(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
【背景技術】
【0002】
送風装置は、送風手段の駆動により外気を吸込口から吸い込んで吐出口から吐出する。また、送風装置を搭載した布団乾燥機は、吸い込んだ外気を加熱する加熱手段を備え、所定温度に加熱した空気を吐出口から吐出する。加熱した空気を敷き布団と掛け布団との間に供給することにより、各布団を乾燥させる。
【0003】
特許文献1に記載の布団乾燥機は、外装体の一端の吸込口に連通するダクトを備える。ダクトは送風路を構成し、内部に送風手段と加熱手段とが配設され、ダクトの先端の吐出口から加熱した温風を吐出する。また、敷き布団と掛け布団との間に配置され、これらの間に送風空間を形成するためのアームが搭載されている。
【0004】
しかし、特許文献1の布団乾燥機は、乾燥機本体を収納する際に大きなスペースが必要である。また、布団間に送風空間を形成するためのアームを有するため、更に大きな収納スペースが必要になる。なお、この問題は、布団乾燥機の全体形状を小さくすれば解消される。しかし、この場合には敷き布団と掛け布団の間に配置可能な寸法が小さくなるため、配置部分の隙間から風が漏れてしまう。
【0005】
これに対して特許文献2には、非使用時に折り畳むことを可能とした布団乾燥機が記載されている。布団乾燥機は、ヒンジ接続した本体と副体とを備え、これらの折畳み状態で対向する面に通風マットが配設されている。使用時には、本体と副体とを広げて水平に位置させ、通風マットに温風を送風する。これにより、通風マットに接触する布団を乾燥させる。
【0006】
しかし、特許文献2の布団乾燥機は、折畳み可能としているものの、本体と副体とを広げて水平に展開し、通風マットから下方の敷き布団に対して温風を送風するため、本体と副体とが無駄に大きく、収納状態での占有スペースがやはり大きくなる。しかも、誤使用により折畳み状態で布団乾燥コースが実行されると、加熱手段で加熱した温風を送出できないため、意図しない過度の発熱が生じるという不都合がある。なお、過度の発熱は、加熱手段による加熱だけでなく、吸込口が塞がれることによって流体抵抗が増大するため、過負荷により送風手段(その駆動モータ)でも生じる。
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0008】
本発明は、非使用時にコンパクトに収納できるようにしたうえで、誤使用による過度の発熱を防止できる送風装置を提供することを課題とする。
【課題を解決するための手段】
【0009】
前記課題を解決するため、本発明の送風装置は、吸込口を有する本体と、吐出口を有する吐出部材と、前記本体と前記吐出部材とが並ぶ使用状態と前記本体に前記吐出部材が重畳する折畳み状態との間で回動可能となるように前記本体と前記吐出部材とを接続し、内部空間が前記吸込口から前記吐出口に至る送風路の一部を構成するヒンジ接続部と、前記送風路内に配設され、外気を前記吸込口から吸い込んで前記ヒンジ接続部内を経由させて前記吐出口から吐出する送風手段と、前記本体に対する前記吐出部材の回動位置を検出する回動位置検出手段と、を備える構成としている。具体的には、前記本体は、前記吸込口を有する吸込部と、前記吸込部より全高が低い重畳部と、前記吸込部と前記重畳部との間に形成され折畳み状態で前記吐出部材の先端に設けた前記吐出口が対向する段部とを有し、前記回動位置検出手段は、前記吐出口から吐出される空気が前記段部に吹き付けられる誤使用位置であるか否かを検出する。
【0010】
この送風装置の制御方法は、送風手段によって本体の吸込部の吸込口から外気を吸い込み、前記本体に回動可能にヒンジ接続された吐出部材の吐出口から吐出する送風工程と、前記送風工程と並行処理され、前記本体に対する前記吐出部材の回動位置を回動位置検出手段により検出する工程と、を備える。
【0011】
送風装置は、本体に対して吐出部材をヒンジ接続した構成であるため、非使用時にコンパクトに収納することができる。また、使用時には本体と吐出部材とが並ぶ状態に展開でき、敷き布団と掛け布団との間に十分挿入配置できるため、本体と掛け布団との間に形成される隙間を無くし、送風漏れを防止できる。さらに、空気が段部に吹き付けられる誤使用位置を検出する回動位置検出手段を備えているため、意図しない過度の発熱を確実に防止できる。
【0012】
前記回動位置検出手段は、前記吸込部内の前記段部の背面に配設した温度検出手段である。このようにすれば、空気が段部に吹き付けられた誤使用位置を迅速かつ確実に検出できる。
【0013】
この場合、前記温度検出手段は、前記吸込部内に配設した回路基板上に配設されることが好ましい。このようにすれば、温度検出手段を設けるためのリード線が不要であるため、構造の簡素化を図ることができるうえ、組立作業性を向上できる。
【0014】
前記吸込口から吸い込んだ空気を加熱する加熱手段を更に備えることが好ましい。この場合、前記回動位置検出手段は、前記加熱手段による空気の加熱温度を検出する温度検出手段とすることができる。このようにしても誤使用位置を迅速かつ確実に検出できる。また、段部の温度検出手段の両方を搭載することにより、製品の安全性を向上できる。
【0015】
前記回動位置検出手段により誤使用位置を検出すると、前記加熱手段の動作を停止させることが好ましい。このようにすれば、加熱手段による過度の発熱を防止できるとともに、過度に加熱された空気が吐出口から吐出されることを防止できる。
【0016】
前記回動位置検出手段により誤使用位置を検出すると、前記送風手段を設定した冷却時間動作させることが好ましい。このようにすれば、発熱した加熱領域は勿論、段部を迅速に冷却できる。
【発明の効果】
【0017】
本発明の送風装置では、本体に対して吐出部材をヒンジ接続しているため、非使用時にコンパクトに収納することができる。また、使用時には、敷き布団と掛け布団との間に十分挿入配置できるため、送風漏れを防止できる。さらに、誤使用位置を検出する回動位置検出手段により、意図しない過度の発熱を確実に防止できる。
【発明を実施するための形態】
【0019】
以下、本発明の実施の形態を図面に従って説明する。
【0020】
図1乃至
図6は、本発明に係る実施形態の送風装置を搭載した布団乾燥機10を示す。
図1および
図3に示すように、布団乾燥機10は、乾燥機本体(本体)11と、乾燥機本体11に対して回動可能にヒンジ接続した吐出部材17とを有する外装体を備える。内部には、送風手段であるファン22と、加熱手段であるPTCヒータ24とが配設され、吸い込んだ外気を加熱して吐出する。本実施形態では、
図1および
図2に示す折畳み状態(誤使用位置)での誤使用を防止するための回動位置検出手段として、乾燥機本体11内に第1温度検出手段である誤使用検出用サーミスタ29が配設されている。
【0021】
図3および
図4に示すように、乾燥機本体11は、掛け布団の外部に露出して配置される吸込部12と、敷き布団と掛け布団との間に挿入配置される重畳部14とを備える。吸込部12は、横向き(幅方向)に延びる四角筒形状をなし、両側面に外気を取り入れる吸込口13が形成されている。重畳部14は、吸込部12の全高より低く形成され、吸込部12との間に上向きに延びる垂直壁からなる段部15が形成される。
【0022】
重畳部14における吸込部12と逆側の端部には、ヒンジ接続部16が設けられている。ヒンジ接続部16は、横方向の両端が開口した円筒状をなし、内部空間が送風路21の一部を構成する。吐出部材17が接続され、
図1および
図2に示す折畳み状態および
図3および
図4に示す使用状態の間で回動可能となる。
【0023】
図2および
図4に示すように、吐出部材17は、ヒンジ接続部16の両側に回動可能に装着される一対の接続部18,18を備える。内部は中空状をなし、先端開口にルーバー19が配設されている。ルーバー19の両側部には一対の吐出口20,20が設けられている。
図1および
図2に示す折畳み状態では、重畳部14上に重畳されるとともに、吐出口20が乾燥機本体11の段部15に対向配置される。
図3および
図4に示す使用状態では、乾燥機本体11の横方向に並ぶように展開され、重畳部14と一緒に敷き布団と掛け布団との間に挿入配置される。また、
図5に示すように、吸込部12の背面12aを床上に配置した起立状態とし、吐出部材17を所定角度で傾斜させて使用することもできる。
【0024】
図1および
図3に示すように、外装体の内部には、吸込口13から吐出口20に至る送風路21が形成され、この送風路21内にファン22およびPTCヒータ24が配設されている。ファン22はシロッコファンであり、吸込部12内の吸込口13の内側にそれぞれ配設されている。一対のファン22,22の間に配設した駆動手段である駆動モータ23により回転される。PTC(Positive Temperature Coefficient)ヒータ24は、周辺温度に基づいた自己温調機能を有する。PTCヒータ24は、多数のフィンを有する伝熱部材25内に配設された状態で、重畳部14内に配設されている。
【0025】
ファン22を動作させると、外気を吸込口13から吸込部12内に取り入れ、重畳部14内に送出する。重畳部14内ではPTCヒータ24(伝熱部材25)により加熱(熱交換)された後、ヒンジ接続部16内および吐出部材17内を経由して吐出口20から吐出される。PTCヒータ24による加熱温度を検出するための第2温度検出手段であるヒータ用サーミスタ26が、重畳部14内に配設されている。ヒータ用サーミスタ26は、検出部がファン22による送風方向に対して伝熱部材25の下流側に位置するように配設されている。
【0026】
吸込部12内には、段部15の背面(内側)に位置するように基板ケース27が配設される。基板ケース27の内部には、段部15に沿って平行に延びるように制御基板(回路基板)28が配設されている。制御基板28の外面側に誤使用検出用サーミスタ29が配設されている。誤使用検出用サーミスタ29は、段部15の温度を検出することにより、吐出口20から吐出される空気が段部15に吹き付けられているか否かを検出する。これにより、乾燥機本体11に対する吐出部材17の回動位置が、誤使用位置であるか否かを検出する。ここで、誤使用位置とは、吐出部材17から吐出された空気が段部15に吹き付けられる回動位置である。そのため、
図1に示す折畳み位置は勿論、この折畳み位置から吐出部材17を展開方向に少し回動させた
図6に示す折畳み直前位置までの範囲を意味する。
【0027】
図3および
図4に示す使用状態での吸込部12の上面には、段部15の側に位置するように操作パネル30が設けられている。操作パネル30の内側には、制御基板28に接続された操作基板31が配設されている。
【0028】
制御基板28には制御手段であるマイコン32が更に実装されている。
図7に示すように、マイコン32は、内蔵された記憶手段であるROM33に記憶されたプログラムに従って、ファン22およびPTCヒータ24を制御し、布団乾燥コースおよび衣類乾燥コースを実行する。本実施形態のマイコン32は、各コースの乾燥工程と並行処理される異常検出工程の異常判断手段の役割を兼ねる。そして、異常を検出すると、PTCヒータ24の動作を停止するとともに、ファン22を設定した冷却時間t(例えば20秒)動作させる。
【0029】
具体的には、
図8に示すように、操作パネル30のスイッチ操作により布団乾燥コースまたは衣類乾燥コースが実行されると、マイコン32は、ステップS1の乾燥工程(送風工程)と、ステップS3の第1異常検出工程(誤使用検出用サーミスタ29により検出する工程)と、ステップS5の第2異常検出工程(ヒータ用サーミスタ26により検出する工程)とを並行処理する。
【0030】
ステップS1の乾燥工程では、ファン22とPTCヒータ24を動作させ、吸込口13から吸い込んだ外気を加熱して吐出口20から吐出する。ここで、布団乾燥コースの乾燥工程と衣類乾燥コースの乾燥工程とは、ファン22の送風量およびPTCヒータ24の加熱量を変更するか否かで相違する。具体的には、布団乾燥コースは、ヒータ用サーミスタ26の検出温度に基づいて、ファン22の送風量を変更またはPTCヒータ24の加熱量を変更し、目標温度T0(例えば52℃)になるように温調するステップを有する。衣類乾燥コースは、ヒータ用サーミスタ26の検出温度に関係なく、ファン22の送風量およびPTCヒータ24の加熱量を一定に維持し、設定時間動作させる。そして、各ステップが終了すると(ステップS2)、乾燥工程を終了する。
【0031】
ステップS3の第1異常検出工程では、誤使用検出用サーミスタ29の検出温度Ts1に基づいて、誤使用位置での使用であるか否かを検出する。乾燥機本体11に対する吐出部材17の回動状態が誤使用位置で使用されると、吐出口20から吐出される温風が段部15に吹き付けられる。そのため、誤使用検出用サーミスタ29の検出温度Ts1が第1異常判定温度T1(例えば80℃)以上を検出すると、マイコン32は、吐出部材17が誤使用位置で使用されていると判断する(ステップS4)。そして、ステップS7の割込停止工程とステップS8の異常報知工程とを並行処理する。
【0032】
ステップS5の第2異常検出工程では、ヒータ用サーミスタ26の検出温度Ts2に基づいて、PTCヒータ24により意図しない過度の加熱が行われているか否かを検出する。掛け布団の掛け方が悪い場合、吐出口20から吐出した温風が迂回(送風漏れ)して吸込口13から吸い込まれ、意図しない過度の加熱が生じる。そのため、ヒータ用サーミスタ26の検出温度Ts2が、目標温度T0より高い第2異常判定温度T2(例えば59℃)以上を検出すると、マイコン32は、誤使用により過度の加熱が生じたと判断する(ステップS6)。そして、ステップS7の割込停止工程とステップS8の異常報知工程とを並行処理する。
【0033】
なお、ステップS5の第2異常検出工程では、
図1に示す折畳み状態での誤使用も検出できる。即ち、吐出部材17が
図1および
図2に示す折畳み状態で使用されると、吐出口20が段部15で塞がれ、加熱した全ての温風を吐出できない。そのため、送風路21内に加熱した空気が残留し、PTCヒータ24により更に加熱されることにより、意図しない過度の加熱が生じる。そのため、ヒータ用サーミスタ26の検出温度Ts2が第2異常判定温度T2以上を検出すると、マイコン32は、誤使用により過度の加熱が生じたと判断し、割込停止工程と異常報知工程とを並行処理する。但し、
図6に示す折畳み直前状態は、吐出口20からの温風が段部15に吹き付けられるが、殆どの空気が吐出可能であるため、第2異常検出工程では異常を検出することはできない。
【0034】
図9に示すように、ステップS7の割込停止工程では、マイコン32は、ステップS7−1でPTCヒータ24を停止(オフ)した後、ステップS7−2でファン22を35%の通電率(送風量)で動作させる。ついで、ステップS7−3で20秒タイマをリセットしてスタートした後、ステップS7−4で20秒タイマがカウントアップするまで待機する。そして、20秒タイマがカウントアップすると、ステップS7−5でファン22をオフしてリターンする(ステップS9に進む。)。この割込停止所定が終了した状態では、ステップS1の乾燥工程は一時停止(中断)した状態をなす。
【0035】
また、ステップS8の異常報知工程では、マイコン32は、制御基板28に実装した図示しない圧電ブザーにより報知音を出力するとともに、操作基板31に実装した所定のLEDを点滅させる。この異常報知工程は、ステップS9でスタートスイッチが操作されるか、ステップS10で電源入/切スイッチが操作されるまで継続される。
【0036】
ステップS9では、操作パネル30のスタートスイッチが操作されたか否かを検出する。スタートスイッチの操作を検出するとステップS2に進み、中断されているステップS1の乾燥工程の続きを実行する。また、スタートスイッチの操作を検出しない場合にはステップS10に進む。
【0037】
ステップS10では、操作パネル30の電源入/切スイッチが操作されたか否かを検出する。電源入/切スイッチの操作を検出すると、マイコン32は、ステップS1の乾燥工程の全ステップが終了していない中断状態でも、乾燥工程を終了する。また、電源入/切スイッチの操作を検出しない場合にはステップS8に戻り、異常報知処理を継続する。
【0038】
このように、吸込部12内に配設した誤使用検出用サーミスタ29により、空気が段部15に吹き付けられる誤使用位置での使用を迅速かつ確実に検出することができる。そのため、PTCヒータ24の動作を停止させることにより、PTCヒータ24の周囲の過度の発熱を防止できるとともに、過度に加熱された空気が吐出口20から段部15に吐出されることを防止できる。また、PTCヒータ24を停止した後、ファン22を設定した冷却時間動作させることにより、発熱したPTCヒータ24の周囲(加熱領域)は勿論、段部15を迅速に冷却できる。
【0039】
また、誤使用検出用サーミスタ29は、段部15の背面に配設した制御基板28に配設されているため、電気接続用のリード線が不要である。よって、構造の簡素化を図ることができるうえ、組立作業性を向上できる。しかも、PTCヒータ24による加熱温度を検出するためのヒータ用サーミスタ26は、誤使用位置である折畳み状態での使用を検出することもできる。よって、故障等により誤使用検出用サーミスタ29が動作しない場合でも過度の発熱を防止できる。その結果、製品の安全性および信頼性を向上できる。
【0040】
そして、本発明の布団乾燥機10は、乾燥機本体11に対して吐出部材17をヒンジ接続した構成であるため、
図1および
図2に示すように、非使用時にコンパクトに収納することができる。また、
図3および
図4に示すように、使用時には乾燥機本体11と吐出部材17とが水平方向に並ぶ状態に展開できるため、敷き布団と掛け布団との間に十分挿入配置できる。よって、本体と掛け布団との間に形成される隙間を無くし、送風漏れを防止できる。
【0041】
さらに、
図5に示すように、乾燥機本体11を床上に配置した起立状態とし、室内に干した衣類を乾燥させる衣類乾燥機として使用することができる。そして、起立状態で使用する際には、ファン22と駆動モータ23とを下側の吸込部12に纏めて配置して重心を低くしているため、転倒を防止できる。しかも、乾燥機本体11に電力供給が必要なファン22とPTCヒータ24を配設しているため、吐出部材17の回動によりヒンジ接続部16で断線等が生じることを防止できる。
【0042】
なお、本発明の布団乾燥機10(送風装置)および制御方法は、前記実施形態の構成に限定されるものではなく、種々の変更が可能である。
【0043】
例えば、前記実施形態では、乾燥工程と第1異常検出工程と第2異常検出工程とを全て並行処理させたが、第1異常検出工程と第2異常検出工程とは順番に実行する構成としてもよい。即ち、ステップS3の第1異常検出工程を実行し、異常を検出しない場合にはステップS5の第2異常検出工程に進み、異常を検出した場合にはステップS7の割込停止工程に進む。また、ステップS5の第2異常検出工程を実行し、異常を検出しない場合にはステップS3の第1異常検出工程に戻り、異常を検出した場合にはステップS7の割込停止工程に進む。このようにしても、前記と同様の作用および効果を得ることができる。さらに、前記実施形態では、乾燥工程と並行して第1および第2異常検出工程を実行する構成としたが、第1異常検出工程のみを並行処理してもよいうえ、第2異常検出工程のみを並行処理してもよい。
【0044】
また、前記実施形態では、回動位置検出手段として誤使用検出用サーミスタ29を用いたが、マイクロスイッチ、リードスイッチ、ホールICおよび赤外線センサ等により構成してもよい。これらの場合、回動位置検出手段の配設位置は吸込部12に限られず、重畳部14またはヒンジ接続部16であってもよいうえ、吐出部材17に配設してもよい。勿論、吐出口20から吐出された空気が段部15に突きつけられる誤使用位置以外の回動位置も検出可能としてもよい。さらに、誤使用検出用サーミスタ29は、制御基板28に配設する構成に限られず、操作基板31に配設してもよい。しかも、回路基板以外の外装体、即ち、段部15の背面部に配設し、リード線によって接続してもよい。
【0045】
そして、前記実施形態では、布団乾燥と衣類乾燥の両方の機能を搭載したが、布団乾燥機能のみとしてもよいうえ、衣類乾燥機能のみとしてもよい。また、本発明の送風装置は、布団や衣類の乾燥機に搭載することに限られず、他の乾燥機器に搭載してもよいうえ、加熱手段を搭載しない単独の送風装置として使用してもよい。