(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
前記内側裏地は、フッ素重合体、ポリテトラフルオロエチレン(PTFE)、パーフルオロアルコキシーアルカン(PFA)、フッ素化エチレンプロピレン(FEP)から成る群より選択される少なくとも1つの材料を含む、請求項1に記載のカテーテルデバイス。
前記近位領域上の前記外側管状カバーは、約0.001インチの厚さを有するポリエステルを含み、前記中間領域上の前記外側管状カバーは、約0.0005インチの厚さを有するポリエステルを含み、前記遠位領域上の前記外側管状カバーは、約0.0005インチの厚さを有するポリオレフィンを含む、請求項13に記載のカテーテルデバイス。
【発明の概要】
【課題を解決するための手段】
【0008】
本説明は、本開示による同一または異なる実施形態のうちの1つ以上をそれぞれ指し得る、「一実施形態では」、「実施形態では」、「いくつかの実施形態では」、または「他の実施形態では」という語句を使用し得る。説明の目的で、「A/B」という形態の語句は、AまたはBを意味する。説明の目的で、「Aおよび/またはB」という形態の語句は、「(A)、(B)、または(AおよびB)」を意味する。本説明の目的で、「A、B、またはCのうちの少なくとも1つ」という形態の語句は、「(A)、(B)、(C)、(AおよびB)、(AおよびC)、(BおよびC)、または(A、BおよびC)」を意味する。
【0009】
本明細書で使用される場合、近位および遠位という用語は、カテーテルまたは医療機器の縦軸に沿った方向または位置を指す。「近位」という用語が、施術者により近いカテーテルまたは医療機器の端部を指す一方で、「遠位」という用語は、患者により近いカテーテルまたは医療機器の端部を指す。例えば、第1の点は、第2の点よりもカテーテルまたは医療機器の施術者側端部に近い場合、第2の点の近位にある。FrまたはFと略される、「フレンチ」という測定用語は、mm単位で測定されるようなデバイスの直径の3倍として定義される。したがって、3mm直径のカテーテルは、直径が9フレンチである。「施術者」という用語は、本明細書で説明される本開示の側面の使用を伴う、医療手技を行う任意の医療専門家(すなわち、医師、外科医、看護師、または同等者)を指す。
【0010】
本開示の側面では、脳の血管等の血管の不具合にアクセスする、それを診断する、または治療するためのカテーテルデバイスが提供される。カテーテルデバイスは、その中に画定される空間を有する金属構造と、空間内に配置されるポリマー材料とを含む、内側管腔および外面を有する管状部材を含む。内側裏地が、管状部材の管腔を通って延在し、カテーテルの内側管腔を画定する。管状部材の外面上に外側カバーがある。空間内に配置されるポリマー材料は、内側裏地および外側カバーの材料とは異なる。
【0011】
本開示の別の側面では、近位端および遠位端と、これらの端部の間に延在する内側管腔を画定する通路とを有する細長い管状カテーテル本体を含む、ガイドカテーテルセクションが提供される。細長い管状カテーテル本体は、外側管状カバーと同軸関係にある第1の裏地材料の内側管状裏地と、内側裏地と外側カバーとの間の管状部材とを含む。管状部材は、同一の硬度を有する、金属構造およびポリマーねじれ抵抗部材を含む。カテーテルセクションは、遠位端の領域中で、16:1を超える壁厚さ対内径比、および1200°/in−lbより大きい横の可撓性、および15Nより大きい最大引張強度を有する。
【0012】
本開示のさらに別の側面では、ガイドカテーテルは、近位端および遠位端と、これらの端部の間に延在する内側管腔を画定する通路とを有する細長い管状部材を含む。細長い管状部材は、近位カバー材料を含む外側近位管状カバーと同軸関係にある、近位裏地材料を有する内側近位管状裏地を含む、比較的剛な近位セグメントを有する。近位セグメントはまた、該内側近位管状裏地上に編組され、かつ該外側近位管状カバーによって覆われた金属ブレード構造も含む。細長い管状部材はまた、比較的可撓性の遠位セグメントも含む。遠位の細長い管状部材は、第1のカバー材料を有する外側管状カバーと同軸関係にある第1の裏地材料の内側管状裏地を含む。遠位の細長い管状部材はまた、同一の硬度を有し、内側管状裏地の外部に巻かれるとともに、該外側管状カバーによって覆われる、少なくとも、金属およびポリマーねじれ抵抗部材構造も含む。カテーテルセクションは、遠位端の領域中で、16:1を超える壁厚さ対内径比、および1200°/in−lbより大きい横の可撓性、および15Nより大きい最大引張強度を有する。細長い管状部材はまた、比較的剛な近位セグメントと比較的可撓性の遠位セグメントとの間に通路を画定する少なくとも1つの中間セグメントもみ、編組補強構造から金属およびポリマーねじれ抵抗部材構造までの移行部を有する。
【0013】
上記で説明される側面のうちのいずれかまたは全てでは、金属構造は、ニッケルチタン合金リボン等のニッケルチタン合金を含み得る。金属構造は、らせん間隙が連続幅である、または金属らせんの寸法および/またはらせん間隙の幅が変化する、らせん間隙を有する金属らせんであり得る。代替として、金属構造は、1インチあたりのピック数が変化する、ピック数を有する金属ブレードであり得る。
【0014】
ポリマー材料は、熱硬化性ポリマー、エラストマー、注型エラストマー、または注型ポリウレタンであり得る。注型ポリウレタンは、熱硬化性ポリウレタン接着剤を含み得る。内側裏地は、フッ素重合体、PTFE、PFA、およびFEPから成る群より選択される少なくとも1つの材料を含み得る。外側カバーは、ポリエステルおよびポリオレフィンから成る群より選択される少なくとも1つの材料を含み得る。
【0015】
カテーテルデバイスは、その長さに沿って複数の領域を有し得、金属らせんの寸法および/またはらせん間隙の幅は、該領域間で異なる。代替として、カテーテルデバイスは、その長さに沿って複数の領域を有し得、1インチ当たりの寸法ピック数は、該領域間で異なる。そのような領域は、近位領域、中間領域、および遠位領域を含み得る。
【0016】
近位領域上の外側カバーは、約0.001インチの厚さを有するポリエステルを有し得、中間領域上の外側カバーは、約0.0005インチの厚さを有するポリエステルを有し得、遠位領域上の外側カバーは、約0.0005インチの厚さを有するポリオレフィンを有し得る。
【0017】
遠位領域は、1200°/in−lb以上の横の可撓性、および約0.174インチ+/−0.008インチ以下のねじれ半径を有する。
【0018】
他の側面では、カテーテルデバイスはまた、バルーンが柔軟バルーンである、バルーンを含み得る。
【0019】
本開示のさらなる側面では、本明細書で説明されるカテーテルデバイスのうちのいずれかを対象の血管系に挿入するステップを含む、ヒトまたは動物対象において疾患を治療または診断する方法が提供される。カテーテルデバイスを挿入した後、物質またはデバイスが、カテーテルデバイスの管腔を通して送達され、物質またはデバイスは、疾患を治療または診断するために使用される。
【0020】
カテーテルは、対象の頭蓋内に位置する血管の中へ前進させられ得る。カテーテルデバイスが前進させられる血管は、頸動脈、大脳動脈、前大脳動脈、中大脳動脈、および後大脳動脈から成る群より選択される。
【0021】
本開示のさらに別の側面では、カテーテルを製造する方法が提供される。方法は、その中に画定される空間を有する、金属構造を形成または取得するステップと、ポリマー材料および金属構造が、組み合わせで、外面および管腔を有する管状部材を形成するように、空間内にポリマー材料が配置されるようにするステップとを含む。内側裏地が、管状部材の管腔内に配置され、外側カバーが、管状部材の外面上に配置される。
【0022】
内側裏地は、マンドレル上に配置され得、次いで、金属構造は、内側裏地の上に位置付けられる。金属構造は、内側裏地の周囲に配置され、次いで、熱設定される、ニッケルチタン合金を含み得る。流動性ポリマー混合物が、空間の中へ流し込まれて凝固させられ、それにより、その中に内側裏地が配置された管状部材を形成する。ポリマーは、熱硬化性ポリマー等のポリマー接着剤であり得る。
【0023】
金属らせんの選択された領域へのポリマー接着剤の接着を阻止または妨害するために、離型剤または障壁が、金属構造の1つ以上の選択された領域に適用される。ポリマー接着剤は、管状部材と内側裏地との間の接着を引き起こす。
【0024】
方法はまた、管状部材と外側カバーとの間の接着を引き起こすために、管状部材の外面と外側カバーの内面との間に、ある量のポリマー接着剤が配置されるようにするステップも含む。
【0025】
外側カバーは、管状部材の外径よりも大きい内径を最初に有する管を備え、外側カバーは、管状部材の上で前進させられ、次いで、管状部材の外面上でとまりばめを引き起こすように管状部材に接触する。外側カバーは、管状部材の外面上に熱収縮される。X線撮影マーカーが、カテーテルデバイスの上または中に配置され得る。加えて、親水性被覆が、外側カバーの外面に適用され得る。
本発明はさらに、例えば、以下を提供する。
(項目1)
カテーテルを製造する方法であって、
A)金属構造を形成または取得するステップであって、前記金属構造は、前記金属構造の中に画定される空間を有する、ステップと、
B)ポリマー材料および前記金属構造が、組み合わせで、外面および管腔を有する管状部材を形成するように、前記空間内に前記ポリマー材料が配置されるようにするステップと、
C)前記管状部材の前記管腔内に内側裏地が配置されるようにするステップと、
D)前記管状部材の前記外面上に外側カバーが配置されるようにするステップと
を含む、方法。
(項目2)
前記内側裏地は、マンドレル上に配置され、次いで、前記金属構造は、前記内側裏地の上に位置付けられる、項目1に記載の方法。
(項目3)
前記金属構造は、ニッケルチタン合金を含み、前記ニッケルチタン合金は、前記内側裏地の周囲に配置され、次いで、熱設定される、項目2に記載の方法。
(項目4)
流動性ポリマー混合物が、前記空間の中へ流し込まれて凝固させられ、それにより、その中に前記内側裏地が配置された前記管状部材を形成する、項目2に記載の方法。
(項目5)
前記ポリマーは、ポリマー接着剤を含む、項目4に記載の方法。
(項目6)
前記ポリマーは、熱硬化性ポリマーを含む、項目4に記載の方法。
(項目7)
前記金属構造の1つ以上の選択された領域への前記ポリマー接着剤の接着を阻止または妨害するために、前記金属構造の前記1つ以上の選択された領域に離型剤または障壁を適用することをさらに含む、項目5に記載の方法。
(項目8)
前記ポリマー接着剤は、前記管状部材と前記内側裏地との間の接着を引き起こす、項目5に記載の方法。
(項目9)
前記管状部材と前記外側カバーとの間の接着を引き起こすために、前記管状部材の前記外面と前記外側カバーの内面との間に、ある量のポリマー接着剤が配置されるようにするステップをさらに含む、項目5に記載の方法。
(項目10)
前記外側カバーは、前記管状部材の外径よりも大きい内径を最初に有する管を備え、前記外側カバーは、前記管状部材の上で前進させられ、次いで、前記管状部材の前記外面上にとまりばめで接触するようにされる、項目1に記載の方法。
(項目11)
前記外側カバーは、前記管状部材の前記外面上に熱収縮される、項目10に記載の方法。
(項目12)
前記カテーテルデバイスの上または中にX線撮影マーカーが配置されるようにするステップをさらに含む、項目1に記載の方法。
(項目13)
前記外側カバーの外面に親水性被覆を適用することをさらに含む、項目1に記載の方法。
(項目14)
ガイドカテーテルセクションであって、
近位端および遠位端と、これらの端部の間に延在する内側管腔を画定する通路とを有する細長い管状カテーテル本体を備え、
前記細長い管状カテーテル本体は、外側管状カバーと同軸関係にある第1の裏地材料の内側管状裏地と、前記内側裏地と外側カバーとの間の管状部材とを備え、前記管状部材は、少なくとも金属構造およびポリマーねじれ抵抗部材を備え、前記金属構造およびポリマーねじれ抵抗部材は、同一の硬度を有し、前記カテーテルセクションは、前記遠位端の領域において、16:1を超える壁厚さ対内径比、および1200°/in−lbより大きい横の可撓性、および15Nより大きい最大引張強度を有する、ガイドカテーテルセクション。
(項目15)
ガイドカテーテルであって、
近位端および遠位端と、これらの端部の間に延在する内側管腔を画定する通路とを有する細長い管状部材を備え、前記細長い管状部材は、
a)比較的剛な近位セグメントであって、前記近位セグメントは、近位カバー材料を含む外側近位管状カバーと同軸関係にある近位裏地材料を含む内側近位管状裏地と、前記外側近位管状カバーによって覆われた前記内側近位管状裏地上に編組された金属ブレード構造とから成る、近位セグメントと、
b)比較的可撓性の遠位セグメントであって、前記遠位の細長い管状部材は、第1のカバー材料を含む外側管状カバーと同軸関係にある第1の裏地材料の内側管状裏地と、少なくとも金属構造およびポリマーねじれ抵抗部材とを備え、前記金属構造およびポリマーねじれ抵抗部材は、同一の硬度を有し、両方が、前記内側管状裏地の外に巻かれ、かつ前記外側管状カバーによって覆われ、前記カテーテルセクションは、前記遠位端の領域において、16:1を超える壁厚さ対内径比、および1200°/in−lbより大きい横の可撓性、および15Nより大きい最大引張強度を有する、遠位セグメントと、
c)前記比較的剛な近位セグメントと前記比較的可撓性の遠位セグメントとの間に通路を画定する少なくとも1つの中間セグメントであって、前記中間セグメントは、前記編組補強構造から前記金属およびポリマーねじれ抵抗部材構造までの移行部を有する、中間セグメントと
を有する、ガイドカテーテル。
(項目16)
前記金属構造は、ニッケルチタン合金を含む、項目14に記載のカテーテルデバイス。(項目17)
前記金属構造は、ニッケルチタン合金リボンを含む、項目14に記載のカテーテルデバイス。
(項目18)
前記金属構造は、らせん間隙を有する金属らせんである、項目14に記載のカテーテルデバイス。
(項目19)
前記らせん間隙は、連続幅である、項目18に記載のカテーテルデバイス。
(項目20)
前記金属らせんの寸法および/または前記らせん間隙の幅は、変化する、項目18に記載のカテーテルデバイス。
(項目21)
前記金属構造は、ピック数を有する金属ブレードである、項目14に記載のカテーテルデバイス。
(項目22)
1インチあたりの前記ピック数は、変化する、項目21に記載のカテーテルデバイス。(項目23)
前記ポリマーねじれ抵抗部材は、エラストマーを含む、項目14に記載のカテーテルデバイス。
(項目24)
前記ポリマーねじれ抵抗部材は、注型エラストマーを含む、項目14に記載のカテーテルデバイス。
(項目25)
前記ポリマーねじれ抵抗部材は、注型ポリウレタンを含む、項目14に記載のカテーテルデバイス。
(項目26)
前記注型ポリウレタンは、熱硬化性ポリウレタン接着剤を含む、項目24に記載のカテーテルデバイス。
(項目27)
前記第1の内側裏地は、フッ素重合体、PTFE、PFA、およびFEPから成る群より選択される少なくとも1つの材料を含む、項目14に記載のカテーテルデバイス。
(項目28)
前記外側管状カバーは、ポリエステルおよびポリオレフィンから成る群より選択される少なくとも1つの材料を含む、項目14に記載のカテーテルデバイス。
(項目29)
前記カテーテルデバイスは、その長さに沿って複数の領域を有し、前記金属らせんの寸法および/または前記らせん間隙の前記幅は、前記領域間で異なる、項目18に記載のカテーテルデバイス。
(項目30)
前記カテーテルデバイスは、その長さに沿って複数の領域を有し、1インチ当たりの寸法前記ピック数は、前記領域間で異なる、項目31に記載のカテーテルデバイス。
(項目31)
前記カテーテルデバイスは、近位領域、中間領域、および遠位領域を有する、項目14に記載のカテーテルデバイス。
(項目32)
前記近位領域上の前記外側カバーは、約0.001インチの厚さを有するポリエステルを含み、前記中間領域上の前記外側カバーは、約0.0005インチの厚さを有するポリエステルを含み、前記遠位領域上の前記外側カバーは、約0.0005インチの厚さを有するポリオレフィンを含む、項目31に記載のカテーテルデバイス。
(項目33)
前記遠位領域は、約0.174インチ+/
−0.008インチ以下のねじれ半径を有す
る、項目31に記載のカテーテルデバイス。
(項目34)
バルーンをさらに備えている、項目14に記載のカテーテルデバイス。
(項目35)
前記バルーンは、柔軟バルーンを備えている、項目34に記載のカテーテルデバイス。(項目36)
前記空間内に配置されている前記ポリマーねじれ抵抗部材は、熱硬化性ポリマーである、項目14に記載のカテーテルデバイス。
【発明を実施するための形態】
【0027】
本開示の特定の実施形態が、添付図面を参照して以下で説明されるが、開示された実施形態は、本開示の実施例にすぎず、種々の形態で具現化され得る。周知の機能または構造は、無駄に本開示を曖昧にすることを回避するように、詳細に説明されない。したがって、本明細書で開示される具体的構造および機能的詳細は、限定的として解釈されるものではないが、請求項の根拠として、および事実上任意の適切に詳細な構造で本開示を様々に採用するように当業者に教示するための代表的な根拠として解釈されるものである。類似参照数字が、図の説明の全体を通して類似または同一要素を指し得る。
【0028】
本開示の一側面によれば、蛇行性生体構造を通して血管系の領域にアクセスするための方法が提供される。そのような血管系は、脳血管系を含み、ウィリス動脈輪およびそれ以降へのアクセスは、必要以上の外傷または血管矯正を伴わずに、そのような場所に到達するように横断されなければならない、頸動脈サイフォンまたは椎骨動脈生体構造により、極めて困難である。方法は、近位端および遠位端を有するカテーテルを提供するステップを含む。カテーテルの遠位端が、動脈に挿入され、支持材が遠位に前進させられる。血管塞栓性材料を遠位セクションに引き込むために、陰圧をカテーテルの近位端または添着吸引ポートに印加することができる。可撓性、ねじれ抵抗、トルク性、および支柱強度が必要とされる場所へのアクセスを獲得するように、カテーテルおよび他の器具(作業デバイス)を、遠位アクセス吸引ガイドカテーテルを通して血管系内に挿入することができる。
【0029】
典型的な動脈は、いくつかある実施例の中でも、総頸動脈、内頸動脈、頸動脈サイフォン、ウィリス動脈輪等であり得る。代替として、動脈は、中大脳動脈または前大脳動脈、あるいは脳の中の他の場所であり得る。
【0030】
方法は、加えて、吸引管腔を通して酸素化媒体を動脈に導入するステップ、または吸引管腔を通して医薬品を動脈に注入するステップを含み得る。医薬品は、ニフェジピンまたはニトロプルシド等の血管拡張剤であり得る。医薬品は、代替として、t−PAを含み得る。血管内超音波、または頸動脈ドップラ撮像技法を使用して、血栓塞栓性材料が場所を特定され得る。
【0031】
本開示の別の側面によれば、頭蓋内吸引カテーテルが提供される。本開示によれば、血管系の非線形セグメントを横断して位置付けられる、カテーテルを通る流路を確立する方法が提供される。
【0032】
ある実施形態では、吸引カテーテルは、マイクロカテーテルの配置のためのガイドカテーテルとしての機能を果たすことができる。ガイドカテーテルは、血管系を通した操縦および操作を可能にするように、ガイドワイヤと協働して標的領域まで前進させられる。例示的な手技では、ガイドワイヤおよびガイドカテーテルは、大腿または腸骨動脈内の部位で血管系に導入される。Seldinger技法または他の経皮的手技を使用して、中空18ゲージ針を、経皮的手技を介して大腿動脈に導入することができる。次に、ガイドワイヤが、中空針を通して動脈樹の中へ前進させられる。次に、中空針が除去され、導入器シースが動脈樹の中へ前進させられる。次に、同一のガイドワイヤを通して、または大動脈の横断に好適なより大きいガイドワイヤを通してのいずれかで、ガイドカテーテルが、カテーテル導入器を通して前進させられる。ガイドカテーテルは、大動脈弓を通して、頸動脈の中へ、頸動脈サイフォンを通して、ウィリス動脈輪に近接する領域の中へ前進させられる。ガイドカテーテルは、その可撓性および高いねじれ抵抗により、蛇行性生体構造を通して、頸動脈サイフォンまたは椎骨および脳底動脈を越えて容易に挿入することができる。いったん適切に配置されると、他の作業デバイスの挿入のための大型導管として、ガイドカテーテルを利用することができる。その大きい内径により、複数のデバイスを挿入することができる。ガイドカテーテルは、吸引デバイスとして、および血管系から破片、血栓、または他の物質を回収するための遮蔽体として機能することができる。
【0033】
ガイドカテーテルは、ルアーまたは止血弁を伴って、あるいは随意に、その各々を弁で調節されるかまたは栓等で終端されることができる複数のアクセスポートを提供するコネクタを伴って、その近位端で終端される。
【0034】
本開示の一側面による、遠位アクセス吸引カテーテル100が開示されている。単一の中心管腔を伴う遠位アクセス吸引ガイドカテーテルとの関連で主に説明されるが、本開示のカテーテルは、本明細書の開示を考慮して当業者に容易に明白となるように、永久的または除去可能な支柱強度増進マンドレル等の追加の構造、薬剤または洗浄剤注入あるいは放射線送達を可能にするまたは膨張媒体を膨張性バルーンに供給する2つ以上の管腔、またはこれらの特徴の組み合わせを組み込むように、容易に修正することができる。さらに、本開示のカテーテルは、迅速交換構成を有し得る。加えて、本開示は主に、他の血管内作業デバイスの遠位血管アクセスを提供し、脳の中の遠隔血管系から閉塞性物質を除去することの関連で説明されるであろう。
【0035】
本明細書で開示されるカテーテルは、非常に可撓性の薄壁カテーテルおよびねじれ抵抗を導入することが望ましくあり得る場所ならどこでも、身体の全体を通して使用するために容易に適合され得、比較的大きい直径の吸引または支持作業チャネルを提供する。例えば、本開示によるカテーテルシャフトは、冠状および末梢血管系、消化管、尿道、尿管、卵管、ならびに他の管腔および潜在的管腔の全体を通して使用するための寸法を有し得る。本開示の管腔構造はまた、固体組織標的(例えば、乳房生検または組織切除)への診断または治療アクセスのため等に低侵襲経皮的組織路拡張器として使用され得る。
【0036】
図1A−1Dは、本開示の実施形態によるガイドカテーテル100を図示する。この実施例では、ガイドカテーテル100は、近位セクション101、中間セクション102、および遠位セクション103を有する、細長い本体を備えている。管腔104が、カテーテル100を通って延在する。カテーテルの細長い本体は、内側裏地またはスリーブ105、およびねじれ抵抗部材106を備えている。遠位外側カバー108が、遠位セクション103および中間セクション102上に配置され、近位管状カバー109が、近位セクション101上に配置される。ルアーまたはマニホールド110が、細長いカテーテル本体の近位端上に提供される。随意に、1つ以上のX線撮影マーカー112が、
図1Aおよび1Dの実施例で示されるように、遠位先端等で細長いカテーテル本体の上または中に位置付けられ得る。
【0037】
近位管状カバー109および遠位管状カバー109を備えているポリマーは、熱収縮管または他の圧縮方法、および加熱空気流源、放射熱源、誘導加熱器、無線周波数加熱器等によって生成される熱等の熱を使用して、熱設定される。代替として、近位管状カバー109および遠位管状カバー109は、押出、浸漬コーティング、スプレーコーティング、蒸着等によって、カテーテルを上塗りすることによって設定され得る。
【0038】
ねじれ抵抗部材106は、らせんコイル(
図3B)またはブレード(
図3C)の形態の金属構造206a、206b、206c(
図2A)を含む。らせんコイルを用いると、金属構造206a、206b、206cの巻き(すなわち、らせん回旋)が、カテーテルシャフトの長さに沿って分散可撓性を生成することができるように配置される。ブレードを用いると、ピックが、カテーテルシャフトの長さに沿って分散可撓性を生成することができるように配置される。金属構造206a、206b、206cで使用される金属は、ニチノール、ステンレス鋼、コバルトニッケル合金、チタン等であり得る。金属構造206a、206b、206cは、らせんコイルまたはブレードを形成するように1本以上のワイヤを巻くことによって形成され得る。ワイヤは、平坦ワイヤ断面、円形断面、または任意の他の多角形断面を有し得る。代替として、他の実施形態では、金属構造206a、206b、206cは、金属構造206a、206b、206cの所望のパターンを形成するように、レーザ切断、化学的エッチング、または研磨された金属管から形成され得る。別の実施形態では、金属構造206a、206b、206cは、除去可能な基材上に金属構造206a、206b、206cを構築するために使用され得る、電着、蒸着、焼結、または任意の他のプロセスによって、除去可能な基材上に構築され得る。
【0039】
らせんコイルの金属巻きまたはブレードのピック内の間隙は、可撓性を実質的に均等に分配させるか、または特定の軸に沿って方向付けさせることができる、ポリマーねじれ抵抗部材207aおよび207bで充填される。ポリマーねじれ抵抗部材207は、熱硬化性ポリマー(例えば、熱硬化性ウレタン)、熱可塑性物質等であり得る。加えて、ポリマーねじれ抵抗部材207aおよび207bは、溶媒蒸発、架橋結合、または室温加硫(RTV)ポリマーによって硬化される、ポリマーであり得る。また、金属構造206a、206b、206cは、押出、浸漬コーティング、スプレーコーティング、蒸着等によって、上塗りされ得る。
【0040】
ねじれ抵抗部材106は、金属構造206a、206b、206cおよび/またはポリマーねじれ抵抗部材207aおよび207bの間隙または厚さを変化させることによって、補強がより可撓になり遠位に移動するように、有益に作成され得る。加えて、可撓性はまた、内側スリーブ105および/または外側管状カバー108および/または109の厚さおよび材料を変化させることによって調整され得る。
【0041】
カテーテルの近位端は、加えて、当業者に公知であるような1つ以上のアクセスポートを有するルアーまたはマニホールド110が提供される。概して、マニホールドは、オーバーザワイヤ構造におけるガイドワイヤポート、吸引ポート、およびカテーテル挿入ポートが提供される。これらの特徴のうちの1つ以上は、単一のポート内で具現化することができる。代替として、手技が、吸引カテーテルの配置後のガイドワイヤポートから近位へのガイドワイヤの除去、およびガイドワイヤポートを通した吸引を伴う場合、吸引ポートは省略され得る。カテーテルの機能的能力に応じて、追加のアクセスポートが必要に応じて提供され得る。マニホールドは、種々の医療グレードプラスチックのうちのいずれかから射出成形され、または当技術分野で公知である他の技法に従って形成され得る。
【0042】
近位本体セグメントは、患者の血管系を通したカテーテルの軸方向位置付けを可能にするように、十分な支柱強度を呈するであろう。カテーテル本体はさらに、放射線不透過性充填材、着色剤、補強材料、ブレードおよびらせん補強要素等の補強層等の他の構成要素を備え得る。具体的には、近位本体セグメントは、その壁厚さおよび外径を制限しながら、その支柱強度およびトルク性を増進するために補強され得る。
【0043】
存在するとき、随意的なX線撮影マーカー112が、典型的には、少なくともカテーテル100の遠位端に提供されるであろう。他の放射線不透過性マーカーが、支持コイル等がすでに放射線不透過性ではない場合、支持コイル上等の他の場所に提供され得る。使用され得る放射線不透過性マーカーの一実施形態は、近位本体セグメントの遠位端内の凹所に置かれる金属バンドを備えている。プラチナ、金、およびタングステン/ルテニウム合金を含む、種々の材料から好適なマーカーバンドを生産することができる。放射線不透過性金属バンドは、近位本体セグメントの遠位端に形成される環状チャネルの凹所に置かれ得る。
【0044】
直径の機能的結果がカテーテルの意図した目的で容認可能であるならば、好ましい範囲外の直径も使用され得る。例えば、所与の用途における管状本体の任意の部分に対する直径の下限は、許容最小吸引流速および崩壊抵抗とともに、カテーテルに含まれる流体または他の機能的管腔の数の関数となるであろう。
【0045】
管状カテーテル本体は、管状本体の座屈または望ましくない屈曲を伴わずに、カテーテルが遠位場所まで前進させられることを可能にするように十分な構造完全性(例えば、支柱強度または「押込性」)を有さなければならない。操縦を支援するために、回転時のねじれを回避するため等に、トルクを伝達する本体の能力も望ましくあり得る。管状カテーテル本体、特に、遠位セクションは、種々のトルクおよび/または支柱強度増進構造のうちのいずれかが提供され得る。例えば、軸方向に延在する補剛ワイヤ、らせん巻き支持層、ブレード、または織物補強フィラメントが、管状カテーテル本体の全体または一部の中に組み込まれ、またはその上で層状にされ得る。
【0046】
多くの用途では、近位セクションは、特に薄型または蛇行性の動脈を横断するように要求されないであろう。冠状血管用途について、例えば、近位セクションは、大部分は、または完全に比較的大きい直径のガイドカテーテル内にあるであろう。移行部は、バルーンおよび/または遠位端が治療部位にあるときに、ガイドカテーテルの遠位端とほぼ対応するように、カテーテルシャフト上に位置することができる。頭蓋内カテーテル法等のある他の用途について、遠位セクションは、少なくとも長さ約5cmであり、3mmまたは2mm以下ほどの小さい血管を通過するように直径が十分小さい。この用途のためのカテーテルは、約60cmから約150cmの間の近位セクション長、および約5cmから約15cmの間の遠位セクション長を有し得、遠位セクションは、約3mmの管腔内径未満の血管を通して、少なくとも約5cmの蛇行性経路を追跡することができる。
【0047】
カテーテル本体セクションの数は、変化し得る。例えば、遠位セクション103は、第1の遠位セクションと、第2の遠位セクションとを備え得る。金属構造206および/または外側カバー108の寸法(例えば、幅、厚さ)は、2つの遠位セクションの間で変化し、それにより、それらに異なる性質を持たせ得る。
【0048】
表1は、4フレンチから8フレンチに及ぶサイズで、本開示のカテーテルの内径対壁厚さ比の実施例を示す。いくつかの実施形態では、内径(ID)対壁厚さまたは壁セクションは、約16:1から約24:1の比を含むことができる。
【0049】
【表1】
8フレンチカテーテルでは、壁厚さは、約0.0045〜0.0055インチに及ぶことができ、好ましい壁厚は、約0.005インチであり、カテーテルの内径は、好ましくは、約0.094インチ〜約0.096インチに及ぶことができる。
【0050】
7フレンチカテーテルでは、壁厚さは約0.004〜0.005インチに及ぶことができ、好ましい壁厚さは、約0.0045インチであり、カテーテルの内径は、好ましくは、約0.082インチから約0.084インチに及ぶことができる。
【0051】
6フレンチカテーテルでは、壁厚さは、約0.003〜0.004インチに及ぶことができ、好ましい壁厚さは、約0.0035インチであり、カテーテルの内径は、好ましくは、約0.072インチから約0.073インチに及ぶことができる。
【0052】
5フレンチカテーテルでは、壁厚さは、約0.003〜0.0035インチに及ぶことができ、好ましい壁厚さは、約0.00325インチであり、カテーテルの内径は、好ましくは、約0.059インチから約0.060インチに及ぶことができる。
【0053】
4フレンチカテーテルでは、壁厚さは、約0.0025〜0.003インチに及ぶことができ、好ましい壁厚さは、約0.00275インチであり、カテーテルの内径は、好ましくは、約0.046インチから約0.047インチに及ぶことができる。
【0054】
図2A−2Cは、本開示の実施形態による、カテーテル100の断面図を図示する。
図2A−2Cに示されるように、管腔104が内側裏地105によって画定される。金属構造206aが、近位セクション101の中の内側裏地105上に配置され、金属構造206bが、中間セクション102の中の内側裏地105上に配置され、金属構造206cが、遠位セクション103の中の内側裏地105上に配置される。金属構造206a、206b、および206cは、単一のワイヤまたは複数のワイヤから成り得る。第1のポリマーねじれ抵抗部材207aが、金属構造206aの空間の間に配置される一方で、第2のポリマーねじれ抵抗部材207bは、金属構造206bおよび206cの空間の間に配置される。接着剤207cが、先端を形成するようにX線撮影マーカー112の上に配置される。ポリマー層210も、金属構造206aの遠位端の上に配置される。カテーテル100の外側カバーは、近位セクション101の中に配置される近位管状カバー209を含む。外側カバーはまた、遠位セクション103、中間セクション102、および近位セクション101の一部分の上に配置される、遠位外側カバー208も含む。
【0055】
図3A−3Cは、ハブ302と、内側裏地304とを備えている、吸引ガイドカテーテルサブアセンブリ300の側面図を図示する。
図3Bは、カテーテル裏地およびコイルサブアセンブリ配列を詳述する、複数のコイル巻き306、308、310を図示する。
図3Cは、複数の編組セクション406、408、410を図示する。サブアセンブリ300はさらに、歪緩和部326、全長324、作業長322、PTFE裏地長314、遠位セクション長320、中間セクション長318、および近位セクション長316を備えている。
【0056】
図3Aを参照すると、内側裏地304は、PTFE、PFA、FEP、または他の潤滑性ポリマーを含むことができる。内側裏地304の外径面は、その粗度を増加させるようにエッチングすることができる。そのようなエッチングは、限定されないが、プラズマ放電処理、機械摩耗、レーザエッチング等を含む方法を使用して、行うことができる。内側裏地304は、概して、適切な直径の除去可能なマンドレル(図示せず)の上に配置され、マンドレルは、金属核と、PTFE、FEP、PFA、Parylene等の外部潤滑性被覆とを備えている。ハブ302は、限定されないが、ポリエチレン、ポリプロピレン、アクリロニトリルブタジエンスチレン(ABS)、ポリスルホン、ポリカーボネート、ポリ塩化ビニル、ポリスチレン、ポリエステル等を含む材料から選択される、種々のポリマーから製造することができる。ハブ302はまた、限定されないが、ステンレス鋼、チタン、コバルトニッケル合金等の金属から製造することもできる。ハブ302は、ガイドカテーテルサブアセンブリ300の指示されたサイズまで、すなわち、例えば、約4、5、6、7、8、および9フレンチまで、デバイスを摺動可能に受け入れることができる、貫通管腔(図示せず)を備えている。ハブ302は、ねじれを最小限化し、最大制御下で力をガイドカテーテルサブアセンブリ600に伝達するために、それがガイドカテーテルサブアセンブリ300の管に添着される領域に歪緩和部を備えていることができる。ハブ302とサブアセンブリ300の他の構成要素との間の取り付けは、限定されないが、Dymax
TM1128−M−VT UV硬化接着剤等の紫外線(UV)光硬化接着剤を備えていることができる。ハブ302とカテーテルサブアセンブリ300の他の構成要素との間の取り付けはまた、限定されないが、Loctite 4011および同等物等のシアノアクリレート接着剤を備えていることもできる。
【0057】
図3Bを参照すると、遠位コイル310の間隔は、約0.006〜0.010インチの範囲を伴って約0.008であり得る。中間コイル308の間隔は、約0.002〜0.006インチの範囲を伴って約0.004インチであり得る。近位コイル306の間隔は、約0.0005〜0.002インチの範囲を伴って約0.001インチであり得る。コイル306、308、310の間隔が緊密になるほど、本システムがより剛になり、システムのトルク運搬能力が大きくなる。したがって、近位コイル306は、中間コイル308よりも剛であり、中間コイルは、遠位コイル310よりも剛である。コイル306、308、310は、超弾性または擬弾性を伴うニチノールから製造することができる。コイルの個々の巻きの幅は、幅が約0.001インチから約0.010インチに及ぶことができ、コイルの個々の巻きの厚さは、約0.0005〜約0.005インチに及ぶことができる。コイル306、308、310は、バネ特性を有し得、可鍛性ではない。コイル306、308、310は、前述のようにニチノールから製造することができるが、それはまた、限定されないが、コバルトニッケル合金、チタン、ステンレス鋼、ポリエステル、ポリエチレンナフタレート等の材料から製造することもできる。
【0058】
図3Cを参照すると、遠位ブレード410の1インチあたりのピック(PPI)は、約20〜50PPIであり得る。中間ブレード408のPPIは、約50〜100PPIであり得る。近位ブレード406上のPPIは、約100〜150PPIであり得る。ブレード406、408、410のPPIが小さくなるほど、本システムがより剛性になり、システムのトルク運搬能力が大きくなる。したがって、近位ブレード406は、中間ブレード408よりも剛であり、中間ブレードは、遠位ブレード410よりも剛である。ブレード406、408、410は、超弾性または擬弾性を伴うニチノールから製造することができる。ブレードストランドの厚さは、幅が約0.001インチから約0.010インチに及ぶことができ、ブレードストランドの厚さは、約0.0005〜約0.005インチに及ぶことができる。ブレード406、408、410は、バネ特性を有し得、可鍛性ではない。ブレード406、408、410は、前述のようにニチノールから製造することができるが、それはまた、限定されないが、コバルトニッケル合金、チタン、ステンレス鋼、ポリエステル、ポリエチレンナフタレート等の材料から製造することもできる。
【0059】
図3Bは、ガイドワイヤの近位、中間、および遠位セクション中の異なるコイルの使用を説明し、
図3Cは、ガイドワイヤの近位、中間、および遠位セクション中の異なるブレードの使用を説明するが、いくつかの実施形態では、ガイドワイヤのトルクおよび可撓性を向上させるために、コイルおよびブレードの異なる組み合わせを、種々のセクションで使用することができる。
【0060】
105cmの作業長322(ハブ、歪緩和部326、または任意の他の取付具を除いたカテーテル長)を有するカテーテルの裏地およびコイルサブアセンブリ300構造は、以下の通りである。全長324は、約113cmであり得、作業または使用可能長322は、約105cmであり得、裏地長314は、約110cmであり得、近位コイル長316は、約96cmであり得、中間コイル長318は、約6cmであり得、遠位コイル長320は、約8cmであり得る。
【0061】
115cmの作業長322を有するカテーテルの裏地およびコイルサブアセンブリ300構造は、以下の通りである。全長324は、約123cmであり得、作業または使用可能長322は、約115cmであり得、裏地長314は、約120cmであり得、近位コイル長さ316は、約106cmであり得、中間コイル長さ318は、約6cmであり得、遠位コイル長320は、約8cmであり得る。
【0062】
図4は、吸引ガイドカテーテルサブアセンブリ300のコイル306、308、310またはブレード406、408、410の上に、およびそれらの間に配置された複数の第1の接着剤層502、504を備えている、吸引ガイドカテーテルサブアセンブリ500の側面図を図示する。
【0063】
図4を参照すると、サブアセンブリ500の近位領域の上に配置される、第1の接着剤層502は、限定されないが、Bacon Co.,Irvine,CAによって供給されるFlexobond 431
TM等の材料を含む。サブアセンブリ500の遠位領域の上に配置される、遠位の第1接着剤層504は、限定されないが、Bacon Co.,Irvine,CAによって供給されるFlexobond 430
TM等の材料を含む。近位の第1接着剤層502は、遠位の第1接着剤層504の剛性に対して増加した剛性を提供するように構成することができる。第1の接着剤層502、504は、概して、管314の全長に沿ってサブアセンブリ500に適用され、層502、504の厚さは、コイル306、308、310またはブレード406、408、410の厚さにほぼ等しいか、またはそれよりもわずかに大きい。
【0064】
105cmの使用可能または作業長を有する、サブアセンブリ500では、接着剤の近位の第1層502の長さ512は、約93cmであり、約80cmから約100cmに及び得る。115cmの使用可能長を有するサブアセンブリでは、接着剤の近位の第1層502の長さ512は、約103cmであり、約90cmから約110cmに及び得る。接着剤の第1の遠位層504の長さ514は、約10〜約25cmに及び、約15〜約10cmの範囲、および約17cmというより好ましい値を伴うことができる。
【0065】
図5は、近位602、中間604、および遠位606に接着剤の複数の第2の層と、ポリマー被覆の近位外側層608と、外側ポリマー被覆の遠位層624とを備えている、吸引ガイドカテーテルサブアセンブリ600の側面図を図示する。サブアセンブリ600はさらに、少なくとも1つの放射線不透過性マーカーバンド610と、UV接着剤の移行リング618とを備えている。接着剤の近位第2層602が、長さ612を有する一方で、接着剤の遠位第2層606は、長さ616を有し、接着剤の中間第2層604は、長さ614を有する。カテーテルサブアセンブリ600はさらに、接着剤の近位第2層と接着剤の中間第2層604との間の移行部に配置される、重複領域620を備えている。サブアセンブリ600はさらに、中間領域中にポリマー収縮包装管622の外側層を備えている。
【0066】
図5を参照すると、接着剤の遠位第2層606は、カテーテルサブアセンブリ600の遠位部の上に配置されるとともに、接着剤の中間第2層604の上に配置される。
【0067】
接着剤の近位第2層は、105cm作業長を有するカテーテルについては約91cm(約80cmから約100cmの範囲)の長さ、および115cm作業長を有するカテーテルについては約101cm(約90cmから約110cmの範囲)の長さを有することができる。エラストマー接着剤の中間第2層の長さは、約3cmから約7cmの範囲を伴って約5.5cmであり得る。エラストマー接着剤の遠位層の長さは、約105cmから約115cmの作業長を有するカテーテルについては、約19.5cmの例示的な値を伴って約15cmから25cmの間に及ぶことができる。重複領域620は、約0.1cmから約1.0cmの範囲を伴って約0.5cmの長さを有することができる。UV硬化性接着リング618の長さは、約1.0mmという例示的な値を伴って約0.5mmから約2mmに及ぶことができる。
【0068】
一実施形態では、放射線不透過性マーカーバンド610は、約0.002インチの直径を有する、プラチナイリジウムワイヤから製造することができる。放射線不透過性マーカー610によって含まれる材料は、プラチナ、プラチナイリジウム、金、タンタル、硫酸バリウム、硫酸ビスマス等を含むことができる。放射線不透過性マーカー610は、丸いワイヤまたは平坦なワイヤのコイルを備えているか、または丸いワイヤまたは平坦なワイヤのコイルとして構成されることができるか、あるいは、軸方向に細長い円筒形バンドとして、ワイヤの蛇行性バンド等として構成されることができる。放射線不透過性マーカー610は、約0.5mmから約5mmの長さを備えていることができる。放射線不透過性マーカー610は、エラストマー接着剤内に埋め込まれ、最内層304とポリマーの最外層608および624との間に配置されることができる。
【0069】
ポリマーの最外層608、622、および624は、限定されないが、ポリエステル(PET)、ポリイミド、Pebax
TM、ポリアミド等の材料から製造することができる。いくつかの実施形態では、近位領域中のポリマーの最外層608は、約0.001インチの厚さを有する熱収縮管として構成することができる。遠位領域中のポリマーの最外層624は、約0.0005から0.002インチの間の厚さを有する、ポリイミド(Pebax
TM)熱収縮管を備えていることができる。遠位の外側第2ポリマー層は、イリジウムコーポレーションから供給されることができる。ポリマーの中間外側層622は、約0.0001〜約0.001インチの範囲を伴って、約0.00025インチの壁厚さを有するポリエステル(PET)を備えていることができる。
【0070】
近位領域602中の接着剤の第2の層は、Flexobond 431を含み得るが、また、限定されないが、2液型ウレタン接着剤、1液型ウレタン接着剤等の他の類似材料を含むこともできる。中間領域604中の接着剤の第2の層は、Flexobond 430を含むが、また、限定されないが、2液型ウレタン接着剤、1液型ウレタン接着剤等の他の類似材料を含むこともできる。遠位領域606中の接着剤の第2の層は、Flexobond 430軟質混合を含み得るが、他の類似材料も使用することができる。
【0071】
図6は、吸引ガイドカテーテルサブアセンブリ700の側面図を図示する。カテーテルサブアセンブリ700では、追加の被覆層702が、カテーテルの遠位端に適用され得る。被覆層702は、被覆基礎、架橋剤A被覆、および/または架橋剤B被覆を含み得る。
【0072】
図7は、本開示の別の実施形態による、ガイドカテーテル800を図示する。この実施例では、ガイドカテーテル800は、上記で説明されるガイドカテーテル100に類似する。ガイドカテーテル100が、真っ直ぐな構成を有する一方で、ガイドカテーテル800は、修正J形構成を有する。
【0073】
本開示のいくつかの実施形態では、ラテックス、シリコーン、ポリウレタン、C−Flex
TM熱可塑性エラストマー、Chronoprene
TM、Santoprene
TM等の材料で形成された柔軟バルーン等の随意的なバルーンが、細長いカテーテル本体の遠位端に、またはその付近に位置付けられ得る。そのような随意的なバルーンは、そのような流れの閉塞が所望されるときにカテーテルが位置付けられる、血管を通る流れを閉塞するために有用であり得る。
【0074】
少なくともいくつかの実施形態では、近位セクション101は、半径方向強度を保持するが、横の可撓性を提供するであろう。加えて、そのセクションは、望ましくは、例えば、Tinius−Olsen
TM剛性試験装置によって測定されるような、少なくとも1,200撓み度/インチ・ポンド(0.25″スパンにわたって0.005lb負荷を伴って、20から30撓み度で測定される)、好ましくは、2,500撓み度/インチ・ポンドの横の可撓性(剛性)を有する。該セクションの半径方向圧縮強度は、従来技術のガイドカテーテルの同等カテーテル遠位セクション上で見出される他の遠位セクションと比較して、極めて高い。
【0075】
本開示のカテーテルのアクセスは、右大腿動脈、左大腿動脈、右橈骨動脈、左橈骨動脈、右上腕動脈、左上腕動脈、右腋窩動脈、左腋窩動脈、右鎖骨下動脈、または左鎖骨下動脈等の末梢動脈上の切開を通した従来の技術を使用して、達成することができる。切開はまた、緊急状況で右頸動脈または左頸動脈上に加えることもできる。
【0076】
本明細書で開示される構造は、独立型デバイスとしてガイドカテーテルに好適である。この構造は、このサイズ薄壁管を有する、従来技術のデバイスでは達成不可能である、高い支柱強度、トルク性、優れたねじれ抵抗、および高い引張強度を有する、高度に可撓性のデバイスをもたらす。
【0077】
本開示は、本開示のある実施例または実施形態を参照して上記で説明されているが、本開示の意図した精神および範囲から逸脱することなく、これらの実施例および実施形態に種々の追加、削除、変更、および修正が行われてもよいことを理解されたい。例えば、一実施形態または実施例の任意の要素または属性は、別の実施形態または実施例に組み込むか、またはそれとともに使用することにより、実施形態または実施例が、その意図した使用に不適切になるであろう場合に、特に指定がない限り、そのようにされ得る。また、方法またはプロセスのステップが、特定の順序で説明または記載されている場合、そのようなステップの順序は、特に指定がない限り、またはそのようにすることにより、方法またはプロセスが、その意図した使用に実行不可能とならないかぎり、変更され得る。全ての合理的な追加、削除、修正、および変更は、説明された実施例および実施形態の同等物と見なされるものであり、以下の請求項の範囲内に含まれるものである。
【0078】
本発明は、さらに以下の項目を提供する。
(項目1)
カテーテルデバイスであって、
内側管腔および外面を有する管状部材であって、前記管状部材は、
金属構造であって、前記金属構造は、前記金属構造の中に画定される空間を有する、金属構造と、
前記空間内に配置されているポリマー材料と
を備えている、管状部材と、
前記管状部材の前記管腔を通って延在する内側裏地であって、前記内側裏地は、前記カテーテルの内側管腔を画定する、内側裏地と、
前記管状部材の前記外面上の外側カバーと
を備え、前記空間内に配置されている前記ポリマー材料は、前記内側裏地および外側カバーの材料とは異なる、カテーテルデバイス。
(項目2)
前記金属構造は、ニッケルチタン合金を含む、項目1に記載のカテーテルデバイス。
(項目3)
前記金属構造は、ニッケルチタン合金リボンを含む、項目1に記載のカテーテルデバイス。
(項目4)
前記金属構造は、らせん間隙を有する金属らせんである、項目1に記載のカテーテルデバイス。
(項目5)
前記らせん間隙は、連続幅である、項目4に記載のカテーテルデバイス。
(項目6)
前記金属らせんの寸法および/または前記らせん間隙の幅は、変化する、項目4に記載のカテーテルデバイス。
(項目7)
前記金属構造は、ピック数を有する、金属ブレードである、項目1に記載のカテーテルデバイス。
(項目8)
1インチあたりの前記ピック数は、変化する、項目7に記載のカテーテルデバイス。
(項目9)
前記ポリマー材料は、エラストマーを含む、項目1に記載のカテーテルデバイス。
(項目10)
前記ポリマー材料は、注型エラストマーを含む、項目1に記載のカテーテルデバイス。
(項目11)
前記ポリマー材料は、注型ポリウレタンを含む、項目1に記載のカテーテルデバイス。
(項目12)
前記注型ポリウレタンは、熱硬化性ポリウレタン接着剤を含む、項目10に記載のカテーテルデバイス。
(項目13)
前記内側裏地は、フッ素重合体、PTFE、PFA、およびFEPから成る群より選択される少なくとも1つの材料を含む、項目1に記載のカテーテルデバイス。
(項目14)
前記外側カバーは、ポリエステルおよびポリオレフィンから成る群より選択される少なくとも1つの材料を含む、項目1に記載のカテーテルデバイス。
(項目15)
前記カテーテルデバイスは、その長さに沿って複数の領域を有し、前記金属らせんの寸法および/または前記らせん間隙の幅は、前記領域間で異なる、項目4に記載のカテーテルデバイス。
(項目16)
前記カテーテルデバイスは、その長さに沿って複数の領域を有し、1インチ当たりの寸法前記ピック数は、前記領域間で異なる、項目7に記載のカテーテルデバイス。
(項目17)
前記カテーテルデバイスは、近位領域、中間領域、および遠位領域を有する、項目1に記載のカテーテルデバイス。
(項目18)
前記近位領域上の前記外側カバーは、約0.001インチの厚さを有するポリエステルを含み、前記中間領域上の前記外側カバーは、約0.0005インチの厚さを有するポリエステルを含み、前記遠位領域上の前記外側カバーは、約0.0005インチの厚さを有するポリオレフィンを含む、項目17に記載のカテーテルデバイス。
(項目19)
前記遠位領域は、1200度/in−lb以上の横の可撓性を有する、項目17に記載のカテーテルデバイス。
(項目20)
前記遠位領域は、約0.174インチ+/−0.008インチ以下のねじれ半径を有する、項目17に記載のカテーテルデバイス。
(項目21)
バルーンをさらに備えている、項目1に記載のカテーテルデバイス。
(項目22)
前記バルーンは、柔軟バルーンを備えている、項目21に記載のカテーテルデバイス。
(項目23)
前記空間内に配置されている前記ポリマーは、熱硬化性ポリマーである、項目1に記載のカテーテルデバイス。
(項目24)
ヒトまたは動物対象において疾患を治療または診断する方法であって、前記方法は、
A)前記対象の血管系にカテーテルデバイスを挿入するステップであって、前記カテーテルデバイスは、
内側管腔および外面を有する管状部材であって、前記管状部材は、
金属構造であって、前記金属構造は、前記金属構造の中に画定される空間を有する、金属構造と、
前記空間内に配置されているポリマー材料と
を備えている、管状部材と、
前記管状部材の前記管腔を通って延在する内側裏地であって、前記内側裏地は、前記カテーテルの内側管腔を画定する、内側裏地と、
前記管状部材の前記外面上の外側カバーと
を備え、前記空間内に配置されている前記ポリマー材料は、前記内側裏地および外側カバーの材料とは異なる、ステップと、
B)前記カテーテルデバイスの前記管腔を通して物質またはデバイスを送達し、前記疾患を治療または診断するために前記物質またはデバイスを使用するステップと
を含む、方法。
(項目25)
ステップAは、前記対象の頭蓋内に位置する血管の中へ前記カテーテルデバイスを前進させるステップを含む、項目24に記載の方法。
(項目26)
前記カテーテルデバイスが前進させられる前記血管は、頸動脈、大脳動脈、前大脳動脈、中大脳動脈、および後大脳動脈から成る群より選択される、項目25に記載の方法。
(項目27)
カテーテルを製造する方法であって、
A)金属構造を形成または取得するステップであって、前記金属構造は、前記金属構造の中に画定される空間を有する、ステップと、
B)ポリマー材料および前記金属構造が、組み合わせで、外面および管腔を有する管状部材を形成するように、前記空間内に前記ポリマー材料が配置されるようにするステップと、
C)前記管状部材の前記管腔内に内側裏地が配置されるようにするステップと、
D)前記管状部材の前記外面上に外側カバーが配置されるようにするステップと
を含む、方法。
(項目28)
前記内側裏地は、マンドレル上に配置され、次いで、前記金属構造は、前記内側裏地の上に位置付けられる、項目27に記載の方法。
(項目29)
前記金属構造は、ニッケルチタン合金を含み、前記ニッケルチタン合金は、前記内側裏地の周囲に配置され、次いで、熱設定される、項目28に記載の方法。
(項目30)
流動性ポリマー混合物が、前記空間の中へ流し込まれて凝固させられ、それにより、その中に前記内側裏地が配置された前記管状部材を形成する、項目28に記載の方法。
(項目31)
前記ポリマーは、ポリマー接着剤を含む、項目30に記載の方法。
(項目32)
前記ポリマーは、熱硬化性ポリマーを含む、項目30に記載の方法。
(項目33)
前記金属構造の1つ以上の選択された領域への前記ポリマー接着剤の接着を阻止または妨害するために、前記金属構造の前記1つ以上の選択された領域に離型剤または障壁を適用することをさらに含む、項目31に記載の方法。
(項目34)
前記ポリマー接着剤は、前記管状部材と前記内側裏地との間の接着を引き起こす、項目31に記載の方法。
(項目35)
前記管状部材と前記外側カバーとの間の接着を引き起こすために、前記管状部材の前記外面と前記外側カバーの内面との間に、ある量のポリマー接着剤が配置されるようにするステップをさらに含む、項目31に記載の方法。
(項目36)
前記外側カバーは、前記管状部材の外径よりも大きい内径を最初に有する管を備え、前記外側カバーは、前記管状部材の上で前進させられ、次いで、前記管状部材の前記外面上にとまりばめで接触するようにされる、項目27に記載の方法。
(項目37)
前記外側カバーは、前記管状部材の前記外面上に熱収縮される、項目36に記載の方法。
(項目38)
前記カテーテルデバイスの上または中にX線撮影マーカーが配置されるようにするステップをさらに含む、項目27に記載の方法。
(項目39)
前記外側カバーの外面に親水性被覆を適用することをさらに含む、項目27に記載の方法。
(項目40)
ガイドカテーテルセクションであって、
近位端および遠位端と、これらの端部の間に延在する内側管腔を画定する通路とを有する細長い管状カテーテル本体を備え、
前記細長い管状カテーテル本体は、外側管状カバーと同軸関係にある第1の裏地材料の内側管状裏地と、前記内側裏地と外側カバーとの間の管状部材とを備え、前記管状部材は、少なくとも金属構造およびポリマーねじれ抵抗部材を備え、前記金属構造およびポリマーねじれ抵抗部材は、同一の硬度を有し、前記カテーテルセクションは、前記遠位端の領域において、16:1を超える壁厚さ対内径比、および1200°/in−lbより大きい横の可撓性、および15Nより大きい最大引張強度を有する、ガイドカテーテルセクション。
(項目41)
ガイドカテーテルであって、
近位端および遠位端と、これらの端部の間に延在する内側管腔を画定する通路とを有する細長い管状部材を備え、前記細長い管状部材は、
a)比較的剛な近位セグメントであって、前記近位セグメントは、近位カバー材料を含む外側近位管状カバーと同軸関係にある近位裏地材料を含む内側近位管状裏地と、前記外側近位管状カバーによって覆われた前記内側近位管状裏地上に編組された金属ブレード構造とから成る、近位セグメントと、
b)比較的可撓性の遠位セグメントであって、前記遠位の細長い管状部材は、第1のカバー材料を含む外側管状カバーと同軸関係にある第1の裏地材料の内側管状裏地と、少なくとも金属構造およびポリマーねじれ抵抗部材とを備え、前記金属構造およびポリマーねじれ抵抗部材は、同一の硬度を有し、両方が、前記内側管状裏地の外に巻かれ、かつ前記外側管状カバーによって覆われ、前記カテーテルセクションは、前記遠位端の領域において、16:1を超える壁厚さ対内径比、および1200°/in−lbより大きい横の可撓性、および15Nより大きい最大引張強度を有する、遠位セグメントと、
c)前記比較的剛な近位セグメントと前記比較的可撓性の遠位セグメントとの間に通路を画定する少なくとも1つの中間セグメントであって、前記中間セグメントは、前記編組補強構造から前記金属およびポリマーねじれ抵抗部材構造までの移行部を有する、中間セグメントと
を有する、ガイドカテーテル。