特許第6033321号(P6033321)IP Force 特許公報掲載プロジェクト 2022.1.31 β版

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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】6033321
(24)【登録日】2016年11月4日
(45)【発行日】2016年11月30日
(54)【発明の名称】給湯システム
(51)【国際特許分類】
   F24D 17/00 20060101AFI20161121BHJP
   F24H 1/18 20060101ALI20161121BHJP
【FI】
   F24D17/00 N
   F24H1/18 503Z
【請求項の数】4
【全頁数】9
(21)【出願番号】特願2014-537983(P2014-537983)
(86)(22)【出願日】2012年9月28日
(86)【国際出願番号】JP2012075020
(87)【国際公開番号】WO2014049814
(87)【国際公開日】20140403
【審査請求日】2014年12月9日
【前置審査】
(73)【特許権者】
【識別番号】000006013
【氏名又は名称】三菱電機株式会社
(74)【代理人】
【識別番号】110001461
【氏名又は名称】特許業務法人きさ特許商標事務所
(72)【発明者】
【氏名】大林 誠善
【審査官】 黒石 孝志
(56)【参考文献】
【文献】 特開2008−95994(JP,A)
【文献】 特開2012−17910(JP,A)
【文献】 特開2007−17083(JP,A)
【文献】 特開2010−14381(JP,A)
【文献】 特開平9−243174(JP,A)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
F24D 17/00
F24H 1/18
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
湯水を貯蔵する貯湯タンクと、
前記貯湯タンク内の前記湯水を出湯端末へ供給する給湯配管と、
前記給湯配管と前記貯湯タンクとに接続され、前記給湯配管を流れる前記湯水を前記貯湯タンクに戻す循環配管と、
前記給湯配管上であって前記貯湯タンクまでの距離が前記出湯端末までの距離よりも短くなる位置に設けられ、前記貯湯タンク内の前記湯水を吸引して前記出湯端末側および前記循環配管側に吐出する循環ポンプと、
前記給湯配管と前記出湯端末との間に接続された混合栓と、
前記混合栓に水を給水するための配水管と、
前記配水管に設けられた逆止弁と
前記貯湯タンクに水を給水するための給水配管と、
前記給水配管に設けられた、減圧値が可変な減圧器と、
を備えことを特徴とする給湯システム。
【請求項2】
前記循環ポンプに並列に接続された逆止弁をさらに有することを特徴とする請求項1に記載の給湯システム。
【請求項3】
前記循環配管内の圧力を検知する圧力検知部と、
前記圧力検知部により検知された圧力が予め設定した設定圧力以下になったときに前記循環ポンプを作動させる循環制御手段と
をさらに備えたことを特徴とする請求項1又は2に記載の給湯システム。
【請求項4】
前記循環配管内の温度を検知する温度検知部と、
前記温度検知部により検知された温度が予め設定した設定温度以上である場合、前記循環ポンプを停止させる循環制御手段と
をさらに備えたことを特徴とする請求項1〜3のいずれか1項に記載の給湯システム。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、蛇口やシャワー等の出湯端末に即湯可能な給湯システムに関するものである。
【背景技術】
【0002】
一般的に、ヒートポンプを用いた給湯装置は、圧縮機と、放熱器と、膨張弁と、吸熱器とを冷媒配管で順次接続した冷凍サイクルを備えている。そして、二酸化炭素などの冷媒と水との間で熱交換が行われ湯水が生成される。この給湯装置により生成された湯水は、貯湯タンクから給湯配管を介して蛇口やシャワー等の出湯端末へ送水される。
【0003】
ホテルなどの商業施設などの業務用途においては施設の特性上、給湯配管が非常に長くなるため、湯水を利用したい場合すぐに利用できない場合がある。そこで、即時に湯水を出湯することが可能な給湯システムが提案されている(たとえば特許文献1、2参照)。特許文献1、2において、貯湯タンクに給湯配管が接続されており、給湯配管には出湯端末および循環配管が分岐して接続されている。給湯配管を流れる湯水が循環配管を介して貯湯タンクへ返湯されるようになっている。湯水が給湯配管および循環配管の中を循環しているため、貯湯タンクに蓄えられた湯を出湯端末において即時に利用できる即湯が可能になる。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0004】
【特許文献1】特許第4943258号公報
【特許文献2】特開2012−32078号公報
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
しかしながら、特許文献1、2の給湯システムにおいて、給湯配管から出湯端末へ分岐した後の貯湯タンクへ返湯される循環配管側に循環ポンプが配置されている。このため、給湯システムが設置されている施設への配水管(上水)が停電等により断水した場合、循環ポンプの運転により混合栓を介して配水管に滞留している水が吸引されてしまい、配水管内の圧力が変動してしまうという問題がある。
【0006】
本発明は、上記のような課題を解決するためになされたもので、即湯を可能にしながら配水管内の圧力変動を抑えることができる給湯システムを提供することを目的とするものである。
【課題を解決するための手段】
【0007】
本発明に係る給湯システムは、湯水を貯蔵する貯湯タンクと、貯湯タンク内の湯水を出湯端末へ供給する給湯配管と、給湯配管と貯湯タンクとに接続され、給湯配管を流れる湯水を貯湯タンクに戻す循環配管と、給湯配管上であって貯湯タンクまでの距離が出湯端末までの距離よりも短くなる位置に設けられ、貯湯タンク内の湯水を吸引して出湯端末側および循環配管側に吐出する循環ポンプと、給湯配管と出湯端末との間に接続された混合栓と、混合栓に水を給水するための配水管と、配水管に設けられた逆止弁と、貯湯タンクに水を給水するための給水配管と、給水配管に設けられた、減圧値が可変な減圧器と、を備えものである。
【発明の効果】
【0008】
本発明に係る給湯システムによれば、循環ポンプが出湯端末までの間に配置されていることにより、循環ポンプは出湯端末へ湯水を吐出する圧力を加えることになるため、断水等した場合であっても循環ポンプが出湯端末に接続されている配水管内の水を吸入することがなく、即湯を可能にしながら配水管内に圧力変動が生じるのを確実に防止することができる。
【図面の簡単な説明】
【0009】
図1】本発明の給湯システムの実施形態1を示す模式図である。
図2】本発明の実施の形態1における循環回路内の圧力分布を示すグラフである。
図3】従来の給湯システムの一例を示す模式図である。
図4図1の給湯システムと図3の給湯システムにおける断水時の配水管内の圧力変動を示すグラフである。
【発明を実施するための形態】
【0010】
実施形態1.
図1は本発明の給湯システムの実施形態1を示す模式図である。図1の給湯システム100は、給湯装置1、貯湯タンク2、給湯配管11、循環ポンプ12、循環配管14等を備えている。給湯装置1は、たとえば二酸化炭素を冷媒として使用したヒートポンプ式の給湯装置からなっており、接続配管3a、3bにより貯湯タンク2に接続されている。そして、給湯装置1は、接続配管3aから供給される貯湯タンク2内の下部の低水温の水を加熱し、加熱した湯水を接続配管3bを介して貯湯タンク2に送る。
【0011】
貯湯タンク2は、給湯装置1により供給される湯水を貯蔵するものであって、接続配管3a、3bにより給湯装置1に接続されている。さらに、貯湯タンク2の下部には、給水配管4、逆止弁6、減圧器7を介して配水管(上水管)41に接続されている。たとえば出湯端末22において湯水が消費され貯湯タンク2に貯蔵されている湯水の量が所定量以下になった場合、配水管41から水が給水配管4、逆止弁6、減圧器7を介して貯湯タンク2に供給されるようになっている。
【0012】
さらに、貯湯タンク2内の湯水が所定温度以下になった場合、貯湯タンク2の下部から接続配管3aを介して給湯装置1に低水温の水が送水される。そして、給湯装置1において加熱された高温の湯水が接続配管3bを介して再び貯湯タンク2に供給される。このように、給湯装置1と貯湯タンク2とは、低水温の水と高温の温水とを循環させる熱源回路を構成している。
【0013】
特に、減圧器7には所定の設定値が予め設定されており、減圧器7から吐出する水の圧力が設定値よりも低くなった場合、減圧器7内部の弁を開方向に動作させる。一方、圧力が設定値以上になった場合、減圧器7内部の弁を閉方向に動作させる。この減圧器7の設定値は外部から可変できるようになっている。節水したい場合、設定値を下げれば貯湯タンク2への給水量を少なくして節水が可能となる。なお、設定値が小さくなると、貯湯タンク2内の圧力は低下することになるが、循環ポンプ12により出湯端末22へ供給するための必要十分な圧力を得ることができる。このため、出湯端末22に湯水を安定して供給することができる。
【0014】
また、出湯端末22において湯水が使用された場合、貯湯タンク2内の内圧が下がるとともに、減圧器7の吐出側の圧力が下がる。すると、配水管41の内圧と減圧器7の吐出部側(貯湯タンク側)の圧力の間に差が発生する。この場合にも減圧器7は吐出部の圧力が設定値になるように内部の弁を開く。すると、配水管41および給水配管4から水が供給されて減圧器7の吐出側の圧力が上昇し、圧力が設定値以上になった場合減圧器7内部の弁が閉じ、貯湯タンク2への給水が停止される。
【0015】
給湯配管11は、貯湯タンク2の上部に取り付けられたものであって、貯湯タンク2内の湯水を出湯端末22へ供給するものである。給湯配管11には循環ポンプ12が設けられており、循環ポンプ12は貯湯タンク2から湯水を吸引して給湯配管11を介して出湯端末22側に吐出する。なお、循環ポンプ12の動作は循環制御手段33により制御されている。
【0016】
この循環ポンプ12には逆止弁13が並列に接続されている。逆止弁13は貯湯タンク2側から出湯端末22側へのみ湯水を通過させる。そして、循環ポンプ12が停止・故障している場合もしくはポンプ動力を抑えるために少容量のポンプを選定した場合、湯水は貯湯タンク2の内圧により逆止弁13を通過して出湯端末22に供給されることになる。
【0017】
ここで、循環ポンプ12および逆止弁13は、貯湯タンク2までの距離が出湯端末22までの距離よりも短くなるように設置されている。特に、循環ポンプ12および逆止弁13は貯湯タンク2の近傍に設けられていることが好ましい。すなわち、循環ポンプ12の吸入部12aの圧力は、貯湯タンク2からの配管距離に比例して減圧される。この減圧により気泡が発生した場合(キャビテーション)、気泡により循環ポンプ12が故障もしくはポンプの寿命が低下するおそれがある。そこで、給湯配管11の貯湯タンク2に近い側に循環ポンプ12の吸入部12aを設置することにより、循環ポンプ12が故障するのを未然に防止することができる。
【0018】
給湯配管11には出湯端末22と循環配管14とがそれぞれ分岐して接続されている。出湯端末22は、シャワー・カランや蛇口等からなるものであって、混合栓21を介して給湯配管11に接続されている。この混合栓21は、給油配管11に接続されているとともに、逆止弁8、減圧器9、給水配管5を介して配水管41に接続されている。そして、混合栓21において、給湯配管11から供給される湯水と配水管41から供給される水とが混合され、出湯端末22から最適な温度の温水が提供される。このように、給湯システム100において、給湯配管11、循環ポンプ12および逆止弁13、混合栓21、出湯端末22により給湯回路が構成されている。
【0019】
循環配管14は、給湯配管11から分岐して貯湯タンク2の下部に接続されており、循環ポンプ12から吐出された湯水が循環配管14内を通って貯湯タンク2に戻される。このように、給湯システム100において、貯湯タンク2、給湯配管11、循環ポンプ12および逆止弁13、循環配管14により、貯湯タンク2の中央あるいは下部へ返湯される循環回路10が構成されている。
【0020】
さらに、給湯システム100は、圧力検知部31、温度検知部32、循環制御手段33を備えている。圧力検知部31は循環回路10内を流れる湯水の圧力を検知するものであって、たとえば給湯配管11上に設置されている。循環制御手段33は、圧力検知部31により検知された圧力Pが予め設定した設定圧力Pref以下になった場合、循環ポンプ12を作動させる。これにより、循環ポンプ12の作動により貯湯タンク2内の内圧を上昇させることなく、大容量の給湯が可能となる。なお、圧力Pが設定圧力より大きい場合、循環制御手段33は循環ポンプ12を停止させる。
【0021】
温度検知部32は、循環回路10内を循環する湯水の温度Tを検知するものである。そして、循環制御手段33は、温度検知部32により検知された温度Tが予め設定した設定温度Tref以上になった場合、循環ポンプ12の作動を停止させる。これにより、循環回路10内を循環することによる湯水からの無駄な放熱を防止し、温度の高い温水を即座に提供する即湯を効率よく実現可能なシステムを提供することができる。
【0022】
図2は、図1の給湯システム100における位置毎の圧力を示すグラフであり、図1図2を参照して図1を参照して給湯システム100における湯水の流れについて説明する。なお、図2に示すように、貯湯タンク2の内圧が所定圧力になっているものとし、上述した循環制御手段33の制御により循環ポンプ12が作動しているものとする。まず、湯水が貯湯タンク2の上部から循環ポンプ12の吸入部12aへ吸引される。このとき、貯湯タンク2から循環ポンプ12の配管長に比例して減圧していく。
【0023】
そして、循環ポンプ12の吸入部12aから吸入された湯水は循環ポンプ12の吐出部12bから出湯端末22側に向かって吐出される。この際、逆止弁13からも湯水が吐出される。この際、循環ポンプ12により給湯配管11内の内圧は上昇することになる。その後、給湯配管11内を流れる湯水は出湯端末22側と循環配管14側とに分岐される。なお、循環配管14側に分岐する湯水の量は出湯端末22において使用される使用湯水量に依存する。一方、循環配管14内を流れる湯水は再び貯湯タンク2に返湯される。
【0024】
このように、循環ポンプ12を給湯配管11側に設けることにより、加圧ポンプ40の停止等による配水管41が断水した場合であっても、配水管41内の圧力が変動するのを防止することができる。すなわち、図3に示すような従来の給湯システム200において、循環ポンプ212は循環配管14側に配置されている。したがって、循環ポンプ212は、給湯配管11および出湯端末22側の吸入部212aから湯水を吸入することになる。ここで、上述したような断水が発生した場合、循環ポンプ212は混合栓21を介して給水配管5内の水を吸引するだけでなく、逆止弁8を介して配水管41内の水も吸引してしまう。このため、給水配管5のみならず配水管41の圧力変動を生じさせるという問題がある。
【0025】
図4は、図1の給湯システム100および図3の従来の給湯システム200における断水時の配水管41内の圧力変動を示すグラフである。図4において、配水管41の上流部に設置された加圧ポンプ40により配水管41内は常に水で満たされ高い圧力状態を保持している。そして、配水管41の水は、逆止弁8、減圧器9、給水配管5を介して出湯端末22に供給される。ここで、加圧ポンプ40への電源が遮断された場合等の断水が発生した場合、図4に示すように循環ポンプ12、212が作動していなければ、圧力変動は生じずに高い圧力状態を維持する。
【0026】
一方、断水時に循環ポンプ12、212を作動させた場合、水は出湯端末22に給水配管5の残圧のみで供給され、出湯端末22における水の利用とともに給水配管5の残圧が小さくなる。このとき、図3に示すような従来の給湯システム200では、循環ポンプ212は吸入部212aが出湯端末22側に接続されているため、給水配管5内の水のみならず、混合栓21、逆止弁8、減圧器9を介して配水管41内の水も吸引してしまう。その結果、配水管41内の圧力変動は停電による配水管41の圧力低下以上に発生してしまう。
【0027】
一方、図1の給湯システム100において、循環ポンプ12の吐出部12b側に出湯端末22が接続されている。したがって、加圧ポンプ40の作動が停止して断水が発生した状態で循環ポンプ12が作動した場合、循環ポンプ12から吐出した湯水は給湯配管11から混合栓21を介して給水配管5へ吐出圧力が印加されることになる。ここで、給水配管5には逆止弁8が設けられているため、循環ポンプ12により加圧された水は逆止弁8によって遮断される。したがって、循環回路10内において循環ポンプ12を用いて湯水を循環させることで上記給湯回路中の温水を高く維持し即湯が可能となる給湯システム100において、配水管41の圧力変動を小さく抑えることができる。すなわち、循環ポンプ12が出湯端末22の上流側である給湯配管11に配置されているため、停電時等による断水時においても給水配管5の圧力変動を小さく抑えることができる。
【0028】
また、大容量の温水が出湯端末22で利用されると、循環ポンプ12の吸入側の圧力は貯湯タンク2からの配管距離に比例して減圧される。減圧により気泡が発生するため、循環ポンプ12は給湯配管11中のより貯湯タンク2に近い側に設置し、気泡によりポンプが故障するのを防止することが可能となる。
【0029】
さらに、図3の従来の給湯システム200においては、このキャビテーションを防止するためには給湯配管11の内圧を高くする必要がある。さらに、大容量の給湯を行うためには、貯湯タンク2内の内圧を上げなければならず、貯湯タンク2の強度を高める必要があり、コストが高くなるという課題がある。一方、図1のように、循環ポンプ12を貯湯タンク2近傍に配置することにより、貯湯タンク2内の圧力を低く設定しても循環ポンプ12の吸入部12aで負圧になることをなくし、キャビテーションの発生を防止し安定して湯水を循環させることができる。
【0030】
また、循環ポンプ12の吐出部12b側に圧力検知部31を設け、圧力検知部31により検出した圧力が予め設定した設定値以下になった場合、循環制御手段33が循環ポンプ12を運転させることで、貯湯タンク2内の内圧を上昇させることなく、大容量の給湯が可能となる。
【0031】
さらに、温度検知部32により検知された温度を用いて循環ポンプ12の動作を制御することにより、循環回路10内を循環することによる湯水からの無駄な放熱を防止し、温度の高い温水を即座に提供する即湯を効率よく実現可能なシステムを提供することができる。
【0032】
また、貯湯タンク2への給水配管4に外部から可変な設定値に基づき内部の弁の開閉を行う減圧器7を設けることで、意図的に少量の給湯を行う(節水)が可能となる。
【0033】
本発明の実施形態は、上記実施形態に限定されない。たとえば、図1において、1つの貯湯タンク2が設けられている場合について例示しているが、複数の貯湯タンク2が並列もしくは直列に設置されたものであってもよい。
【0034】
また、図1において、循環ポンプ12および逆止弁13が貯湯タンク2に対し別体として設けられている場合について例示しているが、貯湯タンク2と循環ポンプ12および逆止弁13とが貯湯タンク2に対し一体的に設けられていてもよい。これにより、上述した気泡の発生を抑制するとともに設置工事の容易化を図り、さらに貯湯タンク2と循環ポンプ12等とを接続する配管径を小さくすることができる。
【0035】
また、図1において、圧力検知部31および温度検知部32の設置場所は循環回路10内であれば給湯配管11もしくは循環配管14のいずれかに設けられていればよく、上記実施の形態に限定されない。
【符号の説明】
【0036】
1 給湯装置、2 貯湯タンク、3a、3b 接続配管、4、5 給水配管、6 逆止弁、7 減圧器、8 逆止弁、9 減圧器、10 循環回路、11 給湯配管、12、212 循環ポンプ、12a、212a 吸入部、12b、212b 吐出部、13 逆止弁、14 循環配管、15 給水配管、21 混合栓、22 出湯端末、31 圧力検知部、32 温度検知部、33 循環制御手段、40 加圧ポンプ、41 配水管、100、200 給湯システム、P 圧力、Pref 設定圧力、T 温度、Tref 設定温度。
図1
図2
図3
図4