(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】6033178
(24)【登録日】2016年11月4日
(45)【発行日】2016年11月30日
(54)【発明の名称】ホームドア装置
(51)【国際特許分類】
B61B 1/02 20060101AFI20161121BHJP
E05F 17/00 20060101ALI20161121BHJP
【FI】
B61B1/02
E05F17/00 A
【請求項の数】8
【全頁数】10
(21)【出願番号】特願2013-152258(P2013-152258)
(22)【出願日】2013年7月23日
(65)【公開番号】特開2015-20684(P2015-20684A)
(43)【公開日】2015年2月2日
【審査請求日】2016年1月12日
(73)【特許権者】
【識別番号】000006013
【氏名又は名称】三菱電機株式会社
(74)【代理人】
【識別番号】100073759
【弁理士】
【氏名又は名称】大岩 増雄
(74)【代理人】
【識別番号】100088199
【弁理士】
【氏名又は名称】竹中 岑生
(74)【代理人】
【識別番号】100094916
【弁理士】
【氏名又は名称】村上 啓吾
(74)【代理人】
【識別番号】100127672
【弁理士】
【氏名又は名称】吉澤 憲治
(72)【発明者】
【氏名】延本 和夫
(72)【発明者】
【氏名】住吉 広昭
(72)【発明者】
【氏名】諸熊 宏典
【審査官】
諸星 圭祐
(56)【参考文献】
【文献】
特開2004−042841(JP,A)
【文献】
特開2004−169540(JP,A)
【文献】
特開2003−276598(JP,A)
【文献】
英国特許出願公開第02418221(GB,A)
【文献】
特開2006−8067(JP,A)
【文献】
特開2009−132386(JP,A)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
B61B 1/02
E05F 17/00
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
戸袋内に収納可能に配設される少なくとも第1扉体と第2扉体とを有するホームドア装置において、前記第1扉体に配設された第1支持プレート体と、前記第1支持プレート体に支持された第1リニアガイドと、前記第2扉体に前記第1支持プレート体の軸線方向と同じ方向に配設された第2支持プレート体と、前記第2支持プレート体に支持された第2リニアガイドと、前記第1支持プレート体と前記第2支持プレート体とに跨って配設され前記第1扉体と前記第2扉体とを連結する浮動プレート体と、前記第1リニアガイドの戸先側に配設され前記第2支持プレート体の前記戸袋側に固定され前記第1リニアガイド上を摺動する第1摺動機構と、前記第1リニアガイドに配設され前記浮動プレート体の前記戸袋側に固定され前記第1リニアガイド上を摺動する第2摺動機構と、前記第2リニアガイドの中間部に配設され前記浮動プレート体の戸先側に固定され前記第2リニアガイド上を摺動する第3摺動機構と、前記第2リニアガイドの戸袋側に配設され前記浮動プレート体の中間部に固定され前記第2リニアガイド上を摺動する第4摺動機構とを備えたことを特徴とするホームドア装置。
【請求項2】
前記第2扉体に配設され前記第3摺動機構の前記戸袋側への摺動を規制するストッパを設けたことを特徴とする請求項1に記載のホームドア装置。
【請求項3】
前記第1扉体に配設され前記浮動プレート体の前記戸袋側への摺動を規制するストッパを設けたことを特徴とする請求項1または請求項2に記載のホームドア装置。
【請求項4】
前記第2摺動機構は前記浮動プレート体の前記戸袋側とスペーサを介して接続されたことを特徴とする請求項1〜請求項3のいずれか1項に記載のホームドア装置。
【請求項5】
前記第1摺動機構、前記第2摺動機構、前記第3摺動機構、前記第4摺動機構はベアリング機構が内蔵されていることを特徴とする請求項1〜請求項4のいずれか1項に記載のホームドア装置。
【請求項6】
前記戸袋に配設された第3支持プレート体と、前記第3支持プレート体に支持された第3リニアガイドと、前記第1扉体に前記第3支持プレート体の軸線方向と同じ方向に配設された第4支持プレート体と、前記第4支持プレート体に支持された第4リニアガイドと、前記第3支持プレート体と前記第4支持プレート体とに跨って配設され前記戸袋と前記第1扉体とを連結する浮動プレート体と、前記第3リニアガイドの戸先側に配設され前記第4支持プレート体の前記戸袋側に固定され前記第3リニアガイド上を摺動する第5摺動機構と、前記第3リニアガイドに配設され前記浮動プレート体の前記戸袋側に固定され前記第3リニアガイド上を摺動する第6摺動機構と、前記第4リニアガイドの中間部に配設され前記浮動プレート体の戸先側に固定され前記第4リニアガイド上を摺動する第7摺動機構と、前記第4リニアガイドの戸袋側に配設され前記浮動プレート体の中間部に固定され前記第4リニアガイド上を摺動する第8摺動機構とを備えたことを特徴とする請求項1〜請求項5のいずれか1項に記載のホームドア装置。
【請求項7】
前記第6摺動機構は前記浮動プレート体の前記戸袋側とスペーサを介して接続されたことを特徴とする請求項6に記載のホームドア装置。
【請求項8】
前記第5摺動機構、前記第6摺動機構、前記第7摺動機構、前記第8摺動機構はベアリング機構が内蔵されていることを特徴とする請求項6または請求項7に記載のホームドア装置。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
この発明は、例えば軌道車両の駅構内のプラットホームに設置され、乗降客の線路上への転落事故あるいは列車との接触事故を防止するホームドア装置に関するものである。
【背景技術】
【0002】
戸袋より複数枚の扉が出入する多段扉において、戸袋幅を狭く作る必要があるので、扉を支えるためのリニアガイドのベアリングなどの支持構造の幅も狭くなり、扉全体を支える支持構造が脆弱なものとなっていた。
図7に一般的な多段扉の構成を示す。戸袋1には戸袋レール体2が設けられ、第1扉3には戸袋1の戸袋レール体2を摺動する第1扉摺動体4とこの第1扉摺動体4の上方側に第1扉レール体5が設けられている。また、第2扉6には第1扉3の第1扉レール体5を摺動する第2扉摺動体7が設けられている。
【0003】
図8は戸袋1、第1扉3、第2扉6が組み合わさった状態を示し、この状態はホームドア装置としては閉の状態を示している。この
図8における各摺動体にかかる荷重は、LG=1m、L3=0.2m、G=80kgとすると、G3=G×LG/L3で表わされ400kgとなり、G4=G+(G×LG/L3)で表わされ480kgとなります。
【0004】
図9は第2の扉6の第2扉摺動体7が第1扉3の第1扉レール体5を摺動し、第1扉3の第1扉摺動体4が戸袋1の戸袋レール体2を摺動し、第1扉3および第2扉6がそれぞれ戸袋1内に収まった状態を示し、この状態はホームドア装置としては開の状態を示している。
以上の例は2枚の扉で構成された2段扉の場合について述べたが、3段扉以上も同様である。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0005】
【特許文献1】特開2004−42841号公報
【特許文献2】特許第4166647号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0006】
上述した従来のホームドア装置は、例えば
図10に第2扉6の構成を示すが、第2扉6は閉時の有効長さ分Aと、第2扉6全体を支えるための支持部分Bとに分けることができる。AとBとを加えた第2扉6全長は戸袋1より大きくすると、戸袋1よりはみ出してしまうので、より大きな扉の開口長さを得ようとするとA部が長くなり、B部が短くする必要がある。
【0007】
また、
図11に扉が閉状態の第1扉摺動体4、第2扉摺動体7および戸袋レール体2、第1扉レール体5にかかる応力を示す。第2扉6の自重G2により第2扉6の第2扉摺動体7にはモーメントM2の回転荷重がかかる。また、第1扉3の第1扉摺動体4には第1扉3の自重G1に加えて第2扉6の自重G2も加えたモーメントM1の荷重がかかる。
ここで、扉の長さが長くなるほどこれらモーメントは大きくなり、前記支持部分Bが短いことより、発生する大きなモーメントに対して戸袋レール体2、第1扉レール体5や第1扉摺動体4、第2扉摺動体7の体格を大きくする必要があり、それ自身で重量も増えるので、長いサイズの多段扉を構成することが困難であるという問題点があった。
【0008】
この発明は、上記のような課題を解決するためになされたものであり、その目的は、複数の扉体の支持構造体への荷重を軽減し、扉体の強度と安定性を向上させることができるホームドア装置を提供するものである。
【課題を解決するための手段】
【0009】
この発明に係わるホームドア装置は、戸袋内に収納可能に配設される少なくとも第1扉体と第2扉体とを有するホームドア装置において、前記第1扉体に配設された第1支持プレート体と、前記第1支持プレート体に支持された第1リニアガイドと、前記第2扉体に前記第1支持プレート体の軸線方向と同じ方向に配設された第2支持プレート体と、前記第2支持プレート体に支持された第2リニアガイドと、前記第1支持プレート体と前記第2支持プレート体とに跨って配設され前記第1扉体と前記第2扉体とを連結する浮動プレート体と、前記第1リニアガイドの戸先側に配設され前記第2支持プレート体の前記戸袋側に固定され前記第1リニアガイド上を摺動する第1摺動機構と、前記第1リニアガイドに配設され前記浮動プレート体の前記戸袋側に固定され前記第1リニアガイド上を摺動する第2摺動機構と、前記第2リニアガイドの中間部に配設され前記浮動プレート体の戸先側に固定され前記第2リニアガイド上を摺動する第3摺動機構と、前記第2リニアガイドの戸袋側に配設され前記浮動プレート体の中間部に固定され前記第2リニアガイド上を摺動する第4摺動機構とを備えたものである。
【発明の効果】
【0010】
この発明に係わるホームドア装置によれば、複数の扉体の支持構造体への荷重を軽減し、扉体の強度と安定性を向上させることができるホームドア装置を得ることができる。
【図面の簡単な説明】
【0011】
【
図1】この発明の実施の形態1に係わるホームドア装置を示す斜視図ある。
【
図2】この発明の実施の形態1に係わるホームドア装置の要部を示す展開斜視図である。
【
図3】この発明の実施の形態1に係わるホームドア装置を示す正面図である。
【
図4】この発明の実施の形態1に係わるホームドア装置を示す正面図である。
【
図5】この発明の実施の形態1に係わるホームドア装置を示す正面図である。
【
図6】この発明の実施の形態1に係わるホームドア装置を示す正面図である。
【
図8】従来のホームドア装置における閉状態を示す正面図である。
【
図9】従来のホームドア装置における開状態を示す正面図である。
【
図10】従来のホームドア装置における第2扉を示す正面図である。
【
図11】従来のホームドア装置における応力を示す正面図である。
【発明を実施するための形態】
【0012】
実施の形態1.
以下、この発明の実施の形態1を
図1ないし
図6に基づいて説明するが、各図において、同一、または相当部材、部位については同一符号を付して説明する。
図1はこの発明の実施の形態1に係わるホームドア装置を示す斜視図ある。
図2はこの発明の実施の形態1に係わるホームドア装置の要部である第1扉体と第2扉体の支持部分を示す展開斜視図である。
図3はこの発明の実施の形態1に係わるホームドア装置を示す正面図である。
図4はこの発明の実施の形態1に係わるホームドア装置を示す正面図である。
図5はこの発明の実施の形態1に係わるホームドア装置を示す正面図である。
図6はこの発明の実施の形態1に係わるホームドア装置を示す正面図である。
【0013】
これら各図において、戸袋100内には少なくとも第1扉体101と第2扉体102とが収納可能に配設される。103は第1扉体101に配設された第1支持プレート体、104はこの第1支持プレート体103に支持された第1リニアガイド、105は第2扉体102に第1支持プレート体103の軸線方向と同じ方向に配設された第2支持プレート体、106はこの第2支持プレート体105に支持された第2リニアガイド、107は第1支持プレート体103と第2支持プレート体105とに跨って配設され第1扉体101と第2扉体102とを連結する浮動プレート体である。
【0014】
108は第1リニアガイド104の戸先側104aに配設され、第2支持プレート体105の戸袋側105aにスペーサ109を介して固定され第1リニアガイド104上を摺動する例えばベアリング機構が内蔵された第1摺動機構、110は第1リニアガイド104の例えばほぼ中間部に配設され、浮動プレート体107の戸袋側107aにスペーサ111を介して固定され第1リニアガイド104上を摺動する例えばベアリング機構が内蔵された第2摺動機構、112は第2リニアガイド106の例えば中間部に配設され、浮動プレート体107の戸先側107bに固定され第2リニアガイド106上を摺動する例えばベアリング機構が内蔵された第3摺動機構、113は第2リニアガイド106の戸袋側106aに配設され、浮動プレート体107の中間部に固定され第2リニアガイド106上を摺動する例えばベアリング機構が内蔵された第4摺動機構である。
【0015】
114は戸袋100に配設された第3支持プレート体、115はこの第3支持プレート体114に支持された第3リニアガイドと、116は第1扉体101に第3支持プレート体114の軸線方向と同じ方向に配設された第4支持プレート体、117はこの第4支持プレート体116に支持された第4リニアガイド、118は第3支持プレート体114と第4支持プレート体116とに跨って配設され戸袋100と第1扉体101とを連結する浮動プレート体である。
【0016】
119は第3リニアガイド115の戸先側115aに配設され、第4支持プレート体116の戸袋側116aにスペーサ120を介して固定され第3リニアガイド115上を摺動する例えばベアリング機構が内蔵された第5摺動機構、121は第3リニアガイド115の例えば中間部に配設され、浮動プレート体118の戸袋側118aにスペーサ122を介して固定され第3リニアガイド115上を摺動する例えばベアリング機構が内蔵された第6摺動機構、123は第4リニアガイド117の例えば中間部に配設され、浮動プレート体118の戸先側118bに固定され第4リニアガイド117上を摺動する例えばベアリング機構が内蔵された第7摺動機構、124は第4リニアガイド1117の戸袋側1117aに配設され、浮動プレート体118の中間部に固定され第4リニアガイド117上を摺動する例えばベアリング機構が内蔵された第8摺動機構である。
【0017】
次に動作について説明する。
図3はホームドア装置が閉状態の場合を示す正面図であり、
図4は第2扉体102が第1扉体101に対して開状態に移行している中間点付近の状態を示している。ストッパ125は第2扉体102に固定され第3摺動機構112がストッパ125よりも戸袋側に移動しないように規制している。ストッパ126は第1扉体101に固定され浮動プレート体107がストッパ126よりも戸袋側に移動しないように規制している。第3摺動機構112、第4摺動機構113、第2摺動機構110は浮動プレート体107に固定されているので、第3摺動機構112、第4摺動機構113、第2摺動機構110と浮動プレート体107との相対位置は変化しない。
【0018】
第2扉体102は開状態に移行するにつれて戸袋側に移動するが、この時、浮動プレート体107は第3摺動機構112、第4摺動機構113、第2摺動機構110とともに、第2リニアガイド106、第1リニアガイド104上を摺動して戸袋側に移動して行くが、ストッパ125,126のそれぞれのストッパ125,126の範囲の任意の位置にある。
【0019】
図4では浮動プレート体107が第2扉体102とともに移動しストッパ126に接触した状態を示している。第1摺動機構108は第2扉体102の第2支持プレート体105の戸袋側105aに固定されているので、第2扉体102とともに第1扉体101に固定された第1リニアガイド104上を摺動して行く。
図4では第1摺動機構108と第4摺動機構113は重なっているが扉厚み方向の位置が異なるために干渉はしない。
【0020】
図5は第2扉体102がさらに開状態に移行して第1扉体101に扉厚み方向にほぼ重なった状態を示しており、浮動プレート体107はストッパ126に接触して戸先方向に押される。これに伴い第3摺動機構112、第4摺動機構113、第2摺動機構110も戸先方向に移動することになる。
この時、第1摺動機構108は第2扉体102の第2支持プレート体105に固定されているので戸袋側に移動する。第1摺動機構108と第2摺動機構110は同じ第1リニアガイド104上を摺動するために第2扉体102が、第1扉体101側に移動した際に第2摺動機構110のほうが第1摺動機構108よりも戸袋側に配置されるようにしておけば干渉しない。
【0021】
そして、第2扉体102が第1扉体101に扉厚み方向にほぼ重なる状態に移動した後、第1扉体101が開状態に移行して戸袋100内に第2扉体102とともに収納されることになる。浮動プレート体118は第7摺動機構123、第8摺動機構124、第6摺動機構121ともに第4リニアガイド117、第3リニアガイド115上を摺動して戸袋100の奥側方向に移動し、第1扉体101および第2扉体102を戸袋100内に収納してホームドア装置が開状態となる。
この時、第5摺動機構119は第1扉体101の第4支持プレート体116に固定されているので戸袋側に移動する。第5摺動機構119と第6摺動機構121は同じ第3リニアガイド115上を摺動するために第1扉体101が、戸袋100側に移動した際に第6摺動機構121のほうが第5摺動機構119よりも戸袋奥側に配置されるようにしておけば干渉しない。
【0022】
ホームドア装置を閉状態に移行する場合はこれらの開動作とは逆の動作となり、第1扉体101が戸袋100の外側に移動し、第1扉体101および第2扉体102が戸袋100外に移動する。そして、第2扉体102が第1扉体101から戸先側に移動し、第1扉体101および第2扉体102が戸袋100外に移動してホームドア装置が閉状態となる。
【0023】
以上のように、ホームドア装置が開状態となることにより、乗客の列車への乗降が可能となるとともに、ホームドア装置が閉状態となることにより、乗客の線路上への転落事故あるいは列車との接触事故を防止することができる。
【0024】
また、
図6に示すように、ホームドア装置が閉状態において、L3の戸袋側の摺動機構にかかる荷重は、LG×G/(L3+L5)となり、また、L3の戸先側の摺動機構にかかる重量はLG×G/L3+Gとなる。ここで、LG=1m、G=80kg、L3=0.2m、L5=0.3mとすると、L3の戸袋側の摺動機構にかかる重量は160kg、L3の戸先側の摺動機構にかかる重量は240kgとなり、摺動機構にかかる荷重は大幅に軽減される。
また、水平方向の強度も従来であればL3の長さで扉間を連結していたものが、浮動プレート体によりL3+L5+L6の長さで連結されることになり、大幅に改善される。
【0025】
ところで、上述した実施の形態においては、第2扉体102が第1扉体101側に移動した後、第1扉体101が戸袋100側に移動して第1扉体101および第2扉体102が戸袋100内に収納される場合について述べたが、これに限定されるものではなく、例
えば第1扉体101が戸袋100側に移動して第1扉体101が戸袋100内に収納された後、第2扉体102が戸袋100内に収納された第1扉体101側に移動して第1扉体101とともに戸袋100内に収納されるようにしてもよく、第1扉体101、第2扉体102ともに移動しながら戸袋100内に収納されるようにしてもよい。
【0026】
また、第1摺動機構108、第2摺動機構110、第3摺動機構112、第4摺動機構113、第5摺動機構119、第6摺動機構121、第7摺動機構123、第8摺動機構124はベアリング機構からなる場合についてのべたが、ベアリング機構に限定されるものではなく、他の摺動機構であってもよいことは勿論のことである。
【0027】
なお、この発明は、その発明の範囲内において、自由に組み合わせたり、実施の形態を適宜、変形、省略することが可能である。
【産業上の利用可能性】
【0028】
この発明は、複数の扉体の支持構造体への荷重を軽減し、扉体の強度と安定性を向上させることができるホームドア装置の実現に好適である。
【符号の説明】
【0029】
100 戸袋、101 第1扉体、102 第2扉体、103 第1支持プレート体、104 第1リニアガイド、105 第2支持プレート体、106 第2リニアガイド、107 浮動プレート体、108 第1摺動機構、110 第2摺動機構、111 スペーサ、112 第3摺動機構、114 第3支持プレート体、115 第3リニアガイド、116 第4支持プレート体、117 第4リニアガイド、118 浮動プレート体、119 第5摺動機構、121 第6摺動機構、122 スペーサ、123 第7摺動機構、125 ストッパ、126 ストッパ。