−カルボニトリルの合成
8−ブロモ−4−(4−メチルピペラジン−1−イル)ピリド[2,3−e][1,2,4]トリアゾロ[4,3−a]ピラジン(50.0mg、0.14mmol)、Zn(CN)(17.0mg、0.14mmol)とPd(PPh(33.0mg、0.01mmol)をDMF(1.0mL)に溶かし、マイクロ波反応器内で60W、90℃条件下に2時間反応した後、室温に冷却した。反応液を水に注ぎ、DCM(30.0mL)で抽出した。有機層を塩水で洗浄し、無水NaSOで乾燥し、ろ過した後、減圧下で蒸留した。残渣をアミンシリカ上でカラムクロマトグラフィー(DCM:MeOH=100:0〜95:5)で精製した。生成物を含有する画分を集め、蒸発して、アイボリーの固体化合物の4−(4−メチルピペラジン−1−イル)ピリド[2,3−e][1,2,4]トリアゾロ[4,3−a]ピラジン−8−カルボニトリル(6.0mg、13%)を得た。
LC/MS ESI (+): 295 (M+1)
1H-NMR (300MHz, DMSO-d6); δ: 10.01 (s, 1H), 9.13 (d, 1H, J=2.0Hz), 8.93 (d, 1H, J=2.0Hz), 4.88 (bs, 2H), 4.14 (bs, 2H), 2.51 (m, 4H), 2.26 (s, 3H)
【0205】
実施例14
8−クロロ−1−メチル−4−(4−メチルピペラジン−1−イル)ピリド[2,3−e][1,2,4]トリアゾロ[4,3−a]ピラジンの合成
(a)2,7−ジクロロ−3−(4−メチルピペラジン−1−イル)ピリド[2,3−b]ピラジンの合成
2,3,7−トリクロロピリド[2,3−b]ピラジン(200.0mg、0.85mmol)とTEA(1180.0μL、8.53mmol)をDCM(8.5mL)に溶かし、DCM(0.5mL)に希釈したN−メチルピペラジン(220.0μL、0.94mmol)を−20℃でゆっくり添加した。反応液を−20℃で12時間撹拌した後、飽和NHCl水溶液に注ぎ、DCM(30.0mL)で抽出した。有機層を塩水で洗浄し、無水NaSOで乾燥し、ろ過した後、減圧下で蒸留した。残渣をアミンシリカ上でカラムクロマトグラフィー(DCM:MeOH=99:1)で精製した。生成物を含有する画分を集め、蒸発して、黄色の固体化合物の2,7−ジクロロ−3−(4−メチルピペラジン−1−イル)ピリド[2,3−b]ピラジン(110.0mg、43%)を得た。
LC/MS ESI(+): 298 (M+1), 300 (M+3)
1H-NMR (300 MHz, DMSO-d6) δ: 8.94 (d, 1H, J=2.7 Hz), 8.51 (d, 1H, J=2.7 Hz), 3.61 (m, 4H), 2.52 (m, 4H), 2.25 (s, 3H).
【0206】
(b)7−クロロ−2−ヒドラジニル−3−(4−メチルピペラジン−1−イル)ピリド[2,3−b]ピラジンの合成
2,7−ジクロロ−3−(4−メチルピペラジン−1−イル)ピリド[2,3−b]ピラジン(100.0mg、0.36mmol)とヒドラジン一水和物(46.0μL、0.84mmol)をEtOH(3.0mL)に溶かし、室温で12時間撹拌した後、減圧下で蒸発して、黄色の固体化合物の7−クロロ−2−ヒドラジニル−3−(4−メチルピペラジン−1−イル)ピリド[2,3−b]ピラジン(50.0mg、57%)を得た。
LC/MS ESI(+): 294 (M+1), 296 (M+3)
【0207】
(c)8−クロロ−1−メチル−4−(4−メチルピペラジン−1−イル)ピリド[2,3−e][1,2,4]トリアゾロ[4,3−a]ピラジンの合成
精製されていない7−クロロ−2−ヒドラジニル−3−(4−メチルピペラジン−1−イル)ピリド[2,3−b]ピラジン(50.0mg、0.17mmol)とトリメチルオルトアセテート(1.0mL)の混合液を80℃で2時間撹拌した後、室温に冷却した。EtOを加え、生成された固体をろ過した後、減圧下で乾燥した。残渣をアミンシリカ上でカラムクロマトグラフィー(DCM:MeOH=95:5)で精製した。生成物を含有する画分を集め、蒸発して、アイボリーの固体化合物の8−クロロ−1−メチル−4−(4−メチルピペラジン−1−イル)ピリド[2,3−e][1,2,4]トリアゾロ[4,3−a]ピラジン(30.0mg、56%)を得た。
LC/MS ESI(+): 318 (M+1), 320 (M+3)
1H-NMR (300 MHz, DMSO-d6); δ: 8.56 (d, 1H, J=2.4 Hz), 8.42 (d, 1H, J=2.4 Hz), 4.36 (m, 4H), 3.02 (s, 3H), 2.49 (m, 4H), 2.25 (s, 3H)
【0208】
実施例15
8−クロロ−1−メチル−4−(ピペラジン−1−イル)ピリド[2,3−e][1,2,4]トリアゾロ[4,3−a]ピラジンの合成
(a)tert−ブチル4−(2,7−ジクロロピリド[2,3−b]ピラジン−3−イル)ピペラジン−1−カルボキシレートの合成
2,3,7−トリクロロピリド[2,3−b]ピラジン(200.0mg、0.85mmol)とTEA(1.2mL、8.53mmol)をDCM(8.5mL)に溶かし、DCM(0.5mL)に希釈したtert−ブチルピペラジン−1−カルボキシレート(174.7mg、0.94mmol)を−20℃でゆっくり添加した。反応液を−20℃で12時間撹拌した後、飽和NHCl水溶液に注ぎ、DCM(30.0mL)で抽出した。有機層を塩水で洗浄し、無水NaSOで乾燥し、ろ過した後、減圧下で蒸留した。残渣をアミンシリカ上でカラムクロマトグラフィー(DCM:MeOH=100:0)で精製した。生成物を含有する画分を集め、蒸発して、黄色の固体化合物のtert−ブチル4−(2,7−ジクロロピリド[2,3−b]ピラジン−3−イル)ピペラジン−1−カルボキシレート(110.0mg、64%)を得た。
LC/MS ESI(+): 384 (M+1), 386 (M+3)
1H-NMR (300 MHz, DMSO-d6); δ: 8.96 (d, 1H, J=2.4 Hz), 8.54 (d, 1H, J=2.4 Hz), 3.61 (m, 4H), 3.54 (m, 4H), 1.43 (s, 9H)
【0209】
(b)tert−ブチル4−(7−クロロ−2−ヒドラジニルピリド[2,3−b]ピラジン−3−イル)ピペラジン−1−カルボキシレートの合成
tert−ブチル4−(2,7−ジクロロピリド[2,3−b]ピラジン−3−イル)ピペラジン−1−カルボキシレート(110.0mg、0.29mmol)とヒドラジン一水和物(35.0μL、0.72mmol)をEtOH(2.0mL)に溶かし、室温で12時間撹拌した後、減圧下で蒸発して、黄色の固体化合物のtert−ブチル4−(7−クロロ−2−ヒドラジニルピリド[2,3−b]ピラジン−3−イル)ピペラジン−1−カルボキシレート(55.0mg、51%)を得た。
LC/MS ESI(+): 380 (M+1), 382 (M+3)
【0210】
(c)tert−ブチル4−(8−クロロ−1−メチルピリド[2,3−e][1,2,4]トリアゾロ[4,3−a]ピラジン−4−イル)ピペラジン−1−カルボキシレートの合成
精製されていないtert−ブチル4−(7−クロロ−2−ヒドラジニルピリド[2,3−b]ピラジン−3−イル)ピペラジン−1−カルボキシレート(55.0mg、0.15mmol)とトリメチルオルトアセテート(0.7mL)の混合液を80℃で2時間撹拌した後、室温に冷却した。EtOとn−Hex(30.0mL)を加え、生成された固体をろ過した後、減圧下で乾燥して、tert−ブチル4−(8−クロロ−1−メチルピリド[2,3−e][1,2,4]トリアゾロ[4,3−a]ピラジン−4−イル)ピペラジン−1−カルボキシレート(35.0mg、60%)を得た。
【0211】
(d)8−クロロ−1−メチル−4−(ピペラジン−1−イル)ピリド[2,3−e][1,2,4]トリアゾロ[4,3−a]ピラジンの合成
精製されていないtert−ブチル4−(8−クロロ−1−メチルピリド[2,3−e][1,2,4]トリアゾロ[4,3−a]ピラジン−4−イル)ピペラジン−1−カルボキシレート(35.0mg、0.09mmol)をDCM(2.0mL)に溶かし、TFA(0.5mL)を室温でゆっくり添加した後、室温で2時間撹拌した。反応液を減圧下で蒸留した。残渣をシリカ上でカラムクロマトグラフィー(DCM:MeOH=80:20)で精製した。生成物を含有する画分を集め、蒸発して、黄色の固体化合物の8−クロロ−1−メチル−4−(ピペラジン−1−イル)ピリド[2,3−e][1,2,4]トリアゾロ[4,3−a]ピラジン(9.0mg、35%)を得た。
LC/MS ESI(+): 304 (M+1), 306 (M+3)
1H-NMR (300 MHz, DMSO-d6); δ: 8.55 (m, 1H), 8.42 (m, 1H), 4.34 (m, 4H), 3.04 (s, 3H), 2.87 (m, 4H)
【0212】
実施例16
8−ブロモ−4−(ピペラジン−1−イル)ピリド[2,3−e][1,2,4]トリアゾロ[4,3−a]ピラジンの合成
(a)tert−ブチル4−(7−ブロモ−2−クロロピリド[2,3−b]ピラジン−3−イル)ピペラジン−1−カルボキシレートの合成
7−ブロモ−2,3−ジクロロピリド[2,3−b]ピラジン(1000.0mg、2.33mmol)とTEA(3.3mL、23.30mmol)をDCM(20.0mL)に溶かし、DCM(10.0mL)に希釈したtert−ブチルピペラジン−1−カルボキシレート(478.0mg、2.56mmol)を0℃でゆっくり添加した。反応液を室温で12時間撹拌した後、飽和NHCl水溶液に注ぎ、DCM(30.0mL)で抽出した。有機層を塩水で洗浄し、無水Na2SO4で乾燥しし、ろ過した後、減圧下で蒸留した。残渣をアミンシリカ上でカラムクロマトグラフィー(DCM:MeOH=100:0)で精製した。生成物を含有する画分を集め、蒸発して、黄色の固体化合物のtert−ブチル4−(7−ブロモ−2−クロロピリド[2,3−b]ピラジン−3−イル)ピペラジン−1−カルボキシレートを得た。
LC/MS ESI (+): 428 (M+1), 430 (M+3)
【0213】
(b)tert−ブチル4−(7−ブロモ−2−ヒドラジニルピリド[2,3−b]ピラジン−3−イル)ピペラジン−1−カルボキシレートの合成
精製されていないtert−ブチル4−(7−ブロモ−2−クロロピリド[2,3−b]ピラジン−3−イル)ピペラジン−1−カルボキシレートとヒドラジン一水和物(292.0mg、5.83mmol)をEtOH(50.0mL)に溶かし、室温で12時間撹拌した後減圧下で蒸留した。EtOを加え、生成された固体をろ過した後、減圧下で乾燥して、黄色の固体化合物のtert−ブチル4−(7−ブロモ−2−ヒドラジニルピリド[2,3−b]ピラジン−3−イル)ピペラジン−1−カルボキシレートを得た。
LC/MS ESI (+): 424 (M+1), 426 (M+3)
【0214】
(c)tert−ブチル4−(8−ブロモピリド[2,3−e][1,2,4]トリアゾロ[4,3−a]ピラジン−4−イル)ピペラジン−1−カルボキシレートの合成
精製されていないtert−ブチル4−(7−ブロモ−2−ヒドラジニルピリド[2,3−b]ピラジン−3−イル)ピペラジン−1−カルボキシレートとトリメチルオルトホルメート(10.0mL)の混合液を80℃で1時間撹拌した後、室温に冷却した。EtOを加え、生成された固体をろ過した後、減圧下に乾燥して黄色の固体化合物のtert−ブチル4−(8−ブロモピリド[2,3−e][1,2,4]トリアゾロ[4,3−a]ピラジン−4−イル)ピペラジン−1−カルボキシレートを得た。
LC/MS ESI (+): 434 (M+1), 436 (M+3)
【0215】
(d)8−ブロモ−4−(ピペラジン−1−イル)ピリド[2,3−e][1,2,4]トリアゾロ[4,3−a]ピラジンの合成
精製されていないtert−ブチル4−(8−ブロモピリド[2,3−e][1,2,4]トリアゾロ[4,3−a]ピラジン−4−イル)ピペラジン−1−カルボキシレートをDCM(8.0mL)に溶かし、TFA(2.0mL)を0℃でゆっくり添加した。反応液を室温で2時間撹拌した後、減圧下で蒸留した。残渣をNaHCO3水溶液で中和(pH=7)し、DCM(30.0mL)で抽出した。有機層を塩水で洗浄し、無水Na2SO4で乾燥し、ろ過した後、減圧下で蒸留した。残渣をアミンシリカ上でカラムクロマトグラフィー(DCM:MeOH=99:1)で精製した。生成物を含有する画分を集め、蒸発して、アイボリーの固体化合物の8−ブロモ−4−(ピペラジン−1−イル)ピリド[2,3−e][1,2,4]トリアゾロ[4,3−a]ピラジン(270.0mg、35%;3工程)を得た。
LC/MS ESI (+): 334 (M+1), 336 (M+3)
1H-NMR (300MHz, DMSO-d6); δ: 10.01 (s, 1H), 8.94 (d, 1H, J=2.3Hz), 8.63 (d, 1H, J=2.2Hz), 4.36 (bs, 4H), 2.89 (m, 4H)
【0216】
実施例17
7,8−ジクロロ−4−(4−メチルピペラジン−1−イル)ピリド[2,3−e][1,2,4]トリアゾロ[4,3−a]ピラジンの合成
(a)5,6−ジクロロピリジン−2,3−ジアミンの合成
5−クロロ−3−ニトロピリジン−2−アミン(2000.0mg、11.52mmol)とSnCl(8740.0mg、46.09mmol)を濃いHCl(20.0mL)に入れた後、80−100℃で0.5時間撹拌した。反応液を飽和1N NaOH水溶液で中和(pH=7)し、EtOAc(200.0mL)で抽出した。有機層を塩水で洗浄し、無水NaSOで乾燥し、ろ過した後、減圧下で蒸留した。残渣をシリカ上でカラムクロマトグラフィー(n−Hex:EtOAc=90:10)で精製した。生成物を含有する画分を集め、蒸発して、アイボリーの固体化合物の5,6−ジクロロピリジン−2,3−ジアミン(1000.0mg、49%)を得た。
1H-NMR (300MHz, DMSO-d6); δ: 6.80 (s, 1H), 6.04 (s, 2H), 5.11 (s, 2H)
【0217】
(b)2,3,6,7−テトラクロロピリド[2,3−b]ピラジンの合成
5,6−ジクロロピリジン−2,3−ジアミン(1000.0mg、5.62mmol)をジエチルオキサレート(20.0mL)に入れ、混合液を120℃で12時間撹拌した後、室温に冷却した。EtOを加え、生成された固体をろ過した後、減圧下で乾燥して、褐色の固体化合物の6,7−ジクロロピリド[2,3−b]ピラジン−2,3(1H,4H)−ジオンを得た。精製されていない6,7−ジクロロピリド[2,3−b]ピラジン−2,3(1H,4H)−ジオンとPOCl(20.0mL)混合液を130℃で48時間撹拌した後、室温に冷却した。反応液を氷水に注ぎ、生成された固体をろ過した後、減圧下で乾燥して、褐色の固体化合物の2,3,6,7−テトラクロロピリド[2,3−b]ピラジン(1200.0mg、72%;2工程)を得た。
1H-NMR (300MHz, DMSO-d6); δ: 9.09 (s, 1H)
【0218】
(c)2,6,7−トリクロロ−3−(4−メチルピペラジン−1−イル)ピリド[2,3−b]ピラジンの合成
2,3,6,7−テトラクロロピリド[2,3−b]ピラジン(190.0mg、0.71mmol)とTEA(1.0mL、7.10mmol)をDCM(8.0mL)に溶かし、DCM(2.0mL)に希釈したN−メチルピペラジン(85.0mg、0.85mmol)を−20℃でゆっくり添加し、12時間撹拌した。反応液を飽和NHCl水溶液に注ぎ、DCM(30.0mL)で抽出した。有機層を塩水で洗浄し、無水NaSOで乾燥し、ろ過した後、減圧下で蒸留して、黄色の固体化合物の2,6,7−トリクロロ−3−(4−メチルピペラジン−1−イル)ピリド[2,3−b]ピラジンを得た。
LC/MS ESI (+): 332 (M+1), 334 (M+3)
【0219】
(d)7,8−ジクロロ−4−(4−メチルピペラジン−1−イル)ピリド[2,3−e][1,2,4]トリアゾロ[4,3−a]ピラジンの合成
精製されていない2,6,7−トリクロロ−3−(4−メチルピペラジン−1−イル)ピリド[2,3−b]ピラジンとヒドラジン一水和物(89.0mg、1.78mmol)をEtOH(10.0mL)に溶かし、室温で12時間撹拌した後、減圧下で蒸留して、黄色の固体化合物の6,7−ジクロロ−2−ヒドラジニル−3−(4−メチルピペラジン−1−イル)ピリド[2,3−b]ピラジンを得た。精製されていない6,7−ジクロロ−2−ヒドラジニル−3−(4−メチルピペラジン−1−イル)ピリド[2,3−b]ピラジンとトリメチルオルトホルメート(5.0mL)の混合液を80℃で1時間撹拌した後、室温に冷却した。EtOを加え、生成された固体をろ過した後、減圧下で乾燥した。残渣をアミンシリカ上でカラムクロマトグラフィー(DCM:MeOH=100:0)で精製した。生成物を含有する画分を集め、蒸発して、アイボリーの固体化合物の7,8−ジクロロ−4−(4−メチルピペラジン−1−イル)ピリド[2,3−e][1,2,4]トリアゾロ[4,3−a]ピラジン(107.0mg、45%;3工程)を得た。
LC/MS ESI (+): 338 (M+1), 340 (M+3)
1H-NMR (300MHz, DMSO-d6); δ: 9.99 (s, 1H), 9.01 (s, 1H), 4.80-3.80 (m, 4H), 2.51 (m, 4H), 2.24 (s, 3H)
【0220】
実施例18
1−(8−クロロピリド[2,3−e][1,2,4]トリアゾロ[4,3−a]ピラジン−4−イル)−N−メチルアゼチジン−3−アミンの合成
(a)tert−ブチル(1−(2,7−ジクロロピリド[2,3−b]ピラジン−3−イル)アゼチジン−3−イル)(メチル)カルバメートの合成
2,3,7−トリクロロピリド[2,3−b]ピラジン(100.0mg、0.43mmol)をDCM(4.2mL)に溶かし、tert−ブチルアゼチジン−3−イル(メチル)カルバメート(88.0mg、0.47mmol)とTEA(0.2mL、1.28mmol)を0℃で添加し、1時間撹拌した。反応液を減圧下で溶媒を除去した。残渣をシリカ上でカラムクロマトグラフィー(EtOAc:n−Hex=1:5)で精製した。生成物を含有する画分を集め、蒸発して、黄色の固体化合物のtert−ブチル(1−(2,7−ジクロロピリド[2,3−b]ピラジン−3−イル)アゼチジン−3−イル)(メチル)カルバメート(118.0mg、72%)を得た。
LC/MS ESI(+): 384 (M+1), 386 (M+3)
1H-NMR (300 MHz, DMSO-d6); δ: 8.83 (d, 1H, J=2.4 Hz), 8.40 (d, 1H, J=2.4 Hz), 4.86 (m, 1H), 4.62 (m, 2H), 4.48 (m, 2H), 2.90 (s, 3H), 1.41 (s, 9H)
【0221】
(b)tert−ブチル(1−(7−クロロ−2−ヒドラジニルピリド[2,3−b]ピラジン−3−イル)アゼチジン−3−イル)(メチル)カルバメートの合成
tert−ブチル(1−(2,7−ジクロロピリド[2,3−b]ピラジン−3−イル)アゼチジン−3−イル)(メチル)カルバメート(116.0mg、0.30mmol)をEtOH(4.2mL)に溶かし、ヒドラジン一水和物(24.0μL、0.76mmol)を添加した。反応液を室温で1時間撹拌した。EtOを加え、生成された固体をろ過した後、減圧下で乾燥して、黄色の固体化合物のtert−ブチル(1−(7−クロロ−2−ヒドラジニルピリド[2,3−b]ピラジン−3−イル)アゼチジン−3−イル)(メチル)カルバメート(114.0mg、100%)を得た。
LC/MS ESI(+): 380 (M+1), 382 (M+3)
1H-NMR (300 MHz, DMSO-d6); δ: 7.77 (bs, 1H), 7.25 (bs, 1H), 7.05 (m, 3H), 4.65 (m, 2H), 4.46 (m, 1H), 4.24 (m, 2H), 2.86 (s, 3H), 1.40 (s, 9H)
【0222】
(c)tert−ブチル(1−(8−クロロピリド[2,3−e][1,2,4]トリアゾロ[4,3−a]ピラジン−4−イル)アゼチジン−3−イル)(メチル)カルバメートの合成
tert−ブチル(1−(7−クロロ−2−ヒドラジニルピリド[2,3−b]ピラジン−3−イル)アゼチジン−3−イル)(メチル)カルバメート(119.0mg、0.31mmol)をトリメチルオルトホルメート(1.5mL)に溶かし、75℃で1時間撹拌した。反応液を室温に冷却した後、減圧下で乾燥して、黄色の固体化合物のtert−ブチル(1−(8−クロロピリド[2,3−e][1,2,4]トリアゾロ[4,3−a]ピラジン−4−イル)アゼチジン−3−イル)(メチル)カルバメート(120.0mg、98%)を得た。
LC/MS ESI(+): 390 (M+1), 392 (M+3)
【0223】
(d)1−(8−クロロピリド[2,3−e][1,2,4]トリアゾロ[4,3−a]ピラジン−4−イル)−N−メチルアゼチジン−3−アミンの合成
tert−ブチル(1−(8−クロロピリド[2,3−e][1,2,4]トリアゾロ[4,3−a]ピラジン−4−イル)アゼチジン−3−イル)(メチル)カルバメート(120.0mg、0.31mmol)をDCM(0.6mL)に溶かし、TFA(0.4mL)を添加した。反応液を室温で1時間撹拌した後、減圧下で溶媒を除去した。残渣をアミンシリカ上でカラムクロマトグラフィー(MeOH:DCM=1:60)で精製した。生成物を含有する画分を集め、蒸発して、黄色の固体化合物の1−(8−クロロピリド[2,3−e][1,2,4]トリアゾロ[4,3−a]ピラジン−4−イル)−N−メチルアゼチジン−3−アミン(50.0mg、57%)を得た。
LC/MS ESI(+): 290 (M+1), 292 (M+3)
1H-NMR (300 MHz, DMSO-d6); δ: 9.95 (s, 1H), 8.81 (d, 1H, J=2.4 Hz), 8.54 (d, 1H, J=2.4 Hz), 4.89 (m, 1H), 4.43 (m, 2H), 3.99 (m, 1H), 3.71 (m, 1H), 2.29 (s, 3H)
【0224】
実施例19
(S)−8−クロロ−4−(3−メチルピペラジン−1−イル)ピリド[2,3−e][1,2,4]トリアゾロ[4,3−a]ピラジンの合成
(a)(S)−tert−ブチル4−(2,7−ジクロロピリド[2,3−b]ピラジン−3−イル)−2−メチルピペラジン−1−カルボキシレートの合成
2,3,7−トリクロロピリド[2,3−b]ピラジン(200.0mg、0.85mmol)とTEA(1180.0μL、8.53mmol)をDCM(8.5mL)に溶かし、DCM(0.5mL)に希釈した(S)−tert−ブチル2−メチルピペラジン−1−カルボキシレート(187.8mg、0.94mmol)を−20℃でゆっくり添加した。反応液を−20℃で12時間撹拌した後、飽和NHCl水溶液に注ぎ、DCM(30.0mL)で抽出した。有機層を塩水で洗浄し、無水NaSOで乾燥し、ろ過した後、減圧下で蒸留した。残渣をシリカ上でカラムクロマトグラフィー(EtOAc:n−Hex=30:70)で精製した。生成物を含有する画分を集め、蒸発して、黄色の固体化合物の(S)−tert−ブチル4−(2,7−ジクロロピリド[2,3−b]ピラジン−3−イル)−2−メチルピペラジン−1−カルボキシレート(233.0mg、67%)を得た。
LC/MS ESI(+): 398 (M+1), 400 (M+3)
1H-NMR (300 MHz, DMSO-d6); δ: 8.96 (d, 1H, J=2.7 Hz), 8.54 (d, 1H, J=2.7 Hz), 4.30 (m, 1H), 4.09 (m, 2H), 3.88 (m, 1H), 3.20 (m, 2H), 3.04 (m, 1H), 1.43 (s, 9H), 1.24 (d, 3H, J=6.6 Hz)
【0225】
(b)(S)−tert−ブチル4−(7−クロロ−2−ヒドラジニルピリド[2,3−b]ピラジン−3−イル)−2−メチルピペラジン−1−カルボキシレートの合成
(S)−tert−ブチル4−(2,7−ジクロロピリド[2,3−b]ピラジン−3−イル)−2−メチルピペラジン−1−カルボキシレート(230.0mg、0.58mmol)とヒドラジン一水和物(70.0μL、1.44mmol)をEtOH(2.0mL)に溶かした。混合物を室温で12時間撹拌した後、減圧下で蒸発して、黄色の固体化合物の(S)−tert−ブチル4−(7−クロロ−2−ヒドラジニルピリド[2,3−b]ピラジン−3−イル)−2−メチルピペラジン−1−カルボキシレート(220.0mg、97%)を得た。
LC/MS ESI(+): 394 (M+1), 396 (M+3)
【0226】
(c)(S)−tert−ブチル4−(8−クロロピリド[2,3−e][1,2,4]トリアゾロ[4,3−a]ピラジン−4−イル)−2−メチルピペラジン−1−カルボキシレートの合成
精製されていない(S)−tert−ブチル4−(7−クロロ−2−ヒドラジニルピリド[2,3−b]ピラジン−3−イル)−2−メチルピペラジン−1−カルボキシレート(150.0mg、0.38mmol)とトリメチルオルトホルメート(2.0mL)の混合液を80℃で2時間撹拌した後、室温に冷却した。EtOを加え、生成された固体をろ過した後、減圧下で乾燥して、(S)−tert−ブチル4−(8−クロロピリド[2,3−e][1,2,4]トリアゾロ[4,3−a]ピラジン−4−イル)−2−メチルピペラジン−1−カルボキシレート(150.0mg、81%)を得た。
【0227】
(d)(S)−8−クロロ−4−(3−メチルピペラジン−1−イル)ピリド[2,3−e][1,2,4]トリアゾロ[4,3−a]ピラジンの合成
精製されていない(S)−tert−ブチル4−(8−クロロピリド[2,3−e][1,2,4]トリアゾロ[4,3−a]ピラジン−4−イル)−2−メチルピペラジン−1−カルボキシレート(150.0mg、0.37mmol)をDCM(1.0mL)に溶かした。TFA(0.2mL)を室温でゆっくり添加し、室温で2時間撹拌した。反応液を減圧下で蒸留した。残渣をアミンシリカ上でカラムクロマトグラフィー(DCM:MeOH=95:5)で精製した。生成物を含有する画分を集め、蒸発して、黄色の固体化合物の(S)−8−クロロ−4−(3−メチルピペラジン−1−イル)ピリド[2,3−e][1,2,4]トリアゾロ[4,3−a]ピラジン(70.0mg、63%)を得た。
LC/MS ESI(+): 304 (M+1), 306 (M+3)
1H-NMR (300 MHz, CDCl3); δ: 9.15 (s, 1H), 8.61 (d, 1H, J=2.4 Hz), 8.04 (d, 1H, J=2.4 Hz), 6.24 (m, 1H), 5.21 (m, 1H), 3.02 (m, 5H), 1.21 (d, 3H, J= 6 Hz)
【0228】
実施例20
(S)−8−クロロ−4−(3,4−ジメチルピペラジン−1−イル)ピリド[2,3−e][1,2,4]トリアゾロ[4,3−a]ピラジンの合成
実施例19の工程(d)で得られた(S)−8−クロロ−4−(3−メチルピペラジン−1−イル)ピリド[2,3−e][1,2,4]トリアゾロ[4,3−a]ピラジン(50.0mg、0.16mmol)と37%ホルムアルデヒド(73.5μL、0.99mmol)をMeOH(0.5mL)に溶かし、NaBH(37.0mg、0.99mmol)をゆっくり添加した。室温で12時間撹拌した後、反応液に塩水(brine)を注ぎ、DCM(30.0mL)で抽出した。有機層を無水N2SOで乾燥し、ろ過した後、減圧下で蒸留した。残渣をシリカ上でカラムクロマトグラフィー(DCM:MeOH=95:5)で精製して、黄色の固体化合物の(S)−8−クロロ−4−(3,4−ジメチルピペラジン−1−イル)ピリド[2,3−e][1,2,4]トリアゾロ[4,3−a]ピラジン(70.0mg、48%)を得た。
LC/MS ESI(+): 318 (M+1), 320 (M+3)
1H-NMR (300 MHz, CDCl3); δ: 9.15 (s, 1H), 8.62 (d, 1H, J=2.4 Hz), 8.03 (d, 1H, J=2.1 Hz), 6.06 (m, 1H), 5.12 (m, 1H), 3.56 (m, 2H), 2.99 (m, 1H), 2.37 (m, 5H), 1.22 (d, 3H, J= 6.3 Hz)
【0229】
実施例21
8−クロロ−4−(4−メチルピペラジン−1−イル)ピリド[2,3−e][1,2,4]トリアゾロ[4,3−a]ピラジン−7−カルボニトリルの合成
7,8−ジクロロ−4−(4−メチルピペラジン−1−イル)ピリド[2,3−e][1,2,4]トリアゾロ[4,3−a]ピラジン(10.0mg、0.03mmol)、Zn(CN)(4.0mg、0.03mmol)とPd(PPh3)4(3.0mg、0.003mmol)をDMF(1.0mL)に溶かした。混合物をマイクロ波反応器内で60W、100℃条件下で1時間反応し、室温に冷却した後、反応液を水に注ぎ、DCM(30.0mL)で抽出した。有機層を塩水で洗浄し、無水NaSOで乾燥し、ろ過した後、減圧下で蒸留した。残渣をアミンシリカ上でカラムクロマトグラフィー(DCM:MeOH=100:0)で精製した。生成物を含有する画分を集め、蒸発して、アイボリーの固体化合物の8−クロロ−4−(4−メチルピペラジン−1−イル)ピリド[2,3−e][1,2,4]トリアゾロ[4,3−a]ピラジン−7−カルボニトリル(2.0mg、20%)を得た。
LC/MS ESI (+): 329 (M+1), 331 (M+3)
1H-NMR (300MHz, DMSO-d6); δ: 10.04 (s, 1H), 9.07 (s, 1H), 4.80 (m, 2H), 4.09 (m, 2H), 2.54 (m, 4H), 2.25 (s, 3H)
【0230】
実施例22
8−クロロ−4−(3,4,5−トリメチルピペラジン−1−イル)ピリド[2,3−e][1,2,4]トリアゾロ[4,3−a]ピラジンの合成
(a)tert−ブチル3,5−ジメチルピペラジン−1−カルボキシレートの合成
2,6−ジメチルピペラジン(200.0mg、1.75mmol)とTEA(0.6mL、4.37mmol)をDCM(6.0mL)に溶かし、(Boc)2O(458.7mg、2.10mmol)を0℃でゆっくり添加した。反応液を室温で12時間撹拌した後、減圧下で蒸留した。残渣をシリカ上でカラムクロマトグラフィー(DCM:MeOH=95:5)で精製した。生成物を含有する画分を集め、蒸発して、黄色の液体化合物tert−ブチル3,5−ジメチルピペラジン−1−カルボキシレート(210.0mg、56%)を得た。
1H-NMR (300 MHz, CDCl3); δ: 3.95 (m, 2H), 2.79 (m, 2H), 2.33 (m, 2H), 1.46 (s, 9H), 1.07 (d, 6H, J= 6.3 Hz)
【0231】
(b)tert−ブチル3,4,5−トリメチルピペラジン−1−カルボキシレートの合成
tert−ブチル3,5−ジメチルピペラジン−1−カルボキシレート(200.0mg、0.93mmol)と37%ホルムアルデヒド(440.0μL、5.56mmol)をMeOH(5.0mL)に溶かし、NaBH(172.6mg、5.56mmol)をゆっくり添加し、室温で12時間撹拌した。反応液に塩水を注ぎ、DCM(30.0mL)で抽出した。有機層を無水NaSOで乾燥し、ろ過した後、減圧下で蒸留した。残渣をシリカ上でカラムクロマトグラフィー(DCM:MeOH=95:5)で精製して、黄色の液体化合物tert−ブチル3,4,5−トリメチルピペラジン−1−カルボキシレート(57.0mg、27%)を得た。
【0232】
(c)1,2,6−トリメチルピペラジンの合成
tert−ブチル3,4,5−トリメチルピペラジン−1−カルボキシレート(57.0mg、0.25mmol)をDCM(1.0mL)に溶かし、TFA(0.2mL)を室温でゆっくり添加し、室温で2時間撹拌した。反応液を減圧下で蒸留した。残渣をアミンシリカ上でカラムクロマトグラフィー(DCM:MeOH=95:5)で精製した。生成物を含有する画分を集め、蒸発して、黄色の液体化合物1,2,6−トリメチルピペラジン(32.0mg、100%)を得た。
1H-NMR (300 MHz, CDCl3); δ: 2.88 (m, 2H), 2.58 (m, 2H), 2.28 (s, 3H), 2.14 (m, 2H), 1.07 (d, 6H, J= 6 Hz)
【0233】
(d)2,7−ジクロロ−3−(3,4,5−トリメチルピペラジン−1−イル)ピリド[2,3−b]ピラジンの合成
2,3,7−トリクロロピリド[2,3−b]ピラジン(58.4mg、0.25mmol)とTEA(347.0μL、2.49mmol)をDCM(1.0mL)に溶かし、DCM(0.5mL)に希釈した1,2,6−トリメチルピペラジン(32.0mg、0.25mmol)を−20℃でゆっくり添加した。反応液を−20℃で12時間撹拌した後、飽和NHCl水溶液に注ぎ、DCM(30.0mL)で抽出した。有機層を塩水で洗浄し、無水NaSOで乾燥し、ろ過した後、減圧下で蒸発して、黄色の固体化合物の2,7−ジクロロ−3−(3,4,5−トリメチルピペラジン−1−イル)ピリド[2,3−b]ピラジン(23.0mg、28%)を得た。
LC/MS ESI(+): 326 (M+1), 328 (M+3)
【0234】
(e)7−クロロ−2−ヒドラジニル−3−(3,4,5−トリメチルピペラジン−1−イル)ピリド[2,3−b]ピラジンの合成
2,7−ジクロロ−3−(3,4,5−トリメチルピペラジン−1−イル)ピリド[2,3−b]ピラジン(23.0mg、0.07mmol)とヒドラジン一水和物(8.0μL、0.18mmol)をEtOH(0.3mL)に溶かし、室温で12時間撹拌した後、減圧下で蒸発して、黄色の固体化合物の7−クロロ−2−ヒドラジニル−3−(3,4,5−トリメチルピペラジン−1−イル)ピリド[2,3−b]ピラジン(23.0mg、100%)を得た。
LC/MS ESI(+): 322 (M+1), 324 (M+3)
【0235】
(f)8−クロロ−4−(3,4,5−トリメチルピペラジン−1−イル)ピリド[2,3−e][1,2,4]トリアゾロ[4,3−a]ピラジンの合成
精製されていない7−クロロ−2−ヒドラジニル−3−(3,4,5−トリメチルピペラジン−1−イル)ピリド[2,3−b]ピラジン(23.0mg、0.07mmol)とトリメチルオルトホルメート(2.0mL)の混合液を80℃で2時間撹拌した後、室温に冷却した。EtOを加え、生成された固体をろ過した後、減圧下で乾燥して、8−クロロ−4−(3,4,5−トリメチルピペラジン−1−イル)ピリド[2,3−e][1,2,4]トリアゾロ[4,3−a]ピラジン(5.0mg、21%)を得た。
LC/MS ESI(+): 332 (M+1), 334 (M+3)
1H-NMR (300 MHz, CDCl3); δ: 9.15 (s, 1H), 8.62 (d, 1H, J=2.4 Hz), 8.04 (d, 1H, J=2.4 Hz), 6.17 (m, 1H), 5.18 (m, 1H), 3.28 (m, 1H), 2.93 (m, 1H), 2.39 (m, 2H), 2.34 (s, 3H) 1.26 (s, 6H)
【0236】
実施例23
8−クロロ−7−エトキシ−4−(4−メチルピペラジン−1−イル)ピリド[2,3−e][1,2,4]トリアゾロ[4,3−a]ピラジンの合成
7,8−ジクロロ−4−(4−メチルピペラジン−1−イル)ピリド[2,3−e][1,2,4]トリアゾロ[4,3−a]ピラジン(20.0mg、0.06mmol)、NaOEt(5.0mg、0.07mmol)をEtOH(1.0mL)に溶かし、マイクロ波反応器内で60W、90℃条件下で1時間反応し、室温に冷却した後、反応液をアミンシリカ上でカラムクロマトグラフィー(DCM:MeOH=98:2)で精製した。生成物を含有する画分を集め、蒸発して、アイボリーの固体化合物の8−クロロ−7−エトキシ−4−(4−メチルピペラジン−1−イル)ピリド[2,3−e][1,2,4]トリアゾロ[4,3−a]ピラジン(3.0mg、14%)を得た。
LC/MS ESI (+): 348 (M+1), 350 (M+3)
1H-NMR (300MHz, DMSO-d6); δ: 9.91 (s, 1H), 8.84 (s, 1H), 4.44 (q, 2H, J=7.0Hz), 4.40 (m, 4H), 2.50 (m, 4H), 2.24 (s, 3H), 2.24 (t, 3H, J=7.0Hz)
【0237】
実施例24
1−(8−ブロモピリド[2,3−e][1,2,4]トリアゾロ[4,3−a]ピラジン−4−イル)−N−メチルアゼチジン−3−アミンの合成
(a)tert−ブチル(1−(7−ブロモ−2−クロロピリド[2,3−b]ピラジン−3−イル)アゼチジン−3−イル)(メチル)カルバメートの合成
7−ブロモ−2,3−ジクロロピリド[2,3−b]ピラジン(200.0mg、0.72mmol)とTEA(1.0mL、7.20mmol)をDCM(8.0mL)に溶かし、DCM(2.0mL)に希釈したtert−ブチルアゼチジン−3−イル(メチル)カルバメート(147.0mg、0.79mmol)を0℃でゆっくり添加した。反応液を室温で12時間撹拌した後、飽和NHCl水溶液に注ぎ、DCM(30.0mL)で抽出した。有機層を塩水で洗浄し、無水NaSOで乾燥し、ろ過した後、減圧下で蒸留した。残渣をアミンシリカ上でカラムクロマトグラフィー(DCM:MeOH=100:0)で精製した。生成物を含有する画分を集め、蒸発して、褐色の固体化合物のtert−ブチル(1−(7−ブロモ−2−クロロピリド[2,3−b]ピラジン−3−イル)アゼチジン−3−イル)(メチル)カルバメートを得た。
LC/MS ESI (+): 428 (M+1), 430 (M+3)
【0238】
(b)tert−ブチル(1−(7−ブロモ−2−ヒドラジニルピリド[2,3−b]ピラジン−3−イル)アゼチジン−3−イル)(メチル)カルバメートの合成
精製されていないtert−ブチル(1−(7−ブロモ−2−クロロピリド[2,3−b]ピラジン−3−イル)アゼチジン−3−イル)(メチル)カルバメート(224.0mg、0.61mmol)とヒドラジン一水和物(72.0mg、3.78mmol)をEtOH(10.0mL)に溶かし、室温で12時間撹拌した後、減圧下で蒸留した。EtOを加え、生成された固体をろ過した後、減圧下で乾燥して、黄色の固体化合物のtert−ブチル(1−(7−ブロモ−2−ヒドラジニルピリド[2,3−b]ピラジン−3−イル)アゼチジン−3−イル)(メチル)カルバメートを得た。
LC/MS ESI (+): 424 (M+1), 426 (M+3)
【0239】
(c)tert−ブチル(1−(8−ブロモピリド[2,3−e][1,2,4]トリアゾロ[4,3−a]ピラジン−4−イル)アゼチジン−3−イル)(メチル)カルバメートの合成
精製されていないtert−ブチル(1−(7−ブロモ−2−ヒドラジニルピリド[2,3−b]ピラジン−3−イル)アゼチジン−3−イル)(メチル)カルバメートとトリメチルオルトホルメート(10.0mL)の混合液を80℃で1時間撹拌した後、室温に冷却した。EtOを加え、生成された固体をろ過した後、減圧下で乾燥して、アイボリーの固体化合物のtert−ブチル(1−(8−ブロモピリド[2,3−e][1,2,4]トリアゾロ[4,3−a]ピラジン−4−イル)アゼチジン−3−イル)(メチル)カルバメート(137.0mg、45%;3工程)を得た。
LC/MS ESI (+): 434 (M+1), 436 (M+3)
【0240】
(d)1−(8−ブロモピリド[2,3−e][1,2,4]トリアゾロ[4,3−a]ピラジン−4−イル)−N−メチルアゼチジン−3−アミンの合成
tert−ブチル(1−(8−ブロモピリド[2,3−e][1,2,4]トリアゾロ[4,3−a]ピラジン−4−イル)アゼチジン−3−イル)(メチル)カルバメート(87.0mg、0.20mmol)をDCM(4.0mL)に溶かし、TFA(1.0mL)を0℃でゆっくり添加した。反応液を室温で12時間撹拌した後、減圧下で蒸留した。残渣をNaHCO水溶液で中和(pH=7)し、DCM(30.0mL)で抽出した。有機層を塩水で洗浄し、無水NaSOで乾燥し、ろ過した後、減圧下で蒸留した。残渣をアミンシリカ上でカラムクロマトグラフィー(DCM:MeOH=98:2)で精製した。生成物を含有する画分を集め、蒸発して、アイボリーの固体化合物の1−(8−ブロモピリド[2,3−e][1,2,4]トリアゾロ[4,3−a]ピラジン−4−イル)−N−メチルアゼチジン−3−アミン(16.0mg、23%)を得た。
LC/MS ESI (+): 334 (M+1), 336 (M+3)
1H-NMR (300MHz, DMSO-d6); δ: 9.95 (s, 1H), 8.90 (d, 1H, J=2.1Hz), 8.59 (d, 1H, J=2.1Hz), 4.89 (m, 1H), 4.42 (m, 2H), 4.00 (m, 1H), 3.73 (m, 1H), 2.29 (s, 3H)
【0241】
実施例25
4−(3−(メチルアミノ)アゼチジン−1−イル)ピリド[2,3−e][1,2,4]トリアゾロ[4,3−a]ピラジン−8−カルボニトリルの合成
tert−ブチル(1−(8−ブロモピリド[2,3−e][1,2,4]トリアゾロ[4,3−a]ピラジン−4−イル)アゼチジン−3−イル)(メチル)カルバメート(50.0mg、0.12mmol)、Zn(CN)(14.0mg、0.12mmol)及びPd(PPh(13.0mg、0.01mmol)をDMF(1.0mL)に溶かし、マイクロ波反応器内で60W、90℃条件下で2時間反応し、室温に冷却した。反応液をアミンシリカ上でカラムクロマトグラフィー(DCM:MeOH=98:2)で精製した。生成物を含有する画分を集め、蒸発して、アイボリーの固体化合物のtert−ブチル(1−(8−シアノピリド[2,3−e][1,2,4]トリアゾロ[4,3−a]ピラジン−4−イル)アゼチジン−3−イル)(メチル)カルバメートを得た。tert−ブチル(1−(8−シアノピリド[2,3−e][1,2,4]トリアゾロ[4,3−a]ピラジン−4−イル)アゼチジン−3−イル)(メチル)カルバメートをDCM(4.0mL)に溶かし、TFA(1.0mL)を0℃でゆっくり添加した。反応液を室温で12時間撹拌した後、減圧下で蒸留した。残渣をNaHCO水溶液で中和(pH=7)し、DCM(30.0mL)で抽出した。有機層を塩水で洗浄し、無水NaSOで乾燥し、ろ過した後、減圧下で蒸留した。残渣をアミンシリカ上でカラムクロマトグラフィー(DCM:MeOH=98:2)で精製した。生成物を含有する画分を集め、蒸発して、アイボリーの固体化合物の4−(3−(メチルアミノ)アゼチジン−1−イル)ピリド[2,3−e][1,2,4]トリアゾロ[4,3−a]ピラジン−8−カルボニトリル(10.0mg、22%)を得た。
LC/MS ESI (+): 281 (M+1)
1H-NMR (300MHz, DMSO-d6); δ: 9.93 (s, 1H), 9.06 (d, 1H, J=1.9Hz), 8.88 (d, 1H, J=1.9Hz), 4.95 (m, 1H), 4.49 (m, 2H), 4.04 (m, 1H), 3.73 (m, 1H), 2.30 (s, 3H)
【0242】
実施例26
4−(ピペラジン−1−イル)ピリド[2,3−e][1,2,4]トリアゾロ[4,3−a]ピラジン−8−カルボニトリルの合成
8−ブロモ−4−(ピペラジン−1−イル)ピリド[2,3−e][1,2,4]トリアゾロ[4,3−a]ピラジン(50.0mg、0.15mmol)、Zn(CN)(18.0mg、0.15mmol)及びPd(PPh(3.0mg、0.02mmol)をDMF(1.0mL)に溶かし、マイクロ波反応器内で60W、90℃条件下で1時間反応し、室温に冷却した。反応液をアミンシリカ上でカラムクロマトグラフィー(DCM:MeOH=98:2)で精製した。生成物を含有する画分を集め、蒸発して、アイボリーの固体化合物の4−(ピペラジン−1−イル)ピリド[2,3−e][1,2,4]トリアゾロ[4,3−a]ピラジン−8−カルボニトリル(4.4mg、10%)を得た。
LC/MS ESI (+): 281 (M+1)
1H-NMR (300MHz, DMSO-d6); δ:δ9.98 (s, 1H), 9.09 (d, 1H, J=2.0Hz), 8.90 (d, 1H, J=2.1Hz), 4.80 (m, 2H), 4.05 (m, 2H), 2.90 (m, 4H)
【0243】
実施例27
1−(7,8−ジクロロピリド[2,3−e][1,2,4]トリアゾロ[4,3−a]ピラジン−4−イル)−N−メチルアゼチジン−3−アミンの合成
(a)tert−ブチルメチル(1−(2,6,7−トリクロロピリド[2,3−b]ピラジン−3−イル)アゼチジン−3−イル)カルバメートの合成
2,3,6,7−テトラクロロピリド[2,3−b]ピラジン(200.0mg、0.74mmol)とTEA(1.0mL、7.40mmol)をDCM(8.0mL)に溶かし、DCM(2.0mL)に希釈したtert−ブチルアゼチジン−3−イル(メチル)カルバメート(162.0mg、0.94mmol)を0℃でゆっくり添加した。反応液を室温で12時間撹拌した後、飽和NHCl水溶液に注ぎ、DCM(30.0mL)で抽出した。有機層を塩水で洗浄し、無水NaSOで乾燥し、ろ過した後、減圧下で蒸留した。残渣をアミンシリカ上でカラムクロマトグラフィー(DCM:MeOH=100:0)で精製した。生成物を含有する画分を集め、蒸発して、褐色の固体化合物のtert−ブチルメチル(1−(2,6,7−トリクロロピリド[2,3−b]ピラジン−3−イル)アゼチジン−3−イル)カルバメートを得た。
LC/MS ESI (+): 418 (M+1), 420 (M+3)
【0244】
(b)tert−ブチル(1−(6,7−ジクロロ−2−ヒドラジニルピリド[2,3−b]ピラジン−3−イル)アゼチジン−3−イル)(メチル)カルバメートの合成
精製されていないtert−ブチルメチル(1−(2,6,7−トリクロロピリド[2,3−b]ピラジン−3−イル)アゼチジン−3−イル)カルバメートとヒドラジン一水和物(37.0mg、1.85mmol)をEtOH(10.0mL)に溶かし、室温で12時間撹拌した後、減圧下で蒸留した。EtOを加え、生成された固体をろ過した後、減圧下で乾燥して、黄色の固体化合物のtert−ブチル(1−(6,7−ジクロロ−2−ヒドラジニルピリド[2,3−b]ピラジン−3−イル)アゼチジン−3−イル)(メチル)カルバメートを得た。
LC/MS ESI (+): 414 (M+1), 416 (M+3)
【0245】
(c)tert−ブチル(1−(7,8−ジクロロピリド[2,3−e][1,2,4]トリアゾロ[4,3−a]ピラジン−4−イル)アゼチジン−3−イル)(メチル)カルバメートの合成
精製されていないtert−ブチル(1−(6,7−ジクロロ−2−ヒドラジニルピリド[2,3−b]ピラジン−3−イル)アゼチジン−3−イル)(メチル)カルバメートとトリメチルオルトホルメート(20.0mL)の混合液を70℃で1時間撹拌し、室温に冷却した。EtOを加え、生成された固体をろ過した後、減圧下で乾燥して、アイボリーの固体化合物のtert−ブチル(1−(7,8−ジクロロピリド[2,3−e][1,2,4]トリアゾロ[4,3−a]ピラジン−4−イル)アゼチジン−3−イル)(メチル)カルバメート(173.0mg、55%;3工程)を得た。
LC/MS ESI (+): 424 (M++1), 426 (M+3)
【0246】
(d)1−(7,8−ジクロロピリド[2,3−e][1,2,4]トリアゾロ[4,3−a]ピラジン−4−イル)−N−メチルアゼチジン−3−アミンの合成
tert−ブチル(1−(7,8−ジクロロピリド[2,3−e][1,2,4]トリアゾロ[4,3−a]ピラジン−4−イル)アゼチジン−3−イル)(メチル)カルバメート(123.0mg、0.29mmol)をDCM(4.0mL)に溶かし、TFA(1.0mL)を0℃でゆっくり添加した。反応液を室温で2時間撹拌した後、減圧下で蒸留した。残渣をNaHCO水溶液で中和(pH=7)し、DCM(30.0mL)で抽出した。有機層を塩水で洗浄し、無水NaSOで乾燥し、ろ過した後、減圧下で蒸留した。残渣をアミンシリカ上でカラムクロマトグラフィー(DCM:MeOH=98:2)で精製した。生成物を含有する画分を集め、蒸発して、アイボリーの固体化合物の1−(7,8−ジクロロピリド[2,3−e][1,2,4]トリアゾロ[4,3−a]ピラジン−4−イル)−N−メチルアゼチジン−3−アミン(19.0mg、20%)を得た。
LC/MS ESI (+): 324 (M+1), 326 (M+3)
1H-NMR (300MHz, DMSO-d6); δ: 9.95 (s, 1H), 8.98 (s, 1H), 4.94 (m, 1H), 4.46 (m, 2H), 4.00 (m, 1H), 3.73 (m, 1H), 2.30 (s, 3H)
【0247】
実施例28
8−クロロ−4−(3−(メチルアミノ)アゼチジン−1−イル)ピリド[2,3−e][1,2,4]トリアゾロ[4,3−a]ピラジン−7−カルボニトリルの合成
tert−ブチル(1−(7,8−ジクロロピリド[2,3−e][1,2,4]トリアゾロ[4,3−a]ピラジン−4−イル)アゼチジン−3−イル)(メチル)カルバメート(50.0mg、0.15mmol)、Zn(CN)(18.0mg、0.15mmol)とPd(PPh(18.0mg、0.02mmol)をDMF(1.0mL)に溶かし、マイクロ波反応器内で60W、90℃条件下で1時間反応し、室温に冷却した。反応液をアミンシリカ上でカラムクロマトグラフィー(DCM:MeOH=98:2)で精製した。生成物を含有する画分を集め、蒸発して、アイボリーの固体化合物のtert−ブチル(1−(8−クロロ−7−シアノピリド[2,3−e][1,2,4]トリアゾロ[4,3−a]ピラジン−4−イル)アゼチジン−3−イル)(メチル)カルバメートを得た。精製されていないtert−ブチル(1−(8−クロロ−7−シアノピリド[2,3−e][1,2,4]トリアゾロ[4,3−a]ピラジン−4−イル)アゼチジン−3−イル)(メチル)カルバメートをDCM(2.0mL)に溶かし、TFA(0.5mL)を0℃でゆっくり添加した。反応液を室温で12時間撹拌した後、減圧下で蒸留した。残渣をNaHCO水溶液で中和(pH=7)し、DCM(30.0mL)で抽出した。有機層を塩水で洗浄し、無水NaSOで乾燥し、ろ過した後、減圧下で蒸留した。残渣をアミンシリカ上でカラムクロマトグラフィー(DCM:MeOH=98:2)で精製した。生成物を含有する画分を集め、蒸発して、アイボリーの固体化合物の8−クロロ−4−(3−(メチルアミノ)アゼチジン−1−イル)ピリド[2,3−e][1,2,4]トリアゾロ[4,3−a]ピラジン−7−カルボニトリル(20.0mg、41%)を得た。
LC/MS ESI (+): 315 (M+1), 317 (M+3)
1H-NMR (300MHz, DMSO-d6); δ: 9.98 (s, 1H), 9.03 (s, 1H), 4.93 (m, 1H), 4.48 (m, 2H), 4.00 (m, 1H), 3.73 (m, 1H), 2.30 (s, 3H)
【0248】
実施例29
8−クロロ−4−(ヘキサヒドロピロロ[1,2−a]ピラジン−2(1H)−イル)ピリド[2,3−e][1,2,4]トリアゾロ[4,3−a]ピラジンの合成
(a)2,7−ジクロロ−3−(ヘキサヒドロピロロ[1,2−a]ピラジン−2(1H)−イル)ピリド[2,3−b]ピラジンの合成
実施例18の(a)と同様にして2,3,7−トリクロロピリド[2,3−b]ピラジン(100.0mg、0.43mmol)とオクタヒドロピロロ[1,2−a]ピラジン(60.0mg、0.47mmol)を反応して、黄色の固体化合物の2,7−ジクロロ−3−(ヘキサヒドロピロロ[1,2−a]ピラジン−2(1H)−イル)ピリド[2,3−b]ピラジン(83.0mg、60%)を得た。
LC/MS ESI(+): 324 (M+1), 326 (M+3)
1H-NMR (300 MHz, CDCl3); δ: 8.86 (d, 1H, J=2.7 Hz), 8.17 (d, 1H, J=2.4 Hz), 4.45 (m, 2H), 3.32 (m, 1H), 3.19 (m, 2H), 2.97 (m, 1H), 2.49 (m, 1H), 2.26 (m, 2H), 1.91 (m, 2H), 1.81 (m, 1H), 1.51 (m, 1H)
【0249】
(b)7−クロロ−3−(ヘキサヒドロピロロ[1,2−a]ピラジン−2(1H)−イル)−2−ヒドラジニルピリド[2,3−b]ピラジンの合成
実施例18の(b)と同様にして、2,7−ジクロロ−3−(ヘキサヒドロピロロ[1,2−a]ピラジン−2(1H)−イル)ピリド[2,3−b]ピラジン(80.0mg、0.25mmol)とヒドラジン一水和物(19.0μL、0.62mmol)を反応し、オレンジ色の固体化合物の7−クロロ−3−(ヘキサヒドロピロロ[1,2−a]ピラジン−2(1H)−イル)−2−ヒドラジニルピリド[2,3−b]ピラジン(50.0mg、63%)を得た。
LC/MS ESI(+): 320 (M+1), 322 (M+3)
1H-NMR (300 MHz, CDCl3); δ: 8.60 (d, 1H, J=3.0 Hz), 8.01 (d, 1H, J=3.0 Hz), 6.49 (bs, 1H), 4.20 (d, 2H, J=3.0 Hz), 3.94 (m, 2H), 3.17 (m, 3H), 2.87 (m, 1H), 2.46 (m, 1H), 2.22 (m, 2H), 1.89 (m, 2H), 1.78 (m, 1H), 1.50 (m, 1H)
【0250】
(c)8−クロロ−4−(ヘキサヒドロピロロ[1,2−a]ピラジン−2(1H)−イル)ピリド[2,3−e][1,2,4]トリアゾロ[4,3−a]ピラジンの合成
実施例18の(c)と同様にして、7−クロロ−3−(ヘキサヒドロピロロ[1,2−a]ピラジン−2(1H)−イル)−2−ヒドラジニルピリド[2,3−b]ピラジン(45.0mg、0.14mmol)とトリメチルオルトホルメート(1.0mL)を90℃で5時間反応して、オレンジ色の固体化合物の8−クロロ−4−(ヘキサヒドロピロロ[1,2−a]ピラジン−2(1H)−イル)ピリド[2,3−e][1,2,4]トリアゾロ[4,3−a]ピラジン(37.0mg、79%)を得た。
LC/MS ESI(+): 330 (M+1), 332 (M+3)
1H-NMR (300 MHz, CDCl3); δ: 9.16 (s, 1H), 8.61 (d, 1H, J=2.1 Hz), 8.04 (d, 1H, J=2.4 Hz), 6.39 (m, 1H), 5.50 (m, 1H), 3.55 (m, 0.5H), 3.20 (m, 3H), 2.90 (m, 0.5H), 2.42 (m, 1H), 2.20 (m, 2H), 1.88 (m, 3H), 1.52 (m, 1H)
【0251】
実施例30
(R)−1−(8−クロロピリド[2,3−e][1,2,4]トリアゾロ[4,3−a]ピラジン−4−イル)ピロリジン−3−アミンの合成
(a)(R)−tert−ブチル(1−(2,7−ジクロロピリド[2,3−b]ピラジン−3−イル)ピロリジン−3−イル)カルバメートの合成
2,3,7−トリクロロピリド[2,3−b]ピラジン(200.0mg、0.85mmol)とTEA(1.2mL、8.50mmol)をDCM(10.0mL)に溶かし、DCM(5.0mL)に希釈した(R)−tert−ブチルピロリジン−3−イルカルバメート(175.0mg、0.94mmol)を0℃でゆっくり添加した。反応液を室温で12時間撹拌した後、飽和NHCl水溶液に注ぎ、DCM(30.0mL)で抽出した。有機層を塩水で洗浄し、無水NaSOで乾燥し、ろ過した後、減圧下で蒸留した。残渣をシリカ上でカラムクロマトグラフィー(DCM:MeOH=100:0〜98:2)で精製した。生成物を含有する画分を集め、蒸発して、黄色の固体化合物の(R)−tert−ブチル(1−(2,7−ジクロロピリド[2,3−b]ピラジン−3−イル)ピロリジン−3−イル)カルバメート(284.0mg、86%)を得た。
LC/MS ESI (+): 384 (M+1), 386 (M+3)
【0252】
(b)(R)−tert−ブチル(1−(7−クロロ−2−ヒドラジニルピリド[2,3−b]ピラジン−3−イル)ピロリジン−3−イル)カルバメートの合成
(R)−tert−ブチル(1−(2,7−ジクロロピリド[2,3−b]ピラジン−3−イル)ピロリジン−3−イル)カルバメート(284.0mg、0.74mmol)とヒドラジン一水和物(92.0mg、1.85mmol)をEtOH(10.0mL)に溶かし、室温で2時間撹拌した後、減圧下で蒸留して、黄色の固体化合物の(R)−tert−ブチル(1−(7−クロロ−2−ヒドラジニルピリド[2,3−b]ピラジン−3−イル)ピロリジン−3−イル)カルバメートを得た。
LC/MS ESI (+): 380 (M+1), 382 (M+3)
【0253】
(c)(R)−tert−ブチル(1−(8−クロロピリド[2,3−e][1,2,4]トリアゾロ[4,3−a]ピラジン−4−イル)ピロリジン−3−イル)カルバメートの合成
精製されていない(R)−tert−ブチル(1−(7−クロロ−2−ヒドラジニルピリド[2,3−b]ピラジン−3−イル)ピロリジン−3−イル)カルバメートとトリメチルオルトホルメート(5.0mL)の混合液を70℃で1時間撹拌した後、室温に冷却した。EtOを加え、生成された固体をろ過した後、減圧下で乾燥してアイボリーの固体化合物の(R)−tert−ブチル(1−(8−クロロピリド[2,3−e][1,2,4]トリアゾロ[4,3−a]ピラジン−4−イル)ピロリジン−3−イル)カルバメート(272.0mg、94%;2工程)を得た。
LC/MS ESI (+): 390 (M+1), 392 (M+3)
【0254】
(d)(R)−1−(8−クロロピリド[2,3−e][1,2,4]トリアゾロ[4,3−a]ピラジン−4−イル)ピロリジン−3−アミンの合成
(R)−tert−ブチル(1−(8−クロロピリド[2,3−e][1,2,4]トリアゾロ[4,3−a]ピラジン−4−イル)ピロリジン−3−イル)カルバメート(272.0mg、0.70mmol)をDCM(20.0mL)に溶かし、TFA(4.0mL)を0℃でゆっくり添加した。反応液を室温で2時間撹拌した後、減圧下で蒸留した。残渣をNaHCO水溶液で中和(pH=7)し、DCM(30.0mL)で抽出した。有機層を塩水で洗浄し、無水NaSOで乾燥し、ろ過した後、減圧下で蒸留した。残渣をシリカ上でカラムクロマトグラフィー(DCM:MeOH=90:10〜50:50)で精製した。生成物を含有する画分を集め、蒸発して、アイボリーの固体化合物の(R)−1−(8−クロロピリド[2,3−e][1,2,4]トリアゾロ[4,3−a]ピラジン−4−イル)ピロリジン−3−アミン(79.0mg、39%)を得た。
LC/MS ESI (+): 290 (M+1), 292 (M+3)
1H-NMR (300MHz, DMSO-d6); δ: 9.99 (s, 1H), 8.81 (d, 1H, J=2.4Hz), 8.53 (d, 1H, J=2.4Hz), 4.6-3.4 (m, 5H), 2.4-1.6 (m, 2H)
【0255】
実施例31
9−クロロ−2−メチル−5−(4−メチルピペラジン−1−イル)ピリド[3,2−e][1,2,4]トリアゾロ[1,5−c]ピリミジンの合成
(a)3−ブロモ−5−クロロピリジン−2−アミンの合成
5−クロロピリジン−2−アミン(5000.0mg、38.90mmol)をCHCl3(78.0mL)に溶かし、Br(2.0mL、38.90mmol)を添加した。反応液を室温で1時間撹拌した後、減圧下で溶媒を除去した。残渣をEtOAc溶媒に溶かし、飽和NaHCO水溶液と塩水で洗浄し、無水NaSOで乾燥し、ろ過した後、減圧下で蒸留した。残渣をシリカ上でカラムクロマトグラフィー(EtOAc:n−Hex=1:9)で精製した。生成物を含有する画分を集め、蒸発して、黄色の固体化合物の3−ブロモ−5−クロロピリジン−2−アミン(7500.0mg、93%)を得た。
LC/MS ESI(+): 207 (M+1), 209 (M+3)
1H-NMR (300 MHz, CDCl3); δ: 7.98 (d, 1H, J=2.1 Hz), 7.66 (d, 1H, J=2.1 Hz), 4.93 (bs, 2H)
【0256】
(b)2−アミノ−5−クロロニコチノニトリルの合成
3−ブロモ−5−クロロピリジン−2−アミン(2700.0mg、13.00mmol)をNMP(60.0mL)に溶かし、Zn(CN)(2300.0mg、19.50mmol)とPd(PPh(1500.0mg、1.30mmol)を添加した。反応液を110℃で5時間撹拌した後、室温に冷却した。反応液に水とEtOAcを添加し、10分間撹拌した後、セライトでろ過した。ろ液をEtOAcで抽出した。有機層を塩水で洗浄し、無水NaSOで乾燥し、ろ過した後、減圧下で蒸留した。残渣をシリカ上でカラムクロマトグラフィー(EtOAc:n−Hex=1:9)で精製した。生成物を含有する画分を集め、蒸発して、白色の固体化合物の2−アミノ−5−クロロニコチノニトリル(1900.0mg、100%)を得た。
LC/MS ESI(+): 154 (M+1), 156 (M+3)
1H-NMR (300 MHz, DMSO-d6); δ: 8.22 (d, 1H, J=2.7 Hz), 8.07 (d, 1H, J=2.7 Hz), 7.14 (s, 2H)
【0257】
(c)9−クロロ−2−メチルピリド[3,2−e][1,2,4]トリアゾロ[1,5−c]ピリミジン−5−オールの合成
2−アミノ−5−クロロニコチノニトリル(300.0mg、1.95mmol)をMEK(2.0mL)に溶かし、NaHCO(492.0mg、5.86mmol)とクロロエチルホルメート(3.0mL)を添加した。反応液を還流し、室温に冷却し、ろ過した後、減圧下で乾燥して、黄色非晶質の化合物のエチル(5−クロロ−3−シアノピリジン−2−イル)カルバメートを得た。精製されていないエチル(5−クロロ−3−シアノピリジン−2−イル)カルバメートをジフェニルエーテル(2.0mL)に溶かし、アセトヒドラジド(144.0mg、1.95mmol)を添加した。反応液を180℃で30分間撹拌し、室温に冷却した後、減圧した。残渣をシリカ上でカラムクロマトグラフィー(EtOAc:n−Hex=1:4)で精製した。生成物を含有する画分を集め、蒸発して、黄色の固体化合物の9−クロロ−2−メチルピリド[3,2−e][1,2,4]トリアゾロ[1,5−c]ピリミジン−5−オール(91.0mg、20%;2工程)を得た。
LC/MS ESI(+): 236 (M+1), 238 (M+3)
1H-NMR (300 MHz, DMSO-d6); δ: 12.9 (s, 1H), 8.73 (d, 1H, J=2.4 Hz), 8.58 (d, 1H, J=2.4 Hz)
【0258】
(d)5,9−ジクロロ−2−メチルピリド[3,2−e][1,2,4]トリアゾロ[1,5−c]ピリミジンの合成
9−クロロ−2−メチルピリド[3,2−e][1,2,4]トリアゾロ[1,5−c]ピリミジン−5−オール(80.0mg、0.34mmol)をPOCl3(1.5mL)に溶かし、DIPEA(120.0μL、0.68mmol)を添加した。反応液を12時間還流し、室温に冷却した。反応液を氷水に注ぎ、飽和NaHCO水溶液で中和し、EtOAcで抽出した。有機層を塩水で洗浄し、無水NaSOで乾燥し、ろ過した後、減圧下で蒸留した。残渣をシリカ上でカラムクロマトグラフィー(EtOAc:n−Hex=1:5)で精製した。生成物を含有する画分を集め、蒸発して、白色の固体化合物の5,9−ジクロロ−2−メチルピリド[3,2−e][1,2,4]トリアゾロ[1,5−c]ピリミジン(30.0mg、35%)を得た。
LC/MS ESI(+): 254 (M+1), 256 (M+3)
【0259】
(e)9−クロロ−2−メチル−5−(4−メチルピペラジン−1−イル)ピリド[3,2−e][1,2,4]トリアゾロ[1,5−c]ピリミジンの合成
5,9−ジクロロ−2−メチルピリド[3,2−e][1,2,4]トリアゾロ[1,5−c]ピリミジン(28.0mg、0.11mmol)をDMF(1.1mL)に溶かし、N−メチルピペラジン(24.0μL、0.22mmol)を添加した。反応液を室温で1時間撹拌し、アミンシリカ上でカラムクロマトグラフィー(MeOH:DCM=1:40)で精製した。生成物を含有する画分を集め、蒸発して、アイボリーの固体化合物の9−クロロ−2−メチル−5−(4−メチルピペラジン−1−イル)ピリド[3,2−e][1,2,4]トリアゾロ[1,5−c]ピリミジン(18.0mg、51%)を得た。
LC/MS ESI(+): 318 (M+1), 320 (M+3)
1H-NMR (300 MHz, DMSO-d6); δ: 8.84 (d, 1H, J=2.4 Hz), 8.63 (d, 1H, J=2.4 Hz), 4.12 (m, 4H), 2.56 (s, 3H), 2.54 (m, 4H), 2.24 (s, 3H)
【0260】
実施例32
9−クロロ−2−メチル−5−(ピペラジン−1−イル)ピリド[3,2−e][1,2,4]トリアゾロ[1,5−c]ピリミジンの合成
(a)tert−ブチル4−(9−クロロ−2−メチルピリド[3,2−e][1,2,4]トリアゾロ[1,5−c]ピリミジン−5−イル)ピペラジン−1−カルボキシレートの合成
実施例31の工程(d)で得られた5,9−ジクロロ−2−メチルピリド[3,2−e][1,2,4]トリアゾロ[1,5−c]ピリミジン(20.0mg、0.08mmol)をDMF(1.0mL)に溶かし、tert−ブチルピペラジン−1−カルボキシレート(29.0mg、0.16mmol)を添加した。反応液を室温で1時間撹拌した後、シリカ上でカラムクロマトグラフィー(EtOAc:n−Hex=1:5)で精製した。生成物を含有する画分を集め、蒸発して、アイボリーの固体化合物のtert−ブチル4−(9−クロロ−2−メチルピリド[3,2−e][1,2,4]トリアゾロ[1,5−c]ピリミジン−5−イル)ピペラジン−1−カルボキシレート(32.0mg、100%)を得た。
LC/MS ESI(+): 404 (M+1), 406 (M+3)
【0261】
(b)9−クロロ−2−メチル−5−(ピペラジン−1−イル)ピリド[3,2−e][1,2,4]トリアゾロ[1,5−c]ピリミジンの合成
tert−ブチル−4−(9−クロロ−2−メチルピリド[3,2−e][1,2,4]トリアゾロ[1,5−c]ピリミジン−5−イル)ピペラジン−1−カルボキシレート(30.0mg、0.07mmol)をDCM(0.6mL)に溶かし、TFA(0.4mL)を添加した。反応液を室温で1時間撹拌した後、アミンシリカ上でカラムクロマトグラフィー(MeOH:DCM=1:40)で精製した。生成物を含有する画分を集め、蒸発して、アイボリーの固体化合物の9−クロロ−2−メチル−5−(ピペラジン−1−イル)ピリド[3,2−e][1,2,4]トリアゾロ[1,5−c]ピリミジン(22.5mg、100%)を得た。
LC/MS ESI(+): 304 (M+1), 306 (M+3)
1H-NMR (300 MHz, CDCl3); δ: 8.79 (d, 1H, J=2.7 Hz), 8.58 (d, 1H, J=2.7 Hz), 4.26 (m, 4H), 3.11 (m, 4H), 2.64 (s, 3H)
【0262】
実施例33
1−(9−クロロ−2−メチルピリド[3,2−e][1,2,4]トリアゾロ[1,5−c]ピリミジン−5−イル)−N−メチルアゼチジン−3−アミンの合成
(a)tert−ブチル(1−(9−クロロ−2−メチルピリド[3,2−e][1,2,4]トリアゾロ[1,5−c]ピリミジン−5−イル)アゼチジン−3−イル)(メチル)カルバメートの合成
実施例31の工程(d)で得られた5,9−ジクロロ−2−メチルピリド[3,2−e][1,2,4]トリアゾロ[1,5−c]ピリミジン(12.0mg、0.05mmol)をDMF(1.0mL)に溶かし、tert−ブチルアゼチジン−3−イル(メチル)カルバメート(17.6mg、0.09mmol)を添加した。反応液を室温で1時間撹拌し、減圧下で溶媒を除去した。残渣をシリカ上でカラムクロマトグラフィー(MeOH:DCM=1:40)で精製した。生成物を含有する画分を集め、蒸発して、アイボリーの固体化合物のtert−ブチル(1−(9−クロロ−2−メチルピリド[3,2−e][1,2,4]トリアゾロ[1,5−c]ピリミジン−5−イル)アゼチジン−3−イル)(メチル)カルバメート(19.0mg、100%)を得た。
LC/MS ESI(+): 404 (M+1), 406 (M+3)
【0263】
(b)1−(9−クロロ−2−メチルピリド[3,2−e][1,2,4]トリアゾロ[1,5−c]ピリミジン−5−イル)−N−メチルアゼチジン−3−アミンの合成
tert−ブチル(1−(9−クロロ−2−メチルピリド[3,2−e][1,2,4]トリアゾロ[1,5−c]ピリミジン−5−イル)アゼチジン−3−イル)(メチル)カルバメート(18.0mg、0.04mmol)をDCM(0.6mL)に溶かし、TFA(0.4mL)を添加した。反応液を室温で1時間撹拌し、アミンシリカ上でカラムクロマトグラフィー(MeOH:DCM=1:40)で精製した。生成物を含有する画分を集め、蒸発して、アイボリーの固体化合物の1−(9−クロロ−2−メチルピリド[3,2−e][1,2,4]トリアゾロ[1,5−c]ピリミジン−5−イル)−N−メチルアゼチジン−3−アミン(7.0mg、55%)を得た。
LC/MS ESI(+): 304 (M+1), 306 (M+3)
1H-NMR (300 MHz, CDCl3); δ: 8.73 (d, 1H, J=2.7 Hz), 8.51 (d, 1H, J=2.7 Hz), 4.84 (m, 2H), 4.38 (m, 2H), 3.80 (m, 1H), 2.60 (s, 3H), 2.49 (s, 3H)
【0264】
実施例34
9−クロロ−2−シクロプロピル−N,N−ジエチルピリド[3,2−e][1,2,4]トリアゾロ[1,5−c]ピリミジン−5−アミンの合成
(a)9−クロロ−2−シクロプロピルピリド[3,2−e][1,2,4]トリアゾロ[1,5−c]ピリミジン−5−オールの合成
実施例31の(c)と同様にして、2−アミノ−5−クロロニコチノニトリル(500.0mg、3.26mmol)からエチル(5−クロロ−3−シアノピリジン−2−イル)カルバメートを合成し、シクロプロパンカルボヒドラジド(326.0mg、3.26mmol)と反応して、褐色の固体化合物の9−クロロ−2−シクロプロピルピリド[3,2−e][1,2,4]トリアゾロ[1,5−c]ピリミジン−5−オール(37.0mg、4%;2工程)を得た。
LC/MS ESI(+): 262 (M+1), 264 (M+3)
1H-NMR (300 MHz, DMSO-d6); δ: 12.86 (bs, 1H), 8.71 (d, 1H, J=2.7 Hz), 8.53 (d, 1H, J=2.7 Hz), 2.23 (m, 1H), 1.09 (m, 2H), 0.99 (m, 2H)
【0265】
(b)9−クロロ−2−シクロプロピル−N,N−ジエチルピリド[3,2−e][1,2,4]トリアゾロ[1,5−c]ピリミジン−5−アミンの合成
9−クロロ−2−シクロプロピルピリド[3,2−e][1,2,4]トリアゾロ[1,5−c]ピリミジン−5−オール(35.0mg、0.13mmol)をPOCl3(1.5mL)に溶かし、TEA(37.0μL、0.27mmol)を添加した。反応液を12時間還流させた後、室温に冷却した。反応液を氷水に注ぎ、飽和NaHCO水溶液で中和し、EtOAcで抽出した。有機層を塩水で洗浄し、無水NaSOで乾燥し、ろ過した後、減圧下で蒸留した。残渣をシリカ上でカラムクロマトグラフィー(EtOAc:n−Hex=1:4)で精製した。生成物を含有する画分を集め、蒸発して、黄色の固体化合物のの9−クロロ−2−シクロプロピル−N,N−ジエチルピリド[3,2−e][1,2,4]トリアゾロ[1,5−c]ピリミジン−5−アミン(32.0mg、74%)を得た。
LC/MS ESI(+): 317 (M+1), 319 (M+3)
1H-NMR (300 MHz, CDCl3); δ: 8.71 (d, 1H, J=2.7 Hz), 8.51 (d, 1H, J=2.7 Hz), 4.04 (q, 4H, J=6.9 Hz), 2.23 (m, 1H), 1.39 (t, 6H, J=6.9 Hz), 1.13 (m, 4H)
【0266】
実施例35
9−クロロ−5−(4−メチルピペラジン−1−イル)ピリド[3,2−e][1,2,4]トリアゾロ[1,5−c]ピリミジンの合成
(a)9−クロロピリド[3,2−e][1,2,4]トリアゾロ[1,5−c]ピリミジン−5(6H)−オンの合成
2−アミノ−5−クロロニコチノニトリル(500.0mg、3.26mmol)をMEK(3.5mL)に溶かし、NaHCO(820.4mg、9.77mmol)とクロロエチルホルメート(5.0mL)を添加した。反応液を24時間還流した後、室温に冷却し、ろ過した後、減圧下で乾燥して、黄色非晶質の化合物ののエチル(5−クロロ−3−シアノピリジン−2−イル)カルバメートを得た。精製されていないエチル(5−クロロ−3−シアノピリジン−2−イル)カルバメートをジフェニルエーテル(3.5mL)に溶かした後、ホルムヒドラジド(195.5mg、3.26mmol)を添加した。反応液を180℃で1時間撹拌し、室温に冷却して、シリカ上でカラムクロマトグラフィー(EtOAc:n−Hex=1:1)で精製した。生成物を含有する画分を集め、蒸発して、黄色の固体化合物の9−クロロピリド[3,2−e][1,2,4]トリアゾロ[1,5−c]ピリミジン−5(6H)−オン(63.0mg、9%)を得た。
LC/MS ESI(+): 221 (M+1), 223 (M+3)
1H-NMR (300 MHz, DMSO-d6); δ: 12.95 (s, 1H), 8.74 (d, 1H, J=2.1 Hz), 8.63 (d, 1H, J=2.4 Hz), 8.59 (s, 1H).
【0267】
(b)5,9−ジクロロピリド[3,2−e][1,2,4]トリアゾロ[1,5−c]ピリミジンの合成
9−クロロピリド[3,2−e][1,2,4]トリアゾロ[1,5−c]ピリミジン−5(6H)−オン(63.0mg、0.29mmol)をPOCl(2.0mL)に溶かし、DIPEA(150.0μL、0.86mmol)を添加した。反応液を12時間還流し、室温に冷却した。反応液を氷水に注ぎ、飽和NaHCO水溶液で中和し、EtOAcで抽出した。有機層を塩水で洗浄し、無水NaSOで乾燥し、ろ過した後、減圧下で蒸留した。残渣をシリカ上でカラムクロマトグラフィー(EtOAc:n−Hex=1:1)で精製した。生成物を含有する画分を集め、蒸発して、白色の固体化合物の5,9−ジクロロピリド[3,2−e][1,2,4]トリアゾロ[1,5−c]ピリミジン(50.4mg、72%)を得た。
LC/MS ESI(+): 240 (M+1), 241 (M+3)
【0268】
(c)9−クロロ−5−(4−メチルピペラジン−1−イル)ピリド[3,2−e][1,2,4]トリアゾロ[1,5−c]ピリミジンの合成
5,9−ジクロロピリド[3,2−e][1,2,4]トリアゾロ[1,5−c]ピリミジン(15.0mg、0.06mmol)をDMF(0.5mL)に溶かし、N−メチルピペラジン(10.3μL、0.09mmol)とTEA(25.0μL、0.19mmol)を添加した。反応液を室温で1時間撹拌した後、シリカ上でカラムクロマトグラフィー(MeOH:DCM=1:19)で精製した。生成物を含有する画分を集め、蒸発して、アイボリーの固体化合物の9−クロロ−5−(4−メチルピペラジン−1−イル)ピリド[3,2−e][1,2,4]トリアゾロ[1,5−c]ピリミジン(6.0mg、33%)を得た。
LC/MS ESI(+): 304 (M+1), 306 (M+3)
1H-NMR (300 MHz, CDCl3); δ: 8.82 (d, 1H, J=3.0 Hz), 8.63 (d, 1H, J=2.7 Hz), 8.37 (s, 1H), 4.33 (m, 4H), 2.65 (m, 4H), 2.38 (s, 3H).
【0269】
実施例36
1−(9−クロロピリド[3,2−e][1,2,4]トリアゾロ[1,5−c]ピリミジン−5−イル)−N−メチルアゼチジン−3−アミンの合成
実施例35の工程(b)で得られた5,9−ジクロロピリド[3,2−e][1,2,4]トリアゾロ[1,5−c]ピリミジン(15.0mg、0.06mmol)をDMF(0.5mL)に溶かし、tert−ブチルアゼチジン−3−イル(メチル)カルバメート(17.3mg、0.09mmol)とTEA(25.0μL、0.19mmol)を添加した。反応液を室温で1時間撹拌し、減圧下で蒸留した後、精製なしにDCM(1.0mL)に溶かし、TFA(0.2mL)を添加した。反応液を室温で1時間撹拌し、アミンシリカ上でカラムクロマトグラフィー(MeOH:DCM=1:19)で精製した。生成物を含有する画分を集め、蒸発して、アイボリーの固体化合物の1−(9−クロロピリド[3,2−e][1,2,4]トリアゾロ[1,5−c]ピリミジン−5−イル)−N−メチルアゼチジン−3−アミン(2.6mg、15%)を得た。
LC/MS ESI(+): 290 (M+1), 292 (M+3)
1H-NMR (300 MHz, CDCl3+MeOH-d4); δ: 8.70 (d, 1H, J=2.7 Hz), 8.53 (d, 1H, J=2.7 Hz), 8.28 (d, 1H, J=2.7 Hz), 4.84 (m, 2H), 4.45 (m, 2H), 3.82 (m, 1H), 2.46 (s, 3H).
【0270】
実施例37
9−クロロ−5−(ピペラジン−1−イル)ピリド[3,2−e][1,2,4]トリアゾロ[1,5−c]ピリミジンの合成
実施例35の工程(b)で得られた5,9−ジクロロピリド[3,2−e][1,2,4]トリアゾロ[1,5−c]ピリミジン(15.0mg、0.06mmol)をDMF(0.5mL)に溶かし、tert−ブチルピペラジン−1−カルボキシレート(16.7mg、0.09mmol)とTEA(25.0μL、0.19mmol)を添加した。反応液を室温で1時間撹拌した後、減圧下で濃縮し、精製なしにDCM(1.0mL)に溶かした後、TFA(0.2mL)を添加した。反応液を室温で1時間撹拌し、アミンシリカ上でカラムクロマトグラフィー(MeOH:DCM=1:19)で精製した。生成物を含有する画分を集め、蒸発して、白色の固体化合物の9−クロロ−5−(ピペラジン−1−イル)ピリド[3,2−e][1,2,4]トリアゾロ[1,5−c]ピリミジン(1.7mg、10%)を得た。
LC/MS ESI(+): 290 (M+1), 292 (M+3)
1H-NMR (300 MHz, CDCl3+MeOH-d4); δ: 8.82 (d, 1H, J=2.4 Hz), 8.68 (d, 1H, J=2.7 Hz), 8.38 (s, 1H), 4.51 (m, 4H), 3.39 (m, 4H).
【0271】
実施例38
9−クロロ−2−シクロプロピル−5−(4−メチルピペラジン−1−イル)ピリド[3,2−e][1,2,4]トリアゾロ[1,5−c]ピリミジンの合成
(a)5,9−ジクロロ−2−シクロプロピルピリド[3,2−e][1,2,4]トリアゾロ[1,5−c]ピリミジンの合成
9−クロロ−2−シクロプロピルピリド[3,2−e][1,2,4]トリアゾロ[1,5−c]ピリミジン−5−オール(125.0mg、0.48mmol)を実施例31の(d)と同様にして、POCl(2.5mL)とDIPEA(0.2mL、0.96mmol)と反応して、アイボリーの固体化合物の5,9−ジクロロ−2−シクロプロピルピリド[3,2−e][1,2,4]トリアゾロ[1,5−c]ピリミジン(90.0mg、67%)を得た。
LC/MS ESI(+): 280 (M+1), 282 (M+3)
1H-NMR (300 MHz, CDCl3); δ: 9.01 (d, 1H, J=2.7 Hz), 8.76 (d, 1H, J=2.7 Hz), 2.34 (m, 1H), 1.22 (m, 4H)
【0272】
(b)9−クロロ−2−シクロプロピル−5−(4−メチルピペラジン−1−イル)ピリド[3,2−e][1,2,4]トリアゾロ[1,5−c]ピリミジンの合成
実施例31の(e)と同様にして、5,9−ジクロロ−2−シクロプロピルピリド[3,2−e][1,2,4]トリアゾロ[1,5−c]ピリミジン(25.0mg、0.09mmol)とN−メチルピペラジン(20.0μL、0.18mmol)を反応して、アイボリーの固体化合物の9−クロロ−2−シクロプロピル−5−(4−メチルピペラジン−1−イル)ピリド[3,2−e][1,2,4]トリアゾロ[1,5−c]ピリミジン(22.0mg、72%)を得た。
LC/MS ESI(+): 344 (M+1), 346 (M+3)
1H-NMR (300 MHz, CDCl3); δ: 8.77 (d, 1H, J=2.7 Hz), 8.56 (d, 1H, J=2.7 Hz), 4.31 (t, 4H, J=5.1 Hz), 2.64 (t, 4H, J=5.1 Hz), 2.38 (s, 3H), 2.25 (m, 1H), 1.15 (m, 4H)
【0273】
実施例39
9−クロロ−2−シクロプロピル−5−(ピペラジン−1−イル)ピリド[3,2−e][1,2,4]トリアゾロ[1,5−c]ピリミジンの合成
実施例38の工程(a)と同様にして、得られた5,9−ジクロロ−2−シクロプロピルピリド[3,2−e][1,2,4]トリアゾロ[1,5−c]ピリミジン(30.0mg、0.11mmol)をDCM(1.0mL)に溶かし、tert−ブチルピペラジン−1−カルボキシレート(40.0mg、0.21mmol)を添加した。反応液を1時間撹拌し、TFA(0.8mL)を添加し、さらに1時間反応した。反応液をアミンシリカ上でカラムクロマトグラフィー(MeOH:DCM=1:40)で精製した。生成物を含有する画分を集め、蒸発した。Et2Oとn−Hexを添加した後、生成された固体をろ過して、アイボリーの固体化合物の9−クロロ−2−シクロプロピル−5−(ピペラジン−1−イル)ピリド[3,2−e][1,2,4]トリアゾロ[1,5−c]ピリミジン(31.0mg、89%)を得た。
LC/MS ESI(+): 330 (M+1), 332 (M+3)
1H-NMR (300 MHz, CDCl3); δ: 8.77 (d, 1H, J=2.7 Hz), 8.56 (d, 1H, J=2.7 Hz), 4.25 (t, 4H, J=5.1 Hz), 3.10 (t, 4H, J=5.1 Hz), 2.25 (m, 1H), 1.15 (m, 4H)
【0274】
実施例40
9−クロロ−2−(メトキシメチル)−5−(4−メチルピペラジン−1−イル)ピリド[3,2−e][1,2,4]トリアゾロ[1,5−c]ピリミジンの合成
(a)9−クロロ−2−(メトキシメチル)ピリド[3,2−e][1,2,4]トリアゾロ[1,5−c]ピリミジン−5−オールの合成
2−アミノ−5−クロロニコチノニトリル(500.0mg、3.26mmol)をMEK(4.0mL)に溶かし、KCO(1350.0mg、9.78mmol)、MgSO(250.0mg、1.25mmol)及びクロロエチルホルメート(6.0mL)を添加した。反応液を24時間還流し、室温に冷却し、ろ過した後、減圧下で乾燥して、黄色非晶質の化合物のエチル(5−クロロ−3−シアノピリジン−2−イル)カルバメートを得た。精製されていないエチル(5−クロロ−3−シアノピリジン−2−イル)カルバメートをジフェニルエーテル(2.0mL)に溶かし、2−メトキシアセトヒドラジド(271.0mg、2.61mmol)を添加した。反応液を150℃で3時間撹拌した後、室温に冷却し、シリカ上でカラムクロマトグラフィー(EtOAc:n−Hex=1:4)で精製した。生成物を含有する画分を集め、蒸発して、黄色の固体化合物の9−クロロ−2−(メトキシメチル)ピリド[3,2−e][1,2,4]トリアゾロ[1,5−c]ピリミジン−5−オール(150.0mg、17%;2工程)を得た。
LC/MS ESI(+): 266 (M+1), 268 (M+3)
1H-NMR (300 MHz, DMSO-d6); δ: 12.99 (s, 1H), 8.74 (d, 1H, J=2.4 Hz), 8.64 (d, 1H, J=2.7 Hz), 4.63 (s, 2H), 3.38 (s, 3H)
【0275】
(b)5,9−ジクロロ−2−(メトキシメチル)ピリド[3,2−e][1,2,4]トリアゾロ[1,5−c]ピリミジンの合成
実施例31の(d)と同様にして、9−クロロ−2−(メトキシメチル)ピリド[3,2−e][1,2,4]トリアゾロ[1,5−c]ピリミジン−5−オール(146.0mg、0.51mmol)を,POCl(1.5mL)とDIPEA(0.2mL、1.03mmol)と反応して、アイボリーの固体化合物の5,9−ジクロロ−2−(メトキシメチル)ピリド[3,2−e][1,2,4]トリアゾロ[1,5−c]ピリミジン(89.0mg、61%)を得た。
LC/MS ESI(+): 284 (M+1), 286 (M+3)
1H-NMR (300 MHz, CDCl3); δ: 9.06 (d, 1H, J=2.4 Hz), 8.87 (d, 1H, J=2.7 Hz), 4.85 (s, 2H), 3.59 (s, 3H)
【0276】
(c)9−クロロ−2−(メトキシメチル)−5−(4−メチルピペラジン−1−イル)ピリド[3,2−e][1,2,4]トリアゾロ[1,5−c]ピリミジンの合成
実施例31の(e)と同様にして、5,9−ジクロロ−2−(メトキシメチル)ピリド[3,2−e][1,2,4]トリアゾロ[1,5−c]ピリミジン(25.0mg、0.09mmol)とN−メチルピペラジン(20.0μL、0.18mmol)をDCM(1.0mL)で反応させて、アイボリーの固体化合物の9−クロロ−2−(メトキシメチル)−5−(4−メチルピペラジン−1−イル)ピリド[3,2−e][1,2,4]トリアゾロ[1,5−c]ピリミジン(18.0mg、58%)を得た。
LC/MS ESI(+): 348 (M+1), 350 (M+3)
1H-NMR (300 MHz, CDCl3); δ: 8.81 (d, 1H, J=2.7 Hz), 8.67 (d, 1H, J=2.7 Hz), 4.76 (s, 2H), 4.33 (t, 4H, J=4.8 Hz), 3.57 (s, 3H), 2.64 (t, 4H, J=4.8 Hz), 2.38 (s, 3H)
【0277】
実施例41
9−クロロ−2−エチル−5−(4−メチルピペラジン−1−イル)ピリド[3,2−e][1,2,4]トリアゾロ[1,5−c]ピリミジンの合成
(a)9−クロロ−2−エチルピリド[3,2−e][1,2,4]トリアゾロ[1,5−c]ピリミジン−5−オールの合成
実施例31の(c)と同様にして、2−アミノ−5−クロロニコチノニトリル(500.0mg、3.26mmol)からエチル(5−クロロ−3−シアノピリジン−2−イル)カルバメートを合成し、エチルカルボヒドラジド(150.0mg、1.79mmol)と反応して、淡黄色の固体化合物の9−クロロ−2−エチルピリド[3,2−e][1,2,4]トリアゾロ[1,5−c]ピリミジン−5−オール(95.0mg、12%;2工程)を得た。
LC/MS ESI(+): 250 (M+1), 252 (M+3)
1H-NMR (300 MHz, DMSO-d6); δ: 12.90 (s, 1H), 8.72 (d, 1H, J=2.7 Hz), 8.59 (d, 1H, J=2.7 Hz), 2.86 (q, 2H, J=7.5 Hz), 1.35 (t, 3H, J=7.5 Hz)
【0278】
(b)5,9−ジクロロ−2−エチルピリド[3,2−e][1,2,4]トリアゾロ[1,5−c]ピリミジンの合成
9−クロロ−2−エチルピリド[3,2−e][1,2,4]トリアゾロ[1,5−c]ピリミジン−5−オール(92.0mg、0.37mmol)をPOCl3(1.5mL)に溶かし、DIPEA(130.0μL、0.74mmol)を添加した。反応液を12時間還流し、室温に冷却した。反応液にトリエチルベンジル塩化アンモニウム(92.0mg、0.42mmol)を添加し、130℃で2時間撹拌した後、室温に冷却した。反応液を氷水に注ぎ、飽和NaHCO水溶液で中和し、EtOAcで抽出した後、有機層を塩水で洗浄し、無水NaSOで乾燥し、ろ過した後、減圧下で蒸留した。残渣をシリカ上でカラムクロマトグラフィー(DCM)で精製した。生成物を含有する画分を集め、蒸発して、淡黄色の固体化合物の5,9−ジクロロ−2−エチルピリド[3,2−e][1,2,4]トリアゾロ[1,5−c]ピリミジン(21.0mg、21%)を得た。
LC/MS ESI(+): 268 (M+1), 270 (M+3)
1H-NMR (300 MHz, CDCl3); δ: 9.12 (d, 1H, J=2.7 Hz), 8.96 (d, 1H, J=2.7 Hz), 2.99 (q, 2H, J=7.5 Hz), 1.35 (t, 3H, J=7.5 Hz)
【0279】
(c)9−クロロ−2−エチル−5−(4−メチルピペラジン−1−イル)ピリド[3,2−e][1,2,4]トリアゾロ[1,5−c]ピリミジンの合成
実施例31の(e)と同様にして、DCM溶媒下で5,9−ジクロロ−2−エチルピリド[3,2−e][1,2,4]トリアゾロ[1,5−c]ピリミジン(10.0mg、0.04mmol)とN−メチルピペラジン(8.3μL、0.08mmol)を反応して、白色の固体化合物の9−クロロ−2−エチル−5−(4−メチルピペラジン−1−イル)ピリド[3,2−e][1,2,4]トリアゾロ[1,5−c]ピリミジン(5.2mg、42%)を得た。
LC/MS ESI(+): 332 (M+1), 334 (M+3)
1H-NMR (300 MHz, CDCl3); δ: 8.84 (d, 1H, J=2.7 Hz), 8.64 (d, 1H, J=2.7 Hz), 4.13 (m, 4H), 2.91 (q, 2H, J=7.5 Hz), 2.53 (m, 4H), 2.24 (s, 3H), 1.36 (t, 3H, J=7.5 Hz)
【0280】
実施例42
9−クロロ−5−(4−メチルピペラジン−1−イル)ピリド[3,2−e][1,2,4]トリアゾロ[4,3−c]ピリミジンの合成
(a)6−クロロピリド[2,3−d]ピリミジン−2,4(1H,3H)−ジオンの合成
2−アミノ−5−クロロニコチンアミド(169.0mg、0.98mmol)とジホスゲン(646.0mg、3.14mmol)を1,4−ジオキサン(10.0mL)に溶かした混合液を120℃で12時間撹拌した後、室温に冷却した。EtOを加え、生成された固体をろ過し、減圧下で乾燥して、アイボリーの固体化合物の6−クロロピリド[2,3−d]ピリミジン−2,4(1H,3H)−ジオン(163.0mg、84%)を得た。
1H-NMR (300MHz, DMSO-d6); δ: 11.59 (s, 2H), 8.60 (d, 1H, J=2.8Hz), 8.19 (d, 1H, J=2.6Hz)
【0281】
(b)2,4,6−トリクロロピリド[2,3−d]ピリミジンの合成
6−クロロピリド[2,3−d]ピリミジン−2,4(1H,3H)−ジオン(163.0mg、0.82mmol)とBPOD(2.0mL)の混合液を180℃で6時間撹拌した後、室温に冷却した。反応液を水に注ぎ、飽和NaHCO水溶液で中和(pH=7)し、EtOAc(30.0mL)で抽出した。有機層を塩水で洗浄し、無水NaSOで乾燥し、ろ過した後、減圧下で蒸留して、白色の固体化合物の2,4,6−トリクロロピリド[2,3−d]ピリミジン(169.0mg、88%)を得た。
1H-NMR (300MHz, DMSO-d6); δ: 8.97 (d, 1H, J=2.8Hz), 8.49 (d, 1H, J=2.8Hz)
【0282】
(c)2,6−ジクロロピリド[2,3−d]ピリミジン−4−オールの合成
2,4,6−トリクロロピリド[2,3−d]ピリミジン(90.0mg、0.38mmol)を1N NaOH/BuOH(0.8mL/0.8mL)に溶かし、室温で2時間撹拌した後、減圧下で蒸留した。1N HCl水溶液で中和(pH=7)し、DCM(30.0mL)で抽出した。有機層を塩水で洗浄し、無水NaSOで乾燥し、ろ過した後、減圧下で蒸留して、アイボリーの固体化合物の2,6−ジクロロピリド[2,3−d]ピリミジン−4−オール(63.0mg、76%)を得た。
LC/MS ESI (+): 216 (M+1), 218 (M+3)
【0283】
(d)6−クロロ−2−(4−メチルピペラジン−1−イル)ピリド[2,3−d]ピリミジン−4(3H)−オンの合成
2,6−ジクロロピリド[2,3−d]ピリミジン−4−オール(63.0mg、0.29mmol)とN−メチルピペラジン(0.5mL)をEtOH(5.0mL)に溶かした混合液を80℃で1時間撹拌した後、室温に冷却し、減圧下で蒸留した。反応液に水を注ぎ、DCM(30.0mL)で抽出した。有機層を塩水で洗浄し、無水NaSOで乾燥し、ろ過した後、減圧下で蒸留して、アイボリーの固体化合物の6−クロロ−2−(4−メチルピペラジン−1−イル)ピリド[2,3−d]ピリミジン−4(3H)−オン(63.0mg、77%)を得た。
LC/MS ESI (+): 280 (M+1), 282 (M+3)
【0284】
(e)4,6−ジクロロ−2−(4−メチルピペラジン−1−イル)ピリド[2,3−d]ピリミジンの合成
6−クロロ−2−(4−メチルピペラジン−1−イル)ピリド[2,3−d]ピリミジン−4(3H)−オン(63.0mg、0.23mmol)とPOCl(1.0mL)の混合液を90℃で12時間撹拌した後、減圧下で蒸留して、褐色の固体化合物の4,6−ジクロロ−2−(4−メチルピペラジン−1−イル)ピリド[2,3−d]ピリミジンを得た。
LC/MS ESI (+): 298 (M+1), 300 (M+3)
【0285】
(f)6−クロロ−4−ヒドラジニル−2−(4−メチルピペラジン−1−イル)ピリド[2,3−d]ピリミジンの合成
精製されていない4,6−ジクロロ−2−(4−メチルピペラジン−1−イル)ピリド[2,3−d]ピリミジン、TEA(233.0mg、2.30mmol)及びヒドラジン一水和物(115.0mg、2.30mmol)をEtOH(10.0mL)に溶かし、−20℃で1時間撹拌した後、減圧下で蒸留して、黄色の固体化合物の6−クロロ−4−ヒドラジニル−2−(4−メチルピペラジン−1−イル)ピリド[2,3−d]ピリミジンを得た。
LC/MS ESI (+): 294 (M+1), 296 (M+3)
【0286】
(g)9−クロロ−5−(4−メチルピペラジン−1−イル)ピリド[3,2−e][1,2,4]トリアゾロ[4,3−c]ピリミジンの合成
精製されていない6−クロロ−4−ヒドラジニル−2−(4−メチルピペラジン−1−イル)ピリド[2,3−d]ピリミジンとトリメチルオルトホルメート(2.0mL)の混合液を100℃で2時間撹拌した後、室温に冷却した。EtOを加え、生成された固体をろ過して、紫朱色の固体化合物の9−クロロ−5−(4−メチルピペラジン−1−イル)ピリド[3,2−e][1,2,4]トリアゾロ[4,3−c]ピリミジン(0.1mg、0.1%)を得た。
LC/MS ESI (+): 304 (M+1), 306 (M+3)
1H-NMR (300MHz, DMSO-d6); δ: 9.54 (s, 1H), 8.82 (s, 1H), 8.76 (s, 1H), 3.66 (bs, 4H), 2.55 (m, 4H), 2.26 (s, 3H)
【0287】
実施例43
8−クロロ−2−メチル−4−(4−メチルピペラジン−1−イル)−2H−ピラゾロ[3,4−c][1,8]ナフチリジンの合成
(a)エチル2−(5−クロロ−1H−ピロロ[2,3−b]ピリジン−3−イル)−2−オキソアセテートの合成
5−クロロ−1H−ピロロ[2,3−b]ピリジン(500.0mg、3.28mmol)とAlCl(2180.0mg、16.38mmol)をDCM(10.0mL)に溶かし、エチル2−クロロ−2−オキソアセテート(44.0μL、3.93mmol)を0℃でゆっくり添加した。反応液を室温で12時間撹拌した。0℃で、反応液にEtOHと氷を添加し、DCMで抽出した。有機層を塩水で洗浄し、無水NaSOで乾燥し、ろ過した後、減圧下で蒸留して、黄色の固体化合物のエチル2−(5−クロロ−1H−ピロロ[2,3−b]ピリジン−3−イル)−2−オキソアセテート(200.0mg、23%)を得た。
LC/MS ESI(+): 253 (M+1), 255 (M+3)
1H-NMR (300 MHz, CDCl3); δ: 10.39 (s, 1H), 8.72 (d, 1H, J=2.4 Hz), 8.68 (d, 1H, J=3 Hz), 8.39 (d, 1H, J=2.4 Hz), 4.44 (q, 2H, J=7.2 Hz), 1.45 (t, 3H, J=6.9 Hz)
【0288】
(b)8−クロロ−2−メチル−2H−ピラゾロ[3,4−c][1,8]ナフチリジン−4(5H)−オンの合成
エチル2−(5−クロロ−1H−ピロロ[2,3−b]ピリジン−3−イル)−2−オキソアセテート(200.0mg、0.79mmol)、メチルヒドラジン硫酸塩(228.0mg、1.58mmol)と酢酸(68.0μL、11.87mmol)をEtOH(2.0mL)に溶かし、マイクロ波反応器内で100W、120℃条件下で30分間反応し、室温に冷却した後、NHCl水溶液を添加し、DCMで抽出した。有機層を塩水で洗浄し、無水NaSOで乾燥し、ろ過した後、減圧下で蒸留して、シリカ上でカラムクロマトグラフィー(MeOH:DCM=5:95)で精製した。生成物を含有する画分を集め、蒸発して、アイボリーの固体化合物の8−クロロ−2−メチル−2H−ピラゾロ[3,4−c][1,8]ナフチリジン−4(5H)−オン(30.0mg、16%)を得た。
LC/MS ESI(+): 235 (M+1), 237 (M+3)
1H-NMR (300 MHz, CDCl3); δ: 11.88 (s, 1H), 8.71 (s, 1H), 8.52 (d, 1H, J=2.7 Hz), 8.38 (d, 1H, J=2.4 Hz), 4.14 (s, 3H)
【0289】
(c)4,8−ジクロロ−2−メチル−2H−ピラゾロ[3,4−c][1,8]ナフチリジンの合成
8−クロロ−2−メチル−2H−ピラゾロ[3,4−c][1,8]ナフチリジン−4(5H)−オン(30.0mg、0.13mmol)をPOCl(1.5mL)に溶かし、DIPEA(66.0μL、0.38mmol)を添加した。反応液を12時間還流し、室温に冷却した。反応液を氷水に注ぎ、飽和NaHCO水溶液で中和(pH=7)し、EtOAcで抽出した。有機層を塩水で洗浄し、無水NaSOで乾燥し、ろ過した後、減圧下で濃縮して、白色の固体化合物の4,8−ジクロロ−2−メチル−2H−ピラゾロ[3,4−c][1,8]ナフチリジン(30.0mg、90%)を得た。
LC/MS ESI(+): 253 (M+1), 255 (M+3)
【0290】
(d)8−クロロ−2−メチル−4−(4−メチルピペラジン−1−イル)−2H−ピラゾロ[3,4−c][1,8]ナフチリジンの合成
4,8−ジクロロ−2−メチル−2H−ピラゾロ[3,4−c][1,8]ナフチリジン(10.0mg、0.04mmol)をDMF(0.3mL)に溶かし、N−メチルピペラジン(23.3μL、0.21mmol)とTEA(58.0μL、0.42mmol)を添加した。反応液を室温で1時間撹拌した後、シリカ上でカラムクロマトグラフィー(MeOH:DCM=1:9)で精製した。生成物を含有する画分を集め、蒸発して、アイボリーの固体化合物の8−クロロ−2−メチル−4−(4−メチルピペラジン−1−イル)−2H−ピラゾロ[3,4−c][1,8]ナフチリジン(3.7mg、30%)を得た。
LC/MS ESI(+): 317 (M+1), 319 (M+3)
1H-NMR (300 MHz, CDCl3); δ: 8.55 (s, 1H), 8.11 (s, 1H), 7.99 (d, 1H, J=2.4 Hz), 4.46 (m, 4H), 4.22 (s, 3H), 2.60 (m, 4H), 2.36 (s, 3H)
【0291】
実施例44
1−(8−クロロ−2−メチル−2H−ピラゾロ[3,4−c][1,8]ナフチリジン−4−イル)−N−メチルアゼチジン−3−アミンの合成
4,8−ジクロロ−2−メチル−2H−ピラゾロ[3,4−c][1,8]ナフチリジン(10.0mg、0.04mmol)をDMF(0.3mL)に溶かし、tert−ブチルアゼチジン−3−イル(メチル)カルバメート(39.1mg、0.21mmol)とTEA(58.0μL、0.42mmol)を添加した。反応液を室温で1時間撹拌し、減圧下に濃縮し、精製なしにDCM(1.0mL)に溶かした後、TFA(0.2mL)を添加した。反応液を室温で1時間撹拌し、アミンシリカ上でカラムクロマトグラフィー(MeOH:DCM=5:95)で精製した。生成物を含有する画分を集め、蒸発して、アイボリーの固体化合物の1−(8−クロロ−2−メチル−2H−ピラゾロ[3,4−c][1,8]ナフチリジン−4−イル)−N−メチルアゼチジン−3−アミン(3.2mg、25%)を得た。
LC/MS ESI(+): 303 (M+1), 305 (M+3)
1H-NMR (300 MHz, CDCl3+MeOH-d4); δ: 8.47 (s, 1H), 8.27 (s, 1H), 8.13 (d, 1H, J=2.4 Hz), 4.89 (m, 2H), 4.71 (m, 2H), 4.23 (s, 3H), 3.99 (m, 1H), 2.76 (s, 3H).
【0292】
実施例45
8−クロロ−2−メチル−4−(ピペラジン−1−イル)−2H−ピラゾロ[3,4−c][1,8]ナフチリジンの合成
4,8−ジクロロ−2−メチル−2H−ピラゾロ[3,4−c][1,8]ナフチリジン(10.0mg、0.04mmol)をDMF(0.3mL)に溶かし、tert−ブチルピペラジン−1−カルボキシレート(39.1mg、0.21mmol)とTEA(58.0μL、0.42mmol)を添加した。反応液を室温で1時間撹拌した後、減圧下に濃縮し、精製なしにDCM(1.0mL)に溶かし、TFA(0.2mL)を添加した。反応液を室温で1時間撹拌し、アミンシリカ上でカラムクロマトグラフィー(MeOH:DCM=5:95)で精製した。生成物を含有する画分を集め、蒸発して、アイボリーの固体化合物の8−クロロ−2−メチル−4−(ピペラジン−1−イル)−2H−ピラゾロ[3,4−c][1,8]ナフチリジン(2.0mg、16%)を得た。
LC/MS ESI(+): 303 (M+1), 305 (M+3)
1H-NMR (300 MHz, CDCl3); δ: 8.50 (d, 1H, J=2.7 Hz), 8.16 (s, 1H), 8.04 (d, 1H, J=2.7 Hz), 4.52 (m, 4H), 4.20 (s, 3H), 3.17 (m, 4H).
【0293】
実施例46
8−クロロ−4−(4−メチルピペラジン−1−イル)イミダゾ[1,2−a]ピリド[2,3−e]ピラジンの合成
(a)2,7−ジクロロ−3−(4−メチルピペラジン−1−イル)ピリド[2,3−b]ピラジンの合成
2,3,7−トリクロロピリド[2,3−b]ピラジン(500.0mg、2.13mmol)とTEA(3.1mL、21.30mmol)をDCM(15.0mL)に溶かし、DCM(5.0mL)に希釈したN−メチルピペラジン(0.3mL、2.34mmol)を0℃でゆっくり添加した。反応液を室温で12時間撹拌した後、飽和NHCl水溶液に注ぎ、DCM(30.0mL)で抽出した。有機層を塩水で洗浄し、無水NaSOで乾燥し、ろ過した後、減圧下で蒸留した。残渣をアミンシリカ上でカラムクロマトグラフィー(DCM:MeOH=20:1)で精製した。生成物を含有する画分を集め、蒸発して、黄色の固体化合物の2,7−ジクロロ−3−(4−メチルピペラジン−1−イル)ピリド[2,3−b]ピラジン(331.0mg、52%)を得た。
LC/MS ESI (+): 298 (M+1), 300 (M+3)
【0294】
(b)7−クロロ−N−(2,2−ジエトキシエチル)−3−(4−メチルピペラジン−1−イル)ピリド[2,3−b]ピラジン−2−アミンの合成
2,7−ジクロロ−3−(4−メチルピペラジン−1−イル)ピリド[2,3−b]ピラジン(100.0mg、0.34mmol)と2,2−ジエトキシエチルアミン(2.0mL)の混合液を室温で2時間撹拌した。反応液を水に注ぎ、DCM(30.0mL)で抽出した。有機層を塩水で洗浄し、無水NaSOで乾燥し、ろ過した後、減圧下で蒸留して、黄色の固体化合物の7−クロロ−N−(2,2−ジエトキシエチル)−3−(4−メチルピペラジン−1−イル)ピリド[2,3−b]ピラジン−2−アミンを得た。
LC/MS ESI (+): 395 (M+1), 397 (M+3)
【0295】
(c)8−クロロ−4−(4−メチルピペラジン−1−イル)イミダゾ[1,2−a]ピリド[2,3−e]ピラジンの合成
精製されていない7−クロロ−N−(2,2−ジエトキシエチル)−3−(4−メチルピペラジン−1−イル)ピリド[2,3−b]ピラジン−2−アミンとTsOH(128.0mg、0.68mmol)をIPA(5.0mL)に溶かした混合液を100℃で2時間撹拌し、室温に冷却し、減圧下で蒸留した。反応液に水に注ぎ、DCM(30.0mL)で抽出した。有機層を塩水で洗浄し、無水NaSOで乾燥し、ろ過した後、減圧下で蒸留した。残渣をシリカ上でカラムクロマトグラフィー(DCM:MeOH=20:1〜90:10)で精製した。生成物を含有する画分を集め、蒸発して、黄色の固体化合物の8−クロロ−4−(4−メチルピペラジン−1−イル)イミダゾ[1,2−a]ピリド[2,3−e]ピラジン(56.0mg、55%;2工程)を得た。
LC/MS ESI (+): 303 (M+1), 305 (M+3)
1H-NMR (300MHz,DMSO-d6); δ: 8.81 (d, 1H, J=2.4Hz), 8.74 (d, 1H, J=1.2Hz), 8.53 (d, 1H, J=2.4Hz), 7.72 (d, 1H, J=1.4Hz), 4.42 (bs, 4H), 2.49 (m, 4H), 2.23 (s, 3H)
【0296】
実施例47
8−クロロ−4−(ピペラジン−1−イル)イミダゾ[1,2−a]ピリド[2,3−e]ピラジンの合成
(a)tert−ブチル4−(2,7−ジクロロピリド[2,3−b]ピラジン−3−イル)ピペラジン−1−カルボキシレートの合成
2,3,7−トリクロロピリド[2,3−b]ピラジン(400.0mg、1.71mmol)とTEA(2.4mL、17.10mmol)をDCM(8.0mL)に溶かし、DCM(2.0mL)に希釈したtert−ブチルピペラジン−1−カルボキシレート(350.0mg、1.88mmol)を0℃でゆっくり添加した。反応液を室温で2時間撹拌し、飽和NHCl水溶液に注ぎ、DCM(30.0mL)で抽出した。有機層を塩水で洗浄し、無水NaSOで乾燥し、ろ過した後、減圧下で蒸留した。残渣をシリカ上でカラムクロマトグラフィー(DCM:MeOH=19:1)で精製した。生成物を含有する画分を集め、蒸発して、黄色の固体化合物のtert−ブチル4−(2,7−ジクロロピリド[2,3−b]ピラジン−3−イル)ピペラジン−1−カルボキシレートを得た。
LC/MS ESI (+): 384 (M+1), 386 (M+3)
【0297】
(b)tert−ブチル4−(7−クロロ−2−((2,2−ジエトキシエチル)アミノ)ピリド[2,3−b]ピラジン−3−イル)ピペラジン−1−カルボキシレートの合成
精製されていないtert−ブチル4−(2,7−ジクロロピリド[2,3−b]ピラジン−3−イル)ピペラジン−1−カルボキシレートと2,2−ジエトキシエチルアミン(2.0mL)の混合液を室温で12時間撹拌した後、水に注ぎ、EtOAc(30.0mL)で抽出した。有機層を塩水で洗浄し、無水NaSOで乾燥し、ろ過した後、減圧下で蒸留して、黄色の固体化合物のtert−ブチル4−(7−クロロ−2−((2,2−ジエトキシエチル)アミノ)ピリド[2,3−b]ピラジン−3−イル)ピペラジン−1−カルボキシレートを得た。
LC/MS ESI (+): 481 (M+1), 483 (M+3)
【0298】
(c)8−クロロ−4−(ピペラジン−1−イル)イミダゾ[1,2−a]ピリド[2,3−e]ピラジンの合成
精製されていないtert−ブチル4−(7−クロロ−2−((2,2−ジエトキシエチル)アミノ)ピリド[2,3−b]ピラジン−3−イル)ピペラジン−1−カルボキシレートとTsOH(662.0mg、3.48mmol)をIPA(10.0mL)に溶かした混合液を100℃で1時間撹拌した後、室温に冷却し、減圧下で蒸留した。反応液を水に注ぎ、NaHCO水溶液で中和(pH=7)し、DCM(50.0mL)で抽出した。有機層を塩水で洗浄し、無水NaSOで乾燥し、ろ過した後、減圧下で蒸留した。残渣をシリカ上でカラムクロマトグラフィー(DCM:MeOH=20:1〜90:10)で精製した。生成物を含有する画分を集め、蒸発して、黄色の固体化合物の8−クロロ−4−(ピペラジン−1−イル)イミダゾ[1,2−a]ピリド[2,3−e]ピラジン(155.0mg、31%;2工程)を得た。
LC/MS ESI (+): 289 (M+1), 291 (M+3)
1H-NMR (300MHz,DMSO-d6); δ: 8.79 (d, 1H, J=2.5Hz), 8.74 (m, 1H), 8.52 (d, 1H, J=2.4Hz), 7.72 (m, 1H), 4.35 (bs, 4H), 2.84 (m, 4H)
【0299】
実施例48
1−(8−ヨードピリド[2,3−e][1,2,4]トリアゾロ[4,3−a]ピラジン−4−イル)−N−メチルアゼチジン−3−アミンの合成
(a)tert−ブチル(1−(8−ヨードピリド[2,3−e][1,2,4]トリアゾロ[4,3−a]ピラジン−4−イル)アゼチジン−3−イル)(メチル)カルバメートの合成
tert−ブチル(1−(8−ブロモピリド[2,3−e][1,2,4]トリアゾロ[4,3−a]ピラジン−4−イル)アゼチジン−3−イル)(メチル)カルバメート(50.0mg、0.11mmol)、N,N'−ジメチルエタン−1,2−ジアミン(1.0mg、0.01mmol)、CuI(1.1mg、5.50mmol)とKI(38.0mg、0.22mmol)を1−ブタノール(1.0mL)に加え、100℃で18時間撹拌した後、減圧下で蒸留した。シリカ上でカラムクロマトグラフィー(DCM:MeOH=98:2〜95:5)で精製した。生成物を含有する画分を集め、蒸発して、白色の固体化合物のtert−ブチル(1−(8−ヨードピリド[2,3−e][1,2,4]トリアゾロ[4,3−a]ピラジン−4−イル)アゼチジン−3−イル)(メチル)カルバメート(25.0mg、45%)を得た。
LC/MS ESI (+): 482 (M+1)
【0300】
(b)1−(8−ヨードピリド[2,3−e][1,2,4]トリアゾロ[4,3−a]ピラジン−4−イル)−N−メチルアゼチジン−3−アミンの合成
tert−ブチル(1−(8−ヨードピリド[2,3−e][1,2,4]トリアゾロ[4,3−a]ピラジン−4−イル)アゼチジン−3−イル)(メチル)カルバメート(25.0mg、0.05mmol)をDCM(3.0mL)に溶かし、TFA(0.5mL)を0℃でゆっくり添加した。反応液を室温で1時間撹拌した後、反応液を減圧下で蒸留した。残渣をNaHCO水溶液で中和(pH=7)し、DCM/MeOH(9/1、30.0mL)で抽出した。有機層は塩水で洗浄し、無水NaSOで乾燥し、ろ過した後、減圧下で蒸留した。アミンシリカ上でカラムクロマトグラフィー(DCM:MeOH=96:4)で精製した。生成物を含有する画分を集め、蒸発して、アイボリーの固体化合物の1−(8−ヨードピリド[2,3−e][1,2,4]トリアゾロ[4,3−a]ピラジン−4−イル)−N−メチルアゼチジン−3−アミン(15.0mg、75%)を得た。
LC/MS ESI (+): 382 (M+1)
1H-NMR (300MHz, DMSO-d6); δ: 9.96 (s, 1H), 8.97 (d, 1H, J=2.1Hz), 8.68 (d, 1H, J=2.1Hz), 4.89 (m, 1H), 4.42 (m, 2H), 4.00 (m, 1H), 3.70 (m, 1H), 2.29 (s, 3H)
【0301】
実施例49
8−ヨード−4−(4−メチルピペラジン−1−イル)ピリド[2,3−e][1,2,4]トリアゾロ[4,3−a]ピラジンの合成
(a)5−ヨードピリジン−2,3−ジアミンの合成
5−ヨード−3−ニトロピリジン−2−アミン(2000.0mg、7.55mmol)、Fe(4800.0mg、85.90mmol)と濃いHCl(0.1mL)をEtOH(7.0mL)と水(2.0mL)の混合物に添加した後、懸濁液を100℃で30分間撹拌した。反応液を室温に冷却した後、セライトでろ過し、減圧下で蒸留した。残渣をシリカ上でカラムクロマトグラフィー(MeOH:DCM=1:40)で精製した。生成物を含有する画分を集め、蒸発して、褐色の固体化合物の5−ヨードピリジン−2,3−ジアミン(1710.0mg、97%)を得た。
LC/MS ESI(+): 236 (M+1)
1H-NMR (300 MHz, DMSO-d6); δ: 7.37 (d, 1H, J=2.1Hz), 6.91 (d, 1H, J=2.1Hz), 5.59 (s, 2H), 4.91 (s, 2H)
【0302】
(b)2,3−ジクロロ−7−ヨードピリド[2,3−b]ピラジンの合成
5−ヨードピリジン−2,3−ジアミン(1400.0mg、5.96mmol)とジエチルオキサレート(10.0mL)の混合液を100℃で12時間撹拌した後、室温に冷却した。反応液にEtOを加え、生成された固体をろ過し、減圧下で乾燥して、褐色の固体化合物の7−ヨードピリド[2,3−b]ピラジン−2,3−ジオールを得た。精製されていない7−ヨードピリド[2,3−b]ピラジン−2,3−ジオールとPOCl(15.0mL)の混合液を150℃で12時間撹拌した後、室温に冷却した。反応液を氷水に注ぎ、生成された固体をろ過し、減圧下で乾燥して、褐色の固体化合物の2,3−ジクロロ−7−ヨードピリド[2,3−b]ピラジン(1080.0mg、56%)を得た。
LC/MS ESI(+): 326 (M+1), 328 (M+3)
【0303】
(c)2−クロロ−7−ヨード−3−(4−メチルピペラジン−1−イル)ピリド[2,3−b]ピラジンの合成
2,3−ジクロロ−7−ヨードピリド[2,3−b]ピラジン(50.0mg、0.15mmol)とTEA(213.0μL、1.53mmol)をDCM(2.0mL)に溶かし、N−メチルピペラジン(16.0mL、0.15mmol)を0℃でゆっくり添加した。反応液を0℃で1時間撹拌した後、濃縮し、シリカ上でカラムクロマトグラフィー(MeOH:DCM=5:95)で精製した。生成物を含有する画分を集め、蒸発して、黄色の固体化合物の2−クロロ−7−ヨード−3−(4−メチルピペラジン−1−イル)ピリド[2,3−b]ピラジン(40.0mg、67%)を得た。
LC/MS ESI (+): 390 (M+1), 392 (M+3)
【0304】
(d)2−ヒドラジニル−7−ヨード−3−(4−メチルピペラジン−1−イル)ピリド[2,3−b]ピラジンの合成
2−クロロ−7−ヨード−3−(4−メチルピペラジン−1−イル)ピリド[2,3−b]ピラジン(40.0mg、0.10mmol)とヒドラジン一水和物(7.5μL、0.15mmol)をEtOH(1.0mL)に溶かし、室温で3時間撹拌した後、生成された固体をろ過して、黄色の固体化合物の2−ヒドラジニル−7−ヨード−3−(4−メチルピペラジン−1−イル)ピリド[2,3−b]ピラジン(39.4mg、100%)を得た。
LC/MS ESI(+): 386 (M+1)
【0305】
(e)8−ヨード−4−(4−メチルピペラジン−1−イル)ピリド[2,3−e][1,2,4]トリアゾロ[4,3−a]ピラジンの合成
2−ヒドラジニル−7−ヨード−3−(4−メチルピペラジン−1−イル)ピリド[2,3−b]ピラジン(39.4mg、0.10mmol)とトリメチルオルトホルメート(2.0mL)の混合液を80℃で3時間撹拌した後、室温に冷却した。EtOを加え、生成された固体をろ過した後、減圧下で乾燥した。残渣をシリカ上でカラムクロマトグラフィー(MeOH:DCM=5:95)で精製した。生成物を含有する画分を集め、蒸発して、黄色の固体化合物の8−ヨード−4−(4−メチルピペラジン−1−イル)ピリド[2,3−e][1,2,4]トリアゾロ[4,3−a]ピラジン(13.5mg、34%)を得た。
LC/MS ESI(+): 396 (M+1)
1H-NMR (300MHz, DMSO-d6); δ: 10.00 (s, 1H), 9.00 (d, 1H, J=2.1Hz), 8.71 (d, 1H, J=2.1Hz), 4.57-4.17 (m, 4H), 2.52 (m, 4H), 2.24 (s, 3H)
【0306】
実施例50
N−メチル−1−(8−メチルピリド[2,3−e][1,2,4]トリアゾロ[4,3−a]ピラジン−4−イル)アゼチジン−3−アミンの合成
(a)5−メチルピリジン−2,3−ジアミンの合成
5−メチル−3−ニトロピリジン−2−アミン(50000.0mg、0.33mol)をMeOH/EtOAc(1000.0mL)に溶かした後、10%Pd/C(5000.0mg)を添加した。フラスコ内を水素で置換した。反応液を室温で8時間反応した。反応液をセライトでろ過し、減圧下で蒸発して、褐色の固体化合物の5−メチルピリジン−2,3−ジアミン(98000.0mg、82%)を得た。
1H-NMR (300MHz, CDCl3); δ: 7.48 (s, 1H), 6.74 (s, 1H), 4.06 (bs, 2H), 3.27 (bs, 2H), 2.16 (s, 3H)
【0307】
(b)7−メチルピリド[2,3−b]ピラジン−2,3−ジオールの合成
5−メチルピリジン−2,3−ジアミン(98000.0mg、0.80mol)とシュウ酸(76900.0mg、0.85mol)を3N HCl(784.0mL)に加え、混合液を120℃で24時間撹拌した後、室温に冷却した。生成された固体をろ過した後、減圧下で乾燥して、褐色の固体化合物の7−メチルピリド[2,3−b]ピラジン−2,3−ジオール(140000.0mg、100%)を得た。
1H-NMR (300MHz, DMSO-d6); δ: 12.26 (bs, 1H), 11.97(bs, 1H), 7.90 (s, 1H), 7.25 (s, 1H), 2.25 (s, 3H)
【0308】
(c)2,3−ジクロロ−7−メチルピリド[2,3−b]ピラジンの合成
7−メチルピリド[2,3−b]ピラジン−2,3−ジオール(140000.0mg、0.79mol)とPOCl(900.0mL)の混合液を130℃で24時間撹拌した後、室温に冷却した。反応液を氷水に注ぎ、生成された固体をろ過した後、減圧下で乾燥し、シリカ上でカラムクロマトグラフィー(DCM)で精製した。生成物を含有する画分を集め、蒸発して、褐色の固体化合物の2,3−ジクロロ−7−メチルピリド[2,3−b]ピラジン(55000.0mg、33%)を得た。
【0309】
(d)tert−ブチル(1−(2−クロロ−7−メチルピリド[2,3−b]ピラジン−3−イル)アゼチジン−3−イル)(メチル)カルバメートの合成
実施例2の工程(c)と同様にして、2,3−ジクロロ−7−メチルピリド[2,3−b]ピラジン(750.0mg、3.47mmol)とtert−ブチルアゼチジン−3−イル(メチル)カルバメート塩酸塩(850.0mg、3.82mmol)を反応して、淡黄色の固体化合物のtert−ブチル(1−(2−クロロ−7−メチルピリド[2,3−b]ピラジン−3−イル)アゼチジン−3−イル)(メチル)カルバメート(720.0mg、57%)を得た。
LC/MS ESI(+): 364 (M+1)
1H-NMR (300 MHz, CDCl3); δ: 8.74 (d, 1H, J=2.1 Hz), 7.91 (d, 1H, J=2.1 Hz), 5.05 (m, 1H), 4.71 (m, 2H), 4.53 (m, 2H), 2.99 (s, 3H), 2.51 (s, 3H), 1.50 (s, 9H)
【0310】
(e)tert−ブチルメチル(1−(8−メチルピリド[2,3−e][1,2,4]トリアゾロ[4,3−a]ピラジン−4−イル)アゼチジン−3−イル)カルバメートの合成
tert−ブチル(1−(2−クロロ−7−メチルピリド[2,3−b]ピラジン−3−イル)アゼチジン−3−イル)(メチル)カルバメート(320.0mg、0.88mmol)とヒドラジン一水和物(0.1mL、3.50mmol)をEtOH(8.0mL)に溶かし、40℃で12時間撹拌した後、EtOを加え、生成された固体をろ過した後、減圧下で乾燥して、濃い褐色の化合物tert−ブチル(1−(2−ヒドラジニル−7−メチルピリド[2,3−b]ピラジン−3−イル)アゼチジン−3−イル)(メチル)カルバメートを得た。精製されていない化合物tert−ブチル(1−(2−ヒドラジニル−7−メチルピリド[2,3−b]ピラジン−3−イル)アゼチジン−3−イル)(メチル)カルバメートとトリメチルオルトホルメート(4.0mL)を反応して、褐色の固体化合物のtert−ブチルメチル(1−(8−メチルピリド[2,3−e][1,2,4]トリアゾロ[4,3−a]ピラジン−4−イル)アゼチジン−3−イル)カルバメート(92.0mg、29%:2工程)を得た。
LC/MS ESI(+): 370 (M+1)
1H-NMR (300 MHz, CDCl3); δ: 9.14 (s, 1H), 8.52 (d, 1H, J=2.1 Hz), 7.84 (d, 1H, J=2.1 Hz), 4.60 (m, 5H), 2.99 (s, 3H), 2.46(s, 3H), 1.47 (s, 9H)
【0311】
(f)N−メチル−1−(8−メチルピリド[2,3−e][1,2,4]トリアゾロ[4,3−a]ピラジン−4−イル)アゼチジン−3−アミンの合成
tert−ブチルメチル(1−(8−メチルピリド[2,3−e][1,2,4]トリアゾロ[4,3−a]ピラジン−4−イル)アゼチジン−3−イル)カルバメート(90.0mg、0.24mmol)をDCM(2.0mL)とTFA(3.0mL)の混合物に溶かし、0℃で1時間撹拌した後、アミンシリカ上でカラムクロマトグラフィー(DCM:MeOH=50:1)で精製した。生成物を含有する画分を集め、蒸発して、黄色の固体化合物のN−メチル−1−(8−メチルピリド[2,3−e][1,2,4]トリアゾロ[4,3−a]ピラジン−4−イル)アゼチジン−3−アミン(39.0mg、59%)を得た。
LC/MS ESI(+): 270 (M+1)
1H-NMR (300 MHz, CDCl3); δ: 9.13 (s, 1H), 8.51 (d, 1H, J=2.1 Hz), 7.83 (d, 1H, J=2.1 Hz), 5.09 (m, 1H), 4.75-4.55 (m, 2H), 4.20 (m, 1H), 3.89 (m, 1H), 2.50 (s, 6H)
【0312】
実施例51
1−(8−(ジフルオロメチル)ピリド[2,3−e][1,2,4]トリアゾロ[4,3−a]ピラジン−4−イル)−N−メチルアゼチジン−3−アミンの合成
(a)tert−ブチル(1−(8−ホルミルピリド[2,3−e][1,2,4]トリアゾロ[4,3−a]ピラジン−4−イル)アゼチジン−3−イル)(メチル)カルバメートの合成
tert−ブチル(1−(8−ヨードピリド[2,3−e][1,2,4]トリアゾロ[4,3−a]ピラジン−4−イル)アゼチジン−3−イル)(メチル)カルバメート(270.0mg、0.56mmol)とTHF(5.6mL)の懸濁液に2.5M n−BuLiヘキサン溶液を−78℃でゆっくり添加した。反応液を−78℃で10分間撹拌した後、DMF(0.5mL)とTHF(2.0mL)の混合液を添加した。反応液を1時間撹拌し、NHCl水溶液を添加し、EtOAcで抽出した。有機層を塩水で洗浄し、無水NaSOで乾燥し、ろ過した後、減圧下で蒸留した。残渣をシリカ上でカラムクロマトグラフィー(MeOH:DCM=1:60)で精製した。生成物を含有する画分を集め、蒸発して、薄い白色の固体化合物のtert−ブチル(1−(8−ホルミルピリド[2,3−e][1,2,4]トリアゾロ[4,3−a]ピラジン−4−イル)アゼチジン−3−イル)(メチル)カルバメート(18.0mg、8%)を得た。
LC/MS ESI(+): 384 (M+1)
1H-NMR (300 MHz, DMSO-d6); δ: 10.14 (s, 1H), 10.10 (s, 1H), 9.04 (d, 1H, J=2.1 Hz), 8.97 (d, 1H, J=2.1 Hz), 5.09-5.00 (m, 2H), 4.89 (m, 1H), 4.60 (m, 1H), 4.46 (m, 1H), 2.94 (s, 3H), 1.42 (s, 9H)
【0313】
(b)tert−ブチル(1−(8−(ジフルオロメチル)ピリド[2,3−e][1,2,4]トリアゾロ[4,3−a]ピラジン−4−イル)アゼチジン−3−イル)(メチル)カルバメートの合成
tert−ブチル(1−(8−ホルミルピリド[2,3−e][1,2,4]トリアゾロ[4,3−a]ピラジン−4−イル)アゼチジン−3−イル)(メチル)カルバメート(11.0mg、0.03mmol)とデオキソ−フッ素(0.8mL)の懸濁液をマイクロ波反応器内で50W、70℃条件下で1.5時間反応し、室温に冷却した。反応液を氷水に注ぎ、NHCl水溶液を添加した後MeOH:DCM=1:20溶液で抽出した。有機層を無水NaSOで乾燥し、ろ過した後、減圧下で蒸留した。残渣をシリカ上でカラムクロマトグラフィー(MeOH:DCM=1:60)で精製した。生成物を含有する画分を集め、蒸発して、アイボリーの固体化合物のtert−ブチル(1−(8−(ジフルオロメチル)ピリド[2,3−e][1,2,4]トリアゾロ[4,3−a]ピラジン−4−イル)アゼチジン−3−イル)(メチル)カルバメート(5.0mg、45%)を得た。
1H-NMR (300 MHz, CDCl3); δ: 9.23 (s, 1H), 8.76 (s, 1H), 8.19 (s, 1H), 7.04-6.66 (m, 1H), 5.18 (m, 1H), 4.99 (m, 1H), 4.74 (m, 1H), 4.56 (m, 1H), 4.35-4.25 (m, 1H), 3.01 (s, 3H), 1.49 (s, 9H)
【0314】
(c)1−(8−(ジフルオロメチル)ピリド[2,3−e][1,2,4]トリアゾロ[4,3−a]ピラジン−4−イル)−N−メチルアゼチジン−3−アミンの合成
tert−ブチル(1−(8−(ジフルオロメチル)ピリド[2,3−e][1,2,4]トリアゾロ[4,3−a]ピラジン−4−イル)アゼチジン−3−イル)(メチル)カルバメート(5.0mg、0.01mmol)とDCM(0.6mL)の混合液にTFA(0.4mL)を添加し、室温で1時間撹拌した。反応液をアミンシリカ上でカラムクロマトグラフィー(MeOH:DCM=1:40)で精製した。生成物を含有する画分を集め、蒸発した。残渣にEtOを加え、生成された固体をろ過した後、減圧下で乾燥して、アイボリーの固体化合物の1−(8−(ジフルオロメチル)ピリド[2,3−e][1,2,4]トリアゾロ[4,3−a]ピラジン−4−イル)−N−メチルアゼチジン−3−アミン(1.5mg、41%)を得た。
LC/MS ESI(+): 306 (M+1)
1H-NMR (300 MHz, DMSO-d6); δ: 10.07 (s, 1H), 8.83 (s, 1H), 8.69 (s, 1H), 7.42-7.05 (m, 1H), 4.93 (m, 1H), 4.52-4.40 (m, 2H), 4.01 (m, 1H), 3.72 (m, 1H), 2.30 (s, 3H)
【0315】
実施例52
N−メチル−1−(8−(トリフルオロメチル)ピリド[2,3−e][1,2,4]トリアゾロ[4,3−a]ピラジン−4−イル)アゼチジン−3−アミンの合成
(a)3−ニトロ−5−(トリフルオロメチル)ピリジン−2−アミンの合成
5−(トリフルオロメチル)ピリジン−2−アミン(1700.0mg、10.49mmol)を濃いHSO(10.0mL)に溶かし、濃いHNO(1.7mL、26.22mmol)をゆっくり添加した。反応液を80℃で48時間撹拌した後、反応液を氷水に注ぎ、1N NaOH水溶液で塩基性化(pH=9)し、EtOAc(200.0mL)で抽出した。有機層は塩水で洗浄し、無水NaSOで乾燥し、ろ過した後、減圧下で蒸留した。シリカ上でカラムクロマトグラフィー(n−Hex:EtOAc=50:50)で精製した。生成物を含有する画分を集め、蒸発して、黄色の固体化合物の3−ニトロ−5−(トリフルオロメチル)ピリジン−2−アミン(538.0mg、25%)を得た。
LC/MS ESI (+): 208 (M+1)
1H-NMR (300MHz, CDCl3); δ: 8.67 (d, 1H, J=1.7Hz), 8.59 (d, 1H, J=1.7Hz), 7.92 (bs, 1H), 6.10 (bs, 1H)
【0316】
(b)5−(トリフルオロメチル)ピリジン−2,3−ジアミンの合成
3−ニトロ−5−(トリフルオロメチル)ピリジン−2−アミン(538.0mg、2.60mmol)とSnCl2HO(2340.0mg、10.39mmol)をDMF(5.0mL)に加え、60℃で12時間撹拌した。反応液を飽和NaHCO水溶液に注ぎ、中和(pH=7)し、EtOAc(200.0mL)で抽出した。有機層は塩水で洗浄し、無水NaSOで乾燥し、ろ過した後、減圧下で蒸発して、褐色の固体化合物の5−(トリフルオロメチル)ピリジン−2,3−ジアミンを得た。
LC/MS ESI (+): 178 (M+1)
【0317】
(c)2,3−ジクロロ−7−(トリフルオロメチル)ピリド[2,3−b]ピラジンの合成
精製されていない5−(トリフルオロメチル)ピリジン−2,3−ジアミンをジエチルオキサレート(10.0mL)に加え、混合液を120℃で12時間撹拌した後、室温に冷却した。EtOを加え、生成された固体をろ過し、減圧下で乾燥して、明るい褐色の固体化合物の7−(トリフルオロメチル)ピリド[2,3−b]ピラジン−2,3−ジオールを得た。精製されていない7−(トリフルオロメチル)ピリド[2,3−b]ピラジン−2,3−ジオールとPOCl(10.0mL)混合液を130℃で12時間撹拌した後、室温に冷却した。反応液を氷水に注ぎ、生成された固体をろ過した後、減圧下で乾燥して、褐色の固体化合物の2,3−ジクロロ−7−(トリフルオロメチル)ピリド[2,3−b]ピラジン(370.0mg、53%:3工程)を得た。
LC/MS ESI (+): 268 (M+1), 270 (M+3), 272(M+5)
【0318】
(d)tert−ブチル(1−(2−クロロ−7−(トリフルオロメチル)ピリド[2,3−b]ピラジン−3−イル)アゼチジン−3−イル)(メチル)カルバメートの合成
2,3−ジクロロ−7−(トリフルオロメチル)ピリド[2,3−b]ピラジン(100.0mg、0.37mmol)とTEA(0.26mL、1.85mmol)をDCM(10.0mL)に溶かし、DCM(5.0mL)に希釈したtert−ブチルアゼチジン−3−イル(メチル)カルバメート塩酸塩(83.0mg、0.37mmol)とTEA(0.26mL、1.85mmol)を0℃でゆっくり添加した。反応液を室温で1時間撹拌し、反応液を飽和NHCl水溶液に注ぎ、DCM(30.0mL)で抽出した。有機層は塩水で洗浄し、無水NaSOで乾燥し、ろ過した後、減圧下で蒸留した。アミンシリカ上でカラムクロマトグラフィー(DCM:MeOH=100:0)で精製した。生成物を含有する画分を集め、蒸発して、褐色の固体化合物のtert−ブチル(1−(2−クロロ−7−(トリフルオロメチル)ピリド[2,3−b]ピラジン−3−イル)アゼチジン−3−イル)(メチル)カルバメートを得た。
LC/MS ESI (+): 418 (M+1)
【0319】
(e)tert−ブチル(1−(2−ヒドラジニル−7−(トリフルオロメチル)ピリド[2,3−b]ピラジン−3−イル)アゼチジン−3−イル)(メチル)カルバメートの合成
精製されていないtert−ブチル(1−(2−クロロ−7−(トリフルオロメチル)ピリド[2,3−b]ピラジン−3−イル)アゼチジン−3−イル)(メチル)カルバメートとヒドラジン一水和物(47.0mg、0.93mmol)をEtOH(5.0mL)に溶かし、室温で12時間撹拌した後、減圧下で蒸留した。EtOを加え、生成された固体をろ過し、減圧下で乾燥して、黄色の固体化合物のtert−ブチル(1−(2−ヒドラジニル−7−(トリフルオロメチル)ピリド[2,3−b]ピラジン−3−イル)アゼチジン−3−イル)(メチル)カルバメートを得た。
LC/MS ESI (+): 414 (M+1)
【0320】
(f)tert−ブチルメチル(1−(8−(トリフルオロメチル)ピリド[2,3−e][1,2,4]トリアゾロ[4,3−a]ピラジン−4−イル)アゼチジン−3−イル)カルバメートの合成
精製されていないtert−ブチル(1−(2−ヒドラジニル−7−(トリフルオロメチル)ピリド[2,3−b]ピラジン−3−イル)アゼチジン−3−イル)(メチル)カルバメートとトリメチルオルトホルメート(10.0mL)の混合液を80℃で1時間撹拌した後、室温に冷却した。EtOを加え、生成された固体をろ過し、減圧下で乾燥して、アイボリーの固体化合物のtert−ブチルメチル(1−(8−(トリフルオロメチル)ピリド[2,3−e][1,2,4]トリアゾロ[4,3−a]ピラジン−4−イル)アゼチジン−3−イル)カルバメートを得た。
LC/MS ESI (+): 424 (M+1)
【0321】
(g)N−メチル−1−(8−(トリフルオロメチル)ピリド[2,3−e][1,2,4]トリアゾロ[4,3−a]ピラジン−4−イル)アゼチジン−3−アミンの合成
精製されていないtert−ブチルメチル(1−(8−(トリフルオロメチル)ピリド[2,3−e][1,2,4]トリアゾロ[4,3−a]ピラジン−4−イル)アゼチジン−3−イル)カルバメートをDCM(4.0mL)に溶かし、TFA(0.5mL)を0℃でゆっくり添加した。反応液を室温で1時間撹拌した後、反応液を減圧下で蒸留した。残渣をNaHCO水溶液で中和(pH=7)し、DCM(30.0mL)で抽出した。有機層は塩水で洗浄し、無水NaSOで乾燥し、ろ過した後、減圧下で蒸留した。アミンシリカ上でカラムクロマトグラフィー(DCM:MeOH=98:2)で精製した。生成物を含有する画分を集め、蒸発して、アイボリーの固体化合物のN−メチル−1−(8−(トリフルオロメチル)ピリド[2,3−e][1,2,4]トリアゾロ[4,3−a]ピラジン−4−イル)アゼチジン−3−アミン(26.7mg、20%:4工程)を得た。
LC/MS ESI (+): 324 (M+1)
1H-NMR (300MHz, DMSO-d6); δ: 10.1 (s, 1H), 9.01 (bs, 1H), 8.83 (bs, 1H), 4.95 (m, 1H), 4.48 (m, 2H), 4.03 (m, 1H), 3.74 (m, 1H), 2.30 (s, 3H)
【0322】
実施例53
4−(4−メチルピペラジン−1−イル)−8−(トリフルオロメチル)ピリド[2,3−e][1,2,4]トリアゾロ[4,3−a]ピラジンの合成
(a)2−クロロ−3−(4−メチルピペラジン−1−イル)−7−(トリフルオロメチル)ピリド[2,3−b]ピラジンの合成
2,3−ジクロロ−7−(トリフルオロメチル)ピリド[2,3−b]ピラジン(50.0mg、0.19mmol)とTEA(0.3mL、1.90mmol)をDCM(5.0mL)に溶かし、DCM(5.0mL)に希釈したN−メチルピペラジン(21.0mL、0.19mmol)を0℃でゆっくり添加した。反応液を室温で2時間撹拌し、飽和NHCl水溶液に注ぎ、DCM(30.0mL)で抽出した。有機層を塩水で洗浄し、無水NaSOで乾燥し、ろ過した後、減圧下で蒸留した。残渣をアミンシリカ上でカラムクロマトグラフィー(DCM:MeOH=100:0)で精製した。生成物を含有する画分を集め、蒸発して、黄色の固体化合物の2−クロロ−3−(4−メチルピペラジン−1−イル)−7−(トリフルオロメチル)ピリド[2,3−b]ピラジン(53.0mg、85%)を得た。
LC/MS ESI (+): 332 (M+1), 334 (M+3)
【0323】
(b)4−(4−メチルピペラジン−1−イル)−8−(トリフルオロメチル)ピリド[2,3−e][1,2,4]トリアゾロ[4,3−a]ピラジンの合成
2−クロロ−3−(4−メチルピペラジン−1−イル)−7−(トリフルオロメチル)ピリド[2,3−b]ピラジン(53.0mg、0.16mmol)とヒドラジン一水和物(0.1mL、2.04mmol)をEtOH(2.0mL)に溶かし、室温で1時間撹拌し、減圧下で蒸留した。反応液を飽和NHCl水溶液に注ぎ、DCM(30.0mL)で抽出した。有機層を塩水で洗浄し、無水NaSOで乾燥し、ろ過した後、減圧下で乾燥して、黄色の固体化合物の2−ヒドラジニル−3−(4−メチルピペラジン−1−イル)−7−(トリフルオロメチル)ピリド[2,3−b]ピラジンを得た。精製されていない2−ヒドラジニル−3−(4−メチルピペラジン−1−イル)−7−(トリフルオロメチル)ピリド[2,3−b]ピラジンとトリメチルオルトホルメート(2.0mL)の混合液を80℃で1時間撹拌し、室温に冷却した。EtOを加え、生成された固体をろ過した後、減圧下で乾燥した。残渣をアミンシリカ上でカラムクロマトグラフィー(DCM:MeOH=100:0)で精製した。生成物を含有する画分を集め、蒸発して、アイボリーの固体化合物の4−(4−メチルピペラジン−1−イル)−8−(トリフルオロメチル)ピリド[2,3−e][1,2,4]トリアゾロ[4,3−a]ピラジン(14.3mg、23%:3工程)を得た。
LC/MS ESI (+): 338 (M+1)
1H-NMR (300MHz, DMSO-d6); δ: 10.13 (s, 1H), 9.05 (d, 1H, J=2.1Hz), 8.87 (d, 1H, J=2.1Hz), 5.00-4.00 (m, 4H), 2.53 (m, 4H), 2.26 (s, 3H)
【0324】
実施例54
1−(8−エチニルピリド[2,3−e][1,2,4]トリアゾロ[4,3−a]ピラジン−4−イル)−N−メチルアゼチジン−3−アミンの合成
(a)tert−ブチルメチル(1−(8−((トリメチルシリル)エチニル)ピリド[2,3−e][1,2,4]トリアゾロ[4,3−a]ピラジン−4−イル)アゼチジン−3−イル)カルバメートの合成
tert−ブチル(1−(8−ブロモピリド[2,3−e][1,2,4]トリアゾロ[4,3−a]ピラジン−4−イル)アゼチジン−3−イル)(メチル)カルバメート(50.0mg、0.12mmol)とTMS−アセチレン(81.0μL、0.58mmol)、PdCl(PPh(8.1mg、0.01mmol)、CuI(4.4mg、0.02mmol)、TEA(0.5mL)をDMF(0.5mL)に添加した後、混合液をマイクロ波合成装置内で50W、70℃条件下で1.5時間反応し、室温に冷却した。反応液にDCMと水を加え、生成された固体をろ過した後、得られた灰色の固体をMeOH:DCM=1:9溶液で撹拌し、ろ過した。ろ液を減圧下で蒸留して、灰色の固体化合物のtert−ブチルメチル(1−(8−((トリメチルシリル)エチニル)ピリド[2,3−e][1,2,4]トリアゾロ[4,3−a]ピラジン−4−イル)アゼチジン−3−イル)カルバメート(50.0mg、96%)を得た。
LC/MS ESI(+): 452 (M+1)
1H-NMR (300 MHz, DMSO-d6) δ: 10.00 (s, 1H), 8.75 (d, 1H, J=2.1 Hz), 8.57 (d, 1H, J=2.1 Hz), 5.25-4.85 (m, 2H), 4.82 (m, 1H), 4.51 (m, 1H), 4.41 (m, 1H), 2.93 (s, 3H), 1.42 (s, 9H), 0.27 (s, 9H)
【0325】
(b)1−(8−エチニルピリド[2,3−e][1,2,4]トリアゾロ[4,3−a]ピラジン−4−イル)−N−メチルアゼチジン−3−アミンの合成
tert−ブチルメチル(1−(8−((トリメチルシリル)エチニル)ピリド[2,3−e][1,2,4]トリアゾロ[4,3−a]ピラジン−4−イル)アゼチジン−3−イル)カルバメート(50.0mg、0.11mmol)を4N HClジオキサン溶液(1.0mL)に溶かし、反応液を室温で1時間撹拌した後、生成された固体をろ過した。ろ過して得られた固体をTHF(1.0mL)に溶かした後、TBAF(0.2mL、0.22mmol)を添加した。反応液を室温で1時間撹拌した後、MeOHを加え、生成された固体をろ過した後、減圧下で乾燥して、アイボリーの固体化合物の1−(8−エチニルピリド[2,3−e][1,2,4]トリアゾロ[4,3−a]ピラジン−4−イル)−N−メチルアゼチジン−3−アミン(6.0mg、19%)を得た。
LC/MS ESI(+): 280 (M+1)
1H-NMR (300 MHz, DMSO-d6); δ: 9.99 (s, 1H), 8.76 (d, 1H, J=1.8 Hz), 8.60 (d, 1H, J=1.8 Hz), 4.94 (m, 1H), 4.60-4.40 (m, 3H), 4.10 (m, 1H), 3.81 (m, 1H), 3.16 (m, 1H), 2.36 (s, 3H)
【0326】
実施例55
N−メチル−1−(8−ビニルピリド[2,3−e][1,2,4]トリアゾロ[4,3−a]ピラジン−4−イル)アゼチジン−3−アミンの合成
(a)tert−ブチルメチル(1−(8−ビニルピリド[2,3−e][1,2,4]トリアゾロ[4,3−a]ピラジン−4−イル)アゼチジン−3−イル)カルバメートの合成
tert−ブチル(1−(8−ブロモピリド[2,3−e][1,2,4]トリアゾロ[4,3−a]ピラジン−4−イル)アゼチジン−3−イル)(メチル)カルバメート(150.0mg、0.35mmol)とトリブチルビニルスズ(1.0mL、3.45mmol)、Pd(OAc)(15.0mg、0.07mmol)、CuI(39.4mg、0.21mmol)、P(o−Tol)(42.0mg、0.14mmol)、TEA(240.0μL、1.73mmol)をCHCN(2.5mL)に添加した後、混合液をマイクロ波反応器内で100W、100℃条件下で3時間反応した後、室温に冷却した。反応液をシリカ上でカラムクロマトグラフィー(MeOH:DCM=1:60)で精製した。生成物を含有する画分を集め、蒸発して、アイボリーの固体化合物のtert−ブチルメチル(1−(8−ビニルピリド[2,3−e][1,2,4]トリアゾロ[4,3−a]ピラジン−4−イル)アゼチジン−3−イル)カルバメート(15.0mg、11%)を得た。
LC/MS ESI(+): 382 (M+1)
1H-NMR (300 MHz, DMSO-d6); δ: 10.00 (s, 1H), 8.78 (s, 1H), 8.62 (bs, 1H), 6.86 (m, 1H), 6.06 (m, 1H), 5.45 (m, 1H), 5.20-4.65 (m, 3H), 4.65-4.20 (m, 2H), 2.93 (s, 3H), 1.42 (s, 9H)
【0327】
(b)N−メチル−1−(8−ビニルピリド[2,3−e][1,2,4]トリアゾロ[4,3−a]ピラジン−4−イル)アゼチジン−3−アミンの合成
tert−ブチルメチル(1−(8−ビニルピリド[2,3−e][1,2,4]トリアゾロ[4,3−a]ピラジン−4−イル)アゼチジン−3−イル)カルバメート(15.0mg、0.02mmol)をDCM(0.6mL)に溶かし、TFA(0.4mL)を添加した。反応液を室温で1時間撹拌した後、アミンシリカ上でカラムクロマトグラフィー(MeOH:DCM=1:40)で精製した。生成物を含有する画分を集め、蒸発して、アイボリーの固体化合物のN−メチル−1−(8−ビニルピリド[2,3−e][1,2,4]トリアゾロ[4,3−a]ピラジン−4−イル)アゼチジン−3−アミン(1.5mg、29%)を得た。
LC/MS ESI(+): 282 (M+1)
1H-NMR (300 MHz, DMSO-d6); δ: 9.99 (s, 1H), 8.76 (s, 1H), 8.60 (s, 1H), 6.86 (m, 1H), 6.06 (m, 1H), 5.45 (m, 1H), 4.90 (m, 1H), 4.55-4.25 (m, 2H), 3.99 (m, 1H), 3.71 (m, 1H), 2.29 (s, 3H)
【0328】
実施例56
1−(8−エチルピリド[2,3−e][1,2,4]トリアゾロ[4,3−a]ピラジン−4−イル)−N−メチルアゼチジン−3−アミンの合成
tert−ブチルメチル(1−(8−ビニルピリド[2,3−e][1,2,4]トリアゾロ[4,3−a]ピラジン−4−イル)アゼチジン−3−イル)カルバメート(12.0mg、0.03mmol)をMeOH(1.0mL)に溶かした後、10%Pd/C(4.8mg)を添加し、フラスコ内を水素で置換した後、12時間反応した。反応液をセライトでろ過した後、減圧下で蒸留した。残渣をDCM(0.6mL)に溶かしてTFA(0.4mL)を添加した。反応液を1時間撹拌した後、アミンシリカ上でカラムクロマトグラフィー(MeOH:DCM=1:40)で精製した。生成物を含有する画分を集め、蒸発して、アイボリーの固体化合物の1−(8−エチルピリド[2,3−e][1,2,4]トリアゾロ[4,3−a]ピラジン−4−イル)−N−メチルアゼチジン−3−アミン(3.5mg、39%)を得た。
LC/MS ESI(+): 284 (M+1)
1H-NMR (300 MHz, CDCl3); δ: 9.15 (s, 1H), 8.52 (d, 1H, J=2.1 Hz), 7.82 (d, 1H, J=2.1 Hz), 5.09 (m, 1H), 4.78-4.50 (m, 2H), 4.22 (m, 1H), 3.85 (m, 1H), 2.80 (q, 2H, J=7.5 Hz), 2.49 (s, 3H), 1.35 (t, 3H, J=7.5 Hz)
【0329】
実施例57
4−(3−(メチルアミノ)アゼチジン−1−イル)ピリド[2,3−e][1,2,4]トリアゾロ[4,3−a]ピラジン−8−オールの合成
1−(8−メトキシピリド[2,3−e][1,2,4]トリアゾロ[4,3−a]ピラジン−4−イル)−N−メチルアゼチジン−3−アミン(38.0mg、0.13mmol)をDCM(3.0mL)に溶かし、−78℃に冷却し、DCMに1Mの濃度で溶けているトリブロモボラン(3.0mL)を添加した。温度をゆっくり40℃に昇温し、12時間撹拌した後、再び−78℃に冷却し、MeOH(3.0mL)を添加した。反応液を室温に昇温し、濃縮し、アミンシリカ上でカラムクロマトグラフィー(DCM:MeOH=95:5〜90:10)で精製した。生成物を含有する画分を集め、蒸発して、白色の固体化合物の4−(3−(メチルアミノ)アゼチジン−1−イル)ピリド[2,3−e][1,2,4]トリアゾロ[4,3−a]ピラジン−8−オール(18.0mg、50%)を得た。
LC/MS ESI (+): 272 (M+1)
1H-NMR (300MHz, MeOH-d4); δ: 9.73 (s, 1H), 8.20 (m, 1H), 7.90 (m, 1H), 4.81 (m, 2H), 4.45 (m, 2H), 4.01 (m, 1H), 2.59 (s, 3H)
【0330】
実施例58
1−(8−メトキシピリド[2,3−e][1,2,4]トリアゾロ[4,3−a]ピラジン−4−イル)−N−メチルアゼチジン−3−アミンの合成
(a)tert−ブチル(1−(8−メトキシピリド[2,3−e][1,2,4]トリアゾロ[4,3−a]ピラジン−4−イル)アゼチジン−3−イル)(メチル)カルバメートの合成
MeOH(4.5mL)とNaH(450.0mg)を混合した溶液を室温で30分間撹拌した後、tert−ブチル(1−(8−ブロモピリド[2,3−e][1,2,4]トリアゾロ[4,3−a]ピラジン−4−イル)アゼチジン−3−イル)(メチル)カルバメート(300.0mg、0.69mmol)とCuI(262.8mg、1.38mmol)をDMF(4.5mL)に溶かした溶液に添加した。反応液をマイクロ波反応器内で60W、90℃条件下で30分間反応し、室温に冷却した後、濃縮し、シリカ上でカラムクロマトグラフィー(MeOH:DCM=5:95)で精製した。生成物を含有する画分を集め、蒸発して、白色の固体化合物のtert−ブチル(1−(8−メトキシピリド[2,3−e][1,2,4]トリアゾロ[4,3−a]ピラジン−4−イル)アゼチジン−3−イル)(メチル)カルバメート(49.0mg、55%)を得た。
LC/MS ESI(+): 386 (M+1)
【0331】
(b)1−(8−メトキシピリド[2,3−e][1,2,4]トリアゾロ[4,3−a]ピラジン−4−イル)−N−メチルアゼチジン−3−アミンの合成
tert−ブチル(1−(8−メトキシピリド[2,3−e][1,2,4]トリアゾロ[4,3−a]ピラジン−4−イル)アゼチジン−3−イル)(メチル)カルバメート(49.0mg、0.13mmol)をDCM(0.6mL)に溶かし、TFA(0.4mL)を0℃でゆっくり添加した。反応液を室温で1時間撹拌した後、濃縮し、アミンシリカ上でカラムクロマトグラフィー(MeOH:DCM=5:95)で精製した。生成物を含有する画分を集め、蒸発して、白色の固体化合物の1−(8−メトキシピリド[2,3−e][1,2,4]トリアゾロ[4,3−a]ピラジン−4−イル)−N−メチルアゼチジン−3−アミン(25.0mg、33%)を得た。
LC/MS ESI (+): 286 (M+1)
1H-NMR (300MHz, MeOH-d4); δ: 9.82 (s, 1H), 8.30 (d, 1H, J=2.7Hz), 8.15 (d, 1H, J=2.7Hz), 4.76-4.19 (m, 4H), 4.00 (s, 3H), 3.83 (m, 1H), 2.43 (s, 3H)
【0332】
実施例59
1−(8−(ジフルオロメトキシ)ピリド[2,3−e][1,2,4]トリアゾロ[4,3−a]ピラジン−4−イル)−N−メチルアゼチジン−3−アミンの合成
(a)tert−ブチル(1−(8−(ベンジルオキシ)ピリド[2,3−e][1,2,4]トリアゾロ[4,3−a]ピラジン−4−イル)アゼチジン−3−イル)(メチル)カルバメートの合成
tert−ブチル(1−(8−(ベンジルオキシ)ピリド[2,3−e][1,2,4]トリアゾロ[4,3−a]ピラジン−4−イル)アゼチジン−3−イル)(メチル)カルバメート(200.0mg、0.60mmol)、1,10−フェナントロリン(21.6mg、0.12mmol)、炭酸セシウム(391.0mg、1.20mmol)、CuI(114.3mg、0.60mmol)をベンジルアルコール(4.0mL)に溶かし、マイクロ波反応器内で100W、100℃条件下で2時間反応し、室温に冷却した後、水36.0mLを添加した。反応液を減圧下で濃縮し、シリカ上でカラムクロマトグラフィー(MeOH:DCM=5:95)で精製した。生成物を含有する画分を集め、蒸発して、白色の固体化合物のtert−ブチル(1−(8−(ベンジルオキシ)ピリド[2,3−e][1,2,4]トリアゾロ[4,3−a]ピラジン−4−イル)アゼチジン−3−イル)(メチル)カルバメート(120.0mg、43%)を得た。
LC/MS ESI (+): 462 (M+1)
【0333】
(b)tert−ブチル(1−(8−ヒドロキシピリド[2,3−e][1,2,4]トリアゾロ[4,3−a]ピラジン−4−イル)アゼチジン−3−イル)(メチル)カルバメートの合成
tert−ブチル(1−(8−(ベンジルオキシ)ピリド[2,3−e][1,2,4]トリアゾロ[4,3−a]ピラジン−4−イル)アゼチジン−3−イル)(メチル)カルバメート(120.0mg、0.32mmol)と10%Pd/C(30.0mg)をMeOH(10.0mL)に溶かし、フラスコ内を水素で置換し、室温で3日間撹拌した。反応液をセライトでろ過した後、減圧下で蒸留し、カラムクロマトグラフィー(MeOH:DCM=5:95)で精製した。生成物を含有する画分を集め、蒸発して、白色の固体化合物のtert−ブチル(1−(8−ヒドロキシピリド[2,3−e][1,2,4]トリアゾロ[4,3−a]ピラジン−4−イル)アゼチジン−3−イル)(メチル)カルバメート(40.0mg、34%)を得た。
LC/MS ESI (+): 372 (M+1)
【0334】
(c)1−(8−(ジフルオロメトキシ)ピリド[2,3−e][1,2,4]トリアゾロ[4,3−a]ピラジン−4−イル)−N−メチルアゼチジン−3−アミンの合成
tert−ブチル(1−(8−ヒドロキシピリド[2,3−e][1,2,4]トリアゾロ[4,3−a]ピラジン−4−イル)アゼチジン−3−イル)(メチル)カルバメート(20.0mg、0.05mmL)をCHCN(0.7mL)に溶かし、水(0.7mL)に溶かしたKOH(60.0mg、1.08mmol)を加え、ジエチル(ブロモジフルオロメチル)ホスホネート(60.0μL、0.32mmol)を加えた後、室温で2時間撹拌した。反応液を減圧下で濃縮し、精製なしにDCM(1.0mL)に溶かした後、TFA(0.2mL)を添加した。反応液を室温で1時間撹拌し、アミンシリカ上でカラムクロマトグラフィー(MeOH:DCM=5:95)で精製した。生成物を含有する画分を集め、蒸発して、白色の固体化合物の1−(8−(ジフルオロメトキシ)ピリド[2,3−e][1,2,4]トリアゾロ[4,3−a]ピラジン−4−イル)−N−メチルアゼチジン−3−アミン(10.0mg、17%)を得た。
LC/MS ESI (+): 322 (M+1)
1H-NMR (300MHz, MeOH-d4); δ: 9.79 (s, 1H), 8.41 (m, 2H), 7.24-6.75 (m, 1H), 5.03 (m, 1H), 4.57 (m, 2H), 4.15 (m, 1H), 3.82 (m, 1H), 2.43 (s, 3H)
【0335】
実施例60
8−クロロ−7−メトキシ−4−(4−メチルピペラジン−1−イル)ピリド[2,3−e][1,2,4]トリアゾロ[4,3−a]ピラジンの合成
7,8−ジクロロ−4−(4−メチルピペラジン−1−イル)ピリド[2,3−e][1,2,4]トリアゾロ[4,3−a]ピラジン(10.0mg、0.03mmol)、NaH(4.0mg:60%油中、0.12mmol)をMeOH(1.0mL)に溶かし、マイクロ波反応器内で60W、90℃で1時間反応した後、減圧下で蒸留した。アミンシリカ上でカラムクロマトグラフィー(DCM:MeOH=99:1)で精製した。生成物を含有する画分を集め、蒸発して、アイボリーの固体化合物の8−クロロ−7−メトキシ−4−(4−メチルピペラジン−1−イル)ピリド[2,3−e][1,2,4]トリアゾロ[4,3−a]ピラジン(3.7mg、37%)を得た。
LC/MS ESI (+): 334 (M+1), 336 (M+3)
1H-NMR (300MHz, DMSO-d6); δ: 9.91 (s, 1H), 8.85 (s, 1H), 4.41 (m, 4H), 4.01 (m, 3H), 2.50 (m, 4H), 2.26 (s, 3H)
【0336】
実施例61
8−クロロ−7−メトキシ−4−(ピペラジン−1−イル)ピリド[2,3−e][1,2,4]トリアゾロ[4,3−a]ピラジンの合成
実施例2の工程(c)〜(e)と同様にして、2,3,6,7−テトラクロロピリド[2,3−b]ピラジンから得られたtert−ブチル4−(7,8−ジクロロピリド[2,3−e][1,2,4]トリアゾロ[4,3−a]ピラジン−4−イル)ピペラジン−1−カルボキシラート(20.0mg、0.05mmol)、NaH(9.0mg:60%油中、0.25mmol)をMeOH(1.0mL)に溶かした後、マイクロ波反応器内で60W、90℃で1時間撹拌し、減圧下で蒸留した。アミンシリカ上でカラムクロマトグラフィー(DCM:MeOH=100:0)で精製した。生成物を含有する画分を集め、蒸発して、アイボリーの固体化合物のtert−ブチル4−(8−クロロ−7−メトキシピリド[2,3−e][1,2,4]トリアゾロ[4,3−a]ピラジン−4−イル)ピペラジン−1−カルボキシラートを得た。tert−ブチル4−(8−クロロ−7−メトキシピリド[2,3−e][1,2,4]トリアゾロ[4,3−a]ピラジン−4−イル)ピペラジン−1−カルボキシラートをDCM(2.0mL)に溶かし、TFA(0.5mL)を0℃でゆっくり添加した。反応液を室温で2時間撹拌し、減圧下で蒸留した。残渣をTEAで中和(pH=7)し、アミンシリカ上でカラムクロマトグラフィー(DCM:MeOH=99:1)で精製した。生成物を含有する画分を集め、蒸発して、アイボリーの固体化合物の8−クロロ−7−メトキシ−4−(ピペラジン−1−イル)ピリド[2,3−e][1,2,4]トリアゾロ[4,3−a]ピラジン(9.0mg、60%:2工程)を得た。
LC/MS ESI (+): 320 (M+1), 322 (M+3)
1H-NMR (300MHz, DMSO-d6); δ: 9.98 (s, 1H), 8.92 (s, 1H), 4.40 (m, 4H), 4.08 (s, 3H), 2.94 (m, 4H)
【0337】
実施例62
7,8−ジクロロ−4−(ピペラジン−1−イル)ピリド[2,3−e][1,2,4]トリアゾロ[4,3−a]ピラジンの合成
tert−ブチル4−(7,8−ジクロロピリド[2,3−e][1,2,4]トリアゾロ[4,3−a]ピラジン−4−イル)ピペラジン−1−カルボキシラート(20.0mg、0.05mmol)をDCM(2.0mL)に溶かし、TFA(0.5mL)を0℃でゆっくり添加した。反応液を室温で2時間撹拌した後、反応液を減圧下で蒸留した。残渣をTEAで中和(pH=7)し、アミンシリカ上でカラムクロマトグラフィー(DCM:MeOH=99:1)で精製した。生成物を含有する画分を集め、蒸発して、アイボリーの固体化合物の7,8−ジクロロ−4−(ピペラジン−1−イル)ピリド[2,3−e][1,2,4]トリアゾロ[4,3−a]ピラジン(14.0mg、92%)を得た。
LC/MS ESI (+): 324 (M+1), 326 (M+3)
1H-NMR (300MHz, DMSO-d6); δ: 10.01 (s, 1H), 9.08 (s, 1H), 5.00-4.00 (m, 4H), 2.95 (m, 4H)
【0338】
実施例63
8−クロロ−7−エトキシ−4−(ピペラジン−1−イル)ピリド[2,3−e][1,2,4]トリアゾロ[4,3−a]ピラジンの合成
tert−ブチル4−(7,8−ジクロロピリド[2,3−e][1,2,4]トリアゾロ[4,3−a]ピラジン−4−イル)ピペラジン−1−カルボキシラート(20.0mg、0.05mmol)、NaOEt(16.0mg、0.25mmol)をEtOH(1.0mL)に溶かした後、マイクロ波反応器内で60W、90℃条件下で1時間反応し、室温に冷却した後、減圧下で蒸留した。アミンシリカ上でカラムクロマトグラフィー(DCM:MeOH=99:1)で精製した。生成物を含有する画分を集め、蒸発して、アイボリーの固体化合物のtert−ブチル4−(8−クロロ−7−エトキシピリド[2,3−e][1,2,4]トリアゾロ[4,3−a]ピラジン−4−イル)ピペラジン−1−カルボキシラートを得た。tert−ブチル4−(8−クロロ−7−エトキシピリド[2,3−e][1,2,4]トリアゾロ[4,3−a]ピラジン−4−イル)ピペラジン−1−カルボキシラートをDCM(2.0mL)に溶かし、TFA(0.5mL)を0℃でゆっくり添加した。反応液を室温で2時間撹拌した後、反応液を減圧下で蒸留した。残渣をTEAで中和(pH=7)し、アミンシリカ上でカラムクロマトグラフィー(DCM:MeOH=99:1)で精製した。生成物を含有する画分を集め、蒸発して、アイボリーの固体化合物の8−クロロ−7−エトキシ−4−(ピペラジン−1−イル)ピリド[2,3−e][1,2,4]トリアゾロ[4,3−a]ピラジン(4.0mg、25%:2工程)を得た。
LC/MS ESI (+): 334 (M+1), 336 (M+3)
1H-NMR (300MHz, DMSO-d6); δ: 9.98 (m, 1H), 8.91 (m, 1H), 4.53 (q, 2H, J=7.1Hz), 4.40 (m, 4H), 2.95 (m, 4H), 1.46 (t, 3H, J=7.1Hz)
【0339】
実施例64
8−クロロ−4−(4−メチルピペラジン−1−イル)−7−(2,2,2−トリフルオロエトキシ)ピリド[2,3−e][1,2,4]トリアゾロ[4,3−a]ピラジンの合成
7,8−ジクロロ−4−(4−メチルピペラジン−1−イル)ピリド[2,3−e][1,2,4]トリアゾロ[4,3−a]ピラジン(10.0mg、0.03mmol)、NaH(12.0mg:60%油中、0.30mmol)をCFCHOH(1.0mL)に溶かした後、マイクロ波反応器内で60W、120℃で1時間撹拌し、減圧下で蒸留した。アミンシリカ上でカラムクロマトグラフィー(DCM:MeOH=99:1)で精製した。生成物を含有する画分を集め、蒸発して、アイボリーの固体化合物の8−クロロ−4−(4−メチルピペラジン−1−イル)−7−(2,2,2−トリフルオロエトキシ)ピリド[2,3−e][1,2,4]トリアゾロ[4,3−a]ピラジン(3.51mg、29%)を得た。
LC/MS ESI (+): 402 (M+1), 404 (M+3)
1H-NMR (300MHz, DMSO-d6); δ: 9.93 (m, 1H), 8.93 (m, 1H), 5.14 (q, 2H, J=8.9Hz), 4.43 (m, 4H), 2.50 (m, 4H), 2.25 (s, 3H)
【0340】
実施例65
1−(8−ブロモ−9−メチルピリド[2,3−e][1,2,4]トリアゾロ[4,3−a]ピラジン−4−イル)−N−メチルアゼチジン−3−アミンの合成
(a)5−ブロモ−4−メチルピリジン−2,3−ジアミンの合成
5−ブロモ−4−メチル−3−ニトロピリジン−2−アミン(700.0mg、3.02mmol)、Fe(1680.0mg、30.20mmol)と濃いHCl(50.0μL)をEtOH(2.8mL)と水(0.7mL)に添加した後、懸濁液を100℃で30分間撹拌した。反応液を室温に冷却し、セライトでろ過し、減圧下で蒸留した。残渣をシリカ上でカラムクロマトグラフィー(MeOH:DCM=1:40)で精製した。生成物を含有する画分を集め、蒸発して、褐色の固体化合物の5−ブロモ−4−メチルピリジン−2,3−ジアミン(550.0mg、90%)を得た。
LC/MS ESI(+): 202 (M+1), 204 (M+3)
1H-NMR (300 MHz, DMSO-d6); δ: 7.37 (s, 1H), 5.49 (s, 2H), 4.74 (s, 2H), 2.12 (s, 3H)
【0341】
(b)7−ブロモ−8−メチルピリド[2,3−b]ピラジン−2,3−ジオールの合成
5−ブロモ−4−メチルピリジン−2,3−ジアミン(550.0mg、2.72mmol)とジエチルオキサレート(10.0mL)の混合液を100℃で12時間撹拌し、室温に冷却した。反応液にEtOを加え、生成された固体をろ過した後、減圧下で乾燥して、褐色の固体化合物の7−ブロモ−8−メチルピリド[2,3−b]ピラジン−2,3−ジオール(595.0mg、85%)を得た。
LC/MS ESI(+): 256 (M+1), 258 (M+3)
1H-NMR (300 MHz, DMSO-d6); δ: 12.40 (s, 1H), 11.57 (s, 1H), 8.19 (s, 1H), 2.45 (s, 3H)
【0342】
(c)7−ブロモ−2,3−ジクロロ−8−メチルピリド[2,3−b]ピラジンの合成
7−ブロモ−8−メチルピリド[2,3−b]ピラジン−2,3−ジオール(560.0mg、2.19mmol)とPOCl(5.0mL)の混合液を100℃で12時間撹拌し、室温に冷却した。反応液を氷水に注ぎ、生成された固体をろ過し、減圧下で乾燥した後、得られた固体をDCMに溶かし、シリカ上でカラムクロマトグラフィー(EtOAc:n−Hex=1:9)で精製した。生成物を含有する画分を集め、蒸発して、赤色の固体化合物の7−ブロモ−2,3−ジクロロ−8−メチルピリド[2,3−b]ピラジン(365.0mg、54%)を得た。
LC/MS ESI(+): 292 (M+1), 294 (M+3), 296 (M+5)
1H-NMR (300 MHz, DMSO-d6); δ: 9.25 (s, 1H), 2.78 (s, 3H)
【0343】
(d)tert−ブチル(1−(7−ブロモ−2−クロロ−8−メチルピリド[2,3−b]ピラジン−3−イル)アゼチジン−3−イル)(メチル)カルバメートの合成
7−ブロモ−2,3−ジクロロ−8−メチルピリド[2,3−b]ピラジン(50.0mg、0.17mmol)、tert−ブチルアゼチジン−3−イル(メチル)カルバメート塩酸塩(40.0mg、0.18mmol)とDCM(1.7mL)の混合液にTEA(72.0μL、0.51mmol)を0℃で添加し、1時間撹拌した。反応液をシリカ上でカラムクロマトグラフィー(EtOAc:n−Hex=1:5)で精製した。生成物を含有する画分を集め、蒸発して、黄色の固体化合物のtert−ブチル(1−(7−ブロモ−2−クロロ−8−メチルピリド[2,3−b]ピラジン−3−イル)アゼチジン−3−イル)(メチル)カルバメート(58.0mg、76%)を得た。
LC/MS ESI(+): 442 (M+1), 444 (M+3)
1H-NMR (300 MHz, DMSO-d6); δ: 8.85 (s, 1H), 4.86 (m, 1H), 4.65-4.55 (m, 2H), 4.49-4.40 (m, 2H), 2.90 (s, 3H), 2.66 (s, 3H), 1.41 (s, 9H)
【0344】
(e)tert−ブチル(1−(8−ブロモ−9−メチルピリド[2,3−e][1,2,4]トリアゾロ[4,3−a]ピラジン−4−イル)アゼチジン−3−イル)(メチル)カルバメートの合成
tert−ブチル(1−(7−ブロモ−2−クロロ−8−メチルピリド[2,3−b]ピラジン−3−イル)アゼチジン−3−イル)(メチル)カルバメート(56.0mg、0.13mmol)とEtOH(1.0mL)の懸濁液にヒドラジン一水和物(20.0μL、0.63mmol)を添加した。反応液を室温で1時間撹拌し、減圧下で蒸留した。残渣にEtOを加え、生成された固体をろ過し、減圧下で乾燥して、褐色の固体化合物のtert−ブチル(1−(7−ブロモ−2−ヒドラジニル−8−メチルピリド[2,3−b]ピラジン−3−イル)アゼチジン−3−イル)(メチル)カルバメートを得た。精製されていないtert−ブチル(1−(7−ブロモ−2−ヒドラジニル−8−メチルピリド[2,3−b]ピラジン−3−イル)アゼチジン−3−イル)(メチル)カルバメートをトリメチルオルトホルメート(2.0mL)に溶かし、85℃で3時間撹拌した。反応液を室温に冷却し、減圧下で蒸留した。残渣をシリカ上でカラムクロマトグラフィー(MeOH:DCM=1:40)で精製した。生成物を含有する画分を集め、蒸発して、薄茶色の固体化合物のtert−ブチル(1−(8−ブロモ−9−メチルピリド[2,3−e][1,2,4]トリアゾロ[4,3−a]ピラジン−4−イル)アゼチジン−3−イル)(メチル)カルバメート(25.0mg、45%)を得た。
LC/MS ESI(+): 448 (M+1), 450 (M+3)
【0345】
(f)1−(8−ブロモ−9−メチルピリド[2,3−e][1,2,4]トリアゾロ[4,3−a]ピラジン−4−イル)−N−メチルアゼチジン−3−アミンの合成
tert−ブチル(1−(8−ブロモ−9−メチルピリド[2,3−e][1,2,4]トリアゾロ[4,3−a]ピラジン−4−イル)アゼチジン−3−イル)(メチル)カルバメート(25.0mg、0.06mmol)とDCM(0.6mL)の混合液にTFA(0.4mL)を添加し、室温で1時間撹拌した。反応液をアミンシリカ上でカラムクロマトグラフィー(MeOH:DCM=1:40)で精製した。生成物を含有する画分を集め、蒸発した。残渣にEtOを加え、生成された固体をろ過し、減圧下で乾燥して、アイボリーの固体化合物の1−(8−ブロモ−9−メチルピリド[2,3−e][1,2,4]トリアゾロ[4,3−a]ピラジン−4−イル)−N−メチルアゼチジン−3−アミン(13.0mg、68%)を得た。
LC/MS ESI(+): 348 (M+1), 350 (M+3)
1H-NMR (300 MHz, DMSO-d6); δ: 9.82 (s, 1H), 8.63 (s, 1H), 4.90 (m, 1H), 4.45-4.35 (m, 2H), 3.99 (m, 1H), 3.71 (m, 1H), 2.90 (s, 3H), 2.30 (s, 3H)
【0346】
実施例66
8−ブロモ−9−メチル−4−(4−メチルピペラジン−1−イル)ピリド[2,3−e][1,2,4]トリアゾロ[4,3−a]ピラジンの合成
(a)7−ブロモ−2−クロロ−8−メチル−3−(4−メチルピペラジン−1−イル)ピリド[2,3−b]ピラジンの合成
7−ブロモ−2,3−ジクロロ−8−メチルピリド[2,3−b]ピラジン(50.0mg、0.17mmol)、N−メチルピペラジン(20.0μL、0.18mmol)とDCM(1.7mL)の混合液にTEA(72.0μL、0.51mmol)を0℃で添加し、1時間撹拌した。反応液をアミンシリカ上でカラムクロマトグラフィー(EtOAc:n−Hex=1:5)で精製した。生成物を含有する画分を集め、蒸発して、黄色の固体化合物の7−ブロモ−2−クロロ−8−メチル−3−(4−メチルピペラジン−1−イル)ピリド[2,3−b]ピラジン(50.0mg、82%)を得た。
LC/MS ESI(+): 356 (M+1), 358 (M+3), 360 (M+5)
1H-NMR (300 MHz, DMSO-d6); δ = 8.96 (s, 1H), 3.64-3.58 (m, 4H), 2.69 (s, 3H), 2.55-2.50 (m, 4H), 2.25 (s, 3H)
【0347】
(b)8−ブロモ−9−メチル−4−(4−メチルピペラジン−1−イル)ピリド[2,3−e][1,2,4]トリアゾロ[4,3−a]ピラジンの合成
7−ブロモ−2−クロロ−8−メチル−3−(4−メチルピペラジン−1−イル)ピリド[2,3−b]ピラジン(50.0mg、0.14mmol)とEtOH(1.0mL)の懸濁液にヒドラジン一水和物(22.0μL、0.70mmol)を添加した。反応液を室温で1時間撹拌し、減圧下で蒸留した。残渣にEtOを加え、生成された固体をろ過し、減圧下で乾燥して、黄色の固体化合物の7−ブロモ−2−ヒドラジニル−8−メチル−3−(4−メチルピペラジン−1−イル)ピリド[2,3−b]ピラジンを得た。精製されていない7−ブロモ−2−ヒドラジニル−8−メチル−3−(4−メチルピペラジン−1−イル)ピリド[2,3−b]ピラジンをトリメチルオルトホルメート(2.0mL)に溶かし、85℃で3時間撹拌した。反応液を室温に冷却し、減圧下で蒸留した。残渣をアミンシリカ上でカラムクロマトグラフィー(MeOH:DCM=1:40)で精製した。生成物を含有する画分を集め、蒸発して、黄色の固体化合物の8−ブロモ−9−メチル−4−(4−メチルピペラジン−1−イル)ピリド[2,3−e][1,2,4]トリアゾロ[4,3−a]ピラジン(24.0mg、47%)を得た。
LC/MS ESI(+): 362 (M+1), 364 (M+3)
1H-NMR (300 MHz, DMSO-d6); δ: 9.85 (s, 1H), 8.66 (s, 1H), 4.60-4.30 (m, 4H), 2.92 (s, 3H), 2.54-2.50 (m, 4H), 2.25 (s, 3H)
【0348】
実施例67
1−(8,9−ジクロロピリド[2,3−e][1,2,4]トリアゾロ[4,3−a]ピラジン−4−イル)−N−メチルアゼチジン−3−アミンの合成
(a)N−(4−クロロピリジン−2−イル)ピバル酸アミドの合成
4−クロロピリジン−2−アミン(1500.0mg、11.70mmol)をピリジン(6.0mL)に溶かし、塩化ピバロイル(2.2mL、17.50mmol)を0℃でゆっくり添加した。反応液を室温で12時間撹拌、反応液を水に注ぎ、EtOAc(100.0mL)で抽出した。有機層は塩水で洗浄し、無水NaSOで乾燥し、ろ過した後、減圧下で蒸留した。残渣をシリカ上でカラムクロマトグラフィー(n−Hex:EtOAc=90:10〜80:20)で精製した。生成物を含有する画分を集め、蒸発して、白色の固体化合物のN−(4−クロロピリジン−2−イル)ピバル酸アミド(2460.0mg、99%)を得た。
LC/MS ESI (+): 213 (M+1), 215 (M+3)
1H-NMR (300MHz, DMSO-d6); δ: 10.12 (s, 1H), 8.32 (d, 1H, J=5.3Hz), 8.16 (s, 1H), 7.25 (d, 1H, J=5.3Hz), 1.23 (s, 9H)
【0349】
(b)N−(4,5−ジクロロピリジン−2−イル)ピバル酸アミドの合成
N−(4−クロロピリジン−2−イル)ピバル酸アミド(2160.0mg、10.16mmol)とN−クロロスクシニミド(6781.0mg、50.78mmol)を無水CHCN(100.0mL)に溶かし、70℃で2時間撹拌し、室温に冷却した。反応液を水に注ぎ、EtOAc(100.0mL)で抽出した。有機層は1N NaOH,塩水で洗浄し、無水NaSOで乾燥し、ろ過した後、減圧下で蒸留した。残渣をシリカ上でカラムクロマトグラフィー(n−Hex:EtOAc=90:10)で精製した。生成物を含有する画分を集め、蒸発して、アイボリーの固体化合物のN−(4,5−ジクロロピリジン−2−イル)ピバル酸アミド(1990.0mg、79%)を得た。
LC/MS ESI (+): 247 (M+1), 249 (M+3), 251 (M+5)
1H-NMR (300MHz, DMSO-d6); δ: 10.29 (s, 1H), 8.54 (s, 1H), 8.34 (s, 1H), 1.23 (s, 9H)
【0350】
(c)4,5−ジクロロ−3−ニトロピリジン−2−アミンの合成
N−(4,5−ジクロロピリジン−2−イル)ピバル酸アミド(1990.0mg、8.05mmol)を濃いHSO(11.0mL)に10℃でゆっくり添加して溶かし、濃いHNO3/濃いH2SO4(332.0μL/415.0μL)をゆっくり添加した。反応液を室温で2.5時間撹拌し、反応液を氷水に注ぎ、1N NaOH水溶液で塩基性化(pH=9)し、EtOAc(200.0mL)で抽出した。有機層は塩水で洗浄し、無水NaSOで乾燥し、ろ過した後、減圧下で蒸留した。残渣をシリカ上でカラムクロマトグラフィー(n−Hex:EtOAc=90:10〜80:20)で精製した。生成物を含有する画分を集め、蒸発して、黄色の固体化合物の4,5−ジクロロ−3−ニトロピリジン−2−アミン(548.0mg、32%)を得た。
LC/MS ESI (+): 208 (M+1), 210 (M+3), 212 (M+5)
【0351】
(d)4,5−ジクロロピリジン−2,3−ジアミンの合成
4,5−ジクロロ−3−ニトロピリジン−2−アミン(548.0mg、2.63mmol)、Zn粉末(1274.0mg、19.50mmol)、無水CaCl(1578.0mg、14.20mmol)を95%EtOH(20.0mL)に加え、100℃で1時間撹拌し、反応液をセライトでろ過した後、減圧下で蒸発して、褐色の固体化合物の4,5−ジクロロピリジン−2,3−ジアミンを得た。
LC/MS ESI (+): 178 (M+1), 180 (M+3), 182 (M+5)
【0352】
(e)2,3,7,8−テトラクロロピリド[2,3−b]ピラジンの合成
精製されていない4,5−ジクロロピリジン−2,3−ジアミンをジエチルオキサレート(10.0mL)に加え、混合液を120℃で12時間撹拌し、室温に冷却した。EtOを加え、生成された固体をろ過し、減圧下で乾燥して、明るい褐色の固体化合物の7,8−ジクロロピリド[2,3−b]ピラジン−2,3(1H,4H)−ジオンを得た。精製されていない7,8−ジクロロピリド[2,3−b]ピラジン−2,3(1H,4H)−ジオンとPOCl(10.0mL)混合液を130℃で48時間撹拌し、室温に冷却した。反応液を氷水に注ぎ、生成された固体をろ過し、減圧下で乾燥して、褐色の固体化合物の2,3,7,8−テトラクロロピリド[2,3−b]ピラジン(290.0mg、41%:3工程)を得た。
1H-NMR (300MHz, DMSO-d6); δ: 9.35 (s, 1H)
【0353】
(f)tert−ブチルメチル(1−(2,7,8−トリクロロピリド[2,3−b]ピラジン−3−イル)アゼチジン−3−イル)カルバメートの合成
2,3,7,8−テトラクロロピリド[2,3−b]ピラジン(100.0mg、0.37mmol)とTEA(0.3mL、1.85mmol)をDCM(8.0mL)に溶かし、DCM(2.0mL)に希釈したtert−ブチルアゼチジン−3−イル(メチル)カルバメート塩酸塩(83.0mg、0.37mmol)とTEA(0.3mL、1.85mmol)を0℃でゆっくり添加した。反応液を室温で1時間撹拌し、反応液を飽和NHCl水溶液に注ぎ、DCM(30.0mL)で抽出した。有機層は塩水で洗浄し、無水NaSOで乾燥し、ろ過した後、減圧下で蒸留した。残渣をアミンシリカ上でカラムクロマトグラフィー(DCM:MeOH=100:0)で精製した。生成物を含有する画分を集め、蒸発して、褐色の固体化合物のtert−ブチルメチル(1−(2,7,8−トリクロロピリド[2,3−b]ピラジン−3−イル)アゼチジン−3−イル)カルバメートを得た。
LC/MS ESI (+): 418 (M+1), 420 (M+3)
【0354】
(g)tert−ブチル(1−(7,8−ジクロロ−2−ヒドラジニルピリド[2,3−b]ピラジン−3−イル)アゼチジン−3−イル)(メチル)カルバメートの合成
精製されていないtert−ブチルメチル(1−(2,7,8−トリクロロピリド[2,3−b]ピラジン−3−イル)アゼチジン−3−イル)カルバメートとヒドラジン一水和物(46.0mg、0.93mmol)をEtOH(3.0mL)に溶かし、室温で20分間撹拌し、減圧下で蒸留して、tert−ブチル(1−(7,8−ジクロロ−2−ヒドラジニルピリド[2,3−b]ピラジン−3−イル)アゼチジン−3−イル)(メチル)カルバメートを得た。
LC/MS ESI (+): 414 (M+1), 416 (M+3)
【0355】
(h)tert−ブチル(1−(8,9−ジクロロピリド[2,3−e][1,2,4]トリアゾロ[4,3−a]ピラジン−4−イル)アゼチジン−3−イル)(メチル)カルバメートの合成
精製されていないtert−ブチル(1−(7,8−ジクロロ−2−ヒドラジニルピリド[2,3−b]ピラジン−3−イル)アゼチジン−3−イル)(メチル)カルバメートとトリメチルオルトホルメート(2.0mL)の混合液を80℃で1時間撹拌し、室温に冷却した。EtOを加え、生成された固体をろ過し、減圧下で乾燥して、tert−ブチル(1−(8,9−ジクロロピリド[2,3−e][1,2,4]トリアゾロ[4,3−a]ピラジン−4−イル)アゼチジン−3−イル)(メチル)カルバメートを得た。
LC/MS ESI (+): 424 (M+1), 426 (M+3)
【0356】
(i)1−(8,9−ジクロロピリド[2,3−e][1,2,4]トリアゾロ[4,3−a]ピラジン−4−イル)−N−メチルアゼチジン−3−アミンの合成
精製されていないtert−ブチル(1−(8,9−ジクロロピリド[2,3−e][1,2,4]トリアゾロ[4,3−a]ピラジン−4−イル)アゼチジン−3−イル)(メチル)カルバメートをDCM(2.0mL)に溶かし、TFA(0.5mL)を0℃でゆっくり添加した。反応液を室温で1時間撹拌し、反応液を減圧下で蒸留した。残渣をTEAで中和した。アミンシリカ上でカラムクロマトグラフィー(DCM:MeOH=98:2)で精製した。生成物を含有する画分を集め、蒸発して、アイボリーの固体化合物の1−(8,9−ジクロロピリド[2,3−e][1,2,4]トリアゾロ[4,3−a]ピラジン−4−イル)−N−メチルアゼチジン−3−アミン(3.5mg、3%:4工程)を得た。
LC/MS ESI (+): 324 (M+1), 326 (M+3)
1H-NMR (300MHz, DMSO-d6); δ: 10.30 (s, 1H), 8.68 (s, 1H), 4.94 (m, 1H), 4.46 (m, 2H), 4.03 (m, 1H), 3.73 (m, 1H), 2.30 (s, 3H)
【0357】
実施例68
1−(8−ブロモピリド[2,3−e][1,2,4]トリアゾロ[4,3−a]ピラジン−4−イル)−N−メチルアゼチジン−3−アミン塩酸塩の合成
1−(8−ブロモピリド[2,3−e][1,2,4]トリアゾロ[4,3−a]ピラジン−4−イル)−N−メチルアゼチジン−3−アミン(200.0mg、0.60mmol)と4N HClジオキサン溶液(10.0mL)の混合液を室温で12時間撹拌した。生成された固体をろ過し、乾燥して、白色の固体化合物の1−(8−ブロモピリド[2,3−e][1,2,4]トリアゾロ[4,3−a]ピラジン−4−イル)−N−メチルアゼチジン−3−アミン塩酸塩(200.0mg、90%)を得た。
LC/MS ESI (+): 334 (M+1), 336(M+3)
1H-NMR (300MHz, DMSO-d6); δ: 10.0 (s, 1H), 9.69 (bs, 2H), 9.00 (d, 1H, J=2.2Hz), 8.66 (d, 1H, J=2.2Hz), 5.20-4.80 (m, 2H), 4.70-4.40 (m, 2H), 4.20 (m, 1H), 2.64(m, 3H)
【0358】
実施例69
1−(8−ブロモピリド[2,3−e]テトラゾロ[1,5−a]ピラジン−4−イル)−N−メチルアゼチジン−3−アミン塩酸塩の合成
1−(8−ブロモピリド[2,3−e]テトラゾロ[1,5−a]ピラジン−4−イル)−N−メチルアゼチジン−3−アミン(190.0mg、0.57mmol)と4N HClジオキサン溶液(5.0mL)の懸濁液を室温で8時間撹拌した。EtOを加え、生成された固体をろ過し、減圧下で乾燥して、黄色の固体化合物の1−(8−ブロモピリド[2,3−e]テトラゾロ[1,5−a]ピラジン−4−イル)−N−メチルアゼチジン−3−アミン塩酸塩(210.0mg、99%)を得た。
LC/MS ESI(+): 335 (M+1), 337 (M+3)
1H-NMR (300 MHz, DMSO-d6); δ: 9.77 (bs, 2H), 9.00 (d, 1H, J=2.4 Hz), 8.88 (d, 1H, J=2.4 Hz), 5.10-4.90 (m, 2H), 4.75-4.45 (m, 2H), 4.31 (m, 1H), 2.66 (s, 3H)
【0359】
実施例70
8−クロロ−4−(5−メチルヘキサヒドロピロロ[3,4−c]ピロール−2(1H)−イル)ピリド[2,3−e][1,2,4]トリアゾロ[4,3−a]ピラジンの合成
(a)2,7−ジクロロ−3−(5−メチルヘキサヒドロピロロ[3,4−c]ピロール−2(1H)−イル)ピリド[2,3−b]ピラジンの合成
2,3,7−トリクロロピリド[2,3−b]ピラジン(100.0mg、0.43mmol)とTEA(0.6mL、4.26mmol)をDCM(3.0mL)に溶かし、DCM(1.0mL)に希釈した2−メチルオクタヒドロピロロ[3,4−c]ピロール(59.1mg、0.47mmol)を0℃でゆっくり添加した。反応液を室温で12時間撹拌し、濃縮し、シリカ上でカラムクロマトグラフィー(MeOH:DCM=5:95)で精製した。生成物を含有する画分を集め、蒸発して、黄色の固体化合物の2,7−ジクロロ−3−(5−メチルヘキサヒドロピロロ[3,4−c]ピロール−2(1H)−イル)ピリド[2,3−b]ピラジン(72.0mg、52%)を得た。
LC/MS ESI (+): 324 (M+1), 326 (M+3)
【0360】
(b)7−クロロ−2−ヒドラジニル−3−(5−メチルヘキサヒドロピロロ[3,4−c]ピロール−2(1H)−イル)ピリド[2,3−b]ピラジンの合成
2,7−ジクロロ−3−(5−メチルヘキサヒドロピロロ[3,4−c]ピロール−2(1H)−イル)ピリド[2,3−b]ピラジン(72.0mg、0.22mmol)とヒドラジン一水和物(32.0μL、0.67mmol)をEtOH(3.0mL)に溶かし、室温で12時間撹拌し、生成された固体をろ過して、黄色の固体化合物の7−クロロ−2−ヒドラジニル−3−(5−メチルヘキサヒドロピロロ[3,4−c]ピロール−2(1H)−イル)ピリド[2,3−b]ピラジン(71.0mg、100%)を得た。
LC/MS ESI(+): 320 (M+1), 322 (M+3)
【0361】
(c)8−クロロ−4−(5−メチルヘキサヒドロピロロ[3,4−c]ピロール−2(1H)−イル)ピリド[2,3−e][1,2,4]トリアゾロ[4,3−a]ピラジンの合成
7−クロロ−2−ヒドラジニル−3−(5−メチルヘキサヒドロピロロ[3,4−c]ピロール−2(1H)−イル)ピリド[2,3−b]ピラジン(71.0mg、0.22mmol)とトリメチルオルトホルメート(3.0mL)の混合液を80℃で3時間撹拌し、室温に冷却した。EtOを加え、生成された固体をろ過し、減圧下で乾燥した。残渣をアミンシリカ上でカラムクロマトグラフィー(MeOH:DCM=5:95)で精製した。生成物を含有する画分を集め、蒸発して、黄色の固体化合物の8−クロロ−4−(5−メチルヘキサヒドロピロロ[3,4−c]ピロール−2(1H)−イル)ピリド[2,3−e][1,2,4]トリアゾロ[4,3−a]ピラジン(20.0mg、27%)を得た。
LC/MS ESI(+): 330 (M+1), 332 (M+3)
1H-NMR (300MHz, CDCl3); δ: 9.14 (s, 1H), 8.58 (d, 1H, J=2.4Hz), 8.01 (d, 1H, J=2.4Hz), 4.70-4.58 (m, 2H), 4.23-4.02 (m, 2H), 3.14-3.03 (m, 2H), 2.71-2.65 (m, 4H), 2.34 (s, 3H)
【0362】
実施例71
8−ブロモ−4−(5−メチルヘキサヒドロピロロ[3,4−c]ピロール−2(1H)−イル)ピリド[2,3−e][1,2,4]トリアゾロ[4,3−a]ピラジンの合成
(a)7−ブロモ−2−クロロ−3−(5−メチルヘキサヒドロピロロ[3,4−c]ピロール−2(1H)−イル)ピリド[2,3−b]ピラジンの合成
7−ブロモ−2,3−ジクロロピリド[2,3−b]ピラジン(100.0mg、0.36mmol)とTEA(0.5mL、3.58mmol)をDCM(3.0mL)に溶かし、DCM(1.0mL)に希釈した2−メチルオクタヒドロピロロ[3,4−c]ピロール(49.6mg、0.39mmol)を0℃でゆっくり添加した。反応液を室温で12時間撹拌、濃縮し、シリカ上でカラムクロマトグラフィー(MeOH:DCM=5:95)で精製した。生成物を含有する画分を集め、蒸発して、黄色の固体化合物の7−ブロモ−2−クロロ−3−(5−メチルヘキサヒドロピロロ[3,4−c]ピロール−2(1H)−イル)ピリド[2,3−b]ピラジン(63.0mg、48%)を得た。
LC/MS ESI (+): 368 (M+1), 370 (M+3)
【0363】
(b)7−ブロモ−2−ヒドラジニル−3−(5−メチルヘキサヒドロピロロ[3,4−c]ピロール−2(1H)−イル)ピリド[2,3−b]ピラジンの合成
7−ブロモ−2−クロロ−3−(5−メチルヘキサヒドロピロロ[3,4−c]ピロール−2(1H)−イル)ピリド[2,3−b]ピラジン(63.0mg、0.17mmol)とヒドラジン一水和物(25.0μL、0.51mmol)をEtOH(3.0mL)に溶かし、室温で12時間撹拌し、生成された固体をろ過して、黄色の固体化合物の7−ブロモ−2−ヒドラジニル−3−(5−メチルヘキサヒドロピロロ[3,4−c]ピロール−2(1H)−イル)ピリド[2,3−b]ピラジン(62.0mg、100%)を得た。
LC/MS ESI(+): 364 (M+1), 366 (M+3)
【0364】
(c)8−ブロモ−4−(5−メチルヘキサヒドロピロロ[3,4−c]ピロール−2(1H)−イル)ピリド[2,3−e][1,2,4]トリアゾロ[4,3−a]ピラジンの合成
7−ブロモ−2−ヒドラジニル−3−(5−メチルヘキサヒドロピロロ[3,4−c]ピロール−2(1H)−イル)ピリド[2,3−b]ピラジン(62.0mg、0.17mmol)とトリメチルオルトホルメート(3.0mL)の混合液を90℃で6時間撹拌し、室温に冷却した。EtOを加え、生成された固体をろ過し、減圧下で乾燥した。残渣をアミンシリカ上でカラムクロマトグラフィー(EtOAc:n−Hex:MeOH=4:4:1)で精製した。生成物を含有する画分を集め、蒸発して、黄色の固体化合物の8−ブロモ−4−(5−メチルヘキサヒドロピロロ[3,4−c]ピロール−2(1H)−イル)ピリド[2,3−e][1,2,4]トリアゾロ[4,3−a]ピラジン(11.0mg、16%)を得た。
LC/MS ESI(+): 374 (M+1), 376 (M+3)
1H-NMR (300MHz, CDCl3); δ: 9.17 (s, 1H), 8.64 (d, 1H, J=2.1Hz), 8.14 (d, 1H, J=2.1Hz), 4.73-4.55 (m, 2H), 4.22-3.98 (m, 2H), 3.12-3.02 (m, 2H), 2.63 (m, 4H), 2.32 (s, 3H)
【0365】
実施例72
1−(8−ブロモピリド[2,3−e][1,2,4]トリアゾロ[4,3−a]ピラジン−4−イル)−3−メチルアゼチジン−3−アミンの合成
(a)tert−ブチル(1−(7−ブロモ−2−クロロピリド[2,3−b]ピラジン−3−イル)−3−メチルアゼチジン−3−イル)カルバメートの合成
tert−ブチル(3−メチルアゼチジン−3−イル)カルバメート塩酸塩(43.0mg、0.23mmol)とTEA(0.8mL、0.54mmol)を7−ブロモ−2,3−ジクロロピリド[2,3−b]ピラジン(50.0mg、0.18mmol)とDCM(1.8mL)の混合液に0℃で添加し、1時間撹拌した。反応液を減圧下で濃縮して、黄色の固体化合物のtert−ブチル(1−(7−ブロモ−2−クロロピリド[2,3−b]ピラジン−3−イル)−3−メチルアゼチジン−3−イル)カルバメートを得た。
LC/MS ESI(+): 428 (M+1), 430 (M+3)
【0366】
(b)tert−ブチル(1−(7−ブロモ−2−ヒドラジニルピリド[2,3−b]ピラジン−3−イル)−3−メチルアゼチジン−3−イル)カルバメートの合成
ヒドラジン一水和物(28.0μL、0.90mmol)を精製されていないtert−ブチル(1−(7−ブロモ−2−クロロピリド[2,3−b]ピラジン−3−イル)−3−メチルアゼチジン−3−イル)カルバメートとEtOH(1.0mL)の懸濁液に添加した。反応液を室温で1時間撹拌し、減圧下で濃縮して、黄色の固体化合物のtert−ブチル(1−(7−ブロモ−2−ヒドラジニルピリド[2,3−b]ピラジン−3−イル)−3−メチルアゼチジン−3−イル)カルバメートを得た。
LC/MS ESI(+): 424 (M+1), 426 (M+3)
【0367】
(c)tert−ブチル(1−(8−ブロモピリド[2,3−e][1,2,4]トリアゾロ[4,3−a]ピラジン−4−イル)−3−メチルアゼチジン−3−イル)カルバメートの合成
精製されていないtert−ブチル(1−(7−ブロモ−2−ヒドラジニルピリド[2,3−b]ピラジン−3−イル)−3−メチルアゼチジン−3−イル)カルバメートとトリメチルオルトホルメート(3.0mL)の懸濁液を90℃で3時間撹拌し、室温に冷却した。EtOを加え、生成された固体をろ過し、減圧して、薄茶色の固体化合物のtert−ブチル(1−(8−ブロモピリド[2,3−e][1,2,4]トリアゾロ[4,3−a]ピラジン−4−イル)−3−メチルアゼチジン−3−イル)カルバメート(25.0mg、32%:3工程)を得た。
LC/MS ESI(+): 434 (M+1), 436 (M+3)
【0368】
(d)1−(8−ブロモピリド[2,3−e][1,2,4]トリアゾロ[4,3−a]ピラジン−4−イル)−3−メチルアゼチジン−3−アミンの合成
tert−ブチル(1−(8−ブロモピリド[2,3−e][1,2,4]トリアゾロ[4,3−a]ピラジン−4−イル)−3−メチルアゼチジン−3−イル)カルバメート(25.0mg、0.06mmol)をDCM(0.6mL)に溶かし、TFA(0.4mL)を添加した。反応液を室温で1時間撹拌し、アミンシリカ上でカラムクロマトグラフィー(MeOH:DCM=1:40)で精製した。生成物を含有する画分を集め、蒸発して、褐色の固体化合物の1−(8−ブロモピリド[2,3−e][1,2,4]トリアゾロ[4,3−a]ピラジン−4−イル)−3−メチルアゼチジン−3−アミン(9.0mg、47%)を得た。
LC/MS ESI(+): 334 (M+1), 336 (M+3)
1H-NMR (300 MHz, DMSO-d6); δ: 9.95 (s, 1H), 8.90 (d, 1H, J=2.4 Hz), 8.59 (d, 1H, J=2.4 Hz), 4.58 (m, 1H), 4.47 (m, 1H), 4.15-3.95 (m, 2H), 2.40 (bs, 2H), 1.43 (s, 3H)
【0369】
実施例73
1−(8−ブロモピリド[2,3−e][1,2,4]トリアゾロ[4,3−a]ピラジン−4−イル)−N,3−ジメチルアゼチジン−3−アミンの合成
(a)ベンジル3−((tert−ブトキシカルボニル)アミノ)−3−メチルアゼチジン−1−カルボキシレートの合成
tert−ブチル(3−メチルアゼチジン−3−イル)カルバメート塩酸塩(400.0mg、1.80mmol)をDCM(9.0mL)に溶かし、ベンジルクロロホルメート(0.8mL、5.39mmol)とTEA(1.3mL、9.00mmol)を0℃で添加した。反応液を室温で12時間反応し、シリカ上でカラムクロマトグラフィー(EtOAc:n−Hex=1:4)で精製した。生成物を含有する画分を集め、蒸発して、白色の固体化合物のベンジル3−((tert−ブトキシカルボニル)アミノ)−3−メチルアゼチジン−1−カルボキシレート(680.0mg、99%)を得た。
LC/MS ESI(+): 321 (M+1)
1H-NMR (300 MHz, CDCl3); δ: 7.38-7.30 (m, 5H), 5.10 (s, 2H), 4.76 (bs, 1H), 4.20-4.10 (m, 2H), 3.90-3.75 (m, 2H), 1.53 (s, 3H), 1.44 (m, 9H)
【0370】
(b)ベンジル3−((tert−ブトキシカルボニル)(メチル)アミノ)−3−メチルアゼチジン−1−カルボキシレートの合成
ベンジル3−((tert−ブトキシカルボニル)アミノ)−3−メチルアゼチジン−1−カルボキシレート(676.0mg、2.11mmol)をTHF(21.0mL)に溶かし、NaH(110.0mg、2.74mmol)を添加した。反応液を10分間撹拌し、MeI(0.2mL、3.17mmol)を添加し、室温で12時間撹拌し、50℃で12時間反応した。反応液を室温に冷却した後、シリカ上でカラムクロマトグラフィー(EtOAc:n−Hex=1:7)で精製した。生成物を含有する画分を集め、蒸発して、無色のひものとき1液体化合物ベンジル3−((tert−ブトキシカルボニル)(メチル)アミノ)−3−メチルアゼチジン−1−カルボキシレート(180.0mg、26%)を得た。
LC/MS ESI(+): 335 (M+1)
1H-NMR (300 MHz, CDCl3); δ: 7.40-7.30 (m, 5H), 5.11 (s, 2H), 4.12-4.05 (m, 2H), 3.75-3.60 (m, 2H), 2.69 (s, 3H), 1.48 (s, 3H), 1.45 (m, 9H)
【0371】
(c)tert−ブチルメチル(3−メチルアゼチジン−3−イル)カルバメートの合成
ベンジル3−((tert−ブトキシカルボニル)(メチル)アミノ)−3−メチルアゼチジン−1−カルボキシレート(180.0mg、0.54mmol)をMeOH(2.0mL)に溶かし、10%Pd/C(18.0mg)を添加した。フラスコ内を水素で置換し、12時間撹拌した。反応液をセライトでろ過し、減圧下で蒸留して、粘着性無色の液体化合物tert−ブチルメチル(3−メチルアゼチジン−3−イル)カルバメート(50.0mg、46%)を得た。
1H-NMR (300 MHz, DMSO-d6); δ: 3.85-3.75 (m, 2H), 3.23-3.15 (m, 2H), 2.64 (s, 3H), 1.52 (s, 3H), 1.44 (m, 9H)
【0372】
(d)tert−ブチル(1−(7−ブロモ−2−クロロピリド[2,3−b]ピラジン−3−イル)−3−メチルアゼチジン−3−イル)(メチル)カルバメートの合成
TEA(90.0μL、0.65mmol)をtert−ブチルメチル(3−メチルアゼチジン−3−イル)カルバメート(47.0mg、0.24mmol)、7−ブロモ−2,3−ジクロロピリド[2,3−b]ピラジン(60.0mg、0.22mmol)とDCM(2.2mL)の混合液に0℃で添加し、1時間撹拌した。反応液をシリカ上でカラムクロマトグラフィー(EtOAc:n−Hex=1:5)で精製した。生成物を含有する画分を集め、蒸発して、黄色の固体化合物のtert−ブチル(1−(7−ブロモ−2−クロロピリド[2,3−b]ピラジン−3−イル)−3−メチルアゼチジン−3−イル)(メチル)カルバメート(10.0mg、11%)を得た。
LC/MS ESI(+): 442 (M+1), 444 (M+3)
【0373】
(e)tert−ブチル(1−(7−ブロモ−2−ヒドラジニルピリド[2,3−b]ピラジン−3−イル)−3−メチルアゼチジン−3−イル)(メチル)カルバメートの合成
tert−ブチル(1−(7−ブロモ−2−クロロピリド[2,3−b]ピラジン−3−イル)−3−メチルアゼチジン−3−イル)(メチル)カルバメート(10.0mg、0.02mmol)をEtOH(1.0mL)に溶かし、ヒドラジン一水和物(3.5μL、0.11mmol)を添加した。反応液を室温で1時間撹拌し、減圧下で濃縮して、黄色の固体化合物のtert−ブチル(1−(7−ブロモ−2−ヒドラジニルピリド[2,3−b]ピラジン−3−イル)−3−メチルアゼチジン−3−イル)(メチル)カルバメートを得た。
LC/MS ESI(+): 438 (M+1), 440 (M+3)
【0374】
(f)tert−ブチル(1−(8−ブロモピリド[2,3−e][1,2,4]トリアゾロ[4,3−a]ピラジン−4−イル)−3−メチルアゼチジン−3−イル)(メチル)カルバメートの合成
精製されていないtert−ブチル(1−(7−ブロモ−2−ヒドラジニルピリド[2,3−b]ピラジン−3−イル)−3−メチルアゼチジン−3−イル)(メチル)カルバメートをトリメチルオルトホルメート(1.0mL)に溶かし、混合液を80℃で1時間撹拌した。反応液を室温に冷却し、減圧下で蒸留して、黄色の非晶質化合物のtert−ブチル(1−(8−ブロモピリド[2,3−e][1,2,4]トリアゾロ[4,3−a]ピラジン−4−イル)−3−メチルアゼチジン−3−イル)(メチル)カルバメートを得た。
LC/MS ESI(+): 448 (M+1), 450 (M+3)
【0375】
(g)1−(8−ブロモピリド[2,3−e][1,2,4]トリアゾロ[4,3−a]ピラジン−4−イル)−N,3−ジメチルアゼチジン−3−アミンの合成
精製されていないtert−ブチル(1−(8−ブロモピリド[2,3−e][1,2,4]トリアゾロ[4,3−a]ピラジン−4−イル)−3−メチルアゼチジン−3−イル)(メチル)カルバメートを4NHClジオキサン溶液に溶かし、反応液を室温で1時間撹拌した。反応液を減圧下で蒸留し、残渣をアミンシリカ上でカラムクロマトグラフィー(MeOH:DCM=1:60)で精製した。生成物を含有する画分を集め、蒸発して、アイボリーの固体化合物の1−(8−ブロモピリド[2,3−e][1,2,4]トリアゾロ[4,3−a]ピラジン−4−イル)−N,3−ジメチルアゼチジン−3−アミン(3.0mg、38%:3工程)を得た。
LC/MS ESI(+): 348 (M+1), 350 (M+3)
1H-NMR (300 MHz, DMSO-d6); δ: 9.95 (s, 1H), 8.90 (d, 1H, J=2.4 Hz), 8.59 (d, 1H, J=2.4 Hz), 4.60-4.40 (m, 2H), 4.18-3.96 (m, 2H), 2.27 (s, 3H), 1.41 (s, 3H)
【0376】
実施例74
8−ブロモ−4−(ヘキサヒドロピロロ[1,2−a]ピラジン−2(1H)−イル)ピリド[2,3−e][1,2,4]トリアゾロ[4,3−a]ピラジンの合成
(a)7−ブロモ−2−クロロ−3−(ヘキサヒドロピロロ[1,2−a]ピラジン−2(1H)−イル)ピリド[2,3−b]ピラジンの合成
実施例24の工程(a)と同様にして、7−ブロモ−2,3−ジクロロピリド[2,3−b]ピラジン(206.0mg、0.74mmol)とオクタヒドロピロロ[1,2−a]ピラジン(102.0mg、0.81mmol)を反応して、黄色の固体化合物の7−ブロモ−2−クロロ−3−(ヘキサヒドロピロロ[1,2−a]ピラジン−2(1H)−イル)ピリド[2,3−b]ピラジン(180.0mg、66%)を得た。
LC/MS ESI(+): 370 (M+1), 372 (M+3)
1H-NMR (300 MHz, CDCl3); δ: 8.93 (d, 1H, J=2.4 Hz), 8.32 (d, 1H, J=2.4 Hz), 4.46 (m, 2H), 3.15 (m, 3H), 2.92 (m, 1H), 2.48 (m, 1H), 2.22 (m, 2H), 1.89 (m, 3H), 1.57 (m, 1H)
【0377】
(b)8−ブロモ−4−(ヘキサヒドロピロロ[1,2−a]ピラジン−2(1H)−イル)ピリド[2,3−e][1,2,4]トリアゾロ[4,3−a]ピラジンの合成
7−ブロモ−2−クロロ−3−(ヘキサヒドロピロロ[1,2−a]ピラジン−2(1H)−イル)ピリド[2,3−b]ピラジン(100.0mg、0.36mmol)とヒドラジン一水和物(0.028mL、0.90mmol)をEtOH(8.0mL)に溶かし、40℃で12時間撹拌した後、EtO/EtOHを加え、生成された固体をろ過し、減圧下で乾燥して、黄色の化合物7−ブロモ−3−(ヘキサヒドロピロロ[1,2−a]ピラジン−2(1H)−イル)−2−ヒドラジニルピリド[2,3−b]ピラジンを得た。精製されていない7−ブロモ−3−(ヘキサヒドロピロロ[1,2−a]ピラジン−2(1H)−イル)−2−ヒドラジニルピリド[2,3−b]ピラジン(60.0mg、0.17mmol)とトリメチルオルトホルメート(1.0mL)の混合液を80℃で1.5時間撹拌し、室温に冷却した。EtOを加え、生成された固体をろ過し、減圧下で乾燥して、褐色の固体化合物の8−ブロモ−4−(ヘキサヒドロピロロ[1,2−a]ピラジン−2(1H)−イル)ピリド[2,3−e][1,2,4]トリアゾロ[4,3−a]ピラジン(35.0mg、26%:2工程)を得た。
LC/MS ESI(+): 374 (M+1), 376 (M+3)
1H-NMR (300 MHz, CDCl3); δ: 9.16 (s, 1H), 8.70 (d, 1H, J=2.1 Hz), 8.17 (d, 1H, J=2.1 Hz), 6.40 (m, 1H), 5.52 (m, 1H), 3.57 (m, 1H), 3.20 (m, 2H), 2.92 (m, 1H), 2.44 (m, 1H), 2.20 (m, 2H), 1.79 (m, 3H), 1.55 (m, 1H)
【0378】
実施例75
4−(ヘキサヒドロピロロ[1,2−a]ピラジン−2(1H)−イル)−8−ヨードピリド[2,3−e][1,2,4]トリアゾロ[4,3−a]ピラジンの合成
(a)2−クロロ−3−(ヘキサヒドロピロロ[1,2−a]ピラジン−2(1H)−イル)−7−ヨードピリド[2,3−b]ピラジンの合成
2,3−ジクロロ−7−ヨードピリド[2,3−b]ピラジン(50.0mg、0.15mmol)とTEA(213.0μL、1.53mmol)をDCM(2.0mL)に溶かし、オクタヒドロピロロ[1,2−a]ピラジン(19.0mg、0.15mmol)を0℃で添加した。反応液を0℃で1時間撹拌し、濃縮し、シリカ上でカラムクロマトグラフィー(MeOH:DCM=3:97)で精製した。生成物を含有する画分を集め、蒸発して、黄色の固体化合物の2−クロロ−3−(ヘキサヒドロピロロ[1,2−a]ピラジン−2(1H)−イル)−7−ヨードピリド[2,3−b]ピラジン(38.0mg、58%)を得た。
LC/MS ESI (+): 416 (M+1), 418 (M+3)
【0379】
(b)3−(ヘキサヒドロピロロ[1,2−a]ピラジン−2(1H)−イル)−2−ヒドラジニル−7−ヨードピリド[2,3−b]ピラジンの合成
2−クロロ−3−(ヘキサヒドロピロロ[1,2−a]ピラジン−2(1H)−イル)−7−ヨードピリド[2,3−b]ピラジン(38.0mg、0.09mmol)とヒドラジン一水和物(6.7μL、0.14mmol)をEtOH(1.0mL)に溶かし、室温で3時間撹拌し、生成された固体をろ過し、黄色の固体化合物の3−(ヘキサヒドロピロロ[1,2−a]ピラジン−2(1H)−イル)−2−ヒドラジニル−7−ヨードピリド[2,3−b]ピラジン(37.5mg、100%)を得た。
LC/MS ESI(+): 412 (M+1)
【0380】
(c)4−(ヘキサヒドロピロロ[1,2−a]ピラジン−2(1H)−イル)−8−ヨードピリド[2,3−e][1,2,4]トリアゾロ[4,3−a]ピラジンの合成
3−(ヘキサヒドロピロロ[1,2−a]ピラジン−2(1H)−イル)−2−ヒドラジニル−7−ヨードピリド[2,3−b]ピラジン(39.4mg、0.10mmol)とトリメチルオルトホルメート(2.0mL)の混合液を80℃で3時間撹拌し、室温に冷却した。EtOを加え、生成された固体をろ過し、減圧下で乾燥した。残渣をシリカ上でカラムクロマトグラフィー(MeOH:DCM=5:95)で精製した。生成物を含有する画分を集め、蒸発して、黄色の固体化合物の4−(ヘキサヒドロピロロ[1,2−a]ピラジン−2(1H)−イル)−8−ヨードピリド[2,3−e][1,2,4]トリアゾロ[4,3−a]ピラジン(9.0mg、26%)を得た。
LC/MS ESI(+): 422 (M+1)
1H-NMR (300MHz, DMSO-d6); δ: 10.01 (s, 1H), 9.01 (d, 1H, J=2.1Hz), 8.71 (d, 1H, J=2.1Hz), 6.18-5.25 (m, 1H), 3.42-3.35 (m, 1H), 3.28-3.24 (m, 1H), 3.20-3.15 (m, 1H), 3.08-2.87 (m, 2H), 2.25 (m, 1H), 2.15-2.03 (m, 2H), 1.88 (m, 1H), 1.81-1.68 (m, 2H), 1.45 (m. 1H)
【0381】
実施例76
8−クロロ−4−(4−シクロプロピルピペラジン−1−イル)ピリド[2,3−e][1,2,4]トリアゾロ[4,3−a]ピラジンの合成
(a)2,7−ジクロロ−3−(4−シクロプロピルピペラジン−1−イル)ピリド[2,3−b]ピラジンの合成
実施例2の工程(c)と同様にして、2,3,7−トリクロロピリド[2,3−b]ピラジン(70.0mg、0.30mmol)と1−シクロプロピルピペラジン(59.7mg、0.30mmol)を反応して、黄色の固体化合物の2,7−ジクロロ−3−(4−シクロプロピルピペラジン−1−イル)ピリド[2,3−b]ピラジン(59.5mg、61%)を得た。
LC/MS ESI(+): 324 (M+1), 326 (M+3)
1H-NMR (300 MHz, CDCl3); δ: 8.93 (d, 1H, J=2.7 Hz), 8.50 (d, 1H, J=2.7 Hz), 3.59 (m, 4H), 2.74 (m, 4H), 1.71 (m, 1H), 0.45 (m, 2H), 0.39 (m, 2H)
【0382】
(b)7−クロロ−3−(4−シクロプロピルピペラジン−1−イル)−2−ヒドラジニルピリド[2,3−b]ピラジンの合成
実施例2の工程(d)と同様にして、2,7−ジクロロ−3−(4−シクロプロピルピペラジン−1−イル)ピリド[2,3−b]ピラジン(56.7mg、0.17mmol)とヒドラジン一水和物(14.0μL、0.43mmol)を反応して、オレンジ色の固体化合物の7−クロロ−3−(4−シクロプロピルピペラジン−1−イル)−2−ヒドラジニルピリド[2,3−b]ピラジン(50.0mg、100%)を得た。
LC/MS ESI(+): 320 (M+1), 322 (M+3)
【0383】
(c)8−クロロ−4−(4−シクロプロピルピペラジン−1−イル)ピリド[2,3−e][1,2,4]トリアゾロ[4,3−a]ピラジンの合成
実施例2の工程(e)と同様にして、7−クロロ−3−(4−シクロプロピルピペラジン−1−イル)−2−ヒドラジニルピリド[2,3−b]ピラジン(64.0mg、0.14mmol)とトリメチルオルトホルメート(2.0mL)を85℃で2時間反応して、アイボリーの固体化合物の8−クロロ−4−(4−シクロプロピルピペラジン−1−イル)ピリド[2,3−e][1,2,4]トリアゾロ[4,3−a]ピラジン(40.6mg、62%)を得た。
LC/MS ESI(+): 330 (M+1), 332 (M+3)
1H-NMR (300 MHz, CDCl3); δ: 10.01 (s, 1H), 8.85 (d, 1H, J=2.7 Hz), 8.57 (d, 1H, J=2.7 Hz), 4.80-3.93 (m, 4H), 2.73 (m, 4H), 1.68 (m, 1H), 0.46 (m, 2H), 0.40 (m, 2H)
【0384】
実施例77
4−((1S,4S)−2,5−ジアザビシクロ[2.2.1]ヘプタン−2−イル)−8−クロロピリド[2,3−e][1,2,4]トリアゾロ[4,3−a]ピラジンの合成
(a)(1S,4S)−tert−ブチル5−(2,7−ジクロロピリド[2,3−b]ピラジン−3−イル)−2,5−ジアザビシクロ[2.2.1]ヘプタン−2−カルボキシラートの合成
2,3,7−トリクロロピリド[2,3−b]ピラジン(100.0mg、0.43mmol)、(1S,4S)−tert−ブチル2,5−ジアザビシクロ[2.2.1]ヘプタン−2−カルボキシラート(89.0mg、0.45mmol)とDCM(4.3mL)の混合液にTEA(0.2mL、1.28mmol)を0℃で添加し、3時間撹拌した。反応液をシリカ上でカラムクロマトグラフィー(EtOAc:n−Hex=1:5)で精製した。生成物を含有する画分を集め、蒸発して、黄色の固体化合物の(1S,4S)−tert−ブチル5−(2,7−ジクロロピリド[2,3−b]ピラジン−3−イル)−2,5−ジアザビシクロ[2.2.1]ヘプタン−2−カルボキシラート(120.0mg、71%)を得た。
LC/MS ESI(+): 396 (M+1), 398 (M+3)
1H-NMR (300 MHz, CDCl3); δ: 8.79 (d, 1H, J=2.7 Hz), 8.11 (d, 1H, J=2.7 Hz), 5.30 (m, 1H), 4.78-4.55 (m, 1H), 4.20 (m, 1H), 3.95-3.63 (m, 2H), 3.53 (m, 1H), 1.99 (m, 2H), 1.56 (m, 9H)
【0385】
(b)(1S,4S)−tert−ブチル5−(8−クロロピリド[2,3−e][1,2,4]トリアゾロ[4,3−a]ピラジン−4−イル)−2,5−ジアザビシクロ[2.2.1]ヘプタン−2−カルボキシラートの合成
(1S,4S)−tert−ブチル5−(2,7−ジクロロピリド[2,3−b]ピラジン−3−イル)−2,5−ジアザビシクロ[2.2.1]ヘプタン−2−カルボキシラート(120.0mg、0.30mmol)とEtOH(1.5mL)の懸濁液にヒドラジン一水和物(48.0μL、1.51mmol)を添加した。反応液を室温で1時間撹拌し、EtOを加え、生成された固体をろ過し、減圧下で乾燥した。得られた固体化合物をトリメチルオルトホルメート(3.0mL)に添加し、85℃で1時間撹拌した。反応液を室温に冷却し、EtOを加え、生成された固体をろ過し、減圧下で乾燥して、黄色固体化合物の(1S,4S)−tert−ブチル5−(8−クロロピリド[2,3−e][1,2,4]トリアゾロ[4,3−a]ピラジン−4−イル)−2,5−ジアザビシクロ[2.2.1]ヘプタン−2−カルボキシラート(91.0mg、83%)を得た。
LC/MS ESI(+): 402 (M+1), 404 (M+3)
1H-NMR (300 MHz, DMSO-d6); δ: 9.98 (m, 1H), 8.83 (m, 1H), 8.56 (m, 1H), 6.27 (s, 0.7H), 5.27 (s, 0.3H), 4.57 (m, 1H), 4.24 (m, 0.7H), 3.80 (m, 1H), 3.50 (m, 1H), 3.40 (m, 1.3H), 2.20-1.98 (m, 2H), 1.38-1.49 (m, 9H)
【0386】
(c)4−((1S,4S)−2,5−ジアザビシクロ[2.2.1]ヘプタン−2−イル)−8−クロロピリド[2,3−e][1,2,4]トリアゾロ[4,3−a]ピラジンの合成
(1S,4S)−tert−ブチル5−(8−クロロピリド[2,3−e][1,2,4]トリアゾロ[4,3−a]ピラジン−4−イル)−2,5−ジアザビシクロ[2.2.1]ヘプタン−2−カルボキシラート(90.0mg、0.22mmol)とDCM(1.2mL)の混合液にTFA(0.8mL)を添加し、室温で1時間撹拌した。反応液をアミンシリカ上でカラムクロマトグラフィー(MeOH:DCM=1:60)で精製した。生成物を含有する画分を集め、蒸発した。残渣にEtOを加え、生成された固体をろ過し、減圧下で乾燥して、アイボリーの固体化合物の4−((1S,4S)−2,5−ジアザビシクロ[2.2.1]ヘプタン−2−イル)−8−クロロピリド[2,3−e][1,2,4]トリアゾロ[4,3−a]ピラジン(58.0mg、85%)を得た。
LC/MS ESI(+): 302 (M+1), 304 (M+3)
1H-NMR (300 MHz, DMSO-d6); δ: 9.96 (m, 1H), 8.79 (m, 1H), 8.52 (s, 1H), 6.19 (s, 0.7H), 5.17 (s, 0.3H), 4.16 (s, 0.7H), 3.78 (s, 1H), 3.70 (m, 1.3H), 3.12-2.80 (m, 2H), 1.95-1.70 (m, 2H)
【0387】
実施例78
8−クロロ−4−((1S,4S)−5−メチル−2,5−ジアザビシクロ[2.2.1]ヘプタン−2−イル)ピリド[2,3−e][1,2,4]トリアゾロ[4,3−a]ピラジンの合成
4−((1S,4S)−2,5−ジアザビシクロ[2.2.1]ヘプタン−2−イル)−8−クロロピリド[2,3−e][1,2,4]トリアゾロ[4,3−a]ピラジン(38.0mg、0.13mmol)とMeOH(1.3mL)の懸濁液に37%ホルムアルデヒド(28.0μL、0.38mmol)とNaBH(14.0mg、0.38mmol)を添加した。反応液を室温で1時間撹拌し、減圧下で蒸留した。残渣にEtOAcと水を加え、EtOAcで抽出した。有機層を無水NaSOで乾燥、ろ過した後、減圧下で蒸留した。残渣をアミンシリカ上でカラムクロマトグラフィー(MeOH:DCM=1:60)で精製した。生成物を含有する画分を集め、蒸発した後DCM/EtOを加え、生成された固体をろ過し、減圧下で乾燥して、アイボリーの固体化合物の8−クロロ−4−((1S,4S)−5−メチル−2,5−ジアザビシクロ[2.2.1]ヘプタン−2−イル)ピリド[2,3−e][1,2,4]トリアゾロ[4,3−a]ピラジン(20.0mg、50%)を得た。
LC/MS ESI(+): 316 (M+1), 318 (M+3)
1H-NMR (300 MHz, DMSO-d6); δ: 9.96 (m, 1H), 8.79 (m, 1H), 8.53 (m, 1H), 6.13 (s, 0.7H), 5.13 (s, 0.3H), 4.40 (m, 0.3H), 4.04 (m, 0.3H), 3.88 (m, 0.7H), 3.60 (m, 1.7H), 2.97 (m, 1H), 2.64 (m, 1H), 2.36 (s, 3H), 2.08-1.80 (m, 2H)
【0388】
実施例79
8−クロロ−4−(1,4−ジアゼパン−1−イル)ピリド[2,3−e][1,2,4]トリアゾロ[4,3−a]ピラジンの合成
(a)tert−ブチル4−(2,7−ジクロロピリド[2,3−b]ピラジン−3−イル)−1,4−ジアゼパン−1−カルボキシラートの合成
2,3,7−トリクロロピリド[2,3−b]ピラジン(70.0mg、0.30mmol)をDCM(3.0mL)に溶かし、tert−ブチル1,4−ジアゼパン−1−カルボキシラート(60.0μL、0.30mmol)とTEA(135.0μL、0.90mmol)を0℃で添加した。反応液を室温で2時間撹拌し、溶液をDCMで希釈した。有機層は水と塩水で洗浄し、無水MgSOで乾燥し、ろ過した後、減圧下で濃縮した。残渣をアミンシリカ上でカラムクロマトグラフィー(n−Hex:EtOAc=3:1)で精製した。生成物を含有する画分を集め、濃縮させて黄色の液体化合物tert−ブチル4−(2,7−ジクロロピリド[2,3−b]ピラジン−3−イル)−1,4−ジアゼパン−1−カルボキシラート(85.0mg、71%)を得た。
LC/MS ESI(+): 398(M+1), 400(M+3)
1H-NMR (300 MHz, CDCl3); δ: 8.82(d, 1H, J=2.67Hz), 8.12(d, 1H, J=2.67Hz), 4.15-3.92(m, 4H), 3.78-3.70(m, 2H), 3.57-3.38(m, 2H), 2.18-2.06(m, 2H), 1.41(s, 9H)
【0389】
(b)tert−ブチル4−(7−クロロ−2−ヒドラジニルピリド[2,3−b]ピラジン−3−イル)−1,4−ジアゼパン−1−カルボキシラートの合成
tert−ブチル4−(2,7−ジクロロピリド[2,3−b]ピラジン−3−イル)−1,4−ジアゼパン−1−カルボキシラート(82.0mg、0.20mmol)とEtOH(2.0mL)の混合液にヒドラジン一水和物(6.5μL、0.60mmol)を添加し、室温で3時間撹拌した。反応液をEtOに希釈した後、室温で1時間撹拌した。生成された固体をろ過し、減圧下で乾燥して、黄色固体化合物のtert−ブチル4−(7−クロロ−2−ヒドラジニルピリド[2,3−b]ピラジン−3−イル)−1,4−ジアゼパン−1−カルボキシラートを得た。
LC/MS ESI(+): 394(M+1), 396(M+3)
【0390】
(c)8−クロロ−4−(1,4−ジアゼパン−1−イル)ピリド[2,3−e][1,2,4]トリアゾロ[4,3−a]ピラジンの合成
精製されていないtert−ブチル4−(7−クロロ−2−ヒドラジニルピリド[2,3−b]ピラジン−3−イル)−1,4−ジアゼパン−1−カルボキシラートとトリメチルオルトホルメート(1.1mL)の混合液を80℃で2時間撹拌し、室温に冷却し、反応液を減圧下で濃縮した。精製されていないtert−ブチル4−(8−クロロピリド[2,3−e][1,2,4]トリアゾロ[4,3−a]ピラジン−4−イル)−1,4−ジアゼパン−1−カルボキシラートをDCM(1.0mL)に溶かし、TFA(0.5mL)を室温でゆっくり添加し、室温で2時間撹拌した。反応液を減圧下で濃縮し、残渣をアミンシリカ上でカラムクロマトグラフィー(DCM:MeOH=10:1)で精製した。生成物を含有する画分を集め、蒸発して、黄色の固体化合物の8−クロロ−4−(1,4−ジアゼパン−1−イル)ピリド[2,3−e][1,2,4]トリアゾロ[4,3−a]ピラジン(28.0mg、35%:3工程)を得た。
LC/MS ESI(+): 304(M+1), 306(M+3)
1H-NMR (300 MHz, CDCl3); δ: 9.14(s, 1H), 8.60(d, 1H, J=2.3 Hz), 8.01(d, 1H, J=2.3 Hz), 4.84-4.72(m, 2H), 4.28-4.17(m, 2H), 3.21(t, 2H, J=5.7 Hz), 2.94(t, 2H, J=5.7 Hz), 2.12-2.02(m, 2H)
【0391】
実施例80
8−クロロ−4−(4−メチル−1,4−ジアゼパン−1−イル)ピリド[2,3−e][1,2,4]トリアゾロ[4,3−a]ピラジンの合成
(a)2,7−ジクロロ−3−(4−メチル−1,4−ジアゼパン−1−イル)ピリド[2,3−b]ピラジンの合成
2,3,7−トリクロロピリド[2,3−b]ピラジン(50.0mg、0.21mmol)をDCM(2.0mL)に溶かした後1−メチル−1,4−ジアゼパン(26.1μL、0.21mmol)とTEA(94.7μL、0.63mmol)を0℃で添加した。反応液を室温で2時間撹拌し、反応液をDCMで希釈した後、有機層は水と塩水で洗浄し、無水MgSOで乾燥し、ろ過した後、減圧下で濃縮した。残渣をアミンシリカ上でカラムクロマトグラフィー(DCM:MeOH=10:1)で精製した。生成物を含有する画分を集め、濃縮させて褐色の固体化合物の2,7−ジクロロ−3−(4−メチル−1,4−ジアゼパン−1−イル)ピリド[2,3−b]ピラジン(42.0mg、64%)を得た。
LC/MS ESI(+): 312(M+1), 314(M+3)
1H-NMR (300 MHz, CDCl3); δ: 8.80(d, 1H, J=2.6 Hz), 8.11(d, 1H, J=2.6 Hz), 4.09-4.03(m, 2H), 4.01-3.95(m, 2H), 3.02-2.93(m, 2H), 2.78-2.69(m, 2H), 2.46(s, 3H), 2.25-2.13(m, 2H)
【0392】
(b)7−クロロ−2−ヒドラジニル−3−(4−メチル−1,4−ジアゼパン−1−イル)ピリド[2,3−b]ピラジンの合成
2,7−ジクロロ−3−(4−メチル−1,4−ジアゼパン−1−イル)ピリド[2,3−b]ピラジン(38.5mg、0.12mmol)とEtOH(1.2mL)の混合液にヒドラジン一水和物(3.9μL、0.36mmol)を添加し、室温で2時間撹拌した。反応液をEtOに希釈した後、室温で1時間撹拌した。生成された固体をろ過し、減圧下で乾燥して、精製されていない黄色の固体化合物の7−クロロ−2−ヒドラジニル−3−(4−メチル−1,4−ジアゼパン−1−イル)ピリド[2,3−b]ピラジンを得た。
LC/MS ESI(+): 308(M+1), 310(M+3)
【0393】
(c)8−クロロ−4−(4−メチル−1,4−ジアゼパン−1−イル)ピリド[2,3−e][1,2,4]トリアゾロ[4,3−a]ピラジンの合成
精製されていない7−クロロ−2−ヒドラジニル−3−(4−メチル−1,4−ジアゼパン−1−イル)ピリド[2,3−b]ピラジンとトリメチルオルトホルメート(0.7mL)の混合液を80℃で2時間撹拌し、室温に冷却した。反応液を減圧下で濃縮した後、アミンシリカ上でカラムクロマトグラフィー(DCM:MeOH=20:1)で精製した。生成物を含有する画分を集め、濃縮させて黄色の固体化合物の8−クロロ−4−(4−メチル−1,4−ジアゼパン−1−イル)ピリド[2,3−e][1,2,4]トリアゾロ[4,3−a]ピラジン(16.0mg、42%:2工程)を得た。
LC/MS ESI(+): 318(M+1), 320(M+3)
1H-NMR (300 MHz, CDCl3); δ: 9.14(s, 1H), 8.59(d, 1H, J=2.3 Hz), 8.01(d, 1H, J=2.3 Hz), 4.87-4.74(m, 2H), 4.18-4.14(m, 2H), 2.92-2.86(m, 2H), 2.67-2.60(m, 2H), 2.39(s, 3H), 2.21-2.09(m, 2H)
【0394】
実施例81
(R)−1−(8−ブロモピリド[2,3−e][1,2,4]トリアゾロ[4,3−a]ピラジン−4−イル)−N−メチルピロリジン−3−アミンの合成
(a)(R)−tert−ブチル(1−(7−ブロモ−2−クロロピリド[2,3−b]ピラジン−3−イル)ピロリジン−3−イル)(メチル)カルバメートの合成
7−ブロモ−2,3−ジクロロピリド[2,3−b]ピラジン(70.0mg、0.25mmol)とTEA(175.0μL、1.26mmol)をDCM(1.0mL)に溶かし、DCM(0.5mL)に溶かした(R)−tert−ブチルメチル(ピロリジン−3−イル)カルバメート(55.2mg、0.28mmol)を0℃で添加した。反応液を0℃で12時間撹拌し、濃縮して、(R)−tert−ブチル(1−(7−ブロモ−2−クロロピリド[2,3−b]ピラジン−3−イル)ピロリジン−3−イル)(メチル)カルバメート(111.1mg、100%)を得た。
LC/MS ESI (+): 442 (M+1), 444 (M+3)
【0395】
(b)(R)−tert−ブチル(1−(7−ブロモ−2−ヒドラジニルピリド[2,3−b]ピラジン−3−イル)ピロリジン−3−イル)(メチル)カルバメートの合成
(R)−tert−ブチル(1−(7−ブロモ−2−クロロピリド[2,3−b]ピラジン−3−イル)ピロリジン−3−イル)(メチル)カルバメート(111.1mg、0.25mmol)とヒドラジン一水和物(25.0μL、0.50mmol)をEtOH(1.5mL)に溶かし、室温で3時間撹拌した後、生成された固体をろ過して、黄色の固体化合物の(R)−tert−ブチル(1−(7−ブロモ−2−ヒドラジニルピリド[2,3−b]ピラジン−3−イル)ピロリジン−3−イル)(メチル)カルバメート(110.0mg、100%)を得た。
LC/MS ESI(+):438 (M+1), 440 (M+3)
【0396】
(c)(R)−tert−ブチル(1−(8−ブロモピリド[2,3−e][1,2,4]トリアゾロ[4,3−a]ピラジン−4−イル)ピロリジン−3−イル)(メチル)カルバメートの合成
(R)−tert−ブチル(1−(7−ブロモ−2−ヒドラジニルピリド[2,3−b]ピラジン−3−イル)ピロリジン−3−イル)(メチル)カルバメート(110.0mg、0.25mmol)とトリメチルオルトホルメート(1.0mL)の混合液を80℃で2時間撹拌し、室温に冷却した。反応液を濃縮した後、シリカ上でカラムクロマトグラフィー(MeOH:DCM=5:95)で第1次精製した後、アミンシリカ上でカラムクロマトグラフィー(EtOAc:n−Hex=50:50)で第2次精製して生成物を含有する画分を集め、蒸発して、黄色の固体化合物の(R)−tert−ブチル(1−(8−ブロモピリド[2,3−e][1,2,4]トリアゾロ[4,3−a]ピラジン−4−イル)ピロリジン−3−イル)(メチル)カルバメート(40.0mg、36%)を得た。
LC/MS ESI(+): 448 (M+1), 450 (M+3)
【0397】
(d)(R)−1−(8−ブロモピリド[2,3−e][1,2,4]トリアゾロ[4,3−a]ピラジン−4−イル)−N−メチルピロリジン−3−アミンの合成
(R)−tert−ブチル(1−(8−ブロモピリド[2,3−e][1,2,4]トリアゾロ[4,3−a]ピラジン−4−イル)ピロリジン−3−イル)(メチル)カルバメート(40.0mg、0.09mmol)をDCM(1.0mL)に溶かし、TFA(0.4mL)を添加した。反応液を室温で1時間撹拌した後、アミンシリカ上でカラムクロマトグラフィー(MeOH:DCM=5:95)で精製した。生成物を含有する画分を集め、蒸発して、黄色の固体化合物の(R)−1−(8−ブロモピリド[2,3−e][1,2,4]トリアゾロ[4,3−a]ピラジン−4−イル)−N−メチルピロリジン−3−アミン(20.7mg、67%)を得た。
LC/MS ESI(+): 348 (M+1), 350 (M+3)
1H-NMR (300MHz, DMSO-d6); δ: 9.98 (s, 1H), 8.89 (d, 1H, J=2.1Hz), 8.57 (d, 1H, J=2.1Hz), 4.36-4.20 (m, 2H), 3.81-3.61 (m, 2H), 3.30 (m, 1H), 2.32 (s, 3H), 2.11-1.86 (m, 3H)
【0398】
実施例82
8−クロロ−4−(ヘキサヒドロ−1H−ピロロ[3,4−b]ピリジン−6(2H)−イル)ピリド[2,3−e][1,2,4]トリアゾロ[4,3−a]ピラジンの合成
(a)tert−ブチル6−(2,7−ジクロロピリド[2,3−b]ピラジン−3−イル)オクタヒドロ−1H−ピロロ[3,4−b]ピリジン−1−カルボキシラートの合成
2,3,7−トリクロロピリド[2,3−b]ピラジン(150.0mg、0.64mmol)をDCM(6.0mL)に溶かし、tert−ブチルオクタヒドロ−1H−ピロロ[3,4−b]ピリジン−1−カルボキシラート(151.0mg、0.67mmol)とTEA(288.0μL、1.92mmol)を0℃で添加した。反応液を室温で2時間撹拌した後、DCMに希釈した。有機層は水と塩水で洗浄し、無水MgSOで乾燥し、ろ過した後、減圧下で濃縮した。残渣をアミンシリカ上でカラムクロマトグラフィー(n−Hex:EtOAc=3:1)で精製した。生成物を含有する画分を集め、濃縮して、アイボリーの固体化合物のtert−ブチル6−(2,7−ジクロロピリド[2,3−b]ピラジン−3−イル)オクタヒドロ−1H−ピロロ[3,4−b]ピリジン−1−カルボキシラート(173.0mg、61%)を得た。
LC/MS ESI(+): 424(M+1), 426(M+3)
1H-NMR (300 MHz, DMSO-d6); δ: 8.81(d, 1H, J=2.7 Hz), 8.38(d, 1H, J=2.7 Hz), 4.69(m, 1H), 4.00-3.80(m, 4H), 3.70(m, 1H), 2.85(m, 1H), 2.26(m, 1H), 1.77-1.61(m, 2H), 1.42(s, 9H), 1.38-1.26(m, 2H)
【0399】
(b)tert−ブチル6−(7−クロロ−2−ヒドラジニルピリド[2,3−b]ピラジン−3−イル)オクタヒドロ−1H−ピロロ[3,4−b]ピリジン−1−カルボキシラートの合成
tert−ブチル6−(2,7−ジクロロピリド[2,3−b]ピラジン−3−イル)オクタヒドロ−1H−ピロロ[3,4−b]ピリジン−1−カルボキシラート(170.0mg、0.40mmol)とEtOH(4.0mL)混合液にヒドラジン一水和物(37.7μL、1.20mmol)を添加し、室温で3時間撹拌した。反応液をEtOに希釈した後、室温で1時間撹拌し、生成された固体をろ過した後、減圧下で乾燥して、黄色固体化合物のtert−ブチル6−(7−クロロ−2−ヒドラジニルピリド[2,3−b]ピラジン−3−イル)オクタヒドロ−1H−ピロロ[3,4−b]ピリジン−1−カルボキシラートを得た。
LC/MS ESI(+): 420(M+1), 422(M+3)
【0400】
(c)tert−ブチル6−(8−クロロピリド[2,3−e][1,2,4]トリアゾロ[4,3−a]ピラジン−4−イル)オクタヒドロ−1H−ピロロ[3,4−b]ピリジン−1−カルボキシラートの合成
精製されていないtert−ブチル6−(7−クロロ−2−ヒドラジニルピリド[2,3−b]ピラジン−3−イル)オクタヒドロ−1H−ピロロ[3,4−b]ピリジン−1−カルボキシラートとトリメチルオルトホルメート(4.0mL)の混合液を80℃で2時間撹拌し、室温に冷却し、反応液を減圧下で濃縮した。アミンシリカ上でカラムクロマトグラフィー(n−Hex:EtOAc=3:1)で精製した。生成物を含有する画分を集め、濃縮させて黄色の固体化合物のtert−ブチル6−(8−クロロピリド[2,3−e][1,2,4]トリアゾロ[4,3−a]ピラジン−4−イル)オクタヒドロ−1H−ピロロ[3,4−b]ピリジン−1−カルボキシラート(79.0mg、46%:2工程)を得た。
LC/MS ESI(+): 430(M+1), 432(M+3)
1H-NMR (300 MHz, CDCl3); δ: 9.16(s, 1H), 8.59(d, 1H, J=2.3 Hz), 8.03(d, 1H, J=2.3 Hz), 4.91(m, 1H), 4.75(m, 1H), 4.35-4.00(m, 3H), 3.94-3.71(m, 1H), 2.81(m, 1H), 2.37(m, 1H), 1.91-1.68(m, 2H), 1.62-1.31(m, 11H)
【0401】
(d)8−クロロ−4−(ヘキサヒドロ−1H−ピロロ[3,4−b]ピリジン−6(2H)−イル)ピリド[2,3−e][1,2,4]トリアゾロ[4,3−a]ピラジンの合成
tert−ブチル6−(8−クロロピリド[2,3−e][1,2,4]トリアゾロ[4,3−a]ピラジン−4−イル)オクタヒドロ−1H−ピロロ[3,4−b]ピリジン−1−カルボキシラート(76.0mg、0.17mmol)をDCM(2.0mL)に溶かし、TFA(126.0μL、1.70mmol)を室温でゆっくり添加し、室温で8時間撹拌した。反応液を減圧下で濃縮し、残渣をアミンシリカ上でカラムクロマトグラフィー(DCM:MeOH=10:1)で精製した。生成物を含有する画分を集め、蒸発して、アイボリーの固体化合物の8−クロロ−4−(ヘキサヒドロ−1H−ピロロ[3,4−b]ピリジン−6(2H)−イル)ピリド[2,3−e][1,2,4]トリアゾロ[4,3−a]ピラジン(51.0mg、91%)を得た。
LC/MS ESI(+): 330(M+1), 332(M+3)
1H-NMR (300 MHz, DMSO-d6); δ: 9.95(s, 1H), 8.77(d, 1H, J=2.7 Hz), 8.50(d, 1H, J=2.7 Hz), 4.53-4.41(m, 1H), 4.27-4.10(m, 1H), 3.84-3.64(m, 2H), 3.42-3.31(m, 1H), 2.89-2.79(m, 1H), 2.58-2.51(m, 1H), 2.44-2.26(m, 2H), 1.84-1.35(m, 4H)
【0402】
実施例83
8−クロロ−4−(1−メチルヘキサヒドロ−1H−ピロロ[3,4−b]ピリジン−6(2H)−イル)ピリド[2,3−e][1,2,4]トリアゾロ[4,3−a]ピラジンの合成
8−クロロ−4−(ヘキサヒドロ−1H−ピロロ[3,4−b]ピリジン−6(2H)−イル)ピリド[2,3−e][1,2,4]トリアゾロ[4,3−a]ピラジン(35.0mg、0.10mmol)をMeOH(0.7mL)に溶かし、0℃でMeOH(0.3mL)に37%ホルムアルデヒド(40.5mg、0.50mmol)を溶かした溶液を添加し、NaBH(18.9mg、0.50mmol)を添加した後、室温で3時間撹拌した。反応液をEtOAcに希釈した後、有機層は水と塩水で洗浄し、無水MgSOで乾燥、ろ過した後、減圧下で濃縮した。残渣をアミンシリカ上でカラムクロマトグラフィー(DCM:MeOH=20:1)で精製した。生成物を含有する画分を集め、濃縮させて褐色の固体化合物の8−クロロ−4−(1−メチルヘキサヒドロ−1H−ピロロ[3,4−b]ピリジン−6(2H)−イル)ピリド[2,3−e][1,2,4]トリアゾロ[4,3−a]ピラジン(7.4mg、22%)を得た。
LC/MS ESI(+): 344(M+1), 346(M+3)
1H-NMR (300 MHz, CDCl3); δ: 9.15(s, 1H), 8.58(d, 1H, J=2.3 Hz), 8.02(d, 1H, J=2.3 Hz), 5.06(m, 0.4H), 4.69-4.60(m, 0.6H), 4.51-4.39(m, 1H), 4.19(m, 0.4H), 4.03(m, 1H), 3.80(m, 0.6H), 2.89-2.75(m, 2H), 2.67-2.47(m, 1H), 2.34(s, 3H), 2.18(m, 1H), 1.95-1.55(m, 4H)
【0403】
実施例84
1−(8−クロロピリド[2,3−e][1,2,4]トリアゾロ[4,3−a]ピラジン−4−イル)−N,N−ジメチルアゼチジン−3−アミンの合成
NaBH(29.0mg、0.77mmol)を1−(8−クロロピリド[2,3−e][1,2,4]トリアゾロ[4,3−a]ピラジン−4−イル)−N−メチルアゼチジン−3−アミン(74.0mg、0.26mmol)、37%ホルムアルデヒド(29.0μL、0.38mmol)とMeOH(2.5mL)の懸濁液に添加した。反応液を室温で5時間撹拌し、EtOAcと水を添加し、EtOAcで抽出した。有機層を塩水で洗浄し、無水NaSOで乾燥し、ろ過した後、減圧下で蒸留して、アミンシリカ上でカラムクロマトグラフィー(MeOH:DCM=1:100で精製し、生成物を含有する画分を集め、蒸発して、アイボリーの固体化合物の1−(8−クロロピリド[2,3−e][1,2,4]トリアゾロ[4,3−a]ピラジン−4−イル)−N,N−ジメチルアゼチジン−3−アミン(12.0mg、16%)を得た。
LC/MS ESI(+): 304 (M+1), 306 (M+3)
1H-NMR (300 MHz, DMSO-d6); δ: 9.95 (s, 1H), 8.81 (d, 1H, J=2.4 Hz), 8.54 (d, 1H, J=2.4 Hz), 4.81 (m, 1H), 4.53 (m, 1H), 4.34. (m, 1H), 4.11 (m, 1H), 3.35 (m, 1H), 2.18 (s, 6H)
【0404】
実施例85
1−(8−ブロモピリド[2,3−e][1,2,4]トリアゾロ[4,3−a]ピラジン−4−イル)−N,N−ジメチルアゼチジン−3−アミンの合成
NaBH(11.0mg、0.29mmol)を1−(8−ブロモピリド[2,3−e][1,2,4]トリアゾロ[4,3−a]ピラジン−4−イル)−N−メチルアゼチジン−3−アミン(32.0mg、0.10mmol)、37%ホルムアルデヒド(11.0μL、0.14mmol)とMeOH(1.0mL)の懸濁液に添加した。反応液を室温で5時間撹拌し、EtOAcと水を添加し、EtOAcで抽出した。有機層を塩水で洗浄し、無水NaSOで乾燥し、ろ過した後、減圧下で蒸留し、アミンシリカ上でカラムクロマトグラフィー(MeOH:DCM=1:100で(に)精製し、生成物を含有する画分を集め、蒸発して、アイボリーの固体化合物の1−(8−ブロモピリド[2,3−e][1,2,4]トリアゾロ[4,3−a]ピラジン−4−イル)−N,N−ジメチルアゼチジン−3−アミン(3.0mg、9%)を得た。
LC/MS ESI(+): 348 (M+1), 350 (M+3)
1H-NMR (300 MHz, DMSO-d6); δ: 9.95 (s, 1H), 8.90 (d, 1H, J=2.4 Hz), 8.60 (d, 1H, J=2.4 Hz), 4.81 (m, 1H), 4.51 (m, 1H), 4.31 (m, 1H), 4.10 (m, 1H), 3.40 (m, 1H), 2.18 (s, 6H)
【0405】
実施例86
(1−(8−ブロモピリド[2,3−e][1,2,4]トリアゾロ[4,3−a]ピラジン−4−イル)アゼチジン−3−イル)(メチル)カルバミン酸の合成
実施例3の工程(e)〜(f)と同様にして、tert−ブチル(1−(7−ブロモ−2−クロロピリド[2,3−b]ピラジン−3−イル)アゼチジン−3−イル)(メチル)カルバメート(13000.0mg、30.3mmol)から得られた1−(8−ブロモピリド[2,3−e][1,2,4]トリアゾロ[4,3−a]ピラジン−4−イル)−N−メチルアゼチジン−3−アミンをアミンシリカ上でカラムクロマトグラフィー(DCM:MeOH=90:10)で精製した。生成物を含有する画分を集め、蒸発して、アイボリーの固体化合物の(1−(8−ブロモピリド[2,3−e][1,2,4]トリアゾロ[4,3−a]ピラジン−4−イル)アゼチジン−3−イル)(メチル)カルバミン酸(56.0mg、0.5%)を得た。
LC/MS ESI (+): 378 (M+1), 380 (M+3)
1H-NMR (300MHz, DMSO-d6); δ: 9.97 (s, 1H), 9.03 (bs, 1H), 8.95 (d, 1H, J=2.2Hz), 8.65 (d, 1H, J=2.2Hz), 4.40-4.30 (m, 2H), 4.10-4.00 (m, 1H), 3.90-3.80 (m, 2H), 2.89(m, 3H)
【0406】
実施例87
2−((8−クロロピリド[2,3−e][1,2,4]トリアゾロ[4,3−a]ピラジン−4−イル)アミノ)エタノールの合成
(a)2−((2,7−ジクロロピリド[2,3−b]ピラジン−3−イル)アミノ)エタノールの合成
2,3,7−トリクロロピリド[2,3−b]ピラジン(500.0mg、2.14mmol)をDCM(20.0mL)に溶かし、エタノールアミン(135.0μL、2.25mmol)とTEA(965.0μL、6.42mmol)を0℃で添加した。反応液を室温で2時間撹拌し、反応液をDCMに希釈した後、室温で1時間撹拌した。生成された固体をろ過した後、減圧下で乾燥して、精製されていない褐色の固体化合物の2−((2,7−ジクロロピリド[2,3−b]ピラジン−3−イル)アミノ)エタノールを得た。
LC/MS ESI(+): 259 (M+1), 261 (M+3)
【0407】
(b)2−((7−クロロ−2−ヒドラジニルピリド[2,3−b]ピラジン−3−イル)アミノ)エタノールの合成
精製されていない2−((2,7−ジクロロピリド[2,3−b]ピラジン−3−イル)アミノ)エタノールとEtOH(30.0mL)混合液にヒドラジン一水和物(276.0μL、8.79mmol)を添加し、室温で4時間撹拌した。反応液をEtOに希釈した後、室温で1時間撹拌した。生成された固体をろ過した後、減圧下で乾燥して、晶精製されていない褐色の固体化合物の2−((7−クロロ−2−ヒドラジニルピリド[2,3−b]ピラジン−3−イル)アミノ)エタノールを得た。
LC/MS ESI(+): 255 (M+1), 257 (M+3)
【0408】
(c)2−((8−クロロピリド[2,3−e][1,2,4]トリアゾロ[4,3−a]ピラジン−4−イル)アミノ)エタノールの合成
精製されていない2−((7−クロロ−2−ヒドラジニルピリド[2,3−b]ピラジン−3−イル)アミノ)エタノールとトリメチルオルトホルメート(16.0mL)の混合液を80℃で4時間撹拌し、室温に冷却した。反応液を減圧下で濃縮し、MeOHに溶かした後、この混合物にEtOAcを加えて希釈した後、有機層を水と塩水で洗浄し、無水MgSOで乾燥し、ろ過した後、減圧下で濃縮した。残渣にEtOAc(20.0mL)を加え、1時間程度撹拌した後、生成された固体をろ過し、減圧下で乾燥して、白色の固体化合物の2−((8−クロロピリド[2,3−e][1,2,4]トリアゾロ[4,3−a]ピラジン−4−イル)アミノ)エタノール(82.0mg、14%:3工程)を得た。
LC/MS ESI(+): 265 (M+1), 267 (M+3)
1H-NMR (300 MHz, DMSO-d6); δ: 9.93(s, 1H), 8.82(d, 1H, J=2.7 Hz), 8.64-8.58(brs, 1H), 8.55(d, 1H, J=2.7 Hz), 4.84(m, 1H), 3.70-3.64(m, 4H)
【0409】
実施例88
1−(8−クロロイミダゾ[1,2−a]ピリド[2,3−e]ピラジン−4−イル)−N−メチルアゼチジン−3−アミンの合成
(a)tert−ブチル(1−(7−クロロ−2−((2,2−ジエトキシエチル)アミノ)ピリド[2,3−b]ピラジン−3−イル)アゼチジン−3−イル)(メチル)カルバメートの合成
tert−ブチル(1−(2,7−ジクロロピリド[2,3−b]ピラジン−3−イル)アゼチジン−3−イル)(メチル)カルバメート(180.0mg、0.47mmol)を2,2−ジエトキシエタンアミン(2.0mL)に溶かし、室温で12時間撹拌した後、EtOAc溶媒を加え、有機層を塩水で洗浄し、無水NaSOで乾燥し、ろ過した後、減圧下で蒸留して、黄色の固体化合物のtert−ブチル(1−(7−クロロ−2−((2,2−ジエトキシエチル)アミノ)ピリド[2,3−b]ピラジン−3−イル)アゼチジン−3−イル)(メチル)カルバメートを得た。
【0410】
(b)1−(8−クロロイミダゾ[1,2−a]ピリド[2,3−e]ピラジン−4−イル)−N−メチルアゼチジン−3−アミンの合成
精製されていないtert−ブチル(1−(7−クロロ−2−((2,2−ジエトキシエチル)アミノ)ピリド[2,3−b]ピラジン−3−イル)アゼチジン−3−イル)(メチル)カルバメート(225.1mg、0.47mmol)と4−メチルベンゼンスルホン酸(1160.0mg、6.08mmol)をIPA(3.0mL)に溶かし、100℃で2時間撹拌した後、室温に冷却した。反応液に水を注ぎ、飽和NaHCO水溶液で塩基性化(pH=9)し、DCMで抽出した。有機層を無水NaSOで乾燥、ろ過した後、減圧下で蒸留し、シリカ上でカラムクロマトグラフィー(MeOH:DCM=5:95)で精製した。生成物を含有する画分を集め、蒸発して、アイボリーの固体化合物の1−(8−クロロイミダゾ[1,2−a]ピリド[2,3−e]ピラジン−4−イル)−N−メチルアゼチジン−3−アミン(70.0mg、52%)を得た。
LC/MS ESI (+): 289 (M+1), 291 (M+3)
1H-NMR (300MHz, CDCl3); δ: 8.53 (m, 1H), 7.94-7.89 (m, 2H), 7.66 (m, 1H), 5.12-4.13 (m, 4H), 3.83 (m, 1H), 2.49 (s, 3H)
【0411】
実施例89
1−(8−ブロモイミダゾ[1,2−a]ピリド[2,3−e]ピラジン−4−イル)−N−メチルアゼチジン−3−アミンの合成
(a)tert−ブチル(1−(7−ブロモ−2−((2,2−ジエトキシエチル)アミノ)ピリド[2,3−b]ピラジン−3−イル)アゼチジン−3−イル)(メチル)カルバメートの合成
tert−ブチル(1−(7−ブロモ−2−クロロピリド[2,3−b]ピラジン−3−イル)アゼチジン−3−イル)(メチル)カルバメート(177.0mg、0.41mmol)を2,2−ジエトキシエタンアミン(2.0mL)に溶かし、室温で12時間撹拌した後、EtOAc溶媒を加え、塩水で洗浄し、無水NaSOで乾燥し、ろ過した後、減圧下で蒸留して、黄色の固体化合物のtert−ブチル(1−(7−ブロモ−2−((2,2−ジエトキシエチル)アミノ)ピリド[2,3−b]ピラジン−3−イル)アゼチジン−3−イル)(メチル)カルバメートを得た。
【0412】
(b)1−(8−ブロモイミダゾ[1,2−a]ピリド[2,3−e]ピラジン−4−イル)−N−メチルアゼチジン−3−アミンの合成
精製されていないtert−ブチル(1−(7−ブロモ−2−((2,2−ジエトキシエチル)アミノ)ピリド[2,3−b]ピラジン−3−イル)アゼチジン−3−イル)(メチル)カルバメート(215.0mg、0.41mmol)と4−メチルベンゼンスルホン酸(1020.0mg、5.36mmol)をIPA(3.0mL)に溶かし、100℃で2時間撹拌した後、室温に冷却した。反応液に水を注ぎ、飽和NaHCO水溶液で塩基性化(pH=9)し、DCMで抽出した。有機層を無水NaSOで乾燥し、ろ過した後、減圧下で蒸留し、シリカ上でカラムクロマトグラフィー(MeOH:DCM=5:95)で精製した。生成物を含有する画分を集め、蒸発して、アイボリーの固体化合物の1−(8−ブロモイミダゾ[1,2−a]ピリド[2,3−e]ピラジン−4−イル)−N−メチルアゼチジン−3−アミン(65.0mg、47%)を得た。
LC/MS ESI (+): 333 (M+1), 335 (M+3)
1H-NMR (300MHz, CDCl3); δ: 8.60 (d, 1H, J=2.1Hz), 8.06 (d, 1H, J=2.1Hz), 7.89 (d, 1H, J=1.5Hz), 7.65 (d, 1H, J=1.5Hz), 5.08-4.20 (m, 4H), 3.82 (m, 1H), 2.48 (s, 3H)
【0413】
実施例90
tert−ブチル(1−(8−クロロ−2−メチルオキサゾロ[4,5−c][1,8]ナフチリジン−4−イル)アゼチジン−3−イル)(メチル)カルバメートの合成
(a)メチル2,5−ジクロロニコチネートの合成
2,5−ジクロロニコチン酸(2150.0mg、11.20mmol)をDCM(10.0mL)とMeOH(5.0mL)の混合溶液に溶かし、トリメチルシリルジアゾメタン(2.0M/ヘキサン)(11.2mL、22.40mmol)を0℃でゆっくり加え、反応液を室温で1時間撹拌した。反応液を減圧下で蒸留した。残渣をシリカ上でカラムクロマトグラフィー(EtOAc:n−Hex=1:9)で精製した。生成物を含有する画分を集め、蒸発して、白色の固体化合物のメチル2,5−ジクロロニコチネート(2020.0mg、87%)を得た。
LC/MS ESI (+): 206 (M+1)
1H-NMR (300MHz, CDCl3); δ: 8.48(d, 1H, J=2.6Hz), 8.16(d, 1H, J=2.6Hz), 3.98 (s, 3H)
【0414】
(b)メチル5−クロロ−2−((4−メトキシベンジル)アミノ)ニコチネートの合成
メチル2,5−ジクロロニコチネート(2020.0mg、9.79mmol)にEtOH(30.0mL)を加え、4−メトキシベンジルアミン(2.6mL、19.60mmol)を添加した後、65℃で12時間撹拌し、室温に冷却した。反応液を減圧下で蒸留した。残渣をシリカ上でカラムクロマトグラフィー(EtOAc:n−Hex=1:9)で精製した。生成物を含有する画分を集め、蒸発して、無色の液体化合物メチル5−クロロ−2−((4−メトキシベンジル)アミノ)ニコチネート(840.0mg、28%)を得た。
LC/MS ESI (+): 307 (M+1)
【0415】
(c)6−クロロ−1−(4−メトキシベンジル)−1H−ピリド[2,3−d][1,3]オキサジン−2,4−ジオンの合成
メチル5−クロロ−2−((4−メトキシベンジル)アミノ)ニコチネート(205.0mg、0.67mmol)を1,4−ジオキサン(3.0mL)に溶かし、ジホスゲン(120.0μL、1.01mmol)を室温でゆっくり添加した。反応液を110℃で12時間間撹拌し、反応液を減圧下で蒸留した。残渣をトルエン(5.0mL)に溶かし、再び減圧下で蒸留しし、乾燥して、薄黄色の固体化合物の6−クロロ−1−(4−メトキシベンジル)−1H−ピリド[2,3−d][1,3]オキサジン−2,4−ジオンを得た。
LC/MS ESI (+): 319 (M+1)
【0416】
(d)6−クロロ−4−ヒドロキシ−1−(4−メトキシベンジル)−3−ニトロ−1,8−ナフチリジン−2(1H)−オンの合成
NaH(40.4mg:60%油中、1.01mmol)にDMA(3.0mL)を加え、室温でエチルニトロアセテート(110.0μL、1.01mmol)を添加した後、30分間撹拌した。この溶液に6−クロロ−1−(4−メトキシベンジル)−1H−ピリド[2,3−d][1,3]オキサジン−2,4−ジオンをDMA(1.0mL)に溶かし、室温でゆっくり添加した。反応液を110℃で12時間撹拌し、室温に冷却し、セライトでろ過し、ろ液を減圧下で蒸留した。残渣をトルエン(5.0mL)に溶かし、再び減圧下で蒸留した後、固体をDCMとEtOの混合溶液で撹拌し、ろ過して、濃厚な黄色の固体化合物の6−クロロ−4−ヒドロキシ−1−(4−メトキシベンジル)−3−ニトロ−1,8−ナフチリジン−2(1H)−オン(232.0mg、95%:2工程)を得た。
LC/MS ESI (+): 362 (M+1)
【0417】
(e)8−クロロ−5−(4−メトキシベンジル)−2−メチルオキサゾロ[4,5−c][1,8]ナフチリジン−4(5H)−オンの合成
6−クロロ−4−ヒドロキシ−1−(4−メトキシベンジル)−3−ニトロ−1,8−ナフチリジン−2(1H)−オン(200.0mg、0.55mmol)、Zn(220.0mg、3.36mmol)、酢酸無水物(2.7mL、28.30mmol)、酢酸(4.0mL)の混合液を120℃で12時間撹拌し、室温に冷却し、セライトでろ過した。ろ液を減圧濃縮後、TEA(0.5mL)を加え、シリカ上でカラムクロマトグラフィー(EtOAc:n−Hex=1:1)で精製した。生成物を含有する画分を集め、蒸発して、白色の固体化合物の8−クロロ−5−(4−メトキシベンジル)−2−メチルオキサゾロ[4,5−c][1,8]ナフチリジン−4(5H)−オン(108.0mg、52%)を得た。
LC/MS ESI (+): 356 (M+1)
【0418】
(f)4,8−ジクロロ−2−メチルオキサゾロ[4,5−c][1,8]ナフチリジンの合成
8−クロロ−5−(4−メトキシベンジル)−2−メチルオキサゾロ[4,5−c][1,8]ナフチリジン−4(5H)−オン(108.0mg、0.30mmol)をPOCl(2.0mL)に溶かし、140℃で12時間撹拌した。反応液を0℃に冷却し、氷の塊が混ざっている飽和NaCO水溶液に注ぎ、DCMで抽出後、有機層を無水NaSOで乾燥し、ろ過した後、減圧下で蒸留し、残渣をシリカ上でカラムクロマトグラフィー(EtOAc:n−Hex=1:3)で精製した。生成物を含有する画分を集め、蒸発して、薄黄色の固体化合物の4,8−ジクロロ−2−メチルオキサゾロ[4,5−c][1,8]ナフチリジン(42.0mg、54%)を得た。
LC/MS ESI (+): 254 (M+1)
1H-NMR (300MHz, CDCl3); δ: 9.04(d, 1H, J=2.7Hz), 8.49(d, 1H, J=2.7Hz), 2.85 (s, 3H)
【0419】
(g)tert−ブチル(1−(8−クロロ−2−メチルオキサゾロ[4,5−c][1,8]ナフチリジン−4−イル)アゼチジン−3−イル)(メチル)カルバメートの合成
4,8−ジクロロ−2−メチルオキサゾロ[4,5−c][1,8]ナフチリジン(19.4mg、0.08mmol)にDMF(2.0mL)を入れ、tert−ブチルアゼチジン−3−イル(メチル)カルバメート塩酸塩(26.0mg、0.12mmol)とTEA(30.0μL、0.23mmol)を添加した。反応液を6時間撹拌後、減圧下で蒸留した後、残渣をシリカ上でカラムクロマトグラフィー(EtOAc:n−Hex=1:2)で精製した。生成物を含有する画分を集め、蒸発して、薄黄色の固体化合物のtert−ブチル(1−(8−クロロ−2−メチルオキサゾロ[4,5−c][1,8]ナフチリジン−4−イル)アゼチジン−3−イル)(メチル)カルバメート(30.0mg、97%)を得た。
LC/MS ESI (+): 404 (M+1)
1H-NMR (300MHz, CDCl3); δ: 8.73(d, 1H, J=2.7Hz), 8.19(d, 1H, J=2.7Hz), 5.41-4.91(m, 1H), 4.82-4.68(m, 2H), 4.59-4.47(m, 2H), 2.99 (s, 3H), 2.71 (s, 3H), 1.48(s, 9H)
【0420】
実施例91
1−(8−クロロ−2−メチルオキサゾロ[4,5−c][1,8]ナフチリジン−4−イル)−N−メチルアゼチジン−3−アミンの合成
tert−ブチル(1−(8−クロロ−2−メチルオキサゾロ[4,5−c][1,8]ナフチリジン−4−イル)アゼチジン−3−イル)(メチル)カルバメート(30.0mg、0.07mmol)をDCM(2.0mL)に溶かし、TFA(1.0mL、13.50mmol)を加え、6時間撹拌した。反応液を減圧下で蒸留した後、残渣をアミンシリカ上でカラムクロマトグラフィー(MeOH:DCM=1:50)で精製した。生成物を含有する画分を集め、蒸発して、薄黄色の固体化合物の1−(8−クロロ−2−メチルオキサゾロ[4,5−c][1,8]ナフチリジン−4−イル)−N−メチルアゼチジン−3−アミン(20.3mg、87%)を得た。
LC/MS ESI (+): 304 (M+1)
1H-NMR (300MHz, CDCl3); δ: 8.71(d, 1H, J=2.7Hz), 8.16(d, 1H, J=2.7Hz), 4.78-4.68(m, 2H), 4.29-4.19(m, 2H), 3.87-3.76(m, 1H), 2.71 (s, 3H), 2.48 (s, 3H)
【0421】
実施例92
8−クロロ−2−メチル−4−(4−メチルピペラジン−1−イル)オキサゾロ[4,5−c][1,8]ナフチリジンの合成
4,8−ジクロロ−2−メチルオキサゾロ[4,5−c][1,8]ナフチリジン(10.0mg、0.04mmol)にDMF(1.0mL)を入れ、N−メチルピペラジン(26.0mg、0.12mmol)とTEA(30.0μL、0.23mmol)を添加した。反応液を12時間撹拌後、減圧下で蒸留し、残渣をシリカ上でカラムクロマトグラフィー(MeOH:DCM=1:10)で精製した。生成物を含有する画分を集め、蒸発して、薄黄色の固体化合物の8−クロロ−2−メチル−4−(4−メチルピペラジン−1−イル)オキサゾロ[4,5−c][1,8]ナフチリジン(7.9mg、83%)を得た。
LC/MS ESI (+): 318 (M+1)
1H-NMR (300MHz, CDCl3); δ: 8.72(d, 1H, J=2.7Hz), 8.17(d, 1H, J=2.7Hz), 4.51-4.28(m, 4H), 2.72 (s, 3H), 2.62-2.53 (m, 4H), 2.36 (s, 3H)
【0422】
実施例93
1−(8−クロロピリド[2,3−e]テトラゾロ[1,5−a]ピラジン−4−イル)−N−メチルアゼチジン−3−アミンの合成
(a)tert−ブチル(1−(8−クロロピリド[2,3−e]テトラゾロ[1,5−a]ピラジン−4−イル)アゼチジン−3−イル)(メチル)カルバメートの合成
tert−ブチル(1−(2,7−ジクロロピリド[2,3−b]ピラジン−3−イル)アゼチジン−3−イル)(メチル)カルバメート(80.0mg、0.21mmol)とEtOH(2.1mL)の懸濁液にNaN3(122.0mg、1.87mmol)を添加し、70℃で12時間撹拌した。反応液を室温に冷却し、減圧下で濃縮した。水を加え、生成された固体を減圧下で乾燥して、白色の固体化合物のtert−ブチル(1−(8−クロロピリド[2,3−e]テトラゾロ[1,5−a]ピラジン−4−イル)アゼチジン−3−イル)(メチル)カルバメート(75.0mg、93%)を得た。
LC/MS ESI(+): 391 (M+1), 393 (M+3)
1H-NMR (300 MHz, DMSO-d6); δ: 8.88 (d, 1H, J=2.4 Hz), 8.78 (d, 1H, J=2.4 Hz), 5.21-4.85 (m, 2H), 4.82 (m, 1H), 4.46 (m, 1H), 4.45 (m, 1H), 2.93 (s, 3H), 1.42 (s, 9H)
【0423】
(b)1−(8−クロロピリド[2,3−e]テトラゾロ[1,5−a]ピラジン−4−イル)−N−メチルアゼチジン−3−アミンの合成
tert−ブチル(1−(8−クロロピリド[2,3−e]テトラゾロ[1,5−a]ピラジン−4−イル)アゼチジン−3−イル)(メチル)カルバメート(75.0mg、0.19mmol)とDCM(0.6mL)の混合液にTFA(0.4mL)を添加し、室温で1時間撹拌した。反応液をアミンシリカ上でカラムクロマトグラフィー(MeOH:DCM=1:60)で精製した。生成物を含有する画分を集め、蒸発した。残渣にEtOを加え、生成された固体をろ過した後、減圧下で乾燥して、白色の固体化合物の1−(8−クロロピリド[2,3−e]テトラゾロ[1,5−a]ピラジン−4−イル)−N−メチルアゼチジン−3−アミン(42.0mg、75%)を得た。
LC/MS ESI(+): 291 (M+1), 293 (M+3)
1H-NMR (300 MHz, DMSO-d6); δ: 8.83 (d, 1H, J=2.4 Hz), 8.76 (d, 1H, J=2.4 Hz), 4.90 (m, 1H), 4.60-4.39 (m, 2H), 4.05 (m, 1H), 3.75 (m, 1H), 2.46 (m, 1H), 2.31 (s, 3H)
【0424】
実施例94
8−クロロ−4−(4−メチルピペラジン−1−イル)ピリド[2,3−e]テトラゾロ[1,5−a]ピラジンの合成
2,7−ジクロロ−3−(4−メチルピペラジン−1−イル)ピリド[2,3−b]ピラジン(28.0mg、0.09mmol)とEtOH(1.0mL)の懸濁液にNaN3(55.0mg、0.85mmol)を添加し、70℃で12時間撹拌した。反応液を室温に冷却し、減圧下で蒸留した後、水を加え、生成された固体をろ過した後、減圧下で乾燥して、オレンジ色の固体化合物の8−クロロ−4−(4−メチルピペラジン−1−イル)ピリド[2,3−e]テトラゾロ[1,5−a]ピラジン(21.0mg、75%)を得た。
LC/MS ESI(+): 305 (M+1), 307 (M+3)
1H-NMR (300 MHz, DMSO-d6); δ: 8.87 (d, 1H, J=2.1 Hz), 8.79 (d, 1H, J=2.4 Hz), 4.80-3.90 (m, 4H), 2.58-2.50 (m, 4H), 2.26 (s, 3H)
【0425】
実施例95
1−(8−ブロモピリド[2,3−e]テトラゾロ[1,5−a]ピラジン−4−イル)−N−メチルアゼチジン−3−アミンの合成
(a)tert−ブチル(1−(8−ブロモピリド[2,3−e]テトラゾロ[1,5−a]ピラジン−4−イル)アゼチジン−3−イル)(メチル)カルバメートの合成
tert−ブチル(1−(7−ブロモ−2−クロロピリド[2,3−b]ピラジン−3−イル)アゼチジン−3−イル)(メチル)カルバメート(52.0mg、0.12mmol)とEtOH(1.2mL)の懸濁液にNaN(71.0mg、1.09mmol)を添加し、70℃で12時間撹拌した。反応液を室温に冷却し、減圧下で蒸留した。水を加え、生成された固体をろ過した後、減圧下で乾燥して、白色の固体化合物のtert−ブチル(1−(8−ブロモピリド[2,3−e]テトラゾロ[1,5−a]ピラジン−4−イル)アゼチジン−3−イル)(メチル)カルバメート(45.0mg、85%)を得た。
LC/MS ESI(+): 435 (M+1), 437 (M+3)
1H-NMR (300 MHz, DMSO-d6); δ: 8.94 (d, 1H, J=2.4 Hz), 8.84 (d, 1H, J=2.4 Hz), 5.25-4.90 (m, 2H), 4.82 (m, 1H), 4.65-4.30 (m, 2H), 2.94 (s, 3H), 1.43 (s, 9H)
【0426】
(b)1−(8−ブロモピリド[2,3−e]テトラゾロ[1,5−a]ピラジン−4−イル)−N−メチルアゼチジン−3−アミンの合成
tert−ブチル(1−(8−ブロモピリド[2,3−e]テトラゾロ[1,5−a]ピラジン−4−イル)アゼチジン−3−イル)(メチル)カルバメート(45.0mg、0.10mmol)とDCM(0.6mL)の混合液にTFA(0.4mL)を添加し、室温で1時間撹拌した。反応液をアミンシリカ上でカラムクロマトグラフィー(MeOH:DCM=1:60)で精製した。生成物を含有する画分を集め、蒸発した。残渣にEtOを加え、生成された固体をろ過した後、減圧下で乾燥して、白色の固体化合物の1−(8−ブロモピリド[2,3−e]テトラゾロ[1,5−a]ピラジン−4−イル)−N−メチルアゼチジン−3−アミン(28.0mg、80%)を得た。
LC/MS ESI(+): 335 (M+1), 337 (M+3)
1H-NMR (300 MHz, DMSO-d6); δ: 8.92 (bs, 1H), 8.81 (bs, 1H), 4.90 (m, 1H), 4.55-4.38 (m, 2H), 4.04 (m, 1H), 3.76 (m, 1H), 2.31 (s, 3H)
【0427】
実施例96
8−ブロモ−4−(4−メチルピペラジン−1−イル)ピリド[2,3−e]テトラゾロ[1,5−a]ピラジンの合成
7−ブロモ−2−クロロ−3−(4−メチルピペラジン−1−イル)ピリド[2,3−b]ピラジン(29.0mg、0.08mmol)とEtOH(1.0mL)の懸濁液にNaN(50.0mg、0.76mmol)を添加し、70℃で12時間撹拌した。反応液を室温に冷却し、減圧下で蒸留した。水を加え、生成された固体をろ過した後、減圧下で乾燥して、オレンジ色の固体化合物の8−ブロモ−4−(4−メチルピペラジン−1−イル)ピリド[2,3−e]テトラゾロ[1,5−a]ピラジン(24.0mg、80%)を得た。
LC/MS ESI(+): 349 (M+1), 351 (M+3)
1H-NMR (300 MHz, DMSO-d6); δ: 8.95 (d, 1H, J=2.4 Hz), 8.85 (d, 1H, J=2.4 Hz), 4.65-4.05 (m, 4H), 2.60-2.50 (m, 4H), 2.26 (s, 3H)
【0428】
実施例97
1−(8−クロロ−2−メチルピリド[2,3−e][1,2,4]トリアゾロ[1,5−a]ピラジン−4−イル)−N−メチルアゼチジン−3−アミンの合成
(a)5−クロロ−3−フルオロ−2−ニトロピリジンの合成
5−クロロ−3−フルオロピリジン−2−アミン(500.0mg、3.41mmol)をHSO(1.5mL)に溶かし、Na(406.1mg、1.71mmol)を加えた。室温で12時間撹拌した後、反応液に水を注ぎ、飽和NaHCO水溶液で塩基性化(pH=9)し、EtOAcで抽出した。有機層を無水NaSOで乾燥、ろ過した後、減圧下で蒸留した。残渣をシリカ上でカラムクロマトグラフィー(EtOAc:n−Hex=10:90)で精製した。生成物を含有する画分を集め、蒸発して、白色の固体化合物の5−クロロ−3−フルオロ−2−ニトロピリジン(200.0mg、33%)を得た。
1H-NMR (300MHz, DMSO-d6); δ: 8.21 (d, 1H, J=1.8Hz), 8.17 (m, 1H)
【0429】
(b)5−クロロ−3−ヒドラジニル−2−ニトロピリジンの合成
5−クロロ−3−フルオロ−2−ニトロピリジン(190.0mg、1.08mmol)とヒドラジン一水和物(80.0μL、1.61mmol)をEtOH(3.0mL)に溶かし、室温で2時間撹拌した後、EtOを加え、生成された固体をろ過して、オレンジ色の固体化合物の5−クロロ−3−ヒドラジニル−2−ニトロピリジン(170.0mg、84%)を得た。
1H-NMR (300MHz, DMSO-d6); δ: 9.06 (brs, 1H), 8.10 (m, 1H), 7.76 (d, 1H, J=2.4Hz)
【0430】
(c)(Z)−N'−(5−クロロ−2−ニトロピリジン−3−イル)アセトヒドラゾーンアミドの合成
5−クロロ−3−ヒドラジニル−2−ニトロピリジン(100.0mg、0.53mmol)とエチルアセッツイミダート塩酸塩(102.2mg、0.80mmol)をピリジン(1.8mL)に入れ、室温で3時間撹拌した後、反応液に飽和NaCO水溶液を加え、EtOAcで抽出した。有機層を無水NaSOで乾燥し、ろ過した後、減圧下で蒸留した。残渣をシリカ上でカラムクロマトグラフィー(EtOAc:n−Hex=50:50)で精製した。生成物を含有する画分を集め、蒸発して、赤色の固体化合物の(Z)−N'−(5−クロロ−2−ニトロピリジン−3−イル)アセトヒドラゾーンアミド(77.0mg、63%)を得た。
1H-NMR (300MHz, DMSO-d6); δ: 9.53 (brs, 1H), 7.88 (d, 1H, J=2.4Hz), 7.78 (d, 1H, J=2.4Hz), 6.62 (brs, 2H), 1.92 (s, 3H)
【0431】
(d)エチル1−(5−クロロ−2−ニトロピリジン−3−イル)−3−メチル−1H−1,2,4−トリアゾール−5−カルボキシラートの合成
(Z)−N'−(5−クロロ−2−ニトロピリジン−3−イル)アセトヒドラゾーンアミド(60.0mg、0.26mmol)とエチル2−クロロ−2−オキソアセテート(54.0μL、0.52mmol)をEtO(0.6mL)に溶かし、室温で1時間撹拌した後、トルエン(6.0mL)を加え、80℃で1時間撹拌した後、180℃で2時間撹拌した。室温に冷却後、水とEtOAcを加え、KOH水溶液で塩基性化(pH=12)し、EtOAcで抽出した。有機層を無水NaSOで乾燥、ろ過した後、減圧下で蒸留した。残渣をシリカ上でカラムクロマトグラフィー(EtOAc:n−Hex=50:50)で精製した。生成物を含有する画分を集め、蒸発して、赤色の固体化合物のエチル1−(5−クロロ−2−ニトロピリジン−3−イル)−3−メチル−1H−1,2,4−トリアゾール−5−カルボキシラート(78.0mg、56%)を得た。
LC/MS ESI(+): 312 (M+1), 314 (M+3)
1H-NMR (300MHz, DMSO-d6); δ: 8.95 (d, 1H, J=2.4Hz), 8.83 (d, 1H, J=2.4Hz), 4.28-4.21(m, 2H), 2.40 (s, 3H), 1.20-1.15 (m, 3H)
【0432】
(e)8−クロロ−2−メチルピリド[2,3−e][1,2,4]トリアゾロ[1,5−a]ピラジン−4(5H)−オンの合成
エチル1−(5−クロロ−2−ニトロピリジン−3−イル)−3−メチル−1H−1,2,4−トリアゾール−5−カルボキシラート(62.0mg、0.20mmol)とFe(166.6mg、2.98mmol)を酢酸(13.0mL)に加えた後、90℃で2時間撹拌し、室温に冷却した。反応液に1N HCl水溶液を加え、完全に溶かした後、EtOAcで抽出した。有機層を無水NaSOで乾燥し、ろ過した後、減圧下で蒸留し、シリカ上でカラムクロマトグラフィー(MeOH:DCM=5:95)で精製した。生成物を含有する画分を集め、蒸発して、白色の固体化合物の8−クロロ−2−メチルピリド[2,3−e][1,2,4]トリアゾロ[1,5−a]ピラジン−4(5H)−オン(40.0mg、86%)を得た。
LC/MS ESI(+): 236 (M+1), 238 (M+3)
1H-NMR (300MHz, DMSO-d6); δ: 12.89 (brs, 1H), 8.52 (d, 1H, J=2.4Hz), 8.44 (d, 1H, J=2.4Hz), 2.53 (s, 3H)
【0433】
(f)4,8−ジクロロ−2−メチルピリド[2,3−e][1,2,4]トリアゾロ[1,5−a]ピラジンの合成
8−クロロ−2−メチルピリド[2,3−e][1,2,4]トリアゾロ[1,5−a]ピラジン−4(5H)−オン(40.0mg、0.17mmol)をPOCl(1.0mL)に溶かし、DIPEA(60.0μL、0.34mmol)を添加した。反応液を5時間還流し、室温に冷却した。反応液を氷水に注ぎ、飽和NaHCO水溶液で中和し、EtOAcで抽出した。有機層を塩水で洗浄し、無水NaSOで乾燥し、ろ過した後、減圧下で蒸留して、アイボリーの固体化合物の4,8−ジクロロ−2−メチルピリド[2,3−e][1,2,4]トリアゾロ[1,5−a]ピラジン(43.0mg、100%)を得た。
LC/MS ESI(+): 254 (M+1), 256 (M+3)
1H-NMR (300MHz, DMSO-d6); δ: 9.03 (m, 1H), 8.94 (m, 1H), 2.67 (s, 3H)
【0434】
(g)1−(8−クロロ−2−メチルピリド[2,3−e][1,2,4]トリアゾロ[1,5−a]ピラジン−4−イル)−N−メチルアゼチジン−3−アミンの合成
4,8−ジクロロ−2−メチルピリド[2,3−e][1,2,4]トリアゾロ[1,5−a]ピラジン(10.0mg、0.04mmol)とTFA(16.5μL、0.12mmol)をDMF(0.2mL)に溶かし、tert−ブチルアゼチジン−3−イル(メチル)カルバメート塩酸塩(13.0mg、0.06mmol)を添加した。反応液を室温で2時間撹拌した後、濃縮し、シリカ上でカラムクロマトグラフィー(MeOH:DCM=5:95)で精製した。生成物を含有する画分を集め、蒸発して、白色の固体化合物のtert−ブチル(1−(8−クロロ−2−メチルピリド[2,3−e][1,2,4]トリアゾロ[1,5−a]ピラジン−4−イル)アゼチジン−3−イル)(メチル)カルバメートを得た。精製されていないtert−ブチル(1−(8−クロロ−2−メチルピリド[2,3−e][1,2,4]トリアゾロ[1,5−a]ピラジン−4−イル)アゼチジン−3−イル)(メチル)カルバメートをDCM(1.0mL)に溶かし、TFA(0.4mL)を添加した。反応液を室温で1時間撹拌した後、アミンシリカ上でカラムクロマトグラフィー(MeOH:DCM=5:95)で精製した。生成物を含有する画分を集め、蒸発して、白色の固体化合物の1−(8−クロロ−2−メチルピリド[2,3−e][1,2,4]トリアゾロ[1,5−a]ピラジン−4−イル)−N−メチルアゼチジン−3−アミン(7.0mg、45%)を得た。
LC/MS ESI(+): 304 (M+1), 306 (M+3)
1H-NMR (300 MHz, DMSO-d6); δ: 8.60 (d, 1H, J=2.4 Hz), 8.45 (d, 1H, J=2.4 Hz), 4.83 (m, 1H), 4.50-4.30 (m, 2H), 4.00 (m, 1H), 3.69 (m, 1H), 2.57 (s, 3H), 2.30 (brs, 3H)
【0435】
実施例98
8−クロロ−2−メチル−4−(4−メチルピペラジン−1−イル)ピリド[2,3−e][1,2,4]トリアゾロ[1,5−a]ピラジンの合成
4,8−ジクロロ−2−メチルピリド[2,3−e][1,2,4]トリアゾロ[1,5−a]ピラジン(10.0mg、0.04mmol)とTFA(16.5μL、0.12mmol)をDMF(0.2mL)に溶かし、N−メチルピペラジン(6.5μL、0.06mmol)を添加した。反応液を室温で2時間撹拌した後、濃縮し、シリカ上でカラムクロマトグラフィー(MeOH:DCM=5:95)で精製した。生成物を含有する画分を集め、蒸発して、白色の固体化合物の8−クロロ−2−メチル−4−(4−メチルピペラジン−1−イル)ピリド[2,3−e][1,2,4]トリアゾロ[1,5−a]ピラジン(8.0mg、66%)を得た。
LC/MS ESI(+): 318 (M+1), 320 (M+3)
1H-NMR (300 MHz, DMSO-d6); δ: 8.65 (d, 1H, J=2.4 Hz), 8.49 (d, 1H, J=2.4 Hz), 4.45-4.18 (m, 4H), 2.59 (s, 3H), 2.52 (m, 4H), 2.25 (s, 3H)
【0436】
実施例99
1−(8−ブロモ−7−メチルピリド[2,3−e][1,2,4]トリアゾロ[4,3−a]ピラジン−4−イル)−N−メチルアゼチジン−3−アミンの合成
(a)7−ブロモ−6−メチルピリド[2,3−b]ピラジン−2,3−ジオールの合成
5−ブロモ−6−メチルピリジン−2,3−ジアミン(500.0mg、2.47mmol)とジエチルオキサレート(3.0mL)の混合液を100℃で12時間撹拌した後、室温に冷却した。反応液にEtOを加え、生成された固体をろ過し、減圧下で乾燥して、明るい褐色の固体化合物の7−ブロモ−6−メチルピリド[2,3−b]ピラジン−2,3−ジオール(611.0mg、97%)を得た。
LC/MS ESI (+): 256 (M+1), 258 (M+3)
1H-NMR (400 MHz, DMSO-d6); δ: 12.40 (s, 1H), 11.94 (s, 1H), 7.53 (s, 1H), 2.48 (s, 3H)
【0437】
(b)7−ブロモ−2,3−ジクロロ−6−メチルピリド[2,3−b]ピラジンの合成
7−ブロモ−6−メチルピリド[2,3−b]ピラジン−2,3−ジオール(300.0mg、1.17mmol)とPOCl(6.0mL)の混合液を95℃で12時間撹拌し、室温に冷却した。反応液を氷水に注ぎ、生成された固体をろ過し、減圧下で乾燥して、黒色の固体化合物の7−ブロモ−2,3−ジクロロ−6−メチルピリド[2,3−b]ピラジン(340.0mg、99%)を得た。
LC/MS ESI (+): 292 (M+1), 294 (M+3), 296 (M+5)
1H-NMR (400 MHz, CDCl3); δ: 8.53 (s, 1H), 2.95 (s, 3H)
【0438】
(c)tert−ブチル(1−(7−ブロモ−2−クロロ−6−メチルピリド[2,3−b]ピラジン−3−イル)アゼチジン−3−イル)(メチル)カルバメートの合成
7−ブロモ−2,3−ジクロロ−6−メチルピリド[2,3−b]ピラジン(100.0mg、0.34mmol)、tert−ブチルアゼチジン−3−イル(メチル)カルバメートHCl塩(76.0mg、0.34mmol)とDCM(3.4mL)の混合液にTEA(140.0μL、1.02mmol)を0℃で添加し、1時間撹拌した。反応液をシリカ上でカラムクロマトグラフィー(EtOAc:n−Hex=1:4)で精製した。生成物を含有する画分を集め、蒸発して、赤色の固体化合物のtert−ブチル(1−(7−ブロモ−2−クロロ−6−メチルピリド[2,3−b]ピラジン−3−イル)アゼチジン−3−イル)(メチル)カルバメート(43.0mg、28%)を得た。
LC/MS ESI (+): 442 (M+1), 444 (M+3)
1H-NMR (400 MHz, CDCl3); δ: 8.23 (s, 1H), 5.02-4.90 (m, 1H), 4.78-4.68 (m, 2H), 4.50-4.49 (m, 2H), 2.96 (s, 3H), 2.836 (s, 3H), 1.48 (s, 9H)
【0439】
(d)tert−ブチル(1−(8−ブロモ−7−メチルピリド[2,3−e][1,2,4]トリアゾロ[4,3−a]ピラジン−4−イル)アゼチジン−3−イル)(メチル)カルバメートの合成
tert−ブチル(1−(7−ブロモ−2−クロロ−6−メチルピリド[2,3−b]ピラジン−3−イル)アゼチジン−3−イル)(メチル)カルバメート(43.0mg、0.10mmol)とEtOH(1.0mL)の懸濁液にヒドラジン一水和物(15.0μL、0.49mmol)を添加した。反応液を室温で1時間撹拌し、減圧下で濃縮した。残渣をトリメチルオルトホルメート(1.0mL)に溶かし、85℃で1時間撹拌した。反応液を室温に冷却した後、減圧下で濃縮した。残渣をシリカ上でカラムクロマトグラフィー(MeOH:DCM=1:40)で精製した。生成物を含有する画分を集め、蒸発して、薄茶色の固体化合物のtert−ブチル(1−(8−ブロモ−7−メチルピリド[2,3−e][1,2,4]トリアゾロ[4,3−a]ピラジン−4−イル)アゼチジン−3−イル)(メチル)カルバメート(35.0mg、80%)を得た。
LC/MS ESI (+): 448 (M+1), 450 (M+3)
【0440】
(e)1−(8−ブロモ−7−メチルピリド[2,3−e][1,2,4]トリアゾロ[4,3−a]ピラジン−4−イル)−N−メチルアゼチジン−3−アミンの合成
tert−ブチル(1−(8−ブロモ−7−メチルピリド[2,3−e][1,2,4]トリアゾロ[4,3−a]ピラジン−4−イル)アゼチジン−3−イル)(メチル)カルバメート(35.0mg、0.08mmol)とDCM(0.6mL)の混合液にTFA(0.4mL)を添加し、室温で1時間撹拌した。反応液をアミンシリカ上でカラムクロマトグラフィー(MeOH:DCM=1:40)で精製した。生成物を含有する画分を集め、蒸発した。残渣にEtOを加え、生成された固体をろ過した後、減圧下で乾燥して、黄色の固体化合物の1−(8−ブロモ−7−メチルピリド[2,3−e][1,2,4]トリアゾロ[4,3−a]ピラジン−4−イル)−N−メチルアゼチジン−3−アミン(12.0mg、43%)を得た。
LC/MS ESI (+): 348 (M+1), 350 (M+3)
1H-NMR (400 MHz, DMSO-d6); δ: 9.93 (s, 1H), 8.63 (s, 1H), 4.90 (m, 1H), 4.45-4.35 (m, 2H), 3.97 (m, 1H), 3.71 (m, 1H), 2.60 (s, 3H), 2.30 (s, 3H)
【0441】
実施例100
8−ブロモ−7−メチル−4−(4−メチルピペラジン−1−イル)ピリド[2,3−e][1,2,4]トリアゾロ[4,3−a]ピラジンの合成
(a)7−ブロモ−2−クロロ−6−メチル−3−(4−メチルピペラジン−1−イル)ピリド[2,3−b]ピラジンの合成
実施例99の工程(b)で得られた7−ブロモ−2,3−ジクロロ−6−メチルピリド[2,3−b]ピラジン(100.0mg、0.34mmol)、N−メチルピペラジン(38.0μL、0.34mmol)とDCM(3.4mL)の混合液にTEA(140.0μL、1.02mmol)を0℃で添加し、1時間撹拌した。反応液をアミンシリカ上でカラムクロマトグラフィー(EtOAc:n−Hex=1:4)で精製した。生成物を含有する画分を集め、蒸発して、赤色の固体化合物の7−ブロモ−2−クロロ−6−メチル−3−(4−メチルピペラジン−1−イル)ピリド[2,3−b]ピラジン(23.0mg、19%)を得た。
LC/MS ESI (+): 356 (M+1), 358 (M+3), 360 (M+5)
1H-NMR (400 MHz, DMSO-d6); δ: 8.32 (s, 1H), 3.79-3.70 (m, 4H), 2.87 (s, 3H), 2.65-2.62 (m, 4H), 2.38 (s, 3H)
【0442】
(b)8−ブロモ−7−メチル−4−(4−メチルピペラジン−1−イル)ピリド[2,3−e][1,2,4]トリアゾロ[4,3−a]ピラジンの合成
7−ブロモ−2−クロロ−6−メチル−3−(4−メチルピペラジン−1−イル)ピリド[2,3−b]ピラジン(23.0mg、0.06mmol)とEtOH(1.0mL)の懸濁液にヒドラジン一水和物(10.0μL、0.32mmol)を添加した。反応液を室温で1時間撹拌し、減圧下で蒸留した。残渣をトリメチルオルトホルメート(1.0mL)に溶かした後、85℃で1時間撹拌した。反応液を室温に冷却し、減圧下で濃縮した。残渣をシリカ上でカラムクロマトグラフィー(MeOH:DCM=1:40)で精製した。生成物を含有する画分を集め、蒸発して、黄色の固体化合物の8−ブロモ−7−メチル−4−(4−メチルピペラジン−1−イル)ピリド[2,3−e][1,2,4]トリアゾロ[4,3−a]ピラジン(1.1mg、4%)を得た。
LC/MS ESI (+): 362 (M+1), 364 (M+3)
1H-NMR (400 MHz, DMSO-d6); δ: 9.99 (s, 1H), 8.93 (s, 1H), 4.46-4.30 (m, 4H), 3.32 (s, 3H), 2.63 (s, 3H) 2.54-2.50 (m, 4H)
【0443】
実施例101
8−クロロ−4−(3−(メチルアミノ)アゼチジン−1−イル)ピリド[2,3−e][1,2,4]トリアゾロ[4,3−a]ピラジン−7−オールHCl塩の合成
(a)tert−ブチル(1−(8−クロロ−7−ヒドロキシピリド[2,3−e][1,2,4]トリアゾロ[4,3−a]ピラジン−4−イル)アゼチジン−3−イル)(メチル)カルバメートの合成
実施例27の工程(b)で得られたtert−ブチル(1−(7,8−ジクロロピリド[2,3−e][1,2,4]トリアゾロ[4,3−a]ピラジン−4−イル)アゼチジン−3−イル)(メチル)カルバメート(30.0mg、0.07mmol)とNMP(1.0mL)の混合液にCsF(32.2mg、0.21mmol)を添加した。反応液を135℃で12時間撹拌し、室温に冷却した後、CsF(161.0mg、1.06mmol)をさらに添加した後、145℃で12時間撹拌した。反応液を室温に冷却し、シリカ上でカラムクロマトグラフィー(MeOH:DCM=1:40)で精製した。生成物を含有する画分を集め、蒸発して、アイボリーの固体化合物のtert−ブチル(1−(8−クロロ−7−ヒドロキシピリド[2,3−e][1,2,4]トリアゾロ[4,3−a]ピラジン−4−イル)アゼチジン−3−イル)(メチル)カルバメート(10.0mg、35%)を得た。
LC/MS ESI (+): 406 (M+1), 408 (M+3)
【0444】
(b)8−クロロ−4−(3−(メチルアミノ)アゼチジン−1−イル)ピリド[2,3−e][1,2,4]トリアゾロ[4,3−a]ピラジン−7−オールHCl塩の合成
tert−ブチル(1−(8−クロロ−7−ヒドロキシピリド[2,3−e][1,2,4]トリアゾロ[4,3−a]ピラジン−4−イル)アゼチジン−3−イル)(メチル)カルバメート(9.0mg、0.02mmol)と1,4−ジオキサン中の4N HCl(0.5mL)の懸濁液を室温で1時間撹拌した。反応液にEtOを加え、生成された固体をろ過した後、減圧下で乾燥して、黄色の固体化合物の8−クロロ−4−(3−(メチルアミノ)アゼチジン−1−イル)ピリド[2,3−e][1,2,4]トリアゾロ[4,3−a]ピラジン−7−オールHCl塩(3.2mg、43%)を得た。
LC/MS ESI (+): 306 (M+1), 308 (M+3)
1H-NMR (400 MHz, DMSO-d6); δ: 13.00-12.30 (m, 1H), 9.80 (s, 1H), 9.75-9.65 (m, 2H), 8.76 (s, 1H), 5.02 (m, 1H), 4.89 (m, 1H), 4.53 (m, 2H), 4.23 (m, 1H), 2.63 (s, 3H)
【0445】
実施例102
N−(1−(8−ブロモピリド[2,3−e][1,2,4]トリアゾロ[4,3−a]ピラジン−4−イル)アゼチジン−3−イル)−N−メチルヒドロキシルアミンの合成
(a)O−ベンゾイル−N−(1−(8−ブロモピリド[2,3−e][1,2,4]トリアゾロ[4,3−a]ピラジン−4−イル)アゼチジン−3−イル)−N−メチルヒドロキシルアミンの合成
1−(8−ブロモピリド[2,3−e][1,2,4]トリアゾロ[4,3−a]ピラジン−4−イル)−N−メチルアゼチジン−3−アミン(120.0mg、0.36mmol)、ベンゾイルペルオキシド(116.0mg、0.36mmol)、KCO(174.0mg、1.26mmol)の混合物にCHCl(5.0mL)を入れ、65℃で12時間間撹拌した。反応液を室温に冷却し、セライトでろ過し、減圧下で濃縮した。残渣をシリカ上でカラムクロマトグラフィー(DCM:MeOH=98:2〜93:7)で精製した。生成物を含有する画分を集め、蒸発して、灰色の固体化合物のO−ベンゾイル−N−(1−(8−ブロモピリド[2,3−e][1,2,4]トリアゾロ[4,3−a]ピラジン−4−イル)アゼチジン−3−イル)−N−メチルヒドロキシルアミン(150.0mg、92%)を得た。
LC/MS ESI (+): 454 (M+1), 456 (M+3)
【0446】
(b)N−(1−(8−ブロモピリド[2,3−e][1,2,4]トリアゾロ[4,3−a]ピラジン−4−イル)アゼチジン−3−イル)−N−メチルヒドロキシルアミンの合成
NaOH(24.0mg、0.60mmol)をMeOH(8.0mL)に溶かし、この溶液にO−ベンゾイル−N−(1−(8−ブロモピリド[2,3−e][1,2,4]トリアゾロ[4,3−a]ピラジン−4−イル)アゼチジン−3−イル)−N−メチルヒドロキシルアミン(120.0mg、0.26mmol)を入れ、12時間間撹拌した後、シリカ上でカラムクロマトグラフィー(DCM:MeOH=91:9)で精製した。生成物を含有する画分を集め、蒸発し、DMSOに溶かし、逆相高性能クロマトグラフィー(ACN:H2O=65:35)で精製した。生成物を含有する画分を集め、蒸発して、ベージュ色の固体を得た。得られた個体をEtOで30分間撹拌し、ろ過して、ベージュ色の固体化合物のN−(1−(8−ブロモピリド[2,3−e][1,2,4]トリアゾロ[4,3−a]ピラジン−4−イル)アゼチジン−3−イル)−N−メチルヒドロキシルアミン(71.0mg、77%)を得た。
LC/MS ESI (+): 350 (M+1), 352 (M+3)
1H-NMR (400MHz, DMSO-d6); δ: 9.95 (s, 1H), 8.90 (d, 1H, J=2.2Hz), 8.59 (d, 1H, J=2.2Hz), 4.76 (m, 2H), 4.30 (m, 2H), 3.77 (m, 1H), 2.51 (s, 3H)
【0447】
実施例103
1−(2−ブロモピリド[3,2−e]ピロロ[1,2−c]ピリミジン−6−イル)−N−メチルアゼチジン−3−アミンの合成
(a)2−ブロモピリド[3,2−e]ピロロ[1,2−c]ピリミジン−6−オールの合成
Pd(PPh(193.0mg、0.17mmol)を、5−ブロモ−3−ヨードピリジン−2−アミン(500.0mg、1.67mmol)、(1−(tert−ブトキシカルボニル)−1H−ピロール−2−イル)ボロン酸(423.0mg、2.00mmol)、CsCO(1600.0mg、5.01mmol)、HO(4.0mL)及びDME(16.0mL)の懸濁液に添加した。反応液をマイクロ波反応器内で100W、110℃条件下で2時間反応した後、室温に冷却した。反応液にEtOを加え、生成された固体をろ過した後、減圧下で乾燥して、白色の固体化合物の2−ブロモピリド[3,2−e]ピロロ[1,2−c]ピリミジン−6−オール(180.0mg、41%)を得た。
LC/MS ESI (+): 264 (M+1), 266 (M+3)
1H-NMR (400 MHz, DMSO-d6); δ: 12.11 (s, 1H), 8.66 (d, 1H, J=1.5 Hz), 8.39 (d, 1H, J=1.5 Hz), 7.66 (m, 1H), 7.23 (m, 1H), 6.72 (m, 1H)
【0448】
(b)tert−ブチル(1−(2−ブロモピリド[3,2−e]ピロロ[1,2−c]ピリミジン−6−イル)アゼチジン−3−イル)(メチル)カルバメートの合成
DIPEA(24.0μL、0.14mmol)を2−ブロモピリド[3,2−e]ピロロ[1,2−c]ピリミジン−6−オール(30.0mg、0.11mmol)とPOCl(1.1mL)の懸濁液に添加し、120℃で20時間撹拌した。反応液を室温に冷却した後、減圧下で濃縮した。残渣をDCM(1.1mL)に溶かし、tert−ブチルアゼチジン−3−イル(メチル)カルバメートHCl塩(50.0mg、0.23mmol)とDIPEA(200.0μL、1.13mmol)を添加した後、室温で12時間撹拌した。反応液をアミンシリカ上でカラムクロマトグラフィー(MeOH:DCM=1:50)で精製した。生成物を含有する画分を集め、蒸発して、黄色の固体化合物のtert−ブチル(1−(2−ブロモピリド[3,2−e]ピロロ[1,2−c]ピリミジン−6−イル)アゼチジン−3−イル)(メチル)カルバメート(28.0mg、57%)を得た。
LC/MS ESI (+): 433 (M+1), 435 (M+3)
1H-NMR (400 MHz, DMSO-d6); δ: 8.65 (d, 1H, J=1.8 Hz), 8.46 (d, 1H, J=1.8 Hz), 7.60 (m, 1H), 7.25 (m, 1H), 6.84 (m, 1H), 5.01-4.90 (m, 1H), 4.68 (m, 2H), 4.54 (m, 2H), 2.93 (s, 3H), 1.41 (s, 9H)
【0449】
(c)1−(2−ブロモピリド[3,2−e]ピロロ[1,2−c]ピリミジン−6−イル)−N−メチルアゼチジン−3−アミンの合成
tert−ブチル(1−(2−ブロモピリド[3,2−e]ピロロ[1,2−c]ピリミジン−6−イル)アゼチジン−3−イル)(メチル)カルバメート(28.0mg、0.06mmol)とDCM(0.6mL)の混合液にTFA(0.4mL)を添加し、室温で1時間撹拌した。反応液をアミンシリカ上でカラムクロマトグラフィー(MeOH:DCM=1:40)で精製した。生成物を含有する画分を集め、蒸発した。残渣にEtOを加え、生成された固体をろ過した後、減圧下で乾燥して、黄色の固体化合物の1−(2−ブロモピリド[3,2−e]ピロロ[1,2−c]ピリミジン−6−イル)−N−メチルアゼチジン−3−アミン(14.0mg、64%)を得た。
LC/MS ESI (+): 332 (M+1), 334 (M+3)
1H-NMR (400 MHz, DMSO-d6); δ: 8.62 (d, 1H, J=1.8 Hz), 8.44 (d, 1H, J=1.8 Hz), 7.60 (m, 1H), 7.25 (m, 1H), 6.82 (m, 1H), 4.61 (m, 2H), 4.17 (m, 2H), 3.60 (m, 1H), 2.38 (m, 1H), 2.37 (s, 3H)
【0450】
実施例104
1−(8−ブロモピリド[2,3−e][1,2,4]トリアゾロ[4,3−a]ピラジン−4−イル)−N−メチルアゼチジン−3−アミン2,2,2−トリフルオロアセテートの合成
1−(8−ブロモピリド[2,3−e][1,2,4]トリアゾロ[4,3−a]ピラジン−4−イル)−N−メチルアゼチジン−3−アミン2,2,2−トリフルオロアセテートの合成
tert−ブチル(1−(8−ブロモピリド[2,3−e][1,2,4]トリアゾロ[4,3−a]ピラジン−4−イル)アゼチジン−3−イル)(メチル)カルバメート(300.0mg、0.69mmol)をDCM(1.8mL)に溶かし、TFA(0.9mL)を室温でゆっくり添加した。反応液を室温で30分間撹拌した後、減圧下で濃縮し、MeOH(1.84mL)を加え、生成された固体をろ過し、乾燥して、白色の固体化合物の1−(8−ブロモピリド[2,3−e][1,2,4]トリアゾロ[4,3−a]ピラジン−4−イル)−N−メチルアゼチジン−3−アミン2,2,2−トリフルオロアセテート(270.0mg、90%)を得た。
LC/MS ESI (+): 334 (M+1)
1H-NMR (400MHz, DMSO-d6); δ: 10.03 (s, 1H), 9.31 (s, 1H), 8.99 (d, 1H, J=1.5Hz), 8.67 (d, 1H, J=1.5Hz), 5.04 (m, 1H), 4.85 (m, 1H), 4.59 (m, 1H), 4.42 (m, 1H), 4.27 (m, 1H), 2.69 (s, 3H)
【0451】
実施例105
(S)−1−(8−ブロモ−2−メチル−1,2−ジヒドロイミダゾ[1,2−a]ピリド[2,3−e]ピラジン−4−イル)−N−メチルアゼチジン−3−アミンの合成
(a)(S)−tert−ブチル(1−(7−ブロモ−2−((1−ヒドロキシプロパン−2−イル)アミノ)ピリド[2,3−b]ピラジン−3−イル)アゼチジン−3−イル)(メチル)カルバメートの合成
tert−ブチル(1−(7−ブロモ−2−クロロピリド[2,3−b]ピラジン−3−イル)アゼチジン−3−イル)(メチル)カルバメート(500.0mg、1.17mmol)と(S)−2−アミノプロパン−1−オール(193.0mg、2.57mmol)をEtOH(20.0mL)に溶かした混合液を、80℃で8時間撹拌し、反応液を減圧下で蒸留した。残渣をシリカ上でカラムクロマトグラフィー(DCM:MeOH=98:2〜95:5)で精製した。生成物を含有する画分を集め、蒸発して、黄色の固体化合物の(S)−tert−ブチル(1−(7−ブロモ−2−((1−ヒドロキシプロパン−2−イル)アミノ)ピリド[2,3−b]ピラジン−3−イル)アゼチジン−3−イル)(メチル)カルバメート(349.0mg、64%)を得た。
LC/MS ESI (+): 467 (M+1), 469 (M+3)
1H-NMR (400MHz, DMSO-d6); δ: 8.40 (d, 1H, J=2.4Hz), 7.97 (d, 1H, J=2.4Hz), 6.18 (d, 1H, J=7.8Hz), 4.85 (brs, 1H), 4.80 (t, 1H, J=5.6Hz), 4.48 (q, 2H, J=8.4Hz), 4.20-4.35 (m, 3H), 3.50 (m, 2H), 2.88 (s, 3H), 1.40 (s, 9H), 1.19 (d, 3H, J=6.6Hz)
【0452】
(b)(S)−tert−ブチル(1−(8−ブロモ−2−メチル−1,2−ジヒドロイミダゾ[1,2−a]ピリド[2,3−e]ピラジン−4−イル)アゼチジン−3−イル)(メチル)カルバメートの合成
(S)−tert−ブチル(1−(7−ブロモ−2−((1−ヒドロキシプロパン−2−イル)アミノ)ピリド[2,3−b]ピラジン−3−イル)アゼチジン−3−イル)(メチル)カルバメート(199.0mg、0.43mmol)、MsCl(63.0mg、0.56mmol)及びTEA(129.0mg、1.29mmol)をDCM(10.0mL)に溶かした混合液を室温で2時間撹拌し、減圧下で濃縮した。残渣をシリカ上でカラムクロマトグラフィー(DCM:MeOH=98:2〜95:5)で精製した。生成物を含有する画分を集め、蒸発して、黄色の固体化合物の(S)−tert−ブチル(1−(8−ブロモ−2−メチル−1,2−ジヒドロイミダゾ[1,2−a]ピリド[2,3−e]ピラジン−4−イル)アゼチジン−3−イル)(メチル)カルバメート(211.0mg、適量)を得た。
LC/MS ESI (+): 449 (M+1), 451 (M+3)
【0453】
(c)(S)−1−(8−ブロモ−2−メチル−1,2−ジヒドロイミダゾ[1,2−a]ピリド[2,3−e]ピラジン−4−イル)−N−メチルアゼチジン−3−アミンの合成
(S)−tert−ブチル(1−(8−ブロモ−2−メチル−1,2−ジヒドロイミダゾ[1,2−a]ピリド[2,3−e]ピラジン−4−イル)アゼチジン−3−イル)(メチル)カルバメート(100.0mg、0.22mmol)をDCM(1.0mL)に溶かし、TFA(1.0mL)を0℃でゆっくり添加した。反応液を室温で3時間撹拌し、反応液を減圧下で濃縮した。残渣をTEAで中和し、アミンシリカとシリカ上でカラムクロマトグラフィー(DCM:MeOH=90:10)で精製した。生成物を含有する画分を集め、蒸発して、黄色の固体化合物の(S)−1−(8−ブロモ−2−メチル−1,2−ジヒドロイミダゾ[1,2−a]ピリド[2,3−e]ピラジン−4−イル)−N−メチルアゼチジン−3−アミン(42.0mg、54%)を得た。
LC/MS ESI (+): 349 (M+1), 351 (M+3)
1H-NMR (400MHz, DMSO-d6); δ: 7.95 (d, 1H, J=2.2Hz), 7.27 (d, 1H, J=2.2Hz), 4.68 (m, 1H), 4.35 (m, 1H), 4.23 (m, 1H), 4.04 (t, 2H, J=10.6Hz), 3.80 (m, 1H), 3.45-3.57 (m, 2H), 2.23 (s, 3H), 1.25 (d, 3H, J=6.7Hz)
【0454】
実施例106
(R)−1−(8−ブロモ−2−メチル−1,2−ジヒドロイミダゾ[1,2−a]ピリド[2,3−e]ピラジン−4−イル)−N−メチルアゼチジン−3−アミンの合成
(a)(R)−tert−ブチル(1−(7−ブロモ−2−((1−ヒドロキシプロパン−2−イル)アミノ)ピリド[2,3−b]ピラジン−3−イル)アゼチジン−3−イル)(メチル)カルバメートの合成
tert−ブチル(1−(7−ブロモ−2−クロロピリド[2,3−b]ピラジン−3−イル)アゼチジン−3−イル)(メチル)カルバメート(500.0mg、1.17mmol)と(R)−2−アミノプロパン−1−オール(193.0mg、2.57mmol)をEtOH(20.0mL)に溶かした混合液を80℃で8時間撹拌し、反応液を減圧下で濃縮した。残渣をシリカ上でカラムクロマトグラフィー(DCM:MeOH=98:2〜95:5)で精製した。生成物を含有する画分を集め、蒸発して、黄色の固体化合物の(R)−tert−ブチル(1−(7−ブロモ−2−((1−ヒドロキシプロパン−2−イル)アミノ)ピリド[2,3−b]ピラジン−3−イル)アゼチジン−3−イル)(メチル)カルバメート(378.0mg、69%)を得た。
LC/MS ESI (+): 467 (M+1), 469 (M+3)
【0455】
(b)(R)−tert−ブチル(1−(8−ブロモ−2−メチル−1,2−ジヒドロイミダゾ[1,2−a]ピリド[2,3−e]ピラジン−4−イル)アゼチジン−3−イル)(メチル)カルバメートの合成
(R)−tert−ブチル(1−(7−ブロモ−2−((1−ヒドロキシプロパン−2−イル)アミノ)ピリド[2,3−b]ピラジン−3−イル)アゼチジン−3−イル)(メチル)カルバメート(378.0mg、0.81mmol)、MsCl(120.0mg、1.05mmol)及びTEA(246.0mg、2.43mmol)をDCM(10.0mL)に溶かした混合液を室温で12時間撹拌し、減圧下で濃縮した。残渣をシリカ上でカラムクロマトグラフィー(DCM:MeOH=98:2〜95:5)で精製した。生成物を含有する画分を集め、蒸発して、黄色の固体化合物の(R)−tert−ブチル(1−(8−ブロモ−2−メチル−1,2−ジヒドロイミダゾ[1,2−a]ピリド[2,3−e]ピラジン−4−イル)アゼチジン−3−イル)(メチル)カルバメート(320.0mg、88%)を得た。
LC/MS ESI (+): 449 (M+1), 451 (M+3)
【0456】
(c)(R)−1−(8−ブロモ−2−メチル−1,2−ジヒドロイミダゾ[1,2−a]ピリド[2,3−e]ピラジン−4−イル)−N−メチルアゼチジン−3−アミンの合成
(R)−tert−ブチル(1−(8−ブロモ−2−メチル−1,2−ジヒドロイミダゾ[1,2−a]ピリド[2,3−e]ピラジン−4−イル)アゼチジン−3−イル)(メチル)カルバメート(150.0mg、0.33mmol)をDCM(1.5mL)に溶かし、TFA(1.5mL)を0℃でゆっくり添加した。反応液を室温で3時間撹拌した後、反応液を減圧下で濃縮した。残渣をTEAで中和し、アミンシリカとシリカ上でカラムクロマトグラフィー(DCM:MeOH=90:10)で精製した。生成物を含有する画分を集め、蒸発して、黄色の固体化合物の(R)−1−(8−ブロモ−2−メチル−1,2−ジヒドロイミダゾ[1,2−a]ピリド[2,3−e]ピラジン−4−イル)−N−メチルアゼチジン−3−アミン(75.0mg、64%)を得た。
LC/MS ESI (+): 349 (M+1), 351 (M+3)
1H-NMR (400MHz, DMSO-d6); δ: 7.95 (d, 1H, J=2.2Hz), 7.27 (d, 1H, J=2.2Hz), 4.68 (m, 1H), 4.35 (m, 1H), 4.22 (m, 1H), 4.03 (t, 2H, J=10.6Hz), 3.80 (m, 1H), 3.44-3.58 (m, 2H), 2.24 (s, 3H), 1.25 (d, 3H, J=6.7Hz)
【0457】
実施例107
1−(8−ブロモ−1,2−ジヒドロイミダゾ[1,2−a]ピリド[2,3−e]ピラジン−4−イル)−N−メチルアゼチジン−3−アミンの合成
(a)tert−ブチル(1−(7−ブロモ−2−((2−ヒドロキシエチル)アミノ)ピリド[2,3−b]ピラジン−3−イル)アゼチジン−3−イル)(メチル)カルバメートの合成
tert−ブチル(1−(7−ブロモ−2−クロロピリド[2,3−b]ピラジン−3−イル)アゼチジン−3−イル)(メチル)カルバメート(500.0mg、1.17mmol)と2−アミノエタノール(157.0mg、2.57mmol)をEtOH(20.0mL)に溶かした混合液を90℃で12時間撹拌した後、反応液を減圧下で濃縮した。残渣をシリカ上でカラムクロマトグラフィー(DCM:MeOH=98:2〜95:5)で精製した。生成物を含有する画分を集め、蒸発して、黄色の固体化合物のtert−ブチル(1−(7−ブロモ−2−((2−ヒドロキシエチル)アミノ)ピリド[2,3−b]ピラジン−3−イル)アゼチジン−3−イル)(メチル)カルバメート(481.0mg、91%)を得た。
LC/MS ESI (+): 453 (M+1), 455 (M+3)
【0458】
(b)tert−ブチル(1−(8−ブロモ−1,2−ジヒドロイミダゾ[1,2−a]ピリド[2,3−e]ピラジン−4−イル)アゼチジン−3−イル)(メチル)カルバメートの合成
tert−ブチル(1−(7−ブロモ−2−((2−ヒドロキシエチル)アミノ)ピリド[2,3−b]ピラジン−3−イル)アゼチジン−3−イル)(メチル)カルバメート(481.0mg、1.06mmol)、MsCl(158.0mg、1.38mmol)及びTEA(322.0mg、3.18mmol)をDCM(10.0mL)に溶かした混合液を室温で6時間撹拌した後、減圧下で蒸留した。残渣をアミンシリカ上でカラムクロマトグラフィー(DCM:MeOH=98:2)で精製した。生成物を含有する画分を集め、蒸発して、黄色の固体化合物のtert−ブチル(1−(8−ブロモ−1,2−ジヒドロイミダゾ[1,2−a]ピリド[2,3−e]ピラジン−4−イル)アゼチジン−3−イル)(メチル)カルバメート(435.0mg、94%)を得た。
LC/MS ESI (+): 435(M+1), 437 (M+3)
1H-NMR (400MHz, DMSO-d6); δ: 7.96 (d, 1H, J=2.2Hz), 7.31 (d, 1H, J=2.2Hz), 4.83 (brs, 1H), 4.74 (m, 1H), 4.57 (m, 1H), 4.31 (m, 1H), 4.20 (m, 1H), 4.04 (m, 2H), 3.92 (m, 2H), 2.87 (s, 3H), 1.41 (s, 9H)
【0459】
(c)1−(8−ブロモ−1,2−ジヒドロイミダゾ[1,2−a]ピリド[2,3−e]ピラジン−4−イル)−N−メチルアゼチジン−3−アミンの合成
tert−ブチル(1−(8−ブロモ−1,2−ジヒドロイミダゾ[1,2−a]ピリド[2,3−e]ピラジン−4−イル)アゼチジン−3−イル)(メチル)カルバメート(435.0mg、1.00mmol)をDCM(1.0mL)に溶かし、TFA(2.0mL)を0℃でゆっくり添加した。反応液を室温で3時間撹拌した後、反応液を減圧下で濃縮した。残渣をTEAで中和し、アミンシリカ上でカラムクロマトグラフィー(DCM:MeOH=90:10)で精製した。生成物を含有する画分を集め、蒸発して、黄色の固体化合物の1−(8−ブロモ−1,2−ジヒドロイミダゾ[1,2−a]ピリド[2,3−e]ピラジン−4−イル)−N−メチルアゼチジン−3−アミン(186.0mg、56%)を得た。
LC/MS ESI (+): 335(M+1), 337 (M+3)
1H-NMR (400MHz, DMSO-d6); δ: 7.95 (d, 1H, J=2.2Hz), 7.28 (d, 1H, J=2.2Hz), 4.67 (m, 1H), 4.23 (m, 2H), 4.03 (m, 2H), 3.91 (m, 2H), 3.81 (m, 1H), 3.53 (m, 1H), 2.32 (brs, 1H), 2.23 (s, 3H)
【0460】
実施例108
1−(8−ブロモ−2−メチルイミダゾ[1,2−a]ピリド[2,3−e]ピラジン−4−イル)−N−メチルアゼチジン−3−アミンの合成
(a)tert−ブチル(1−(8−ブロモ−2−メチルイミダゾ[1,2−a]ピリド[2,3−e]ピラジン−4−イル)アゼチジン−3−イル)(メチル)カルバメートの合成
(S)−tert−ブチル(1−(8−ブロモ−2−メチル−1,2−ジヒドロイミダゾ[1,2−a]ピリド[2,3−e]ピラジン−4−イル)アゼチジン−3−イル)(メチル)カルバメート(139.0mg、0.31mmol)とDDQ(140.0mg、0.62mmol)をキシレン(5.0mL)に溶かした混合液を90℃で8時間撹拌した後、反応液を減圧下で濃縮した。残渣をシリカ上でカラムクロマトグラフィー(DCM:MeOH=98:2)で精製した。生成物を含有する画分を集め、蒸発して、黄色の固体化合物の(S)−tert−ブチル(1−(8−ブロモ−2−メチル−1,2−ジヒドロイミダゾ[1,2−a]ピリド[2,3−e]ピラジン−4−イル)アゼチジン−3−イル)(メチル)カルバメートとtert−ブチル(1−(8−ブロモ−2−メチルイミダゾ[1,2−a]ピリド[2,3−e]ピラジン−4−イル)アゼチジン−3−イル)(メチル)カルバメートの混合物を得た。
LC/MS ESI (+): 447(M+1), 449 (M+3)
【0461】
(b)1−(8−ブロモ−2−メチルイミダゾ[1,2−a]ピリド[2,3−e]ピラジン−4−イル)−N−メチルアゼチジン−3−アミンの合成
(S)−tert−ブチル(1−(8−ブロモ−2−メチル−1,2−ジヒドロイミダゾ[1,2−a]ピリド[2,3−e]ピラジン−4−イル)アゼチジン−3−イル)(メチル)カルバメートとtert−ブチル(1−(8−ブロモ−2−メチルイミダゾ[1,2−a]ピリド[2,3−e]ピラジン−4−イル)アゼチジン−3−イル)(メチル)カルバメートの混合物をDCM(1.0mL)に溶かし、TFA(2.0mL)を0℃でゆっくり添加した。反応液を室温で2時間撹拌した後、反応液を減圧下で濃縮した。残渣をTEAで中和(pH=7)し、シリカ上でカラムクロマトグラフィー(DCM:MeOH=98:2〜90:10)で精製した。生成物を含有する画分を集め、蒸発して、黄色の固体化合物の1−(8−ブロモ−2−メチルイミダゾ[1,2−a]ピリド[2,3−e]ピラジン−4−イル)−N−メチルアゼチジン−3−アミン(14.0mg、13%;2工程)を得た。
LC/MS ESI (+): 347(M+1), 349 (M+3)
1H-NMR (400MHz, DMSO-d6); δ: 8.75 (d, 1H, J=2.1Hz), 8.53 (d, 1H, J=2.1Hz), 8.43 (s, 1H), 4.85 (m, 1H), 4.38 (m, 2H), 3.96 (m, 1H), 3.63 (m, 1H), 2.38 (s, 3H), 2.30 (s, 3H)
【0462】
実施例109
1−(9−ブロモ−2−メチルピラゾロ[1,5−c]ピリド[3,2−e]ピリミジン−5−イル)−N−メチルアゼチジン−3−アミンの合成
(a)5−ブロモ−3−(3−メチル−1H−ピラゾール−5−イル)ピリジン−2−アミンの合成
Pd(PPh(190.0mg、0.17mmol)を5−ブロモ−3−ヨードピリジン−2−アミン(500.0mg、1.67mmol)、(1−(tert−ブトキシカルボニル)−3−メチル−1H−ピラゾール−5−イル)ボロン酸(755.0mg、3.34mmol)、CsCO(1600.0mg、5.01mmol)、HO(3.0mL)及びDME(12.0mL)の懸濁液に添加した。反応液をマイクロ波反応器内で100W、130℃条件下で2時間30分、100W、150℃条件下で2時間反応した後、室温に冷却した。反応液に水を添加し、EtOAcで2回抽出した。有機層を無水NaSOで乾燥、ろ過した後、減圧下で濃縮した。残渣をシリカ上でカラムクロマトグラフィー(MeOH:DCM=1:40)で精製した。生成物を含有する画分を集め、蒸発して、褐色の固体化合物の5−ブロモ−3−(3−メチル−1H−ピラゾール−5−イル)ピリジン−2−アミンと9−ブロモ−2−メチルピラゾロ[1,5−c]ピリド[3,2−e]ピリミジン−5−オールの混合物(78.0mg)を得た。
【0463】
(b)9−ブロモ−2−メチルピラゾロ[1,5−c]ピリド[3,2−e]ピリミジン−5−オールの合成
5−ブロモ−3−(3−メチル−1H−ピラゾール−5−イル)ピリジン−2−アミンと9−ブロモ−2−メチルピラゾロ[1,5−c]ピリド[3,2−e]ピリミジン−5−オールの混合物(78.0mg)と1,4−ジオキサン(1.0mL)の懸濁液にジホスゲン(0.05mL)を添加し、110℃で1時間撹拌した。反応液を室温に冷却し、EtOを加え、生成された固体をろ過した後、減圧下で乾燥して、アイボリーの固体化合物の9−ブロモ−2−メチルピラゾロ[1,5−c]ピリド[3,2−e]ピリミジン−5−オール(57.0mg、12%;2工程)を得た。
LC/MS ESI (+): 279 (M+1), 281 (M+3)
1H-NMR (400 MHz, DMSO-d6); δ: 12.34 (s, 1H), 8.76 (m, 1H), 8.57 (m, 1H), 7.17 (s, 1H), 2.38 (s, 3H)
【0464】
(c)tert−ブチル(1−(9−ブロモ−2−メチルピラゾロ[1,5−c]ピリド[3,2−e−ピリミジン−5−イル)アゼチジン−3−イル)(メチル)カルバメートの合成
DIPEA(22.0μL、0.13mmol)を9−ブロモ−2−メチルピラゾロ[1,5−c]ピリド[3,2−e]ピリミジン−5−オール(30.0mg、0.11mmol)とPOCl3(2.0mL)の懸濁液に添加し、120℃で20時間撹拌した。反応液を室温に冷却した後、減圧下で濃縮した。残渣をDCM(1.0mL)に溶かし、tert−ブチルアゼチジン−3−イル(メチル)カルバメートHCl塩(119.0mg、0.54mmol)とDIPEA(400.0μL、2.14mmol)を添加した後、室温で12時間撹拌した。反応液をアミンシリカ上でカラムクロマトグラフィー(MeOH:DCM=1:50)で精製した。生成物を含有する画分を集め、蒸発して、黄色の固体化合物のtert−ブチル(1−(9−ブロモ−2−メチルピラゾロ[1,5−c]ピリド[3,2−e]ピリミジン−5−イル)アゼチジン−3−イル)(メチル)カルバメート(32.0mg、67%)を得た。
LC/MS ESI (+): 448 (M+1), 450 (M+3)
1H-NMR (400 MHz, CDCl3); δ: 8.65 (m, 1H), 8.17 (m, 1H), 6.67 (s, 1H), 5.20-5.10 (m, 1H), 4.86 (m, 2H), 4.65 (m, 2H), 2.99 (s, 3H), 2.46 (m, 3H), 1.48 (s, 9H)
【0465】
(d)1−(9−ブロモ−2−メチルピラゾロ[1,5−c]ピリド[3,2−e]ピリミジン−5−イル)−N−メチルアゼチジン−3−アミンの合成
tert−ブチル(1−(9−ブロモ−2−メチルピラゾロ[1,5−c]ピリド[3,2−e]ピリミジン−5−イル)アゼチジン−3−イル)(メチル)カルバメート(32.0mg、0.07mmol)とDCM(0.6mL)の混合液にTFA(0.4mL)を添加し、室温で30分間撹拌した。反応液をアミンシリカ上でカラムクロマトグラフィー(MeOH:DCM=1:40)で精製した。生成物を含有する画分を集め、蒸発した。残渣にEtOを加え、生成された固体をろ過した後、減圧下で乾燥して、アイボリーの固体化合物の1−(9−ブロモ−2−メチルピラゾロ[1,5−c]ピリド[3,2−e]ピリミジン−5−イル)−N−メチルアゼチジン−3−アミン(15.0mg、60%)を得た。
LC/MS ESI (+): 347 (M+1), 349 (M+3)
1H-NMR (400 MHz, CDCl3); δ: 8.64 (d, 1H, J=1.8 Hz), 8.15 (d, 1H, J=1.8 Hz), 6.65 (s, 1H), 4.82 (m, 2H), 4.37 (m, 2H), 3.75 (m, 1H), 2.48 (s, 3H), 2.47 (s, 3H)
【0466】
実施例110
1−(9−ブロモピラゾロ[1,5−c]ピリド[3,2−e]ピリミジン−5−イル)−N−メチルアゼチジン−3−アミンの合成
(a)5−ブロモ−3−(1H−ピラゾール−5−イル)ピリジン−2−アミンの合成
Pd(PPh(39.0mg、0.03mmol)を5−ブロモ−3−ヨードピリジン−2−アミン(100.0mg、0.34mmol)、(1−(tert−ブトキシカルボニル)−1H−ピラゾール−5−イル)ボロン酸(99.0mg、0.47mmol)、CsCO(327.0mg、1.01mmol)、H2O(0.5mL)及びDME(2.0mL)の懸濁液に添加した。反応液をマイクロ波反応器内で100W、120℃条件下で1時間30分間反応した後、室温に冷却し、Pd(PPh(20.0mg、0.02mmol)と(1−(tert−ブトキシカルボニル)−1H−ピラゾール−5−イル)ボロン酸(50.0mg、0.24mmol)をさらに添加した。反応液をマイクロ波反応器内で100W、130℃条件下で2時間反応した後、室温に冷却した。反応液に水を添加し、DCMで2回抽出した。有機層を無水NaSOで乾燥し、ろ過した後、減圧下で濃縮した。残渣をアミンシリカ上でカラムクロマトグラフィー(MeOH:DCM=1:50)で精製した。生成物を含有する画分を集め、蒸発して、褐色の固体化合物の5−ブロモ−3−(1H−ピラゾール−5−イル)ピリジン−2−アミンと9−ブロモピラゾロ[1,5−c]ピリド[3,2−e]ピリミジン−5−オールの混合物(39.0mg)を得た。
【0467】
(b)9−ブロモピラゾロ[1,5−c]ピリド[3,2−e]ピリミジン−5−オールの合成
5−ブロモ−3−(1H−ピラゾール−5−イル)ピリジン−2−アミンと9−ブロモピラゾロ[1,5−c]ピリド[3,2−e]ピリミジン−5−オールの混合物と1,4−ジオキサン(1.0mL)の懸濁液にジホスゲン(0.05mL)を添加し、110℃で1時間撹拌した。反応液を室温に冷却し、EtOを加え、生成された固体をろ過した後、減圧下で乾燥して、黄色の固体化合物の9−ブロモピラゾロ[1,5−c]ピリド[3,2−e]ピリミジン−5−オール(32.0mg、36%;2工程)を得た。
LC/MS ESI (+): 265 (M+1), 267 (M+3)
1H-NMR (400 MHz, CDCl3+DMSO-d6); δ: 8.51 (d, 1H, J=1.5 Hz), 8.43 (d, 1H, J=1.5 Hz), 8.04 (m, 1H), 7.11 (m, 1H)
【0468】
(c)tert−ブチル(1−(9−ブロモピラゾロ[1,5−c]ピリド[3,2−e]ピリミジン−5−イル)アゼチジン−3−イル)(メチル)カルバメートの合成
DIPEA(25.0μL、0.15mmol)を9−ブロモピラゾロ[1,5−c]ピリド[3,2−e]ピリミジン−5−オール(32.0mg、0.12mmol)とPOCl3(2.0mL)の懸濁液に添加し、120℃で24時間撹拌した。反応液を室温に冷却した後、減圧下で濃縮した。残渣をDCM(1.2mL)に溶かし、tert−ブチルアゼチジン−3−イル(メチル)カルバメートHCl塩(135.0mg、0.61mmol)とDIPEA(420.0μL、2.42mmol)を添加した後、室温で12時間撹拌した。反応液をアミンシリカ上でカラムクロマトグラフィー(EtOAc:n−Hex=1:5)で精製した。生成物を含有する画分を集め、蒸発して、黄色の固体化合物のtert−ブチル(1−(9−ブロモピラゾロ[1,5−c]ピリド[3,2−e]ピリミジン−5−イル)アゼチジン−3−イル)(メチル)カルバメート(32.0mg、62%)を得た。
LC/MS ESI (+): 433 (M+1), 435 (M+3)
1H-NMR (400 MHz, CDCl3); δ: 8.68 (m, 1H), 8.24 (m, 1H), 7.97 (m, 1H), 6.89 (m, 1H), 5.20-5.10 (m, 1H), 4.89 (m, 2H), 4.68 (m, 2H), 2.99 (s, 3H), 1.48 (s, 9H)
【0469】
(d)1−(9−ブロモピラゾロ[1,5−c]ピリド[3,2−e]ピリミジン−5−イル)−N−メチルアゼチジン−3−アミンの合成
tert−ブチル(1−(9−ブロモピラゾロ[1,5−c]ピリド[3,2−e]ピリミジン−5−イル)アゼチジン−3−イル)(メチル)カルバメート(32.0mg、0.07mmol)とDCM(0.6mL)の混合液にTFA(0.4mL)を添加し、室温で30分間撹拌した。反応液をアミンシリカ上でカラムクロマトグラフィー(MeOH:DCM=1:40)で精製した。生成物を含有する画分を集め、蒸発した。残渣にEtOを加え、生成された固体をろ過した後、減圧下で乾燥して、アイボリーの固体化合物の1−(9−ブロモピラゾロ[1,5−c]ピリド[3,2−e]ピリミジン−5−イル)−N−メチルアゼチジン−3−アミン(16.0mg、64%)を得た。
LC/MS ESI (+): 333 (M+1), 335 (M+3)
1H-NMR (400 MHz, CDCl3); δ: 8.67 (d, 1H, J=1.8 Hz), 8.22 (d, 1H, J=1.8 Hz), 7.97 (d, 1H, J=1.5 Hz), 6.88 (d, 1H, J=1.5 Hz), 4.86 (m, 2H), 4.40 (m, 2H), 3.76 (m, 1H), 2.48 (s, 3H)
【0470】
実施例111
N−メチル−1−(8−ニトロピリド[2,3−e][1,2,4]トリアゾロ[4,3−a]ピラジン−4−イル)アゼチジン−3−アミンの合成
(a)5−ニトロピリジン−2,3−ジアミンの合成
3,5−ジニトロピリジン−2−アミン(300.0mg、1.63mmol)とアンモニウムスルフィド溶液(2.4mL、8.15mmol)をMeOH(11.3mL)に溶かし、75℃で30分間撹拌した後、室温に冷却した。生成された固体をろ過した後、減圧下で乾燥して、赤色の固体化合物の5−ニトロピリジン−2,3−ジアミン(250.0mg、99%)を得た。
LC/MS ESI (+): 155 (M+1)
1H-NMR (400MHz, DMSO-d6); δ: 8.29 (d, 1H, J=1.8Hz), 7.36 (d, 1H, J=1.8Hz), 6.99 (s, 2H), 5.32 (s, 2H)
【0471】
(b)7−ニトロピリド[2,3−b]ピラジン−2,3−ジオールの合成
5−ニトロピリジン−2,3−ジアミン(25.0mg、1.63mmol)をジエチルオキサレート(5.0mL)に入れ、反応液を180℃で72時間撹拌した後、室温に冷却した。反応液にEtOを加え、生成された固体をろ過した後、減圧下で乾燥して、明るい褐色の固体化合物の7−ニトロピリド[2,3−b]ピラジン−2,3−ジオール(167.0mg、49%)を得た。
1H-NMR (400MHz, DMSO-d6); δ: 12.95 (s, 1H), 12.23 (s, 1H), 8.93 (d, 1H, J=1.8Hz), 8.11 (d, 1H, J=1.8Hz)
【0472】
(c)2,3−ジクロロ−7−ニトロピリド[2,3−b]ピラジンの合成
7−ニトロピリド[2,3−b]ピラジン−2,3−ジオール(167.0mg、0.80mmol)とPOCl(2.6mL)混合液を150℃で48時間撹拌した後、室温に冷却した。反応液を減圧下で濃縮し、残渣をシリカ上でカラムクロマトグラフィー(n−Hex:EtOAc=80:20)で精製した。生成物を含有する画分を集め、蒸発して、白色の固体化合物の2,3−ジクロロ−7−ニトロピリド[2,3−b]ピラジン(68.0mg、35%)を得た。
LC/MS ESI (+): 245 (M+1), 247 (M+3)
【0473】
(d)tert−ブチル(1−(2−クロロ−7−ニトロピリド[2,3−b]ピラジン−3−イル)アゼチジン−3−イル)(メチル)カルバメートの合成
2,3−ジクロロ−7−ニトロピリド[2,3−b]ピラジン(68.0mg、0.28mmol)とtert−ブチルアゼチジン−3−イル(メチル)カルバメートHCl塩(61.8mg、0.28mmol)をDCM(6.0mL)に入れ、TEA(0.12mL、0.84mmol)を0℃でゆっくり添加した。反応液を室温で1時間撹拌した後、減圧下で濃縮し、残渣をシリカ上でカラムクロマトグラフィー(n−Hex:EtOAc=70:30)で精製した。生成物を含有する画分を集め、蒸発して、白色の固体化合物のtert−ブチル(1−(2−クロロ−7−ニトロピリド[2,3−b]ピラジン−3−イル)アゼチジン−3−イル)(メチル)カルバメート(95.0mg、87%)を得た。
LC/MS ESI (+): 395 (M+1)
【0474】
(e)tert−ブチル(1−(2−ヒドラジニル−7−ニトロピリド[2,3−b]ピラジン−3−イル)アゼチジン−3−イル)(メチル)カルバメートの合成
tert−ブチル(1−(2−クロロ−7−ニトロピリド[2,3−b]ピラジン−3−イル)アゼチジン−3−イル)(メチル)カルバメート(90.0mg、0.23mmol)とヒドラジン一水和物(24.0μL、0.68mmol)をEtOH(2.3mL)に溶かし、室温で1時間撹拌した後、減圧下で濃縮した。反応液にEtOを加え、生成された固体をろ過した後、減圧下で乾燥して、明るい黄色の固体化合物のtert−ブチル(1−(2−ヒドラジニル−7−ニトロピリド[2,3−b]ピラジン−3−イル)アゼチジン−3−イル)(メチル)カルバメートを得た。精製されていないtert−ブチル(1−(2−ヒドラジニル−7−ニトロピリド[2,3−b]ピラジン−3−イル)アゼチジン−3−イル)(メチル)カルバメートとトリメチルオルトホルメート(2.5mL)の混合液を75℃で5時間撹拌した後、室温に冷却した。EtOを加え、生成された固体をろ過した後、得られた固体をアミンシリカ上でカラムクロマトグラフィー(DCM:MeOH=95:5)で精製した。生成物を含有する画分を集め、蒸発して、アイボリーの固体化合物のtert−ブチルメチル(1−(8−ニトロピリド[2,3−e][1,2,4]トリアゾロ[4,3−a]ピラジン−4−イル)アゼチジン−3−イル)カルバメート(64.0mg、66%)を得た。
LC/MS ESI (+): 401 (M+1)
1H-NMR (400MHz, DMSO-d6); δ: 10.23 (s, 1H), 9.47 (d, 1H, J=1.8Hz), 9.32 (d, 1H, J=1.8Hz), 5.00 (m, 3H), 4.52 (m, 1H), 2.95 (s, 3H), 1.44 (s, 9H)
【0475】
(f)N−メチル−1−(8−ニトロピリド[2,3−e][1,2,4]トリアゾロ[4,3−a]ピラジン−4−イル)アゼチジン−3−アミンの合成
tert−ブチルメチル(1−(8−ニトロピリド[2,3−e][1,2,4]トリアゾロ[4,3−a]ピラジン−4−イル)アゼチジン−3−イル)カルバメート(30.0mg、0.08mmol)をDCM(1.0mL)に溶かし、TFA(0.5mL)を0℃でゆっくり添加した。反応液を室温で1時間撹拌した後、減圧下で濃縮した。残渣をアミンシリカ上でカラムクロマトグラフィー(DCM:MeOH=95:5)で精製した。生成物を含有する画分を集め、蒸発して、黄色の固体化合物のN−メチル−1−(8−ニトロピリド[2,3−e][1,2,4]トリアゾロ[4,3−a]ピラジン−4−イル)アゼチジン−3−アミン(20.0mg、89%)を得た。
LC/MS ESI (+): 301 (M+1)
1H-NMR (400MHz, DMSO-d6); δ: 10.22 (s, 1H), 9.44 (d, 1H, J=1.8Hz), 9.30 (d, 1H, J=1.8Hz), 4.97 (m, 1H), 4.53 (m, 2H), 4.09 (m, 1H), 3.77 (m, 1H), 2.32 (s, 3H)
【0476】
実施例112
4−(3−(メチルアミノ)アゼチジン−1−イル)ピリド[2,3−e][1,2,4]トリアゾロ[4,3−a]ピラジン−8−アミンの合成
(a)tert−ブチル(1−(8−アミノピリド[2,3−e][1,2,4]トリアゾロ[4,3−a]ピラジン−4−イル)アゼチジン−3−イル)(メチル)カルバメートの合成
tert−ブチルメチル(1−(8−ニトロピリド[2,3−e][1,2,4]トリアゾロ[4,3−a]ピラジン−4−イル)アゼチジン−3−イル)カルバメート(35.0mg、0.09mmol)と10%Pd/C(9.0mg)をMeOH(3.0mL)に溶かし、フラスコ内を水素で置換し、室温で40分間撹拌した。反応液をセライトでろ過した後、減圧下で濃縮して、tert−ブチル(1−(8−アミノピリド[2,3−e][1,2,4]トリアゾロ[4,3−a]ピラジン−4−イル)アゼチジン−3−イル)(メチル)カルバメート(32.4mg)を得た。
LC/MS ESI (+): 371 (M+1)
【0477】
(b)4−(3−(メチルアミノ)アゼチジン−1−イル)ピリド[2,3−e][1,2,4]トリアゾロ[4,3−a]ピラジン−8−アミンの合成
精製されていないtert−ブチル(1−(8−アミノピリド[2,3−e][1,2,4]トリアゾロ[4,3−a]ピラジン−4−イル)アゼチジン−3−イル)(メチル)カルバメート(32.4mg、0.09mmol)をDCM(1.5mL)に溶かし、TFA(0.5mL)を室温でゆっくり添加した。反応液を室温で1時間撹拌した後、減圧下で濃縮した。残渣をアミンシリカ上でカラムクロマトグラフィー(n−Hex:EtOA:MeOH=40:40:20)で精製した。生成物を含有する画分を集め、蒸発して、黄色の固体化合物の4−(3−(メチルアミノ)アゼチジン−1−イル)ピリド[2,3−e][1,2,4]トリアゾロ[4,3−a]ピラジン−8−アミン(5.0mg、21%;2工程)を得た。
LC/MS ESI (+): 271 (M+1)
1H-NMR (400MHz, DMSO-d6); δ: 9.83 (s, 1H), 8.05 (d, 1H, J=1.8Hz), 7.56 (d, 1H, J=1.8Hz), 5.63 (s, 2H), 4.55 (m, 2H), 4.11 (m, 2H), 3.68 (m, 1H), 2.29 (s, 3H)
【0478】
実施例113
N−メチル−1−(8−フェニルピリド[2,3−e][1,2,4]トリアゾロ[4,3−a]ピラジン−4−イル)アゼチジン−3−アミンの合成
Pd(PPh(17.0mg、0.02mmol)を、1−(8−ブロモピリド[2,3−e][1,2,4]トリアゾロ[4,3−a]ピラジン−4−イル)−N−メチルアゼチジン−3−アミン(50.0mg、0.15mmol)、フェニルボロン酸(27.0mg、0.22mmol)、CsCO(122.0mg、0.38mmol)、HO(0.3mL)及びDME(1.2mL)の懸濁液に添加した。反応液をマイクロ波反応器内で50W、80℃条件下で30分間反応した後、室温に冷却した。反応液をアミンシリカ上でカラムクロマトグラフィー(MeOH:DCM=1:40)で精製した。生成物を含有する画分を集め、濃縮させた。残渣にEtOを加え、生成された固体をろ過して減圧下で乾燥して黄色の固体化合物のN−メチル−1−(8−フェニルピリド[2,3−e][1,2,4]トリアゾロ[4,3−a]ピラジン−4−イル)アゼチジン−3−アミン(42.0mg、85%)を得た。
LC/MS ESI (+): 332 (M+1)
1H-NMR (400 MHz, DMSO-d6); δ: 10.08 (s, 1H), 8.91 (m, 2H), 7.87 (m, 2H), 7.55 (m, 2H), 7.44 (m, 1H), 4.91 (m, 1H), 4.45 (m, 2H), 4.02 (m, 1H), 3.72 (m, 1H), 2.45 (m, 1H), 2.31 (s, 1H)
【0479】
実施例114
1−(8−(フラン−2−イル)ピリド[2,3−e][1,2,4]トリアゾロ[4,3−a]ピラジン−4−イル)−N−メチルアゼチジン−3−アミンの合成
Pd(PPh(17.0mg、0.02mmol)を、1−(8−ブロモピリド[2,3−e][1,2,4]トリアゾロ[4,3−a]ピラジン−4−イル)−N−メチルアゼチジン−3−アミン(50.0mg、0.15mmol)、フラン−2−イルボロン酸(34.0mg、0.30mmol)、CsCO(122.0mg、0.38mmol)、HO(0.3mL)及びDME(1.2mL)の懸濁液に添加した。反応液をマイクロ波反応器内で50W、80℃条件下で30分間反応した後、室温に冷却した。反応液をアミンシリカ上でカラムクロマトグラフィー(MeOH:DCM=1:40)で精製した。生成物を含有する画分を集め、濃縮させた。残渣にEtOを加え、生成された固体をろ過して減圧下で乾燥して黄色の固体化合物の1−(8−(フラン−2−イル)ピリド[2,3−e][1,2,4]トリアゾロ[4,3−a]ピラジン−4−イル)−N−メチルアゼチジン−3−アミン(31.0mg、65%)を得た。
LC/MS ESI (+): 322 (M+1)
1H-NMR (400 MHz, DMSO-d6); δ: 10.07 (s, 1H), 8.91 (s, 1H), 8.82 (s, 1H), 7.87 (s, 1H), 7.12 (m, 1H), 6.70 (m, 1H), 4.91 (m, 1H), 4.44 (m, 2H), 4.02 (m, 1H), 3.72 (m, 1H), 2.31 (s, 3H)
【0480】
実施例115
1−(2−ブロモピリド[2,3−e]ピロロ[1,2−a]ピラジン−6−イル)−N−メチルアゼチジン−3−アミンの合成
(a)5−ブロモ−3−(1H−ピロール−1−イル)ピリジン−2−アミンの合成
5−ブロモピリジン−2,3−ジアミン(2000.0mg、10.6mmol)と2,5−ジメトキシテトラヒドロフラン(1.5mL、11.7mmol)をAcOH(10.0mL)に溶かした混合液を90℃で4時間撹拌した。反応液を水に注ぎ、10%NaOH水溶液で中和(pH=7)し、EtOAc(200.0mL)で抽出した。有機層は塩水で洗浄し、無水NaSOで乾燥し、ろ過した後、濃縮した。残渣をシリカ上でカラムクロマトグラフィー(EtOAc:n−Hex=1:4)で精製した。生成物を含有する画分を集め、濃縮させて黄色の固体化合物の5−ブロモ−3−(1H−ピロール−1−イル)ピリジン−2−アミン(614.0mg、24%)を得た。
LC/MS ESI (+): 238 (M+1), 240 (M+3)
1H-NMR (400 MHz, DMSO-d6); δ: 8.13 (d, 1H, J=2.1 Hz), 7.53 (d, 1H, J=2.1 Hz), 6.83 (m, 2H), 6.37 (m, 2H), 4.63 (brs, 2H)
【0481】
(b)2−ブロモピリド[2,3−e]ピロロ[1,2−a]ピラジン−6(5H)−オンの合成
5−ブロモ−3−(1H−ピロール−1−イル)ピリジン−2−アミン(200.0mg、0.84mmol)とトリホスゲン(374.0mg、1.26mmol)を無水トルエン(8.0mL)に溶かした混合液を110℃で3時間撹拌した後、室温に冷却し、減圧下で濃縮した。残渣をシリカ上でカラムクロマトグラフィー(DCM:MeOH=30:1)で精製した。生成物を含有する画分を集め、濃縮して、濃厚な緑色の固体化合物の2−ブロモピリド[2,3−e]ピロロ[1,2−a]ピラジン−6(5H)−オン(178.0mg、80%)を得た。
LC/MS ESI (+): 264 (M+1), 266 (M+3)
1H-NMR (400 MHz, DMSO-d6); δ: 11.86 (s, 1H), 8.81 (m, 1H), 8.37 (m, 1H), 8.28 (m, 1H), 7.08 (m, 1H), 6.74 (m, 1H)
【0482】
(c)tert−ブチル(1−(2−ブロモピリド[2,3−e]ピロロ[1,2−a]ピラジン−6−イル)アゼチジン−3−イル)(メチル)カルバメートの合成
2−ブロモピリド[2,3−e]ピロロ[1,2−a]ピラジン−6(5H)−オン(178.0mg、0.67mmol)をPOCl3(3.0mL)に溶かし、DIPEA(141.0μL、0.81mmol)を添加した。反応液を120℃で12時間撹拌した後、室温に冷却し、減圧下で濃縮した。精製されていない2−ブロモ−6−クロロピリド[2,3−e]ピロロ[1,2−a]ピラジンとTEA(0.5mL、3.35mmol)をDMA(7.0mL)に溶かし、tert−ブチルアゼチジン−3−イル(メチル)カルバメート塩酸塩(164.0mg、0.74mmol)を添加した。反応液を110℃で12時間撹拌した後、室温に冷却し、減圧下で濃縮した。残渣をアミンシリカ上でカラムクロマトグラフィー(DCM:MeOH=97:3)で精製した。生成物を含有する画分を集め、濃縮して、褐色の固体化合物のtert−ブチル(1−(2−ブロモピリド[2,3−e]ピロロ[1,2−a]ピラジン−6−イル)アゼチジン−3−イル)(メチル)カルバメート(179.0mg、62%;2工程)を得た。
LC/MS ESI (+): 432 (M+1), 434 (M+3)
【0483】
(d)1−(2−ブロモピリド[2,3−e]ピロロ[1,2−a]ピラジン−6−イル)−N−メチルアゼチジン−3−アミンの合成
tert−ブチル(1−(2−ブロモピリド[2,3−e]ピロロ[1,2−a]ピラジン−6−イル)アゼチジン−3−イル)(メチル)カルバメート(179.0mg、0.41mmol)をDCM(2.0mL)に溶かし、TFA(2.0mL)を0℃でゆっくり添加した。反応液を室温で2時間撹拌した後、減圧下で濃縮した。残渣をNEt3で中和し、アミンシリカ上でカラムクロマトグラフィー(DCM:MeOH=100:0〜90:10)で精製した。生成物を含有する画分を集め、濃縮して、褐色の固体化合物の1−(2−ブロモピリド[2,3−e]ピロロ[1,2−a]ピラジン−6−イル)−N−メチルアゼチジン−3−アミン(91.0mg、66%)を得た。
LC/MS ESI (+): 332(M+1), 334 (M+3)
1H-NMR (400MHz, DMSO-d6); δ: 8.75 (m, 1H), 8.39 (m, 2H), 6.90 (m, 1H), 6.82 (m, 1H), 4.54 (m, 2H), 4.09 (m, 2H), 3.65 (m, 1H), 2.28 (s, 3H)
【0484】
実施例116
1−(2−クロロピリド[3,2−e][1,2,4]トリアゾロ[4,3−a]ピラジン−6−イル)−N−メチルアゼチジン−3−アミンの合成
(a)6−ブロモ−3−ニトロピリジン−2−アミンの合成
2,6−ジブロモ−3−ニトロピリジン(700.0mg、2.48mmol)を2MアンモニアのEtOH溶液(25.0mL、49.66mmol)に加え、室温で12時間撹拌した後、減圧下で濃縮して、黄色の固体化合物の6−ブロモ−3−ニトロピリジン−2−アミン(526.0mg、97%)を得た。
1H-NMR (400MHz, DMSO-d6); δ: 8.26 (m, 3H), 6.91 (d, 1H, J=8.4Hz)
【0485】
(b)6−ブロモピリジン−2,3−ジアミンの合成
6−ブロモ−3−ニトロピリジン−2−アミン(520.0mg、2.39mmol)とSnCl2HO(2140.0mg、9.54mmol)をDMF(8.6mL)に入れ、80℃で2時間撹拌した。反応液を室温に冷却した後、1N NaOHで塩基化(pH=9)し、EtOAcで抽出した。有機層を無水NaSOで乾燥、ろ過した後、減圧下で濃縮して、褐色の固体化合物の6−ブロモピリジン−2,3−ジアミン(238.0mg、44%)を得た。
1H-NMR (400MHz, DMSO-d6); δ: 6.62 (d, 1H, J=8.4Hz), 6.48 (d, 1H, J=8.4Hz), 5.81 (brs, 2H), 4.79 (brs, 2H)
【0486】
(c)6−ブロモピリド[2,3−b]ピラジン−2,3−ジオールの合成
6−ブロモピリジン−2,3−ジアミン(238.0mg、1.26mmol)をジエチルオキサレート(4.0mL)に入れ、混合液を150℃で4時間撹拌した後、室温に冷却した。EtOを加え、生成された固体をろ過した後、減圧下で乾燥して、褐色の固体化合物の6−ブロモピリド[2,3−b]ピラジンe−2,3−ジオール(250.0mg、82%)を得た。
1H-NMR (400MHz, DMSO-d6); δ: 12.50 (brs, 1H), 12.06 (brs, 1H), 7.36(m, 2H)
【0487】
(d)2,3,6−トリクロロピリド[2,3−b]ピラジンの合成
6−ブロモピリド[2,3−b]ピラジン−2,3−ジオール(250.0mg、1.03mmol)とPOCl(4.0mL)混合液を150℃で10時間撹拌した後、室温に冷却した。反応液を減圧下で濃縮し、残渣をシリカ上でカラムクロマトグラフィー(n−Hex:EtOAc=70:30)で精製した。生成物を含有する画分を集め、濃縮して、白色の固体化合物の2,3,6−トリクロロピリド[2,3−b]ピラジン(180.0mg、63%)を得た。
LC/MS ESI (+): 234(M+1), 236 (M+3)
1H-NMR (400MHz, DMSO-d6); δ: 8.65 (d, 1H, J=8.8 Hz), 8.08 (d, 1H, J=8.8 Hz)
【0488】
(e)2,6−ジクロロピリド[3,2−e][1,2,4]トリアゾロ[4,3−a]ピラジンの合成
2,3,6−トリクロロピリド[2,3−b]ピラジン(80.0mg、0.34mmol)とEtOH(1.4mL)の懸濁液にヒドラジン一水和物(18.0μL、0.51mmol)を添加した。反応液を室温で90分間撹拌した後、EtOを加え、生成された固体をろ過した後、減圧下で乾燥して、黄色の固体化合物の2,6−ジクロロ−3−ヒドラジニルピリド[2,3−b]ピラジンを得た。精製されていない2,6−ジクロロ−3−ヒドラジニルピリド[2,3−b]ピラジン(60.0mg、0.26mmol)をトリメチルオルトホルメート(3.0mL)に溶かし、85℃で12時間撹拌した。反応液を室温に冷却した後、減圧下で濃縮し、残渣をシリカ上でカラムクロマトグラフィー(n−Hex:EtOAc=70:30))で精製した。生成物を含有する画分を集め、濃縮して、ベージュ色の固体化合物の2,6−ジクロロピリド[3,2−e][1,2,4]トリアゾロ[4,3−a]ピラジン(35.0mg、56%;2工程)を得た。
1H-NMR (400MHz, DMSO-d6); δ: 10.14 (s, 1H), 8.60 (d, 1H, J=8.4Hz), 7.96 (d, 1H, J=8.4Hz)
【0489】
(f)1−(2−クロロピリド[3,2−e][1,2,4]トリアゾロ[4,3−a]ピラジン−6−イル)−N−メチルアゼチジン−3−アミンの合成
2,6−ジクロロピリド[3,2−e][1,2,4]トリアゾロ[4,3−a]ピラジン(35.0mg、0.12mmol)とtert−ブチルアゼチジン−3−イル(メチル)カルバメート塩酸塩(41.0mg、0.18mmol)をDCM(1.0mL)に入れ、TEA(51.0μL、0.37mmol)を室温でゆっくり添加した。反応液を室温で30分間撹拌した後、減圧下で濃縮し、残渣をシリカ上でカラムクロマトグラフィー(n−Hex:EtOAc=70:30)で精製した。生成物を含有する画分を集め、濃縮して、黄色の固体化合物のtert−ブチル(1−(2−クロロピリド[3,2−e][1,2,4]トリアゾロ[4,3−a]ピラジン−6−イル)アゼチジン−3−イル)(メチル)カルバメートを得た。tert−ブチル(1−(2−クロロピリド[3,2−e][1,2,4]トリアゾロ[4,3−a]ピラジン−6−イル)アゼチジン−3−イル)(メチル)カルバメートとDCM(1.0mL)の混合液にTFA(0.4mL)を添加し、室温で30分間撹拌した。反応液を減圧下で濃縮し、残渣をアミンシリカ上でカラムクロマトグラフィー(MeOH:DCM=5:95)で精製した。生成物を含有する画分を集め、濃縮して、ベージュ色の固体化合物の1−(2−クロロピリド[3,2−e][1,2,4]トリアゾロ[4,3−a]ピラジン−6−イル)−N−メチルアゼチジン−3−アミン(30.0mg、86%;2工程)を得た。
LC/MS ESI (+): 290 (M+1)
1H-NMR (400MHz, DMSO-d6); δ: 9.31 (s, 1H), 8.02 (d, 1H, J=8.4 Hz), 7.61 (d, 1H, J=8.4 Hz), 4.90 (m, 1H), 4.43 (m, 2H), 4.00 (m, 1H), 3.73 (m, 1H), 2.30 (s, 3H)
【0490】
実施例117
1−(8−クロロピリド[3,4−e][1,2,4]トリアゾロ[4,3−a]ピラジン−4−イル)−N−メチルアゼチジン−3−アミンの合成
(a)6−ブロモピリジン−3,4−ジアミンの合成
2−ブロモ−5−ニトロピリジン−4−アミン(300.0mg、2.48mmol)とFe(300.0mg、5.37mmol)をAcOHに加え、75℃で4時間撹拌した後、室温に冷却した。反応液をセライトでろ過した後、減圧下で濃縮し、残渣をアミンシリカ上でカラムクロマトグラフィー(n−Hex:EtOAc=50:50)で精製した。生成物を含有する画分を集め、濃縮して、褐色の固体化合物の6−ブロモピリジンe−3,4−ジアミン(200.0mg、78%)を得た。
1H-NMR (400 MHz, DMSO-d6); δ: 7.39 (s, 1H), 6.42 (s, 1H), 5.74 (brs, 2H), 4.66 (brs, 2H)
【0491】
(b)7−ブロモピリド[3,4−b]ピラジン−2,3−ジオールの合成
6−ブロモピリジン−3,4−ジアミン(200.0mg、1.06mmol)をジエチルオキサレート(3.0mL)に入れ、混合液を130℃で12時間撹拌した後、室温に冷却した。EtOを加え、生成された固体をろ過した後、減圧下で乾燥して、褐色の固体化合物の7−ブロモピリド[3,4−b]ピラジン−2,3−ジオール(195.0mg、76%)を得た。
1H-NMR (400 MHz, DMSO-d6); δ: 12.23 (brs, 1H), 12.11 (brs, 1H), 8.09 (s, 1H), 7.05 (s, 1H)
【0492】
(c)2,3,7−トリクロロピリド[3,4−b]ピラジンの合成
7−ブロモピリド[3,4−b]ピラジン−2,3−ジオール(190.0mg、0.79mmol)とPOCl(3.0mL)混合液を150℃で12時間撹拌した後、室温に冷却した。EtOを加え、生成された固体をろ過した後、得られた固体をシリカ上でカラムクロマトグラフィー(n−Hex:EtOAc=50:50)で精製した。生成物を含有する画分を集め、濃縮して、白色の固体化合物の2,3,7−トリクロロピリド[3,4−b]ピラジン(1.0mg、5%)を得た。
LC/MS ESI (+): 234(M+1), 236 (M+3)
1H-NMR (400 MHz, DMSO-d6); δ: 9.39 (s, 1H), 8.31 (s, 1H)
【0493】
(d)4,8−ジクロロピリド[3,4−e][1,2,4]トリアゾロ[4,3−a]ピラジンの合成
2,3,7−トリクロロピリド[3,4−b]ピラジン(10.0mg、0.03mmol)とEtOH(0.5mL)の懸濁液にヒドラジン一水和物(1.9μL、0.05mmol)を0℃で添加した。反応液を室温で3時間撹拌した後、EtOを加え、生成された固体をろ過した後、減圧下で乾燥して、赤色の固体化合物の3,7−ジクロロ−2−ヒドラジニルピリド[3,4−b]ピラジンを得た。精製されていない3,7−ジクロロ−2−ヒドラジニルピリド[3,4−b]ピラジンをトリメチルオルトホルメート(0.3mL)に溶かし、80℃で5時間撹拌した。反応液を室温に冷却した後、EtOを加え、生成された固体をろ過した後、減圧下で乾燥して、オレンジ色の固体化合物の4,8−ジクロロピリド[3,4−e][1,2,4]トリアゾロ[4,3−a]ピラジン(3.5mg、42%;2工程)を得た。
LC/MS ESI (+): 240 (M+1)
1H-NMR (400MHz, CDCl3); δ: 9.35 (s, 1H), 9.19 (s, 1H), 7.90 (s, 1H)
【0494】
(e)1−(8−クロロピリド[3,4−e][1,2,4]トリアゾロ[4,3−a]ピラジン−4−イル)−N−メチルアゼチジン−3−アミンの合成
4,8−ジクロロピリド[3,4−e][1,2,4]トリアゾロ[4,3−a]ピラジン(3.5mg、0.01mmol)とtert−ブチルアゼチジン−3−イル(メチル)カルバメート塩酸塩(4.1mg、0.02mmol)をDCM(0.2mL)に入れ、TEA(5.0μL、0.04mmol)を室温で添加した。反応液を室温で1時間撹拌した後、減圧下で濃縮して、tert−ブチル(1−(8−クロロピリド[3,4−e][1,2,4]トリアゾロ[4,3−a]ピラジン−4−イル)アゼチジン−3−イル)(メチル)カルバメートを得た。精製されていないtert−ブチル(1−(8−クロロピリド[3,4−e][1,2,4]トリアゾロ[4,3−a]ピラジン−4−イル)アゼチジン−3−イル)(メチル)カルバメートとDCM(1.0mL)の混合液にTFA(0.2mL)を添加し、室温で1時間撹拌した。反応液を減圧下で濃縮し、残渣をアミンシリカ上でカラムクロマトグラフィー(MeOH:DCM=5:95)で精製した。生成物を含有する画分を集め、濃縮して、ベージュ色の固体化合物の1−(8−クロロピリド[3,4−e][1,2,4]トリアゾロ[4,3−a]ピラジン−4−イル)−N−メチルアゼチジン−3−アミン(2.0mg、57%;2工程)を得た。
LC/MS ESI (+): 290 (M+1)
1H-NMR (400 MHz, CDCl3); δ: 9.12 (s, 1H), 8.77 (s, 1H), 7.62 (s, 1H), 5.07 (m, 1H), 4.59 (m, 2H), 4.18 (m, 1H), 3.88 (m, 1H), 2.50 (s, 3H)
【0495】
実施例118
1−(8−ブロモピリド[2,3−e][1,2,4]トリアゾロ[4,3−a]ピラジン−4−イル)−N−メチルアゼチジン−3−アミンメタンスルホン酸塩の合成
1−(8−ブロモピリド[2,3−e][1,2,4]トリアゾロ[4,3−a]ピラジン−4−イル)−N−メチルアゼチジン−3−アミン(200.0mg、0.60mmol)とエタノール(3.0mL)の懸濁液にメタンスルホン酸(38.9μL、0.60mmol)をゆっくり添加した。反応液を室温で20時間撹拌した後、生成された固体を減圧下でろ過し、エタノールで洗浄した後、減圧下で乾燥して、アイボリーの固体化合物の1−(8−ブロモピリド[2,3−e][1,2,4]トリアゾロ[4,3−a]ピラジン−4−イル)−N−メチルアゼチジン−3−アミンメタンスルホン酸塩(226.0mg、88%)を得た。
LC/MS ESI (+): 334(M+1), 336(M+3)
1H-NMR (400 MHz, DMSO-d6); δ: 10.02 (s, 1H), 9.14 (brs, 2H), 8.99 (d, 1H, J=2.3 Hz), 8.67 (d, 1H, J=2.3 Hz), 5.03 (m, 1H), 4.84 (m, 1H), 4.58 (m, 1H), 4.40 (m, 1H), 4.27 (m, 1H), 2.68 (s, 3H), 2.30 (s, 3H)
【0496】
実施例119
1−(8−ブロモピリド[2,3−e][1,2,4]トリアゾロ[4,3−a]ピラジン−4−イル)−N−メチルアゼチジン−3−アミンマレイン酸塩の合成
1−(8−ブロモピリド[2,3−e][1,2,4]トリアゾロ[4,3−a]ピラジン−4−イル)−N−メチルアゼチジン−3−アミン(200.0mg、0.60mmol)とエタノール(3.0mL)の懸濁液にマレイン酸(139.0,1.20mmol)をゆっくり添加した。反応液を室温で20時間撹拌した後、生成された固体を減圧下でろ過し、エタノールで洗浄した後、減圧下で乾燥して、白色の固体化合物の1−(8−ブロモピリド[2,3−e][1,2,4]トリアゾロ[4,3−a]ピラジン−4−イル)−N−メチルアゼチジン−3−アミンマレイン酸塩(242.0mg、90%)を得た。
LC/MS ESI (+): 334 (M+1), 336 (M+3)
1H-NMR (400 MHz, DMSO-d6); δ: 10.02 (s, 1H), 8.99 (brs, 2H), 8.98 (d, 1H, J=2.3 Hz), 8.66(d, 1H, J=2.3 Hz), 6.02 (s, 2H), 5.03 (m, 1H), 4.82 (m, 1H), 4.58 (m, 1H), 4.38 (m, 1H), 4.23 (m, 1H), 2.66 (s, 3H)
【0497】
実施例120
1−(8−ブロモピリド[2,3−e][1,2,4]トリアゾロ[4,3−a]ピラジン−4−イル)−N−メチルアゼチジン−3−アミン2−ヒドロキシプロパン−1,2,3−トリカルボン酸塩の合成
1−(8−ブロモピリド[2,3−e][1,2,4]トリアゾロ[4,3−a]ピラジン−4−イル)−N−メチルアゼチジン−3−アミン(200.0mg、0.60mmol)とTHF(6.0mL)の懸濁液に2−ヒドロキシプロパン−1,2,3−トリカルボン酸(230.0mg、1.20mmol)をゆっくり添加した。反応液を室温で20時間撹拌した後、生成された固体を減圧下でろ過し、エタノールで洗浄した後、減圧下で乾燥して、白色の固体化合物の1−(8−ブロモピリド[2,3−e][1,2,4]トリアゾロ[4,3−a]ピラジン−4−イル)−N−メチルアゼチジン−3−アミン2−ヒドロキシプロパン−1,2,3−トリカルボン酸塩(246.0mg、78%)を得た。
LC/MS ESI (+): 334 (M+1), 336 (M+3)
1H-NMR (400 MHz, DMSO-d6); δ: 9.98 (s, 1H), 8.94 (d, 1H, J=2.3 Hz), 8.63 (d, 1H, J=2.3 Hz), 4.96 (m, 1H), 4.62 (m, 1H), 4.50 (m, 1H), 4.18 (m, 1H), 3.95 (m, 1H), 2.55 (m, 4H), 2.47 (s, 3H)
【0498】
実施例121
1−(8−ブロモピリド[2,3−e][1,2,4]トリアゾロ[4,3−a]ピラジン−4−イル)−N−メチルアゼチジン−3−アミン硝酸塩の合成
1−(8−ブロモピリド[2,3−e][1,2,4]トリアゾロ[4,3−a]ピラジン−4−イル)−N−メチルアゼチジン−3−アミン(50.0mg、0.15mmol)とエタノール(1.5mL)の懸濁液に70%硝酸(13.0μL、0.30mmol)を添加した。反応液を室温で12時間撹拌した後、生成された固体を減圧下でろ過し、エタノールで洗浄した後、減圧下で乾燥して、白色の固体化合物の1−(8−ブロモピリド[2,3−e][1,2,4]トリアゾロ[4,3−a]ピラジン−4−イル)−N−メチルアゼチジン−3−アミン硝酸塩(55.8mg、94%)を得た。
LC/MS ESI (+): 334 (M+1), 336 (M+3)
1H-NMR (400 MHz, DMSO-d6); δ: 10.02 (s, 1H), 9.15 (brs, 2H), 8.98 (d, 1H, J=2.4 Hz), 8.66 (d, 1H, J=2.4 Hz), 5.03 (m, 1H), 4.83 (m, 1H), 4.58 (m, 1H), 4.40 (m, 1H), 4.27 (m, 1H), 2.69 (s, 3H)
【0499】
実施例122
1−(8−ブロモピリド[2,3−e][1,2,4]トリアゾロ[4,3−a]ピラジン−4−イル)−N−メチルアゼチジン−3−アミンヒドロヨード酸塩の合成
1−(8−ブロモピリド[2,3−e][1,2,4]トリアゾロ[4,3−a]ピラジン−4−イル)−N−メチルアゼチジン−3−アミン(50.0mg、0.15mmol)とエタノール(1.5mL)の懸濁液に55%HI(41.0μL、0.30mmol)を添加した。反応液を室温で12時間撹拌した後、生成された固体を減圧下でろ過し、エタノールで洗浄した後、減圧下で乾燥して、黄色の固体化合物の1−(8−ブロモピリド[2,3−e][1,2,4]トリアゾロ[4,3−a]ピラジン−4−イル)−N−メチルアゼチジン−3−アミンヒドロヨード酸塩(60.0mg、87%)を得た。
LC/MS ESI (+): 334 (M+1), 336 (M+3)
1H-NMR (400 MHz, DMSO-d6); δ: 10.02 (s, 1H), 9.11 (brs, 2H), 8.99 (d, 1H, J=2.0 Hz), 8.67 (d, 1H, J=2.0 Hz), 5.03 (m, 1H), 4.83 (m, 1H), 4.58 (m, 1H), 4.40 (m, 1H), 4.26 (m, 1H), 2.69 (s, 3H)
【0500】
実施例123
1−(8−ブロモピリド[2,3−e][1,2,4]トリアゾロ[4,3−a]ピラジン−4−イル)−N−メチルアゼチジン−3−アミンリン酸塩の合成
1−(8−ブロモピリド[2,3−e][1,2,4]トリアゾロ[4,3−a]ピラジン−4−イル)−N−メチルアゼチジン−3−アミン(50.0mg、0.15mmol)とエタノール(2.0mL)の懸濁液に85%リン酸(25.9μL、0.22mmol)をゆっくり添加した。反応液を室温で20時間撹拌した後、生成された固体を減圧下でろ過し、エタノールで洗浄した後、減圧下で乾燥して、白色の固体化合物の1−(8−ブロモピリド[2,3−e][1,2,4]トリアゾロ[4,3−a]ピラジン−4−イル)−N−メチルアゼチジン−3−アミンリン酸塩(59.0mg、91%)を得た。
LC/MS ESI (+): 334 (M+1), 336 (M+3)
1H-NMR (400 MHz, DMSO-d6); δ: 9.97 (s, 1H), 8.93 (d, 1H, J=2.3 Hz), 8.61 (d, 1H, J=2.3 Hz), 4.94 (m, 1H), 4.59 (m, 1H), 4.48 (m, 1H), 4.15 (m, 1H), 3.90 (m, 1H), 2.42 (s, 3H)
【0501】
実施例124
1−(8−ブロモピリド[2,3−e][1,2,4]トリアゾロ[4,3−a]ピラジン−4−イル)−N−メチルアゼチジン−3−アミン4,4'−メチレンビス(3−ヒドロキシ−2−ナフトエ酸)塩の合成
1−(8−ブロモピリド[2,3−e][1,2,4]トリアゾロ[4,3−a]ピラジン−4−イル)−N−メチルアゼチジン−3−アミン(50.0mg、0.15mmol)とエタノール(2.0mL)の懸濁液にパモン酸(87.2mg、0.22mmol)を入れた。反応液を室温で20時間撹拌した後、生成された固体を減圧下でろ過し、エタノールで洗浄した後、減圧下で乾燥して、緑色固体化合物の1−(8−ブロモピリド[2,3−e][1,2,4]トリアゾロ[4,3−a]ピラジン−4−イル)−N−メチルアゼチジン−3−アミン4,4'−メチレンビス(3−ヒドロキシ−2−ナフトエ酸)塩(95.0mg、88%)を得た。
LC/MS ESI (+): 334 (M+1), 336 (M+3)
1H-NMR (400 MHz, DMSO-d6); δ: 9.98 (s, 1H), 8.91 (d, 1H, J=2.3 Hz), 8.63 (d, 1H, J=2.3 Hz), 8.35 (s, 2H), 8.14 (m, 2H), 7.79 (m, 2H), 7.30 (m, 2H), 7.15 (m, 2H), 5.04 (m, 1H), 4.91 (m, 1H), 4.74 (s, 2H), 4.59 (m, 1H), 4.47 (m, 1H), 4.29 (m, 1H), 2.72 (s, 3H)
【0502】
実施例125
1−(8−ブロモピリド[2,3−e][1,2,4]トリアゾロ[4,3−a]ピラジン−4−イル)−N−メチルアゼチジン−3−アミンヒドロ臭素酸塩の合成
1−(8−ブロモピリド[2,3−e][1,2,4]トリアゾロ[4,3−a]ピラジン−4−イル)−N−メチルアゼチジン−3−アミン(50.0mg、0.15mmol)とエタノール(1.5mL)の懸濁液に33%臭化水素の酢酸溶液(41.3μL、0.23mmol)をゆっくり添加した。反応液を室温で20時間撹拌した後、生成された固体を減圧下でろ過し、エタノールで洗浄した後、減圧下で乾燥して、白色の固体化合物の1−(8−ブロモピリド[2,3−e][1,2,4]トリアゾロ[4,3−a]ピラジン−4−イル)−N−メチルアゼチジン−3−アミンヒドロ臭素酸塩(54.3mg、87%)を得た。
LC/MS ESI (+): 334 (M+1), 336 (M+3)
1H-NMR (400 MHz, DMSO-d6); δ: 10.04 (s, 1H), 9.23 (brs, 2H), 9.00 (d, 1H, J=2.2 Hz), 8.67 (d, 1H, J=2.2 Hz), 5.05 (m, 1H), 4.87 (m, 1H), 4.59 (m, 1H), 4.43 (m, 1H), 4.29 (m, 1H), 2.69 (s, 3H)
【0503】
実施例126
1−(8−ブロモピリド[2,3−e][1,2,4]トリアゾロ[4,3−a]ピラジン−4−イル)−N−メチルアゼチジン−3−アミン硫酸塩の合成
1−(8−ブロモピリド[2,3−e][1,2,4]トリアゾロ[4,3−a]ピラジン−4−イル)−N−メチルアゼチジン−3−アミン(50.0mg、0.15mmol)とエタノール(1.0mL)の懸濁液に硫酸(22.5mg、0.23mmol)をエタノール(0.5mL)に溶かした溶液をゆっくり添加した。反応液を室温で20時間撹拌した後、生成された固体を減圧下でろ過し、エタノールで洗浄した後、減圧下で乾燥して、白色の固体化合物の1−(8−ブロモピリド[2,3−e][1,2,4]トリアゾロ[4,3−a]ピラジン−4−イル)−N−メチルアゼチジン−3−アミン硫酸塩(64.6mg、99%)を得た。
LC/MS ESI (+): 334 (M+1), 336 (M+3)
1H-NMR (400 MHz, DMSO-d6); δ: 10.03 (s, 1H), 9.20 (brs, 2H), 9.01 (d, 1H, J=2.2 Hz), 8.67 (d, 1H, J=2.2 Hz), 5.05 (m, 1H), 4.86 (m, 1H), 4.60 (m, 1H), 4.43 (m, 1H), 4.29 (m, 1H), 2.69 (t, 3H, J=5.0 Hz)
【0504】
実施例127
1−(8−ブロモピリド[2,3−e][1,2,4]トリアゾロ[4,3−a]ピラジン−4−イル)−N−メチルアゼチジン−3−アミン(2R,3R)−2,3−ジヒドロキシコハク酸塩の合成
1−(8−ブロモピリド[2,3−e][1,2,4]トリアゾロ[4,3−a]ピラジン−4−イル)−N−メチルアゼチジン−3−アミン(50.0mg、0.15mmol)とエタノール(1.0mL)の懸濁液に(2R,3R)−2,3−ジヒドロキシコハク酸(45mg、0.30mmol)のエタノール(0.5mL)溶液をゆっくり添加した。反応液を室温で48時間撹拌した後、生成された固体を減圧下でろ過し、エタノールで洗浄した後、減圧下で乾燥して、白色の固体化合物の1−(8−ブロモピリド[2,3−e][1,2,4]トリアゾロ[4,3−a]ピラジン−4−イル)−N−メチルアゼチジン−3−アミン(2R,3R)−2,3−ジヒドロキシコハク酸塩(62.9mg、86%)を得た。
LC/MS ESI (+): 334 (M+1), 336 (M+3)
1H-NMR (400 MHz, DMSO-d6); δ: 9.97 (s, 1H), 8.92 (d, 1H, J=2.2 Hz), 8.60 (d, 1H, J=2.2 Hz), 4.94 (m, 1H), 4.57 (m, 1H), 4.47 (m, 1H), 4.14 (m, 1H), 4.13 (s, 2H), 3.90 (m, 1H), 2.42 (s, 3H)
【0505】
実施例128
1−(8−ブロモピリド[2,3−e][1,2,4]トリアゾロ[4,3−a]ピラジン−4−イル)−N−メチルアゼチジン−3−アミン(1S)−(+)−10−カンファ―スルホン酸塩の合成
1−(8−ブロモピリド[2,3−e][1,2,4]トリアゾロ[4,3−a]ピラジン−4−イル)−N−メチルアゼチジン−3−アミン(50.0mg、0.15mmol)とエタノール(1.5mL)の懸濁液に(1S)−(+)−10−カンファ―スルホン酸(69.5mg、0.30mmol)を添加した。反応液を室温で12時間撹拌した後、生成された固体を減圧下でろ過し、エタノールで洗浄した後、減圧下で乾燥して、白色の固体化合物の1−(8−ブロモピリド[2,3−e][1,2,4]トリアゾロ[4,3−a]ピラジン−4−イル)−N−メチルアゼチジン−3−アミン(1S)−(+)−10−カンファ―スルホン酸塩(39.0mg、46%)を得た。
LC/MS ESI(+): 334(M+1), 336(M+3)
1H-NMR (400 MHz, DMSO-d6 ); δ: 10.03(s, 1H), 9.03(brs, 2H), 8.99(d, 1H, J=2.0 Hz), 8.67(d, 1H, J=2.0 Hz), 5.04(m, 1H), 4.84(m, 1H), 4.59(m, 1H), 4.40(m, 1H), 4.25(m, 1H), 2.86(d, 1H, J=14.8 Hz), 2.71(m, 1H), 2.68(S, 3H), 2.36(d, 1H, J=14.8 Hz), 2.23(m, 1H), 1.93(m, 1H), 1.85(1H, m), 1.80(d, 1H, J=18.4 Hz), 1.27(m, 2H), 1.05(S, 3H), 0.75(S, 3H)
【0506】
実施例129
8−ブロモ−N−(1−メチルピロリジン−3−イル)ピリド[2,3−e][1,2,4]トリアゾロ[4,3−a]ピラジン−4−アミンの合成
(a)7−ブロモ−2−クロロ−N−(1−メチルピロリジン−3−イル)ピリド[2,3−b]ピラジン−3−アミンの合成
7−ブロモ−2,3−ジクロロピリド[2,3−b]ピラジン(100.0mg、0.36mmol)、1−メチルピロリジン−3−アミン(43.0mg、0.43mmol)とDCM(1.8mL)の混合液にTEA(150.0μL、1.07mmol)を添加し、室温で5時間撹拌した。反応液をアミンシリカ上でカラムクロマトグラフィー(MeOH:DCM=1:40)で精製した。生成物を含有する画分を集め、濃縮して、黄色の固体化合物の7−ブロモ−2−クロロ−N−(1−メチルピロリジン−3−イル)ピリド[2,3−b]ピラジン−3−アミン(30.0mg、24%)を得た。
LC/MS ESI (+): 342 (M+1), 344 (M+3)
【0507】
(b)8−ブロモ−N−(1−メチルピロリジン−3−イル)ピリド[2,3−e][1,2,4]トリアゾロ[4,3−a]ピラジン−4−アミンの合成
7−ブロモ−2−クロロ−N−(1−メチルピロリジン−3−イル)ピリド[2,3−b]ピラジン−3−アミン(26.0mg、0.06mmol)とEtOH(1.0mL)の懸濁液にヒドラジン一水和物(5.5μL、0.18mmol)を添加した。反応液を室温で1時間撹拌し、減圧下で濃縮した。残渣をトリメチルオルトホルメート(1.0mL)に溶かした後、100℃で5時間撹拌した。反応液を室温に冷却し、減圧下で濃縮した。残渣をアミンシリカ上でカラムクロマトグラフィー(MeOH:DCM=1:40)で精製した。生成物を含有する画分を集め、濃縮した。残渣にEtOを加え、生成された固体をろ過した後、減圧下で乾燥して、黄色の固体化合物の8−ブロモ−N−(1−メチルピロリジン−3−イル)ピリド[2,3−e][1,2,4]トリアゾロ[4,3−a]ピラジン−4−アミン(6.0mg、30%)を得た。
LC/MS ESI (+): 348 (M+1), 350 (M+3)
1H-NMR (400 MHz, DMSO-d6); δ: 9.95 (s, 1H), 8.92 (d, 1H, J=2.0 Hz), 8.78 (m, 1H), 8.61 (d, 1H, J=2.0 Hz), 4.72 (m, 1H), 2.86 (m, 1H), 2.68-2.50 (m, 3H), 2.33-2.10 (m, 4H), 2.01 (m, 1H)
【0508】
実施例130
1−(8−ブロモピリド[2,3−e][1,2,4]トリアゾロ[4,3−a]ピラジン−4−イル)−N−メチルアゼチジン−3−アミン(S)−2−ヒドロキシプロパン酸塩の合成
1−(8−ブロモピリド[2,3−e][1,2,4]トリアゾロ[4,3−a]ピラジン−4−イル)−N−メチルアゼチジン−3−アミン(50.0mg、0.15mmol)とエタノール(0.8mL)の懸濁液に(S)−2−ヒドロキシプロパン酸(135.0mg、1.50mmol)を水(0.8mL)に溶かした溶液を添加した。反応液を室温で3時間撹拌し、減圧下で濃縮した。残渣にEtOHとEtOを加え、生成された固体をろ過した後、EtOで洗浄し、減圧下で乾燥して、黄色の固体化合物の1−(8−ブロモピリド[2,3−e][1,2,4]トリアゾロ[4,3−a]ピラジン−4−イル)−N−メチルアゼチジン−3−アミン(S)−2−ヒドロキシプロパン酸塩(34.0mg、53%)を得た。
LC/MS ESI (+): 334 (M+1), 336 (M+3)
1H-NMR (400 MHz, DMSO-d6); δ: 9.96 (s, 1H), 8.91 (d, 1H, J=2.0 Hz), 8.60 (d, 1H, J=2.0 Hz), 4.91 (m, 1H), 4.45 (m, 2H), 4.02 (m, 2H), 3.75 (m, 1H), 2.33 (s, 3H), 1.22 (m, 3H)
【0509】
実施例131
N−(アゼチジン−3−イルメチル)−8−ブロモピリド[2,3−e][1,2,4]トリアゾロ[4,3−a]ピラジン−4−アミントリフルオロ酢酸塩の合成
(a)tert−ブチル3−(((7−ブロモ−2−クロロピリド[2,3−b]ピラジン−3−イル)アミノ)メチル)アゼチジン−1−カルボキシレートの合成
7−ブロモ−2,3−ジクロロピリド[2,3−b]ピラジン(100.0mg、0.56mmol)をDCM(5.6mL)に溶かし、tert−ブチル3−(アミノメチル)アゼチジン−1−カルボキシレート(104.1mg、0.56mmol)とTEA(0.23mL、1.68mmol)を0℃でゆっくり添加した。反応液を室温で48時間撹拌した後、減圧下で濃縮した。残渣をシリカ上でカラムクロマトグラフィー(n−Hex:EtOAc=70:30)で精製した。生成物を含有する画分を集め、濃縮して、黄色の固体化合物のtert−ブチル3−(((7−ブロモ−2−クロロピリド[2,3−b]ピラジン−3−イル)アミノ)メチル)アゼチジン−1−カルボキシレート(72.0mg、30%)を得た。
LC/MS ESI (+): 428 (M+1)
1H-NMR (400 MHz, DMSO-d6); δ: 8.85 (d, 1H, J=2.4 Hz), 8.48 (d, 1H, J=2.4 Hz), 8.20 (t, 1H, J=5.6 Hz), 3.90 (m, 2H), 3.70 (m, 4H), 2.92 (m, 1H), 1.38 (s, 9H)
【0510】
(b)tert−ブチル3−(((7−ブロモ−2−ヒドラジニルピリド[2,3−b]ピラジン−3−イル)アミノ)メチル)アゼチジン−1−カルボキシレートの合成
tert−ブチル3−(((7−ブロモ−2−クロロピリド[2,3−b]ピラジン−3−イル)アミノ)メチル)アゼチジン−1−カルボキシレート(50.0mg、0.12mmol)とヒドラジン一水和物(12.0μL、0.35mmol)をEtOH(0.6mL)に溶かし、室温で1時間撹拌した後、EtOを加え、生成された固体をろ過した、後減圧下で乾燥して、黄色の固体化合物のtert−ブチル3−(((7−ブロモ−2−ヒドラジニルピリド[2,3−b]ピラジン−3−イル)アミノ)メチル)アゼチジン−1−カルボキシレート(48.0mg、98%)を得た。
LC/MS ESI (+): 424 (M+1)
【0511】
(c)N−(アゼチジン−3−イルメチル)−8−ブロモピリド[2,3−e][1,2,4]トリアゾロ[4,3−a]ピラジン−4−アミントリフルオロ酢酸塩の合成
tert−ブチル3−(((7−ブロモ−2−ヒドラジニルピリド[2,3−b]ピラジン−3−イル)アミノ)メチル)アゼチジン−1−カルボキシレート(50.0mg、0.12mmol)とトリメチルオルトホルメート(1.5mL)の反応液を70℃で12時間撹拌した。室温に冷却した後、減圧下で乾燥して、tert−ブチル3−(((8−ブロモピリド[2,3−e][1,2,4]トリアゾロ[4,3−a]ピラジン−4−イル)アミノ)メチル)アゼチジン−1−カルボキシレートを得た。精製されていないtert−ブチル3−(((8−ブロモピリド[2,3−e][1,2,4]トリアゾロ[4,3−a]ピラジン−4−イル)アミノ)メチル)アゼチジン−1−カルボキシレートとDCM(1.0mL)の混合液にTFA(0.3mL)を添加し、室温で1時間撹拌した。反応液を減圧下で濃縮した。残渣をアミンシリカ上でカラムクロマトグラフィー(MeOH:DCM=5:95)で精製した。生成物を含有する画分を集め、濃縮して、ベージュ色の固体化合物のN−(アゼチジン−3−イルメチル)−8−ブロモピリド[2,3−e][1,2,4]トリアゾロ[4,3−a]ピラジン−4−アミントリフルオロ酢酸塩(1.5mg、3%;2工程)を得た。
LC/MS ESI (+): 334 (M+1)
1H-NMR (400 MHz, MeOH-d4); δ: 9.77 (s, 1H), 8.80 (d, 1H, J=2.0 Hz), 8.64 (m, 1H), 3.94 (m, 2H), 3.76 (m, 2H), 3.63 (m, 2H), 3.35 (s, 1H)
【0512】
実施例132
4−(アゼチジン−3−イルメトキシ)−8−ブロモピリド[2,3−e][1,2,4]トリアゾロ[4,3−a]ピラジン塩酸塩の合成
(a)tert−ブチル3−(((7−ブロモ−2−クロロピリド[2,3−b]ピラジン−3−イル)オキシ)メチル)アゼチジン−1−カルボキシレートの合成
tert−ブチル3−(ヒドロキシメチル)アゼチジン−1−カルボキシレート(47.9mg、0.25mmol)をTHF(2.5mL)に溶かした溶液に60%NaH(10mg、0.25mmol)を窒素下、室温で添加した。混合物を室温で30分間撹拌した後、7−ブロモ−2,3−ジクロロピリド[2,3−b]ピラジン(60.0mg、0.25mmol)を室温で入れた。反応液を室温で2時間撹拌した。反応液をEtOAcで希釈した後、有機層を水と塩水で洗浄し、無水MgSOで乾燥し、ろ過した後、減圧下で濃縮した。残渣をシリカ上でカラムクロマトグラフィー(n−Hex:EtOAc=2:1)で精製した。生成物を含有する画分を集め、濃縮して、白色の固体化合物のtert−ブチル3−(((7−ブロモ−2−クロロピリド[2,3−b]ピラジン−3−イル)オキシ)メチル)アゼチジン−1−カルボキシレート(65.8mg、61%)を得た。
LC/MS ESI (+): 429 (M+1), 431 (M+3), 451 (M+23), 453 (M+25)
1H-NMR (400 MHz, CDCl3); δ: 9.00 (d, 1H, J=2.3Hz), 8.45 (d, 1H, J=2.3 Hz), 4.79 (d, 2H, J=6.6 Hz), 4.13 (t, 2H, J=8.5 Hz), 3.85 (dd, 2H, J=5.2, 3.6 Hz), 3.13(m, 1H), 1.45(s, 9H)
【0513】
(b)tert−ブチル3−(((8−ブロモピリド[2,3−e][1,2,4]トリアゾロ[4,3−a]ピラジン−4−イル)オキシ)メチル)アゼチジン−1−カルボキシレートの合成
tert−ブチル3−(((7−ブロモ−2−クロロピリド[2,3−b]ピラジン−3−イル)オキシ)メチル)アゼチジン−1−カルボキシレート(63.8mg、0.15mmol)とEtOH(1.5mL)の混合液にヒドラジン一水和物(14.1μL、0.45mmol)を添加した後、室温で4時間撹拌した。反応液を減圧下で濃縮した後、精製されていないtert−ブチル3−(((7−ブロモ−2−ヒドラジニルピリド[2,3−b]ピラジン−3−イル)オキシ)メチル)アゼチジン−1−カルボキシレートをトリメチルオルトホルメート(1.5mL)に溶かした。反応液を80℃で4時間撹拌した後、反応液を減圧下で濃縮して、精製されていない褐色固体化合物のtert−ブチル3−(((8−ブロモピリド[2,3−e][1,2,4]トリアゾロ[4,3−a]ピラジン−4−イル)オキシ)メチル)アゼチジン−1−カルボキシレートを得た。
LC/MS ESI (+): 435 (M+1), 437 (M+3), 457 (M+23), 459 (M+25)
【0514】
(c)4−(アゼチジン−3−イルメトキシ)−8−ブロモピリド[2,3−e][1,2,4]トリアゾロ[4,3−a]ピラジン塩酸塩の合成
精製されていないtert−ブチル3−(((8−ブロモピリド[2,3−e][1,2,4]トリアゾロ[4,3−a]ピラジン−4−イル)オキシ)メチル)アゼチジン−1−カルボキシレートをDCM(1.5mL)に溶かし、4NHClの1,4−ジオキサン溶液(75.0μL、0.30mmol)を室温でゆっくり添加した。混合液を室温で2時間撹拌した後、減圧下で濃縮した。残渣をDMSO(0.5mL)に溶かした後、製造用HPLC(YL9110S YoungLin社製、アセトニトリル:水=8:92)で精製した。生成物を含有する画分を集め、凍結乾燥して、白色の固体化合物の4−(アゼチジン−3−イルメトキシ)−8−ブロモピリド[2,3−e][1,2,4]トリアゾロ[4,3−a]ピラジン塩酸塩(6.4mg、11%;3工程)を得た。
LC/MS ESI (+): 335 (M+1), 337 (M+3)
1H-NMR (400 MHz, DMSO-d6); δ: 10.05 (s, 1H), 9.15 (d, 1H, J=2.0 Hz), 8.97 (brs, 2H), 8.78 (d, 1H, J=2.0 Hz), 4.79 (d, 2H, J=6.64Hz), 4.04 (m, 2H), 3.90 (m, 2H), 3.33 (m, 1H)
【0515】
【表4】
【0516】
【表5】
【0517】
【表6】
【0518】
【表7】
【0519】
【表8】
【0520】
【表9】
【0521】
【表10】
【0522】
【表11】
【0523】
【表12】
【0524】
【表13】
【0525】
【表14】
【0526】
実験例1:ヒトヒスタミン4受容体(hH4R)結合度分析
実施例で製造された本発明の化合物をDMSO溶液に1000倍(v/w)希釈した後、希釈された化合物溶液(1μL)を99μLの分析緩衝液(50mM トリス−HCl pH7.4、5mM EDTA)と混合し、0.1、0.3、1、3、10、100μM濃度で調製した。調製された化合物溶液(20μL)を96−ウェルプレートの各ウェルに分注し、非特異的結合度と総結合度を計算するために分析緩衝液で希釈された20μLの100μMヒスタミンと1%DMSO溶液も各ウェルに分注した。ヒトヒスタミン4受容体が過発現されている細胞膜(PerkinElmer)(25μg)を160μLの分析緩衝液に希釈し、各ウェルに分注した。[H]標識されたヒスタミン(PerkinElmer)を1μM濃度で希薄し、20μLずつ各ウェルに分注した後、30分間27℃の水槽で放置した。反応終了後、0.5%ポリエチレンアミンを予め吸収させたガラス繊維プレートに200μLの混合物を分注した後、結合しない[H]標識されたヒスタミンを真空で除去した。200μLの洗浄緩衝液(50mMトリス−HCl、pH7.4)で4回洗浄後、プレートを37℃オーブンで18時間乾燥した。100μLのBetaScintカクテル溶液を各ウェルに分注い、1時間後、ヒトヒスタミン4受容体に結合されている[H]標識されたヒスタミンのCPM値(count per minute)をWallac beta-counter TriLuxで測定した。本発明の化合物に対するヒトヒスタミン4受容体の結合度(IC50)はエクセルプログラムによって分析しており、評価結果は表1に示した。
【0527】
【表15】
【0528】
【表16】
【0529】
実験例2:ヒトヒスタミン3受容体(hH3R)の結合度の分析
実施例で製造された本発明の化合物をDMSO溶液に0.02、0.06、0.3、2mM濃度で調製した。調製された化合物溶液(10μL)を96−ウェルプレートの各ウェルに分注し、非特異的結合度と総結合度を計算するために分析緩衝液で希釈された10μLの200μM(R)(−)−α−メチルヒスタミン(RaMH)と1%DMSO溶液も各ウェルに分注した。ヒトヒスタミン3受容体が過発現されている細胞膜(PerkinElmer)(15μg)を180μLの分析緩衝液(50mM トリス−HCl pH7.4、5mM MgCl)に希釈し、各ウェルに分注した。[H]標識されたN−α−メチルヒスタミン(PerkinElmer)を20μM濃度で希薄し、10μLずつ各ウェルに分注した後、30分間27℃の水槽で放置した。反応終了後、0.5%ポリエチレンアミンを予め吸収させたガラス繊維プレートに200μLの混合物を分注した後、結合しない[H]標識されたN−α−メチルヒスタミンを真空で除去した。200μLの洗浄緩衝液(50mM トリス−HCl、pH7.4)で5回洗浄後、プレートを37℃オーブンで18時間乾燥した。100μLのBetaScintカクテル溶液を各ウェルに分注し、1時間後、ヒトヒスタミン3受容体に結合されている[H]標識されたN−α−メチルヒスタミンのCPM値をWallac beta-counter TriLuxで測定した。本発明の化合物に対するヒトヒスタミン3受容体の結合度(IC50)はエクセルプログラムによって分析しており、評価結果は表2に示した。
【表17】
【0530】
【表18】
【0531】
【表19】
【0532】
実験例3:ヒトセロトニン3受容体(human 5-HT3 receptor)の結合度の分析
実施例で製造された本発明化合物のヒトセロトニン3受容体に対する結合度はCerep (Poitiers, France)に依頼して分析しており、評価結果は表3に示した。
【表20】
*:10μMでの%阻害度を表す。
【0533】
実験例4:人工胃腸管溶液での溶解度試験
[第1液]
塩化ナトリウム(2.0g)を37%の塩酸(7.0mL)及び水に添加し、全体積を1Lにした。pHは1N水酸化ナトリウムまたは1N塩酸で正確に1.2に調節された。この溶液を少量(20mL)取った後、トリトンX−100(25μL)に添加し、全体積が25mLになるようにした。
[第2液]
水酸化ナトリウム(0.348g)、NaHPO(3.438g)、塩化ナトリウム(6.186g)及び水を添加し、全体積を1Lにした。pHは1N水酸化ナトリウムまたは1N塩酸で正確に6.5に調節された。この溶液を少量(20mL)取った後、タウロコール酸水和物ナトリウム(sodium taurocholate hydrate)(41.25mg)とエタノールに溶かした750mMレシチン(25μL)を入れた後、全体積が25mLになるようにした。
【0534】
[実験方法]
実施例で製造された本発明の化合物に対して試験サンプルを第1液と第2液にそれぞれ2mg/mLになるように調製した後、1分間の振盪及び1分間の超音波処理を経て、37℃で第1液は1時間、第2液は2時間加温した。加温終了後の試験液はフィルタに透過させ、試験液中の溶けない化合物を除去した。最終的に、化合物が完全に溶けている画分中の100μLにCHCN(100μL)を添加し、分析溶液を調製した。各試験液に対する分析溶液に対して、液体クロマトグラフィーで溶解度を測定した。第1液果第2液での溶解度評価結果は表4に示した。
【0535】
【表21】
【0536】
実験例5:代謝安定性実験
[ミクロソーム溶液の調製]
タンパク質濃度20mg/mLのミクロソーム(ヒト、マウス、ラット)を0.1Mのリン酸塩緩衝液(pH:7.4)で希釈し、1.316mg/mLの濃度で調製した。実施例で製造された本発明の化合物をDMSOに溶かし、2.5mM溶液に調製し、蒸留水を用いて125μMになるように希釈した。前記で調製したミクロソーム希釈液と化合物希釈液を混合し、タンパク質濃度1.25mg/mL、化合物濃度6.25μMのミクロソーム溶液を調製した。
[NADPH溶液の調製]
NADPHを0.1Mのリン酸塩緩衝液に溶かし、5mM溶液に調製した。
【0537】
[実験方法]
実施例で製造された本発明の化合物濃度6.25μMのミクロソーム溶液を80μLずつ分注し、37℃の水槽に入れ、5分間放置した後最、終反応濃度がミクロソームタンパク質1mg/mL、化合物5μM、NADPH 1mMになるように、5mMのNADPH溶液を20μL加え、反応を開始した。0分、10分、20分、30分後、アセトニトリル(100μL)を加え、反応を終了させ、遠心分離した後、上清を液体クロマトグラフィーで分析した。0分、10分、20分、30分後に残っている化合物のピーク面積を利用して半減期を求め、代謝安定性を示すパラメーターであるCLh.intを算出した。代謝安定性評価結果は表5に示した。
【表22】
【表23】
NCy:計算不可(30分内に99.8%残留)
【0538】
実験例6:薬物動態実験
[薬物調製]
実施例で製造された本発明の化合物をマウス投与のために、20%ヒドロキシプロピル−β−シクロデキストリン溶液に5mg/mLになるように溶かし、ラット投与液はDMSO(5%)、5%デキストロース溶液(94.75%)、2N塩酸溶液(0.25%)を順に入れ、2mg/mLになるように溶かした。
【0539】
[実験法]
ICRマウス、SDラットは、それぞれ20〜30g及び200〜300gの体重が適当であり、本発明の化合物の投与量は、マウスは10mL/kg、ラットは5mL/kgを用いて経口投与した。採血は0.25、0.5、1、2、4、6、8、24時間に抗凝固剤でコーティングされた毛細管を用いて眼窩静脈採血した後、遠心分離機で血漿を分離し、冷凍保管した。
【0540】
[分析法]
動物から採取した血漿と基準濃度物質を固体状抽出方法で前処理した後、液体クロマトグラフィー質量分析器(Agilent社製、HPLC, API-3000)を利用して本発明の化合物の濃度を定量した。
得られた濃度値でWinNonlin(Version 6.2)を使用して薬物動態パラメーターを求めており、半減期(t1/2)、最大血中濃度(Cmax)、曲線下の面積(AUCinf)を下記の表6と表7に示した。
【0541】
【表24】
【0542】
【表25】
【0543】
実験例7:ヒスタミンによる肥満細胞遊走
[動物]
実験動物は、OrientBio社から雌のBalb/cマウス(7週齢、20±3g)を購入し、23±3℃の温度と50±5%の湿度下で、点灯と消灯を繰り返しながら飼育しており、水と飼料を制限がなく供給した。
【0544】
[実験方法]
正常群と対照群には、賦形剤(第2次蒸留水に20%シクロデキストリンを入れて調製)を、実験群には本発明の化合物(20mg/kg容量で賦形剤に溶かして調製)を経口投与(10mL/kg)し、15分後、正常群にはPBS(リン酸塩緩衝液食塩水)を、対照群と実験群には0.1Mヒスタミン(PBSに溶かして調製)を20分間エアゾール吸入させた。この過程を二日間繰り返した。最後のチャレンジが終了した後、気管をPBS潅流により血液を除去して摘出し、摘出した気管は10%(w/v)ホルムアルデヒド溶液に入れて固定した後、パラフィン横断切片を作った。トルイジンブルー染色し、肥満細胞数を観察した後、群毎の平均を求めた(The Journal of Pharmacology and Experimental Therapeutics, 2004, 309, 404-413)。正常群対比対照群の肥満細胞増加分に対する本発明の化合物の抑制効果は表8に示した。統計学的分析は、実験群と対照群の変化数値に対して、分散分析法(one-way ANOVA with Dunnett test)を行っており、P値が0.05未満のとき、統計的有意性有りと判定した。
【0545】
【数1】
【0546】
【表26】
【0547】
実験例8:ヒスタミンから誘発されたICRマウス掻痒症モデル
[動物]
実験動物は、OrientBio社から雌のICRマウス(8週齢)を購入し、23±3℃の温度と50±5%の湿度下で、点灯と消灯を繰り返しがら飼育しており、水と食餌を制限がなく供給した。
【0548】
[実験方法:掻痒感誘発及び測定]
実験に入る24時間前に、イソフルランで麻酔し、クリッパー(8000AD, THRIVE)で吻側部分の毛を除去した。ヒスタミン(300nmol)を食塩水に溶かし、40μLを吻側部分に皮下投与した。マウスに、賦形剤(第2次蒸留水中の20%シクロデキストリン)または本発明の化合物を経口投与した。本発明化合物(50mg/kg)を賦形剤(第2次蒸留水中の20%シクロデキストリン)に溶かし、経口投与(10mL/kg)した。
マウスは3群(正常群、対照群、実験群)に分け、各群当たり10匹として実験を進行した。実験前、動物の体重で群分けを行った。ヒスタミンまたは食塩水を投与する20分前に、賦形剤または本化合物を投与した。皮下投与直後に動物を少なくとも実験1時間前に適応した4個の独立空間からなるアクリルケージ(略30×30×30cm、Access社製)に掻痒感反応観察のために、入れた。マウスの上方にカメラ(Samsung社製、VLUUNV30)を配置し、動物等の反応を記録した。掻痒感は皮下投与後20分間に実験動物が掻き回数をブラインド係数で測定した。掻き回数は動物の後足で投与部位周辺を3以上の個別急速掻き動作として定義された(J. Allergy Clin. Immunol. 2007, 19(1), 176-183)。全データはエクセルとprismを用いて分析した。各投与群の掻き回数を平均±標準偏差で示した。化合物の抑制効果は、ヒスタミンに対する最大反応百分率で示した(対照群100%)。
【0549】
統計学的分析は、実験群と対照群の変化数値に対して分散分析法(one-way ANOVA with Dunnett test)で行っており、p値が0.05未満のとき、統計的有意性有りと判定した。本発明の化合物の抑制効果は表9に示した。
【0550】
【数2】
【0551】
【表27】
“1”は統計的有意性を意味する。
【0552】
実験例9:物質Pから誘発されたICRマウスの掻痒症モデル
[動物]
実験動物は、OrientBio社から雌のICRマウス(8週齢)を購入し、23±3℃の温度と50±5%の湿度で点灯と消灯を繰り返しながら飼育しており、水と食餌を制限がなく供給した。
【0553】
[実験方法:掻痒感誘発及び測定]
実験に入る24時間前に、イソフルランで麻酔し、クリッパー(8000AD, THRIVE)で吻側部分の毛を除去した。物質P(100nmol)を食塩水に溶かし、40μLを吻側部分に皮下投与した。マウスに、賦形剤(第2次蒸留水中の20%シクロデキストリン)または本発明の化合物を経口投与した。本発明化合物(50mg/kg)を賦形剤(第2次蒸留水中の20%シクロデキストリン)に溶かし、経口投与(10mL/kg)した。
マウスは3群(正常群、対照群、実験群)に分け、各群当たり10匹として実験を進行した。実験前、動物の体重で群分けを行った。物質Pまたは食塩水を投与する20分前に、賦形剤または本化合物を投与した。皮下投与直後に動物を少なくとも実験1時間前に適応した4個の独立空間からなるアクリルケージ(略30×30×30cm、Access社製)に掻痒感反応観察のために、入れた。マウスの上方にカメラ(Samsung社製、VLUUNV30)を配置し、動物等の反応を記録した。掻痒感は皮下投与後20分間に実験動物が掻き回数をブラインド係数で測定した。掻き回数は動物の後足で投与部位周辺を3以上の個別急速掻き動作として定義された(J. Toxicol. Sci. 2009, 34(4), 427-431; J. Pharmacol. Sci. 2006, 100, 285-288)。全データはエクセルとprismを用いて分析した。各投与群の掻き回数を平均±標準偏差で示した。化合物の抑制効果は、ヒスタミンに対する最大反応百分率で示した(対照群100%)。
【0554】
統計学的分析は、実験群と対照群の変化数値に対して分散分析法(one-way ANOVA with Dunnett test)で行っており、p値が0.05未満のとき、統計的有意性有りと判定した。本発明の化合物の抑制効果は表10に示した。
【0555】
【数3】
【0556】
【表28】
“1”は統計的有意性を意味する。
【0557】
実験例10:化合物48/80から誘発されたICRマウスの掻痒症モデル
[動物]
実験動物は、OrientBio社から雌のICRマウス(8週齢)を購入し、23±3℃の温度と50±5%の湿度で点灯と消灯を繰り返しながら飼育しており、水と食餌を制限がなく供給した。
【0558】
[実験方法:掻痒感誘発及び測定]
実験に入る24時間前に、イソフルランで麻酔し、クリッパー(8000AD, THRIVE)で吻側部分の毛を除去した。化合物48/80(100μg)を食塩水に溶かし、40μLを吻側部分に皮下投与した。マウスに、賦形剤(第2次蒸留水中の20%シクロデキストリン)または本発明の化合物を経口投与した。本発明化合物(50mg/kg)を賦形剤(第2次蒸留水中の20%シクロデキストリン)に溶かし、経口投与(10mL/kg)した。
【0559】
マウスは3群(正常群、対照群、実験群)に分け、各群当たり8〜10匹として実験を進行した。実験前、動物の体重で群分けを行った。化合物48/80または食塩水を投与する20分前に、賦形剤または本化合物を投与した。皮下投与直後に動物を少なくとも実験1時間前に適応した4個の独立空間からなるアクリルケージ(略30×30×30cm、Access社製)に掻痒感反応観察のために、入れた。マウスの上方にカメラ(Samsung社製、VLUUNV30)を配置し、動物等の反応を記録した。掻痒感は皮下投与後20分間に実験動物が掻き回数をブラインド係数で測定した。掻き回数は動物の後足で投与部位周辺を3以上の個別急速掻き動作として定義された(J. Pharmacol. Sci. 2006, 100, 285-288; European J. of Pharmacol. 2002, 448, 175-183)。全データはエクセルとprismを用いて分析した。各投与群の掻き回数を平均±標準偏差で示した。化合物の抑制効果は、ヒスタミンに対する最大反応百分率で示した(対照群100%)。
統計学的分析は、実験群と対照群の変化数値に対して分散分析法(one-way ANOVA with Dunnett test)で行っており、p値が0.05未満のとき、統計的有意性有りと判定した。本発明の化合物の抑制効果は表11に示した。
【0560】
【数4】
【0561】
【表29】
“1”は統計的有意性を意味する。
【0562】
実験例11:オキサゾロンから誘発されたBalb/cマウスのアトピー皮膚炎モデル
[動物]
実験動物は、OrientBio社から雌のBalb/cマウス(6週齢、20±3g)を購入し、23±3℃の温度と50±5%の湿度で点灯と消灯を繰り返しながら飼育しており、水と食餌を制限がなく供給した。
【0563】
[実験方法]
実験開始日(1日目)に、アセトンとオリーブ油(4:1割合)の溶媒で調製された1%オキサゾロン(50μL)をマウス腹部に局所塗布し、感作した。また8、10、12、15、17、19、22、24、26日目に、マウスの右耳中に25μLの0.2%オキサゾロンを局所塗布した。8日〜28日間に本発明の化合物を一日2回、午前、午後に経口投与(10mL/kg)し、12、19及び27日目にマウスの右耳の厚さを測定した。28日目にマウスの耳組織を摘出し、組織を10%ホルマリン溶液で固定した後、組織スライドを製作し、H&E(hematoxylin & eosin)で染色した後、耳の厚さを観察した(Journal of Investigative Dermatology, 2008, 128, 79-86)。統計学的分析は、実験群と対照群の変化数値に対して分散分析法(one-way ANOVA with Dunnett test)で行っており、p値が0.05未満のとき、統計的有意性有りと判定した。本発明の化合物の抑制効果は表12に示した。
【0564】
【数5】
【0565】
【表30】
“1”は統計的有意性を意味する。
【0566】
実験例12:コナヒョウヒダニ(Dermatophagoides farina)外用剤でアトピー皮膚炎を誘発したNC/Ngaマウスにおける薬効評価
[動物]
実験動物は、Central Lab.から雌のNC/Ngaマウス(3週齢、15〜17g)を購入し、23±3℃の温度と50±5%の湿度で点灯と消灯を繰り返しながら飼育しており、水と食餌を制限がなく供給した。
【0567】
[実験方法]
マウスの背をクリッパーで剃り、残りの毛はシェービングクリームを利用して完全に除去した。Df軟膏を塗る前に、150μLの4%ドデシル硫酸ナトリウム(SDS)を剃られた背の皮膚に塗布し、Df軟膏(100mg/マウス)を1週間に2回、3週間塗布した。本発明の化合物を毎日2回、午前と午後に、3週間、経口投与した後、皮膚病変を2、7、10、14、21日目に評価した。皮膚病変の程度は、(1)紅斑/出血、(2)瘢痕/乾燥、(3)浮腫、(4)擦過傷/びらんの進行がない(0)、弱い(1)、重症度(2)、激しい(3)で評価した。全体皮膚点数は、個別点数の合計で定義した(Scandinavian Journal of Immunol. 2011, 73, 536-545)。統計学的分析は、実験群と対照群の変化数値に対して分散分析法(one-way ANOVA with Dunnett test)で行っており、p値が0.05未満のとき、統計的有意性有りと判定した。本発明化合物の皮膚病変に対する改善効果は下記表13に示した。
【0568】
【表31】
“1”は統計的有意性を意味する。
【0569】
前記から分かるように、本発明に係る化合物は、従来の薬物対比溶解度及び代謝安定性が顕著に改善されているところ、ICRマウス及びSDラット動物モデルを用いた薬物の動態をWO2010/030785に公開された化合物と比較分析した結果、本発明の化合物がAUC、最高血中濃度などの薬物動態学籍プロファイルにおいて、比較化合物より7〜8倍程度優れた結果を示した。ヒスタミンにより誘導される肥満細胞及び好酸球などのような炎症性細胞の遊走は、ヒスタミン4受容体を介して媒介されることが明らかになり(The Journal of Pharmacology and Experimental Therapeutics, 2003, 305, 1212-1221)、ヒスタミン4受容体拮抗剤は、炎症性細胞数の増加を抑制することによって、抗炎症効果をもたらす。このような薬物動態学的プロファイルの改善からヒスタミンによる気管内にの肥満細胞遊走の抑制実験結果からも、本発明の化合物はWO2010/030785に公開された化合物より3倍程度優れた薬物学籍効果を示した。本発明の化合物は、ヒスタミンなどによる掻痒感誘発モデルにおいて強い控訴陽症効果を示しており、ヒトを真似したアトピーモデル中の一つオキサゾロンにより誘発されたアトピーモデル(J. Invest. Dermatol. 2008, 128, 79-86)でも、先行特許出願WO2010/030785に公開された化合物と比較して、非常に優れた抗炎症効果を示した。
【0570】
また、ヒトを真似したアトピーモデルであるNC/Ngaマウスアトピーモデル(J. Clin. Invest. 1999, 104, 1097-1105)で本発明の化合物は、現在、アトピー治療剤として使用されている使われているタクロリムスと比較して、同等以上の強い皮膚病便意改善効果を示すことから、アトピー患者を治療するのに非常に効果的であると期待される。