(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
上記のように、遊技中に各種の画像を表示することによって遊技者の興趣を高める方法の1つとして、立体感(奥行き感)のある画像を表示することが考えられる。しかしながら、このような立体感のある画像は、一般的な遊技機に設けられている液晶ディスプレイでは、表示することが難しかった。
【0005】
本発明は上記課題を鑑みてなされたものであり、立体感のある画像を表示して、遊技者の興趣を高めることができる遊技機を提供することを目的としている。
【課題を解決するための手段】
【0006】
上記目的を達成するために、本発明の遊技機は、画像を生成する画像生成部、及び、前記画像生成部が生成した画像の画像光を、所定のエリアに集光して投映する投映光学系を有する投映ユニットと、前記投映ユニットに対して遊技状態に応じた画像を投映させる駆動制御を行う投映制御部と、を備えたことを特徴としている。
なお、所定のエリアとは、投映ユニットから投映された画像を視認可能なエリアである。そして、このエリアは、遊技者(特に遊技者の目)が存在すると想定される領域を含むように設定される。
また、遊技状態に応じた画像とは、遊技モードに対応した画像や、遊技モードの移行条件を満たしたことを報知または示唆する画像などである。
【0007】
前記画像の投映光軸上に配置された透明板を有するものでもよい。
【0008】
前記所定のエリアに投映された画像は、立体視可能であってもよい。
なお、立体視可能であるとは、画像光を所定のエリアに集光して投映することで、この所定のエリア内に遊技者の目が入った場合に、遊技者の目に画像光が集光されることによって、遊技者が投映された画像を立体感のある画像として認識することが可能となることを示している。
また、遊技者の右目と左目とに異なる画像(視差画像)を投映する構成や、いわゆるヘッドアップディスプレイのように、所定の空間に浮かび上がるように画像を表示(投映)する構成とすることで、遊技者により立体感のある画像を視認させるようにしてもよい。
【0009】
前記投映ユニットの少なくとも一部を、前記画像の投映光軸に沿ってスライド移動させるスライド機構を備え、前記投映制御部は、前記遊技状態に応じて前記スライド機構を駆動制御して、前記画像の投映態様を変化させるものでもよい。
この構成によれば、投映された画像を視認可能な位置が変化する態様へと、投映態様が変化する。
【0010】
前記投映光学系は、複数の集光レンズが周方向に配列された円盤状のレンズアレイと、前記画像の投映光軸を中心に前記レンズアレイを回転移動させる回転機構と、を有し、前記投映制御部は、前記遊技状態に応じて前記回転機構を駆動制御して、前記画像の投映態様を変化させるものでもよい。
この構成によれば、各集光レンズを介して投映される複数の画像が投映光軸を中心に回転するように遊技者に視認される態様へと、投映態様が変化する。
【発明の効果】
【0011】
本発明では、画像の画像光を所定のエリアに集光して投映することで、この所定のエリア内に遊技者の目が入った場合、遊技者の目に画像光が集光されることによって、遊技者は、投映された画像を立体感のある画像として認識することが可能となる。
【0012】
さらに、投映ユニットの少なくとも一部を投映光軸に沿ってスライドさせたり、複数の集光レンズが周方向に配列されたレンズアレイを投映光軸を中心に回転させる構成とすれば、画像の投映態様を変化させるといった新たな演出を行うことができる。
【図面の簡単な説明】
【0013】
【
図2】投映ユニットをスロットマシンの側方から観察した様子を示す説明図である。
【
図3】投映ユニットをスロットマシンの上方から観察した様子を示す説明図である。
【
図4】投映ユニットをスロットマシンの上方から観察した様子を示す説明図である。
【
図5】投映ユニットをスロットマシンの側方から観察した様子を示す説明図である。
【
図6】投映ユニットをスロットマシンの側方から観察した様子を示す説明図である。
【
図7】投映ユニットをスロットマシンの側方から観察した様子を示す説明図である。
【
図8】投映ユニットをスロットマシンの側方から観察した様子を示す説明図である。
【
図9】投映ユニットをスロットマシンの側方から観察した様子を示す説明図である。
【
図10】投映ユニットをスロットマシンの側方から観察した様子を示す説明図である。
【
図11】レンズアレイを投映光軸方向から観察した様子を示す説明図である。
【
図12】投映ユニットをスロットマシンの上方から観察した様子を示す説明図である。
【
図13】投映ユニットをスロットマシンの側方から観察した様子を示す説明図である。
【発明を実施するための形態】
【0014】
図1に示すように、本発明のスロットマシン(遊技機)10は、収納箱11と、前面扉12とを備えている。前面扉12は、上扉12aと下扉12bとに分割されており、これら上扉12a及び下扉12bはそれぞれ収納箱11に軸着され、開閉自在に支持されている。
【0015】
上扉12aには、リール窓16が設けられており、リール窓16の奥には、リール20a〜20cが配置されている。リール20a〜20cの外周面には複数種類の図柄が配列されており、リール20a〜20cが停止した状態では、リール窓16を通して1リールあたり3個の図柄が表示される。
【0016】
下扉12bには、メダルを投入するメダル投入口22、クレジットされたメダルを1枚ずつベットするための1ベットボタン23a、クレジットされたメダルをベット可能な上限数まで一括でベットするためのMAXベットボタン23b、遊技を開始する際に操作されるスタートレバー24、回転しているリールを停止させるためのストップボタン26a〜26c、メダルを払い出す払い出し口27、払い出し口27から払い出されたメダルを受けるメダル受け皿28が設けられている。
【0017】
スロットマシン10では、メダル投入口22にメダルを投入してこのメダルをベット、または、1ベットボタン23aやMAXベットボタン23bを操作してクレジットされたメダルをベットすることで、スタートレバー24の操作が有効化され、有効化されたスタートレバー24が操作されると遊技が開始される。遊技が開始されると、当選役抽選テーブルを用いた当選役抽選が行われて複数種類の当選役のいずれかまたはハズレが決定されるとともに、リール20a〜20cが回転を開始する。
【0018】
回転を開始したリール20a〜20cは、回転速度が一定速度に到達するまで加速され、回転速度が一定速度に到達すると一定速度のまま継続して回転する定常回転となる。リール20a〜20cが定常回転となると、ストップボタン26a〜26cの操作が有効化され、有効化されたストップボタン26a〜26cを操作することによって、操作されたストップボタンに対応するリールを停止させることができる。そして、全てのリール20a〜20cが停止された際に、当選役抽選で決定された当選役に対応する図柄組み合わせが表示されることによってこの当選役が入賞となると、入賞した当選役に対応した処理が実行される。
【0019】
スロットマシン10では、通常状態や、遊技者にとって有利な有利状態を含む複数種類の遊技状態で遊技が行われる。有利状態としては、例えば、図柄「7」が揃うなどしてボーナス役が入賞した場合に移行するボーナスモードや、リプレイ役(入賞すると次回の遊技をメダルの投入無しに実行可能な当選役)が当選役抽選で当選する確率が高いRTモード(リプレイタイムモード)、当選役抽選で当選した当選役を入賞させるための遊技手順を報知するATモード(アシストタイムモード)などが挙げられる。
【0020】
また、スロットマシン10には、投映ユニット30(
図2、
図3参照)が設けられている。投映ユニット30は、空間結像アイリス面型ディスプレイであり(特開2011−118256号公報、特開2013−025052号公報、特開2013−068651号公報参照)、スロットマシン10の上扉12aには、リール窓16の上方に、投映ユニット30からの画像を投映するための投映窓31が設けられている。そして、この投映窓31には、透明板32が嵌めこまれている。
【0021】
投映ユニット30をスロットマシン10の側方から観察した様子を示す
図2に示すように、投映ユニット30は、レンズ(投映光学系)33と、プロジェクタ(画像生成部)34とから構成され、投映窓31の背後、すなわち、リール20a〜20cの上方に配置されている。投映ユニット30からの画像は投映光軸35に沿って投映され、レンズ33は、投映光軸35上に配置される。プロジェクタ34は、光源からの照明光を、例えば、液晶パネルなどの画像生成素子により画像光へと変調させて投映レンズから出射させ、レンズ33並びに透明板32を介して遊技者36側へ投映する。
【0022】
投映ユニット30をスロットマシン10の上方から観察した様子を示す
図3に示すように、プロジェクタ34によって生成された画像の画像光は、レンズ33及び透明板32を介することで、遊技者36の目の近傍と想定される領域を含む所定のエリア37に集光されて投映される。このように画像光を集光して投映された画像は、集光先のエリア37内で視認可能(すなわち、遊技者が視認可能)であり、遊技者においては、立体感のある画像として認識される。
【0023】
プロジェクタ34は、スロットマシン10の各部を統括的に駆動制御する制御部(投映制御部)39に接続されている(
図2、
図3参照)。そして、投映ユニット30は、制御部39の制御のもと、画像の投映を行う。制御部39は、投映ユニット30を駆動制御して、遊技状態に応じた画像を投映させることによって遊技を演出する。なお、遊技状態に応じた画像を投映するとは、当選役抽選の結果を示唆または報知する画像や、有利モードへの移行条件を満たしたことを示唆または報知する画像、所定条件を満たすと表示され、遊技者の興趣を盛り上げるための演出用の画像などを投映することを示している。
【0024】
このように、スロットマシン10によれば、遊技者の目に画像光を集光して画像を投映することにより、立体感のある画像を遊技者に視認させることができる。また、スロットマシン10によれば、遊技者36の目やその近傍に画像光を集光して画像を投映するため、広範囲の者に視認可能な画像を投映する構成と比較して、少ない光量であっても同等の明るさの画像として視認させることができ、省電力化にも寄与する。
【0025】
なお、本発明は、画像生成部により生成した画像を、投映光学系により所定のエリアに集光して投映することで、所定のエリア内に遊技者の目が入った場合に、遊技者が立体感のある画像を視認できればよいので、細部の構成については上記実施形態に限定されず適宜変更できる。
【0026】
例えば、上記実施形態で用いた凸型のレンズ33に代えて、平板状のフレネルレンズを用いてもよい。また、レンズ33と透明板32とに代えて、これらレンズ33と透明板32との両者の機能を兼ねた1枚のフレネルレンズを用いてもよい。
【0027】
また、上記実施形態では、画像生成部として、画像を投映するプロジェクタを用いる例で説明をしたが、
図4に示す投映ユニット40のように、画像生成部として、画像を表示するディスプレイ42を用いてもよい。
【0028】
図4において、ディスプレイ42としては、光源(バックライト)からの照明光を画像光に変調する液晶ディスプレイや、バックライトを備えずに画素自体が発光するLEDディスプレイ、有機ELディスプレイなどが用いられる。そして、ディスプレイ42に表示された画像の画像光は、レンズ33及び透明板32を介して遊技者36の目の近傍の所定のエリア37に集光されて投映される。このような構成としても上記実施形態と同様の効果を得ることができる。なお、
図4以降の図面を用いた説明では、上記実施形態と同様の部材については同様の符号を付して説明を省略する。
【0029】
また、上記実施形態では、プロジェクタ34、レンズ33、透明板32などの各構成部を、リール20a〜20cの上方に配置し、リール20a〜20cの上方から画像を投映する例で説明をしたが、
図5に示すスロットマシン50のように、各構成部を、リール20a〜20cの下方に配置し、リール20a〜20cの下方から画像を投映する構成としてもよい。
【0030】
また、上記実施形態では、投映光軸35が一直線である例で説明をしたが、
図6に示すスロットマシン60のように、投映光軸35が折れ線状であってもよい。
図6において、スロットマシン60では、スロットマシン60の上部にプロジェクタ34を配置し、プロジェクタ34からの画像光を2枚のミラー62、64により屈曲させた後、レンズ33、透明板32を介して遊技者36の目の近傍の所定のエリア37に集光して投映している。
【0031】
なお、上述した
図6の例のように、レンズ33とプロジェクタ34との間で投映光軸35を屈曲させる構成に限定されず、
図7に示すスロットマシン70のように、レンズ33と透明板32との間にミラー72を設け、レンズ33と透明板32との間で投映光軸35を屈曲させてもよい。もちろん、透明板32と遊技者36との間にミラーを設け、透明板32と遊技者36との間で投映光軸35を屈曲させてもよい。
【0032】
これら、
図2や
図5〜
図7の例に示すように、投映ユニット(プロジェクタやレンズなど)や透明板、並びに、ミラーなどの各構成部の配置位置は自由に決定できるので、各構成部の配置位置は、リールの配置位置などに応じ、スロットマシン内の空間を有効活用できるように適宜変更してよい。特に、
図6の例のように、投映する画像光がスロットマシンの中央部を通過する構成の場合、リールの右または左に各構成部を配置することが好ましい。こうすることにより、スロットマシンの内部空間を有効活用できる。
【0033】
また、
図8に示すスロットマシン80のように、リール窓16(
図1参照)の前方を、画像光が通過する構成としてもよい。
図8において、スロットマシン80では、スロットマシン80の上部にプロジェクタ34を配置し、プロジェクタ34からの画像光を、1枚目のミラー82により屈折させてリール窓16の前方を通過させた後に、2枚目のミラー84により屈折させて遊技者36の目の近傍の所定のエリア37に投映している。
【0034】
また、上記実施形態では、画像の投映態様が一定である例で説明をしたが、本発明はこれに限定されるものではない。例えば、
図9に示すスロットマシン90のように、プロジェクタ34を移動させることによって画像の投映態様を変化させてもよい。
【0035】
図9において、スロットマシン90は、スライド機構92を備えている。スライド機構92は、プロジェクタ34を投映光軸35に沿ってスライド自在に支持する支持機構、モータやアクチュエータなどの駆動力供給機構、及び、カムやギアなどからなり、駆動力供給機構から供給された駆動力をプロジェクタ34に伝達するための駆動力伝達機構を含んで構成される。
【0036】
そして、スロットマシン90では、制御部39が、遊技状態に応じてスライド機構92を駆動制御して、プロジェクタ34を投映光軸35に沿って移動させることにより、投映された画像を視認可能な位置を投映光軸35の手前側または奥側へと変化させる。こうすることで、遊技状態に応じて画像の投映態様(視認可能な位置)が変化するといった新たな演出を行うことができる。
【0037】
なお、
図9の例ではプロジェクタ34をスライドさせる例で説明をしたが、レンズ33を投映光軸35に沿ってスライドさせることにより画像を視認可能な位置を変化させてもよい。もちろん、プロジェクタ34とレンズ33との両方を投映光軸35に沿ってスライドさせることにより画像を視認可能な位置を変化させてもよい。また、プロジェクタ34やレンズ33を投映光軸35とは垂直な方向に移動させることにより、画像を視認可能な位置を変化させてもよい。
【0038】
さらに、遊技者36を撮影するカメラを設け、カメラにより撮影された画像に基づいて遊技者36の目の位置を検出し、検出した目の位置に画像が集光されるように、投映ユニットの一部または全部を移動させてもよい。こうすることで、遊技者36の身長や体格、遊技機の前方に設置された椅子の高さや座り方の違いなどにより、画像が視認できなくなってしまうといった問題を防止できる。
【0039】
また、上述した
図9の例のように、画像の投映態様として、画像を視認可能な位置を変化させる構成に限定されず、
図10に示すスロットマシン100のように、画像の投映態様として、画像の視認態様を変化させる構成としてもよい。
【0040】
図10において、スロットマシン100には、上記実施形態で説明したレンズ33(
図2参照)に代えてレンズアレイ102が設けられている。
図11(A)に示すように、レンズアレイ102は、円盤状に形成され、中央部にレンズ(集光レンズ)102aが配置され、さらに、このレンズ102aを囲むように周方向に沿って複数(本実施形態では8つ)のレンズ(集光レンズ)102bが配列されている。これらレンズ102a、102bは、各々が、上記実施形態で説明したレンズ33と同様の機能を有している。すなわち、プロジェクタ34からの画像を遊技者36の目の近傍に集光して投映する機能を有している。
【0041】
また、スロットマシン100には、回転機構104が設けられている(
図10参照)。回転機構104は、レンズアレイ102を、投映光軸35を中心に回転自在に支持する支持機構、モータやアクチュエータなどの駆動力供給機構、及び、カムやギアなどからなり、駆動力供給機構から供給された駆動力をレンズアレイ102に伝達するための駆動力伝達機構を含んで構成される。そして、スロットマシン100では、制御部39が、遊技状態に応じて回転機構104を駆動制御して、レンズアレイ102を、投映光軸35を中心に回転させることにより、画像の視認態様を変化させる。
【0042】
前述のように、レンズアレイ102のレンズ102a、102bは、各々が、プロジェクタ34からの画像を遊技者36の目の近傍に集光して投映する機能を有している。このため、
図11(B)に示すように、プロジェクタ34から「A」の文字を投映した場合、レンズアレイ102及び透明窓32を介することで、遊技者36には、中央に1つ、周辺部に8つの合計9個の画像(文字「A」)が視認される。そして、回転機構104によりレンズアレイ102が回転すると、遊技者36には、中央の画像の周りを8つの画像が回転するように視認される。このように、本例では、遊技状態に応じて画像の視認態様を変化させるといった新たな演出を行うことができる。
【0043】
なお、前述した
図9〜
図11の例のように、画像の投映態様を変化させる契機(遊技状態)としては、当選役抽選で所定の当選役が当選したとき(または当選している期待度が高いとき)や、有利モードへの移行が決定したとき(または、移行する期待度が高いとき)など遊技上の所定の条件を満たしたときなどが挙げられる。
【0044】
また、上記実施形態では、1つの画像を遊技者36の両目で視認させる例で説明をしたが、
図12に示す投映ユニット120のように、遊技者36の左目と右目とに異なる画像(視差画像)を視認させる構成としてもよい。
【0045】
図12において、投映ユニット120は、左目画像を生成(投映)するプロジェクタ122aと、右目画像を生成(投映)するプロジェクタ122bとの2つのプロジェクタを備えている。そして、投映ユニット120は、プロジェクタ122aにより生成された左目画像をレンズ33及び透明板32を介して遊技者36の左目近傍の所定のエリア124aへと集光して投映し、プロジェクタ122bにより生成された右目画像をレンズ33及び透明板32を介して遊技者36の右目近傍の所定のエリア124bへと集光して投映する。こうすることで、遊技者36に、より立体感のある画像を視認させることができる。
【0046】
また、遊技者36に、より立体感のある画像を視認させる構成としては、
図13に示すスロットマシン130のように、プロジェクタ34からの画像光を、透明板32により屈折させて遊技者36側に投映する構成も考えられる。この構成によれば、遊技者36は、プロジェクタ34からの画像だけでなく、透明板32を透過して透明板32の背後の空間134に存在する構造物なども同時に視認できる。換言すると、この構成によれば、いわゆるヘッドアップディスプレイのように、透明板32の背後の空間134に存在する構造物などに重ねてプロジェクタ34からの画像が表示される(透明板32の背後の空間134にプロジェクタ34からの画像が浮いたように表示される)ので、遊技者36に、より立体感のある画像を視認させることができる。
【0047】
なお、上記実施形態では、遊技機としてスロットマシンに本発明を適用する例で説明をしたが、本発明はこれに限定されない。例えば、パチンコ機など、スロットマシン以外の遊技機に対して本発明を適用してもよい。もちろん、上記実施形態や上述した各種の変形例を組み合わせて本発明を実施してもよい。
【解決手段】スロットマシン10には、投映ユニット30が設けられている。投映ユニット30は、レンズ33と、画像を生成し、生成した画像をレンズ33を介して遊技者36側へ投映するプロジェクタ34とから構成され、透明板32を介して遊技者36側へ画像を投映する。プロジェクタ34によって生成された画像の画像光は、レンズ33及び透明板32を介することで、遊技者36の目の近傍と想定される領域を含む所定のエリア37に集光されて投映される。このように画像光を集光して投映された画像は、集光先のエリア37内で視認可能、すなわち、遊技者が視認可能であり、遊技者においては、立体感のある画像として認識される。