特許第6032156号(P6032156)IP Force 特許公報掲載プロジェクト 2022.1.31 β版

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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】6032156
(24)【登録日】2016年11月4日
(45)【発行日】2016年11月24日
(54)【発明の名称】物品処理設備
(51)【国際特許分類】
   B65G 1/137 20060101AFI20161114BHJP
【FI】
   B65G1/137 F
【請求項の数】3
【全頁数】15
(21)【出願番号】特願2013-173973(P2013-173973)
(22)【出願日】2013年8月23日
(65)【公開番号】特開2015-40127(P2015-40127A)
(43)【公開日】2015年3月2日
【審査請求日】2015年11月20日
(73)【特許権者】
【識別番号】000003643
【氏名又は名称】株式会社ダイフク
(74)【代理人】
【識別番号】100107308
【弁理士】
【氏名又は名称】北村 修一郎
(74)【代理人】
【識別番号】100120352
【弁理士】
【氏名又は名称】三宅 一郎
(74)【代理人】
【識別番号】100149331
【弁理士】
【氏名又は名称】木村 昌人
(72)【発明者】
【氏名】権藤 卓也
(72)【発明者】
【氏名】岩井 正美
(72)【発明者】
【氏名】加藤 研司
【審査官】 岡崎 克彦
(56)【参考文献】
【文献】 特開2005−255344(JP,A)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
B65G 1/137
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
仕分け対象の一群の物品を支持する物品支持体と、
前記一群の物品の仕分け先となる複数の容器が各別に配置される複数の投入間口と、
作業者が前記物品支持体から取り出した物品の物品識別情報を当該作業者の読取操作により読み取る物品識別情報読取部と、
前記作業者が前記物品支持体から取り出した物品の仕分け先である前記容器に対応する単一の前記投入間口を前記作業者に指示する指示状態と指示しない非指示状態とに切換え自在な間口指示装置と、
前記作業者の入力操作により仕分完了情報を出力する仕分完了情報出力部と、を備え、
前記間口指示装置の作動を制御する制御部が、前記物品識別情報読取部により前記物品識別情報が読み取られると、前記間口指示装置を前記指示状態とし、前記仕分完了情報出力部が前記仕分完了情報を出力すると、前記間口指示装置を前記非指示状態に戻す仕分指示制御を実行するように構成された物品処理設備であって、
前記物品支持体から取り出した物品の物品識別情報と仕分け先の前記容器の容器識別情報との対応関係を定める仕分情報を記憶する記憶部と、
前記物品支持体が支持する一群の物品の属性を識別する属性識別情報を読み取る属性情報読取部と、が設けられ、
前記制御部が、前記仕分指示制御として、
前記物品識別情報読取部にて読み取られた前記物品識別情報と予め前記記憶部に記憶された前記仕分情報とに基づいて、当該物品の仕分け先である前記容器が配置されている前記投入間口を指示すべく前記間口指示装置を前記指示状態とするアソート仕分制御と、
前記物品識別情報読取部にて前記物品識別情報が読み取られると、前記複数の投入間口の配置形態に基づいて設定された設定順序に従って前記投入間口を変更する形態で選択される前記投入間口を、当該物品を投入すべき前記投入間口として指示すべく前記間口指示装置を前記指示状態とするとともに、当該投入間口に配置されている前記容器の容器識別情報と当該物品の物品識別情報とを対応付けて前記仕分情報として前記記憶部に記憶する間口順仕分制御とを選択自在に構成され
前記制御部が、前記属性情報読取部にて前記属性識別情報を読み取った後に前記仕分指示制御を実行するように構成され、かつ、前記属性情報読取部にて読み取られた属性識別情報を取得し、当該属性識別情報に基づいて、前記アソート仕分制御と前記間口順仕分制御とのいずれかを選択するように構成されている物品処理設備。
【請求項2】
前記間口指示装置が、前記投入間口の夫々に対して各別に設けられた複数の間口別指示部を有し、
前記制御部は、前記仕分指示制御において、前記複数の間口別指示部のうちから指示すべき前記投入間口に対応する間口別指示部だけを作動させることにより前記間口指示装置を指示状態とするように構成されている請求項に記載の物品処理設備。
【請求項3】
前記属性情報読取部にて読み取られた属性識別情報に基づいて、前記アソート仕分制御と前記間口順仕分制御とのいずれを実行中であるかを示す情報を表示する表示部が設けられている請求項1又は2に記載の物品処理設備。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、仕分け対象の一群の物品を支持する物品支持体と、前記一群の物品の仕分け先となる複数の容器が各別に配置される複数の投入間口と、作業者が前記物品支持体から取り出した物品の物品識別情報を当該作業者の読取操作により読み取る物品識別情報読取部と、前記作業者が前記物品支持体から取り出した物品の仕分け先である前記容器に対応する単一の前記投入間口を前記作業者に指示する指示状態と指示しない非指示状態とに切換え自在な間口指示装置と、前記作業者の入力操作により仕分完了情報を出力する仕分完了情報出力部と、を備え、前記間口指示装置の作動を制御する制御部が、前記物品識別情報読取部により前記物品識別情報が読み取られると、前記間口指示装置を前記指示状態とし、前記仕分完了情報出力部が前記仕分完了情報を出力すると、前記間口指示装置を前記非指示状態に戻す仕分指示制御を実行するように構成された物品処理設備に関する。
【背景技術】
【0002】
このような物品処理設備では、作業者が、物品支持体から物品を取り出し、その物品の物品識別情報を物品識別情報読取部にて読み取り操作すると、間口指示装置が、その物品の仕分け先である容器に対応する単一の投入間口を指示する指示状態とされる。作業者は、間口指示装置にて指示された投入間口に配置された容器に物品を投入する。当該物品の投入作業が完了すると、作業者の入力操作により仕分完了情報出力部から仕分完了情報を出力されると、間口指示装置は非指示状態に戻り、作業者が仕分け対象である一群の物品から次の物品を取り出して物品識別情報読取部にて物品識別情報を読み取り操作すると、間口指示装置が、新たに物品識別情報が読み取られた物品の仕分け先である容器に対応する単一の投入間口を指示する指示状態となる。このように、作業者が物品支持体から取り出した物品に対応して、その都度、その物品を投入すべき容器が配置されている単一の投入間口が間口指示装置によって指示される(以降、このような仕分指示制御をアソート仕分制御と称する)。そのため、作業者は、間口指示装置によって指示された投入間口における容器に物品を投入するだけの簡単な作業を繰り返すことで、仕分け対象の一群の物品の仕分け作業を適確に進めることができる(例えば、特許文献1参照)。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
【特許文献1】特開2005−255344号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
しかしながら、上記のような物品処理設備においては、仕分け対象の一群の物品の夫々の物品識別情報と、仕分け先となる容器の容器識別情報とが対応付けられているため、作業者によって物品支持体から取り出された物品によって、指示する投入間口が決まり、その投入間口が指示される。作業者は、物品支持体から物品を無作為に取り出すので、投入間口の指示順序に規則性はなく、作業者にとっては次にどの投入間口が指示されるのかが不明である。したがって、一群の物品についての仕分け作業において次々に指示される投入間口がいずれの投入間口であるのかを作業者が予測し難く、作業性の向上を図り難いものとなっていた。
【0005】
そこで、作業者が仕分け作業を行う場合に、極力作業性の向上を図り易い物品処理設備が求められていた。
【課題を解決するための手段】
【0006】
上記課題を解決するための本発明にかかる物品処理設備は、仕分け対象の一群の物品を支持する物品支持体と、前記一群の物品の仕分け先となる複数の容器が各別に配置される複数の投入間口と、作業者が前記物品支持体から取り出した物品の物品識別情報を当該作業者の読取操作により読み取る物品識別情報読取部と、前記作業者が前記物品支持体から取り出した物品の仕分け先である前記容器に対応する単一の前記投入間口を前記作業者に指示する指示状態と指示しない非指示状態とに切換え自在な間口指示装置と、前記作業者の入力操作により仕分完了情報を出力する仕分完了情報出力部と、を備え、前記間口指示装置の作動を制御する制御部が、前記物品識別情報読取部により前記物品識別情報が読み取られると、前記間口指示装置を前記指示状態とし、前記仕分完了情報出力部が前記仕分完了情報を出力すると、前記間口指示装置を前記非指示状態に戻す仕分指示制御を実行するように構成されたものであって、
前記物品支持体から取り出した物品の物品識別情報と仕分け先の前記容器の容器識別情報との対応関係を定める仕分情報を記憶する記憶部と、前記物品支持体が支持する一群の物品の属性を識別する属性識別情報を読み取る属性情報読取部と、が設けられ、前記制御部が、前記仕分指示制御として、前記物品識別情報読取部にて読み取られた前記物品識別情報と予め前記記憶部に記憶された前記仕分情報とに基づいて、当該物品の仕分け先である前記容器が配置されている前記投入間口を指示すべく前記間口指示装置を前記指示状態とするアソート仕分制御と、前記物品識別情報読取部にて前記物品識別情報が読み取られると、前記複数の投入間口の配置形態に基づいて設定された設定順序に従って前記投入間口を変更する形態で選択される前記投入間口を、当該物品を投入すべき前記投入間口として指示すべく前記間口指示装置を前記指示状態とするとともに、当該投入間口に配置されている前記容器の容器識別情報と当該物品の物品識別情報とを対応付けて前記仕分情報として前記記憶部に記憶する間口順仕分制御とを選択自在に構成され、前記制御部が、前記属性情報読取部にて前記属性識別情報を読み取った後に前記仕分指示制御を実行するように構成され、かつ、前記属性情報読取部にて読み取られた属性識別情報を取得し、当該属性識別情報に基づいて、前記アソート仕分制御と前記間口順仕分制御とのいずれかを選択するように構成されている点を特徴とする。
【0007】
すなわち、アソート仕分制御を実行することによって、作業者は、間口指示装置によって指示された投入間口における容器に物品を投入するだけの簡単な作業を繰り返すことで、仕分け対象の一群の物品の仕分け作業を適確に進めることができる。
一方、1つの容器に対する物品の投入作業が1回のみである場合(例えば、物品支持体に支持された物品を予め定められた同一数量ずつ容器に仕分けるような場合)には、物品を投入するときに初めて仕分対象の物品の物品識別情報と仕分先の容器の容器識別情報とを対応付けて仕分情報として記憶部に記憶する形態とする間口順仕分制御を実行することによって、仕分先ごとの容器に物品を仕分けることができる。
したがって、投入間口を、例えば、端部側から順に割り付けるようにしておけば、作業者は、次に指示される投入間口がいずれであるかを容易に予測することができる。
【0008】
そこで、1つの容器に対する物品の投入作業が1回のみであるような一群の物品については、間口順仕分制御を選択し、次に指示される投入間口がいずれであるかを予測し易くすることによって、作業者が仕分け作業を行う場合に、極力作業性の向上を図ることができる。したがって、仕分け作業の内容に応じて、間口指示装置を、アソート仕分制御と間口順仕分制御とのいずれか適切な方を選択して作動させ、作業者が仕分け作業を行う場合に、極力作業性の向上を図り易い物品処理設備を提供することができる。
【0010】
また、物品支持体が支持する一群の物品の属性を識別する属性識別情報を属性情報読取部にて読み取り、読み取った属性識別情報に基づいて、物品支持体が支持する一群の物品に対してアソート仕分制御と間口順仕分制御とのいずれを実行するかを切換えることができる。このため、物品支持体が支持する一群の物品ごとに、その一群の物品がアソート仕分制御と間口順仕分制御とのいずれの対象となるものであるかを適確に選択することができる。
【0011】
本発明に係る物品処理設備においては、前記間口指示装置が、前記投入間口の夫々に対して各別に設けられた複数の間口別指示部を有し、前記制御部は、前記仕分指示制御において、前記複数の間口別指示部のうちから指示すべき前記投入間口に対応する間口別指示部だけを作動させることにより前記間口指示装置を指示状態とするように構成されていることが好ましい。
【0012】
すなわち、複数の投入間口の夫々に設けられた複数の間口別指示部のうちから、指示すべき投入間口に対応する間口別指示部だけを作動させるため、作業者が、指示された投入間口を認識し易い。したがって、より作業性を向上することが可能な物品処理設備を提供できる。
【0013】
本発明に係る物品処理設備においては、前記属性情報読取部にて読み取られた属性識別情報に基づいて、前記アソート仕分制御と前記間口順仕分制御とのいずれを実行中であるかを示す情報を表示する表示部が設けられていることが好ましい。
【0014】
すなわち、作業者は、現在自らが実行している仕分け作業に係る仕分指示制御がアソート仕分制御か間口順仕分制御かを認識できる。そして、現在実行している仕分け作業に係る仕分指示制御が間口順仕分制御である場合には、次にどの投入間口が指示されるかを予測することができる。なお、本構成のような表示を行わなかったとしても、投入間口が配置形態に基づいて順次指示されることによって、作業者は、間口順仕分制御が実行されていることを推測することができる。しかしながら、この場合、当該一群の物品についての仕分け作業が開始されてから少なくとも複数の仕分け作業が完了した後でなければ、投入間口がその配置形態に基づいて順次指示されていることに気づくことができない。一方、本構成によれば、仕分指示制御が開始され、仕分指示制御で間口順仕分制御が実行されていれば、作業者は表示部に表示された情報を視認することでそのことを早期に認識することができる。このため、間口順仕分制御が実行される場合には、作業者は、一群の物品のうち最初の物品を容器に投入するときから投入すべき容器が配置されている投入間口を予測しながら仕分け作業を行えるものとなり、作業性の一層の向上を図ることができる。
【図面の簡単な説明】
【0015】
図1】物品処理設備の要部斜視図
図2】物品処理設備の要部を説明する平面図
図3】投入作業部の立面図
図4】単位作業区画を説明する平面図
図5】制御ブロック図
図6】制御部が実行する制御を説明するフローチャート
図7】容器排出制御による容器の排出状態を説明する平面図
図8】容器供給制御による容器の供給状態を説明する平面図
図9】上位管理装置が備える仕分情報のデータベースを説明する図
【発明を実施するための形態】
【0016】
以下、図面に基づいて、物品処理設備の実施形態を説明する。
本実施形態の物品処理設備は、図1及び図2に示すように、供給コンベヤ20及び排出コンベヤ10の搬送方向に沿って単位作業区画Kが複数(図2ではK1〜K3の3つ)設けられている。また、複数の単位作業区画Kの夫々に対して、投入作業部Ktが、作業者Sが作業を行う作業用の移動領域を挟んで対向して一対設けられている。
【0017】
作業用の移動領域には、分配対象の複数の物品を収容したコンテナYを支持自在なカート50が備えられている。カート50は、コンテナYを支持台51に載置支持することができる。また、カート50には、コンテナYの識別情報としてのバーコード及び分配対象の物品のJANコードを示すバーコードを読み取り自在なバーコードリーダRb、及び、作業者向けの通知事項、残作業時間、又はその単位作業区画Kで作業を行っている作業者名等の情報を表示自在なディスプレイDを備えている。
本実施形態では、コンテナYが仕分け対象の一群の物品を支持する物品支持体に相当する。
【0018】
複数の投入作業部Ktの夫々には、搬送方向を正逆に切換自在な作業部用供給排出コンベヤ30が上下方向に離間して2段設けられている。以降、上部側に備えられる作業部用供給排出コンベヤ30を上部側作業部用供給排出コンベヤ31、下部側に備えられる作業部用供給排出コンベヤ30を下部側作業部用供給排出コンベヤ32と称する。
また、一の単位作業区画Kにおける一対の投入作業部Ktにおける作業部用供給排出コンベヤ30を、便宜的に前面側作業部用供給排出コンベヤ30A及び背面側作業部用供給排出コンベヤ30Bと呼称する。なお、前面側作業部用供給排出コンベヤ30Aと背面側作業部用供給排出コンベヤ30Bとは、配置が鏡像対称となっているが、機能は同等である。
【0019】
また、投入作業部Ktにおける作業部用供給排出コンベヤ30の搬送方向で一方側の側部に、投入作業部Ktに供給される空の仕分トレーT(空トレーTk)を搬送する供給コンベヤ20と、投入作業部Ktから排出される仕分トレーT(実トレーTj)を搬送する排出コンベヤ10とが設けられている。供給コンベヤ20及び排出コンベヤ10は夫々上下方向に離間して2段設けられている。以降、上部側に備えられる供給コンベヤ20を上部側供給コンベヤ21、下部側に備えられる供給コンベヤ20を下部側供給コンベヤ22と称し、上部側に備えられる排出コンベヤ10を上部側排出コンベヤ11、下部側に備えられる排出コンベヤ10を下部側排出コンベヤ12と称する。
【0020】
なお、以降の説明において、上部側排出コンベヤ11、上部側供給コンベヤ21、及び上部側作業部用供給排出コンベヤ31にて構成される上部側コンベヤ群と、下部側排出コンベヤ12、下部側供給コンベヤ22、及び下部側作業部用供給排出コンベヤ32にて構成される下部側コンベヤ群とを特に区別する必要がない場合には、排出コンベヤ10、供給コンベヤ20、及び作業部用供給排出コンベヤ30として説明する。
【0021】
上下それぞれの作業部用供給排出コンベヤ30は、当該作業部用供給排出コンベヤ30に対応する供給口20xにおいて供給コンベヤ20と接続されて、供給コンベヤ20にて搬送される空トレーTkを取り込んで当該投入作業部Ktにおける複数の投入間口の夫々に配置し、かつ、排出コンベヤ10と当該作業部用供給排出コンベヤ30に対応する排出口10xにおいて接続されて、当該作業部用供給排出コンベヤ30における複数の投入間口に配置されている複数の実トレーTjを排出コンベヤ10に排出するように構成されている。
【0022】
排出口10xは、排出コンベヤ10の搬送方向に直交する方向に仕分トレーTを横送り搬送自在に構成されている。横送り搬送のための機構として、例えば、排出コンベヤ10を構成する搬送ローラの間に、排出コンベヤ10の搬送方向と直交する方向に回転駆動されるチェーントランサを競り上がり自在に備えて、横送り搬送時には当該チェーントランサを競り上がり作動及び回転駆動するものが挙げられる。この機構によって、排出コンベヤ10の搬送方向に沿って搬送されていた仕分トレーTをチェーントランサの回転駆動方向に横送りするようになっている。供給口20xについても同様である。
【0023】
供給コンベヤ20と排出コンベヤ10とは、互いに搬送経路が隣接する状態で、かつ、夫々の搬送面の高さがそろった状態で並べて配設されている。投入作業部Ktは、供給コンベヤ20及び排出コンベヤ10の並び方向で供給コンベヤ20側に設けられている。
このため、作業部用供給排出コンベヤ30は、供給コンベヤ20を横断して実トレーTjを排出コンベヤ10における当該投入作業部Ktに対応する排出口10xに排出するように構成されている。逆に、供給コンベヤ20は、排出コンベヤ10を横断することなく作業部用供給排出コンベヤ30に空トレーTkを供給することができる。
【0024】
上部側作業部用供給排出コンベヤ31及び下部側作業部用供給排出コンベヤ32は、図1乃至図3に示すように、夫々仕分トレーTを5つ並べて停止状態で支持自在に構成されている。上部側作業部用供給排出コンベヤ31及び下部側作業部用供給排出コンベヤ32における5つの仕分トレーTの支持位置の夫々に対応して、物品を投入する仕分トレーTを指示するための間口指示ゲートGが各別に設けられている。
本実施形態において、上記5つの仕分トレーTの支持位置の夫々が投入間口に対応付けられている。すなわち、一群の物品の仕分け先となる複数の仕分トレーTが各別に配置される複数の投入間口が設けられている。
【0025】
複数の間口指示ゲートGの夫々は、板状体にて形成されて上端にヒンジ部を備え、定常状態では閉状態となるように復帰付勢されている。そして、複数の間口指示ゲートGの夫々に各別に備える開閉機構によって、作業用の移動領域側に向けて開操作されるようになっている。開閉機構は、後述する間口指示器コントローラHg(図5参照)によって各別に制御される。
本実施形態では、上記複数の間口指示ゲートGが投入間口の夫々に対して各別に設けられた複数の間口別指示部に相当し、何れか1つの間口指示ゲートGを開成している状態が指示状態に相当し、全ての間口指示ゲートGを閉成している状態が非指示状態に相当する。すなわち、複数の間口指示ゲートGにて構成される間口指示装置が、作業者がコンテナYから取り出した物品の仕分け先である仕分トレーTに対応する単一の投入間口を作業者に指示する指示状態と指示しない非指示状態とに切換え自在に構成されている。
【0026】
図4に示すように、上部側作業部用供給排出コンベヤ31及び下部側作業部用供給排出コンベヤ32は、複数の投入間口の夫々に対応する間口部分ごとに互いに独立して搬送作動する複数の搬送部分(搬送部分30a〜搬送部分30e)を有している。
したがって、上部側作業部用供給排出コンベヤ31及び下部側作業部用供給排出コンベヤ32は、例えば、排出コンベヤ10から遠い投入間口に位置する仕分トレーTは静止させたままで、排出コンベヤ10に近い投入間口に位置する仕分トレーTのみを排出コンベヤ10に排出すること(例えば、搬送部分30eについては搬送作動を停止させたままで搬送部分30a〜搬送部分30dを排出作動させる等)が可能である。また、逆に、供給コンベヤ20から遠い投入間口に位置する仕分トレーTは静止させたままで、供給コンベヤ20に近い投入間口にのみ供給コンベヤ20から仕分トレーTを供給すること(例えば、搬送部分30eについては搬送作動を停止させたままで搬送部分30a〜搬送部分30dを供給作動させる等)が可能である。
【0027】
供給コンベヤ20は、図4に示すように、互いに独立して搬送作動可能な複数の単位搬送作動部20a〜20eを有している。なお、図4は、1つの単位作業区画Kのみについて示しているが、図1等に示す複数の単位作業区画Kの全てについて同様に構成されている。このうち、単位搬送作動部20cは、搬送方向に沿う長さが1つの作業部用供給排出コンベヤ30に備えられる投入間口分の数量(本実施形態では5つ)の仕分トレーTを支持自在な長さとなるように設定されている。
【0028】
単位搬送作動部20cは、5つの仕分トレーTを停止状態で支持可能になっており、作業部用供給排出コンベヤ30から排出コンベヤ10に実トレーTjが排出されて作業部用供給排出コンベヤ30が仕分トレーTを支持しない状態となると、当該作業部用供給排出コンベヤ30に対応する供給口20xの上流側で最も近い単位搬送作動部20cに支持される空トレーTkを作業部用供給排出コンベヤ30に供給することができる。なお、作業部用供給排出コンベヤ30に対応する供給口20xの上流側で最も近い単位搬送作動部20cに空トレーTkが支持されていない場合は、当該供給口20xの上流側で最も近い単位搬送作動部20cよりも上流側に位置する単位搬送作動部20cに支持される空トレーTkを搬送して作業部用供給排出コンベヤ30に供給することもできる。
【0029】
次に、本実施形態における物品処理設備の制御構成を図5に基づいて説明する。
制御部Hは、例えば演算装置と記憶装置とを備えたコンピュータにて構成されており、記憶装置に記憶したプログラムを実行することによって、各種の制御を実行するようになっている。制御部Hには、コンベヤコントローラHc、間口指示器コントローラHg、バーコードリーダRb、上位管理装置Hu、及び、物品データベースDBが、当該制御部Hと相互に通信自在に接続されている。
また、作業者が投入間口に対する仕分け作業が完了したときに押下することによって仕分完了情報を出力する仕分完了情報出力部としての仕分完了ボタンN1が複数の投入間口の夫々に対応して各別に設けられ、コンテナYに収容される全ての物品について仕分け作業が完了したときに押下することによって群仕分完了情報を出力する群仕分完了ボタンN2が複数の投入作業部Ktの夫々に対して各別に設けられており、仕分完了ボタンN1及び群仕分完了ボタンN2の出力情報が制御部Hに入力される。
【0030】
コンベヤコントローラHcは、制御部Hからの指令に基づいて、排出コンベヤ10、供給コンベヤ20、及び、作業部用供給排出コンベヤ30の夫々の作動を制御自在に構成されている。つまり、制御部Hは、コンベヤコントローラHcを介して作業部用供給排出コンベヤ30、供給コンベヤ20、及び、排出コンベヤ10の作動を制御する。
なお、コンベヤコントローラHcは、作業部用供給排出コンベヤ30については搬送部分30a〜搬送部分30eの夫々の作動を各別に制御することができ、供給コンベヤ20については、複数の単位搬送作動部20a〜20eの夫々の作動を各別に制御することができる。また、コンベヤコントローラHcは、供給口20x及び排出口10xにおけるチェーントランサの作動も制御する。
【0031】
間口指示器コントローラHgは、複数の投入間口の夫々に設けられる開閉機構を各別に制御することによって、各投入間口に対応する各間口指示ゲートGの夫々の開閉作動を各別に制御するようになっている。
バーコードリーダRbは、選択情報として、コンテナYに当該コンテナYを各別に識別すべく付されたインストアコードを示すバーコード(コンテナID)を読み取り自在に構成されているとともに、コンテナYに収容されている物品に種別ごとに付されている物品識別情報としてのJANコードを示すバーコード(物品種別ID)を読み取り自在に構成されている。
すなわち、バーコードリーダRbが、作業者がコンテナYから取り出した物品の物品識別情報を作業者の読取操作により読み取る物品識別情報読取部に相当する。
【0032】
上位管理装置Huは、本物品処理設備の上流工程において、ピッキング作業箇所での集約ピッキングの結果データを管理し、コンテナYに収容される物品の種別及び個数を管理するとともに、そのコンテナYが、仕分指示制御においてアソート仕分制御対象となる物品を収容するコンテナであるか、間口順仕分制御の対象となる物品を収容するコンテナであるかを示す属性識別情報としての仕分制御管理情報をコンテナY単位で管理している。
物品データベースDBは、物品のJANコードと、その物品に係る属性(商品名、ロット番号、及び、使用(消費)期限等)を管理している。
【0033】
さらに、上位管理装置Huは、コンテナYに収容される物品の物品情報と、仕分け先である仕分トレーTの容器識別情報(分配先容器ID)との対応関係を定める仕分情報を記憶するデータベースを有している。
図9に仕分情報を記録したデータベースの一部を示す。データベースには、コンテナYのコンテナIDに対応付けて、そのコンテナYに収容されている物品の物品種別ID、及び、物品毎の仕分トレーTの分配先容器IDとを対応付けている。
すなわち、本実施形態では、上位管理装置HuがコンテナYから取り出した物品の物品種別IDと仕分け先の仕分トレーTの分配先容器IDとの対応関係を定める仕分情報を記憶する記憶部に相当する。
【0034】
そして、制御部Hは、バーコードリーダRbにてコンテナIDが読み取られると、上位管理装置Huから得た仕分制御管理情報に基づいて、そのコンテナYがアソート仕分制御と間口順仕分制御とのいずれの実行対象であるかを識別する。
すなわち、本実施形態では、バーコードリーダRbが、コンテナYが支持する一群の物品の属性を識別する仕分制御管理情報を読み取る属性情報読取部を兼用している。
また、制御部Hは、バーコードリーダRbにより仕分制御管理情報が読み取られると、上位管理装置Huから得た仕分情報に基づいて、間口指示器コントローラHgを介して複数の間口指示ゲートGのうちから指示すべき投入間口に対応する間口指示ゲートGだけを開成作動させる指示状態とし、仕分完了ボタンN1が前記仕分完了情報を出力すると、全ての間口指示ゲートGを閉成作動させて非指示状態に戻す仕分指示制御を実行するように構成されている。
【0035】
ここで、アソート仕分制御は、バーコードリーダRbにて読み取られた物品種別IDと予め記憶部に記憶された仕分情報とに基づいて、当該物品の仕分け先である仕分トレーTが配置されている投入間口を指示すべく間口指示ゲートGを開作動させる制御である。
物品に対する分配先の仕分トレーTが仕分情報にて予め決められているため、作業者がコンテナYに収容された物品を取り出した順にその物品を投入すべき投入間口に対応する間口指示ゲートGを開作動させたとしても、間口指示ゲートGが開成される順序は複数の投入間口の配置形態とは関係がなく、ランダムな順となる可能性が高い。
【0036】
一方、間口順仕分制御は、バーコードリーダRbにて物品種別IDが読み取られると、複数の投入間口の配置形態に基づいて設定された設定順序(図3において間口指示ゲートGに番号1〜10で示した順)に従って投入間口を変更する形態で選択される投入間口を、当該物品を投入すべき投入間口として指示すべく間口指示ゲートGを開作動させるとともに、当該投入間口に配置されている仕分トレーTの分配先容器IDと当該物品の物品種別IDとを対応付けて仕分情報として記憶部に記憶する制御である。
例えば、1つの仕分トレーTに対する物品の仕分け作業が1回のみである場合(例えば、コンテナY内の物品を予め定められた同一数量ずつ容器に仕分けるような場合)が考えられる。
間口順仕分制御は、物品の投入をトリガとして仕分トレーTの分配先容器IDと投入された物品の物品種別IDとを後付けで対応付けるものであるため、投入間口を設定順序に従って割り付けたとしても、仕分トレーTの分配先容器IDと物品の物品種別IDとを対応付けて仕分情報として上位管理装置Huに適切に記憶することができる。
【0037】
すなわち、制御部Hは、アソート仕分制御と間口順仕分制御とを選択情報に基づいて選択自在に構成され、かつ、バーコードリーダRbにて読み取られたコンテナIDを選択情報として取得し、当該コンテナIDに基づいて、アソート仕分制御と間口順仕分制御とのいずれかを選択するように構成されている。
また、制御部Hは、バーコードリーダRbにて読み取られた仕分制御管理情報に基づいて、アソート仕分制御と間口順仕分制御とのいずれを実行中であるかを示す情報を上述のディスプレイDに表示するようになっている。
【0038】
制御部Hは、上記アソート仕分制御及び間口順仕分制御の双方の場合において、投入作業の対象となる総投入作業数の物品を振り分け条件に基づいて振り分けたときに必要となる投入間口の数が、作業部用供給排出コンベヤ30に対応する全ての投入間口の数に満たない場合、排出口10xに近接する投入間口から順に投入作業用の投入間口として割り当てるように構成されている。
【0039】
また、制御部Hは、群仕分完了ボタンN2の出力情報が入力されると、作業部用供給排出コンベヤ30、供給口20xのチェーントランサ、及び排出口10xのチェーントランサを作動させて当該作業部用供給排出コンベヤ30が支持する実トレーTjを排出コンベヤ10に排出する排出制御(図7参照)と、供給コンベヤ20における単位搬送作動部20c(保管部20R)、供給口20xのチェーントランサ、及び、作業部用供給排出コンベヤ30を作動させて供給コンベヤ20が搬送する空トレーTkを作業部用供給排出コンベヤ30に供給する供給制御(図8参照)とを実行する。
【0040】
次に、本実施形態の物品処理設備において制御部が実行する制御を図6のフローチャートに基づいて説明する。
制御部Hは、バーコードリーダRbによって読み取ったコンテナYのコンテナIDを読み取る(ステップ#11)と、上位管理装置Huに問い合わせて、仕分制御情報を取得する(ステップ#12)。
【0041】
ステップ#12で取得した仕分制御情報がアソート仕分制御である場合(ステップ#13:Yes)、引き続き、作業者はコンテナYから物品を取り出し、バーコードリーダRbによって当該物品の物品種別IDを読み取る(ステップ#14)。制御部Hは、上位管理装置Huから予め取得した仕分情報に基づいて、当該物品を投入すべき投入間口を決定するアソート用間口決定処理を実行し(ステップ#15)、間口指示器コントローラHgに、対応する間口指示ゲートGを開状態とするように指令する(ステップ#16)。なお、仕分制御情報がアソート仕分制御である場合、分配先容器IDと出荷先IDとは予め対応付けられている。
続いて、コンテナYに収容されている全ての物品について投入作業が完了したか否かを判別し(ステップ#17)、完了していないと判別した場合(ステップ#17:No)には、ステップ#14の処理に戻る。
【0042】
ステップ#12で取得した仕分制御情報がアソート仕分制御でない場合、つまり、間口順分配制御である場合(ステップ#13:No)には、まず、コンテナY内に物品がない状態か否かを判別する(ステップ#18)。
コンテナY内に物品がある場合(ステップ#18:No)には、引き続き、作業者はコンテナYから物品を取り出し、バーコードリーダRbによって当該物品の物品種別IDを読み取る(ステップ#19)。制御部Hは、投入間口を予め設定された順にインクリメントする形態で物品を投入する投入間口を決定する間口順用間口決定処理を実行すると同時に、当該投入間口の仕分トレーTの分配先容器IDと出荷先IDとを対応付け、さらに当該分配先容器IDと物品種別IDとを対応付ける(ステップ#20)。引き続き、間口指示器コントローラHgに、対応する間口指示ゲートGを開状態とするように指令する(ステップ#21)。
【0043】
続いて、制御部Hは、単位作業区画Kにおける前面側作業部用供給排出コンベヤ30A及び背面側作業部用供給排出コンベヤ30Bのうち一方の投入間口(例えば、1つの作業部用供給排出コンベヤ30につき5つの投入間口×2段で10の投入間口)をすべて使用したか否かを判別する(ステップ#22)。
上記前面側作業部用供給排出コンベヤ30A及び背面側作業部用供給排出コンベヤ30Bのうち一方の投入間口の全てを使用したと判別すると(ステップ#22:Yes)、制御部Hは、その一方の作業部用供給排出コンベヤ30に対して容器排出制御(ステップ#23)及び容器供給制御(ステップ#24)を指令すると同時に、使用する投入間口を背面側(つまり、単位作業区画Kにおける前面側作業部用供給排出コンベヤ30Aから背面側作業部用供給排出コンベヤ30Bへ、又はその逆)に切換える(ステップ#25)。
ステップ#22にて、全ての間口を使用していないと判別した場合は(ステップ#22:No)、又は、ステップ#25の処理が終了すると、ステップ#18の処理に戻る。
【0044】
ステップ#17にてコンテナYに収容されている全ての物品について投入作業が完了したと判別した場合(ステップ#17:Yes)、又は、ステップ#18にてコンテナY内に物品がなくなったと判別した場合(ステップ#18:Yes)には、引き続き、容器排出制御(ステップ#26)及び容器供給制御(ステップ#27)を指令し、処理を終了する。
【0045】
すなわち、制御部Hは、バーコードリーダRbにて仕分制御管理情報を読み取った後に仕分指示制御を実行するように構成され、かつ、バーコードリーダRbにて読み取られた仕分制御管理情報を選択情報として取得し、当該仕分制御管理情報に基づいて、アソート仕分制御と間口順仕分制御とのいずれかを選択するように構成されている。
【0046】
〔別実施形態〕
(1)上記実施形態では、間口指示装置を複数の投入間口夫々に対応して設けられる複数の間口指示ゲートGにて構成する例を示したが、このような構成に限定されるものではなく、例えば、間口指示装置を複数の投入間口夫々に対応して設けられる複数のデジタルピッキングシステム(DPS)表示器としてもよい。
また、上記実施形態では、間口指示装置を複数の投入間口夫々に対応して設けられる複数の間口指示ゲートGにて構成する例を示したが、このような構成に限定されるものではなく、例えば、間口指示装置を単一のディスプレイDにて構成して、そのディスプレイDに物品の仕分け対象の投入間口を表示する構成としてもよい。この場合、投入間口の指示形態としては、仕分け対象となる単一の投入間口の番号を表示する形態や、複数の投入間口の配置レイアウトを表示しておき、仕分け対象となる単一の投入間口に対応する位置を指示するような形態とすることが考えられる。
【0047】
(2)上記実施形態では、バーコードリーダRbにて読み取られた仕分制御情報に基づいて、アソート仕分制御と間口順仕分制御とのいずれを実行中であるかを示す情報をディスプレイDに表示する構成を示したが、例えば、ディスプレイDではなくアソート仕分制御と間口順仕分制御との夫々に対応するランプ等によって表示する形態としてもよい。
また、アソート仕分制御と間口順仕分制御とのいずれを実行中であるかを示す情報を表示する表示部を備えないようにすることもできる。
【0048】
(3)上記実施形態では、複数の投入間口の配置形態に基づいて設定された設定順序を、図3の各間口指示ゲートGにおける番号で示す順で、つまり端部から上下交互に順に設定する構成を示したが、例えば、上下段の一方で横方向に沿って順に設定し、続いて他方で横方向にそって順に設定する構成としてもよい。
【0049】
(4)上記実施形態では、間口順仕分制御を、同一の投入間口に対する仕分け作業が1回である場合としたが、このような構成に限定されるものではなく、例えば、一巡目の仕分け作業を終わった後に、引き続き二巡目以降の仕分け作業を行う形態で、同一の投入間口に対して複数回の仕分作業を行う形態としてもよい。
【0050】
(5)上記実施形態では、仕分完了ボタンN1を仕分完了情報出力部とし、当該仕分完了ボタンN1が押下されると仕分完了情報が出力される構成を例示したが、このような構成に限定されるものではなく、例えば、バーコードリーダRbによって物品種別IDが読み取られることをもって仕分完了情報が出力される構成としてもよい。この場合、バーコードリーダRbが仕分完了情報出力部となる。
【0051】
(6)上記実施形態では、バーコードリーダRbにて読み取られた物品種別IDを制御部Hが取得し、制御部Hが物品種別IDに基づいてアソート仕分制御と間口順仕分制御とのいずれかを選択する構成を示したが、このような構成に限定されるものではなく、例えば、コンテナYがアソート仕分制御又は間口順仕分制御の何れの対象となるかを、コンテナYの管理情報に基づいて管理し、群仕分完了ボタンN2が押下されたときに、当該群仕分完了ボタンN2が備えられる投入作業部Ktにて次に仕分け作業を行う対象となるコンテナYの管理情報を選択情報として取得し、アソート仕分制御又は間口順仕分制御の何れを実行するかを選択するように構成してもよい。
又は、投入作業部Ktに到達したコンテナYがアソート仕分制御又は間口順仕分制御の何れの対象となるかを、当該投入作業部Ktにて仕分け作業を行う作業者以外の作業者(例えば、工程の管理者等)が人為的に入力することで、制御部Hが選択情報を取得するように構成し、制御部Hが、当該入力情報に基づいてアソート仕分制御又は間口順仕分制御の何れを実行するかを選択するように構成してもよい。
【符号の説明】
【0052】
Rb 物品識別情報読取部、属性情報読取部
D 表示部
G 間口指示装置
H 制御部
Hu 記憶部
N1 仕分完了情報出力部
S 作業者
T 容器
Y 物品支持体
図1
図2
図3
図4
図5
図6
図7
図8
図9