(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B1)
(11)【特許番号】6033508
(24)【登録日】2016年11月4日
(45)【発行日】2016年11月30日
(54)【発明の名称】雲台
(51)【国際特許分類】
F16M 11/12 20060101AFI20161121BHJP
【FI】
F16M11/12
【請求項の数】49
【全頁数】23
(21)【出願番号】特願2016-534738(P2016-534738)
(86)(22)【出願日】2014年8月13日
(86)【国際出願番号】CN2014084273
(87)【国際公開番号】WO2016023192
(87)【国際公開日】20160218
【審査請求日】2016年5月26日
【早期審査対象出願】
(73)【特許権者】
【識別番号】513068816
【氏名又は名称】エスゼット ディージェイアイ テクノロジー カンパニー リミテッド
【氏名又は名称原語表記】SZ DJI TECHNOLOGY CO.,LTD
(74)【代理人】
【識別番号】100079108
【弁理士】
【氏名又は名称】稲葉 良幸
(74)【代理人】
【識別番号】100109346
【弁理士】
【氏名又は名称】大貫 敏史
(74)【代理人】
【識別番号】100117189
【弁理士】
【氏名又は名称】江口 昭彦
(74)【代理人】
【識別番号】100134120
【弁理士】
【氏名又は名称】内藤 和彦
(74)【代理人】
【識別番号】100108213
【弁理士】
【氏名又は名称】阿部 豊隆
(72)【発明者】
【氏名】ジョウ,リー
(72)【発明者】
【氏名】ジャオ,イエンチョン
【審査官】
加藤 信秀
(56)【参考文献】
【文献】
米国特許出願公開第2010/0079101(US,A1)
【文献】
米国特許第6068223(US,A)
【文献】
中国実用新案第203258324(CN,U)
【文献】
中国特許出願公開第101342700(CN,A)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
F16M 11/12
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
画像形成装置を載置するための雲台であって、
第1の支持フレームと、前記第1の支持フレームと枢着する第2の支持フレームと、前記第2の支持フレームと枢着する第3の支持フレームと、前記画像形成装置を支持するためのホルダアセンブリとを備え、
前記第1の支持フレームは、二本の第1の支柱と、二本のガイド柱と、二つの第1のディテント装置とを備え、
前記ガイド柱は、前記二本の第1の支柱とほぼ直交し、二本の前記ガイド柱は、前記第1のディテント装置を介して前記第1の支柱の長手方向に沿って移動可能であり、前記ホルダアセンブリは前記ガイド柱にスライド可能に設置される二つの第1の中継部材を備え、前記第3の支持フレームは、前記第2の支持フレームと接続される支柱と、前記支柱に移動可能に設置される接続板とを備える雲台において、
少なくとも一つの重心調整ユニットをさらに備え、前記少なくとも一つの重心調整ユニットは、前記第1の支柱上、二つの前記第1のディテント装置の間、及び接続板内の少なくとも1つの位置に設置され、少なくとも前記第1の支柱における前記ガイド柱の位置を、又は前記ガイド柱における前記第1の中継部材の位置を、又は前記接続板における前記支柱の位置を調整するためのものであることを特徴とする、雲台。
【請求項2】
前記少なくとも一つの重心調整ユニットは、第1の重心調整ユニットを備え、前記第1の重心調整ユニットは、前記第1の支柱に設置され、前記第1の支柱における前記ガイド柱の位置を調整するためのものであることを特徴とする、請求項1に記載の雲台。
【請求項3】
前記少なくとも一つの重心調整ユニットは、第2の重心調整ユニットを備え、前記第2の重心調整ユニットは、二つの前記第1のディテント装置の間に設置され、前記ガイド柱における前記第1の中継部材の位置を調整するためのものであることを特徴とする、請求項1に記載の雲台。
【請求項4】
前記少なくとも一つの重心調整ユニットは、第3の重心調整ユニットを備え、前記第3の重心調整ユニットは前記接続板内に設置され、前記接続板における前記支柱の位置を調整するためのものであることを特徴とする、請求項1に記載の雲台。
【請求項5】
前記少なくとも一つの重心調整ユニットは、第1の重心調整ユニットと第2の重心調整ユニットとを備え、前記第1の重心調整ユニットは、前記第1の支柱に設置され、前記第1の支柱における前記ガイド柱の位置を調整するためのものであり、前記第2の重心調整ユニットは、二つの前記第1のディテント装置の間に設置され、前記ガイド柱における前記第1の中継部材の位置を調整するためのものであることを特徴とする、請求項1に記載の雲台。
【請求項6】
前記少なくとも一つの重心調整ユニットは、第1の重心調整ユニットと第3の重心調整ユニットとを備え、前記第1の重心調整ユニットは、前記第1の支柱に設置され、前記第1の支柱における前記ガイド柱の位置を調整するためのものであり、前記第3の重心調整ユニットは前記接続板内に設置され、前記接続板における前記支柱の位置を調整するためのものであることを特徴とする、請求項1に記載の雲台。
【請求項7】
前記少なくとも一つの重心調整ユニットは、第2の重心調整ユニットと第3の重心調整ユニットとを備え、前記第2の重心調整ユニットは、二つの前記第1のディテント装置の間に設置され、前記ガイド柱における前記第1の中継部材の位置を調整するためのものであり、前記第3の重心調整ユニットは前記接続板内に設置され、前記接続板における前記支柱の位置を調整するためのものであることを特徴とする、請求項1に記載の雲台。
【請求項8】
前記少なくとも一つの重心調整ユニットは、第1の重心調整ユニットと、第2の重心調整ユニットと、第3の重心調整ユニットとを備え、前記第1の重心調整ユニットは、前記第1の支柱に設置され、前記第1の支柱における前記ガイド柱の位置を調整するためのものであり、前記第2の重心調整ユニットは、二つの前記第1のディテント装置の間に設置され、前記ガイド柱における前記第1の中継部材の位置を調整するためのものであり、前記第3の重心調整ユニットは前記接続板内に設置され、前記接続板における前記支柱の位置を調整するためのものであることを特徴とする、請求項1に記載の雲台。
【請求項9】
前記第1の重心調整ユニットは、二つの第1のスナップリングと、第1のリードスクリューとを備え、二つの前記第1のスナップリングは、それぞれ、一つの前記第1の支柱の両端に嵌設され、一つの前記第1のディテント装置は二つの前記第1のスナップリングの間に位置し、二つの前記第1のディテント装置は、共にカラーを備え、一つの前記カラーには、第1のねじ穴が開設されており、前記第1のリードスクリューは、前記第1のスナップリング内に嵌設されるとともに、前記第1のねじ穴と螺着することを特徴とする、請求項2、5、6及び8のいずれか1項に記載の雲台。
【請求項10】
前記第1の重心調整ユニットは、二つの第1の軸受けをさらに備え、二つの前記第1のスナップリングには、それぞれ第1の軸受け孔が開設されており、二つの前記第1の軸受け孔は、それぞれ前記第1の軸受けを収容するためのものであり、前記第1のリードスクリューの両端は、それぞれ二つの前記第1の軸受け内に収容されることを特徴とする、請求項9に記載の雲台。
【請求項11】
前記第1のリードスクリューの一端には、第1の回転取っ手が設けられていることを特徴とする、請求項10に記載の雲台。
【請求項12】
前記第1のリードスクリューの一端には、第1のリードスクリューを回転させるように駆動するための駆動モータが設けられていることを特徴とする、請求項10に記載の雲台。
【請求項13】
前記カラーには、係合孔と、前記係合孔の両側にそれぞれ設置される二つの収容部とが開設されており、前記係合孔の軸方向は前記収容部の軸方向とほぼ直交し、前記係合孔の形状及びサイズは、それぞれ前記第1の支柱の形状及びサイズに対応し、二本の前記第1の支柱は、それぞれ前記係合孔内に嵌設され、各前記収容部は、二本の前記ガイド柱がほぼ平行に設置されるように、それぞれ前記ガイド柱の一端を収容することに用いられ、前記第1のねじ穴の軸方向は前記収容部の軸方向とほぼ直交することを特徴とする、請求項9に記載の雲台。
【請求項14】
前記第1のディテント装置は、ロック部材をさらに備え、前記ロック部材を緩めるか締め付けることにより、前記第1の支柱における二本の前記ガイド柱の取り付け位置を調整することを特徴とする、請求項13に記載の雲台。
【請求項15】
前記ホルダアセンブリは、取付板と、前記取付板にスライド可能に設置される支持板と、押さえ装置とをさらに備え、前記取付板は前記第1の中継部材に固定され、前記支持板は前記取付板にスライド可能に設置され、前記押さえ装置は前記取付板の一側に設置され、前記押さえ装置は前記支持板を前記取付板に固定するためのものであることを特徴とする、請求項1に記載の雲台。
【請求項16】
前記第2の重心調整ユニットは、第2のリードスクリューと、前記第2のリードスクリューに回転移動可能に設置される第1の回転部材とを備え、前記第2のリードスクリューの両端は、それぞれ二つの前記第1のディテント装置に固定され、前記第1の回転部材は二つの前記第1の中継部材の間に設置され、且つ前記第2のリードスクリューと螺着することを特徴とする、請求項3、5、7及び8のいずれか1項に記載の雲台。
【請求項17】
二つの前記第1のディテント装置は、共にカラーを備え、二つの前記カラーの中央位置には、それぞれ固定穴が開設されており、前記第2のリードスクリューの両端は、それぞれ二つの前記固定穴内に固定されることを特徴とする、請求項16に記載の雲台。
【請求項18】
前記第1の回転部材は二つの前記第1の中継部材の内側壁に当接保持され、前記第1の回転部材の中心部には、ねじ穴が開設されており、前記第1の回転部材の前記ねじ穴は前記第2のリードスクリューと螺着することを特徴とする、請求項17に記載の雲台。
【請求項19】
前記第1の中継部材の各々は、対向して設置される第1の押さえブロックと第2の押さえブロックとを備え、前記第1の押さえブロックと前記第2の押さえブロックとの間に、二つの円形状のスロットが形成されており、前記ガイド柱は前記円形状のスロット内に挿入され、前記第1の押さえブロックと前記第2の押さえブロックには共に第1のねじが締め込まれ、前記第1のねじを締め付けることにより、前記第1の中継部材が前記ガイド柱に固定され、前記第1のねじを緩めることにより、前記第1の中継部材が前記ガイド柱を前記ガイド柱の長手方向に沿って摺動することを特徴とする、請求項1に記載の雲台。
【請求項20】
前記第1のねじのナットが第1のレンチに固定して設置されることを特徴とする、請求項19に記載の雲台。
【請求項21】
前記第2の支持フレームは、二本の第2の支柱と、第1の駆動装置と、二本の前記第2の支柱を接続する接続柱とを備え、二本の前記第2の支柱は前記接続柱とともにU字の構造を形成し、一本の前記第2の支柱は一本の前記第1の支柱の回転軸と枢着し、他の前記第2の支柱は前記第1の駆動装置を介して他の前記第1の支柱の回転軸と枢着することを特徴とする、請求項1に記載の雲台。
【請求項22】
前記第3の支持フレームは、第2の駆動装置をさらに備え、前記第2の駆動装置は前記第2の支柱に回転可能に接続され、前記第2の支持フレームを駆動するためのものであり、前記第2の駆動装置は前記支柱の一端に固定され、前記第2の駆動装置は前記接続柱に回転可能に接続され、前記第2の支持フレームを回転させるように駆動するためのものであり、前記支柱の他端は前記接続板に接続されることを特徴とする、請求項21に記載の雲台。
【請求項23】
前記雲台は駆動部と把持部とをさらに備え、前記駆動部はロータが前記接続板に接続され、ステータが前記把持部に固定されるブラシレスモータであり、前記駆動部は前記第3の支持フレームを回転させるように駆動するためのものであることを特徴とする、請求項22に記載の雲台。
【請求項24】
前記第3の重心調整ユニットは、第3のリードスクリューと、前記第3のリードスクリューに回転移動可能に設置される移動部材とを備え、前記接続板は、第1の底面を有し、前記第1の底面には、収容溝が開設されており、前記第3のリードスクリューは、前記収容溝の両側壁に嵌設され、前記移動部材は、第1の移動部と、前記第1の移動部と接続される第2の移動部とを備え、前記第1の移動部と前記第2の支持フレームとは固定接続され、前記第2の移動部には、第2のねじ穴が開設されており、前記第3のリードスクリューは前記第2のねじ穴を貫通するとともに、前記第2のねじ穴と螺着することを特徴とする、請求項4、6、7及び8のいずれか1項に記載の雲台。
【請求項25】
前記第3の重心調整ユニットは二つの第2の軸受けを備え、前記収容溝は、第1の外側壁を備え、二つの第2の軸受け中の一方の前記第2の軸受けが前記収容溝内に固定され、他方の前記第2の軸受けが前記第1の外側壁に固定され、前記第3のリードスクリューの一端は、前記第1の外側壁に収容される一つの第2の軸受けを貫通するとともに、前記収容溝に収容される他の第2の軸受け内に嵌設されることを特徴とする、請求項24に記載の雲台。
【請求項26】
前記第3のリードスクリューの一端には、第2の回転取っ手が設けられていることを特徴とする、請求項24に記載の雲台。
【請求項27】
前記第3のリードスクリューの一端には、第3のリードスクリューを回転させるように駆動するための駆動モータが設けられていることを特徴とする、請求項24に記載の雲台。
【請求項28】
画像形成装置を載置するための雲台であって、
第1の支持フレームを備え、前記第1の支持フレームは、二本の第1の支柱と、二本のガイド柱と、二つの第1のディテント装置とを備え、前記ガイド柱は、前記二本の第1の支柱とほぼ直交するように設置され、二本の前記ガイド柱は、前記第1のディテント装置を介して前記第1の支柱の長手方向に沿って移動可能であり、二本の前記ガイド柱は前記画像形成装置を載置するためのものである雲台において、
重心調整ユニットをさらに備え、前記重心調整ユニットは前記第1の支柱に設置され、少なくとも前記第1の支柱における前記ガイド柱の位置を調整するためのものであることを特徴とする、雲台。
【請求項29】
前記重心調整ユニットは、二つの第1のスナップリングと、第1のリードスクリューとを備え、二つの前記第1のスナップリングは、それぞれ、一つの前記第1の支柱の両端に嵌設され、一つの前記第1のディテント装置は二つの前記第1のスナップリングの間に位置し、二つの前記第1のディテント装置は、共にカラーを備え、一つの前記カラーには、第1のねじ穴が開設されており、前記第1のリードスクリューは、前記第1のスナップリング内に嵌設されるとともに、前記第1のねじ穴と螺着することを特徴とする、請求項28に記載の雲台。
【請求項30】
前記重心調整ユニットは、二つの第1の軸受けをさらに備え、二つの前記第1のスナップリングには、それぞれ第1の軸受け孔が開設されており、二つの前記第1の軸受け孔は、それぞれ前記第1の軸受けを収容するためのものであり、前記第1のリードスクリューの両端は、それぞれ二つの前記第1の軸受け内に収容されることを特徴とする、請求項29に記載の雲台。
【請求項31】
前記第1のリードスクリューの一端には、第1の回転取っ手が設けられていることを特徴とする、請求項30に記載の雲台。
【請求項32】
前記第1のリードスクリューの一端には、第1のリードスクリューを回転させるように駆動するための駆動モータが設けられていることを特徴とする、請求項30に記載の雲台。
【請求項33】
前記カラーには、係合孔と、前記係合孔の両側にそれぞれ設置される二つの収容部とが開設されており、前記係合孔の軸方向は前記収容部の軸方向とほぼ直交し、前記係合孔の形状及びサイズは、それぞれ前記第1の支柱の形状及びサイズに対応し、二本の前記第1の支柱は、それぞれ前記係合孔内に嵌設され、各前記収容部は、二本の前記ガイド柱がほぼ平行に設置されるように、それぞれ前記ガイド柱の一端を収容することに用いられ、前記第1のねじ穴の軸方向は前記収容部の軸方向とほぼ直交することを特徴とする、請求項29に記載の雲台。
【請求項34】
前記第1のディテント装置は、ロック部材をさらに備え、前記ロック部材を緩めるか締め付けることにより、前記第1の支柱における二本の前記ガイド柱の取り付け位置を調整することを特徴とする、請求項33に記載の雲台。
【請求項35】
前記雲台は、ホルダアセンブリをさらに備え、前記ホルダアセンブリは、取付板と、前記取付板にスライド可能に設置される支持板と、押さえ装置とをさらに備え、前記取付板は、前記ガイド柱にスライド可能に設置される二つの第1の中継部材に固定され、前記支持板は前記取付板にスライド可能に設置され、前記押さえ装置は前記取付板の一側に設置され、前記押さえ装置は前記支持板を前記取付板に固定するためのものであることを特徴とする、請求項28に記載の雲台。
【請求項36】
前記第1の中継部材の各々は、対向して設置される第1の押さえブロックと第2の押さえブロックとを備え、前記第1の押さえブロックと前記第2の押さえブロックとの間に二つの円形状のスロットが形成されており、前記ガイド柱は前記円形状のスロット内に挿入され、前記第1の押さえブロックと前記第2の押さえブロックには共に第1のねじが締め込まれ、前記第1のねじを締め付けることにより、前記第1の中継部材が前記ガイド柱に固定され、前記第1のねじを緩めることにより、前記第1の中継部材が前記ガイド柱を前記ガイド柱の長手方向に沿って摺動することを特徴とする、請求項35に記載の雲台。
【請求項37】
前記第1のねじのナットが第1のレンチに固定設置されることを特徴とする、請求項36に記載の雲台。
【請求項38】
画像形成装置を載置するための雲台であって、
第1の支持フレームと、ホルダアセンブリとを備え、前記第1の支持フレームは、二本の第1の支柱と、二本のガイド柱と、二つの第1のディテント装置とを備え、前記ガイド柱は前記二本の第1の支柱と直交するように設置され、二本の前記ガイド柱は、前記第1のディテント装置を介して前記第1の支柱の長手方向に沿って移動可能であり、二本の前記ガイド柱は前記画像形成装置を載置するためのものであり、前記ホルダアセンブリは、前記ガイド柱上の二つの第1の中継部材にスライド可能に設置される雲台において、
重心調整ユニットをさらに備え、前記重心調整ユニットは二つの前記第1のディテント装置の間に設置され、前記ガイド柱における前記第1の中継部材の位置を調整するためのものであることを特徴とする、雲台。
【請求項39】
前記ホルダアセンブリは、取付板と、前記取付板にスライド可能に設置される支持板と、押さえ装置とをさらに備え、前記取付板は前記第1の中継部材に固定され、前記支持板は前記取付板にスライド可能に設置され、前記押さえ装置は前記取付板の一側に設置され、前記押さえ装置は前記支持板を前記取付板に固定するためのものであることを特徴とする、請求項38に記載の雲台。
【請求項40】
前記重心調整ユニットは、リードスクリューと、前記リードスクリューに回転移動可能に設置される第1の回転部材とを備え、前記リードスクリューの両端は、それぞれ二つの前記第1のディテント装置に固定され、前記第1の回転部材は二つの前記第1の中継部材の間に設置され、且つ前記リードスクリューと螺着することを特徴とする、請求項38に記載の雲台。
【請求項41】
二つの前記第1のディテント装置は、共にカラーを備え、二つの前記カラーの中央位置には、それぞれ固定穴が開設されており、前記リードスクリューの両端は、それぞれ二つの前記固定穴内に固定されることを特徴とする、請求項40に記載の雲台。
【請求項42】
前記第1の回転部材は二つの前記第1の中継部材の内側壁に当接保持され、前記第1の回転部材の中心部には、ねじ穴が開設されており、前記第1の回転部材の前記ねじ穴は前記リードスクリューと螺着することを特徴とする、請求項40に記載の雲台。
【請求項43】
前記第1の中継部材の各々は、対向して設置される第1の押さえブロックと第2の押さえブロックとを備え、前記第1の押さえブロックと前記第2の押さえブロックとの間に二つの円形状のスロットが形成されており、前記ガイド柱は前記円形状のスロット内に挿入され、前記第1の押さえブロックと前記第2の押さえブロックには共に第1のねじが締め込まれ、前記第1のねじを締め付けることにより、前記第1の中継部材が前記ガイド柱に固定され、前記第1のねじを緩めることにより、前記第1の中継部材が前記ガイド柱を前記ガイド柱の長手方向に沿って摺動することを特徴とする、請求項38に記載の雲台。
【請求項44】
前記第1のねじのナットが第1のレンチに固定設置されることを特徴とする、請求項43に記載の雲台。
【請求項45】
画像形成装置を載置するための雲台であって、
第1の支持フレームと、前記第1の支持フレームと枢着する第2の支持フレームと、前記第2の支持フレームと枢着する第3の支持フレームとを備え、前記第3の支持フレームは、前記第2の支持フレームと接続される支柱と、前記支柱に移動可能に設置される接続板とを備える雲台において、
重心調整ユニットをさらに備え、前記重心調整ユニットは前記接続板内に設置され、前記支柱の前記接続板における位置を調整するためのものであることを特徴とする、雲台。
【請求項46】
前記重心調整ユニットは、リードスクリューと、前記リードスクリューに回転移動可能に設置される移動部材とを備え、前記接続板は、第1の底面を有し、前記第1の底面には、収容溝が開設されており、前記リードスクリューは、前記収容溝の両側壁に嵌設され、前記移動部材は、第1の移動部と、前記第1の移動部と接続される第2の移動部とを備え、前記第1の移動部と前記第2の支持フレームとは固定接続され、前記第2の移動部には、ねじ穴が開設されており、前記リードスクリューは前記ねじ穴を貫通するとともに、前記ねじ穴と螺着することを特徴とする、請求項45に記載の雲台。
【請求項47】
前記重心調整ユニットは二つの軸受けを備え、前記収容溝は、第1の外側壁を備え、二つの軸受け中の一方の前記軸受けが前記収容溝内に固定され、他方の前記軸受けが前記第1の外側壁に固定され、前記リードスクリューの一端は前記第1の外側壁に収容される一つの軸受けを貫通するとともに、前記収容溝に収容される他の軸受け内に嵌設されることを特徴とする、請求項46に記載の雲台。
【請求項48】
前記リードスクリューの一端には、第2の回転取っ手が設けられていることを特徴とする、請求項47に記載の雲台。
【請求項49】
前記リードスクリューの一端には、前記リードスクリューを回転させるように駆動するための駆動モータが設けられていることを特徴とする、請求項47に記載の雲台。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、撮影設備分野に関し、特に雲台に関する。
【背景技術】
【0002】
雲台はビデオカメラを取り付けるために用いられる支持テーブルであり、ビデオカメラは雲台に設置される。雲台を調整することによって、ビデオカメラのレンズを調整し、目標を正確に撮影することが実現される。前記雲台は、様々なタイプの異なるビデオカメラ又はレンズに対応することができ、雲台は各軸の重心を調整することができる。しかし、従来の重心を調整する構造は、雲台構造の相対変位により重心を調整するものであるので、構造体はほとんど重量負荷が大きいため、構造体間の静止摩擦力が大きく、相対移動が困難であった。そして、相対変位量が小さい場合であっても、重心への影響も非常に大きいので、重心調整が困難であった。
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0003】
本発明の目的は、重心のバランスが取れるように迅速に調整することができる雲台を提供することにある。
【課題を解決するための手段】
【0004】
本発明の実施例は下記のように実現される。画像形成装置を載置するための雲台であって、第1の支持フレームと、前記第1の支持フレームと枢着する第2の支持フレームと、前記第2の支持フレームと枢着する第3の支持フレームと、ホルダアセンブリとを備え、前記第1の支持フレームは、二本の第1の支柱と、二本のガイド柱と、二つの第1のディテント装置とを備え、前記ガイド柱は前記二本の第1の支柱と直交するように設置され、二本の前記ガイド柱は、前記第1のディテント装置を介して前記第1の支柱の長手方向に沿って移動可能であり、二本の前記ガイド柱は前記画像形成装置を載置するためのものであり、前記ホルダアセンブリは、前記ガイド柱上の二つの第1の中継部材にスライド可能に設置され、前記第3の支持フレームは、前記第2の支持フレームと接続される支柱と、前記支柱に移動可能に設置される接続板とを備える雲台において、少なくとも一つの重心調整ユニットをさらに備え、前記少なくとも一つの重心調整ユニットは、前記第1の支柱上、二つの前記第1のディテント装置の間、及び接続板内の少なくとも1つの位置に設置され、少なくとも前記第1の支柱における前記ガイド柱の位置を、又は前記ガイド柱における前記第1の中継部材の位置を、又は前記接続板における前記支柱の位置を調整することに用いられる、雲台である。
【0005】
その中で、前記少なくとも一つの重心調整ユニットは、第1の重心調整ユニットを備え、前記第1の重心調整ユニットは、前記第1の支柱に設置され、前記第1の支柱における前記ガイド柱の位置を調整するためのものである。
【0006】
その中で、前記少なくとも一つの重心調整ユニットは、第2の重心調整ユニットを備え、前記第2の重心調整ユニットは、二つの前記第1のディテント装置の間に設置され、前記ガイド柱における前記第1の中継部材の位置を調整するためのものである。
【0007】
その中で、前記少なくとも一つの重心調整ユニットは、第3の重心調整ユニットを備え、前記第3の重心調整ユニットは前記接続板内に設置され、前記接続板における前記支柱の位置を調整するためのものである。
【0008】
その中で、前記少なくとも一つの重心調整ユニットは、第1の重心調整ユニットと第2の重心調整ユニットとを備え、前記第1の重心調整ユニットは、前記第1の支柱に設置され、前記第1の支柱における前記ガイド柱の位置を調整するためのものであり、前記第2の重心調整ユニットは、二つの前記第1のディテント装置の間に設置され、前記ガイド柱における前記第1の中継部材の位置を調整するためのものである。
【0009】
その中で、前記少なくとも一つの重心調整ユニットは、第1の重心調整ユニットと第3の重心調整ユニットとを備え、前記第1の重心調整ユニットは、前記第1の支柱に設置され、前記第1の支柱における前記ガイド柱の位置を調整するためのものであり、前記第3の重心調整ユニットは前記接続板内に設置され、前記接続板における前記支柱の位置を調整するためのものである。
【0010】
その中で、前記少なくとも一つの重心調整ユニットは、第2の重心調整ユニットと第3の重心調整ユニットとを備え、前記第2の重心調整ユニットは、二つの前記第1のディテント装置の間に設置され、前記ガイド柱における前記第1の中継部材の位置を調整するためのものであり、前記第3の重心調整ユニットは前記接続板内に設置され、前記接続板における前記支柱の位置を調整するためのものである。
【0011】
その中で、前記少なくとも一つの重心調整ユニットは、第1の重心調整ユニットと、第2の重心調整ユニットと、第3の重心調整ユニットとを備え、前記第1の重心調整ユニットは、前記第1の支柱に設置され、前記第1の支柱における前記ガイド柱の位置を調整するためのものであり、前記第2の重心調整ユニットは、二つの前記第1のディテント装置の間に設置され、前記ガイド柱における前記第1の中継部材の位置を調整するためのものであり、前記第3の重心調整ユニットは前記接続板内に設置され、前記接続板における前記支柱の位置を調整するためのものである。
【0012】
その中で、前記第1の重心調整ユニットは、二つの第1のスナップリングと、第1のリードスクリューとを備え、二つの前記第1のスナップリングは、それぞれ、一つの前記第1の支柱の両端に嵌設され、一つの前記第1のディテント装置は二つの前記第1のスナップリングの間に位置し、二つの前記第1のディテント装置は、共にカラーを備え、一つの前記カラーには、第1のねじ穴が開設されており、前記第1のリードスクリューは、前記第1のスナップリング内に嵌設されるとともに、前記第1のねじ穴と螺着する。
【0013】
その中で、前記第1の重心調整ユニットは、二つの第1の軸受けをさらに備え、二つの前記第1のスナップリングには、それぞれ第1の軸受け孔が開設されており、二つの前記第1の軸受け孔は、それぞれ前記第1の軸受けを収容するためのものであり、前記第1のリードスクリューの両端は、それぞれ二つの前記第1の軸受け内に収容される。
【0014】
その中で、前記第1のリードスクリューの一端には、第1の回転取っ手が設けられている。
【0015】
その中で、前記第1のリードスクリューの一端には、第1のリードスクリューを回転させるように駆動するための駆動モータが設けられている。
【0016】
その中で、前記カラーには、係合孔と、前記係合孔の両側にそれぞれ設置される二つの収容部とが開設されており、前記係合孔の軸方向は前記収容部の軸方向とほぼ直交し、前記係合孔の形状及びサイズは、それぞれ前記第1の支柱の形状及びサイズに対応し、二本の前記第1の支柱は、それぞれ前記係合孔内に嵌設され、各前記収容部は、二本の前記ガイド柱がほぼ平行に設置されるように、それぞれ前記ガイド柱の一端を収容することに用いられ、前記第1のねじ穴の軸方向は前記収容部の軸方向とほぼ直交する。
【0017】
その中で、前記第1のディテント装置は、ロック部材をさらに備え、前記ロック部材を緩めるか締め付けることにより、前記第1の支柱における二本の前記ガイド柱の取り付け位置を調整する。
【0018】
その中で、前記ホルダアセンブリは、取付板と、前記取付板にスライド可能に設置される支持板と、押さえ装置とをさらに備え、前記取付板は前記第1の中継部材に固定され、前記支持板は前記取付板にスライド可能に設置され、前記押さえ装置は前記取付板の一側に設置され、前記押さえ装置は前記支持板を前記取付板に固定するためのものである。
【0019】
その中で、前記第2の重心調整ユニットは、第2のリードスクリューと、前記第2のリードスクリューに回転移動可能に設置される第1の回転部材とを備え、前記第2のリードスクリューの両端は、それぞれ二つの前記第1のディテント装置に固定され、前記第1の回転部材は二つの前記第1の中継部材の間に設置され、且つ前記第2のリードスクリューと螺着する。
【0020】
その中で、二つの前記カラーの中央位置には、それぞれ固定穴が開設されており、前記第2のリードスクリューの両端は、それぞれ二つの前記固定穴内に固定される。
【0021】
その中で、前記第1の回転部材は二つの前記第1の中継部材の内側壁に当接保持され、前記第1の回転部材の中心部には、ねじ穴が開設されており、前記第1の回転部材の前記ねじ穴は前記第2のリードスクリューと螺着する。
【0022】
その中で、前記第1の中継部材の各々は、対向して設置される第1の押さえブロックと第2の押さえブロックとを備え、前記第1の押さえブロックと前記第2の押さえブロックとの間に二つの円形状のスロットが形成されており、前記ガイド柱は前記円形状のスロット内に挿入され、前記第1の押さえブロックと前記第2の押さえブロックには共に第1のねじが締め込まれ、前記第1のねじを締め付けることにより、前記第1の中継部材が前記ガイド柱に固定され、前記第1のねじを緩めることにより、前記第1の中継部材が前記ガイド柱を前記ガイド柱の長手方向に沿って摺動する。
【0023】
その中で、前記第1のねじのナットが第1のレンチに固定設置される。
【0024】
その中で、前記第2の支持フレームは、二本の第2の支柱と、第1の駆動装置と、二本の前記第2の支柱を接続する接続柱とを備え、二本の前記第2の支柱は前記接続柱とともにU字の構造を形成し、一本の前記第2の支柱は一本の前記第1の支柱の回転軸と枢着し、他の前記第2の支柱は前記第1の駆動装置を介して他の前記第1の支柱の回転軸と枢着する。
【0025】
その中で、前記第3の支持フレームは、第2の駆動装置をさらに備え、前記第2の駆動装置は前記第2の支柱に回転可能に接続され、前記第2の支持フレームを駆動するためのものであり、前記第2の駆動装置は前記支柱の一端に固定され、前記第2の駆動装置は前記接続柱に回転可能に接続され、前記第2の支持フレームを回転させるように駆動するためのものであり、前記支柱の他端は前記接続板に接続される。
【0026】
その中で、前記雲台は駆動部と把持部とをさらに備え、前記駆動部はロータが前記接続板に接続され、ステータが前記把持部に固定されるブラシレスモータであり、前記駆動部は前記第3の支持フレームを回転させるように駆動するためのものである。
【0027】
その中で、前記第3の重心調整ユニットは、第3のリードスクリューと、前記第3のリードスクリューに回転移動可能に設置される移動部材とを備え、前記接続板は、第1の底面を有し、前記第1の底面には、収容溝が開設されており、前記第3のリードスクリューは、前記収容溝の両側壁に嵌設され、前記移動部材は、第1の移動部と、前記第1の移動部と接続される第2の移動部とを備え、前記第1の移動部と前記第2の支持フレームとは固定接続され、前記第2の移動部には、第2のねじ穴が開設されており、前記第3のリードスクリューは前記第2のねじ穴を貫通するとともに、前記第2のねじ穴と螺着する。
【0028】
その中で、前記第3の重心調整ユニットは二つの第2の軸受けを備え、前記収容溝は、第1の外側壁を備え、二つの第2の軸受け中の一方の前記第2の軸受けが前記収容溝内に固定され、他方の前記第2の軸受けが前記第1の外側壁に固定され、前記第2のリードスクリューの一端は、前記第1の外側壁に収容される一つの第2の軸受けを貫通するとともに、前記収容溝に収容される他の第2の軸受け内に嵌設される。
【0029】
その中で、前記第3のリードスクリューの一端には、第2の回転取っ手が設けられている。
【0030】
その中で、前記第3のリードスクリューの一端には、第3のリードスクリューを回転させるように駆動するための駆動モータが設けられている。
【0031】
本発明の実施例は下記のように実現される。画像形成装置を載置するための雲台であって、第1の支持フレームを備え、前記第1の支持フレームは、二本の第1の支柱と、二本のガイド柱と、二つの第1のディテント装置とを備え、前記ガイド柱は、前記二本の第1の支柱とほぼ直交するように設置され、二本の前記ガイド柱は、前記第1のディテント装置を介して前記第1の支柱の長手方向に沿って移動可能であり、二本の前記ガイド柱は前記画像形成装置を載置するためのものである雲台において、重心調整ユニットをさらに備え、前記重心調整ユニットは前記第1の支柱に設置され、少なくとも前記第1の支柱における前記ガイド柱の位置を調整するためのものである、雲台である。
【0032】
その中で、前記重心調整ユニットは、二つの第1のスナップリングと、第1のリードスクリューとを備え、二つの前記第1のスナップリングは、それぞれ、一つの前記第1の支柱の両端に嵌設され、一つの前記第1のディテント装置は二つの前記第1のスナップリングの間に位置し、二つの前記第1のディテント装置は、共にカラーを備え、一つの前記カラーには、第1のねじ穴が開設されており、前記第1のリードスクリューは、前記第1のスナップリング内に嵌設されるとともに、前記第1のねじ穴と螺着する。
【0033】
その中で、前記重心調整ユニットは、二つの第1の軸受けをさらに備え、二つの前記第1のスナップリングには、それぞれ第1の軸受け孔が開設されており、二つの前記第1の軸受け孔は、それぞれ前記第1の軸受けを収容するためのものであり、前記第1のリードスクリューの両端は、それぞれ二つの前記第1の軸受け内に収容される。
【0034】
その中で、前記第1のリードスクリューの一端には、第1の回転取っ手が設けられている。
【0035】
その中で、前記第1のリードスクリューの一端には、第1のリードスクリューを回転させるように駆動するための駆動モータが設けられている。
【0036】
その中で、前記カラーには、係合孔と、前記係合孔の両側にそれぞれ設置される二つの収容部とが開設されており、前記係合孔の軸方向は前記収容部の軸方向とほぼ直交し、前記係合孔の形状及びサイズは、それぞれ前記第1の支柱の形状及びサイズに対応し、二本の前記第1の支柱は、それぞれ前記係合孔内に嵌設され、各前記収容部は、二本の前記ガイド柱がほぼ平行に設置されるように、それぞれ前記ガイド柱の一端を収容することに用いられ、前記第1のねじ穴の軸方向は前記収容部の軸方向とほぼ直交する。
【0037】
その中で、前記第1のディテント装置は、ロック部材をさらに備え、前記ロック部材を緩めるか締め付けることにより、前記第1の支柱における二本の前記ガイド柱の取り付け位置を調整する。
【0038】
その中で、前記雲台は、ホルダアセンブリをさらに備え、前記ホルダアセンブリは、取付板と、前記取付板にスライド可能に設置される支持板と、押さえ装置とをさらに備え、前記取付板は前記第1の中継部材に固定され、前記支持板は前記取付板にスライド可能に設置され、前記押さえ装置は前記取付板の一側に設置され、前記押さえ装置は前記支持板を前記取付板に固定するためのものである。
【0039】
その中で、前記第1の中継部材の各々は、対向して設置される第1の押さえブロックと第2の押さえブロックとを備え、前記第1の押さえブロックと前記第2の押さえブロックとの間に二つの円形状のスロットが形成されており、前記ガイド柱は前記円形状のスロット内に挿入され、前記第1の押さえブロックと前記第2の押さえブロックには共に第1のねじが締め込まれて、前記第1のねじを締め付けることにより、前記第1の中継部材が前記ガイド柱に固定され、前記第1のねじを緩めることにより、前記第1の中継部材が前記ガイド柱を前記ガイド柱の長手方向に沿って摺動する。
【0040】
その中で、前記第1のねじのナットが第1のレンチに固定設置される。
【0041】
本発明の実施例は下記のように実現される。画像形成装置を載置するための雲台であって、第1の支持フレームと、ホルダアセンブリとを備え、前記第1の支持フレームは、二本の第1の支柱と、二本のガイド柱と、二つの第1のディテント装置とを備え、前記ガイド柱は前記二本の第1の支柱と直交するように設置され、二本の前記ガイド柱は、前記第1のディテント装置を介して前記第1の支柱の長手方向に沿って移動可能であり、二本の前記ガイド柱は前記画像形成装置を載置するためのものであり、前記ホルダアセンブリは、前記ガイド柱上の二つの第1の中継部材にスライド可能に設置される雲台において、重心調整ユニットをさらに備え、前記重心調整ユニットは二つの前記第1のディテント装置の間に設置され、前記第1の中継部材の前記ガイド柱における位置を調整するためのものである、雲台である。
【0042】
その中で、前記ホルダアセンブリは、取付板と、前記取付板にスライド可能に設置される支持板と、押さえ装置とをさらに備え、前記取付板は前記第1の中継部材に固定され、前記支持板は前記取付板にスライド可能に設置され、前記押さえ装置は前記取付板の一側に設置され、前記押さえ装置は前記支持板を前記取付板に固定するためのものである。
【0043】
その中で、前記重心調整ユニットは、リードスクリューと、前記リードスクリューに回転移動可能に設置される第1の回転部材とを備え、前記リードスクリューの両端は、それぞれ二つの前記第1のディテント装置に固定され、前記第1の回転部材は二つの前記第1の中継部材の間に設置され、前記リードスクリューと螺着する。
【0044】
その中で、二つの前記カラーの中央位置には、それぞれ固定穴が開設されており、前記リードスクリューの両端は、それぞれ二つの前記固定穴内に固定される。
【0045】
その中で、前記第1の回転部材は二つの前記第1の中継部材の内側壁に当接保持され、前記第1の回転部材の中心部には、ねじ穴が開設されており、前記第1の回転部材の前記ねじ穴と前記リードスクリューとは螺着する。
【0046】
その中で、前記第1の中継部材の各々は、対向して設置される第1の押さえブロックと第2の押さえブロックとを備え、前記第1の押さえブロックと前記第2の押さえブロックとの間に二つの円形状のスロットが形成されており、前記ガイド柱は前記円形状のスロット内に挿入され、前記第1の押さえブロックと前記第2の押さえブロックには共に第1のねじが締め込まれ、前記第1のねじを締め付けることにより、前記第1の中継部材が前記ガイド柱に固定され、前記第1のねじを緩めることにより、前記第1の中継部材が前記ガイド柱を前記ガイド柱の長手方向に沿って摺動する。
【0047】
その中で、前記第1のねじのナットが第1のレンチに固定設置される。
【0048】
本発明の実施例は下記のように実現される。画像形成装置を載置するための雲台であって、第1の支持フレームと、前記第1の支持フレームと枢着する第2の支持フレームと、前記第2の支持フレームと枢着する第3の支持フレームとを備え、前記第3の支持フレームは、前記第2の支持フレームと接続される支柱と、前記支柱に移動可能に設置される接続板とを備える雲台において、重心調整ユニットをさらに備え、前記重心調整ユニットは前記接続板内に設置され、前記支柱の前記接続板における位置を調整するためのものである、雲台である。
【0049】
その中で、前記重心調整ユニットは、リードスクリューと、前記リードスクリューに回転移動可能に設置される移動部材とを備え、前記接続板は、第1の底面を有し、前記第1の底面には、収容溝が開設されており、前記リードスクリューは、前記収容溝の両側壁に嵌設され、前記移動部材は、第1の移動部と、前記第1の移動部と接続される第2の移動部とを備え、前記第1の移動部と前記第2の支持フレームとは固定接続され、前記第2の移動部には、ねじ穴が開設されており、前記リードスクリューは前記ねじ穴を貫通するとともに、前記ねじ穴と螺着する。
【0050】
その中で、前記重心調整ユニットは二つの軸受けを備え、前記収容溝は、第1の外側壁を備え、二つの軸受け中の一方の前記軸受けが前記収容溝内に固定され、他方の前記軸受けが前記第1の外側壁に固定され、前記リードスクリューの一端は前記第1の外側壁に収容される一つの軸受けを貫通するとともに、前記収容溝に収容される他の軸受け内に嵌設される。
【0051】
その中で、前記リードスクリューの一端には、第2の回転取っ手が設けられている。
【0052】
その中で、前記リードスクリューの一端には、前記リードスクリューを回転させるように駆動するための駆動モータが設けられている。
【発明の効果】
【0053】
従来技術に対して、本発明の前記雲台は、少なくとも一つの重心調整ユニットをさらに備え、前記少なくとも一つの重心調整ユニットは、前記第1の支柱上、二つの前記第1のディテント装置の間、及び接続板内の少なくとも1つの位置に設置され、少なくとも前記第1の支柱における前記ガイド柱の位置を、又は前記ガイド柱における前記第1の中継部材の位置を、又は前記接続板における前記支柱の位置を調整するためのものである。前記雲台は前記少なくとも一つの重心調整ユニットにより前記雲台の重心を調整することができる。
【図面の簡単な説明】
【0054】
【
図1】
図1は、本発明が提供する雲台の組立斜視図である。
【
図2】
図2は、
図1における第1の支持フレーム、ホルダアセンブリと重心調整ユニットとの間の組立斜視図である。
【
図3】
図3は、
図2における第1の支柱と第1の重心調整ユニットとの間の組立斜視図である。
【
図4】
図4は、
図3における第1の支柱と第1の重心調整ユニットとの間の別の視角からの分解斜視図である。
【
図5】
図5は、
図2における第1の支持フレーム、ホルダアセンブリと重心調整ユニットとの間の別の視角からの分解斜視図である。
【
図6】
図6は、
図1における第3の支持フレームと第3の重心調整ユニットとの間の組立斜視図である。
【
図7】
図7は、
図6における第3の支持フレームと第3の重心調整ユニットの分解斜視図である。
【
図8】
図8は、
図7における第3の支持フレームと第3の重心調整ユニットとの間の別の視角からの模式斜視図である。
【発明を実施するための形態】
【0055】
以下に、本発明の実施例における添付図面を参照しながら、本発明の実施例における技術方案について明確かつ完全に説明する。説明される実施例は本発明の実施例の一部に過ぎず、すべての実施例ではないことが明らかである。当業者が創造的な作業をすることなく、本発明の実施例に基づいて得られたすべての他の実施例は、いずれも本発明の保護範囲に属するものである。
【0056】
以下、具体的な実施の形態に合わせて本発明の実現について詳しく説明する。
【0057】
図1〜
図2を合わせて参照する。本発明が提供する雲台100は画像形成装置200(
図9に示す)を載置するためのものである。前記画像形成装置200はカメラ、ビデオカメラ又はレンズ等であってもよい。
【0058】
前記雲台100は、第1の支持フレーム10と、前記第1の支持フレーム10に移動可能に設置されるホルダアセンブリ20と、前記第1の支持フレーム10と枢着し、前記第1の支持フレーム10を回転させるように駆動できる第2の支持フレーム40と、前記第2の支持フレーム40と枢着し、前記第2の支持フレーム40を回転させるように駆動できる第3の支持フレーム40aと、前記第3の支持フレーム40aを回転させるように駆動する駆動部40bと、把持部60と、三つの重心調整ユニットとを備える。
【0059】
前記第1の支持フレーム10は、二本の第1の支柱11と、二本のガイド柱12と、二つの第1のディテント装置13とを備える。二本の前記ガイド柱12は前記二本の第1の支柱11と直交するように設置される。二本の前記ガイド柱12は前記第1のディテント装置13を介して前記第1の支柱11の長手方向に沿って移動可能であり、且つ前記第1のディテント装置13を介して二本の前記ガイド柱12を前記第1の支柱11の任意の位置に固定することができる。
【0060】
具体的には、前記第1の支柱11は円筒状であり、前記第1の支柱11の各々は、接続端110を備える。前記接続端110には、スルーホール111が開設されている。本実施例では、前記スルーホール111の軸方向は前記第1の支柱11の長手方向とほぼ直交する。その中で、前記スルーホール111内には、回転軸112が設置されており、前記第1の支柱11はその他の形状であってもよいと理解できる。
【0061】
本実施例では、二本のガイド柱12は、いずれも円筒状であり、前記ガイド柱12はその他の形状あってもよいと理解できる。
【0062】
二つの前記第1のディテント装置13の各々は、カラー13a及びロック部材134を備える。前記カラー13aには、係合孔130と、前記係合孔130の両側にそれぞれ設置される二つの収容部132と、第1のねじ穴136とが開設されている。前記係合孔130の軸方向は前記収容部132の軸方向とほぼ直交する。前記係合孔130の形状及びサイズは、それぞれ前記第1の支柱11の形状及びサイズに対応する。二本の前記第1の支柱11は、それぞれ、前記係合孔130内に嵌設される。各前記収容部132は、二本の前記ガイド柱12がほぼ平行に設置されるように、それぞれ前記ガイド柱12の一端を収容することに用いられる。前記第1のねじ穴136の軸方向は前記収容部132の軸方向とほぼ直交する。
【0063】
前記ロック部材134は、前記第1のディテント装置13を前記第1の支柱11の任意の位置に締め付けるためのものである。具体的には、前記ロック部材134は金属材質を用いたクリップである。前記ロック部材134は、前記カラー13aの係合孔130の孔径が小さくなって前記第1の支柱11をクランプするように、前記カラー13aに圧力を加えることができる。本実施例では、前記ロック部材134を緩めるか締め付けることにより、前記第1の支柱11における二本の前記ガイド柱12の取り付け位置を調整することができる。
【0064】
前記ホルダアセンブリ20は、前記ガイド柱12にスライド可能に設置される二つの第1の中継部材23と、取付板24と、前記取付板24にスライド可能に設置される支持板25と、押さえ装置26とを備える。前記取付板24は前記第1の中継部材23に固定される。本実施例では、前記取付板24はボルトにより前記第1の中継部材23に固定される。前記支持板25は、前記取付板24にスライド可能に設置される。前記押さえ装置26は前記取付板24の一側に設置され、前記押さえ装置26は、前記支持板25を前記取付板24の任意の位置に固定するためのものである。
【0065】
前記第1の中継部材23を摺動させるように調整できるために、前記第1の中継部材23の各々は、対向して設置される第1の押さえブロック231と第2の押さえブロック232とを備え、前記第1の押さえブロック231と前記第2の押さえブロック232との間に、二つの円形状のスロット230が形成されており、前記ガイド柱12は前記円形スロット230内に挿入され、前記第1の押さえブロック231と前記第2の押さえブロック232にはともに第1のねじ233に締め込まれる。前記第1のねじ233を締め付けることにより、前記第1の中継部材23が前記ガイド柱12に固定され、前記第1のねじ233を緩めることにより、前記第1の中継部材23は前記ガイド柱12を前記ガイド柱12の長手方向に沿って摺動する。
【0066】
本実施の形態において、前記第1のねじ233のナットが第1のレンチ234に固定して設置され、前記第1のレンチ234は前記第1のねじ233の長手方向と直交する方向に延伸し、前記第1のレンチ234を前記第1のねじ233の締め付け方向に従って回転させるように動かすと、前記第1のねじ233の締め付けが実現され、逆に、前記第1のレンチ234を前記第1のねじ233の締め付け方向の逆方向に回転させるように動かすと、前記第1のねじ233を緩めることが実現され、さらに前記第1の中継部材23の摺動と固定を調整する。
【0067】
前記取付板24は前記第2の押さえブロック232に固定される。前記取付板24には、第1の摺動溝2430が設置されている。
【0068】
前記支持板25は長手方向に沿って均一に配列される複数のねじ孔25aが設置されており、前記画像形成装置200をねじで接続することに用いられる。複数の前記ねじ孔25aが様々な規格の異なる画像形成装置200に対応することができる一方、さらに、複数の前記ねじ孔25aを利用して前記支持板25における前記画像形成装置200の位置を調整することができる。本実施例では、前記支持板25の両外側壁25bは前記第1の摺動溝2430の位置に対応するように、前記第1の摺動溝2430に適合する第2の摺動溝250が設置されている。本実施例では、前記第2の摺動溝250がダブテール摺動溝に対応する。
【0069】
前記押さえ装置26は前記支持板25と前記取付板24とのロッキングを解除し、さらに前記取付板24における前記支持板25の摺動と固定を調整することに用いられる。
【0070】
前記第2の支持フレーム40は、二本の第2の支柱41と、第1の駆動装置42と、二本の前記第2の支柱41を接続する接続柱41aとを備える。二本の前記第2の支柱41は前記接続柱41aとともにU字の構造を形成する。二本の前記第2の支柱41はほぼ平行に設置され、その一方の前記第2の支柱41は直接その一方の前記第1の支柱11の前記回転軸112と枢着し、他方の前記第2の支柱41は前記第1の駆動装置42を介して他方の前記第1の支柱11のスルーホール111と枢着する。具体的には、前記第1の駆動装置42は前記第2の支柱41の前記第1の支柱11に近接する一端に固定され、前記第1の駆動装置42の駆動軸420はその一方の前記第1の支柱11の前記スルーホール111と固着し、前記第1の支柱11を回転させるように駆動することにより、前記第1の支持フレーム10を回転させることに用いられる。本実施例では、前記第1の駆動装置42の駆動軸420の軸方向は前記第2の支柱41の長手方向とほぼ直交する。前記第1の駆動装置42は画像形成装置200の撮影角度を調整するため、前記第1の支持フレーム10を回転させるように駆動し、また、各々の姿勢に適応するように、適時に回転数を調整する。本実施例では、前記第1の駆動装置42はブラシレスモータである。前記第1の駆動装置42は本実施例に限定されず、ブラシ付き電動機又はモータ等であってもよいと理解できる。
【0071】
前記第3の支持フレーム40aは、第3の支柱43と、第2の駆動装置44と、接続板45とを備える。前記第3の支柱43の形状は中空の柱形状である。前記第2の駆動装置44は前記接続柱41aに回転可能に接続され、前記第2の支持フレーム40を回転させるように駆動するためのものである。具体的には、前記第2の駆動装置44は前記第3の支柱43の一端に固定され、前記第2の駆動装置44の駆動軸(図示せず)が前記第2の支柱41と固着し、前記第2の支柱41を回転させるように駆動することにより、前記第2の支持フレーム40を回転させることに用いられる。前記第3の支柱43の他端は前記接続板45に接続される。前記接続板45は前記第3の支柱43とほぼ直交し、且つ前記第2の駆動装置44の回転軸とほぼ平行する。
【0072】
本実施例では、前記駆動部40bはロータが前記接続板45に接続され、ステータが前記把持部60に固定されるブラシレスモータである。前記駆動部40bは前記第3の支持フレーム40aが水平方向に360度回転できるように駆動するためのものである。
【0073】
前記把持部60は折り曲げたロッドの形状となる。具体的には、前記把持部60は、第1の接続部601と、第1の支持部602と、手持ち部603とを備える。前記第1の支持部602はロッドであり、前記第1の接続部601が前記第1の支持部602の幾何中心に固定して接続される。前記第1の接続部601は前記駆動部40bに接続される。
【0074】
前記手持ち部603は二つの柱形状の取っ手であり、前記手持ち部603は前記第1の支持部602の両端に固定される。
【0075】
前記把持部60には、把手604が固定して設置されており、前記把手604は前記第1の支持部602の一側に固定され、前記第1の接続部601と対向して設置され、前記雲台100を用いない場合、自由に携帯し、労力を節約できることが容易になる。勿論、他の実施の形態において、前記把持部60は、さらに締付け機構を設置することができ、はしごに固定され、機械により自動的に前記雲台100を移動させることが実現される。
三つの前記重心調整ユニットは、それぞれ、第1の重心調整ユニット71、第2の重心調整ユニット72、および第3の重心調整ユニット73である。
【0076】
図3〜
図5を合わせて参照する。前記第1の重心調整ユニット71は、前記第1の支柱11に設置され、前記第1の支柱11における前記ガイド柱12の位置を調整するためのものである。前記第2の重心調整ユニット72は二つの前記第1のディテント装置13の間に設置され、前記ガイド柱12における前記第1の中継部材23の位置を調整するためのものである。前記第3の重心調整ユニット73は前記接続板45内に設置され、前記接続板45における前記第3の支柱43の位置を調整するためのものである。
【0077】
本実施例では、前記第1の重心調整ユニット71は、二つの第1のスナップリング711と、二つの第1の軸受け712と、第1のリードスクリュー713とを備える。二つの前記第1のスナップリング711は、それぞれ、一本の前記第1の支柱11の両端に嵌設され、一つの前記第1のディテント装置13は二つの前記第1のスナップリング711の間に位置する。二つの前記第1のスナップリング711には、それぞれ第1の軸受け孔7110が開設されている。二つの前記第1の軸受け孔7110は、それぞれ前記第1の軸受け712を収容するためのものである。前記第1のリードスクリュー713の一端は前記接続端110から離れる一つの第1の軸受け712と前記カラー13aの前記第1のねじ穴136を貫通するとともに、前記接続端110に近接する他の第1の軸受け712内に嵌設される。前記第1のリードスクリュー713を回転させやすくなるために、前記第1のリードスクリュー713の前記接続端110から離れる一端には、第1の回転取っ手7130が設けられている。
【0078】
実際の応用において、第1の軸受け712を設置することなく、直接前記第1のリードスクリュー713を二つの前記第1のスナップリング711とカシメ締結させてもよく、本実施例に限定されるものではないと理解できる。
【0079】
前記第2の重心調整ユニット72は、第2のリードスクリュー721と、前記第2のリードスクリュー721に回転移動可能に設置される第1の回転部材722とを備える。
【0080】
前記第2のリードスクリュー721の両端は、それぞれ二つの前記第1のディテント装置13に固定される。本実施例では、前記第2のリードスクリュー721の両端は、それぞれ二つの前記第1のディテント装置13の中央位置に固定される。具体的には、二つの前記カラー13aの中央位置に、それぞれ固定穴130a(
図9に示す)が開設されており、前記第2のリードスクリュー721の両端は、それぞれ二つの前記固定穴130a内に固定される。
【0081】
前記第1の回転部材722は二つの前記第1の中継部材23の間に設置され、前記第2のリードスクリュー721に嵌設される。具体的には、前記第1の回転部材722は二つの前記第1の中継部材23の内側壁に当接保持され、前記第1の回転部材722の中心部には、ねじ穴(図示せず)が開設されている。前記第1の回転部材722の前記ねじ穴には前記第2のリードスクリュー721が螺着され、前記第1の回転部材722が二つの前記第1の中継部材23の内側壁に当接保持されるので、前記第2のリードスクリュー721における前記第1の回転部材722の回転を、前記第2のリードスクリュー721における前記第1の中継部材23の移動に変換することができる。
【0082】
図6〜
図8を合わせて参照する。前記第3の重心調整ユニット73は二つの第2の軸受け731と、第3のリードスクリュー732と、前記第3のリードスクリュー732に回転移動可能に設置される移動部材733とを備える。
【0083】
本実施例では、前記第3の支持フレーム40aの接続板45は、前記第3の支柱43と接触する第1の底面451を備える。前記第1の底面451には、収容溝4510が開設されている。前記収容溝4510は、第1の外側壁4511を備える。一つの前記第2の軸受け731は前記収容溝4510内に固定され、他の前記第2の軸受け731は前記第1の外側壁4511に固定される。二つの前記第2の軸受け731の軸線は、ほぼ平行するとともに、前記第3の支柱43の長手方向とほぼ直交する。前記第3のリードスクリュー732の一端は、前記第1の外側壁4511に収容される一つの第2の軸受け731を貫通するとともに、前記収容
溝4510に収容される他の第2の軸受け731内に嵌設される。前記第3のリードスクリュー732を回転させやすくなるために、前記第3のリードスクリュー732の前記第1の外側壁4511に近接する一端には、第2の回転取っ手7320が設けられている。
【0084】
前記移動部材733は、第1の移動部7331と、前記第1の移動部7331と接続する第2の移動部7332とを備える。前記第1の移動部7331は、前記第3の支柱43と固定して接続される。本実施例では、前記第1の移動部7331はボルトを介して前記第3の支柱43と固着し、溶接により固着してもよいと理解できる。前記第2の移動部7332には、第2のねじ穴7333が開設されており、前記第3のリードスクリュー732は前記第2のねじ穴7333を貫通するとともに、前記第2のねじ穴7333と螺着する。
【0085】
実際の応用において、第2の軸受け731を設置することなく、直接前記第3のリードスクリュー732を前記収容溝4510の両側壁に嵌設してもよく、本実施例に限定されるものではないと理解できる。
【0086】
図9を合わせて参照する。使用する時、前記画像形成装置200が前記ホルダアセンブリ20に固定して設置される。撮影の場合、前記画像形成装置200の安定性能を向上させるために、前記第1の支持フレーム10と、前記ホルダアセンブリ20と、前記画像形成装置200との重心が前記第1の駆動装置42の回転軸にあるべきである。力学的解析によると、前記第1の支持フレーム10、前記ホルダアセンブリ20と、前記画像形成装置200との重心が前記第1の駆動装置42の駆動軸にあるべきである場合、前記第1の支持フレーム10がどの角度まで回転しても、回転トルクが生じることなく、即ち前記第1の支持フレーム10はトルクにより往復して振れることなく、回転過程において前記画像形成装置200の安定性が向上する。前記第1の支持フレーム10と、前記ホルダアセンブリ20と、前記第2の支持フレーム40と、前記画像形成装置200との重心が前記第2の駆動装置44の駆動軸にあるべきである場合、前記第2の支持フレーム40がどの角度まで回転しても、回転トルクが生じることなく、即ち前記第2の支持フレーム40はトルクにより往復して振れることなく、回転過程において前記画像形成装置200の安定性も向上する。前記第1の支持フレーム10と、前記ホルダアセンブリ20と、前記第2の支持フレーム40と、前記第3の支持フレーム40aと、前記画像形成装置200との重心が前記駆動部40bの駆動軸にあるべきである場合、前記第3の支持フレーム40aがどの角度まで回転しても、回転トルクが生じることなく、即ち前記第3の支持フレーム40aはトルクにより往復して振れることなく、同様に、回転過程において前記画像形成装置200の安定性も向上する。
【0087】
前記第1の支持フレーム10と、前記ホルダアセンブリ20と、前記画像形成装置200との重心が前記第1の駆動装置42の回転軸にない場合、前記第1の支持フレーム10と、前記ホルダアセンブリ20と、前記画像形成装置200との重心が前記第1の駆動装置42の回転軸にあるように、前記第1の重心調整ユニット71を介して前記第1の支持フレーム10と、前記ホルダアセンブリ20と、前記画像形成装置200との重心を調整することができる。具体的には、前記ロック部材134を緩めるように前記ロック部材134を回し、前記カラー13aの係合孔130の孔径を大きくし、前記カラー13aを前記第1の支柱11と遊嵌させる。前記第1の回転取っ手7130を回すことにより、前記第1のリードスクリュー713が前記第1の軸受け712と前記第1のねじ穴136内で回転し、前記カラー13aが前記第1のリードスクリュー713の長手方向に移動し、それによって、前記第1の支持フレーム10の重心を調整し、前記第1の支持フレーム10と、前記ホルダアセンブリ20と、前記画像形成装置200との重心が前記第1の駆動装置42の回転軸にあるようにする。
【0088】
他の実施例では、前記第1の回転取っ手7130が駆動モータに置き換えられてもよく、前記駆動モータは前記第1のリードスクリュー713を回転させるように駆動するものであると理解できる。
【0089】
前記第1の重心調整ユニット71の構造はこれに限らず、前記第1の支柱11における前記ガイド柱12の位置を調整することにより、前記第1の支持フレーム10と、前記ホルダアセンブリ20と、前記画像形成装置200との重心が前記第1の駆動装置42の回転軸にあるようにすればよく、本実施例に限定されるものではないと理解できる。
【0090】
前記第1の支持フレーム10と、前記ホルダアセンブリ20と、前記第2の支持フレーム40と、前記画像形成装置200との重心が前記第2の駆動装置44の回転軸にない場合、前記第1の支持フレーム10と、前記ホルダアセンブリ20と、前記第2の支持フレーム40と、前記画像形成装置200との重心が前記第2の駆動装置44の回転軸にあるように、前記第2の重心調整ユニット72を介して前記第1の支持フレーム10と、前記ホルダアセンブリ20と、前記画像形成装置200との重心を調整することができる。具体的には、前記第1のねじ233を緩めて、前記円形状のスロット230の孔径を大きくし、前記第1の中継部材23を前記ガイド柱12と遊嵌させ、前記第1の回転部材を回転させる場合、前記第1の支持フレーム10と、前記ホルダアセンブリ20と、前記第2の支持フレーム40と、前記画像形成装置200との重心が前記第2の駆動装置44の回転軸にあるように、前記第1の中継部材23が前記ガイド柱12を前記ガイド柱12の長手方向に沿って移動する。
【0091】
前記第2の重心調整ユニット72の構造はこれに限らず、前記ガイド柱12における前記第1の中継部材23の位置を調整することにより、前記第1の支持フレーム10と、前記ホルダアセンブリ20と、前記第2の支持フレーム40と、前記画像形成装置200との重心が前記第2の駆動装置44の回転軸にあるようにすればよく、本実施例に限定されるものではないと理解できる。
【0092】
前記第1の支持フレーム10と、前記ホルダアセンブリ20と、前記第2の支持フレーム40と、第3の支持フレーム40aと、前記画像形成装置200との重心が前記駆動部40bの回転中心にない場合、前記第1の支持フレーム10と、前記ホルダアセンブリ20と、前記第2の支持フレーム40と、前記第3の支持フレーム40aと、前記画像形成装置200との重心が前記駆動部40bの回転中心にあるように、前記第3の重心調整ユニット73を介して、前記第1の支持フレーム10と、前記ホルダアセンブリ20と、前記第2の支持フレーム40と、前記第3の支持フレーム40aと、前記画像形成装置200との重心を調整することができる。具体的には、前記第2の回転取っ手7320を回すことにより、前記第3のリードスクリュー732が前記第2の軸受け731と前記移動部材733の前記第2のねじ穴7333内で回転し、前記移動部材733が前記第3のリードスクリュー732の長手方向に移動し、それによって、前記第1の支持フレーム10と、前記ホルダアセンブリ20と、前記第2の支持フレーム40と、前記第3の支持フレーム40aと、前記画像形成装置200との重心が前記駆動部40bの回転中心にあるようにする。
【0093】
他の実施例では、前記第2の回転取っ手7320は駆動モータに置き換えられてもよく、前記駆動モータは前記第3のリードスクリュー732を回転させるように駆動するものであると理解できる。
【0094】
前記第3の重心調整ユニット73の構造はこれに限らず、前記接続板45における前記第3の支柱43の位置を調整することにより、前記第1の支持フレーム10、前記ホルダアセンブリ20と、前記第2の支持フレーム40と、前記第3の支持フレーム40aと、前記画像形成装置200との重心が前記駆動部40bの回転中心にあるようにすればよく、本実施例に限定されるものではないと理解できる。
【0095】
他の実施例では、同時に三つの重心調整ユニットを設置しなくてもよく、第1の重心調整ユニット71のみを設置してもよい。又は、第2の重心調整ユニット72のみ、もしくは第3の重心調整ユニット73のみを設置する。もしくは、同時に第1の重心調整ユニット71と第2の重心調整ユニット72とを設置する。もしくは、同時に第1の重心調整ユニット71と第3の重心調整ユニット73とを設置する。もしくは、同時に第2の重心調整ユニット72と第3の重心調整ユニット73とを設置するが、本実施例に限定されるものではないと理解できる。
【0096】
本発明の前記雲台は、少なくとも一つの重心調整ユニットをさらに備え、前記少なくとも一つの重心調整ユニットは、前記第1の支柱上、二つの前記第1のディテント装置の間、及び接続板内の少なくとも1つの位置に設置され、少なくとも前記第1の支柱における前記ガイド柱の位置を、又は前記ガイド柱における前記第1の中継部材の位置を、又は前記接続板における前記第3の支柱の位置を調整するためのものである。前記雲台は前記少なくとも一つの重心調整ユニットにより前記雲台の重心を調整することができる。
【0097】
以上の記載は本発明の実施例に過ぎず、それにより本発明の特許範囲を制限するものではなく、本発明の明細書及び添付図面の内容から等価構造又は等価フローの変更を行ったものも、又は直接又は間接に他の関連技術分野に適用したものも、同様に本発明の特許保護範囲内に含まれる。
【要約】
【課題】本発明は画像形成装置を載置するための雲台を開示する。
【解決手段】前記雲台は、第1の支持フレームと、第2の支持フレームと、第3の支持フレームと、ホルダアセンブリとを備える。前記第1の支持フレームは、二本の第1の支柱と、二本のガイド柱と、二つの第1のディテント装置とを備える。二本の前記ガイド柱は、前記第1のディテント装置を介して前記第1の支柱の長手方向に沿って移動可能である。前記ホルダアセンブリは、前記ガイド柱上の二つの第1の中継部材にスライド可能に設置される。前記第3の支持フレームは、支柱及び接続板を備える。前記雲台は、少なくとも一つの重心調整ユニットをさらに備え、前記少なくとも一つの重心調整ユニットは、前記第1の支柱上、二つの前記第1のディテント装置の間、及び接続板内の少なくとも1つの位置に設置され、少なくとも前記第1の支柱における前記ガイド柱の位置を、又は前記ガイド柱における前記第1の中継部材の位置を、又は前記接続板における前記支柱の位置を調整するためのものである。
【選択図】
図1