(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
前記ターゲットMBMSセッションによって生成された前記今回取得されたトラフィックが前記ターゲットMBMSセッションによって生成された前記最後に取得されたトラフィックより大きいとき、前記プリセットカウンタの値をゼロにリセットするステップをさらに有することを特徴とする請求項1に記載の方法。
前記ターゲットMBMSセッションによって占有された前記リソースを解放するようにアップリンクネットワーク要素及びダウンリンクネットワーク要素に通知するステップをさらに有することを特徴とする請求項1から3のいずれか一項に記載の方法。
前記値決定モジュールは、前記ターゲットMBMSセッションによって生成された前記今回取得されたトラフィックが前記ターゲットMBMSセッションによって生成された前記最後に取得されたトラフィックより大きいとき、前記プリセットカウンタの値をゼロにリセットするようにさらに構成されることを特徴とする請求項6に記載のネットワーク要素。
前記ターゲットMBMSセッションによって占有された前記リソースを解放するようにアップリンクネットワーク要素及びダウンリンクネットワーク要素に通知するように構成される通知ユニットをさらに具備することを特徴とする請求項6から8のいずれか一項に記載のネットワーク要素。
【発明を実施するための形態】
【0011】
添付の図を参照しながら、本発明の実施形態におけるセッション処理方法及び装置を以降に詳細に記述する。
【0012】
実施形態1
本発明の実施形態に従ってセッション処理方法が提供される。
図1に示されるように、方法はMBMS GWによって実行され、さらに、
【0013】
101.遮断検出命令を取得する
102.遮断検出命令中に示されるターゲットMBMSセッションについてトラフィック遮断検出を実行する
103.ターゲットMBMSセッションのトラフィックが遮断されたことを検出すると、ターゲットMBMSセッションによって占有されたリソースを解放する
【0014】
本発明のこの実施形態において提供されるセッション処理方法では、遮断検出命令が取得され、遮断検出命令中に示されるターゲットMBMSセッションについてトラフィック遮断検出が実行され、ターゲットMBMSセッションのトラフィックが遮断されたことを検出すると、ターゲットMBMSセッションによって占有されたリソースが解放される。本発明のこの実施形態は、MBMSセッションが連続期間の間正常に動作しないとき、MBMSセッションがネットワーク要素のリソースを占有し続けるという従来の問題を解決する。この実施形態では、セッショントラフィック遮断により残余のセッションが生成されると、残余のセッションによって占有されるリソースが積極的に解放され、ネットワークリソースを節約することができる。
【0015】
本発明のこの実施形態において提供されるセッション処理を実施するための方法は、ネットワーク要素MBMS GWが残余のMBMSセッションを処理している例を使用して説明される。ネットワークメンテナンス職員は、全ての確立されたMBMSセッションに対して同一である第1のしきい値を事前にMBMS GWについて構成し、MBMS GWに遮断検出命令を発行し、その結果MBMS GWは全てのMBMSセッションによって生成されるトラフィックについてリアルタイム検出を実行するとともに、残余のMBMSセッションについて関連する処理を実行する。
図2に示されるように、具体的なステップは、以下である:
【0016】
201.MBMS GWは、手動で入力された遮断検出命令を取得し、遮断検出命令がMBMS GWによって管理されるターゲットMBMSセッションに対応する同一の第1のしきい値を有する。
【0017】
手動で入力された遮断検出命令を取得するステップは、具体的には、ネットワークメンテナンス職員によって入力された遮断検出命令を取得することである。本発明のこの実施形態では、残余のMBMSセッションの処理は、MBMS GWレベルで実施されるとともに、第1のしきい値は、MBMS GWによって管理される全てのターゲットMBMSセッションと同一であるように構成される。
【0018】
遮断検出命令を取得した後、MBMS GWは、遮断検出命令に示されるターゲットMBMSセッションに対応するタイマを開始し、ターゲットMBMSセッションに対応するプリセットカウンタの値をゼロにリセットする。1つのセッションが1つのタイマ及び1つのプリセットカウンタに対応する。詳細は、ステップ202に記載する。
【0019】
202.MBMS GWは、遮断検出命令中に示され、かつMBMS GWによって管理された各ターゲットMBMSセッションにそれぞれ対応するタイマを開始し、各ターゲットMBMSセッションにそれぞれ対応するプリセットカウンタの値をゼロにリセットする。
【0020】
各ターゲットMBMSセッションは、それぞれのタイマ及びプリセットカウンタを有する。各ターゲットMBMSセッションに対応するタイマの指定されたタイムアウトリミット(timeout limit)は、同一である。例えば、タイムアウトリミットは、1分に設定される。この実施形態では、第1のしきい値がMBMS GWレベルで構成され、そのことは、第1のしきい値が全てのターゲットMBMSセッションに対して構成されることを意味し、以降の記述では、例として1つのターゲットMBMSセッションが使用される。
【0021】
各セッションのためのタイマ設定の目的は、比較的短い遮断を有する正常なセッションを残余のセッションとして誤って識別することを避けることである。例えば、タイマを設定しない場合、各検出のための間隔は、1秒又はそれ以下であり得るが、しかしながら、約1秒の遮断がいくつかの正常なセッションで発生することがあるというのは正常な現象である。そのような遮断は、残余のセッションが引き起こす遮断でなく、そのような遮断に伴うセッションによって占有されるリソースが解放される必要はない。タイマを設定することによって(例えば、タイマのタイムアウトリミットを1分に設定することによって;明らかに、異なるタイムアウトリミットが実際の適用要件に従って設定され得る)、そのような短い遮断を有する正常なセッションを残余のセッションとして誤って識別するという問題を回避できる。
【0022】
203.ターゲットMBMSセッションのうちの1つに対応するタイマが指定されたタイムアウトリミットに到達すると、MBMS GWがこのターゲットMBMSセッションによって生成されたトラフィックを取得する。
【0023】
このターゲットMBMSセッションによって生成された取得されたトラフィックは、タイマが指定されたタイムアウトリミットに到達するまでに生成された全てのトラフィックである。例えば、このターゲットMBMSセッションに対応するタイマの指定されたタイムアウトリミットは1分である。1分後、MBMS GWが、1分より後の時点における期間内で、ターゲットMBMSセッションによって生成された全てのトラフィックを取得する。
【0024】
204.このターゲットMBMSセッションの今回取得されたトラフィックが、このターゲットMBMSセッションの最後に取得されたトラフィックより大きいとき、MBMS GWはプリセットカウンタの値をゼロにリセットする。
【0025】
このターゲットMBMSセッションの今回取得されたトラフィックが、このターゲットMBMSセッションの最後に取得されたトラフィックより大きいとき、今回開始されたタイマの指定されたタイムアウトリミット以内に、このターゲットMBMSセッションの間に通過したデータが存在し、かつ遮断が発生しないことを示し、MBMS GWはプリセットカウンタの値をゼロにリセットする。
【0026】
205.このターゲットMBMSセッションの今回取得されたトラフィックが、このターゲットMBMSセッションの最後に取得されたトラフィックより小さいとき、MBMS GWは1だけプリセットカウンタの値を増加するか、または1の時間単位だけプリセットカウンタの値を増加する。
【0027】
このターゲットMBMSセッションの今回取得されたトラフィックが、このターゲットMBMSセッションの最後に取得されたトラフィックより小さいとき、今回開始されたタイマの指定されたタイムアウトリミット以内に、このターゲットMBMSセッションの間に通過したデータが存在せず、かつ遮断が発生することを示し、MBMS GWは1だけ、または1の時間単位だけプリセットカウンタの値を増加する。
【0028】
任意で、プリセットカウンタの値は1だけ増加され、この場合、プリセットカウンタの値はセッション遮断の数を示すために使用され、任意で、プリセットカウンタの値は1の時間単位だけ増加され、この場合、プリセットカウンタの値はセッション遮断期間を示すために使用される。
【0029】
206.プリセットカウンタの値が第1のしきい値より小さいとき、MBMS GWはタイマを再開し、ステップ203に戻る。
【0030】
任意で、プリセットカウンタの値が上記のステップ205で1だけ増加されるとき、第1のしきい値は遮断の数についてのしきい値に設定されてもよい。
【0031】
任意で、プリセットカウンタの値が上記のステップ205で1の時間単位だけ増加されるとき、第1のしきい値は遮断期間についてのしきい値に設定されてもよい。
【0032】
1だけまたは1の時間単位だけ増加された後、またはゼロにリセットされた後、プリセットカウンタの値が第1のしきい値よりも継続して小さいとき、ターゲットMBMSセッションの遮断の数または遮断期間が、第1のしきい値より小さいことを示し、タイマが再開され、このターゲットMBMSセッションのトラフィックが遮断されたことが検出されると、このターゲットMBMSセッションによって占有されたリソースを解放するように、ターゲットMBMSセッションについてのトラフィック検出を実行するためにステップ203が繰り返される。詳細は、ステップ207に記述される。
【0033】
207.プリセットカウンタの値が第1のしきい値に等しいとき、MBMS GWはこのターゲットMBMSセッションによって占有されたリソースを解放する。
【0034】
任意で、第1のしきい値は、遮断の数についてのしきい値に設定されてよい。プリセットカウンタの値が第1のしきい値に等しいとき、このターゲットMBMSセッションにおける遮断の数が指定された第1のしきい値に到達することを示し、残余のセッションが生成される。ネットワークリソースを浪費しないように、MBMS GWはこのターゲットMBMSセッションによって占有されたリソースを解放する。
【0035】
任意で、第1のしきい値はまた、遮断期間についてのしきい値にセットされてよく、プリセットカウンタの遮断期間が第1のしきい値と比較される。例えば、タイマの指定されたタイムアウトリミットは、1分であり、第1のしきい値によって指定された期間が1440分(24時間)である。プリセットカウンタの値が1440分に達すると、MBMS GWはこのターゲットMBMSセッションによって占有されたリソースを解放する。
【0036】
加えて、プリセットカウンタの値が第1のしきい値に等しいとき、MBMS GWは、このターゲットMBMSセッションによって占有されたリソースを解放し、同時に、このターゲットMBMSセッションによって占有されたリソースを解放するように、アップリンクネットワーク要素及びダウンリンクネットワーク要素に通知する必要がある。
図2に示されるように、ステップ207の実行後に、ステップ208が実行される。
【0037】
208.MBMS GWは、このターゲットMBMSセッションによって占有されたリソースを解放するように、アップリンクネットワーク要素及びダウンリンクネットワーク要素に通知する。
【0038】
具体的には、MGMS GWは、セッション終了リクエスト(session termination request)メッセージを使用することによって、このターゲットMBMSセッションによって占有されたリソースを解放するために、アップリンクネットワーク要素BM-SCに通知し、MBMSセッション停止(multimedia broadcast multicast service session stop)メッセージを使用することによって、このターゲットMBMSセッションによって占有されたリソースを解放するために、ダウンリンクネットワーク要素MME/SGSNに通知する。
【0039】
任意で、占有されたリソースが解放されたこのターゲットMBMSセッションは、記録されてもよく、またはログが生成されてもよく、本発明はそれに限定されない。
【0040】
加えて、任意で、ネットワークメンテナンス職員によって入力された遮断検出命令は、第2のしきい値をさらに含み、第2のしきい値は第2のしきい値より小さく、
図3に示されるように、ステップ209が、ステップ206の前に実行される。
【0041】
209.プリセットカウンタの値が第2のしきい値に等しいとき、MBMS GWはこのターゲットMBMSセッションに対する遮断アラームを報告する。
【0042】
長時間にわたってデータが通過していないターゲットMBMSセッションについて、MBMS GWがこのターゲットMBMSセッションに対する遮断アラームを報告し、その結果、ネットワークメンテナンス職員は、時間内に遮断されたターゲットMBMSセッションに気付き、必要に応じて関連する処理を実行できる。
【0043】
任意で、第2のしきい値は、遮断期間についてのしきい値に設定され得、プリセットカウンタの遮断期間が第2のしきい値と比較される。
【0044】
任意で、ネットワークメンテナンス職員が遮断検出停止命令を入力すると、MBMS GWは、全てのターゲットMBMSセッションについての遮断検出を停止する。
【0045】
本発明のこの実施形態を実施するための別の方法は、ネットワーク要素MBMS GWが残余のMBMSセッションを処理する例を使用して記述されている。MBMSセッションに対応するシグナリングは、BM-SCによってMBMS GWに配送され、遮断検出命令及びそれぞれの第1のしきい値が各ターゲットMBMSセッションについて構成される。
図4に示されるように、具体的なステップは以下の通りである:
【0046】
400.アップリンクネットワーク要素BM-SCがターゲットMBMSセッションに対応するダイアメータシグナリングをMBMS GWに送信し、ダイアメータシグナリングが遮断検出命令を伝送し、遮断検出命令はターゲットMBMSセッションに対応する第1のしきい値を含む。
【0047】
401.MBMS GWは、BM-SCによって送信され、かつターゲットMBMSセッションに対応するダイアメータシグナリングを取得し、ダイアメータシグナリングが遮断検出命令を伝送し、遮断検出命令がターゲットMBMSセッションに対応する第1のしきい値を含む。
【0048】
402.MBMS GWは、遮断検出命令中に示されるターゲットMBMSセッションに対応するタイマを開始し、ターゲットMBMSセッションに対応するプリセットカウンタの値をゼロにリセットする。
【0049】
この実装では、遮断命令は、遮断検出命令によってターゲットにされるMBMSセッションについてのみ実行されるが、上記実装では、遮断検出はMBMS GWによって管理される全てのMBMSについて実行される。加えて、この実装では、各MBMSセッションは第1のしきい値を有し、遮断検出命令によってターゲットにされる各MBMSセッションの第1のしきい値は、異なってもよく、しかしながら上記実装では、全てのMBMSセッションの第1のしきい値は同一である。従って、この実装では、遮断検出がMBMSセッションレベルで実行される。この実装は、それぞれのMBMSセッションにより適合される。加えて、全てのターゲットMBMSセッションはそれら自身のそれぞれのタイマ及びプリセットカウンタを有し、全てのターゲットMBMSセッションに対応するタイマは、同一の指定されたタイムアウトリミットを有する。以降の説明では、例として1つのMBMSセッションを使用する。
【0050】
各セッションについてタイマを設定する目的は、比較的短い遮断を有する正常なセッションを残余のセッションとして誤って識別することを回避するためである。例えば、タイマを設定しない場合、各検出のための間隔は、1秒又はそれ以下であり得るが、しかしながら、約1秒の遮断がいくつかの正常なセッションで発生することがあるというのは正常な現象である。
【0051】
そのような遮断は、残余のセッションが引き起こす遮断でなく、そのような遮断に伴うセッションによって占有されるリソースが解放される必要はない。タイマを設定することによって(例えば、タイマのタイムアウトリミットを1分に設定することによって;明らかに、異なるタイムアウトリミットが実際の適用要件に従って設定され得る)、そのような短い遮断を有する正常なセッションを残余のセッションとして誤って識別するという問題を回避できる。
【0052】
ステップ401でのダイアメータシグナリングは、ダイアメータリンクを介して、MBMS GWとBM-SCの間に送信されるシグナリングであり、プライベート拡張がダイアメータシグナリング上で実行され、遮断検出命令がダイアメータシグナリング中で伝送され、遮断検出命令がターゲットMBMSセッションに対応する第1のしきい値を含む。
【0053】
403.ターゲットMBMSセッションに対応するタイマが、指定されたタイムアウトリミットに到達すると、MBMS GWがターゲットMBMSセッションによって生成されたトラフィックを取得する。
【0054】
このターゲットMBMSセッションによって生成された、取得されたトラフィックは、タイマが指定されたタイムアウトリミットに到達するまでに生成された全てのトラフィックである。例えば、このターゲットMBMSセッションに対応するタイマの指定されたタイムアウトリミットは1分である。1分後、MBMS GWが、1分より後の時点における期間内で、ターゲットMBMSセッションによって生成された全てのトラフィックを取得する。
【0055】
404.ターゲットMBMSセッションの今回取得されたトラフィックがターゲットMBMSセッションの最後に取得されたトラフィックより大きいとき、MBMS GWはプリセットカウンタの値をゼロにリセットする。
【0056】
ターゲットMBMSセッションの今回取得されたトラフィックがターゲットMBMSセッションの最後に取得されたトラフィックより大きいとき、今回開始されたタイマの指定されたタイムアウトリミット以内に、このターゲットMBMSセッションの間に通過したデータが存在し、かつ遮断が発生しないことを示し、MBMS GWはプリセットカウンタの値をゼロにリセットする。
【0057】
405.ターゲットMBMSセッションの今回取得されたトラフィックがターゲットMBMSセッションの最後に取得されたトラフィックに等しいとき、MBMS GWは1だけプリセットカウンタの値を増加するか、または1の時間単位だけプリセットカウンタの値を増加する。
【0058】
このターゲットMBMSセッションの今回取得されたトラフィックが、このターゲットMBMSセッションの最後に取得されたトラフィックより小さいとき、今回開始されたタイマの指定されたタイムアウトリミット以内に、このターゲットMBMSセッションの間に通過したデータが存在せず、かつ遮断が発生することを示し、MBMS GWは1だけ、または1の時間単位だけプリセットカウンタの値を増加する。
【0059】
任意で、プリセットカウンタの値は1だけ増加され、この場合、プリセットカウンタの値はセッション遮断の数を示すために使用され、任意で、プリセットカウンタの値は1の時間単位だけ増加され、この場合、プリセットカウンタの値はセッション遮断期間を示すために使用される。
【0060】
406.プリセットカウンタの値が第1のしきい値より小さいとき、MBMS GWはタイマを再開し、ステップ403に戻る
【0061】
任意で、プリセットカウンタの値が上記のステップ405で1だけ増加されるとき、第1のしきい値は、遮断の数についてのしきい値に設定されてもよい。
【0062】
任意で、プリセットカウンタの値が上記のステップ405で1の時間単位だけ増加されるとき、第1のしきい値は、遮断期間についてのしきい値に設定されてもよい。
【0063】
1だけまたは1の時間単位だけ増加された後、またはゼロにリセットされた後、プリセットカウンタの値が第1のしきい値よりも継続して小さいとき、ターゲットMBMSセッションの遮断の数または遮断期間が、第1のしきい値より小さいことを示し、タイマが再開され、このターゲットMBMSセッションのトラフィックが遮断されたことが検出されると、このターゲットMBMSセッションによって占有されたリソースを解放するように、ターゲットMBMSセッションについてのトラフィック検出を実行するためにステップ403が繰り返される。詳細はステップ407で記載される。
【0064】
407.プリセットカウンタの値が第1のしきい値に等しいとき、MBMS GWはターゲットMBMSセッションによって占有されたリソースを解放する。
【0065】
任意で、第1のしきい値は、遮断の数についてのしきい値に設定されてよい。プリセットカウンタの値が第1のしきい値に等しいとき、このターゲットMBMSセッションにおける遮断の数が、指定された第1のしきい値に到達することを示し、残余のセッションが生成される。ネットワークリソースを浪費しないように、MBMS GWはこのターゲットMBMSセッションによって占有されたリソースを解放する。
【0066】
任意で、第1のしきい値はまた、遮断期間についてのしきい値にセットされてよく、プリセットカウンタの遮断期間が第1のしきい値と比較される。例えば、タイマの指定されたタイムアウトリミットは、1分であり、第1のしきい値によって指定された期間が1440分(24時間)であり、プリセットカウンタの値が1440分に達すると、MBMS GWはこのターゲットMBMSセッションによって占有されたリソースを解放する。
【0067】
加えて、プリセットカウンタの値が第1のしきい値に等しいとき、MBMS GWは、このターゲットMBMSセッションによって占有されたリソースを解放し、同時に、このターゲットMBMSセッションによって占有されたリソースを解放するように、アップリンクネットワーク要素及びダウンリンクネットワーク要素に通知する必要がある。
図4に示されるように、ステップ407の実行後に、ステップ408が実行される。
【0068】
408.MBMS GWは、ターゲットMBMSセッションによって占有されたリソースを解放するように、アップリンクネットワーク要素及びダウンリンクネットワーク要素を通知する。
【0069】
具体的には、MGMS GWは、セッション終了リクエスト(session termination request)メッセージを使用することによって、このターゲットMBMSセッションによって占有されたリソースを解放するように、アップリンクネットワーク要素BM-SCに通知し、MBMSセッション停止(multimedia broadcast multicast service session stop)メッセージを使用することによって、このターゲットMBMSセッションによって占有されたリソースを解放するように、ダウンリンクネットワーク要素MME/SGSNに通知する。
【0070】
任意で、占有されたリソースが解放されたこのターゲットMBMSセッションは、記録されてもよく、またはログが生成されてもよく、本発明はそれに限定されない。
【0071】
加えて、アップリンクネットワーク要素BM-SCによって送信され、かつターゲットMBMSセッションに対応するシグナリングがさらに第2のしきい値を含み、第2のしきい値が第1のしきい値より小さく、
図5に示すように、ステップ409がステップ406の前に実行される。
【0072】
409.プリセットカウンタの値が第2のしきい値に等しいとき、MBMS GWはターゲットMBMSセッションに対する遮断アラームを報告する。
【0073】
長時間にわたってデータが通過していないターゲットMBMSセッションについて、MBMS GWがこのターゲットMBMSセッションに対する遮断アラームを報告し、その結果、ネットワークメンテナンス職員は、時間内に遮断されたターゲットMBMSセッションに気付き、必要に応じて関連する処理を実行できる。
【0074】
任意で、第2のしきい値は、遮断期間についてのしきい値に設定され得、プリセットカウンタの遮断期間が第2のしきい値と比較される。
【0075】
任意で、ネットワークメンテナンス職員が遮断検出停止命令を入力すると、MBMS GWは、全てのターゲットMBMSセッションについての遮断検出を停止する。
【0076】
BM-SCが例外によりリセットされ、かつ確立されたMBMSセッションがロストされるとき、MBMSセッションによって占有されたリソースが解放される必要がある場合、BM-SCは、MBMS GWにリクエストを送信することができず、MBMSセッションによって占有されたリソースが解放され得ない。本発明の実施形態は、この状況にも適用できる。本発明の実施形態によれば、MBMS GWはMBMSセッションについての検出を実行できる。MBMSセッションが連続期間の間正常に動作しないとき、MBMS GWはMBMSセッションによって占有されたリソースを解放し、MBMSセッションによって占有されたリソースを解放するように、ダウンリンクネットワークエレメントMME/SGSNに通知する。
【0077】
本発明に含まれるネットワークはマルチメディア・ブロードキャスト・マルチキャスト・サービス・ネットワークに限定されず、インターネット接続を提供可能な別のネットワークが本発明において適用され得る。本発明を実行するネットワーク要素は、MBMS GWに限定されず、アラームの提供及びセッションレベルでの別のネットワーク要素への通知が可能な、別のネットワークにおけるネットワーク要素も本発明において適用され得る。遮断検出命令を配送するネットワーク要素はBM-SCに限定されず、セッションまたはしきい値の設定を命令可能な別のネットワーク要素が本発明において適用可能である。
【0078】
実施形態2
本発明のこの実施形態において提供されるネットワーク要素は、
図6に示されるように、取得ユニット61、検出ユニット62、処理ユニット63を含む。
【0079】
取得ユニット61は、遮断検出命令を取得するように構成され;
検出ユニット62は、遮断検出命令に示されるターゲットMBMSセッションについてのトラフィック遮断検出を実行するように構成され;
処理ユニット63は、ターゲットMBMSセッションのトラフィックが遮断されたことが検出されると、ターゲットMBMSセッションによって占有されたリソースを解放するように構成される。
【0080】
本発明のこの実施形態で提供されるネットワーク要素では、取得ユニットが遮断検出命令を取得し、検出ユニット62が遮断検出命令に示されるターゲットMBMSセッションについてのトラフィック遮断検出を実行し、ターゲットMBMSセッションのトラフィックが遮断されたことを検出すると、処理ユニットがターゲットMBMSセッションによって占有されたリソースを解放する。本発明のこの実施形態は、MBMSセッションが連続期間の間正常に動作しないとき、MBMSセッションがネットワーク要素のリソースを占有し続けるという従来の問題を解決する。この実施形態では、セッショントラフィック遮断により残余のセッションが生成されると、残余のセッションによって占有されるリソースが積極的に解放され、ネットワークリソースを節約することができる。
【0081】
任意の実装では、取得ユニットは、手動で入力された遮断検出命令を取得するように具体的に構成され、遮断検出命令がMBMS GWによって管理されるターゲットMBMSセッションに対応する同一の第1のしきい値を有する。
【0082】
別の任意の実装では、取得ユニットは、ターゲットMBMSセッションに対応し、かつアップリンクネットワーク要素によって送信された遮断検出命令を取得するように構成され、遮断検出命令は、ターゲットMBMSセッションに対応する第1のしきい値を含む。
【0083】
任意で、2つの実装において、
図7に示されるように、検出ユニット62は、
遮断検出命令に示されるターゲットMBMSセッションに対応するタイマを開始し、ターゲットMBMSセッションに対応するプリセットカウンタの値をゼロにリセットするように構成された設定モジュール71と、
ターゲットMBMSセッションに対応するタイマが指定されたタイムアウトリミットに達すると、ターゲットMBMSセッションによって生成されたトラフィックを取得するように構成されたトラフィック取得モジュール72と、
ターゲットMBMSセッションの今回取得されたトラフィックがターゲットMBMSセッションの最後に取得されたトラフィックに等しいとき、プリセットカウンタの1だけ増加するか、プリセットカウンタの値を1の時間単位だけ増加するように構成された値決定モジュール73とを具備し、1の時間単位がタイマの値がゼロであるときから、タイマが指定されたタイムアウトリミットに達するときまでの期間であり、
従って、プリセットカウンタの値が第1のしきい値が等しいとき、処理ユニットがターゲットMBMSセッションによって占有されるリソースを解放するように具体的に構成される。
【0084】
加えて、任意で、2つの実装において、値決定モジュールは、ターゲットMBMSセッションの今回取得されたトラフィックがターゲットMBMSセッションの最後に取得されたトラフィックより大きいとき、プリセットカウンタの値をゼロにリセットするようにさらに構成される。
【0085】
図8に示されるように、検出ユニット62はさらに、プリセットカウンタの値が第1のしきい値より小さいとき、タイマをリセットし、ターゲットMBMSセッションに対応するタイマが指定されたタイムアウトリミットに達するとき、ターゲットMBMSセッションによって生成されたトラフィックを取得するステップに戻って実行するように構成される処理モジュール81を具備する。
【0086】
任意で、2つの実装において、
図9に示されるように、ネットワーク要素が、さらにターゲットMBMSセッションによって占有されたリソースを解放するように、アップリンク及びダウンリンクネットワーク要素に通知するように構成される通知ユニット91を具備する。
【0087】
取得ユニットによって取得された遮断検出命令が第2のしきい値をさらに含み、第2のしきい値が第1のしきい値より小さいとき、ネットワーク要素は、プリセットカウンタの値が第2のしきい値に等しいときターゲットMBMSセッションに対する遮断アラームを報告するように構成された報告ユニット92をさらに含む。
【0088】
ネットワーク要素の動作プロセスに対して、上記のセッション処理方法におけるネットワーク要素の処理プロセスを参照できる。
【0089】
本発明のこの実施形態におけるネットワーク要素は、MBMS GWであってよく、またはアラームを提供可能であるとともにセッションレベルで別のネットワーク要素に通知可能な、別のネットワークのネットワーク要素であってもよく、限定されない。
【0090】
実施形態の上述の説明から、当業者は、本発明が必要なユニバーサルハードウェアに追加したソフトウェアによって、またはハードウェアのみによって実装され得ることを明確に理解できる。ほとんどの状況で、好ましい実装は前者である。そのような理解に基づいて、本発明の基本的な技術的解決策または従来技術に貢献する部分は、ソフトウェア製品の形式で実装され得る。ソフトウェア製品は、フロッピー(登録商標)ディスク、ハードディスクまたはコンピュータの光学ディスクなどの読み取り可能な記録媒体に格納され、コンピュータデバイス(パーソナルコンピュータ、サーバ、ネットワークデバイスであってよい)に命令して、本発明の実施形態において記述された方法を実行させるためのいくつかの命令を含む。
【0091】
上記の説明は、単に本発明の具体的な実装であり、本発明の保護範囲を限定する目的ではない。本発明に開示された技術的範囲内で当業者によって容易に考え付く任意の変更または置換は、本発明の保護範囲内にある。従って、本発明の保護範囲は、特許請求の範囲の保護範囲に依存する。