(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
制御部と記憶部と表示部とを備え、商品に関する商品データを入力させるための商品入力領域と明細に関する明細データを入力させるための明細入力領域とを含む前記表示部に表示されている明細入力画面へのデータ入力を補助する明細入力補助装置であって、
前記記憶部には、商品を所定のルールに従ってグループ分けして得られたグループに関するグループデータと、商品に関する特性である商品特性に関する商品特性データと、商品特性の値である商品特性値に関する複数の商品特性値データと、が関連付けて格納されているグループマスタが記憶されており、
前記明細入力画面には、グループデータを入力させるためのグループ入力領域が含まれており、
前記制御部は、
前記グループ入力領域にグループデータが入力されると、入力されたグループデータと紐付けられている複数の商品特性値データを前記グループマスタから検索する検索手段と、
グループデータを表示するための表示領域と、複数の商品特性値データを表示したり、表示されている各々の商品特性値データごとに明細データを入力させたりするための入力・表示領域と、を含む商品展開補助画面であって、前記入力されたグループデータが前記表示領域に表示されており且つ前記検索手段で検索された複数の商品特性値データが前記入力・表示領域に表示されているものを生成する画面生成手段と、
前記画面生成手段で生成された商品展開補助画面を前記表示部に表示させる表示実行手段と、
を備えたこと
を特徴とする明細入力補助装置。
制御部と記憶部と表示部とを備えた情報処理装置の前記制御部で実行される、商品に関する商品データを入力させるための商品入力領域と明細に関する明細データを入力させるための明細入力領域とを含む前記表示部に表示されている明細入力画面へのデータ入力を補助する明細入力補助方法であって、
前記記憶部には、商品を所定のルールに従ってグループ分けして得られたグループに関するグループデータと、商品に関する特性である商品特性に関する商品特性データと、商品特性の値である商品特性値に関する複数の商品特性値データと、が関連付けて格納されているグループマスタが記憶されており、
前記明細入力画面には、グループデータを入力させるためのグループ入力領域が含まれており、
前記制御部で実行される、
前記グループ入力領域にグループデータが入力されると、入力されたグループデータと紐付けられている複数の商品特性値データを前記グループマスタから検索する検索ステップと、
グループデータを表示するための表示領域と、複数の商品特性値データを表示したり、表示されている各々の商品特性値データごとに明細データを入力させたりするための入力・表示領域と、を含む商品展開補助画面であって、前記入力されたグループデータが前記表示領域に表示されており且つ前記検索ステップで検索された複数の商品特性値データが前記入力・表示領域に表示されているものを生成する画面生成ステップと、
前記画面生成ステップで生成された商品展開補助画面を前記表示部に表示させる表示実行ステップと、
を含むこと
を特徴とする明細入力補助方法。
制御部と記憶部と表示部とを備えた情報処理装置の前記制御部に実行させるための、商品に関する商品データを入力させるための商品入力領域と明細に関する明細データを入力させるための明細入力領域とを含む前記表示部に表示されている明細入力画面へのデータ入力を補助する明細入力補助プログラムであって、
前記記憶部には、商品を所定のルールに従ってグループ分けして得られたグループに関するグループデータと、商品に関する特性である商品特性に関する商品特性データと、商品特性の値である商品特性値に関する複数の商品特性値データと、が関連付けて格納されているグループマスタが記憶されており、
前記明細入力画面には、グループデータを入力させるためのグループ入力領域が含まれており、
前記制御部に実行させるための、
前記グループ入力領域にグループデータが入力されると、入力されたグループデータと紐付けられている複数の商品特性値データを前記グループマスタから検索する検索ステップと、
グループデータを表示するための表示領域と、複数の商品特性値データを表示したり、表示されている各々の商品特性値データごとに明細データを入力させたりするための入力・表示領域と、を含む商品展開補助画面であって、前記入力されたグループデータが前記表示領域に表示されており且つ前記検索ステップで検索された複数の商品特性値データが前記入力・表示領域に表示されているものを生成する画面生成ステップと、
前記画面生成ステップで生成された商品展開補助画面を前記表示部に表示させる表示実行ステップと、
を含むこと
を特徴とする明細入力補助プログラム。
【発明を実施するための形態】
【0014】
本発明にかかる明細入力補助装置、明細入力補助方法および明細入力補助プログラムの実施形態を、図面に基づいて詳細に説明する。なお、本発明は、この実施形態により限定されるものではない。
【0015】
[1.構成]
本発明を包含する本実施形態にかかる業務管理装置100の構成の一例について、
図1を参照して説明する。
図1は、業務管理装置100の構成の一例を示すブロック図である。業務管理装置100は、業務管理(例えば販売管理または在庫管理など)を支援するアプリケーションがインストールされている据置型または携帯型の情報処理装置(例えば、デスクトップ型のパーソナルコンピュータ、ノート型のパーソナルコンピュータ、PDA(Personal Digital Assistants)、スマートフォン、タブレット型のパーソナルコンピュータなど)である。
【0016】
業務管理装置100は、制御部102と通信インターフェース部104と記憶部106と入出力インターフェース部108と、を備える。業務管理装置100が備える各部は、任意の通信路を介して通信可能に接続されている。
【0017】
通信インターフェース部104は、ルータ等の通信装置および専用線等の有線または無線の通信回線を介して、業務管理装置100をネットワークに通信可能に接続する。通信インターフェース部104は、他の装置と通信回線を介してデータを通信する機能を有する。
【0018】
入出力インターフェース部108には、入力装置112および出力装置114が接続されている。出力装置114には、モニタ(家庭用テレビを含む)の他、スピーカやプリンタを用いることができる。入力装置112には、キーボード、マウスおよびマイクの他、マウスと協働してポインティングデバイス機能を実現するモニタを用いることができる。なお、以下では、出力装置114をモニタ114とし、入力装置112をキーボード112またはマウス112として記載する場合がある。
【0019】
記憶部106には、各種のデータベース、テーブルおよびファイルなどが格納される。記憶部106には、OS(Operating System)と協働してCPU(Central Processing Unit)に命令を与えて各種処理を行うためのコンピュータプログラムが記録される。記憶部106として、例えば、RAM(Random Access Memory)・ROM(Read Only Memory)等のメモリ装置、ハードディスクのような固定ディスク装置、フレキシブルディスクおよび光ディスク等を用いることができる。
【0020】
記憶部106は、品番マスタ106aと、明細データファイル106bと、を含む。
【0021】
品番マスタ106aは、項目として、「品番コード」と「品番名」と「商品特性コード」と「商品特性名」と「商品特性値」と「商品特性値名」と「商品展開補助起動区分」とが含まれており、各々の項目ごとにデータ格納欄が設けられているマスタである。
【0022】
項目「品番コード」のデータ格納欄には、商品(具体的には、マスタ管理可能な在庫管理の最小単位)を同じ形・同じデザインなど所定のルールに従ってグループ分けして得られたグループを示す品番として定義された文字列(例えば「パデットロングコート」など)に割り当てられたコード値(例えば「2012040100」など)が格納される。項目「品番名」のデータ格納欄には、品番として定義された文字列が格納される。
【0023】
項目「商品特性コード」のデータ格納欄には、商品に関する特性(具体的には、商品において変動する特性)である商品特性として定義された文字列(例えば「カラー」または「サイズ」など)に割り当てられたコード値(例えば、商品特性「カラー」に割り当てられた「COLOR」、または商品特性「サイズ」に割り当てられた「SIZE」、など)が格納される。項目「商品特性名」のデータ格納欄には、商品特性として定義された文字列が格納される。
【0024】
項目「商品特性値」のデータ格納欄には、商品特性の値である商品特性値として定義された文字列(例えば、商品特性「カラー」の商品特性値として定義された「黒」、「白」および「青」、商品特性「サイズ」の商品特性値として定義された「S」、「M」および「L」など)に割り当てられたコード値(例えば、商品特性値「黒」に割り当てられた「00」、商品特性値「白」に割り当てられた「01」、商品特性値「青」に割り当てられた「02」、商品特性値「S」に割り当てられた「00」、商品特性値「M」に割り当てられた「01」および商品特性値「L」に割り当てられた「02」など)が格納される。項目「商品特性値名」のデータ格納欄には、商品特性値として定義された文字列が格納される。
【0025】
項目「商品展開補助起動区分」のデータ格納欄には、後述する商品展開補助画面が予め複数用意されていた場合に、起動させる商品展開補助画面を特定するためのフラグが格納される。なお、起動させる商品展開補助画面は、商品の性質を考慮して決定すればよい。
【0026】
明細データファイル106bは、項目として、「商品コード」と「商品名」と「品番コード」と「荷姿」と「入数」と「荷数」と「バラ数」と「数量」と「その他」とが含まれており、各々の項目ごとにデータ格納欄が設けられているファイルである。
【0027】
項目「商品コード」のデータ格納欄には、商品として定義された文字列(例えば、品番名と商品特性値名とが組み合わされた「パデットロングコート 黒 S」など)に割り当てられたコード値(例えば、品番コードと商品特性値コードとが組み合わされた「20120401000000」など)が格納される。項目「商品名」のデータ格納欄には、商品として定義された文字列が格納される。商品コードは、具体的には、SKU(Stock Keeping Unit)(商品識別の最小単位)である。
【0028】
項目「その他」のデータ格納欄には、例えば、P/S区分、上代、掛率または単価などの明細に関するデータが格納されてもよい。
【0029】
なお、記憶部106は、例えば、商品マスタおよびカテゴリ別特性マスタなどを含んでもよい。ここで、商品マスタは、商品の商品コード(SKU)が設定されたマスタである。また、カテゴリ別特性マスタは、商品コードに対して、商品コードの示す属性としての特性値が複数設定されたマスタである。なお、商品マスタは、例えば、項目として、「商品コード」、「商品名」、「商品特性名」、および「標準単価」が含まれており、各々の項目ごとにデータ格納欄が設けられているマスタでもよい。また、商品コードは、品番コードと商品特性値コードとの組み合わせ以外のものでもよい。また、商品名は、品番名と商品特性値名との組み合わせ以外のものでもよい。
【0030】
制御部102は、業務管理装置100を統括的に制御するCPU等である。制御部102は、OS等の制御プログラム・各種の処理手順等を規定したプログラム・所要データなどを格納するための内部メモリを有し、格納されているこれらのプログラムに基づいて種々の情報処理を実行する。
【0031】
制御部102は、機能概念的に、検索部102aと、画面生成部102bと、表示実行部102cと、商品データ生成部102dと、出力実行部102eと、登録部102fと、を含む。
【0032】
検索部102aは、明細入力画面に含まれている品番入力領域に品番データ(具体的には品番コードまたは品番名)が入力されると、入力された品番データと紐付けられている複数の商品特性値データ(具体的には商品特性値コードまたは商品特性値名)を品番マスタ106aから検索する。ここで、明細入力画面は、後述する明細管理画面の子画面に相当するものであり、品番データ(具体的には品番コードおよび品番名)を入力させるための品番入力領域と、商品に関する商品データ(具体的には商品コードおよび商品名)を入力させるための商品入力領域と、明細に関する明細データ(例えば、荷姿、入数、荷数、バラ数および数量など)を入力させるための明細入力領域と、を含むものである。明細入力画面の具体例については、後述する[2.処理]にて説明する。
【0033】
画面生成部102bは、入力された品番データが商品展開補助画面に含まれている表示領域に表示されており且つ検索部102aで検索された複数の商品特性値データが商品展開補助画面に含まれている入力・表示領域に表示されている商品展開補助画面を生成する。ここで、商品展開補助画面は、品番データ(具体的には品番コードおよび品番名)を表示するための表示領域と、複数の商品特性値データ(具体的には商品特性値コードまたは商品特性値名)を表示したり、表示されている各々の商品特性値データごとに明細データ(例えば、荷姿、入数、荷数、バラ数および数量など)を入力させたりするための入力・表示領域と、を含むものである。商品展開補助画面の具体例については、後述する[2.処理]にて説明する。
【0034】
表示実行部102cは、各種画面をモニタ114に表示させる。表示実行部102cは、画面生成部102bで生成された商品展開補助画面をモニタ114に表示させる。
【0035】
商品データ生成部102dは、商品展開補助画面に含まれている入力・表示領域に明細データが入力されると、明細入力画面に含まれている品番入力領域に入力された品番データ(商品展開補助画面に含まれている表示領域に表示されている品番データ)に含まれる品番コードと検索部102aで検索された複数の商品特性値データに含まれる各々の商品特性値コードとが組み合わされた複数の商品コードを生成すると共に、明細入力画面に含まれている品番入力領域に入力された品番データ(商品展開補助画面に含まれている表示領域に表示されている品番データ)に含まれる品番名と検索部102aで検索された複数の商品特性値データに含まれる各々の商品特性値名とが組み合わされた複数の商品名を生成する。つまり、商品データ生成部102dは、品番データおよび複数の商品特性値データに基づいて、商品コードと商品名を含む複数の商品データを生成する。
【0036】
ここで、記憶部106に商品マスタおよびカテゴリ別特性マスタが含まれている場合、商品データ生成部102dは、商品展開補助画面に含まれている入力・表示領域に明細データが入力されると、明細入力画面に含まれている品番入力領域に入力された品番データと検索部102aで検索された複数の商品特性値データとに基づいて、商品マスタおよびカテゴリ別特性マスタから、品番コードと商品特性値コードとの組み合わせで特定される商品コード、および品番名と商品特性値名との組み合わせで特定される商品名を、各々の商品特性値データごとに検索することで、商品コードと商品名を含む複数の商品データを生成してもよい。
【0037】
出力実行部102eは、各種画面へのデータ出力を実行する。出力実行部102eは、商品展開補助画面に含まれている入力・表示領域に表示されている複数の明細データ、および商品データ生成部102dで生成された複数の商品データを、明細管理画面に出力する。ここで、明細管理画面は、明細入力画面の親画面に相当するものであり、複数の商品についての商品データと明細データとを纏めて管理するためのものである。明細管理画面の具体例については、後述する[2.処理]にて説明する。
【0038】
登録部102fは、明細管理画面に表示されている商品データと明細データとを、明細データファイル106bに格納する。
【0039】
[2.処理]
ユーザが、受注に関する明細の新規入力、修正そして登録までの作業を一連の流れで行う場合に業務管理装置100で実行される処理の一例について、
図2から7を参照して説明する。
図2は、業務管理装置100で実行される処理の一例を示すフローチャートである。
【0040】
なお、本説明では、
図3に示す受注明細入力画面MA(ただし、テキストボックスMA1とテキストボックスMA2に何も表示されていない初期状態のもの)と当該受注明細入力画面MAの親画面である
図5に示す受注明細管理画面MC(ただし、表示領域MC1に何も表示されていない初期状態のもの)とがモニタ114に表示されていることを前提とする。
【0041】
ここで、
図2の説明に入る前に、
図3に示す受注明細入力画面MAについて説明する。受注明細入力画面MAは、テキストボックスMA1とテキストボックスMA2と商品展開ボタンMA3とテキストボックスMA4とテキストボックスMA5とテキストボックスMA6と入力・表示領域MA7と確定ボタンMA8とを含む。
【0042】
テキストボックスMA1は、品番コードを入力および表示するためのものである。テキストボックスMA2は、品番名を入力および表示するためのものである。商品展開ボタンMA3は、後述する商品展開補助画面MBの表示を選択させるためのものである。テキストボックスMA4は、商品展開ボタンMA3の押下後に発行される、商品展開を識別するための展開番号を表示するためのものである。
【0043】
テキストボックスMA5は、商品コードを入力および表示するためのものである。テキストボックスMA6は、商品名を入力および表示するためのものである。入力・表示領域MA7は、商品についての明細データを入力および表示するための複数のテキストボックスからなるものである。確定ボタンMA8は、受注明細入力画面MAに表示されているデータの受注明細管理画面MBへの反映を選択させるためのものである。
【0044】
図2の説明に入る。ユーザは、キーボード112を操作してテキストボックスMA1に品番コードを入力する。
【0045】
テキストボックスMA1に品番コードが入力されると、検索部102aは、入力された品番コートと紐づけられている品番名を品番マスタ106aから検索し、出力実行部102eは、検索された品番名をテキストボックスMA2に出力する。
【0046】
ユーザは、マウス112を操作して商品展開ボタンMA3を押下する。
【0047】
商品展開ボタンMA3が押下されると(ステップS1:Yes)、制御部102は、展開番号を発行し、検索部102aは、テキストボックスMA1に表示されている品番コードと紐付けられている複数の商品特性値コードおよび商品特性値名を、品番マスタ106aから検索する(ステップS2)。
【0048】
画面生成部102bは、テキストボックスMA1およびテキストボックスMA2に表示されている品番コードおよび品番名とステップS2で発行された展開番号とステップS2で検索された複数の商品特性値名とが表示されている商品展開補助画面MBを生成する(ステップS3)。
【0049】
ここで、商品展開補助画面MBについて
図4を参照して説明する。商品展開補助画面MBは、テキストボックスMB1とテキストボックスMB2とテキストボックスMB3とテキストボックスMB4と入力・表示領域MB5と確定ボタンMB6とを含む。テキストボックスMB1は、展開番号を表示するためのものである。テキストボックスMB2は、品番コードを表示するためのものである。テキストボックスMB3は、品番名を表示するためのものである。テキストボックスMB4は、入力・表示領域MB5に表示されている数量の合計を表示するためのものである。入力・表示領域MB5は、商品特性値名の組み合わせごとに明細データを入力および表示するためのものである。確定ボタンMB6は、入力・表示領域MB5に表示されている複数の商品の明細データの確定を選択させるためのものである。
【0050】
図2の説明に戻り、表示実行部102cは、ステップS3で生成された商品展開補助画面MBをモニタ114に表示させる(ステップS4)。
【0051】
ユーザは、キーボード112を操作して所望の明細データ(特にバラ数および数量など)を入力・領域MB5に入力し、マウス112を操作して確定ボタンMB6を押下する。
【0052】
確定ボタンMB6が押下されると(ステップS5:Yes)、商品データ生成部102dは、テキストボックスMB2に表示されている品番コードとステップS2で検索された各々の商品特性値コードとが組み合わされた複数の商品コードを生成すると共に、テキストボックスMB3に表示されている品番名とステップS2で検索された各々の商品特性値名とが組み合わされた複数の商品名を生成する(ステップS6)。つまり、商品データ生成部102dは、品番データおよび複数の商品特性値データに基づいて、商品コードと商品名を含む複数の商品データを生成する。
【0053】
例えば、テキストボックスMB2に品番コード「2012040100」が表示されており、ステップS2で、商品特性名「カラー」に対応する3つの商品特性値コード「00」、「01」および「02」と商品特性名「サイズ」に対応する2つの商品特性値コード「00」および「01」とが検索された場合、商品データ生成部102dは、品番コード「2012040100」と3つの商品特性値コード「00」、「01」および「02」と2つの商品特性値コード「00」および「01」とを順に組み合わせて、6つの商品コード「20120401000000」〜「20120401000201」を生成する。
【0054】
例えば、テキストボックスMB3に品番名「パデットロングコート」が表示されており、ステップS2で、商品特性名「カラー」に対応する3つの商品特性値名「黒」、「白」および「青」と商品特性名「サイズ」に対応する2つの商品特性値名「S」および「M」とが検索された場合、商品データ生成部102dは、品番名「パデットロングコート」と3つの商品特性値名「黒」、「白」および「青」と2つの商品特性値名「S」および「M」とを順に組み合わせて、6つの商品名「パテッドロングコート 黒 S」〜「パテッドロングコート 青 M」を生成する。
【0055】
ここで、記憶部106に商品マスタおよびカテゴリ別特性マスタが含まれている場合、商品データ生成部102dは、テキストボックスMB2に表示されている品番コードとテキストボックスMB3に表示されている品番名、およびステップS2で検索された各々の商品特性値コードと商品特性値名に基づいて、商品マスタおよびカテゴリ別特性マスタから、品番コードと商品特性値コードとの組み合わせで特定される商品コード、および品番名と商品特性値名との組み合わせで特定される商品名を、各々の商品特性値データごとに検索することで、商品コードと商品名を含む複数の商品データを生成してもよい。
【0056】
出力実行部102eは、入力・表示領域MB5に表示されている複数の商品の明細データとステップS6で生成された複数の商品データとを、受注明細管理画面MCの表示領域MC1に出力する(ステップS7)。
【0057】
ここで、受注明細管理画面MCについて
図5を参照して説明する。受注明細管理画面MCは、表示領域MC1と新規ボタンMC2と削除ボタンMC3と編集ボタンMC4と登録ボタンMC5とを含む。表示領域MC1は、各々の商品についての、展開番号と商品データ(商品コードおよび商品名)と明細データとを、行を分けて表示するためのものである。新規ボタンMC2は、受注明細の新規入力を選択させるためのものである。削除ボタンMC3は、表示領域MC1において選択されているデータ(具体的には、展開番号、商品データおよび明細データ)の削除を選択させるためのものである。編集ボタンMC4は、表示領域MC1において選択されているデータ(具体的には、商品データおよび明細データ)の編集を選択させるためのものである。登録ボタンMC5は、表示領域MC1に表示されているデータ(具体的には、展開番号、商品データおよび明細データ)の登録を選択させるためのものである。
【0058】
図2の説明に戻り、ユーザは、マウス112を操作して、表示領域MC1に表示されているデータのうち編集したいものが表示されている行を選択し、編集ボタンMC4を押下する。
【0059】
編集ボタンMC4が押下されると(ステップS8:Yes)、出力実行部102eは、受注明細入力画面MAに、表示領域MC1において選択された行に表示されているデータを出力する(ステップS9、
図6参照)。
【0060】
ユーザは、キーボード112を操作して明細データを適宜修正し、マウス112を操作して確定ボタンMA8を押下する。
【0061】
確定ボタンMA8が押下されると(ステップS10:Yes)、出力実行部102eは、受注明細入力画面MAに表示されている展開番号、商品データおよび明細データを、表示領域MC1において選択された行に出力(反映)する(ステップS11)。
【0062】
ユーザは、受注明細管理画面MCの表示領域MC1に表示されているデータを確認し、マウス112を操作して登録ボタンMC5を押下する。
【0063】
登録ボタンMC5が押下されると(ステップS12:Yes)、登録部102fは、表示領域MC1に表示されているデータを、明細データファイル106bに格納する(ステップS13)。
【0064】
以上、業務管理装置100で実行される処理の一例についての説明を終える。なお、本説明では、受注に関する明細の新規入力、修正そして登録までの作業を一連の流れで行う場合に実行される処理を一例として挙げたが、本処理は、各々の作業を個別に行う場合にも同様に適用することができる。また、本処理は、受注以外にも、例えば、仕入れ、発注、売上またはインボイスに関する明細の入力、修正および登録についても同様に適用することができる。
【0065】
また、本説明では、商品展開補助画面として
図3に示すものを一例として挙げたが、例えば、入力・表示領域MB5が一覧形式になっている
図3に示すものと入力・表示領域MB5がマトリクス形式になっている
図7に示すものを予め用意しておき、品番マスタ106aに含まれている商品展開補助起動区分で、どちらの商品展開補助画面を起動させるかを設定しておいてもよい。なお、どちらの商品展開補助画面を起動させるかは、商品の性質を考えて設定すればよい。
【0066】
[3.実施形態のまとめ、および他の実施形態]
以上、本実施形態によれば、受注明細入力画面MAに含まれているテキストボックスMA1に品番コードが入力されると、(1)入力された品番コードと紐付けられている品番名および複数の商品特性値データ(商品特性値コードおよび商品特性値名)を品番マスタから検索し、(2)入力された品番コードおよび検索された品番名がテキストボックスMB2およびテキストボックスMB3に表示されており且つ検索された複数の商品特性値名が入力・表示領域MB5に表示されている商品展開補助画面MBを生成し、(3)生成された商品展開補助画面MBをモニタ114に表示させる。
【0067】
これにより、品番は同じだが特性(例えば、カラーやサイズなど)が異なる複数の商品についての明細データを、商品ごとに入力させるのではなく、当該複数の商品分纏めて入力させることができる。換言すると、複数の商品についての明細データを、商品単位ではなく品番単位で入力させることができる。従って、ユーザは、個々の商品を意識せずに、品番コードを指定するだけで、複数の商品についての明細データの入力を纏めて行うことができ、ゆえに明細データの入力作業の効率を向上させることができる。
【0068】
また、本実施形態によれば、入力・表示領域MB5に明細データが入力されると、(4)テキストボックスMB2に表示されている品番コードと検索された各々の商品特性値コードとが組み合わされた複数の商品コードを生成すると共に、テキストボックスMB3に表示されている品番名と検索された各々の商品特性値名とが組み合わされた複数の商品名を生成し、(5)入力・表示領域MB5に表示されている明細データおよび生成された商品コードおよび商品名を含む複数の商品データを受注明細管理画面MCに出力する。
【0069】
これにより、品番は同じだが特性が異なる複数の商品についての明細データを、商品ごとに作成するのではなく、当該複数の商品分纏めて作成することができる。換言すると、複数の商品についての明細データを、商品単位ではなく品番単位で作成させることができる。従って、ユーザは、個々の商品を意識せずに、品番コードを指定するだけで、複数の商品についての明細データの入力から作成までを一連の流れで纏めて行うことができ、ゆえに明細データの入力から作成までの作業の効率を向上させることができる。
【0070】
また、これまで本発明の実施形態について説明したが、本発明は、上述した実施形態以外にも、特許請求の範囲に記載した技術的思想の範囲内において種々の異なる実施形態にて実施されてよいものである。
【0071】
例えば、上述した実施形態において説明した各処理のうち、自動的に行われるものとして説明した処理の全部または一部を手動的に行うこともでき、あるいは、手動的に行われるものとして説明した処理の全部または一部を公知の方法で自動的に行うこともできる。
【0072】
このほか、上記文献中や図面中で示した処理手順、制御手順、具体的名称、各処理の登録データや検索条件等のパラメータを含む情報、画面例、データベース構成については、特記する場合を除いて任意に変更することができる。
【0073】
また、業務管理装置100に関して、図示の各構成要素は機能概念的なものであり、必ずしも物理的に図示の如く構成されていることを要しない。
【0074】
例えば、業務管理装置100が備える処理機能、特に制御部102にて行われる各処理機能については、その全部または任意の一部を、CPUおよび当該CPUにて解釈実行されるプログラムにて実現してもよく、また、ワイヤードロジックによるハードウェアとして実現してもよい。尚、プログラムは、情報処理装置に本発明にかかる明細入力補助方法を実行させるためのプログラム化された命令を含む一時的でないコンピュータ読み取り可能な記録媒体に記録されており、必要に応じて業務管理装置100に機械的に読み取られる。すなわち、ROMまたはHDD(Hard Disk Drive)などの記憶部106などには、OSと協働してCPUに命令を与え、各種処理を行うためのコンピュータプログラムが記録されている。このコンピュータプログラムは、RAMにロードされることによって実行され、CPUと協働して制御部を構成する。
【0075】
また、このコンピュータプログラムは、業務管理装置100に対して任意のネットワークを介して接続されたアプリケーションプログラムサーバに記憶されていてもよく、必要に応じてその全部または一部をダウンロードすることも可能である。
【0076】
また、本発明にかかる明細入力補助プログラムを、一時的でないコンピュータ読み取り可能な記録媒体に格納してもよく、また、プログラム製品として構成することもできる。ここで、この「記録媒体」とは、メモリーカード、USB(Universal Serial Bus)メモリ、SD(Secure Digital)カード、フレキシブルディスク、光磁気ディスク、ROM、EPROM(Erasable Programmable Read Only Memory)、EEPROM(Electrically Erasable and Programmable Read Only Memory)、CD−ROM(Compact Disk Read Only Memory)、MO(Magneto−Optical disk)、DVD(Digital Versatile Disk)、および、Blu−ray Disc等の任意の「可搬用の物理媒体」を含むものとする。
【0077】
また、「プログラム」とは、任意の言語または記述方法にて記述されたデータ処理方法であり、ソースコードまたはバイナリコード等の形式を問わない。なお、「プログラム」は必ずしも単一的に構成されるものに限られず、複数のモジュールやライブラリとして分散構成されるものや、OSに代表される別個のプログラムと協働してその機能を達成するものをも含む。なお、実施形態に示した各装置において記録媒体を読み取るための具体的な構成および読み取り手順ならびに読み取り後のインストール手順等については、周知の構成や手順を用いることができる。
【0078】
記憶部106に格納される各種のデータベース等は、RAM、ROM等のメモリ装置、ハードディスク等の固定ディスク装置、フレキシブルディスク、および、光ディスク等のストレージ手段であり、各種処理やウェブサイト提供に用いる各種のプログラム、テーブル、データベース、および、ウェブページ用ファイル等を格納する。
【0079】
また、業務管理装置100は、既知のパーソナルコンピュータまたはワークステーション等の情報処理装置として構成してもよく、また、任意の周辺装置が接続された当該情報処理装置として構成してもよい。また、業務管理装置100は、当該情報処理装置に本発明の明細入力補助方法を実現させるソフトウェア(プログラムまたはデータ等を含む)を実装することにより実現してもよい。
【0080】
更に、装置の分散・統合の具体的形態は図示するものに限られず、その全部または一部を、各種の付加等に応じてまたは機能負荷に応じて、任意の単位で機能的または物理的に分散・統合して構成することができる。すなわち、上述した実施形態を任意に組み合わせて実施してもよく、実施形態を選択的に実施してもよい。