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特許6031596HDMICEC性能向上のためのシステム及びその制御方法
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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】6031596
(24)【登録日】2016年10月28日
(45)【発行日】2016年11月24日
(54)【発明の名称】HDMICEC性能向上のためのシステム及びその制御方法
(51)【国際特許分類】
   H04N 21/436 20110101AFI20161114BHJP
【FI】
   H04N21/436
【請求項の数】16
【全頁数】26
(21)【出願番号】特願2015-512581(P2015-512581)
(86)(22)【出願日】2013年5月15日
(65)【公表番号】特表2015-522990(P2015-522990A)
(43)【公表日】2015年8月6日
(86)【国際出願番号】KR2013004325
(87)【国際公開番号】WO2013172662
(87)【国際公開日】20131121
【審査請求日】2014年12月3日
(31)【優先権主張番号】61/646,913
(32)【優先日】2012年5月15日
(33)【優先権主張国】US
(31)【優先権主張番号】61/651,511
(32)【優先日】2012年5月24日
(33)【優先権主張国】US
(73)【特許権者】
【識別番号】502032105
【氏名又は名称】エルジー エレクトロニクス インコーポレイティド
(74)【代理人】
【識別番号】100099759
【弁理士】
【氏名又は名称】青木 篤
(74)【代理人】
【識別番号】100092624
【弁理士】
【氏名又は名称】鶴田 準一
(74)【代理人】
【識別番号】100114018
【弁理士】
【氏名又は名称】南山 知広
(74)【代理人】
【識別番号】100165191
【弁理士】
【氏名又は名称】河合 章
(74)【代理人】
【識別番号】100151459
【弁理士】
【氏名又は名称】中村 健一
(72)【発明者】
【氏名】リ チェク
(72)【発明者】
【氏名】リ ヒョンチェ
(72)【発明者】
【氏名】ヤン スンリュル
【審査官】 古川 哲也
(56)【参考文献】
【文献】 特開2009−077045(JP,A)
【文献】 特開平04−160943(JP,A)
【文献】 国際公開第2007/136038(WO,A1)
【文献】 特開2010−098699(JP,A)
【文献】 High-Definition Multimedia Interface Specification Version 1.3a [online],米国,HDMI Licensing, LLC,2006年11月10日,p.123〜126, CEC-11〜12,16〜18,57〜58,[retrieved on 2016.01.22], Retrieved from the Internet:,URL,http://www.microprocessor.org/HDMISpecification13a.pdf
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
H04N 21/00 − 21/858
H04N 5/44 − 5/46
H04N 5/76 − 5/956
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
複数のデバイスを含むHDMI CECネットワークにおけるHDMI CECデバイスの制御方法であって
前記HDMI CECネットワークに新しいデバイスが接続されたとき、前記新しいデバイスの物理アドレス割り当てを要求するメッセージを受信するステップと、
前記受信したメッセージに基づいて前記新しいデバイスの物理アドレスを割り当てるステップと、
前記新しいデバイスの物理アドレスが有効なとき、前記新しいデバイスの複数のデバイスタイプに対応する前記新しいデバイスの複数の論理アドレスを割り当てるステップと、
を含み、
前記複数の論理アドレスの少なくとも一つに対応するビットは、前記新しいデバイスの前記複数のデバイスタイプに対応する機能が支援されているかどうかを指示するフラグビットを用いて設定される、HDMI CECデバイス制御方法。
【請求項2】
前記複数のデバイスタイプは、前記新しいデバイスの第1デバイスタイプと第2デバイスタイプとを含み、
前記第1デバイスタイプは、前記新しいデバイスの特性に基づいて決定される、請求項1に記載のHDMI CECデバイス制御方法。
【請求項3】
前記新しいデバイスの第1デバイスタイプを表す物理アドレスメッセージを前記HDMI CECネットワーク内の他のデバイスに送信するステップをさらに含み、
前記物理アドレスメッセージは、前記物理アドレスと前記新しいデバイスの前記複数の論理アドレスの少なくとの一つとの相関関係を表す、請求項2に記載のHDMI CECデバイス制御方法。
【請求項4】
前記新しいデバイスの特性を表す特徴レポートメッセージを前記HDMI CECネットワーク内の他のデバイスに送信するステップをさらに含む、請求項1に記載のHDMI CECデバイス制御方法。
【請求項5】
前記複数のデバイスタイプは、TV、レコード装置、チューナー、再生装置、オーディオ・システム、CECスイッチ、及びプロセッサの少なくとも一つを含む、請求項1に記載のHDMI CECデバイス制御方法。
【請求項6】
前記複数の論理アドレスを割り当てるステップは、
第1論理アドレスに第1ポーリング(polling)メッセージを送信するステップであって、前記第1ポーリングメッセージは、前記第1論理アドレスが他のデバイスに使用されているかどうかを表すメッセージである、ステップと、
前記第1ポーリングメッセージに対する第1応答メッセージを受信するステップと、
前記第1論理アドレスが前記他のデバイスに使用されていない場合、前記新しいデバイスの前記第1論理アドレスを割り当てるステップと
前記第1論理アドレスが前記他のデバイスに使用されている場合、第2論理アドレスに第2ポーリング(polling)メッセージを送信するステップであって、前記第2ポーリングメッセージは、前記第2論理アドレスが他のデバイスに使用されているかどうかを表すメッセージである、ステップと、を含む、請求項1に記載のHDMI CECデバイス制御方法。
【請求項7】
前記第1論理アドレスが前記他のデバイスに使用されている場合、
前記第2ポーリングメッセージに対する第2応答メッセージを受信するステップと、
前記第2論理アドレスが前記他のデバイスに使用されているとき前記第2論理アドレスが最後の論理アドレスであるかどうかを確認するステップと、
前記第2論理アドレスが最後の論理アドレスであるとき、前記新しいデバイスが他のデバイスタイプを有するかどうかを確認するステップと、
前記新しいデバイスが前記他のデバイスタイプを有する場合、前記他のデバイスタイプに対応する論理アドレス割り当てプロセスを行うステップと
前記新しいデバイスが前記他のデバイスタイプを有さない場合には、未登録論理アドレスを割り当てるステップと、
をさらに含む、請求項6に記載のHDMI CECデバイス制御方法。
【請求項8】
前記受信たメッセージは、スタートビットとデータビットとを含むフレームから構成され、前記データビットのサンプリング期間は、予め設定された値より小さいか、または同じである、請求項1に記載のHDMI CECデバイス制御方法。
【請求項9】
複数のデバイスを含むHDMI CECネットワークにおけるHDMI CECデバイスであって
前記HDMI CECネットワークに新しいデバイスが接続されたとき、前記新しいデバイスの物理アドレス割り当てを要求するメッセージを受信する通信部と、
前記受信メッセージ基づいて前記新しいデバイスの物理アドレスを割り当て、前記新しいデバイスの物理アドレスが有効なとき、前記新しいデバイスの複数のデバイスタイプに対応する前記新しいデバイスの複数の論理アドレスを割り当てる中央処理部と、
を備え、
前記複数の論理アドレスの少なくとも一つに対応するビットは、前記新しいデバイスの前記複数のデバイスタイプに対応する機能が支援されているかどうかを指示するフラグビットを用いて設定される、HDMI CECデバイス。
【請求項10】
前記複数のデバイスタイプは、前記新しいデバイスの第1デバイスタイプと第2デバイスタイプとを含み、
前記第1デバイスタイプは、前記新しいデバイスの特性に基づいて決定される、請求項9に記載のHDMI CECデバイス。
【請求項11】
前記通信部は、
前記新しいデバイスの第1デバイスタイプを表す物理アドレスメッセージを前記HDMI CECネットワーク内の他のデバイスに送信するようにさらに構成されており
前記物理アドレスメッセージは、前記物理アドレスと前記新しいデバイスの前記複数の論理アドレスの少なくとも一つとの相関関係を表す、請求項10に記載のHDMI CECデバイス。
【請求項12】
前記通信部は、前記新しいデバイスの特性を表す特徴レポートメッセージを前記HDMI CECネットワーク内の他のデバイスに送信するようにさらに構成された、請求項9に記載のHDMI CECデバイス。
【請求項13】
前記複数のデバイスタイプは、TV、レコード装置、チューナー、再生装置、オーディオ・システム、CECスイッチ、プロセッサの少なくとも一つを含む、請求項9に記載のHDMI CECデバイス。
【請求項14】
前記中央処理部は、
第1論理アドレスに第1ポーリング(polling)メッセージを送信するものであって、前記第1ポーリングメッセージは、前記第1論理アドレスが他のデバイスに使用されているかどうかを示すメッセージであり
前記第1ポーリングメッセージに対する第1応答メッセージを受信し、
前記第1論理アドレスが前記他のデバイスに使用されていない場合、前記新しいデバイスの前記第1論理アドレスを割り当て、
前記第1論理アドレスが前記他のデバイスに使用されている場合、第2論理アドレスに第2ポーリング(polling)メッセージを送信するものであって、前記第2ポーリングメッセージは、前記第2論理アドレスが他のデバイスに使用されているかどうかを示すメッセージである、請求項9に記載のHDMI CECデバイス。
【請求項15】
前記第1論理アドレスが前記他のデバイスに使用されている場合、
前記中央処理部は
前記第2ポーリングメッセージに対する第2応答メッセージを受信し、
前記第2論理アドレスが前記他のデバイスに使用されているとき前記第2論理アドレスが最後の論理アドレスであるかどうかを確認し、
前記第2論理アドレスが最後の論理アドレスであるとき、前記新しい機器他のデバイスタイプを有するかどうかを確認し、
前記新しいデバイスが前記他のデバイスタイプを有する場合、前記他のデバイスタイプに対応する論理アドレス割り当てプロセスを行い、
前記新しいデバイスが前記他のデバイスタイプを有していない場合、未登録論理アドレスを割り当てる、請求項14に記載のHDMI CECデバイス。
【請求項16】
前記受信たメッセージは、スタートビットとデータビットとを含むフレームから構成され、前記データビットのサンプリング期間は、予め設定された値より小さいか、または同じである、請求項9に記載のHDMI CECデバイス。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、HDMI CECシステムの性能向上のための制御方法及びHDMI CECシステムを利用するデバイスに関する。
【背景技術】
【0002】
デジタルマルチメディアインターフェースは、STB、DVR、AVR、PCなどのビデオ信号送信機器からデジタル方式によりエンコードされたビデオデータをTV、モニターなどのビデオ信号受信機器に伝達する機能を果たす。このようなAV機器間のデジタルマルチメディアインターフェース方式の中で有線で、かつ無圧縮AVデータを高速で送信する技術の代表的なものにHDMI(High−Definition Multimedia Interface)がある。
【0003】
最近、UHD(Ultra High Definition)及び21:9デジタルシネマ(Digital Cinema)等、高速データ送信が求められる高画質映像及び3D映像などの需要が増加する傾向にある。また、動画のモーションブラー(Motion Blur)と残像除去のためにコンテンツのフレーム率(Frame Rate)に対する要求基準が従来の24/30Hzから60Hz、120Hzに順次増加しており、一つのピクセル当たりの表現できる色相の深さ(Color Depth)に対する要求条件もやはり従来の8ビットから10ビット、12ビットに増え続けている。このようにコンテンツのデータの大きさが増加するにつれて、高容量のコンテンツをAV機器間に伝達するために、HDMIなどの高速マルチメディアインターフェース技術が生成されており、これらの技術の帯域幅の拡張が論議されている。
【0004】
HDMI技術は、個人用コンピュータとモニターとの間のインターフェース標準規格であるDVI(Digital Visual Interface)にオーディオ送信を追加した技術であって、デジタル化した映像と音響ソースとを圧縮しなくて送信するから、ソース−シンク(Source−Sink)間の遅延(Latency)がほとんどなく、チップやソフトウェアを通じてコデックを支援する必要がないから、フォーマット互換性が高いという長所がある。また、映像、音声及び制御信号が一つのケーブルで送信されるから、適用AV機器間の配線を簡潔にし、不法複製防止のための暗号化技術(HDCP:High−bandwidth Digital Content Protection)を支援することによって、現在マルチメディアインターフェースとして広範囲に使用されている。
【発明の概要】
【0005】
しかしながら、HDMI CECシステムは、現在、複数の機能と特性を有するデバイスを説明(Description)するのに適しておらず、HDMI CECビットタイミング(Bit Timing)が明確に定義されないから、ビットサンプリング(Bit Sampling)の際、不必要な資源(resource)の浪費及び誤ったサンプリングにより誤作動が発生するという問題点がある。
【0006】
また、バスインターフェース(Bus Interface)を使用するHDMI CECが不充分な情報送信速度のみを支援するから、高速で処理するのに適しておらず、リアルタイム命令処理が必要な機能を支援できず、デバイスタイプ(Device Type)に応じて割り当てられるHDMI CECの固有識別情報である論理アドレス(Logical Address)は、同一種類の機器に対するアドレス割り当て不足問題を有しており、従来のバスインターフェースは、ホームネットワークにおいて大きな部分を占めるIPインターフェース(IP Interface)と互換性、拡張性に問題があるから、ホームネットワークにおいて独立的な命令のみを行うという限界を有する。
【0007】
上記の問題点を解決するために、 本発明は、従来の命令語を使用する機器との互換性を維持し、 HDMI CECが複数の機能と特性を有するデバイスを説明(Description)できるようにオペランド(Operand)を再定義し、これを支援できる命令語を定義しようとする。
【0008】
また、本発明は、ビットサンプリング(Bit Sampling)に関連した資源の効率性を向上させるために、HDMI CECのビットの特性を明確に記述し、HDMI CEC信号値を決定するためのサンプリング期間(sampling period)を定義しようとする。
【0009】
また、本発明は、HDMI CECに高速送信モードを支援できる新しいモードを定義し、該当モードを決定できる決定プロトコル(Decision Protocol)を定義しようとする。
【0010】
また、本発明は、一つの特性(機能)を通じて割り当てられた論理アドレス(Logical Address)を多様な特性(機器)に割り当てられることができる方法のプロトコル(Protocol)を定義し、また、論理アドレスの他に各機器が有することができる固有識別子(identifier)を利用して、論理アドレスを拡張できる方法を定義しようとする。
【0011】
また、本発明は、バスインターフェースとIPインターフェースとが接続したPC、モバイル機器、例えば、HDMIとIPとが接続したPC機器などがIPインターフェースの情報を互いに交換できる命令語を定義しようとする。
【課題を解決するための手段】
【0012】
本発明は、複数のデバイスを備えるHDMI CECネットワークにおいて、前記HDMI CECネットワークに新しいデバイスが接続したとき、前記新しいデバイスの物理アドレス割り当てを要求するメッセージを受信するステップと、前記受信されたメッセージに応じて前記新しいデバイスの物理アドレスを割り当てるステップと、前記新しいデバイスの物理アドレスが有効な場合、前記新しいデバイスの複数のデバイスタイプに対応する複数の論理アドレスを割り当てるステップと、を含み、前記複数の論理アドレスのうち、少なくとも一つは、フラグビットに設定されることを特徴とするHDMI CECデバイス制御方法を提供する。
【0013】
また、本発明において.前記複数のデバイスタイプは、第1デバイスタイプと第2デバイスタイプとを含み、前記第1デバイスタイプは、前記新しいデバイスの特性に基づいて決定されることを特徴とする。
【0014】
また、本発明において、前記新しいデバイスの第1デバイスタイプを表す物理アドレスメッセージを前記HDMI CECネットワーク内の他のデバイスに送信するステップをさらに含み、前記物理アドレスメッセージは、前記割り当てられた物理アドレスと論理アドレスとの相関関係を表すことを特徴とする。
【0015】
また、本発明において、前記新しいデバイスの特性を表す特徴レポートメッセージを前記HDMI CECネットワーク内の他のデバイスに送信するステップをさらに含むことを特徴とする。
【0016】
また、本発明において、前記複数のデバイスタイプは、TV、レコード装置、チューナー、再生装置、オーディオ・システム、CECスイッチ、プロセッサのうち、少なくとも一つに該当することを特徴とする。
【0017】
また、本発明において、前記複数の論理アドレスを割り当てるステップは、第1論理アドレスに第1ポーリング(polling)メッセージを送信するものであって、前記第1ポーリングメッセージは、前記第1論理アドレスが使用されているかどうかを確認するメッセージであるステップと、前記第1ポーリングメッセージに対する第1応答メッセージを受信するステップと、前記第1応答メッセージに応じて前記第1論理アドレスが使用されていない場合には、前記第1論理アドレスを割り当て、前記第1応答メッセージに応じて前記第1論理アドレスが使用されている場合には、第2論理アドレスに第2ポーリング(polling)メッセージを送信ステップであって、前記第2ポーリングメッセージは、前記第2論理アドレスが使用されているかどうかを確認するメッセージであるステップとを含むことを特徴とする。
【0018】
また、本発明において、前記第1論理アドレスが使用されている場合、前記第2ポーリングメッセージに対する第2応答メッセージを受信するステップと、前記第2応答メッセージに応じて前記第2論理アドレスが使用されている場合、最後の論理アドレスであるかどうかを確認するステップと、前記確認結果、最後の論理アドレスに該当する場合、前記新しい機器の他のデバイスタイプが存在しているかどうかを確認するステップと、前記他のデバイスタイプが存在する場合、前記他のデバイスタイプに対応する論理アドレス割り当てプロセスを行い、前記他のデバイスタイプが存在しない場合には、未登録論理アドレスを割り当てるステップとをさらに含むことを特徴とする。
【0019】
また、本発明において、前記受信されたメッセージは、スタートビットとデータビットとを含むフレームから構成され、前記データビットのサンプリング期間は、予め設定された値より小さいか、または同じであることを特徴とする。
【0020】
また、本発明において、複数のデバイスを含むHDMI CECネットワークにおいて、前記HDMI CECネットワークに新しいデバイスが接続されたとき、前記新しいデバイスの物理アドレス割り当てを要求するメッセージを受信する通信部と、前記受信されたメッセージに応じて前記新しいデバイスの物理アドレスを割り当て、前記新しいデバイスの物理アドレスが有効な場合、前記新しいデバイスの複数のデバイスタイプに対応する複数の論理アドレスを割り当てる中央処理部とを備え、前記複数の論理アドレスのうち、少なくとも一つは、フラグビットに設定されることを特徴とするHDMI CECデバイスを提供する。
【0021】
また、本発明において、前記通信部は、前記新しいデバイスの第1デバイスタイプを表す物理アドレスメッセージを前記HDMI CECネットワーク内の他のデバイスに送信するものであって、前記物理アドレスメッセージは、前記割り当てられた物理アドレスと論理アドレスとの相関関係を表すことを特徴とする。
【0022】
また、本発明において、前記中央処理部は、第1論理アドレスに第1ポーリング(polling)メッセージを送信するものであって、前記第1ポーリングメッセージは、前記第1論理アドレスが使用されているかどうかを確認するメッセージを表し、前記第1ポーリングメッセージに対する第1応答メッセージを受信し、前記第1応答メッセージに応じて前記第1論理アドレスが使用されていない場合には、前記第1論理アドレスを割り当て、前記第1応答メッセージに応じて前記第1論理アドレスが使用されている場合には、第2論理アドレスに第2ポーリング(polling)メッセージを送信するものの、前記第2ポーリングメッセージは、前記第2論理アドレスが使用されているかどうかを確認するメッセージを表すことを特徴とする。
【発明の効果】
【0023】
本発明は、HDMI CECが複数の機能と特性を有するデバイスを説明(Description)できるようにオペランド(Operand)を再定義し、これを支援できる命令語を定義することによって、多様な特性(機能)を有するHDMI CECデバイスが有する特性(機能)を明確に他のデバイスに伝達して、不必要に使用されていた命令語の使用を減らすと同時に、バスインターフェースの効率性を高めることができる。
【0024】
また、本発明は、HDMI CEC信号値を決定するためのサンプリング期間(sampling period)を定義することによって、ビットサンプリング(Bit Sampling)に関連した資源の効率性を向上させると同時に、誤ったサンプリングによる誤作動を最小化できる。
【0025】
また、本発明は、HDMI CECに高速送信モードを支援できる新しいモードを定義し、該当モードを決定できる決定プロトコル(Decision Protocol)を定義することによって、命令処理速度の向上によりユーザの満足度を向上させることができ、リアルタイム応答及び命令処理が必要なサービスをスムーズに提供できる。
【0026】
また、本発明は、多様な特性(機器)で割り当てられることができる方法のプロトコル(Protocol)を定義し、また論理アドレスの他に各デバイスが有することができる固有識別子(identifier)を利用して論理アドレスを拡張できる方法を定義することによって、HDMI CECの論理アドレス(Logical Address)の管理便宜性及び拡張性を提供できる。
【0027】
また、本発明は、バスインターフェースとIPインターフェースとが接続したPC、モバイル機器(例えば、HDMIとIPとが接続したPC機器)などがIPインターフェースの情報を相互交換できる命令語を定義することによって、バスインターフェースと他のインターフェース/プロトコルトポロジー(Protocol Topology)との間の統合トポロジー(Topology)ネットワークを構成して相互命令が可能なようにすることができる。
【図面の簡単な説明】
【0028】
図1】本発明が適用される一実施形態であって、HDMI CECシステムの概略的なブロック図である。
図2】本発明が適用される一実施形態であって、HDMI CECシステム内において送信されるデータブロック及びヘッダブロックの構造を示す図である。
図3】本発明が適用される一実施形態であって、HDMI CECシステム内のデバイスの物理的アドレス割り当てアルゴリズムを説明するためのブロック図である。
図4】本発明が適用される一実施形態であって、HDMI CECシステム内のデバイスの論理的アドレス割り当てアルゴリズムを説明するためのフローチャートである。
図5】本発明が適用される他の実施形態であって、HDMI CECシステム内のデバイスの論理的アドレス割り当てアルゴリズムを説明するためのフローチャートである。
図6】本発明が適用される一実施形態であって、HDMI CECシステム内のデバイス間のデバイス情報要求及び応答過程を説明するためのフローチャートである。
図7】本発明が適用される一実施形態であって、HDMI CECシステム内の新しいデバイスが接続した場合、デバイス間のデバイス情報要求及び応答過程を説明するためのフローチャートである。
図8】本発明が適用される一実施形態であって、HDMI CECシステム内にあるデバイスのデバイス情報が出力された画面を示す図である。
図9】本発明が適用される一実施形態であって、HDMI CECシステム内のデバイス間の追加的なデバイス情報要求及び応答過程を説明するためのフローチャートである。
図10】本発明が適用される一実施形態であって、HDMI CECシステム内の新しいデバイスが接続した場合、デバイス間の追加的なデバイス情報要求及び応答過程を説明するためのフローチャートである。
図11】本発明が適用される一実施形態であって、バスインターフェースにおいてHDMI CECシステムで高速送信可能なモードを説明するためのシーケンス図である。
図12】本発明が適用される一実施形態であって、バスインターフェースにおいてHDMI CECシステムで高速送信可能なモードを説明するためのシーケンス図である。
図13】本発明が適用される一実施形態であって、HDMI CECシステム内のデバイスの論理的アドレスの拡張を説明するためのシーケンス図である。
図14】本発明が適用される一実施形態であって、HDMI CECシステム内のIPインターフェースの情報を相互交換できる命令語を定義する方法を説明するためのシーケンス図である。
【発明を実施するための形態】
【0029】
以下、添付された図面を参照して本発明の実施形態の構成とその作用を説明し、図面によって説明される本発明の構成と作用は、一つの実施形態として説明されるものであり、これによって本発明の技術的思想、その核心構成及び作用が制限されない。
【0030】
なお、本発明において使用される用語は、可能な限り現在広く使用される一般的な用語を選択したが、特定の場合は、出願人が任意に選定した用語を使用して説明する。そういう場合には、該当部分の詳細説明においてその意味を明確に記載するので、本発明の説明において使用された用語の名称だけで単純解析されてはならず、その該当用語の意味まで把握して解析されなければならないことを明らかにする。
【0031】
図1は、本発明が適用される一実施形態であって、HDMI CECシステムの概略的なブロック図を示す。
【0032】
HDMIは、High−Definition Multimedia Interfaceの略字であって、デジタル信号を圧縮しなくて送信できるマルチメディア接続装置を意味し、以下では、HDMIと名付ける。
【0033】
HDMI CECは、HDMI Consumer Electronics Controlの略字であって、複数のマルチメディア製品がHDMIケーブルで接続したネットワークにおいてユーザに一回の動作で複数の製品を制御できるようにする機能を提供するプロトコルを意味し、以下では、HDMI CECと名づけることにする。
【0034】
前記図1のように、HDMI CECシステムは、大きくHDMIホスト(HDMI host)100とHDMIソース(HDMI source)200とから構成することができ、HDMIホスト100は、HDMIコネクター110、HDMI受信機120、中央処理装置(CPU)130、信号処理部(Signal Processor)140、通信部150、ディスプレイ部160及びメモリ170を備え、HDMIソース200は、HDMIコネクター210、HDMI送信機220、中央処理装置(CPU)230、信号処理部(Signal Processor)240、通信部(communication unit)250、ディスプレイ部260及びメモリ270を備えることができる。
【0035】
本発明が適用される多様な実施形態において、該当状況によりHDMIホスト100は、シンクデバイス(sink device)、受信機(receiver)またはイニシエーター(initiator)などと呼ぶことができ、HDMIソース200は、ソースデバイス(source device)、送信機(transmitter)またはフォロワ(follower)などと呼ぶことができる。
【0036】
ここで、イニシエーターは、命令を開始し伝達、制御する機器を意味し、フォロワは、命令に対する応答及び要求を行って結果を知らせる機器を意味しうる。
【0037】
前記HDMIホスト100は、例えば、TV、リピーター(repeater)などを備えることができ、前記HDMIソース200は、例えば、DVDプレーヤー、セットトップボックス(STB、Set Top Box)、パーソナルコンピューター(PC)、ノート型パソコン、レコーダなどを備えることができる。
【0038】
前記HDMIコネクター110、210は、タイプA、B、C、D、Eのような5通りのタイプのコネクターを備えることができ、例えば、タイプAは、19ピンで一般的なHDMIコネクターであり、タイプBは、29ピンでUHD映像を送信するためのコネクターで、タイプCは、19ピンのミニコネクターで、タイプDは、19ピンのマイクロコネクターであり、タイプEは、車両用コネクターを示すことができる。
【0039】
HDMI送信機(HDMI transmitter)220とHDMI受信機(HDMI receiver)120は、HDMIコネクター(HDMI connector)110、210を介してマルチメディア情報を伝達する三つのTMDS(Transition Minimized Differential Signaling)データ送信チャネルと一個のクロックチャネル及びDDC(Display Data Channel)(図示せず)、CEC(Consumer Electronics Control)チャネル、ユーティリティ(Utility)チャネル(図示せず)、HPD(Hot Plug Detect)チャネル(図示せず)のような制御チャネルを備えることができる。
【0040】
前記TMDSチャネルは、3個のデータ送信チャネルからなり、ビデオとオーディオデータとを送信する。
【0041】
前記CECチャネルは、TVリモコンを利用してHDMIが接続した機器を制御できるようにする制御命令であるCECプロトコルを伝達する制御チャネルである。この機能を利用すれば、ワンタッチ再生(One Touch Play)、すなわちTVリモコンを利用して接続した再生機器の再生を行うようにする機能など、HDMIで接続した各々の機器を別にコントロールする必要なく、一つのリモコンで制御できるから、ユーザ便宜を増大させることができる。
【0042】
HDMIホスト100の中央処理装置130は、グラフィックユーザーインターフェース階層(GUI layer)131、アプリケーション層(application layer)132及びCECプロトコル層(CEC Protocol layer)133を備えることができ、HDMIソース200の中央処理装置230は、アプリケーション層231とCECプロトコル層232を備えることができる。
【0043】
グラフィックユーザーインターフェース階層(GUI layer)131は、HDMI受信機120を介して受けたデータをグラフィックユーザーインターフェースを介して出力されるようにデータを処理し、アプリケーション層132、231は、ユーザにより定義された方式によりデータを処理し、CECプロトコル層133、232は、送信されたCECデータを処理して必要な情報などを上位階層に伝達する。前記CECプロトコル層133、232では、本発明が適用される物理アドレス割り当て及び論理アドレス割り当て過程などが行われることができる。
【0044】
HDMIホスト100及びHDMIソース200の信号処理部140、240では、データ送信のために信号を発生させるか、または送信優先順位、信頼性のある送信のための再送信などを管理し、例えば、フレーム送信、ラインエラーハンドリング(line error handling)及びフレーム有効検査(frame validation)を行うことができる。また、中央処理装置130、230とフレーム単位のデータ通信を介してHDMI CEC信号処理を行うインターフェース機能を果たす。
【0045】
例えば、本発明が適用される信号処理部140、240では、機器間のコマンド(command)、要求(request)、アクション(action)、応答(response)などのメッセージやデータなどを処理する機能を果たすことができる。
【0046】
バスインターフェース(図示せず)は、機器間のコマンド、要求、アクション、応答などのメッセージやデータ送信を可能とし、ディスプレイ部160、260は、送信されたメッセージやデータなどを外部に出力する。
【0047】
メモリ170、270は、送信されたメッセージやデータを格納し、以下で説明する本発明が適用されるデバイスタイプ及び特徴に対するテーブル情報などを格納することができる。
【0048】
図2は、本発明が適用される一実施形態であって、HDMI CECシステム内において送信されるデータブロック及びヘッダブロックの構造を示す。
【0049】
HDMI CECシステム内において送信されるデータフレームは、スタートビット、ヘッダブロック、第1データブロック及び第2データブロックから構成することができる。前記ヘッダブロックは、ソースアドレスとデスティネーションアドレスを含み、前記第1データブロックは、オペコード(opcode)ブロックから構成され、第2データブロックは、オペランド(operand)ブロックから構成される。ここで、オペコードとは、メッセージを識別するために使用される名前を意味する。
【0050】
図2に示すように、各々のすべてのデータブロックとヘッダブロックとは、情報ビット(information bits)フィールド、EOM(End Of Message)フィールド及びACKフィールドから構成することができる。前記情報ビット(information bits)フィールドは、データ、オペコードまたはアドレスを含むことができる。前記EOM(End Of Message)フィールドは、メッセージの最後のブロックであるかどうかを知らせるビットであって、例えば、前記EOM(End Of Message)フィールド値が0であれば一つ、またはそれ以上のデータブロックが存在するということを意味し、1であればメッセージが完了したことを意味できる。EOMフィールドが送信された以後、メッセージが追加データを含むとしても、メッセージを受けるデバイスは、これを無視しなければならない。
【0051】
図3は、本発明が適用される一実施形態であって、HDMI CECシステム内のデバイスの物理的アドレス割り当てアルゴリズムを説明するためのブロック図を示す。
【0052】
本発明が適用されるHDMI CECシステム内のすべてのデバイスは、HDMI CEC機能をアクティブにするために固有の物理アドレスを持たなければならず、HDMI CECシステム内に新しいデバイスが追加される場合、物理アドレス割り当てメカニズムが行わなければならない。
【0053】
前記図3に示すように、HDMIホストデバイスは、CEC機能支援の有無に関わらず、物理アドレス割り当てメカニズムを行わなければならず、他のデバイスは、CEC機能が支援されないと、物理アドレスを割り当てない場合がある。物理アドレスは、4ディジットから構成されることができる。
【0054】
前記図3に示すように、HDMIホストデバイスは、物理アドレスを0.0.0.0を生成し、HDMIホストデバイスのEDID(Extended Display Identification Data)からアドレスを読む。ここで、EDID(Extended Display Identification Data)は、ディスプレイ製品の類型、画面の大きさ、画素などのディスプレイ機器情報を格納するデータ構造を意味する。
【0055】
そして、HDMIホストデバイスは、自分と接続したHDMIソースデバイスの物理アドレスを生成しなければならず、HDMIソースデバイスのEDID(Extended Display Identification Data)VSDB(Vendor Specific Data Block)の一部は、物理アドレスのための用途として使用される。HDMIソースデバイスの物理アドレスを生成する方法により、HDMIソースデバイスが下位階層に降りて行くごとに次のディジット値を1ずつ増加させることができる。例えば、前記図3を述べると、まず現在存在しないデバイスに1.0.0.0の物理アドレスが割り当てられ、A/V受信機または増幅器に2.0.0.0の物理アドレスが割り当てることができる。そして、前記A/V受信機または増幅器の下位階層にDVD、D−VHS及びセットトップボックス(STB)が接続している場合、DVDに2.1.0.0を、D−VHSに2.2.0.0を、セットトップボックス(STB)に2.3.0.0の物理アドレスを割り当てることができる。また、前記セットトップボックス(STB)の下位階層にPVRが接続されている場合、前記PVRに2.3.1.0の物理アドレスを割り当てることができる。
【0056】
本発明が適用される他の実施形態として、新しい物理アドレスが発見されると、CECデバイス(以下、「イニシエーター」と記す)は、下記3通りの動作のうち、少なくとも一つを行わなければならない。
【0057】
1)論理アドレスの割り当て。
2)該当デバイスの特徴を表す<特徴レポート>メッセージを放送することによって、支援可能な特徴を知らせる。
3)主要デバイスタイプ(primary device type)を表す<物理アドレスレポート>メッセージを放送することによって、論理アドレスと物理アドレスとの相関性を知らせる。
【0058】
前記<特徴レポート>メッセージ及び前記<物理アドレスレポート>メッセージは、HDMI CECシステム内の他のデバイス(以下、「フォロワ」と記す)に送信されることができ、前記<特徴レポート>メッセージは、前記<物理アドレスレポート>メッセージ前に送信されることによって、前記フォロワが該当デバイスを識別できる。また、前記<物理アドレスレポート>メッセージは、前記<特徴レポート>メッセージを送信した後、予め設定された時間内に送信されるようにすることができる。例えば、前記予め設定された時間は、1秒でありうる。
【0059】
前記<特徴レポート>メッセージまたは前記<物理アドレスレポート>メッセージを受信したフォロワは、メッセージ重複を防止するために、イニシエーターの放送メッセージ応答を招くメッセージを要求してはならない。
【0060】
図4は、本発明が適用される一実施形態であって、HDMI CECシステム内のデバイスの論理アドレス割り当てアルゴリズムを説明するためのフローチャートを示す。
【0061】
本発明が適用される一実施形態であって、HDMI CECシステム内のデバイスは、そのシステム内で一つの論理アドレスを有することができる。論理アドレスは、該当デバイスだけの固有機能を表し、下記の表1の通りである。
【0062】
【表1】
【0063】
一つ以上の機能を有しているデバイスは、各機能に対応する論理アドレスを有するようになる。例えば、DVDレコーダがチューナー機能を有する場合、前記表1においてレコーディング関連機能である1、2、9のうちの何れか一つとチューナー関連アドレスである3、6、7のうちの何れか一つを有することができる。
【0064】
論理アドレスは、物理アドレスが有効な場合のみに割り当てることができる。例えば、物理アドレスがF.F.F.Fでない場合に論理アドレスを割り当てることができ、それ以外の場合には、論理アドレス15(Unregistered)を割り当てることができる。他の例として、物理アドレス0.0.0.0を有するTVは、論理アドレス0を割り当てることができ、物理アドレス0.0.0.0でない他のアドレスを有するTVは、論理アドレス14(Free Use)を割り当てることができる。このとき、論理アドレス14(Free Use)が予め割り当てられている場合、論理アドレス15(Unregistered)を割り当てることができる。
【0065】
前記図4を述べると、本発明が適用される論理アドレス割り当てメカニズムは、新しく接続するデバイスにより行うことができる(S410)。新しく接続したデバイスは、第1番目の論理アドレスが割り当てられ、ポーリングメッセージ(polling message)を前記第1番目の論理アドレスに送信する(S420)。前記ポーリングメッセージ(polling message)が承認されないと、前記新しく接続したデバイスは、前記第1番目の論理アドレスを使用し(S430)、前記ポーリングメッセージ(polling message)が承認されると、次の論理アドレスが再度割り当てられる(S440)。しかしながら、前記ポーリングメッセージ(polling message)が承認されないと、前記次の論理アドレスが割り当てられる(S450)。
【0066】
一方、前記次の論理アドレスが使用されている場合、最後の論理アドレスであるかどうかを確認し(S460)、前記確認結果、最後の論理アドレスに該当する場合、未登録論理アドレスを割り当てる(S470)。
【0067】
このようなポーリングメッセージ(polling message)の承認過程は、使用していない論理アドレスが発見されるまで行われ続けられうる。
【0068】
例えば、新しく接続したデバイスが論理アドレス1(Recording Device 1)に割り当てられると、前記論理アドレス1(Recording Device 1)にポーリングメッセージ(polling message)を送信する。ポーリングメッセージ(polling message)が承認されないと、如何なるデバイスも前記論理アドレス1(Recording Device 1)を使用していないことであるから、論理アドレス割り当て過程は中断され、前記新しく接続したデバイスは、前記論理アドレス1(Recording Device 1)を使用するようになる。
【0069】
これに対し、ポーリングメッセージ(polling message)が承認されると、前記論理アドレス1(Recording Device 1)が現在他のデバイスに割り当てられていることであるから、次の論理アドレスが再度割り当てられ、使用していない論理アドレスが発見されるまでポーリングメッセージ(polling message)を再送信できる。
【0070】
このような過程は、前記表1において言及した論理アドレス0(TV)から論理アドレス15(unregistered)まで順次行うことができる。
【0071】
図5は、本発明が適用される他の実施形態として、HDMI CECシステム内のデバイスの論理的アドレス割り当てアルゴリズムを説明するためのフローチャートを示す。
【0072】
本発明が適用される一実施形態として、HDMI CECシステム内のデバイスは、そのシステム内で複数(multiple)の論理アドレスを有することができ、このような場合、下記の表2のようにデバイスタイプが定義されるか、下記の表3のようにデバイス特徴が定義されうる。
【0073】
前記複数の論理アドレスをシステム内の他のデバイスにレポートするために、主要デバイスタイプに対しては、予め設定された論理アドレス値を使用し、2次デバイスタイプに対しては、データブロック内でフラグビット形態で送信できる。
【0074】
【表2】
【0075】
また、下記の表3のように、追加に支援できるデバイス特徴に対してもデータブロック内でフラグビット形態で送信することによって、該当デバイスにより支援できる機能に対する情報を得ることができ、なお、支援されない命令語の送信により生じうる問題を解決できるようになる。
【0076】
【表3】
【0077】
本発明が適用される一実施形態として、HDMI CECシステム内の各々のデバイスは、各々のデバイス特徴に基づいて前記表2に記載された一つの主要デバイスタイプ(primary device type)を有することができ、これをHDMI CECシステム内の他のデバイスに知らせることができる。
【0078】
ここで、前記デバイス特徴とは、デバイス自体が有している固有の機能を意味でき、例えば、デバイスタイプがTVの場合、デバイス特徴は、HDMI入力端を介してスクリーン上にビデオを再生するようにすることであり、デバイスタイプがRecording Deviceの場合、デバイス特徴は、CEC機能であるone touch recordが可能なレコーディング機能を有した機器でありうる。そして、デバイスタイプがTunerの場合、デバイス特徴は、CEC機能であるTuner Controlが可能なチューナー機能を有した機器でありえ、デバイスタイプがPlaying Deviceの場合、デバイス特徴は、レコーディング機器またはチューナーでない機器でありうる。
【0079】
また、デバイスタイプがAudio Systemの場合、デバイス特徴は、HDMI入力端を介してオーディオを再生するようにすることであり、デバイスタイプがPure CEC Switchの場合、デバイス特徴は、ある他の機能やデバイスタイプを有しない機器でありうる。また、デバイスタイプがVideo Processorの場合、デバイス特徴は、次の特徴の少なくとも一つを含まなければならない。i)HDMI出力端と少なくとも一つの入力端を含み、ii)自身の物理アドレスを有しており、iii)入力されたビデオを修正または修正しないまま出力し、iv)直接的なアドレス割り当てを必要とし、v)他のデバイスタイプを有してはならず、vi)それ自体でアクティブソース(active source)であってはならない。
【0080】
前記図5を述べると、HDMI CECシステム内のデバイスは、そのシステム内において複数(multiple)の論理アドレスを有することができ、このような場合、前記表2または前記表3のようにデバイス特徴が利用されることができる。
【0081】
例えば、まず対象CEC機器に対して物理アドレス割り当て過程を行うことができる(S510)。前記対象CEC機器は、第1番目の論理アドレスが割り当てられ、ポーリングメッセージ(polling message)を前記第1番目の論理アドレスに送信する(S520)。前記ポーリングメッセージ(polling message)が承認されないと、前記新しく接続したデバイスは、前記第1番目の論理アドレスを使用することができ(S530)、前記ポーリングメッセージ(polling message)が承認されると、次の論理アドレスが再度割り当てられる(S540)。しかしながら、前記ポーリングメッセージ(polling message)が承認されないと、前記次の論理アドレスが割り当てられる(S550)。
【0082】
一方、前記次の論理アドレスが使用されている場合、最後の論理アドレスであるかどうかを確認し(S560)、前記確認の結果、最後の論理アドレスに該当する場合、前記対象CEC機器の他のデバイスタイプが存在しているかどうかを確認することができる(S570)。前記確認結果、他のデバイスタイプが存在する場合、前記他のデバイスタイプに対応する論理アドレス割り当てプロセスを行い(S590)、前記他のデバイスタイプが存在しない場合には、未登録論理アドレスを割り当てることができる(S580)。
【0083】
本発明が適用される一実施形態として、一般的なソースデバイス、例えば、HDMI CECシステム内のシンクデバイスでないデバイスは、主要デバイスタイプとしてPlayback Deviceを選択できる。前記一般的なソースデバイスの例には、メディアプレーヤー、PC、ゲームコンソール(game console)、フォトカメラ、チューナー機能のないセットトップボックス及びアナログ信号をHDMIに変換する機器などを例に挙げることができる。
【0084】
本発明が適用される一実施形態として、多数のデバイスタイプを知らせるデバイスの場合、前記表2のリストから一つの主要デバイスタイプを選択しなければならず、選択された主要デバイスタイプによって論理アドレスを割り当てるようにしなければならない。そして、<物理アドレスレポート>メッセージの<主要デバイスタイプ>内で前記選択された主要デバイスタイプをレポートしなければならない。前記デバイスは、すべての支援可能なデバイスタイプをレポートしなければならない。
【0085】
本発明が適用される一実施形態として、一つのデバイス内で多数のデバイスタイプの結合時、デバイスタイプと共に別途の論理アドレスが分からなければならず、これによりデバイスは、2個の論理アドレスを有することができる。
【0086】
例えば、第1デバイスタイプがAudio Systemの場合と第2デバイスタイプがPlayback/Recording Deviceの場合を結合する場合で、ホームシアターシステムを想定できる。他の例として、第1デバイスタイプがTVの場合と第2デバイスタイプがPlayback/Recording Deviceの場合を結合する場合で、再生装置とレコーダを備えているTVを想定できる。
【0087】
前記ホームシアターシステムの例の場合、前記ホームシアターシステムは、前記表1から論理アドレス5(Audio System)と論理アドレス4、8または11(Playback Device)のうちの何れか一つを割り当てることができ、これを主なデバイスタイプとしてレポートできる。
【0088】
そして、前記2個の論理アドレスに対して、Audio Systemに対応するビットに1値を設定し、Playback Deviceに対応するビットに1値を設定することによって、該当デバイスのデバイスタイプをレポートできる。
【0089】
図6は、本発明が適用される一実施形態として、HDMI CECシステム内のデバイス間のデバイス情報要求及び応答過程を説明するためのフローチャートを示す。
【0090】
バス構造の接続を管理するイニシエーター(ルート機器)は、HDMI CECシステム内接続した機器のデバイスタイプ及び支援可能な機能に対する情報を収集するために、該当機器(フォロワ2)に要求命令語を送信できる(S610)。
【0091】
イニシエーター(ルート機器)からデバイスタイプ及び支援可能な機能に対する情報提供要求命令語が送信された機器(フォロワ2)は、自身のデバイスタイプと特徴を確認することができる(S620)。そして、これに対する応答を応答命令語の形態でイニシエーター(ルート機器)だけでなく接続したすべての機器(フォロワ1等)にすべて送信できる(S630、S640)。
【0092】
よって、前記イニシエーター(ルート機器)は、HDMI CECシステム内に接続した機器のデバイスタイプ及び支援可能な機能に対する情報リストを獲得できるようになる(S650)。
【0093】
図7は、本発明が適用される一実施形態であって、HDMI CECシステム内の新しいデバイスを接続した場合の、デバイス間のデバイス情報要求及び応答過程を説明するためのフローチャートを示す。
【0094】
HDMI CECシステム内の新しい機器が接続されると、接続された新しい機器は、自身の情報を他の機器に知らせることができ、この場合、接続された新しい機器はイニシエーターとなる。
【0095】
前記イニシエーターは、フォロワ2(ルート機器)から機器種類及び支援可能な機能に対する情報要求命令語を受信し、それにより自動的に自身のデバイスタイプ及び支援可能な機能情報を確認して、これを命令語形態で伝達できる(S710)。この場合、これに対する応答を応答命令語の形態でフォロワ2(ルート機器)だけでなく、接続したすべての機器(フォロワ1等)にすべて送信できる(S720)。
【0096】
よって、前記フォロワ2(ルート機器)は、HDMI CECシステム内の接続した機器のデバイスタイプ及び支援可能な機能に対する情報リストを獲得できるようになる(S730)。
【0097】
図8は、本発明が適用される一実施形態であって、HDMI CECシステム内にあるデバイスのデバイス情報が出力された画面を示す。
【0098】
前記図8を述べると、HDMI CECシステム内に接続した機器をそれぞれHDMI 1、HDMI 2、HDMI 3、HDMI 4とすれば、前記図6ないし図7での説明のように、各機器は、自身のデバイスタイプ及び支援可能な機能情報を確認してルート機器に送信するようになり、このように送信された機能は、前記図8のように出力されてユーザインタフェースを提供できる。
【0099】
例えば、ユーザがHDMI 1の機能詳細ビューをクリックすると、HDMI 1の機能詳細ビュー画面が出力されるようになり、出力された画面では、HDMI 1が提供する多様な機能、例えば、one touch recording、standbyなどを表示させる。したがって、ユーザは、便利にHDMI CECシステム内に接続した機器をその機能に応じて選択して使用するようになる。
【0100】
図9は、本発明が適用される一実施形態であって、HDMI CECシステム内のデバイス間の追加的なデバイス情報要求及び応答過程を説明するためのフローチャートを示す。
【0101】
本発明が適用される一実施形態として、<物理アドレス割り当て>メッセージと<物理アドレスレポート>メッセージを再び定義することによって、物理アドレスと支援可能なデバイスタイプだけでなく支援可能な機能を知らせることができる。このとき、既存の機器との互換性のために[デバイスタイプ]に新しい情報を伝達する[2次デバイスタイプ]及び[デバイス特徴]とにオペランド(Operand)を細分化できる。前記[2次デバイスタイプ]及び前記[デバイス特徴]は、前記表2及び表3において説明している。
【0102】
バス構造の接続を管理するイニシエーター(ルート機器)は、HDMI CECシステム内に接続した機器のデバイスタイプ及び支援可能な機能に対する情報を収集するために、該当機器(フォロワ2)に<物理アドレス割り当て>メッセージを送信できる(S910)。
【0103】
前記フォロワ2は、自動的に自身のデバイスタイプ及び支援可能な機能情報を確認して(S920)、これを<物理アドレスレポート>メッセージ形態で伝達できる(S930)。このとき、自身のデバイスタイプ及び支援可能な機能を知らせるために、前記表2及び表3に表したように[デバイスタイプ]に新しい情報を伝達する[2次デバイスタイプ]及び[デバイス特徴]形態で送信できる。同様に、データ送信時には、応答命令語の形態でフォロワ2(ルート機器)だけでなく、接続したすべての機器(フォロワ1など)にすべて送信できる(S930)。
【0104】
よって、前記イニシエーター(ルート機器)は、HDMI CECシステム内に接続した機器のデバイスタイプ及び支援可能な機能に対する情報リストを獲得できるようになる(S940)。
【0105】
図10は、本発明が適用される一実施形態であって、HDMI CECシステム内の新しいデバイスが接続した場合、デバイス間の追加的なデバイス情報要求及び応答過程を説明するためのフローチャートを示す。
【0106】
HDMI CECシステム内の新しい機器が接続されると、接続した新しい機器は、自身の情報を他の機器に知らせることができ、この場合、接続した新しい機器は、イニシエーターとなる。
【0107】
前記イニシエーターは、フォロワ2(ルート機器)から<物理アドレス割り当て>メッセージを受信し、それに応じて自動的に自身のデバイスタイプ及び支援可能な機能情報を確認し(S1010)、<物理アドレスレポート>メッセージ形態で伝達できる。この場合、これに対する応答をフォロワ2(ルート機器)だけでなく接続したすべての機器(フォロワ1等)にすべて送信できる(S1020)。
【0108】
よって、前記フォロワ2(ルート機器)は、HDMI CECシステム内に接続した機器のデバイスタイプ及び支援可能な機能に対する情報リストを獲得できるようになる(S1030)。
【0109】
本発明が適用される他の実施形態として、HDMI CECシステム内のホストデバイス(イニシエーター)とソースデバイス(フォロワ)のデータビットタイミングを明確にする方法を提示する。
【0110】
HDMI CECシステム内に接続した機器は、一つのイニシエーターと一つ以上のフォロワとから構成することができる。イニシエーターは、メッセージとデータとを送信し、フォロワは、データを受信して確認ビットをセットするようになる。前記メッセージは、フレーム形態で送信され、フレームは、スタートビット(start bit)とデータビット(data bits)とから構成することができる。イニシエーターは、ビットタイミング(bit timing)とビットリーディングエッジ(bit leading edge)を提供する。
【0111】
スタートビット以後のすべてのデータビットは、一貫したタイミングを有しており、データビットの終わりにおいてハイ(High)からロー(Low)へ遷移(transition)が発生することは、次のデータビットのスタートを表し、これは、次のデータビットが存在する場合においてのみ発生する。
【0112】
受信信号のビットタイミングを決定するためには、フォロワは、CEC信号のエッジ検出を確認しなければならず、ビットタイミングのより正確な決定のためには、0.1ms以内の正確度で立ち上がりエッジ(rising edge)と立ち下がりエッジ(falling edge)を決定できなければならない。前記フォロワがCEC信号の値を決定するために整数間隔でサンプリングを使用する場合、データビットのサンプリング期間は、予め設定された値より小さいか、または同じでありえ、例えば、サンプリング期間は、0.1msより小さいか、または同じでありうる。
【0113】
図11ないし図12は、本発明が適用される一実施形態であって、バスインターフェースにおいてHDMI CECシステムで高速送信可能なモードを説明するためのシーケンス図を示す。
【0114】
図11は、ボトム−アップモードチェック(bottom−up mode checking)方式を説明するためのシーケンス図を示す。
【0115】
イニシエーター(ルート機器)と複数のフォロワ(フォロワ1、フォロワ2)がバスインターフェースを介して接続されているHDMI CECシステムにおいて、まず前記イニシエーター(ルート機器)は、接続したすべての機器(フォロワ1、フォロワ2)に現在機器の支援可能な最大モードの確認を要求する命令語である<モード確認要求>メッセージを共通のバスライン(Bus line)を介して送信できる(S1101)。
【0116】
前記<モード確認要求>メッセージの送信を受けたフォロワは、自身のモードを確認し(S1102−1、S1102−2)、<モード応答>メッセージを前記イニシエーター(ルート機器)に送信できる。例えば、フォロワ2の場合、自身の支援可能な最大モードがローモード(low mode)の場合(S1102−2)<モード応答>メッセージにローモード(low mode)情報をパラメーター値として追加して、前記イニシエーター(ルート機器)に送信し(S1103−2)、フォロワ1の場合にも、自身の支援可能な最大モードがハイモード(high mode)の場合(S1102−1)、<モード応答>メッセージにハイモード(high mode)情報をパラメーター値として追加して、前記イニシエーター(ルート機器)に送信できる(S1103−1)。
【0117】
前記イニシエーター(ルート機器)は、前記フォロワ1及び2から<モード応答>メッセージを受信し、モード関連パラメーターに基づいて送信速度モードを決定できる(S1104)。例えば、前記イニシエーター(ルート機器)は、受信された<モード応答>メッセージのうち、ローモード(low mode)パラメーターが一つでも含まれている場合、送信速度モードをローモード(low mode)と決定できる。
【0118】
前記イニシエーター(ルート機器)は、決定された送信速度モードが含まれた<送信速度お知らせモード>メッセージを前記フォロワ1及び2に送信できる(S1105)。前記フォロワ1及び2は、<送信速度お知らせモード>メッセージを受信し、決定された送信速度モードに基づいてデータを送信するようになる。
【0119】
図12は、トップ−ダウンモードチェック(top−down mode checking)方式を説明するためのシーケンス図を示す。
【0120】
イニシエーター(ルート機器)と複数のフォロワ(フォロワ1、フォロワ2)とがバスインターフェースを介して接続しているHDMI CECシステムにおいて、まず前記イニシエーター(ルート機器)は、接続したフォロワ1に支援可能な最大モードの確認を要求する命令語である<モード確認要求>メッセージを送信できる(S1201)。そして、前記フォロワ1がフォロワ2に支援可能な最大モードの確認を要求する命令語である<モード確認要求>メッセージを送信できる(S1202)。
【0121】
前記<モード確認要求>メッセージの送信を受けたフォロワ1及び2は、自身のモードを確認し(S1203−1、S1203−2)、<モード応答>メッセージを前記イニシエーター(ルート機器)に送信できる。例えば、フォロワ2の場合、自身の支援可能な最大モードがハイモード(high mode)の場合、<モード応答>メッセージにハイモード(high mode)情報をパラメーター値として追加して、前記イニシエーター(ルート機器)に送信し(S1204−2)、フォロワ1の場合にも自身の支援可能な最大モードがハイモード(high mode)である場合、<モード応答>メッセージにハイモード(highmode)情報をパラメーター値として追加して、前記イニシエーター(ルート機器)に送信できる(S1204−1)。
【0122】
前記イニシエーター(ルート機器)は、前記フォロワ1及び2から<モード応答>メッセージを受信し、モード関連パラメーターに基づいて送信速度モードを決定できる(S1205)。例えば、前記イニシエーター(ルート機器)は、受信された<モード応答>メッセージのうち、ローモード(low mode)パラメーターが一つでも含まれている場合、送信速度モードをローモード(low mode)と決定できる。他の例として、応答メッセージが受信されない場合が一つでもある場合、送信速度モードをローモード(low mode)と決定できる。
【0123】
前記イニシエーター(ルート機器)は、決定された送信速度モードが含まれた<送信速度お知らせモード>メッセージを前記フォロワ1に送信でき(S1206)、前記フォロワ1がフォロワ2に<送信速度お知らせモード>メッセージを送信できる(S1207)。前記フォロワ1及び2は、<送信速度お知らせモード>メッセージを受信し、決定された送信速度モードに基づいてデータを送信するようになる。
【0124】
本発明が適用される他の実施形態として、イニシエーター(ルート機器)は、接続したフォロワに支援可能な最大モードの確認を要求する命令語として<レポートモード(Report Mode)>メッセージを送信できる。そして、決定されたデータ送信速度をフォロワに知らせるために、<セットモード(Set Mode)>メッセージを送信できる。
【0125】
図13は、本発明が適用される一実施形態であって、HDMI CECシステム内のデバイスの論理的アドレスの拡張を説明するためのシーケンス図を示す。
【0126】
本実施形態では、一通りの特性(機能)を通じて割り当てられた論理アドレス(Logical Address)を多様な特性(機器)で割り当てられることができる方法のプロトコルを定義し、なお、論理アドレスの他、各機器が有することができる固有識別子を利用して論理アドレスを拡張できる方法を定義しようとする。例えば、前記固有識別子は、該当機器に割り当てられた固有値を意味でき、または、IPアドレス/MAC/UDNのうちの少なくとも一つを意味することができる。
【0127】
図13に示すように、イニシエーター(ルート機器)と複数のフォロワ(フォロワ1、フォロワ2)とがバスインターフェースを介して接続しているHDMI CECシステムにおいて、新しく定義された論理アドレスを割り当てられるために、論理アドレス割り当ての一般的な過程を行う(S1301)。それにより、前記フォロワ(例えば、PCまたはモバイル機器)は、共通的に新しく定義された論理アドレスが割り当てられ(S1302)、後に自身の識別子として使用されうる固有値をイニシエーター(ルート機器)に伝達できる(S1303)。
【0128】
前記イニシエーター(ルート機器)は、前記フォロワに対する固有値を有し、特定フォロワにアクション命令を送信できる。例えば、前記イニシエーター(ルート機器)は、フォロワ1及び/またはフォロワ2の固有値と共に<アクション命令>メッセージを前記フォロワ1及び/またはフォロワ2に送信できる(S1304)。
【0129】
仮に、前記<アクション命令>を行うようになるフォロワが共通の論理アドレスに割り当てられていると、前記イニシエーター(ルート機器)は、前記共通の論理アドレスにマルチキャスト方式で命令語を伝達できる。前記フォロワは、送信された固有値と自身の固有値とを比較して、同一であればアクション命令を行い(S1306)、同一でなければこれを無視できる(S1305)。アクション命令を行うようになるフォロワは、命令に対する応答メッセージを前記イニシエーター(ルート機器)に送信できる(S1307)。
【0130】
本発明が適用される他の実施形態として、論理アドレスが割り当てられために自身が選択した論理アドレスを他の機器が使用しているかどうかを確認し、すべての論理アドレスが他の機器により使用中であると、共通的に使用されうる論理アドレスを割り当て、自身の識別子として使用される固有値と自身の種類を知らせる情報を追加提供する方法を利用することもできる。
【0131】
図14は、本発明が適用される一実施形態であって、HDMI CECシステム内のIPインターフェースの情報を相互交換できる命令語を定義する方法を説明するためのシーケンス図を示す。
【0132】
イニシエーター(ルート機器)と複数のフォロワ(フォロワ1、フォロワ2)がバスインターフェースを介して接続しているHDMI CECシステムにおいて、論理アドレス割り当ての一般的な過程が行われ(S1401)、前記複数のフォロワは、各々既に固有識別子を含むことができる。
【0133】
前記イニシエーター(ルート機器)は、前記フォロワが既に有している固有識別子に対する要求命令を送信できる(S1402)。要求命令を受信したフォロワは、自身が保有している固有識別子を応答メッセージのパラメーター値として追加して、前記イニシエーター(ルート機器)に送信できる(S1403)。
【0134】
前記イニシエーター(ルート機器)は、獲得した前記フォロワの固有識別子を利用して、必要な命令語を送信できるようになる(S1404)。
【0135】
例えば、前記固有識別子は、該当機器に割り当てられた固有値を意味でき、または、IPアドレス/MAC/UDNのうちの少なくとも一つを意味することもできる。
【産業上の利用可能性】
【0136】
以上、前述した本発明の好ましい実施形態は、例示の目的のために開示されたものであって、当業者であれば、以下添付された特許請求の範囲に開示された本発明の技術的思想とその技術的範囲内で、多様な他の実施形態を改良、変更、代替または付加などが可能であるはずである。
図1
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図14