特許第6033164号(P6033164)IP Force 特許公報掲載プロジェクト 2022.1.31 β版

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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】6033164
(24)【登録日】2016年11月4日
(45)【発行日】2016年11月30日
(54)【発明の名称】端子、電子制御装置
(51)【国際特許分類】
   H01R 12/57 20110101AFI20161121BHJP
【FI】
   H01R12/57
【請求項の数】2
【全頁数】10
(21)【出願番号】特願2013-108748(P2013-108748)
(22)【出願日】2013年5月23日
(65)【公開番号】特開2014-229506(P2014-229506A)
(43)【公開日】2014年12月8日
【審査請求日】2015年12月14日
(73)【特許権者】
【識別番号】510123839
【氏名又は名称】オムロンオートモーティブエレクトロニクス株式会社
(74)【代理人】
【識別番号】100101786
【弁理士】
【氏名又は名称】奥村 秀行
(72)【発明者】
【氏名】日笠 浩一
(72)【発明者】
【氏名】紙川 智宏
【審査官】 山田 康孝
(56)【参考文献】
【文献】 特開2011−124200(JP,A)
【文献】 米国特許第05709574(US,A)
【文献】 特開2010−192148(JP,A)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
H01R 12/57
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
基板の表面にはんだ付けされる平坦部と、
前記平坦部の両端から折り曲げられて前記平坦部の上方へ向かって伸びる一端部および他端部と、を備えた端子において、
前記一端部の途中を折り曲げることにより設けられた第1折り曲げ部と、
前記第1折り曲げ部より高い位置で、前記他端部を前記一端部へ向かって折り曲げることにより設けられた第2折り曲げ部と、
前記第2折り曲げ部より高い位置で、前記一端部の上端に設けられた係合部と、をさらに備え
前記係合部は、前記基板の上方に配置された他の基板に係合された状態ではんだ付けされる、ことを特徴とする端子。
【請求項2】
請求項1に記載の端子と、
該端子により接続された複数の基板と、を備えた、ことを特徴とする電子制御装置。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、基板にはんだ付けされる端子と、該端子を備えた電子制御装置に関する。
【背景技術】
【0002】
たとえば電動パワーステアリングシステムには、電動モータの駆動を制御する電子制御装置が設けられている。この電子制御装置では、一般に、大きな電流が流れる駆動回路と、大きな電流が流れない制御回路とが、別々の基板に設けられている。そして、これら複数の基板は、たとえば特許文献1に開示されているような、コネクタにより接続されている。
【0003】
特許文献1のコネクタは、複数の端子を備えている。各端子の下端には、平坦部が設けられ、該平坦部は、下方に配置される基板の表面にはんだ付けされる。各端子の上端部は、上方に配置される他の基板に設けられた各貫通孔に挿入されて、該基板にはんだ付けされる。各端子の中間には、折り曲げ部が設けられ、該折り曲げ部により、端子に生じる応力を緩和して、平坦部と基板のはんだ接合部分の損傷(はんだクラックなど)を防止している。
【0004】
また、端子のはんだ接合部分の強度を上げるため、たとえば特許文献2〜4では、端子の平坦部の両端から基板の上方に向かって、端子の一端部と他端部を折り曲げている。さらに、特許文献3および4では、端子の他端部(先端部)を、一端部へ向けて折り返している。これにより、端子の平坦部を基板の表面にはんだ付けしたときに、平坦部の両端に大きなはんだフィレットが形成される。
【0005】
ところで、たとえば特許文献5に開示されているように、コネクタなどの電子部品の端子にプローブを当てて、電気的な検査を行うことが、従来行われている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0006】
【特許文献1】特許第4799227号公報
【特許文献2】実開平6−50261号公報
【特許文献3】実開平5−18043号公報
【特許文献4】特開平9−223769号公報
【特許文献5】特開平5−82193号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0007】
特許文献1〜4に開示されているような、基板の表面にはんだ付けされる端子に、プローブを当てて、基板の電気的な検査を行う場合、プローブを当てたときに生じる応力によって、端子と基板のはんだ接合部分に損傷を与えるおそれがある。また、端子の近傍に背の高い部品があると、その部品が邪魔になって、プローブを端子に当てられないおそれがある。
【0008】
本発明の課題は、検査用のプローブを確実に当接することができ、かつ、該プローブ当接時にはんだ接合部分に与える損傷を低減することができる端子および該端子を備えた電子制御装置を提供することである。
【課題を解決するための手段】
【0009】
本発明では、基板の表面にはんだ付けされる平坦部と、平坦部の両端から折り曲げられて平坦部の上方へ向かって伸びる一端部および他端部とを備えた端子において、一端部の途中を折り曲げることにより設けられた第1折り曲げ部と、第1折り曲げ部より高い位置で、他端部を一端部へ向かって折り曲げることにより設けられた第2折り曲げ部と、第2折り曲げ部より高い位置で、前記一端部の上端に設けられた係合部とをさらに備え、係合部は、基板の上方に配置された他の基板に係合された状態ではんだ付けされる
【0010】
このようにすると、端子の平坦部を基板の表面にはんだ付けした状態で、端子の近傍に背の高い部品があっても、検査用のプローブを端子の真上から接近させて、第2折り曲げ部に確実に当接させることができる。また、端子の他端部の鉛直部分が長くなり、第2折り曲げ部が平坦部の直上に配置される。このため、プローブを第2折り曲げ部に当接させたときに生じる応力を他端部で吸収して、平坦部と基板のはんだ接合部分に与える損傷を低減することができる。
【0013】
さらに、本発明による電子制御装置は、上記端子と、該端子により接続された複数の基板とを備えている。
【発明の効果】
【0014】
本発明によれば、検査用のプローブを確実に当接することができ、かつ、該プローブ当接時にはんだ接合部分に与える損傷を低減することができる端子および該端子を備えた電子制御装置を提供することができる。
【図面の簡単な説明】
【0015】
図1】本発明の実施形態による電子制御装置の斜視図である。
図2図1の電子制御装置の分解状態を示した斜視図である。
図3】本発明の実施形態による端子の斜視図である。
図4図3の端子の基板への表面実装状態を示した斜視図である。
図5図3の端子の基板への表面実装状態を示した断面図である。
図6図3の端子への検査用プローブの当接状態を示した断面図である。
図7図3の端子による複数基板の接続状態を示した斜視図である。
図8図3の端子による複数基板の接続状態を示した断面図である。
【発明を実施するための形態】
【0016】
以下、本発明の実施形態につき、図面を参照しながら説明する。各図において、同一の部分または対応する部分には、同一符号を付してある。
【0017】
まず、本実施形態の電子制御装置100について、図1および図2を参照しながら説明する。
【0018】
電子制御装置100は、電動パワーステアリングシステムに組み込まれ、車両の操舵を補助するために、電動モータ(図示省略)の駆動を制御する。
【0019】
電子制御装置100には、図2に示すように、基板1〜3、ケース4、フレーム5、およびコネクタ6、7が備わっている。第1基板1、第3基板3、およびケース4は、ほぼ矩形状に形成されている。第2基板2は、ほぼL字形に形成されている。
【0020】
第1基板1には、コネクタ7が取り付けられている。電動モータに設けられたモータ端子(図示省略)をコネクタ7に嵌合することで、第1基板1と電動モータとが電気的に接続される。
【0021】
また、第1基板1には、コネクタ7を介して電動モータに電流を流して、電動モータを駆動するための駆動回路(図示省略)が形成されている。この駆動回路は、たとえば複数のスイッチング素子(図示省略)を含んだHブリッジ回路から成る。このため、第1基板1には、大きな電流が流れる。
【0022】
さらに、第1基板1には、第2基板2を接続するための端子8と、第3基板3を接続するための多極コネクタ9が実装されている。端子8は、本発明の「端子」の一実施形態である。端子8の詳細は後述する。
【0023】
第2基板2と第3基板3には、第1基板1にある駆動回路を介して、電動モータの駆動を制御するための制御回路(図示省略)が形成されている。また、第3基板3には、車両の他の電子制御装置(図示省略)と通信するための通信回路(図示省略)も形成されている。第2基板2と第3基板3には、第1基板1に流れる電流より小さな電流が流れる。
【0024】
第1基板1と第2基板2の間には、樹脂製のフレーム5が配置される。フレーム5には、たとえば電解コンデンサなどの大型の電子部品(図示省略)が固定される。
【0025】
電子制御装置100を組み立てる場合、たとえば、まずケース4の内側に第1基板1を収容する。そして、各ねじ11をフレーム5に設けられた各貫通孔5dを通して、ケース4の各台座4dに設けられたねじ孔4a(一部図示省略)に螺合する。これにより、フレーム5がケース4に固定されて、第1基板1がケース4とフレーム5に挟持される。この挟持状態で、端子8と多極コネクタ9は、フレーム5の開口部5aから突出する。
【0026】
次に、第1基板1と反対側を向いたフレーム5の表面5eに、第2基板2を平行に当接させる。これにより、フレーム5に設けられた各爪5bが、第2基板2に設けられた各切欠き2kの縁に係合して(図1参照)、第2基板2がフレーム5に固定される。
【0027】
その固定状態で、各端子8が、第2基板2に設けられた各貫通孔2aを貫通する(図7参照)。このため、各端子8を第2基板2にはんだ付けすることで、第1基板1と第2基板2が端子8により電気的に接続される。フレーム5に固定された電子部品も、はんだ付けなどすることにより、第2基板2に電気的に接続される。図2で、第1基板1の左下にある2つの多極コネクタ9の各ピン9aは、第2基板2に設けられた各貫通孔2bを貫通する。
【0028】
次に、各ねじ12を第3基板3に設けられた各貫通孔3dを通して、ケース4の各台座4dに設けられたねじ孔4b(一部図示省略)に螺合する。これにより、図1に示すように、第3基板3がケース4に固定される。
【0029】
その固定状態で、コネクタ7が第3基板3に設けられた切欠き3kから突出する。また、各多極コネクタ9の各ピン9aが、第3基板3に設けられた各貫通孔3bを貫通する。このため、各ピン9aを第3基板3にはんだ付けすることで、第1基板1と第3基板3が多極コネクタ9により電気的に接続される。
【0030】
次に、図2に示すように、ケース4に設けられた取付孔4cに、基板1〜3と反対側からコネクタ6を挿入する。そして、各ねじ10をコネクタ6の貫通孔6dを通して、ケース4の台座4eに設けられたねじ孔(図示省略)に螺合する。これにより、図1に示すように、コネクタ6がケース4に固定される。
【0031】
その固定状態で、コネクタ6に設けられた各リード端子6f(図2)が、フレーム5に設けられた貫通孔5fと、第2基板2に設けられた各貫通孔2fを貫通する。このため、各リード端子6fを第2基板2にはんだ付けすることで、コネクタ6が第2基板2に電気的に接続される。
【0032】
また、コネクタ6に設けられた各リード端子6e(図2)が、フレーム5に設けられた各貫通孔5cと、第3基板3に設けられた各貫通孔3eとをそれぞれ貫通する。各リード端子6eを第3基板3にはんだ付けすることで、コネクタ6が第3基板3に電気的に接続される。
【0033】
車両に備わる他の装置(図示省略)に接続されたハーネスのコネクタ(図示省略)を、コネクタ6に嵌合することで、該他の装置と第2基板2または第3基板3が電気的に接続される。
【0034】
図1において、電子制御装置100のケース4から露出するコネクタ6、7以外の部分は、カバー(図示省略)などにより覆われる。
【0035】
次に、端子8の詳細を、図3図8を参照しながら説明する。
【0036】
端子8は、銅などの金属製の板材を所定の形状に打ち抜いて、折り曲げ加工することにより、形成されている。端子8の表面には、はんだなどのメッキ加工が施されている。
【0037】
図3に示すように、端子8の下端には、平坦部8aが設けられている。平坦部8aには、貫通孔8bが設けられている。
【0038】
平坦部8aの両側には、一端部8cと他端部8dが設けられている。一端部8cと他端部8dは、平坦部8aの対向する両端から折り曲げられて、平坦部8aの上方へ向かって伸びている。
【0039】
一端部8cの途中には、第1折り曲げ部8eが設けられている。第1折り曲げ部8eは、他端部8dへ向かって突出するように円弧状に折り曲げられている。第1折り曲げ部8eと他端部8dは離間している。
【0040】
他端部8dの上端には、第2折り曲げ部8fが設けられている。第2折り曲げ部8fは、平坦部8aに対して、第1折り曲げ部8eより高い位置で、他端部8dを一端部8cへ向かって折り曲げた部分である。第2折り曲げ部8fと一端部8cは離間している。第2折り曲げ部8fは、平坦部8aと平行になっている。
【0041】
一端部8cの上端には、係合部8uが設けられている。係合部8uは、平坦部8aに対して、第2折り曲げ部8fより高い位置にあって、二股のフォーク状に形成されている。
【0042】
このような端子8を複数用いて、第1基板1と第2基板2を接続する場合、たとえば、まず第1基板1の表面1aに設けられたパッド1p(図4)上に、はんだペースト(図示省略)を塗布する。次に、そのはんだペースト上に、端子8の平坦部8aを載置する。図4では、第1基板1において、端子8とパッド1p以外の図示を省略している(後述の図7も同様)。
【0043】
そして、第1基板1および端子8をリフローはんだ槽などで一旦加熱した後冷却することで、図5に示すように、平坦部8aを第1基板1の表面1aにはんだ付けする。
【0044】
これにより、端子8の平坦部8aの周囲と貫通孔8bの内側に、はんだフィレット(クロスハッチングで示す部分)が形成され、端子8が第1基板1に表面実装された状態となる。しかも、端子8の一端部8cと他端部8dが平坦部8aの両端から第1基板1の上方へ立ち上がっているので、両端部8c、8dと平坦部8aとの境界にある円弧部8g、8hの外側に、大きなはんだフィレットが形成される。このため、端子8と第1基板1のはんだ接合強度が高くなる。
【0045】
第1基板1上に端子8がはんだ付けされた後、第1基板1に形成された駆動回路の電気的な検査が行われる。そのために、図6に示すように、検査用のプローブ20を端子8の真上から接近させて、第2折り曲げ部8fに当接させる(二点鎖線で図示)。
【0046】
このプローブ20の当接時に、端子8に生じる応力は、第2折り曲げ部8fを含む他端部8dで吸収される。このため、平坦部8aと第1基板1のはんだ接合部分(はんだフィレットなど)に与える損傷は少なくなる。
【0047】
第1基板1の検査後、図7に示すように、第1基板1の上方(表面1a側)に第2基板2が配置される(詳細は前述のとおり)。これにより、第2基板2の各貫通孔2aに、各端子8の係合部8uが挿入されるように係合され、該係合部8uの上端が第2基板2の上方へ突出する。
【0048】
その際、第2基板2から端子8の係合部8uに衝撃が加わっても、該衝撃により端子8に生じる応力は、第1折り曲げ部8eを含む一端部8cで吸収される。このため、平坦部8aと第1基板1のはんだ接合部分(はんだフィレットなど)に与える損傷は少なくなる。
【0049】
図7および図8に示すように、第2基板2の各貫通孔2aの周囲には、パッド2pが形成されている。各端子8の係合部8uは、各パッド2pにはんだ付けされる(はんだはクロスハッチングで示す部分)。これにより、第1基板1と第2基板2が端子8により電気的に接続される。
【0050】
上記実施形態によると、端子8の一端部8cに設けた第1折り曲げ部8eより高い位置で、他端部8dを一端部8cへ向かって折り曲げることで、第2折り曲げ部8fを設けている。このため、端子8の平坦部8aを第1基板1の表面1aにはんだ付けした状態で、端子8の近傍に背の高い部品があっても、検査用のプローブ20を端子8の真上から接近させて、第2折り曲げ部8fに確実に当接させることができる。
【0051】
また、端子8の他端部8dの鉛直部分が長くなっていて、第2折り曲げ部8fが平坦部8aの直上に配置されている。このため、プローブ20を第2折り曲げ部8fに当接させたときに生じる応力を他端部8dで吸収して、平坦部8aと第1基板1のはんだ接合部分に与える損傷を低減することができる。
【0052】
また、端子8の第1折り曲げ部8eが、他端部8dへ向かって突出するように折り曲げられて、平坦部8aの直上に配置されている。このため、端子8の第2折り曲げ部8fより高い位置にある一端部8cの係合部8uを、第2基板2の貫通孔2aに係合する際に、端子8に生じた応力を一端部8cで吸収して、端子8と第1基板1のはんだ接合部分に与える損傷を低減することができる。
【0053】
さらに、係合部8uを第2基板2にはんだ付けした後、何らかの外力により端子8に生じた応力を一端部8cで吸収して、端子8と基板1、2のはんだ接合部分に与える損傷を低減することもできる。
【0054】
本発明では、以上述べた以外にも種々の実施形態を採用することができる。たとえば、以上の実施形態では、端子8の他端部8dの第2折り曲げ部8fを、平坦部8aと平行に平坦に折り曲げた例を示したが、本発明はこれのみに限定するものではない。これ以外に、たとえば、端子の第2折り曲げ部を上方、下方、または一端部の方へ向かって突出するように、円弧状、S字状、またはクランク状などに折り曲げてもよい。
【0055】
また、以上の実施形態では、端子8の一端部8cの第1折り曲げ部8eを、他端部8dへ向かって突出するように円弧状に折り曲げた例を示したが、本発明はこれのみに限定するものではない。これ以外に、たとえば、端子の第1折り曲げ部を、他端部側へまたは他端部と反対側へ突出するように、S字状またはクランク状などに折り曲げてもよい。
【0056】
また、以上の実施形態では、銅製の板材を折り曲げ加工して、端子8を形成した例を示したが、本発明はこれのみに限定するものではない。これ以外に、たとえば、金属製の線材を折り曲げ加工して、ピン状の端子を形成してもよい。
【0057】
また、以上の実施形態では、上下に平行に配置される基板1、2を接続するように、端子8を形成した例を示したが、本発明はこれのみに限定するものではない。これ以外に、たとえば、第1基板に対して第2基板が垂直に配置される場合に、端子の平坦部を第1基板にはんだ付けし、端子の一端部に設ける係合部を第2基板にはんだ付けできるように折り曲げて形成してもよい。
【0058】
さらに、以上の実施形態では、電動パワーステアリングシステムで使用される電子制御装置100の複数の基板1、2を接続するための端子8に、本発明を適用した例を挙げたが、他の電子制御装置に備わる複数の基板を接続するための端子に対しても、本発明を適用することは可能である。
【符号の説明】
【0059】
1 第1基板
2 第2基板
8 端子
8a 平坦部
8c 一端部
8d 他端部
8e 第1折り曲げ部
8f 第2折り曲げ部
8u 係合部
100 電子制御装置
図1
図2
図3
図4
図5
図6
図7
図8