【文献】
Alcatel-Lucent, Verizon Wireless,"Mobility Management Procedures to Support EPS PS-only SMS"[online],3GPP TSG-SA WG2#89 S2-120584,URL:http://www.3gpp.org/ftp/tsg_sa/WG2_Arch/TSGS2_89_Vancouver/Docs/S2-120584.zip,2012年 2月10日
【文献】
Huawei, Hisilicon,"PS only impact on the ISR&SMS over SGs"[online],3GPP TSG-SA WG2#90 S2-121427,URL:http://www.3gpp.org/ftp/tsg_sa/WG2_Arch/TSGS2_90_Bratislava/Docs/S2-121427.zip,2012年 4月20日
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
前記第2のモビリティ管理ネットワーク・エレメントによって、「SMS限定」指示を含むユーザ機器のトラッキング・エリア更新要求またはコンバインド・トラッキング・エリア更新要求を受信するステップと、
前記第2のモビリティ管理ネットワーク・エレメントによって、ユーザのPS加入データに従って、ユーザがショート・メッセージ・サービスを使用することを許可されていることを得るステップと、
をさらに備える、請求項1に記載の方法。
第2のモビリティ管理ネットワーク・エレメントによって、SMSサービング・ノードとしての機能を果たす前記第2のモビリティ管理ネットワーク・エレメントを取り消すことに関してHSSもしくはHLRによって送信された通知を受信するステップの前に、
ユーザ機器が第3のモビリティ管理ネットワーク・エレメントに登録することを得た後に、前記HSSもしくはHLRによって、前記SMSサービング・ノードとしての機能を果たす前記第2のモビリティ管理ネットワーク・エレメントを取り消すことに関する前記通知を前記第2のモビリティ管理ネットワーク・エレメントに送信することを備える、
請求項1または2に記載の方法。
【発明を実施するための形態】
【0020】
本発明の実施形態による技術的解決手法を明瞭に例示するために、実施形態を説明するため必要とされる添付図面を以下で簡単に紹介する。当然ながら、以下の説明において添付図面は、本発明の何らかの実施形態に過ぎず、当業者は、創造的な努力をすることなく、添付図面に従ってその他の図面を得る可能性がある。
【0021】
本発明の実施形態における技術的解決手法は、本発明の実施形態における添付図面を参照して以下で明瞭かつ十分に説明される。当然ながら、説明される実施形態は、本発明の実施形態の全部ではなく、一部に過ぎない。創造的な努力をすることなく本発明の実施形態に基づいて当業者によって取得される他の実施形態の全ては、本発明の保護範囲に含まれるべきである。
【0022】
本発明の実施形態において提供される技術的解決手法では、第2のモビリティ管理ネットワーク・エレメントは、サービスの正常な実施を確実なものとし、そして、不必要な動作が実行されることを効率的に低減するために、指示情報に従って、メッセージをHSS/HLRに送信することが必要であること、または、ISRがアクティブ化されてもよいことを決定し、それによって、通信ネットワークにおいてシグナリング伝送を削減し、ネットワーク性能を改善する。
【0023】
本発明の実施形態において提供される通信ネットワークにおけるシグナリング削減方法の具体的な実施が
図1に示され、この方法は、以下の処理ステップを含むことがある。
【0024】
ステップ11:第2のモビリティ管理ネットワーク・エレメントは、指示情報を受信する。
【0025】
指示情報は、
1)メッセージをHSS/HLR(すなわち、HSSまたはHLR)に送信することが必要とされているか否か、または、
2)ISRがアクティブ化されてもよいか否か、ここで、ISRがアクティブ化されてもよいとは、第2のモビリティ管理ネットワーク・エレメントがISRをアクティブ化する可能性があることを指し、ISRがアクティブ化されなくてもよいとは、第2のモビリティ管理ネットワーク・エレメントがISRをアクティブ化する可能性がないことを指す、または、
3)メッセージをHSS/HLRに送信することが必要とされているか否か、および、ISRがアクティブ化されてもよいか否か、
を指示するために具体的に使用されることがある。
【0026】
メッセージをHSS/HLRに送信することは、ユーザ機器が第2のモビリティ管理ネットワーク・エレメントを通じてSMSサービスを実施することがあるように、第2のモビリティ管理ネットワーク・エレメントがSMSサービング・ノードとして登録されるため使用されることがある(たとえば、メッセージをHSS/HLRに送信することにより位置更新動作を開始する)。
【0027】
本発明の実施形態およびそれに続く実施形態の全てにおける指示情報は、メッセージ中で情報要素の具体的な値を採用することにより識別されることがある。メッセージをHSS/HLRに送信すべきか否かを指示することを一例として挙げると、情報要素「HSSフラグ付き登録」は、相互作用メッセージ中で搬送されることがあり、情報要素が値1を有するとき、この値は、HSS/HLRに登録することが必要であることを指示し(すなわち、メッセージをHSS/HLRに送信することが必要である)、情報要素が値0を有するとき、この値は、HSS/HLRに登録する必要がないことを指示する。ここで、0または1は、一例として挙げられているだけであり、対応する指示情報は、別の値を採用することによりさらに識別されることがある。あるいは、対応する指示情報は、情報要素がメッセージ中に存在するか否かによって識別されることもある。たとえば、メッセージが「HSSフラグ付き登録」を有する場合、これは、メッセージをHSS/HLRに送信することが必要であることを指示し、メッセージが「HSSフラグ付き登録」を有しない場合、これは、メッセージをHSS/HLRに送信する必要がないことを指示し、逆もまた同様である。
【0028】
詳しくは、ISRをアクティブ化すべきか否かの指示に対して、第2のモビリティ管理ネットワーク・エレメントは、既存の応答メッセージ中のISRサポート情報要素を再使用することがあり、本発明において限定されることがない新しい情報要素も導入することもある。
【0029】
対応する指示情報は、メッセージをHSS/HLRに送信することが要求されているか否か、または、ISRをアクティブ化すべきか否かについての直接的な指示のような直接的な指示でもよく、そして、限定されることなく、ユーザ機器が第3のモビリティ管理ネットワーク・エレメントに登録するか否か、または、ネットワーク側が、PSドメインにおいて、ユーザ機器にショート・メッセージ・サービスを提供するか否かについて指示することを含む間接的な指示でもよい。指示のフォーマットは、使用指示/フラグ中のPS限定(PSドメインだけに対応する)、または、SGSNフラグ中のSMSなどでもよく、これは、単なる識別子命名問題であり、本発明における指示の機能に影響を与えない。ネットワーク側が、PSドメインにおいて、ショート・メッセージをユーザ機器に提供することは、PSドメイン・コア・ネットワーク機器SGSNがショート・メッセージをユーザに提供することを指す。ユーザ機器は、CSドメイン機器のMSC/VLRを経由することなく、ショート・メッセージ・サービスを取得することがある。
【0030】
ネットワーク側が、PSドメインにおいて、ショート・メッセージ・サービスをユーザ機器に提供することを決定するユーザ機器または第1のモビリティ管理ネットワーク・エレメントのための対応する方法は、以下のとおりである。第1のモビリティ管理ネットワーク・エレメントのアクセス許可メッセージは、ユーザ機器がSMS対応であること(ショート・メッセージ対応)、または、ネットワーク側が、PSドメインにおいて、ショート・メッセージ・サービスをユーザ機器に提供することを指示する。具体的には、第1のモビリティ管理ネットワーク・エレメントが「SMS限定(ショート・メッセージ・サービスだけを必要とする)」であり、ユーザ加入データが「PS限定使用可能型(データ・ドメインのショート・メッセージ・サービスに対応する)」であることをユーザ機器が指示する場合、第1のモビリティ管理ネットワーク・エレメントは、メッセージ中で、ユーザ機器が「SMS対応」であること、または、ネットワーク側が、PSドメインにおいて、ショート・メッセージ・サービスをユーザ機器に提供することを指示し、ユーザ機器は、この指示に従って、PSドメインがショート・メッセージ・サービスをユーザ機器に提供することを得ることがある。同様に、上記ステップにおいて、ネットワーク側は、PSドメインを通じてショート・メッセージ・サービスをユーザ機器に提供することがあることが識別され、この事例では、ユーザ機器は、第3のモビリティ管理ネットワーク・エレメントに登録しないこと(第3のモビリティ管理ネットワーク・エレメントは、MSCのような回線ドメインネットワーク・エレメントであることがある)、または、ユーザ機器は、第3のモビリティ管理ネットワーク・エレメントへの登録に成功しないことが決定されることがある。アクセス要求メッセージは、コンバインドアタッチ(combined attach)もしくはアタッチ(attach)要求メッセージ、または、GERAN/UTRANネットワークにおけるコンバインドRAU(combined RAU)要求メッセージもしくはRAU(ルート・エリア更新)要求メッセージ、または、LTEネットワークにおけるコンバインドTAU(combined TAU)要求メッセージもしくはTAU(トラッキング・エリア更新)要求メッセージでもよい。アクセス許可メッセージは、コンバインドアタッチ(combined attach)もしくはアタッチ(attach)許可メッセージ、または、GERAN/UTRANネットワークにおけるコンバインドRAU(combined RAU)許可メッセージもしくはRAU(ルート・エリア更新)許可メッセージ、または、LTEネットワークにおけるコンバインドTAU(combined TAU)要求メッセージもしくはTAU(トラッキング・エリア更新)許可メッセージでもよい。
【0031】
さらに、対応する指示情報は、限定されることなく、別の機能を実施するため使用され、第2のモビリティ管理ネットワーク・エレメントによって受信されるメッセージを含むことがあり、たとえば、SMS登録取消メッセージは、対応する指示情報として直接的に使用されることがあり、または、本発明を実施するため構築もしくは修正されたメッセージ、たとえば、対応するフィールド情報が追加されたコンテキスト応答メッセージは、指示情報として使用されることがあり、その他同様である。
【0032】
指示情報は、以下の方法のうちのいずれかを採用することにより決定されることがある。
【0033】
方法1:第1のモビリティ管理ネットワーク・エレメントは、ユーザ機器と相互作用し、たとえば、ユーザ機器によって開始された更新メッセージを受信するので、第2のモビリティ管理ネットワーク・エレメントがメッセージをHSS/HLRに送信しないこと、もしくは、ISRがアクティブ化されてもよいことを決定すること、または、ユーザ機器が第3のモビリティ管理ネットワーク・エレメントに登録しないこと、もしくは、ネットワーク側が、PSドメインにおいて、ショート・メッセージ・サービスをユーザ機器に提供することを指示するように、第1のモビリティ管理ネットワーク・エレメントは、ユーザ機器と相互作用したメッセージに基づいて、ユーザ機器が第3のモビリティ管理ネットワーク・エレメントに登録しないこと、または、ネットワーク側が、PSドメインにおいて、ショート・メッセージ・サービスをユーザ機器に提供することを決定することがある。ユーザ機器が第3のモビリティ管理ネットワーク・エレメントに登録すること、もしくは、ネットワーク側が、PSドメインにおいて、ショート・メッセージ・サービスをユーザ機器に提供しないことが決定された場合、このことは、第2のモビリティ管理ネットワーク・エレメントがメッセージをHSS/HLRに送信すること、もしくは、ISRがアクティブ化されないことを指示し、または、決定結果に基づいて、ユーザ機器が、第3のモビリティ管理ネットワーク・エレメントに登録しないこと、もしくは、ネットワーク側が、PSドメインにおいて、ショート・メッセージ・サービスをユーザ機器に提供することが第2のモビリティ管理ネットワーク・エレメントに指示される。
【0034】
具体的には、第1のモビリティ管理ネットワーク・エレメントは、メッセージを対応する第2のモビリティ管理ネットワーク・エレメントに送信するように、限定されることなく、ユーザ機器が第3のモビリティ管理ネットワーク・エレメントに登録するか否かに関する情報の指示、または、ネットワーク側が、PSドメインにおいて、ショート・メッセージ・サービスをユーザ機器に提供することに関する指示、または、メッセージをHSS/HLRに送信すべきか否かに関する指示、または、ISRがアクティブ化されてもよいか否かについての指示をコンテキスト応答メッセージ中で搬送することがある。
【0035】
方法2:ユーザ機器は、ユーザ機器が第3のモビリティ管理ネットワーク・エレメントへの登録手順を有するか否かと、登録成功の結果とに従って、ユーザ機器が第3のモビリティ管理ネットワーク・エレメントに登録するか否か、または、ネットワーク側が、PSドメインにおいて、ショート・メッセージ・サービスをユーザ機器に提供するか否かを決定することがある。ユーザ機器が第3のモビリティ管理ネットワーク・エレメントに登録しないか、もしくは、ネットワーク側が、PSドメインにおいて、ショート・メッセージ・サービスをユーザ機器に提供する場合、このことは、第2のモビリティ管理ネットワーク・エレメントがメッセージをHSS/HLRに送信しないこと、もしくは、ISRがアクティブ化されてもよいことを指示するか、または、ユーザ機器が第3のモビリティ管理ネットワーク・エレメントに登録しないこと、もしくは、ネットワーク側が、PSドメインにおいて、ショート・メッセージ・サービスをユーザ機器に提供することが第2のモビリティ管理ネットワーク・エレメントに直接的に指示される。ユーザ機器が第3のモビリティ管理ネットワーク・エレメントに登録するか、もしくは、ネットワーク側が、PSドメインにおいて、ショート・メッセージ・サービスをユーザ機器に提供する場合、このことは、第2のモビリティ管理ネットワーク・エレメントがメッセージをHSS/HLRに送信すること、もしくは、ISRがアクティブ化されなくてもよいことを指示し、または、ユーザ機器が第3のモビリティ管理ネットワークに登録しないこと、もしくは、ネットワーク側が、PSドメインにおいて、ショート・メッセージ・サービスをユーザ機器に提供することが第2のモビリティ管理ネットワーク・エレメントに直接的に指示される。ここで、ユーザ機器は、限定されることなく、ユーザ機器によって第2のモビリティ管理ネットワーク・エレメントに送信されたアクセス要求メッセージ中に、第3のモビリティ管理ネットワーク・エレメントへの登録に関する情報、もしくは、ネットワーク側が、PSドメインにおいて、ショート・メッセージ・サービスをユーザ機器に提供することを指示する情報、または、メッセージをHSS/HLRに送信すべきか否かについての指示、もしくは、ISRがアクティブ化されてもよいか否かについての指示を含め、アクセス要求メッセージを第2のモビリティ管理ネットワーク・エレメントに送信することがある。
【0036】
方法1および方法2において、メッセージをHSS/HLRに送信すべきか否かについての指示、および、ISRがアクティブ化されてもよいか否かについての指示は、同じ指示であることがあり(すなわち、同じ指示がメッセージをHSS/HLRに送信すべきか否か、および、ISRをアクティブ化すべきか否かを指示するために使用されることがあり)、または、異なった指示にそれぞれに対応することがある(すなわち、指示は、メッセージをHSS/HLRに送信すべきか否かを指示するためだけに使用される、もしくは、ISRがアクティブ化されてもよいことを指示するためだけに使用される)。
【0037】
方法3:ユーザ機器が第3のモビリティ管理ネットワーク・エレメントに登録することを得た後、HSSまたはHLRは、ショート・メッセージ(SMS)サービング・ノードとしての第2のモビリティ管理ネットワーク・エレメントの登録を取り消し、ショート・メッセージ・サービング・ノードとしての第2のモビリティ管理ネットワーク・エレメントの登録を取り消すことについて第2のモビリティ管理ネットワーク・エレメントに通知し、第2のモビリティ管理ネットワーク・エレメントは、HSSまたはHLRの通知に従って、ユーザ機器が第3のモビリティ管理ネットワーク・エレメントに登録するか否かを決定することがあり、すなわち、第2のモビリティ管理ネットワーク・エレメントが指示情報として通知を使用し、この通知に従って、ユーザ機器が第3のモビリティ管理ネットワーク・エレメントに登録することを決定することがある。指示情報は、この事例では、ユーザ機器が第3のモビリティ管理ネットワーク・エレメントに登録することを指示するために使用される。
【0038】
具体的には、方法3において、ユーザ機器が第3のモビリティ管理ネットワーク・エレメントに登録するとき、MSC/VLRは、HSS/HLRに通知し、この通知を受信した後、HSS/HLRは、ショート・メッセージ・サービング・ノードとしての第2のモビリティ管理ネットワーク・エレメントの登録を取り消し、第2のモビリティ管理ネットワーク・エレメントに、ショート・メッセージ・サービング・ノードとしての第2のモビリティ管理ネットワーク・エレメントの登録を取り消すことについてのメッセージを送信し、このようにして、第2のモビリティ管理ネットワーク・エレメントは、HSS/HLRによって送信されたメッセージを受信した後、ステップ12を実行する。
【0039】
ステップ12:第2のモビリティ管理ネットワーク・エレメントは、受信された指示情報に従って、メッセージをHSSもしくはHLRに送信することと、ISRをアクティブ化しないこととのうちの少なくとも一方を実行すること、または、メッセージをHSSもしくはHLRに送信しないことと、ISRがアクティブ化されてもよいことを決定することとのうちの少なくとも一方を実行することを決定し、すなわち、メッセージをHSS/HLRに送信すべきか否か、および/または、ISRがアクティブ化されてもよいか否かを決定する。
【0040】
異なる受信された指示情報によれば、メッセージをHSS/HLRに送信すべきか否か、および/または、ISRをアクティブ化すべきであるか否かを対応して決定することは、具体的には以下を含むことがある。
【0041】
(1)受信された指示情報は、メッセージをHSS/HLRに送信すべきか否か、または、ISRをアクティブ化すべきか否かを直接的に指示するために使用される。
【0042】
対応する指示情報がメッセージをHSS/HLRに送信することを指示するために使用される場合、ユーザ機器の(コンバインド)トラッキング・エリア更新要求{(コンバインド)TAU要求}メッセージを受信したとき、または、(コンバインド)トラッキング・エリア更新要求手順中であるとき、第2のモビリティ管理ネットワーク・エレメントは、メッセージをHSS/HLRに送信し、このメッセージを受信した後、HSS/HLRは、MMEをショート・メッセージ・サービング・ノードに設定する。対応する指示情報がメッセージをHSS/HLRに送信しないことを指示する場合、ユーザ機器の(コンバインド)トラッキング・エリア更新要求メッセージを受信したとき、または、(コンバインド)トラッキング・エリア更新要求手順中であるとき、第2のモビリティ管理ネットワーク・エレメントは、メッセージをHSS/HLRに送信しない。
【0043】
対応する指示情報が、ISRがアクティブ化されてもよいと決定されたことを指示するために使用される場合、後続の処理手順において、第2のモビリティ管理ネットワーク・エレメントがISRをアクティブ化する。対応する指示情報が、ISRがアクティブ化されないことを指示するために使用される場合、後続の処理手順において、第2のモビリティ管理ネットワーク・エレメントは、ISRをアクティブ化することなく、SGWは、第2のモビリティ管理ネットワーク・エレメントとシグナリング相互作用を実行するが、第1のモビリティ管理ネットワーク・エレメントとシグナリング相互作用を実行することなく、それによって、第1のモビリティ管理ネットワーク・エレメント側でリソースを節約する。
【0044】
(2)受信された指示情報は、ユーザ機器が第3の管理ネットワーク・エレメントに登録すること、または、ネットワーク側が、PSドメインにおいて、ショート・メッセージ・サービスをユーザ機器に提供しないことを指示するために使用される。
【0045】
受信された指示情報が、ユーザ機器が第3の管理ネットワーク・エレメントに登録すること、または、ネットワーク側が、PSドメインにおいて、ショート・メッセージ・サービスをユーザ機器に提供しないことを指示するために使用される場合、ユーザ機器の(コンバインド)トラッキング・エリア更新要求メッセージを受信したとき、または、(コンバインド)トラッキング・エリア更新要求手順中であるとき、第2のモビリティ管理ネットワーク・エレメントは、メッセージをHSS/HLRに送信し、メッセージを受信した後、HSS/HLRは、MMEをショート・メッセージ・サービング・ノードに設定する。第2のモビリティ管理ネットワーク・エレメントは、ISRをアクティブ化することなく、SGWは、第2のモビリティ管理ネットワーク・エレメントとシグナリング相互作用を実行するが、第1のモビリティ管理ネットワーク・エレメントとシグナリング相互作用を実行することなく、それによって、第1のモビリティ管理ネットワーク・エレメント側でリソースを節約する。これに反して、受信された指示情報が、ユーザ機器が第3の管理ネットワーク・エレメントに登録しないこと、または、ネットワーク側が、PSドメインにおいて、ショート・メッセージ・サービスをユーザ機器に提供することを指示するために使用される場合、ユーザ機器の(コンバインド)トラッキング・エリア更新要求メッセージを受信したとき、または、(コンバインド)トラッキング・エリア更新要求手順中であるとき、第2のモビリティ管理ネットワーク・エレメントは、メッセージをHSS/HLRに送信することなく、第2のモビリティ管理ネットワーク・エレメントは、ISRをアクティブ化することがある。
【0046】
(3)受信された指示情報は、ショート・メッセージ・サービング・ノードとしての第2のモビリティ管理ネットワーク・エレメントの登録を取り消すことを第2のモビリティ管理ネットワーク・エレメントに通知するために使用される。
【0047】
HSS/HLRがショート・メッセージ・サービング・ノードとしての第2のモビリティ管理ネットワーク・エレメントの登録を取り消すためにメッセージを第2のモビリティ管理ネットワーク・エレメントに送信する場合、第2のモビリティ管理ネットワーク・エレメントは、このメッセージを受信した後にユーザ機器のショート・メッセージ・サービスを取り消す。しかし、ユーザのコンテキスト情報は、削除されない(留保される)。場合によっては、第2のモビリティ管理ネットワーク・エレメントは、ユーザ機器のショート・メッセージに関連する加入情報を削除することがある。第2のモビリティ管理ネットワーク・エレメントがユーザ機器の(コンバインド)トラッキング・エリア更新要求メッセージを受信するとき、または、(コンバインド)トラッキング・エリア更新要求がSMS限定指示を含むとき、PS(パケット交換、packet switch)加入データがショート・メッセージ・サービスを可能にする場合、第2のモビリティ管理ネットワーク・エレメントは、ショート・メッセージ・サービング・ノードとして登録されるようにメッセージをHSS/HLRに送信する。場合によっては、HSS/HLRが加入データを必要としないことが指示され、このメッセージを受信した後に、HSS/HLRは、第2のモビリティ管理ネットワーク・エレメントをショート・メッセージ・サービング・ノードに設定する。場合によっては、加入データは、第2のモビリティ管理ネットワーク・エレメントに送信されることがない。これに反して、第2のモビリティ管理ネットワーク・エレメントがHSS/HLRによって送信されたSMS登録取消メッセージを受信しない場合、第2のモビリティ管理ネットワーク・エレメントは、メッセージをHSS/HLRに送信しない。
【0048】
HSS/HLRがショート・メッセージ・サービング・ノードとしての第2のモビリティ管理ネットワーク・エレメントの登録を取り消すためにメッセージを第2のモビリティ管理ネットワーク・エレメントに送信するが、PS加入データがそれでもショート・メッセージ・サービスを可能にし、第2のモビリティ管理ネットワーク・エレメントが、ユーザがこのメッセージを受信した後にMSC/VLRに登録することを決定し、第2のモビリティ管理ネットワーク・エレメントがISRをアクティブ化しない場合、SGWは、第2のモビリティ管理ネットワーク・エレメントとのシグナリング相互作用を実行するが、第1のモビリティ管理ネットワーク・エレメントとのシグナリング相互作用を実行することなく、それによって、第1のモビリティ管理ネットワーク・エレメント側のリソースを節約する。第2のモビリティ管理ネットワーク・エレメントがSMSサービング・ノードとしての第2のモビリティ管理ネットワーク・エレメントの登録の取消に関してHSS/HLRによって送信されたメッセージを受信しない場合、第2のモビリティ管理ネットワーク・エレメントは、ISRがアクティブ化されてもよいことを決定する。
【0049】
第2のモビリティ管理ネットワーク・エレメントによってメッセージをHSS/HLRに送信する動作とISRをアクティブ化する動作とは、何ら連関関係がなく、2つの動作を別個に実行すべきか否かがそれぞれに決定されることがあり、1つの動作を実行すべきか否かを決定する(たとえば、メッセージをHSS/HLRに送信すべきか否かだけを決定する、または、ISRをアクティブ化するか否かだけを決定する)ことが具体的に選択されることがあり、2つの動作を同時に実行すべきか否かが決定される(たとえば、メッセージをHSS/HLRに送信すべきか否かを決定し、かつ、同時にISRをアクティブ化するか否かだけを決定する)こともある、という点に注意すべきである。
【0050】
ステップ11および12は、連続して実行される2ステップであることを必要とされることなく、対応するステップ11とステップ12とを実行する間に、第2のモビリティ管理ネットワーク・エレメントは、別のシグナリング処理手順を実行することがある、という点に特に注意すべきである。その結果、指示情報を受信した後に、第2のモビリティ管理ネットワーク・エレメントは、この指示情報に従って、対応するマークをさらに設定することがあり、このマークは、メッセージをHSSもしくはHLRに送信することと、ISRをアクティブ化しないこととのうちの少なくとも一方を指示するために、または、メッセージをHSSもしくはHLRに送信しないことと、ISRをアクティブ化することとのうちの少なくとも一方を実行することを指示するために使用される。
【0051】
実施形態では、対応する第2のモビリティ管理ネットワーク・エレメントは、MMEでもよく、対応する第1のモビリティ管理ネットワーク・エレメントは、SGSNでもよく、第3のモビリティ管理ネットワーク・エレメントは、MSC/VLRでもよい。明らかに、対応する第1のモビリティ管理ネットワーク・エレメント、第2のモビリティ管理ネットワーク・エレメント、および第3のモビリティ管理ネットワーク・エレメントは、通信システムにおけるネットワーク・エンティティが本発明を実施するために対応する処理手順を実行する限り、その他のネットワーク・エンティティでもよく、これらは、全てが本発明の保護範囲に包含されるべきである。
【0052】
上記実施形態において提供された技術的解決手法を通じて、第2のモビリティ管理ネットワーク・エレメントが必要に応じてメッセージをHSS/HLRに送信できることを確実なものとするように、異なった後続の処理手順が指示情報に従って採用され、その結果、後続のサービスの正常な実行が確実なものとされることがあり、第2のモビリティ管理ネットワーク・エレメントとHSS/HLRとの間のシグナリング相互作用もまた効率的に削減されることがある。同時に、第2のモビリティ管理ネットワーク・エレメントは、通信ネットワーク内のエンティティ間の不必要なシグナリング相互作用を低減するように、指示情報に従ってISRを正しくアクティブ化することもあり、それによって、通信ネットワークリソースを節約し、ネットワーク性能を改善する。
【0053】
本発明の実施形態の理解を簡単にするため、本発明の実施形態の実施プロセスが以下で具体的な用途と組み合わせて詳細に例示される。
【0054】
本発明の実施形態は、具体的に、
図2に示されたネットワークアーキテクチャで使用されることがあり、このネットワークアーキテクチャは、EUTRANおよびGERANまたはUTRANにおけるエンティティを含み、対応するエンティティは、具体的には、SGSN(サービングGPRSサポート・ノード、serving GPRS support node)およびLTE(ロング・ターム・エボリューション、long term evolution)ネットワークのHSS(ホーム加入者サーバ、home subscriber server)もしくはHLR(ホーム・ロケーション・レジスタ、home location register)、MSC(mobile switching center、移動通信交換センタ)もしくはVLR(visitor location register、ビジタ・ロケーション・レジスタ)、UE(ユーザ機器、user equipment)、およびMME(モビリティ管理エンティティ、mobile management entity)を含む。ここで、HSSもしくはHLRは、略してHSS/HLRと呼ばれ、MSCもしくはVLRは、略してMSC/VLRと呼ばれる。
【0055】
このネットワークアーキテクチャでは、伝送される必要があるサービスは、CS(回線)ドメインサービスおよびPS(データ)ドメインサービスを含む。ユーザ機器に対して、全ての加入サービスは、PSドメインを通じて伝送され、ユーザ機器がCSドメイン加入データを有しない状況は、PS限定(データドメインだけに対応する)特性を有する通信システムと呼ばれる。PS限定特性を有する通信システムにおいて当初CSドメインに属するSMS(ショート・メッセージング・サービス、short message service)の伝送を実行するために、SGSNは、PSドメインにおいてSMSの伝送に対応するために使用可能にされ、MME内のSMS(MMEに基づくSMS)構造がNAS(非アクセス層)シグナリングに基づいてSMSの伝送を実行するようにLTEシステムにおいて提案され、それによって、SMSを除いてその他のCSサービス要件を有しない適用シナリオを満たす。さらに、PS限定特性要件を満たすために、PS限定関連コンテンツがユーザ加入データの中に追加され、「PS限定強制型」および「PS限定使用可能型」を含む。「PS限定強制型」は、CS加入データが存在しないことを指示するために使用され、「PS限定使用可能型」は、ユーザ機器がPSドメインSMS機能を使用してもよいことをSGSNもしくはMMEに指示するために使用される。
【0056】
ユーザ機器がMME側にあるとき、ユーザ機器がPSドメインサービスおよびSMSサービスだけを必要とする場合、ユーザ機器は、コンバインドアタッチ(attach)またはTAUを開始するときにSMS限定識別子をMMEに搬送する。MMEが、ユーザ機器の指示およびPS限定加入データに基づいて、MME内のSMSに対応する場合、MMEは、MSC/VLRとの接続を確立せず、MMEは、MMEに基づいてSMSサービスの伝送を実行するように、非ブロードキャストLAI(位置エリア・アイデンティティ、location area identity)と、予約TMSI(一時的移動局アイデンティティ、temporary mobile station identity)とを割り付ける。
【0057】
具体的には、上記PS限定シナリオに基づいて、ユーザ機器は、第1のモビリティ管理ネットワーク・エレメント側でMSC/VLR登録を実行する必要がないことがある。この事例では、ユーザ機器が第2のモビリティ管理ネットワーク・エレメントに戻るとき、MSC/VLR登録を取り消すために位置更新動作を実行することは必要とされない。その結果、本発明の実施形態では、第2のモビリティ管理ネットワーク・エレメントが、受信された指示情報に従って、ユーザ機器がメッセージをHSSもしくはHLRに送信することと、ISRをアクティブ化しないこととのうちの少なくとも一方を実行するか、または、メッセージをHSSもしくはHLRに送信しないことと、ISRがアクティブ化されてもよいことを決定することとのうちの少なくとも一方を実行するか、たとえば、位置更新動作を実施するためにメッセージをHSS/HLRに送信することなどを決定することが提案される。その結果、ユーザ機器がMSC/VLR登録を実施するか否かに基づいて、第2のモビリティ管理ネットワーク・エレメントは、HSS/HLRとの不必要な相互作用を削減するように、位置更新を開始するか否かを決定することがある。
【0058】
その上、MMEが「MME内のSMS」に対応する場合、ユーザ機器がMME側に登録した後、MMEがISR機能をアクティブ化した場合、ユーザが2G/3Gネットワークに戻るとき、2G/3GネットワークのLAIは、MMEによって割り付けられた非ブロードキャストLAIとは異なるので、ユーザは、コンバインドRAU手順またはセパレートLAU手順(separate LAU procedure)を開始することがいつでも必要であり、ユーザ機器によって開始されたシグナリングが削減される可能性がない。ダウンリンクデータまたはシグナリングが存在するとき、SGWは、SGSNおよびMMEに同時にメッセージをいつでも送信するか、または、SGSN/MMEに同時にユーザを呼び出すことを要求し、このことは、SGWとSGSN/MMEとの間のシグナリング負荷を著しく増大させる。その結果、第2のモビリティ管理ネットワーク・エレメントが、受信された指示情報に従って、メッセージをHSSもしくはHLRに送信することと、ISRをアクティブ化しないこととのうちの少なくとも一方を実行するか、または、メッセージをHSSもしくはHLRに送信しないことと、ISRがアクティブ化されてもよいことを決定することとのうちの少なくとも一方を実行するかを決定し、それによって、シグナリング削減の目的を達成することが本発明の実施形態において提案されている。
【0059】
図2において提供されたネットワークアーキテクチャとネットワークアーキテクチャの通信機能とに基づいて、
図3に示されるように、第2のモビリティ管理ネットワーク・エレメントが対応する間接的な指示を受信することを一例として挙げると、本発明の実施形態の具体的な実施プロセスは、以下を含む。
【0060】
ステップ31:第2のモビリティ管理ネットワーク(たとえば、MME)は、ユーザ機器がMSC/VLR登録を実行するか否かに関する情報、または、ネットワーク側が、PSドメインにおいて、ショート・メッセージ・サービスをユーザ機器に提供するか否かに関する情報を獲得し、すなわち、第2のモビリティ管理ネットワーク・エレメントは、指示情報として対応するユーザ機器がMSC/VLR登録を実行するか否かに関する情報を使用する。
【0061】
対応する第2のモビリティ管理は、
図2におけるMMEでもよく、対応する第1のモビリティ管理ネットワーク・エレメントは、
図2におけるSGSNでもよく、MSC/VLRは、上述の第3のモビリティ管理ネットワーク・エレメントと等価である。
【0062】
第2のモビリティ管理ネットワーク・エレメントが、ユーザ機器がMSC/VLR登録を実行するか否かに関する情報を獲得する方法は、限定されることなく、以下の方法のうちのいずれか1つでもよい。
【0063】
方法(1):第1のモビリティ管理ネットワーク・エレメントは、ユーザ機器がMSC/VLR登録を実行するか否かに関する情報を獲得し、具体的には、この方法において、第1のモビリティ管理ネットワーク・エレメントは、ユーザ機器が第1のモビリティ管理ネットワーク・エレメント側でMSC/VLR登録を実行するか否か、または、ネットワーク側が、PSドメインにおいて、ショート・メッセージ・サービスをユーザ機器に提供するか否かを決定する。対応する決定方法は、限定されることなく、以下を含むことがある。
(11)ユーザの加入データがPS限定強制型(回線ドメイン加入データなし)である場合、第1のモビリティ管理ネットワーク・エレメントは、ユーザCS加入データが存在しないので、ユーザ機器がMSC/VLRに登録しないこと、または、MSC/VLRへの登録に成功する可能性がないことを決定することがある。
ユーザ機器は、アクセス要求メッセージを送信するときにSMS限定(ショート・メッセージだけが必要)を指示し、加入データがPS限定使用可能型(データ・ドメインのショート・メッセージ・サービス対応)である場合、第1のモビリティ管理ネットワーク・エレメントは、ユーザ機器がショート・メッセージをサポートすること(SMS対応)、または、ネットワーク側が、PSドメインにおいて、ショート・メッセージ・サービスをユーザ機器に提供することを指示する。本事例において、第1のモビリティ管理ネットワーク・エレメントは、ユーザ機器がMSC/VLRに登録しないことを決定することがあり、または、第1のモビリティ管理ネットワーク・エレメントもしくはユーザ機器は、ネットワーク側が、PSドメインにおいて、ショート・メッセージ・サービスをユーザ機器に提供することを決定する。
(12)ユーザ機器は、RAU/アタッチ要求メッセージ中で、ユーザ機器がLAUプロセスを実行するか否かを第1のモビリティ管理ネットワーク・エレメントに指示し、ユーザ機器がLAUプロセスを実行する場合、第1のモビリティ管理ネットワーク・エレメントは、ユーザ機器がMSC/VLR登録を実行することを決定し、そうではない場合、ユーザ機器がMSC/VLR登録を実行しないことを決定する。あるいは、ユーザ機器は、ユーザ機器がMSC/VLR登録を実行しているか否かを第1のモビリティ管理ネットワーク・エレメントにさらに直接的に指示することがある。
【0064】
方法(1)では、第1のモビリティ管理ネットワーク・エレメントは、ユーザ機器が第1のモビリティ管理ネットワーク・エレメント上でMSC/VLR登録を実行するか否かに関して、または、ネットワーク側が、PSドメインにおいて、ショート・メッセージ・サービスをユーザ機器に提供するか否かに関して決定された情報を第2のモビリティ管理ネットワーク・エレメントに通知することがさらに必要である。具体的な通知プロセスは、以下を含むことがある。ユーザ機器が第2のモビリティ管理ネットワーク・エレメントに移動し、TAUプロセスを開始するとき、第2のモビリティ管理ネットワーク・エレメントは、第1のモビリティ管理ネットワーク・エレメントへのコンテキスト要求を開始し、この事例では、第1のモビリティ管理ネットワーク・エレメントは、コンテキスト応答メッセージ中で、ユーザ機器がMSC/VLR登録を実行するか否かに関する、または、ネットワーク側が、PSドメインにおいて、ショート・メッセージ・サービスをユーザ機器に提供するか否かに関する情報を第2のモビリティ管理ネットワーク・エレメントに通知する。
【0065】
方法(2):ユーザ機器は、ユーザ機器がMSC/VLR登録を実行するか否か、または、ネットワーク側が、PSドメインにおいて、ショート・メッセージ・サービスをユーザ機器に提供するか否かに関する情報を獲得し、この方法では、ユーザ機器は、ユーザ機器自体がMSC/VLR登録を実行するか否か、または、ネットワーク側が、PSドメインにおいて、ショート・メッセージ・サービスをユーザ機器に提供するか否かを決定することが必要である。対応する決定方法は、限定されることなく、以下を含むことがある。
(21)ユーザ機器がセパレートLAU(separate LAU)もしくはコンバインドRAU(combined RAU)を開始しない、または、セパレートLAU(separate LAU)もしくはコンバインドRAU(combined RAU)を開始するが、MSC/VLRへの登録に失敗した場合、ユーザ機器は、MSC/VLR登録を実行しない、と決定される。
(22)ユーザ機器は、コンバインドRAUおよびLAUを開始し、SMS限定を開始し、受信されたRAU許可(RAU accept)メッセージがSMS対応(ショート・メッセージ・サービス対応)であることを指示する場合、ユーザ機器は、MSC/VLR登録を実行しない、または、ネットワーク側プロバイダは、PSドメインにおいて、ショート・メッセージ・サービスをユーザ機器に提供する、と決定される。
【0066】
方法(2)では、ユーザ機器は、ユーザ機器がMSC/VLR登録を実行するか否かに関する情報を第2のモビリティ管理ネットワーク・エレメントに通知することがさらに必要である。具体的な通知プロセスは、以下を含むことがある。ユーザ機器が第2のモビリティ管理ネットワーク・エレメント側に移動し、TAU手順を開始するとき、ユーザ機器が、TAU要求メッセージ中で、ユーザ機器が第1のモビリティ管理ネットワーク・エレメント側でMSC/VLR登録を実行するか否かに関する情報を第2のモビリティ管理ネットワーク・エレメントに送信する。
【0067】
方法(3):SMSサービング・ノードとしての第2のモビリティ管理ネットワーク・エレメントの登録取消に関してHSS/HLRによって送信され、受信されたメッセージを通じて、第2のモビリティ管理ネットワーク・エレメントは、ユーザ機器がMSC/VLR登録を実行することに関する情報を獲得する。
【0068】
この方法の実施プロセスは、具体的には以下を含むことがある。ユーザ機器が第1のモビリティ管理ネットワーク・エレメント側でMSC/VLR登録を実行するとき、または、ネットワーク側が、PSドメインにおいて、ショート・メッセージ・サービスをユーザ機器に提供しないとき、MSC/VLRが登録のためメッセージをHSS/HLRに送信し(すなわち、ユーザ機器がMSC/VLR登録を実行し)、HSS/HLRが、第2のモビリティ管理ネットワーク・エレメントがショート・メッセージ・サービング・ノードとしてHSS/HLRに登録されることを決定し、ショート・メッセージ・サービング・ノードとしての機能を果たす第2のモビリティ管理ネットワークを取り消すメッセージを第2のモビリティ管理ネットワーク・エレメントに送信し、第2のモビリティ管理ネットワーク・エレメントが、メッセージに従って、ユーザ機器がMSC/VLR登録を実行すること、または、ネットワーク側が、PSドメインにおいて、ショート・メッセージ・サービスをユーザ機器に提供しないことを決定することがある。場合によっては、第2のモビリティ管理ネットワーク・エレメントは、ショート・メッセージを可能にするPS加入データ加入データの組み合わせによって、ユーザ機器がMSC/VLR登録を実行することを決定することがある。これに反して、第2のモビリティ管理ネットワーク・エレメントがこのメッセージを受信しない場合、ユーザ機器は、MSC/VLR登録を実行しないと決定されることがある。
【0069】
SMS登録取消メッセージは、SMSサービング・ノードとしての機能を果たすMMEのHSS/HLRへの登録のみを取り消すが、MMEの別のEPS(進化型パケット・システム、evoloved packet system)サービスを取り消さない点に注意すべきである。HSS/HLRを通じて、SMSサービング・ノードとしての第2のモビリティ管理ネットワーク・エレメントの登録を取り消すメッセージを送信する具体的な実施方法は、HSS/HLRがメッセージをMMEに送信し、本特許においては、このメッセージは、限定されることなく、位置取消(cancel location)メッセージでもよく、このメッセージは、登録を取り消すように、「SMS」である取消タイプ(cancellation type)情報要素を通じてMMEに指示する。メッセージを受信した後に、MMEは、取消タイプがSMSであることを決定し、ユーザコンテキストを取り消すことなく、ショート・メッセージ・サービスをユーザ機器に提供することだけを取り消し、そうではない場合、MMEは、ユーザコンテキストを取り消すというものである。すなわち、HSS/HLRは、ユーザの非SMSサービスに影響を与えることなくSMS宛先ポイントとしての機能を果たすMMEの登録を取り消すことをMMEに通知し、SMS登録取消メッセージを受信した後、MMEは、それでもなお非SMSサービスをユーザ機器に提供する。
【0070】
ステップ32:第2のモビリティ管理ネットワーク・エレメントは、ユーザ機器がMSC/VLR登録を実行するか否か、もしくは、ネットワーク側が、PSドメインにおいて、ショート・メッセージ・サービスをユーザ機器に提要するか否かに関する獲得された情報、または、ショート・メッセージ・サービング・ノードとしての機能を果たす第2のモビリティ管理ネットワーク・エレメントを取り消すことに関してHSSによって送信され受信されたメッセージに従って、メッセージをHSSもしくはHLRに送信することと、ISRをアクティブ化しないこととのうちの少なくとも一方を実行すべきか否か、または、メッセージをHSSもしくはHLRに送信しないことと、ISRがアクティブ化されてもよいことを決定することとのうちの少なくとも一方を実行すべきか否かを決定する。
第2のモビリティ管理ネットワーク・エレメントは、ユーザ機器がMSC/VLR登録を実行するか否か、もしくは、ネットワーク側が、PSドメインにおいて、ショート・メッセージ・サービスをユーザ機器に提供するか否かに関する獲得された情報、または、ショート・メッセージ・サービング・ノードとしての機能を果たす第2のモビリティ管理ネットワーク・エレメントを取り消すことに関してHSSによって送信されたメッセージがステップ31において受信されたか否かに従って、メッセージをHSS/HLRに送信すべきか否か、およびショート・メッセージ・サービング・ノードとして登録されるべきか否かを具体的に決定することがある。位置更新動作を開始することは、具体的には、ユーザ機器がMSC/VLR登録を実行しないか、もしくは、ネットワーク側が、PSドメインにおいて、ショート・メッセージ・サービスをユーザ機器に提供するか、または、ショート・メッセージ・サービング・ノードとしての第2のモビリティ管理ネットワーク・エレメントの登録を取り消すことに関してHSSによって送信されたメッセージがステップ31において受信されない場合、第2のモビリティ管理ネットワーク・エレメントは、メッセージをHSS/HLRに送信することなく、すなわち、位置更新を開始することなく、それによって、通信ネットワークにおけるシグナリング相互作用を削減し、2重登録の障害問題の発生を回避する。ユーザ機器がMSC/VLR登録を実行するか、もしくは、ネットワーク側が、PSドメインにおいて、ショート・メッセージ・サービスをユーザ機器に提供しない場合、第2のモビリティ管理ネットワーク・エレメントは、ショート・メッセージ・サービング・ノードとして登録されるようにメッセージをHSS/HLRに送信することがある。あるいは、ショート・メッセージ・サービング・ノードとしての第2のモビリティ管理ネットワーク・エレメントの登録を取り消すことに関するHSSによって送信されたメッセージがステップ31で受信され、場合によっては、第2のモビリティ管理ネットワーク・エレメントは、ユーザがPSベースの加入データと組み合わせてショート・メッセージ・サービスを使用することを可能にさせることがあり、その結果、第2のモビリティ管理ネットワーク・エレメントは、ショート・メッセージ・サービング・ノードとして登録されるようにメッセージをHSS/HLRに送信することがある。従って、通信ネットワークにおけるSMSのようなサービスの信頼できる伝送が確実なものとされる。具体的には、ユーザがPS加入データに基づいてショート・メッセージ・サービスを使用することを可能にすることを決定する対応する方法は、以下を含むことがある。第2のモビリティ管理ネットワーク・エレメントがユーザ機器のトラッキング・エリア更新要求もしくはコンバインド・トラッキング・エリア更新要求を受信し、この要求が「SMS限定」指示を含む場合、第2のモビリティ管理ネットワーク・エレメントは、ユーザのPS加入データに従って、ユーザがショート・メッセージ・サービスを使用することを許可されることを得ることがある。
あるいは、第2のモビリティ管理ネットワーク・エレメントは、ユーザ機器がMSC/VLR登録を実行するか否か、もしくは、ネットワーク側が、PSドメインにおいて、ショート・メッセージ・サービスをユーザ機器に提供するか否かに関する獲得された情報、または、ショート・メッセージ・サービング・ノードとしての第2のモビリティ管理ネットワーク・エレメントの登録を取り消すことに関するHSSによって送信されたメッセージがステップ31で受信されたか否かに従って、ISRをアクティブ化する動作を開始するか否かをさらに決定することがあり、このことは、具体的には以下を含む。ユーザ機器がMSC/VLR登録を実行するか、もしくは、ネットワーク側が、PSドメインにおいて、ショート・メッセージ・サービスをユーザ機器に提供することがないか、または、ショート・メッセージ・サービング・ノードとしての第2のモビリティ管理ネットワーク・エレメントの登録を取り消すことに関するHSSによって送信されたメッセージがステップ31で受信されなかった場合、第2のモビリティ管理ネットワーク・エレメントがISRをアクティブ化する動作を開始する。ユーザ機器がMSC/VLR登録を実行しない、もしくは、ネットワーク側が、PSドメインにおいて、ショート・メッセージ・サービスをユーザ機器に提供する場合、第2のモビリティ管理ネットワーク・エレメントは、ISRをアクティブ化する動作を開始しない。あるいは、ショート・メッセージ・サービング・ノードとしての第2のモビリティ管理ネットワーク・エレメントの登録を取り消すことに関するHSSによって送信されたメッセージがステップ31で受信された場合、場合によっては、第2のモビリティ管理ネットワーク・エレメントがショート・メッセージを可能にするPS加入を組み合わせることがあり、第2のモビリティ管理ネットワーク・エレメントは、ISRをアクティブ化する動作を開始することなく、それによって、通信システムにおけるシグナリング伝送を削減し、ネットワークリソースを節約する。
【0071】
本実施形態では、相応して、ステップ31および32は、連続して行われる2ステップであることが必要とされることなく、具体的には、対応するマーキングは、ステップ31が実行された後に行われ、実行を必要とするとき、後続のステップ32は、対応するマークだけに従って実行される必要がある動作を決定することがある。
たとえば、第2のモビリティ管理ネットワーク・エレメントとしての機能を果たすことがあるMMEは、ステップ31の実行結果に従って対応するマークを設定することがあり、その結果、後続のTAUまたはコンバインドTAU手順において、MMEは、マークに従って、メッセージをHSS/HLRに送信すべきか否かを決定することがある。あるいは、MMEは、マークに従って、後続の処理手順においてISRをアクティブ化すべきか否かを決定することがある。あるいは、MMEは、マークに従って、メッセージをHSS/HLRに送信することを実行すべきか否か、および、必要に応じてISRをアクティブ化すべきか否かを決定することがある。
【0072】
ステップ31では、MMEがSMSサービング・ノードとしての登録を取り消すことに関するメッセージを受信することを一例として挙げる。本事例では、対応するマークが設定されることがあり、その後、MMEがMME機能においてSMSに対応し、マークに従って、HSS/HLRがSMSサービング・ノードとしての機能を果たすMMEの登録を取り消すことを得る場合、MMEは、HSS/HLRがSMSサービング・ノードとしてMMEを記録し、MSC/VLR登録を取り消すように、メッセージをHSS/HLRに送信する必要がある。代替的に、MMEは、SMSサービング・ノードとしての機能を果たすMMEの登録を取り消すことに関するメッセージを受信したとき、対応するマークを設定し、その結果、後続の処理手順(たとえば、TAUまたはコンバインドTAU手順)において、MMEがMME機能内のSMSに対応し、マークに従って、HSS/HLRがSMSサービング・ノードとしての機能を果たすMMEの登録を取り消すことを得る場合、MMEは、ISRをアクティブ化する可能性がなく、そうではない場合、MMEは、ISRをアクティブ化する可能性がある。
【0073】
上記説明の過程で、第2のモビリティ管理ネットワーク・エレメントが対応する間接的な指示を受信することは、例示のための一例として挙げられただけであり、以下では、本発明の実施形態の具体的な実施プロセスは、第2のモビリティ管理ネットワーク・エレメントが対応する直接的な指示を受信することを一例として挙げることによって例示され、このことは、以下を含む。
【0074】
(I)第2のモビリティ管理ネットワーク・エレメントは、指示情報を受信し、対応する指示情報は、メッセージをHSS/HLRに送信する少なくとも1つの動作を実行すべきか否か、および、ISRをアクティブ化すべきか否かを指示するために直接的に使用されるので、指示情報は、直接的な指示情報と呼ばれることがある。
【0075】
相応して、直接的な指示情報は、具体的に、第1のモビリティ管理ネットワーク・エレメントまたはユーザ機器によって第2のモビリティ管理ネットワーク・エレメントに送信されることがあり、具体的な送信プロセスは、限定されることなく、以下を含むことがある。
第1のモビリティ管理ネットワーク・エレメントもしくはユーザ機器が、ユーザ機器は、MSC/VLR登録を実行しないこと、もしくは、ネットワーク側が、PSドメインにおいて、ショート・メッセージ・サービスをユーザ機器に提供することを決定する場合、メッセージをHSS/HLRに送信しないことを指示する指示情報を第2のモビリティ管理ネットワーク・エレメントに送信する。第1のモビリティ管理ネットワーク・エレメントもしくはユーザ機器が、ユーザ機器がMSC/VLR登録を実行する、もしくは、ネットワーク側が、PSドメインにおいて、ショート・メッセージ・サービスをユーザ機器に提供しないことを決定した場合、メッセージをHSS/HLRに送信することを指示する指示情報を第2のモビリティ管理ネットワーク・エレメントに送信する。
あるいは、第1のモビリティ管理ネットワーク・エレメントもしくはユーザ機器が、ユーザ機器がMSC/VLR登録を実行しないこと、もしくは、ネットワーク側が、PSドメインにおいて、ショート・メッセージ・サービスをユーザ機器に提供することを決定する場合、ISRがアクティブ化されてもよいことが決定されたことを指示する指示情報を第2のモビリティ管理ネットワーク・エレメントに送信する。第1のモビリティ管理ネットワーク・エレメントもしくはユーザ機器が、ユーザ機器がMSC/VLR登録を実行すること、もしくは、ネットワーク側が、PSドメインにおいて、ショート・メッセージ・サービスをユーザ機器に提供しないことを決定する場合、ISRをアクティブ化しないことを指示する指示情報を第2のモビリティ管理ネットワーク・エレメントに送信する。
あるいは、第1のモビリティ管理ネットワーク・エレメントもしくはユーザ機器が、ユーザ機器がMSC/VLR登録を実行しないこと、もしくは、ネットワーク側が、PSドメインにおいて、ショート・メッセージ・サービスをユーザ機器に提供することを決定する場合、メッセージをHSS/HLRに送信しないことを指示し、かつ、ISRがアクティブ化されてもよいことが決定されたことを指示する指示情報を第2のモビリティ管理ネットワーク・エレメントに送信する。第1のモビリティ管理ネットワーク・エレメントもしくはユーザ機器が、ユーザ機器がMSC/VLR登録を実行すること、もしくは、ネットワーク側が、PSドメインにおいて、ショート・メッセージ・サービスをユーザ機器に提供しないことを決定した場合、メッセージをHSS/HLRに送信すること、および、ISRをアクティブ化しないことを指示する指示情報を第2のモビリティ管理ネットワーク・エレメントに送信する。
【0076】
上記処理手順において、第1のモビリティ管理ネットワーク・エレメントもしくはユーザ機器が、ユーザ機器がMSC/VLR登録を実行するか否か、または、ネットワーク側が、PSドメインにおいて、ショート・メッセージ・サービスをユーザ機器に提供するか否かを決定する対応する方法は、上記実施形態において説明され、方法(1)および方法(2)についての説明が参照されることがあり、詳細は、ここで繰り返して説明しない。
【0077】
(II)第2のモビリティ管理ネットワーク・エレメントは、受信された指示情報に従って、メッセージをHSSもしくはHLRに送信することと、ISRをアクティブ化することとのうちの少なくとも一方を実行すべきか、または、メッセージをHSSもしくはHLRに送信しないことと、ISRがアクティブ化されてもよいことを決定することとのうちの少なくとも一方を実行すべきかを直接的に決定する。
【0078】
異なった受信された指示情報に従って、メッセージをHSSもしくはHLRに送信することと、ISRをアクティブ化しないこととのうちの少なくとも一方を実行するか、または、メッセージをHSSもしくはHLRに送信しないことと、ISRがアクティブ化されてもよいことを決定することとのうちの少なくとも一方を実行するかを決定する対応する動作は、限定されることなく、以下を含むことがある。
第2のモビリティ管理ネットワーク・エレメントがメッセージをHSS/HLRに送信しないことを指示する指示情報を受信する場合、メッセージをHSS/HLRに送信することなく、たとえば、対応する位置更新動作を開始しない。第2のモビリティ管理ネットワーク・エレメントがメッセージをHSS/HLRに送信することを指示する指示情報を受信する場合、位置更新動作などを開始するようにメッセージをHSS/HLRに送信する動作を実行する。
あるいは、第2のモビリティ管理ネットワーク・エレメントが、ISRがアクティブ化されてもよいことが決定されたことを指示する指示情報を受信する場合、ISRをアクティブ化する動作を実行する。第2のモビリティ管理ネットワーク・エレメントがISRをアクティブ化しないことを指示する指示情報を受信する場合、ISRをアクティブ化することなく、SGWによって、第2のモビリティ管理ネットワーク・エレメントとのシグナリング相互作用を実行するが、第1のモビリティ管理ネットワーク・エレメントとのシグナリング相互作用を実行することなく、それによって、第1のモビリティ管理ネットワーク・エレメント側でリソースを節約する。
あるいは、第2のモビリティ管理ネットワーク・エレメントがメッセージをHSS/HLRに送信しないことを指示し、かつ、ISRがアクティブ化されてもよいことが決定されたことを指示する指示情報を受信する場合、メッセージをHSS/HLRに送信することなく、かつ、ISRをアクティブ化する動作を実行する。第2のモビリティ管理ネットワーク・エレメントがメッセージをHSS/HLRに送信し、かつ、ISRをアクティブ化しないことを指示する指示情報を受信した場合、メッセージをHSS/HLRに送信し、かつ、ISRをアクティブ化しない動作を実行し、SGWによって、第2のモビリティ管理ネットワーク・エレメントとのシグナリング相互作用を実行するが、第1のモビリティ管理ネットワーク・エレメントとのシグナリング相互作用を実行することなく、それによって、第1のモビリティ管理ネットワーク・エレメント側でリソースを節約する。
【0079】
同様に、本実施形態では、対応するステップ(I)およびステップ(II)は、連続して実行される2ステップであることが必要とされることなく、具体的には、対応するマーキングは、対応する指示情報がステップ(I)において受信された後に実行されることがあり、その後、後続のステップ(II)が実行される必要があるとき、対応するマークに従って、対応する動作が実行される必要があるか否かが決定されることがある。
【0080】
本発明の実施形態が、MMEがメッセージをHSS/HLRに送信するか否かの処理手順を制御するために通信システムにおいて適用される場合、ユーザ機器がGERAN/UTRANネットワーク内のMSC/VLRに登録しないとき、HSS/HLRは、SMS宛先ポイントとして機能するMMEに関する情報を有するので、本事例において、MMEは、HSS/HLRがこのMMEをSMS宛先ポイントに設定することを指示するメッセージをHSS/HLRに送信する必要がなく、それによって、MMEとHSS/HLRとの間のシグナリング相互作用を削減する。ユーザ機器がGERAN/UTRANネットワーク内のMSC/VLRに登録するとき(本事例では、HSS/HLRは、MSC/VLRだけをSMS宛先ポイントに設定する)、UE/HSS/HLR/SGSNは、ユーザ機器がMMEに登録し、MMEがMME内のSMSに対応するとき、ショート・メッセージの宛先ポイントとしてMMEを設定することをHSS/HLRに通知するように、直接的または間接的な指示を通じて、メッセージをHSS/HLRに送信することが必要とされることをMMEに通知し、その結果、ユーザ機器に送信されたショート・メッセージがMSC/VLRに送信されること、および、ユーザ機器がMMEにアタッチされているためにショート・メッセージがユーザ機器に送信され得ないというユーザのショート・メッセージ・サービスの実行に影響を与えることが回避されることがある。
【0081】
本発明の実施形態が、MMEがISRをアクティブ化するか否かの処理手順を制御するために通信システムにおいて適用される場合、ユーザ機器がGERAN/UTRANネットワーク内のMSC/VLRに登録しないとき、指示情報に従って、MMEは、ISRをアクティブ化することがあり、その結果、ユーザがGERAN/UTRANネットワークに戻るとき、MSC/VLRに登録することが必要とされないので、セパレートLAUもしくはコンバインド・ルート・エリア更新手順は、MMEによって割り付けられた非ブロードキャストLAIがブロードキャスト中のLAI(位置エリア識別子、location area identifier)とは異なるので、開始されることなく、それによって、ユーザ機器のシグナリングを削減する。ユーザ機器がGERAN/UTRAN内のMSC/VLRに登録するとき、ユーザ機器は、GERAN/UTRAN内のセパレートLAUまたはコンバインド・ルート・エリア更新手順をいつでも開始するので、指示情報に従って、MMEは、ISRをアクティブ化することなく、SGWは、第2のモビリティ管理ネットワーク・エレメントとの相互作用を行い、第1のモビリティ管理ネットワーク・エレメントとの相互作用を行わない。その結果、SGWとSGSNとの間の少なくともシグナリング相互作用は、削減されることがあり、同時に、SGSNがユーザを呼び出すことが回避され、それによって、GERAN/UTRANのページングリソースを節約する。
【0082】
上記実施形態をさらに理解するために、本発明の実施形態の具体的な適用プロセスが具体的なメッセージ伝送手順と組み合わせて以下で説明される。
【0083】
(実施例1)
本実施形態では、具体的には、第2のモビリティ管理ネットワーク・エレメントは、第1のモビリティ管理ネットワーク・エレメントを通じて、ユーザ機器がMSC/VLR登録を実行するか否か、または、ネットワーク側が、PSドメインにおいて、ショート・メッセージ・サービスをユーザ機器に提供するか否かを得て、ユーザ機器がMSC/VLR登録を実行するか否か、または、ネットワーク側が、PSドメインにおいて、ショート・メッセージ・サービスをユーザ機器に提供するか否かに従って、位置更新動作を開始するためにメッセージをHSS/HLRに送信すべきか否かを決定することが、一例として挙げられる。
図4Aおよび
図4Bに示されるように、対応する具体的な実施プロセスは、以下を含むことがある。
【0084】
ステップ41:ユーザ機器は、(SGSNのような)第1のモビリティ管理ネットワーク・エレメント側で、RAU/アタッチ(ルート・エリア更新/アタッチ)要求またはコンバインドRAU/LAU/アタッチ(コンバインド・ルート・エリア更新および位置エリア更新/アタッチ)要求を開始する。
【0085】
ステップ42:第1のモビリティ管理ネットワーク・エレメントは、ユーザ機器がMSC/VLR登録を実行するか否か、または、ネットワーク側が、PSドメインにおいて、ショート・メッセージ・サービスをユーザ機器に提供するか否かを決定する。
【0086】
具体的には、ユーザ機器がMSC/VLR登録を実行するか否か、または、ネットワーク側が、PSドメインにおいて、ショート・メッセージ・サービスをユーザ機器に提供するか否かを決定する方法は、限定されることなく、以下の方法のうちのいずれかを含むことがある。
【0087】
方法1:ユーザの加入データがPS限定強制型(回線ドメイン加入データなし)である場合、ユーザCS加入データが存在しないので、第1のモビリティ管理ネットワーク・エレメントは、ユーザ機器がMSC/VLRに登録しないこと、または、MSC/VLRへの登録に成功し得ないことを決定することがあり、その結果、ユーザ機器がMSC/VLRに登録しないこと、もしくは、ネットワーク側が、PSドメインにおいて、ショート・メッセージ・サービスをユーザ機器に提供することが決定されることがある。
ユーザ機器は、コンバインドRAU/アタッチまたはRAU/アタッチを開始するとき、SMS限定(ショート・メッセージだけが必要)を指示し、加入データがPS限定使用可能型(データ・ドメインのショート・メッセージ・サービス対応)である場合、第1のモビリティ管理ネットワーク・エレメントは、ユーザ機器がショート・メッセージに対応すること(SMS対応)、もしくは、ネットワーク側が、PSドメインにおいて、ショート・メッセージ・サービスをユーザ機器に提供することを指示する。これに基づいて、第1のモビリティ管理ネットワーク・エレメントは、ユーザ機器がMSC/VLRに登録しないことを決定すること、または、ネットワーク側が、PSドメインにおいて、ショート・メッセージ・サービスをユーザ機器に提供することを決定することがある。
【0088】
方法2:ユーザ機器は、RAUもしくはアタッチ要求中で、ユーザ機器がMSC/VLRに登録すること、または、ネットワーク側が、PSドメインにおいて、ショート・メッセージ・サービスをユーザ機器に提供しないことを第1のモビリティ管理ネットワーク・エレメントに指示する。
【0089】
ステップ43:第1のモビリティ管理ネットワーク・エレメントは、RAU許可(RAU accept)またはアタッチ許可(attach accept)メッセージをユーザ機器に返送する。
【0090】
ステップ44:ユーザ機器は、LTE側に移動し、第2のモビリティ管理ネットワーク・エレメントに対するTAU(トラッキング・エリア更新)要求を開始する。
【0091】
ステップ45:(MMEのような)第2のモビリティ管理ネットワーク・エレメントは、ユーザメッセージを要求するためにコンテキスト要求メッセージを第1のモビリティ管理ネットワーク・エレメントに送信する。
【0092】
ステップ46:第1のモビリティ管理ネットワーク・エレメントは、ユーザ機器がMSC/VLR登録を実行するか否か、または、ネットワーク側が、PSドメインにおいて、ショート・メッセージ・サービスをユーザ機器に提供するか否かに関する情報を搬送するコンテキスト応答メッセージを返送する。
ユーザ機器がMSC/VLRに登録するか否か、または、ネットワーク側が、PSドメインにおいて、ショート・メッセージ・サービスをユーザ機器に提供するか否かに関する情報は、ステップ42における決定を通じて獲得される。
【0093】
ステップ47:第2のモビリティ管理ネットワーク・エレメントは、ユーザ機器がMSC/VLR登録を実行するか否か、または、ネットワーク側が、PSドメインにおいて、ショート・メッセージ・サービスをユーザに提供するか否かに関して獲得された情報に従って、位置更新を開始するか否かを決定する。ユーザ機器がMSC/VLR登録を実行しないか、または、ネットワーク側が、PSドメインにおいて、ショート・メッセージ・サービスをユーザ機器に提供する場合、位置更新を開始しない。そうではない場合、対応する位置更新動作を開始するためにステップ48を実行する。
【0094】
ステップ48:第2のモビリティ管理ネットワーク・エレメントが、ユーザ機器が第1のモビリティ管理ネットワーク・エレメント側でMSC/VLR登録を実行すること、または、ネットワーク側が、PSドメインにおいて、ショート・メッセージ・サービスをユーザ機器に提供しないことを決定する場合、第2のモビリティ管理ネットワーク・エレメントは、位置更新動作を開始するために、位置更新要求をHSS/HLRに送信する。
【0095】
ステップ49:対応する位置更新要求を受信した後、HSS/HLRは、MSC/VLR登録を取り消す。
【0096】
ステップ410:第2のモビリティ管理ネットワーク・エレメントは、ユーザ機器がMSC/VLR登録を実行するか否か、または、ネットワーク側が、PSドメインにおいて、ショート・メッセージ・サービスをユーザ機器に提供するか否かに従って、ISRをアクティブ化すべきか否かを決定する。具体的には、ユーザ機器がMSC/VLR登録を実行するか、または、ネットワーク側が、PSドメインにおいて、ショート・メッセージ・サービスをユーザ機器に提供しない場合、第2のモビリティ管理ネットワーク・エレメントは、ISRをアクティブ化することなく、SGWは、第2のモビリティ管理ネットワーク・エレメントとのシグナリング相互作用を実行し、かつ、第1のモビリティ管理ネットワーク・エレメントとのシグナリング相互作用を実行することなく、それによって、第1のモビリティ管理ネットワーク・エレメント側でリソースを節約する。そうではない場合、すなわち、ユーザ機器がMSC/VLR登録を実行しないか、または、ネットワーク側が、PSドメインにおいて、ショート・メッセージ・サービスをユーザ機器に提供するとき、相応して、第2のモビリティ管理ネットワーク・エレメントは、ISRをアクティブ化することが必要である。
【0097】
ステップ410を実行することにより、ユーザ機器がMSC/VLR登録を実行しないか、または、ネットワーク側が、PSドメインにおいて、ショート・メッセージ・サービスをユーザ機器に提供するとき、MMEは、ISRをアクティブ化するために使用可能にされることがあり、それによって、ユーザ機器のシグナリングを削減する。ユーザ機器がMSC/VLR登録を実行するか、または、ネットワーク側が、PSドメインにおいて、ショート・メッセージ・サービスをユーザ機器に提供しないとき、MMEは、ISRをアクティブ化することなく、SGWは、第2のモビリティ管理ネットワーク・エレメントとのシグナリング相互作用を実行し、かつ、第1のモビリティ管理ネットワーク・エレメントとのシグナリング相互作用を実行することなく、それによって、SGWとSGSNとの間のシグナリング相互作用が削減され、同時に、SGSNがユーザを呼び出すことが回避され、それによって、GERAN/UTRANのページングリソースを節約する。
【0098】
実施形態1では、対応する位置更新手順は、ユーザ機器が第1のモビリティ管理ネットワーク・エレメント側でMSC/VLR登録を実行するか、または、ネットワーク側が、PSドメインにおいて、ショート・メッセージ・サービスをユーザ機器に提供しないときに限り、対応するMSC/VLR登録を取り消すように実行されることが実施される。ユーザ機器が第1のモビリティ管理ネットワーク・エレメント側でMSC/VLR登録を実行しない事例において、位置更新動作は、開始されることなく、それによって、シグナリング伝送を削減し、ネットワークリソースを節約する。
【0099】
(実施例2)
本実施形態では、(MMEのような)第2のモビリティ管理ネットワーク・エレメントは、ユーザ機器を通じて、(SGSNのような)第1のモビリティ管理ネットワーク・エレメント側でMSC/VLR登録を実行すべきか否か、または、ネットワーク側が、PSドメインにおいて、ショート・メッセージ・サービスをユーザ機器に提供するか否かを得て、ユーザ機器がMSC/VLR登録を実行するか否か、または、ネットワーク側が、PSドメインにおいて、ショート・メッセージ・サービスをユーザ機器に提供するか否かに従って、位置更新動作を開始するためにメッセージをHSS/HLRに送信すべきか否かを決定することが、一例として挙げられる。
図5Aおよび
図5Bに示されるように、対応する具体的な実施プロセスは、以下を含むことがある。
【0100】
ステップ51:ユーザ機器は、第1のモビリティ管理ネットワーク・エレメント側でRAU/アタッチ要求またはコンバインドRAU/アタッチ要求を開始する。
【0101】
ステップ52:第1のモビリティ管理ネットワーク・エレメントは、要求メッセージに従って、MSC/VLR登録を実行すべきか否か、または、ネットワーク側が、PSドメインにおいて、ショート・メッセージ・サービスをユーザ機器に提供するか否かを決定する。
【0102】
ステップ53:第1のモビリティ管理ネットワーク・エレメントは、RAU許可メッセージをユーザ機器に返送する。
【0103】
ステップ54:ユーザ機器は、MSC/VLRに登録するか否か、または、ネットワーク側が、PSドメインにおいて、ショート・メッセージ・サービスをユーザ機器に提供するか否かを決定する。
【0104】
このステップでは、MSC/VLRに登録すべきか否か、または、ネットワーク側が、PSドメインにおいて、ショート・メッセージ・サービスをユーザ機器に提供するか否かを決定する対応する方法は、限定されることなく、以下の方法のうちのいずれか1つを含むことがある。
【0105】
方法1:ユーザ機器がMSC/VLR登録を開始しない、または、MSC/VLRへの登録に成功しない場合、ユーザ機器は、MSC/VLRに登録しないこと、または、ネットワーク側が、PSドメインにおいて、ショート・メッセージ・サービスをユーザ機器に提供することが決定される。
【0106】
方法2:ユーザ機器は、コンバインドRAU/アタッチ要求を開始し、SMS限定を指示し、その後、ユーザ機器によって受信されたRAU許可メッセージが「SMS対応」を指示する場合、ユーザ機器がMSC/VLRに登録しないこと、または、ネットワーク側が、PSドメインにおいて、ショート・メッセージ・サービスをユーザ機器に提供することが決定される。
【0107】
ステップ55:ユーザ機器は、LTE側に移動し、第2のモビリティ管理ネットワーク・エレメントに対するTAU要求またはコンバインドTAU/LAU要求を開始し、ステップ54に従って決定され、ユーザ機器がMSC/VLRに登録するか否か、または、ネットワーク側が、PSドメインにおいて、ショート・メッセージ・サービスをユーザ機器に提供するか否かを指示する識別子を要求メッセージ中で搬送する。
【0108】
ステップ55を通じて、ユーザ機器は、対応する指示情報を第2のモビリティ管理ネットワーク・エレメントに送信することがある。具体的には、ユーザ機器は、指示情報として、ユーザ機器がMSC/VLRに登録するか否か、または、ネットワーク側が、PSドメインにおいて、ショート・メッセージ・サービスをユーザ機器に提供するか否かを使用し、この指示情報を第2のモビリティ・ネットワーク・エレメントに送信する。
【0109】
ステップ56:第2のモビリティ管理ネットワーク・エレメントは、TAU要求またはコンバインドTAU/LAU要求メッセージを受信し、要求メッセージ中で搬送され、ユーザ機器がMSC/VLRに登録するか否か、もしくは、ネットワーク側が、PSドメインにおいて、ショート・メッセージ・サービスをユーザ機器に提供するか否かを指示する識別子に従って、位置更新要求を開始すべきか否かを決定する。
【0110】
具体的には、第2のモビリティ管理ネットワーク・エレメントは、要求メッセージ中で搬送され、ユーザ機器がMSC/VLRに登録するか否かを指示する識別子に従って、ユーザ機器が第1のモビリティ管理ネットワーク・エレメント側でMSC/VLR登録を実行しないこと、または、ネットワーク側が、PSドメインにおいて、ショート・メッセージ・サービスをユーザ機器に提供することを決定した場合、第2のモビリティ管理ネットワーク・エレメントは、メッセージをHSS/HLRに送信することなく、すなわち、位置更新要求を開始しない。そうではない場合、対応する位置更新処理手順を開始するためにステップ57を実行する。
【0111】
ステップ57:第2のモビリティ管理ネットワーク・エレメントが、TAU要求またはコンバインドTAU/LAU要求メッセージが、ユーザ機器がMSC/VLRに登録するか否か、もしくは、ネットワーク側が、PSドメインにおいて、ショート・メッセージ・サービスをユーザ機器に提供するか否かを指示する識別子を搬送しないこと、または、TAU要求もしくはコンバインドTAU/LAU要求メッセージが、ユーザ機器がMSC/VLRに登録することを指示する識別子を搬送することを決定した場合、すなわち、第2のモビリティ管理ネットワーク・エレメントが、ユーザ機器がMSC/VLR登録を実行すること、もしくは、ネットワーク側が、PSドメインにおいて、ショート・メッセージ・サービスをユーザ機器に提供しないことを決定した場合、第2のモビリティ管理ネットワーク・エレメントは、位置更新動作を開始するために位置更新要求メッセージをHSS/HLRに送信する。
【0112】
ステップ58:HSS/HLRが第2のモビリティ管理ネットワーク・エレメントの位置更新要求を受信した後に、HSS/HLRは、MSC/VLRへのユーザ機器の登録を取り消し、SMSサービスの宛先ポイントとして(MMEのような)第2のモビリティ管理ネットワーク・エレメントを使用するので、SMSサービスは、ユーザ機器に送信されたSMSサービスをMSC/VLRに伝送するのではなく、第2のモビリティ管理ネットワーク・エレメントを通じてユーザ機器に送信され、それによって、第2のモビリティ管理ネットワーク・エレメントに移動するユーザ機器が第2のモビリティ管理ネットワーク・エレメントに基づいてSMSサービスを正常に実施し得ることを確実なものとする。
【0113】
実施形態2では、同様に、SMSサービスがユーザ機器に確実に伝送されることを確実なものとするために、対応する位置更新手続が、ユーザ機器がMSC/VLR登録を実行する、もしくは、ネットワーク側が、PSドメインにおいて、ショート・メッセージ・サービスをユーザ機器に提供しないときに限り実行されることが実施されることがある。ユーザ機器がMSC/VLR登録を実行しない、もしくは、ネットワーク側が、PSドメインにおいて、ショート・メッセージ・サービスをユーザ機器に提供する事例では、位置更新要求は、開始されることがなく、それによって、シグナリング伝送を削減し、通信ネットワークにおけるリソースを節約し、通信ネットワークの性能を改善する。
【0114】
(実施例3)
本実施形態では、具体的には、HSS/HLRがショート・メッセージ・サービング・ノードとしての(MMEのような)第2のモビリティ管理ネットワーク・エレメントの登録を取り消し、第2のモビリティ管理が位置更新動作を開始するためにメッセージをHSS/HLRに送信すべきか否かを決定するように、第2のモビリティ管理ネットワーク・エレメントに通知する実施方法が一例として挙げられる。
図6に示されるように、具体的な実施プロセスは、以下を含むことがある。
【0115】
ステップ61:ユーザ機器は、(SGSNのような)第1のモビリティ管理ネットワーク・エレメント側でコンバインドRAU/LAU要求を開始する。
【0116】
ステップ62:第1のモビリティ管理ネットワーク・エレメントは、要求メッセージに従って、MSC/VLR登録を実行すべきか否かを決定し、MSC/VLR登録が開始されない場合、ステップ68を実行し、MSC/VLR登録が開始される場合、ステップ63を実行する。
【0117】
ステップ63:第1のモビリティ管理ネットワーク・エレメントは、位置更新メッセージをMSC/VLRに送信する。
【0118】
ステップ61〜63は、単にユーザ機器がMSCに登録するための方法を提供し、本発明は、この方法に限定されることがなく、たとえば、ユーザ機器は、第1のモビリティ管理ネットワーク・エレメントを介することなく、位置更新要求をMSC/VLRに直接的に送信することがあることに注意すべきである。
【0119】
ステップ64:位置更新メッセージを受信した後、MSC/VLRは、位置更新要求をHSS/HLRに送信する。
【0120】
ステップ65:位置更新要求を受信した後、HSS/HLRは、ユーザ機器がMSC/VLR登録を実行することを決定し、ショート・メッセージ・サービング・ノードとしての第2のモビリティ管理ネットワーク・エレメントの登録を取り消す。
【0121】
ステップ66:HSS/HLRは、ショート・メッセージ・サービング・ノードとしての第2のモビリティ管理ネットワーク・エレメントの登録を取り消し、ショート・メッセージ・サービング・ノードとしての第2のモビリティ管理ネットワーク・エレメントの登録を取り消すためにメッセージを第2のモビリティ管理ネットワーク・エレメントに送信する。
【0122】
ステップ67:サービング・ノードとしての登録を取り消すメッセージを受信した後、第2のモビリティ管理ネットワーク・エレメントは、ローカルにユーザ機器のSMS登録を取り消し、SMSサービスを除くユーザ機器のPSサービスが第2のモビリティ管理ネットワーク・エレメントを通じてそれでもなお正常に実施され得ることを確実なものとするためにPSドメイン登録を留保する。
【0123】
ステップ68:HSS/HLRは、対応するユーザ機器がMSC/VLR登録を実行することをMSC/VLRおよび第1のモビリティ管理ネットワーク・エレメントに通知するために、位置更新肯定応答メッセージをMSC/VLRおよび第1のモビリティ管理ネットワーク・エレメントに返送し、すなわち、HSS/HLRは、SMSサービスの宛先ポイントとしてMSC/VLRを記録し、ユーザ機器は、MSC/VLRを通じてSMSサービスを実施する。
【0124】
ステップ69:第1のモビリティ管理ネットワーク・エレメントは、ルート・エリア更新許可メッセージをユーザ機器に送信し、この時点までに、ユーザ機器によって開始されたルート・エリア更新処理手順が完了する。
【0125】
ステップ610:ユーザ機器は、LTE側に移動し、第2のモビリティ管理ネットワーク・エレメントへの(コンバインド)トラッキング・エリア更新要求を開始し、ショート・メッセージだけが必要とされることを指示する。
【0126】
ステップ611:ユーザ機器によって開始された要求を受信した後、第2のモビリティ管理ネットワーク・エレメントは、ユーザ機器が「SMS限定」(ショート・メッセージだけが必要とされる)を指示することを決定し、PS(パケット交換、PS switch)加入データは、ショート・メッセージ・サービスを可能にし、そして、第2のモビリティ管理ネットワーク・エレメントがステップ66において送信されたメッセージを受信したか否かに従って、場合によっては、PS加入データがショート・メッセージを可能にするか否かと組み合わせて、メッセージをHSS/HLRに送信すべきか否かを決定する。
【0127】
具体的には、HSS/HLRがHSS/HLRとのショート・メッセージ・サービング・ノードとしての第2のモビリティ管理ネットワーク・エレメントの登録を取り消す場合、HSS/HLRは、PS加入データがショート・メッセージを実施することを可能にするか否かをさらに決定することがあり、PS加入データがショート・メッセージを実施することを許可する場合、このことは、ユーザ機器がMSC/VLR登録を実行することを指示する。本事例では、メッセージをHSS/HLRに送信し、ショート・メッセージ・サービング・ノードとして第2のモビリティ管理ネットワーク・エレメントを登録し、ユーザ機器のMSC/VLR登録を取り消すことが必要とされ、それによって、LTE側へ移動するユーザ機器が第2のモビリティ管理ネットワーク・エレメントとしての機能を果たすMMEを通じて、SMSサービスを実行し得ることを確実なものとする。そうではない場合、ユーザ機器がMSC/VLR登録を実行しないことを指示する。この事例では、メッセージをHSS/HLRに送信することが必要とされることなく、すなわち、位置更新要求を開始することが必要とされることなく、ユーザ機器は、MMEを通じてSMSサービスを直接的に実施することがある。
【0128】
ステップ611において行われた処理手順から分かるように、HSS/HLRがショート・メッセージ・サービング・ノードのユーザ機器の登録としての第2のモビリティ管理ネットワーク・エレメントの登録を取り消さない場合、すなわち、ユーザ機器がMSC/VLR登録を実行しない場合、位置更新手順は、開始されることがなく、それによって、ネットワーク内で伝送されるシグナリングを削減し、ネットワーク通信リソースを節約する。第2のモビリティ管理ネットワーク・エレメントがショート・メッセージ・サービング・ノードとしての第2のモビリティ管理ネットワーク・エレメントの登録を取り消す場合、すなわち、ユーザ機器がMSC/VLR登録を実行することが決定された場合、MMEに移動するユーザ機器のSMSサービスがMMEを通じて伝送され得ることを確実なものとするように、位置更新手順を開始し、ユーザ機器によって実行されたMSC/VLR登録を取り消し、SMSサービスの宛先ポイントとしてMMEを使用することが必要とされる。
【0129】
上記実施形態において提供された技術的解決手法を通じて、第2のモビリティ管理ネットワーク・エレメントは、第1のモビリティ管理ネットワーク・エレメントもしくはユーザ機器によって送信された指示情報に従って、HSS/HLRへの位置更新を開始すべきか否かを決定する。たとえば、ユーザ機器がMSC登録を実行しない場合、位置更新は、HSS/HLRに対して開始されず、その結果、HSS/HLRにおける第2のモビリティ管理ネットワーク・エレメントおよび第1のモビリティ管理ネットワーク・エレメントの2重登録が維持されることがあり、それによって、シグナリングを削減し、HSS/HLR負荷を低下させる効果を達成するように、第1のモビリティ管理ネットワーク・エレメントと、第2のモビリティ管理ネットワーク・エレメントと、HSS/HLRとの間の相互作用を削減する。相応して、ISRをアクティブ化すべきか否かのプロセスは、ISRが必要なときに限りアクティブ化されるように、対応する指示情報に従って柔軟にさらに制御されることがあり、それによって、通信システムにおけるシグナリング相互作用をできる限り削減し、通信システムのリソースを節約する。
【0130】
当業者は、上記実施形態による方法における手順の全部または一部が関連ハードウェアに命令するコンピュータプログラムによって達成されることがあることを理解すべきである。プログラムは、コンピュータ読み取り可能な記憶媒体に格納されることがある。プログラムが実行されるとき、上記実施形態による方法の手順が実行されることがある。記憶媒体は、磁気ディスク、光ディスク、リード・オンリー・メモリ(Read−Only Memory、ROM)、またはランダム・アクセス・メモリ(Random Access Memory、RAM)などでもよい。
【0131】
本発明の実施形態は、通信ネットワークにおけるシグナリング削減装置をさらに提供する。
図7Aから
図7Dに示されるように、この装置は、具体的には、以下の処理ユニット、
限定されることなく、メッセージをホーム加入者サーバHSS/HLRに送信すべきか否かを指示するために使用される指示情報、または、ISRをアクティブ化すべきか否かを指示するために使用される指示情報、または、メッセージをHSS/HLRに送信すべきか否か、および、ISRをアクティブ化すべきか否かを指示するために使用される指示情報、または、ユーザ機器が第3のモビリティ管理ネットワーク・エレメントに登録するか否かを指示するために使用される指示情報、または、ユーザ機器もしくは第1のモビリティ管理ネットワーク・エレメントのネットワーク側が、PSドメインにおいて、ショート・メッセージ・サービスをユーザ機器に提供すること、もしくは、ネットワーク側が、PSドメインにおいて、ショート・メッセージ・サービスをユーザ機器に提供しないことを指示するために使用される指示情報を含むことがある指示情報を受信するように構成されている指示情報受信ユニット71であり、メッセージをHSSもしくはHLRに送信することは、ユーザ機器が第2のモビリティ管理ネットワーク・エレメントを通じてSMSサービスを実施することがあるように、第2のモビリティ管理ネットワーク・エレメントとしてユーザ機器のSMSノードを登録するために使用されることがある、指示情報受信ユニット71と、
指示情報受信ユニット71によって受信された指示情報に従って、メッセージをHSSもしくはHLRに送信することと、ISRをアクティブ化しないこととのうちの少なくとも一方を実行するか、または、メッセージをHSSもしくはHLRに送信しないことと、ISRがアクティブ化されてもよいことを決定することとのうちの少なくとも一方を実行するかを決定するように構成されている動作実行処理ユニット72と、
を含むことがある。
【0132】
具体的には、動作実行処理ユニット72によって実行される動作は、具体的には、以下を含むことがある。
指示情報が、ユーザ機器が第3のモビリティ管理ネットワーク・エレメントに登録することを指示するために使用される指示情報であるとき、第2のモビリティ管理ネットワーク・エレメントによって、ISRをアクティブ化しないこと、または、メッセージをHSSもしくはHLRに送信することのうちの少なくとも一方を実行することを決定する。
あるいは、指示情報が、ユーザ機器が第3のモビリティ管理ネットワーク・エレメントに登録しないことを指示するために使用される指示情報であるとき、第2のモビリティ管理ネットワーク・エレメントによって、ISRをアクティブ化すること、または、メッセージをHSSもしくはHLRに送信しないことのうちの少なくとも一方が実行されてもよいことを決定する。
あるいは、指示情報が、ネットワーク側が、PSドメインにおいて、ショート・メッセージ・サービスをユーザ機器に提供することを指示するために使用される指示情報であるとき、第2のモビリティ管理ネットワーク・エレメントによって、ISRをアクティブ化すること、または、メッセージをHSSもしくはHLRに送信しないことのうちの少なくとも一方が実行されてもよいことを決定する。
あるいは、指示情報が、ネットワーク側が、PSドメインにおいて、ショート・メッセージ・サービスをユーザ機器に提供しないことを指示するため使用されるとき、第2のモビリティ管理ネットワーク・エレメントによって、ISRをアクティブ化しないこと、または、メッセージをHSSもしくはHLRに送信することのうちの少なくとも一方を実行することを決定する。
【0133】
場合によっては、
図7Bに示されるように、指示情報受信ユニット71は、具体的には、第1の指示情報受信ユニット711、または第2の指示情報受信ユニット712を含むことがある。
【0134】
第1の指示情報受信ユニット711は、第1のモビリティ管理ネットワーク・エレメントによって送信された指示情報を受信するように構成され、この指示情報は、ユーザ機器と通信されたメッセージに従って、ユーザ機器が第3のモビリティ管理ネットワーク・エレメントに登録するか否か、または、ネットワーク側が、PSドメインにおいて、ショート・メッセージ・サービスをユーザ機器に提供するか否かが決定された後に、決定結果に従って第1のモビリティ管理ネットワーク・エレメントによって決定される。第1の指示情報受信ユニット711は、具体的には、第1のモビリティ管理ネットワーク・エレメントによって送信されたコンテキスト応答メッセージを受信し、コンテキスト応答メッセージからコンテキスト応答メッセージ中で搬送された指示情報を獲得するように構成されることがある。第1のモビリティ管理ネットワーク・エレメントが、ユーザ機器が第3のモビリティ管理ネットワーク・エレメントに登録するか否か、または、ネットワーク側が、PSドメインにおいて、ショート・メッセージ・サービスをユーザ機器に提供するか否かを決定する対応する方法は、以下を含むことがある。
ユーザ機器がコンバインド・ルート更新RAUおよび位置更新LAUもしくはRAUを開始するとき、加入データがPS限定強制型もしくはPS限定使用可能型である場合、または、ユーザ機器がSMS限定を指示し、第1のモビリティ管理ネットワーク・エレメントがショート・メッセージ・サービスに対応する場合、第1のモビリティ管理ネットワーク・エレメントは、ユーザ機器が第3のモビリティ管理ネットワーク・エレメントに登録しないこと、もしくは、ネットワーク側が、PSドメインにおいて、ショート・メッセージ・サービスをユーザ機器に提供すること決定する。あるいは、ユーザ機器がRAUにおいて第1のモビリティ管理ネットワーク・エレメントに対して、ユーザ機器がLAUプロセスを実行するか否かを指示し、ユーザ機器がLAUプロセスを実行する場合、ユーザ機器が第3のモビリティ管理ネットワーク・エレメントに登録すること、もしくは、ネットワーク側が、PSドメインにおいて、ショート・メッセージ・サービスをユーザ機器に提供しないことが決定される。そうではない場合、ユーザ機器が第3のモビリティ管理ネットワーク・エレメントに登録しないこと、もしくは、ネットワーク側が、PSドメインにおいて、ショート・メッセージ・サービスをユーザ機器に提供することが決定される。あるいは、第1のモビリティ管理ネットワーク・エレメントは、ユーザ機器に送信されたメッセージ中で、ユーザ機器がショート・メッセージもしくはPS限定に対応することを指示し、第1のモビリティ管理ネットワーク・エレメントが、ユーザ機器が第3のモビリティ管理ネットワーク・エレメントに登録しないこと、もしくは、ネットワーク側が、PSドメインにおいて、ショート・メッセージ・サービスをユーザ機器に提供することを決定する。
【0135】
第2の指示情報受信ユニット712は、ユーザ機器によって送信された指示情報を受信するように構成され、この指示情報は、ユーザ機器が第3のモビリティ管理ネットワーク・エレメントに登録するか否か、もしくは、ネットワーク側が、PSドメインにおいて、ショート・メッセージ・サービスをユーザ機器に提供するか否かが決定された後に決定結果に従ってユーザ機器によって決定される。第2の指示情報受信ユニット712は、第2のモビリティ管理ネットワーク・エレメントに対して開始され、ユーザ機器によって送信されたTAU要求メッセージを受信し、TAU要求メッセージからTAU要求メッセージ中で搬送された指示情報を獲得する。ユーザ機器が、ユーザ機器が第3のモビリティ管理ネットワーク・エレメントに登録するか否か、もしくは、ネットワーク側が、PSドメインにおいて、ショート・メッセージ・サービスをユーザ機器に提供するか否かを決定する方法は、以下を含むことがある。
ユーザが第3のモビリティ管理ネットワーク・エレメントへの登録を開始しないか、または、第3のモビリティ管理ネットワーク・エレメントへの登録に成功しない場合、ユーザ機器は、第3のモビリティ管理ネットワーク・エレメントに登録しないことが決定される。あるいは、ユーザ機器がコンバインドRAUもしくはLAUを開始し、かつ、SMS限定を開始することが決定され、受信されたRAU許可RAU AcceptメッセージがSMS対応を指示する場合、ユーザ機器が第3のモビリティ管理ネットワーク・エレメントに登録しないこと、もしくは、ネットワーク側が、PSドメインにおいて、ショート・メッセージ・サービスをユーザ機器に提供することが決定される。
【0136】
第1の指示情報受信ユニット711および指示情報受信ユニット712では、ユーザ機器が第3のモビリティ管理ネットワーク・エレメントに登録する、もしくは、ネットワーク側が、PSドメインにおいて、ショート・メッセージ・サービスをユーザ機器に提供しないとき、対応する指示情報は、ISRをアクティブ化しないことと、メッセージをHSSもしくはHLRに送信することとのうちの少なくとも一方を実行することを第2のモビリティ管理ネットワーク・エレメントに命令するために使用され、または、ユーザ機器が第3のモビリティ管理ネットワーク・エレメントに登録すること、もしくは、ネットワーク側が、PSドメインにおいて、ショート・メッセージ・サービスをユーザ機器に提供しないことを指示するために使用される。ユーザ機器が第3のモビリティ管理ネットワーク・エレメントに登録しない、もしくは、ネットワーク側が、PSドメインにおいて、ショート・メッセージ・サービスをユーザ機器に提供する場合、対応する指示情報は、ISRがアクティブ化されてもよいことを決定することと、メッセージをHSSもしくはHLRに送信しないこととのうちの少なくとも一方を実行することを第2のモビリティ管理ネットワーク・エレメントに命令するために使用され、または、ユーザ機器が第3のモビリティ管理ネットワーク・エレメントに登録しないこと、もしくは、ネットワーク側が、PSドメインにおいて、ショート・メッセージ・サービスをユーザ機器に登録することを指示するために使用される。
【0137】
場合によっては、
図7Cに示されるように、動作実行処理ユニット72は、メッセージ送信処理ユニット721、またはISRアクティブ化ユニット722、またはメッセージ送信およびISRアクティブ化処理ユニット723を含む。
【0138】
メッセージ送信処理ユニット721は、指示情報受信ユニット71によって受信された指示情報がメッセージをHSSもしくはHLRに送信することを指示するために使用される場合、メッセージをHSSに送信し、対応する指示情報がメッセージをHSSもしくはHLRに送信しないことを指示する場合、メッセージをHSSもしくはHLRに送信しないように構成されている。対応する指示情報が、ユーザ機器が第3のモビリティ管理ネットワーク・エレメントに登録すること、もしくは、ネットワーク側が、PSドメインにおいて、ショート・メッセージ・サービスをユーザ機器に提供しないことを指示するために使用される場合、メッセージをHSSもしくはHLRに送信し、対応する指示情報が、ユーザ機器が第3のモビリティ管理ネットワーク・エレメントに登録しないこと、もしくは、ネットワーク側が、PSドメインにおいて、ショート・メッセージ・サービスをユーザ機器に提供することを指示するために使用される場合、メッセージをHSSもしくはHLRに送信しないように構成されている。
【0139】
ISRアクティブ化処理ユニット722は、指示情報受信ユニット71によって受信された指示情報が、ISRがアクティブ化されてもよいことを決定することを指示するために使用される場合、ISRをアクティブ化し、対応する指示情報がISRをアクティブ化しないことを指示するために使用される場合、ISRをアクティブ化しないように構成されている。SGWは、第2のモビリティ管理ネットワーク・エレメントとのシグナリング相互作用を実行するが、第1のモビリティ管理ネットワーク・エレメントとの相互作用を実行することなく、それによって、第1のモビリティ管理ネットワーク・エレメント側でリソースを節約する。対応する指示情報が、ユーザ機器が第3のモビリティ管理ネットワーク・エレメントに登録しないこと、もしくは、ネットワーク側が、PSドメインにおいて、ショート・メッセージ・サービスをユーザ機器に提供することを指示するために使用される場合、ISRをアクティブ化し、対応する指示情報が、ユーザ機器が第3のモビリティ管理ネットワーク・エレメントに登録すること、もしくは、ネットワーク側が、PSドメインにおいて、ショート・メッセージ・サービスをユーザ機器に提供しないことを指示するために使用される場合、ISRをアクティブ化しないように構成されている。
【0140】
メッセージ送信およびISRアクティブ化処理ユニット723は、指示情報受信ユニット71によって受信された指示情報がメッセージをHSSに送信し、ISRをアクティブ化しないことを指示するために使用される場合、メッセージをHSSもしくはHLRに送信し、ISRをアクティブ化しないように、そして、対応する指示情報がメッセージをHSSもしくはHLRに送信しないこと、および、ISRがアクティブ化されてもよいことを決定することを指示するために使用される場合、メッセージをHSSもしくはHLRに送信することなく、かつ、ISRをアクティブ化するように構成されている。対応する指示情報が、ユーザ機器が第3のモビリティ管理ネットワーク・エレメントに登録しないこと、もしくは、ネットワーク側が、PSドメインにおいて、ショート・ネッセージ・サービスをユーザ機器に提供することを指示するために使用される場合、メッセージをHSSもしくはHLRに送信することなく、かつ、ISRをアクティブ化するように、そして、対応する指示情報が、ユーザ機器が第3のモビリティ管理ネットワーク・エレメントに登録すること、もしくは、ネットワーク側が、PSドメインにおいて、ショート・メッセージ・サービスをユーザ機器に提供しないことを指示するために使用される場合、メッセージをHSSもしくはHLRに送信し、かつ、ISRをアクティブ化しないように構成されている。
【0141】
装置において、メッセージをHSS/HLRに送信することを実行するとき、装置は、第2のモビリティ管理ネットワーク・エレメントとしての機能を果たすMMEに配置されることがあり、対応する第1のモビリティ管理ネットワーク・エレメントは、SGSNを含み、第3のモビリティ管理ネットワーク・エレメントは、MSC/VLRを含む。あるいは、ISRをアクティブ化することを実行するとき、装置は、第2のモビリティ管理ネットワーク・エレメントのMMEもしくはSGSNに配置され、対応する第1のモビリティ管理ネットワーク・エレメントは、SGSNもしくはMMEを含み(具体的には、第2のモビリティ管理ネットワーク・エレメントがMMEである場合、第1のモビリティ管理ネットワーク・エレメントは、SGSNであり、第2のモビリティ管理ネットワーク・エレメントがSGSNである場合、第1のモビリティ管理ネットワーク・エレメントは、MMEであり)、第3のモビリティ管理ネットワーク・エレメントは、MSC/VLRを含む。
【0142】
場合によっては、指示情報受信ユニット71によって実行される処理手順および動作実行処理ユニット72によって実行される処理手順は、必ずしも連続した処理手順でなくてもよいので、
図7Dに示されるように、装置は、指示情報が受信された後、指示情報に従って対応するマークを設定するように構成されているマーク設定ユニット73をさらに含むことがある。マークは、メッセージをHSSもしくはHLRに送信しないことと、ISRをアクティブ化しないこととのうちの少なくとも一方を実行すべきか否か、または、メッセージをHSSもしくはHLRに送信しないことと、ISRがアクティブ化されてもよいことを決定することとのうちの少なくとも一方を実行すべきか否かを動作実行処理ユニット72に命令するために使用され、その結果、対応するマークが指示情報に従って設定される限り、動作実行処理ユニット72は、対応する動作を実行すべきか否かを決定するために必要とされたとき、マークに従って対応する決定動作を実行することがある。
【0143】
本発明の実施形態は、通信ネットワークにおける別のシグナリング削減装置をさらに提供する。
図7Eに示されるように、この装置は、
SMS登録を取り消すことに関してHSSもしくはHLRによって送信された通知を受信するように構成されている登録取消通知受信ユニット74と、
登録取消通知受信ユニット74によって受信された通知に従って、メッセージをHSSもしくはHLRに送信すること、および/または、ISRをアクティブ化しないことを決定するように構成され、場合によっては、登録取消通知受信ユニット74が通知を受信しない場合、メッセージをHSSもしくはHLRに送信しないことを決定し、および/または、ISRがアクティブ化されてもよいことを決定する動作実行ユニット75と、
を含む。
【0144】
相応して、HSS/HLRについて、登録取消通知受信ユニット74がSMS登録を取り消すことに関して通知を受信したことを決定する方法は、以下を含むことがある。ユーザ機器が第3のモビリティ管理ネットワーク・エレメント側に登録することを得た後、HSSもしくはHLRは、第2のモビリティ管理ネットワーク・エレメント側でSMS登録を取り消し、SMS登録を取り消すことに関する通知を第2のモビリティ管理ネットワーク・エレメントに送信し、その結果、第2のモビリティ管理ネットワーク・エレメント内の登録取消通知受信ユニット74は、この通知を受信することがある。第2のモビリティ管理ネットワーク・エレメントは、通知が受信されたか否かに従って、メッセージをHSSもしくはHLRに送信することを実行すべきか否か、および/または、ISRをアクティブ化すべきか否かを正しく選択することがあり、それ故に、ユーザ機器が第3のモビリティ・ネットワーク・エレメントに登録する事例に限り(この事例に限り、第2のモビリティ管理ネットワーク・エレメント上の登録取消通知受信ユニット74がSMS登録を取り消すことに関する通知を受信する可能性がある)、メッセージをHSSもしくはHLRに送信する、および/または、ISRをアクティブ化しない動作が実行されることが確実なものとされ、それによって、通信システムにおいて相互作用されるシグナリングを削減し、通信システムにおける通信リソースを節約する。
【0145】
本発明の実施形態は、ユーザ機器をさらに提供し、ユーザ機器の具体的な実施構成は、
図8に示され、ユーザ機器は、
指示情報を第2のモビリティ管理ネットワーク・エレメントに送信するように構成されている通知情報送信ユニット81を含む。対応する指示情報は、メッセージをHSSもしくはHLRに送信することと、ISRをアクティブ化しないこととのうちの少なくとも一方を指示するために、または、メッセージをHSSもしくはHLRに送信しないことと、ISRがアクティブ化されてもよいことを決定することとのうちの少なくとも一方を実行することを指示するために使用される。対応する指示情報送信ユニット81は、具体的には、限定されることなく、第2のモビリティ管理ネットワーク・エレメントに対して開始されたアクセス要求メッセージ中で指示情報を搬送し、アクセス要求メッセージを第2のモビリティ管理ネットワーク・エレメントに送信するように構成されることがある。
【0146】
ユーザ機器において、対応する指示情報は、限定されることなく、メッセージをHSSもしくはHLRに送信すること、または、メッセージをHSSもしくはHLRに送信しないことを指示するために使用される指示情報、または、ISRがアクティブ化されてもよいことを指示し、かつ、ISRをアクティブ化しないことを指示するために使用される指示情報、または、メッセージをHSSもしくはHLRに送信し、かつ、ISRをアクティブ化しないこと、または、メッセージをHSSもしくはHLRに送信することなく、かつ、ISRをアクティブ化することを指示するために使用される指示情報、または、ユーザ機器が第3のモビリティ管理ネットワーク・エレメントに登録すること、もしくは、ユーザ機器が第3のモビリティ管理ネットワーク・エレメントに登録しないこと指示するために使用される指示情報を含むことがある。
【0147】
場合によっては、ユーザ機器は、判断ユニット82および指示情報決定ユニット83をさらに含むことがある。
【0148】
判断ユニット82は、ユーザ機器が第3のモビリティ管理ネットワーク・エレメントに登録するか否かを決定するように構成されている。判断ユニットが、ユーザ機器が第3のモビリティ管理ネットワーク・エレメントに登録するか否かを決定する方法は、限定されることなく、以下を含むことがある。
【0149】
ユーザ機器が第3のモビリティ管理ネットワーク・エレメントへの登録を開始しない、もしくは、ユーザ機器が第3のモビリティ管理ネットワーク・エレメントに登録できなかった場合、ユーザ機器によって、ユーザ機器が第3のモビリティ管理ネットワーク・エレメントに登録しないこと、もしくは、ネットワーク側が、PSドメインにおいて、ショート・メッセージ・サービスをユーザ機器に提供することを決定する。
あるいは、ユーザ機器によって、ショート・メッセージが対応されていること、もしくは、ネットワーク側が、PSドメインにおいて、ショート・メッセージ・サービスをユーザ機器に提供することを指示するためにコンバインドRAUもしくはLAUを開始し、受信されたRAU許可RAU AcceptメッセージがSMS対応を指示する場合、ユーザ機器によって、ユーザ機器が第3のモビリティ管理ネットワーク・エレメントに登録しないこと、もしくは、ネットワーク側が、PSドメインにおいて、ショート・メッセージ・サービスをユーザに提供することを決定する。
【0150】
指示情報決定ユニット83は、指示情報を指示情報送信ユニット81に提供するように、ユーザ機器が第3のモビリティ管理ネットワーク・エレメントに登録するか否かに関する判断ユニット82の決定結果に従って対応する指示情報を決定するように構成されている。
【0151】
本実施形態では、ユーザ機器と通信している第2のモビリティ管理ネットワーク・エレメントは、
図7Aから
図7Dに示されるように、通信ネットワークにおけるシグナリング削減装置と共に配置されることがある。
【0152】
本発明の上記実施形態の実施は、HSS/HLRがMMEをショート・メッセージの宛先ポイントに設定するように、MMEがメッセージをHSS/HLRに正しく送信することを可能にすることがあり、その結果、ユーザがLTEに戻った後にショート・メッセージを正常に受信できることが確実なものとされ、さらに、MMEがメッセージを必要なときに限りHSS/HLRに送信することが確実なものとされ、それによって、MMEとHSS/HLRとの間のシグナリング相互作用を削減する。その上、MMEまたはSGSNのようなエンティティは、指示情報に従って正しくISRをさらにアクティブ化することがあり、それによって、通信システムにおける通信リソースを節約し、通信システムの通信性能を改善するように、SGWとSGNS/MMEとの間の不必要なシグナリング相互作用を回避する。
【0153】
以上の説明は、本発明の単なる例証的な実施方法であり、本発明の保護範囲を限定することは意図されていない。本発明において開示された技術的範囲内で当業者によって容易に行われることがある変形または置換は、当然、本発明の保護範囲に含まれるものとする。その結果、本発明の保護範囲は、当然、請求項の保護範囲に従うものとする。