特許第6031851号(P6031851)IP Force 特許公報掲載プロジェクト 2022.1.31 β版

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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】6031851
(24)【登録日】2016年11月4日
(45)【発行日】2016年11月24日
(54)【発明の名称】画像処理装置、および、プログラム
(51)【国際特許分類】
   H04N 1/21 20060101AFI20161114BHJP
   G06F 17/30 20060101ALI20161114BHJP
   G06F 3/12 20060101ALI20161114BHJP
   H04N 1/00 20060101ALI20161114BHJP
   G06T 11/60 20060101ALI20161114BHJP
【FI】
   H04N1/21
   G06F17/30 220B
   G06F17/30 170B
   G06F17/30 310Z
   G06F3/12 303
   G06F3/12 342
   H04N1/00 107Z
   G06T11/60 100A
【請求項の数】7
【全頁数】27
(21)【出願番号】特願2012-148086(P2012-148086)
(22)【出願日】2012年7月1日
(65)【公開番号】特開2014-11697(P2014-11697A)
(43)【公開日】2014年1月20日
【審査請求日】2015年3月13日
(73)【特許権者】
【識別番号】000005267
【氏名又は名称】ブラザー工業株式会社
(74)【代理人】
【識別番号】110001058
【氏名又は名称】特許業務法人鳳国際特許事務所
(72)【発明者】
【氏名】長谷川 智彦
(72)【発明者】
【氏名】近藤 真樹
【審査官】 西谷 憲人
(56)【参考文献】
【文献】 特開2005−017923(JP,A)
【文献】 特開2009−282733(JP,A)
【文献】 特開平08−102824(JP,A)
【文献】 特開平04−038561(JP,A)
【文献】 米国特許出願公開第2006/0116993(US,A1)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
H04N 1/21
G06F 3/12
G06F 17/30
G06T 11/60
H04N 1/00
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
複数のキーワードを取得するキーワード取得部と、
情報を記入するための本文領域であって情報が未だ記入されていない前記本文領域と、情報が記入された際に前記本文領域を含む対象画像を表す対象画像データに関連付けられるべきキーワードを前記複数のキーワードの中から特定するための情報を記入するためのキーワード領域であって前記複数のキーワードを表す文字画像を含む前記キーワード領域と、を含むテンプレート画像を表すテンプレート画像データを生成するテンプレート画像データ生成部と、
前記テンプレート画像データを印刷実行部に供給するテンプレート画像データ供給部と、
を備え、
前記キーワード取得部は、
ユーザを識別するためのユーザ識別情報を取得し、
前記ユーザ識別情報が第1ユーザを示す場合には、前記第1ユーザに対応付けられた第1組の複数のキーワードを取得し、
前記ユーザ識別情報が第2ユーザを示す場合には、前記第2ユーザに対応付けられた第2組の複数のキーワードを取得し、
前記テンプレート画像データ生成部は、
前記ユーザ識別情報が前記第1ユーザを示す場合には、前記第1組の複数のキーワードを表す前記文字画像を含む前記テンプレート画像を表す前記テンプレート画像データを生成し、
前記ユーザ識別情報が前記第2ユーザを示す場合には、前記第2組の複数のキーワードを表す前記文字画像を含む前記テンプレート画像を表す前記テンプレート画像データを生成する、画像処理装置。
【請求項2】
請求項1に記載の画像処理装置であって、
前記キーワード取得部は、ネットワークを介して、サーバから、前記複数のキーワードを取得する、画像処理装置。
【請求項3】
請求項1または2に記載の画像処理装置であって、
前記テンプレート画像データ生成部は、N個(Nは2以上の整数)の部分画像を含む前記テンプレート画像であって、前記N個の部分画像のそれぞれが前記キーワード領域と前記本文領域とを含む前記テンプレート画像を表す前記テンプレート画像データを生成する、画像処理装置。
【請求項4】
情報が記入された本文領域と、前記情報が記入された本文領域を含む対象画像を表す対象画像データファイルに関連付けられるべきキーワードを複数のキーワードの中から特定するための情報が記入されたキーワード領域と、を含む原稿を光学的に読み取ることによって生成された元画像データを解析することによって、前記対象画像データファイルに関連付けられるべき前記キーワードを特定するキーワード特定部と、
前記元画像データによって表される画像の少なくとも一部を表す前記対象画像データファイルに、前記特定されたキーワードを関連付ける関連設定部と、
を備え
前記原稿は、N個(Nは2以上の整数)の部分画像を含み、
前記N個の部分画像のそれぞれが、前記キーワード領域と前記本文領域とを含み、
前記キーワード特定部は、前記N個の部分画像のそれぞれについて、前記キーワードを特定し、
前記関連設定部は、前記N個の部分画像のうちの少なくとも一部の複数の部分画像を表す前記対象画像データファイルであって、1個の部分画像を1ページに割り付けることによって生成される前記対象画像データファイルに、前記複数の部分画像のそれぞれから特定された1以上の前記キーワードを、検索可能に、関連付ける、
画像処理装置。
【請求項5】
請求項に記載の画像処理装置であって、
前記元画像データによって表される画像の少なくとも一部を表す画像データファイルを、前記対象画像データファイルとして提供する対象画像データファイル提供部を含む、画像処理装置。
【請求項6】
複数のキーワードを取得するキーワード取得機能と、
情報を記入するための本文領域であって情報が未だ記入されていない前記本文領域と、情報が記入された際に前記本文領域を含む対象画像を表す対象画像データに関連付けられるべきキーワードを前記複数のキーワードの中から特定するための情報を記入するためのキーワード領域であって前記複数のキーワードを表す文字画像を含む前記キーワード領域と、を含むテンプレート画像を表すテンプレート画像データを生成するテンプレート画像データ生成機能と、
前記テンプレート画像データを印刷実行部に供給するテンプレート画像データ供給機能と、
をコンピュータに実現させるためのプログラムであり、
前記キーワード取得機能は、
ユーザを識別するためのユーザ識別情報を取得し、
前記ユーザ識別情報が第1ユーザを示す場合には、前記第1ユーザに対応付けられた第1組の複数のキーワードを取得し、
前記ユーザ識別情報が第2ユーザを示す場合には、前記第2ユーザに対応付けられた第2組の複数のキーワードを取得し、
前記テンプレート画像データ生成機能は、
前記ユーザ識別情報が前記第1ユーザを示す場合には、前記第1組の複数のキーワードを表す前記文字画像を含む前記テンプレート画像を表す前記テンプレート画像データを生成し、
前記ユーザ識別情報が前記第2ユーザを示す場合には、前記第2組の複数のキーワードを表す前記文字画像を含む前記テンプレート画像を表す前記テンプレート画像データを生成する、プロフラム
【請求項7】
情報が記入された本文領域と、前記情報が記入された本文領域を含む対象画像を表す対象画像データファイルに関連付けられるべきキーワードを複数のキーワードの中から特定するための情報が記入されたキーワード領域と、を含む原稿を光学的に読み取ることによって生成された元画像データを解析することによって、前記対象画像データファイルに関連付けられるべき前記キーワードを特定するキーワード特定機能と、
前記元画像データによって表される画像の少なくとも一部を表す前記対象画像データファイルに、前記特定されたキーワードを関連付ける関連設定機能と、
をコンピュータに実現させるためのプログラムであり、
前記原稿は、N個(Nは2以上の整数)の部分画像を含み、
前記N個の部分画像のそれぞれが、前記キーワード領域と前記本文領域とを含み、
前記キーワード特定機能は、前記N個の部分画像のそれぞれについて、前記キーワードを特定し、
前記関連設定機能は、前記N個の部分画像のうちの少なくとも一部の複数の部分画像を表す前記対象画像データファイルであって、1個の部分画像を1ページに割り付けることによって生成される前記対象画像データファイルに、前記複数の部分画像のそれぞれから特定された1以上の前記キーワードを、検索可能に、関連付ける、
プロフラム
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、画像データにキーワードを関連付ける技術に関するものである。
【背景技術】
【0002】
複数個の画像データの中から所望の画像データを検索するための技術として、管理システムが、画像データに検索キーワードを関連付けて記憶する技術が提案されている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
【特許文献1】特開2009−237890号公報
【特許文献2】特開2009−239617号公報
【特許文献3】特開2010−187056号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
ところが、ユーザによって選択されたキーワードを画像データに関連付けるための作業に起因して、利便性が低下する場合があった。例えば、ユーザには、コンピュータを操作することによって画像データをコンピュータに入力する作業と、コンピュータを操作することによってキーワードをコンピュータに入力する作業と、が要求されていた。このような問題は、キーワードの用途が検索である場合に限らず、用途に拘わらずに画像データにキーワードが関連付けられる場合に共通する問題であった。
【0005】
本発明の主な利点は、画像データにキーワードが関連付けられる場合の利便性を向上できる技術を提供することである。
【課題を解決するための手段】
【0006】
本発明は、上述の課題の少なくとも一部を解決するためになされたものであり、以下の適用例として実現することが可能である。
【0007】
[適用例1]
情報を記入するための本文領域と、情報が記入された前記本文領域を含む対象画像を表す対象画像データに関連付けられるべきキーワードを複数のキーワードの中から特定するための情報を記入するためのキーワード領域と、を含むテンプレート画像を表すテンプレート画像データを生成するテンプレート画像データ生成部と、
前記テンプレート画像データを印刷実行部に供給するテンプレート画像データ供給部と、
を備える、画像処理装置。
この構成によれば、ユーザは、テンプレート画像が印刷されたシートへの記入によって対象画像データに関連付けられるべきキーワードを選択することができるので、対象画像データにキーワードが関連付けられる場合の利便性を向上できる。
【0008】
なお、本発明は、種々の形態で実現することが可能であり、例えば、画像処理方法および画像処理装置、それらの方法または装置の機能を実現するためのコンピュータプログラム、そのコンピュータプログラムを記録した記録媒体(例えば、一時的ではない記録媒体)、等の形態で実現することができる。
【図面の簡単な説明】
【0009】
図1】原稿保存システム1000の構成を示すブロック図である。
図2】テンプレート画像データ生成処理のフローチャートである。
図3】キーワードの候補の決定のフローチャートである。
図4】認証データベース244の一例を示す概略図である。
図5】テンプレート画像TIの一例を示す図である。
図6】メモシートMSの使用態様を説明する図である。
図7】分割ドキュメント生成処理のフローチャートである。
図8】保存先の特定のフローチャートである。
図9】分割ドキュメント生成処理の説明図である。
図10】分割ドキュメント生成処理の説明図である。
図11】管理テーブルMTの一例を示す図である。
図12】領域画像データ生成処理のフローチャートである。
図13】PDFファイルの生成について説明する図である。
図14】管理テーブルの別の例を示す概略図である。
図15】キーワード領域の別の実施例の概略図である。
図16】保存先特定領域の別の実施例の概略図である。
【発明を実施するための形態】
【0010】
A.第1実施例:
A−1.原稿保存システム1000の構成:
図1は、原稿保存システム1000の構成を示すブロック図である。原稿保存システム1000は、画像処理サーバ200と、複合機300と、パーソナルコンピュータ400と、格納サーバ500、520、530とを備えている。複合機300とパーソナルコンピュータ400は、同じユーザによって利用され、LAN600を介して、通信可能に接続されている。複合機300とパーソナルコンピュータ400とは、LAN600を介して、インターネット700に接続されている。画像処理サーバ200と、格納サーバ500、520、530とは、それぞれ、インターネット700に接続されている。
【0011】
複合機300は、複合機300全体を制御するCPU310と、RAMなどの揮発性記憶装置330と、フラッシュメモリなどの不揮発性記憶装置340と、外部機器(ネットワークを介して接続される機器、USBメモリなどの外部記憶装置など)と接続するための通信部320と、各種のボタンを含む操作部350と、液晶パネルなどの表示部360と、インクジェット式またはレーザ式のプリンタエンジンである印刷実行部370と、画像読取部380と、携帯型の記憶装置を着脱するためのインタフェースであるメディアカードインタフェース390と、を備えている。
【0012】
画像読取部380は、CCDやCMOSなどの複数の光電変換素子が一列に並んで配置された構造を備える一次元イメージセンサを用いて、原稿を光学的に読み取ることによって、原稿画像データ(スキャンデータ、または、元画像データとも呼ぶ)を生成するスキャナである。画像読取部380は、例えば、自動搬送機構を備え、複数枚の原稿を順次に読み取って、複数個の原稿画像データを自動的に生成することができる。
【0013】
不揮発性記憶装置340には、コンピュータプログラム341が格納されている。コンピュータプログラム241は、CD−ROMなどに記録された形態で提供され得る。CPU310は、プログラム241を実行することにより、複合機300の全体を制御する装置制御部312として機能する。装置制御部312は、テンプレート画像取得部314(以下、「テンプレート取得部314」とも呼ぶ)と、原稿画像送信部316と、を備える。これらの各機能部が実行する処理については後述する。
【0014】
画像処理サーバ200は、CPU210と、RAMなどの揮発性記憶装置230と、ハードディスクなどの不揮発性記憶装置240と、インターネット700に接続するためのインタフェースを含む通信部220と、を備えている。不揮発性記憶装置240には、コンピュータプログラム241と、認証データベース244と、アカウントデータベース246とが格納されている。コンピュータプログラム241は、CD−ROMなどに記録された形態で提供され得る。
【0015】
CPU210は、コンピュータプログラム241を実行することにより、キーワード取得部40と、テンプレート画像データ生成部50(「テンプレート画像生成部50」または「テンプレート生成部50」とも呼ぶ)と、テンプレート画像データ供給部60(「テンプレート供給部60」とも呼ぶ)と、アカウント処理部70と、原稿画像処理部100として機能する。原稿画像処理部100は、原稿画像取得部110と、画像情報取得部120と、ページ番号取得部130と、生成順特定部140と、不要条件判断部150と、領域画像生成部160と、ファイル生成部170と、関連設定部180と、ファイル供給部190と、を含んでいる。画像情報取得部120は、キーワード特定部122と、保存先特定部124とを含んでいる。これらの各機能部が実行する処理については後述する。
【0016】
第1格納サーバ500は、一般的な計算機であり、格納サーバ500のCPU510は、サーバプログラム(図示せず)を実行することによって、ユーザが所有するデータを格納・保存するサービスを提供する。具体的には、後述するように、ユーザは、複合機300と画像処理サーバ200とを介して、原稿を表す原稿画像データを格納サーバ500に格納することができる。第2格納サーバ520(CPU522)と第3格納サーバ530(CPU532)とも、第1格納サーバ500と同様に、データを格納・保存するサービスを提供する計算機である。
【0017】
パーソナルコンピュータ400のCPU410は、対応するプログラムを実行することによって、複合機300を制御するためのドライバ(図示省略)や、画像処理サーバ200にアクセスするクライアントとして機能する。ユーザは、パーソナルコンピュータ400を用いて、格納サーバ500、520、530に格納された原稿画像データにアクセスすることが可能である。
【0018】
A−2.原稿保存システム1000の動作:
画像処理サーバ200が実行する処理を中心に、原稿保存システム1000の動作について説明する。
【0019】
A−2−1:テンプレート画像データ生成処理:
図2は、テンプレート画像データ生成処理のフローチャートである。テンプレート画像データ生成処理は、メモシートを作成するためのテンプレート画像データを生成する処理である。テンプレート画像データ生成処理は、テンプレート画像データの生成を要求する生成要求を、画像処理サーバ200が受信した場合に、画像処理サーバ200によって実行される。生成要求は、複合機300のユーザによる指示に従って、複合機300のテンプレート画像取得部314によって、画像処理サーバ200に対して送信される。ユーザの指示は、例えば、複合機300の印刷実行部370にメモシートのテンプレート画像を印刷させる印刷指示である。
【0020】
最初のステップS105では、複合機300が、画像処理サーバ200にログインする。後述するように、画像処理サーバ200は、アカウント毎に、種々の情報を管理している。複合機300は、アカウントを指定してログインすることによって、指定されたアカウントに対応付けられた情報に基づく処理(例えば、テンプレート画像データの生成)を、画像処理サーバ200に要求することができる。例えば、複合機300のテンプレート画像取得部314は、アカウント名(アカウントの識別子)とパスワードとを画像処理サーバ200に送信する。画像処理サーバ200のアカウントデータベース246は、正当なアカウント名とパスワードとの組み合わせを格納している。画像処理サーバ200のアカウント処理部70は、受信したアカウント名とパスワードとが、アカウントデータベース246に登録されている場合に、ログインを受け付ける。なお、テンプレート画像取得部314は、複合機300に予め対応付けられたアカウント名とパスワードとを利用する。この代わりに、テンプレート画像取得部314は、操作部350を介して入力された情報に基づいて決まるアカウント名とパスワードとを利用してもよい。
【0021】
次のステップS110にて、複合機300から生成要求を受信すると、テンプレート画像生成部50は、受信された生成要求に含まれる設定情報を取得する(ステップS120)。図2に示すように、設定情報は、ユーザによって指定されたレイアウト情報を含んでいる。レイアウト情報は、後述する割付数ANと、用紙サイズPSと、罫線の種類LTとを含んでいる。用紙サイズPSは、テンプレート画像が印刷される予定の用紙のサイズであり、A4、A3、B5、B4などの一般的に印刷に用いられる用紙サイズのいずれかである。罫線の種類LTは、例えば、レポート用紙の罫線(左右方向の罫線)、方眼紙や原稿用紙の罫線(マス目状の罫線)などを含んでいる。これらのレイアウト情報の全部または一部は、予め定められた固定値であっても良い。設定情報は、レイアウト情報に加えて、他の情報を含んでいても良い。
【0022】
次のステップS122では、テンプレート生成部50は、対象画像データの1つの保存先を、複数の候補の中から、ユーザの指示に従って選択(特定)する。対象画像データは、画像読取部380によって生成された原稿画像データ(元画像データ)を用いて得られる画像データである(詳細は後述)。ユーザの指示を取得する方法としては、任意の方法を採用可能である。例えば、テンプレート生成部50は、複合機300に、保存先の複数の候補を表す情報(候補情報)を送信する。複合機300のテンプレート画像取得部314は、受信した情報を利用して、保存先の複数の候補を表示部360に表示する。図2には、表示部360に表示される画像の一例が示されている。ユーザは、操作部350を操作することによって、1つの候補を選択できる。テンプレート取得部314は、操作部350からの信号を利用して、選択された1つの保存先を特定し、特定した保存先を表す情報を(保存先選択情報)を、画像処理サーバ200(テンプレート生成部50)に送信する。なお、テンプレート取得部314は、画像処理サーバ200から候補情報を取得する代わりに、予め決められた複数の候補を利用してもよい。また、保存先選択情報は、設定情報に含まれてもよい。
【0023】
次のステップS123では、テンプレート生成部50は、特定された保存先に対応付けられた画像(「保存先画像」と呼ぶ)を表す保存先画像データを準備する。本実施例では、保存先画像は、QRコード(登録商標)である。保存先画像(QRコード)は、「メディアカード」、「第1格納サーバ」等の、保存先の名称を表すテキストをコード化することによって、生成される。なお、テンプレート生成部50は、保存先の候補毎に予め準備された保存先画像データから、特定された保存先に対応付けられた保存先画像データを取得する。各候補の保存先画像データは、不揮発性記憶装置240に予め格納されている(図示省略)。この代わりに、テンプレート生成部50は、ステップS123を実行する毎に、保存先画像データを生成してもよい。
【0024】
次のステップS128では、キーワード取得部40は、キーワードの候補を決定する。図3は、キーワードの候補の決定のフローチャートである。最初のステップS210では、キーワード取得部40は、保存先が特定の格納サーバであるか否かを判定する。ステップS210で判定される「特定の格納サーバ」は、データファイルを、キーワードと関連付けて、保存する機能を有する格納サーバである。例えば、第1格納サーバ500のCPU510は、データファイルをキーワードと関連付けて保存する機能と、ユーザによって指定されたキーワードを用いてデータファイルを検索する機能と、検索結果をユーザに提供する機能と、を有している(このようなキーワードは「タグ」とも呼ばれる)。また、第2格納サーバ520のCPU522は、キーワードをフォルダ名として利用し、データファイルを、キーワードによって名付けられるフォルダに、格納する機能を有している。本実施例では、特定の格納サーバは、第1格納サーバ500と第2格納サーバ520とである。
【0025】
保存先が特定の格納サーバとは異なる場合には(S210:No)、次のステップS260で、キーワード取得部40は、所定のキーワード候補を取得して、ステップS250に移行する。所定のキーワード候補は、コンピュータプログラム241に、予め組み込まれている。
【0026】
保存先が特定の格納サーバである場合には(S210:Yes)、次のステップS220で、キーワード取得部40は、認証データベース244を参照して、認証情報を取得する。認証情報は、格納サーバにログインするために要するユーザ識別子とパスワードとを含んでいる。
【0027】
図4は、認証データベース244の一例を示す概略図である。図示するように、認証データベース244は、画像処理サーバ200のアカウント毎に、複数の格納サーバ500、520、530のそれぞれの認証情報を格納している。各認証データは、予め、ユーザによって登録されている(例えば、ユーザは、複合機300を通じて、画像処理サーバ200に認証情報を登録できる)。キーワード取得部40は、図2のステップS105で受け入れられたアカウントと、保存先と、の組み合わせに対応付けられた認証情報を、認証データベース244から取得する。
【0028】
図3の次のステップS230では、キーワード取得部40は、保存先である格納サーバに、ステップS220で取得した認証情報を利用して、ログインする。次のステップS240では、キーワード取得部40は、ログインした格納サーバから、ユーザ識別子に対応付けられたキーワードを、取得する。取得されるキーワードは、格納サーバに既に登録されているキーワードである(例えば、タグやフォルダ名)。図3には、第1ユーザに対応付けられたキーワードの例と、第2ユーザに対応付けられたキーワードの例と、が示されている。図示するように、複数のユーザが同じキーワードを利用し得、また、複数のユーザが、互いに異なるキーワードを利用し得る。このように、一部のキーワードが共通する場合にも、第1ユーザに対応付けられた複数のキーワードのセットは、第2ユーザに対応付けられた複数のキーワードのセットと、異なっている、ということができる。
【0029】
次のステップS250では、キーワード取得部40は、取得された1以上のキーワードの中から、ユーザの指示に従ってキーワードの候補を選択する。ユーザの指示を取得する方法としては、任意の方法を採用可能である。例えば、キーワード取得部40は、複合機300に、キーワードのリストを表す情報を送信する。複合機300のテンプレート取得部314は、受信した情報を利用して、キーワードのリストを表示部360に表示する。ユーザは、操作部350を操作することによって、1以上のキーワードを選択できる(本実施例では、選択され得るキーワードの総数の最大値は「4」である)。テンプレート取得部314は、操作部350からの信号を利用して、選択された1以上のキーワードを特定し、特定されたキーワードを表す情報を(キーワード選択情報)を、画像処理サーバ200(キーワード取得部40)に送信する。キーワードの候補の選択が完了したことに応じて、図3の処理は終了する。
【0030】
図2のステップS130では、テンプレート画像生成部50は、レイアウト情報を含む設定情報を用いて、テンプレート画像のレイアウト、および、テンプレート画像に配置される単位画像10の内容を決定する。ステップS140では、テンプレート画像生成部50は、決定されたレイアウトで、決定された内容を表す単位画像10が配置されたテンプレート画像データを生成する。単位画像10は、テンプレート画像の部分画像に対応する。
【0031】
図5は、テンプレート画像データによって表されるテンプレート画像TIの一例を示す図である。図6は、メモシートMSの使用態様を説明する図である。図5(A)は、単位画像10の一例を示している。図5(B)は、割付数ANが2である第1種のテンプレート画像TIAを示し、図5(C)は、割付数ANが4である第2種のテンプレート画像TIBを示している。図6(A)は、第1種のテンプレート画像TIAが印刷された第1種のメモシートMSAの使用態様を示し、図6(B)は、第2種のテンプレート画像TIBが印刷された第2種のメモシートMSBの使用態様を示している。このように、特定種類のテンプレート画像TIやメモシートMSを区別する場合には、符号の末尾にさらにアルファベット(例えば、A、B)を付加する。
【0032】
図5(B)(C)に示すように、テンプレート画像TIは、割付数ANに対応する個数(AN個)の単位画像10を含む。換言すれば、割付数ANは、テンプレート画像TIを用紙に印刷してメモシートMSを作成した場合に、1枚の用紙(の片面)に印刷される単位画像10の数である。第1種のテンプレート画像TIAは、2個の単位画像10A、10Bを含み、第2種のテンプレート画像TIBは、4個の単位画像10C、10D、10E、10Fを含む。このように、特定の単位画像10を区別する場合には、符号の末尾にさらにアルファベット(例えば、A、B)を付加する。後述するメモシートMSの領域SAについても同様である。
【0033】
なお、テンプレート画像TIが印刷されたメモシートMSは、図6に示すように、折り畳まれた状態で使用される。具体的には、第1種のメモシートMSA(図6(A))は、矩形の用紙の2つの長辺のそれぞれの中点CP1、CP2を結ぶ線を第1の折り線として1回折り畳まれた状態で使用される。第2種のメモシートMSB(図6(B))は、1回折り畳まれた状態の用紙の2つの長辺(折り畳まれる前は短辺であった辺)のそれぞれの中点CP3、CP4を結ぶ線を第2の折り線として、さらに、1回折り畳まれた状態で使用される。メモシートMSが上述したように折り畳まれたときの折り線によって、メモシートMSの一方の面は、複数の領域SAに区分される。具体的には、第1種のメモシートMSAの一方の面は、2個の領域SAA、SABに区分され(図6(A))、第2種のメモシートMSBは、4個の領域SAC、SAD、SAE、SAFに区分される(図6(B))。
【0034】
メモシートMSの1個の領域SAは、1ページ分のメモ領域として用いられることが想定されている。例えば、第1種のメモシートMSAでは、領域SAAが1ページ目、領域SABが2ページ目のメモ領域として用いられる。第2種のメモシートMSBでは、4個の領域SAC、SAD、SAE、SAFが、それぞれ、1〜4ページ目のメモ領域として用いられる。
【0035】
単位画像10は、メモシートMSの各領域SAに1個ずつ印刷される。このために、1個の単位画像10は、1ページ分のメモ領域として用いられた場合に、便利なように、構成されている。具体的には、1個の単位画像10は、図5(A)に示すように、レイアウト情報によって指定された種類の罫線RLを含む罫線領域MAと、罫線領域MAの上方に隣接するヘッダ領域HAと、罫線領域MAの下方に隣接するフッタ領域FAと、を含む。罫線領域MAを本文領域MAとも呼び、ヘッダ領域HAとフッタ領域FAとを、罫線領域MA(本文領域MA)の周辺に位置する周辺領域とも呼ぶ。罫線領域MAは、罫線RLを含むものの、文字、図形、描画などの有意なオブジェクトを有さない、実質的に白紙の領域である。なお、本文領域MAは、罫線等のない無地領域であってもよい。
【0036】
ヘッダ領域HAは、上マーカ11と、ページ情報領域12と、タイトル領域13と、不要チェックボックス14と、を含んでいる。上マーカ11は、例えば、ヘッダ領域HAの左隅(単位画像10の左上の隅)に配置され、左右方向に平行な部分と上下方向に平行な部分とを含む形状(L字を時計回りに90度回転させた形状)を有している。ページ情報領域12には、テンプレート画像TI内の単位画像10のページ番号が記載されている。タイトル領域13は、ユーザが単位画像10ごとにタイトルを記入するための領域である。不要チェックボックス14は、ユーザが単位画像10を保存する必要がない場合に、チェックを記入するための領域である。
【0037】
フッタ領域FAは、キーワード領域KAと、下マーカ17と、を含んでいる。キーワード領域KAは、複数のキーワードをそれぞれ表す複数の文字画像15と、複数の文字画像15(キーワード)にそれぞれ対応する複数のマーク領域16と、を含んでいる。キーワードの具体的な内容(メモ、議事録、セミナ、アイデアなど)は、図2のステップS128で決定されている。マーク領域16は、複数のキーワードのうちの全部または一部を特定するために、ユーザによって塗りつぶされる領域である。塗りつぶされたマーク領域16に対応するキーワードが、単位画像10に関連付けられる。下マーカ17は、例えば、上マーカ11を時計回りに180度回転させた形状を有している。以上から解るように、このテンプレート画像TIが印刷されたメモシートMSには、罫線領域MAが実質的に白紙であるにも拘わらず、換言すれば、罫線領域MAの内容が定まっていないにも拘わらず、関連付けるべきキーワードの候補(文字画像15)が印刷される、ことになる。
【0038】
単位画像10は、図6を参照して説明したように折り畳まれた状態で、テンプレート画像TIが印刷されたメモシートMSを使用した場合に便利なように、テンプレート画像TI内に配置されている。
【0039】
具体的には、図5(B)に示すように、第1種のテンプレート画像TIAの2個の単位画像10A、10Bは、図6(A)に示す2個の領域SAA、SABに対応する領域にそれぞれ配置される。そして、折り畳まれた状態で使用されるときに想定される上方向(図6(A)の矢印)と、2個の単位画像10A、10Bの上方向(図5(B)の矢印)と、が一致するように、2個の単位画像10A、10Bは、第1種のテンプレート画像TIA内に同じ向きに配置されている。
【0040】
また、図5(C)に示すように、第2種のテンプレート画像TIBの4個の単位画像10C〜10Fは、図6(B)に示す4個の領域SAC〜SAFに対応する領域にそれぞれ配置される。そして、折り畳まれた状態で使用されるときに想定される上方向(図6(B)の矢印)と、4個の単位画像10C〜10Fの上方向(図5(C)の矢印)と、が一致するように、2個の単位画像10C、10Fと、2個の単位画像10D、10Eとは、第2種のテンプレート画像TIB内に互いに逆向きに配置されている。すなわち、2個の単位画像10C、10Fと、2個の単位画像10D、10Eは、上述した第1の折り線に対応する第2種のテンプレート画像TIB内の線を挟んで互いに逆向きである。
【0041】
図5(B)(C)において、各単位画像10内に示された数字(「P−」が頭に付けられている)は、テンプレート画像TI内の各単位画像10に割り当てられたページ番号を示している。この数字から解るように、単位画像10のページ番号は、上述した折り畳まれた状態において想定される使用順番に従って割り当てられている。このページ番号は、上述したように、ページ情報領域12(図5(A))に示されている。
【0042】
さらに、テンプレート画像TIは、図5(B)(C)に示すように、1つの保存先特定領域SSAを含んでいる。図5(B)(C)中では、保存先特定領域SSAは、テンプレート画像TIの右下の隅に配置されている。保存先特定領域SSAは、図2のステップS123で準備された保存先画像18(本実施例では、QRコード)を含んでいる。保存先特定領域SSAは、テンプレート画像TIに含まれる複数の単位画像10のうちの、1つの単位画像10に含まれている。なお、このQRコードには、後述する分割ドキュメント生成処理において用いられ得る各種の情報が埋め込まれてもよい。
【0043】
以上の説明から解るように、1個のテンプレート画像TIに含まれる単位画像10のサイズは、それぞれ等しい。また、用紙サイズが同じである場合、割付数ANが大きいほど、単位画像10のサイズは小さく、割付数ANが小さいほど、単位画像10のサイズは大きい。具体的には、用紙サイズが同じである場合に、割付数ANが、2倍になると、単位画像10の面積は、約1/2になる。また、割付数ANが同じである場合に、すなわち、1個のテンプレート画像TIに含まれる単位画像10の数が同じである場合に、用紙サイズが大きいほど、単位画像10のサイズは大きく、用紙サイズが小さいほど、単位画像10のサイズは小さい。具体的には、用紙の面積が2倍になれば、単位画像10の面積も2倍になる。また、図6の折り畳まれた状態の説明から解るように、本実施例では、1個のテンプレート画像TIに含まれる単位画像10の数(割付数AN)は、2のZ乗の値を取る(Zは自然数)。すなわち、割付数ANは、2、4、8、16、32、...のいずれかの値を取り得る。
【0044】
図2のステップS140にてテンプレート画像データが生成されると、ステップS150では、テンプレート供給部60は、複合機300からの生成要求に対する応答として、テンプレート画像データを複合機300に対して送信(供給)して、処理を終了する。送信されるテンプレート画像データの形式としては、様々なデータ形式が採用され得、ラスタライズ処理やハーフトーン処理が実行された印刷データを採用しても良く、ページ記述言語で記述された画像データなどのベクターデータを採用しても良い。
【0045】
複合機300の装置制御部312は、受信したテンプレート画像データを用いて、テンプレート画像TIを用紙に印刷することによって、メモシートMSを作成する。作成されたメモシートMSは、ユーザによって使用される。
【0046】
図6(C)は、使用されたメモシートMSの一部の例を示す概略図である。図中には、1個の単位画像10に対応する部分が示されている。図示するように、本文領域MAには、ユーザによって、任意の情報(例えば、文字TX)が記入される。また、キーワード領域KAでは、一部のキーワードに対応付けられたマーク領域16が、塗りつぶされる。このようなメモシートMSが、原稿として利用される。
【0047】
A−2−2:分割ドキュメント生成処理:
図7図8は、分割ドキュメント生成処理のフローチャートである。ドキュメント生成処理は、ユーザによって使用されて、記入情報が記入(手書き)されたメモシートMSを、電子化して保存するためのファイル(対象画像データ。本実施例では、PDF(Portable Document Format)ファイル)を生成する処理である。ドキュメント生成処理は、画像処理サーバ200が、複合機300から原稿画像データを受信した場合に、画像処理サーバ200の原稿画像処理部100によって実行される。原稿画像送信部316は、記入済みのメモシートMSを、複合機300の画像読取部380を用いて読み取ることによって、原稿画像データを生成する。原稿画像送信部316は、生成した原稿画像データを、例えば、1つの送信ファイルに格納して、画像処理サーバ200に対して送信する。送信すべきデータが、複数個の原稿画像データを含む場合には、該複数個の原稿画像データは、送信ファイル中に、生成順(読み取り順)に並べられる。このように、複数個の原稿画像データは、画像処理サーバ200の生成順特定部140が該複数個の原稿画像データの生成順を特定できるように、送信される。
【0048】
図9図10は、分割ドキュメント生成処理の説明図である。まず、原稿画像データ(元画像データ)によって表される原稿画像SIについて説明する。図9(A)は、第1種のメモシートMSAを読み取って生成される第1種の原稿画像データによって表される第1種の原稿画像SIAを示し、図10(A)は、第2種のメモシートMSBを読み取って生成される第2種の原稿画像データによって表される第2種の原稿画像SIBを示す。このように、特定種類の原稿画像SIを区別する場合には、符号の末尾にさらにアルファベット(例えば、A、B)を付加する。原稿画像SIは、1枚のメモシートMSに印刷された1個のテンプレート画像TIに含まれる複数個の単位画像10に対応する複数個の領域画像20を含む。領域画像20は、メモシートMSの部分画像に対応する。1個の領域画像20は、1個の単位画像10に種々の情報が記入された画像を表している。1個の原稿画像SIに含まれる領域画像20の個数は、1個のテンプレート画像TIに含まれる単位画像10の個数に等しく、2のZ乗の値(Zは自然数)、具体的には、2、4、8、16、32、...のいずれかの値を取る。また、1個の原稿画像SIに含まれる複数個の領域画像20のサイズは、互いにほぼ等しく、対応する単位画像10のサイズにほぼ等しい。具体的には、図9に示す第1種の原稿画像SIAは、2個の領域画像20A、20Bを含み、図10に示す第2種の原稿画像SIBは、4個の領域画像20C〜20Fを含んでいる。このように、特定の領域画像20を区別する場合には、符号の末尾にさらにアルファベット(例えば、A、B)を付加する。領域画像20は、対応する単位画像10(図5参照)を含むとともに、ユーザによってメモシートMSに記入された記入情報19(記入画像とも呼ぶ)を含み得る。記入情報19は、単位画像10の罫線領域MA(図5(A)参照)にも含まれ得るし、単位画像10の周辺領域(ヘッダ領域HAやフッタ領域FA(図5(A)参照))にも含まれ得る。具体的には、ユーザによって記入される記入情報19には、罫線領域MAに記入される文字、図形などのメイン情報(保存すべきコンテンツ)や、周辺領域に記入される各種のサブ情報(不要チェックボックス14のチェック、マーク領域16の塗りつぶし、タイトル領域13への書き込みなど)を含む(図9(A))。以下では、図5(C)のテンプレート画像TIBが印刷された3枚の原稿からデータファイル(対象画像データ)を生成する場合、すなわち、1個の原稿画像あたり4個の領域画像20を含む原稿画像SIをそれぞれ表す3個の原稿画像データが処理される場合を例に説明する。この場合には、12個の領域画像20が処理される。
【0049】
図7の最初のステップS302では、複合機300が、画像処理サーバ200にログインする。ステップS302の処理は、図2のステップS105の処理と、同じである。
【0050】
次のステップS304にて、原稿画像取得部110が複合機300(原稿画像送信部316)から1個以上の原稿画像データを受信する。
【0051】
次のステップS308では、画像情報取得部120(図1)の保存先特定部124が、原稿画像データを解析することによって、保存先を特定する。図8は、保存先の特定のフローチャートである。最初のステップS600では、保存先特定部124は、原稿画像データを解析して、保存先特定領域SSA内の保存先画像18(QRコード)を検出し、検出された保存先画像18を解析することによって、保存先を特定する。次のステップS610では、保存先特定部124は、特定された保存先が、格納サーバであるか否かを判定する。保存先が格納サーバとは異なる場合には、図8の処理は終了する。
【0052】
保存先が格納サーバである場合には(S610:Yes)、次のステップS620で、保存先特定部124は、認証データベース244(図4)を参照して、図7のステップS302で受け入れられたアカウントと、保存先である格納サーバと、の組み合わせに対応付けられた認証情報を、取得する。
【0053】
次のステップS630では、保存先特定部124は、保存先である格納サーバと、認証情報に含まれるユーザ識別子と、に応じて、格納サーバ上のユーザ識別子に割り当てられた保存先(以下、「個人保存先」と呼ぶ)を特定する。個人保存先は、例えば、格納サーバにログインすることによってアクセス可能な記憶領域(ユーザ識別子に割り当てられた記憶領域)である。このような個人保存先は、例えば、ユーザ識別子に応じて決まるURLによって特定される。個人保存先が特定されたことに応じて、図8の処理は終了する。
【0054】
図7のステップS310では、原稿画像処理部100は、処理対象とする1個の原稿画像データを選択する。複合機300からの送信ファイルが複数個の原稿画像データを含む場合には、原稿画像データの生成順に、1個ずつ原稿画像データが選択される。例えば、送信ファイルに、原稿画像データが生成順に並べて配置されている場合には、送信ファイルに並べられた順に、1個ずつ原稿画像データが選択される。
【0055】
ステップS320では、生成順特定部140は、選択された原稿画像データの番号(原稿画像番号SN)を決定する。ここで、原稿画像番号SNは、原稿画像データを特定する番号であり、生成順に付される。本実施例では、ステップS320にて、生成順に、原稿画像データが選択されるので、ステップS320での選択順に、原稿画像番号SNが付される。換言すれば、原稿画像番号SNによって、原稿画像データの生成順を特定できる。
【0056】
ステップS330では、画像情報取得部120は、原稿画像SIに含まれるマーカを検出して、原稿画像SIのレイアウトを特定する。具体的には、画像情報取得部120は、原稿画像データを解析することによって、原稿画像SIに含まれる単位画像10の上マーカ11と下マーカ17(図5)を検出する。マーカを検出する解析方法としては、周知のパターンマッチングなどが用いられる。画像情報取得部120は、マーカ11、17が検出された位置に基づいて、原稿画像SIに含まれる領域画像20の数と位置(領域画像20の数と位置と等しい)を特定する。
【0057】
ステップS340では、ページ番号取得部130は、処理対象の原稿画像データによって表される原稿画像SI内の各領域画像20に対応するページ番号(原稿画像ページ番号SPN)を取得する。具体的には、ページ番号取得部130は、原稿画像データを解析することによって、各領域画像20に対応するページ情報領域12(図5(A)参照)に含まれるページ番号を取得する。ページ番号取得部130は、取得されたページ番号に応じて、各領域画像20の原稿画像ページ番号SPNを特定する。なお、各領域画像20のページ番号は、QRコード18(図5(A)参照)に埋め込まれた情報に、領域画像20との対応が特定できる態様で含まれていても良い。この場合には、ページ番号取得部130は、QRコード18を読み取ることによって、各領域画像20に対応するページ番号を取得しても良い。
【0058】
ステップS350では、不要条件判断部150は、各領域画像20がスキップの対象であるか否かを判断する。具体的には、画像情報取得部120は、原稿画像データを解析することによって、各領域画像20に含まれる不要チェックボックス14(図5(A)参照)に記入情報(具体的にはチェック)が記入されているか否か検出する。不要条件判断部150は、記入情報が記入されている不要チェックボックス14に対応する領域画像20はスキップの対象であると判断し、記入情報が記入されていない不要チェックボックス14に対応する領域画像20はスキップの対象でないと判断する。スキップの対象であると判断された領域画像20は、後述するように、後に生成されるPDFファイルに格納される対象から除外される。
【0059】
ステップS360では、画像情報取得部120のキーワード特定部122は、各領域画像20に関連付けられたキーワード(関連付キーワードKW)を取得する。具体的には、キーワード特定部122は、原稿画像データを解析することによって、各領域画像20に含まれる複数のマーク領域16(図5(A)参照)に記入情報(具体的には塗りつぶし)が記入されているか否かを検出する。キーワード特定部122は、記入情報が記入されているマーク領域16に対応するキーワード(図5(A):文字画像15参照)を、対応する領域画像20に関連付けられた関連付キーワードKWとして取得する。マーク領域16に対応するキーワードの内容は、マーク領域16の位置と、キーワードの内容との、予め定められた対応関係に基づいて、特定される。例えば、この対応関係は、画像処理サーバ200のアカウントと、保存先と、の組み合わせ毎に、定められる。マーク領域16の位置と、キーワードとの対応関係が、画像処理サーバ200によって認識されていない場合には、キーワード特定部122は、対象画像データのキーワード領域KA(文字画像15を含む)に対して周知の文字認識処理(OCR処理)を実行することによって、該キーワードの内容を取得しても良い。
【0060】
ステップS370では、原稿画像処理部100は、複合機300から受信した全ての原稿画像データを選択したか否かを判断する。未選択の原稿画像データが残っている場合には(ステップS370:NO)、原稿画像処理部100は、ステップS310に戻って、新たな原稿画像データを選択して、上述したS320〜S360までの処理を繰り返す。また、全ての原稿画像データが選択済みである場合には(ステップS370:YES)、原稿画像処理部100は、処理を、ステップS380に進める。
【0061】
なお、ここまでの処理で取得・特定された各種の情報は、揮発性記憶装置230に一時的に生成された管理テーブルMTに記録される。図11は、管理テーブルMTの一例を示す図である。管理テーブルMTには、処理される12個の領域画像20ごとに、原稿画像番号SNと、原稿画像ページ番号SPNと、スキップ情報SKと、PDFファイル番号PNと、PDFページ番号PPNと、関連付キーワードKWとが記録される。上述したように、原稿画像番号SNは、ステップS320にて決定され、原稿画像ページ番号SPNは、ステップS340にて取得される。スキップ情報SKは、ステップS350にて決定される、各領域画像20がスキップの対象であるか否かの判断結果を示す情報である。図11の管理テーブルMTでは、スキップの対象とされる領域画像20に対しては、スキップ情報SKとして「スキップ」の対象である旨が記録され、スキップの対象とされない領域画像20に対しては、なにも記録されない。関連付キーワードKWは、ステップS360にて取得される。PDFファイル番号PNと、PDFページ番号PPNについては、ステップS370までの処理が終了した時点では、まだ記録されていない。
【0062】
図7のステップS380では、ファイル生成部170は、生成されるPDFファイルの仕様を決定する。具体的には、ファイル生成部170は、上述した管理テーブルMT(図11)に記録済みの情報に基づいて、原稿画像番号SNと原稿画像ページ番号SPNとの組み合わせによって特定される領域画像20ごとに、PDFファイル番号PNと、PDFページ番号PPNとを、決定する。以下では、原稿画像番号SN=1と、原稿画像ページ番号SPN=2との組み合わせによって特定される領域画像20を、(1−2)の領域画像20というように、(SN−SPN)という記述を用いて表すことがある。
【0063】
具体的には、PDFファイル番号PNと、PDFページ番号PPNは、管理テーブルMTにおける12個の領域画像20の並び順と、12個の領域画像20の関連付キーワードKWとを用いて、決定される。12個の領域画像20の並び順は、図11から解るように、原稿画像番号SNで表される生成順が早い(番号が小さい)ほど先であり、同じ原稿画像SIの4個の領域画像20に関しては、原稿画像ページ番号SPNが小さいほど先である。まず、スキップの対象であると判断される領域画像20は、処理から除外され、該領域画像20に対しては、PDFファイル番号PNおよびPDFページ番号PPNが付されない。この並び順が連続しており、かつ、同じ関連付キーワードKWを有する2個以上の領域画像20(領域画像群)には、同じPDFファイル番号PNが付される。また、互いに異なる関連付キーワードKWを有する2個以上の領域画像20には、異なるPDFファイル番号PNが付される。同じ関連付キーワードKWを有する2個の領域画像20であっても、並び順が当該2個の領域画像20の間に位置する領域画像20の中に、異なる関連付キーワードKWを有する領域画像20が含まれる場合には、当該2個の領域画像20には、互いに異なるPDFファイル番号PNが付される。図11に示す例では、(1−1)〜(2−1)までの5個の領域画像20は、並び順が連続しており、かつ、関連付キーワードKWが同じ「議事録」であるので、該5個の領域画像20のPDFファイル番号PNは、「1」に決定される。(2−2)および(2−3)の2個の領域画像20は、並び順が連続しており、かつ、関連付キーワードKWが同じ「メモ」であるので、該2個の領域画像20のPDFファイル番号PNは、「2」に決定される。(2−4)〜(3−3)までの4個の領域画像20は、並び順が連続しており、かつ、関連付キーワードKWが同じ「アイデア」であるので、該4個の領域画像20のPDFファイル番号PNは、「3」に決定される。
【0064】
また、ファイル生成部170は、同じPDFファイル番号PNを有する1個以上の領域画像20に、並び順に従って、1から始まるPDFページ番号PPNを付す。具体的には、図11に示すように、PDFファイル番号PNが「1」である5個の領域画像20には、1〜5のPDFページ番号PPNが並び順に付される。PDFファイル番号PNが「2」である2個の領域画像20には、1および2のPDFページ番号PPNが並び順に付される。PDFファイル番号PNが「3」である4個の領域画像20には、1〜4のPDFページ番号PPNが並び順に付される。
【0065】
図7のステップS390では、領域画像生成部160は、3個の原稿画像データに対して領域画像データ生成処理を実行して、3個の原稿画像SIに含まれる12個の領域画像20を表す領域画像データを生成する。ただし、スキップの対象であると判断された(3−4)の領域画像20を表す領域画像データは、生成されなくても良い。
【0066】
図12は、領域画像データ生成処理のフローチャートである。ステップS391では、領域画像生成部160は、処理対象とする1個の原稿画像データを選択する。ステップS392では、選択された原稿画像データに対して傾き補正処理を実行して、原稿画像データによって表される原稿画像SIの傾きを補正する。傾き補正処理は、原稿画像SIに含まれるマーカ11、17の座標に基づく傾き角の計算処理と、算出された傾き角分だけ、原稿画像SIを回転させる回転処理とを含む。これらの具体的な計算方法は、公知の手法を用いて実行される。
【0067】
ステップS393では、領域画像生成部160は、傾き補正処理後の原稿画像データを用いて、原稿画像SI内の分割位置を特定する。分割位置は、例えば、原稿画像SIに含まれるマーカ11、17の座標に基づいて特定される。分割位置は、図9(B)に示すように、原稿画像SIが、2個の領域画像20A、20Bを含む第1種の原稿画像SIAである場合には、第1種の原稿画像SIAの2つの長辺をそれぞれ略均等に分割する2つの中点を結ぶ直線である。また、分割位置は、図10(B)に示すように、原稿画像SIが、4個の領域画像20C〜20Fを含む第2種の原稿画像SIBである場合には、第2種の原稿画像SIBの2つの長辺をそれぞれ略均等に分割する2つの中点を結ぶ直線と、第2種の原稿画像SIBの2つの短辺をそれぞれ略均等に分割する2つの中点を結ぶ直線である。
【0068】
ステップS394では、領域画像生成部160は、特定された分割位置で、原稿画像SIを分割して、原稿画像SIに含まれる各領域画像20を表す領域画像データを生成する。図9(B)に示すように、原稿画像SIが、2個の領域画像20を含む第1種の原稿画像SIAである場合には、2個の領域画像20A、20Bをそれぞれ表す2個の領域画像データが生成される。また、図10(B)に示すように、原稿画像SIが、4個の領域画像20C〜20Fを含む第2種の原稿画像SIBである場合には、4個の領域画像20C〜20Fをそれぞれ表す4個の領域画像データが生成される。
【0069】
ステップS395では、原稿画像SIのレイアウトに応じて、回転すべき領域画像20を特定する。具体的には、原稿画像SIが、図9に示す第1種の原稿画像SIAである場合には、全部の領域画像、すなわち、2個の領域画像20A、20Bがそれぞれ回転すべき領域画像として特定される。原稿画像SIが、図10に示す第2種の原稿画像SIBである場合には、一部の領域画像、すなわち、原稿画像ページ番号SPNが「2」と「3」である2個の領域画像20D、20Eがそれぞれ回転すべき領域画像として特定される。
【0070】
ステップS396では、領域画像生成部160は、特定された領域画像20をレイアウトに応じた回転量だけ回転する回転処理を、特定された領域画像20を表す領域画像データに対して実行する。具体的には、原稿画像SIが、図9に示す第1種の原稿画像SIAである場合には、2個の領域画像20A、20Bは、時計回りに90度だけ回転される。なお、原稿画像データの生成時における画像読取部380の読取方向が逆向きであることによって、第1種の原稿画像SIAの状態は、図9(B)に示す状態とは、逆向きである場合があるが、この場合には、領域画像生成部160は、2個の領域画像20A、20Bを、反時計回りに90度だけ回転すれば良い。この結果、2個の領域画像データは、適正方向を向いた状態で、2個の領域画像20A、20Bを表すように、変換される。画像が適正方向を向いた状態とは、例えば、該画像の上方向が、観察者が画像を見た場合に上方を向いているべきと感じる方向を向いている状態であり、例えば、文字画像であれば、該文字画像内の文字の上方向が上方を向いている状態である。例えば、領域画像20に含まれる単位画像10の場合には、図5(A)に示す破線の矢印の方向が上方を向いた状態が、適正方向を向いた状態である。
【0071】
同様に、原稿画像SIが、図10に示す第2種の原稿画像SIBである場合には、2個の領域画像20D、20Eは、それぞれ、180度だけ回転される。この結果、4個の領域画像20C〜20Fが同じ向きになると共に、4個の領域画像20C〜20Fが適正方向を向いた状態になるように、4個の領域画像データが変換される。なお、原稿画像データの生成時における画像読取部380の読取方向が逆向きであることによって、第2種の原稿画像SIBは、図10(B)に示す状態とは、逆向きである場合がある。すなわち、原稿画像SIBにおいて、ページ番号1、4に対応する領域画像20C、20Fが、図10における上方側に位置し、ページ番号2、3に対応する領域画像20D、20Eが、図10における下方側に位置する場合がある。この場合には、領域画像生成部160は、2個の領域画像20C、20Fを、それぞれ、180度だけ回転させれば良い。
【0072】
ステップS397では、領域画像生成部160は、全ての原稿画像データを選択したか否かを判断する。未選択の原稿画像データが残っている場合には(ステップS397:NO)、領域画像生成部160は、ステップS391に戻って、新たな原稿画像データを選択して、上述したS392〜S396までの処理を繰り返す。また、全ての原稿画像データが選択済みである場合には(ステップS397:YES)、領域画像生成部160は、領域画像データ生成処理を、終了する。
【0073】
領域画像データ生成処理が終了すると、図7のステップS400では、ファイル生成部170は、生成された複数の領域画像データを用いて、PDF(Portable Document Format)形式のファイル(PDFファイル)を生成する。PDFファイルは、ページの概念を有するファイルであり、任意の数のページのそれぞれに、1個以上の画像データを対応付けて格納することができる。PDFファイルでは、ページに対応付けられた画像データによって表される画像に対して、ページ上の配置位置、配置角度などを指定することができる。ユーザは、PDFファイルに格納された画像データによって表される画像を、閲覧プログラム(ビューワー)を用いて、ディスプレイ上で複数ページに亘る書類のように閲覧することができる。
【0074】
図13は、PDFファイルの生成について説明する図である。具体的には、ファイル生成部170は、図11に示す管理テーブルMTに領域画像20ごとに記録されたPDFファイル番号PNと、PDFページ番号PPNとに従って、3個のPDFファイルPFA、PFB、PFCを生成する。PDFファイルPFAには、PDFファイル番号PNが「1」である5個の領域画像データが格納される。PDFファイルPFAに格納される5個の領域画像データによって表される5個の領域画像20は、対応するPDFページ番号PPNのページに、配置される。同様に、PDFファイルPFBには、PDFファイル番号PNが「2」である2個の領域画像データが格納され、該2個の領域画像データは、対応するPDFページ番号PPNのページに配置される。PDFファイルPFCには、PDFファイル番号PNが「3」である4個の領域画像データが格納され、該4個の領域画像データは、対応するPDFページ番号PPNのページに配置される。ここで、スキップの対象であると判断された1個の領域画像20に対応する領域画像データは、生成されるPDFファイルには格納されない。
【0075】
この結果、3個の原稿画像SIから構成される画像群SIG(図13)に含まれる12個の領域画像20のうち、スキップの対象であると判断された1個の領域画像20を除く11個の領域画像20が、3個のPDFファイルPFA、PFB、PFC(図13(B))に分類されて格納される。
【0076】
図7の次のステップS402では、関連設定部180は、生成されたPDFファイルに、ステップS360で特定されたキーワードを、関連付ける。本実施例では、PDFファイルとキーワードとの関連付けは、PDFファイル毎に行われる。1つの対象PDFファイルには、その対象PDFファイルに含まれる全ての領域画像20から検出された全てのキーワードが、関連付けられる。例えば、図11の例では、ファイル番号=1のPDFファイルには、「議事録」のキーワードが関連付けられ、ファイル番号=2のPDFファイルには、「メモ」のキーワードが関連付けられ、ファイル番号=3のPDFファイルには、「アイデア」のキーワードが関連付けられる。関連付けを表すデータは、揮発性記憶装置230に格納され、後述する処理で参照される。また、関連設定部180は、PDFファイルに、キーワードを表すデータを、メタデータとして埋め込んでも良い。
【0077】
次のステップS410では、ファイル供給部190は、保存先が格納サーバであるか否かを判定する。
【0078】
保存先が格納サーバである場合には(S410:Yes)、次のステップS420では、ファイル供給部190は、保存先である格納サーバに、ステップS308(図8:S620)で取得された認証情報を利用して、ログインする。
【0079】
次のステップS430では、ファイル供給部190は、PDFファイルと、PDFファイルに関連付けられたキーワードを表す情報(以下「キーワード情報」と呼ぶ。例えば、テキストデータ)とを、保存先である格納サーバに送信(供給)する。具体的には、PDFファイルとキーワード情報とは、ログイン後にアクセス可能になる個人保存先に供給される。格納サーバは、受信したPDFファイルを、ユーザ識別子に割り当てられた記憶領域に格納し、受信したキーワードを、格納されたPDFファイルに関連付ける。例えば、保存先が第1格納サーバ500である場合には、第1格納サーバ500のCPU510は、キーワードを、格納されたPDFファイルのタグとして登録する。保存先が第2格納サーバ520である場合には、第2格納サーバ520のCPU522は、キーワードによって特定されるフォルダに、PDFファイルを格納する。保存先が、キーワードに対応していない格納サーバ(第3格納サーバ530)である場合には、キーワードの供給は省略される(この場合も、キーワードは、メタデータとして、PDFファイルに含まれ得る)。ユーザは、パーソナルコンピュータ400や携帯端末(図示せず)などのクライアント装置を用いて、格納サーバ500に格納されたPDFファイル(例えば、PDFファイルPFA、PFB、PFC)にアクセス可能である。PDFデータとキーワード情報との供給が完了したことに応じて、図7の処理が終了する。
【0080】
保存先が格納サーバとは異なる場合には(S410:No)、次のステップS440で、ファイル供給部190は、PDFファイルを、保存先に送信(供給)する。例えば、保存先がメディアカードである場合には、ファイル供給部190は、PDFファイルを、メディアカードインタフェース390を有する複合機300に送信(供給)する。複合機300は、受信したPDFファイルを、メディアカードインタフェース390に挿入されたメディアカード(例えば、フラッシュメモリ)に、格納する。PDFデータの供給が完了したことに応じて、図7の処理が終了する。
【0081】
以上のように、画像処理サーバ200(図1)のテンプレート生成部50は、本文領域MAとキーワード領域KAとを含むテンプレート画像(図5(B)、(C))を表すテンプレート画像データを生成し(図2:S105〜S140)、テンプレート供給部60は、生成されたテンプレート画像データを複合機300(印刷実行部370)に供給する(図2:S150)。従って、ユーザは、テンプレート画像が印刷されたシートへの記入によって、手軽に、対象画像データ(PDFファイル)に関連付けられるべきキーワードを選択することができる。また、キーワード特定部122は、印刷済のテンプレート画像と、テンプレート画像上に記入された情報(キーワードを特定するための情報を含む)とを含む原稿(例えば、図6(C))を光学的に読み取ることによって生成された元画像データを解析することによって、対象画像データに関連付けられるべきキーワードを特定する(図7:S360)。従って、関連設定部180は、ユーザの記入によって特定されるキーワードを、適切に、対象画像データに関連付けることができる(図7:S402)。
【0082】
また、図5(A)に示すように、キーワード領域KAは、複数のキーワード(候補)を表す文字画像15を含んでいるので、ユーザは、キーワード領域KAを観察することによって、容易に複数のキーワードを確認できる。
【0083】
また、キーワード取得部40は、図3のステップS240で、ネットワーク(LAN600とインターネット700)を介して、格納サーバから、複数のキーワードを取得する。従って、複数のキーワード(候補)の準備が容易である。また、キーワード取得部40は、ユーザに対応付けられた複数のキーワードのセットを取得する。従って、ユーザ毎に、ユーザに適した複数のキーワードを利用することができる。
【0084】
また、図5(B)、(C)で説明したように、1個のテンプレート画像(1枚の原稿に対応付けられたテンプレート画像)は、AN個(AN≧2)の単位画像10(テンプレート画像の部分画像に対応する)を含んでいる。そして、AN個の単位画像10のそれぞれが、キーワード領域KAと本文領域MAとを含んでいる。従って、ユーザは、AN個の単位画像10のそれぞれについて、適切なキーワードを選択することができる。
【0085】
また、画像処理サーバ200のテンプレート生成部50は、本文領域MAと保存先特定領域SSAとを含むテンプレート画像(図5(B)、(C))を表すテンプレート画像データを生成し(図2:S105〜S140)、テンプレート供給部60は、生成されたテンプレート画像データを複合機300(印刷実行部370)に供給する(図2:S150)。従って、印刷済のテンプレート画像の本文領域MAに情報が記入された場合に、記入された情報を含む対象画像を表す対象画像データ(PDFファイル)の保存先が保存先特定領域SSAによって特定されるので、意図された保存先に対象画像データを保存することが容易となる。また、画像処理サーバ200の保存先特定部124は、印刷済のテンプレート画像(保存先特定領域SSAを含む)を含む原稿(例えば、図6(C))を光学的に読み取ることによって生成された元画像データを解析することによって、保存先を特定する(図7:S308)。従って、ファイル供給部190は、対象画像データを、適切に、意図された保存先に供給することができる(図7:S430、S440)。
【0086】
また、特定された保存先が、ネットワークに接続されたサーバである場合には(図7:S410:Yes)、ファイル供給部190は、対象画像データを、保存先であるサーバに供給する(図7:S430)。従って、対象画像データを、容易に、サーバに保存することができる。また、保存先特定部124は、サーバ上の、ユーザ識別子に割り当てられた個人保存先を特定する(図8:S630)。そして、ファイル供給部190は、特定された個人保存先に、対象画像データを供給する(図7:S430)。従って、対象画像データを、容易に、ユーザ毎の個人保存先に保存することができる。
【0087】
また、テンプレート生成部50は、ユーザの指示に従って、保存先の複数の候補の中から1つの保存先を選択し(図2:S122)、選択された1つの保存先を表す保存先画像18を含む保存先特定領域SSAを含むテンプレート画像(図5(B)、(C))を表すデータを生成する(図2:S123、S140)。従って、ユーザの意図に適した保存先が、容易に、特定され得る。
【0088】
また、図5(B)、(C)で説明したように、1個のテンプレート画像(1枚の原稿に対応付けられたテンプレート画像)は、AN個(AN≧2)の単位画像10を含んでいる。そして、AN個の単位画像10のそれぞれが、本文領域MAを含み、AN個の単位画像10のうちの1つの単位画像10が、保存先特定領域SSAを含んでいる。従って、保存先特定領域SSAによって特定される保存先を、テンプレート画像の全体の保存先として利用することができる。
【0089】
B.第2実施例:
図14は、第2実施例で生成される管理テーブルの例を示す概略図である。図11に示す第1実施例とは異なり、第2実施例では、ファイル生成部170は、1枚の原稿(1個の原稿画像データ)から1つのPDFファイルを生成する。すなわち、PDFファイル番号PNは、原稿画像番号SNと同じである。1個の原稿画像が複数の領域画像20を含む場合には、1個のPDFファイルに含まれる複数の領域画像20から、互いに異なるキーワードが特定され得る。例えば、図14の例では、PN=1である4個の領域画像20からは、「議事録」と「メモ」と「アイデア」とが特定されている。関連設定部180は、PN=1であるPDFファイルに、特定された全てのキーワードを関連付ける(図14:FKW)。また、1つの領域画像20の中で、複数のキーワードが選択されてもよい。例えば、図14の例では、PN=2、PPN=1の領域画像20から、2つのキーワード(「セミナ」、「議事録」)が特定されている。また、PN=2、PPN=2、3、4の3個の領域画像20からは、1つのキーワード「メモ」が特定されている。この場合も、関連設定部180は、PN=2であるPDFファイルに、特定された全てのキーワードを関連付ける(図14:FKW)。
【0090】
なお、PDFファイル番号PNを切り替えるための条件としては、原稿画像番号SNが切り替わることに限らず、他の任意の条件を採用可能である。例えば、ファイル生成部170は、1回のドキュメント生成処理(図7)で処理する全ての領域画像20を、1つのPDFファイルに格納してもよい。
【0091】
いずれの場合も、関連設定部180は、1個のPDFファイルには、そのPDFファイルに含まれる全ての領域画像20から特定される全てのキーワードを、関連付けることが好ましい。こうすれば、PDFファイルとキーワードとの間の関連付けの自由度が高くなる。例えば、1つのPDFファイルに複数のキーワードが関連付けられ得る。従って、キーワードがデータファイルの検索に利用される場合には(例えば、保存先が第1格納サーバ500である場合には)、ユーザは、関連付けられたキーワードを思い出せない場合であっても、心当たりのあるいくつかのキーワードを用いて検索することによって、所望のデータファイルを容易に検出することができる。また、キーワードがメタデータとしてPDFファイルに埋め込まれる場合には、ユーザは、メタデータを検索することによって、所望のデータファイルを容易に検出することができる。
【0092】
なお、キーワードがフォルダ名として利用される場合には、1個のPDFファイルに関連付けられた1以上のキーワードの中から選択された1個のキーワードを、フォルダ名として採用可能である。選択すべき1個のキーワードとしては、例えば、最初のページ(PPN=1)の領域画像20から最初に特定されたキーワードを採用可能である。
【0093】
C.第3実施例:
図15は、キーワード領域の別の実施例の概略図である。図中には、単位画像10Aのフッタ領域FAが示されている。フッタ領域FAに設けられたキーワード領域KAAには、複数のキーワードのそれぞれを表す複数のマーク領域16Aが設けられている。各マーク領域16Aには、キーワードの識別子(ここでは、1〜4の番号)が、記されている。このように、図15の例では、キーワード領域KA(すなわち、単位画像10)を簡略化できる。なお、識別子(マーク領域16Aの位置)とキーワードの対応関係は、上述の実施例と同様に、予め決められている。例えば、この対応関係は、画像処理サーバ200のアカウントと、保存先と、の組み合わせ毎に、定められる。また、複合機300のテンプレート取得部314は、ユーザの指示に応じて、対応関係を表示部360に表示してもよい。
【0094】
D.第4実施例:
図16(A)、図16(B)は、保存先特定領域の別の実施例の概略図である。図16(A)のテンプレート画像TICは、保存先特定領域SSC内に、1つの保存先を表すアイコン画像18Cを含んでいる。ユーザは、アイコン画像18Cを観察することによって、容易に、1つの保存先を認識できる。保存先特定部124は、アイコン画像18Cを解析することによって、1つの保存先を特定できる。図16(B)のテンプレート画像TIDは、保存先特定領域SSD内に、1つの保存先を表す文字画像18Dを含んでいる。なお、テンプレート生成部50は、単位画像10Cの中では、キーワード領域KAが保存先特定領域SSDと重ならないように、キーワード領域KAの配置を、テンプレート画像TIDの縁から離れる方向(図中の上)にずらしている。ユーザは、文字画像18Dを観察することによって、容易に、1つの保存先を認識できる。保存先特定部124は、文字画像18Dを解析することによって、1つの保存先を特定できる。一般には、保存先特定領域は、ユーザによって1つの保存先を認識可能な画像である単保存先画像を含むことが好ましい。こうすれば、ユーザは、保存先特定領域の単保存先画像に基づいて、1つの保存先を認識することができる。ここで、単保存先画像は、ユーザが他の情報を参照せずに1つの保存先を認識可能な画像(例えば、アイコンやテキスト等)であることが好ましい。こうすれば、ユーザは、1つの保存先を容易に認識できる。
【0095】
変形例:
(1)図3のステップS250を省略してもよい。すなわち、キーワード取得部40は、取得された複数のキーワードの全てを、候補として利用してもよい。ここで、取得されたキーワードの総数が、単位画像10に設けられ得る所定の最大数(例えば、4)を越える場合には、キーワード取得部40は、所定の優先順に従って、所定の最大数のキーワードを選択してもよい(例えば、使用頻度順)。また、取得されたキーワードの総数が、所定の最大数よりも少ない場合には、キーワード取得部40は、予め決められたキーワードを追加することによって、所定の最大数のキーワードを候補として取得してもよい。また、図2のステップS128では、キーワード取得部40は、ユーザによって入力されたキーワードを、キーワードの候補として取得してもよい。ユーザによって入力されたキーワードを取得する方法としては、任意の方法を採用可能である。例えば、ユーザは、複合機300の操作部350を操作することによって、キーワードを複合機300に入力する。キーワード取得部40は、複合機300から、入力されたキーワードを取得する。また、画像処理サーバ200の不揮発性記憶装置240が、アカウント毎のキーワード候補を、予め格納してもよい。キーワード取得部40は、不揮発性記憶装置240から、アカウントに対応付けられた複数のキーワードを取得すればよい。
【0096】
(2)テンプレート画像TIに含まれる単位画像10の数(割付数AN)は、「1」であってもよい。
【0097】
(3)対象画像データの形式としては、種々の形式を採用可能である。例えば、PDF形式に限らず、複数のページを1ページずつ出力(印刷や表示)可能な任意の形式を採用可能である(例えば、XPS(XML Paper Specification)形式)。また、ページ毎の出力が想定されていない形式(例えば、JPEG形式)を採用してもよい。この場合、ファイル生成部170は、複数個の領域画像20を表す複数個の領域画像データのそれぞれを用いて、互いに独立した複数個のデータファイル(例えば、JPEG形式のデータファイル)を生成すればよい。いずれの場合も、領域画像生成部160とファイル生成部170との全体が、対象画像データ提供部に対応する。また、原稿画像データ(元画像データ)が、そのまま、対象画像データとして提供されてもよい。この場合には、ページ番号取得部130と生成順特定部140と不要条件判断部150と領域画像生成部160とを省略可能である。一般には、対象画像データとしては、元画像データによって表される画像の少なくとも一部を表す画像データを、採用可能である。
【0098】
(4)テンプレート画像TIが複数の単位画像10を含む場合に、複数の単位画像10のそれぞれが、保存先特定領域を含んでもよい。この場合、単位画像10毎に、保存先が異なってもよい。
【0099】
(5)テンプレート画像TIが複数の単位画像10を含む場合に、一部の単位画像10(領域画像20)のキーワード領域KAにのみ、キーワードを特定するための情報が記入されてもよい。この場合、原稿画像番号SNと原稿画像ページ番号SPNとの組み合わせによって決まる順番に領域画像20を並べた場合に、キーワードが特定されない領域画像20には、順番が1つ前の領域画像20のキーワードが関連付けられることとしてもよい。キーワードの無い複数の領域画像20が連続する場合には、それら複数の領域画像20に、それら複数の領域画像20の1つ前の領域画像20のキーワードが関連付けられる。こうすれば、ユーザは、複数の領域画像20に同じキーワードを記入せずに済む。
【0100】
(6)上述の種々の処理において、原稿画像データ(元画像データ)の解析は、領域画像データの解析に、置換可能である。この場合、解析を行う処理部と、領域画像データを生成した領域画像生成部160と、の全体が、解析を行う処理部に対応する。例えば、キーワード特定部122が、領域画像データを解析することによって、キーワードを特定する場合には、キーワード特定部122と領域画像生成部160との全体が、原稿画像データ(元画像データ)を解析してキーワードを特定するキーワード特定部に対応する。
【0101】
(7)なお、原稿画像データを生成するための画像読取部は、光学的に原稿を読み取る装置であれば良く、実施例におけるスキャナに限らず、デジタルカメラであっても良い。
【0102】
(8)上記実施例における画像処理サーバ200によって実現される機能の一部または全部が、複合機300によって実現されても良い。例えば、原稿画像処理部100の機能が、複合機300によって実現されてもよい。この場合には、複合機300は、ユーザの指示に応じて画像読取部380を用いて生成された原稿画像データに対して、自身が備える原稿画像処理部100の機能を用いて上述した処理を実行し、PDFファイルを生成する。また、画像処理サーバ200によって実現される機能の一部または全部が、パーソナルコンピュータ400によって実現されてもよい。また、PDFファイルの格納先は、格納サーバ500に限らず、パーソナルコンピュータ400や複合機300が筐体内に備える記憶装置であっても良く、パーソナルコンピュータ400や複合機300に接続されたUSBメモリなどの携帯型メモリであっても良く、画像処理サーバ200であっても良い。
【0103】
(9)ネットワークを介して互いに通信可能な複数の装置(例えば、コンピュータ)が、画像処理サーバ200の機能(例えば、原稿画像処理部100の機能)を一部ずつ分担して、全体として、画像処理サーバ200の機能を提供してもよい(これらの装置を備えるシステムが画像処理装置に対応する)。
【0104】
(10)上記各実施例において、ハードウェアによって実現されていた構成の一部をソフトウェアに置き換えるようにしてもよく、逆に、ソフトウェアによって実現されていた構成の一部あるいは全部をハードウェアに置き換えるようにしてもよい。例えば、図1の原稿画像処理部100の機能を、論理回路を有する専用のハードウェア回路によって実現してもよい。
【0105】
また、本発明の機能の一部または全部がコンピュータプログラムで実現される場合には、そのプログラムは、コンピュータ読み取り可能な記録媒体(例えば、一時的ではない記録媒体)に格納された形で提供することができる。プログラムは、提供時と同一または異なる記録媒体(コンピュータ読み取り可能な記録媒体)に格納された状態で、使用され得る。「コンピュータ読み取り可能な記録媒体」は、メモリーカードやCD−ROMのような携帯型の記録媒体に限らず、各種ROM等のコンピュータ内の内部記憶装置や、ハードディスクドライブ等のコンピュータに接続されている外部記憶装置も含んでいる。
【0106】
以上、実施例、変形例に基づき本発明について説明してきたが、上記した発明の実施の形態は、本発明の理解を容易にするためのものであり、本発明を限定するものではない。本発明は、その趣旨並びに特許請求の範囲を逸脱することなく、変更、改良され得ると共に、本発明にはその等価物が含まれる。
【符号の説明】
【0107】
40...キーワード取得部、50...テンプレート画像生成部、60...テンプレート画像データ供給部、70...アカウント処理部、100...原稿画像処理部、110...原稿画像取得部、120...画像情報取得部、122...キーワード特定部、124...保存先特定部、130...ページ番号取得部、140...生成順特定部、150...不要条件判断部、160...領域画像生成部、170...ファイル生成部、180...関連設定部、190...ファイル供給部、200...画像処理サーバ、210...CPU、220...通信部、230...揮発性記憶装置、240...不揮発性記憶装置、241...コンピュータプログラム、300...複合機、310...CPU、312...装置制御部、314...テンプレート画像取得部、316...原稿画像送信部、320...通信部、330...揮発性記憶装置、340...不揮発性記憶装置、341...コンピュータプログラム、350...操作部、360...表示部、370...印刷実行部、380...画像読取部、400...パーソナルコンピュータ、410...CPU、500、520、530...格納サーバ、510、522、532...CPU、700...インターネット、1000...原稿保存システム
図1
図2
図3
図4
図5
図6
図7
図8
図9
図10
図11
図12
図13
図14
図15
図16