【文献】
Huawei,Msg4 is restricted on PCell,3GPP TSG-RAN WG2 Meeting #71 R2-104727,3GPP,2010年 8月27日,URL,http://www.3gpp.org/ftp/tsg_ran/WG2_RL2/TSGR2_71/Docs/R2-104727.zip
【文献】
NTT DOCOMO, INC,Discussion for subset of CA band combination,3GPP TSG-RAN WG4 #62 R4-121080,3GPP,2012年 2月12日,URL,http://www.3gpp.org/ftp/tsg_ran/wg4_radio/TSGR4_62/Docs/R4-121080.zip
【文献】
Ericsson, ST-Ericsson,Extension of supported bandwidth combinations for carrier aggregation,3GPP TSG-RAN WG4 meeting #62 R4-120634,3GPP,2012年 1月30日,URL,http://www.3gpp.org/ftp/tsg_ran/wg4_radio/TSGR4_62/Docs/R4-120634.zip
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
CA(Carrier Aggregation)を行うことができる周波数帯域の組み合わせ、及び、CAを行うことができる該周波数帯域内のキャリアの帯域幅の組み合わせが規定されている移動通信システムにおいて用いられる移動局であって、
前記周波数帯域の組み合わせとして、第1周波数帯域及び第2周波数帯域の組み合わせが規定されており、複数の前記周波数帯域内のキャリアの帯域幅の組み合わせが規定されている場合で、かつ、前記移動局が、前記複数の周波数帯域内のキャリアの帯域幅の組み合わせの少なくとも1つに対応している場合には、前記移動通信システムにおいて用いられる前記周波数帯域内のキャリアの帯域幅の組み合わせが、前記移動局が対応している前記周波数帯域内のキャリアの帯域幅の組み合わせでない場合に、前記移動通信システムにおいて用いられる前記周波数帯域内のキャリアの帯域幅の組み合わせにおける主キャリアのサービングセルにおける報知情報の変更が必要であることを無線基地局が検出すると該移動局に対して設定されているCAを解除した後、該移動局の主キャリアのサービングセルにおける報知情報を受信するように構成されている受信部を具備することを特徴とする移動局。
CA(Carrier Aggregation)を行うことができる周波数帯域の組み合わせ、及び、CAを行うことができる該周波数帯域内のキャリアの帯域幅の組み合わせが規定されている移動通信システムにおいて用いられる無線基地局であって、
前記周波数帯域の組み合わせとして、第1周波数帯域及び第2周波数帯域の組み合わせが規定されており、複数の前記周波数帯域内のキャリアの帯域幅の組み合わせが規定されている場合で、かつ、移動局が、前記複数の周波数帯域内のキャリアの帯域幅の組み合わせの少なくとも1つに対応している場合には、前記移動通信システムにおいて用いられる前記周波数帯域内のキャリアの帯域幅の組み合わせが、前記移動局が対応している前記周波数帯域内のキャリアの帯域幅の組み合わせでない場合に、前記移動通信システムにおいて用いられる前記周波数帯域内のキャリアの帯域幅の組み合わせにおける主キャリアのサービングセルにおける報知情報の変更が必要であることを検出すると該移動局に対して設定されているCAを解除した後、該移動局に対して、該移動局の主キャリアのサービングセルにおける報知情報を送信するように構成されている送信部を具備することを特徴とする無線基地局。
【発明を実施するための形態】
【0021】
(本発明の第1の実施形態に係る移動通信システム)
図1乃至
図6を参照して、本発明の第1の実施形態に係る移動通信システムについて説明する。本実施形態に係る移動通信システムは、LTE-Advanced方式の移動通信システムである。
【0022】
なお、本実施形態に係る移動通信システムにおいて、移動局UEは、無線基地局eNBとの間で、周波数帯域F1のCC及び周波数帯域F2のCCを同時に用いて、信号の送受信を行うことができるように構成されている、すなわち、CAを行うことができるように構成されている。
【0023】
図1に示すように、本実施形態に係る移動通信システムでは、移動局UEに対して、周波数帯域F1のCCが「PCC」として設定され、周波数帯域F2のCCが「SCC」として設定されているものとする。
【0024】
図2に示すように、移動局UEは、管理部11と、送信部12と、受信部とを具備している。
【0025】
管理部11は、CAを行うことができる周波数帯域の組み合わせ(
図3に示す「E-UTRA Band Combination」)のうち、移動局UEが対応する周波数帯域の組み合わせを管理するように構成されている。
【0026】
また、管理部11は、移動局UEが対応する周波数帯域の組み合わせにおいて、CAを行うことができる周波数帯域内のCCの帯域幅の組み合わせ(
図3に示す「Supported CC Bandwidth Combinations」)のうち、移動局UEが対応する帯域幅の組み合わせを管理するように構成されている。
【0027】
例えば、本実施形態に係る移動通信システムでは、
図3に示すように、「E-UTRA Band Combination」及び「Supported CC Bandwidth Combinations」が規定されていてもよい。
【0028】
図3に示すように、本実施形態に係る移動通信システムにおいて、1つの「E-UTRA Band Combination」に対して、複数の「Supported CC Bandwidth Combinations」を規定することができる。
【0029】
ここで、管理部11は、移動局UEが対応する「E-UTRA Band Combination」として、「E-UTRA Band#5」及び「E-UTRA Band#1」の組み合わせ(
図3に示す「5,1」)について管理するように構成されていてもよい。
【0030】
また、管理部11は、下りリンクにおいて移動局UEが対応する「Supported CC Bandwidth Combinations」として、「E-UTRA Band#5」内の「10MHz」及び「E-UTRA Band#1」内の「10MHz」の組み合わせ(
図3に示す「DL:10+10」)について管理するように構成されていてもよい。
【0031】
また、管理部11は、上りリンクにおいて移動局UEが対応する「Supported CC Bandwidth Combinations」として、下りリンクと同様の組み合わせを管理するように構成されていてもよい。
【0032】
送信部12は、移動局UEが通信中の無線基地局eNBに対して、各種信号を送信するように構成されている。
【0033】
例えば、移動局UEが、本実施形態に係る移動通信システムにおいて規定されている「Supported CC Bandwidth Combinations」の少なくとも1つに対応している場合には、送信部12は、無線基地局eNBに対して、移動局UEが対応している「Supported CC Bandwidth Combinations」ではなく、移動局UEにおいて所定期間内に処理可能な最大データ量を通知するように構成されている。
【0034】
ここで、かかる所定期間は、所定数(例えば、1つ)のサブフレームであってもよいし、所定数の(例えば、1つ)のTTI(Transmission Time Interval)であってもよい。
【0035】
また、送信部12は、上述の最大データ量として、リソースブロック数を通知するように構成されていてもよい。
【0036】
例えば、送信部12は、かかる最大データ量について、「UE Capability(能力情報)」内の所定ビットによって通知するように構成されていてもよい。
【0037】
受信部13は、移動局UEが通信中の無線基地局eNBから、各種信号を受信するように構成されている。
【0038】
例えば、受信部13は、かかる無線基地局eNBから、スケジューリング情報を含む制御情報や、報知情報や、下りデータ等を受信するように構成されている。
【0039】
ここで、受信部12は、本実施形態に係る移動通信システムにおいて規定されている「Supported CC Bandwidth Combinations」の少なくとも1つに対応している場合には、CAに用いられ得る「E-UTRA Band#5」及び「E-UTRA Band#1」内のCCの全帯域幅において、PDCCHを介して送信される制御情報を受信するように構成されていてもよい。
【0040】
例えば、
図4(a)に示すように、移動局UEが、下りリンクにおいて、「Supported CC Bandwidth Combinations」として、「E-UTRA Band#5」内の「10MHz」及び「E-UTRA Band#1」内の「10MHz」の組み合わせに対応している場合であっても、本実施形態に係る移動通信システムにおいて、「E-UTRA Band#5」内において「10MHz」の帯域幅のCCが用いられ、かつ、「E-UTRA Band#1」内において「20MHz」の帯域幅のCCが用いられている場合には、
図4(b)に示すように、受信部13は、PDCCHを介して送信される制御情報については、「E-UTRA Band#1」内のCCの「20MHz」の全帯域幅において受信するように構成されていてもよい。
【0041】
ここで、PDCCHを介して送信される制御情報は、各CCの全帯域幅に割り当てられているが、一般的に、伝送速度は低いため、受信部13が、CAで用いられ得る「E-UTRA Band#5」及び「E-UTRA Band#1」内のCCの全帯域幅において、PDCCHを介して送信される制御情報を受信したとしても、処理負荷が劇的に増加するということはない。
【0042】
また、受信部13は、PCC及びSCCにおけるPDSCHを介して通信を行う際に、PCCで送信される下りデータサイズ及びSCCで送信される下りデータサイズの合計を、該当移動局UEにおいて受信可能な最大データサイズとして、PDSCHを介して下りデータを受信するように構成されていてもよい。
【0043】
例えば、本実施形態に係る移動通信システムにおいて、移動局UEに対する「PCC」として「E-UTRA Band#5」内のCCが設定されており、「SCC」として「E-UTRA Band#1」内のCCが設定されている場合について考える。
【0044】
また、「E-UTRA Band#5」内において「10MHz」の帯域幅のCCが用いられており、かつ、「E-UTRA Band#1」内において「20MHz」の帯域幅のCCが用いられている場合について想定する。
【0045】
かかる場合、「20MHz」の帯域幅まで対応可能な移動局UEの受信部13は、「E-UTRA Band#1」内のCC(SCC)上でPDSCHを介して下りデータを受信可能である。
【0046】
かかる移動局UEは、合計20MHz幅までを受信可能であるため、仮に「E-UTRA Band#5」において「5MHz」のPDSCHリソースが割り当てられていた場合、かかる移動局UEは「E-UTRA Band#1」内のCC(SCC)上で、PDSCHを介して「15MHz」の帯域幅の下りデータを受信するように構成されている。
【0047】
さらに、受信部13は、本実施形態に係る移動通信システムにおいて規定されている「Supported CC Bandwidth Combinations」の少なくとも1つに対応している場合には、「E-UTRA Band#5」及び「E-UTRA Band#1」内のCCの中心帯域幅(例えば、中心の28リソースブロック)に割り当てられている報知情報を受信するように構成されていてもよい。
【0048】
かかる報知情報は、「Distributed」割り当て方式によって割り当てられていてもよいし、「Localized」割り当て方式によって割り当てられていてもよい。
【0049】
また、受信部13は、本実施形態に係る移動通信システムにおいて規定されている「Supported CC Bandwidth Combinations」の少なくとも1つに対応している場合には、無線基地局eNBからの個別シグナリングを介して、Pcell(PCCのサービングセル)及びScell(SCCのサービングセル)における報知情報(MIB(Master Information Block)やSIB(System Information Block)等)を受信するように構成されていてもよい。
【0050】
或いは、受信部13は、本実施形態に係る移動通信システムにおいて規定されている「Supported CC Bandwidth Combinations」の少なくとも1つに対応している場合には、「Inter-cell Handover」の際に、Pcell及びScellにおける報知情報を受信するように構成されていてもよい。
【0051】
また、受信部13は、本実施形態に係る移動通信システムにおいて規定されている「Supported CC Bandwidth Combinations」の少なくとも1つに対応している場合には、移動局UEに対して設定されているCAを一度終了した後に、Pcell及びScellにおける報知情報を受信し、その後、かかるCAを再開するように構成されていてもよい。
【0052】
図5に示すように、無線基地局eNBは、受信部21と、スケジューリング部22と、送信部23とを具備している。
【0053】
受信部21は、無線基地局eNBと通信中の移動局UEから、各種信号を受信するように構成されている。
【0054】
例えば、受信部21は、かかる移動局UEから、上述の「UE Capability」等を受信するように構成されている。
【0055】
スケジューリング部22は、かかる移動局UEに対するスケジューリング処理を行うように構成されている。
【0056】
例えば、スケジューリング部22は、移動局UEから取得した上述の最大データ量(例えば、リソースブロック数)に基づいて、かかる移動局UEに対するスケジューリング処理を行うように構成されていてもよい。
【0057】
かかる場合、スケジューリング部22は、移動局UEのPCCにおいて、移動局UEが対応する帯域幅までの下りデータを送信するリソースを割り当て、移動局UEのSCCにおいて、残りの下りデータを送信するリソースを割り当てるように構成されていてもよい。
【0058】
或いは、スケジューリング部22は、移動局UEの「UE Category」に基づいて決定した最大伝送速度及び送信に用いるMCS(Modulation and Coding Scheme)に基づいて、かかる移動局UEが受信可能なCCの帯域幅を算出し、かかる帯域幅に基づいて、スケジューリング処理を行うように構成されていてもよい。
【0059】
例えば、スケジューリング部22は、合計が最大で20MHz幅となるように割り当てるとしてもよい。
【0060】
送信部23は、無線基地局eNBと通信中の移動局UEに対して、各種信号を送信するように構成されている。
【0061】
例えば、送信部23は、かかる移動局UEに対して、移動局UEのPCC及びSCC上で、PDCCHを介して、それぞれ、Pcell及びScellにおける下りデータのスケジューリング情報を送信するように構成されていてもよい。
【0062】
また、送信部23は、かかる移動局UEに対して、PCC及びSCCの中心帯域幅(例えば、中心の28リソースブロック)を用いて、報知情報を送信するように構成されていてもよい。
【0063】
また、送信部23は、かかる移動局UEに対して、個別シグナリングによって、Pcellにおける報知情報を送信するように構成されていてもよい。
【0064】
ここで、かかる個別シグナリングとしては、Scellにおける報知情報を送信するための情報要素、すなわち、3GPPのTS36.331の6.2.2章に規定されている「RRC Reconfigurationメッセージ」中の情報要素「ScellAddMod」を拡張して用いてもよい。
【0065】
さらに、送信部23は、「Inter-cell Handover」の際に、Pcell及びScellにおける報知情報を送信するように構成されていてもよい。
【0066】
また、送信部23は、Pcellにおける報知情報を送信するために、移動局UEに対して設定されているCAを一度解除するように構成されていてもよい。
【0067】
例えば、送信部23は、Pcellにおける報知情報の変更が必要であることを検出すると、対象の移動局UEに対して設定されているCAを解除した後、送信するPcellにおける報知情報の変更し、所定期間経過した後、再度、かかる移動局UEに対してCAを設定するように構成されていてもよい。
【0068】
また、送信部23は、かかる移動局UEに対して、移動局UEのPCC及びSCC上で、上述のスケジューリング処理の結果に基づいて、PDSCHを介して、下りデータを送信するように構成されていてもよい。
【0069】
以下、
図6を参照して、本実施形態に係る移動局UEの動作例について説明する。
【0070】
図6に示すように、ステップS101において、移動局UEは、移動局UEのPCC及びSCCとして設定されているCCの全帯域幅において、PDCCHを介して、上述の制御情報を受信する。
【0071】
ステップS102において、移動局UEは、Pcellにおける報知情報及びScellにおける報知情報を受信する。
【0072】
ステップS103において、移動局UEは、かかる制御情報及び報知情報に基づいて、PCC又はSCC上で、PDSCHを介して、下りデータを受信する。
【0073】
本発明の第1の実施形態に係る移動通信システムによれば、移動局UEは、自身が対応する「Band Combination」において、自身が対応する「Supported CC Bandwidth Combinations」に含まれるCCの帯域幅よりも大きい帯域幅のCCで運用された場合であっても、移動局UEに対して設定されているPCC及びSCCの全帯域幅において、PDCCHを介して送信される制御情報について受信することができ、適切にCAを行うことができる。
【0074】
(本発明の第2の実施形態に係る移動通信システム)
図7を参照して、本発明の第2の実施形態に係る移動通信システムについて説明する。以下、本発明の第2の実施形態に係る移動通信システムについて、上述の第1の実施形態に係る移動通信システムとの相違点に着目して説明する。
【0075】
本発明の第2の実施形態に係る移動通信システムでは、移動局UEの受信部13は、本実施形態に係る移動通信システムにおいて規定されている「Supported CC Bandwidth Combinations」の少なくとも1つに対応している場合には、「E-UTRA Band#5」内のCC又は「E-UTRA Band#1」内のCC内の一部の帯域幅を用いて送信される制御情報を受信するように構成されている。
【0076】
例えば、受信部13は、E-PDCCH(Enhanced-Physical Downlink Control Channel)を介して、制御情報を受信するように構成されていてもよい。
【0077】
一方、本発明の第2の実施形態に係る移動通信システムでは、無線基地局eNBの送信部23は、「E-UTRA Band#5」内のCC又は「E-UTRA Band#1」内のCCにおいて、移動局UEに対して、E-PDCCHを介して、制御情報を送信するように構成されている。
【0078】
ここで、E-PDCCHは、PDCCHのキャパシティ不足の問題を解消するために、LTE(Release-11)方式で導入が検討されているチャネルである。
【0079】
図7(a)及び
図7(b)に示すように、送信部13は、PDSCHの送信リソースの割り当て領域において、E-PDCCHの送信リソースを割り当てるように構成されていてもよい。
【0080】
また、受信部13は、移動局UE特有のDM-RS(Demodulation Reference Signal)を用いて、E-PDCCHを復調することが想定されている。その結果、ビームフォーミングゲインを得ることができ、キャパシティの増大に有効である。
【0081】
また、送信部23は、
図7(a)に示すように、「Localized Transmission」方式によって、E-PDCCHの送信リソースを割り当てるように構成されていてもよいし、
図7(b)に示すように、「Distributed Transmission」方式によって、E-PDCCHの送信リソースを割り当てるように構成されていてもよい。
【0082】
以上に述べた本実施形態の特徴は、以下のように表現されていてもよい。
【0083】
本実施形態の第1の特徴は、CAを行うことができる周波数帯域の組み合わせ(E-UTRA Band Combination)、及び、CAを行うことができる周波数帯域内のCCの帯域幅の組み合わせ(Supported CC Bandwidth Combinations)が規定されている移動通信システムにおいて用いられる移動局UEであって、かかる周波数帯域の組み合わせとして、第1周波数帯域(例えば、E-UTRA Band#5)及び第2周波数帯域(例えば、E-UTRA Band#1)の組み合わせが規定されており、複数の周波数帯域内のCCの帯域幅の組み合わせが規定されている場合で、かつ、移動局UEが、かかる複数の周波数帯域内のCCの帯域幅の組み合わせの少なくとも1つに対応している場合には、第1周波数帯域内のCC又は第2周波数帯域内のCCの中心帯域幅において、報知情報を受信するように構成されている受信部13を具備することを要旨とする。
【0084】
本実施形態の第2の特徴は、CAを行うことができる周波数帯域の組み合わせ(E-UTRA Band Combination)、及び、CAを行うことができる周波数帯域内のCCの帯域幅の組み合わせ(Supported CC Bandwidth Combinations)が規定されている移動通信システムにおいて用いられる移動局UEであって、かかる周波数帯域の組み合わせとして、第1周波数帯域(例えば、E-UTRA Band#5)及び第2周波数帯域(例えば、E-UTRA Band#1)の組み合わせが規定されており、複数の周波数帯域内のCCの帯域幅の組み合わせが規定されている場合で、かつ、移動局UEが、かかる複数の周波数帯域内のCCの帯域幅の組み合わせの少なくとも1つに対応している場合には、個別シグナリングを介して、移動局UEのPcell(主キャリアのサービングセル)における報知情報を受信するように構成されている受信部13を具備することを要旨とする。
【0085】
本実施形態の第3の特徴は、CAを行うことができる周波数帯域の組み合わせ(E-UTRA Band Combination)、及び、CAを行うことができる周波数帯域内のCCの帯域幅の組み合わせ(Supported CC Bandwidth Combinations)が規定されている移動通信システムにおいて用いられる移動局UEであって、かかる周波数帯域の組み合わせとして、第1周波数帯域(例えば、E-UTRA Band#5)及び第2周波数帯域(例えば、E-UTRA Band#1)の組み合わせが規定されており、複数の周波数帯域内のCCの帯域幅の組み合わせが規定されている場合で、かつ、移動局UEが、かかる複数の周波数帯域内のCCの帯域幅の組み合わせの少なくとも1つに対応している場合には、「Inter-Cell Handover(異セル間ハンドオーバ)」が行われる際に、移動局UEのPcellにおける報知情報を受信するように構成されている受信部13を具備することを要旨とする。
【0086】
本実施形態の第4の特徴は、CAを行うことができる周波数帯域の組み合わせ(E-UTRA Band Combination)、及び、CAを行うことができる周波数帯域内のCCの帯域幅の組み合わせ(Supported CC Bandwidth Combinations)が規定されている移動通信システムにおいて用いられる移動局UEであって、かかる周波数帯域の組み合わせとして、第1周波数帯域(例えば、E-UTRA Band#5)及び第2周波数帯域(例えば、E-UTRA Band#1)の組み合わせが規定されており、複数の周波数帯域内のCCの帯域幅の組み合わせが規定されている場合で、かつ、移動局UEが、かかる複数の周波数帯域内のCCの帯域幅の組み合わせの少なくとも1つに対応している場合には、移動局UEに対して設定されているCAを解除した後、かかる移動局UEのPcellにおける報知情報を受信するように構成されている受信部13を具備することを要旨とする。
【0087】
本実施形態の第5の特徴は、CAを行うことができる周波数帯域の組み合わせ(E-UTRA Band Combination)、及び、CAを行うことができる周波数帯域内のCCの帯域幅の組み合わせ(Supported CC Bandwidth Combinations)が規定されている移動通信システムにおいて用いられる無線基地局eNBであって、かかる周波数帯域の組み合わせとして、第1周波数帯域(例えば、E-UTRA Band#5)及び第2周波数帯域(例えば、E-UTRA Band#1)の組み合わせが規定されており、複数の周波数帯域内のCCの帯域幅の組み合わせが規定されている場合には、第1周波数帯域内のCC又は第2周波数帯域内のCCの中心帯域幅において、報知情報を送信するように構成されている送信部23を具備することを要旨とする。
【0088】
本実施形態の第6の特徴は、CAを行うことができる周波数帯域の組み合わせ(E-UTRA Band Combination)、及び、CAを行うことができる周波数帯域内のCCの帯域幅の組み合わせ(Supported CC Bandwidth Combinations)が規定されている移動通信システムにおいて用いられる無線基地局eNBであって、かかる周波数帯域の組み合わせとして、第1周波数帯域(例えば、E-UTRA Band#5)及び第2周波数帯域(例えば、E-UTRA Band#1)の組み合わせが規定されており、複数の周波数帯域内のCCの帯域幅の組み合わせが規定されている場合で、かつ、移動局UEが、かかる複数の周波数帯域内のCCの帯域幅の組み合わせの少なくとも1つに対応している場合には、個別シグナリングによって、移動局UEに対して、移動局UEのPcellにおける報知情報を送信するように構成されている送信部23を具備することを要旨とする。
【0089】
本実施形態の第7の特徴は、CAを行うことができる周波数帯域の組み合わせ(E-UTRA Band Combination)、及び、CAを行うことができる周波数帯域内のCCの帯域幅の組み合わせ(Supported CC Bandwidth Combinations)が規定されている移動通信システムにおいて用いられる無線基地局eNBであって、かかる周波数帯域の組み合わせとして、第1周波数帯域(例えば、E-UTRA Band#5)及び第2周波数帯域(例えば、E-UTRA Band#1)の組み合わせが規定されており、複数の周波数帯域内のCCの帯域幅の組み合わせが規定されている場合で、かつ、移動局UEが、かかる複数の周波数帯域内のCCの帯域幅の組み合わせの少なくとも1つに対応している場合には、「Inter-Cell Handover(異セル間ハンドオーバ)」が行われる際に、移動局UEに対して、移動局UEのPcellにおける報知情報を送信するように構成されている送信部23を具備することを要旨とする。
【0090】
本実施形態の第8の特徴は、CAを行うことができる周波数帯域の組み合わせ(E-UTRA Band Combination)、及び、CAを行うことができる周波数帯域内のCCの帯域幅の組み合わせ(Supported CC Bandwidth Combinations)が規定されている移動通信システムにおいて用いられる無線基地局eNBであって、かかる周波数帯域の組み合わせとして、第1周波数帯域(例えば、E-UTRA Band#5)及び第2周波数帯域(例えば、E-UTRA Band#1)の組み合わせが規定されており、複数の周波数帯域内のCCの帯域幅の組み合わせが規定されている場合で、かつ、移動局UEが、かかる複数の周波数帯域内のCCの帯域幅の組み合わせの少なくとも1つに対応している場合には、移動局UEに対して設定されているCAを解除した後、かかる移動局UEに対して、移動局のPcellにおける報知情報を送信するように構成されている送信部23を具備することを要旨とする。
【0091】
なお、上述の移動局UE及び無線基地局eNBの動作は、ハードウェアによって実施されてもよいし、プロセッサによって実行されるソフトウェアモジュールによって実施されてもよいし、両者の組み合わせによって実施されてもよい。
【0092】
ソフトウェアモジュールは、RAM(Random Access Memory)や、フラッシュメモリや、ROM(Read Only Memory)や、EPROM(Erasable Programmable ROM)や、EEPROM(Electronically Erasable and Programmable ROM)や、レジスタや、ハードディスクや、リムーバブルディスクや、CD-ROMといった任意形式の記憶媒体内に設けられていてもよい。
【0093】
かかる記憶媒体は、プロセッサが当該記憶媒体に情報を読み書きできるように、当該プロセッサに接続されている。また、かかる記憶媒体は、プロセッサに集積されていてもよい。また、かかる記憶媒体及びプロセッサは、ASIC内に設けられていてもよい。かかるASICは、移動局UE及び無線基地局eNB内に設けられていてもよい。また、かかる記憶媒体及びプロセッサは、ディスクリートコンポーネントとして移動局UE及び無線基地局eNB内に設けられていてもよい。
【0094】
以上、上述の実施形態を用いて本発明について詳細に説明したが、当業者にとっては、本発明が本明細書中に説明した実施形態に限定されるものではないということは明らかである。本発明は、特許請求の範囲の記載により定まる本発明の趣旨及び範囲を逸脱することなく修正及び変更態様として実施することができる。従って、本明細書の記載は、例示説明を目的とするものであり、本発明に対して何ら制限的な意味を有するものではない。