特許第6033918号(P6033918)IP Force 特許公報掲載プロジェクト 2015.5.11 β版

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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】6033918
(24)【登録日】2016年11月4日
(45)【発行日】2016年11月30日
(54)【発明の名称】点検作業支援装置
(51)【国際特許分類】
   F21L 4/00 20060101AFI20161121BHJP
   B42F 9/00 20060101ALI20161121BHJP
   F21L 4/02 20060101ALI20161121BHJP
   F21L 4/04 20060101ALI20161121BHJP
   F21Y 115/10 20160101ALN20161121BHJP
【FI】
   F21L4/00 613
   B42F9/00 B
   F21L4/00 100
   F21L4/02
   F21L4/04
   F21Y115:10
【請求項の数】2
【全頁数】11
(21)【出願番号】特願2015-110917(P2015-110917)
(22)【出願日】2015年5月29日
(62)【分割の表示】特願2013-98003(P2013-98003)の分割
【原出願日】2013年5月7日
(65)【公開番号】特開2015-159129(P2015-159129A)
(43)【公開日】2015年9月3日
【審査請求日】2015年5月29日
(73)【特許権者】
【識別番号】000211307
【氏名又は名称】中国電力株式会社
(74)【代理人】
【識別番号】100104190
【弁理士】
【氏名又は名称】酒井 昭徳
(72)【発明者】
【氏名】木原 大輔
【審査官】 當間 庸裕
(56)【参考文献】
【文献】 特開平11−034580(JP,A)
【文献】 特開平10−283802(JP,A)
【文献】 特開平07−329473(JP,A)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
F21L 4/00
B42F 9/00
F21L 4/02
F21L 4/04
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
平板形状をなす支持部材と、
前記支持部材を保持した場合に当該支持部材の上部側に位置するように取り付けられて電源を収容する筐体と、
前記電源から供給される電力により前記筐体の外側に向けて、前記支持部材の面を照らすように発光する光源と、
前記光源の点灯・消灯を切り替える切換部材と、
前記筐体の天面に設けられて、可搬性を有する小型電灯を保持する保持部と、
を備え、
前記光源は、前記支持部材の面に直交する方向を軸芯方向とする軸を中心として回動させることによって、発光する方向を変更可能に取り付けられ、
前記保持部は、前記小型電灯を保持した状態で、当該小型電灯による照明方向を任意の方向に変えるように、前記筐体の天面に対して直交する方向を軸芯方向とする軸を中心として、当該筐体に対して回動可能に取り付けられ、または、当該小型電灯の軸部の軸心方向が、当該筐体の天面に対してなす角度を調整可能に設けられることを特徴とする点検作業支援装置。
【請求項2】
前記筐体は、前記支持部材を保持した場合に当該支持部材の上部右側に位置するように取り付けられていることを特徴とする請求項1に記載の点検作業支援装置。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
この発明は、点検作業を支援する点検作業支援装置に関する。
【背景技術】
【0002】
たとえば、発電業務におけるユニットの保守・管理に際して、現場の補機や弁などに設けられた温度計や圧力計などの指示値を記録する作業があった。このような記録作業に際しては、記録表をバインダに挟んで現場に持って行き、バインダを台にして記録を取ることが多い。
【0003】
具体的には、たとえば、左手でバインダを支え、右手で筆記用具を持ち必要な記録を取る。このような記録作業を暗所において使用する場合、懐中電灯などの照明が必要となるが、両手がふさがっているため一人ではバインダ上の用紙を照らすことが困難であり、別の作業者の手を借りなければならないという不便があった。
【0004】
このような不便さを解消するため、従来、具体的には、たとえば、板体上の紙葉等を保持するホルダ部に、ホルダ部表面を照明自在とする照明部を備え、紙葉等を保持する保持部材を着脱自在に保持する保持部材を取り付けた紙葉等のホルダに関する技術があった(たとえば、下記特許文献1を参照。)。
【0005】
また、従来、具体的には、たとえば、バインダや画板等の下敷き板の一辺部に脱着出来る取り付け部材を備えた電池収納本体に、先端に照明用ライトを備えるフレキシブルアームを当該電池収納本体に対して回動可能に設けるとともに、当該照明用ライトのスイッチを設けたバインダーライトに関する技術があった(たとえば、下記特許文献2を参照。)。
【0006】
また、従来、具体的には、たとえば、ライト本体を照明姿勢変更自在に支持する基部を、バインダーボードの下敷き部に着脱自在に設けた技術があった(たとえば、下記特許文献3を参照。)。
【0007】
また、従来、具体的には、たとえば、バインダ本体の表板を開くと弾性体からなる薄板状の起立姿勢保持板によって脚板が起立され、照明器具が持ち上げられることによって、裏板に対して高い位置に位置付けられた照明器具によって裏板内面上の紙面全体を照明するようにした技術があった(たとえば、下記特許文献4を参照。)。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0008】
【特許文献1】特開2003−217303号公報
【特許文献2】特開2001−76501号公報
【特許文献3】特開2004−95468号公報
【特許文献4】実公平2−14455号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0009】
しかしながら、上述した従来の技術は、手元のみを照明するため、暗い現場に設置されている計器を読み取るために必要な明るさを確保することが難しいという問題があった。このため、従来の技術による照明を用いて、暗い現場に設置されている計器の指示値を読み取ろうとする場合、作業員は読み取り対象とする計器ごとに近づかなければならず、複数の計器の指示値を読み取るために時間がかかるという問題があった。また、従来の技術による照明は、高所に設置されている計器などのように近づくことが困難な計器の指示値を読み取ることが難しいという問題があった。
【0010】
また、現場の計器周辺は、計器周り同様に暗い場合が多く、従来、作業員は懐中電灯などの照明を携帯して現場に向かい、現場に到着した際にその懐中電灯を作業服のポケットなどへ入れて作業をしていた。このため、作業着がかさばり、周辺の回転機器に巻き込まれるなどの懸念があり、安全性に劣るという問題があった。
【0011】
この発明は、上述した従来技術による問題点を解消するため、作業員の負担軽減を図るとともに、作業効率の向上を図り、点検作業にかかる時間短縮を図ることができる点検作業支援装置を提供することを目的とする。
【0012】
また、この発明は、上述した従来技術による問題点を解消するため、点検作業にかかる作業員の安全性の向上を図ることができる点検作業支援装置を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0013】
上述した課題を解決し、目的を達成するため、この発明にかかる点検作業支援装置は、平板形状をなす支持部材と、前記支持部材を保持した場合に当該支持部材の上部側に位置するように取り付けられて電源を収容する筐体と、前記電源から供給される電力により前記筐体の外側に向けて、前記支持部材の面を照らすように発光する光源と、前記光源の点灯・消灯を切り替える切換部材と、前記筐体の天面に設けられて、可搬性を有する小型電灯を保持する保持部と、を備え、前記光源は、前記支持部材の面に直交する方向を軸芯方向とする軸を中心として回動させることによって、発光する方向を変更可能に取り付けられ、前記保持部は、前記小型電灯を保持した状態で、当該小型電灯による照明方向を任意の方向に変えるように、前記筐体の天面に対して直交する方向を軸芯方向とする軸を中心として、当該筐体に対して回動可能に取り付けられ、または、当該小型電灯の軸部の軸心方向が、当該筐体の天面に対してなす角度を調整可能に設けられることを特徴とする。
また、この発明にかかる点検作業支援装置は、上記発明において、前記筐体は、前記支持部材を保持した場合に当該支持部材の上部右側に位置するように取り付けられていることを特徴とする。
【発明の効果】
【0014】
この発明にかかる点検作業支援装置によれば、作業員の負担軽減を図るとともに、作業効率の向上を図り、点検作業にかかる時間短縮を図ることができるという効果を奏する。
【0015】
また、この発明にかかる点検作業支援装置によれば、点検作業にかかる作業員の安全性の向上を図ることができるという効果を奏する。
【図面の簡単な説明】
【0016】
図1】この発明にかかる実施の形態の点検作業支援装置の構成を示す説明図である。
図2】この発明にかかる実施の形態の点検作業支援装置の回路構成を示す説明図である。
図3】この発明にかかる実施の形態の点検作業支援装置の使用手順を示す説明図(その1)である。
図4】この発明にかかる実施の形態の点検作業支援装置の使用手順を示す説明図(その2)である。
図5】この発明にかかる実施の形態の点検作業支援装置の使用手順を示す説明図(その3)である。
図6】この発明にかかる実施の形態の点検作業支援装置の使用例を示す説明図である。
図7】この発明にかかる実施の形態の点検作業支援装置の変形例1を示す説明図(その1)である。
図8】この発明にかかる実施の形態の点検作業支援装置の変形例1を示す説明図(その2)である。
図9】この発明にかかる実施の形態の点検作業支援装置の変形例2を示す説明図(その1)である。
図10】この発明にかかる実施の形態の点検作業支援装置の変形例2を示す説明図(その2)である。
図11】この発明にかかる実施の形態の点検作業支援装置の変形例3を示す説明図(その1)である。
図12】この発明にかかる実施の形態の点検作業支援装置の変形例3を示す説明図(その2)である。
【発明を実施するための形態】
【0017】
以下に添付図面を参照して、この発明にかかる点検作業支援装置の好適な実施の形態を詳細に説明する。
【0018】
(点検作業支援装置の構成)
まず、この発明にかかる実施の形態の点検作業支援装置の構成について説明する。図1は、この発明にかかる実施の形態の点検作業支援装置の構成を示す説明図である。この発明にかかる実施の形態の点検作業支援装置は、机などの筆記台のない場所において、たとえば計器の指示値を手書きによって記録する場合に用いるバインダとして用いる。
【0019】
図1において、この発明にかかる実施の形態の点検作業支援装置100は、支持部材101を備えている。支持部材101は、長方形の平板形状をなす。支持部材101は、たとえば、プラスチックなどと称される高分子材料、木、金属などのように、作業員による筆記圧が加えられた場合に形状を保持できる程度の硬度を有する材料によって形成することができる。
【0020】
支持部材101の一面側には、固定部材102が取り付けられている。固定部材102は、支持部材101に対して、当該支持部材101に設けられた図示を省略する軸を支点として揺動可能に軸支されている。軸は、当該軸の軸心を、支持部材101の面方向に平行にした状態で設けられている。
【0021】
固定部材102は、揺動支点となる軸に設けられた図示を省略するトーションスプリングなどの付勢部材によって、軸とは反対側の辺(先端)を支持部材101に当接させる方向に付勢されている。固定部材102は、固定部材102を付勢する付勢部材の付勢力によって、支持部材101と固定部材102との間に挟まれた記録用紙などのシート状の部材を保持する。
【0022】
また、支持部材101の一面側には、電源(図2を参照)を収容する筐体103が設けられている。筐体103は、直方体形状をなし、電池の着脱に際して開閉される蓋(図示を省略する)を備えている。筐体103は、支持部材101の一面において、固定部材102の軸を間にして、当該固定部材102の先端とは反対側に設けられている。筐体103は、固定部材102が開く方向とは反対側に設けられている。
【0023】
筐体103には、光源104が設けられている。光源104は、たとえば、LED(Light Emitting Diode)によって実現することができる。光源104は、筐体103における固定部材102側の壁面に設けられている。また、筐体103には、光源104を点灯させたり消灯させたりする切換部材としてのスイッチ105が設けられている。光源104は、スイッチ105の切り換えにより点灯した状態において、筐体103の外側に向けて発光し、支持部材101の一面における固定部材102側を照明する。
【0024】
また、筐体103には、可搬性を有する小型電灯を保持する保持部106が設けられている。可搬性を有する小型電灯は、具体的には、懐中電灯によって実現することができる。懐中電灯は、電池を収容するとともに携帯する際に持ち手として機能する軸部と、軸部の一端に設けられた光源部と、を備えて構成される(図3図6を参照)。
【0025】
保持部(ホルダ)106は、このような懐中電灯の軸部を保持するペンクリップ形状をなす。具体的には、保持部106は、懐中電灯の軸部を挟み込むことによって保持する2本のアーム106a、106bを備えている。保持部106は、2本のアーム106a、106bの間に押し込まれた懐中電灯の軸部によって間隔が開かれた2本のアーム106a、106bのそれぞれが、元の形状に復帰しようとする弾性力によって軸部を保持する。
【0026】
(点検作業支援装置100の回路構成)
つぎに、この発明にかかる実施の形態の点検作業支援装置100の回路構成について説明する。図2は、この発明にかかる実施の形態の点検作業支援装置100の回路構成を示す説明図である。図2において、点検作業支援装置100の回路は、光源(LED)104と、電源201と、スイッチ105と、によって構成される。電源201は、たとえば、筐体103に対して着脱可能な市販の電池を用いることができる。また、電源201は充電池を用いてもよい。
【0027】
(点検作業支援装置100の使用手順)
つぎに、この発明にかかる実施の形態の点検作業支援装置100の使用手順について説明する。図3図4および図5は、この発明にかかる実施の形態の点検作業支援装置100の使用手順を示す説明図である。図6は、この発明にかかる実施の形態の点検作業支援装置100の使用例を示す説明図である。
【0028】
点検作業支援装置100を使用する作業員は、点検作業に先立って、支持部材101と固定部材102との間に記録用紙を挟んで固定し、保持部106に懐中電灯301を取り付ける。懐中電灯301は、光源部(図6を参照)を作業員とは反対側、すなわち、光源部を固定部材102とは反対側に向けた状態で取り付ける。
【0029】
具体的には、光源部を固定部材102とは反対側に向けた状態で、懐中電灯301の軸部302を保持部106に乗せる。この状態で、軸部302を支持部材101側に向かって押し込むように付勢する(図3における矢印を参照)。保持部106における2本のアーム106a、106bは、支持部材101側に押し込まれる軸部302によって付勢されて、互いの間隔を開くように変形する(図4を参照)。
【0030】
この状態からさらに軸部302を支持部材101側に向かって押し込み、2本のアーム106a、106bの先端が軸部302の外径におけるもっとも太い部分を通過すると、2本のアーム106a、106bが自身の弾性力によって互いの先端を近づけるようにして、2本のアーム106a、106bの間に軸部302を挟んだ状態で元の形状に復帰する(図5を参照)。これにより、懐中電灯301の軸部302が保持部106によって保持される(図6を参照)。
【0031】
そして、保持部106に保持されている懐中電灯301におけるスイッチ601を操作して光源部602を点灯させ、スイッチ105を操作して光源104を点灯させる。これにより、懐中電灯301の光源部602は作業員の前方を照明し、光源104は記録用紙を照明する。作業員が点検対象となる計器に身体を向けると、懐中電灯301の光源部602によって点検対象となる計器を照明することができる。
【0032】
このように、点検作業支援装置100は、手元に設けられる光源104の筐体103の上部に懐中電灯301ホルダを結合させたものを装着したバインダの形状をなすため、懐中電灯301を点検作業支援装置100の外向きに照射するように取り付けることにより、計器照射用の光源104の明るさを確保することができる。これにより、光の強さに応じて、作業員からある程度離れた位置に設置されている計器の指示値を読むことができる。また、読むべき計器が複数個ある場合に、各々の計器に近づく必要がなくなるため、作業スピードを向上させることができる。
【0033】
また、使用する懐中電灯301を点検作業支援装置100の保持部106に装着した状態で移動することができるため、懐中電灯301を作業服のポケットに入れずに現場に向かうことができる。作業員は、点検作業をおこなう現場において落下物の防止、回転機器への巻き込み防止の観点から、ポケットへ物を入れることは避ける必要がある。点検作業支援装置100を用いることにより、ポケットに懐中電灯301を入れないで済むので、作業着がかさばらず、回転機器への巻き込みの危険性を減少させ、作業員の安全性の向上を図ることができる。
【0034】
また、点検作業支援装置100を用いることにより、懐中電灯301をポケットに入れずに済み、低い所にある計器を読む際に座った場合などにおいてポケットから懐中電灯301が落下することを防止できる。このように、懐中電灯301を有効に活用できる点検作業支援装置100は、現場の実態に即している。
【0035】
(変形例1)
つぎに、この発明にかかる実施の形態の点検作業支援装置100の変形例1について説明する。図7および図8は、この発明にかかる実施の形態の点検作業支援装置100の変形例1を示す説明図である。図7および図8において、筐体103は、筐体の天面に対して直交する方向を軸芯方向とする軸701を中心として、支持部材101に対して回動可能に取り付けられている。
【0036】
これにより、軸701を中心として筐体103を回動させると、光源104による照明方向を任意の方向に変えることができる。このように光源104による照明方向を任意の方向に変えることにより、記録用紙に対する記録位置に応じて最適な位置が明るくなるように照明することができる。これによって、作業性の向上を図ることができる。
【0037】
(変形例2)
つぎに、この発明にかかる実施の形態の点検作業支援装置100の変形例2について説明する。図9および図10は、この発明にかかる実施の形態の点検作業支援装置100の変形例2を示す説明図である。図9および図10において、保持部106は、筐体の天面に対して直交する方向を軸芯方向とする軸901を中心として、筐体103に対して回動可能に取り付けられている。
【0038】
これにより、軸901を中心として保持部106を回動させると、当該保持部106が保持する懐中電灯301による照明方向を任意の方向に変えることができる。このように懐中電灯301による照明方向を任意の方向に変えることにより、作業者は移動することなく、計器の設置位置に応じて最適な計器を照明することができる。これによって、作業性の向上を図ることができる。
【0039】
(変形例3)
つぎに、この発明にかかる実施の形態の点検作業支援装置100の変形例3について説明する。図11および図12は、この発明にかかる実施の形態の点検作業支援装置100の変形例3を示す説明図である。図11および図12において、保持部106は、軸を中心として、筐体103に対して回動可能に取り付けられている。また、保持部106は、当該保持部106が保持する懐中電灯301の軸部302の軸心方向が、筐体103の天面に対してなす角度を調整可能に設けられている。
【0040】
具体的に、保持部106は、2本のアーム106a、106bと筐体103の天面との間に、表面に直線状のスリット1101を備えた半球形状をなす部材1102を備えている。保持部106は、半球形状をなす部材1102における直線状のスリット1101に挿入した軸1103によって筐体103に連結されている。
【0041】
このような構成とすることにより、スリット内における軸の位置を変えることによって保持部106が保持する懐中電灯301の軸部302の軸心方向が、筐体103の天面に対してなす角度を調整することができる。また、このような構成とすることにより、軸を中心として保持部106を回転させることにより、保持部106が保持する懐中電灯301による照明方向を任意の方向に変えることができる。
【0042】
以上説明したように、この発明にかかる実施の形態の点検作業支援装置100は、平板形状をなす支持部材101と、支持部材101に取り付けられて電源201を収容する筐体103と、電源201から供給される電力により筐体103の外側に向けて発光する光源104と、光源104の点灯・消灯を切り替える切換部材としてのスイッチ105と、筐体103に設けられて、可搬性を有する小型電灯を保持する保持部106と、を備えたことを特徴としている。
【0043】
この発明にかかる実施の形態の点検作業支援装置100によれば、既存の懐中電灯301を用いて計器を照明しながら、LEDにより記録用紙を照明することができるので、計器の指示値を読み取り、読み取った指示値を記録用紙に記録する点検作業に際して、読み取り対象とする計器が暗い場所に設置されている場合にも、明るい場所でおこなう点検作業と同様に作業をおこなわせることができる。
【0044】
具体的には、読み取り対象とする計器に身体を向けるだけで当該計器を照明することができるので、計器ごとに近寄って指示値を読み取る場合と比較して点検作業にかかる作業員の負担軽減を図ることができる。また、これによって、計器ごとに近寄る時間を省くことができるので、作業効率の向上を図り、点検作業にかかる時間短縮を図ることができる。
【0045】
また、この発明にかかる実施の形態の点検作業支援装置100によれば、点検作業支援装置100を傾けるだけで、高所に設置されている計器などのように近づくことが困難な計器の指示値を容易に読み取ることができる。これによって、作業員の負担軽減を図るとともに、作業効率の向上を図り、点検作業にかかる時間短縮を図ることができる。
【0046】
特に、変形例3に示したように、保持部106が保持する懐中電灯301の軸部302の軸心方向が、筐体103の天面に対してなす角度を調整可能な構成とすることにより、高所に設置されている計器などのように近づくことが困難な計器の指示値を容易に読み取ることができる。これによって、作業員の負担軽減を図るとともに、作業効率の向上を図り、点検作業にかかる時間短縮を図ることができる。
【0047】
また、この発明にかかる実施の形態の点検作業支援装置100によれば、一つの懐中電灯301を、計器が設置されている位置までの移動に際しては足下や周囲を照らすために使用し、点検作業に際しては上記のように保持部106に保持させて計器を照らすために使用することができる。すなわち、足下や周囲を照らすための照明と計器を照らすための照明とを兼用することができる。
【0048】
これにより、照らす対象に応じて照明を用意する必要がなくなるので、作業者が携行する装備を少なくすることができる。また、照らす対象に応じて使用しない方の照明を作業着のポケットなどに収容する必要がなくなるので、作業着がかさばることをなくし、かさばった作業着が回転機器に巻き込まれるなどの危険から回避することができる。
【0049】
また、照らす対象に応じて使用しない方の照明を作業着のポケットなどに収容する必要がなくなるので、低い所にある計器を読むためにしゃがみ込んだ場合に懐中電灯301がポケットから落下することをなくし、懐中電灯301を拾うための負担や、懐中電灯301を落とさないように気をつけながらしゃがむことによる作業性の低下をなくすことができる。
【0050】
また、この発明にかかる実施の形態の点検作業支援装置100によれば、明るい場所での点検作業など、懐中電灯301を必要としない状況において点検作業をおこなう場合は、懐中電灯301を取り外して軽量化を図ることができる。これにより、点検作業をおこなう環境に応じて、作業員にかかる負担を軽減することができる。
【産業上の利用可能性】
【0051】
以上のように、この発明にかかる点検作業支援装置は、点検作業を支援する点検作業支援装置に有用であり、特に、暗い場所に設置された計器の指示値を読み取って記録する点検作業支援装置に適している。
【符号の説明】
【0052】
100 点検作業支援装置
103 筐体
104 光源
105 スイッチ
106 保持部
106a,106b アーム
図1
図2
図3
図4
図5
図6
図7
図8
図9
図10
図11
図12