特許第6031507号(P6031507)IP Force 特許公報掲載プロジェクト 2022.1.31 β版

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特許60315071個以上の電気機器に関する情報を配信する方法及びそのシステム
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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】6031507
(24)【登録日】2016年10月28日
(45)【発行日】2016年11月24日
(54)【発明の名称】1個以上の電気機器に関する情報を配信する方法及びそのシステム
(51)【国際特許分類】
   H04L 12/28 20060101AFI20161114BHJP
   H04W 8/26 20090101ALI20161114BHJP
   H04W 12/06 20090101ALI20161114BHJP
【FI】
   H04L12/28 200A
   H04W8/26
   H04W12/06
【請求項の数】19
【全頁数】30
(21)【出願番号】特願2014-502763(P2014-502763)
(86)(22)【出願日】2012年3月28日
(65)【公表番号】特表2014-516487(P2014-516487A)
(43)【公表日】2014年7月10日
(86)【国際出願番号】US2012030999
(87)【国際公開番号】WO2012135376
(87)【国際公開日】20121004
【審査請求日】2015年3月27日
(31)【優先権主張番号】13/077,782
(32)【優先日】2011年3月31日
(33)【優先権主張国】US
(73)【特許権者】
【識別番号】504379349
【氏名又は名称】ベルキン・インターナショナル・インコーポレイテッド
(74)【復代理人】
【識別番号】110002310
【氏名又は名称】特許業務法人あい特許事務所
(74)【代理人】
【識別番号】100091915
【弁理士】
【氏名又は名称】本城 雅則
(74)【代理人】
【識別番号】100099106
【弁理士】
【氏名又は名称】本城 吉子
(72)【発明者】
【氏名】キム,リャン・ヨン
(72)【発明者】
【氏名】イエラムセッティ,ナガ
(72)【発明者】
【氏名】マウリノ,リカルド,フェデリコ
【審査官】 安藤 一道
(56)【参考文献】
【文献】 特許第4303244(JP,B2)
【文献】 米国特許出願公開第2002/0103931(US,A1)
【文献】 米国特許出願公開第2005/0066041(US,A1)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
H04L 12/28
H04W 8/26
H04W 12/06
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
第1のサーバを用いて1個以上の電気機器に関する情報を配信する方法であって、前記1個以上の電気機器の各々が、一意な識別情報、内部IPアドレス、及び外部IPアドレスを有し、前記方法が、
前記1個以上の電気機器のうち第1の電気機器の登録を求める第1の登録要求、即ち前記1個以上の電気機器のうち前記第1の電気機器の前記一意な識別情報、前記内部IPアドレス、及び前記外部IPアドレスを含む第1の登録要求を前記第1のサーバで受信するステップと、
前記1個以上の電気機器のうち前記第1の電気機器の前記一意な識別情報、前記内部IPアドレス、及び前記外部IPアドレスを前記第1のサーバに保存するステップと、
前記1個以上の電気機器のうち前記第1の電気機器に関する情報を求める第1の情報要求を第1のクライアント・コンピュータから前記第1のサーバで受信するステップと、
前記第1のクライアント・コンピュータからの第1の認証情報の提供を要求するステップと、
前記情報を求める前記第1の情報要求をリダイレクトするか、又は前記1個以上の電気機器のうち前記第1の電気機器の前記外部IPアドレスを返送する前に、前記第1の認証情報に基づいて前記第1のクライアント・コンピュータを認証するステップと、
前記第1のサーバを用いて前記1個以上の電気機器のうち前記第1の電気機器の前記外部IPアドレスを特定するステップと、
前記第1のクライアント・コンピュータの外部IPアドレスが前記1個以上の電気機器のうち前記第1の電気機器の前記外部IPアドレスと同一である場合、前記情報を求める前記第1の情報要求を第1のゲートウェイ機器へリダイレクトするステップと、
前記第1のクライアント・コンピュータの前記外部IPアドレスが前記1個以上の電気機器のうち前記第1の電気機器の前記外部IPアドレスと異なる場合、前記1個以上の電気機器のうち前記第1の電気機器の前記外部IPアドレスを返送するステップと、
を含み、
前記1個以上の電気機器のうち前記第1の電気機器の登録を求める前記第1の登録要求を前記第1のサーバで受信するステップは、更に、
前記1個以上の電気機器のうち前記第1の電気機器から第2の認証情報を受信するステップを含み、
前記第1の認証情報が第1のユーザ名及び第1のパスワードを含み、
前記第2の認証情報が第2のユーザ名及び第2のパスワードを含み、
前記第1のクライアント・コンピュータを認証するステップは、
前記第1の認証情報の第1のユーザ名及び第1のパスワードが前記第2の認証情報の第2のユーザ名及び第2のパスワードと異なっていなければ前記第1のクライアント・コンピュータを認証するステップを含む、
ことを特徴とする方法。
【請求項2】
前記第1のクライアント・コンピュータの前記外部IPアドレスが前記1個以上の電気機器のうち前記第1の電気機器の前記外部IPアドレスと同一である場合、前記第1のゲートウェイ機器を用いて、前記1個以上の電気機器のうち前記第1の電気機器の内部IPアドレスを返送するステップを更に含むことを特徴とする請求項1記載の方法。
【請求項3】
前記1個以上の電気機器のうち前記第1の電気機器のユーザに前記第2の認証情報を提供するステップを更に含むことを特徴とする請求項1または2記載の方法。
【請求項4】
前記第1のサーバのIPアドレスを求める要求を前記第1のクライアント・コンピュータから受信するステップと、
前記第1のサーバの前記IPアドレスを前記第1のクライアント・コンピュータに提供するステップと、
を更に含むことを特徴とする請求項1〜3のいずれか1項記載の方法。
【請求項5】
ローカル・ネットワークは、前記第1のゲートウェイ機器、前記第1のクライアント・コンピュータ、及び前記1個以上の電気機器のうち前記第1の電気機器を含み、
前記第1のサーバは、前記ローカル・ネットワークの一部ではない、
ことを特徴とする請求項1〜4のいずれか1項記載の方法。
【請求項6】
ーカル・ネットワークは、前記第1のゲートウェイ機器及び前記1個以上の電気機器のうち前記第1の電気機器を含み、
前記第1のサーバ及び前記第1のクライアント・コンピュータは、前記ローカル・ネットワークの一部ではない、
ことを特徴とする請求項1〜4のいずれか1項記載の方法。
【請求項7】
前記1個以上の電気機器のうち第2の電気機器の登録を求める第2の登録要求、即ち前記1個以上の電気機器のうち前記第2の電気機器の前記一意な識別情報、前記内部IPアドレス、及び前記外部IPアドレスを含む第2の登録要求を受信するステップと、
前記1個以上の電気機器のうち前記第2の電気機器の前記一意な識別情報、前記内部IPアドレス、及び前記外部IPアドレスを前記第1のサーバに保存するステップと、
を更に含むことを特徴とする請求項1〜6のいずれか1項記載の方法。
【請求項8】
前記1個以上の電気機器のうち前記第2の電気機器に関する情報を求める第2の情報要求を前記第1のクライアント・コンピュータから前記第1のサーバで受信するステップと、
前記第1のサーバを用いて、前記1個以上の電気機器のうち前記第2の電気機器の前記外部IPアドレスを特定するステップと、
前記第1のクライアント・コンピュータの外部IPアドレスが前記1個以上の電気機器のうち前記第2の電気機器の前記外部IPアドレスと同一である場合、前記情報を求める前記第2の情報要求を前記第1のゲートウェイ機器へリダイレクトするステップと、
前記第1のクライアント・コンピュータの前記外部IPアドレスが前記1個以上の電気機器のうち前記第2の電気機器の前記外部IPアドレスと異なる場合、前記1個以上の電気機器のうち前記第2の電気機器の前記外部IPアドレスを返送するステップと、
を更に含むことを特徴とする請求項記載の方法。
【請求項9】
前記1個以上の電気機器のうち前記第2の電気機器に関する情報を求める第2の情報要求を第2のクライアント・コンピュータから前記第1のサーバで受信するステップと、
前記第1のサーバを用いて、前記1個以上の電気機器のうち前記第2の電気機器の前記外部IPアドレスを特定するステップと、
前記第2のクライアント・コンピュータの外部IPアドレスが前記1個以上の電気機器のうち前記第2の電気機器の前記外部IPアドレスと同一である場合、前記情報を求める前記第2の情報要求を第2のゲートウェイ機器へリダイレクトするステップと、
前記第2のクライアント・コンピュータの前記外部IPアドレスが前記1個以上の電気機器のうち前記第2の電気機器の前記外部IPアドレスと異なる場合、前記1個以上の電気機器のうち前記第2の電気機器の前記外部IPアドレスを返送するステップと、
を更に含むことを特徴とする請求項記載の方法。
【請求項10】
前記1個以上の電気機器のうち前記第1の電気機器に関する情報を求める第2の情報要求を第2のクライアント・コンピュータから第1のサーバで受信するステップと、
前記第1のサーバを用いて前記1個以上の電気機器のうち前記第1の電気機器の前記外部IPアドレスを特定するステップと、
前記第2のクライアント・コンピュータの外部IPアドレスが前記1個以上の電気機器のうち前記第1の電気機器の前記外部IPアドレスと同一である場合、前記情報を求める前記第2の情報要求を前記第1のゲートウェイ機器へリダイレクトするステップと、
前記第2のクライアント・コンピュータの前記外部IPアドレスが前記1個以上の電気機器のうち前記第1の電気機器の前記外部IPアドレスと異なる場合、前記1個以上の電気機器のうち前記第1の電気機器の前記外部IPアドレスを返送するステップと、
を含むことを特徴とする請求項1〜6のいずれか1項記載の方法。
【請求項11】
前記1個以上の電気機器のうち前記第1の電気機器の前記一意な識別情報は、前記1個以上の電気機器のうち前記第1の電気機器のMACアドレスを含むことを特徴とする請求項1〜10のいずれか1項記載の方法。
【請求項12】
登録サーバを用いて少なくとも1個の電気機器に関する情報を拡散させる方法において、前記少なくとも1個の電気機器は、一意な識別情報、内部IPアドレス、及び外部IPアドレスを有し、前記少なくとも1個の電気機器の前記外部IPアドレスは、前記少なくとも1個の電気機器及び第1のゲートウェイ機器を含む第1のローカル・ネットワークにおける前記第1のゲートウェイ機器のIPアドレスであり、前記方法は、
前記少なくとも1個の電気機器の登録を求める第1の登録要求、即ち前記少なくとも1個の電気機器の前記一意な識別情報、前記内部IPアドレス、及び前記外部IPアドレスを含む前記第1の登録要求を前記登録サーバで受信するステップと、
前記少なくとも1個の電気機器の前記一意な識別情報、前記内部IPアドレス、及び前記外部IPアドレスを前記登録サーバに保存するステップと、
第1のクライアント・コンピュータから、前記少なくとも1個の電気機器に関する情報を求める第1の登録要求、即ち前記第1のクライアント・コンピュータの前記外部IPアドレス及び前記少なくとも1個の電気機器の前記一意な識別情報を含む前記第1の情報要求を前記登録サーバで受信するステップと、
前記第1のクライアント・コンピュータからの第1の認証情報の提供を要求するステップと、
前記第1の認証情報に基づいて前記第1のクライアント・コンピュータを認証するステップと、
前記第1のクライアント・コンピュータの前記外部IPアドレスが前記少なくとも1個の電気機器の前記外部IPアドレスと異なる場合、前記第1のクライアント・コンピュータに前記少なくとも1個の電気機器の前記外部IPアドレスを付与するステップと、
前記第1のクライアント・コンピュータの前記外部IPアドレスが前記少なくとも1個の電気機器の外部IPアドレスと同一である場合、前記第1のクライアント・コンピュータに前記少なくとも1個の電気機器の内部IPアドレスを付与するステップとを含み、
前記登録サーバは、前記第1のローカル・ネットワークの一部ではなく、
前記少なくとも1個の電気機器の登録を求める前記第1の登録要求を前記登録サーバで受信するステップは、更に前記少なくとも1個の電気機器から第2の認証情報を受信するステップを含み、
前記第1の認証情報は、第1のユーザ名及び第1のパスワードを含み、
前記第2の認証情報は、第2のユーザ名及び第2のパスワードを含み、
前記第1のクライアント・コンピュータを認証するステップは、前記第1のユーザ名及び前記第1のパスワードが前記第2のユーザ名及び前記第2のパスワードと同一である場合、前記第1のクライアント・コンピュータを認証するステップを含む、
ことを特徴とする方法。
【請求項13】
前記少なくとも1個の電気機器の前記内部IPアドレスを前記第1のクライアント・コンピュータに付与するステップは、
前記第1のクライアント・コンピュータの前記外部IPアドレスが前記少なくとも1個の電気機器の前記外部IPアドレスと同一である場合、前記情報を求める前記第1の情報要求を前記第1のゲートウェイ機器へリダイレクトするステップを含む、
ことを特徴とする請求項12記載の方法。
【請求項14】
前記少なくとも1個の電気機器のユーザに前記第2の認証情報を提供するステップを更に含むことを特徴とする請求項12記載の方法。
【請求項15】
電気機器に関する情報を特定する方法において、前記電気機器は、一意な識別情報、内部IPアドレス、及び外部IPアドレスを有し、前記方法は
クライアント・コンピュータを用いて、前記電気機器の前記内部IPアドレス又は前記外部IPアドレスの少なくとも一方を第1のサーバに照会するステップと、
前記クライアント・コンピュータで、第1のユーザ名及び第1のパスワードを含む第1の認証情報の要求を前記第1のサーバから受信するステップと、
前記電気機器が第2のユーザ名及び第2のパスワードを含む第2の認証情報を用いて前記第1のサーバに登録されており、第1の認証情報を前記クライアント・コンピュータから前記第1のサーバに送信し、前記第1のユーザ名及び前記第1のパスワードが前記第2のユーザ名及び前記第2のパスワードと同一であれば、前記第1のサーバが前記クランアント・コンピュータを認証するステップと、
前記クライアント・コンピュータを用いて、前記電気機器の前記内部IPアドレス又は前記電気機器の前記外部IPアドレスの少なくとも一方を受信するステップと、
前記クライアント・コンピュータを用いて、前記電気機器の前記内部IPアドレス又は前記電気機器の前記外部IPアドレスの少なくとも一方を用いて前記電気機器にアクセスするステップと、を含み、
前記電気機器は、前記第1のサーバと異なるローカル・ネットワークの一部である、
ことを特徴とする方法。
【請求項16】
前記第1のサーバに伝達する前に、前記電気機器をゲートウェイ機器に結合するステップを更に含むことを特徴とする請求項15記載の方法。
【請求項17】
前記電気機器は、視覚的ユーザ・インターフェイスを有していないことを特徴とする請求項15または16記載の方法。
【請求項18】
1個以上の電気機器に関する情報を提供すべく構成された登録サーバにおいて、前記2個以上の電気機器の各々は、一意な識別情報、内部IPアドレス、及び外部IPアドレスを有し、前記登録サーバは、
前記2個以上の電気機器の各々の登録を求める少なくとも2個の登録要求、即ち各々が2個以上の電気機器の前記一意な識別情報、前記内部IPアドレス、及び前記外部IPアドレスを含む、少なくとも2個の登録要求を受信すべく構成された登録モジュールと、
前記2個以上の電気機器の各々の前記一意な識別情報、前記内部IPアドレス、及び前記外部IPアドレスを保存すべく構成された記憶モジュールと、
前記2個以上の電気機器に関する情報を求める1個以上の情報要求を1個以上のクライアント・コンピュータから受信すべく構成され、更に、前記情報を求める1個以上の情報要求を行う前記1個以上のクライアント・コンピュータの外部IPアドレスを特定すべく構成された要求モジュールと、
セキュリティ・モジュールと、
返送モジュールと、を含み、
前記情報を求める前記1個以上の情報要求のうち第1の情報要求は、前記1個以上のクライアント・コンピュータのうち第1のクライアント・コンピュータによる、前記2個以上の電気機器のうち第1の電気機器に関する情報を求める要求であり、
前記2個以上の電気機器の各々の登録を求める少なくとも2個の登録要求のうちの少なくとも一つの登録要求は、前記2個以上の電気機器のうち前記第1の電気機器からの第2の認証情報を含み、
前記第2の認証情報が、第2のユーザ名及び第2のパスワードを含み、
前記セキュリティ・モジュールが、前記1個以上のクライアント・コンピュータのうち前記第1のクライアント・コンピュータからの第1の認証情報の提供を要求するように構成されており、
前記第1の認証情報が、第1のユーザ名及び第1のパスワードを含み、
前記セキュリティ・モジュールが、前記第1の認証情報に基づき、前記第1のユーザ名及び前記第1のパスワードが前記第2のユーザ名及び前記第2のパスワードと同一であれば、前記第1のクライアント・コンピュータを認証するように構成されており、
前記返送モジュールは、前記1個以上のクライアント・コンピュータのうち前記第1のクライアント・コンピュータの前記外部IPアドレスが前記2個以上の電気機器のうち前記第1の電気機器の前記外部IPアドレスと同一である場合、前記1個以上のクライアント・コンピュータのうち前記第1のクライアント・コンピュータによる前記情報を求める前記1個以上の情報要求のうち前記第1の情報要求を第1のゲートウェイ機器へリダイレクトすべく構成されており
前記返送モジュールは、前記1個以上のクライアント・コンピュータのうち前記第1のクライアント・コンピュータの前記外部IPアドレスが前記2個以上の電気機器のうち前記第1の電気機器の前記外部IPアドレスと異なる場合、前記2個以上の電気機器のうち前記第1の電気機器の前記外部IPアドレスを返送すべく構成されている、
ことを特徴とする登録サーバ。
【請求項19】
前記2個以上の電気機器のいずれも視覚的ユーザ・インターフェイスを有していないことを特徴とする請求項18記載の登録サーバ。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は一般に、情報を提供するシステム及び方法に関し、より具体的には電気機器に関する情報を提供すべく構成されたシステム及びその方法に関する。
【背景技術】
【0002】
今日広範に用いられているIP(インターネット・プロトコル)ネットワークにおいて、ネットワークに結合された電気機器に動的にIPアドレスを割り当てるために動的ホスト構成プロトコル(DHCP)が一般的に用いられている。DHCPは、手動で設定を行うことなく新規の電気機器をネットワークに接合可能にする有用且つ便利な機構である。DHCPは電気機器への動的IPアドレスの割り当てを可能にするものの、他の電気機器又はユーザが当該電気機器に動的に割り当てられた新規IPアドレスを特定する便利な方法は存在しない。IPアドレスが動的に割り当てられているため、電気機器をネットワークに取り付け、取り外し、再び取り付ける度にIPアドレスが変わる可能性があり、従って当該電気機器に動的に割り当てられたIPアドレスを繰り返し特定する必要が生じる場合がある。
【0003】
動的に割り当てられたIPアドレスを取得する多くの方法では、当該電気機器又はゲートウェイ機器の専有視覚的ユーザ・インターフェイスを用いている。例えば、電気機器が視覚的表示機能(例:ラップトップ、携帯電話、液晶ディスプレイ付きプリンタ、テレビに結合されたゲーム機等)を有する場合、動的に割り当てられた新規IPアドレスをユーザが特定できるようにする、視覚的ユーザ・インターフェイスをナビゲートする専有方法が通常存在する。
【0004】
同一又は異なる例において、DHCPサーバをホスティングするルータ又は他のゲートウェイ機器は、ユーザが一連の画面、メニュー項目、及び/又は命令をナビゲートして電気機器に新規に割り当てられた動的IPアドレスを特定できるようにする、専有視覚的ユーザ・インターフェイスを有していてよい。しかし、この方法では、ユーザが電気機器のMAC(媒体アクセス制御、又はハードウェア)アドレスを知り、次いでテーブル内のMACアドレスを調べて動的に割り当てられた関連IPアドレスを見つけることが求められる。
【0005】
更に、UPnP(ユニバーサル・プラグ・アンド・プレイ)、DLNA(デジタル・リビング・ネットワーク・アライアンス)、及びBonjour等の標準的で広く採用されたプロトコルは、TCP/IP(伝送制御プロトコル/インターネット・プロトコル)より上位のアプリケーション層で機能し、新規な電気機器が専有の探索プロトコルに準拠して対応していれば、これらの新規の電気機器を動的に発見することができる。しかし、これらのプロトコルは一般に、ローカル専用ネットワーク内でしか機能しない。専有発見プロトコルが専用及び公共ネットワークの両方で機能すれば、専有発見プロトコルはユーザに対し、電気機器にアクセスするために当該ユーザがローカル・ネットワークの内外いずれに居るかに応じて2個の異なるアドレスを入力することを求める。
【発明の概要】
【課題を解決するための手段】
【0006】
従って、電気機器に動的に割り当てられたIPアドレスをユーザが容易に発見し、且つDHCPアドレスを知らなくても電気機器にアクセスして使用できるようにする方法及び/又はシステムに対するニーズ又は潜在的利点が存在する。
【0007】
実施形態の更に詳細な説明を容易にすべく、以下の図面を示す。
【図面の簡単な説明】
【0008】
図1】第1の実施形態による、少なくとも1個の電気機器に関する情報を提供すべく構成されたシステムのブロック図を示す。
図2】第1の実施形態による、図1の例示的な電気機器のブロック図を示す。
図3】第1の実施形態による、図1の例示的なゲートウェイ機器の背面図を示す。
図4図3のゲートウェイ機器のシャーシ内部の回路基板に含まれる要素の例の代表的なブロック図を示す。
図5】第1の実施形態による、図1の例示的な内部クライアント・コンピュータの前面図を示す。
図6図5の内部クライアント・コンピュータのシャーシ内部の回路基板に含まれる要素の例の代表的なブロック図を示す。
図7】第1の実施形態による、図1の例示的な登録サーバのブロック図を示す。
図8】第1の実施形態による、第1のサーバを用いて1個以上の電気機器に関する情報を配信する方法の例示的な実施形態のフロー図を示す。
図9】第1の実施形態による、電気機器を登録する動作の例示的な実施形態のフロー図を示す。
図10】第1の実施形態による、電気機器に関する情報を求める要求を処理する動作の例示的な実施形態のフロー図を示す。
図11】第1の実施形態による、クライアント・コンピュータのユーザを認証するプロシージャの例示的な実施形態のフロー図を示す。
図12】第1の実施形態による、電気機器に関する要求された情報を提供するプロシージャの例示的な実施形態のフロー図を示す。
【発明を実施するための形態】
【0009】
図面を簡素且つ明快にすべく、各図面は一般的な構成の仕方を示しており、本発明を無用に分かり難くすることを避けるため公知の特徴及び技術の詳細を省略する場合がある。また、図面の要素は必ずしも一定の比率で描かれている訳ではない。例えば、本発明の実施形態に対する理解を深めるべく図内のいくつかの要素の寸法を他の要素よりも誇張している場合がある。異なる図における同一参照番号は同一要素を指している。
【0010】
以下の説明及び請求項において「第1」、「第2」、「第3」、「第4」等の用語がある場合、類似要素を区別するために用いられており、必ずしも特定の逐次的又は時系列的順序を記述するものではない。そのように用いられた用語は、本明細書に記述する実施形態が、例えば、図示又は別途記述するもの以外の順序で動作可能である等の適当な条件下で互いに代替可能であることを理解されたい。更に、「含む」、「有する」という用語及びその任意の変化形が、非排他的な包含をカバーする、即ち一群の要素を含むプロセス、方法、システム、品目、機器、又は装置が必ずしもそれらの要素に限定されず、そのようなプロセス、方法、システム、品目、機器、又は装置に明示的に帰属しないか又は固有でない他の要素をも含み得る。
【0011】
以下の記述及び請求項において「左」、「右」、「前面」、「背面」、「上面」、「底面」、「上に」、「下に」等の用語がある場合、説明目的に用いられており、必ずしも永久的な相対位置を記述するものではない。そのように用いられた用語は、本明細書に記述する実施形態が、例えば、図示又は別途記述するもの以外の向きで動作可能である等の適当な条件下で互いに代替可能であることを理解されたい。
【0012】
「結合する(couple)」、「結合された」、「結合する(couples)」、「結合」等の語句は広義に、2個以上の要素又は信号を電気的、機械的及び/又は他の方法による接続を指すものと理解されたい。2個以上の電気要素は、電気的に結合されているが機械的又は他の方法では結合されていない場合がある。2個以上の機械要素は、機械的に結合されているが電気的又は他の方法では結合されていない場合がある。2個以上の電気要素は、機械的に結合されているが電気的又は他の方法では結合されていない場合がある。結合の長さは、任意の時間、例えば永久的又は半永久的、あるいは一瞬だけでもよい。
【0013】
「電気的結合」等は広義に、電力信号、データ信号、及び/他の種類又は組み合わせの電気信号の如何によらず任意の電気信号が関わる結合を含むものと理解されたい。「機械的結合」等は広義に、あらゆる種類の機械的結合を含むものと理解されたい。
【0014】
「結合された」等の語句の近傍に「取り外し可能に」、「取り外し可能な」等の語句がなくても、当該結合が取り外し可能又は不可能であることを意味しない。
【0015】
いくつかの実施形態は、第1のサーバを用いて1個以上の電気機器に関する情報を配信する方法に関する。1個以上の電気機器の各々は、一意な識別情報、内部IPアドレス、及び外部IPアドレスを有していてよい。本方法は、1個以上の電気機器のうち第1の電気機器の登録を求める第1の要求、即ち1個以上の電気機器のうち第1の電気機器の一意な識別情報、内部IPアドレス、及び外部IPアドレスを含む第1の登録要求を第1のサーバで受信するステップと、第1のサーバを用いて、1個以上の電気機器のうち第1の電気機器の一意な識別情報、内部IPアドレス、及び外部IPアドレスを第1のサーバに保存するステップと、1個以上の電気機器のうち第1の電気機器に関する情報を求める第1の要求を第1のクライアント・コンピュータから第1のサーバで受信するステップと、第1のサーバを用いて1個以上の電気機器のうち第1の電気機器の外部IPアドレスを特定するステップと、第1のクライアント・コンピュータの外部IPアドレスが1個以上の電気機器のうち第1の電気機器の外部IPアドレスと同一である場合、情報を求める第1の要求を第1のゲートウェイ機器へリダイレクトするステップと、第1のクライアント・コンピュータの外部IPアドレスが1個以上の電気機器のうち第1の電気機器の外部IPアドレスと異なる場合、1個以上の電気機器のうち第1の電気機器の外部IPアドレスを返送するステップとを含んでいてよい。
【0016】
各種の実施形態が、登録サーバを用いて少なくとも1個の電気機器に関する情報を拡散させる方法に関していてよい。少なくとも1個の電気機器は、一意な識別情報、内部IPアドレス、及び外部IPアドレスを有し、外部IPアドレスは第1のローカル・ネットワークにおける第1のゲートウェイ機器のIPアドレスである。本方法は、少なくとも1個の電気機器の登録を求める第1の要求、即ち少なくとも1個の電気機器の一意な識別情報、内部IPアドレス、及び外部IPアドレスを含む第1の登録要求を登録サーバで受信するステップと、登録サーバを用いて、少なくとも1個の電気機器の一意な識別情報、内部IPアドレス、及び外部IPアドレスを登録サーバに保存するステップと、第1のクライアント・コンピュータから、少なくとも1個の電気機器に関する情報を求める第1の要求、即ち第1のクライアント・コンピュータの外部IPアドレス及び少なくとも1個の電気機器の一意な識別情報を含む第1の要求を登録サーバで受信するステップと、第1のクライアント・コンピュータの外部IPアドレスが少なくとも1個の電気機器の外部IPアドレスと異なる場合、第1のクライアント・コンピュータに少なくとも1個の電気機器の外部IPアドレスを付与するステップと、第1のクライアント・コンピュータの外部IPアドレスが少なくとも1個の電気機器の外部IPアドレスと同一である場合、第1のクライアント・コンピュータに少なくとも1個の電気機器の内部IPアドレスを付与するステップとを含んでいてよい。登録サーバは、第1のローカル・ネットワークの一部ではない。いくつかの例において、少なくとも1個の電気機器及び第1のゲートウェイ機器は、第1のローカル・ネットワークの一部である。
【0017】
多くの実施形態が、電気機器に関する情報を特定する方法に関していてよい。電気機器は一意な識別情報、内部IPアドレス、及び外部IPアドレスを有している。本方法は、電気機器の内部IPアドレスを要求するステップと、電気機器の内部IPアドレスを受信するステップと、電気機器を設定するステップ、即ち当該電気機器の一意な識別情報、内部IPアドレス、及び外部IPを第1のサーバに伝達するステップを含む、電気機器を設定するステップと、クライアント・コンピュータを用いて、電気機器の内部IPアドレス又は外部IPアドレスの少なくとも一方を第1のサーバに照会するステップと、クライアント・コンピュータを用いて、電気機器の内部IPアドレス又は電気機器の外部IPアドレスの少なくとも一方を受信するステップと、クライアント・コンピュータを用いて、電気機器の内部IPアドレス又は電気機器の外部IPアドレスの少なくとも一方を用いて当該電気機器にアクセスするステップとを含んでいてよい。電気機器は、第1のサーバと異なるローカル・ネットワークの一部であってよい。
【0018】
更に他の実施形態が、2個以上の電気機器に関する情報を提供すべく構成された登録サーバに関していてよい。2個以上の電気機器の各々は、一意な識別情報、内部IPアドレス、及び外部IPアドレスを有している。登録サーバは、(a)2個以上の電気機器の各々の登録を求める少なくとも2個の要求、即ち各々が2個以上の電気機器の一意な識別情報、内部IPアドレス、及び外部IPアドレスを含む、少なくとも2個の登録要求を受信すべく構成された登録モジュールと、(b)2個以上の電気機器の各々の一意な識別情報、内部IPアドレス、及び外部IPアドレスを保存すべく構成された記憶モジュールと、(c)2個以上の電気機器に関する情報を求める1個以上の要求を1個以上のクライアント・コンピュータから受信すべく構成され、更に、当該情報を求める1個以上の要求を行う1個以上のクライアント・コンピュータの外部IPアドレスを特定すべく構成された要求モジュールと、(d)返送モジュールとを含んでいてよい。情報を求める1個以上の要求のうち第1の要求は、1個以上のクライアント・コンピュータのうち第1のクライアント・コンピュータによる、2個以上の電気機器のうち第1の電気機器に関する情報を求める要求である。返送モジュールは、1個以上のクライアント・コンピュータのうち第1のクライアント・コンピュータの外部IPアドレスが2個以上の電気機器のうち第1の電気機器の外部IPアドレスと同一である場合、1個以上のクライアント・コンピュータのうち第1のクライアント・コンピュータによる情報を求める1個以上の要求のうち第1の要求を第1のゲートウェイ機器へリダイレクトすべく構成することができる。返送モジュールは更に、1個以上のクライアント・コンピュータのうち第1のクライアント・コンピュータの外部IPアドレスが2個以上の電気機器のうち第1の電気機器の外部IPアドレスと異なる場合、2個以上の電気機器のうち第1の電気機器の外部IPアドレスを返送すべく構成することができる。
【0019】
図面を参照するに、図1は、第1の実施形態による、少なくとも1個の電気機器110に関する情報を提供すべく構成されたシステム100のブロック図を示す。システム100は単に例示的であって、本明細書に提示する実施形態に限定されない。システム100は、本明細書に特に表示又は記述しない多くの異なる実施形態又は例で利用できる。
【0020】
いくつかの実施形態において、システム100は、(a)少なくとも1個の電気機器110、(b)内部クライアント・コンピュータ130又は外部クライアント・コンピュータ131で少なくとも一方、(c)少なくとも1個のゲートウェイ機器150、(d)少なくとも1個の参照サーバ170、及び(e)少なくとも1個の登録サーバ190を含んでいてよい。いくつかの実施例において、参照サーバ170及び登録サーバ190は、単一の兼用サーバに組込み可能であって、参照サーバ、登録サーバ等と呼ばれる場合がある。各種の実施例において、内部クライアント・コンピュータ130、電気機器110、及びゲートウェイ機器150は、ローカル・ネットワーク101の一部である。参照サーバ170、登録サーバ190、及び外部クライアント・コンピュータ131は、ローカル・ネットワーク101の一部ではない。
【0021】
限定的な意味に解釈されないよう、電気機器110に関する情報を提供するシステム100を用いる方法の簡単な例として、ゲートウェイ機器150(又は別のネットワーク機器)により動的に生成された新規の内部IPアドレスが割り当てられた電気機器110を含んでいる。電気機器110は次いで、登録サーバ190を用いて一意な識別情報、割り当てられた内部IPアドレス、及び電気機器110の外部IPアドレス(例:ゲートウェイ機器150のIPアドレス)を登録する。いくつかの例において、電気機器100は、電気機器110の割り当てられた外部IPアドレスを、当該割り当てられた外部IPアドレスを知ることなく登録する。例えば、登録サーバ190は、登録要求に含まれるソースパケット情報を用いて電気機器110の外部IPアドレスを得ることができる。
【0022】
いくつかの例において、登録サーバ190は、トラステッドDHCP−DNSサーバ(電気機器が当該電気機器の内部及び外部IPアドレスの両方を登録可能にする一種のドメインネームシステムサーバ)であってよい。多くの例において、登録サーバ190は、登録サーバ190(例:公共インターネット)にアクセスする必要がある任意のクライアント(例:内部クライアント・コンピュータ130及び外部クライアント・コンピュータ131)から認識されるネットワーク(即ち、ローカル・ネットワーク101ではない)において利用可能且つ常駐している。電気機器110はまた、登録サーバ190を用いる登録プロセスの一部として、電気機器110の認証情報(例:ユーザ名及びパスワード)等の他の一意な識別情報、自身が提供するサービス又はサービスの種類、モデル番号、MACアドレス等を提供することもできる。電気機器110は、必要に応じて(例:電気機器110の内部IPアドレスが動的に更新された時)この情報を再登録することができる。
【0023】
登録プロセスの終了後、登録サーバ190は、電気機器110に関する情報を求める要求を要求元クライアント・コンピュータ(例:内部クライアント・コンピュータ130又は外部クライアント・コンピュータ131)から受信することができる。情報を求める要求は、電気機器110のMACアドレス(又は他の任意の一意な識別情報)を含んでいてよい。登録サーバ190は、要求元クライアント・コンピュータのMACアドレス(又は他の任意の一意な識別情報も)及び見かけの外部ソースIPアドレスを調べて、情報を求める要求に応答してどの情報を提供すべきかを特定することができる。いくつか例において、要求元クライアント・コンピュータはまた、セキュリティ目的のため認証情報(例:ユーザ名/パスワード)の提供も求められる。
【0024】
いくつかの例において、(a)要求元クライアント・コンピュータの見かけの外部ソースIPアドレスが電気機器110の外部IPアドレスに一致し、且つ(b)要求元クライアント・コンピュータが提供する一意な識別情報及び認証情報が電気機器110の一意な識別情報及び認証情報に一致する場合、登録サーバ190は、クライアント・コンピュータが電気機器110と同一のネットワーク(即ちローカル・ネットワーク101)内から電気機器110に関する情報へのアクセスを要求しているものと判断する。この場合、登録サーバ190は、電気機器110の直近に登録された内部IPアドレスを返送する。
【0025】
他の例では、登録サーバ190は、電気機器110で最も直近に登録された内部IPアドレスを提供しない。その代わり、登録サーバ190は、情報を求める要求をゲートウェイ機器150へリダイレクトし、ゲートウェイ機器150は電気機器110の内部IPアドレスを提供することができる。内部IPアドレスを要求元クライアント・コンピュータに提供することにより、要求元クライアント・コンピュータ(例:内部クライアント・コンピュータ130)は、電気機器110が提供するサービスに直接アクセスできる。
【0026】
要求元クライアント・コンピュータの見かけの外部IPアドレスが電気機器110の外部IPアドレスと異なるが、クライアント・コンピュータが提供する一意な識別情報及び認証情報が保存された情報に一致する場合、登録サーバ190は電気機器110の直近に登録された外部IPアドレスを要求元クライアント・コンピュータに返送することができる。
【0027】
図2は、第1の実施形態による電気機器110のブロック図を示す。電気機器110は単に例示目的であって、本明細書に示す実施形態に限定される訳ではない。電気機器110は、本明細書に特に図示又は記述しない多くの異なる実施形態又は例で利用できる。
【0028】
いくつかの例において、電気機器110は、(a)システム・バス211、(b)システム・バス211に結合されたコントローラ212、(c)少なくとも1個のネットワーク・コネクタ213、(d)システム・バス211及びネットワーク・コネクタ213に結合された少なくとも1個のネットワーク・アダプタ214、(e)システム・バス211に結合された記憶モジュール216と、(f)1個以上のアプリケーション固有機器217、(g)動作モジュール221、(h)設定モジュール222、及び(i)登録モジュール223を含んでいてよい。これらの例において、電気機器110は、視覚的ディスプレイ又は視覚的ユーザ・インターフェイスを有していない。同一又は異なる例において、電気機器110の構成要素は、システム・バス211を使用せずに互いに結合することができる。各種の実施形態において、コントローラ212のアーキテクチャは、各種の商業的に分散されたアーキテクチャの任意のものに準拠していてよい。
【0029】
ネットワーク・コネクタ213は、イーサネット(登録商標)・コネクタ、ユニバーサル・シリアル・バス)(USB)コネクタ、シリアル・ポート・コネクタ、パラレル・ポート・コネクタ等、任意の種類のネットワーク・コネクタであってよい。他の例では、ネットワーク・コネクタ213は無線ネットワーク・アダプタ及びアンテナを含んでいてよい。多くの例において、電気機器110はネットワーク・コネクタ213を用いてゲートウェイ機器150(図1)に結合することができる。
【0030】
アプリケーション固有機器217は、電気機器110が自身の設計された機能を実行するために必要とする他の任意の機器及び/又はアダプタを含んでいてよい。例えば、電気機器110は動作検出器であって、アプリケーション固有機器217は動作の検出に必要なセンサを含んでいてよい。多くの例において、アプリケーション固有機器217は、視覚的表示機能(例:モニタ又は液晶ディスプレイ(LCD))を有する任意の装置を含んでいない。多くの例において、視覚的表示装置の追加は、あまりに高価であるか又は電気機器110の主要な機能にとって不要である。従って、DHCP又は他のプロトコルを用いて電気機器が構成されている場合、ユーザに構成情報(例:電気機器110の内部又は外部IPアドレス)を提供する機構は一切存在しない。
【0031】
記憶モジュール216は、メモリと、読出し専用メモリ(ROM)及びランダムアクセスメモリ(RAM)の両方とを含んでいてよい。記憶モジュール216又はROMの非揮発性部分は、システムリセットの後で電気機器110(図1)を稼働状態に戻すのに適したブートコード・シーケンスにより符号化することができる。記憶モジュール216はまた、ハードディスク及び/又は他の種類の記憶装置を含んでいてよい。
【0032】
動作モジュール221は、動作して電気機器110の設計された機能性を提供すべく構成することができる。設定モジュール222は、電気機器110の設定及び構成を処理すべく構成することができる。登録モジュール223は、電気機器110に関する内部及び外部IPアドレス及び他の情報を登録するために参照サーバ170(図1)及び/又は登録サーバ190(図1)と通信すべく構成することができる。
【0033】
いくつかの例において、記憶モジュール216は、動作モジュール221、設定モジュール222、及び/又は登録モジュール223を保存することができ、これらのモジュールはコントローラ212を用いて実行することができる。図1、2の電気機器110が動作している間、記憶モジュール216に保存されたプログラム命令をコントローラ212により実行することができる。記憶モジュール216に保存されたプログラム命令の一部は、図8〜12について後述するように、システム100(図1)の他の要素間でデータを送信する方法の少なくとも一部を実行するのに適していてよい。同一又は異なる例において、図8〜12について後述するように、他の要素間でデータを送信する方法の少なくとも一部は、電気機器110内の回路により実装することができる。
【0034】
図3は、第1の実施形態による、データをブロードキャストするゲートウェイ機器150の背面図を示す。ゲートウェイ機器150は単に例示的であって、本明細書に示す実施形態に限定される訳ではない。ゲートウェイ機器150は、本明細書に特に図示又は記述しない多くの異なる実施形態又は例で利用できる。同一又は異なる実施形態において、ゲートウェイ機器150は、ネットワーク(例:インターネット)と内部クライアント・コンピュータ130(図1)と電気機器110(図1)の間の通信データ用のコンピュータ要素であると考えることができる。ゲートウェイ機器150は、コンピュータ又は電気機器をネットワークに接続するために用いる電気機器であってよい。例えば、ゲートウェイ機器150は、ルータ、ハブ、無線アクセスポイント、モデム−ルータ、VoIP(ボイス・オーバ・インターネット・プロトコル)モデム−ルータ、無線イーサネット(登録商標)・ブリッジ、及び無線ネットワーク・インターフェイス・カード(WNIC)のうち1個以上を含んでいてよい。
【0035】
ゲートウェイ機器150は、1個以上の回路基板(図示せず)、1個以上のネットワーク・コネクタ351、入力機器354、及び1個以上のアンテナ355を含むシャーシ352を含んでいてよい。アンテナ355は、電磁波を用いる情報の伝達又は送信(即ち無線ネットワーク)に用いることができる。ネットワーク・コネクタ351は、例えばイーサネット(登録商標)・コネクタ、汎用シリアル・バス(USB)コネクタ、シリアル・ポート・コネクタ、パラレル・ポート・コネクタ等、任意の種類のネットワーク・コネクタであってよい。一例において、ネットワーク・コネクタ351は、1個のADSL(非対称型デジタル加入者回線)コネクタ及び4個のイーサネット(登録商標)・ポートを含んでいる。
【0036】
シャーシ352内の回路基板(群)に含まれる要素の例の代表的なブロック図を図4に示す。図4に示す実施形態において、コントローラ456は、システム・バス457に結合されている。各種の実施形態において、コントローラ456のアーキテクチャは、各種の商業的に分散されたアーキテクチャの任意のものに準拠していてよい。他の例では、ゲートウェイ機器150(図3)はシステム・バス457を含んでおらず、ゲートウェイ機器150の構成要素はシステム・バス457と通信することができる。
【0037】
図4の実施形態において、システム・バス457はまた、読出し専用メモリ(ROM)、ランダムアクセスメモリ(RAM)、ハードディスク及び/又は他の記憶装置を含む記憶モジュール458に結合されている。また、1個以上のネットワーク・アダプタ459及び460、入力アダプタ461、及び他の入出力機器及びアダプタ462等、各種のI/O(入出力)機器をシステム・バス457に結合することができる。ネットワーク・アダプタ459はアンテナ(群)355に結合することができ、ネットワーク・アダプタ460はネットワーク・コネクタ351に結合することができる。ネットワーク・コネクタ351及びアンテナ(群)355は、各々ネットワーク・アダプタ460及び459を介して、コントローラ212(図2)に直接又はシステム・バス457を介して結合することができる。他の実施形態では、単一のネットワーク・アダプタを用いてこれらの入出力機器の全てを制御することができる。
【0038】
いくつかの例において、ネットワーク・アダプタ459は送信器463及び受信器464を含んでいてよい。送信器463は、ラジオ周波数又は他の無線送信器であってよい。受信器464は、ラジオ周波数又は他の無線受信器であってよい。多くの実施形態において、送信器463及び受信器464はラジオを含んでいるか又は自身がラジオであってもよい。
【0039】
図1及び図3〜4のゲートウェイ機器150が動作している間、記憶モジュール458に保存されたプログラム命令がコントローラ456により実行される。記憶モジュール458に保存されたプログラム命令の一部は、図8〜12について後述するように、システム100(図1)の他の要素間でデータを送信する方法の少なくとも一部を実行するのに適していてよい。同一又は異なる実施例において、図8〜12について後述するように、他の要素間でデータを送信する方法の少なくとも一部は、ゲートウェイ機器150内の回路により実装することができる。
【0040】
図5は、第1の実施形態による、内部クライアント・コンピュータ130のブロック図を示す。内部クライアント・コンピュータ130は単に例示的であって、本明細書に示す実施形態に限定される訳ではない。内部クライアント・コンピュータ130は、本明細書に特に図示又は記述しない多くの異なる実施形態又は例で利用できる。内部クライアント・コンピュータ130は、1個以上の回路基板(図示せず)、USB(ユニバーサル・シリアル・バス)ポート542、コンパクトディスク読み出し専用メモリ(CD−ROM)及び/又はデジタル・ビデオ・ディスク(DVD)ドライブ532、及びハードディスク534を含むシャーシ535を含んでいる。
【0041】
シャーシ535内の回路基板に含まれる要素の代表的なブロック図を図6に示す。図6のコントローラ640は、図6のシステム・バス644に結合されている。各種の実施形態において、コントローラ640のアーキテクチャは、各種の商業的に分散されたアーキテクチャファミリの任意のものに準拠していてよい。
【0042】
システム・バス644はまた、読出し専用メモリ(ROM)及びランダムアクセスメモリ(RAM)の両方を含むメモリ638に結合されている。メモリ638又はROMの非揮発性部分は、システムリセットの後で内部クライアント・コンピュータ130(図1)を稼働状態に戻すのに適したブートコード・シーケンスにより符号化することができる。また、メモリ638は基本入出力システム(BIOS)等のマイクロコードを含んでいてよい。
【0043】
図5〜6に示す実施形態において、ディスク・コントローラ634、グラフィック・アダプタ649、ビデオ・コントローラ648、キーボード・アダプタ643、マウス・アダプタ647、ネットワーク・アダプタ646、及び他の入出力機器及びアダプタ645等、各種の入出力機器をシステム・バス644に結合することができる。キーボード・アダプタ643及びマウス・アダプタ647は各々キーボード536(図5、6)及びマウス537(図5、6)に結合されている。図6ではグラフィック・アダプタ649及びビデオ・コントローラ648を別個の装置として示しているが、他の実施形態ではビデオ・コントローラ648はグラフィック・アダプタ649に組込まれていてよく、又は逆であってもよい。ビデオ・コントローラ648は、内部クライアント・コンピュータ130のモニタ538(図5、6)に画像を表示すべくモニタ538(図5、6)をリフレッシュするのに適している。ディスク・コントローラ634は、ハードディスク534(図5、6)、CD−ROM又はDVDドライブ532(図5、6)、及びUSBポート542(図5、6)を制御することができる。他の実施形態では、異なる装置を用いてこれらの機器を別々に制御することができる。
【0044】
ネットワーク・アダプタ646は、1個以上のアンテナ631に結合することができる。いくつかの実施形態において、ネットワーク・アダプタ646は、内部クライアント・コンピュータ130(図1)の拡張ポート(図示せず)に挿入又は結合されたWNIC(無線ネットワーク・インターフェイス制御装置)カード629の一部である。他の実施形態では、WNICカード629は、内部クライアント・コンピュータ130(図1)に組込まれた無線ネットワーク・カードである。無線ネットワーク・アダプタは、無線イーサネット(登録商標)能力をマザーボード・チップセット(図示せず)に一体化することにより内部クライアント・コンピュータ130に組込まれるか、又はPCI(周辺機器相互接続器)又はPCIエクスプレス・バスを介して接続された専用の無線イーサネット(登録商標)・チップ(図示せず)を介して実装することができる。いくつかの例において、各々のネットワーク・アダプタ646は送信器633及び受信器635を含んでいてよい。送信器633は、ラジオ周波数又は他の無線送信器であってよい。受信器635は、ラジオ周波数又は他の無線受信器であってよい。多くの実施形態において、送信器633及び受信器635はラジオを含んでいるか又は自身がラジオであってもよい。他の実施形態では、ネットワーク・アダプタ646は有線ネットワーク・アダプタであってよい。
【0045】
図1及び図5、6の内部クライアント・コンピュータ130が動作している間、USBポート542に結合されたUSBドライブ、CD−ROM及び/又はDVDドライブ532のCD−ROM又はDVD、ハードディスク534、又はメモリ638(図6)に保存されたプログラム命令がコントローラ640(図6)により実行される。これらの機器に保存されたプログラム命令の一部は、図5〜8について後述するように、ネットワーク(例:インターネット)と内部クライアント・コンピュータ130と電気機器110の間でデータを送信する方法の少なくとも一部を実行するのに適している。同一又は異なる実施例において、ネットワークと内部クライアント・コンピュータ130と電気機器110の間でデータを送信する方法の少なくとも一部は、図5〜8について後述するように、内部クライアント・コンピュータ130内の回路により実装することができる。
【0046】
各種の実施形態において、外部クライアント・コンピュータ131は内部クライアント・コンピュータ130と同様又は同一であってよい。
【0047】
図7は、第1の実施形態による、登録サーバ190の例示的な実施例のブロック図を示す。登録サーバ190は単に例示的であって、本明細書に示す実施形態に限定される訳ではない。登録サーバ190は、本明細書に特に図示又は記述しない多くの異なる実施形態又は例で利用できる。
【0048】
登録サーバ190は、いくつかの例において2個の主要な機能を実行することができる。第1の機能は、電気機器110(図1)が提供する登録情報を受信することである。当該情報を受信したならば、登録サーバ190は、電気機器110及び/又はゲートウェイ機器150が提供する要求元装置(電気機器110即ち、外部IPアドレスがゲートウェイ機器150の外部IPアドレスである電気機器110)の外部IPアドレス(又はソースIPアドレス)と共に、電気機器110及び/又はゲートウェイ手段150が提供する同一要求元装置の内部IPアドレス、及び登録情報内に含まれる他の任意の一意な識別情報を保存する。いくつかの例において、電気機器110は自身の外部IPアドレスを提供することができる。他の例では、登録サーバ190は、電気機器110からのTCP/IPパケットのヘッダ情報から電気機器110の外部IPアドレスを特定することができる。
【0049】
登録サーバ190の第2の機能は、一種のDNSサーバとして動作することである。従来のDNSサーバは、保存された外部IPアドレスを、他に入力が無い照会要求の結果として単に提供するだけである。一方、登録サーバ190は、要求元クライアント・コンピュータ(例:内部クライアント・コンピュータ130及び/又は外部クライアント・コンピュータ131)からMACアドレス(又は他の任意の一意な識別情報)を受信して、要求元クライアント・コンピュータのMACアドレス(又は他の任意の一意な識別情報)及び見かけの外部ソースIPアドレスを調べることができる。要求元クライアント・コンピュータの見かけの外部ソースIPアドレスを用いて、要求元コンピュータに返送するべき登録済み電気機器(例:電気機器110)に関する情報を特定する。いくつかの例において、要求元クライアント・コンピュータはまた、セキュリティ目的で認証情報(例:ユーザ名及びパスワード)を提供することが求められる。
【0050】
このアプローチは、外部公共DNSサーバ機構を用いて、2個のIPアドレスを単一のDNSホスト名エントリに登録可能な追加的機能を加えることができる。登録サーバ190は、照会に応答して返送するべき適当なIPアドレスを特定すべく構成することができる。
【0051】
動的に割り当てられたIPアドレスを返送する他のシステム及び方法は、ローカル・ネットワーク内に第2層DNSサーバを導入して、動的に割り当てられたIPアドレスの発見を可能にする。固有電気機器にアクセスするためにこれらの他の方法を用いて、外部クライアント(例:ローカル・ネットワーク外の装置)は、最初にローカル・ネットワークアドレスを参照し、次いで内部参照サーバに照会して固有電気機器の内部IPアドレスを特定する必要がある。これに対し、本明細書に記述するシステム及び機器は、ローカル・ネットワーク内の各電気機器が外部参照サーバに自身を登録する(又はゲートウェイ機器等の第3の機器が電気機器を登録する)ことを許す。従って、本明細書に記述するシステム及び方法により、1回の参照で電気機器110のIPアドレス(複数可)を見つけることができる。
【0052】
更に、第2層DNSサーバを用いるこれらの他のシステム及び方法では、ネットワーク内の全てのノード(即ち、内部クライアント・コンピュータ、電気機器等)は、システム又は方法を機能させるために自身の主要なDNSサーバ記録をローカル・ネットワークの内部DNSサーバに関連付けなければならない。当該内部DNSサーバが何らかの理由で喪失された(例:クラッシュ、電源遮断等)場合、これら他の装置がドメイン名を解決する能力を有していないため、ローカル・ネットワーク上の全ての内部ノードもまた機能停止するであろう。これに対し、本明細書に記述するシステム及び方法は、ローカル・ネットワークの内部構成を修復したり、より堅牢な公共システムに依存したりする必要がない。
【0053】
再び図7を参照するに、多くの例において、登録サーバ190(即ち、サービス提供機器)は、1個以上の電気機器に関する情報(例:内部IPアドレス、及び/又は外部IPアドレス)を提供すべく構成することができる。登録サーバ190は、(a)少なくとも1個の入力機器754、(b)少なくとも1個の入力アダプタ761、(c)少なくとも1個のネットワーク・アダプタ760、(d)少なくとも1個のネットワーク・コネクタ751、(e)少なくとも1個のコントローラ756、(f)他の入出力機器及びアダプタ762、(g)記憶モジュール758、(h)コントローラ756上で動作すべく構成されたセキュリティ・モジュール771、(i)コントローラ756上で動作すべく構成された登録モジュール772、(j)コントローラ756上で動作すべく構成された要求モジュール773、及び(k)コントローラ756上で動作すべく構成された返送モジュール774を含んでいてよい。
【0054】
セキュリティ・モジュール771は、認証情報が正しいか否かを判定すべく構成することができる。各種の実施形態おいて、セキュリティ・モジュール771は、クライアント・コンピュータが提供する認証情報が、保存された電気機器110の認証情報に一致するか否かを判定することができる。例えば、セキュリティ・モジュール771は、ユーザ名及びパスワードに基づいてユーザを認証することができる。即ち、セキュリティ・モジュール771は、クライアント・コンピュータが提供する認証情報のユーザ名及びパスワードが、登録サーバにより保存されている電気機器110のユーザ名及びパスワードと同一である場合、ユーザを認証することができる。
【0055】
登録モジュール772は、1個以上の電気機器(例:電気機器110)を登録するために少なくとも1個の要求を受信すべく構成することができる。いくつかの例において、電気機器の登録を求める要求は、当該電気機器のMACアドレス(又は他の任意の一意な識別情報)、内部IPアドレス、及び外部IPアドレスを登録すべく少なくとも1個の要求を含んでいてよい。記憶モジュール758は、当該1個以上の電気機器のMACアドレス(又は他の任意の一意な識別情報)、内部IPアドレス、及び外部IPアドレスを保存すべく構成することができる。同一又は異なる実施例において、登録を求める要求はまた、認証情報を含んでいてよい。
【0056】
要求モジュール773は、1個以上の電気機器に関する情報を求める1個以上の要求を1個以上のクライアント・コンピュータから受信すべく構成することができる。要求モジュール773は更に、要求元クライアント・コンピュータの外部IPアドレスを特定すべく構成することができる。例えば、要求モジュール773は、要求元クライアント・コンピュータからTCP/IPパケットのヘッダを調べることにより、要求元クライアント・コンピュータの外部IPアドレスを特定することができる。
【0057】
返送モジュール774は、クライアント・コンピュータ(例:外部クライアント・コンピュータ131)の外部IPアドレスが電気機器110の外部IPアドレスと異なる場合、電気機器110の外部IPアドレスを返送すべく構成することができる。更に、返送モジュール774は、第1のクライアント・コンピュータ(即ち内部クライアント・コンピュータ130)の外部IPアドレスが電気機器110の外部IPアドレスと同一である場合、電気機器110に関する情報を求める要求をゲートウェイ機器150へリダイレクトすべく構成することができる。他の例では、返送モジュール774は、要求元クライアント・コンピュータの外部IPアドレスの如何に拘わらず、電気機器110に関する情報を返送することができる。
【0058】
本明細書に用いる「サーバ」は、単一のコンピュータ、単一のサーバ、又はサーバのクラスタ又は集合を指す場合がある。典型的には、サーバのクラスタ又は集合は、クライアント・コンピュータ(例:電気機器110、内部クライアント・コンピュータ130、及び/又は外部クライアント・コンピュータ131)による要求が単一のサーバ又はコンピュータ合理的な能力を超えている場合に用いることができる。多くの実施形態において、サーバのクラスタ又は集合におけるサーバは、クライアント・コンピュータの観点からは互いに代替可能であって、同一又は異なる場所に配置されていてよい。更に、サーバは内部及び/又は外部メモリを有していてよい。
【0059】
登録サーバ190が単一のサーバである場合、登録モジュール772、要求モジュール773、及び返送モジュール774を含んでいてよい。他の例では、第1のサーバがこれらのモジュールの第1の部分を含み、1個以上の第2のサーバがこれらのモジュールの第2の、恐らくは重複する部分を含んでいてよい。これらの例において、登録サーバ190は、第1のサーバ及び1個以上の第2のサーバの組み合わせを含んでいてよい。
【0060】
いくつかの例において、記憶モジュール758は、1個以上の電気機器に関する情報を保存することができる。いくつかの例において、記憶モジュールは、例えば記録又はデータの構造化された集合を保存することができる。例えば、1個以上の電気機器に関する情報は、XML(拡張可能マークアップ言語)データベース、MySQLデータベース、又はOracle(登録商標)データベースとして保存することができる。同一又は異なる実施形態において、1個以上の電気機器に関する情報は、個々のデータファイルの検索可能なグループに保存することができる。
【0061】
他の実施形態を参照するに、図8は第1のサーバを用いて1個以上の電気機器に関する情報を配信する方法800の例示的な実施形態のフロー図を示す。方法800はまた、少なくとも1個の電気機器に関する情報を特定する方法と考えることもできる。方法800は単に例示的であって、本明細書に示す実施形態に限定される訳ではない。方法800は、本明細書に特に図示又は記述しない多くの異なる実施形態又は例で利用できる。いくつかの実施形態において、方法800の動作、プロシージャ、及び/又はプロセスは、図示する順序で実行することができる。他の実施形態では、方法800の動作、プロシージャ、及び/又はプロセスは他の任意の適切な順序で実行することができる。更に他の実施形態では、方法800の動作、プロシージャ、及び/又はプロセスの1個以上を組み合わせてもスキップしてもよい。
【0062】
図8を参照するに、方法800は、電気機器の認証情報を提供する動作810を含んでいる。いくつかの例において、認証情報は電気機器のユーザに提供される。いくつかの例において、電気機器は、図1の電気機器110と同様又は同一であってよい。認証情報は、ユーザ名又はパスワードの少なくとも一方を含んでいてよい。
【0063】
いくつかの実施形態において、電気機器のユーザは、電気機器に関する認証情報を受信することができる。例えば、認証情報は、電気機器の包装に含めることができる。別の例において、電気機器のユーザは、情報を要求する(例えば電気機器の製造業者又は販売業者のウェブサイト上で情報を要求する)ことができ、例えば製造業者又は販売業者が認証情報を提供することができる。更に別の例において、電気機器を用いてユーザ名又はパスワードの少なくとも一方を生成することができる。更にまた別の例において、電気機器が所定の認証情報をユーザに提供することができる。
【0064】
図8の方法800は続いて、電気機器を設定する動作815を実行する。各種の実施形態において電気機器を設定するステップは、電気機器をゲートウェイ機器に結合して、電気機器に固有の任意の必要な設定ルーチンを実行するステップを含んでいてよい。電気機器は、ゲートウェイ機器に結合された後で、ゲートウェイ機器(又は別のネットワーク装置)から、内部IPアドレスの割り当てを要求することができる。例えば、内部IPアドレスの割り当ては、DHCPを用いて実行することができる。いくつかの例において、設定モジュール(例:設定モジュール222(図2))を用いて電気機器の設定を容易にすることができる。
【0065】
設定プロセスの終了後、いくつかの例において、電気機器に内部IPアドレスが割り当てられるが、電気機器に視覚的なユーザ・インターフェイスが無ければ、電気機器のユーザは新規IPアドレスを特定する簡単な方法を得られない。方法800の残りは、ユーザがコンピュータ、電気機器、又はゲートウェイ機器の専有メニュー又は画面をナビゲートすることなく電気機器の新規IPアドレスを特定する簡単な方法を提供する。
【0066】
続いて、図8の方法800は、電気機器を登録する動作820を含んでいる。いくつかの例において、電気機器に関する情報を登録サーバで登録することができる。例えば、電気機器及び登録サーバは、図1の電気機器110及び登録サーバ190と同様又は同一であってよい。図9は、第1の実施形態による、電気機器を登録する動作820の例示的な実施形態のフロー図を示す。
【0067】
図9を参照するに、動作820は、電気機器の登録を求める要求を登録サーバに伝達するプロシージャ905を含んでいる。多くの例において、電気機器は、インターネット又は他の通信ネットワークを介して電気機器の登録を求める要求を登録サーバに伝達することができる。いくつかの例において、電気機器は、登録要求の一部として、自身のMACアドレス、内部IPアドレス、外部IPアドレス、及び/又は他の一意な識別情報を含んでいてよい。いくつかの例において、電気機器は、当該情報をリアルタイム且つ自動的に登録サーバに伝達する。同一又は異なる例において、登録要求はまた、電気機器に関連付けられた認証情報を含んでいてよい。
【0068】
図9の動作820は続いて、電気機器の登録を求める要求を受信するプロシージャ915を実行する。いくつかの例において、登録サーバは、電気機器から登録要求を受信することができる。受信された登録要求は、第1の電気機器のMACアドレス、内部IPアドレス、外部IPアドレス、及び/又は他の一意な識別情報を含んでいてよい。他の例では、登録を求める要求は、MACアドレス及び内部IPアドレスを含んでいる、外部IPアドレスは含んでいない。これらの例において、登録サーバは、標準TCP/IPパケットの一部として転送されたヘッダ又は他の情報を調べることにより外部IPアドレスを特定することができる。同一又は異なる例において、登録要求はまた、電気機器に関連付けられた認証情報を含んでいてよい。いくつかの例において、登録モジュール(例:図7の登録モジュール772)は少なくともプロシージャ915の一部を処理することができる。
【0069】
続いて、図9の動作820は、電気機器の登録を求める要求を処理するプロシージャ925を含んでいる。いくつかの実施形態において、プロシージャ925は、電気機器のMACアドレス、内部IPアドレス、外部IPアドレス、及び/又は他の一意な識別情報を保存するステップを含んでいてよい。同一又は異なる例において、登録サーバはまた、電気機器に関連付けられた認証情報を保存することができる。例えば、登録サーバは、電気機器の登録情報を記憶モジュールに保存することができる。各種の例において、当該記憶モジュールは、図7の記憶モジュール758と同様又は同一であってよい。いくつかの例において、登録モジュール(例:図7の登録モジュール772)は少なくともプロシージャ925の一部を処理することができる。プロシージャ925の後、動作820を終了する。
【0070】
各種の実施形態において、動作820を繰り返して異なる電気機器を登録することができる。例えば、動作820を実行して第1の電気機器を登録し、2回以上繰り返して2個以上の電気機器を登録することができる。
【0071】
再び図8を参照するに、図8の方法800は続いて、登録サーバのアドレスを特定する動作825を実行する。いくつかの例において、クライアント・コンピュータ(例:図1の内部クライアント・コンピュータ130又は外部クライアント・コンピュータ131)は、登録サーバに登録された電気機器に関する情報の要求を望むことができるが、クライアント・コンピュータは登録サーバのIPアドレスを必要とする。動作825において、クライアント・コンピュータは、登録サーバのIPアドレスを求めて参照サーバに要求を送信することにより、登録サーバのIPアドレスを特定することができる。参照サーバは、登録サーバのIPアドレスをクライアント・コンピュータに返送することができる。各種の例において、クライアント・コンピュータは、登録サーバのIPアドレスを取得すべく参照サーバにDNS(ドメイン・ネーム・サーバ)参照要求を送信することができる。多くの実施形態において、当該参照サーバは図1の参照サーバ170と同様又は同一であってよい。
【0072】
登録サーバのIPアドレスを特定した後、図8の方法800は続いて、電気機器に関する情報を求める要求を伝達する動作830を実行する。多くの実施形態において、クライアント・コンピュータ(例:図1の内部クライアント・コンピュータ130又は外部クライアント・コンピュータ131)は、電気機器の内部IPアドレス又は外部IPアドレスの少なくとも一方を登録サーバに照会することができる。いくつかの例において、クライアント・コンピュータは、電気機器に関する情報を求める要求をインターネット及び/又は1個以上の他のネットワークを介して登録サーバに送信することができる。いくつかの例において、情報を求める要求は、電気機器のMACアドレス又は他の一意な識別情報を含んでいてよい。
【0073】
続いて、図8の方法800は、電気機器に関する情報を求める要求を処理する動作835を含んでいる。図10は、第1の実施形態による、電気機器に関する情報を求める要求を処理する動作835の例示的な実施形態のフロー図を示す。
【0074】
図10を参照するに、動作835は、電気機器が登録されているか否かを判定するプロシージャ1060を含んでいる。いくつかの例において、登録サーバは、登録された電気機器に関する保存された情報を検索して特定の電気機器が登録サーバに登録されているか否かを判定することにより、電気機器が登録されているか否かを判定することができる。各種の実施形態において、登録サーバの要求モジュールは、記憶モジュールに電気機器のMACアドレス又は他の一意な識別情報について何らかの情報が存在するか否かを判定することができる。いくつかの例において、要求モジュール(例:図7の要求モジュール773)は少なくともプロシージャ1060の一部を実行することができる。電気機器が登録サーバに登録されていない場合、図10の動作835における次のプロシージャはプロシージャ1061である。電気機器が登録サーバに登録されている場合、図10の動作835における次のプロシージャはプロシージャ1062である。
【0075】
プロシージャ1061は、そのような電気機器が登録されていない旨をクライアント・コンピュータに伝達する。要求モジュールが、情報を要求された電気機器が登録サーバに登録されていないと判定した場合、返送モジュールは、当該特定の電気機器に関する情報が利用できない旨をクライアント・コンピュータに伝達することができる。いくつかの例において、返送モジュール(例:図7の返送モジュール774)は少なくともプロシージャ1061の一部を実行することができる。プロシージャ1061の後でそのような電気機器が登録されていない場合、動作835(図8、10)及び方法800(図8)を終了する。
【0076】
プロシージャ1062は、クライアント・コンピュータを認証する。いくつかの例において、セキュリティを強化すべく、電気機器に関する情報をクライアント・コンピュータのユーザに提供する前に、クライアント・コンピュータの認証を求めることができる。図11は、第1の実施形態による、クライアント・コンピュータを認証するプロシージャ1062の例示的な実施形態のフロー図を示す。いくつかの例において、セキュリティ・モジュール(例:図7のセキュリティ・モジュール771)は少なくともプロシージャ1062の一部を実行することができる。
【0077】
図11を参照するに、プロシージャ1062は、クライアント・コンピュータから認証情報の提供を要求するプロセス1171を含んでいる。いくつかの例において、要求された認証情報は、ユーザ名又はパスワードの少なくとも一方を含んでいてよい。
【0078】
次に、図11のプロシージャ1062は、認証情報を第1のサーバに伝達するプロセス1172を含んでいる。いくつかの例において、クライアント・コンピュータは、登録サーバにユーザ名又はパスワードの少なくとも一方を提供することができる。
【0079】
図11のプロシージャ1062は続いて、クライアント・コンピュータのユーザの認証情報を受信するプロセス1173を実行する。いくつかの例において、登録サーバの要求元モジュール又は返送モジュールは、クライアント・コンピュータから認証情報を受信することができる。
【0080】
続いて、図11のプロシージャ1062は、認証情報が正しいか否かを判定するプロセス1174を含んでいる。各種の実施形態において、登録サーバのセキュリティ・モジュールは、クライアント・コンピュータが提供する認証情報が、電気機器の保存された認証情報に一致するか否かを判定することができる。例えば、セキュリティ・モジュールは、ユーザ名及びパスワードに基づいてユーザを認証することができる。即ち、登録サーバは、クライアント・コンピュータが提供する認証情報のユーザ名及びパスワードが、登録サーバに保存された電気機器のユーザ名及びパスワードと同一であると判定された場合、ユーザを認証することができる。認証情報が正しい場合、プロシージャ1062は終了し、次のプロシージャは図10のプロシージャ1063である。認証情報が正しくない場合、図11のプロシージャ1062における次のプロセスはプロセス1175である。
【0081】
プロセス1175は、認証情報が正しくないことをユーザに通知する。いくつかの例において、登録サーバは、認証情報が正しくなく、且つ登録サーバが電気機器に関する情報を求める要求を処理できない旨をクライアント・コンピュータに伝達することができる。いくつかの実施形態において、登録サーバは、要求を拒否する前に正しい認証情報を提出すべくユーザに1個以上の追加的な試みをさせることができる。プロセス1175の後、プロシージャ1062、動作835(図8、10)、及び方法800(図8)が終了する。
【0082】
他の実施形態では、登録サーバは、電気機器に関する情報を提供する前にクライアント・コンピュータのユーザの認証を要求しない。これらの例において、図10のプロシージャ1062を飛ばすことができる。
【0083】
再び図10を参照するに、動作835は電気機器に関する要求された情報を提供するプロシージャ1063を含んでいる。図12は、第1の実施形態による、電気機器に関する要求された情報を提供するプロシージャ1063の例示的な実施形態のフロー図を示す。いくつかの例において、返送モジュール(例:図7の返送モジュール774)は少なくともプロシージャ1063の一部を実行することができる。
【0084】
図12を参照するに、プロシージャ1063は、クライアント・コンピュータと電気機器が同一ローカル・ネットワークに存在するか否かを判定するプロセス1271を含んでいる。クライアント・コンピュータと電気機器が同一内部ネットワークに存在するか否かに応じて、異なる情報がクライアント・コンピュータに提供され、且つ異なるエンティティ(例:登録サーバ190又はゲートウェイ機器150)により提供される場合がある。いくつかの例において、クライアント・コンピュータと電気機器の外部IPアドレスを比較して、クライアント・コンピュータと電気機器が同一ローカル・ネットワークに存在するか否かを判定することができる。他の実施形態では、他の機構を用いてクライアント・コンピュータと電気機器が同一ローカル・ネットワークに存在するか否かを判定することができる。
【0085】
外部IPアドレスが同一である場合、登録サーバはクライアント・コンピュータと電気機器が同一ローカル・ネットワークに存在すると結論でき、図12のプロシージャ1063の次のプロセスはプロセス1273である。電気機器とクライアント・コンピュータの外部IPアドレスが異なる場合、図12のプロシージャ1063の次のプロセスはプロセス1272である。
【0086】
プロセス1272は登録情報を提供する。いくつかの例において、クライアント・コンピュータと電気機器が同一ローカル・ネットワークに存在しない場合、登録サーバは電気機器(例:電気機器110)の外部IPアドレスをクライアント・コンピュータ(例:外部クライアント・コンピュータ131)に返送することができる。プロセス1272で登録情報を提供した後、プロシージャ1063及び動作835(図8、10)は終了する。
【0087】
プロセス1273は、電気機器に関する情報を求める要求をゲートウェイ機器へリダイレクトする。多くの例において、登録サーバは、クライアント・コンピュータの外部IPアドレスが電気機器の外部IPアドレスと同一である場合、電気機器に関する情報を求める要求をゲートウェイ機器へリダイレクトすることができる。ゲートウェイ機器は次いで、内部IPアドレスを提供することができる。他の実施形態では、登録サーバは情報を提供することができ、プロセス1273は不要である。
【0088】
続いて、図12のプロシージャ1063は、登録情報を提供するプロセス1274を含んでいる。いくつかの例において、クライアント・コンピュータと電気機器が同一内部ネットワークに存在する場合、ゲートウェイ機器は電気機器の内部IPアドレスをクライアント・コンピュータ(例:内部クライアント・コンピュータ130)に返送することができる。プロセス1274の後、プロシージャ1063及び動作835(図8、10)は、終了する。
【0089】
再び図8を参照するに、方法800は続いてクライアント・コンピュータから電気機器にアクセスする動作840を実行する。いくつかの例において、クライアント・コンピュータは、電気機器の内部IPアドレス又は外部IPアドレスの少なくとも一方を用いて電気機器にアクセスすることができる。
【0090】
本発明について特定の実施形態を参照しながら記述してきたが、本発明の趣旨又は範囲から逸脱することなく各種の変型を行うことができる点が当業者には理解されよう。従って、本発明の実施形態の開示は本発明の範囲を示すことを意図しており、本発明を限定することは意図していない。本発明の範囲は添付の請求項が定める範囲によってのみ限定されることを意図している。例えば、図8の動作810,815,820,825,830,835,840、図9のプロシージャ905,915,925、プロシージャ1060,1061,1062,1063、プロセス1171,1172,1173,1174,1175、プロセス1271,1272,1273,1274は、多くの異なる動作及びプロシージャを含み、多くの異なるモジュールにより多くの異なる順序で実行されてよく、図1の任意の要素は変更されてよく、これらの実施形態の特定のものについての上述の議論は必ずしも全ての可能な実施形態の完全に記述している訳ではない。
【0091】
任意の特定の請求項で権利請求された全ての要素は、当該特定請求項で権利請求された実施形態に必須である。従って、1個以上の権利請求された要素の代替は手直しではなく再構築からなる。また、利点、その他の効果、及び課題の解決策は、特定の実施形態に関して記述されている。これらの利点、効果、課題の解決策、及び何らかの利点、効果、解決策をもたらすか又はより顕著にする任意の要素又は複数の要素は、しかし、そのような利点、効果、解決策、又は要素が請求項に記述されていない限り、いずれかの又は全ての請求項にとって必須、必要、又は本質的な特徴又は要素であると解釈すべきでない。
【0092】
更に、本明細書に開示する実施形態及び限界は、当該実施形態及び/又は限界が、(1)請求項で明示的に権利請求されていない、及び(2)均等論の下で請求項の明示的な要素及び/又は限界の等価物であるか又は潜在的に等価物である場合、公有の原則の下で一般公開されない。
この明細書および添付図面の記載から抽出され得る特徴を以下に例示的に列記する。
A1.第1のサーバを用いて1個以上の電気機器に関する情報を配信する方法であって、前記1個以上の電気機器の各々が、一意な識別情報、内部IPアドレス、及び外部IPアドレスを有し、前記方法が、
前記1個以上の電気機器のうち第1の電気機器の登録を求める第1の要求、即ち前記1個以上の電気機器のうち前記第1の電気機器の前記一意な識別情報、前記内部IPアドレス、及び前記外部IPアドレスを含む第1の登録要求を前記第1のサーバで受信するステップと、
前記1個以上の電気機器のうち前記第1の電気機器の前記一意な識別情報、前記内部IPアドレス、及び前記外部IPアドレスを前記第1のサーバに保存するステップと、
前記1個以上の電気機器のうち前記第1の電気機器に関する情報を求める第1の要求を第1のクライアント・コンピュータから前記第1のサーバで受信するステップと、
前記第1のサーバを用いて前記1個以上の電気機器のうち前記第1の電気機器の前記外部IPアドレスを特定するステップと、
前記第1のクライアント・コンピュータの外部IPアドレスが前記1個以上の電気機器のうち前記第1の電気機器の前記外部IPアドレスと同一である場合、前記情報を求める前記第1の要求を第1のゲートウェイ機器へリダイレクトするステップと、
前記第1のクライアント・コンピュータの前記外部IPアドレスが前記1個以上の電気機器のうち前記第1の電気機器の前記外部IPアドレスと異なる場合、前記1個以上の電気機器のうち前記第1の電気機器の前記外部IPアドレスを返送するステップと、
を含むことを特徴とする方法。
A2.前記第1のクライアント・コンピュータの前記外部IPアドレスが前記1個以上の電気機器のうち前記第1の電気機器の前記外部IPアドレスと同一である場合、前記第1のゲートウェイ機器を用いて、前記1個以上の電気機器のうち前記第1の電気機器の内部IPアドレスを返送するステップを更に含むことを特徴とするA1記載の方法。
A3.前記第1のクライアント・コンピュータからの第1の認証情報の提供を要求するステップと、
前記情報を求める前記第1の要求をリダイレクトするか、又は前記1個以上の電気機器のうち前記第1の電気機器の前記外部IPアドレスを返送する前に、前記第1の認証情報に基づいて前記第1のクライアント・コンピュータを認証するステップと、
を更に含むことを特徴とするA1又はA2記載の方法。
A4.前記1個以上の電気機器のうち前記第1の電気機器の登録を求める前記第1の要求を前記第1のサーバで受信するステップは、更に、
前記1個以上の電気機器のうち前記第1の電気機器から第2の認証情報を受信するステップを含み、
前記第1の認証情報が第1のユーザ名及び第1のパスワードを含み、
前記第2の認証情報が第2のユーザ名及び第2のパスワードを含み、
前記第1のクライアント・コンピュータを認証するステップは、
前記第1の認証情報の第1のユーザ名及び第1のパスワードが前記第2の認証情報の第2のユーザ名及び第2のパスワードと異なっていなければ前記第1のクライアント・コンピュータを認証するステップを含む、
ことを特徴とするA3記載の方法。
A5.前記1個以上の電気機器のうち前記第1の電気機器のユーザに前記第2の認証情報を提供するステップを更に含むことを特徴とするA4記載の方法。
A6.前記第1のサーバのIPアドレスを求める要求を前記第1のクライアント・コンピュータから受信するステップと、
前記第1のサーバの前記IPアドレスを前記第1のクライアント・コンピュータに提供するステップと、
を更に含むことを特徴とするA1、A2、A3、A4、及び、A5のいずれか1項記載の方法。
A7.ローカル・ネットワークは、前記第1のゲートウェイ機器、前記第1のクライアント・コンピュータ、及び前記1個以上の電気機器のうち前記第1の電気機器を含み、
前記第1のサーバは、前記ローカル・ネットワークの一部ではない、
ことを特徴とするA1、A2、A3、A4、A5、及び、A6のいずれか1項記載の方法。
A8.ローカル・ネットワークは、前記第1のゲートウェイ機器及び前記1個以上の電気機器のうち前記第1の電気機器を含み、
前記第1のサーバ及び前記第1のクライアント・コンピュータは、前記ローカル・ネットワークの一部ではない、
ことを特徴とするA1、A2、A3、A4、A5、及び、A6のいずれか1項記載の方法。
A9.前記1個以上の電気機器のうち第2の電気機器の登録を求める第2の要求、即ち前記1個以上の電気機器のうち前記第2の電気機器の前記一意な識別情報、前記内部IPアドレス、及び前記外部IPアドレスを含む第2の登録要求を受信するステップと、
前記1個以上の電気機器のうち前記第2の電気機器の前記一意な識別情報、前記内部IPアドレス、及び前記外部IPアドレスを前記第1のサーバに保存するステップと、
を更に含むことを特徴とするA1、A2、A3、A4、A5、A6、A7、及び、A8のいずれか1項記載の方法。
A10.前記1個以上の電気機器のうち前記第2の電気機器に関する情報を求める第2の要求を前記第1のクライアント・コンピュータから前記第1のサーバで受信するステップと、
前記第1のサーバを用いて、前記1個以上の電気機器のうち前記第2の電気機器の前記外部IPアドレスを特定するステップと、
前記第1のクライアント・コンピュータの外部IPアドレスが前記1個以上の電気機器のうち前記第2の電気機器の前記外部IPアドレスと同一である場合、前記情報を求める前記第2の要求を前記第1のゲートウェイ機器へリダイレクトするステップと、
前記第1のクライアント・コンピュータの前記外部IPアドレスが前記1個以上の電気機器のうち前記第2の電気機器の前記外部IPアドレスと異なる場合、前記1個以上の電気機器のうち前記第2の電気機器の前記外部IPアドレスを返送するステップと、
を更に含むことを特徴とするA9記載の方法。
A11.前記1個以上の電気機器のうち前記第2の電気機器に関する情報を求める第2の要求を第2のクライアント・コンピュータから前記第1のサーバで受信するステップと、
前記第1のサーバを用いて、前記1個以上の電気機器のうち前記第2の電気機器の前記外部IPアドレスを特定するステップと、
前記第2のクライアント・コンピュータの外部IPアドレスが前記1個以上の電気機器のうち前記第2の電気機器の前記外部IPアドレスと同一である場合、前記情報を求める前記第2の要求を第2のゲートウェイ機器へリダイレクトするステップと、
前記第2のクライアント・コンピュータの前記外部IPアドレスが前記1個以上の電気機器のうち前記第2の電気機器の前記外部IPアドレスと異なる場合、前記1個以上の電気機器のうち前記第2の電気機器の前記外部IPアドレスを返送するステップと、
を更に含むことを特徴とするA9記載の方法。
A12.前記1個以上の電気機器のうち前記第1の電気機器に関する情報を求める第2の要求を第2のクライアント・コンピュータから第1のサーバで受信するステップと、
前記第1のサーバを用いて前記1個以上の電気機器のうち前記第1の電気機器の前記外部IPアドレスを特定するステップと、
前記第2のクライアント・コンピュータの外部IPアドレスが前記1個以上の電気機器のうち前記第1の電気機器の前記外部IPアドレスと同一である場合、前記情報を求める前記第2の要求を前記第1のゲートウェイ機器へリダイレクトするステップと、
前記第2のクライアント・コンピュータの前記外部IPアドレスが前記1個以上の電気機器のうち前記第1の電気機器の前記外部IPアドレスと異なる場合、前記1個以上の電気機器のうち前記第1の電気機器の前記外部IPアドレスを返送するステップと、
を含むことを特徴とするA1、A2、A3、A4、A5、A6、A7、及び、A8のいずれか1項記載の方法。
A13.前記1個以上の電気機器のうち前記第1の電気機器の前記一意な識別情報は、前記1個以上の電気機器のうち前記第1の電気機器のMACアドレスを含むことを特徴とするA1、A2、A3、A4、A5、A6、A7、A8、A9、A10、A11、及び、A12のいずれか1項記載の方法。
A14.登録サーバを用いて少なくとも1個の電気機器に関する情報を拡散させる方法において、前記少なくとも1個の電気機器は、一意な識別情報、内部IPアドレス、及び外部IPアドレスを有し、前記少なくとも1個の電気機器の前記外部IPアドレスは、前記少なくとも1個の電気機器及び第1のゲートウェイ機器を含む第1のローカル・ネットワークにおける前記第1のゲートウェイ機器のIPアドレスであり、前記方法は、
前記少なくとも1個の電気機器の登録を求める第1の要求、即ち前記少なくとも1個の電気機器の前記一意な識別情報、前記内部IPアドレス、及び前記外部IPアドレスを含む前記第1の登録要求を前記登録サーバで受信するステップと、
前記少なくとも1個の電気機器の前記一意な識別情報、前記内部IPアドレス、及び前記外部IPアドレスを前記登録サーバに保存するステップと、
第1のクライアント・コンピュータから、前記少なくとも1個の電気機器に関する情報を求める第1の要求、即ち前記第1のクライアント・コンピュータの前記外部IPアドレス及び前記少なくとも1個の電気機器の前記一意な識別情報を含む前記第1の情報要求を前記登録サーバで受信するステップと、
前記第1のクライアント・コンピュータの前記外部IPアドレスが前記少なくとも1個の電気機器の前記外部IPアドレスと異なる場合、前記第1のクライアント・コンピュータに前記少なくとも1個の電気機器の前記外部IPアドレスを付与するステップと、
前記第1のクライアント・コンピュータの前記外部IPアドレスが前記少なくとも1個の電気機器の外部IPアドレスと同一である場合、前記第1のクライアント・コンピュータに前記少なくとも1個の電気機器の内部IPアドレスを付与するステップとを含み、
前記登録サーバは、前記第1のローカル・ネットワークの一部ではない、
ことを特徴とする方法。
A15.前記少なくとも1個の電気機器の前記内部IPアドレスを前記第1のクライアント・コンピュータに付与するステップは、
前記第1のクライアント・コンピュータの前記外部IPアドレスが前記少なくとも1個の電気機器の前記外部IPアドレスと同一である場合、前記情報を求める前記第1の要求を前記第1のゲートウェイ機器へリダイレクトするステップを含む、
ことを特徴とするA14記載の方法。
A16.前記第1のクライアント・コンピュータからの第1の認証情報の提供を要求するステップと、
前記第1のクライアント・コンピュータに前記少なくとも1個の電気機器の前記内部IPアドレスを付与するステップ、又は前記第1のクライアント・コンピュータに前記少なくとも1個の電気機器の前記外部IPアドレスを付与するステップの前に、前記第1の認証情報に基づいて前記第1のクライアント・コンピュータを認証するステップと、
を更に含むことを特徴とするA14又はA15記載の方法。
A17.前記少なくとも1個の電気機器の登録を求める前記第1の要求を前記登録サーバで受信するステップは、更に前記少なくとも1個の電気機器から第2の認証情報を受信するステップを含み、
前記第1の認証情報は、第1のユーザ名及び第1のパスワードを含み、
前記第2の認証情報は、第2のユーザ名及び第2のパスワードを含み、
前記第1のクライアント・コンピュータを認証するステップは、前記第1のユーザ名及び前記第1のパスワードが前記第2のユーザ名及び前記第2のパスワードと同一である場合、前記第1のクライアント・コンピュータを認証するステップを含む、
ことを特徴とするA16記載の方法。
A18.前記少なくとも1個の電気機器のユーザに前記第2の認証情報を提供するステップを更に含むことを特徴とするA17記載の方法。
A19.電気機器に関する情報を特定する方法において、前記電気機器は、一意な識別情報、内部IPアドレス、及び外部IPアドレスを有し、前記方法は、
前記電気機器の前記内部IPアドレスを要求するステップと、
前記電気機器の前記内部IPアドレスを受信するステップと、
前記電気機器を設定するステップ、即ち前記電気機器の前記一意な識別情報、前記内部IPアドレス、及び前記外部IPアドレスを第1のサーバに伝達するステップを含む、前記電気機器を設定するステップと、
クライアント・コンピュータを用いて、前記電気機器の前記内部IPアドレス又は前記外部IPアドレスの少なくとも一方を前記第1のサーバに照会するステップと、
前記クライアント・コンピュータを用いて、前記電気機器の前記内部IPアドレス又は前記電気機器の前記外部IPアドレスの少なくとも一方を受信するステップと、
前記クライアント・コンピュータを用いて、前記電気機器の前記内部IPアドレス又は前記電気機器の前記外部IPアドレスの少なくとも一方を用いて前記電気機器にアクセスするステップと、を含み、
前記電気機器は、前記第1のサーバと異なるローカル・ネットワークの一部である、
ことを特徴とする方法。
A20.前記第1のサーバに伝達するステップは、前記電気機器の前記一意な識別情報、前記内部IPアドレス、及び前記外部IPアドレスを前記第1のサーバに自動的に伝達するステップを含むことを特徴とするA19記載の方法。
A21.前記第1のサーバに伝達する前に、前記電気機器をゲートウェイ機器に結合するステップを更に含むことを特徴とするA19又はA20記載の方法。
A22.前記電気機器は、視覚的ユーザ・インターフェイスを有していないことを特徴とするA19、A20、及び、A21のいずれか1項記載の方法。
A23.前記クライアント・コンピュータを用いて前記第1のサーバに照会するステップは、前記第1のサーバに認証情報、即ちユーザ名及びパスワードを含む認証情報を伝達するステップを含むことを特徴とするA19、A20、A21、及び、A22のいずれか1項記載の方法。
A24.前記ユーザ名及び前記パスワードを受信するステップを更に含むことを特徴とするA23記載の方法。
A25.前記電気機器の前記一意な識別情報を用いて前記ユーザ名及び前記パスワードを前記第1のサーバに登録するステップを更に含むことを特徴とするA23記載の方法。
A26.1個以上の電気機器に関する情報を提供すべく構成された登録サーバにおいて、前記2個以上の電気機器の各々は、一意な識別情報、内部IPアドレス、及び外部IPアドレスを有し、前記登録サーバは、
前記2個以上の電気機器の各々の登録を求める少なくとも2個の要求、即ち各々が2個以上の電気機器の前記一意な識別情報、前記内部IPアドレス、及び前記外部IPアドレスを含む、少なくとも2個の登録要求を受信すべく構成された登録モジュールと、
前記2個以上の電気機器の各々の前記一意な識別情報、前記内部IPアドレス、及び前記外部IPアドレスを保存すべく構成された記憶モジュールと、
前記2個以上の電気機器に関する情報を求める1個以上の要求を1個以上のクライアント・コンピュータから受信すべく構成され、更に、前記情報を求める1個以上の要求を行う前記1個以上のクライアント・コンピュータの外部IPアドレスを特定すべく構成された要求モジュールと、
返送モジュールと、を含み、
前記情報を求める前記1個以上の要求のうち第1の要求は、前記1個以上のクライアント・コンピュータのうち第1のクライアント・コンピュータによる、前記2個以上の電気機器のうち第1の電気機器に関する情報を求める要求であり、
前記返送モジュールは、前記1個以上のクライアント・コンピュータのうち前記第1のクライアント・コンピュータの前記外部IPアドレスが前記2個以上の電気機器のうち前記第1の電気機器の前記外部IPアドレスと同一である場合、前記1個以上のクライアント・コンピュータのうち前記第1のクライアント・コンピュータによる前記情報を求める前記1個以上の要求のうち前記第1の要求を第1のゲートウェイ機器へリダイレクトすべく構成され、
前記返送モジュールは、前記1個以上のクライアント・コンピュータのうち前記第1のクライアント・コンピュータの前記外部IPアドレスが前記2個以上の電気機器のうち前記第1の電気機器の前記外部IPアドレスと異なる場合、前記2個以上の電気機器のうち前記第1の電気機器の前記外部IPアドレスを返送すべく構成される、
ことを特徴とする登録サーバ。
A27.前記2個以上の電気機器のいずれも視覚的ユーザ・インターフェイスを有していないことを特徴とするA26記載の登録サーバ。
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