特許第6033296号(P6033296)IP Force 特許公報掲載プロジェクト 2022.1.31 β版

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特許6033296補綴材料を固定するための複数のインプラントを備えるデバイス
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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】6033296
(24)【登録日】2016年11月4日
(45)【発行日】2016年11月30日
(54)【発明の名称】補綴材料を固定するための複数のインプラントを備えるデバイス
(51)【国際特許分類】
   A61B 17/10 20060101AFI20161121BHJP
   A61B 17/92 20060101ALI20161121BHJP
   A61F 2/08 20060101ALI20161121BHJP
【FI】
   A61B17/10
   A61B17/92
   A61F2/08
【請求項の数】5
【全頁数】10
(21)【出願番号】特願2014-517887(P2014-517887)
(86)(22)【出願日】2012年6月26日
(65)【公表番号】特表2014-523307(P2014-523307A)
(43)【公表日】2014年9月11日
(86)【国際出願番号】FR2012051466
(87)【国際公開番号】WO2013004947
(87)【国際公開日】20130110
【審査請求日】2015年4月3日
(31)【優先権主張番号】1156137
(32)【優先日】2011年7月7日
(33)【優先権主張国】FR
(31)【優先権主張番号】1250451
(32)【優先日】2012年1月17日
(33)【優先権主張国】FR
(73)【特許権者】
【識別番号】514005951
【氏名又は名称】アスピデ・メディカル
(74)【代理人】
【識別番号】100108453
【弁理士】
【氏名又は名称】村山 靖彦
(74)【代理人】
【識別番号】100064908
【弁理士】
【氏名又は名称】志賀 正武
(74)【代理人】
【識別番号】100089037
【弁理士】
【氏名又は名称】渡邊 隆
(74)【代理人】
【識別番号】100110364
【弁理士】
【氏名又は名称】実広 信哉
(72)【発明者】
【氏名】クリスチャン・ポンペー
(72)【発明者】
【氏名】パトリック・カルトロン
(72)【発明者】
【氏名】ウィリアム・ウィーセク
【審査官】 井上 哲男
(56)【参考文献】
【文献】 米国特許出願公開第2007/0038220(US,A1)
【文献】 米国特許第05569252(US,A)
【文献】 特開2007−268291(JP,A)
【文献】 特表平10−506026(JP,A)
【文献】 国際公開第2004/112841(WO,A2)
【文献】 国際公開第96/003925(WO,A1)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
A61B 17/10
A61B 17/92
A61B 17/08
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
補綴装置を取り付けるための複数のインプラントを組み込んだデバイスであって、複数の同一のインプラント(1)が組み込まれており、前記複数の同一のインプラント(1)が、一直線上に位置付けられると共に前記インプラント(1)の前部(1a)および後部(1b)で一時的に互いに連結されており、前記インプラントがねじ形の外側構成を有し、各インプラントが端部から端部まで完全に延びる三角形の横断面の長手方向の内部空洞(1c)を有し、前記内部空洞(1c)が、スパイク形の端部(3a)を有する三角形のインプリントを有するように構成された事前位置決め手段(3)のためのハウジングを構成し、2つの連続したインプラントのそれぞれの前記前部と前記後部での前記インプラントの相互連結が一時的な連結であり、前記複数のインプラントが補助的な挿入デバイスと関連する装填ユニット内に挿入されることが意図された組立てセットを構成するようになっており、
各インプラントが前記インプラントの本体を形成する中間セクションから延びる切欠きの形態の半円形の雄アセンブリ構成(1e)を有する前部、および前記インプラントの前記本体を形成する前記中間セクションから延びる切欠きの形態の半円形の雌アセンブリ(1f)を有する後部を有し、前記雄/雌切欠きを形成するアセンブリの前記部分が共に嵌合して前記事前位置決めデバイスによって前記装填ユニット内の正確な位置付けを可能にする連続したインプラントのアセンブリを構成することを特徴とするデバイス。
【請求項2】
前記相互連結されたインプラントの前記セットが、前記インプラントをガンの装填管内に装填することを考慮して、三角形の横断面を有するように構成された前記事前位置決めデバイス(3)上にピン留めされることを特徴とする、請求項1に記載のデバイス。
【請求項3】
前記連続したインプラントが成形によって作製されることを特徴とする、請求項1又は2に記載のデバイス。
【請求項4】
記装填ユニットが管状であり規則的なねじ形状を有するスリーブの形態の案内部(4)を内部に収容し、前記形状が一片のセットを構成する複数のインプラントを収容し、前記事前位置決めデバイス(3)の回転によって前記インプラントを回転させ前記装填ユニット内に供給するように設計され、前記案内部が前記装填ユニット内の固定位置を有することを特徴とする、請求項1からのいずれか一項に記載のデバイス。
【請求項5】
前記インプラント(1)の前記案内が、管状であり前記インプラントを案内し前記インプラントを供給することができるようにするねじ−ピッチ構成の内部上の溝(4a)を有する、受ける装填ユニット(4)の構成によって行われることを特徴とする、請求項に記載のデバイス。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、補綴物(壁補強物)などの補綴装置を軟組織に取り付け、軟組織の連結を可能にするのに使用されるインプラントの技術分野に関する。
【0002】
本発明は、より詳細には、腹部ヘルニアの治療で、軟組織を修復し、腹壁を再建するために、補綴物を取り付けるのに使用されるインプラントまたはステープルに関する。
【背景技術】
【0003】
インプラントまたはステープルの使用および嵌合は、全て互いから分離され、ガンの引き金の命令動作によって散布される複数のインプラントまたはステープルが充填された装填機を有するガンを使用して行われる。
【0004】
問題は、インプラントが、装填機から、腹腔鏡検査による設置を容易にする套管針によって補綴物と接触状態になることが意図されたガンの管またはバレルまで概ね乱雑に案内されることである。実際、その結果、連続したインプラントの位置合わせの不整が生じ、それによってガンの故障、および機能不良が起こる。
【0005】
米国特許出願公開第2006/0129154号明細書、米国特許第7758612号明細書、米国特許出願公開第2007/0038220号明細書、米国特許第5431669号明細書、米国特許第5904693号明細書、米国特許第5743880号明細書、米国特許第5282808号明細書、国際公開第93/24059号パンフレット、欧州特許第1317213号明細書、欧州特許第l237484号明細書、国際公開第2007/123978号パンフレット、仏国特許第2841765号明細書、および国際公開第2007/123978号パンフレットに開示されたものなど、様々なデバイスが存在する。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0006】
【特許文献1】米国特許出願公開第2006/0129154号明細書
【特許文献2】米国特許第7758612号明細書
【特許文献3】米国特許出願公開第2007/0038220号明細書
【特許文献4】米国特許第5431669号明細書
【特許文献5】米国特許第5904693号明細書
【特許文献6】米国特許第5743880号明細書
【特許文献7】米国特許第5282808号明細書
【特許文献8】国際公開第93/24059号パンフレット
【特許文献9】欧州特許第1317213号明細書
【特許文献10】欧州特許第l237484号明細書
【特許文献11】国際公開第2007/123978号パンフレット
【特許文献12】仏国特許第2841765号明細書
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0007】
したがって、本出願人の取り組みは、より信頼性のある状況下で、手術室内で手術中に不利になる恐れがあるガンの故障および機能不良の危険性を排除する特殊なガンからインプラントを散布する新しい方法を考案することであった。
【課題を解決するための手段】
【0008】
本出願人によって発明された解決法は、新規な、今まで考えられなかった方法でこの問題に対処するものである。
【0009】
本発明の第1の特徴によれば、デバイスは、複数の同一のインプラントが組み込まれており、前記複数の同一のインプラントが、一直線上に位置付けられると共にインプラントの前部および後部で一時的に互いに連結されており、前記インプラントがねじ形の外側構成を有し、各インプラントが端部から端部まで完全に延びる三角形の横断面の長手方向の内部空洞を有し、前記内部空洞が、スパイク形の端部を有する三角形のインプラントを有するように構成された事前位置決めデバイスのためのハウジングを構成し、前記2つの連続したインプラントのそれぞれの前部と後部での前記インプラントの相互連結が一時的な連結であり、複数のインプラントが補助的な挿入デバイスと関連する装填ユニット内に挿入されることが意図された組立てセットを構成するようになっている。
【0010】
別の特徴によれば、前記相互連結されたインプラントのセットは、前記インプラントをガンの装填管内に装填することを考慮して、三角形の横断面を有するように構成された前記事前位置決めデバイス上にピン留めされる。
【0011】
別の特徴によれば、各インプラントは、円板形の可視の横方向の前面を有する頭なし前部を有し、前記インプラントは、取り外し可能に互いに接合されるように製造される。
【0012】
別の特徴によれば、各インプラントは、前記インプラントの本体を形成する中間セクションから延びる切欠きの形態の半円形の雄アセンブリ構成を有する前部、および前記インプラントの前記本体を形成する前記中間セクションから延びる切欠きの形態の半円形の雌アセンブリを有する後部を有し、前記雄/雌切欠きを形成するアセンブリの前記部分が共に嵌合して、前記事前位置決めデバイスによって前記装填ユニット内の正確な位置付けを可能にする連続したインプラントのアセンブリを構成する。
【0013】
別の特徴によれば、前記インプラント装填ユニットは、管状であり、規則的なねじ形状を有するスリーブの形態の案内部を内部に収容し、前記形状は、一片のセットを構成する複数のインプラントを収容し、前記事前位置決めデバイスの回転によって前記インプラントを回転させ、前記ユニット内に供給するように設計され、前記案内部は前記装填ユニット内の固定位置を有する。
【0014】
別の特徴によれば、取り付けるべき補綴物上の連続したインプラントの配置および位置付けは、事前位置決めデバイスによって、相互連結されたインプラントのセットが充填された装填ユニットを、取り付けるべき補綴物に対向するように存在させ、前記三角構成の事前位置決めデバイスのとがった端部を、補綴物に対向するように存在させ、回転によって、密着して位置付けられたインプラントを補綴物上に取り付けることができるようにし、次いで、前記事前位置決めデバイスを後方に移動させることによって引き込め、それによって、すでに嵌合されたインプラントに対して次のインプラントに反対の推力を与え、インプラントの最初に連結された壁からの分離により、補綴物に嵌合されたインプラントの取り付けによって生じる保持力に反作用する、嵌合したインプラントを直接隣接するインプラントから取り外し、分離させるのに十分な推力が生じる。
【0015】
上記その他のさらなる特徴が、以下の説明をさらに読むことによって明確に理解されるであろう。
【0016】
本発明の目的を明確にするために、非限定的な図を提供する。
【図面の簡単な説明】
【0017】
図1】第1の実施の変形形態によって実施された、本発明による単に1つのインプラントを示す図である。
図2図1の構成による、均一の集団を形成する1セットの相互連結したインプラントを示す図である。
図3】インプラントのセットが装填管内に配置された状態の、ガンに関連する装填管内に配置された図1および2の本発明によるインプラントのセットを示す概略図である。
図4図3による、前記装填機からインプラントが部分的に出るところを示す図である。
図5図4による、インプラントが完全に出たところを示す図である。
図6図5による、全体のインプラントユニットに関連する1つのインプラントの完全な分離および事前位置決めデバイスの引き込みを示す図である。
図7A】最適化バージョンで、前方位置の1つの分離を考慮した、インプラントユニットの位置付けおよび供給を示す、図3から6のように様々な図で、インプラントユニット全体を受け、案内することができる規則的なねじピッチ形状の案内部を収容するインプラント装填ユニットを示す横断面の大縮尺図である。
図7B】最適化バージョンで、前方位置の1つの分離を考慮した、インプラントユニットの位置付けおよび供給を示す、図3から6のように様々な図で、インプラントユニット全体を受け、案内することができる規則的なねじピッチ形状の案内部を収容するインプラント装填ユニットを示す横断面の大縮尺図である。
図7C】最適化バージョンで、前方位置の1つの分離を考慮した、インプラントユニットの位置付けおよび供給を示す、図3から6のように様々な図で、インプラントユニット全体を受け、案内することができる規則的なねじピッチ形状の案内部を収容するインプラント装填ユニットを示す横断面の大縮尺図である。
図7D】最適化バージョンで、前方位置の1つの分離を考慮した、インプラントユニットの位置付けおよび供給を示す、図3から6のように様々な図で、インプラントユニット全体を受け、案内することができる規則的なねじピッチ形状の案内部を収容するインプラント装填ユニットを示す横断面の大縮尺図である。
図7E図7Aによる、案内部を含むインプラント装填ユニットを示す正面図である。
図8】第2の実施の変形形態による、組み立てられることが意図された2つのインプラントのセットを示す斜視図である。
図9】インプラントのそれぞれの位置付けを示す部分縦断面図で、図8により実施され、組み立てられた複数のインプラントを示す斜視図である。
図10】装填ユニット自体が嵌合ツールの管状導管内に挿入された装填ユニット内の図8によるインプラントのセットの位置付けを示す概略図である。
図11】ねじ回しからなる嵌合ツール内に挿入された図8によるインプラントのセットを示す図である。
【発明を実施するための形態】
【0018】
本発明の目的をより明確にするため、次に図で示し、非限定的に記載する。
【0019】
本発明によるデバイス全体が(D)で示されている。デバイスは、ガンタイプの補助的なデバイスまたはねじ回しでもよい嵌合ツールに関連する管状インプラント装填機ユニット内に取り付けることができる、軸方向に整列するように位置付けられ、たとえば、10から30のインプラントのユニットを構成するように相互連結された同一のインプラント(1)のセットを含む。前記インプラントはインプラントの前部(1a)および後部(1b)で一時的に連結され、次いで事前位置決めデバイス内に位置付けられることが意図された管状構成(2)を有する装填ユニット内に配置される。装填ユニットは、任意の適した方法で嵌合補助具と関連する。
【0020】
図1から7で示した最初の実施によれば、前記インプラントは、インプラントの製造中にインプラントの後部と前部で連結される。こうした前記インプラントは互いに取り外し可能であり、インプラントの製造中に一時的な連結構成で一体に形成される。この連結は、分子結合でもよく、または作製方法によって、弱化部の線、あるいは領域からなるものでもよい。インプラントを成形によって作製することができる。インプラント(1)はねじ形の外側構成を有する。インプラントの前部(1a)は、円板形で可視の横方向の前面を有する頭なしであり、後部(1b)は、円板形の横方向の面を有する。各インプラントは、インプラントの本体(1d)内部に、インプラントの前面からインプラントの後面までインプラントの全長に沿って延びる三角形構成の長手方向の内部空洞(1c)を有する。この空洞は、三角形のインプリントおよびとがった突出端部(3a)を有するセクションとして構成された事前位置決めデバイス(3)のためのハウジングを構成する。したがって、前記事前位置決めデバイス(3)は、相互連結されたインプラントのセットを連続してピン留めすることができる。この事前位置決めデバイス(3)自体は、回転の影響を受けて、インプラントを連続して供給することができるようになり、これはガンの適切な制御によって行われる。
【0021】
次に、この最初の実施の変形形態のインプラント嵌合方法を説明する。
【0022】
予め、相互連結されたインプラントのセットが、ガンの装填機に関連する管(2)内に挿入された事前位置決めデバイス(3)によってピン留めされる。本出願による套管針を有する、または有さない装填管は、取り付けるべき補綴物に対向するように存在し、前記デバイス(3)のとがった端部は補綴物に対するように存在する。次いでデバイス(3)を回転するように起動させて、インプラントを補綴物上にねじ込むことができるようにする。図4および5で示したように、インプラントセットの前部に配置されたインプラントが、補綴物に取り付けられるように装填ユニット(2)から連続して出される。嵌合されたインプラントを残りのセットから確実に分離させるには、次いでデバイス(3)を引き込める。それによって、補綴物に取り付けられたインプラントの固定によって生じる保持力に反して、インプラントの最初の連結壁からの取り外しによって、嵌合したインプラントを残りのインプラントから分離させる推力が生じる。デバイス(3)の、したがってインプラントの回転、およびデバイスの前進または引き込みは任意の適した方法によって行われる。インプラントは、生体吸収性材料または非吸収性材料で作製されるが、適切に知識のある専門家には周知のように、使用環境と適合性があるものである。
【0023】
たとえば、腹腔鏡検査および開腹技法など用途の条件によって、補助具は、一回限りの使用のガン、または複数回使用の再殺菌可能なガン、あるいは適切な場合はねじ回しでもよい。
【0024】
図7Aおよび7Eで示した最適の実施では、特に、インプラントの外側の保護を与えるインプラント(1)装填ユニット(2)は、装填ユニットの全長または一部に相当する長さのスリーブの形態で、規則的なねじピッチ形状を有する案内部(4)を内部に収容する。この形状は、一片の一体を構成するインプラントセット(1)を収容することができるようにし、前記インプラントを回転させるように、かつ案内部内での前進または引き込み中に事前位置決めデバイス(3)の起動によってナット式に案内するように設計される。したがって、案内部の規則的なピッチ形状はインプラントのねじ形状と一致する。案内部は、装填ユニット内に固定位置を有する。
【0025】
本発明による技術的解決法では、ガンに関連する装填機の管内のそれぞれ連結によって完全に案内されるインプラントまたはステープルのセットに「ピン」と呼んでもよいものを与えることができるようにする。インプラントが装填機の管内の位置に存在する間、インプラントが互いに取り外される危険性はない。したがって、問題の危険性なく、ガンを連続操作に使用することができる。
【0026】
ピン留めされるインプラントの数は、ピストルのニーズおよび構成によって、用途の関数として変えてもよい。
【0027】
インプラントの相互連結は、有利には分子であり、または弱化部の領域によるものであるが、任意の他の形態の連結を想定することもでき、主要な点は、相互連結が一時的であり、インプラントを取り付け、次のユニットを引き込めた後に、相互連結を容易に破壊することができることである。
【0028】
図8から11で示した変形形態では、三角形構成の空洞(1c)が各インプラントの全長に沿って延びる状態で、各インプラント(1)は同じ内部構成を有する。しかし、各インプラントは、らせん状の、本体(1d)の中間部分から突き出る切欠きを形成する半円形の雄アセンブリ構成(1e)を有する前部、および本体(1d)の前記中間部分から突き出た半円形の切欠きを形成するらせん状の雌アセンブリ構成(1f)を有する後部(1b)を持つ。有利には、前部(1a)および(1b)は傾斜した横断面のものである。インプラントの外側のねじ形構成とリンクしたらせん状構成により、2つの切欠き形の雄(1e)と雌(1f)アセンブリ部分は相補的であり、入れ子によって共に嵌合して、2つの連続したインプラントのアセンブリを構成する。
【0029】
この実施では、得られた連結によって、事前位置決めデバイス(3)の動作中に、連続したインプラントの回転駆動が得られる。
【0030】
この目的で、重要な配置により、図1から7、および8から11の2つの実施の変形形態では、インプラント(1)の案内が、収容する装填ユニット(4)の構成によって行われる。装填ユニット(4)は、管状であるが、内側にねじピッチ構成で溝(4a)を有して、前記インプラントを案内し、前記インプラントを供給することができるようにする。
【0031】
前記インプラント(1)は、周知の技術のツール、すなわちガンによって散布することができるが、図11で示したように、ねじ回しによって散布することもできる。
【0032】
図8から11の構成では、このように入れ子によって組み立てられたインプラント(1)が、受けデバイス(3)上にピン構成で提示されている。
【0033】
本発明の利点が容易に理解され、前記インプラントの実施の新しい概念が強調される。
【符号の説明】
【0034】
1 インプラント
1a 前部
1b 後部
1c 空洞
1d 本体
1e 雄アセンブリ構成
1f 雌アセンブリ構成
2 管状構成
3 事前位置決めデバイス
3a とがった突出端部
4 案内部
4a 溝
図1
図2
図3
図4
図5
図6
図7A
図7B
図7C
図7D
図7E
図8
図9
図10
図11