(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
【発明を実施するための形態】
【0008】
以下、実施の形態について図面を参照しつつ説明する。
(第1の実施の形態)
まず、第1の実施の形態について説明する。
図1は、第1の実施の形態による消色装置Eの外観を上方から見た平面図である。
図2は、第1の実施の形態による消色装置Eの外観を正面から見た正面図である。
消色装置Eは、いわゆる消色性トナーや消色性インク等の「消色性着色剤」により画像を形成されたシートに対して、当該消色性着色剤の色を消す「消色処理」を施す。
図1および
図2に示すように、第1の実施の形態による消色装置Eは、PROCESSOR801、ASIC(Application Specific Integrated Circuit)802、MEMORY803(記憶部に相当)、HDD(Hard Disk Drive)804(記憶部に相当)、 表示部805a、タッチパネル(touch panel)式操作部805b(操作入力部に相当)、ボタン式操作部806(操作入力部に相当)、ICカードリーダ807、供給カセット501および502、排出カセット505および506、リジェクトボックス509、を備えている。
【0009】
表示部805aは、例えば、電子ペーパ、LCD(Liquid crystal display)、EL(Electronic Luminescence)、PDP(Plasma Display Panel)、CRT(Cathode Ray Tube)等から構成されることができる。
表示部805aとタッチパネル式操作部805bとが協働することにより、いわゆるタッチパネルディスプレイが実現される。
本実施の形態による消色装置Eにおいて、PROCESSOR801は、消色装置Eにおける各種処理を行う役割を有しており、またMEMORY803、HDD804等に格納されているプログラムを実行することにより種々の機能を実現する役割も有している。なお、PROCESSOR801は、同等の演算処理を実行可能なCPU(Central Processing Unit)やMPU(Micro Processing Unit)により実現することも可能であることは言うまでもない。また、HDD804についても同様に、例えばフラッシュメモリ等の記憶装置により代替可能である。
【0010】
MEMORY803は、例えば、RAM(Random Access Memory)、ROM(Read Only Memory)、DRAM(Dynamic Random Access Memory)、SRAM(Static Random Access Memory)、VRAM(Video RAM)、フラッシュメモリ等から構成されることができ、消色装置Eにおいて利用される種々の情報やプログラムを格納する役割を有している。
ICカードリーダ807は、ユーザが所持するICカードから当該ユーザのID情報を読み取る。PROCESSOR801は、ICカードリーダ807にて読み取られるID情報に基づいて、個人認証処理を行う。
また、PROCESSOR801およびASIC802は、例えばLAN回線などを通じて、ネットワークサーバや画像形成装置(MFP:Multi Function Peripheral)などの外部装置との情報送受信を行うことができる。
【0011】
続いて、消色装置Eの内部構成について詳細に説明する。
図3は、第1の実施の形態による消色装置Eの内部構成を示す縦断面図である。
図4は、第1の実施の形態による消色装置Eの機能構成を示すブロック図である。
消色装置Eは、例えば、消色処理の対象となる画像形成済のシートを積載収容する供給カセット505および供給カセット506と、消色装置Eにて消色処理を施されたシートを収容する排出カセット501および502と、再利用不可能なシートを収容するリジェクトボックス509(廃棄シート収容部に相当)と、搬送されるシートの厚さを検知するレバー式の厚さセンサ507と、供給カセット505および供給カセット506から供給されるシートの重送を検知する重送センサ508と、搬送されるシート表面に形成されている画像の印字状態(輝度、汚れ、しみ、しわ、色等も含む)等を検知するための光学式のラインセンサ504と、シート上に形成されている消色性着色剤による画像を加熱して消色する消色処理部503aおよび503bと、搬送対象であるシートを所定のシート搬送方向に導く搬送パスPa〜Pj等と、これら搬送パスPa〜Pj等でシートを搬送する搬送ローラR3〜R8と、供給カセット505および供給カセット506から搬送パスへのシート供給を行うシート供給ローラR1およびR2と、消色処理後のシートをカセット501および502に排出する排出ローラR9およびR10と、搬送パスの分岐点にも受けられるフラッパFと、を備えている。
【0012】
これら搬送パスPa〜Pj等および搬送ローラR3〜R8等が、「シート搬送部」に相当する。上記搬送ローラR1〜R10は、PROCESSOR801により駆動制御される。シート搬送部にて搬送されるシートの搬送方向は、PROCESSOR801により制御されるフラッパFにより規定される。
シート搬送部は、シート搬送方向においてラインセンサ504(画像読取部)を通過したシートを、再利用不可能なシートを収容するリジェクトボックス509に搬送する「廃棄シート搬送路」としての搬送パスPc、搬送パスPd、搬送パスPeを備えている。
また、ラインセンサ504およびPROCESSOR801が協働して、「画像読取部」としての機能を実現している。
ラインセンサ504は、消色処理部503aおよび503bよりもシート搬送方向上流側に配置され、シート搬送部により搬送されるシートに形成されている画像をスキャンする。PROCESSOR801は、ラインセンサ504によりシートから読み取られた画像データに基づいて、シート上に形成されている画像の印字率、印字濃度、印字色(印字状態情報に相当)等を検知する。
【0013】
またラインセンサ504は、上記「印字状態情報」としての印字率、印字濃度、印字色等を、シートの両面について読み取ることができる。
また、厚さセンサ507およびPROCESSOR801が協働して、「シート厚さ検知部」としての機能を実現している。ここでの厚さセンサ507は、シート搬送部によるシート搬送方向における消色処理部503aおよび503bよりも上流側に配置され、回転軸507rを支点として回転可能なレバー部材507Lを備えている。レバー部材507Lは、回転軸507rを支点として
図2における反時計回りにバネ等の弾性部材により付勢されている。厚さセンサ507は、シート搬送路における厚さセンサ507付近を通過するシートの厚さに応じて退避するレバー部材の回転角度を、光学式センサ等によって検知し、シートの厚さに関する情報を得る。
【0014】
また、PROCESSOR801が「処理制御部」に相当している。
消色処理部503aは、ローラa1、ローラa2およびこれらローラに巻架されるベルトa3を備えており、これらローラの回転に伴ってベルトa3も回転する。ローラa1およびローラa2の少なくともいずれか一方は、PROCESSOR801により回転駆動される。また、ローラa1およびローラa2の少なくともいずれか一方は、PROCESSOR801により制御されるヒータにより加熱される。
消色処理部503bも同様に、ローラb1、ローラb2およびこれらローラに巻架されるベルトb3を備えており、これらローラの回転に伴ってベルトb3も回転する。ローラb1およびローラb2の少なくともいずれか一方は、PROCESSOR801により回転駆動される。また、ローラb1およびローラb2の少なくともいずれか一方は、PROCESSOR801により制御されるヒータにより加熱される。
【0015】
上述のような構成の消色処理部503aおよび503bは、ベルトa3、ベルトb3、搬送ローラR6および搬送ローラR7等によって挟持搬送されるシートを、搬送しながら加熱することにより、当該シート上に形成されている消色性着色剤を消色させる。
PROCESSOR801(処理制御部)は、取得される印字状態情報に基づいて、消色処理部503aおよび503bによる消色処理の制御パラメータや、シート搬送部によるシート搬送速度等を制御する。
さらに、PROCESSOR801は、消色処理を施されたシートを、搬送パスPjおよび搬送パスPgを経由してラインセンサ504に搬送することにより、ラインセンサ504にて消色処理後のシートの両面の画像を読み取らせる。
【0016】
続いて、第1の実施の形態による消色装置Eにおける処理の基本動作について説明する。
PROCESSOR801は、シート供給ローラR1またはR2を制御して、カセット505もしくはカセット506から、消色処理の対象となるシートSbを、シート搬送路に供給する。
重送センサ508は、カセット505およびカセット506から供給されるシートの重送検知を行う。
重送センサ508にて重送が検知された場合、PROCESSOR801は、当該重送が検知されたシートを、搬送ローラR3またはR4を駆動して、搬送パスPcまたは搬送パスPdを通じてリジェクトボックス509へと排出させる。
続いて、PROCESSOR801は、厚さセンサ507を用いて、重送されることなく1枚だけ供給されたシートの厚みを検知して得られる情報を取得する。
PROCESSOR801は、厚さセンサ507にて検知されるシート厚さが所定の閾値を超える場合、搬送パスPb、搬送パスPhおよび搬送パスPeを通してリジェクトボックス509へと排出させる。
【0017】
なお、ここでの搬送パスPbは、シート搬送方向におけるラインセンサ504よりも上流側に設けられている。これにより、ラインセンサ504に対して、ラインセンサ504における許容値を超えるほどの厚みを有するシートが、ラインセンサ504に進入してしまうことを回避することができ、ラインセンサ504におけるシート詰まりや破損等の不具合の発生を防止することができる。
PROCESSOR801は、重送されることなく、且つシート厚さが所定の閾値を超えていない場合、ラインセンサ504によるシートの両面の画像読み取りを行わせる。
続いて、PROCESSOR801は、ラインセンサ504にて読み取った画像に基づいて検知される「印字率」もしくは「印字濃度」が所定の閾値を超えるシートを、搬送ローラR6、搬送ローラR7および搬送ローラR5等を制御して、搬送パスPi、搬送パスPj、搬送パスPeを介して、リジェクトボックス509へと排出させる。
【0018】
PROCESSOR801(処理制御部)は、ラインセンサ504、厚さセンサ507等から取得した情報に基づいて、消色処理部503a、消色処理部503bおよびシート搬送部が協働して行う消色処理の制御パラメータを制御する。
PROCESSOR801は、上述のようにして対象となるシートに対応して設定される制御パラメータに基づいて、搬送ローラR6、搬送ローラR7および消色処理部503aおよび503b等が協働することにより行われる消色処理を、当該シートに対して実行させる。
PROCESSOR801は、消色処理を施したシートを、搬送パスPjおよび搬送パスPgを経由してラインセンサ504に搬送することにより、消色処理後のシートの両面の画像を読み取る。
【0019】
PROCESSOR801は、画像読み取りの結果、シート上に所定値以上の濃度で着色剤の色が残っていると判定される場合、すでにそのシートに対して何回消色処理を行っているかを判定し、既定の回数以上消色処理を繰り返している場合には、消色困難と判断し、シート搬送部により搬送パスPi、搬送パスPj、搬送パスPeを介して、リジェクトボックス509へと排出させる。なお、あるシートに対して何回消色処理を行っているかの履歴情報は、例えばMEMORY803やHDD804に格納しておくことができる。
一方、既定の回数以上消色処理を繰り返している場合には、PROCESSOR801は、消色処理を再度実行させる。
PROCESSOR801は、消色処理後のシートの両面の画像をラインセンサ504にて読み取り、シート上に所定値以上の濃度の色の着色剤は残っていないと判定される場合、シート搬送部により搬送パスPi、搬送パスPj、搬送パスPfを介して、排出カセット501もしくは502へと排出させる。
【0020】
なお、PROCESSOR801およびASIC802は、消色装置Eにおいて行われる各種処理のログをHDD804にデータテーブルとして蓄積する。また、PROCESSOR801およびASIC802は、消色処理の実行に伴う動的な表示処理を行うために、データテーブルへのデータ追加処理も、追加すべきデータが発生する度にリアルタイムに行う。そして、PROCESSOR801およびASIC802は、動的に更新されてゆくデータテーブルを常時参照することにより、表示部805aにおける表示内容(データテーブルのデータ内容など)を動的に更新してゆく。
図5〜
図7は、HDD804に蓄積される各種処理のログのデータテーブルの一例を示す図である。
【0021】
まず、PROCESSOR801およびASIC802は、消色装置Eにおいて消色処理が行われる場合における、各消色処理毎に発行される消色処理IDに、以下の(1)〜(6)の項目の情報を対応づけて登録してゆく(
図5を参照)。
(1)処理実行日(消色処理を実行した日)
(2)ユーザID(消色処理の実行を指示したユーザのID)
(3)所属部門(上記IDのユーザが所属する部門)
(4)消色処理実行枚数[枚](その処理IDの消色処理における処理対象となった(消色処理の実行を試みた)シート枚数)
(5)消色処理成功枚数[枚](その処理IDの消色処理において消色処理に成功したシート枚数)
(6)消色処理失敗枚数[枚](その処理IDの消色処理において消色処理に失敗したシート枚数)
【0022】
また、PROCESSOR801およびASIC802は、消色装置Eにおいて消色処理が行われる場合における、各消色処理毎に発行される消色処理IDに、以下の(7)〜(10)の項目の情報を対応づけて登録してゆく(
図6を参照)。
(7)合計消去失敗枚数[枚](その処理IDの消色処理において、消色処理に失敗したシート枚数の合計)
(8)再利用率[%](その処理IDの消色処理において、消色処理を実行した枚数に対する、消色処理に成功した枚数の割合(=((5)/(4))×100)
(9)改善内容ガイダンスID(その処理IDの消色処理の結果に基づいて、ユーザに提示することが望ましいガイダンス内容を示すID)
(10)環境負荷貢献率(上記消色処理成功枚数に所定の係数を乗算した数値)
【0023】
さらに、PROCESSOR801およびASIC802は、消色装置Eにおいて消色処理が行われる場合における、所定の期間それぞれと、それらの期間内に実行される各消色処理の処理内容に関する以下の(11)〜(13)の項目の情報とを対応づけて登録してゆく(
図7を参照)。
(11)期間内印字枚数(その期間内に、あらかじめ設定されている特定の画像形成装置(例えば、消色装置Eが通信可能な画像形成装置)において印字処理が実行された枚数)
(12)期間内消色処理実施枚数(その期間内に、消色装置Eにて消色処理が実行された(消色処理を試みた)シート枚数)
(13)期間内消色処理成功枚数(その期間内に、消色装置Eにて実行された消色処理が成功したシート枚数)
なお、PROCESSOR801およびASIC802は、HDD804に格納されている上記データテーブルの各データを所望の配列や並び順にソートもしくは加工して利用することができる。例えば、PROCESSOR801およびASIC802にて、上記(1)〜(6)のデータを加工したり集計したりすることにより、上述の(7)〜(13)のデータを生成することができる。
【0024】
図8は、第1の実施の形態による消色装置について説明するための機能ブロック図である。
第1の実施の形態による消色装置Eは、消色可否判定部101、表示制御部102、再利用率算出部103、貢献率算出部104、印字枚数情報取得部105、消色処理実施率算出部106を備えている。
消色可否判定部101は、ラインセンサ504(画像読取部)および厚さセンサ507の内の少なくともいずれかにおける検知結果に基づいて、検知対象となったシートの消色処理部503aおよび503bにおける消色処理の実行可否を判定する。
消色可否判定部101は、検知対象となったシートが「消色処理部における消色処理を実行できないもの」である場合に、ラインセンサ504および厚さセンサ507の内の少なくともいずれかにおける検知結果に基づいて、消色処理を実行できない理由が、複数の所定の理由の内のいずれかに該当するかを判定する。
なお、本実施の形態では、HDD804等の記憶領域に、予めいくつかの「消色処理を実行できない理由」の基準値を格納しておき、消色可否判定部101は、いずれかの基準値を超えている場合に、その基準値に対応する理由を「消色処理を実行できない理由」と判定する。
【0025】
なお、ここでの「消色処理を実行できない理由」の具体例としては、たとえば、
(1)シート上に消し残りの画像がある(ボールペン等の消色できない筆記具により記入されている場合など)
(2)シートに折れや破れがある
(3)シートが束になっている(シート束がステイプルされている場合など)
(4)シートに残留物がある(シートに付箋が貼り付けられている場合など)
といったものが挙げられる。
【0026】
表示制御部102は、MEMORY803やHDD804に記憶される、消色可否判定部101にて「消色処理実行不可」と判定されるシート枚数を示す情報を、表示部805aにて画面表示させる。
表示制御部102は、「消色処理の実行日」および「消色処理の実行を指示したユーザの識別情報」の内の少なくともいずれかに関する情報に基づく、MEMORY803やHDD804に記憶される「消色可否判定部101にて消色処理実行不可と判定されるシート枚数を示す情報」の集計結果の表示要求をタッチパネル式操作部805bにて受け付けた場合に、集計結果を表示部805aにて画面表示させる。
再利用率算出部103は、(1)消色可否判定部101にて消色処理実行不可と判定されるシート枚数と、(2)厚さセンサにて検知対象となったシート枚数と、に基づき、「シートの再利用率を示す情報」を算出する。
表示制御部102は、「シートの再利用率を示す情報」を表示部805aにて画面表示させる。
【0027】
また、表示制御部102は、消色可否判定部101における判定結果に基づいて、「複数の消色処理を実行できない理由それぞれにより消色処理を実行できないと判定されたシート枚数」を、「複数の消色処理を実行できない理由それぞれ」と対応付けて表示部805aにて画面表示させる。
また、表示制御部102は、消色可否判定部101にて判定される「消色処理を実行できない理由」に対応づけて、「当該理由に基づく消色処理を実行できない状態を改善するための所定のアドバイス内容」を表示部805aに画面表示させる。
さらに、表示制御部102は、消色可否判定部101における判定結果に基づいて、「複数の消色処理を実行できない理由それぞれにより消色処理を実行できないと判定されたシート枚数」を、「複数の消色処理を実行できない理由それぞれ」と対応付けて表示部805aにて画面表示させるとともに、消色処理を実行できないと判定された枚数が最も多い理由による消色処理を実行できない状態を改善するための所定のアドバイス内容を表示部805aに画面表示させる。
【0028】
また、貢献率算出部104は、消色可否判定部101にて「消色処理実行不可」と判定されるシート枚数および厚さセンサ507にて検知対象となったシート枚数に基づいて「実際に消色処理を施されたシート枚数」を求め、消色処理を施されたシート枚数に規定の係数を乗算して算出される「環境負荷貢献率(例えば、CO2の削減量)」を求める。
表示制御部102は、貢献率算出部104にて算出される「環境負荷貢献率」を、表示部805aにて画面表示させる。
印字枚数情報取得部105は、「消色装置Eと通信可能な画像形成装置にて印字処理を施されたシート枚数を示す情報」を取得する。
消色処理実施率算出部106は、印字枚数情報取得部105により取得されるシート枚数に対する、消色可否判定部101にて「消色処理実行不可」と判定されるシート枚数および厚さセンサにて検知対象となったシート枚数に基づいて算出される消色処理を施されたシート枚数の割合である「消色処理実施率」を算出する。
表示制御部102は、「消色処理実施率」を表示部805aに画面表示させる。
【0029】
図9は、第1の実施の形態による消色装置Eにおける処理(表示制御方法)の流れについて説明するためのフローチャートである。
図10〜
図16は、第1の実施の形態による消色装置Eにおけるインターフェース画面での表示内容の一例を示す図である。
消色可否判定部101は、ラインセンサ504および厚さセンサ507の内の少なくともいずれかにおける検知対象となったシートの消色処理部503aおよび503bにおける消色処理の実行可否を判定する(ACT101)。
再利用率算出部103は、(1)消色可否判定部101にて消色処理実行不可と判定されるシート枚数と、(2)厚さセンサにて検知対象となったシート枚数と、に基づき、「シートの再利用率を示す情報」を算出する(ACT102)。
【0030】
また、貢献率算出部104は、「消色処理実行不可」と判定されるシート枚数および厚さセンサ507にて検知対象となったシート枚数に基づいて「実際に消色処理を施されたシート枚数」を求め、消色処理を施されたシート枚数に規定の係数を乗算して算出される「環境負荷貢献率」を求める(ACT103)。
印字枚数情報取得部105は、「消色装置Eと通信可能な画像形成装置にて印字処理を施されたシート枚数を示す情報」を取得する(ACT104)。
消色処理実施率算出部106は、印字枚数情報取得部105により取得されるシート枚数に対する、消色可否判定部101にて「消色処理実行不可」と判定されるシート枚数および厚さセンサにて検知対象となったシート枚数に基づいて算出される消色処理を施されたシート枚数の割合である「消色処理実施率」を算出する(ACT105)。
【0031】
表示制御部102は、MEMORY803やHDD804に記憶される、消色可否判定部101にて「消色処理実行不可」と判定されるシート枚数を示す情報を、表示部805aにて画面表示させる(ACT106)。
表示制御部102は、「シートの再利用率を示す情報」を表示部805aにて画面表示させる。
また、表示制御部102は、消色可否判定部101における判定結果に基づいて、「複数の消色処理を実行できない理由それぞれにより消色処理を実行できないと判定されたシート枚数」を、「複数の消色処理を実行できない理由それぞれ」と対応付けて表示部805aにて画面表示させる。
また、表示制御部102は、消色可否判定部101にて判定される「消色処理を実行できない理由」に対応づけて、「当該理由に基づく消色処理を実行できない状態を改善するための所定のアドバイス内容」を表示部805aに画面表示させる。
表示制御部102は、貢献率算出部104にて算出される「環境負荷貢献率」を、表示部805aにて画面表示させる。
表示制御部102は、「消色処理実施率」を表示部805aに画面表示させる。
【0032】
図10は、表示制御部102により表示部805aにて画面表示されるメインメニュー画面の一例である。
メインメニュー画面では、タブt1〜タブt5によって任意のシートを選択可能となっている。
図10は、タブt1が選択され、メインメニュー表示画面が表示されている状態を示している。
図11は、タブt2が選択され、リユース率表示画面が表示されている状態を示している。
図12は、タブt3が選択され、リジェクト状況表示画面が表示されている状態を示している。
図13は、タブt4が選択され、ログ表示画面(CO2削減量やリユース率といった情報を表示)が表示されている状態を示している。
図14は、タブt5が選択され、レベル設定表示画面が表示されている状態を示している。
【0033】
図10に示すメインメニュー画面では、部門ボタンm1、個人ボタンm2、管理者ボタンm3、停止ボタンm4およびスタートボタンm5が、画面下側に表示されている。
ユーザは、ICカードリーダ807にて自分のID情報が記憶されているICカードを読み取らせ、個人認証を行うと、個人ボタンm2を押下して、自分が消色装置Eにて行わせた(自分のID情報に対応付けてHDD804に格納されている情報に基づく)消色処理の処理結果に関する情報の集計結果を閲覧することができる。
また、ユーザは、ICカードリーダ807にて自分のID情報が記憶されているICカードを読み取らせ、個人認証を行った上で、部門ボタンm1を押下すると、そのユーザが属している部門に対応付けられている情報に基づく消色処理に関する集計結果を閲覧することができる。
なお、
図11〜
図14では、個人認証を行ったユーザが個人ボタンm2を押下した状態における、タブt2〜t5それぞれを選択した際の画面表示例を示している。
【0034】
図15は、ユーザがスタートボタンm5を押下して消色装置Eにおける消色処理が開始された状態における表示部805aにおける画面表示例を示す図である。
図15に示すように、消色処理開始前にはゼロになっていた、「印刷枚数」、「消色装置Eにて消色処理を施したシート枚数」、「消色処理を行ったことにより削減されるCO2量」、「消色処理を行ったことにより環境への貢献度を示す杉の木の本数」の値は、消色処理の開始にともない、リアルタイムに更新表示される。
【0035】
図16は、消色装置Eにおける消色処理が完了した際の表示部805aにおける画面表示例を示す図である。
図16に示すように、表示制御部102は、消色可否判定部101における判定結果に基づいて、「複数の消色処理を実行できない理由それぞれにより消色処理を実行できないと判定されたシート枚数」を、「複数の消色処理を実行できない理由それぞれ」と対応付けて表示部805aにて分類表示させる。
表示制御部102は、消色処理を実行できないと判定された枚数が最も多い理由による消色処理を実行できない状態を改善するための所定の改善アドバイスを表示部805aに画面表示させる。
上述の消色装置Eでの処理における各動作は、メモリ803に格納されているプログラムをプロセッサ801に実行させることにより実現されるものである。
【0036】
このように、第1の実施の形態では、表示部805aにてメインメニュー画面が表示されている際に、ユーザが部門ボタンm1、個人ボタンm2および管理者ボタンm3の内のいずれかを押下することで、それぞれの単位で集計されたデータを閲覧可能なインターフェース画面が表示される。
このような構成にすることにより、ユーザは、自分自身が行った消色処理の状況や、自分が属する部門での消色処理の状況を容易に把握することができ、結果としてユーザの紙再利用に対する意識を高め、紙の再利用の促進を図ることができる。
【0037】
さらに、第1の実施の形態によれば、例えば以下のような構成の消色装置を提供することができる。
(1).消色性着色剤により画像を形成されたシートに対して、前記消色性着色剤の色を消す消色処理を施す消色処理部と、
シートを搬送して前記消色処理部を通過させるシート搬送部と、
前記シート搬送部によるシート搬送方向における前記消色処理部よりも上流側に配置され、前記シート搬送部により搬送されるシートに形成されている画像を読み取る画像読取部と、
前記シート搬送部によるシート搬送方向における前記消色処理部よりも上流側に配置され、前記シート搬送部により搬送されるシートの厚さを検知する厚さセンサと、
前記画像読取部および前記厚さセンサの内の少なくともいずれかにおける検知結果に基づいて、検知対象となったシートの前記消色処理部における消色処理の実行可否を判定する消色可否判定部と、
前記消色可否判定部にて消色処理実行不可と判定されるシート枚数を示す情報を記憶する記憶部と、
ディスプレイと、
前記記憶部に記憶される、前記消色可否判定部にて消色処理実行不可と判定されるシート枚数を示す情報を、前記ディスプレイにて画面表示させる表示制御部と、
を備える消色装置。
【0038】
(2).(1)の装置において、
前記記憶部は、消色処理の実行日および消色処理の実行を指示したユーザの識別情報の内の少なくともいずれかと、前記消色可否判定部にて消色処理実行不可と判定されるシート枚数を示す情報とを対応づけて記憶し、
ユーザの操作入力を受け付ける操作入力部をさらに備え、
前記表示制御部は、消色処理の実行日および消色処理の実行を指示したユーザの識別情報の内の少なくともいずれかに関する情報に基づく、前記記憶部に記憶される前記消色可否判定部にて消色処理実行不可と判定されるシート枚数を示す情報の集計結果の表示要求を前記操作入力部にて受け付けた場合に、前記集計結果を前記ディスプレイにて画面表示させる消色装置。
【0039】
(3).(1)の装置において、
前記消色可否判定部にて消色処理実行不可と判定されるシート枚数と、前記厚さセンサにて検知対象となったシート枚数とに基づき、シートの再利用率を示す情報を算出する再利用率算出部をさらに備え、
前記表示制御部は、前記シートの再利用率を示す情報を前記ディスプレイにて画面表示させる消色装置。
(4).(1)の装置において、
前記消色可否判定部は、検知対象となったシートが前記消色処理部における消色処理を実行できないものである場合に、前記画像読取部および前記厚さセンサの内の少なくともいずれかにおける検知結果に基づいて、消色処理を実行できない理由が、複数の所定の理由の内のいずれかに該当するかを判定する消色装置。
【0040】
(5).(4)の装置において、
前記表示制御部は、前記消色可否判定部における判定結果に基づいて、前記複数の消色処理を実行できない理由それぞれにより消色処理を実行できないと判定されたシート枚数を、前記前記複数の消色処理を実行できない理由それぞれと対応付けて前記ディスプレイにて画面表示させる消色装置。
(6).(4)の装置において、
前記表示制御部は、前記消色可否判定部にて判定される消色処理を実行できない理由に対応づけて、前記理由に基づく消色処理を実行できない状態を改善するための所定のアドバイス内容を前記ディスプレイに画面表示させる消色装置。
【0041】
(7).(4)の装置において、
前記表示制御部は、前記消色可否判定部における判定結果に基づいて、前記複数の消色処理を実行できない理由それぞれにより消色処理を実行できないと判定されたシート枚数を、前記複数の消色処理を実行できない理由それぞれと対応付けて前記ディスプレイにて画面表示させるとともに、消色処理を実行できないと判定された枚数が最も多い理由による消色処理を実行できない状態を改善するための所定のアドバイス内容を前記ディスプレイに画面表示させる消色装置。
(8).(1)の装置において、
前記消色可否判定部にて消色処理実行不可と判定されるシート枚数および前記厚さセンサにて検知対象となったシート枚数に基づいて消色処理を施されたシート枚数を求め、前記消色処理を施されたシート枚数に規定の係数を乗算して算出される環境負荷貢献率を求める貢献率算出部をさらに備え、
前記表示制御部は、前記貢献率算出部にて算出される環境負荷貢献率を、前記ディスプレイにて画面表示させる消色装置。
【0042】
(9).(8)の装置において、
前記環境負荷貢献率とは、CO2の削減量である消色装置。
(10).(1)の装置において、
前記消色装置と通信可能な画像形成装置にて印字処理を施されたシート枚数を示す情報を取得する印字枚数情報取得部と、
前記印字枚数情報取得部により取得されるシート枚数に対する、前記消色可否判定部にて消色処理実行不可と判定されるシート枚数および前記厚さセンサにて検知対象となったシート枚数に基づいて算出される消色処理を施されたシート枚数の割合である消色処理実施率を算出する消色処理実施率算出部と、をさらに備え、
前記表示制御部は、前記消色処理実施率を前記ディスプレイに画面表示させる消色装置。
【0043】
(第2の実施の形態)
続いて、第2の実施の形態について説明する。
第2の実施の形態は、上述した第1の実施の形態の変形例である。したがって、第1の実施の形態にてすでに説明した部分と同様の機能を有する部分には同一符号を付し、説明は省略する。
図17は、第2の実施の形態による消色装置について説明するための機能ブロック図である。
第2の実施の形態による消色装置E2は、第1の実施の形態による消色装置E1における表示制御部102に代えて、表示制御部102bを備えている。表示制御部102bは、第1の実施の形態による消色装置E1における表示制御部102の機能に加えて、以下の機能を有する。
【0044】
HDD804(記憶部)は、(1)消色処理の実行日と、(2)消色可否判定部101にて消色処理実行不可と判定されるシート枚数を示す情報と、を対応づけて記憶する。
表示制御部102bは、消色処理の実行日に関する情報に基づく、HDD804に記憶される「消色可否判定部101にて消色処理実行不可と判定されるシート枚数を示す情報」の、「互いに異なる複数の期間のいずれかを単位期間とする集計結果の表示要求」をタッチパネル式操作部805bにて受け付けた場合に、集計結果を表示部805aにて画面表示させる。ここでの「単位期間」としては、例えば、「日」、「月」、「年」などが挙げられる。
またHDD804は、互いに異なる複数の期間内のいずれにおける集計結果の表示要求がなされたかを示す「要求情報」を記憶しておく。
そして、表示制御部102bは、消色装置E2が再起動された際に、HDD804に記憶されている「要求情報」が示す単位期間での集計結果を表示部805aにて画面表示させる。
【0045】
図18は、第2の実施の形態による消色装置E2における処理(表示制御方法)の流れについて説明するためのフローチャートである。第2の実施の形態による消色装置E2は、第1の実施の形態による消色装置E1における処理に加えて、以下の処理を実行する。
まず、HDD804(記憶部)は、(1)消色処理の実行日と、(2)消色可否判定部101にて消色処理実行不可と判定されるシート枚数を示す情報と、を対応づけて記憶する(ACT201)。
次に、表示制御部102bは、消色処理の実行日に関する情報に基づく、HDD804に記憶される「消色可否判定部101にて消色処理実行不可と判定されるシート枚数を示す情報」の、「互いに異なる複数の期間のいずれかを単位期間とする集計結果の表示要求」をタッチパネル式操作部805bにて受け付けた場合に、集計結果を表示部805aにて画面表示させる(Act202)。
【0046】
図19〜
図21は、第2の実施の形態による消色装置E2における、表示制御部102bにより表示部805aにて画面表示されるメインメニュー画面の一例である。
図19〜
図21に示すように、表示制御部102bは、各タブt1〜t5を選択することにより表示される各メニュー画面の下部に、日単位集計ボタンd1、月単位集計ボタンd2、年単位集計ボタンd3を表示している。
ユーザがタッチパネル操作部805bを操作することにより、これら集計ボタンd1〜d3の内のいずれかを押下すると、そのボタン選択の結果がHDD804に格納される。
【0047】
また、表示制御部102bは、表示部805aにてメニュー画面が表示されている際に、ユーザが、日単位ボタンd1、月単位ボタンd2、年単位ボタンd3の内のいずれかを押下すると、表示部805aにおける表示内容をそれぞれの単位でデータを集計した画面表示に切り替える。
図19は、日単位集計ボタンd1が選択された際の画面表示例を示す図である。
図20は、月単位集計ボタンd2が選択された際の画面表示例を示す図である。
図21は、年単位集計ボタンd3が選択された際の画面表示例を示す図である。
表示制御部102bは、次回消色装置E2が起動される際に、前回の操作に基づいてHDD804に格納されている選択結果に基づくメニュー画面を表示させる。
このような構成にすることにより、ユーザは、日単位、月単位、年単位での、消色処理によるシート再利用率を容易に把握することができ、結果としてユーザの紙再利用に対する意識を高め、紙の再利用の促進を図ることができる。
【0048】
さらに、第2の実施の形態によれば、例えば以下のような構成の消色装置を提供することができる。
(1). 上述のような構成の消色装置において、
前記記憶部は、消色処理の実行日と、前記消色可否判定部にて消色処理実行不可と判定されるシート枚数を示す情報とを対応づけて記憶し、
ユーザの操作入力を受け付ける操作入力部をさらに備え、
前記表示制御部は、消色処理の実行日に関する情報に基づく、前記記憶部に記憶される前記消色可否判定部にて消色処理実行不可と判定されるシート枚数を示す情報の、互いに異なる複数の期間のいずれかを単位期間とする集計結果の表示要求を前記操作入力部にて受け付けた場合に、前記集計結果を前記ディスプレイにて画面表示させる消色装置。
(2). (1)の装置において、
前記記憶部は、前記互いに異なる複数の期間内のいずれにおける集計結果の表示要求がなされたかを示す要求情報を記憶し、
前記表示制御部は、前記消色装置が再起動された際に、前記記憶部に記憶されている前記要求情報が示す単位期間での集計結果を前記ディスプレイにて画面表示させる消色装置。
【0049】
(第3の実施の形態)
続いて、第3の実施の形態について説明する。
第3の実施の形態は、上述した各実施の形態の変形例である。したがって、上述の各実施の形態にてすでに説明した部分と同様の機能を有する部分には同一符号を付し、説明は省略する。
図22は、第3の実施の形態による消色装置について説明するための機能ブロック図である。
第3の実施の形態による消色装置E3は、第1の実施の形態による消色装置E1の構成に加えて、動作判別部107を備えている。第3の実施の形態による消色装置E3は、第1の実施の形態による消色装置E1における表示制御部102に代えて、表示制御部102cを備えている。表示制御部102cは、第1の実施の形態による消色装置E1における表示制御部102の機能に加えて、以下の機能を有する。
【0050】
動作判別部107は、消色装置E3が、装置起動時やスリープ状態からの復帰時のようなウォーミングアップ動作を行っているか否かを判別する。
表示制御部102cは、動作判別部107にて消色装置E3がウォーミングアップ動作を行っていると判定される場合に、HDD804に記憶されている「消色装置E3の使用法を示す情報」を、表示部805aにてガイダンス表示させる。
また、表示制御部102cは、動作判別部107にて消色装置E3がウォーミングアップ動作を行っていると判定される場合に、HDD804に記憶されている「画像形成装置の使用法を示す情報」を、表示部805aにてガイダンス表示させることもできる。
【0051】
図23は、第3の実施の形態による消色装置E3における処理(表示制御方法)の流れについて説明するためのフローチャートである。第3の実施の形態による消色装置E3は、上述の実施の形態による処理に加えて、以下の処理を実行する。
動作判別部107は、消色装置E3が、装置起動時やスリープ状態からの復帰時のようなウォーミングアップ動作を行っているか否かを判別する(Act301)。
表示制御部102cは、動作判別部107にて消色装置E3がウォーミングアップ動作を行っていると判定される場合に、HDD804に記憶されている「消色装置E3の使用法を示す情報」もしくは「画像形成装置の使用法を示す情報」を、表示部805aにてガイダンス表示させる(Act302)。
表示制御部102cは、例えば、ユーザのタッチパネル操作部805bへの操作入力によって予め設定されている設定内容に基づいて、「消色装置E3の使用法を示す情報」もしくは「画像形成装置の使用法を示す情報」のいずれかを、あるいは両方の画面表示を行わせる。
【0052】
表示制御部102cは、消色装置E3がウォーミングアップ状態のときに、「消色装置E3の機能」や「消色装置E3とネットワーク接続されている画像形成装置等の外部機器の機能」など表示部805aにて画面表示させ、その画面の一部にウォーミングアップがあとどれくらいで終了するのかの目安となるプログレスバーを表示させる。
また、表示制御部102cは、
図24〜
図26のようなガイダンス表示の状態にあるときにユーザがデータボタンf1を押下した場合に、HDD804に保存されたデータを利用して、消色装置E3が前回動作していたときまでの「リユース率」、「リジェクト状況」、「ログ」、「レベル設定」の内容を示す画面を表示させることができる。
また、表示制御部102cは、
図27のようなガイダンス表示の状態にあるときにユーザが機能ボタンf2を押下した場合に、
図24〜
図26のようなガイダンス表示の状態に移行する。
【0053】
このように、第3の実施の形態では、消色装置Eにおけるウォーミングアップ動作時に、表示部805aにて、消色装置Eやネットワークを介して接続されている画像形成装置等の機能紹介を表示する。また、消色装置Eにおける消色処理に関する各種情報等も切り替え表示可能となっている。
このような構成にすることにより、消色装置Eがウォーミングアップ動作中で消色処理を行うことができない時間中に、消色装置や周辺の画像装置の機能や累積データをユーザに視認させることができる。
これにより、消色処理を実行不能は用紙(ボールペンで文字が書かれたシートやステイプルされたシート束など)のセッティングの防止、消色処理の成功率の向上、環境意識の向上などを図ることができる。さらに、ユーザは、消色装置Eのウォーミングアップ時における待ち時間を有効利用することができるようになり、当該待ち時間に対するストレスの軽減にも寄与することができる。
【0054】
さらに、第3の実施の形態によれば、例えば以下のような構成の消色装置を提供することができる。
(1). 上述のような構成の消色装置において、
前記消色装置がウォーミングアップ動作を行っているか否かを判別する動作判別部と、
前記表示制御部は、前記動作判別部にて前記消色装置がウォーミングアップ動作を行っていると判定される場合に、前記記憶部に記憶されている前記消色装置の使用法を示す情報をガイダンス表示する消色装置。
(2). 上述のような構成の消色装置において、
前記表示制御部は、前記動作判別部にて前記消色装置がウォーミングアップ動作を行っていると判定される場合に、前記記憶部に記憶されている前記画像形成装置の使用法を示す情報をガイダンス表示する消色装置。
【0055】
(第4の実施の形態)
続いて、第4の実施の形態について説明する。
第4の実施の形態は、上述した各実施の形態の変形例である。したがって、上述の各実施の形態にてすでに説明した部分と同様の機能を有する部分には同一符号を付し、説明は省略する。
図28は、第4の実施の形態による消色装置について説明するための機能ブロック図である。
第4の実施の形態による消色装置E4は、第1の実施の形態による消色装置E1の構成に加えて、識別情報取得部108を備えている。第4の実施の形態による消色装置E4は、第1の実施の形態による消色装置E1における表示制御部102に代えて、表示制御部102dを備えている。表示制御部102dは、第1の実施の形態による消色装置E1における表示制御部102の機能に加えて、以下の機能を有する。
【0056】
図28は、第4の実施の形態による消色装置について説明するための機能ブロック図である。
第4の実施の形態による消色装置E4は、第1の実施の形態による消色装置E1の構成に加えて、識別情報取得部108を備えている。第4の実施の形態による消色装置E4は、第1の実施の形態による消色装置E1における表示制御部102に代えて、表示制御部102dを備えている。表示制御部102dは、第1の実施の形態による消色装置E1における表示制御部102の機能に加えて、以下の機能を有する。
【0057】
識別情報取得部108は、消色装置E4における消色処理の実行を指示するユーザの識別情報を取得する。識別情報取得部108は、例えば、ICカードリーダ807にて読み取られるID情報をユーザ識別情報として取得する。
HDD804は、消色処理の実行を指示したユーザの識別情報と、「消色可否判定部101にて消色処理実行不可と判定されるシート枚数を示す情報」とを対応づけて記憶する。
表示制御部102dは、識別情報取得部108にて識別情報を取得した場合に、HDD804に記憶される「消色可否判定部101にて消色処理実行不可と判定されるシート枚数を示す情報」の、当該識別情報のユーザに対応する集計結果を、表示部805aにて画面表示させる。
【0058】
また、消色可否判定部101dは、検知対象となったシートが消色処理部503aおよび503bにおける消色処理を実行できないものである場合に、画像読取部および厚さセンサの内の少なくともいずれかにおける検知結果に基づいて、消色処理を実行できない理由が、複数の所定の理由の内のいずれかに該当するかを判定する。そして、消色可否判定部101dは、該判定結果と、該消色処理の実行を指示したユーザの識別情報とを対応づけてHDD804に記憶させる。
表示制御部102dは、識別情報取得部108にて識別情報が取得された場合に、(1)該識別情報に対応づけられている消色可否判定部101dでの判定結果と、(2)該判定結果が示す理由に基づく消色処理を実行できない状態を改善するための所定のアドバイス内容と、を表示部805aに画面表示させる。
また、表示制御部102dは、識別情報取得部108にて識別情報を取得した場合に、HDD804に記憶される消色可否判定部にて消色処理実行不可と判定されるシート枚数を示す情報の、識別情報のユーザに対応する集計結果を、表示部805aにてランキング表示させることもできる。
【0059】
図29は、第4の実施の形態による消色装置E4における処理(表示制御方法)の流れについて説明するためのフローチャートである。第4の実施の形態による消色装置E4は、上述の実施の形態による処理に加えて、以下の処理を実行する。
識別情報取得部108は、消色装置E4における消色処理の実行を指示するユーザの識別情報を取得する。識別情報取得部108は、例えば、ICカードリーダ807にて読み取られるID情報をユーザ識別情報として取得する(Act401)。
【0060】
また、消色可否判定部101dは、検知対象となったシートが消色処理部503aおよび503bにおける消色処理を実行できないものである場合に、画像読取部および厚さセンサの内の少なくともいずれかにおける検知結果に基づいて、消色処理を実行できない理由が、複数の所定の理由の内のいずれかに該当するかを判定する(Act402)。
そして、消色可否判定部101dは、該判定結果と、該消色処理の実行を指示したユーザの識別情報とを対応づけてHDD804に記憶させる(Act403)。
HDD804は、消色処理の実行を指示したユーザの識別情報と、「消色可否判定部101にて消色処理実行不可と判定されるシート枚数を示す情報」とを対応づけて記憶する(Act404)。
【0061】
表示制御部102dは、識別情報取得部108にて識別情報を取得した場合に、HDD804に記憶される「消色可否判定部101にて消色処理実行不可と判定されるシート枚数を示す情報」の、当該識別情報のユーザに対応する集計結果を、表示部805aにて画面表示させる(Act405)。
このとき、表示制御部102dは、識別情報取得部108にて識別情報が取得された場合に、(1)該識別情報に対応づけられている消色可否判定部101dでの判定結果と、(2)該判定結果が示す理由に基づく消色処理を実行できない状態を改善するための所定のアドバイス内容と、を表示部805aに画面表示させる。
【0062】
図30は、メインメニュー画面において、消色処理の実行指示が出され、消色処理が完了した、もしくは停止ボタンm4が押下されたときに、表示制御部102dにより表示部805aにて表示させる画面例を示す図である。
ユーザがICカードリーダ807にてICカードを読み取らせて認証処理を行うまでは、表示制御部102dは、
図31に示す個人認証画面P1’のように、部門ボタンn1、個人ボタンn2、管理者ボタンn3それぞれが、選択不可の状態(例えば、グレーアウトした状態)で画面表示させる。
【0063】
ユーザがICカードリーダ807にてICカードを読み取らせて認証処理を行うと、表示制御部102dは、識別情報取得部108にて取得されるID情報に基づいて、
図32に示す画面上のように選択不可であった部門ボタンn1、個人ボタンn2および管理者ボタンn3の内、当該ユーザが閲覧権限または操作権限を有するもののみが選択可能な画面表示に切り替える(例えば、個人ボタンn2のみが選択可能となる等)。
なお、当該ユーザが管理者(administrator)である場合、表示制御部102dは、
図32に示す画面上のように選択不可であった部門ボタンn1、個人ボタンn2および管理者ボタンn3の全てを選択可能な表示状態とする。
また、ユーザが
図32に示す画面において部門ボタンn1を押下すると、表示制御部102dは、部門単位の処理状況の集計結果を示す情報を画面表示させる(
図33を参照)。
【0064】
上記個人認証を終えた後、表示制御部102dは、当該ユーザが閲覧権限または操作権限を有するのが個人ボタンn2のみであった場合、当該認証されたユーザのID情報に対応づけてHDD804に格納されている処理履歴に基づいて、(1)当該ユーザ個人の消色処理の処理結果に関する集計結果等の情報表示や、(2)消色処理を促進させるガイダンスの表示などを行わせる。
図34は、認証されたユーザ個人の消色処理の成功率(リユース率)に基づいて表示される、部門内での当該ユーザの順位表示を行うランキング画面L1の一例を示す図である。
また、表示制御部102dは、消色可否判定部101により消色不可能(ステイプル針が取り付けられたまま消色装置に投入されている等)と判定されるシートが多い場合に、消色不可用紙の状態と改善のアドバイスを表示するアドバイス画面A1を表示部805aにて行わせる(
図35)。
【0065】
このように、第4の実施の形態では、ユーザが個人認証を行うことにより、表示部805aに表示されている画面上の部門ボタンn1、個人ボタンn2および管理者ボタンn3の内の、当該ユーザが閲覧権限を有する集計データの閲覧ボタンのみ押下可能表示に切り替り、これら押下可能なボタンを押下することで様々な情報を閲覧可能となる。また、当該ユーザが閲覧権限を有しない集計データを閲覧するためのボタンはグレーアウト表示される。
このような構成にすることにより、ユーザは、与えられた閲覧権限に応じた集計データを閲覧することで、自分が関与している部門や自分自身のシート再利用率を容易に把握することができ、シート再利用率の向上に対する意識の向上に寄与することができる。
【0066】
さらに、第4の実施の形態によれば、例えば以下のような構成の消色装置を提供することができる。
(1). 上述のような構成の消色装置において、
前記消色装置における消色処理の実行を指示するユーザの識別情報を取得する識別情報取得部と、
前記記憶部は、消色処理の実行を指示したユーザの識別情報と、前記消色可否判定部にて消色処理実行不可と判定されるシート枚数を示す情報とを対応づけて記憶し、
前記表示制御部は、前記識別情報取得部にて前記識別情報を取得した場合に、前記記憶部に記憶される前記消色可否判定部にて消色処理実行不可と判定されるシート枚数を示す情報の、前記識別情報のユーザに対応する集計結果を、前記ディスプレイにて画面表示させる消色装置。
【0067】
(2).(1)の装置において、
前記消色可否判定部は、検知対象となったシートが前記消色処理部における消色処理を実行できないものである場合に、前記画像読取部および前記厚さセンサの内の少なくともいずれかにおける検知結果に基づいて、消色処理を実行できない理由が、複数の所定の理由の内のいずれかに該当するかを判定し、該判定結果と該消色処理の実行を指示したユーザの識別情報とを対応づけて前記記憶部に記憶させる消色装置。
(3).(2)の装置において、
前記表示制御部は、前記識別情報取得部にて識別情報が取得された場合に、該識別情報に対応づけられている前記消色可否判定部での判定結果と、該判定結果が示す理由に基づく消色処理を実行できない状態を改善するための所定のアドバイス内容とを前記ディスプレイに画面表示させる消色装置。
(4).(1)の装置において、
前記表示制御部は、前記識別情報取得部にて前記識別情報を取得した場合に、前記記憶部に記憶される前記消色可否判定部にて消色処理実行不可と判定されるシート枚数を示す情報の、前記識別情報のユーザに対応する集計結果を、前記ディスプレイにてランキング表示させる消色装置。
【0068】
(第5の実施の形態)
続いて、第5の実施の形態について説明する。
第5の実施の形態は、上述した各実施の形態の変形例である。したがって、上述の各実施の形態にてすでに説明した部分と同様の機能を有する部分には同一符号を付し、説明は省略する。
【0069】
図36は、第5の実施の形態による消色装置について説明するための機能ブロック図である。
第5の実施の形態による消色装置E5は、第1の実施の形態による消色装置E1の構成に加えて、識別情報取得部108を備えている。第5の実施の形態による消色装置E5は、第1の実施の形態による消色装置E1における表示制御部102に代えて、表示制御部102eを備えている。表示制御部102eは、第1の実施の形態による消色装置E1における表示制御部102の機能に加えて、以下の機能を有する。
【0070】
HDD804は、消色可否判定部101にて消色処理実行不可と判定されるシート枚数を示す情報を累積的に記憶する。
表示制御部102eは、前記消色処理部503aおよび503bによる消色処理が開始された際に、HDD804に記憶されている過去の累積情報を画面表示させる。
HDD804は、「消色処理の実行を指示したユーザの識別情報」と、「該識別情報のユーザが所属する部署を示す情報」と、「消色可否判定部101にて消色処理実行不可と判定されるシート枚数を示す情報」と、を対応づけて記憶する。
【0071】
HDD804は、「消色処理の実行を指示したユーザの識別情報」と、「該識別情報のユーザが所属する部署を示す情報」と、「消色可否判定部101にて消色処理実行不可と判定されるシート枚数を示す情報」と、を対応づけて記憶する。
表示制御部102eは、識別情報取得部108にてユーザの識別情報を取得した場合に、HDD804に記憶される「消色可否判定部101にて消色処理実行不可と判定されるシート枚数を示す情報」の、「識別情報」および「該識別情報のユーザが所属する部署」の内のいずれか操作入力部にて指定される集計基準に基づく集計結果を、表示部805aにて画面表示させる。
【0072】
図37は、第5の実施の形態による消色装置E5における処理(表示制御方法)の流れについて説明するためのフローチャートである。第5の実施の形態による消色装置E5は、上述の実施の形態による処理に加えて、以下の処理を実行する。
HDD804は、「消色処理の実行を指示したユーザの識別情報」と、「該識別情報のユーザが所属する部署を示す情報」と、「消色可否判定部101にて消色処理実行不可と判定されるシート枚数を示す情報」と、を対応づけて累積的に記憶する(Act501)。
【0073】
表示制御部102eは、識別情報取得部108にてユーザの識別情報を取得した場合に、HDD804に記憶される「消色可否判定部101にて消色処理実行不可と判定されるシート枚数を示す情報」の、「識別情報」および「該識別情報のユーザが所属する部署」の内のいずれか操作入力部にて指定される集計基準に基づく集計結果を、表示部805aにて画面表示させる(Act502)。ここでの集計結果の一例としては、消色処理の結果としての環境貢献度を示す情報、消色処理の失敗要因である「消し残り」、「折れ/破れ」、「束」および「残留物」それぞれによる消色処理失敗枚数などが挙げられる。
また、表示制御部102eは、前記消色処理部503aおよび503bによる消色処理が開始された際に、HDD804に記憶されている過去の累積情報を画面表示させる。
【0074】
図38は、表示制御部102eにより表示部805aにて表示させる、供給カセットに用紙をセットした後に、メインメニューのスタートを押下後に表示が切り替わり累積情報を示す画面L1の一例である。
図38に示すように、表示制御部102eは、消色装置E5における個人認証処理が行われていない状態において、累積情報を示す画面L1上に部門ボタンb1、個人ボタンb2および管理者ボタンb3を選択不能にグレーアウトした状態で表示している。
図39は、識別情報取得部108にてユーザの識別情報を取得して個人取得処理が完了した場合に、表示制御部102eが表示部805aにて表示させる画面L1の一例である。
【0075】
ユーザがタッチパネル操作部805bを操作することにより、たとえば、個人ボタンb2を押下すると、表示制御部102eは、画面L1にて当該ユーザ個人(ここでは、Aさん)に対応づけてHDD804に累積的に記憶されている消色処理の処理結果に関する情報の集計結果等を示す画面L2を表示させる(
図40を参照)。
また、ユーザがタッチパネル操作部805bを操作することにより、部門ボタンb1を押下すると、表示制御部102eは、画面L1にて当該ユーザ個人が属する部門に対応づけてHDD804に累積的に記憶されている消色処理の処理結果に関する情報の集計結果等を示す画面L3を表示させる(
図41を参照)。
このように、第5の実施の形態によれば、消色装置の稼働状況や用紙状態を詳細に表示し、また個人や小単位での情報をユーザへ提供及び環境負荷低減の啓蒙や改善を促すことができる。
【0076】
さらに、第5の実施の形態によれば、例えば以下のような構成の消色装置を提供することができる。
(1). 上述のような構成の消色装置において、
前記記憶部は、前記消色可否判定部にて消色処理実行不可と判定されるシート枚数を示す情報を累積的に記憶し、
前記表示制御部は、前記消色処理部による消色処理が開始された際に、前記記憶部に記憶されている過去の累積情報を画面表示させる消色装置。
(2). (1)の装置において、
前記消色装置における消色処理の実行を指示するユーザの識別情報を取得する識別情報取得部と、
ユーザの操作入力を受け付ける操作入力部と、をさらに備え、
前記記憶部は、消色処理の実行を指示したユーザの識別情報と、該識別情報のユーザが所属する部署を示す情報と、前記消色可否判定部にて消色処理実行不可と判定されるシート枚数を示す情報とを対応づけて記憶し、
前記表示制御部は、前記識別情報取得部にて前記識別情報を取得した場合に、前記記憶部に記憶される前記消色可否判定部にて消色処理実行不可と判定されるシート枚数を示す情報の、前記識別情報および該識別情報のユーザが所属する部署の内のいずれか前記操作入力部にて指定される集計基準に基づく集計結果を、前記ディスプレイにて画面表示させる消色装置。
【0077】
更に、消色装置を構成するコンピュータにおいて上述した各動作を実行させるプログラムを提供することができる。本実施の形態では、発明を実施する機能を実現するための当該プログラムが、装置内部に設けられた記憶領域に予め記録されている場合を例示したが、これに限らず同様のプログラムをネットワークから装置にダウンロードしても良いし、同様のプログラムをコンピュータ読取可能な記録媒体に記憶させたものを装置にインストールしてもよい。記録媒体としては、プログラムを記憶でき、かつコンピュータが読み取り可能な記録媒体であれば、その形態は何れの形態であっても良い。具体的に、記録媒体としては、例えば、ROMやRAM等のコンピュータに内部実装される内部記憶装置、CD−ROMやフレキシブルディスク、DVDディスク、光磁気ディスク、ICカード等の可搬型記憶媒体、コンピュータプログラムを保持するデータベース、或いは、他のコンピュータ並びにそのデータベースや、回線上の伝送媒体などが挙げられる。またこのように予めインストールやダウンロードにより得る機能は装置内部のOS(オペレーティング・システム)等と共働してその機能を実現させるものであってもよい。
【0078】
なお、プログラムは、その一部または全部が、動的に生成される実行モジュールであってもよい。
また、上述の各実施の形態にてプログラムをプロセッサに実行させることにより実現される各種処理は、その少なくとも一部を、ASIC802にて回路的に実行させることも可能であることは言うまでもない。
また、上述の第1〜第5の実施の形態それぞれを、必要に応じて所望の組み合わせで組み合わせて実現する構成とすることもできることは言うまでもない。
以上に詳述したように、この明細書に記載の技術によれば、消色装置における消色処理の処理状況に関する情報を把握しやすいインターフェース画面を提供することができる。
【0079】
本発明は、その精神または主要な特徴から逸脱することなく、他の様々な形で実施することができる。そのため、前述の実施の形態はあらゆる点で単なる例示に過ぎず、限定的に解釈してはならない。本発明の範囲は、特許請求の範囲によって示すものであって、明細書本文には、なんら拘束されない。さらに、特許請求の範囲の均等範囲に属する全ての変形、様々な改良、代替および改質は、すべて本発明の範囲内のものである。